お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2026年5月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2021年1月以降の記事を残し、2020年12月以前の記事は削除しました。2021年1月1日以降の記事は、両方にあります。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

旅行・地域

2026年5月31日 (日)

20260531諸戸氏庭園の花菖蒲

Dsc06427c_20260531152801  午前中、散歩から帰って、家事を済ませた後に、諸戸氏庭園の花菖蒲を見てきました。薄曇りという天気で、こういう日の方が花がきれいに撮れるだろうというのが、その理由の1つ。見頃は、来週という情報もありましたが、火曜・水曜と台風が接近するという予報ですので、早めに見てきた方がよさそうだというのが、2つめの理由。ちなみに去年は6月7日に見に行っています(2025年6月7日:20250607諸戸氏庭園の花菖蒲)。

260531105818524c Dsc06153c_20260531152901  花菖蒲の全体的な咲き具合は、5~6分咲きくらいという印象でした。

260531105130310c  260531105109352cこちらは推敲亭。覚々斎原叟の作と伝わる草庵で、江戸時代からあります。覚々斎原叟(かくかくさいげんそう:延宝6(1678)~享保15(1730)年)は、表千家6代目の家元。この建物や、ここを通して見る景色が好きなのです。一度くらいは上がってみたいのですが、立ち入り禁止。

Dsc06120c_20260531152901  Dsc06031c_20260531152901庭園内を回りながら、写真を撮ってきました。菖蒲池を中心とした回遊式庭園となっています。菖蒲池は、諸戸氏庭園の中でも歴史的にもっとも古い部分です。菖蒲池を中心に、西に推敲亭、東に藤茶屋、北に蘇鉄山と稲荷祠があります。

260531110030707c 260531110106545c  花菖蒲の名前は、一部を旧知の歴史案内人Kさんに教えていただいたものの、忘却の彼方へ(苦笑)。困ったもの。

Dsc06243c_20260531152901 Dsc06268c_20260531152901  この写真のものは、確か「愛知の輝き」。伊勢系の花菖蒲。三英咲きで、花弁が長く垂れ、優雅な花です。花菖蒲と黄菖蒲の交配品種。

Dsc06232c_20260531152901 36b7182d  これは、咲いていませんが、あの「濡れ燕」のつぼみだと伺いました。今年は咲きそうだということです。濡れ燕の花は、9年前に初めて見ました(右の写真、2019年6月4日:諸戸氏庭園で花菖蒲を楽しむ……濡れ燕という珍しい品種も咲いていました、2017年6月3日:諸戸氏庭園 春の一般公開へ【花菖蒲の名前、訂正あります(6/10)】)。濡れ燕はもう一度見てみたい花菖蒲です。

260531105205552c  花菖蒲のほかにも、いくつかの花が咲いています。まずは、クチナシ。推敲亭の近くで撮りました。

Dsc05810c_20260531152801 Dsc06005c_20260531152901  アジサイ。左の写真のものは、主屋の西、出入り口あたりで咲いていました。右の写真の方は、藤茶屋の南側にあります。

Dsc05986c_20260531152901 こちらもアジサイの仲間と思ったら、GoogleGeminiによれば、ノリウツギ(糊空木)だそうです。アジサイ科アジサイ属)。よく見る、丸く咲くアジサイ(ホンアジサイ)やガクアジサイとは少し雰囲気が違います。この円錐状(ピラミッド型)にツブツブした小さな両性花が集まり、その周りにポツポツと白い装飾花を咲かせる特徴があります。一般的なアジサイよりも少し遅れて咲き始めるといいます。葉は、鋸歯。せいそなふんいきがしています。

Dsc06071c  菖蒲池には、コウホネ(河骨)。スイレン科コウホネ属に属する多年生の水草。長い花枝の先に黄色い、3~5センチの花が咲きます。これを見るのも、ここを訪れるときの楽しみなのです。例年、石橋のあたりにカワラナデシコが咲いているのですが、今年は見当たりませんでした。ちょっと残念。

260531110334988c Dsc06137c_20260531152901  という次第で、諸戸氏庭園で花菖蒲を見てきました。ちょっと早かったのかもしれませんが、まぁそれもよし。

Dsc06412c_20260531152801 Dsc06403c  諸戸氏庭園の春の特別公開は、6月14日(日)まで。大人は一人¥500。月曜は休園。花菖蒲の見頃は、6月2~5日頃の見込みという情報があります(もちろん見込みですから保証の限りではありません)。写真は、諸戸氏庭園の主屋の出入り口にかかっている提灯。カタカナで「モロト」と書いてあり、花菖蒲の絵があしらってあります。

2026年5月21日 (木)

子どもの頃住んでいたところを探す……旧碧南市南赤土について

 私の実家は、愛知県碧南市○○町にありますが、子どもの頃、たぶん4歳以前は、「碧南市南赤土47番地」に住んでいました。たぶんというのは、4歳年下の弟が生まれたのは、○○町の実家だったからです。おぼろげなイメージでは、南赤土の家の前は細い路地で、舗装もされておらず、今から思うと「いかにも昭和の町並み」という感じでした。その路地の先には、川があり、船が浮かんでいたようですが、確かな記憶ではありません。路地で、自分と同じくらいの年齢の男の子と遊んだようにも思います。川に浮かんだ船は、艀(はしけ、平底の荷船)で、その艀に住んでいる人がいたと記憶しています。その川は、堀川であったのでしょう。

 「碧南市南赤土47番地」というのは、亡くなったオヤジがつくったアルバムに記してあった住所で、以前はそこに住んでいたとありました。この「南赤土」がどこであるか、ずっと気になっていましたので、ネットを検索して調べてみました。

 「南赤土」は、昭和30年代に愛知県碧南市に存在した旧地名の1つです。現在の碧南市大浜一帯(荒神社西方寺付近)に、昭和48(1973)年まで「南赤土・東赤土・西赤土」といった字名がありました。これらの字名は歴史的な地名で、それぞれ地域内で区画された小さな地名で、農地や屋敷地などを区別するために使われていました。昭和48(1973)年に新町名に変わった際に整理・統合されています。

 「赤土」という地名については、次のような伝承があります。

①「赤土新兵衛」という人物の屋敷があったことによる
 「赤土新兵衛」という人物の屋敷がこの地域にあったため、この屋号・人物名から地名が付いたという伝承が残っています。

②称名寺の赤い門に由来する
 別の伝承として、称名寺(碧南市築山町)など旧寺院に赤い門や赤土の地形が目印としてあったため「赤土」の名が生まれたとも語られています。これが「南赤土」「東赤土」「西赤土」といった区画ごとの呼び名につながったという説です。

③江戸時代の有力者・屋敷の分布
 江戸時代〜近代にかけて、片山五兵衛(廻船問屋)・片山桂助(綿問屋)・片山三郎衛門(酒屋)といった商家がこの付近に屋敷を構えていたという話があり、「赤土」の地名はこうした有力者宅と関連して語られることもあります。

Minamiakado2  この3つめの説に関連して、加藤四郎左衛門の屋敷が、南赤土にあり、大浜弁天はこの屋敷の鬼門に位置し、屋敷神としたという話が伝わっています。大浜弁天神社は、音羽町にありますので、「赤土」は、中町から音羽町にかけてあった地名ではないかと考えられます。「南赤土」は、「赤土」の南に位置すると見るのが自然ですので、現在の音羽町あたりが「南赤土」と推測できます。音羽町の南には、堀川が流れています。私が4歳以前に住んでいたのは、このあたりと思われます。

 以下は、余談。まず、荒神社(こうじんじゃ)は、地元では、「おこじんさん」と呼ばれます。荒神社は、伊勢の国の浪人・新兵衛が、建武2(1335)年1月に八面荒神と銘刀を常行院に奉納したことが起源と伝わりますが、常行院は大永6(1526)年の創建です。しかし、親兵衛が常行院の縁者であったことは確かだそうです。荒神社は、長らく常行院の一鎮守でしたが、明治6(1873)年に常行院の境内一部を分けて、荒神社としました。

 荒神社の傍らに「陣屋稲荷」があります。これは、もともとは大浜陣屋の敷地内にあったとされます。大浜陣屋ができた明和5(1768)年に、信州上田城から陣屋敷地内に遷座され、天保8(1837)年2月に陣屋御用達の10人によって社殿が奉納されました。大浜陣屋は、この明和5(1768)年に水野忠友が一万三千石の領地をもらい大浜に陣屋を構えたのが始まりです。大浜陣屋は、その後、沼津藩、菊間藩を経て、菊間県が額田県に統合され、その役目を終えました。陣屋稲荷は、大浜陣屋廃止以後、現在の場所へと移されています。古い絵図によれば、現在の陣屋跡公園の東に所在したとあります。このように、陣屋にあったため、陣屋稲荷と呼ばれます。陣屋稲荷については、碧南の民話「陣屋の狐」という話が語り継がれています。この話は、「駿河の街道で水野家の家紋が入った法被を着た狐が死んでいた…」と悲しい顛末を迎える民話といいます。

 「赤土」の名前の由来についての3つめの説である「江戸時代の有力者・屋敷の分布」に関連して、加藤菊女で知られる加藤四郎左衛門の屋敷が、南赤土にあり、大浜弁天はこの屋敷の鬼門に位置し、屋敷神としたという話が伝わっています。江戸時代中期、片山五兵衛(片五)・片山桂助(片桂)・片山三郎衛門(片三)が、それぞれ廻船問屋・綿問屋・酒屋を営み、「大浜はつぶれても、片五はつぶれぬ」「おんさか酒屋の姉さんが中須賀嫁しておいとしや」(中須賀は南赤土の古名)といわれたといいます。

2026年5月19日 (火)

スズメのヒナ写真家です(微笑)……諸戸氏庭園の花菖蒲情報もあります

Dsc00911c-2 Dsc09104c_20260519140601  今日も暑くなっています。最高気温は、28.9℃ですが、ちょっと湿気がある感じです。9時頃から南寄りの風がけっこう吹いているせいかも知れません。今朝は、8時20分から散歩へ。ちょっとたくさん歩いてみようということで、住吉入江、七里の渡し跡(右の写真)、住吉神社、桑名七里の渡し公園、バロー桑名東店と3.5㎞。結果的には、歩きすぎた気がしました。

