お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2023年8月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2018年1月以降の記事を残し、2017年12月以前の記事は削除しました(2018年1月1日から2023年8月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

日記・コラム・つぶやき

2023年9月24日 (日)

木曽川でモズのオス

Dsc04896c 今朝は20℃を切って寒く感じるくらいでした。日中も、29.6土でようやく真夏日から抜けました。昨日行けませんでしたので、今日はプチ遠征へ。木曽川、長良川河口堰、九華公園と3ヶ所。朝6時半前に出発、9時過ぎに帰宅。歩いたのは、5.9㎞。結論としては、涼しくて散歩日和でしたが、どこも鳥は少なくて、ちょっと期待はずれ。

Dsc04149c Dsc04168c_20230924154601  まずは、木曽川。国道23号線の木曽川大橋のすぐ上流。今日は、干潮でした(四日市港で6時42分。やはり調べてから行かないといけません)。水制のところは干潟のようになっていました。上流側1つめの水制と2つめの間にカルガモが16羽。ほかの種類のカモは近くには見当たりません。

Dsc04220c_20230924154601 Dsc04268c  アオサギを合計3羽見たのですが、皆、逃げ足の速いこと。私は遠くにいるのすぐ逃げます。ほかに木曽川にいたのは、ダイサギ1羽、ハクセキレイ1羽のみ。クルマに戻ってきたら、電線にモズのオスがいました。

Dsc04605c Dsc04336c_20230924154601  続いて、長良川河口堰には7時に到着。東側の魚道にいたのは、アオサギさんのみ。堰の下流側のところ。このアオサギは、管理橋から覗き込んでも、逃げることはありません。上流側、水資源公団の巡視用モーターボートが係留しているあたりにコサギとダイサギが1羽ずつ見えていました。

Dsc04390c Dsc04447c_20230924154701  堰の西側に着いて、下流方向、中州の切れ目にあるオレンジの柱にはミサゴが見えました。ただし、いかにも遠い。左足で獲物を押さえて、食べているようでした。この柱は、管理橋からは200mあまり先にあります。閘門の上流側の通路には、アオサギ。これもかなり接近できました。

Dsc04507c  親水広場に行く途中、上流の魚道でダイサギ。このあたりでイソシギや、ハクセキレイが飛ぶのが見え、また、カワセミらしき鳴き声を聞いたのですが、カワセミは見つけられず。親水広場では、今日見られたのは、ヒヨドリのみ。

Dsc04655c  7時50分に九華公園。ここも静かで、苦笑せざるを得ません。管理事務所近くでカワラヒワを見たものの、奥平屋敷ではドバト集団以外に何も来ず。二の丸跡、朝日丸跡でも同様。鳥たちも、涼しくなってどこかに行楽に行ったのか? とつまらない冗談が浮かぶくらい。

Dsc04677c_20230924154601 Dsc04720c_20230924154501  ハシビロガモのオスは、今日も辰巳櫓跡と神戸櫓跡の間の松の木のところ。最近は、ここがお気に入り。公園の外周遊歩道を歩いてた、アオサギが南東方向から飛んできたのですが、九華公園は通過し、揖斐川の方へ行ってしまいました。ということで、3ヶ所を回った割に、モズに出会ったくらいで、ちょっと残念な結果。

Dsc04795c  鎮国守国神社の境内では、ヒガンバナがよく咲いてきています。あちこちのヒガンバナの名所でもイベントが行われているようですが、私にはここで十分。今日は、アゲハが来ているシーンです。

Dsc04788c  ところで、早くも9月最終週を迎えます。水曜日からはいよいよ江戸橋での後期の講義が始まります。夏休み気分は、返上せねばなりません。授業の準備はかなりしてあります。金曜午後は、コロナワクチン接種7回目の予約が入れてあります。次の日曜は、美濃街道ウォーキングオプショナルツアーその2で、行基寺に行くつもり。養老鉄道美濃山崎駅から往復します。養老の滝ほどではありませんが、120mほどの高低差があります。

Dsc04629c_20230924172301  余談。鈴鹿で開催されているF1、決勝の今日13時20分から13時40分までブルーインパルスの展示飛行があるのを知りました。小牧基地から飛来するというので、ひょっとしたらわが家からも鈴鹿へ往復するのが見えるかと期待して、出発予定という13時前からと、展示飛行終了の13時40分からチェックしていました。往きの時間帯は北東の空、帰りの時間帯は南東の空を見ていたものの、結局、見つけられずじまい。いきなり、準備もなしではうまく行かないものです。ネットで見ると、四日市の方が「小さく見えた」と動画をアップロードしていましたが、私はサッパリ。こちらに今日の展示飛行の情報があります。アオサギは、長良川河口堰にて。

2023年9月23日 (土)

今シーズン初のモズ……コサメビタキも愛想よし

Dsc04108c_20230923143801 Dsc03353c_20230923143901  一気に秋らしくなりました。今朝の最低気温は、22.5℃。さすがに涼しく感じます。日中は32.0℃になっていますが、この間までのように暑いとはあまり感じないで済みます。プチ遠征をしようと思っていたのですが、珍しく朝寝坊。それ故、7時から、いつものコースへ。ただし、逆回りで寺町、京町、吉津屋町、外堀、内堀南公園、貝塚公園、九華公園、住吉神社と6.3㎞。いったん戻ってから、三洋堂書店桑名店と桑名市博物館へ。寺町では、今日がお彼岸の中日ですから、また御坊さんへお参り。

Dsc03382c_20230923143901  九華公園まで、これという鳥には会いませんでした。今日は、逆回りですので、立教小学校の体育館のところから入りました。外周遊歩道には鳥はおらず、「失敗したか!? やはりプチ遠征に行った方がよかったか」と思ったのですが、ここまで来ていては、今さらどうしようもありません。吉之丸堀をハシビロガモのオスが泳いでいました。最近、早い時間帯はあちこち泳ぎ回っています。

Dsc03678c_20230923143801  奥平屋敷跡では、今日はコサメビタキ・デーでした。実によく姿を見せてくれたのです。2羽いるという情報もあります。散歩友達のYさんが、二の丸跡で、2羽同時に見たそうです。

Dsc03540c Dsc03608c  さらにシジュウカラ。奥平屋敷跡に来たのは1羽のみでしたが、管理事務所近くでは数羽を見ました。奥平屋敷跡では、以前、コゲラが営巣しかけた穴が気になったのか、しばらく覗いたり、調べていました。シジュウカラは、コゲラの使った巣穴に営巣することもあります。

Dsc03896c_20230923143801 Dsc03941c_20230923143801  奥平屋敷跡には、ヒヨドリや、カワラヒワもやって来ています。写真は撮れませんでしたが、メジロも数羽が来ていました。だんだんと野鳥が戻りつつあることが実感できました。

Dsc03971c Dsc04031c_20230923143801  さて、次へ行こうと思ったら、南東の方からダイサギが飛んでくるのが見えました。ダイサギは、いったん鎮国守国神社の社務所裏の堀に降りたのですが、また北の方へ飛んで行ってしまいました。が、このあと行った柿安コミュニティパーク西の堀にいました。

Dsc04056c  ここでダイサギを撮影していたら、頭上からモズの鳴き声が聞こえてきました。なかなか見つけられなかったのですが、三之丸公園の南を通っている電線にいるのが見えました。ちょっと遠くて、証拠写真ではありますが、今シーズン、初モズです。去年は、9月27日に初めて見ています(2022年9月27日:やっとモズがやって来ました)ので、今年はやや早め。

