お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2026年3月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2021年1月以降の記事を残し、2020年12月以前の記事は削除しました。2021年1月1日以降の記事は、両方にあります。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

パソコン・インターネット

2026年3月12日 (木)

休み休み散歩は、住吉神社あたりまで……生成AIでも遊ぶ

Dsc01192c_20260312134601   今朝も冷えました。桑名では1.3℃。日中は15.2℃まで上がり、今日も風はあまり強くはありません。痛みは、昨日とほぼ同じです。今日は、朝9時半からまた「休み休み散歩」へ。行き先は、ほぼ同じで桑名七里の渡し公園ですが、ちょっとだけ足を延ばしてみました。それでも、足腰の痛みには、影響はなさそうです。

Dsc01529c_20260312134701 Dsc01321c_20260312124901  行き先が同じですから、写真も代わり映えしません(苦笑)。我ながら「つまらない」「おもしろくない」とは思うものの、今はやむを得ません。左の写真は、東側の出入り口。六華苑の入り口に近いところ。駐車場の正面ですから、これが正門なのかも知れません。

Dsc01599c_20260312124801  Dsc01250c_20260312124901桑名七里の渡し公園で見た野鳥から。今日は、キジバトをよく見かけました。たぶん同じ個体を何度も見たと思いますが、いずれもこれらの写真のように、巣材を集めていると考えられました。巣材は、修景池近くの木の中へ運んでいきますのでこの木に巣をつくっているのでしょう。

Dsc01259c_20260312124901 Dsc01587c_20260312124801  カワラヒワは、たいていいいます。10羽はいないと思いますが、数羽くらいいるのは確実です。公園内で、修景池の近くや、その西の木々、芝生広場あたりを移動しています。ときどき諸戸氏庭園の方へも行くようです。

Dsc01655c_20260312124801 Dsc01611c_20260312135401  上にも書きましたが、これらの写真のように、芝生広場に降りてきて、エサを探している様子も見られます。

Dsc01869c_20260312124801 Dsc01804c_20260312124801  今日は、さらに、ハクセキレイとヒヨドリもやって来ました。皆、エサを探しに来るようです。野鳥が、修景池に水浴びに来ないかと待っていたのですが、今日、私がいた間にはそういうシーンは見られず。

Dsc01417c_20260312135901  足を延ばしたと、最初に書きましたが、それはこのあたり。住吉神社の前の揖斐川堤防。ここまで来たのは、2月23日以来(2026年2月23日:ヒヨドリは食べ物に困り、パンジーの花や葉っぱを食べる)。その翌日は睡眠不足でやや不調、翌々日から腰痛と、座骨神経痛がひどくなって、整形外科を受診して今日に至っています。ここは広々としていて、川も広く、水がありますから、気持ちがいいのです。

Dsc01438c_20260312140301 Dsc01449c_20260312124801  これまた久しぶりに住吉神社にお参り。神頼みをするつもりはありませんが、神社があるとご挨拶に伺うという感覚です。

Dsc01474c_20260312124801  ここには屋根のついた、簡単な休憩所がありますので、一休み。この写真は、そこから見える景色。住吉神社の二ノ鳥居、揖斐川、長良川河口堰、長良川が見えます。ちょうど高齢のご夫婦が連れ添って、ゆっくりと歩いて行かれました。

Dsc01518c_20260312124801 Dsc01510c_20260312124801  さらに、神社の北、駐車場の一角にある住吉浦休憩施設にも行ってきました。観光案内所を兼ねていますし、最近は、桑名の土産物なども売るようになっています。ずっと以前は、ここでアイス饅頭も売っていました。本多忠勝千姫を売り出したいようですが(これは、桑名市としてで、大河ドラマをつくって欲しいようです)、盛り上がりには欠けるというのが、私の印象。

Dsc01546c_20260312124801  土産物としては、桑名城のペーパークラフト、連鶴のキット、キーホルダーなどのほか、食べ物多種などを取り扱っています。どんな土産物があるか見たかったのと、おやつになるような和菓子がないか確認したかったのです(笑)。ということで、和菓子を2種類、2個ずつ買ってきてしまいました。「くわな」と「桑名っ子」です。

Dsc00540c_20260312142401 Dsc00540x  ところで、ブロ友のエムライトさんが、このところご自身で描かれたスケッチをGoogleGeminiで3D画像化していらっしゃるのに触発され、思いついたことがあります。自分で撮った写真をレタッチソフト「CorelPaintoshop Pro」で「鉛筆スケッチ」にして、生成AIに着色してもらうということ。まずは、昨日撮ってきた諸戸氏庭園のこの写真。右が、鉛筆スケッチにしたもの。

Chatgpt1c Chatgpt3c  左の写真は、ChatGPTに「明治時代の建物云々」と説明し、着色してもらったもの。右は、これをベースに「建物は黒色が基調。手前に写っているのは、丸ポストなどなど」と追加指示。その結果が右の画像。

Gemini_generated_image_2fx2c52fx2c52fx2c  GoogleGeminiでも試してみました。左の写真は、Geminiが最初につくってくれた画像。こちらの方が、優秀かもしれません。

Dsc01101c_20260311153601 Dsc01101cx  調子に乗ってほかにもやってみました(苦笑)。昨日載せたカワラヒワの写真です。「鉛筆スケッチ」がちょっとイマイチという感じですが、仕方ありません。自分で書くよりもマシですから。

Chatgpt Gemini_generated_image_5kcni25kcni25kcn  左の画像がChatGPT、右がGoogleGemini。ChatGPTが作った方が、明るくてきれいですが、それを除けば甲乙つけがたい気がします。

Dsc01090c_20260311153601 Dsc01055cx  もう1枚。これも昨日載せたジョウビタキのメス。これの「鉛筆スケッチ」は、ちょっと荒っぽい気がしますが、まぁお試しですから、これで構いません。

Gemini_generated_image_9kppnj9kppnj9kppcChatgptx  カワラヒワのときと同じく、左の画像がChatGPT、右がGoogleGemini。ジョウビタキの色合いは、GoogleGeminiの方が勝っています。こうして、3つの写真について試しただけですが、ChatGPTとGoogleGemini、どちらが優れているかは、判定をつけがたい印象です。まぁ、暇つぶしの1つはなります(苦笑)。ちなみに、私がよく使うのは、ChatGPTの方です(とくに意味はありません。ChatGPTの方がよいと考えているわけでもありません)。ちなみに、あれこれ試しているうちに、ChatGPTの方は「画像作成の上限に達しました」ということで、明日朝7時50分までは無料での画像作成は利用できなくなりました。

Dsc01899c_20260312124801  という次第で、「休み休み散歩」その他で遊んでおります。写真は、タンポポ。桑名七里の渡し公園あたりで撮ってきました。タンポポには、在来タンポポと、セイヨウタンポポとがあり、後者では、外側総苞片が大きく反り返る特徴があるのに対して、在来型ではそうではないというので、その違いを見分けようと思って、タンポポがあるとよく見てきたのです。これは、たぶん在来タンポポ。あちこち行けませんので、細かいところに目を向けているのです(微苦笑)。

