お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年6月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年6月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

グルメ・スイーツ

2024年4月27日 (土)

20240427近鉄ハイキング「(【三岐鉄道合同企画】白梅の丘をこえて桑名『ほしの湯』でととのう」へ(一回完結)

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 薄曇りで最高気温は22.2℃とウォーキング日和。予定通りに近鉄ハイキングに行ってきました。「【三岐鉄道合同企画】白梅の丘をこえて桑名『ほしの湯』でととのう」という企画です。近鉄伊勢朝日駅から三岐鉄道北勢線星川駅までのコース。朝日町は何度も訪ねていますが、今日の私の主たる目的は、稲垣酒造場。近鉄桑名駅を9時29分に出る塩浜行き普通に乗車。伊勢朝日駅には9時34分着。¥240。受付は、伊勢朝日駅西口をでてすぐの「語らいの広場」で9時半から。今日は一人旅。

Img_0574c_20240427162701 Img_0577c_20240427162701  本日のコースマップは、A4サイズで両面印刷。主な立ち寄り先は、若松園、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館、夢菓子工房ことよ、新清月、ほしの湯、ロピア桑名 サンシティ店となっています。

240427kintetsuhike0  こちらが実際に歩いてきたルートマップ。伊勢朝日駅から白梅の丘の住宅地を越え、桑名市に入り、桑部、蓮花寺、在良、星川と歩いて、ほしの湯、ロピアと回ってきました。8.5㎞を歩いたわけですが、「キョリ測」で見ると、夢菓子工房ことよあたりで標高が50mほどあり、けっこうアップダウンがありました。

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 9時40分にスタート。語らいの広場からは旧東海道を下ることが多いのですが、今日は裏道へ。朝日町資料館や、朝日小学校のところを通っていきます。資料館は、以前訪ねましたので、パス。朝日小学校は円形校舎で有名。朝日町役場を右手に見て歩き、そのあと少しだけ東海道を通ります。

Img_0629c_20240427162701 Img_0636c_20240427162601  若松園。私は、申し訳ないことながら、いつも見るだけで通過させてもらっています。その向かいに稲垣酒造場があります。スタートから1㎞あまりで、早くも私にとっての主たる目的地に到着。有料の試飲もあったのですが、ここは我慢。というのも、まだこの先7㎞は歩かなければなりませんし、アップダウンがあることも承知していましたから。土産に純米吟醸の「御山杉」の4合瓶(¥1,500)を買ったのみ。去年売っていた樽酒の瓶詰めは、今回はありませんでした。

Img_0645c_20240427162601 Img_0655c_20240427162601  稲垣酒造場からJR関西線を越え、少し坂を登った先に朝日町歴史博物館があります。ここも何度も訪ねましたので、見学はしていません。コースマップにしたがって裏手のふれあいパークに登ってみました。かなり眺めがよく、四日市港、ポートビル、ナガシマスパーランドなどがよく見えました。

Img_0674c_20240427162701  白梅の丘交差点から夢菓子工房ことよまでは、こんな上り坂が続きます。さほどきつい坂ではありませんが、400mあまり続いています。

Img_0680c_20240427162601 Img_0684c_20240427162601  夢菓子工房ことよ白梅の丘店。いつもなら菓子屋さんに寄るのは、よほど有名なお菓子があるときだけですが、今日は、みたらし団子の宣伝に惹かれフラフラと入ってしまいました。私の好きな醤油のたれのものがおいしそうで、ついつい2本買って、イートイン。故郷にある、あの「天王の団子」に次ぐ美味しさでした。1本¥75。

Img_0690c_20240427162601 Img_0705c_20240427162601  ここからは下り坂。ひたすら下っていきます。桑名市に入って新清月という和菓子屋さん。ここも通過させてもらいました。坂を下りきったところで桑部橋。町屋川を渡ります。桑部あたりからは、何度も来ている、なじみのあるエリアです。

Img_0728c_20240427162601 Img_0740c_20240427162601  500mほど県道63号線を歩きましたが、蓮花寺駅の近くから旧濃州道に入ります。濃州道は、コロナ禍の2020年春に「勝手にハイキング」で歩きました。今日歩いたあたりは、2020年3月15日に通っています(2020年3月15日:20200315「勝手に三岐鉄道ハイキング『桑名の員弁街道を歩く』」(三ツ矢橋から三岐鉄道北勢線・星川駅)(予告編))。

Img_0744c_20240427162601  Img_0770c_20240427162601 濃州道を歩く途中で、県道63号線を渡ります。渡ったところに地蔵堂。子安地蔵です。石仏の他、五輪塔片なども祀られています。これらは、旧・浄蓮寺(額田廃寺)跡の一部といいます。坂井橋交差点で裏道に入ったのですが、北勢線を渡ります。踏切のところが、旧坂井橋駅。歯科医院がある裏が駅の跡地。ここから裏道といいますか、工場と北勢線の間の細い道から、高架道路の下を通って、星川交差点へ向かいました。

