お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2025年12月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2021年1月以降の記事を残し、2020年12月以前の記事は削除しました。2021年1月1日以降の記事は、両方にあります。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

季節

2025年11月28日 (金)

20251127ご近所イチョウ巡りツアー

251127070540219c  1つ前の記事とも重複しますが、11月27日に「2025ご近所イチョウ巡りツアー」に行ってきました。ちょっと大げさですが、毎年この時期、徒歩圏内にある大イチョウを見に行っています。この日、7時前にクルマで江場にある円通寺まで送ってもらって、そこを7時5分にスタート。顕本寺、仏願寺、法盛寺、楊柳寺、九華公園、六華苑とイチョウを見て回ってきました。冒頭の写真は、円通寺。道路を挟んだところから撮ったもの。

251127071244772c 251127071008653c  法城山円通寺は、真宗本願寺派のお寺。元亀3(1572)年、江場城主の子・佐藤秀道が出家して教円と名乗り、開基したと伝わります。ここのイチョウの木の高さは30m、幹囲は5.7m、樹齢は400年以上だといいます(9年前に訪ねたとき、お寺の方にそのように伺いました)。

Entsuji  ただし、享和2(1802)年8月に完稿した『久波奈名所図会』の「円通寺」の図には(左の画像)、本堂の前に2本の木は描かれているものの、イチョウとは違うように思えます。円通寺の場所は変わっていませんから、この大イチョウ、いったいいつからここにあるのでしょう?

Dsc01868c_20251127173601 Dsc01875c  このイチョウには、この写真のように、「乳根」(乳頭、乳柱、気根ともよばれます)がいくつかあります。老木になりますと、幹や大枝から円錐形の気根状突起が生じることがあるのです。イチョウの乳と呼ぶこともあるそうです。ここでは、例によって、大イチョウからパワーをいただいてきました。

Dsc02048c_20251127183301 6d33f85c  円通寺から県道613号線を250mほど北に行くと、自栄山顕本寺があります。日蓮宗のお寺。檀家には桑名藩士が多く、関連する墓が多数現存します。中でも、吉村又右衛門宣充の墓と、水谷九左衛門光勝の墓は桑名市指定文化財に指定されています。また、服部半蔵の墓もあります。ここにも割と大きなイチョウの木があったのですが、先日、車で通ったとき、かなり剪定されてしまっているのを見つけました。左の写真は、この日撮ったもの。右は、去年のもの(2024年11月30日:20241130ご近所イチョウ巡りツアー)。

Dsc02067c_20251127183801  顕本寺から萱町交差点を越えて法盛寺に行く途中、仏願寺があります。真宗本願寺派。去年は気づかなかったのですが、ここにもやや小ぶりのイチョウの木がありました。

Dsc02115c_20251127184001 Dsc02130c_20251127184001  その先に般若山法盛寺。桑名坊舎柳堂と号し、浄土真宗本願寺派。東御坊の本統寺に対し、西御坊とも呼ばれます。元は三河国矢矧(やはぎ)(現岡崎市)にあり、応仁2(1468)年、桑名郡益田庄に移ったのち、現在地に移っています。明治初年まで尾張、美濃、伊勢に末寺200余ヵ寺を数え、境内には寺内寺が7ヵ寺あったといいます。ここにもイチョウはありますが、大イチョウではありません(右の写真)。しかも、去年より枝が小降りになった気がします(2024年11月30日:20241130ご近所イチョウ巡りツアー

 Dsc02141c_20251127184001 本堂の前にあるのは、柳堂という名にちなんでか、柳の大木です。

Dsc02238c_20251127184201 Dsc02222c_20251127184201  法盛寺の裏手(東側)に楊柳寺があります。去年は見に行っていないのですが、ここにも確かイチョウがあったなと思って見にいたら、ありました。安国山と号し、曹洞宗の寺。開基は不明、戦国時代に薩摩国福昌寺の高山和尚によっって再興されたといいます。江戸初期に現地に移転。6世住職・万機和尚は、真田幸村の三男といわれているそうです。この寺は、天武天皇にゆかりがあるとされます。壬申の乱(672年)の時に、後の持統天皇が当寺に滞在されたとも伝えられますが、寺の所在地は度々移動しています。天平12(740)年、藤原広嗣の乱の時に、聖武天皇が難を避けるため、大和から桑名郡の「石占頓宮(いしうらとんぐう)」に至り、美濃、近江を経て山城(京都)に入ったといいます。この石占頓宮の場所はハッキリしないものの、この楊柳寺付近とも考えられているようです。しかしながら、天武・持統・聖武の三天皇の御代、新屋敷付近は、まだ海だったといいますから、これらの説も確実なものではないと思われます。

Dsc02884c_20251127184801 Dsc03857c_20251127184901  九華公園。イチョウの木は何本もありますが、もっとも大きいのはたぶんこれ。管理事務所の南にあります。この写真の左手に行くと、奥平屋敷跡に至るところ。左右の写真は、同じイチョウを別角度から撮ったもの。

Dsc04501c_20251127184701 251122105448628c  続いて、諸戸氏庭園の大イチョウ。先日、紅葉を見に行ったときも、庭園内から撮影を試みましたが、うまく行きませんでした(2025年11月23日 :20251122諸戸氏庭園の紅葉)。去年、いろいろと歩き回って確かめましたが、揖斐川右岸の堤防道路の住吉水門近くから見るのが(東側から見ています)、もっともよく見えました。右の写真は、拙宅玄関前から撮ったもの。この大イチョウも見えています。