Dsc04098c  住吉神社から揖斐長良川の中州を見たら、いつものところに今日はアオサギが3羽。いい感じです。もっと増えてほしいと思っています。

230923104849446c 230923111106028c  ところで、初めに書きましたように、帰宅してから三洋堂書店桑名店と桑名市博物館へ。三洋堂ではパソコン雑誌1冊、文庫本1冊を買ってきました。アピタ桑名店の新光堂書店が閉店してしまい、不便です。桑名市博物館では、10月15日まで秋期企画展「絵の心はさらなり —額装で見る絵画―」が開催されています。絵を見るのに額装について知ると更に絵を見直せます、という意味を込めた展示です。額に入れて飾られる絵画や書などを「額装」、床の間などに飾られて巻いてしまっておける書画を「軸装」と言いますが、「装」という文字には「よそおう」「かざる」の意味があり、これは、書画が描かれている「本紙」を飾るという意図があるということです。日本画も洋画もフレームごと楽しめるのだそうです。お客さんは少なく、ゆっくりと見てこられました。

230923110744677c  こちらは、毎回の展覧会で1枚のみある、写真撮影可のもの。「短刀 銘 村正」です。刃長20.3cm、反り0cm。村正についてはもはや説明の要はありませんが、15~16世紀にかけ数代、桑名で活躍した刀工です。この短刀には、「平造、庵棟。ふくら枯れた鋭い姿に、茎は魚のお腹に似ているたなご腹。地鉄はやや荒れた柾目肌で白けが見受けられる。刃文は互の目乱れ」という説明がついていました。

Dsc03395c  これから夜は、マンションの管理組合の理事会にオブザーバーで参加する予定。前理事長として、今期理事会に引き継いだ課題はほぼすべて解決していただきましたので、気がかなり楽になりました。これからの最大の課題は、長期修繕。数年後に予定していますが、何をどれだけ修繕するのかが重要なポイントです。建築資材などもかなり高騰していますし、人材も不足しているそうですから、見通しはよくありません。修繕積立金も、先を見込んで値上げする方向で検討されています。難しい時代です。ヒガンバナは、鎮国守国神社の境内にて。

2023年9月22日 (金)

相も変わらず(苦笑)

Dsc03340c_20230922150301  熱帯夜は免れましたが、日中は期待したほど気温は下がりませんでした。今日も30.9℃で真夏日が続いています。明日も暑そうですが、本当にいい加減にして欲しいところ。しかし、散歩帰りの空は、夏と秋が入り交じった、まさに「行合いの空」という感じでした。その散歩は、家事を済ませ、8時20分から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、新築公園、常盤町、常信寺、寺町と5.9㎞。汗をかく量は、確かに減りました。

Dsc03065c_20230922150301  住吉神社の前から揖斐長良川の中州を見ると、あの木のところにアオサギが2羽見えていました。1~2羽はいるのですが、それ以上には増えません。

Dsc03094c Dsc03146c  九華公園に着いたのは8時40分頃。ドバトがたむろしていました。スズメはごくわずか。アオサギ、今日は1羽のみ。九華橋近くの、いつもの樹上にいます。

Dsc03207c_20230922150301  ダイサギも、今日も来ていました。管理事務所南にある花菖蒲園の西側。堀の対岸から前管理人のOさんがずっとカメラを構えておられました。何回もエサをとろうとしたものの、今日は失敗ばかりだったそうです。奥平屋敷跡を回っている間にどこかに行ってしまいました。その奥平屋敷跡では、コサメビタキらしき鳥を見かけましたが、写真は撮れませんでしたし、はっきりと確認することもできませんでした。

Dsc03277c  今日も鳥は少なく、ヒヨドリ2羽、ドバト、ムクドリを少し見たくらい。私よりも前に公園を歩いた、散歩友達のYさんはカワセミ、カワラヒワ、コサメビタキを見たそうですが、私は、カワセミは見られませんでした。ハシビロガモのオス、今日は野球場の南の堀にいました。最近は、近寄っても逃げません。毎日のように会っていますから、私のことを覚えたのかなどと勝手に思っています。このあと、鳥はほとんど見ませんでした。以下、余談のようなもの。

Dsc03316c_20230922150301 Dsc03308c_20230922150301  三之丸を歩いていて、バス停をふと見たら、とんでもない掲示が出ていました。ここは、三重交通バスの市内循環線のバス停です。ずっと以前は、A・Bの2つの循環線(同じルートを逆回りしています)があり、どちらも1時間に2本走っていたのですが、最近は、平日のみ、1日6本になっていました。これが、10月1日から平日に1本のみにするという予告でした。路線も、赤須賀方面を回る部分は廃止です。利用客の減少(コロナ禍以降、顕著に減少しているということです)と、コスト(主に燃料費)の高騰がその理由として書かれています。平日は、萱町を14時15分に出るB循環桑名駅前行き1本のみの運行になりますから、利用する人はほとんどなくなるような気がします。三交バスといえば、私は冬から春先にかけて、日の出橋方面にバードウォッチングに行くのに利用していますが、そちらは大丈夫なのでしょうか。

Dsc03330c  寺町にある西福寺の掲示板。ここは真宗大谷派のお寺。「浄土はあるかないかの上にある」と書いてありました。浄土について、『精選版 日本国語大辞典』の説明には次のように書かれています:

浄土 じょう‐ど ジャウ 〘名〙 仏語。① 仏がその悟りによって形造った、仏の住む国土。三毒(貪欲・瞋恚・愚痴)、五濁(ごじょく)(=劫濁・見濁・命濁・煩悩濁・衆生濁)のない清浄な国土。その数は二一〇億といわれるが、最も代表的なものは、阿彌陀仏の極楽浄土。また転じて、彌勒菩薩の住む兜率天(とそつてん)や観世音菩薩の補陀落山(ふだらくせん)をいう。⇔穢土(えど)。

Dsc03334c  つまり、一切の煩悩 やけがれを離れた、清浄な国土。 仏の住む世界ということですが、それが、あるかないかの上にあるというのは、一瞬、納得しかけたのですが、よく考えると訳が分からなくなりました。まぁ、凡人が考えることですから、たぶんそれは「下手の考え休むに似たり」なのでしょう。 ちなみに「穢土」も仏語で、「煩悩にけがれたものが住む迷いの世界。凡夫の住む娑婆世界」。ということで凡人か、凡夫(仏教の道理をまだ十分理解していない者)かのどちらか/あるいは両方である私は、空を見上げて、ため息をついて寺町を後にした次第。明日は、週末恒例でプチ遠征に行きたいと思うのであります。

Dsc03175c_20230922150301  余談を追加(9/22夜)。夕方のテレビニュースで、自転車の事故が夕方に多発しているという内容を放映していました。毎日飽きもせず歩いている立場からすると、クルマよりも自転車の方が歩行者にとっては危険な存在だといえます。自転車に乗っている方は、ご自身を「歩行者に毛が生えたくらいの存在」と思っているのでしょうが、これは誤った認識です。歩いているすぐそばを後から音もなく追い越していくとか、歩道を歩いていると、後ろから来る自転車にベルを鳴らされることもよくあります。自転車が歩道を走行できるのはあくまでも例外です。そもそも根本的には、自転車は軽車両と位置づけられ、クルマの仲間という扱いです。まったく個人的な意見をいえば、自転車は歩道走行を禁止してもらいたいと思っています。

 

2023年9月21日 (木)

揖斐川でミサゴ……ようやくスマホATMデビューを果たす(笑)

