お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年6月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年6月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

大学

2024年7月18日 (木)

梅雨明けが宣言されました

Screenshot_20240718111730c Dsc03528c_20240718155101  東海地方と関東地方に梅雨明けが宣言されました。平年より1日早いそうです。「梅雨明け10日」といって、梅雨明けから10日間ほどは、好天で暑い日が続くことが多いのですが、ちょっと雲が多め。最高気温は、34.5℃と猛暑日一歩手前にとどまっています。朝早い時間の方が天気がよかった感じでした。右の写真は、6時50分頃の撮影。暑くなるといけないと思い、この6時50分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、寺町と5.7㎞。2時間弱で帰宅。時間が早くても、やはり暑くて、汗だく。

Dsc03556c_20240718155101 Dsc03560c_20240718155101  住吉神社の前など、揖斐川の堤防では、少しずつ桑名水郷花火大会の準備が進んでいます。左の写真に写っているのは、たぶん住吉神社を囲うフェンス。右の写真は、船津屋さんの裏手の堤防。ここの高水敷も、観覧会場になるようです。降りていく階段が設けられ、草が刈られていました。今年は有料観覧席のみ。駐車場も有料で、事前予約のみ。すでに予約はすべて埋まったといいます。

Dsc03583c_20240718155101  柿安コミュニティパークでカワウ。今日も、野鳥はほとんどいません。ここに来るまでに見たのは、少数のスズメと、ムクドリくらい。

Dsc03600c  九華公園でもクマゼミは大合唱していたのですが、野鳥はやはりほとんどおらず。今日もアオサギさんに救われました。

Dsc03664c_20240718155101 Dsc03739c_20240718155101  暑くなっていますが、公園内のあちこちにミドリガメが上がって来ています。右の写真のカメは、鎮国守国神社の境内で産卵用の穴を掘っているところ。

240718072513245c  Dsc03910c_20240718155001 その鎮国守国神社では、明日の茅の輪くぐりに向けて、茅の輪が設置されていました。まだくぐれませんので、また、明後日以降にでも。氏子の方のお宅には、右の写真のように「払え串」が配られています。これに住所、氏名を書いて、茅の輪くぐりのときに神社に納めるのです。

Dsc03714c_20240718155101 240718072447332c  神社ではあわせて拝殿にも金魚の風鈴が飾られていました。5月に金魚まつりが行われますから、それにちなんだものだと思います。

Dsc03678c_20240718155101 Screenshot_20240716042138c  鎮国守国神社の南、本丸跡にはこんなものがつくられ始めていました。2年前に「2022桑名大夏祭り」が行われ、その時来ていたお化け屋敷に似た感じがします(2022年8月1日:ハギが1輪咲いていました@九華公園)。検索したら、情報がありました。7月27日の桑名水郷花火大会にあわせて、「桑名大夏祭り」が行われるのです。「お化け屋敷」とこのポスターにも大書してあります。

Dsc03885c Dsc03838c_20240718155001  クマゼミ。今日は割とあちこちで見つけやすくなっていました。それだけ数が増えたということでしょう。

Dsc03932c_20240718155001  暑かったからではありませんが、吉津屋町にあるヒマワリを見に行き損ねました(苦笑)。代わりに総合福祉会館のところのヒマワリ。かなり小型の花。

Dsc03857c_20240718155001  昨日の授業のQ&Aは、午前中に一通り完成。午後からチェックして、すでに助手の先生にメールで送っています。授業で説明した内容を、逆に理解している学生がいたりします。いったいどうしたらそういう理解になるのか、不明。聞いていないのか、自分の価値観や判断基準に合わせてゆがめてしまうのか?? 自分の知識に押し込んで理解しようとする傾向はよく見受けられます。このためかも知れません。まぁ、残りの授業は、あと1回。

Dsc03862c_20240718155001  江戸橋での非常勤の授業についてのさらなる余談。天気星取り表(笑)。まだすべてが終了していませんが、初回の4月10日から昨日までの14回で、雨に降られたのは、4月24日と5月1日の2回で、今のところ12勝2敗。この2日も、弱い雨でした。来週は、週間予報では晴れて猛暑日。花は、九華公園の外周遊歩道の南で毎年咲きます。ボタンクサギ(牡丹臭木)という、ちょっとかわいそうな名前。花の少ない今の時期に薄暗い場所で煌びやかに咲いているのに、と思います。