251127093542037c Dsc04566c_20251127184801  そして、六華苑の大イチョウ。六華苑の入口、長屋門の脇にあります。六華苑(旧諸戸清六邸) は、山林王として知られた実業家・二代諸戸清六の新居として明治44 (1911)年に着工、大正2(1913) 年に竣工。揖斐・長良川を望む約18,000㎡の敷地に、洋館と和館、蔵などの建造物群と「池泉回遊式」庭園で構成されています。中でも、洋館は、鹿鳴館やニコライ堂などを手がけたイギリス人建築家 ジョサイア・コンドルが設計したもの。この六華苑の大イチョウも大きいのですが、円通寺の大イチョウの方が、大きいように思われます。六華苑の大イチョウのサイズは、ネットで検索しても情報はヒットしません。

251121083254598c251129091533285c_20251129145101  このとき(11/27)に見ていない大イチョウ。まずは、鎮国守国神社のイチョウ。拝殿の背後に大イチョウが確か4本あります。これらのイチョウの木も、立派なのですが、南側から全体像を撮るのも難しいのです。拝殿の北側は、市民プール、柿安本社と接しており、間には細い道が1本あるだけで、こちらからも写真を撮るのがとても難しいところ。左の写真は、11月21日に撮影。右の写真は、11月29日に九華招魂社の前から撮影したものに入れ替えました。

251120092422968c 御坊さん(真宗大谷派桑名別院本統寺)の大イチョウ。同朋会館の南側にあります。これは11月20日の撮影。

Dsc01925c_20251127173601  これで我が家から徒歩で片道30分圏内にある大イチョウは、一通り見たことになります。左の写真は、円通寺にて撮ったもの。

2025年11月23日 (日)

20251122諸戸氏庭園の紅葉

251122105448628c 251122105106959c  これまでの記事でさんざんいつ行くかなどと書いて、気を持たせてきましたが、11月22日に諸戸氏庭園の紅葉を見てきました。その前日、桑名市観光協会のX(旧Twitter)に「モミジがきれいに色づいてきています」とあったからです。散歩して、くわなメディアライブで「桑名市民芸術文化祭」の「美術部門展」を見て、いったん帰宅してから、出かけました。10時から小1時間。たぶん3年ぶり(2022年11月27日:20221127諸戸氏庭園の紅葉)。秋の特別公開は、12月7日(日)まで。大人はひとり¥500。

 251122101020202c Dsc05320c_20251122185601こちらは御殿玄関・車回し(重文)。右の写真は、この御殿玄関とその東にあるモミジを、大門を入ったあたりから撮ったもの。御殿玄関の寄木張りの床は当時の外務省を模したといわれています。

Dsc05326c_20251122185601 Dsc05335c_20251122185601  御殿玄関に向かって左手を入ると、玉突場があります。社交場として設けられたもの。

Dsc05354c_20251122185601 Dsc05346c_20251122185601  その北には、洋館。御殿に併設されています。玉突場と、洋館の西には溝渠があり、そのあたりは現在、修復作業が行われています。

251122104318002c  Dsc05411c_20251122185601御殿玄関から東には、茶室。茶室の脇を行くと、推敲亭(右の写真)。推敲亭は、覚々斎原叟の作と伝わる草庵で、江戸時代からあります。覚々斎原叟(かくかくさいげんそう:延宝6(1678)~享保15(1730)年)は、表千家6代目の家元。

251122103712425c 251122101737298c  推敲亭には入れません。一度で良いので、ここに座って景色を眺めたいと願っています。座ったつもりで撮ったのが、この写真。春の特別公開の時には、花菖蒲が咲く様子が見られますが、紅葉の今も、なかなかよい景色が見えます。茶室と推敲亭との間には、ドウダンツツジがあります。ドウダンツツジも、かなり紅葉してきていました。

251122101923091c 251122102003942c  ここから主屋の裏手当たりに進むと、モミジの紅葉が見事です。個人的には、諸戸氏庭園の紅葉で私がもっとも好きな景色が見られるところです。

251122102113201c Dsc05699c_20251122184101  2枚目の写真にイチョウの木が写っています。今日は、これをもっと近くで、きれいに撮りたいと思ったのですが、それがなかなか難しい。諸戸さんの私邸部分が、庭園に隣接してあるのですが、イチョウはそのエリアにあります。庭園からは、全体像を撮るのは、ほぼ不可能。右の写真は、藤茶屋のところで撮ったもの。これが精一杯で、ちょっと残念。

251122103908352c  残念に思いつつ、もう1枚(微苦笑)。諦めきれず、一周した後で、もう一度、見に行って撮ってきました。

251122102436227c 251122102518461c  その藤茶屋は、こちら。これに面して、西側にはフジの木があります。江戸時代には、藩主の御成もあったといいます。藤茶屋から西に向かい、露地の入り口を振り返って撮ったものが、右の写真。ここにもドウダンツツジ。

Yamadarinsenzu  251122102655073cその先、さらに西には、蘇鉄山があります。諸戸氏庭園は、江戸時代には、豪商山田彦左衛門の隠居所でした。蘇鉄山は、その頃からあります。『久波奈名所図会』には、ここは「山田氏林泉図」として載っています(右の画像)。

Dsc05821c_20251122184101  Dsc05801c_20251122184101蘇鉄山から稲荷社のところを通って西に行くと、御殿が見えてきます。御殿の前には、池。揖斐川から水を引いてあり、潮入池となっていて、潮の満ち引きにともなって、水量が増減します。池は出羽の本間邸や、琵琶湖を模したといわれます。