Dsc09152c_20260519140601  住吉神社のあたりまで野鳥はいませんでした。神社の境内でドバト。スズメもいたのですが、うまく写真が撮れず。

Dsc09305c_20260519140601 Dsc09352c_20260519140601  桑名七里の渡し公園には、8時50分に入園。いきなりスズメのヒナに遭遇。ほかにもヒナや、親スズメがいました。ドバトは、今日も割とたくさんいました。

Dsc09577c_20260519140601  Dsc09374c_20260519140601修景池には、ハクセキレイのオス。池の近くの岩の上にも、スズメのヒナ。

 Dsc09740c_20260519140501石橋の北側のせせらぎのところでは、ハシボソガラスが、パンのようなものを持ってきて、水に浸し、少しずつちぎって食べていました。カラスは乾燥したものや、固いものを水に浸して柔らかくして食べます。

Dsc09851c_20260519140501  Dsc09925c_20260519140501公園のあちこちにスズメのヒナがいます。今日は、スズメのヒナの写真特集(微笑)。左の写真は、スズメのきょうだいヒナかも。

Dsc00186c_20260519140501  ムクドリも毎日、公園にいますが、今日は数は少なめ。エサをくわえています。自分では食べませんでしたので、ヒナに与えるものかと思います。

Dsc00245c Dsc00281c  カワラヒワが、修景池に来て、水を飲んでいきました。今日は、水浴びはせず。

Dsc00285c_20260519140501  逆光の位置でしたが、まぁそれなりに撮れました。

Dsc00344c_20260519142801 Dsc00309c_20260519140401  ハシボソガラスですが、幼い印象があります。ひょっとしたら、今年生まれの幼鳥かもしれません。左右の写真は、同じ個体。このハシボソガラス、どういう訳かしばらく日向で動かず。嘴を開けていたりしましたので、暑かったのだろうと思います。割と近くで私はずっと見ていたのですが、逃げもしませんでした。まだ警戒心が弱いという気がします。

Dsc00437c Dsc00466c_20260519140401  このハシボソガラス、しばらくして修景池に移動し、何かをついばんでは食べている様子。肉眼では分からなかったのですが、トンボのヤゴのようなものか、何か水生昆虫らしきものを食べています。カラスが食べているものまでハッキリと写っていると良いのですが、それはちょっと難しい。

Dsc00489c_20260519140401Dsc00336c_20260519140401  こちらのドバトさん、しばらく温泉にでも浸かるかのように修景池の水に浸かっていました。右の写真は、池から上がって、近くの芝生でこのドバトがマッタリしているところ。なかなかおもしろい容貌を呈しています。

Dsc00751c  Dsc00719c_20260519140301芝生広場の隅にある岩にスズメの親子。ヒナは、エサが欲しかったようですが、もらえず。ここから親スズメが飛び去ったあと、もう1羽のヒナがやって来ました。

Dsc00771c_20260519140201 Dsc00878c_20260519140201  公園からの帰り際、公園と諸戸氏庭園との間にある電線にカワラヒワ。諸戸氏庭園前の桜の木にも、スズメのヒナ。

Dsc09359c_20260519143801  今日も朝から暑い感じで、公園にいるときも日向にいると暑くてたまらない感じでした。日陰にいれば、風も通って(その頃は北風)、涼しかったのですが……。

Dsc09910c_20260519143801 Dsc09865c_20260519143801  公園に涼しげな景色は、ほとんどないのですが、休憩所のすぐ北にある水栓。これも諸戸水道に関連したものであろうと思います。

 Dsc09405c_20260519144701公園のエノキ(榎木)に実がつき始めました。ほかの木にもいろいろと実がついてきていますが、種類判別の最中で、まだ載せられません。判別、けっこう難しい(苦笑)。

 Dsc09393c_20260519140601公園は、先日、草刈りが行われて以来、雑草はあまり伸びてきません。初夏から夏の雑草が出てこないかと思っているのですが、まだ。今よく見られるのは、カタバミ(写真)と、シロツメクサです。

382ddfa8 13afbab8  諸戸氏庭園前で、旧知の歴史案内人Kさんにお目にかかり、諸戸氏庭園の花菖蒲の様子をうかがいました。現在は、2~3輪が咲き始めたところで、これまでの経験からすると、1週間くらいすると見頃の時期になっていくそうです。もっともよいのは、月が変わる頃でしょうということです。ちなみに、去年は6月7日に見に行っています(2025年6月7日:20250607諸戸氏庭園の花菖蒲)。写真は、去年撮影したものです。

2026年4月25日 (土)

カラスの行水を見ました!

Dsc01244c_20260425145601  曇りのち晴れという予報ですが、実際には曇りときどき晴れという感じです。最高気温は、21.9℃ですが、朝、散歩に出る頃はちょっと寒いかなという気がします。その散歩は、今日も8時半から住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園、バローと、2.7㎞ほど。ちょっと歩きすぎたかもしれません。

Dsc01275c_20260425145601 Dsc01292c_20260425145601  前から紹介しようと思っていたのですが、住吉入江にかかる住吉橋の下にドバトが、たぶん棲んでいます。橋桁と橋台のスキマにいます。ここから出入りしていますので、ねぐらにもなっているのではないかという気がしています。

 桑名七里の渡し公園では、今日はとくにDsc01555c_20260425150301 野鳥はあまりいませんでした。せせらぎにいたのは、ハクセキレイのオス。あやうく気づかずに接近するところでした(笑)。よく見ていないといけません。

Dsc01564c_20260425145501 Dsc01565c_20260425145501  ハクセキレイの写真を撮っていたら、たまたま飛び出しシーンが写っていました。

Dsc01566c_20260425145501 Dsc01567c_20260425150701  もっと高速シャッターで撮れば、さらに詳しく撮れたのでしょうが、あいにく絞り優先(f=4に固定)としています。右の写真は、画面の右端に何とか収まっていました。

Dsc01572c Dsc01579c_20260425150101  ハクセキレイの写真を撮っていたら、修景池の方で盛んに水しぶきが上がっていました。真っ黒で、大きな鳥。

Dsc01581c_20260425150101  Dsc01580c_20260425150101そう、ハシボソガラスでした。「カラスの行水」ということばがありますが、見ていたらまさにその通り。スズメや、カワラヒワなどに比べ、極めて短い時間で水浴びを終えました。

 Dsc01751c_20260425145501こちらが、水浴びを終えて、近くの岩に乗ったところ。

Dsc01906c_20260425150401  ほかに見たのは、スズメ。スズメはたぶん10羽近くが入れ替わり立ち替わりやって来ていました。これら以外には、今日も揚げ雲雀が住吉神社の上空から聞こえてきました。ツバメはときどき飛んでいますし、カワラヒワの鳴き声も聞こえました。ツグミは4月21日にチラッと見てから、観察していません(2026年4月21日:強風でしたが、ベニシジミとツボミオオバコを初見)。

Dsc02369c_20260425145401 Dsc02575c-2  バローの近くの電柱にはイソヒヨドリのオス。あいにくの曇天で、空抜けですので、こんな証拠写真しか撮れず、残念。拙宅マンションに戻ってきたら、プレイロットにムクドリが1羽。

Dsc01253c_20260425145601  昆虫。諸戸氏庭園前の土手でジョウカイボン(浄海坊)の仲間。GoogleGeminiは、セボシジョウカイ(背星浄海)ではないかといいます。今までまったく知らなかった昆虫です。ジョウカイボン科の昆虫は、カミキリムシに似た体型をしていますが、羽が柔らかいのが特徴だそうです。背中の前胸背板(頭のすぐ後ろのオレンジ色の部分)の中央に、小さな黒い斑点(背星)があるのが最大の特徴といいます。全体的に明るい茶色〜オレンジ色をしていて、脚の先端などが黒ずんでいます。4月〜6月頃の春から初夏にかけて活発に動き回るそうです。肉食性で、アブラムシなどの小さな虫を捕まえて食べる一方で、花に集まって蜜を吸うこともある多才な昆虫です。

Dsc01432c_20260425145601  Dsc01422c桑名七里の渡し公園で、これはヤマトシジミ(大和小灰蝶)のオスと思われます。右の写真には翅の表側の青みがかった色が、また、左の写真には翅の裏側の斑点模様が写っています。この斑点模様が、ヤマトシジミの特徴です。右の写真で見えている翅の表の色が淡い青色ですので、これはオス。右の写真で止まっている黄色い花はカタバミです。ヤマトシジミの幼虫はカタバミの葉を食べて育つため、成虫もその周辺でよく見られます。

Dsc02144c-2 ヤマトシジミに似ていますが、こちらは、ツバメシジミ(燕小灰蝶)のオス。後翅(下の翅)の端に、細い糸のような突起がありますので、ツバメ市地味。翅の表が鮮やかな青紫色をしていることから、オス。桑名七里の渡し公園でよく見ます。翅の縁に白い縁取り(縁毛)がとても綺麗に見えていますので、羽化してからそれほど時間が経っていないと思われます。

Dsc02255c_20260425145401  帰り道、再び、諸戸氏庭園前の土手で、ハムシの仲間。ハムシというのは知ってはいましたが、初めて見ました。Googleレンズは、トホシクビボソハムシあるいは、類似のハムシ科の甲虫といいます。昆虫エクスプローラーで見ると、トホシクビボソハムシに似ている気がします。GoogleGeminiは、ヤマイモハムシというのですが、昆虫エクスプローラーで見るとまったく違いました。ChatGPTは、ハムシ科の一種に見えるものの、ハムシ科は種類が非常に多く、日本でも数百種以上いるため、この写真だけで種名まで特定するのは少し難しいという回答。ハムシの特徴は、①小型で丸みのある体、②上翅(背中)が茶色っぽく、細かい筋がある、③頭部や胸部が黒っぽい、④触角はやや数珠状ということだそうです。私には判断できるほどの知識も、経験もありませんので、トホシクビボソハムシあるいは、ほかのハムシと思われる、というのが結論。それにしても、ジョウカイボンといい、ハムシといい、身近にこんなに見たことのない/知らない、小さな昆虫がいるものだと感心しました。