2024年7月17日 (水)

梅雨明けはまだか!?……授業は14回目を終了

240717134513679c  梅雨明けかと思えるほどの空でした。これは、13時半過ぎに帰宅したときのもの。しかし、梅雨明けが宣言されたのは、九州南部のみのようです。朝、出勤する頃、少し雨が降ったものの、それはアメダスのデータには出ていません。最高気温は33.9℃で、かなり蒸し暑くなっています。

240717120742958x  今日は水曜で、江戸橋での非常勤の授業の14回目。出席率は、80%ほどでしたが、「試験受験資格喪失者」が数名いて、彼ら・彼女らは来ていませんので、まあまあというところ。

240717102201095c 240717113138382c  教室はエアコンが入って快適。今日は、前半は講義、後半は、以前見たDVDを再度視聴して、いろいろなスキルや、それを連鎖的にいかに使うかを確認しました。学生たちの感想をざっと眺めても、「見たのが2回目だから、よくわかった」「演習をしてから再度見たので、どのように使えば良いか、納得した」などとありました。左の写真で、パソコンの左側にある黒い箱がDVD再生機。実にコンパクトになりました。しかも、中身は空っぽじゃないかと思うくらい軽いのです。これをHDMIケーブルでプロジェクタにつなぎます。来週の授業が最終回。社会におけるカウンセリングというテーマで、どのようなところでカウンセリングが行われているか、カウンセラーの資格、カウンセラーの働き方や待遇などを話します。

240717121558853c  帰宅して、昼食を済ませ、出欠を確認し終えたところ。暑いとき、授業を終えて帰宅すると、さすがにグッタリします(苦笑)。非常勤講師が70歳定年というのは、妥当かもしれないなぁと自分でも思います。Q&Aには、これから手を着けます。

2024年7月 4日 (木)

とうとう猛暑日がやってきました……九華公園でカワセミ2羽、クマゼミも鳴き始めました

240704163614594  とうとう猛暑日となりました。桑名の最高気温35.6℃(11:07)は、東海地方のランキング第3位。全国的には28位。トップは静岡の39.3℃だそうです。今日ももちろん熱中症警戒アラートが発令されています。猛暑は、週末まで続くそうですから、思いやられます。九華公園と貝塚公園では、クマゼミが鳴いているのを確認しました。余計に暑く感じさせてくれます。

Dsc09236c_20240704170401  暑くても、いつも通りに7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、老松公園、寺町と5.2㎞。もう少し歩いた気がしますが、Google Fitのデータではこれだけ。散歩友達も、毎日歩いている方にしか会いません。スズメやドバト、ムクドリもほとんどいません。カラスの姿もあまり見ていません。

Dsc09012c_20240704170401 Dsc08954c  そういう中、九華公園の相撲場東の堀で、カワセミ。しかも2羽。どちらもオスでした。向かって右の写真のカワセミは、何度かダイビングしていたのですが、獲物は捕れず。若いカワセミなのかも知れません。

Dsc08922c_20240704171101  Dsc08994c_20240704170401 こちらがちょっと小さく写っていますが、2羽のカワセミがいた証拠。正面顔もいただきました。

Dsc09211c  公園内を半周し、鎮国守国神社を通過して、北門の方へもう一度回ったところで、再びカワセミに遭遇。気づかれませんでしたので、かなり接近できました。600mmズームで撮ってノートリミングの写真です。

Dsc09144c  九華公園でほかに見たのは、スズメ、ハシボソガラス、そしてこのカワウくらい。奥平屋敷跡のところの花菖蒲園でチョウトンボのような昆虫が見えたのですが、確認はできませんでした。

Dsc09267c_20240704170401  ほかの公園にも鳥はほとんどいません。内堀南公園のところでハクセキレイ。メスか、若者彼のどちらかでしょう。

Dsc09285c  帰宅後と午後は、昨日の授業のQ&A書きに勤しんでいました。もちろんエアコンを使っています。Q&Aは、それなりに難儀しましたが、一通りは完成。例によって寝かせてあります。今晩か、明日の朝にでも見直して、修正し、助手の先生に送って印刷をお願いするつもり。レポートの書き方については、何人かが反省を書いていましたが、「自分ではよく書けたと思っていた」という学生もありました。たぶんまだきちんと勉強したことがないのでしょう。昨日の授業でレポートの講評をしたときに、参考図書の例を挙げ、読むよう勧めておきました。デュランタは、吉津屋町あたりにて。