251122103152137c  御殿の近くから六華苑との間の溝渠を見ると、紅葉がきれいで、水鏡に写っています。ここの景色も、今の時期、諸戸氏庭園・六華苑では、一二を争うものと思います。向かって右が諸戸氏庭園、左が六華苑

251122104746635c 251122104646862c  大門を入ったあたりの紅葉。右の写真は、大門を出たところから撮ったもの。大門は、薬医門形式の門。

251122104501257c  いささか余談。大門を入って、御殿玄関の近くから撮った写真。向こうに移っているのは、拙宅マンション。2枚目の写真でいうと、主屋に向かって左手あたりに見える紅葉がこれです。

251122104937893c  ということで、諸戸氏庭園の紅葉を楽しんできました。

Dsc06109c Dsc06123c_20251122184201  こちらは主屋の鬼瓦。向かって右側のみ、このように斜めになっています。一説によれば、伊勢神宮に向かって頭を垂れているとか。鬼瓦には、「モロト」とカタカナが入れられています。ほかにも、あちこちの瓦に「モロト」とあります。

 Dsc06131c_20251122193801この写真をご覧いただくと、主屋の鬼瓦の様子がよりお分かりいただけるかもしれません。諸戸氏庭園の紅葉を見てきましたので、これで一安心(何が?)。照源寺、津の円光寺にもできれば出かけたいと思っています。

Dsc05936c  オマケ。クチナシの実。よく見たのは、たぶん初めて。クチナシは、散歩コースの柿安コミュニティパークの駐車場にもあるのですが、今年は、花が終わってすぐに剪定されたようで、実が1つもありません。

 

2025年11月12日 (水)

ハジロカイツブリの潜水シーンの連続写真

251112081511160c  今朝は、今シーズンもっとも冷えました。6.1℃です。さすがに寒い! 日中は、15.2℃まで上がりましたが、午後からは曇ってきて、寒く感じます。今日は、午前中に定例の内科受診が予約してありましたので、散歩には行かず。予約が10時でしたから、7時半に出かけて、早めに帰って来るというのは、ちょっとせわしないからです。定例の診察のほか、前回受けた特定健診の結果の説明を聞き、インフルとコロナのワクチンを接種してもらいました。桑名市では、65歳以上は、インフルが¥1,600、コロナが¥4,700でした。

Dsc01501c_20251112132001Dsc01502c_20251112132001  散歩に行っておりませんので、在庫写真からです。九華公園にハジロカイツブリが滞在していることは、何度か書きました(たとえば、2025年11月11日:七里の渡し跡でカワセミ、ハジロカイツブリは九華公園に滞在中)。昨日(11/11)撮ってきた写真の中におもしろいものがありましたので、今日はそれを載せましょう。


Dsc01503c_20251112132001 Dsc01504c_20251112132001  左上の写真から順番にご覧ください。連続写真です。狙って撮ったわけではなく、ハジロカイツブリを撮影していたら、結果的にこのシーンが撮れたということ(微笑)。

 Dsc01505c_20251112132001 Dsc01506cもうお分かりとは思いますが、ハジロカイツブリが、水に潜っていくところが撮れたのです。

Dsc01508c-2  Dsc01507c初めは、背伸びするようにして、次に頭というか、嘴というか、そこから水に入り始めます。ジャンプしているといってもいいかもしれません。次の瞬間には、頭は水に入っているものの、腹部は水からは浮いており、足はまだ水の中です(すぐ上左の写真)。続いて、胸から腹のあたりも水に入っていきます。

Dsc01509c_20251112132001 Dsc01510c-2  いよいよラストのシーンへ。10枚載せていますが、最後の写真(右の写真)では、足もほとんど水に入っています。ほかのカイツブリの仲間も同じようにして水に潜りますし、潜水するカモも、似たスタイルで潜っていきます。ちなみに、「潜水するカモ」と書きましたが、カモには潜水するカモ(キンクロハジロ、ホシハジロなど)と、しない(できない?)カモ(カルガモ、マガモ、オナガガモなど)とがいます。潜水しないカモは、「水面採餌性カモ」や「陸ガモ」ともいわれます。

251111093817402c ところで明日は、少し暖かくなるという予報です。最低気温は11℃、最高気温は18℃で、曇りのち晴れという予報。しかし、来週水曜以降には、最低気温が4~6℃になるとか。恐ろしい(苦笑)。まぁ冬の渡り鳥も増えるでしょうし、紅葉もきれいになってくるでしょうから、それを楽しみにしなくては。写真は、昨日撮ってきた、御坊さん(真宗大谷派桑名別院本統寺)の本堂など。

251112133615859c 散歩&鳥見友だちのOさんから、来年の干支の正月飾りをいただきました。「早くも」と思ったのですが、もう11月も中旬ですから、そういう季節なのでしょう。Oさんからは、毎年、正月飾りをいただいています。OさんはDIYの達人で、大きなものをつくることから、こういう細かい細工まで器用にこなされるのです。私のような不器用な者にはとてもマネはできません。

2025年3月12日 (水)

