お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2026年5月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2021年1月以降の記事を残し、2020年12月以前の記事は削除しました。2021年1月1日以降の記事は、両方にあります。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

大学

2025年10月 1日 (水)

Webページを作成しました……「不滅の用語集」と「業績リスト」

 このブログに新しく「Webページ」を作成し、2つの記事を掲載しました。いずれも現役当時の仕事に関わる内容となっています。このブログの左側のサイドバーのもっとも下部にリンクがあります。

 桑名発達臨床研究室のサイトを閉鎖しましたので、そちらにあったものをこちらに移したという次第です。「年寄りの昔話」ですので、お気遣いなく(微苦笑)。

 1つは、現役当時、学生や院生のレポート、研究、論文指導などのときに、頻用していた私自身の「言葉」を集めたものです。「旧小笠原研究室 不滅の用語集」というタイトルになっています。

 もう1つは、現役当時の「業績リスト」となっています。現役時代に公刊した論文や著書、学会発表、報告書の一覧ですので、ほとんどの皆様には、ご興味、ご関心はないと思います。

2025年2月17日 (月)

九華公園にアオサギが2羽

Dsc06317c_20250217145901  今日からまたもや寒波襲来だそうです。ただ、最低気温は5.9℃、最高気温は12.5℃と昨日の暖かい空気が残っているようです。しかし、北風がかなり強く、最大風速は10.1m/s。拙宅マンションが飛んでいくかと思うくらいの風です。今朝も7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、常信寺、寺町と5.8㎞。散歩中、北風に乗って冷たいものが飛んできていました。

Dsc04540c_20250217150101 Dsc04538c_20250217150101  住吉入江には、キンクロハジロのオスが2羽と、メスが1羽。このところ、住吉入江にはキンクロハジロたちがいつもいます。あの「住吉キンクロウズ」の復活です。

Dsc04663c_20250217150101 Dsc04676c_20250217150101  住吉水門のうち側には、ホシハジロのオスが1羽と、オオバンが3羽。

Dsc04569c_20250217150101  揖斐川には、白魚漁の漁船が2組出ていました。この量の写真を何とか、それなりに撮りたいと思うのですが、漁船がペアになって、大きな網を曳いていくだけですので、なかなかむずかしい(苦笑)。

Dsc04713c_20250217150101 Dsc04795c_20250217150101  七里の渡跡には珍しく何もいませんでした。三之丸公園で、今シーズン初めてツグミを見ました。蟠龍櫓の近くで、久しぶりにイソヒヨドリのメス。

Dsc04862c_20250217150101  九華公園では鎮国守国神社の社務所裏の木にアオサギ。最近また、ときどきここにアオサギがやってくるようになりました。

Dsc04910c Dsc04938c_20250217150001  奥平屋敷跡では、まずは、ジョウビタキのオス。ついでハクセキレイが1羽。あの足の悪い個体。ほかにはカワラヒワや、ツグミも姿を見せたのですが、写真は上手く撮れず。朝日丸跡を歩いているときにカワセミが飛んだのですが、すぐに見失ってしまい、その後は出会えませんでした。

Dsc05386c_20250217150001  辰巳櫓跡の松の木にもアオサギが来ていました。社務所裏の木にいた個体と、頭部の模様を比べると異なっていますので、別々のアオサギと考えられます。

Dsc05498c_20250217150001 Dsc05524c_20250217150001  本丸跡では、コゲラが2羽と、カワラヒワが数羽。カワラヒワは、あちこちで見るようになりました。

 鎮国守国神社を回って、再び社務所の裏に来たら、Dsc05802c_20250217145901 Dsc05724c_20250217145901アオサギはいなくなっていて、代わりにゴイサギが3羽と、ホシゴイが1羽。ただし、ホシゴイは後ろ姿。今日は、イカルはどこにもいませんでした。

Dsc05294c_20250217150001 Dsc05307c_20250217150001  カモ、今日は、キンクロハジロが54羽(左の写真はオス)、ハシビロガモが8羽、ヒドリガモが1ペア(右の写真はオス)。ホシハジロのオスは見当たりません。オオバン、今日は2羽。カイツブリは不在。

Dsc05173c_20250217152401 Dsc05217c_20250217150001  ユリカモメは、54羽。あの足環のついたユリカモメは、まだ滞在しています。

Dsc05906c  たまにはカワウの写真。婚姻色が出始めています。最近、九華公園に来るカワウの数は数羽~10羽くらいですが、その多くで婚姻色が見られます。

Dsc05985c_20250217145901  貝塚公園、内堀南公園にはこれという野鳥はいません。貝塚公園でモズが繁殖しないかと期待しているのですが、ごくたまにモズを見るだけ。内堀公園でジョウビタキのオス。

Dsc06159c_20250217145901 Dsc06175c_20250217145901  住吉入江に戻ってきたら、オオバンが1羽にキンクロハジロのオスが3羽、メスが1羽。

Dsc05700c Dsc06024c_20250217145901  昨日は、3月中旬並みの暖かさでしたので、梅の開花が進みました。左の写真は、鎮国守国神社の参集殿のところの白梅。右の写真は、常信寺の紅梅。

Dsc05199c_20250217150001  ところで、非常勤先から、後期の授業について、学生の授業評価の結果が届きました。非常勤講師としての最後のdutyが、これにコメントを書いて返信することです。が、受講登録者が約30名、失格者が数名というところに、授業評価のアンケートに回答したのはその1/5くらい。これでは、評価としてはほぼ成り立たないといわざるを得ません。まぁ最後まできちんと責任を果たすべく、結果をきちんと読んで、今日、明日中にはコメントを書くことにします。

【追記(2/17)】 授業評価の結果についてよく見てみました。上記のように回答者数が限られていたのはともかくとして、具体的な項目についての平均評価点よりも、総合評価の平均点がかなり低くなっていました。学生たちがどのような基準で、あるいは、どのような態度で授業評価に臨んだのか理解に苦しみます。また、自主的な学習をどの程度行ったかについての回答も、広く分散しており、学生の自主的な学習への取り組みも十分とはいえない様子が窺えました。この点は、教員の熱意や、知的刺激、学生の質問や意見といった項目への平均評価点がそれなりに高かったところからは、理解しにくいところです。

 大学における授業評価については、私も現役の頃、その実施について主体的に関わっていました。授業の質を向上させ、教育戦略の改善に役立てることを目的として行われています。ただ、課題も指摘されていて、例えば、学生の評価が主観的であるため、全体の授業の質を適切に反映しないことがある、また、評価結果をどのように活用するかについても意見が分かれることがあるなどです。また、学生たちが授業評価の意義をよく理解して、回答しなければ、授業改善にはつながりません。

 コメントは書き終えましたが、ちょっと過激かも知れません。ただ、今年度で定年ですから、いいたいことを書いても差し支えないかという気もしています。一晩寝かせてから、見直すことにします。

2025年2月 7日 (金)

今日の九華公園の野鳥は豪華ラインナップ

Dsc04639c_20250207164001  相変わらず強烈な寒波が居座っています。最高気温は-0.1℃、最高気温は8.3℃。今晩から明日の昼くらいまで、桑名にも雪の予報が出ています。昨日、かなりの距離を歩きましたが、今日は今日で、いつも通りに7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、常信寺、寺町と6.4㎞。この時間帯は、風が弱かったので、とんでもなく寒いという感じはしませんでした。

Dsc03048c_20250207164201 Dsc03070c_20250207164201  住吉神社あたりには、水鳥はいませんでした。揖斐川にも赤須賀漁協の舟がでていて、水鳥は見られません。七里の渡跡で、カルガモが2羽。キンクロハジロのオスも1羽。ほかにはコガモのメスが2羽と、ヒドリガモが多数。不用意に覗き込んだら、ヒドリガモたちを驚かせてしまい、20羽くらいが一斉に逃げていったのです。