 

2026年2月11日 (水)

九華公園で見た、比較的珍しい鳥

260211110038450c  朝のうちは雨でした。雨は午前中には上がりましたが、午後からは西高東低の気圧配置で季節風が強くなるという予報通り。最高気温は10.1℃ですが、最大風速も6.0m/sとなっています。雨でしたので、散歩には行っておりません。午後から行くという手もありますが、これだけ風が強いと、あまりよろしくありません。冬場は、午後になると風が出てくることが多い気がします。15時過ぎからは晴れて来ました。

188c169c E357ce61  先だっても使った「奥の手」で、今日も「九華公園で見た比較的珍しい鳥」とします。今回は、「比較的」ということばをつけました(微笑)。まぁ、ブログは「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」の方に、2005年10月の分からずっとありますから、掘り出せば何かひねり出せます(ただし、その元気があれば、ですが)。今回も、先だってウェブページの方に載せた「九華公園の野鳥たち」からネタを拾っています(2026年2月8日:ウェブページに「九華公園の野鳥たち」を掲載しました)。これらの写真は、2月8日の記事に載せましたが、左の写真はアルバムにして公園管理事務所で供覧したもの、右の写真は事務所の南で展示したパネル。パネルは、当時の管理人のお一人Oさんがつくってくださったもの。

20221229  まずは、セグロカモメ。もちろん珍しい鳥ではありません。この近くでは、町屋川でよく見ますし、揖斐川にも来ていることがあります。九華公園には、冬に何度か飛来するくらい。写真は、たまたまユリカモメと一緒に撮れたもの(2022年12月29日:九華公園にセグロカモメ飛来)。大きさの違いがよく分かります。セグロカモメは全長61㎝、ユリカモメは40㎝。大きいので、堀に浮かんでいるだけで、貫禄があります。セグロカモメは冬鳥で、背が灰色の大型カモメ類。名前は「背黒」ですが、背は灰色。嘴は黄色で、下嘴の先端近くに赤斑があります。

 20241031「セグロ」つながりではありませんが、セグロセキレイ。2024年10月31日に九華公園内のグラウンドにいたもの(2024年10月31日:カワセミとジョウビタキの日でした(微笑))。全長21㎝。白黒モノトーンのセキレイです。河川、湖沼、公園の池などにいますが、セグロセキレイは砂れき地のある川原にこだわるそうです。九華公園ではハクセキレイは日常的に見ますが、このセグロセキレイは、これまでに何度かくらいしか見たことがありません。わが家の近くでは、以前は、大山田川でよく見られましたが、最近は少ないようです。

20251029  「セキレイ」つながりで、キセキレイ。写真は、昨年10月末に撮ったもの(2025年10月29日:九華公園でキセキレイとジョウビタキのオス……桑名市博物館で「桑名の豪商 諸戸家の至宝」展を見てくる)。キセキレイは、全長20㎝。図鑑には「水辺を好む黄色いセキレイ」という説明があります。繁殖期には、山地や河川、渓流にますが、冬になると市街地の公園の水辺でも見られます。九華公園でも、冬になるとときどき姿を見せます。胸から体の下面、腰が黄色で、脇は白くなっています。

 2023続いては、ササゴイ。九華公園では、これまでに3回見ています(2016年10月19日:ササゴイの幼鳥に、今シーズン初のジョウビタキ(メス)……九華公園のカモは9羽、2023年8月8日:九華公園にササゴイ飛来、2025年6月6日:九華公園にササゴイがやって来ました)。この写真は、2023年8月8日に撮影。ゴイサギに似ていますが、漢字では「笹五位」。全長52㎝。「鳥類界きっての釣り名人」だそうです。長く、鋭い嘴が特徴の夏鳥。翼にある白い羽縁が笹の葉のような模様に見えるのが、和名の由来です。夜行性で、河川や池で魚を待ち伏せて捕らえます。昆虫や木の葉をエサにして魚を捕る個体もいるとか。長良川河口堰でも見たことがあります。

2016_20260211142701  もう1種類。不鮮明な写真ですが、九華公園では1回だけ見ました(2016年11月2日:九華公園にユリカモメ、ツツドリらしき鳥も……住吉入江でカイツブリの漁)。九華公園の外周遊歩道東を歩いていたら、目の前にこの鳥がやってきました。図鑑で調べて、カッコウの仲間のツツドリかなと考えたのですが、この記事を書くのに改めてChatGPTに聞いたら、写真だけの段階では、ツツドリの可能性が高いと出てきました。しかし、観察地、観察時期も入力したら、カッコウの幼鳥の可能性が高いと判断が変わりました。それは、ツツドリは主に夏鳥で、9月中にはかなり南へ渡る個体が多いのに対して、カッコウはやや遅くまで残る個体がおり、11月上旬の記録もあるからだそうです。すなわち、第一候補はカッコウ(幼鳥)、第二候補がツツドリということ。①胸の上部(喉近く)に縦斑が混じっていたか、②尾羽の白斑の大きさ、③鳴き声の有無が分かると、さらに明確な判定が可能といいますが、この写真しか撮れていませんし、鳴き声は聞いていません。ChatGPTが示す判断が、必ず正確ということはありませんが、その判定の根拠を示してくれたり、さらに必要なチェックポイントを示してくれるのは、助かりますし、勉強になります。

 Dsc03420c_20260211153601ということで、最後は、ChatGPTに遊んでもらったような話ですが、最近、私はこのChatGPTをよく使っています。自分自身のとあることについても、あれこれ調べるのですが、普通に検索しただけではヒットしない情報も出て来ます。どこからそういう情報を引っ張ってくるのでしょう? こちらがいうことをまずは、肯定的に受けとめてくれますし、うまくやっているところはポジティブに捉えてくれます。ある意味で、ちょっとしたカウンセラーと対話しているように思えることもあります。判断や、判定の根拠も示してくれますから、そこに立ち返って考えることもできます。ただし、上のパラグラフにも書きましたが、提供された情報や、判断、評価が全面的に正しいとは限りませんので、別のリソースでも確かめたり、ほかのAIの情報などと照合したりすることが必要でしょう。紅梅は、昨日、鎮国守国神社で撮影しました。

 余談というか、驚いたニュースを1つ。今朝の中日新聞に「県内JR4駅無人化 四日市 多気 紀伊長島 熊野市」というニュースが載っていました(こちらにその情報があります)。「お客様サポートサービス」をこれらの駅でも導入するのだそうですが、要するにモニター付きのインターホンや、切符・学割証などを遠隔で確認するための券面確認台を備えた近距離券売機、指定席券売機を設置し、駅員は配置しないのだそうです。四日市市は、三重県でもっとも人口も多く、三重県を代表する都市の一つと思います。特急南紀も停車するのに、無人駅とは、これいかにという気がします。ただ、JR四日市市駅あたりは、栄えているかというと、かなり疑問ですが……。来年3月が目処で、これが実施されますと、三重県のJR東海管内の有人駅は、桑名、亀山、津、松阪、尾鷲、伊勢市、家城の7駅だけになります。