腰痛はまだ治ったとはいえないかも……九華公園でカワセミ、イソシギにガングロになりかけたユリカモメ

Dsc02836c_20250312153001  昼過ぎからは霧雨が降り続いていますが、午前中はほぼ曇り。しかし、気温は14.9℃まで上がり、もうダウンジャケットは不要。腰痛もかなり軽くなってきましたので、お試しでほぼいつものコースで散歩してきました。7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と5.9㎞。腰の痛みがひどくなるということはありませんが、何となくドーンとした感じは強くなりました。まだ、無理は禁物のようです。しかし、久しぶりに歩いて、気分はスッキリ。

Dsc00439c_20250312153401 Dsc00586c_20250312153401  住吉入江には、住吉キンクロウズが戻ってきていました。1ペアと、オスが2羽。1ペアは、玉重橋のところ。オス2羽は、住吉ポンプ場の東。

Dsc00483c_20250312153401 Dsc00550c_20250312153401  ほかには、オオバンが1羽と、カンムリカイツブリが1羽。住吉神社の上空でヒバリがさえずっていたのですが、姿は見つけられず。いわゆる「揚げ雲雀」でしょう。このあたりで繁殖するのかも知れません。

Dsc00636c_20250312153401 Dsc00736c_20250312154101  七里の渡跡には、オオバンが1羽と、ヒドリガモが6羽。ヒドリガモは、上陸して草を食べています。

Dsc00706c_20250312154101 Dsc00759c_20250312154101  蟠龍櫓のところには、イソヒヨドリのメス。たぶんこのあたりによくいるイソヒヨドリのメス。蟠龍櫓の東の揖斐川の高水敷には、ヒドリガモが20~30羽くらい集まっていました。春によく見る光景で、帰っていく前にここに集合しているのではないかと思っています。

Dsc00788c_20250312153401 Dsc02542c_20250312153001  九華公園の堀は、散歩&鳥見友達のYさんに聞いていたとおり、水が抜かれていました。バキュームカーが来て、堀の一部で泥を吸い上げる作業が行われていました。

Dsc00864c_20250312153401  鎮国守国神社の社務所裏の堀では、Dsc01038cカルガモが2羽。雌雄のようで、求愛行動のように、両方がシンクロしながら首を伸縮させていました。九華橋のところでは、カワセミ。以前よく見たオスではなく、メス。メスのカワセミは久しぶりに見ました。

Dsc00819c_20250312153401  公園西の堀には、コサギが1羽。以前も、堀の水を抜いたときには、コサギやダイサギがエサを求めてやって来ていました。

Dsc01335c_20250312154901 Dsc01091c  奥平屋敷跡では、ビンズイ1羽と、ジョウビタキのオスが1羽。ほかには、ドバトやカワラヒワ、ハシボソガラス。

Dsc01686c_20250312153301  二の丸跡の北側のところでもコサギ。コサギは、今日は合計2羽が来ていました。

Dsc02002c_20250312153201 Dsc02085c_20250312153201  鎮国守国神社の境内で、ウメジロウ。今日も天守台跡のところで見られました。何枚も撮ったのですが、なかなかこれはというものはありませんし、キリがありません。

Dsc02273c Dsc02291c_20250312153101  鎮国守国神社を通って、再び社務所裏の堀に来たら、カルガモが2ペア。どちらかが上に載せたペアと思いますが、判別はできません。しかし、右の写真のペアは、互いにそっぽを向いているようで、おもしろい。

Dsc02402c_20250312153101  何か動くものを見つけ、よく見たらイソシギ。羽毛が1本立っていますので、以前にも九華公園や、住吉入江で見た個体。

Dsc01180c Dsc01651c_20250312153301  堀の水が抜かれていますので、カモたちは多くはありません。数えられた範囲で、キンクロハジロが9羽、ハシビロガモが9羽、ヒドリガモが1ペア、ホシハジロのオスが1羽(左の写真)、コガモが1ペア(右の写真)。ほかにオオバンが2羽。

 ユリカモメは57羽。Dsc01451c Dsc01488c_20250312153301あのUYユリカモメは見当たりませんでした。ユリカモメの中に、ガングロになりかけている個体が1羽。夏羽にかなりモデルチェンジしてきています。

Dsc02581c_20250312153001 Dsc02754c_20250312153001  その後は、内堀南公園でジョウビタキのメス。寺町交差点の北でイソヒヨドリのメス。

Dsc02776c_20250312153001 Dsc02799c_20250312153001  住吉入江に戻ってきたら、キンクロハジロのペア。朝、出がけに見たペアであろうと思います。カンムリカイツブリも、同様に、朝、見た個体でしょう。オオバンも1羽いました。

Dsc02500c_20250312153001  鎮国守国神社では、豊後梅が満開近くになって来ています。豊後梅は、大分県が原産の梅とアンズの交雑種です。

Dsc02594c Dsc02637c_20250312153001  寺町商店街にある河津桜。並木の南北の端にある木でよく咲いてきています。今週末が河津桜まつりですが、その頃には見頃を迎えるものと思います。

Dsc02665c_20250312153001  という次第で、先週金曜以来(2025年3月 7日:ミモザが咲き始めました)、ほぼフルコースの散歩でした。初めに書きましたように、帰宅後、腰のあたりが何となくドーンと重い感じがいていますので、まだ治癒とはいえなさそうです。

2025年1月 1日 (水)