Img_0805c_20240427162601 Img_0810c_20240427162601  ほしの湯に向かいますが、そのとなりには、比較的最近できたホテル・ルートインほしの湯は、右の写真。家内や娘は何度か来たことがあるそうです。私は、こういうところにはほとんど来ません。さしたる理由はありません。今日のハイキングは、「ほしの湯でととのう」なのですが、入浴はしていませんから、私はととのってはおりません(微苦笑)。

Img_0818c_20240427162601 240427114202417c  ほしの湯の南に星川サンシティがあります。昭和61(1986)年にジャスコ星川店が中心となってオープンしたショッピングセンター。平成18(2006)年にバローに変わり、さらに今年の2月にロピア桑名サンシティ店になっています。オープン当初は、大混雑で入場制限をしていたという話を聞いています。右の写真は、ロピアの入り口あたり。空いているようにも見えますが、中は大賑わい。ここから覗いてみただけですぐ撤収(苦笑)。

Img_0822c_20240427162601  サンシティの入り口にこんな自販機がありました。今年4月から日本国内でオペレーションを始めた「IJOOZ(アイジュース)」生絞りオレンジジュースの自動販売機。のどは渇いていませんでしたので、試してはおりません。1杯¥350。45秒で生絞りオレンジジュースが出てくるそうです。

Img_0835c_20240427162601 Img_0839c_20240427162601  これで立ち寄り先はコンプリート。MEGAドン・キホーテUNY星川店と三洋堂星川店の前を通って、北勢線星川駅へ。12時に到着。2時間20分で歩いてきました。ここでコースマップに付された番号で、抽選会があったのですが、今回もはずれ。ウェットティッシュをいただきました。

Img_0857c_20240427162501 Img_0842c_20240427162601  12時11分発の西桑名行きに乗車して帰宅の途へ。西桑名駅には12時26分に到着。¥240。

Screenshot_20240427113333c Screenshot_20240427113344c  今日のハイキングは、アプリ連動ハイキングでした。左のスクリーンショットにある上3つのスタンプが今日のもの。右の踏破賞リストでは、左のものが今日のもの。コロナ禍以前は、1年で20回、30回と行っていましたが、最近は行き尽くした感があり、近鉄ハイキングに出かける回数が減っています。

Screenshot_20240427153549c  さらに、こちらは北勢線西桑名駅のデジタルスタンプ。エキタグでゲットできるものです。伊勢朝日駅、星川駅には設置されていません。数はなかなか増えませんが、ハイキング/ウォーキングに出かけるときに地道にゲットすることにします。

Screenshot_20240427125613c  Google Fitのデータ。11.59㎞、17,529歩でした。ルートマップ上では、歩いた距離は8.5㎞でした。桑名駅・西桑名駅から自宅往復は、2.5㎞ほど。

Img_0901c_20240427162501  土産の「御山杉」の純米吟醸。¥1,500。

Img_0868c_20240427162501 1714188676151c  余談ですが、桑名駅東口に「桑名駅前横丁」が完成し、営業を始めているようでした。ネットで検索しても、営業が始まったという情報はまだ出て来ませんでした。イベントスペースの方には、キッチンカーも2台来ていました。

2024年3月31日 (日)

声はすれども姿はなかなか見えず……町屋川でキジ探し

Dsc04030c_20240331143601  天気も良く、暖かくなるという予報でしたし、九華公園は賑わうだろうと思ったこともあり、今日は、町屋川へ。桑名駅前発8時5分の三交バスに乗って城南口で下車。¥220。国道1号線の町屋橋のところから町屋川左岸を町屋川緑地公園まで。8時半に到着。1時間半ほど、キジを探してきました。帰りは、同じく城南口を10時22分に出る桑名駅前行きバスで、桑名シティホテル前まで。¥220。アピタ桑名店に立ち寄って帰宅。歩いたのは、5.2㎞。最高気温は、14時現在で24.1℃。

Dsc04031c_20240331143601  写真奥に見えるのが、町屋橋。町屋川左岸の堤防道路を歩きながら、鳥を見つつ、町屋川緑地公園へ。ウグイスのさえずりは、あちこち、何カ所からも聞こえてきて、まさに春爛漫という感じがします。

Dsc04059c  ハクセキレイが飛ぶのを見ていたら、カルガモが南の方から町屋川に飛来。小型の野鳥がたくさん飛んでいたのですが、そのうち1種類はアオジのように見えました。