 Dsc03090c_20250207164201 柿安コミュニティパークの堀には、キンクロハジロたち。オス、メスあわせて6羽。

 Dsc03131c_20250207164201 Dsc03170c 九華公園に着いて、北門を入ったところでジョウビタキのメス。その近くのツツジの植え込みの下にシロハラ。シロハラをまともに見たのは、今シーズン初めて。

Dsc03231c Dsc03251c  鎮国守国神社の社務所裏の木には、ゴイサギ2羽と、ホシゴイが1羽。右の写真がホシゴイですが、成鳥の色、模様に変わりつつあります。ゴイサギは、生後3年くらいは、ホシゴイの色、模様をしているといわれます。

Dsc03218c_20250207164201  さらにゴイサギの写真を撮っていたら、こんなシーンが写っていました。「写っていた」というのは、肉眼ではまったく気がつかなかったのです。ときどき、偶然に撮れることがあります。排泄シーンです。白く長く伸びた物体が、それ。

Dsc03532c Dsc03547c_20250207164101  奥平屋敷跡に入ろうとしたら、イカルがかなりたくさんいました。そっと近寄ったつもりが、そこに入ったらイカルは、皆、樹上に移動。じきに飛び立ってしまったのですが、その数は40~50羽もいたと思われます。その後、奥平屋敷跡で鳥待ちをしていたら、8羽のイカルが戻ってきました。地上に降りて、エサを拾っています。

Dsc03386c_20250207164101 Dsc03425c  ほかに奥平屋敷跡で見たのは、まずは、カワラヒワ。続いて、ハクセキレイ2羽。いつもやってくる足の悪い個体とその相棒。

Dsc03910c_20250207164101 Dsc03761c  さらに、ジョウビタキのオスも登場しましたし、コゲラも2羽が姿を見せました。今日は、いつになく豪華メンバーです。

Dsc03854c_20250207164101 Dsc03971c_20250207164101  シジュウカラも数羽がいましたし、メジロも。奥平屋敷跡で同じ日にこれだけの種類の野鳥を見られたのは、ずいぶん久しぶりです。

Dsc03960c  メジロは、正面顔の写真も撮れていました。

Dsc04131c_20250207164101 Dsc04138c_20250207165901  カモ、今日は、キンクロハジロが34羽、ハシビロガモは13羽、ホシハジロのオスが1羽(左の写真)、ヒドリガモが1ペア(右の写真はメス)。ほかに、カモではありませんが、オオバンが1羽。

 Dsc04076c_20250207164101 ユリカモメは7羽。昨日も少なかったそうです。あの「足環のついたユリカモメ」、今日もいました。たまに見られない日もあります。

Dsc04114c_20250207164101  散歩&鳥見友達のOさんが、今日もパンの耳を与えたのですが、欄干に並べたパンに来たのは、ヒヨドリ。ヒヨドリも器用にパンをくわえたり、飛びながらパンを採っていったりします。

Dsc04298c_20250207164001  吉之丸堀の東側エリアで、カイツブリを見つけました。冬になると九華公園のホリにやってくることがあります。見たところでは、若者のようです。

Dsc04393c_20250207164001  貝塚公園でもイカル1羽を発見しました。九華公園から貝塚公園の距離は300mほどですから、ここにいても不思議はありません。ほかにはモズを見ましたが、写真は撮れず。昨シーズン、ここでモズが繁殖していますから、今年もと期待しているのです。

Dsc04470c_20250207164001  内堀南公園では、ジョウビタキのメス。このところ、このあたりでよく見かけます。

Dsc04567c_20250207164001  ところで昨日、大福田寺で白梅が咲いているのを見つけましたので、常信寺の紅梅が気になりました。が、まだ咲いてはいませんでした。ピンク色の花びらが見えてきたというところで、もう少し先。

Dsc04436c_20250207164001  水曜日に江戸橋での非常勤の授業の期末試験を実施しました。当日中に採点は一通り済ませたものの、その後のチェックと成績評価がまだでした。今日の午前中、散歩から帰って、採点結果を見直し、点数を確定した上で、成績を付け、勤務先にメールで連絡。午後から、受け取ったというメールが届きましたので、非常勤講師の仕事は95%ほど完了。残っている仕事は、学生による授業評価の結果が届いたら、それに対するコメントを書くことだけになりました。

250207144431356c  余談その1。午後、内科の定例受診に行って来た帰り、エレベーターに乗ろうとしたら、「調整中」となっていて、ガックリ。先日も同じようなことがありました(2025年1月21日:ミサゴ、イカル、カワセミと今日は、バードウォッチングの吉日)。ときどき、よく揺れるかなと思うことがあります。しかし、このエレベーターは、私が管理組合の理事長を務めた、3年前に更新作業をしたばかりです。どうなっているのでしょう。

 余談その2。250206150221287c水曜日、江戸橋に最後の出勤日に(2025年2月5日:江戸橋の非常勤先へ最後の出勤……後期の期末試験を済ませてきました)、お菓子やチョコレートをいただいたと書きました。そのときに、この「平治煎餅ショコラ」250206150300433cもいただきました。平治煎餅は、津の銘菓。普通の平治煎餅は、私も好きでときどき買ってくるのですが、この「平治煎餅ショコラ」は噂は聞いたことがあったものの、初めて。平治煎餅にチョコレートを染み込ませてあるのだそうです。平治煎餅とチョコレートのバランスが絶妙で、とても美味しくいただきました。平治煎餅の商品は、こちら。「平治煎餅ホワイトショコラ」もあるんだそうです(ただし、秋冬限定商品)。

2025年2月 5日 (水)

江戸橋の非常勤先へ最後の出勤……後期の期末試験を済ませてきました

250205093325700c 250205103401844c  強烈な寒波も今日、明日くらいがピークかも知れません。今朝は、最低気温が0.0℃。最高気温は7.8℃にとどまり、最大風速は8.3m/sとかなり強くなっています。江戸橋の非常勤先への最後の出勤。 いつも通りに桑名駅を8時42分に出る五十鈴川行き急行に乗って、江戸橋駅には9時21分着。電車は空いていました。非常勤先には、9時半過ぎに到着。

250205103354088c  何度も書きましたが、今日は、後期の期末試験。学生たち、皆がきちんと来るかちょっと心配していたのですが、有資格者は全員出席で、ホッとしました。試験時間は1時間で、30分経過すると、退出できます。学生たちは、40分経過した時点で、全員が退出。授業のときより40分以上早く帰途につけました。帰宅して、昼食を摂って一休みしてから、怒濤の勢いで採点を一通り済ませました。成績評価にとても困る、悩むという状況には至らず、これについても一安心。時間をおいて採点を見直して、成績評価に進みます。といっても、Excelのワークシートに数式を入れてありますので、テストの点数を入れれば、成績評価(秀、優、良、可、不可)が自動的に入力されます。

250205151859662c  これまでお世話になった心理学の専任の先生と、助手の先生から、「お疲れ様」ということでチョコレート、お菓子をいただいてしまいました。こちらこそたいへんお世話になりましたので、とても感謝申し上げています。同じ時間帯に授業がある、ほかの非常勤の先生方にもご挨拶してきました。これで20歳くらいの若い人達を接する機会がなくなってしまいます。非常勤講師を退職することもさることながら、若い人達と接するチャンスが激減することの方が寂しい感じがしています。ちなみに、この非常勤講師は、平成28(2016)年度、60歳のときから丸9年勤めました。当初の2年間は前期の1科目のみ。3年目からもう1科目を担当することとなり、その年は前期に2科目でしたが、これが大変でしたので、4年目からは前期、後期に1科目ずつに変更してもらっています。この間、教えた学生の総数は延べ700名以上(記録がある限りで702名)。ただし、この数値には出席回数不足で試験受験資格を失った学生も含まれます。

