諸戸家は,専用の石取祭の祭車をもっており,この蔵にそれが保存されています.年に一度,虫干しもかねて,披露されます.明治30年(1897年)に新造したもので,桑名の職人の手によるといわれますが,彫刻は,あの高村光雲他が引き受けています.また,“雷神”が織り込まれた天幕は,三井呉服店製です.造り物としては,“神鹿”が飾られています.祭車の写真は,また,披露された際に撮影して,紹介したいと思います.