Dsc04127c_20240331143601 Dsc04159c  ほかにはホオジロもよく見ました。この2羽はペアのようで、すぐ近くにいて一緒に行動しているように見えました(左の写真がオス、右の写真がメス)。

Dsc04199c_20240331143501  こちらはモズのオス。ちょっと遠かったので、600mmズームで撮って、かなりトリミングしています。はっきりしませんが、何かをくわえているように見えます。モズのオスは、緑地公園南の河川敷でも見られました。

Dsc04224c  カンムリカイツブリ。近くにいたのですが、何かトラブったのか、向かって右にいるカンムリカイツブリが左の個体を追いかけて、追い払っているように思われました。

Dsc04270c Dsc04317c_20240331143501  さて、肝腎のキジはといえば、町屋橋から少し歩いたあたりから、「ケーン、ケーン」という鳴き声が聞こえ始めました。町屋川緑地公園の南の河川敷では、あちこちから鳴き声が聞こえてくるのですが、姿はなかなか見えませんでした。着いて15分位したときに、50mくらい先の草地からオス1羽、メス2羽が突然飛び立つのを見たのですが、カメラは追いつかず。数分後に、別のところでオス2羽が飛び立ちましたが、これも撮影はできず。20分あまり経ったとき、たぶん60mあまり先にオスが1羽、出て来ました。それがこれらの写真。「空振り」にならず、まぁよし、というところです。

Dsc04405c_20240331143501  その後は、「声はすれども姿はなかなか見えず」で、時間切れとなりました。バス停に戻る途中では、このカンムリカイツブリのほか、ダイサギ、ヒヨドリ、モズなどが見られました。

240331110422361c  アピタ桑名店では、「桑名和菓子フェア」を今日まで開催しています。市内の5軒の和菓子屋さんが出ておられますが、私はインスタで相互フォローしている「ますお屋」さんの和菓子を一度食べてみたいと思って行ってきたのです。お店は、益生駅近くにありますので、散歩のついでにお邪魔するというのはなかなかなので、今日はよい機会という次第。お菓子は、これからいただきます。

Dsc04258c  明日から4月になります。今週はとくに予定はありません。非常勤の授業は、来週の水曜(4月10日)から始まります。授業の準備は、ほぼ一通り済ませています。ちなみにアピタ桑名店から帰る途中、九華公園方面に向かう八間通は、信号でかなり渋滞していました。ソメイヨシノは咲き始めですが、花見で賑わったのでしょう。オマケの話。3月8日にも町屋川に行きましたが、そのとき見習いで添乗しておられた、若い女性の運転士さんが独り立ちしておられました。

2023年10月 8日 (日)

九華公園にゴイサギ戻る

Dsc02460c_20231008134301  曇りで昼過ぎから雨という予報通りの天気です。最高気温は20.4℃でしたが、雨が降り始めて急に寒くなりました。朝7時から散歩へ。寺町、京町、内堀公園、内堀南公園、貝塚公園、九華公園、住吉神社と6.4㎞。曇り空のせいか、散歩している方は多くありません。

Dsc01600c_20231008134401 Dsc01711c_20231008134501  住吉入江の南の端にあるソメイヨシノのところで、シジュウカラ。2羽いました。近くにはスズメも。貝塚公園で、メジロ。10羽近くの群れで来ていました。

Dsc01820c Dsc02318c  九華公園には7時半過ぎに到着。外周遊歩道を回って、鎮国守国神社の境内を通って相撲場の方へ。社務所裏の堀のあたりに来たとき、木の中から糞が落ちてきました。「これは、何かいるに違いない!」と思って見ていたら、ゴイサギが登場。ほかにもいるかもしれないと思って、よく探すと、さらに2羽が隠れていました。たぶん3月13日以来(2023年3月13日:雨上がり散歩は、コガモとツグミ)。

Dsc01972c  奥平屋敷跡に向かう途中、管理事務所の南で小型の鳥が動くのが見えました。コサメビタキです。一昨日、知人の女性バーダーさんがまだいるといっておられましたが、久しぶりに見ました。

 Dsc02108c_20231008134401Dsc02073c その先、旧アヒル小屋のところにカワウ。ここによくいる若者と思います。カワウの後には、ハクセキレイがやって来ました。

Dsc02264c_20231008134301 Dsc02213c_20231008134301  奥平屋敷跡は、今日も静かでした。ドバトやムクドリ、スズメもほとんど来ません。 1時間ほどいた間にやって来たのは、ハクセキレイ1羽と、オスのモズ。