Dscn6518c Dscn6520c  さて、四日市港潮汐表では、10時06分が満潮、干潮は17時04分と条件はよくありませんでしたが、「最後」ということで、いつものように、志登茂川へ寄り道。左の写真が上流方向、右が下流方向。

Dscn6522c Dscn6525c  たくさんはいませんでしたが、右岸堤防の下には、コガモ、オナガガモたちが上がって休んでいました。ホシハジロは、私が覗いたのに驚いて、川に降りたところ。

Dscn6543c  志登茂川の右岸堤防を江戸橋のところまで行って、江戸橋駅に向かいます。江戸橋からすぐのところが、伊勢街道と伊勢別街道との追分。ここに常夜灯と、高田本山への道標があります。これからは何度も来られないでしょうから、写真に収めてきました。

Dscn6545c  江戸橋駅を11時42分に出る名古屋行き急行に乗れました。桑名駅には、12時22分着。非常勤の仕事、残りは、採点結果を確認して、成績を付け、それを報告することと、学生による授業評価の結果が届きますので、それに対するコメントを書くことです。書類上の任期は3月末日までですが、今日でほぼ90%の仕事は終えられた感じです。

Dscn6514c  オマケその1。長太の大楠。非常勤先に往復する近鉄電車からよく見えます。以前は、元気だったのですが、2020年9月に雷が落ち、それから樹勢がすっかり衰えてしまい(こちら)、気になっています。往きの電車で進行方向の右側(西側)に座れましたので、久しぶりに写真を撮ってみました。

250205122916444c 250205123029987c  オマケその2。桑栄メイトのところにあったペデストリアン・デッキは、ほぼ解体を終えていました。旧近鉄桑名駅から北側に降りる階段の最下部だけがまだ残っています。桑名駅も西口はほぼ整備が終わったのですが、東口は桑栄メイトビル問題が片付いていませんので、整備が進まないでいます。 

2025年1月23日 (木)

九華公園あたりにイカルが滞在中

Dsc07906c_20250123154001  気温は12.9℃ですが、風が弱く、今日も暖かくなっています。昨日の授業のQ&Aは、今朝早くに完成し、昼前にチェックを済ませて、助手の先生にお送りしました。これが最後のQ&Aです。それなりに面倒ですので、これでもう作らなくてよくなったなという気もちと、ちょっと寂しい感じもします。助手の先生からは、「先生のコメントはいつもよりまして、学生への温かいメッセージと受け止めました」というお返事をいただきました。さて、散歩はいつも通りに、7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と6.2㎞。寺町商店街の三八市も覗いてきました。

Dsc06160c_20250123154101  我が家近くの住吉入江には、私が「住吉キンクロウズ」と呼んでいますが、キンクロハジロのオスが3羽。ほかに住吉水門の内側には、オオバンが2羽、ヒドリガモが2ペアいました。

Dsc06213c_20250123154102  揖斐川では、今朝も白魚漁の漁船が出ています。2隻が一組になって、大きな網をゆっくりとした速度で曳いていきます。七里の渡跡でも、オオバン羽と、ヒドリガモが2ペア。

Dsc06520c_20250123154101 Dsc06700c_20250123154101  九華公園では、奥平屋敷跡にイカルが30羽かそれ以上集まっていました。しばらくこのあたりに滞在しています。今日はあいにく日が陰っており、また、木の高いところにいましたので、あまりきれいには撮れませんでした。

Dsc07035c_20250123154001 Dsc06822c_20250123154001  ほかに奥平屋敷跡では、モズのオスとコゲラが2羽。コゲラは同じあたりに20分以上いたのですが、よく動きます。

Dsc06967c_20250123154001 Dsc07413c_20250123154001  ハクセキレイもやってきました。いつも来る2羽です。写真はそのうちの1羽。右の写真は、これとは別に本丸跡にいたハクセキレイ。このハクセキレイは、右の翼を傷めています。

Dsc07445c_20250123154001 Dsc07489c_20250123154001  鎮国守国神社を見て回ってから、九華公園の北門に来たら、ツグミ。最近、この時間帯にこのあたりにいつもツグミがいます。たぶん同じ個体だろうと思いますが、個体判別はできていません。相撲場の東にカワセミもやってきたのですが、今日は、証拠写真でオシマイ。何度も飛ばれたので、追いかけました。

Dsc06334c_20250123154101 Dsc06429c_20250123154101  カモ、今日はキンクロハジロが50羽、ハシビロガモが10羽、ヒドリガモが1ペア。あまり多くありません。ホシハジロの姿はありませんし、オオバンも来ていません。左の写真はヒドリガモのメス、右はハシビロガモのメス。かなりのポッチャリ体型をしています。

Dsc07174c_20250123154001 Dsc07271c_20250123154001  ユリカモメは、14羽。今日はたったのこれだけ。橋の欄干にパンの耳を置くと、本当に上手にとって食べていくようになりました。

Dsc07604c_20250123154001  内堀南公園では、「サザンカにメジロ」。これまで今ひとつのものしか撮れませんでしたが、この写真であれば、まぁまぁでしょう(自己満足ですから、お気遣いなく)。

Dsc07665c_20250123154001 Dsc07819c  内堀公園では、ジョウビタキのオスが2羽。同時に少し離れたところに登場しました。昨年末から、この内堀公園あたりには、ジョウビタキのオスが2羽、滞在しています。

Dsc07857c_20250123154001 Dsc07863c_20250123154001  寺町交差点からほど近い住吉入江沿いでは、カワラヒワ。数羽が集まっていました。なかなか凜々しい顔をしています。

Dsc07588c_20250123154001 Dsc07426c_20250123160001  内堀のお宅のロウバイは、かなり咲いてきています。右の写真は、鎮国守国神社に咲いているツワブキ。まだまだたくさん咲いています。

Dsc07897c_20250123154001  オマケ。一昨日、諸戸氏庭園の海鼠壁のところに足場のようなものが組まれていると書きました(2025年1月21日 :ミサゴ、イカル、カワセミと今日は、バードウォッチングの吉日)。今日の様子は、こんな感じでした。足場ではなく、工事現場を覆うシートがかけられていました。いずれにしても、海鼠壁の修理を行うのでしょう。

2025年1月22日 (水)

「最終講義」は無事に終えられたか?

250122093138030c  今日も最高気温は13.7℃と暖かくなりました。水曜日ですので、江戸橋での非常勤の授業。今日が第15回ということで、いよいよ後期の授業も最後にして、個人的にも定年を迎えますから、「最終講義」(勝手に決めたのです)。さすがに最後ですから、学生諸君の出席率も良く、失格者を除いて、欠席は1名。当初登録者に対しての出席率は、78%を越えました。

250122102927805c  今日のテーマは、「人間関係と援助的コミュニケーション」。後期は、「人間関係論」という授業でしたので、その総まとめ。最後には、期末試験の要領を説明してきました。今日のタイトルは、「『最終講義』は無事に終えられたか?」としましたが、さてどうだったでしょう? 学生たちには、定年でこれが最後の授業とは告げませんでした。いつぞや書きましたように、私の理想としては密かにフェードアウトすることです。ただし、以前、常勤で教員をしていたときには、体調不良で定年のはるか以前にリタイアせざるを得ませんでしたので、たとえ非常勤とはいえ、定年まで勤め上げるということは、一つの夢でした。まぁ、今日も、私のモットー通りに「淡々と飽きもせず……」でやったつもり。今日の出席票をざっと読んでも、学生たちの反応はまあまあでしたから、無事に「最終講義」を終えられたとしておきましょう。2月5日にもう1度、期末試験を行うために出勤します。