Dsc03055c  秋雨前線が南下するため、曇りのち雨という予報です。ただ、最高気温は今日も31℃と真夏日。前線が通過すると、空気も入れ替わり、週末からは秋らしくなるということです。今朝は、家事を済ませ8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と5.7㎞。途中でセブンイレブンに立ち寄って「スマホATM」デビューを果たしてきました(微笑)。

Dsc02582c  県道613号線の下をくぐって住吉神社神社へは階段を上がっていきます。神社の前に来たら揖斐川の上空をミサゴが、獲物をがっちりと掴んで上流方向へ飛んでいくのを見つけました。慌てて撮ったのでイマイチですが、久しぶりでこの光景を見ました。

Dsc02650c_20230921144601 Dsc02664c  揖斐川を眺めると、中州の方からアオサギが飛んできて、住吉水門の下流に降り立ちました。このアオサギ、中州のあの木のところから飛んできたようです。さらに下流の川口水門のところには、ダイサギがいるのが見えました。七里の渡し跡から蟠龍櫓を回って、近くから撮ろうと思ったのですが、ダイサギが見えるか、見えないかというところまで行ったら、残念、逃げられました。急いで歩いて行ったのに(苦笑)。

Dsc02886c_20230921144501 Dsc02873c  九華公園には8時40分くらいに到着。いつもより時間が遅いので、散歩友達とは会えません。今日は、アオサギが2羽来ていました。まず見つけたのは、神戸櫓跡の高い松の木の上にいるアオサギ。さらに公園内を回り、鎮国守国神社の境内を見てから九華橋のところに来たら、またアオサギ。神戸櫓跡にいたアオサギが移動したのかと思ってそちらを確認したら、まだいました。別のアオサギです。九華橋近くの樹上によくアオサギが来ているのですが、そこからやや北にある別の木でした。九華公園では、ときどきアオサギが2羽来ていることがあります。

Dsc02796c  Dsc02809c_20230921144501 ダイサギは今日も来ました。朝日丸跡から本丸跡へ行こうと歩いていたら、南の方から野球場の南の堀のところに飛来。6日連続。ハシビロガモのオスは、今日も、辰巳櫓跡と神戸櫓跡の間から堀に突き出て生えている松の木のところです。

Dsc02979c_20230921144501  貝塚公園の南入口のところでハクセキレイ。若者かなと思います。今日の鳥見は、ほかにはスズメ、カラス、ドバトくらいでした。

Dsc02999c_20230921144501  ところで、お彼岸に入りましたので、恒例により、寺町の御坊さん(桑名別院本統寺)にお参りしてきました。わが家の宗旨は真宗大谷派で、本統寺は真宗大谷派の三重別院なのです。実家の檀那寺にはかなりご無沙汰しており、申し訳ないと思っています。

Dsc02845c 230921110916600c  ヒガンバナがあちこちでよく咲いてきています。これは、鎮国守国神社の境内のもの。北側にたくさん出て来ているのです。わが家のアサガオは、今朝も小さい花が2輪。あっちとこっちに咲いていますので、2輪同時には撮れません。

Screenshot_20230921110805  余談その1。初めに書きましたように、セブンイレブンに行って、セブン銀行のATMで「スマホATM」デビューしてきました。前から使ってみようと思ってはいたのですが、なかなか思い切れなかったのです(苦笑)。昨日は、ネットでやり方を調べ、予習をしたのですが、その必要はなかったくらい簡単に済みました。現在、預金口座はほかにも複数あるのですが、もうこのケータイ会社系のネット銀行だけでもよいかも知れません。セブンイレブンでも、ローソンでも入出金できますし(一定程度のお金が入っていれば、月に何回かは入出金は無料)、わが家のメインバンクの系列でもありますからそこへの振り込みは無料なのです。○○payも、同じ系列のものを使っていますから、そのチャージも簡単&無料。という次第で、これで今までメインバンクにしていた銀行の店舗まで行く必要はなくなります(この銀行についてもスマホアプリを使っています)。

Dsc02532c Dsc03009c_20230921144501  余談その2。お隣にある諸戸氏庭園の前に朝から重機や工事車両がたくさん来ていました。何をするのかと思っていたのですが、散歩帰りに見たら、東側のエリアで高木を剪定/伐採していました。なかなか大変そうな作業です。

【付記(9/21夜)】 江戸橋の非常勤先の担当の先生から来年度の講義のご依頼をいただきました。健康で、不始末を起こさなければ、来年度も講義を担当できる見込みとなりました。ありがたいことです。ただし、非常勤の定年は、70歳と聞いています。来年度末(2025年3月)に70歳を迎えます。本務では、定年のはるか前に退職せざるを得ませんでしたので、非常勤講師とはいえ、定年まで無事に勤め上げたいと思います。

2023年9月20日 (水)

5日連続でダイサギ……コサメビタキも登場

Dsc02526c  雲が広がっていて、晴れ間は少ないのですが、最高気温は32.3℃で今日も蒸し暑くなっています。7時10分から散歩へ。住吉神社、九華公園、シルバー人材センター、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と6.0㎞。久しぶりに6㎞を歩きましたが、九華公園でかなりウロウロしたのです。

Dsc02033c_20230920150101  住吉神社から揖斐長良川の中州を見たら、あの木のところにアオサギが2羽。350m以上先ですので、600mmで撮ってトリミングしてもこれくらいのサイズ。何度も書いていますが、以前はここが「アオサギの集合場所」で20羽くらい集まっていたこともあります。

Dsc02085c Dsc02114c_20230920150101  九華公園に着いて、西側の堀を確認したら、管理事務所南にある花菖蒲園の西にダイサギがいました。5日連続できています。まだ7時半過ぎでしたので、30分ほど見ていました。この間、5回ほどエサをとろうとしたものの、成功したのは1回だけ。そのシーンの一部がこれら。

Dsc02301c_20230920150101 Dsc02256c  奥平屋敷跡では、カラスとドバトしかいなかったのですが、そのうちにヒヨドリも3羽ほどやって来ました。ヒヨドリが戻りつつある気がします。さらに、コサメビタキと思いますが、姿を見せてくれました。日本には、夏鳥としてやって来ますが、九華公園で見るのはたいてい9月です。渡りの途中に立ち寄っていくのでしょう。ほかには、カワラヒワやコゲラが来たのですが、写真は撮れませんでした。一緒にいたYさんは、モズと思われる鳥がいたとおっしゃいます。

Dsc02370c_20230920150101  朝日丸跡を歩いていたら、セグロセキレイが対岸の、外周遊歩道の東へ飛んでいきました。九華公園でも年に何回かは見られます。

Dsc02454c_20230920150101  ハシビロガモのオスは、今日は辰巳櫓跡と神戸櫓跡の間から堀に突き出て生えている松の木のところにいました。いつもいる野球場の南の近くで、住宅の建築工事が行われていて、そちらでは落ち着かないのでしょう。

Dsc02479c_20230920150101  このあとは、内堀南公園の近くでハクセキレイ1羽。見られる野鳥はまだ少ないのですが、一昨日はヤマガラを見ましたし、鳥の世界では少しずつ秋になっている感じがします。そういえば、今日は彼岸の入りです。

1695169999871c  シルバー人材センターにも立ち寄ったと冒頭に書きました。今日の散歩の最重要課題は、シルバー人材センターで毎週水曜日に行われている「新鮮朝市」で野菜をゲットしてくることでした(家内からの指令です)。何を売っているか電話で報告した結果、ナス、メークイーン、オクラ、ミョウガをゲット。これで合計¥450は破格の値段。ネギも欲しかったのですが、私が行ったときにはありませんでした。九華公園でかなり時間を使い、ここに来たのは9時半だったのです。散歩後半は、これらけっこう重い荷物を持って歩いて、体を鍛えてきました。