Dsc02125c_20231008134401  ここで昨日、コゲラが穴を掘っているのを見つけたのですが、今日はやって来ず。越冬用のねぐらを何カ所か掘るという話ですから、ほかで作業をしていたのかも知れません。公園内を注意深く見て回ると、別のものが見つかる可能性もあるでしょう。

Dsc02132c_20231008134401 Dsc02278c  このコゲラが巣穴を掘っていた下で、以前使っていた巣穴がある幹が折れて落下しているのを見つけました。右の写真にいつももっているボールペンを入れましたが、これが長さ約14cm。

Dsc02141c Dsc02157c_20231008134301  裏側なども撮ってみました。内部はかなり広くなっていて、その分、木の幹は薄く削られています。もともとが枯れて、さほど太くない枝を選んで穴を掘りますから、折れやすくなっていると思われます。

Dsc02265c  10月5日、ここでノウタケと思われるキノコを見つけました(2023年10月5日:証拠写真ばかり)。今日、再確認したところ、グレーがかかった部分が少し広くなったように見えます。

Dsc02358c_20231008134301  このあと、三之丸公園でもモズがいたものの、近づいて撮ろうとしたら逃げられました。住吉神社の前から揖斐長良川の中州にある例の木を見ると、アオサギが1羽止まっているのが見えました。

Dsc02442c_20231008134301 Dsc02387c_20231008134301  諸戸氏庭園にある高木のてっぺんにも、オスのモズ。庭園前の道路には、ハクセキレイが降りて、歩いています。今日は、それなりに野鳥が見られました。涼しくなりましたから、これからだんだんと増えてくるものと期待しています。ちなみに、九華公園のハシビロガモ、今日は所在不明。

Apitaekibenc  余談。こういうことをするようになると、我ながら年寄りになったなとは思うのですが、昨日新聞の折り込み広告に入っていたアピタ桑名店のチラシ。「駅弁フェア」と大々的にありました。こういうものが気になって、食べたくなるのが、年寄りじみているような気がするのですが、何気なく、「駅弁フェアかぁ」とつぶやいたら、実現しました(微笑)。

231008111911468c 231008112052507c  私に与えられたのは、荻野屋の「峠の釜めし」。¥1,204なり。荻野屋さんは、明治18(1885)年から横川駅で駅弁を売り始めたそうですが、峠の釜めしは、昭和33(1958)年発売。昭和30年代には、1個¥120だったようです。さすがに人気1位の駅弁、美味しくいただき、お腹も膨れ、満足。

Dsc01764c_20231008134401  ところで、明日はスポーツの日で、世間では3連休ですが、わが家は子どもたちは明日は仕事です。今週は、水曜日に江戸橋での後期の講義の3回目、土曜日には義母の一周忌。早いもので、もう1年です。わが家4人と、叔母1人に来てもらって実家で法要の予定。昨日から三重県総合博物館で「鳥のひみつ調べ隊! みて・きいて・ふれて」が始まっています。講義の帰りに行ってこなくっちゃ。

2023年10月 3日 (火)

九華公園にモズが登場、貝塚公園ではコサメビタキ

Dsc09533c_20231003154401  今朝は、昨日よりさらに気温が下がって、16.0℃。本当に寒く感じます。日中も、26.7℃で、散歩が修行であるというシーズンは終わったといえます。7時15分から、いつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀、京町、南魚町、田町、船場町と6.3㎞。

Dsc08803c  柿安コミュニティパークでモズを見つけたものの、近づいたところで三之丸公園に逃げられました。それ故、遠くから撮った証拠写真。メスのモズのようです。

Dsc08842c_20231003154101  九華公園では、いつものように、九華橋の近くの樹上にアオサギ。昨日とは異なり、いつも来ているアオサギさん。

Dsc08922c Dsc08894c_20231003154701  奥平屋敷跡では、Yさんと小1時間、鳥を待っていました。天気も気候もちょうど良いのに、なかなか野鳥はやって来ません。着いたときにはドバトが少数。ときどきハシボソガラス、ハシブトガラスはやって来るものの、うまく行きません。ようやくハクセキレイが1羽。少し前、よく見た、あの足の悪い個体です。ヒヨドリは、このところ20~30羽の集団で飛んでいるところを見ますが、九華公園にはまだたくさんは来ません。右の写真のヒヨドリは暑い頃から見た個体のようです。

Dsc09026c_20231003154101 Dsc09171c  散々苦労して、メジロの写真。木の高いところ、それも葉っぱが繁ったあたりに入ってしまい、探すのも困難でした。2羽が来ていました。カワラヒワもいたのですが、チラッと見ただけ。ハシビロガモのオスは、今日も、辰巳櫓跡と神戸櫓跡の間の松のところ。身繕い中。