Dscn6484c  Dscn6489c さて、帰りはいつも通りに道草バードウォッチングへ。おぼろタオルの工場脇から志登茂川の右岸堤防に上がって、江戸橋に向かって歩きながら鳥を見てきました。こちらは上流側の様子。遠くにカモがいます。写真に写っているほとんどは、オナガガモのようです。1羽だけハジロカイツブリが見えています。

Dscn6496c Dscn6498c  続いて下流側。川面に浮いているカモは少ないのですが、コガモやヒドリガモがいました。堤防下に上がって休んでいるカモはほとんどがオナガガモ。コサギもいます。

 Dscn6503c 水に浮いていたのは、ハジロカイツブリ。対岸にはセグロカモメらしき姿も見えましたが、はっきりとは確認できず。

Dscn6506c  こちらが江戸橋。志登茂川を渡る津の市道にかかっています。非常勤の授業に行くようになってから、掛け替えられました(令和元(2019)年5月)。もともと、江戸時代には橋があり、津藩主・藤堂氏の参勤交代時に橋の傍まで見送りに来たことが橋の名の由来とされます。

 江戸橋にほど近いところには、常夜灯があります。Dscn6508c 安永6(1777)年の銘があり、津市内最古の常夜灯です。高さ約5.4m、最下壇の幅2.8m。ここは、伊勢参宮街道と伊勢別街道との追分。道標は、高田本山専修寺への道を示すもの。道標には「左 高田本山道」とあります。高田本山専修寺へはここから北へ、伊勢別街道をたどっておよそ3㎞。明治22(1889)年に「愛知縣名古屋市別院下請講中」によって再建されたもの。

Dscn6512c  江戸橋駅を12時42分に出る名古屋行き急行で帰宅。疲れ具合もいつもくらい。以前に比べますと、疲れが増したように感じます。70歳定年というのは、その意味でも適切なのだろうという気がします。昼食を摂り、出欠確認を終えたところです。今回も、Q&Aをつくりますが、それはこれから。

2025年1月16日 (木)

今日もカワセミに出合えました

Dsc05334c_20250116155101 Dsc05338c  曇りときどき晴れで、気温は0.9~9.2℃。陽が当たると暖かいのですが、陰ると冷える感じです。今朝もいつも通りに7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と6.2㎞。住吉神社から七里の渡跡へ行く堤防道路は、今月末まで工事中で、最近は、船津屋さんの方へ回り道をしています。冒頭の2枚の写真は、散歩に出たときのもの。藤原岳は白くなっています。

Dsc05369c_20250116155101  住吉ポンプ場のところにキンクロハジロのオスが3羽。揖斐川にはカンムリカイツブリがあちこちに浮いているのが見えました。オオバンも2羽。

Dsc05444c_20250116155101  七里の渡跡にもカンムリカイツブリ。ほかには、キンクロハジロのメス1羽に、ヒドリガモが1ペア。ヒドリガモは上陸してお休み中。

Dsc05539c  蟠龍櫓近くまで来たら、長良川の上空あたりをカワウの大群がいくつか、上流に向かって飛んでいくのが見えました。冬になると、こういう大群をなして飛んでいるのをときどき見ます。

Dsc05592c Dsc05559c_20250116155101  三の丸水門のところで、今日もジョウビタキのメス。柿安コミュニティパークで見つけて、ここまで追いかけました。柿安コミュニティパークの堀には、メスのキンクロハジロが2羽。

Dsc05805c_20250116155101  九華公園には8時前に到着。管理事務所の南にある花菖蒲園で、ジョウビタキのオス。Dsc05860c_20250116155101 奥平屋敷跡では、カワラヒワ。

Dsc06881c_20250116155001  辰巳櫓跡の松の木に、アオサギ。久しぶりです。最近、九華公園にはアオサギはたまにしか姿を見せません。

Dsc06865c_20250116155001  公園内を半周して、散歩&鳥見友達のOさんと分かれたら、本丸跡の花菖蒲園のところでカワセミ。「今日は、野鳥があまりいませんね」「でもmamekichiさんは、巡り合わせが良いから、まだ何かを見つけるかも」と話した直後でした。今日もラッキーでした。

Dsc06641c_20250116155101  九華公園の北門近くのサザンカの花には、メジロが良くやってくるようになりました。ただ、「サザンカにメジロ」はなかなか手強い(苦笑)。

Dsc05672c Dsc06553c  カモは、今日は、キンクロハジロが37羽、ハシビロガモが12羽(左の写真はオス)、ヒドリガモが1ペア、ホシハジロのオスが2羽(右の写真)。

Dsc06904c_20250116155001 Dsc06479c  ユリカモメは、最近になく多く、75羽もいました。堀にかかる橋の上に立つと、急いでやってきます。

Dsc06082c Dsc06104c  Oさんがいつものようにパンの耳を持ってきて与えると大騒ぎ。Oさんは、橋の欄干にパンの耳を置くのですが、以前は、それがなかなか上手に取れなかったのに、最近はけっこううまく取っていく個体が出てきました。

Dsc06997c_20250116155001  拙宅マンション前まで戻ってきたら、住吉入江にカンムリカイツブリが来ていました。

Dsc06918c  ところで、昨日の授業のQ&Aは、今朝早くに起きて取り組み、ほぼ完成。散歩から帰って仕上げ、しばらく時間をおいてチェックと修正を済ませ、すでに助手の先生にメールで送って、印刷をお願いしました。このQ&Aを作るのも、来週の1回で終了。

Dsc06934c_20250116155001  もう一つ。覚え書き。仕事柄、大学院生の時からいくつもの専門学会の会員になって、それなりの活動をしてきました。多いときには、10数もの学会の会員でした。退職したときにかなり整理したのですが、残っていた2つの学会も、70歳になりますし、臨床活動からも引退し、非常勤講師も定年を迎えるのを機に退会することにしました。今回退会した学会の1つは、学会創立当時から参加し、研究大会を主催したり、論文の査読委員を務めたりした経験もあり、いささかの感慨もありますが、「老兵は消え去るのみ」であります。スイセンの花は、九華公園外周遊歩道の東にあるお宅で咲き始めました。

2025年1月15日 (水)

三重県総合博物館で「三重の実物図鑑 2025年新春企画展示 三重のヘビたち」と、さんちゃんの動くところを見てきました

250115093136662c  水曜日、江戸橋での非常勤の授業です。今日で後期14回目。朝、家を出る前には少し雨。江戸橋駅を降りたら、道路が濡れていましたから、雨が降ったようでしたが、通勤には支障なし。今日の出席率は、70%弱とやや増えましたが、やはり欠席は多め。インフルやコロナが流行している影響かという気がします。午後からは風が強くなり、寒くなってきています。

 250115102812741c教壇に上がるのも、今日と来週ということになりました。来週が、私にとっては個人的な最終講義ですが、まぁ、非常勤講師ですから、そこは例の「淡々と飽きもせず……」のモットーでと思っています。学生諸君にもそのことは告げるつもりはありません。フェードアウトするというのが、理想的な終わり方ですから(微笑)。

250115125701897c 250115123754079c  さて、授業終了後は、それなりに元気がありましたので、予定通り、非常勤先から三重県総合博物館まで20分あまり歩いて行って来ました。