 Dsc01361c_20260425145601「雑草」の部。まずは、住吉裏休憩施設のところで、ナガバギシギシ(長葉羊蹄)。タデ科ギシギシ属。ヨーロッパ原産。名前の通り葉が細長く、縁が強く波打っている(ウェーブしている)のが特徴です。茎に沿って花(および果実)が非常に密についており、全体としてボリュームのある穂のようになっています。直立して背が高くなる特徴もあります。道端や空き地でぐんぐん伸びているといいます。珍しい名前ですが、葉が細長い「長葉(ナガバ)」であること、そして、茎や果実の穂をこすり合わせると「ギシギシ」と音が鳴ることに由来する説が有力だそうです。また、牛の舌に似た葉を持つことから「ギュウジタ(牛舌)」が転訛したという説もあるといいます。

 Dsc02161c_20260425145501ハイネヅ(這鼠刺)と思われますが、近縁のハイビャクシン(這柏槇)の可能性もあります。桑名七里の渡し公園のあちこちに植えられています。地を這うように横へ横へと枝を伸ばし、岩場や斜面を覆い尽くします。針のように鋭い「針葉」が密生していますが、ネヅ(ネズ)の仲間は葉の先が非常に鋭く、触るとチクチクと痛いといいます。触ってみなければなりませんでした。少し青みがかった(銀緑色のような)独特の緑色をしています。ちなみに、ハイネヅとハイビャクシンとは、①ハイネヅはすべてが鋭い針葉で、どこを触っても痛いのに対して、ハイビャクシンは、成長すると鱗のような「鱗片葉(りんぺんよう)」が混じることがあり、少し質感が柔らかくなる部分がある、②海岸の岩場などに自生していれば、ハイネヅの可能性が高いですが、公園や庭園のグランドカバーとして植えられている場合は、ハイビャクシン(プロカンベンスなど)であることが多い。ということですから、もう一度見て、触ってみなければ分かりません。

 Dsc02235c_20260425145501諸戸氏庭園前の土手で、こちら。Googleレンズは、キキョウソウというのですが、GoogleGeminiは、ナガバギシギシ(あるいはその近縁種)の若い株、もしくは芽吹いて間もない姿だといいます。上に載せたナガバギシギシは成長したもので、それに比べると、まだ花序(穂)が立ち上がる前の段階だそうです。これも、継続観察が必要です。

Dsc01944c_20260425150401  Dsc02026c_20260425161101 公園の忘れ物(微笑)。三角コーンの上に置いてありました。シロツメクサの花冠。シロツメクサが一面に咲いていますので、どなたかがつくって置いていったのでしょう。子どもの頃、女の子たちがつくっていたのを思い出します。

Dscn0209c Dscn0211c  オマケ。写真を見ても「植木鉢が2つか」と思われること必至ですが、アサガオの種をまいたという話(苦笑)。


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Dsc02530c_20260425145401  オマケその2。オマケ扱いをすると、お叱りを受けそうですが、お隣の諸戸氏庭園、今日から春の特別公開が始まっています。6月14日まで。今の時期ですと、フジやツツジが見頃かと思います。6月に入る頃には、ハナショウブがきれいでしょう。

2026年4月20日 (月)

カワラヒワ&水浴びデー……ナミアゲハの吸蜜シーンも

Dsc08258c_20260420144301 260420114805113c  晴れて、気温も上がり、暑いくらいに感じます。最高気温は24.3℃。風は、南寄りの風ですから、暖かい。リハビリの帰りに空を見上げたら、夏の空みたいでした。今朝も8時半から散歩へ。いつものように、住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園と回ってきました。今日は、1.8㎞。歩かないといけませんが、たぶん歩きすぎも良くありません。

Dsc06799c_20260420143701  拙宅マンションを出たところで、カワラヒワの鳴き声がよく聞こえて来ました。探したら、頭上の電線に。身繕いもしていたようです。

Dsc06849c_20260420143801 Dsc06861c_20260420143801  住吉入江と桑名七里の渡し公園の間の電線にも、カワラヒワが2羽。

Dsc06877c Dsc06936c  住吉入江では、ハクセキレイのオスと、オオバンがまだいました。オオバンは、もういなくなったと思っていました。今の散歩コースで見たのは、4月11日以来(2026年4月11日 :イソヒヨドリのオスに出会いました……カワラヒワは巣材集め)。

Dsc07180c_20260420143901 Dsc07344c_20260420143901  8時55分に桑名七里の渡し公園が開園。ここでもカワラヒワがたくさんいました。しばらくあまり見ませんでしたので、繁殖シーズンで忙しいのかと思っていたのですが、出てくるときは出てくるようです。このほかにも何羽かカワラヒワを見たのですが、それは割愛。

Dsc07546c_20260420144001  Dsc07511c_20260420144001公園の南を通る電線には、キジバトと、ムクドリが2羽。

Dsc07215c_20260420143901 Dsc07367c  修景池には、今日は、鳥たちがやって来て、水浴びをしていました。まずは、スズメ。合計数羽。一緒に来たり、入れ替わり立ち替わり来たり。

Dsc07409c Dsc07417c_20260420150301  なかなかおもしろいというか、かわいらしいというか、そういう姿も見られました。

Dsc07960c_20260420144201 Dsc07935c_20260420144201  ムクドリもやって来て、水浴び。

Dsc08007c_20260420144201  スズメと、カワラヒワとが近くに集まったシーンもあったのですが、同時に水浴びをする場面は見られず。

Dsc07031c Dsc07562c_20260420144001  昆虫たち。住吉神社の境内と(左の写真)、桑名七里の渡し公園の中とで、モンキチョウ。右の写真でモンキチョウが止まっているのは、マツバウンランの花。

Dsc07661c_20260420144101  ハルジオンの花に来ているのは、昨日も見ましたが、ホソヒラタアブ。このアブ、公園内のあちこちで見ます。かなりたくさんいるようです。

Dsc07844c_20260420144201 Dsc07785c_20260420144101  続いては、ナミアゲハ(通称はアゲハチョウ)。アゲハチョウ属に分類されるチョウの1種。日本では、人家の周辺でよく見られる馴染み深いチョウです。成虫の前翅長は、4~6cmほどで、春に発生する個体(春型)は夏に発生する個体(夏型)よりも小さい。この個体も、小さめで、最初は「本当にナミアゲハか?」と思いました。翅は黒地に黄白色の斑紋や線が多数入り、さらに、後翅には水色や橙色の斑紋もあり、尾状突起の内側には橙色の円形の斑点がある。この橙色の斑点は、目玉模様(眼状紋)としての役割をもち、鳥などによる攻撃を頭部から逸らす役割があると考えられています。ドウダンツツジの花に蜜を吸いに来ています。右の写真では、白い粉がたくさん付いているのが見てとれますが、花粉であろうと思います。

Dsc07818c_20260420144101  もう1種類は、昨日も見ましたが、ツマグロヒョウモンのメス。これも、ドウダンツツジに蜜を吸いに来ていました。

Dsc08216c_20260420144301  さらに、帰宅途中、諸戸氏庭園前の土手でナナホシテントウ。

Dsc07048c_20260420143801 Dsc07057c_20260420143801  植物、「雑草」たち。桑名七里の渡し公園の外側にありました。ハルジオンに似ているものの、違うような気もします。GoogleGeminiはハルジオンだといい、ChatGPTはヒメムカシヨモギの仲間(特にオオアレチノギク類に近いタイプ)といいます。さぁ、困ったと思ってもう少しよく調べたら、ハルジオンも、ヒメムカシヨモギも、「キク科ムカシヨモギ属」に所属しています。似ている訳ですが、解決できていません。また明日、もう一度、花がどうなったか見たら、分かるかもしれません。このように、GoogleGemini、ChatGPT、Googleレンズでいうことが違うのは、よくあります。ほかにも同じ事情で、何だか分からないものがあり、花が咲くのを待っている「雑草」もあります。

 Dsc07091c_20260420143801これはよく見ます。イヌムギ(犬麦)です。イネ科スズメノチャヒキ属の植物で、この時期の道端や空き地で非常によく見かけます。1つ1つの小穂(小穂(しょうすい)、粒)が平たく、重なり合うようにしてシュッとした独特の形をしています。全体的にがっしりとしていて、他のイネ科の雑草に比べると存在感があります。一見すると地味な植物ですが、こうして見ると、規則正しく並んだ鱗片(りんぺん)の重なりが幾何学的で美しく思えます。根元で枝分かれして束生し、背丈は40~120cmに達します。葉は細長く、長さ15~30cm、幅は4~10mm、ほぼ偏平で緑色。花期は5~8月で、茎の先端から円錐花序が出ます。

 Dsc07141c_20260420143901スズメノエンドウ(雀野豌豆)です。ほかの花かと思ったのですが、残念。スズメノエンドウは以前、見ています。桑名七里の渡し公園にはたくさんの種類の「雑草」がありますので、まだとても覚えきれないのです(苦笑)。

Dsc07874c_20260420144201  Dsc07641c_20260420144101こちらは、シャリンバイ(車輪梅)の花。シャリンバイそのものは、住吉神社で見つけ(気づき)ましたが、花は最近になって咲き始めました。右の写真は、エノキ(榎木)の花と思います。

Dsc07907c_20260420144201  イロハモミジ(紅葉)には、すでに翼果がついています。先日来、花が咲いているのは気づいて、写真を撮ろうと何回かチャレンジしたものの、風が吹いて、うまく撮れないでいるうちに、この翼果が付いてしまいました。果実の型の1つであり、果皮の一部が翼状に発達したものである(図1)。翼果は、秋になると、風によって散布されます。

Dsc08180c_20260420144301  続いて、タチイヌノフグリ(立ち犬の陰嚢)。オオバコ科クワガタソウ属の雑草で、1年草または2年草。ヨーロッパ・アフリカ原産。よく見かけるオオイヌノフグリに比べますと、花が驚くほど小さく、茎が真っ直ぐ上に立ち上がっているのが特徴です。花は本当に小さく、見落としそうです。咲いている期間も短いといいます。今日もこれをあちこちで探して、ようやく諸戸氏庭園前の土手で見つけました。その花は、2〜3mmほどの青紫色のものが、葉の付け根にちょこんと咲いています。オオイヌノフグリが地面を這うように広がるのに対し、こちらは名前の通り、空に向かって「直立」して成長しています。健気に咲いているという感じがしてなりません。