Dsc09090c_20231003154101  二の丸跡から朝日丸跡を回っていたら、二の丸跡の方でモズの鳴き声。急いで戻ったら、クスノキにいました。九華公園には、今シーズン初登場です。オスのモズ。

Dsc09268c Dsc09437c_20231003154201  貝塚公園には、最近、野鳥はサッパリいませんでした。たまにカラスやスズメ、ムクドリを見るくらいで、このところ、パスすることもよくありました。今日は、コサメビタキを確認できました。ここにもメジロがいましたが、高いところで、やはり苦労してようやく撮れました。

Dsc09484c  船場町近くで、今日もシロバナヒガンバナ。計3輪。以前は、シルバー人材センターの敷地にもあったのですが、たぶんどなたかが持ち去ってしまったと思われます。

231003115144491c 231003113531498c  ところで、昼は、何を思ったか外食へ。市内内堀にある「華夏料理 福」へ。散歩コースにありますが、まだ行ったことがなかったのです。ここは、市内友村にある「中華料理 福州」の姉妹店と聞いた記憶があります。いきなり思い立ったのは、最近の「号外ネット桑名市・いなべ市」に福州で刀削麺が食べられるという記事があったので、一度食べてみたくなったからなのです。ところが福州は火曜定休。調べたら、福でもメニューにあったので早速、という次第。五目刀削麺、¥800なり。日本人向けにアレンジされているのでしょうが、ラーメンのように汁麺です。コシがあって、表面はねっとり。中心部はもっちりという感じで、不思議な食感でしたが、おいしくいただきました。

2023年9月10日 (日)

20230910長島ファームにて安永氷

230910100225360c 230910100246406c  散歩から帰って一息ついて、こちらへ。10時から営業なのですが、9時45分に着いてしまい、クルマでしばし待機。ナガシマファームです。ナガシマリゾートが運営する施設の1つ。

230910100158087c  目的は、こちら。安永氷(やすながごおり)です。きめ細かな氷に桑名の「安永餅」の名店・永餅屋老舗のつぶ餡をトッピングした夏の限定商品です。4種類ありますが、私は「オリーブ」を是非とも食べてみたいと思っていたのです。

230910100644290c  家内、娘と出かけたのですが、こちらの2品をチョイスして、シェア。オリジナル「苺~いちご~」(つぶ餡・白玉入り、¥850)と、オリジナル「オリーブ」(安永つぶあん白玉入り、¥850円)。「苺~いちご~」は、ナガシマファームで採れ、熟成したいちごで仕込んだシロップと、冷凍いちごをスライスした削りイチゴがトッピングされています。「オリーブ」は、みぞれ氷に、EXVオリーブオイルが贅沢にかけてあり、岩塩で甘みを引き立たせてあります。私は主に「オリーブ」を食べましたが、期待に違わず。絶品といっていいでしょう。オリーブオイルの香りと岩塩によって引き立たせられた、ほのかな甘みが堪りません。なお、安永氷は、「桑名かき氷街道2023」の1つでもあります。

230910100034643c 230910102047250c  もう1つ、ナガシマファームで見たかったのが、この樹齢2,000年を越えるというオリーブの大木。原産地は、スペインのカタルーニャ州タラゴナ県ゴダール。オリーブは、太古の昔から、平和、純潔、強さを象徴し「聖なる木」として崇められてきたそうですが、この存在感はなんともいえません。何度も近寄ったり、あちこちから眺めたりしてきました。不思議な力が満ちているような感じもしてきます。気に入ってしまいました。

230910102645572c 230910100112864c  巨樹には、タッチして、エネルギーをもらいたくなるのですが、囲いがあってすぐそばには行けませんでした。右の写真で手前に移っている大きな壺は、「アンフォラ(Amphora)」という、古代ギリシャ、ローマでオリーブオイルや、ワインなどの液体や穀物を運搬・貯蔵するために用いられた素焼きの陶器だそうです。

2023年8月31日 (木)

ハシビロガモのオス、5月下旬の姿と比較……余談は井村屋の「こしあんバー」

Dsc02475c_20230831150801  8月も今日で終わりです。夏休み中(7月21日~8月29日)、名古屋で猛暑日が25日間もあったそうです。この夏は、とても暑かったことがよく分かります。今朝は、家事を済ませ8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と5.5㎞。お盆明けすぐの頃よりは、歩くのも楽になり、汗の掻き方もマシになりました。今日は、32.9℃。

Dsc02482c_20230831150801 Dsc02503c  今日もまた、時間がずれていますので、散歩友達はほとんどいません。鳥も少なくて、いつぞや書いたように、越夏中のハシビロガモのオスの安否確認に行ってきたようなもの(苦笑)。九華公園まで、ほとんど鳥はいません。スズメは、九華公園の朝日丸跡にて。奥平屋敷跡には、今日は、ハシボソガラスがいたくらいで、ムクドリも、スズメもいませんでした。カワラヒワは、本丸跡にて。若者のようです。

