20250318名古屋市科学館「特別展『鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~』」へ
いつ行こうか、考えていたのですが、迷っていても仕方ないと思ったのと、早く見たかったため、名古屋市科学館で開催中の「特別展『鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~』」に行って来ました。展覧会の特設サイトは、こちらにあります。最高気温は12.5℃で、風も弱く、暖かい日でした。
JR桑名駅を8時26分に出る名古屋行き普通に乗車。JR名古屋駅には、8時57分に到着。¥360と安いのがありがたい(近鉄は、¥530)。名古屋市営地下鉄東山線に乗り換えて、次の伏見駅で下車。¥210。名古屋市科学館のある白川公園には9時15分に着いてしまい、開館の9時半までベンチで時間つぶし。広い空間で、天気も良く気持ち良いこと!
時間が来て、エントランスに入ってビックリ。かなりの人がいたのです。が、よくよく見たら、入場券売り場に大勢の人が並んでいただけでした(科学館自体への入場や、プラネタリウムが混んでいたようです)。セブンイレブンで前売り券を買ってありましたので、ほとんど待つことなく展示室へ。この展覧会、今日は、さほど混んでいませんでした。ちなみに、当日券を買おうとすると、そこですでにかなり待ち時間が生じそうですから、オンラインでチェケットを買っていくことをお勧めします。
展示室内は、三脚、自撮り棒、フラッシュを使わなければ、撮影可能でした(モニターで流れている動画は不可)。あらかじめ分かっていたら、きちんとしたカメラを持っていったのに、というところですが、それはここに来て分かったこと。けっこうたくさんスマホで撮影してきました。結論から書けば、とてもおもしろい展覧会でした。1時間くらい見てきたのですが、あっという間。左の写真は、羽毛。1羽の鳥のすべての羽毛です。一昨年の10月に三重県総合博物館で開かれた「鳥のひみつしらべ隊」でも同様の展示がありましたが(2023年10月25日:今日の寄り道は三重県総合博物館で「鳥のひみつ調べ隊 みて、きいて、ふれて」展へ)、こういうのは好きです。右の写真は、翼の大きさや形による機能の分類。
頭上にも展示があります。迫力たっぷり。こちらは、ペラゴルニス・サンデルシ。史上最大の空を飛ぶ鳥類の復元模型。北アメリカで化石が発見され、現在は絶滅している鳥で、飛翔する鳥類としては史上最大と考えられています。全長は推定1.8m、翼開長は7m前後だそうです。
ゲノム時代を迎え、鳥の系統分類も新しくなっています。こちらは、鳥の系統樹。スズメ目の科の系統が図示されています。ゲノム解析によって鳥の大分類も変わったそうです。
こちらはカモ目の鳥たちの標本。そういえば、この展覧会のうたい文句の1つに「一生分の鳥の標本が見られる!?」とあります。約400種類の標本が展示されていますから、確かにそうです。九華公園でいつも見ているキンクロハジロ、ハシビロガモ、カルガモなどのほかに、ミコアイサ、マガモなどの標本が並んでいます。
ペリカン目の野鳥標本の展示。私もよく見るアオサギ、ダイサギ、コサギ、アマサギ、ゴイサギなどが、ペリカン目に含まれます。
昔の専門や、学生時代を思い出す展示もありました。スキナーボックスという、心理学で動物実験に使う装置にカワラバト(ドバト)が入っています。カワラバトが、ピカソやモネ、あるいは西洋画と日本画を見分けられるという研究があったのです(たとえばこちら)。
これについては、こんな説明パネルもあって、理解を助けてくれます。
こちらは、名古屋限定企画「なごやにまつわる鳥と人」の一部。名古屋の鶏といえば、名古屋コーチン。名古屋コーチンを生み出した元尾張藩士・海部壮平・正秀兄弟の養鶏場を描いた「海部養鶏場百分之一図」は必見です。左の写真の隅に写っていますが、名古屋の鶏料理といえば、手羽先も忘れてはなりません(微笑)。
という次第で、しっかり楽しめました。鳥好きの皆様には、ぜひともお勧めしたいと思います。当日券は、大人一人¥1,800です。私は、借りませんでしたが、音声ガイドも用意されています。
グッズ売り場にも立ち寄ってきました。図録好きとしては見逃せないのが、こちらの図録。¥2,400とちょっと値が張りましたが、内容はとても興味深く、勉強になりそうです。もう一つは、アクリル・キーホルダー。ペラゴルニス・サンデルシを描いたもの。本当は、アオサギか、カワセミのものがあれば欲しかったのですが、今回の展示の目玉の1つが、これですから。
さらに衝動買い(苦笑)。どうということのないプリント・クッキー。中身はごく普通のクッキーで、野鳥がプリントしてあるだけです。
来たときと逆のルートをたどり、地下鉄で伏見駅から名古屋駅へ(¥210)。JR名古屋駅を11時5分に出る関西線の快速で桑名駅に11時28分着、¥360。写真は科学館前に展示されているH-IIBロケット。
【付記(3/18)】 土産に買ってきたクッキー、あまり期待しなかったのですが、けっこう美味しいものでした。シマエナガがプリントされたものは、娘に進呈しなければならないことになっています(笑)。
最近のコメント