明けましておめでとうございます

Img_7510c_20241231144901  皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりまして、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は、能登の震災で年が明け、9月には奥能登で豪雨がありました。一方で、ドジャースの大谷選手の大活躍もあり、激動の1年だったかと思います。それはさておき、私自身は、今年3月で満70歳となります。若い頃には想像もしませんでしたが、今年も「淡々と飽きもせず……」「晴歩雨読」「散歩生活ごくたまに仕事」のモットーでコツコツとやっていこうと思っております。モットーの3つめは、「散歩生活ときどき仕事」から、改めました。江戸橋での非常勤講師が定年を迎えるためです。ちなみに、市役所関係の仕事は、来年度も続けさせていただくことにしました。

Img_7559c_20241231144901 Img_7540c_20241231145001  写真は、津市にある辰水神社のジャンボ干支「巳」です。高さ3.2m、幅3mの白いヘビが、黄金に輝く小判を抱えた姿となっています。地元有志の方々の「ふるさと愛好会」が、地域興しのため毎年制作し、今年で40回目のジャンボ干支です。ヘビは、神の使いで、金運が上がるとか。このジャンボ干支は、「開運潜門」となっており、3月末まで飾られているそうです。ちなみに、裏側へ回ると、ハートマークのワンポイントが入っています。

2024年12月25日 (水)

久しぶりにイソヒヨドリのオスに遭遇

Dsc07286c_20241225142001  昨晩の放射冷却で今朝は、0.8℃と冷えましたが、日中は風もなく、気温も10.6℃まで上がり、穏やかな日になっています。今日は、2ヶ月に1度の定例散髪日。8時からいつものS理容院さんで散髪をしてもらい、そのまま9時から散歩へ。春日さん(桑名宗社)、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と5.8㎞。春日さんから中橋に行こうとしたのですが、工事中で近づけず。

Dsc07605c_20241225142001  今日のハイライトは、こちら。イソヒヨドリのオス。寺町交差点近くのお宅の庭にいるのを見つけました。最近ずっと、イソヒヨドリのメスは見ていたのですが、オスはずいぶん久しぶり。

Dsc07325c_20241225142001 Dsc07414c_20241225142601  さて、9時過ぎから歩いても、野鳥たちはお休みタイムに入っているようで、あまりいません。ただでさえ、このところ、小型の野鳥は少ないので、今日、九華公園で見たのは、ハクセキレイと、ジョウビタキのオス、それぞれ1羽。ヒヨドリやムクドリ以外には、何もいないかと思っていましたから、まあよし。

Dsc07512c_20241225142001  そうそう、九華公園の外周遊歩道の南では、メジロの混群に出会いました。ちょっとふっくらしているように見えます。

Dsc07296c_20241225142001 Dsc07357c_20241225142001  カモは少なく、しかもお休み中の個体が多数派。キンクロハジロは18羽、ハシビロガモが7羽、ヒドリガモは1ペア+オスが1羽。左の写真のキンクロハジロは、休んでいるのですが、この体勢は、保温のためだそうです。

Dsc07474c  ユリカモメも8羽とかなり少なめ。ほかの公園でもヒヨドリくらいしかおらず、散歩はいつもより短い時間で終了。

Dsc07291c_20241225142001 Dsc07294c_20241225142001  春日さんに行ったのは、そろそろ門松が登場しているだろうと思ったからです。毎年、桑名建築組合の方が奉納されます。さすがにプロの手によるもの。見事、立派。

Dsc07277c_20241225142001  ところで、今朝は西の空も晴れて、鈴鹿山脈もよく見えていました。写真は、その中心である御在所岳(標高1,212m)。頂上部分だけの写真にしましたが、桑名駅前に建ったマンションの間から、かろうじて見えているのです。頂上に見える丸いものは、雨雲レーダー。御在所ロープウェイ日本一の「白い鉄塔」も写っているのですが、周りが白いので、目立ちません。

Dsc07280c_20241225142001  藤原岳も、白くなっています。今日は水曜ですが、江戸橋の非常勤の授業は、休み。金曜日の授業が振り替え実施されています。昨日、非常勤先からリマインダー・メールが届き、今日は安心して休みました(微苦笑)。

2024年12月15日 (日)

20241215コールドムーン

Dsc07998x Dsc07998c_20241215193101  今日12月15日は、満月です。12月の満月は、アメリカの農事暦では「コールドムーン(cold moom)」と呼ばれるそうです(こちら)。いかにもcoldという感じに見えますから、不思議。写真は、19時過ぎに非常階段の踊り場から撮ってきました。雲がかかったり、はずれたりという状況。ソニーDSCーRX10M4を使い、f/8、SS1/125秒、ISO感度250、オートホワイトバランス、600mmズームで撮影しています。三脚は使わず、手持ち撮影。左の写真はトリミングをしましたが、右は同じ写真で、ノートリミング。

Dsc08010c 241215045903131c  広角にして夜景モードで撮ったのがこちら。歪んで写っていますが、歪みの修整はしていません。右の写真は、今朝5時頃、新聞を取りに降りたとき、スマホで撮影。西の空です。肉眼ではまん丸のように見えました。

2024年12月 1日 (日)

ユリカモメの乱舞シーン……「ご近所イチョウ巡りツアー」は御坊さんの大イチョウで「完」

Dsc04676c_20241201140601  12月に入りました。いよいよ、本当に今年も残すところ、あと1ヶ月となりました。今日も好天に恵まれ、朝は寒かったものの、日中の最高気温は15.2℃。風は弱く、暖かい日になっています。今朝は、7時20分から散歩へ。いつもの散歩にプラスして、昨日の「ご近所イチョウ巡りツアー」の残り、御坊さんの大イチョウを見てきました。さらに、柿安シティホールで開催されている「桑名市民芸術文化祭」の「社会文化部門展」にも行って来ました。ということで、コースは、住吉神社、九華公園、内堀公園、職人町、新築公園、シティホール、常盤町、寺町、御坊さん(真宗大谷派桑名別院本統寺)と6.2㎞。