Dsc02588c 400c56e8  ハシビロガモのオスは、野球場の南の堀にいました。今日も元気そうでした。ちなみに、右の写真は、同じハシビロガモで、今年の5月下旬に撮った写真です。前管理人のOさんは、「途中で入れ替わって、別人(別ガモ)かと思うくらいだ」とおっしゃいます。確かにそうです。5月頃は、繁殖期スタイルでしたが、今はエクリプス状態。ほかには、公園の外周遊歩道の南でハクセキレイを見たくらい。

Dsc02615c_20230831150801  こちらは内堀南公園の東にいたハクセキレイ。あのファミリーがいたあたりにいました。今日の野鳥は、以上(苦笑)。毎日、ほぼ変わりません。あとはアオサギがいるかいないか、くらいの違い。カワセミは、よほど運がよければ出会えますが、過剰な期待は禁物なのです。

Dsc02454c_20230831150801  ところで、七里の渡し跡には、ハギが咲いていました。九華公園の奥平屋敷跡にもあるのですが、ツツジを剪定するときに、造園業者さんがいっしょに剪定してしまい、今年は咲きそうにありません。造園業者なのに、区別できなかったのか? と思うのですが、最近やってくる造園業者さんは、親方だけがプロで、実際に作業をするのはほとんど素人と思われる人達だったり、外国人の方だったりするみたいなのです。現場にきてから、剪定のやり方をちょちょっと教えているのを見たこともあります。

230831153611671c  江戸橋での非常勤の授業、1回分を追加する必要があり、昨日も「つくったまま寝かせてありますが、そろそろ見直して仕上げないといけません」と書きました。今朝は早くに目が覚めましたので、チェックし、加筆修正して、一応は完成。分量も1コマ分(90分)で収まるものになりました。もう1回寝かせて、最終チェックをしようと思っています。

Dsc02716c_20230831150801  余談その1。寺町にある真宗大谷派の西福寺の掲示板にありました。「悩むは自覚 悩まされるは無自覚」だそうです。自覚は、仏教用語では、「三覚(さんかく)の一つ。自ら迷いを断って悟りをひらくこと」です。「三覚」は、「仏の覚の三相。自覚・覚他・覚行円満の三つ。みずからさとり、他をしてさとらせ、さとりのはたらきが完成していること」。ということは、悟りの働きが完成しているからこそ悩むのだということでしょうか。「悩まされる」と対比すると、「悩む」のは、主体的なことがらだとも思えます。勝手な、素人解釈故、誤りがありましたら、ご教示ください。

230831150133812c 230831150207225c  余談その2。あちこちで噂の井村屋の「こしあんバー」をゲットしてきました。定番アイス「あずきバー」発売50周年を記念してできた商品で、8月28日から数量限定で販売されていますが、アピタ桑名店で家内が見つけたのです。なめらかでスッキリとした甘さになっていて、とても美味しくいただきました。ちなみにネットでは「どこで売っている」という情報が飛び交っています。

2023年8月20日 (日)

20230820寺町クラフトビールフェア

368803236_621719900086607_24165459204967  昨日のブログの最後に追記しましたが、今日は11時から16時まで寺町商店街で「寺町クラフトビールフェア」が開催されています。「行きたいなぁと思っているのですがねぇ……」と書きましたが、実現しました(微笑)。

230820114106762c 230820114255762c  散歩からいったん戻り、さらに所用を1つ済ませ、11時半過ぎに行ったら、すでに大賑わいでした。寺町商店街の北の端にある荷さばき広場が、その会場。ビールは、細川酒造のビールを扱っているbeer bar TOBIRA(右の写真で向かって左のブース)と、長島ビール園が出店。右の写真で向かって右のブースは、後藤酒造。

230820114308439c 230820114706135c  迷ったものの、「5種類飲み比べセット」に惹かれ、長島ビール園でそれを¥1,500でゲット。長島ビール園のビールはいくつか味わったことはありますが、5種類飲み比べられるというのは、魅力的。

230820121755709c  さらに晩酌用に後藤酒造の「青雲 樽酒」(¥1,300)をお買い上げ。樽酒を瓶詰めしたもので、木の香りがして堪らないのです。青雲の樽酒、5年ぶりくらいです(2018年4月7日:風雨をついて、灯街道・桑名宿イベントへ……「青雲 樽酒」をゲット(笑))。

230820114617731c 230820114548059c  長島ビール園の「5種類飲み比べセット」は、つまみも購入して、現地でいただいてきました。これで、夏休み気分をしっかり味わってきたという次第。