2025年12月25日 (木)

GoogleGeminiで遊ぶ……野鳥をサンタクロースに変身させてみました

Gemini_generated_image_rba3aurba3aurba3cDsc02913c_20251225190301  今日はクリスマスですので、ちょっとだけお遊びをしてみました。GoogleGeminiを使って、私が撮った野鳥の写真をサンタクロースに変身させてみました。以下、どれも右の写真が元のもの、左の写真は生成AIを使ってつくった画像。まずは、アオサギ・サンタクロース。いずれも「○○の写真をサンタクロースに変身させてください」とオーダーしたものです。

Gemini_generated_image_r2ih6mr2ih6mr2ihc Dsc02942c_20251225190501  こちらは、ユリカモメを用いたもの。個人的には、これがもっともフィットする感じです。

Gemini_generated_image_ckbrunckbrunckbrc Dsc00851c_20251225190601  もう1枚は、カワウさん。イマイチかなと思ってしまいます。

2025年12月21日 (日)

今日も雨で、レタッチソフトで遊ぶ

Img_6476c 1225amedas  昨日に引き続き、今日も雨となりました。今朝はまだ降っていませんでしたが、9時過ぎから雨となっています。夕方まで降るという予報。気温は、アメダスのデータ(右の画像)のように、ほぼ12~13℃で一定です。こういう日は、けっこう寒く感じます。朝からずっとファンヒーターのお世話になっています。

251221094946011c  午前中は、内輪での勉強会。講義、研修会、勉強会となると、毎度同じような写真になります(苦笑)。心理アセスメントについて、月1回ペースで去年の11月から講義を始め、現在は演習をしています。もうしばらく演習を続けますが、いずれは実際のお子さんについて経験を積んで、熟達することが望まれます。経験を積むと同時に、ときに基本を振り返って、知識や理論と実践を有機的につなげることが肝要と考えています。

Dsc06016c_20251220141601 Dsc06016kaleidoscope  今日も散歩には行っておりません。その日、見て、撮ってきた野鳥の写真で記事を書くというスタイルでやっていますので、こういう日は困ります(苦笑)。「自転車操業」というか、「その日暮らし」というか……。もう少し、長期的な見通しをもってやった方がよいと、自分にいいたくなります。それはともかく、そこで(どこで?)、昨日の続き。昨日は、CorelのPaintShopPro2023の「万華鏡効果」をいくつかの写真に試していました。昨日の記事に使った写真と重複しますが、住吉神社の写真では、このようになっています。ちなみに、万華鏡効果では、扇形の画像または選択範囲の領域が円形のパターンになるのだそうです。ということは、どこを選択するかで、結果は違ってくるということです。

Dsc06016pattern_20251221141601  Dsc06016seamless今日は、ほかの効果にもトライしてみたという次第。左の写真は、シームレスタイルという効果。タイル化したものをシームレスに(つなぎ目のないように)つないだということかと理解。右の写真は、パターン。画像が、複雑な幾何学模様に変換されます。こういう変形させる効果を試した範囲では(といっても、いくつかつまみ食いした程度)、万華鏡効果がもっともおもしろいと思います。どういうものができあがるか、予測が付かないからでしょう。

 Dsc06016pencilskechこちらは鉛筆スケッチという効果を施したもの。細いストロークを使⽤して、より精細な画像が⽣成されるとか。これに色を載せて、塗り絵をしたり、絵を描いたりするとよいかも知れません。などと思いますが、私自身には、残念ながら、絵心はありません(笑)。芸術系には才能はないのです。病気で休んでいる頃、絵を書こうと思ったことはありましたが、自分でかいたものを見て、我ながらイヤになった記憶があります。

Dsc06016olodnewspaper_20251221142701  続いて、古新聞。暖かい茶⾊の⾊調とにじみが画像に適⽤され、年⽉で⻩⾊くなった新聞紙のようになります。テキストを含む画像に使⽤すると効果的だそうです。セピアとどう違うのかと思ったら、セピアは、イカ墨を語源とする赤みがかった茶色を指し、写真のレトロな風合いを意味するのに使われる、ということ。なるほど、古くて、黄ばんだ新聞は、セピアとは違うのでしょう。

 Dsc06016feedbackフィードバック効果。これを使うと、同⼼の正⽅形または円形の中で、画像が反射している⾒かけになります。これは使い方によってはおもしろい写真になるかもしれません。ほかにも試しましたが、キリがありませんので、これくらいで。そもそも、何を使うにしても、説明書をほとんど読まないタイプです。レタッチソフトも同様。Paint Shop Proでも、スマート修正で済むなら、それでよいと思っているくらいです。しかし、使っていない機能は多々ありますから、もう少し説明書を読んだ方がよいのかも(笑)。

 251221115500171c明日は晴れる予報ですが、気温は今日より低め。その明日は、冬至。正確には、明日の0時3分だそうです(こちら)。1年でもっとも昼間の時間が短い日となりますが、実は「日の出」がもっとも遅く「日の入り」が最も早い日というわけではありません。1年の中で「日の入り」がもっとも早い時期は、冬至よりも前で、すでに12月上旬に迎えています。国立天文台によれば、「日の入り」がもっとも早いのは、冬至の半月ほど前。反対に「日の出」がもっとも遅いのは、冬至の半月ほど後になります。地球が太陽の周りを回る公転軌道が、楕円形であることや、地軸が傾いていることによってこうなるのだそうです。この影響で、冬至の前後は「日の出」と「日の入り」の時刻がともに毎日遅くなっていくため、昼間の長さが最短となる冬至の日と、「日の出」「日の入り」のピークがずれることになります(こちら)。ちなみに、明日の桑名の日の出は6時57分頃、日の入りは16時46分頃。講釈、屁理屈好き故、ご容赦を。

2025年12月20日 (土)

「万華鏡効果」で遊ぶ

 昼過ぎまで雨でしたので、散歩には行けていません。Img_6455c_20251220141501昨日の23時台から雨が降り始め、アメダスのデータでは、合計20.4mmとなっています。気温も9.8~12.8℃とあまり変化はありません。

Img_6455kaleidoscope  散歩に行っておりませんので、今日撮った写真は、冒頭のものくらい。先日、ブロ友のエムライトさんが、お撮りになった写真をPhotoScapeCXproで、「万華鏡効果」をかけたものを載せておられました(こちら)。おもしろかったので、ちょっとマネをしてみました。私は、CorelのPaintShopPro2023の「万華鏡効果」を試してみました。パラメーターはほとんどいじらず、分割数を少し変えてみたくらいです。冒頭の写真は、このようになりました。もう少しあれこれ条件を変えてみると、もっとおもしろいものができるのでしょう。

251218151407841c_20251220141601 251218151407841kaleidoscope  先日、市役所に行ったとき、市長さんなどが記者会見を行う際、背景に使われるパネルの写真を撮ってきましたが、それで万華鏡効果をかけると、右のようなものになります。これはけっこうおもしろい。