Dsc06826c_20260420143801 Dsc06841c_20260420143801  余談。諸戸氏庭園の私邸部分で、樹木の剪定作業が今朝から始まっていました。かなり大がかりです。右の写真で分かりますが、木々がかなり大きく、また、繁っていますし、道路にもはみ出してきています。先だっては、六華苑でも樹木の剪定作業が行われていましたが、こういう歴史のある庭園などでは、樹木の維持管理も大変でしょう。樹木が伸びて、繁ると景観も変わってしまいますし。

2026年4月19日 (日)

七里の渡し跡まで足を延ばす……桑名七里の渡し公園では、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモンなど

Dsc05334c_20260419125901  今日もよく晴れて、9時には20℃を超えました。最高気温は25.3℃。今朝は8時20分から散歩へ。いつもの住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園だけでなく、七里の渡し跡まで足を延ばしてみました。順番としては、住吉入江、七里の渡し跡、住吉神社、桑名七里の渡し公園と回って、2.4㎞ほど。今日は、途中でカメラのSDカードの管理ファイルが壊れていないか、何度か確認し、写真データは問題なく、パソコンに移せました。

Dsc05586c_20260419130101 Dsc05599c_20260419130101  こちら、七里の渡し跡。ここまで来たのは、2月の末以来(2026年2月23日:ヒヨドリは食べ物に困り、パンジーの花や葉っぱを食べる)。季節はすっかり変わってしまいました。

Dsc05374c  さて、野鳥は少なかったのですが、バードウォッチングの結果から。いきなり、超証拠写真ではありますが、イソヒヨドリのオス。住吉入江のはるか向こうの電柱でさえずっていたのです。

Dsc05401c_20260419125901 Dsc05464c  諸戸氏庭園と住吉ポンプ場との間では、今日もハクセキレイのメスと、スズメ。このところ、必ずセットでいます。このハクセキレイは、あの右の翼を傷めた個体。一時は、オスと一緒にいたのですが、最近、そういうシーンは見ません。ペアにはなれなかったのでしょうか。

Dsc05763c_20260419130101  桑名七里の渡し公園では、まずは、カワラヒワ。カワラヒワは、何羽か見ました。Dsc06120cキジバトは、修景池で水浴びをしていました。すぐ近くにもう1羽のキジバト。

Dsc06658c_20260419130001  ハシボソガラスも修景池の中を歩き回っていました。濡れているようですから、水浴びをした後かもしれません。公園では、ほかに見たのはスズメ、ムクドリ。今日もシジュウカラの鳴き声が聞こえたものの、姿は見えず。

Dsc06760c_20260419130001  諸戸氏庭園前のマイ・ソメイヨシノまで戻ってきたら、スズメ。

Dsc05843c_20260419130001  続いて、昆虫。いずれも桑名七里の渡し公園にて。ハエトリグモ科のアダンソンハエトリのオスだと思われます。ツワブキ(石蕗)の葉にいました。日本では家屋に普通に見られるものの1で、世界的にも広く分布するそうです雌雄では大きさや斑紋にはっきりした差がある。雄の触肢がやや長く、白い毛が多くてよく目立ち、背面にもいくつかの白い斑紋を持ちますが、雌はくすんだ体色をしています。体長は雌で6~9mm、雄で5~7mm。頭胸部はやや横長、第一脚は単純な構造。雄触肢の脛節が長く、触肢器官は身体に比して小さい。

Dsc06007c  昨日もたくさん見ましたが、シロツメクサ(白詰草)に来て、蜜を吸っているミツバチ(蜜蜂)。GoogleGeminiによれば、腹部のオレンジ色が鮮やかで、後脚の腿の部分が黒く光沢があることから、セイヨウミツバチである可能性が高いといいます。

Dsc06419c_20260419130001 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のメス。メスは、前翅の先が黒っぽく、そこに白い帯状の模様が入っています。オスにはこの模様がなく、全体がヒョウ柄になっています。翅の先の「つま(端)」が「黒い」からツマグロヒョウモンという名がついたそうです。

Dsc05787c_20260419125901  こちらは、ツバメシジミ(燕小灰蝶)。ヤマトシジミ似ていますが、尾突起(びとっき)があります。尾突起とは、後翅の端にある、細い糸のような突起のこと。これが「ツバメ」の名前の由来です。また、翅の裏面の付け根付近に、小さなオレンジ色の紋があるのもツバメシジミの特徴で、ヤマトシジミにはこれはありません。

Dsc06586c  一方、こちらは、ヤマトシジミ(大和小灰蝶、大和蜆蝶)のメスと思われます。ツバメシジミにあった尾突起がありません。翅の表が、オスは美しい青色をしていますが、メスはこのお写真のように黒褐色をしています。翅の縁にある白い房毛(ふさげ)がヤマトシジミらしい特徴です。ちなみに、GoogleGeminiは、左奥に写っている青紫色の小さな花が「タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢」だといいます。ヤマトシジミは、幼虫がカタバミの葉を食べて育つため、カタバミが生えている場所の近くでよく見られるといいます。この公園にはカタバミがたくさんさいています。ヤマトシジミはあまり遠くへは飛ばず、幼虫の食草であるカタバミの周辺で一生を過ごすことが多いチョウだといいます。

Dsc06220c_20260419130001  ハルジオン(春紫苑)の花に来ていたのは、ハナアブ科のホソヒラタアブ(細扁虻)。これは、前にも見ましたし、よく見かけます。名前に「アブ」と付き、ハチのような縞模様をしていますが、人を刺すことはありません。花の蜜や花粉を食べる、とてもおとなしい昆虫です。

Dsc05812c_20260419134701  続いて、「雑草」たち。イネ科のコバンソウ(小判草)と思われます。草丈は10~60cm程度になります。夏(7~9月)に茎の上部にまばらに数個(多くても10程度)の小穂(しょうすい)のついた、先が垂れる円錐花序を形成します。小穂は、細い枝で垂れ下がり、卵形から楕円形で長さ1~2cm、幅1cm位で、8~18個の小花でつくられています。小穂は左右から扁平だが鱗片はふくらんで厚みがある。和名はこれを小判に見立てたものだそうで、これは見たことがあります。別名にタワラムギ(俵麦)があります。 今はまだ若々しい緑色をしていますが、熟してくるとだんだん黄色くなり、さらにカサカサと乾いてくると、より一層「小判」らしい色艶に変わって行くそうです。

Dsc05716c_20260419154201  こちらは、オオバコ科のヘラオオバコ(箆大葉子)。Googleレンズと、GoogleGeminiの意見が一致しました(微笑)。よく道端で見かける普通のオオバコよりも背が高く、シュッと上に伸びた花茎の先に、独特な形の花を咲かせるのが特徴です。穂の周りに白い輪っかのようなものが見えますが、これは雄しべだそうです。下から上へと順番に咲いていくので、ちょうど白い輪が上がっていくように見えるといいます。名前の通り、葉っぱが細長い「ヘラ(箆)」のような形をしています(写真では下の方に少し見えています)。ヨーロッパ原産の帰化植物で、今では日本中の空き地や公園でごく普通に見られます。

Dsc06741c_20260419130001  諸戸氏庭園前の土手(桜並木のあるところ)では、イネ科のチガヤ(千萱、茅、白茅、茅萱)。花穂(かすい)が伸びて、紫がかった葯(やく)や柱頭が目立っています。これからもっと時間が経つと、この穂から白い綿毛(冠毛)がふわふわと出てきて、銀白色の美しい姿になるそうです。「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれるほど繁殖力が強く、地下茎でどんどん広がっていくタフな植物といいます。ということで、桑名七里の渡し公園や、諸戸氏庭園前の土手では、実にたくさんの「雑草」たちが見られます。今までほとんど私が目を向けなかっただけというのは、本当のところですが……。

2026年4月16日 (木)

20260416長島水辺のやすらぎパークで牡丹を見る

Dsc02524c_20260416131901 Dsc02913c_20260416131901  一昨日、桑名市のX(旧Twitter)に「長島水辺のやすらぎパークで牡丹が満開」というpostがありましたので、今日、見に行ってきました。長島水辺のやすらぎパークには、これまでも何度か行き、牡丹も何度か見ています(2020年4月28日:河口堰でコアジサシ、コムクドリ、ヒレンジャク、ササゴイ、長島水辺のやすらぎパークで牡丹……プチ遠征を楽しみました、2021年4月24日:20210422勝手に近鉄名古屋線ハイキング「長島漫歩」(その2)……稲荷阿岐波神社、道標、長島水辺のやすらぎパークから花市場に立ち寄り、そのまま歩いて伊勢大橋を渡り「完」)。長島水辺のやすらぎパークは、昔のたたずまいの風情が楽しめるように、旧久我邸を改修し、休憩施設として整備されたものです。久我家は江戸時代、長島藩の重職にありました。この屋敷は、家屋は明治12年(1879年)に建築されたもので、後、少々改修されたもののほぼ原型を留めており、明治の生活様式を知る上で貴重な建物であることから、旧長島町が譲り受け、観光客などの休憩施設として改装をし、「長島水辺のやすらぎパーク」として利用することにしたもの。今日は休みでしたが(月・木が閉園)、牡丹園は見られますので、出かけました。久我屋敷について、詳しいことは、2021年4月24日のブログ記事をご覧ください(2021年4月24日:20210422勝手に近鉄名古屋線ハイキング「長島漫歩」(その2)……稲荷阿岐波神社、道標、長島水辺のやすらぎパークから花市場に立ち寄り、そのまま歩いて伊勢大橋を渡り「完」)。

Dsc02213c_20260416131801 Dsc02272c_20260416131801  期待して出かけたのですが、昨日の雨がよくなかったのか、弱ってしまった花もあり、全体として牡丹は今ひとつという印象で残念。桑名市のXを見ると、見事だったので、ちょっと落差がありました。

Dsc02243c_20260416131801 Dsc02288c_20260416131801  それでも気を取り直して、牡丹園内を何度も歩き回って、牡丹を見て、写真を撮ってきました。

Dsc02851c_20260416131901 Dsc02827c_20260416131901  たぶんいろいろな種類があると思うのですが、名札はなく、私には名前は分かりません(苦笑)。