Dsc09317c_20240704170401  明日は、最高気温の予想が36℃だそうです。朝、サッサと散歩してくることにします。ノウゼンカズラは、いつもの相生町のお宅にて。

2024年7月 3日 (水)

今年もやはり「レポート提出日の翌週は欠席が多い」(笑っていられません)

Screenshot_20240703061704c Screenshot_20240703131543c  江戸橋での非常勤の授業に行く日でしたから、梅雨の晴れ間はありがたいのですが、今日は熱中症警戒アラートが発令されています。最高気温の予想は、34℃。朝、桑名駅までは風も吹いていて、さほど暑い感じはしなかったのですが、江戸橋駅で電車を降りたら、ムッとしていました。けっこう汗をかいて、非常勤先へ。非常勤講師控え室のエアコンを強めにかけて涼んだくらい。帰りは、江戸橋駅までは、生ぬるい風が吹いていて、さほど汗はかかず。しかし、桑名駅を降りたら、猛暑真っ最中という感じ。途中でYahoo!天気を見たら、「現在の気温 33℃」と表示されていたくらい。風もなく、自宅まで10数分歩いたら、汗びっしょり。結局、13時35分に今日の最高気温34.4℃を記録したようです。

240703093134892c  さて、毎年の「授業あるある」なのですが、「レポート提出日の翌週は、欠席率が高くなる」という経験則があります(2023年7月12日:学生たち、気が緩んだか)。何年も続いていますし、いつも今頃になると、ほかの授業でも欠席がめだつという話もあります。「欠席できる回数を見越して、勝手に出欠を調整しているのではないか」とおっしゃる先生もあるそうです、というのは、去年書いたこと。2/3以上出席すれば、試験は受けられますが、会社で与えられる有給休暇ではありませんから、サボらずに出て来て、勉強して欲しいと思っています。

240703102310353c  いつもなら、授業を始めるときは、多少ざわついているのですが、今日はシーンとしていました。「レポートを返します」といって、学籍番号順に取りに来てもらったのですが、その後も、授業の間中、学生たちはなんだか緊張しているようでした。演習も思っていたほど簡単ではないと感じたようですが、レポートについても同様だったのでしょう。今日の感想に「思ったほど結果が良くなかった」「レポートは、読み返してみたら、自分でもひどいと思った」などとありました。

240703130850187c  という次第で帰宅して昼食後、出欠確認を行い、これからQ&Aを書き始めます。来週は、月曜日の授業に振り替えで、私は休み。しかし、Q&Aは、いつも通り、明日か明後日には仕上げます。明日は、熱帯夜でしかも最高気温は今日より高く、35℃という予報。明日も熱中症警戒アラート発令でしょう。白いアガパンサスは、帰宅途中にあるマンションにて。

2024年6月28日 (金)

レポートのチェックは難儀しつつも、ひとまず完了……雨読の日

0628amedas 0628rain  夜中から雨が降り始め、止み間もありましたが、今も降り続いています。15時10分現在での24時間雨量は、51.5mmですので、このあたりはさほどたくさん降ったわけではありません。雨雲レーダーを見ますと、17時頃には雨は止みそうです。

240628081220426c  という次第で、「雨読の日」を過ごしています。水曜日の授業のQ&Aは、すでにできていますが、この日に提出されたレポートをチェックし、採点を行い、コメントを書かねばなりません。レポートの出来具合は、さまざまです。いろいろとあって退屈はしませんが、それなりに難儀しました(微苦笑)。きちんと書くよう指示した内容をすっ飛ばしているものが多数。口頭でも説明しましたし、授業の配付資料にも具体的に書いておいたのに……というのが、率直な感想。たぶんいわれた意味が分からなかったか、あるいは、とにかく書くのに一所懸命になってぶっ飛んだかのどちらかであろうと思います。教員稼業も30数年、自分でもたくさんものを書きましたし、学生、院生を初め他人様が書いたものもたくさん読み、添削し、指導してきましたから、文章を見れば、きちんと考えたかなどなどはたいてい分かります。よく考えて、書くべき内容を整理してから書いたなと思えるものは、一度読んだだけでこちらの頭にスッと入ってきます。考えながら書いたとか、自分でよく分からないまま書いたものは、何度読み返しても、話の筋道が見えてこず、有り体に書けば疲れます。しかし、まぁ、学生の書いたものはすべて学生の責任かと言えば、指示、説明をした当方にも責任はありますから、丁寧にコメントを書いたつもり(赤字がたくさん書かれていますから、返却したらひっくり返る学生がいるかも知れません)。もう一度見直して、この仕事は完了の予定。来週の授業でレポートは、返却。