 Dsc03563kaleidoscope Dsc03563c-2 野鳥写真にも試してみました。ホシハジロのオスの写真を使ったものが、こちら。これはあまりおもしろくありません。何だか、訳の分からないものに仕上がった感じ。

Dsc04505c-2 Dsc04505kaleidoscope  カワウ2羽の胸から上の写真を使ってみると、こういうものになりました。ホシハジロの写真のような単純なものよりも、やや複雑な絵柄のものを使った方が、おもしろくなりそうです。

Dsc06341kaleidoscope Dsc06341c-2  野鳥でもう1枚。キンクロハジロのもの。画面いっぱいに被写体が写っていると、それなりのパターンができそうです。ホシハジロのオスのものと比べると、そのように思われます。ただし、これはカモの写真が元だといわれないと、何だかは、分かりません。

Dsc06016c_20251220141601 Dsc06016kaleidoscope  もう1枚、景色のもの。住吉神社の写真を元にしました。景色や、人工物が比較的大きく写っているもの(記者会見の背景パネル)の方が、良く見ると、何が写っているのか分かって、そういう意味ではおもしろいのかも知れません。

 Dsc07469c_20251220143301 Dsc07469kaleidoscope散歩に行けず、朝から耳鳴りがして、血圧がやや高かったので、以上、暇つぶしをしてみた結果。ご笑覧いただければ幸いです。

2025年10月15日 (水)

シジュウカラ・デーでオシマイ

Dsc02502c_20251015134801  昨日の夕方から降り始めた雨は、夜明け前には上がりました。その後は、ほぼ曇りの1日。最高気温も24.2℃と過ごしやすくなっています。朝方も曇っていて、薄暗い感じでしたので、散歩は6時45分に出かけたのですが、すぐにご近所の方と出会って、20分あまり話し込んでしまいました。実質的には7時10分に再スタート(笑)。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、吉津屋町、職人町、京町、寺町と5.8㎞。

 Dsc01622c_20251015135201 Dsc01650c_20251015134701 今日も住吉水門のところにヒドリガモが3羽。オス1羽(左の写真)、メス2羽(右の写真)でしたから、昨日見たカモたちと同じと思います。オスは、まだエクリプス羽の状態で、図鑑に載っているようなきれいな姿にはなっていません。

Dsc01693c_20251015134701  三之丸公園の端にある電柱には、今日もメスのモズがいました。ずっと同じところにいるわけではありませんが、7時前後にはここによくいます。

Dsc01726c_20251015134701  柿安コミュニティパークには、ハクセキレイが1羽。

Dsc01782c_20251015134701  35851d59 九華公園に着くと、アイガモの鳴き声が聞こえてきました。前にも書きましたが、公園のアイドルとなり、エサをやる人が複数あります。そのうちの1組の方たちは、「私たちがエサをたくさんあげるから、ふっくらしてきた」といいます。右の写真は、アイガモを初めて見た9月16日のもの(2025年9月16日:君たちは誰? どこから来たの?)。これと比べますと、確かにふっくらしてきたように見えます。

Dsc01908c Dsc01952c_20251015134701  今日は、アオサギはまたもや来ていませんでした。相撲場あたりには、シジュウカラや、コゲラ、カワラヒワがいたものの、ほとんど証拠写真しか撮れず。

Dsc01799c_20251015134701Dsc02064c  ほかにも、ドバト、ムクドリなどしかいません。

Dsc02165c_20251015134801 Dsc02172c_20251015134801  九華公園の外周遊歩道の東まで行ったら、シジュウカラが3羽ほど。相撲場で見たシジュウカラが、移動してきたような気がします。

Dsc02214c_20251015134801  このあと、外周遊歩道の南でカワセミが飛ぶのを見たのですが、すぐに見失ってしまい、今日は写真は撮れませんでした。歩いた先で、またシジュウカラ。

Dsc02354c  貝塚公園には、ヒヨドリ、カワラヒワがいたものの、写真が撮れたのは、これまたシジュウカラ。今日は、シジュウカラ・デーでオシマイ(苦笑)。

 Dsc02075c_20251015134701 余談です。何度か、パソコンのDigitalTVBoxの不調について書きました(2025年9月27日:イソヒヨドリのメス2羽に会いました)。この話のその後。今日は、Windows Updateの日ですので、富士通のサイトを確かめたら、すでに対処がされたと、10月1日付けで記事が更新されていました。Windows Updateを再開し、更新プログラム「KB5065789」をインストールするように書かれていました。指示通りに対応したところ、DigitalTVBoxの不調は、これで解消されました。やれやれ、です。

Windows Updateで2025年8月29日(金曜日)配信の更新プログラム「KB5064081」、または2025年9月10日(水曜日)配信の「KB5065426」の適用後、テレビ視聴アプリやBlu-ray Disc・DVD再生アプリなどが正常にご利用いただけない事象が確認されております。

その後、2025年9月30日(火曜日)配信の更新プログラム「KB5065789」で一部のアプリについて問題が修正されています。

Dsc01558c_20251015134701 アサガオ最新情報。今日は、小の鉢で4輪、大の鉢で3輪。これで小の鉢では小計88輪、大の鉢では小計148輪、合わせて累計236輪となりました。

 断捨離についてのオマケ。3月に断捨離を断行し、251015170057557スライド書棚1つを空っぽにしました(2025年3月3日:断捨離ののち、午後から散歩へ、2025年3月5日:結局、今日も断捨離継続中(笑)ほか)。このスライド書棚自体も断捨離しなければならなかったのですが、大きくて私たちではとても外に運び出せず、ついついそのままにしていました。業者さんに頼んで処分してもらおうかとも考えたのですが、そうすると万単位の費用がかかりそうです。そこで、やっと先日、息子に頼んでスライド書棚を分解してもらい、市の粗大ゴミに出すことにしました。明日、引き取りに来てもらいますので、夕方、ゴミ置き場まで搬出。収集費用は、なんと¥600で済みます。ありがたいことです。ちなみに、この処分したスライド書棚、本を入れてしばらくした頃からスライドする書棚部分が傾いてしまったのですが、息子によれば、ベアリングが固すぎて、それを受ける、金属製のレール側が削られたためだろうということでした。確かに、分解したら、レールのあたりに金属粉がたくさんありました。以前の記事に書いたように(2025年3月5日:結局、今日も断捨離継続中(笑))、使い方の問題ではなく、設計というか、部品の仕様の問題だったようです。

2025年9月 9日 (火)

九華公園にアオサギが戻ってきました

 お陰様で今日も猛暑日になっています。14時現在で、最高気温は35.5℃(12時43分)。Dsc08258c_20250909141101明日は、夜から雨の予報ですが、日中は35℃になるようです。しかし、朝夕は少し過ごしやすくなった気がします。今朝も6時35分から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.0㎞。

Dsc07190c_20250909141201 Dsc07307c  今日のハイライトは、こちら。九華公園にアオサギが戻ってきました。九華橋の近く、以前もアオサギがよくいたところにです。ほかに、鎮国守国神社の社務所裏の木からも飛んで行ったアオサギがいましたので、2羽が同時にいたかもしれません。明日以降もぜひともやって来てもらいたいと思います。