Dsc02876c_20260416131901  Dsc02856c_20260416131901牡丹の花はボリュームがあります。こういうことを書くといけませんが、グラマラスな女性を連想させます。お断りしておきますが、主観的には、決してセクハラオヤジではありません。こう見えても、現役当時は、セクハラ相談員でしたから(微苦笑)。まぁ、危なそうなヤツだから、セクハラ相談員をさせられたのかもしれませんが……。ちなみに、ここには久我屋敷の裏手に芍薬もあります。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」ということばを思い出します(これも、今時、セクハラ用語といわれるかも知れませんが)。芍薬は、まだ咲いていないようでした。

Dsc02402c_20260416131801 Dsc02448c_20260416131801  ここには、藤棚もあります。藤の花は、まだこれからというところ。それでも、かなりの数のクマバチが飛んできていました。

Dsc02310c_20260416131801 Dsc02325c_20260416131801  久我屋敷の敷地内にあるツツジは、かなりよく咲いてきていました。

Dsc02645c_20260416134701  桜の木には、すでにたくさん実がなってきていました。これもサクランボといえるのでしょうが、以前食べてみたら、まずくてとても食べられたものではありませんでした。

Dsc02599c_20260416131901 Dsc02171c_20260416135001  長島水辺のやすらぎパークは、長島川沿いにあります。長島橋の信号のところに駐車場があり、そこから長島川に沿った遊歩道を歩いて5分ほど。

Dsc02968c_20260416132001 Dsc03078c_20260416132001  帰りは、住吉神社のところでクルマを降りて、桑名七里の渡し公園を通って帰宅。

Dsc03024c_20260416131901 Dsc03100c_20260416135501  10時前でしたので、もう野鳥もあまりいません。住吉神社の境内でカワラヒワを見たのと、諸戸氏庭園と住吉ポンプ場との間でスズメがいたくらい。

Dsc03063c_20260416131901Dsc03177c_20260416131901  桑名七里の渡し公園で、ツバメシジミのメス。諸戸氏庭園前の土手で、ツマキチョウ(褄黄蝶)のオス。春にだけ現れる「スプリング・エフェメラル」と呼ばれるそうです。モンシロチョウより一回り小さく、前翅長20~30mm。オスは前翅表の先端が橙色ですが、メスは灰色。後翅の裏は、草ずり模様になっています。暖かくて日当たりのよい日にはよく活動するのですが、天気の悪い日は活動しないそうです。名前は、「ツマ(翅の先端)」が「キ(黄色・オレンジ色)」に色づいていることからこの名がついたといいます。

2026年4月11日 (土)

イソヒヨドリのオスに出会いました……カワラヒワは巣材集め

Dsc08940c_20260411123401  朝のうちは曇っていましたが、9時過ぎからは青空が見えてきました。最高気温も、24.7℃まで上がっています。いつも通り、8時半から散歩へ。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園を回ってきて、2.0㎞ほど。

Dsc08809c_20260411123601 Dsc08826c_20260411123601  わが家あたりの桜は、かなり葉桜になってきています。花筏が見られるところは、近所にはありませんが、場所によっては右の写真のように、桜の花びらが散って集まっています。

Dsc07778c_20260411123501  諸戸氏庭園の前にスズメが数羽。人の近くに棲んでいるのに、人が近づくと、すぐに逃げます。

Dsc07830c_20260411123501  桑名七里の渡し公園まで来たら、外側のフェンスにツグミがいました。今日見たツグミは、これ1羽ですが、ツグミたちはまだしばらくは滞在していると思います。

Dsc07932c_20260411123501 Dsc07898c_20260411123501  公園の芝生広場では、今日もドバトたちが集まっていました。「雑草」がたくさん生えてきていますし、ひょっとしたら昆虫もいるかも知れません。キジバトもいます。

Dsc08259c_20260411123601 Dsc08041c_20260411123501  ひと頃に比べると、見られる数は減りましたが、カワラヒワもやって来ます。写真のカワラヒワは、羽毛を集めて、くわえています。たぶん巣の材料にするのでしょう。近くで営巣していると思います。桑名七里の渡し公園内ではなく、諸戸氏庭園の中かという気がします。ハクセキレイの鳴き声がすると思ったら、岩の上にいました。メスを呼んでいたのかもしれません。

Dsc08506c_20260411123601  はるか上空を猛禽類が通過していきました。トビではなさそうで、ハイタカか、ツミか?という気がします。

Dsc08176c_20260411123501 Dsc08158c_20260411123501  住吉入江には水鳥の姿はなかったのですが、住吉神社のところで知人と話しているとき、揖斐川を見たら、オオバンが2羽と、ヒドリガモが5羽いました。あいにく曇っていて、クリアには撮れず、証拠写真です。

Dsc08716c_20260411123601  帰り道、諸戸氏庭園の前でイソヒヨドリのオスがエサを採っていました。先だって、住吉ポンプ場で見たときよりはきれいに撮れました(2026年4月5日:イソヒヨドリのオスとヒドリガモ……今日も「雑草」観察(笑))。

Dsc08759c_20260411123601  イソヒヨドリのオスの写真を撮っているとき、諸戸氏庭園の塀にハクセキレイのメスもやってきました。あの右の翼を傷めたメスです。ズームして、ノートリミングです。

Dsc08011c_20260411123501  Dsc07874c_20260411123501桑名七里の渡し公園では、あちこちでドウダンツツジ(満天星)がよく咲いてきています。サルスベリ(百日紅)の木でも、芽吹いてきたものがありました。

Dsc08573c_20260411123601 Dsc08563c_20260411123601  こちらも桑名七里の渡し公園で見つけました。ハルジオン(春紫苑)です。キク科の多年草。北アメリカ原産で、日本では帰化植物です。和名は、春に咲く、キク科のシオン(紫苑)という意味。ヒメジョオン(姫女菀)と共に、道端や空地でよく見かける雑草です。一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」といい伝わっているそうです。若苗、やわらかい茎葉、蕾、花などは食用に利用できるといいます。つぼみは下を向いているのに、花は上を向いて咲くのがおもしろい。

Dsc08892c_20260411123601 Dsc08915c  拙宅マンションまで戻ってきたら、陽がよく当たるところではツツジ(躑躅)が咲いてきているのを見つけました。ツツジの名は、かなりいろいろなものを含むようです。一般的にはサツキを除く、半常緑性のヤマツツジの仲間(ツツジ属ヤマツツジ節)の総称として使われますが、落葉性のレンゲツツジや常緑性で葉にうろこ状の毛があるヒカゲツツジなどを加えることもあるといいます。

20200908d640ae1d20200730ffeceee1  余談。桑名駅前に桑栄メイトという商業店舗と、住宅が入居する複合用途ビルがありました。昭和48(1973)年10月に完成し、令和2(2020)年7月31日に閉館しています。駅前再開発事業にともない、解体され、長島観光開発がホテルを建てるという話が伝わっていましたが、解体作業はなかなか始まりませんでした。今日の「号外ネット桑名市・いなべ市」に「駅前のシンボル『桑栄ビル』で解体工事がスタート…思い出の詰まった建物が新たな一歩へ」という記事が載っており、3月30日から解体工事が始まったそうです。閉館前日に桑栄メイトを見に行った記事があります(2020年7月30日:桑栄メイト、新旧桑名駅、桑名駅あたりの繁華街を訪ねる(その1)……新旧桑名駅、桑栄メイト)。写真は、過去記事からのものです。

2026年4月 1日 (水)

近所の桜は、満開

Dsc08940c  曇りのち雨という予報でした。予報では、雨は昼頃からということでしたが、10時半頃から降り始めています。水曜日ですので、朝はいつものように8時半から散歩。その後、リハビリへ。リハビリに行く頃からはポツポツと雨が落ちてきました。

Dsc07822c_20260401150401 260401094105588c  近所の桜は、満開。左の写真は、マイ・ソメイヨシノのある桜並木。右は、拙宅マンションの東。いずれも住吉入江沿いの様子。「居ながらにして」という訳にはいきませんが、玄関を出て少し行けば、花見ができます(微笑)。

260401084555496c 260401084611298c  ついでに、今日は、桜の話を先に。こちらは、「桜堤防」。六華苑の東、揖斐川の堤防にある桜並木。ここも満開でした。写真は、いずれも揖斐川の上流方向を見ています。

Dsc07983c_20260401150401 Dsc07998c_20260401152001  桜堤防のサクラの下から見た伊勢大橋方面(左の写真)。同じような写真ですが、長良川河口堰を見た、この景色も私の好みです(右の写真)。

260401090856200c 260401090908073c  住吉ポンプ場の南東にあるシダレザクラ。これも満開が近くなっています。

Dsc08886c_20260401150501 Dsc08917c_20260401150601  こちらは、玉重橋から見た諸戸氏庭園の主屋のあたり。曇っていましたので、今ひとつですが、ソメイヨシノの花が、水鏡となって入江の水面に映っています。ということで、散歩ついでに近所の桜を見てきました。曇っていたのが、ちょっと残念。明日は晴れの予報ですので、明日、再チャレンジもありかも知れません。

Dsc07746c_20260401150401 Dsc07775c_20260401150401  さて、バードウォッチングについて。拙宅マンションのプレイロットにハクセキレイが2羽来ていました。左の写真はオス、右はメス。このメスは、右の翼を傷めていますので、以前、九華公園でよく見た個体と思います。ハクセキレイも繁殖シーズンを迎えていますから、この2羽がペアになったのでしょう。

Dsc07920c_20260401150401  今日は、8時半に出ましたので、桑名七里の渡し公園は開園前。住吉神社の方に先に回りました。神社のソメイヨシノにカワラヒワ。ソメイヨシノが咲いていればよかったのですが、まぁ贅沢はいえません。

Dsc08147c_20260401153001  9時に七里の渡し公園へ。Dsc08305c_20260401150401ツグミが4羽、いました。諸戸氏庭園とを行き来しています。この写真も、公園と諸戸氏庭園との境にある電線にいたところ。右の写真は、同じ電線に来たシメ。見た感じでは、オス。桑名七里の渡し公園でシメを見たのは、初めて。ただし、先日、シメと思われる鳴き声は聞いていました。

Dsc08343c Dsc08536c_20260401150501  ドバトと、キジバト。ドバトは、修景池近くにて。キジバトは、住吉入江に近いところの電線にて。キジバトは、公園に降りては来ませんでした。