Dsc02206c 230920054239417c  ところで、来週の水曜から江戸橋での後期の講義が始まります。1週間前になりましたから、今日、助手の先生にメールで資料を送り、印刷などをお願いしました。そろそろ気持ちを切り替えないといけませんし、生活リズムも再構成する必要があります(微苦笑)。九華公園前管理人のOさんは、「仕事があるのはいいですよねぇ」とおっしゃいますが、まさにその通り。写真は、奥平屋敷跡にあるハギの花。今朝のアサガオは、2輪。これで累計62輪となりました。

2023年9月19日 (火)

今日もダイサギ……定例内科受診で「マイナ保険証トラブル」に悩まされる

Dsc01744c_20230919141201 Dsc01746c  今日も、最高気温が33.0℃でまたもや真夏日。空や雲は、真夏と同じ。明日までは厳しい残暑が続き、明後日以降は秋らしくなるといいますから、少しだけ期待しています。今朝は、まず、7時前から資源ゴミの当番。資源ゴミを分別して入れるフレキシブル・コンテナを組み立て、資源ゴミの分別、投入を手伝い、終了後はコンテナの片づけ。40分ほどの作業でしたが、それなりに汗を掻きました。その後、8時過ぎからは定例の内科受診と特定健診へ。受付で、例の「マイナ保険証トラブル」に遭遇してしまいました。帰宅後、10時から散歩へ。

Dsc01834c_20230919141201  散歩は、住吉神社、九華公園、内堀南公園、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と5.7㎞。11時10分には帰宅するという「高速散歩」でした。散歩友達も鳥もいませんし、暑かったので、速歩にて。左の写真は、九華公園の奥平屋敷跡にいたハクセキレイ。九華公園には、ドバト、カラス、ムクドリ、スズメがすこしいたくらい。

Dsc01975c Dsc01950c_20230919141101  吉之丸堀には、今日もダイサギが来ていました。朝からいろいろと動いていましたし、暑かったので、ゆっくりと見ている元気はありませんでした(苦笑)。カワウさんとのコラボ写真のみ。ダイサギの近くには、ハシビロガモのオスが、しだれ桜の下でお休み中。さすがに日陰にいないと暑いのでしょう。

Dsc01932c_20230919141101 Dsc01787c_20230919141201  撮るものがありませんので、カワウも。このあともスズメを見たくらいで、鳥には遭遇せず。右の写真は、奥平屋敷跡にあるハギの花。ツツジと一緒に剪定されてしまい、咲かないのではないかと心配したのですが、かえってよく咲いた感じ。

Dsc01984c  ところで、初めに書きましたように、内科ではマイナ保険証を使おうと思ったのですが、トラブルに遭遇。今までに何回か、この内科と歯科とで使っていたのですが、これまではスムーズだったのに、今日は、カードリーダーにマイナカードを置いても、それ自体が認識されません。「マイナンバーカードを置いてください」といった表示が繰り返されて、先に進まないのです。7~8回置き直してようやく暗証番号の画面に進んだのですが、最後にまた暗証番号を入力する画面になり、「これはヘンだな」と思ったら、案の定、きちんと認識されていなかったようで、受付の方から「保険証もお持ちですか?」と確認される始末。こういうこともあるだろうと、保険証も持参していますので、事なきを得たという次第。システムだけでなく、カードリーダーもポンコツではないかと疑っています。マイナ保険証で突き進むのはどうかと思います。むしろ、保険証にICチップを埋め込み、そこにお薬手帳の機能も組み込んだ方がはるかにマシな働きをし、われわれも、医療機関も、薬局も便利になると、個人的には考えています。

230919053436971c 230919053504131c  気を取り直して(微苦笑)、今朝のアサガオは、4輪。奥の方で2輪が寄り添って、ひっそりと咲いています。これで累計は60輪に達しました。

2023年9月18日 (月)

九華公園にヤマガラ……ダイサギは今日も

Dsc00747c_20230918144101  アメダスの記録には出ていませんが、早朝には大雨。その後、昼頃にはごく近くで雷が鳴るなど不安定な天気です。7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、南魚町、田町、船場町と5.9㎞を歩いてきました。Yahoo!天気では、私が歩いているところでは雨が降っていることになっていましたが、実際には今日は降られず。ただ、帰宅した9時半頃には、わが家の周りは、雨が上がったところで地面が濡れていました。

Dsc00780c_20230918144101  住吉神社の前から川口水門を見たら、ダイサギがいるのが見えました。川口水門は、七里の渡し跡のところにあります。上流側にいますので、これは蟠龍櫓の方から回り込まないと近くでは見られません。そうやって下流側から回り込み、近くまで行ってカメラを構えようとしたら、逃げられました(苦笑)。

Dsc00828c  ちょっとガッカリして歩いていたら、そこから1つ下流側の三の丸水門のところにアオサギがいました。気を取り直して九華公園に向かったのですが、今日もまた鳥は少なく、公園は静か(苦笑)。なかなかうまくは行かないものです。スズメ、ムクドリはほとんどいません。ドバトとカラスが少しずついたのみ。

Dsc00990c_20230918144201  ハシビロガモのオスは、今日は、堀のあちこちを泳ぎ回っていました。元気そうです。

Dsc01013c Dsc01670c_20230918144201  今日もダイサギが野球場の南の堀にやって来ていました。対岸の朝日丸跡からしばらく見ていたのですが、今日は、徒歩や自転車で通る人が多く、ダイビングどころか、魚を捕ろうというシーンは見られず。右の写真は、鎮国守国神社などを回ってきて、15分後に木陰に隠れて5m以内くらいに接近して撮ったもの。ノートリミングです。

Dsc01168c_20230918144201 Dsc01053c  さらにダイサギを見ていると、吉之丸堀の東側エリアをイソシギが飛び回っていました。そのうちにダイサギのすぐ近くに降りたのが、左の写真。50m先ですので、これが精一杯。オマケは、ダイサギとハシビロガモのオスのコラボ写真。

Dsc01439c Dsc01537c  ダイサギの接近写真を撮る前に、本丸跡にヤマガラが2羽来ていました。2羽が一緒。なぜか電線を覆う、筒型のカバーに出入りしています。このあとの公園では、内堀公園にスズメがいたくらいでした。

Dsc00908c_20230918144201  九華公園ではあちこちでヒガンバナが咲いてきています。これは、奥平屋敷跡の鳥小屋(インコなど)の裏手にて。管理事務所近くでもヒガンバナの芽が出始めています。

230918054541474c  わが家のアサガオ、今日は小ぶりの花が3輪。これで累計56輪。「敬老の日」ですが、わが家の子どもたちは二人とも出勤ということもあり、祝日という気はしません。平成14(2002)年までは9月15日でしたから、未だにその感覚も残っています。3連休をつくるために祝日法を変えてしまいましたが、本来の趣旨を損なっている感じます。敬老の日の起源は、兵庫県多可郡野間谷村(後に八千代町を経て現在の多可町八千代区)で、昭和22(1947)年9月15日に村主催の「敬老会」を開催したのが「敬老の日」の始まりだとされています。起源や由来、趣旨、意味は重要です。ちなみに敬老の日の趣旨は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ものだとか。果たして自分は、「多年にわたり社会につくして」来たのでしょうか? 問われるのはこちらかも(爆)。

2023年9月17日 (日)