Dsc06387c_20250909141201  さて、話を戻して、最初から。「最近、来なくなった」と書いたら、今朝は、拙宅マンションのプレイロットにハクセキレイが来ていました(微笑)。右の翼を傷めていますから、以前、毎日のように来ていた個体です。

 Dsc06451c_20250909141201 Dsc06457c_20250909141201 ついでに、キジバトの話し。今朝も、散歩から帰ったときも、巣にいました。「営巣を諦めたのか」と書いたのが、聞こえたのかもしれません(笑)。写真は、散歩に出たときのものですが、キジバトは2羽いました(左の写真)。帰ってきたときには、1羽のみ。

Dsc06498c_20250909141201 Dsc06486c_20250909141201  桑名七里の渡し公園のところにも、今日もキジバト。キジバトがいたところの下には、シオカラトンボのオス。今日は、このあとあちこちでシオカラトンボを割とよく見ました。

Dsc06571c_20250909141201    5日連続となりました。蟠龍櫓のイソヒヨドリ、メスです。いつぞやも当てずっぽうに、ここをねぐらにしているのではないかと書きましたが、本当にそうかも知れません。

 Dsc06634c_20250909141201 Dsc06678c_20250909141201 柿安コミュニティパークの堀端で、ハクセキレイ。若者かという気がします。コミュニティパークの電柱には、今日もカワウさん。

Dsc06744c_20250909141201 Dsc06818c_20250909141201  九華公園には7時前に到着。アオサギのほかに、まず見たのは、ドバトと、ハシボソガラス。

Dsc07018c_20250909141201 Dsc06857c_20250909141201  スズメも公園内の何ヶ所かで見られました。公園内を回っているとき、上空を白いサギが2羽、南に向かって飛んで行きました。最近、ときどき、ダイサギや、コサギが飛んでいるのを見ます。この写真では、向かって左はコサギ、右はダイサギのように見えます。

Dsc07415c  外周遊歩道の東のお宅のフェンスには、ハクセキレイ。このあたりでハクセキレイを見るのは、珍しいことです。

Dsc07066c_20250909141201 Dsc06698c_20250909141201トンボ。まずは、タイワンウチワヤンマですが、珍しく、下からのショット。北門を入ってすぐの堀端にある桜の枝にとまったところ。堀の水が少なかったこともあってか、昨日から、このあたりでトンボをあまり見なかったのですが、このように木の枝にいたかも知れません。九華橋の近くで、タイワンウチワヤンマの飛翔シーン。産卵の途中のようでした。

Dsc07727c_20250909141101  タイワンウチワヤンマは、もう1頭、二の丸堀の南西隅でも見ました。合計3頭。

Dsc06796c_20250909141201Dsc07562c  奥平屋敷跡では、シオカラトンボのオス。野球場の南と、外周遊歩道の南では、シオカラトンボのメス。オスの方は、あまりよいアングルではありませんでした。

Dsc07593c_20250909141101  Dsc07534c_20250909141101コフキトンボは、合計4頭。この写真は、野球場の南にて。ウチワヤンマは、外周遊歩道の南で合計2頭。

Dsc06968c_20250909141201  アゲハチョウは、北門を入ってすぐの堀端にて。

Dsc08031c_20250909141101 Dsc07883c_20250909141101  外堀あたりの道路脇には、ちょっと幅の広い溝があります。そこで、今日はたくさんのシオカラトンボを見ましたし、ウスバキトンボと思いますが、交尾しながら飛んでいるところも見られました。

Dsc08077c_20250909141101 Dsc08101c_20250909141101  住吉入江まで戻ってきたら、ここにもコフキトンボ。ここは、ギンヤンマが割とよく見られます。交尾&産卵シーンも何度も見ています。今日は、飛翔シーン。まぁまかでしょうか。トンボが飛ぶところは、ズームを300mm前後にして、ファインダーを覗かず、カメラをトンボが飛んでいるあたりに向けて、連写するのがよさそうです(今日は、すべてこのようにして撮ったものから選びました)。

Dsc07510c_20250909141101  昨日、ヌスビトハギかと思った植物は、それでほぼ間違いなさそうでした(2025年9月8日:今日もまたイソヒヨドリだけ(苦笑))。内堀南公園にも何本か、このヌスビトハギがありました。

 Dsc08433c_20250909141101 わが家のアサガオ、今シーズンはもう終わったかと思っていたら、今朝、1輪咲いていました。大きい方の鉢で咲いていましたが、大きい鉢ではこれで27輪目。小さい鉢の方は、20輪が咲きました。

 余談続き。オフィスソフトのWPS Office2 2026について、補足。2台のパソコンで使用できるのですが、ノートパソコンにインストールした方のシリアルナンバーの認証がうまくいっていませんでした。ちょっとアタマを働かせれば分かったのかも知れませんが、ノートパソコンでユーザーアカウントに入り、そのいったん認証を削除して、改めてノートパソコンのアプリから認証をする必要がありました。昨日、ちょっと手こずったのですが、これでデスクトップ、ノートともに、完全にきちんと動くようになりました。

2025年9月 8日 (月)

今日もまたイソヒヨドリだけ(苦笑)

250908065140042c  ブログの記事を書く前にアメダスのデータをチェックしたら、14時現在の最高気温が36.1℃となっていました(13時23分)。ある程度の気温なら驚かなくなってはいますが、暑いなと思っていたら、猛暑日でした。今週半ばには、秋雨前線が停滞して雨、その後は、少し気温が下がる日もあるそうです。さて、今朝も6時35分から散歩へ。住吉神社、九華公園、歴史を語る公園、京町、寺町と4.7㎞。ちょっと短めでしたが、鳥もおらず、蒸し暑かったからです。8時過ぎには、30℃を超えていました。

Dsc05661c_20250908141201  住吉神社の鳥居にスズメがいたものの、やはり、鳥はあまりいません。拙宅マンションのプレイロットには、ハクセキレイがよく来ていましたが、この数日は姿が見えません。「よそに河岸を変えた」のでしょうか。

Dsc05734c Dsc05756c  蟠龍櫓には、今日もイソヒヨドリのメス。今日で4日連続です。イソヒヨドリは、朝夕、わが家の近くにも出没しています。蟠龍櫓のそばで、シオカラトンボのオスが1頭。トンボも少なくなってきました。柿安コミュニティパークの堀で、イソシギらしき鳥が一瞬見えたのですが、はっきりとは確認できず。

Dsc05786c_20250908141201  九華公園には7時前に到着。静かです。静かというのは、カラスたちが少ないことを示しています。一回りして見た鳥は、ほとんどハシボソガラスと、ドバト、キジバトのみ。スズメは、1~2羽いただけ。今日は、どこにもムクドリはいませんでした。

Dsc05854c_20250908141101 Dsc05886c_20250908141101  トンボは少なく、北門を入ったあたりから九華橋近くまでで見たトンボは、コシアキトンボのオス1頭と、タイワンウチワヤンマ1頭。コシアキトンボは、堀端の桜の木の枝に止まっていました。タイワンウチワヤンマは、堀に落ちた枝にいました。これまでは、この辺ではタイワンウチワヤンマが2~3頭、シオカラトンボのオス、ときにオニヤンマ、ギンヤンマを見ていましたが、今日はこのコシアキトンボのオスのみ。