Dsc03421c Dsc03486c_20241201140301  揖斐川の住吉水門近くには、ヒドリガモが7羽ほど浮いているのが見えました。七里の渡跡には、今日は何もいませんでしたが、蟠龍櫓の近くでイソヒヨドリのメス。向こうも、私もすぐ近くに行くまで気づかず。柿安コミュニティパークの西にある堀には、コガモのオスが2羽。コガモのオスは、今シーズン初見。オオバンもいたのですが、コガモを撮っているうちに姿が見えなくなりました。

Dsc03797c_20241201140401 Dsc03821c  九華公園では今日も小型の野鳥は少なかったのですが、奥平屋敷跡ではいつものように、ハクセキレイが2羽。秋の初めにはほとんど来なかったのですが、最近は、毎日のように見られます。

Dsc03713c_20241201140301 Dsc04434c  本丸跡では、モズのオス。九華公園では、久しぶりにモズを見ました。さらに、九華公園の外周遊歩道の東で、ジョウビタキのメス。ただ、こんなスタイルで、ジョウビタキのイメージからはちょっとはずれるかも知れません。

Dsc03622c_20241201140301 Dsc03775c  カモは、キンクロハジロが30羽、ハシビロガモが24羽、ヒドリガモは2ペア。ホシハジロは、このところまったく来なくなりました。

Dsc03742c_20241201140301  カワウは相変わらずたくさん集まっています。神戸櫓跡の松の木に13羽、野球場の照明灯にも数羽。こちらは、旧アヒル小屋近くの杭の上にいたカワウ。

Dsc03855c_20241201140401  Dsc04094c_20241201140401 ユリカモメは、数えた限りでは、52羽。散歩&鳥見友達のOさんが、持ってこられたパン屑を巻いたら、ご覧のように大騒ぎになりました。

Dsc04118c_20241201140501 Dsc04122c_20241201140501  例の「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」方式で、連写しました。歩留まりはかなり低い数字ですが、それなりに見られる写真も写っていました(微笑)。

Dsc03672c_20241201140301  昨日見つけた、ケガをしたユリカモメ、今日は、吉之丸堀にかかる端にある東屋の上で安静中。昨日は、グラウンドにいましたし、今日も、このあと移動していましたので、飛べない状態ではありません。

Dsc04561c_20241201140501 Dsc04622c_20241201140501  内堀公園では、モズもいたのですが、写真を撮るのには失敗。代わりにジョウビタキのオスが出て来ましたし、ちょっと離れた電線には、カワラヒワ。11月中旬、ここにはジョウビタキのオスが2羽いたのですが、その後しらばくは姿を見ていませんでした。新築公園は、去年まではジョウビタキのオスをときどき見たのですが、今シーズンはまだ。

Dsc04639c_20241201140501 241201092405112c  柿安シティホール。冒頭に書きましたように、ここの展示室で桑名市民芸術文化祭社会文化部門展が、昨日、今日と開かれているのです。「日本文化探訪」「平成16年新桑名市誕生から20年」「彫刻師木澤忠兵衛と石取祭車」などの展示があり、また、今日は、「桑名の千羽鶴」と「創作連鶴」の体験ができるワークショップも行われていました。私は、展示を見たくて行って来たという次第。毎回、展示についてまとめた資料もいただけますので、それも楽しみでした。

Dsc04663c_20241201140601  昨日の「ご近所イチョウ巡りツアー」のやり残しが、こちら、御坊さん(真宗大谷派桑名別院本統寺)の大イチョウ。境内の同朋会館の南、墓地への入口にあります。これも、我が家のベランダから上の方がよく見えています。これにて、今年の「ご近所イチョウ巡りツアー」もめでたくコンプリート。

Dsc03648c_20241201140301  12月の最初の週である今週は、明日・月曜の午後、桑名市民大学郷土史学科の第7回の講座があります。最終回です。前回まで全て参加していますから、今年も修了証をいただけるのは確定しています。水曜は、江戸橋での非常勤の授業。こちらは、10回目となり、講義はこれで2/3に達します。

2024年11月29日 (金)

ユリカモメの飛翔シーン……ツグミを捉えました

Dsc00236c_20241129143301  ときどき、強い北西の季節風が吹いていますが、最高気温は、15.8℃まで上がっています。今朝も7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と6.3㎞。今日は、九華公園を2周しています。冒頭の写真は、散歩に出かけるときの北の空。日の出が、6時41分ですから、太陽はまださほど高く上っていません。

Dsc00268c  住吉水門の内側の住吉入江にもカモたちがやってくるようになりました。ヒドリガモのオスが6羽にメスが3羽。オオバンや、カンムリカイツブリ、キンクロハジロなどが来ることもよくありますので、これからの楽しみです。

Dsc00383c_20241129143001 Dsc00339c_20241129143001  揖斐川の上をユリカモメが飛ぶ様子も見られました。七里の渡跡にくると、ヒドリガモ、オオバン、コガモのメスとけっこうたくさんいました。ヒドリガモは5ペア。いずれも休んでいて、左のような写真しか撮れません。オオバンは、3羽。