九華公園でダイサギの「一人ダイビング祭」

Dsc00740c  昨日ほどではありませんが暑く、33.5℃と真夏日になっています。暑くなるのを見越して、7時から散歩へ。前半、コースを変えて八間通、三栄町、新築公園、吉津屋町、外堀、内堀南公園、貝塚公園から九華公園へ。柿安コミュニティパーク、住吉神社、桑名七里の渡し公園から帰宅。5.5㎞。コースを変えたものの、鳥がいないことには変わりなし。

Dsc09777c Dsc09787c_20230917150801  九華公園までほとんど鳥には出会いませんでした。九華公園に着いて最初に見たのは、ドバトとハシボソガラス。散歩コースでは最近、カラスがたくさんいます。今日のコースでは、九華公園には、南から入り、外周遊歩道の東を回っていきます。ハシビロガモのオスは、いつものところにいます(野球場の南の堀)。昨日、右の翼の羽を心配しましたが、左も同じでした。生え替わるということでしょうか。

Dsc09887c_20230917150901  奥平屋敷跡でまともに見たのは、ハクセキレイのみ。カワラヒワは飛んでくるのですが、高いところでよく見えません。ほかには、少数のムクドリ、ドバト、ハシボソガラスのみ。昨日見かけたコサメビタキか?と思われる鳥は、今日は見つけられませんでした。

Dsc00172c_20230917152601 Dsc09993c  これは今日もほぼ空振りかと思ったら、救いの神が登場。朝日丸跡に足を踏み入れたとき、ちょうどダイサギがやって来ました 。20分あまり見ていたのですが、まさに救いの神でした。

Dsc00192c_20230917151001 Dsc00269c  ダイサギが降りたのは、ハシビロガモのオスがいるあたり。ダイサギやハシビロガモがいるところの上というか、背後には通路が通っているのです。人が通ると、飛んで逃げますし、今日は、「一人ダイビング祭」も開催してくれました。

Dsc00357c Dsc00372c_20230917151101  ダイブするのは5回ほど見られました。失敗することもありましたが、そのうち3回は小魚をゲットしていました。九華公園でのダイサギのダイビング祭は、以前にも見たことがあります。今日は、50mほどの、日当たりのよいところで、しっかり見られ、楽しめました。

Dsc00516c_20230917151201  捉えた魚が何かまではよく分かりませんが、ダイサギの嘴の長さより短めのサイズ。ほかにカワセミの鳴き声も聞こえたのですが、姿は見えませんでした。

Dsc00596c Dsc00620c_20230917150801  柿安コミュニティパークでもハクセキレイ。七里の渡し跡ではスズメ。スズメは本当に見なくなっています。

Dsc09797c_20230917150801  ところで鎮国守国神社の境内ではヒガンバナが数輪、咲き始めてきました。この秋のお彼岸は、9月20日から。まさにお彼岸になると咲くということです。

Dsc09809c_20230917150801 Dsc09834c_20230917150801  今週は、内科の定例受診と特定健診に行ってこないといけません。さらに再来週から江戸橋での後期の授業が始まりますから、レジメその他を助手の先生に送って印刷などをお願いしておく必要があります。そろそろ「夏休み気分」もオシマイに。火曜日は、資源ゴミの当番が回ってきていますし、土曜日は管理組合の理事会。細々とあります。明日は敬老の日ですが、「おじいちゃんではないから(孫がいないという意味)、無関係」と通告されています(苦笑)。ヒガンバナで遊んでみた写真です。

2023年9月16日 (土)

プチ遠征、長良川河口堰でカワセミ、九華公園ではコサメビタキか?

Dsc09736c_20230916141901  今日は、猛暑日になるという予報でしたが、朝早くからとても暑くなっていました。正午前に35.0℃ちょうどを記録。週末恒例のプチ遠征日。7時前に木曽川へ。その後、長良川河口堰を回って九華公園に行ってきました。3ヶ所で歩いたのは、合計5.8㎞。

Dsc08676c Dsc08661c_20230916141701  木曽川は、国道23号線木曽川大橋のすぐ上流の、いつものところ。着いて、堤防に上がって「失敗したか!?」と思いました。6時24分に満潮だったのです(四日市港)。まぁ、ここまで来て帰るわけにもいきませんから、一通り見てくることにしました。堤防の注意標識にイソヒヨドリのメス。

Dsc08685c  Dsc08696c 上流に向かって水制3つ分を見てきました。最初の水制にアオサギがいるなと思ったら、すぐに逃げられました。よくあるパターンではありますが、もうちょっとフレンドリーになって欲しいとかねがね思っています。2つめの水制にもアオサギ(右の写真)。こちらのアオサギさんは、逃げませんでした。

Dsc08820c Dsc08944c_20230916141701  3つめの水制には、カルガモがたくさん。27羽ほど。ダイサギとコサギも1羽ずつ。

Dsc09041c  カルガモに混じって、ヘンなカモもいました。冬鳥がもうやってきたのかとも思ったのですが、これはたぶん「マルガモ」といわれる、カルガモとマガモか何かとのハイブリッドではないかという気がします。これと同じようなカモは、2羽ほどいました。

Dsc09438c  続いて、長良川河口堰へ。7時半頃ですが、この頃には29℃くらい。汗だく(苦笑)。

Dsc09200c Dsc09182c  堰の東側、下流にアオサギとコサギが1羽ずつ。魚道のところを管理橋から除いたのですが、逃げることはありませんでした。

Dsc09220c_20230916141801  西側の閘門へのアプローチの処にはダイサギが3羽にアオサギが4羽。そのうち1羽のアオサギは、このポーズ。「ヘンなおじさん」ポーズなのですが、翼を乾かしているのでしょう。

Dsc09242c  親水広場へ降りて行こうと思ったら、カワセミが飛ぶのが見えました。急いで行くと、上流の魚道のところにいました。あまりよい写真ではないかと思ったのですが、まあまあ。

Dsc09389c_20230916141801 Dsc09375c_20230916141802  上流側の魚道には、アオサギとダイサギが1羽ずつ。親水広場では、ハクセキレイを1羽見たのみ。写真は撮れていません。

Dsc09477c  管理橋を渡って、東側に戻る途中、イソヒヨドリのオス。この時期、ダイビング祭が行われていることもあるのですが、今年はまだ見られていません。しかし、今日は、カワセミもイソヒヨドリも見られましたから、まあ良し。

Dsc09496c  最後に九華公園。九華橋のところにアオサギ。ときどきここにやってくるようになりました。今日も割と静かでした。スズメはまったく見ませんでした。

Dsc09517c Dsc09562c_20230916144801  奥平屋敷跡で、まずは、あの足の悪いハクセキレイ。たまにやって来ています。右のもののような写真しか撮れませんでしたが、カワラヒワも数羽来ていました。そろそろ戻ってくると思います。ほかにはムクドリ、ドバトが少数。

Dsc09547c Dsc09624c_20230916141801  さらにこちらの鳥さん。左右の写真は、同じ個体ではないかと思います。コサメビタキかなという気がしますが、確信はありません。9月に九華公園にコサメビタキやエゾビタキがやってくることがよくあります。明日も九華公園に出かけて確かめようと思っています。

Dsc09717c_20230916141901 Dsc08609c_20230916145701  ハシビロガモのオスは、今日もまた、いつも通りに吉之丸堀の野球場の南にいました。気になったのは、右の翼。羽が抜けてしまって、貧弱に見えます。一昨日撮った写真でも、右のようになっていました。抜けている羽が増えて来ていると思われます。

Dsc09685c  ほかには、一昨日と同じように(2023年9月14日:今日はほとんど空振り)、カワセミを遠望(苦笑)。今日もまた、鎮国守国神社の社務所裏の堀で、100m以上先にいました。