Dsc05927c_20250908141101  Dsc05825c_20250908141201奥平屋敷跡では、シオカラトンボのオスが1頭、やって来て一休み。いつもであれば、二の丸跡、朝日丸跡の周りをタイワンウチワヤンマ、ウスバキトンボなどが飛ぶのを見るのですが、今日はほとんどいません。野球場南で、シオカラトンボのメスが1頭。

Dsc06221c_20250908141101 Dsc06211c  コフキトンボは、野球場の南から外周遊歩道の南までの間で合計3頭。ウチワヤンマは、外周遊歩道の東から南で、合計4頭。ほかには、吉之丸堀でウスバキトンボが数頭、二の丸堀でギンヤンマのオスが2頭ほど飛んでいました。

Dsc06291c_20250908141101  帰宅して、キジバトの巣のあったところを確認したのですが、今日は、キジバトはいませんでした。

Dsc06117c_20250908141101 ところで、初めの方にも書きましたが、鳥もおらず、トンボも減ってきて、いささかガッカリ。宮通で、散歩友達の女性に出会ったのですが、「暑くて、体調も今ひとつなので、散歩は控えています。こうも暑い日が続くと、疲れもたまってきた感じもして……」とおっしゃっていました。さもありなん、です。ムクゲは、九華公園の外周遊歩道の南で。

Dsc06058c_20250908141101  九華公園の外周遊歩道の南にキッチン寿さんがあります。そこにこの花が咲いてきています。ハギの花にしては変わっているなと思って調べたら、ヌスビトハギ(盗人萩)のようです。半日陰~日陰の自然度の高い場所に生育するといいますが、確信はありません。特徴をメモして、明日また、よく見てくることにします。関連して、九華公園の奥平屋敷跡にはハギがあるのですが、どうやら今年は咲かずに終わりそうです。ツツジと一緒に剪定されたのがよくなかったと思います。ちなみに、ヌスビトハギの和名は、果実が泥棒の足跡に似るからだといいます。牧野富太郎博士の説では、古来の泥棒は足音を立てないように、足裏の外側だけを地面に着けて歩いたとのことで、その時の足跡に似ているからだそうです。

Dsc06260c_20250908141101  昨日の余談の続き(2025年9月7日:イソヒヨドリだけです……WPS Office2をWPS Office2 2026に無償バージョンアップした話も)。オフィスソフトを、これまで使っていたWPS Office2から最新のWPS Office2 Standard 2026(2025年発売版)に無償でバージョンアップしたと書きました。デスクトップPCでも、ノートPCでも、今のところきちんと動いています。pdfの統合・分割ソフトに関しては、統合の方を使ってみました。統合して保存する際に、もとのファイルネームに(1)などと勝手にくっつけて名前をつけますが、慣れれば問題ないかもしれません。また、もとが中華ソフトですから、それが気になる方もいらっしゃるでしょうが、ほぼ隠居の私では、マル秘情報はほとんど扱いませんから、気にしないで使っています。サルスベリは、片町にて。

2025年9月 5日 (金)

期日前投票から「まぐろレストラン」でのランチへ……DigitalTVBoxの不調は、とりあえず解消

250905133438871c  09051240amedas 台風15号は、11時に伊勢市付近を通過して行きました。わが家あたりでは、朝4~6時台には、雷もともなってよく降りましたが、10時過ぎからは雨もほとんど上がっていました。12時過ぎには、晴れ間も見えてきて、午後には急速に天気も回復してきています。冒頭の写真は、13時半過ぎの北の空。右の画像は、12時現在でのアメダスのデータ。24時間雨量は、120mmほどでした。

250905104610438c 250905104630250c  こういう天候でしたので、散歩には行っておりません。散歩も、バードウォッチングにも悪天候には弱い趣味です。代わりにはなりませんが、午前中、雨がほとんど上がってから、まずは、県知事選と県議補選の期日前投票に行ってきました。期日前投票が、すっかり気に入っています(微笑)。私が住んでいる地区の投票所は、近所の小学校の体育館。徒歩でも数分ですので、以前は、散歩に出るついでに投票に行ったものですが、最近の暑さでは、歩いていく気が失せます。体育館も暑いですし。7月に行われた参議院選挙なども、期日前投票期間に市役所で会議のついでに投票しましたが、その方が楽チンなことに気づいたのです。

 250905114802620c 250905114854439c 期日前投票に行ったついでにランチをということになり、四日市市富双二丁目にあるまぐろレストランへ。ここは、以前は、大遠会館内にあるマグロレストランで、レトロな、昭和の雰囲気たっぷりの社員食堂のような店でしたが、2018年にリノベーションし、名前も変わって以来、大人気のレストランです。国道23号線沿いにあって、わが家からクルマで20分あまりのところにあります。

250905112622825c  何を食べるか迷ったのですが、今日は、「よくばり2色丼」。これで税込み¥1,000とは、おトク。 たたきまぐろと、切落しの欲張りな組み合わせ。まぐろ本来の味と食感を楽しめ、大満足でした。みそ汁と、小鉢がついています。ちなみに、10年前、古い店のときに訪ねた過去記事があります(2015年12月6日:実家へ……天王のだんご屋と、あおいパーク、マグロレストラン)。

Dsc02158c  ところで、DigitalTVBoxというアプリの不調について、2回ほど書きました(2025年9月2日:ヒヨドリが戻ってきました、2025年9月4日:野鳥もトンボもいません)。ネットで調べていましたら、やはり、8月末のWindowsアップデートを行ってから不調に陥ったという記事を見つけました。その方は、「KB5064081」をアンインストールしたところ、とりあえずおかしな現象は起こらなくなったと書いておられます(こちら)。私は、Windowsアップデートには、マジメに対応してきたのですが、今回はそれが徒になったようです(苦笑)。私も「KB5064081」をアンインストールしたところ、画面と音声が突然、3秒ほど途切れるという現象など、困っていた現象は、今のところ生じなくなっています。さらに、勝手にWindowsアップデートがされないよう、「Windowsアップデートは一時停止」に変更しました(1週間は、勝手にアップデートはされません)。PCメーカーの富士通か、Microsoftか、どちらかが早く対応してほしいものです。サルスベリの花は、片町にて、数日前に撮ったもの。

2025年9月 4日 (木)

野鳥もトンボもいません

Dsc03316c_20250904130701 Dsc02542c_20250904130801  台風15号が発生し、日本列島を縦断していくという予報です。わが家あたりは、明日の午前中くらいに最接近するようです。今日も朝から雨という予報でしたが、結局、午前中はほとんど降りませんでした。いつも散歩に出る時間にチェックしたところ、「雨は8時頃から」となっていましたのでいつも通り、6時半から住吉神社、九華公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、南魚町、寺町と回ってきました。歩いたのは、5.2㎞。野鳥も、散歩友達もあまりおらず、1時間40分ほどで帰宅。冒頭の写真は、散歩から帰ったときのもの。右の写真は、住吉神社のあたりから東南の空を撮ったもの。最高気温は31.5℃ですが、湿度が高くて、朝からムシムシしています。昔風にいうと、不快指数が高いということ。