Dsc08692c_20260401150501 Dsc08725c_20260401150501  少し明るくなってきて、公園でカワラヒワと、スズメ。カワラヒワは、2羽でやってきました。スズメは、数羽のグループ。

Dsc08613c Dsc08641c_20260401150501  住吉入江を覗きに行ったら、オオバンが2羽、まだいました。もういなくなったかと思っていました。今日のバードウォッチングは、以上。

Dsc08036c_20260401150401 Dsc08045c_20260401150401  そのほか、今日撮ってきた写真。こちらは、六華苑の入り口の長屋門。門の脇に桜が1本あります。門と桜の木との間に、洋館の塔屋が見えます。本当は、六華苑に入って、中を回りながら写真を撮りたいのですが、今はまだ無理はしないでおきます。

Dsc07903c_20260401150401  住吉神社の境内には、スミレの仲間がたくさん咲いています。

260401104605329c 260401104610359c  リハビリに行く前、ご近所のお宅に咲いている白い花が気になったので、見てきました。調べたら、ライラック(lilac、リラ)でした。和名は、「ムラサキハシドイ(紫丁香花)」。「リラ」という呼び名は、フランス語から来ています(Lilas) 。ヨーロッパ原産。そういえば、確か「リラの花……」という歌があったなと思って調べたら、岡本敦郎さんの「リラの花咲く頃」がそれでした。昭和26(1951)年の歌で、オヤジが聞いていた記憶があります。

2026年3月31日 (火)

20260330なばなの里でチューリップまつりを楽しむ

Img_1921c  今日は未明から雨。本降りになった時間帯もありましたが、昼くらいからは止み間もあります。雨で散歩には行けませんし、昨日行ってきたなばなの里の写真もありますから、今日は、そのなばなの里について。現在、チューリップまつりが開催されています。ちなみに、なばなの里は、ナガシマスパーランドで有名なナガシマリゾートが営んでいます。

260330132510844c 20211002e2e3be33  なばなの里は、わが家の玄関先からも見えます。揖斐川、長良川を挟んだ東の方にあります。クルマで10分足らず。以前には、歩いて行ったこともあるくらい(2020年9月19日:徒歩にて長良川河口堰、なばなの里ツアー……8.5㎞)。右の写真は、少し古いものですが(2021年10月2日:20211002長良川河口堰・なばなの里)、揖斐長良川の向こう、写真の中央から右あたりがなばなの里なのです。

Nabanamap  こちらがなばなの里の里内マップ(なばなの里のWebサイトからお借りしました)。総敷地面積は約30万平方メートル(約9万坪)で、ナゴヤドーム約3個分。花ひろばは、約43,000平方メートル(約13,000坪)とかなり広くなっています。誘ってくれた同級生K氏によれば、ゲートから園内、花広場を一周すると、1.2㎞もあるそうです。このうち、ベゴニアガーデンを見るには、別料金が必要。ベゴニアガーデンは、去年見てきました(2025年6月22日:20250621なばなの里……ベゴニアガーデンと、あじさい・花しょうぶロードを見てきました)。

260330134511120c  260330135230103c チューリップまつりは、里内マップで左下にある花ひろばがメイン会場。全体で180万球ものチューリップが植えられているといいます。ここはとても広いところ。全体像を一度に撮影することは、不可能。展望台に上がっても、1枚の写真には収められません。YouTubeに短い動画を載せました(こちら)。これによって花ひろばの全体像がご覧いただけます。

Dsc07015c_20260331131401 Dsc06970c_20260331131401  植えられているチューリップの種類、数ともに膨大でした。Wikipediaで調べても「多様な園芸品種がある」と書かれているだけで、何種類あるかについては、言及されていません。童謡の「チューリップ」の歌詞には、「あか、しろ、きいろ どのはなみても きれいだな」とありますが、それどころではありません。

Dsc07235c_20260331132101 Dsc07173c_20260331132001  これは、「ミスティックプリンス」。形は、ごく普通のチューリップで、色が珍しいなと思えます。見て回ると、こういう、私がイメージするチューリップの形をしている種類は、むしろ少数派。右の写真は、「シャンデリア」という品種だそうです。そういわれれば、シャンデリアのように見えてきます(笑)。

Dsc07304c_20260331132301 Dsc07328c_20260331132301  キリがありませんが、いくつか紹介しておきます。左の写真のものは、「クルシアナ」。右は、「バルディビア」。

Dsc07245c_20260331132701  名前が珍しいものも。Dsc07259c_20260331132501左の写真のチューリップは、「フラッシュバック」だそうです。心理学用語で「フラッシュバック」は、あまりいいイメージはありません(苦笑)。右の写真は、「パスワード」。いったいどこがパスワードなのでしょう??

Dsc07314c_20260331132901  260330140449655cあちこちで手当たり次第に写真を撮ってきたのですが、とてもすべては紹介できません。チューリップについては、これくらいにて。お近くの方であれば、お出かけになって、ご自身の目で確かめていただくことをお勧めします。

Dsc06602c_20260331133201 Dsc06618c_20260331133201  チューリップのほかに、私が気になった花もいくつか載せておきます。左は、リキュウバイ(利休梅)。中国揚子江あたりが原産。右は、ゲンペイモモ(源平桃)。ゲンペイモモは、1本の木に白・紅・紅白の絞りの3色の花を咲かせるハナモモの品種です。先日も近所で見てきたものと同じでしょう。

Dsc06766c_20260331133601 Dsc06858c_20260331133801  こちらはハナカイドウ(花海棠)。バラ科リンゴ属の耐寒性落葉高木。中国原産で、「海棠の花の美しさは、佳人に勝る」とも言われ、中国では昔から称賛されているといいます。その名前は知っていましたが、花は初めて見ました。右は、ミツバツツジ(三葉躑躅)。ミツバツツジ類には多くの種類があるが、枝先に3枚ずつ葉がつくことが共通の特徴です。

 Dsc07554c_20260331134001オウゴンガシワ(黄金柏)です。春の新葉が、黄金色をしているため、この名前。カシワではなくナラガシワの園芸品種で、新芽や紅葉の美しさを黄金になぞらえて名付けられたそうです。家運隆盛を象徴するカシワの黄金品種=縁起の良い木とされます。 

Dsc07687c_20260331134401 260330143310399c  里内を一巡りしたあと、カフェ・ラ・テラスで一休み。暑いくらいでしたので、アイスコーヒー。¥430とリーズナブルなお値段。

Screenshot_20260330142915 Screenshot_20260330142943  いささか余談。ここ、オーダーするのにテーブルにあるQRコードをスマホで読みとって、スマホに表示されるメニューからという仕組み。スタッフの方を呼んでお願いすることもできたのですが、スマホ・オーダーにチャレンジし、無事にオーダーできました(微笑)。

Dsc06743c_20260331134901 Dsc06583c_20260331134901  さらなる余談。里内に冨士山があります(笑)。これは、アイランド富士という展望台。地上45mの高さで客席部分がゆっくり一周しますので、天気がよければ、周囲の眺めを楽しめます。と書いておきながら、乗ったことはありません。

0ebbff57  アイランド富士は、わが家からも見えます(2022年11月16日の撮影)。

260330151809366c  オマケ。前にも載せたことがありますが(2025年4月24日:天気晴朗なれど、野鳥は相変わらずいません……オマケはポケふた)、なばなの里の駐車場の一角にポケモンマンホール「ポケふた」があります。昨年3月中旬に設置されました。三重県内全29市町にあります。「みえ応援ポケモン」に任命された「ミジュマル」と、美しい自然や海の幸をはじめとする豊かな食に恵まれた三重県の、さまざまな景観をイメージして描かれたポケふたがつくられています。桑名市のポケふたは、「ジャランゴ」「ドゴーム」と、夏の風物詩「石取祭」を楽しむ様子が描かれています。

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  • 高橋陽介: シン・関ヶ原 (講談社現代新書)

    高橋陽介: シン・関ヶ原 (講談社現代新書)
    関ヶ原で起こった戦闘の経緯について、新しい説を提起しています。私たちが知っている関ヶ原の戦いとは、まったく違う見方で、驚きました。この本では、「徳川家康はすでに天下人であった」という大前提のもとに当時の一次資料を読み(ここがポイント)、そこから「石田三成は西軍決起の『首謀者』ではない」「小早川秀秋は開戦前に東軍であった」「東西両軍の和談は決戦前日に成立していた」など新たな見方が示されています。すべて当時の書状などの一次資料の内容に基づいています。これらがすべて歴史学界で認められた説ではないものの、新鮮で、大変おもしろい内容でした。ちなみに通説は、帝国陸軍参謀総本部が、一次資料のほか、江戸時代の『関ヶ原軍記大成』『徳川実記」などさまざまな編纂史料をもとに再構築したものと、それをもとに司馬遼太郎さんが書いた小説『関ヶ原』に基づいているといいいます。 (★★★★★)

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    体操で改善を目指すことを謳い文句とした本です。脊柱管狭窄症については、これで4冊の本を読みました。それぞれに一般向けに分かりやすく書かれており、これら4冊の本で決定的な差はありません。むしろ、何冊か読むことで、脊柱管狭窄症についての理解が深まりました。多くの本で脊柱管狭窄症を改善する運動療法が紹介されています。この本では、「痛みナビ体操」が紹介されています。私自身は、近いうちにかかりつけの整形外科医院で理学療法士さんに運動療法を教えていただくことになっていますので、それを優先しますが、そういう機会のない方には、この「痛みナビ体操」を試してもよいように思います。 (★★★★)

  • 菊地 臣一 ほか: 脊柱管狭窄症 腰の名医20人が教える最高の治し方大全 ~聞きたくても聞けなかった150問に専門医が本音で回答! ~ (健康実用)

    菊地 臣一 ほか: 脊柱管狭窄症 腰の名医20人が教える最高の治し方大全 ~聞きたくても聞けなかった150問に専門医が本音で回答! ~ (健康実用)
    脊柱管狭窄症について、病気そのもの、症状、診察・診断、薬物療法、運動療法、そのほかの保存療法、セルフケア、食事、症状別対策、手術などの全貌についてのガイドブックです。タイトルにあるように、専門医が150の質問についてわかりやすく解説しています。図、写真も使われていて、よくわかります。 (★★★★★)