Dsc09665c_20230916150301  昨日(2023年9月15日:20230915「養老の滝ウォーキング」(美濃街道ウォーキングオプショナルツアー#1)(予告編))の今日でさすがに疲れましたし、猛暑ですので、帰宅してからはおとなしくしています(苦笑)。花は、カンゾウの仲間でしょうか、九華公園にて。

230916143202965c 230915174738604c  余談その1。この季節になりますと、栗きんとんを食べたくなります。木曜の中日新聞朝刊に津の松菱で恵那川上屋の栗きんとんを売っているというので、実家に行っていた家内に頼んで帰りに買ってきてもらいました。

230916055320004c  余談その2。アサガオ、今朝は1輪。昨日は2輪咲いていました。これで累計52輪。

2023年9月14日 (木)

今日はほとんど空振り

Dsc08650c_20230914150101  曇りのち晴れという予報でしたが、ほぼ曇りとなっています。今日も32.1℃と真夏日。本当にもう勘弁してもらいたいと思います。朝は家事を済ませ、8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と5.8㎞。真夏に比べれば汗だくということはなくなりましたが、それでも途中で小雨が降りましたので、蒸し暑いこと。

Dsc08495c_20230914150101 Dsc08508c_20230914150101  今日は、結論から書けば、ほとんど空振りでした(苦笑)。スズメは住吉神社のところで数羽を見ましたが、その後はほとんどいませんでした。昨日も書きましたが、このあたりは留守にしているのでしょう。住吉神社の前から揖斐長良川の中州を見ますと、例の木のまわりにアオサギが3羽ほど、パラパラといます。

Dsc08592c_20230914150101  九華公園までほとんど鳥は見ず。キジバトの鳴き声がときどき聞こえたのですが、スズメもムクドリもドバトもほとんどいません。今日は、カラスまで少ないあり様。奥平屋敷跡にも、二の丸跡にも、朝日丸跡にも鳥の姿はありません。奥平屋敷跡で一緒になった前管理人Oさんも、「今日はお見事なくらいなにもいませんなぁ。声も聞こえないし」といわれます。ハシビロガモのオスだけは、いつものように、吉之丸堀の野球場の南にいました。

Dsc08563c_20230914150101  念のためにと思って、相撲場の方の堀を見に行ったら、北の端の隅にカワセミがいるのが見えました。何かいると思って、双眼鏡で見てようやくカワセミだと分かったくらい。100m以上先にいたのです。写真を撮って、トリミングして載せましたが、証拠写真以下。はるかに下回っています(苦笑)。ここからカワセミがいるところへ行くとすれば、橋を渡って回っていかねばなりません。回っていくうちにいなくなりそうだと思っていたら、写真を撮った直後、ダイビングをしてそのまま鎮国守国神社の社務所裏の方へ姿を消し、どこへ行ったか不明になりました。

Dsc08582c Dsc08587c  ところで、鎮国守国神社の境内でヒガンバナの芽が出てき始めました。昨日はまだでしたので、わずか1日でニョキニョキとすごい勢いで伸びてきたということです。実は、あまり好きな花ではありません。が、季節の変化を知るという意味で、気にしているのです。

230914055510078c  明日は、美濃街道ウォーキングのオプショナルツアーの第1回として、養老の滝のウォーキングに行くことにしています。天気はよさそうですが、今日よりも暑くなるという予報で、参りますねぇ。今朝のアサガオは、1輪のみでした。

より以前の記事一覧

2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

マイブックス

  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)
  • 磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)

    磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)
    磯田さんの本は面白い。というのも、話のもとには古文書があるからだと思う。その古文書も磯田さん自身が、古書店などで発掘してきたものがほとんどで、それ故、内容もオリジナリティが高くなる。この本は、戦国時代から幕末あたりを中心にさまざまな古文書の内容をもとに、例えば忍者の悲惨な死に方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、赤穂浪士が吉良の首で行った奇妙な儀式などなど、興味深いエピソードを浮かび上がらせている。面白いので一気読みしてしまった。 (★★★★★)

  •  佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)

    佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)
    史跡や、寺社、町並み、城、美術工芸品等の見方がやさしく解説されている本です。「事典」となっていますが、いわゆる辞書とは違って、普通の本のスタイルです。索引が充実していますので、事典としても十分に使えます。最初の版をもっていますが、40年ぶりに改訂され、写真、図版も多く、歴史散歩の最強の味方です。 (★★★★★)

  • 日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

    日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)
    今年1年、何の因果か(などと書くとお叱りを受けること必至ですが)、住んでいるマンションの管理組合の理事長を仰せつかっています。今年は、エレベーターリニューアル工事が最大のイベントで、それは無事に済んだのですが、前理事長から8年後に迫った第3回大規模修繕に向けて、修繕積立金が不足する見込みと申し送られました。確かにかなりの金額が不足しそうで、頭を悩ませていました。マンションに住みながら、そもそも基本的な知識が不足しており、管理会社のフロントマンの方の協力を得ながらシミュレーションなどをしていました。ネットであれこれ調べてはいたものの、それで得られる知識は体系的なものではありませんでした。この本は、事例を元にマンション管理について必要な知識が得られるように書かれており、まだすべて読み終えてはいないものの、とても役に立っています。任期残り2ヶ月半となって付け焼き刃ではあるものの、次の理事会に具体的に課題を申し送ることができるよう勉強中(笑)。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)

    宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊です。前2著の内容をよりよく理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。主人公は、精神科医の六麦克彦。医局から派遣されて要鹿乃原少年院に勤務して5年。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちでした。この内容は、前の2冊のように普通の新書では書き尽くせるものではなく、物語の形を借りざるを得なかったのでしょう。ただし、普通の小説として読むのには少し苦労するかも知れません。特別支援教育が普及して、知的障害や、発達障害のある子どもへの教育や支援は、以前に比べれば改善されてはいますが、最近は、家族の養護能力が十分でなかったり、親など家族自身に支援が必要なケースもたくさんあります。こうした中には、この本で取り上げられたような結末に至ることがあっても不思議ではないという気がします。極端な事例が集められていると思われるかも知れませんが、社会全体として真剣に取り組むべき課題が突きつけられています。 (★★★★)

  • 本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)

    本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)
    本田秀夫先生によるこのSB新書の4冊目のシリーズ。今回は、発達障害のあるお子さんの学校選び、学級選び、友達関係、学習や学力の悩み、不登校など、発達障害のあるお子さんの学校生活全般にわたって、どのような考え方に基づいてサポートしたら良いかについてまとめられています。それぞれ、親と先生とが、どのように取り組むことが基本となるか、解説されています。対策よりも予防的な工夫をコミュニケーション(要求ではなく)に基づいて行う、「学校の標準」を緩める、登校や成績を気にしすぎず、社会に出るための土台作りを考える、発達の特性には寛容になる、学びを大切にするが学力にこだわりすぎない、親と先生とが気づきを伝え合い相談、調整する、子どものモチベーションを重視するなど、具体的に書かれていて、分かりやすくなっています。発達障害のあるお子さんが小中学校で充実した学習が進められるための基本的な考え方やヒントが詰まっていますので、親御さんにも、先生方にもお勧めできます。 (★★★★★)

  • 佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?

    佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?
    サンドウィッチマン&芦田愛菜ちゃんMCの「博士ちゃん」に「三国志博士ちゃん」、「日本の神様博士ちゃん」として2回出演した佐々木秀斗君の自由研究を本にしたもの。何故これをここに取り上げたかというと、私のブログに載せた立坂神社の緑色の鳥居について、写真を提供して欲しという依頼が出版社からあったのです。私が提供した写真は、本書の162ページに「提供:猫の欠伸研究室」として載っています。ざっと読みましたが、大人でも、古事記や神社についてよく知らない方が、最初に手に取って基本的なことがらを知るには、わかりやすくて良い本だと思います。 (★★★★★)

  • 森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)

    森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)
    ネットで見つけ、新刊かと思って購入したのですが、4年前の本でした(微苦笑)。 若い頃に森博嗣さんの小説をすべて読んでいました。いつの頃からか、小説は読まず、森さんのエッセイだけを読むようになっています。「読書の極意を教える」と帯にはあります。もちろんそれについて書かれているのですが、私にはある種の知的生産の技術について著者の方法を開示していると読めます。「何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある」というのは、よく首肯できます。また、「教養とは保留できる能力をいう」というのも確かにそうだと思います。自分の問題として抱続けられ、また、考え続けられるのは、容易ではありませんから。 (★★★★★)

  • 井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)

    井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)
    愛媛県新居浜市にあった別子銅山は、元禄3(1690)年、伝説の切上り長兵衛によって発見されてから、昭和48(1973)年の閉山まで、283年間にわたり、累計65万トンの銅を産出しました。これは、世界の銅の産出量の1/6にも達するといいます。巨大財閥住友の礎となっただけでなく、日本の貿易や近代化にも大きく貢献したのがこの別子銅山です。江戸時代には貨幣改鋳にも深く関わった世界屈指の鉱山を舞台に、そこに関わった人達を鮮やかに描いた、本当の意味での大河小説です。徳間時代小説文庫で読みました。  (★★★★)

  • 養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

    養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    養老孟司先生と池田清彦先生の対談であれば、外れはありません。サブタイトルのように、「はみ出し日本論」ではありません。ど真ん中の日本論といってもよい本で、楽しみながら読めます。しかし、それは、自分のアタマできちんと考えているからこそ論じられる内容だと思います。常識や、マスコミで報道されることがらだけをフォローしていては、こういう風に考えることはできません。きちんとした理論、知識、データに基づかなければなりません。さらには、物事を捉える大きな枠組み、私の世代にとっては「パラダイム」といえるものが必要。それも、確固たるパラダイムが必要です。私にとってそれはある種の理想なのですが、なかなか難しい。しかし、まぁ、年寄りになったからこそ見えるものや、年寄りなりの知恵も働くようになるということもありますから、養老・池田の「怖いものなし」コンビを1つの目安として、言うべきこともいえるようになりたいものです。 (★★★★★)

  • 土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

    土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)
    先に同じく土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」を挙げましたが、入手したのはこちらが先。「一汁一菜でよい」というスタイルに至るまでの土井さんの修行、出会い、発見、迷いなどなどが書かれています。「家庭料理に失敗なんて、ない」、「すべては人を幸せにする料理に繋がる」というのが基本。具だくさんの味噌汁はおかずの1つになる。余裕があれば、食べたいものや、食べさせたいものをその都度調べてつくればよい。一汁一菜を入り口にして、一つ一つおかずをつくってみて、10種類ほどでもできるようになれば、それで幸せに一生やっていける。といった話があり、へぇーと感心させられました。これだけで健康に健やかに自足できるとも述べられています。一汁一菜なら、私にもできる、でしょうか?? (★★★★★)

  • 土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)

    土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)
    著者の土井善晴先生は、私と同世代。そして、私の世代にとってはあの土井勝さんの息子というイメージが強くあります。テレビなどにもよく出ておられ、なかなか面白い視点でものを見る人だなと思っていました。この本は,出版された当時(2016年秋)から知っていたのですが、手に取ったのはごく最近。文庫本を探していたのですがなかなか遭遇しなかったのです。「一汁一菜でよい」というのは、ご飯と具だくさんの味噌汁があればよいということです。家庭料理についての提案なのですが、実は、この本はもっと奥深いことを述べています。一言で言えば、日本文化や日本人の哲学について述べる中で、食や生活、生き方などについても論じられています。解説を書いておられる養老孟司先生は、それを「自足の思想」と表現していらっしゃいます。優しい、わかりやすい本ですが、実は奥が深い。著者の端正さもよく表れています (★★★★★)

  • 奥山 景布子: 流転の中将

    奥山 景布子: 流転の中将
    幕末の桑名藩主・松平定敬を描いた歴史小説。定敬は、実の兄で会津藩主である容保とともに徳川家のために尽くそうとしたものの、最後の将軍・徳川慶喜に振り回され、裏切られてしまいます。定敬は、それでも抗おうとしたのですが、国元の家臣たちはいち早く恭順を決め、藩主の座も追われてしまいます。朝敵といわれ、越後、箱館から上海まで流浪した定敬の波乱に満ちた人生と、秘めたる思いが生き生きと書かれています。定敬については、歴史講座で学んだり、本で読んだりしてきましたが、小説家の手にかかるとこのように立体的に、活き活きと動き出すものなのだと実感します。 (★★★★★)

  • サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)

    サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)
    たまには専門のアカデミックな本も取り上げます(微笑)。本屋でみつけ、購入。この本は、同じ著者が東大出版会から昨年刊行した「臨床心理学史」で果たせなかったことを果たそうと構想されたもの。果たせなかったのは、日本の臨床心理学史に触れることと、コンパクトな歴史記述だそうです。東大出版会の本は、読んでみたい気もしますが、¥7,000もしますし、内容もハードそうです。こうして臨床心理学の歴史を俯瞰してみますと、やはり実験心理学を抜きにしては臨床心理学も語れないといえます。私個人の考えでも、臨床心理学を学び、実践するには、実験心理学を学び、実験・調査などの方法で研究をした経験が必須です。臨床心理士、公認心理師の資格に関わり、心理学を志す人は多く、また、大学でも臨床心理学部や臨床心理学科もあります。しかし、私は、自分自身の経験からもやはり、実験心理学などの基礎心理学を抜きにして、臨床心理学は成り立たないと考えますし、学生も実験心理学を含めた基礎心理学を、少なくとも学部段階ではきちんと修得した方がよいと思います。本書を読んで、その考えはいっそう強くなりました。 (★★★★★)

  • 昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ

    昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ
    本屋に別の本を買いに行って見つけ、即買い(微苦笑)。私の好むタイプの本です。三重県の地形や地質、歴史、文化、産業などを、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント本。地図も歴史も文化も好きなのです。地図で読み解く三重の大地、三重を駆ける充実の交通網、三重の歴史を深読み!の3部構成。2017年11月にたまたまみつけたJRさわやかウォーキング「~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き」に行って以来、JRさわやか、近鉄ハイキング、勝手にハイキングで県内や近郊のあちこちに電車で行って電車で帰るハイキング/ウォーキングをしています。それによって訪ねたあちこちのことが改めてまとめられていて、とても楽しめます。各県のバージョンが出ているようです (★★★★★)

  • 磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)

    磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)
    歴史家・磯田道史さんが、鎌倉女学院高校で行った特別授業の記録と、ビリギャルの小林さやかさんなどとの対談を収めてあります。基本的には、「歴史の見方」についての本なのですが、それに留まりません。ものの見方、考え方を説いた内容です。むしろ、ものの見方、考え方を学びたい方にお勧めしたいと思うくらいです。ちなみに、タイトルは、「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世の中を歩くためのむしろ実用品である」という意味です。これは、歴史の見方について、あまりよく理解されていないポイントと思います。講義録ですから、読みやすく、しかも大変おもしろい本です。 (★★★★★)

  • 久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)