【追記(8/20夜)】 後藤酒造の「青雲 樽酒」はやはり美味しい。有名で、美味しい日本酒は世の中にたくさんありますが、「樽酒」を瓶詰めしてあり、ほのかに木の香りがするのは、堪りません。1本全部飲んでしまいそうな勢いでしたが、明日にも少し残してあります。

2023年8月16日 (水)

初盆は無事に勤められました

Img_9786c_20230816192001  実家生活4日目です。昨日の台風7号の影響は昨日書いたとおりで(2023年8月15日:台風7号は、無事に済みそうです)、お陰様でほとんどありませんでした。ただ、朝、散歩に出たとき、川の水はかなり増量していました。左の写真は、湯香里橋から見た榊原川。朝の散歩は、6時50分から3.9㎞ほど。今日は、10時からお寺で初盆法要が予定されていましたので、時間制限。昼食を済ませ、午後から桑名に戻ってきました。

Img_9772c_20230816192001 Img_9778c_20230816192001  まずは、散歩写真から。ヒヨドリをところどころで見ます。桑名では、暑くなってからはほとんど見ませんが、山里にいるようです。今日もまた、ハグロトンボ。

Img_9845c_20230816191901 Img_9944c_20230816191901  昨日と同じく、農民研修所の近くの電線でコシアカツバメが休んでいました。その数、10数羽。そういえば、今シーズンは、いつもの散歩コースではコシアカツバメを見ていません。

Img_9931c_20230816191901Img_9826c_20230816192001 コシアカツバメには、普通のツバメも混じっています。農民研修所から道を挟んで向かい側に大龍山林性寺という天台真盛宗のお寺があります。そこで、イソヒヨドリのオスが2羽ほど飛び交っていました。

Img_0027c_20230816191901 Img_0040c_20230816191901  このあともイソヒヨドリのオス、メスを見ています。オスは3羽くらい、メスは1羽。メスは、湯元榊原館のあたりにて。

230816110202007c 230816105420037c  10時からはお寺へ。今年から、初盆を迎えた檀家の方を一堂に集めて、初盆法要が行われるようになりました。昨年までは、ご住職が、初盆を迎えた檀家を回っておられたのですが、それも大変なのでしょう。法要は、1時間ほどで無事に勤まりました。午前中までは、よく晴れて蒸し暑く、大変でした。お寺にはまだハスの花が咲いています。

230816123352392c  午後、13時過ぎから豪雨になりました。昨日の台風の雨よりかなりひどい雨でした。津のアメダスでは8.5mmの雨量でしたが、もっとよく降った印象。

230816114914178c  実家あたりでは、セミは、ヒグラシ(左の写真)、ツクツクボウシが優勢です。クマゼミの鳴き声も聞こえますが、少数派。

230816120354382c  オマケは、食べ物の話し。まずは、初盆法要を予定していましたので、今日の昼は、町内にある「キッチンしろ」さんのオードブルを頼んでおきました。ローストビーフを売り物にしておられます。美味しいローストビーフでした。肉はしっとりとしています。けっこう人気のお店です。

230816175511429c 230816175930285c  夕食は、珍しくジャンクフード(微苦笑)。マックの「ハワイやんバーガーズ」から、ガーリックシュリンプ(¥470)。ハワイの名物料理に「ガーリックシュリンプ」があるそうですが、エビカツにサクサクとしたフライドガーリックのピリ辛の特製ソースが合わせてあります。エビの旨みにガーリック風味のスパイシーなソースがよく合います。ピリッと辛く、夏の味です。

230815153901308c230815154011749c  もう1つ。パスコ(敷島パン)の「生なごやん」。亡くなった義母が「なごやん」が好きでしたので、お盆の仏壇のお供え。創業100周年を記念して社員の方のアイデアで生まれた商品だそうです。カステラ生地中の小麦粉として、愛知県産小麦きぬあかりを100%使い、黄味あんにはクリームが混じっています。これまでのなごやんとは違って、しっとりやわらかな食感でした。

Img_9816c_20230816192001  お盆は無事に終わりましたので、明日からはいつも通りの生活に戻ることにします。なお、江戸橋での非常勤先の成績報告については、今日、受け取り、確認したという連絡がありました。これで本当に前期の仕事はコンプリート。

2023年7月30日 (日)

赤福氷

Dsc00664c Dsc00677c_20230730163601  今日も猛暑日です。桑名は、35.8℃。三重県には、熱中症警戒アラートが出ています。土用の丑の日だそうです。寺町商店街には、ズバリ「うなぎや」というお店がありますし、魚末さんの店頭にも「本日 うなぎ土用丑の日」と朱書された紙が貼られていました。ちなみに、夕食にウナギが登場するということはなさそうな雰囲気です。