  • 文藝春秋: 文藝春秋 2026年6月号[雑誌]

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    特集記事の「総理の夫 初告白20時間」という、高市首相の夫である高市拓さんのインタビュー記事が載っていて、それを読んでみたいと思って、20年ぶり以上に文藝春秋を買いました。余談ですが、この6月号は、特別定価¥1,250で、ビックリ。定価がそもそも¥1,200だそうです。それはともかく、高市首相は公邸で夫のワンオペ介護をしているという話がしばらく前に話題になりましたが、実態はどうもかなり違ったようです。最近の高市拓さんは、シャワーも一人で浴びられ、トイレも大丈夫、食事も一人で準備し、食べられるそうです。週末は拓さんが簡単なご飯を作って、平日夜は官邸の食堂からお弁当を運んでいるといいます。そのほか、夫婦関係、再婚と改姓、介護問題などについて語っていますが、結局、「へぇ~、そうなんだ」と思われる内容で、私としてはちょっと期待はずれ。それに、あまりおおっぴらに書くのは憚られますが、私のセンスではちと変わったご夫婦のように思えました。 (★★★★)

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    林 将之, 株式会社アマナ: 新版 葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑
    樹木の図鑑でわかりやすい、よいものがないか探していて見つけました。図鑑ですから、通読はしていませんが、「葉っぱの写真を手がかりに探せる」ことと、「五感を使った観察の楽しみ方を紹介」というのがポイントで、使いやすそうです。前者については、葉の形、ふち、生え方などを確認し、リアルな質感を再現した葉っぱスキャン画像と実際の葉を見比べることで、樹木の種類を検索できます。葉っぱをスキャンした画像が、実にリアルです。後者については、各樹木の解説ページでは、「見る・聴く・かぐ・触る・味わう」の五感を使った観察の楽しみ方、鳥や動物などの樹木とつながっている生き物も紹介されています。近所の公園の木の種類を調べていますが、今まで見当をつけた種類が間違いないか、これを持っていって照らし合わせてみようと思っています。 (★★★★)

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    建築家である著者が、「漢字文化圏の興亡」というタイトルの本を書いたということに気持ちが動きました。サブタイトルには、「中国の限界、日本の前途」とあります。日本は古来、「漢字文化圏」の中心である中国から大きな影響を受け、漢字に「かな」を補うという独自の形でその文化を受容してきました。戦国時代から近現代には、アルファベット文化圏の西洋からの洗礼を受けますが、こちらも柔軟に受け入れます。建築と文字の関係に以前から着目してきた著者は、その受容の仕方を「和能」と呼びます。東西の力学が激変する中、日本の進むべき道はどこなのか。漢字文化圏の影響力には限界があり、中国が永続的に支配的な地位を占めることはない、しかし日本には可能性があるといいます。壮大な文明論が展開されています。今の政治家の人たちも、こういう本を読む必要があると思います。 (★★★★★)

  • 今泉忠明, 高橋秀男, 武田正倫, 小宮輝之, 岡島秀治: 自然観察 (学研の図鑑 新・ポケット版 16)

    今泉忠明, 高橋秀男, 武田正倫, 小宮輝之, 岡島秀治: 自然観察 (学研の図鑑 新・ポケット版 16)
    最近、近所の桑名七里の渡し公園でで野鳥、樹木、雑草、昆虫の観察に勤しんでいます。「自然観察」としているというと格好がつくかもしれません(笑)。自然観察入門によい本はないかとネットで探して、見つけたのがこの本です。学研出版のサイトでは「こどもの本」に分類されていおり、対象は小学生となっていますが、まぁこれくらいがちょうどよいと思います。内容は、かなり高度ですが、テーマごとにまとめられていて、分かりやすいので、しっかり勉強しようと思います。 (★★★★)

  • 松田圭太: 腰痛は医者には治せない ~2人に1人が「筋肉」「関節」が原因!理学療法士の神ワザ治療~

    松田圭太: 腰痛は医者には治せない ~2人に1人が「筋肉」「関節」が原因!理学療法士の神ワザ治療~
    1つ前に紹介した「大学病院「背骨外来」の名医が教える 脊柱管狭窄症 自力で克服! 一生役立つ痛みほぐし地図大全」と一緒に入手しました。この本の著者は、腰痛治療に特化した施術院を経営する理学療法士。これは、たぶん好みの問題も関わるのでしょうが、私個人としては、1つ前に紹介した本の方が、読みやすく、実際にも役立つと思いました。この本も運動療法を重視しています。ただ、その説明や、説明に至るプロセスで呈示される根拠の説明が弱い気がします。また、具体的な運動療法の仕方については、必ずしも体系的には説明されていません。著者の書いている「痛みは悪いものではなく、体を守るための相棒」「自分の体は自分で治すという気概を持つと、治りが早い」「とにかく食べて とにかく動く」「痛みに負けない根気を持つ」「やりたいことがみつかれば、体が動く」「日常で笑顔になることをたくさん見つける」など、本書のあちこちにちりばめられた著者の言葉は、大切だと思います。 (★★★★)

  • 猪瀬弘之: 大学病院「背骨外来」の名医が教える 脊柱管狭窄症 自力で克服! 一生役立つ痛みほぐし地図大全

    猪瀬弘之: 大学病院「背骨外来」の名医が教える 脊柱管狭窄症 自力で克服! 一生役立つ痛みほぐし地図大全
    2月末に脊柱管狭窄症と診断され、服薬とリハビリを続けていますが、ここで一度、きちんとした知識を得て、これら以外の治療法はないか調べた方がよいと思っていたところにこの本を見つけました。著者は脊椎脊髄外科が専門の整形外科医。タイトルのように大学病院で「背骨外来」を開いています。脊柱管狭窄症についての総合的なガイドブックであり、狭窄した脊柱管、椎間孔を広げる、各種の運動療法を体系的に紹介しています。「体系的に」というところが味噌で、症状に応じてどのような運動療法を行うと、脊柱管や、椎間孔を広げられるか、分かりやすく(写真、図示を用いて)説明されています。私は一通り熟読し、まずは脊柱管を広げる運動療法を試し始めました。まだその評価をする段階ではありませんが、もうしばらく続けてみて、また追記したいと思っています。医学用語や、背骨、神経の図など専門的な内容も出て来ますが、めげずに読むと、その運動療法をする意味が分かってきます。意味を分かった上で取り組むことが大切だと、私は思います。ちなみに、運動療法は、いわゆる筋トレではありません。正しい体の動かし方を習得することです。 (★★★★★)

  • 古荘純一: 境界知能の人たち (講談社現代新書)

    古荘純一: 境界知能の人たち (講談社現代新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家以外の人たちにはほとんど馴染みがないものでしょう。専門家であってもその支援については、見落とされてきており、支援が必要であるのに、その谷間に陥ってしまった人たちということもができます。境界知能というのは、IQ(知能指数)でいえば、70以上80未満(誤差を考慮して、85未満とする考え方もあります)の人たちとなります。ただし、知的水準だけでなく、適応行動が取れているかも、考慮する必要があります。たとえば、言語化が苦手、段取りを覚えられない、行動がワンテンポ遅い、対人関係の距離感が極端、金銭管理ができない、ダマされやすいといった特徴があると著者は指摘します(もちろん、これらは境界知能の人たちに限るということではありません。ほかの障害でも見られる可能性があります)。本書は、定義など学問的な内容から、事例、支援についての提案、さらには用語解説、境界知能の所見リストなど、多方面から境界知能の人たちの困難と、その支援について述べています。医療、心理、教育、福祉に関わる方たちには、ぜひ手に取っていただきたい本です。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 真の保守とは何か 近代日本の地下水脈 (文春新書)

    保阪 正康: 真の保守とは何か 近代日本の地下水脈 (文春新書)
    著者は昭和史研究家。約5,000人もの方に取材してきました。この本は、高市政権圧勝、参政党躍進を受けて書かれたもので、「日本人の選択をいま問う」と帯にあります。著者は、高市政権を「国家主義的右派」と位置づけており、「保守」ではないとします。著者のいう「真の保守」である10ヵ条とは、①常に歴史を読め、歴史の中の声を聞け、②師たる政治家を持て、③甘言、巧言は敵とせよ、④誤りから学べ、⑤良きブレーンを持て、⑥精錬の徳を持て、⑦討論、対話を厭うな、⑧典故、先例に通じよ、⑨読書に勝る良薬はない、⑩氷山のごとき人格たれです。これらは、著者の歴史の教訓を政治の現場に伝えなければならないという危機感から来ています。これに照らすと、今の高市政権の中枢をなす政治家は、極めてアヤシいと思われてなりません。私には、とくに、勉強していない(=本を読んで、考えていない)と思えるのです。ほかにこの本で気になったのは、鶴見俊輔さんがいったという「民主主義の後をファシズムが影絵のようについてくる」ということばです。石橋湛山、池田勇人や、後藤田正晴といった政治家たちの足跡をもう一度ふり返り、良識派の保守の姿を取り戻すことが大切と思います。また、石橋湛山が掲げた①小日本主義(帝国主義否定)、②非軍事志向(軍事で物事を解決しようとしない)、③論理的基盤(共同体的な情緒を克服し、個の意志を明確に示す)といったこともとても重要で、意味があると思います。今の時代に違和感を覚える方には是非ともお勧めします。 (★★★★★)

  • 日浦 勇: 自然観察入門: 草木虫魚とのつきあい (中公新書 389)

    日浦 勇: 自然観察入門: 草木虫魚とのつきあい (中公新書 389)
    1975年出版という古い本です。若い頃持っていたのですが、その後は所在不明。最近になって、もう一度読みたいと思って、古本で入手しました。この本に載っているレベルをきちんとおさえれば自然観察の基礎は身につくと思ったからです。著者は大阪市立自然史博物館の学芸員などを務めています。子どもたちを対象として、自然観察教室を開いたり、授業でエコロジー/生態学を教えたりするときの手引きとして書かれたものです。 春の草花を調べる、川の生物を観察する、トンボを捕まえて分類するなど、いくつかのテーマを立て、種の見分け方、水辺の危険への注意、採集法、学習のポイントなどが示されています。著者の経験に基づいて書かれていて、かなり実用的ですが、読んでおもしろいとはいいがたいところが難点。 (★★★★)