240628151044819c 240628151052196c  雨の日恒例、ベランダ園芸その他。アサガオはしばらく前にてキトーに摘心をしましたが、一方は元気でツルも伸びているものの、もう一方は元気なし。元気のない方は、もう少し待ってから摘心をした方が良かったのかも知れませんが、すでに遅し。

240628151100128c  サギソウは、しばらく前までは順調でしたが、このところ葉っぱの先が枯れてきたり、伸びてきた茎(芽)が枯れてきたりで、黄色信号が灯ったかも知れません。去年は早くに、小さい花が咲いてオシマイでした。何とか、今年はきちんと咲いて欲しいと思っているのですが、世話の仕方が良くないのでしょうか。

240628151133210c  こちらはメダカの睡蓮鉢にあるホテイアオイ。こちらは、元気旺盛で放っておくと、いくらでも増えますので、かわいそうだと思いながらも、ときどき処分しています。これまで花が咲いたところを見たことありませんので、日がよく当たるようにしています。しかし、そうするとまた増えますから、何ともビミョーです。

2024年6月26日 (水)

3週間ぶりに1時間半喋ると疲れます(笑)

240626101216227c  曇りという予報でしたが、晴れ間がかなりあって、最高気温も30.9℃となりました。水曜日ですので、江戸橋での非常勤の授業。12回目となりました。残りは授業3回と試験1回です。先々週はDVD視聴、先週は演習でしたから、1時間半喋るのは、3週間ぶりということもあって、いささかグッタリして帰ってきました。今日はさほど蒸し暑くは感じませんでしたが、残り3回の授業は、思いやられます。

240626102514281c  今日の出席率はまた少し低くなり、80%を切っていました。レポート提出日なのに欠席した学生もあります。メールで連絡してきた学生もいれば、音沙汰なしの学生もいます。「締切厳守」、「体調不良などで出席できない場合は、可能な限り事前にメールするように」といってあったにも関わらず、です。一方では、先週の授業終了時点で「来週(今日のこと)は、進路の関係の試験があるので、出席できないから、レポートでメールを送ります」ときちんと申し出て、昨日の夜、メールでレポートを送ってきた学生もいます。まぁ、さまざまというところ。

240626121305666c  帰宅して、昼食を摂り、出欠チェックとレポート提出チェックを済ませたところで、力尽きて、午睡。Q&Aはこれから着手します。さらに、今週は、レポートを読んで、採点&評価をしなくてはなりません。来週の授業で返却したいと思っていますから。レポートには、まだ目を通していません。採点&評価に悩まないで済むことを切に願っています。

Productstandard  オマケ。1週間前にWPS Officeを購入したという記事を書きました(2024年6月19日:今日の授業は楽しい演習……余談はキングソフトのWPS Officeの話)。個人的使用記を少し書いておきます。MicrosoftのOfficeでつくったファイルとの互換性は、これまで使った限りではまったく問題はありません。MicrosoftのOfficeでは、私はWord、Excel、Powerpointを使っていますが、これらでつくったファイルは、WPS Officeでも読めますし、逆もまた真なりです。むしろ、WPS Officeの方が動作が軽快な印象ですし、Google ChromeやFirefoxのようにタブでWordのファイルも、Excel、Powerpointのファイルも開けますので、それらの間を行き来して仕事をするときには、WPS Officeの方が便利です。機能的にも、私が普段使っている範囲では、問題はありません。文書ファイルでページ数の付け方に私はこだわりがあり、「ページ番号/総ページ数」という形式を好むのですが、これはWPS OfficeのWriterでは付けられません。しかし、WordでつけたものはWPS OfficeのWriterでも読み込め、使えていますから、差し障りはありません。 

