九華公園でメスのカワセミ、ウグイスの初鳴き……桑名市博物館で「春の企画展『茶道具✿春らんまん』」を見てくる
曇りのち雨という予報の通り、昼くらいから小雨が降っています。最低気温は5.9℃、最高気温は9.3℃と、昨日とは打って変わって寒い日。朝7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、桑名市博物館、京町、寺町と、6.6㎞。あまり歩くと、腰が重くなります。6㎞を超えるのはまだよくなさそうです。
住吉入江には、オオバン1羽と、カンムリカイツブリが1羽。キンクロハジロは、このところ見なくなっています。住吉水門から揖斐川を眺めたら、キンクロハジロが14羽、ヒドリガモが28羽、浮かんでいるのが見えました。
七里の渡跡では、ヒドリガモが4ペアと、コガモが1ペア。コガモは上陸して休んでいました。蟠龍櫓の東の高水敷には、ヒドリがモア30羽ほど飛来してきて、草を食べています。
その蟠龍櫓のところで、ホオジロのペア。オスは、ここに来る前、船津屋さんの近くでさえずっていました。これは、今年もキットこのあたりで繁殖してくれるのでしょう。
さらに、ヒバリ。これはメスでしょう。一昨日、一昨昨日と、オスが揚げ雲雀をしているのを見ています。ヒバリも、繁殖するのかも知れません。今日は、なかなかのラインナップ。
九華公園に着いて、鎮国守国神社の境内の堀では、コサギ2羽と、カルガモが4羽。堀は、いったん水を抜いたあと、揖斐川から水を入れているのですが、満潮時間帯でないとスムーズに導水できません。まだ堀に水が満ちるのには、時間がかかるようです。
奥平屋敷跡では、何と、カワセミのメス。鳴き声が聞こえましたので、探したところ、ちょうどよいところにしばらく止まっていてくれたのです。ほかには、ツグミも1羽。この直前、花菖蒲園のところでは、ツグミ2羽が同時に来ていましたが、写真が撮れたのは、この1羽。
ヒヨドリは、今日も散歩&鳥見友達のOさんからパンの耳をもらっています。が、やはりこのサイズは、丸呑みしにくそうでした。
二の丸堀の東側エリアでは、カンムリカイツブリ。ここ最近は、1羽のみ。朝日丸跡には、ビンズイが2羽。見つけるのが遅かったので、追いかけるような写真で、これは証拠写真。
鎮国守国神社の梅で「ウメジロウ」を狙ったものの、あまり出てこず。北門から再び、鎮国守国神社の社務所裏の堀に行ったら、イソシギ。羽毛が1伝っていますので、いつもここに来ている個体。この個体は、少し前、住吉入江にも来ていました。コサギ2羽が、まだいました。かなり接近するシーンもありましたが、ノートラブル。
九華橋まで来たら、神戸櫓跡方面からウグイスの初鳴きが聞こえてきました。「初鳴き」といっても、私が今シーズン初めて、ウグイスがさえずるのを聞いたということです。Youtubeに短い動画をアップロードしてあります(こちら)。スマホで動画を撮影したもので、音が小さいのですが、「ホーホケキョ」と2回鳴いているのが聞こえます。
九華公園の外周遊歩道の南では、ジョウビタキのオス。九華公園に着いたときには、メスのジョウビタキを見たのですが、写真は撮れず、でした。
堀の水がまだ少ないため、カモは、キンクロハジロがほとんどいません。雌雄1羽ずつの2羽のみ。ハシビロガモは14羽、ヒドリガモは1ペア、ホシハジロのオスが1羽。キンクロハジロ以外は、いつも並。
ユリカモメは、22羽。数も少ないのですが、パンの耳を手に持って掲げても取りに来ませんし、橋の欄干にパンの耳を並べてもやって来ません。あのUYユリカモメもこのところ来ていません。貝塚公園、内堀南公園ではヒヨドリくらいしかいませんでした。
寺町商店街にある河津桜。暖かくなったためかほぼ満開。今日、明日は「河津桜まつり」ということで、キッチンカーが来ているほか、ビール、甘酒、花見だんごなどを売る店も出ています。
私は、いつものように河津桜の並木を丁寧に見てきました。狙いはもちろん、これ。「河津桜にメジロ」で、一名「サクジロウ」(もうちょっとよいネーミングが欲しいところ)。メジロは、ヒヨドリに追い払われて、あまり来ませんでした。曇天でしたので、「サクジロウ」も今ひとつ。
そのヒヨドリも、花の蜜を吸っています。私はヒヨドリを「暴れん坊」と呼んでいますが、メジロなど小型の野鳥を蹴散らすのです。ヒヨドリたちも、嘴のあたりが花粉で黄色くなっています。
桜を見ていたら、知人の高齢女性に遭遇。「御坊さんにも桜みたいなのが咲いているけど、何?」と聞かれました。私もこれは知っていたのですが、いったい何なのかは、分かりません。桜か、梅か、アンズのような花で、めしべが大きいのですが、素人故、判別できていません。もう少し調べますが、ご存じの方がいらっしゃれば、ぜひともご教示ください。
住吉入江では、再び、カンムリカイツブリ。朝見た個体ではないかと思います。
ところで、途中で桑名市博物館に立ち寄ってきました。3月8日から「春の企画展『茶道具✿春らんまん』」が開かれているので、それを見てきたという次第。5月11日まで。大人は¥150。花をテーマに、花の茶道具や、春の日本画作品が展示されています。2階展示室では「刀剣セレクションⅢ―桑名ゆかりの刀剣―」も同時に開催されています。花の描かれた萬古焼や、茶道具、提げ重などや、日本画はいずれも春らしいもので、楽しめます。
こちらが出品リスト。花の茶道具が75点、春の日本画が8点、刀剣セレクションには7点が展示されています。
いつものように、1点のみ撮影可能な展示があります。今回は、「短刀 銘 藤原正真(まさざね)作」。説明によれば、「平造、庵棟、地金は板目肌があらわれ、表裏で揃えられた波紋は花びらのように華やかで、『箱乱れ』調である。茎はタナゴ腹に仕立てられる」とあります。正真は、大和文殊派の刀工で、大和伝の影響が色濃い作例が確認される一方、「千子派」の刀工の一人ともされるそうです。この作も、村正の影響もうかがわれるといいます。刀剣のことはよく分かりませんが、村正やその影響を受けた刀を見ると、何となく吸い込まれそうな気がします。正真を調べたら、本多忠勝の槍「蜻蛉切」の作刀者だそうです。ちなみに、刀剣鑑賞の基本については、こちらの名古屋刀剣博物館のサイトにあります。
余談。日本画を見ていて、描かれている鳥と、その説明が合わないことに気づいてしまいました。「余分なことをいってはいけない」という気もしたのですが、やはり訂正していただいた方がよいと思い直し、学芸員の方に伝えてきました。最近、自分が犯したミスにはなかなか気づかないのですが、他人様の誤りには、割とよく気づくというよくない傾向は、相も変わらず残っているようで、恐縮です(微苦笑)。この画像は、桑名市博物館のサイトからお借りしました。
ちなみに、7年近く前にも説明が入れ替わっているのに気づいたことがありました(2018年9月7日:散髪のあと桑名市博物館で「山林王の蔵の中」を見る……説明の入れ違いを発見(微笑)【9/8の中日新聞記事の写真に写り込んでいました】)。このときは、さらに、新聞記事に載った写真に写り込んでいたという出来事もありました。リンク先に新聞記事のコピーがあります。
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