250115122745439c  見たかったのは、こちら。「三重の実物図鑑 2025年新春展示 三重のヘビたち」。巳年にちなみ、ここの収蔵資料から、「巳(蛇)」に関連した資料を展示するということで、ヘビの標本のほか、蛇をかたどった郷土玩具など、自然から歴史・文化まで幅広い分野の資料が展示されていました。展示は撮影できませんでしたが、私は、こちら中日新聞の記事にありますように、伊勢別街道沿いの名所「銭掛松(ぜにかけまつ)」(現・津市)に残るヘビにまつわる伝承を記した江戸期の書籍を見たかったのです。展示は小規模で、2回見て回りましたが、さほど時間はかかりませんでした。

250115124758632c 250115124016293c  三重県総合博物館といえば、上にも写真を載せましたが、ミエゾウの骨格標本と、さんちゃんを見てこなければなりません。さんちゃんは、オオサンショウウオ。三重県総合博物館唯一の生きた標本です。2階のミュージアムショップの奥にお住まいです。

250115124703017c 250115124303660c  ほとんど動かないのですが、今日は、さんちゃんの前にある休憩所で休んでいたら、やおら動きはじめました。途中、鼻を水の上に突き出していました。オオサンショウウオは、肺呼吸のはずですから、呼吸をしたのでしょう。ここと、こちらに動いているシーンをYouTubeにアップロードしておきました。1本はもう少し長くとったつもりでしたが、10秒ほどで終わっていました。「三重のヘビたち」ももちろん興味深かったのですが、動くさんちゃんにはかないません。

250115132420036c 250115133846354c  三重県総合博物館からバスで津駅へ。津駅ビルチャムの2階にあるそじ坊という、私の好きなそば屋さんで昼食。今日は、「けんちん蕎麦」(¥950)。暖かくて、おいしい蕎麦でした。別所書店にも立ち寄って、文庫本を1冊ゲット。津駅発13時56分の名古屋行き急行で帰宅。帰りが遅くなりましたから、今日はまだ出欠をチェックし、また、今日実施した質問紙の結果の集計が途中まで。Q&Aはまた明日です。

2025年1月 8日 (水)

学生たちに新年の挨拶をしてもらったお話し(微笑)

 250108093114131c 朝のうちは8m/sを越える強風が吹き荒れて、とても寒く感じました。3週間ぶりの江戸橋での非常勤の授業。しつこく書きますが、今日を含めて講義は残り3回。いつも通りの時間に出勤。9時20分過ぎ、江戸橋駅で電車を降りたら、風は多少収まってきていて、助かりました。天気は、ご覧のようにとてもよく、空だけ見ていれば、気持ちよく感じます。最低気温は3.1℃、最低気温は10.0℃、最大風速は8.8/s。

250108102547863c  相変わらず欠席者は多く、出席率は60%台半ばを推移しています。15回の授業のうち、2/3以上出席しないと、「成績評価の対象外」になります。今日の欠席でそれに該当した学生もおり、これで数名が失格。欠席ゼロという学生もいますが、まぁいろいろ。授業を終えてパソコン、スクリーンなどを片づけていたら、私のところへ寄ってくる学生が数名。何かと思ったら、皆が「先生、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」といってくれました。今まではほとんど経験したことのない出来事で、驚きつつも、いささか嬉しくなりました(微笑)。もう1つ。授業前に廊下ですれ違った女子学生(前期に私の授業に出ていましたが、後期は別の授業を取っています)が、「先生、私がいないと寂しい??」と聞いてきました(笑)。「あぁ、あなたがいないととっても寂しいよ」と返事しておきました。

Dscn6450c  さて、四日市港潮汐表では、11時55分が満潮で、バードウォッチングにはよくないかと思ったものの、例によって、おぼろタオルの工場の脇から志登茂川へ。超有名ではありませんが、たぶん知る人ぞ知るタオル会社。私もここのガーゼタオルを使ったことがありますが、肌心地は素晴らしいものでした。

Dscn6452c Dscn6454c  志登茂川。左の写真が上流方向、右が下流側。川に浮いている水鳥はほとんどいませんでした。

Dscn6456c Dscn6472c  しかし、右岸の堤防下にはたくさんのカモたちと、サギが上がって休んでいます。オナガガモ、ヒドリガモ、コガモ、ホシハジロなどが見えますし、サギはコサギのようです。

Dscn6466c  鳥たちの邪魔をしてはいけませんので、そっと覗いただけですが、一部は川に逃げました。こちらは、オナガガモのオス。いつ見ても、カッコイイと思います。

Dscn6459c  遠くの川面に浮かんで休んでいるのは、セグロカモメのようです。こうして、帰りに道草バードウォッチングができるのも、残すところ3回と思うと、ちょっと寂しい。

250108121713152c  江戸橋駅を12時19分の名古屋行き急行で帰宅。途中、今日は、鈴鹿の山並みがよく見えました。たぶん龍ヶ岳と思いますが、そこから北の藤原岳などはかなり白くなっています。いつものように、昼食を摂って、出欠確認を行い、今日実施した尺度の結果を集計しているところです。Q&Aは、これから。

2024年12月18日 (水)

年内最後の授業も終了

241218093130605c  最低気温は4.0℃でしたが、日中は10.0℃までしか上がりませんでした。朝、家を出るときには風はさほどではなかったのですが、近鉄江戸橋駅を降りて非常勤先に向かうときには、かなり強い北風で参りました。今日は、年内最後の江戸橋での非常勤の授業。12回目を無事に終えられました。来年は1月8日スタート。何年か前には、1月4日から授業をしたことがありましたが、正月早々は、さすがに気合いが入りません。

241218102917433c  今日の出席者は、さらに最少記録を更新。出席率は、とうとう60%台半ばとなってしまいました。インフルエンザがかなり流行していて、県内の小中高校では、学校閉鎖に至ったところもあります。体調を崩した学生もいると思われる一方、ここ数回連続して欠席している学生も少なからずあり、心配しています。年明けの授業ではもっとたくさんの学生たちに揃ってもらいたいと思っています。

Dscn6410c  さて、授業後には、恒例のように志登茂川で道草。今日は、四日市港潮汐表で満潮が8時12分、干潮が13時38分というまあまあの条件。と思って、少し期待したのですが、上流側は、左の写真のような様子。

Dscn6412c Dscn6414c  近くにいたのは、ヒドリガモや、コガモが少しだけという残念な結果。

Dscn6416c Dscn6422c  下流側もあまりいません。下流側の堤防にいたのは、オナガガモのオス。ほかのところには、オナガガモのメスや、ホシハジロのオス、メスもいましたが、これらはうまく写真に撮れない位置にいました。

Dscn6425c  対岸には、セグロカモメらしき姿。たいてい、このあたりに1羽います。ほかには、コサギの姿や、イソシギが飛ぶのが見えたりしましたが、持って行ったのは光学20倍ズームのコンデジですので、上手く撮れず。

Dscn6444c  江戸橋駅12時42分の急行名古屋行きで帰宅。帰りは、風も弱く、暖かでした。帰宅して、昼食を摂り、出欠チェックを終え、今日実施した尺度の結果を集計し終えたところ。Q&Aは、これからなのですが、出席票をざっと見たところでは、今日の説明を勘違いしている学生がかなりいて、ガックリ。授業であれほどくどく(懇切丁寧に)話したのに、ということなのです。

241218132531977c 241218132553319c  ところで、先日からときどき話題にしていますが、桑名駅東口にあるペデストリアン・デッキの解体工事が、本格的に始まりました。これらの写真は、桑栄メイトに近いところでの様子。屋根は取り外しておろされ、通路部分の解体が少しずつ進んでいます。これがすべてなくなると、景色がずいぶん変わるでしょう。

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  • 高橋陽介: シン・関ヶ原 (講談社現代新書)