2024年6月20日 (木)

コゲラの日

Dsc02607c_20240620145701  曇りの1日です。雨は明日の朝からという予報で、そろそろ梅雨入りかも知れません。最高気温は、26.3℃とやや低く、昨日までよりも過ごしやすい感じ。7時半からいつものように散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通と5.6㎞を歩いてきました。

Dsc02620c_20240620145701 Dsc02713c_20240620145701  スズメをもっともよく見ました。左の写真は、住吉神社のところにいた幼鳥。右の写真は、柿安コミュティパークの駐車場で見た親子連れ。エサをもらっているのではなく、幼鳥が大きな塊を口に入れて四苦八苦していたところ。親が食べ物を細かくしていたようです。

Dsc02730c Dsc02876c_20240620145801  九華公園でも鳥はあまりいません。旧アヒル小屋のところにカワウ。奥平屋敷跡では、スズメ、ハシボソガラス、シジュウカラのほか、コゲラが2羽。右の写真はそのうちの1羽。

Dsc03156c_20240620145801 Dsc03186c_20240620145901  コゲラは、朝日丸跡でも登場。奥平屋敷跡にいたのと同じコゲラのように思います。今まで気づかなかったのですが、コゲラが掘ったと思われる穴があり、そこを検分している感じでした。

Dsc03238c  吉之丸堀にかかる電線にツバメのヒナが1羽止まっていました。ここにツバメのヒナが来ているのを見たのは、今シーズン2回目。このあと、本丸跡の、鎮国守国神社の一の鳥居の近くでカワセミのオスの死骸を発見。写真は割愛しますが、出血のあとが見られましたので、何かにやられたのかも知れません。昨年12月頃からカワセミは見なくなっていたのですが、その後もいたのでしょう。残念。

Dsc03393c  京町の商店にあるツバメの巣を見てきましたが、ツバメは来ていません。営巣再チャレンジは、ないのかも知れません。写真は、田町の商店にある巣。今日も、親ツバメが巣に就いていました。

Dsc03379c_20240620145701 Dsc03463c  あちこちでノウゼンカズラが咲き始めました。左の写真は南魚町で、右の写真は相生町で撮ったもの。

Dsc03353c_20240620145701  ところで、昨日の授業のQ&Aは、午前中、散歩から帰って少しやって、完成。すでに一通りチェックし、修正しましたので、のちほど助手の先生に送って印刷をお願いします。傾聴の演習を終えた学生諸君の感想は、「難しい」「もう少し簡単にできる/もっとやれると思っていた」ということに集約できます。他人様の話をきちんと聴いて、正しく理解することはとても難しいのです。たいていは、自分の価値観というフィルターを通して聴いて理解していたり、途中で何かいいたくなったり、「次に何をいおう」などと余計なことを考えていたりしているのです。写真は、グロリオサ。九華公園の東にあるお宅にて。

2024年6月19日 (水)

今日の授業は楽しい演習……余談はキングソフトのWPS Officeの話

240619093152384c  桑名では最高気温が33℃になるという予報でしたが、31.1℃にとどまっています。午前中は、北東からの風でしたので、思ったほどは暑くはありませんでした。江戸橋での非常勤の授業、11回目です。 昨日のように大雨でしたら、大変でしたが、好天。出席者は、ごく一部、あれと思うところがありましたが、ほぼ全員出席でした。

240619112448803c 240619105940502c  予定通り、傾聴の演習を行いましたが、学生たちの反応は、例年通り。やり方を説明しているときには、緊張している様子がありあり。しかし、演習に入ったら、笑い声も聞こえるなど、それなりに楽しく取り組んだようです。たまにはいいでしょうということで、右の写真はその光景。出席票には、もっと簡単にやれると思ったけど、思い通りにはやれなかったという趣旨の既述が多数。帰りがけに、「先生、難しかった」といって行く学生も何人もいました。今日の成果をもとに、来週、レポートを書いて提出してもらいます。