  • 伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)

    伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)
    評判の本のようでしたので、読んでみました。本の帯に「『読めたつもり』が危ない!」とありますが、それはまさにその通り。30歳代半ばから教職にありましたので、それは実感しています。とくに60歳を過ぎてから短大の非常勤講師になってから、学生たちの読解力がアヤシいと思うようになっていました。読解力そのものも低下しているとともに、集中力が続かないことも影響しているように思っていました。きちんと読めて、書き手の意図することを正しく理解できないと、議論も思索も成り立ちません。この本は、解釈学、構造主義、ナラトロジーなどさまざまな読む技法を具体例に則して紹介しています。世の中、コスパ、タイパが重視される時代ですが、敢えて深く、論理的にじっくりと読み、考えることも大切と思います。 (★★★★)

  • 滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)

    滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)
    時代小説が好きでよく読みますので、町奉行所の与力や同心がどのように仕事し、いかに暮らしていたかには、とても興味があります。この本の帯には、「時代劇でおなじみ 江戸の町を守る『八丁堀の旦那』、その本当の姿 くらし、仕事、文化活動」とありますので、割と気楽に読めるかと思ったら、学術的に書かれていました。与力・同心の仕事は、治安維持が主なものではなく、もっと幅広い仕事をしていました。さらに、深い教養を身につけ、豊かな人脈に裏打ちされた文化活動を行う人たちもいたということには驚きました。さらに、明治維新以降の新しい時代と格闘しつつ、江戸を語り継いだ彼らの実像が明らかにされています。寝転がって読むのは、ちょっと難しいかなと思います。 (★★★★)

  • 森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る

    森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る
    仏教のものの見方の基本は「あるがまま」を「あるがまま」に見ることにあるとして、仏教の人間観、仏・菩薩観、世界観、人生観、見方、生き方を体系的に説いています。著者は、仏教学者で、東洋大学名誉教授。専門はインド仏教。元浄土真宗本願寺派僧侶です。大学時代の同級生に真宗本願寺派のお寺の住職を務めていた友人がいます。私が体調を崩していたとき、「仏教の勉強をするとよい」といわれ、それがずっと記憶に残っていました。いろいろ本を読んだり、テレビ番組を見たりしましたが、どうも今ひとつピンときませんでした.そういう中でこの本を知り、ようやく入手して、やっと読み終えました。初めに書きましたように、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることは、簡単そうで難しい。 「あるがまま」を「あるがまま」に見ることが知ることだといいます。哲学も見ることだそうです。「小欲知足」が、仏教のもっとも基本的な生活態度であり、これが「戒」を導くといいますし、自己中心的な思いも減り、慈悲につながるそうです。これらが、つまらないことにこだわることもなくなり、行動の根源となる意思も、考えも、言葉も、行為も生活も正しいものとなり、偏見や固定観念、先入観が消え去って、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることができるようになると説かれていました。読みやすい本とはいえませんが、ここに書いたエッセンスを頭に置いて読むと、いくらか分かりやすい気がします。私自身、今は分かったような気がしていますが、たびたび思い出して、振り返る必要があります。 (★★★★)

  • 林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)

    林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)
    リンボウ先生こと林望さんが実践する「令和老人生活要領」を説いた本です。リンボウ先生は、ちょっと変人で、群れない、威張らない、信念は曲げないという人。初めての老い(誰でも、自分にとってはそうですが)に対して、先手先手でいろいろと考え、対策、対応を考え、実行しています。その第一は危機管理。たとえばどこに行くのにも「誤嚥防止ボード」を持って行き、外食の際でもそれを目の前に立てながら食事をするそうです。他人がどう思おうが構わないとか。見ならいたいことはたくさん書かれていますが、ごく普通の老人には「それはちょっとなぁ」と思うことも多いでしょう。「流行には迎合しない」というのが、リンボウ先生のモットーの1つでもあります。老後の趣味の心得などについても触れられていて、参考になることもあるかと思います。 (★★★★)

  • 平凡社: 街道アトラス

    平凡社: 街道アトラス
    旧街道に興味があります。ただし、あまりあちこちの街道を歩いたわけではありません。この本では、東海道と中山道は各宿場も紹介されるなど、詳しく載っていますが、その他の街道はダイジェスト。いわば、旧街道のカタログ本といったところ。現代の道と比べたり、旧街道がどのようにつながっていたかを知るにはよい本です。ただし、この本だけを頼りに旧街道を歩くことは、ほぼ不可能でしょう。 (★★★)

  • 保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)

    保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
    今年は、昭和100年であり、戦後80年でもあるということで、新聞などでも特集記事が掲載されています。太平洋戦争は、日本という国を滅亡の一歩手前まで追い込みました。昭和という時代もそれが終わってから35年以上経ちますから、これからは歴史として語られるようになっていくはずです。この本は、二・二六事件、東京裁判、高度成長、田中角栄、昭和天皇など、時代を大きく変えた8つの事象を取り上げ、当事者たちの感情や思惑排して見つめ直すことを通して、これまでの通説、定説とは異なるそれらの真相を浮かび上がらせようとしています。読後感としては、私なども、何となくそうなのかと思っていたことがひっくり返されたような感じを抱いています。目的と手段を取り違えている、事実や科学的知見から目をそらしている、希望的観測を事実と思い込む、妙な精神論に陥るなど、今も続く認知、思考は、太平洋戦争のときの軍指導者から始まっているのかも知れません。いろいろな意味で「戦後」という概念については、根本的に再検討が必要ですし、日清戦争から太平洋戦争に至る数十年の戦争の時代は、何に由来し、そこから何を学ぶか、よくよく考えてみる必要があると思いました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)

    保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)
    保阪正康さんは、一貫して近現代史を検証し続け、5,000人もの歴史の証人を取材してきています。この本は、月刊『文藝春秋』に掲載されたものから15編を選んでまとめられています。読み応えがあるのに、分かりやすい内容で、昭和史の証人として瀬島龍三、後藤田正晴などインタビューが、また、昭和の戦争7つの謎として無謀な開戦を決意した理由などが載せられています。その後、あの戦争と昭和史を語ろうということで、半藤一利さんなどとの対談が載っています。最後に、歴史をどう引き継ぐかということで、講演録があります。この講演では、江戸時代まで遡らなければ日本人は理解できない、江戸時代の260年を通じて、戦争をしなかったという事実から教訓、知恵を学ぶ必要があるなど、江戸時代に築かれた財産をもう一度取り戻すことの重要性が語られています。明治維新という、薩長の下級武士の暴力革命を経て、帝国主義国家が作られていく過程で、江戸自在の財産は放棄されたと著者はいいます。知識、技術は学び、取り入れたのに、哲学までには思いが至らなかったため、そうなっています。また、もう一つ、著者が強調するのは、天皇制の捉え方、論じ方です。天皇制は、本質的に戦争を嫌う制度だと著者はとらえています。これは、私には目から鱗の見方でした。さらに、天皇は何らかの形で京都にお住まいになって、政治の中心は東京にあってという江戸時代の知恵をもう一度取り戻すのもよいという提案は、真摯に検討する価値があると思います。 (★★★★★)

  • 芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)

    芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)
    関数電卓は持っていますし、その昔は、プログラム電卓で平均値、標準偏差などの計算をする簡単なプログラムを組んで使っていたこともあります。タイトルに惹かれて買ったのですが、ウ~ン、期待はずれでした。計算例が平方根以外にはほとんどありませんでした。関数電卓を片手に、その使い方や、どのような応用ができるかを知りたいと思ったのですが、そういう内容はあまりなくて残念でした。ただこの本を読んでよかったのは、数学の力と計算力とは別物であることが分かったこと。また、計算については、関数電卓などを駆使すればよいということでした。私自身、数学には自信がないのですが、「エェ!?、そうだったっけ?」と思う内容もありました(つまり、間違っているんじゃないの、と思える内容)。 (★)

  • 今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)

    今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)
    地名の由来については興味がありますから、この本を手に取ったのですが、読み始めたものの、すぐに「放置」していました。テーマごとに、それに関連する地名が列挙され、その由来について多少の説明(蘊蓄?)が書かれているのですが、列挙されている(例示されている)地名が煩雑で、読むのが面倒になってしまったのです。「地名マニア」の方であれば、これくらい何のそので読み進めたのでしょうが、私にはちょっと難行でした。2年くらい経って、気を取り直して、少々無理矢理に読み進めました。が、「不思議な名称には物語がある」という、帯の謳い文句には、いささか無理があるかなという気がします。物語というのであれば、個々の地名についてもうすこし物語って欲しい気がするのです。ただし、以上は、極めて個人的な感想です。 (★★)

  • piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)

    piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)
    本の帯に「あなたが毎日スルーしている鳥たちの素顔」「カラスも本当は人が怖い」とあります。ほとんど知っている内容でしたが、このように改めて、まとめてあると、いっそうよく分かりました。野鳥観察を始めたばかりの方、野鳥に興味を持ち始めた方には、最適な参考書の1つと思います。身近にいる鳥ばかりが取り上げられていますが、それだけに身近な鳥の行動や、特徴がよく分かって、野鳥がもっと好きになること請け合いです。タイトル通り、まさに「意外と知らない」です。自分では知っているつもりでも、意外と知らないことは多々ありそうです。 (★★★★★)

  • 五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)

    五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)
    高容姫という女性を知る人は多くはないかも知れませんが、本のサブタイトルにあるように、金正恩の母となった在日コリアンの女性です。北朝鮮では、日本から帰国した人間の社会的地位は低いため、その存在は公的には明らかにされていませんし、「国母」として崇拝されることもありません。これは、金正恩の弱点でもあり、コンプレックスにもなっているかも知れません。大阪の鶴橋で生まれ育った少女の数奇な運命をたどった、力作です。よくぞここまで取材したものだと思います。高容姫の人生をたどることで、北朝鮮の体制、社会、歴史にまで理解が及びます。ほとんど一気読みをしてしまいました。ちなみに、現在も大阪には、金正恩の伯父を始め、親戚が50名以上も暮らしているといいます。このことは、日朝関係の改善や、拉致問題の解決の手がかりになるのではないかという気がします。 (★★★★★)

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)