    高橋陽介: シン・関ヶ原 (講談社現代新書)
    関ヶ原で起こった戦闘の経緯について、新しい説を提起しています。私たちが知っている関ヶ原の戦いとは、まったく違う見方で、驚きました。この本では、「徳川家康はすでに天下人であった」という大前提のもとに当時の一次資料を読み(ここがポイント)、そこから「石田三成は西軍決起の『首謀者』ではない」「小早川秀秋は開戦前に東軍であった」「東西両軍の和談は決戦前日に成立していた」など新たな見方が示されています。すべて当時の書状などの一次資料の内容に基づいています。これらがすべて歴史学界で認められた説ではないものの、新鮮で、大変おもしろい内容でした。ちなみに通説は、帝国陸軍参謀総本部が、一次資料のほか、江戸時代の『関ヶ原軍記大成』『徳川実記」などさまざまな編纂史料をもとに再構築したものと、それをもとに司馬遼太郎さんが書いた小説『関ヶ原』に基づいているといいいます。 (★★★★★)

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    体操で改善を目指すことを謳い文句とした本です。脊柱管狭窄症については、これで4冊の本を読みました。それぞれに一般向けに分かりやすく書かれており、これら4冊の本で決定的な差はありません。むしろ、何冊か読むことで、脊柱管狭窄症についての理解が深まりました。多くの本で脊柱管狭窄症を改善する運動療法が紹介されています。この本では、「痛みナビ体操」が紹介されています。私自身は、近いうちにかかりつけの整形外科医院で理学療法士さんに運動療法を教えていただくことになっていますので、それを優先しますが、そういう機会のない方には、この「痛みナビ体操」を試してもよいように思います。 (★★★★)

  • 菊地 臣一 ほか: 脊柱管狭窄症 腰の名医20人が教える最高の治し方大全 ~聞きたくても聞けなかった150問に専門医が本音で回答! ~ (健康実用)

    菊地 臣一 ほか: 脊柱管狭窄症 腰の名医20人が教える最高の治し方大全 ~聞きたくても聞けなかった150問に専門医が本音で回答! ~ (健康実用)
    脊柱管狭窄症について、病気そのもの、症状、診察・診断、薬物療法、運動療法、そのほかの保存療法、セルフケア、食事、症状別対策、手術などの全貌についてのガイドブックです。タイトルにあるように、専門医が150の質問についてわかりやすく解説しています。図、写真も使われていて、よくわかります。 (★★★★★)

  • 文藝春秋: 文藝春秋 2026年6月号[雑誌]

    文藝春秋: 文藝春秋 2026年6月号[雑誌]
    特集記事の「総理の夫 初告白20時間」という、高市首相の夫である高市拓さんのインタビュー記事が載っていて、それを読んでみたいと思って、20年ぶり以上に文藝春秋を買いました。余談ですが、この6月号は、特別定価¥1,250で、ビックリ。定価がそもそも¥1,200だそうです。それはともかく、高市首相は公邸で夫のワンオペ介護をしているという話がしばらく前に話題になりましたが、実態はどうもかなり違ったようです。最近の高市拓さんは、シャワーも一人で浴びられ、トイレも大丈夫、食事も一人で準備し、食べられるそうです。週末は拓さんが簡単なご飯を作って、平日夜は官邸の食堂からお弁当を運んでいるといいます。そのほか、夫婦関係、再婚と改姓、介護問題などについて語っていますが、結局、「へぇ~、そうなんだ」と思われる内容で、私としてはちょっと期待はずれ。それに、あまりおおっぴらに書くのは憚られますが、私のセンスではちと変わったご夫婦のように思えました。 (★★★★)

  • 林 将之, 株式会社アマナ: 新版 葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑

    林 将之, 株式会社アマナ: 新版 葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑
    樹木の図鑑でわかりやすい、よいものがないか探していて見つけました。図鑑ですから、通読はしていませんが、「葉っぱの写真を手がかりに探せる」ことと、「五感を使った観察の楽しみ方を紹介」というのがポイントで、使いやすそうです。前者については、葉の形、ふち、生え方などを確認し、リアルな質感を再現した葉っぱスキャン画像と実際の葉を見比べることで、樹木の種類を検索できます。葉っぱをスキャンした画像が、実にリアルです。後者については、各樹木の解説ページでは、「見る・聴く・かぐ・触る・味わう」の五感を使った観察の楽しみ方、鳥や動物などの樹木とつながっている生き物も紹介されています。近所の公園の木の種類を調べていますが、今まで見当をつけた種類が間違いないか、これを持っていって照らし合わせてみようと思っています。 (★★★★)

  • 若山滋: 漢字文化圏の興亡―中国の限界、日本の前途―(新潮新書)

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    建築家である著者が、「漢字文化圏の興亡」というタイトルの本を書いたということに気持ちが動きました。サブタイトルには、「中国の限界、日本の前途」とあります。日本は古来、「漢字文化圏」の中心である中国から大きな影響を受け、漢字に「かな」を補うという独自の形でその文化を受容してきました。戦国時代から近現代には、アルファベット文化圏の西洋からの洗礼を受けますが、こちらも柔軟に受け入れます。建築と文字の関係に以前から着目してきた著者は、その受容の仕方を「和能」と呼びます。東西の力学が激変する中、日本の進むべき道はどこなのか。漢字文化圏の影響力には限界があり、中国が永続的に支配的な地位を占めることはない、しかし日本には可能性があるといいます。壮大な文明論が展開されています。今の政治家の人たちも、こういう本を読む必要があると思います。 (★★★★★)

  • 今泉忠明, 高橋秀男, 武田正倫, 小宮輝之, 岡島秀治: 自然観察 (学研の図鑑 新・ポケット版 16)

    今泉忠明, 高橋秀男, 武田正倫, 小宮輝之, 岡島秀治: 自然観察 (学研の図鑑 新・ポケット版 16)
    最近、近所の桑名七里の渡し公園でで野鳥、樹木、雑草、昆虫の観察に勤しんでいます。「自然観察」としているというと格好がつくかもしれません(笑)。自然観察入門によい本はないかとネットで探して、見つけたのがこの本です。学研出版のサイトでは「こどもの本」に分類されていおり、対象は小学生となっていますが、まぁこれくらいがちょうどよいと思います。内容は、かなり高度ですが、テーマごとにまとめられていて、分かりやすいので、しっかり勉強しようと思います。 (★★★★)

  • 松田圭太: 腰痛は医者には治せない ~2人に1人が「筋肉」「関節」が原因!理学療法士の神ワザ治療~

    松田圭太: 腰痛は医者には治せない ~2人に1人が「筋肉」「関節」が原因!理学療法士の神ワザ治療~
    1つ前に紹介した「大学病院「背骨外来」の名医が教える 脊柱管狭窄症 自力で克服! 一生役立つ痛みほぐし地図大全」と一緒に入手しました。この本の著者は、腰痛治療に特化した施術院を経営する理学療法士。これは、たぶん好みの問題も関わるのでしょうが、私個人としては、1つ前に紹介した本の方が、読みやすく、実際にも役立つと思いました。この本も運動療法を重視しています。ただ、その説明や、説明に至るプロセスで呈示される根拠の説明が弱い気がします。また、具体的な運動療法の仕方については、必ずしも体系的には説明されていません。著者の書いている「痛みは悪いものではなく、体を守るための相棒」「自分の体は自分で治すという気概を持つと、治りが早い」「とにかく食べて とにかく動く」「痛みに負けない根気を持つ」「やりたいことがみつかれば、体が動く」「日常で笑顔になることをたくさん見つける」など、本書のあちこちにちりばめられた著者の言葉は、大切だと思います。 (★★★★)