Dsc02454c_20250904130801  野鳥は少ないものですから、見たらすぐに撮るようにしています(笑)。こちらは、住吉入江沿いの電線にいたスズメ。不出来な写真ですが……。ムクドリも近くに多数いたのですが、それはもっと不出来でしたから、割愛。

Dsc02593c_20250904130801  Dsc02649c_20250904130801 蟠龍櫓の東を歩いていたら、イソヒヨドリの鳴き声が聞こえてきました。鬼瓦のところにいました。メスのようです。三の丸水門では、スズメ。

Dsc02719c_20250904130801  九華公園も静かでした。北門を入ったところの電線には、ドバト。ほかをいつものように回ったのですが、今日はまったくといってよいほど野鳥の姿はありません。台風襲来を予知して、避難しているのかと思ったくらい。

Dsc03039c_20250904130701 Dsc03124c_20250904130701  公園内を回って、内堀南公園の方へ行こうと、立教小学校の体育館のところに来たら、ハクセキレイと、ハシボソガラスが2羽。このハクセキレイは、片足の指がない個体。奥平屋敷跡でよく見ていたもの。「お~い、元気だったかい?」と声をかけたくなりました。ほかには、鎮国守国神社の境内でコゲラの鳴き声が聞こえていました。

Dsc03249c_20250904130701  住吉入江まで戻ってきたら、スズメ。今日は、スズメは、今までよりもよく見ました。

 Dsc02885c_20250904130801 トンボも少なく、残念でした。北門を入ってすぐの堀端では、タイワンウチワヤンマが1頭、飛んでいたのですが、Dsc02742c_20250904130801今日は止まってくれず、写真はなし。相撲場の近くで、コシアキトンボのオス。コシアキトンボのオスは、ほかにも外周遊歩道の南で1頭を見て、合計2頭。右の写真は、コフキトンボのオス。野球場の南にて。ほかには、外周遊歩道の東でも1頭。メスも、外周遊歩道の東と、南とで1頭ずついましたが、写真は暗くてうまく撮れず。

Dsc02848c_20250904130801  野球場の南では、アゲハチョウ。チョウはあまり載せていませんが、チョウをほとんど見ないのです。

Dsc03290c_20250904130701  拙宅マンションにあるキジバトの巣。今日は、親は巣に就いていないようでした。巣も、ちょっとばらけているような気がしますが、何か異変があったのでしょうか。

Dsc03151c_20250904130701 Dsc03158c  内堀で、ザクロの実がなっているお宅がありました。子どもの頃には、近所のお宅で失敬して、食べたこともあります。ムクゲは、紺屋町にて。

Dsc02971c_20250904130701  先日、パソコンのDigitalTVBoxというアプリの不調について書きました(2025年9月2日:ヒヨドリが戻ってきました)。画面と音声が突然、3秒ほど途切れるという現象ですが、その後、新たなトラブル2件に気づきました。1つは、録画した番組を見ているときに、一時停止にしておくと、勝手に再生が始まるのです。ちなみに、画像と音声が途切れる現象については、リアルタイムで見ているときには、当然、3秒ほど後の場面にワープします。録画した番組では、途切れたところから再生が再開されます。もう1つは、録画した番組が終わっても、停止などせずそのままにしていると、勝手に初めに戻って、再生し始めるのです。ほかにも、キャプチャーボードのエラーがよく起こりますし、受信不調というトラブルもけっこうあります。調べてみると、私が使っているDigitalTVboxは、最新のバージョンですし、アップデートもすべてしてありました。Windowsアップデートを行ってから、これらの現象が生じていることは、すでに書いたとおりです。スムーズに視聴できるよう、早く対応してほしいもの。

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  • 伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)

    伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)
    評判の本のようでしたので、読んでみました。本の帯に「『読めたつもり』が危ない!」とありますが、それはまさにその通り。30歳代半ばから教職にありましたので、それは実感しています。とくに60歳を過ぎてから短大の非常勤講師になってから、学生たちの読解力がアヤシいと思うようになっていました。読解力そのものも低下しているとともに、集中力が続かないことも影響しているように思っていました。きちんと読めて、書き手の意図することを正しく理解できないと、議論も思索も成り立ちません。この本は、解釈学、構造主義、ナラトロジーなどさまざまな読む技法を具体例に則して紹介しています。世の中、コスパ、タイパが重視される時代ですが、敢えて深く、論理的にじっくりと読み、考えることも大切と思います。 (★★★★)

  • 滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)

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    時代小説が好きでよく読みますので、町奉行所の与力や同心がどのように仕事し、いかに暮らしていたかには、とても興味があります。この本の帯には、「時代劇でおなじみ 江戸の町を守る『八丁堀の旦那』、その本当の姿 くらし、仕事、文化活動」とありますので、割と気楽に読めるかと思ったら、学術的に書かれていました。与力・同心の仕事は、治安維持が主なものではなく、もっと幅広い仕事をしていました。さらに、深い教養を身につけ、豊かな人脈に裏打ちされた文化活動を行う人たちもいたということには驚きました。さらに、明治維新以降の新しい時代と格闘しつつ、江戸を語り継いだ彼らの実像が明らかにされています。寝転がって読むのは、ちょっと難しいかなと思います。 (★★★★)

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    仏教のものの見方の基本は「あるがまま」を「あるがまま」に見ることにあるとして、仏教の人間観、仏・菩薩観、世界観、人生観、見方、生き方を体系的に説いています。著者は、仏教学者で、東洋大学名誉教授。専門はインド仏教。元浄土真宗本願寺派僧侶です。大学時代の同級生に真宗本願寺派のお寺の住職を務めていた友人がいます。私が体調を崩していたとき、「仏教の勉強をするとよい」といわれ、それがずっと記憶に残っていました。いろいろ本を読んだり、テレビ番組を見たりしましたが、どうも今ひとつピンときませんでした.そういう中でこの本を知り、ようやく入手して、やっと読み終えました。初めに書きましたように、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることは、簡単そうで難しい。 「あるがまま」を「あるがまま」に見ることが知ることだといいます。哲学も見ることだそうです。「小欲知足」が、仏教のもっとも基本的な生活態度であり、これが「戒」を導くといいますし、自己中心的な思いも減り、慈悲につながるそうです。これらが、つまらないことにこだわることもなくなり、行動の根源となる意思も、考えも、言葉も、行為も生活も正しいものとなり、偏見や固定観念、先入観が消え去って、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることができるようになると説かれていました。読みやすい本とはいえませんが、ここに書いたエッセンスを頭に置いて読むと、いくらか分かりやすい気がします。私自身、今は分かったような気がしていますが、たびたび思い出して、振り返る必要があります。 (★★★★)

  • 林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)