240619123724071c  終了後、学生たちと話していたこもあって、いつもより1本遅い12時42分の電車で帰宅。暑いものの、良い天気ですから、どこかへ行きたいくらいの気分。帰宅後は、出欠チェックを済ませ、Google classroomに必要な連絡を書き、資料をアップロードし、授業資料をpdfで欲しいという学生にメールを送信などなど。Q&Aにはこれから着手しますが、前回同様、私の回答やコメントはさほど書かずに済みそうです。

240619133700210c  好天は明日までで、金曜くらいに東海地方も梅雨入りか? といわれています。平年が確か6月6日ですから、それに比べると2週間以上遅い梅雨入りになりそうです。今年は雨はよく降るのでしょうか、梅雨明けはいつになるのでしょうか、など今から気になります。桑名駅から帰宅途中のお宅でムクゲが咲いていました。

Productstandard  ところで、昨日書きましたWordの不調、仕事の効率も低下しますし、何よりもメンタルヘルスにとってかなりのマイナス要因となっていました。前々から、非常勤講師を辞めたら収入も減りますので、MicrosoftのOfficeなどは高価で使い続けられないなと思っていました。安価あるいは無料のOffice互換ソフトもありますから、どれが良いかを考えていたこともあって、思い切ってキングソフトのWPS Office2を買ってしまいました(笑)。気になるところがなかったわけではありませんが、使用者数がかなり多く、MicrosoftのOfficeとの互換性も高いということで、エイヤッと購入(オンラインショップのダウンロード版で税込み¥4,490)。Wordに相当するのは“Write”です。アプリの操作性はWordと全く同じではありませんが、ほぼ同等。右クリックでメニューが出ないということはまったくなくなり、ほぼストレスフリー。表計算は“Spreadsheets”、プレゼンテーションは“Presentation”というアプリ。3つとも一通り試しましたが、今のところ問題なく動作しています。動作もMicrosoftのOfficeよりも軽い感じがしています。タブで切り替えもできますから、その点はMicrosoftのOfficeよりも便利です。現役でバリバリ仕事をしていたら、MicrosoftのOfficeのファイルをやりとりすることもよくあるでしょうが、半隠居状態ではそれもほとんどありません。やりとりをするときには、pdfにすれば事足ります。メインPC以外にインストールできるのは、スマホかタブレットで、ノートPCにはインストールできないという点がマイナスポイントですが、今のところノートPCのMicrosoftのOfficeは異常なしです。しばらくはこれで行くことにします。

2024年6月13日 (木)

「濡れ燕」は、今年は見られず残念……ストリートビューに写り込んだかも(笑)

Dsc07574c  午後からは晴れてきましたが、午前中は薄曇り。南風で最高気温は28.7℃で、やや暑く感じます。家事を済ませて、8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、南魚町、田町、三崎通、桑名七里の渡し公園からバローの100均ショップに寄って帰宅。その後、諸戸氏庭園へ。トータルで6.8㎞。

Dsc07595c_20240613150601  今日も鳥は少ない上に証拠写真のオンパレード。住吉神社の前の揖斐川で、これはコアジサシと思います。2羽が上流方向へ相次いで飛んでいきました。長良川河口堰ではコアジサシを見ますが、揖斐川右岸ではほとんど見ません。

Dsc07697c_20240613150601 Dsc07717c_20240613150601  三の丸水門あたりでスズメ、ドバト、ムクドリ。柿安コミュティパークでは、カワウ。鳥に出合ったときに写真を撮っておかないと、鳥の写真ゼロになりそうなのです(苦笑)。実際、今日は、九華公園では、野鳥の写真は撮れずじまい。

Dsc07813c_20240613150601 Dsc07770c  貝塚公園では、まずはスズメ。右の写真は、ムクドリの親子連れのようです。向かって右が幼鳥に見えます。

Dsc07850c Dsc07906c_20240613150601  吉津屋町で頭上から鳥の鳴き声。よくよく探したら、電柱と電線とにイソヒヨドリ。左の写真はオス、右の写真はメス。メスは、何かをくわえていました。

Dsc08015c Dsc08161c_20240613150601  田町の商店にあるツバメの巣は、完成しているようですが、今日はまだ親ツバメの姿はありませんでした。拙宅マンションまで戻ってきたら、プレイロットにスズメの幼鳥。独り立ちしていました。