  • 猪瀬弘之: 大学病院「背骨外来」の名医が教える 脊柱管狭窄症 自力で克服! 一生役立つ痛みほぐし地図大全

    猪瀬弘之: 大学病院「背骨外来」の名医が教える 脊柱管狭窄症 自力で克服! 一生役立つ痛みほぐし地図大全
    2月末に脊柱管狭窄症と診断され、服薬とリハビリを続けていますが、ここで一度、きちんとした知識を得て、これら以外の治療法はないか調べた方がよいと思っていたところにこの本を見つけました。著者は脊椎脊髄外科が専門の整形外科医。タイトルのように大学病院で「背骨外来」を開いています。脊柱管狭窄症についての総合的なガイドブックであり、狭窄した脊柱管、椎間孔を広げる、各種の運動療法を体系的に紹介しています。「体系的に」というところが味噌で、症状に応じてどのような運動療法を行うと、脊柱管や、椎間孔を広げられるか、分かりやすく(写真、図示を用いて)説明されています。私は一通り熟読し、まずは脊柱管を広げる運動療法を試し始めました。まだその評価をする段階ではありませんが、もうしばらく続けてみて、また追記したいと思っています。医学用語や、背骨、神経の図など専門的な内容も出て来ますが、めげずに読むと、その運動療法をする意味が分かってきます。意味を分かった上で取り組むことが大切だと、私は思います。ちなみに、運動療法は、いわゆる筋トレではありません。正しい体の動かし方を習得することです。 (★★★★★)

  • 古荘純一: 境界知能の人たち (講談社現代新書)

    古荘純一: 境界知能の人たち (講談社現代新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家以外の人たちにはほとんど馴染みがないものでしょう。専門家であってもその支援については、見落とされてきており、支援が必要であるのに、その谷間に陥ってしまった人たちということもができます。境界知能というのは、IQ(知能指数)でいえば、70以上80未満(誤差を考慮して、85未満とする考え方もあります)の人たちとなります。ただし、知的水準だけでなく、適応行動が取れているかも、考慮する必要があります。たとえば、言語化が苦手、段取りを覚えられない、行動がワンテンポ遅い、対人関係の距離感が極端、金銭管理ができない、ダマされやすいといった特徴があると著者は指摘します(もちろん、これらは境界知能の人たちに限るということではありません。ほかの障害でも見られる可能性があります)。本書は、定義など学問的な内容から、事例、支援についての提案、さらには用語解説、境界知能の所見リストなど、多方面から境界知能の人たちの困難と、その支援について述べています。医療、心理、教育、福祉に関わる方たちには、ぜひ手に取っていただきたい本です。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 真の保守とは何か 近代日本の地下水脈 (文春新書)

    保阪 正康: 真の保守とは何か 近代日本の地下水脈 (文春新書)
    著者は昭和史研究家。約5,000人もの方に取材してきました。この本は、高市政権圧勝、参政党躍進を受けて書かれたもので、「日本人の選択をいま問う」と帯にあります。著者は、高市政権を「国家主義的右派」と位置づけており、「保守」ではないとします。著者のいう「真の保守」である10ヵ条とは、①常に歴史を読め、歴史の中の声を聞け、②師たる政治家を持て、③甘言、巧言は敵とせよ、④誤りから学べ、⑤良きブレーンを持て、⑥精錬の徳を持て、⑦討論、対話を厭うな、⑧典故、先例に通じよ、⑨読書に勝る良薬はない、⑩氷山のごとき人格たれです。これらは、著者の歴史の教訓を政治の現場に伝えなければならないという危機感から来ています。これに照らすと、今の高市政権の中枢をなす政治家は、極めてアヤシいと思われてなりません。私には、とくに、勉強していない(=本を読んで、考えていない)と思えるのです。ほかにこの本で気になったのは、鶴見俊輔さんがいったという「民主主義の後をファシズムが影絵のようについてくる」ということばです。石橋湛山、池田勇人や、後藤田正晴といった政治家たちの足跡をもう一度ふり返り、良識派の保守の姿を取り戻すことが大切と思います。また、石橋湛山が掲げた①小日本主義(帝国主義否定)、②非軍事志向(軍事で物事を解決しようとしない)、③論理的基盤(共同体的な情緒を克服し、個の意志を明確に示す)といったこともとても重要で、意味があると思います。今の時代に違和感を覚える方には是非ともお勧めします。 (★★★★★)

  • 日浦 勇: 自然観察入門: 草木虫魚とのつきあい (中公新書 389)

    日浦 勇: 自然観察入門: 草木虫魚とのつきあい (中公新書 389)
    1975年出版という古い本です。若い頃持っていたのですが、その後は所在不明。最近になって、もう一度読みたいと思って、古本で入手しました。この本に載っているレベルをきちんとおさえれば自然観察の基礎は身につくと思ったからです。著者は大阪市立自然史博物館の学芸員などを務めています。子どもたちを対象として、自然観察教室を開いたり、授業でエコロジー/生態学を教えたりするときの手引きとして書かれたものです。 春の草花を調べる、川の生物を観察する、トンボを捕まえて分類するなど、いくつかのテーマを立て、種の見分け方、水辺の危険への注意、採集法、学習のポイントなどが示されています。著者の経験に基づいて書かれていて、かなり実用的ですが、読んでおもしろいとはいいがたいところが難点。 (★★★★)

  • 伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)

    伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)
    評判の本のようでしたので、読んでみました。本の帯に「『読めたつもり』が危ない!」とありますが、それはまさにその通り。30歳代半ばから教職にありましたので、それは実感しています。とくに60歳を過ぎてから短大の非常勤講師になってから、学生たちの読解力がアヤシいと思うようになっていました。読解力そのものも低下しているとともに、集中力が続かないことも影響しているように思っていました。きちんと読めて、書き手の意図することを正しく理解できないと、議論も思索も成り立ちません。この本は、解釈学、構造主義、ナラトロジーなどさまざまな読む技法を具体例に則して紹介しています。世の中、コスパ、タイパが重視される時代ですが、敢えて深く、論理的にじっくりと読み、考えることも大切と思います。 (★★★★)

  • 滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)

    滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)
    時代小説が好きでよく読みますので、町奉行所の与力や同心がどのように仕事し、いかに暮らしていたかには、とても興味があります。この本の帯には、「時代劇でおなじみ 江戸の町を守る『八丁堀の旦那』、その本当の姿 くらし、仕事、文化活動」とありますので、割と気楽に読めるかと思ったら、学術的に書かれていました。与力・同心の仕事は、治安維持が主なものではなく、もっと幅広い仕事をしていました。さらに、深い教養を身につけ、豊かな人脈に裏打ちされた文化活動を行う人たちもいたということには驚きました。さらに、明治維新以降の新しい時代と格闘しつつ、江戸を語り継いだ彼らの実像が明らかにされています。寝転がって読むのは、ちょっと難しいかなと思います。 (★★★★)

  • 森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る

    森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る
    仏教のものの見方の基本は「あるがまま」を「あるがまま」に見ることにあるとして、仏教の人間観、仏・菩薩観、世界観、人生観、見方、生き方を体系的に説いています。著者は、仏教学者で、東洋大学名誉教授。専門はインド仏教。元浄土真宗本願寺派僧侶です。大学時代の同級生に真宗本願寺派のお寺の住職を務めていた友人がいます。私が体調を崩していたとき、「仏教の勉強をするとよい」といわれ、それがずっと記憶に残っていました。いろいろ本を読んだり、テレビ番組を見たりしましたが、どうも今ひとつピンときませんでした.そういう中でこの本を知り、ようやく入手して、やっと読み終えました。初めに書きましたように、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることは、簡単そうで難しい。 「あるがまま」を「あるがまま」に見ることが知ることだといいます。哲学も見ることだそうです。「小欲知足」が、仏教のもっとも基本的な生活態度であり、これが「戒」を導くといいますし、自己中心的な思いも減り、慈悲につながるそうです。これらが、つまらないことにこだわることもなくなり、行動の根源となる意思も、考えも、言葉も、行為も生活も正しいものとなり、偏見や固定観念、先入観が消え去って、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることができるようになると説かれていました。読みやすい本とはいえませんが、ここに書いたエッセンスを頭に置いて読むと、いくらか分かりやすい気がします。私自身、今は分かったような気がしていますが、たびたび思い出して、振り返る必要があります。 (★★★★)