    林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)
    リンボウ先生こと林望さんが実践する「令和老人生活要領」を説いた本です。リンボウ先生は、ちょっと変人で、群れない、威張らない、信念は曲げないという人。初めての老い(誰でも、自分にとってはそうですが)に対して、先手先手でいろいろと考え、対策、対応を考え、実行しています。その第一は危機管理。たとえばどこに行くのにも「誤嚥防止ボード」を持って行き、外食の際でもそれを目の前に立てながら食事をするそうです。他人がどう思おうが構わないとか。見ならいたいことはたくさん書かれていますが、ごく普通の老人には「それはちょっとなぁ」と思うことも多いでしょう。「流行には迎合しない」というのが、リンボウ先生のモットーの1つでもあります。老後の趣味の心得などについても触れられていて、参考になることもあるかと思います。 (★★★★)

  • 平凡社: 街道アトラス

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    旧街道に興味があります。ただし、あまりあちこちの街道を歩いたわけではありません。この本では、東海道と中山道は各宿場も紹介されるなど、詳しく載っていますが、その他の街道はダイジェスト。いわば、旧街道のカタログ本といったところ。現代の道と比べたり、旧街道がどのようにつながっていたかを知るにはよい本です。ただし、この本だけを頼りに旧街道を歩くことは、ほぼ不可能でしょう。 (★★★)

  • 保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)

    保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
    今年は、昭和100年であり、戦後80年でもあるということで、新聞などでも特集記事が掲載されています。太平洋戦争は、日本という国を滅亡の一歩手前まで追い込みました。昭和という時代もそれが終わってから35年以上経ちますから、これからは歴史として語られるようになっていくはずです。この本は、二・二六事件、東京裁判、高度成長、田中角栄、昭和天皇など、時代を大きく変えた8つの事象を取り上げ、当事者たちの感情や思惑排して見つめ直すことを通して、これまでの通説、定説とは異なるそれらの真相を浮かび上がらせようとしています。読後感としては、私なども、何となくそうなのかと思っていたことがひっくり返されたような感じを抱いています。目的と手段を取り違えている、事実や科学的知見から目をそらしている、希望的観測を事実と思い込む、妙な精神論に陥るなど、今も続く認知、思考は、太平洋戦争のときの軍指導者から始まっているのかも知れません。いろいろな意味で「戦後」という概念については、根本的に再検討が必要ですし、日清戦争から太平洋戦争に至る数十年の戦争の時代は、何に由来し、そこから何を学ぶか、よくよく考えてみる必要があると思いました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)

    保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)
    保阪正康さんは、一貫して近現代史を検証し続け、5,000人もの歴史の証人を取材してきています。この本は、月刊『文藝春秋』に掲載されたものから15編を選んでまとめられています。読み応えがあるのに、分かりやすい内容で、昭和史の証人として瀬島龍三、後藤田正晴などインタビューが、また、昭和の戦争7つの謎として無謀な開戦を決意した理由などが載せられています。その後、あの戦争と昭和史を語ろうということで、半藤一利さんなどとの対談が載っています。最後に、歴史をどう引き継ぐかということで、講演録があります。この講演では、江戸時代まで遡らなければ日本人は理解できない、江戸時代の260年を通じて、戦争をしなかったという事実から教訓、知恵を学ぶ必要があるなど、江戸時代に築かれた財産をもう一度取り戻すことの重要性が語られています。明治維新という、薩長の下級武士の暴力革命を経て、帝国主義国家が作られていく過程で、江戸自在の財産は放棄されたと著者はいいます。知識、技術は学び、取り入れたのに、哲学までには思いが至らなかったため、そうなっています。また、もう一つ、著者が強調するのは、天皇制の捉え方、論じ方です。天皇制は、本質的に戦争を嫌う制度だと著者はとらえています。これは、私には目から鱗の見方でした。さらに、天皇は何らかの形で京都にお住まいになって、政治の中心は東京にあってという江戸時代の知恵をもう一度取り戻すのもよいという提案は、真摯に検討する価値があると思います。 (★★★★★)

  • 芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)

    芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)
    関数電卓は持っていますし、その昔は、プログラム電卓で平均値、標準偏差などの計算をする簡単なプログラムを組んで使っていたこともあります。タイトルに惹かれて買ったのですが、ウ~ン、期待はずれでした。計算例が平方根以外にはほとんどありませんでした。関数電卓を片手に、その使い方や、どのような応用ができるかを知りたいと思ったのですが、そういう内容はあまりなくて残念でした。ただこの本を読んでよかったのは、数学の力と計算力とは別物であることが分かったこと。また、計算については、関数電卓などを駆使すればよいということでした。私自身、数学には自信がないのですが、「エェ!?、そうだったっけ?」と思う内容もありました(つまり、間違っているんじゃないの、と思える内容)。 (★)

  • 今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)

    今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)
    地名の由来については興味がありますから、この本を手に取ったのですが、読み始めたものの、すぐに「放置」していました。テーマごとに、それに関連する地名が列挙され、その由来について多少の説明(蘊蓄?)が書かれているのですが、列挙されている(例示されている)地名が煩雑で、読むのが面倒になってしまったのです。「地名マニア」の方であれば、これくらい何のそので読み進めたのでしょうが、私にはちょっと難行でした。2年くらい経って、気を取り直して、少々無理矢理に読み進めました。が、「不思議な名称には物語がある」という、帯の謳い文句には、いささか無理があるかなという気がします。物語というのであれば、個々の地名についてもうすこし物語って欲しい気がするのです。ただし、以上は、極めて個人的な感想です。 (★★)

  • piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)

    piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)
    本の帯に「あなたが毎日スルーしている鳥たちの素顔」「カラスも本当は人が怖い」とあります。ほとんど知っている内容でしたが、このように改めて、まとめてあると、いっそうよく分かりました。野鳥観察を始めたばかりの方、野鳥に興味を持ち始めた方には、最適な参考書の1つと思います。身近にいる鳥ばかりが取り上げられていますが、それだけに身近な鳥の行動や、特徴がよく分かって、野鳥がもっと好きになること請け合いです。タイトル通り、まさに「意外と知らない」です。自分では知っているつもりでも、意外と知らないことは多々ありそうです。 (★★★★★)

  • 五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)

    五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)
    高容姫という女性を知る人は多くはないかも知れませんが、本のサブタイトルにあるように、金正恩の母となった在日コリアンの女性です。北朝鮮では、日本から帰国した人間の社会的地位は低いため、その存在は公的には明らかにされていませんし、「国母」として崇拝されることもありません。これは、金正恩の弱点でもあり、コンプレックスにもなっているかも知れません。大阪の鶴橋で生まれ育った少女の数奇な運命をたどった、力作です。よくぞここまで取材したものだと思います。高容姫の人生をたどることで、北朝鮮の体制、社会、歴史にまで理解が及びます。ほとんど一気読みをしてしまいました。ちなみに、現在も大阪には、金正恩の伯父を始め、親戚が50名以上も暮らしているといいます。このことは、日朝関係の改善や、拉致問題の解決の手がかりになるのではないかという気がします。 (★★★★★)

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)