Dsc08111c_20240613150601 2c67cd22_20240606161501  諸戸氏庭園へは、2つの用事があって行ってきました。1つは、「濡れ燕」という種類の花菖蒲が咲いていないか、最終確認。もう1つは、お願いされていた、私が撮った写真のコピーを届けること。100均ショップで買ってきたDVDに収めて持参。こちらは、諸戸会の担当の方にお目にかかり、無事終了。「濡れ燕」は、庭師さんにも確認しましたが、今シーズンは咲かなかったということでした。残念。右の写真は、5年前のもの(2019年6月4日:諸戸氏庭園で花菖蒲を楽しむ……濡れ燕という珍しい品種も咲いていました)。

Dsc08108c_20240613150601 Dsc08106c_20240613150601  今日の花菖蒲は、上右の写真のような様子。最盛期に比べると、4割くらいという印象。コウホネはまだたくさん咲いています。花菖蒲池に右の写真のような小さな白い花がかなり咲いていました。気になって調べたら、ミゾカクシ(溝隠)あるいはアゼムシロ(畦莚)というようです。溝を隠すほど繁ることや、田の畦にむしろを敷いたように見えることから、この名前があるそうです。諸戸氏庭園でも、庭師さんがこのミゾカクシを丁寧に取り除いておられました。ちなみに、諸戸氏庭園の春の一般公開は、6月16日(日)までです。

Dsc07974c_20240613150601  ところで、昨日の授業のQ&Aは、昨晩のうちに完成。今朝チェックして、これから助手の先生に送ります。学生たち、皆、DVDをきちんと見て、それぞれに学ぶところがあったようですので、私のコメントは必要最小限で済みました。ヤマボウシは、仏眼院にて。

Dsc08002c_20240613150601  余談。田町交差点付近を歩いていたら、Googleのストリートビューを撮影するクルマを目撃しました。撮影中であれば、写り込んだ可能性があります。家内の母も、写っていたことがありました。

2024年6月12日 (水)

江戸橋の授業も2/3を終えました

240612120548138c  今日は真夏日にはならなかったのですが、最高気温は29.5℃。水曜日ですから、江戸橋での非常勤の授業の日。今日で10回目となりましたので、2/3が終了という次第。残りは5回となり、先が見えてきました。今日は、DVDを視聴してこれまでに学んだことが、実際にどのように行われるかを確認する授業。出席者は、少し回復して、出席率は83%あまり。しかし、前回も今回も重要な内容ですから、全員に出席してもらいたいところ。来週は、いよいよ「傾聴の演習」。これまでの学習がどのくらい身に付いているかを、実際に演習で取り組んで確認します。「聞くと見るとでは大違い」といいますが、「聞くとやるとでは大違い」になる学生が多いと思います。「いかにやれないか」と実感することにも重要な教育的意義があるはずと考えています。

240612121423804c  終了後は、久しぶりに津駅まで行って、別所書店に立ち寄って、本を4冊程入手してきました。文庫本を3冊買い、新書、新刊本を眺めてさらに1冊。ほぼとんぼ返りで、次の名古屋行き急行で帰宅。昼食を摂り、出欠を確認して、補足説明資料を作り始めたところです。今回はDVD視聴でしたが、ざっと見た限りでは、皆、こちらが期待したような学習成果があったように思われます。

 あとになってこそっと追記しています(6/13)。通勤のとき、帰りの電車ではほとんど100%座れますが、往きの電車では、四日市あたりまで座れないことがあります。全くの主観的印象ですが、コロナ禍以降、席を譲ってもらえることがなくなりました。私は白髪で、髪の毛の量も少なくなっていますから、高齢者と認識されないことはまずないでしょう。さらに最近、気づいたのは、優先席に外国籍の方が座っていることがよくあること。優先席であることを知ってか、知らずか。日本人の若い方でも優先席に座っていることもよくあります。まぁ、私はいつも歩きに行っていますから、ヨボヨボではありませんので、座れなくても大丈夫ですが……。しかし、まぁ、高齢者の方でも、クロスシートに座って隣の席に荷物を置いて、他の人が座れないようにしている方もよくありますから、若者とか、外国籍の人だからとか、そういうことではありません。寛容性がなくなっているといわれることがありますが、そうなのかも知れません。まぁ、片道40分位ですので、それくらいなら立ったままで大丈夫ですが(笑)。

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  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)