  • 林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)

    林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)
    リンボウ先生こと林望さんが実践する「令和老人生活要領」を説いた本です。リンボウ先生は、ちょっと変人で、群れない、威張らない、信念は曲げないという人。初めての老い(誰でも、自分にとってはそうですが)に対して、先手先手でいろいろと考え、対策、対応を考え、実行しています。その第一は危機管理。たとえばどこに行くのにも「誤嚥防止ボード」を持って行き、外食の際でもそれを目の前に立てながら食事をするそうです。他人がどう思おうが構わないとか。見ならいたいことはたくさん書かれていますが、ごく普通の老人には「それはちょっとなぁ」と思うことも多いでしょう。「流行には迎合しない」というのが、リンボウ先生のモットーの1つでもあります。老後の趣味の心得などについても触れられていて、参考になることもあるかと思います。 (★★★★)

  • 平凡社: 街道アトラス

    平凡社: 街道アトラス
    旧街道に興味があります。ただし、あまりあちこちの街道を歩いたわけではありません。この本では、東海道と中山道は各宿場も紹介されるなど、詳しく載っていますが、その他の街道はダイジェスト。いわば、旧街道のカタログ本といったところ。現代の道と比べたり、旧街道がどのようにつながっていたかを知るにはよい本です。ただし、この本だけを頼りに旧街道を歩くことは、ほぼ不可能でしょう。 (★★★)

  • 保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)

    保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
    今年は、昭和100年であり、戦後80年でもあるということで、新聞などでも特集記事が掲載されています。太平洋戦争は、日本という国を滅亡の一歩手前まで追い込みました。昭和という時代もそれが終わってから35年以上経ちますから、これからは歴史として語られるようになっていくはずです。この本は、二・二六事件、東京裁判、高度成長、田中角栄、昭和天皇など、時代を大きく変えた8つの事象を取り上げ、当事者たちの感情や思惑排して見つめ直すことを通して、これまでの通説、定説とは異なるそれらの真相を浮かび上がらせようとしています。読後感としては、私なども、何となくそうなのかと思っていたことがひっくり返されたような感じを抱いています。目的と手段を取り違えている、事実や科学的知見から目をそらしている、希望的観測を事実と思い込む、妙な精神論に陥るなど、今も続く認知、思考は、太平洋戦争のときの軍指導者から始まっているのかも知れません。いろいろな意味で「戦後」という概念については、根本的に再検討が必要ですし、日清戦争から太平洋戦争に至る数十年の戦争の時代は、何に由来し、そこから何を学ぶか、よくよく考えてみる必要があると思いました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)

    保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)
    保阪正康さんは、一貫して近現代史を検証し続け、5,000人もの歴史の証人を取材してきています。この本は、月刊『文藝春秋』に掲載されたものから15編を選んでまとめられています。読み応えがあるのに、分かりやすい内容で、昭和史の証人として瀬島龍三、後藤田正晴などインタビューが、また、昭和の戦争7つの謎として無謀な開戦を決意した理由などが載せられています。その後、あの戦争と昭和史を語ろうということで、半藤一利さんなどとの対談が載っています。最後に、歴史をどう引き継ぐかということで、講演録があります。この講演では、江戸時代まで遡らなければ日本人は理解できない、江戸時代の260年を通じて、戦争をしなかったという事実から教訓、知恵を学ぶ必要があるなど、江戸時代に築かれた財産をもう一度取り戻すことの重要性が語られています。明治維新という、薩長の下級武士の暴力革命を経て、帝国主義国家が作られていく過程で、江戸自在の財産は放棄されたと著者はいいます。知識、技術は学び、取り入れたのに、哲学までには思いが至らなかったため、そうなっています。また、もう一つ、著者が強調するのは、天皇制の捉え方、論じ方です。天皇制は、本質的に戦争を嫌う制度だと著者はとらえています。これは、私には目から鱗の見方でした。さらに、天皇は何らかの形で京都にお住まいになって、政治の中心は東京にあってという江戸時代の知恵をもう一度取り戻すのもよいという提案は、真摯に検討する価値があると思います。 (★★★★★)

  • 芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)

    芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)
    関数電卓は持っていますし、その昔は、プログラム電卓で平均値、標準偏差などの計算をする簡単なプログラムを組んで使っていたこともあります。タイトルに惹かれて買ったのですが、ウ~ン、期待はずれでした。計算例が平方根以外にはほとんどありませんでした。関数電卓を片手に、その使い方や、どのような応用ができるかを知りたいと思ったのですが、そういう内容はあまりなくて残念でした。ただこの本を読んでよかったのは、数学の力と計算力とは別物であることが分かったこと。また、計算については、関数電卓などを駆使すればよいということでした。私自身、数学には自信がないのですが、「エェ!?、そうだったっけ?」と思う内容もありました(つまり、間違っているんじゃないの、と思える内容)。 (★)

  • 今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)

    今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)
    地名の由来については興味がありますから、この本を手に取ったのですが、読み始めたものの、すぐに「放置」していました。テーマごとに、それに関連する地名が列挙され、その由来について多少の説明(蘊蓄?)が書かれているのですが、列挙されている(例示されている)地名が煩雑で、読むのが面倒になってしまったのです。「地名マニア」の方であれば、これくらい何のそので読み進めたのでしょうが、私にはちょっと難行でした。2年くらい経って、気を取り直して、少々無理矢理に読み進めました。が、「不思議な名称には物語がある」という、帯の謳い文句には、いささか無理があるかなという気がします。物語というのであれば、個々の地名についてもうすこし物語って欲しい気がするのです。ただし、以上は、極めて個人的な感想です。 (★★)

  • piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)

    piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)
    本の帯に「あなたが毎日スルーしている鳥たちの素顔」「カラスも本当は人が怖い」とあります。ほとんど知っている内容でしたが、このように改めて、まとめてあると、いっそうよく分かりました。野鳥観察を始めたばかりの方、野鳥に興味を持ち始めた方には、最適な参考書の1つと思います。身近にいる鳥ばかりが取り上げられていますが、それだけに身近な鳥の行動や、特徴がよく分かって、野鳥がもっと好きになること請け合いです。タイトル通り、まさに「意外と知らない」です。自分では知っているつもりでも、意外と知らないことは多々ありそうです。 (★★★★★)

  • 五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)

    五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)
    高容姫という女性を知る人は多くはないかも知れませんが、本のサブタイトルにあるように、金正恩の母となった在日コリアンの女性です。北朝鮮では、日本から帰国した人間の社会的地位は低いため、その存在は公的には明らかにされていませんし、「国母」として崇拝されることもありません。これは、金正恩の弱点でもあり、コンプレックスにもなっているかも知れません。大阪の鶴橋で生まれ育った少女の数奇な運命をたどった、力作です。よくぞここまで取材したものだと思います。高容姫の人生をたどることで、北朝鮮の体制、社会、歴史にまで理解が及びます。ほとんど一気読みをしてしまいました。ちなみに、現在も大阪には、金正恩の伯父を始め、親戚が50名以上も暮らしているといいます。このことは、日朝関係の改善や、拉致問題の解決の手がかりになるのではないかという気がします。 (★★★★★)

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)