Dsc00397c_20241129143001  コガモのメスは1羽。しばらく前にも、ここにはコガモのメスが1羽、来ていました。オスはまだ見ていません。

Dsc00673c_20241129142901  九華公園の旧アヒル小屋近くではカワウが2羽。動きがけっこうシンクロしていて、楽しめます。カワウは、冬になるとたくさん集まってきます。神戸櫓跡の松の木や、野球場の照明灯の上が集合場所。多いと20~30羽くらいが来ています。神戸櫓跡の松の木は、カワウの糞で真っ白になっていきます。

Dsc01125c_20241129142901 Dsc01216c_20241129142901  奥平屋敷跡では、しばらくカワセミ・ショーが見られました。逆光の位置だったのはちょっと残念ですが、10数分も同じあたりにとどまっていてくれました。どちらの写真も、同じカワセミのものです。

Dsc01508c  奥平屋敷跡には、このほか、ハクセキレイも1羽。例の足の悪いハクセキレイです。

Dsc02037c_20241129142801  今日は、九華公園内のあちこちでカワラヒワをよく見ました。朝日丸跡では、20羽以上が集まっていました。カワラヒワは、秋に集団を作って、見合いをしてペアを見つけ、来春の繁殖をするそうです。

Dsc02084c Dsc02140c_20241129142801  朝日丸跡でモズを見たのですが、枝が多いところで、どうにも上手く撮れず、証拠写真。証拠写真といえば、九華橋近くの樹上にツグミが2羽ほど見えました。鳴き声は10日以上前から聞いていたのですが、写真が撮れたのは、今日が初めて。もう少し経つと、地上に降りてくると思います。

Dsc01941c_20241129142801 Dsc00510c_20241129144801  カモは今日は、キンクロハジロが35羽、ハシビロガモが18羽、ヒドリガモが2ペアでした。ホシハジロは今日も来ていません。昨日飛来したミコアイサも見られず。やはり九華公園には来てくれないのでしょう。

Dsc00655c_20241129145001  ユリカモメは60羽以上。そろそろ数取器を持って行かないと、数えられなくなってきています。

Dsc01838c_20241129142801 Dsc01025c_20241129142901  今日は、ユリカモメの飛翔シーンに挑戦。歩留まりはよくありません(苦笑)。

Dsc01911c_20241129142801  ユリカモメは、渡ってきて、11月中くらいは、九華公園ではエノキの実をついばんでいることがあります。この写真には、黒っぽい、小さな実をくわえているのが見えます。

Dsc00242c_20241129143301 Dsc00240c_20241129143301  散歩コースでの紅葉写真。左の写真は、玄関先から見下ろした諸戸氏庭園。かなり色づいています。イチョウの黄葉が気になって、毎日様子を見ています。朝早い時間の方がきれいです。

 Dsc00244c_20241129143301 こちらも諸戸氏庭園。大門よりも西側、水路に沿ったあたりの様子です。ここも朝早い時間がきれいです。

Dsc00254c_20241129143001 Dsc00636c_20241129142901  こちらは、桑名七里の渡し公園越しに見た六華苑の大イチョウ。右の写真は、鎮国守国神社の大イチョウ。何本かイチョウの木があります。木によって個体差がありますが、そろそろ見頃かという気がします。去年も、「ご近所イチョウ巡りツアー」に行っていますが(2023年11月30日:ご近所イチョウ巡りツアー)、ボチボチよいかも知れません。

2024年9月19日 (木)

20240918ハーベストムーン

Dsc05728c Dsc05703c_20240919040001  今年の中秋の名月は、9月17日でしたが、満月は9月18日。アメリカの農事暦では、ハーベストムーンというそうです。夕方は、雲が多くてうまく撮影できませんでした(右の写真は、18時40分頃)。左の写真は、9月19日の朝3時頃に撮ったもの。撮影条件は、中秋の名月のときと同じく、ソニーDSCーRX10M4を使い、f/8、SS1/125秒、ISO感度250、オートホワイトバランス、600mmズームで撮影しています。三脚は使わず、手持ち撮影。トリミングをしています。

Dsc05729c_20240919035301  こちらは、ノートリミングの写真。19日の朝3時頃に撮ったというのは、たいてい晩酌をして夜8時には寝てしまうのです。寝る前にも月を見たものの、やはり雲におおわれていました。

Dsc05727c_20240919035301 Dsc05726c_20240919035301  朝、自分で撮影しようと思って、カメラを確認したら、昨日(18日)の夜20時20分頃に撮った満月の写真がありました。家内と娘がなにやら話をしているような感じがしていたのですが、どうも娘が、私に変わって満月を撮っておいてくれたようです(微笑)。それがこちら。

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  • 平凡社: 街道アトラス

    平凡社: 街道アトラス
    旧街道に興味があります。ただし、あまりあちこちの街道を歩いたわけではありません。この本では、東海道と中山道は各宿場も紹介されるなど、詳しく載っていますが、その他の街道はダイジェスト。いわば、旧街道のカタログ本といったところ。現代の道と比べたり、旧街道がどのようにつながっていたかを知るにはよい本です。ただし、この本だけを頼りに旧街道を歩くことは、ほぼ不可能でしょう。 (★★★)

  • 保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)