    久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)
    この著者の前著「三河吉田藩・お国入り道中記」で読んだ、三河吉田藩(豊橋)の参勤交代の話も大変おもしろく読めましたし、江戸時代の藩邸の様子、殿様や家臣の仕事、暮らしなどに興味があったので、読んでみました。三河吉田藩に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸の大名屋敷がどのようなところであったか、江戸で働く武士の状況、江戸の藩邸で起きた事件のいろいろ、藩邸の奥向きの様子、さらには、明治維新後の藩邸から子爵邸への変化について、リアルな武士の暮らしのもろもろがまとまっていて、とても興味深く読めました。三河吉田藩は、現在の愛知県豊橋市にあり、松平伊豆守家が長く藩主を務めています。松平伊豆守家は、「知恵伊豆」の異名を持つ松平伊豆守信綱を初代とし、忍藩、川越藩、古河藩、吉田藩、浜松藩と国替えを繰り返した後、寛延2(1749)年から明治維新まで三河吉田を治めています。 (★★★★)

  • 安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)

    安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)
    サブタイトルに「大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ」とあり、さらに、オビには「300年前は えっ!? 今よりもっと愉快な旅行天国」ともあります。ただし、旅行を心から楽しめたのは、庶民に限られていたようです。参詣者を増やしたい各地の寺社、温泉、宿泊業者が積極的に営業したからです。一方、武士や大名は、トラブルメーカーだったといいます。公用で旅行したり、参勤交代したりなのですが、宿泊料のダンピング、備品の破壊などなどトラブルをまき散らしながらの旅であったり、権威を笠に着たりで、あまり歓迎されなかったようです。江戸時代の旅のエピソード満載で、楽しめる本です。 (★★★★)

  • 藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック

    藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック
    この本は、WISC-ⅣやKABC-Ⅱなどの知能検査の結果(アセスメント情報)を「子どもの自立と社会参加」により役立つものにしていくには、どのように伝えたらよいか(フィードバック)についてまとめられています。過去には、保護者、学校の担任、子どもたち自身に知能検査の結果を伝えることはされていませんでした。しかし、現在では、苦戦している子どもたちが、自分のことを理解し、自分なりにも工夫して、学習や生活スキルを向上させ、将来の自立と社会参加につなげるために、知能検査の結果(アセスメント情報)を子どもたち自身にも伝えるようになってきています。私も、相談では、お子さんに直接、フィードバックを行い、子どもたち自身が自己理解を深め、意欲的、積極的に取り組めるようにしています。この本は、子どもと支援をつなぐ、支援者をつなぐという視点から、心理検査のフィードバックについて基礎から応用、事例を含んでその全体像を把握できる、優れたものとなっています。 (★★★★★)

  • 新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)

    新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)
    藤沢周平の作品案内、小説に見られる名言集、映像化された作品の出演者や、関係者による評伝などによって藤沢周平の作品についてすべてとはいいませんが、かなりが分かります。私は、藤沢周平の小説が好きで、たぶんほとんど読んだと思います。ただそれは、15~6年以上前のことで、リストアップもしていませんから、すべて読んだかどうかについては、不確か。こういう本を読むと、もう一度読もうかという気になります。この本では、娘の遠藤展子さんの「父にとっての家族」がもっとも興味深く読めました。また、藤沢周平の言葉で私が気に入っているのは、「普通が一番」です。ほかにも、「挨拶は基本」「いつも謙虚に、感謝の気持ちを忘れない」「謝るときは素直に非を認めて潔く謝る」「派手なことは嫌い、目立つことはしない」「自慢はしない」という言葉が、遠藤さんが父から言われて心に深く残っていることばだそうです。 (★★★★)

  • 千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)

    千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)
    新型コロナのまん延にともなって、政治的な判断や、もろもろの政策は、迷走したといってもよいと思います。突然の全国一斉休校要請、いわゆるアベノマスクの配布や、閣議決定をやり直した一律給付金など、なぜああいうドタバタになるのか、国民の信頼が得られなかったというか、失ったというのか、ずっと疑問を抱いていました。著者は、元厚生官僚で、社会保障・労働分野で仕事をし、現在はコンサルティング会社を経営。この本では、最近のコロナ禍での出来事の背景を記述する中から、官僚主導から官邸主導への変化に、政治の仕組みの変化がついて行けていないからだとしています。これに関して、政治家、官僚ともに仕事のやり方を変えることが必要であるとともに、国民の側にも良い政策をつくるためには望まれることがあるといいます。 (★★★★)

  • 嶋田 哲郎, 森本 元: 知って楽しいカモ学講座 : カモ、ガン、ハクチョウのせかい

    嶋田 哲郎, 森本 元: 知って楽しいカモ学講座 : カモ、ガン、ハクチョウのせかい
    「観察するのが面白くなる! ガンカモ類のひみつ」というキャッチコピーです。私がほぼ毎日散歩に行く九華公園の堀には、秋が深まるとカモたちがやってきます。キンクロハジロが最も多く、次いでハシビロガモ。他にはヒドリガモやホシハジロも数少ないものの来ています。カルガモ、カイツブリ、オオバンなども来ることがあります。これらカモやその仲間、近縁種についてもっとよく知り、観察のポイントを増やしたいと思って、この本を読んだ次第。著者は、宮城県の伊豆沼・内沼をフィールドとする専門の研究者。形態的な特徴と行動との関連性、渡り、繁殖地での暮らし、越冬地での生活など、ガン・カモ類について、ちょっと専門的な部分も多いものの、一通りの知識を得られ、また、行動観察などの方法についても知ることができました。 (★★★★)

  • 田中優子: 遊廓と日本人 (講談社現代新書)

    田中優子: 遊廓と日本人 (講談社現代新書)
    「江戸学の第一人者による「遊郭入門」の決定版!」と帯に書かれていて、ついつい手に取ってしまいました。遊郭にはとても興味があります。などと書くと「好色な人物か」と思われるかも知れません(苦笑)。遊郭や遊女は、今日の人権やジェンダーの観点からすると、許されない存在です。これは間違いのないことですが、一方で、たとえば、江戸時代の吉原遊郭の花魁と呼ばれたようなハイクラスの遊女は、高い教養を持ち、芸事や生け花、茶道にも通じていました。ある意味で日本文化の守り手でもあったという面も持っているのです。こうした観点から著者は、「遊郭は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることができない場所であり制度である」と述べています。ちなみに、「好色」ということばの意味は、平安時代以来、和歌や琴、舞などの風流、風雅を好む人を「色好み」と呼んでいたことによります。「色」には恋愛や性愛という意味もありますが、もともとは恋愛と文化的美意識が組み合わさったものだそうです。 (★★★★)

  • 養老孟司: ヒトの壁(新潮新書) 「壁」シリーズ

    養老孟司: ヒトの壁(新潮新書) 「壁」シリーズ
    養老先生が、コロナ禍の2年間でお考えになったことの集大成です。新型コロナウイルス感染症が蔓延し始めた頃、NHKのBSの番組「まいにち 養老先生、ときどき まる」だったかで、「老人は、もともと不要不急の存在だ」とおっしゃった気がしますが、この本は「人生は不要不急か」という章から始まっています。これがたぶんコロナ禍や、養老先生ご自身のご病気(心筋梗塞)を経験し、お考えになった結論の1つ。さらに、不要不急の人生ではあるものの、それでも生きる価値はどこにあるか様々な視点から考察されています。「人生とはそんなもの」と思いつつ、自分に居心地の良い場所をつくりながら、万事テキトーに終わるのが良さそうです。 (★★★★★)