    保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
    今年は、昭和100年であり、戦後80年でもあるということで、新聞などでも特集記事が掲載されています。太平洋戦争は、日本という国を滅亡の一歩手前まで追い込みました。昭和という時代もそれが終わってから35年以上経ちますから、これからは歴史として語られるようになっていくはずです。この本は、二・二六事件、東京裁判、高度成長、田中角栄、昭和天皇など、時代を大きく変えた8つの事象を取り上げ、当事者たちの感情や思惑排して見つめ直すことを通して、これまでの通説、定説とは異なるそれらの真相を浮かび上がらせようとしています。読後感としては、私なども、何となくそうなのかと思っていたことがひっくり返されたような感じを抱いています。目的と手段を取り違えている、事実や科学的知見から目をそらしている、希望的観測を事実と思い込む、妙な精神論に陥るなど、今も続く認知、思考は、太平洋戦争のときの軍指導者から始まっているのかも知れません。いろいろな意味で「戦後」という概念については、根本的に再検討が必要ですし、日清戦争から太平洋戦争に至る数十年の戦争の時代は、何に由来し、そこから何を学ぶか、よくよく考えてみる必要があると思いました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)

    保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)
    保阪正康さんは、一貫して近現代史を検証し続け、5,000人もの歴史の証人を取材してきています。この本は、月刊『文藝春秋』に掲載されたものから15編を選んでまとめられています。読み応えがあるのに、分かりやすい内容で、昭和史の証人として瀬島龍三、後藤田正晴などインタビューが、また、昭和の戦争7つの謎として無謀な開戦を決意した理由などが載せられています。その後、あの戦争と昭和史を語ろうということで、半藤一利さんなどとの対談が載っています。最後に、歴史をどう引き継ぐかということで、講演録があります。この講演では、江戸時代まで遡らなければ日本人は理解できない、江戸時代の260年を通じて、戦争をしなかったという事実から教訓、知恵を学ぶ必要があるなど、江戸時代に築かれた財産をもう一度取り戻すことの重要性が語られています。明治維新という、薩長の下級武士の暴力革命を経て、帝国主義国家が作られていく過程で、江戸自在の財産は放棄されたと著者はいいます。知識、技術は学び、取り入れたのに、哲学までには思いが至らなかったため、そうなっています。また、もう一つ、著者が強調するのは、天皇制の捉え方、論じ方です。天皇制は、本質的に戦争を嫌う制度だと著者はとらえています。これは、私には目から鱗の見方でした。さらに、天皇は何らかの形で京都にお住まいになって、政治の中心は東京にあってという江戸時代の知恵をもう一度取り戻すのもよいという提案は、真摯に検討する価値があると思います。 (★★★★★)

  • 芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)

    芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)
    関数電卓は持っていますし、その昔は、プログラム電卓で平均値、標準偏差などの計算をする簡単なプログラムを組んで使っていたこともあります。タイトルに惹かれて買ったのですが、ウ~ン、期待はずれでした。計算例が平方根以外にはほとんどありませんでした。関数電卓を片手に、その使い方や、どのような応用ができるかを知りたいと思ったのですが、そういう内容はあまりなくて残念でした。ただこの本を読んでよかったのは、数学の力と計算力とは別物であることが分かったこと。また、計算については、関数電卓などを駆使すればよいということでした。私自身、数学には自信がないのですが、「エェ!?、そうだったっけ?」と思う内容もありました(つまり、間違っているんじゃないの、と思える内容)。 (★)

  • 今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)

    今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)
    地名の由来については興味がありますから、この本を手に取ったのですが、読み始めたものの、すぐに「放置」していました。テーマごとに、それに関連する地名が列挙され、その由来について多少の説明(蘊蓄?)が書かれているのですが、列挙されている(例示されている)地名が煩雑で、読むのが面倒になってしまったのです。「地名マニア」の方であれば、これくらい何のそので読み進めたのでしょうが、私にはちょっと難行でした。2年くらい経って、気を取り直して、少々無理矢理に読み進めました。が、「不思議な名称には物語がある」という、帯の謳い文句には、いささか無理があるかなという気がします。物語というのであれば、個々の地名についてもうすこし物語って欲しい気がするのです。ただし、以上は、極めて個人的な感想です。 (★★)

  • piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)

    piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)
    本の帯に「あなたが毎日スルーしている鳥たちの素顔」「カラスも本当は人が怖い」とあります。ほとんど知っている内容でしたが、このように改めて、まとめてあると、いっそうよく分かりました。野鳥観察を始めたばかりの方、野鳥に興味を持ち始めた方には、最適な参考書の1つと思います。身近にいる鳥ばかりが取り上げられていますが、それだけに身近な鳥の行動や、特徴がよく分かって、野鳥がもっと好きになること請け合いです。タイトル通り、まさに「意外と知らない」です。自分では知っているつもりでも、意外と知らないことは多々ありそうです。 (★★★★★)

  • 五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)

    五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)
    高容姫という女性を知る人は多くはないかも知れませんが、本のサブタイトルにあるように、金正恩の母となった在日コリアンの女性です。北朝鮮では、日本から帰国した人間の社会的地位は低いため、その存在は公的には明らかにされていませんし、「国母」として崇拝されることもありません。これは、金正恩の弱点でもあり、コンプレックスにもなっているかも知れません。大阪の鶴橋で生まれ育った少女の数奇な運命をたどった、力作です。よくぞここまで取材したものだと思います。高容姫の人生をたどることで、北朝鮮の体制、社会、歴史にまで理解が及びます。ほとんど一気読みをしてしまいました。ちなみに、現在も大阪には、金正恩の伯父を始め、親戚が50名以上も暮らしているといいます。このことは、日朝関係の改善や、拉致問題の解決の手がかりになるのではないかという気がします。 (★★★★★)

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)