Dsc00711c_20230730163601  今朝も、暑さを避けようといつもより30分早く、7時から散歩へ。寺町、京町、吉津屋町、外堀、内堀南公園、貝塚公園、九華公園、住吉神社と逆回りコース。歩いたのは、このあとの外出も含め、トータルで6.8㎞。暑いのと、昨日の花火の影響か、鳥影はほとんどありません。スズメやムクドリでさえほとんど見ないのです。九華公園で越夏中だったハシビロガモのオスも、今日は所在不明。これまでにいたところを見て回ってきたのですが、いませんでした。花火の大音響に驚いて、どうかしたのではないかと心配しています。

Dsc00831c_20230730163601 Dsc00779c  その九華公園で見た鳥は、スズメとハクセキレイ。ほかにはハシボソガラスを数羽。ドバトやムクドリもいません。スズメは奥平屋敷跡のところの花菖蒲園で、ハクセキレイは吉之丸堀の上を通る電線で。ハクセキレイは暑いのか、口を開けていました。

Dsc00742c_20230730163601  トンボは同じようなメンバーしかいません。奥平屋敷跡の南の堀で、コシアキトンボが止まっていました。散歩友達にも誰にも会わず。

Dsc01092c_20230730163601  揖斐川沿いでは、昨日の花火大会の後片付けが行われていました。住吉神社を囲っていたフェンスも撤去されています。

230730123821226c  1690694895349c 散歩から帰ったら、娘が四日市に所用があるというので付いていって、ついでにこちらへ。東名阪道御在所サービスエリアのEXPASA御在所(上り線側)です。一般道から入れ、専用駐車場があります。ここにある赤福のお店で、赤福氷をいただこうという次第。

230730131126853c  230730131315679c いつもは並んで待つというのはしないのですが、このときは別。20分ほど行列して待ち、赤福の夏の涼味「赤福氷(¥600)」。餡とお餅は赤福そのものではなく、冷たい氷になじむよう特製されたものが、別々に入っています。蜜は、抹茶。

Dsc00681c_20230730163601  今週は、江戸橋方面での非常勤の仕事はありません。補講期間で、私は休み。明日は、熱中症警戒アラートが発令されなければ、同級生K氏と市内ウォーキングに行こうといっています。来週までほかに仕事その他はありません。

2022年8月15日 (月)

三重県護国神社にお参りし、東洋軒でブラックカレーを食べたお話

Img_9323 Img_9304c_20220815173301  実家も3日目。今日は、朝一番に散歩をしたのち、外出。まずは、三重県護国神社へ。家内の叔父が第二次大戦で戦死しており、ここに祀られているのです。戦死したのは、ソロモン諸島と伝わっていますが、遺骨は帰ってきていません。実は、私がここにお参りに行くのは初めて。ちょうど「万灯みたま祭」が今日まで開催され、境内には約6,000灯の提灯が奉納されていました。夜には、提灯に明かりが入りますので、昼とはまた違った光景になると思います。

Img_9312c_20220815173201 Img_9327c_20220815173201  社務所で「慰霊祭」を申し込み、奉納神饌料¥3,000也を納めて、慰霊をお願いしてきました。お下がりは、古代米と御神酒。御神酒は、宮崎本店の「宮の雪」です。その後、拝殿にてお参りをしてきました。

Img_9368c_20220815173201 Img_9349c_20220815173201  境内には、「遺品資料館」があり、ここも娘と拝観してきました。日清戦争からの戦争や、戦時中の暮らしに関わる資料が多数展示してあります。召集令状(いわゆる赤紙)の本物も初めて見てきました。境内案内はこちらにありますが、昭和天皇も行幸されています。

Img_9357c_20220815173201 Img_9354c_20220815173201  ここの狛犬さんは、ちょっとユニークでした。青銅製のようで、たいていは「阿吽」の対になっているのですが、どちらも「阿」でした。サイズもちょっと大きめ。

Img_9406c_20220815173201  護国神社へのお参りを済ませてから、津合同庁舎にある法務局によって、所用を済ませました。家内の実家の相続登記を済ませましたので、書類を受け取ったという次第。相続登記が義務化され、令和6年4月1日から制度の運用が始まるので、という次第。罰則もあるということです。

Dsc_6711c Dsc_6708c  以上で、本日の重要なdutyは終了。昼食は、かねてから一度行ってみたかった東洋軒へ。と思ったのですが、法務局から近い本店は、月曜定休。そこで、法務局からは車で15分ほどのところ、イオンモール津南にある東洋軒グリルへ。11時15分過ぎに到着。11時開店でまだ席にはかなり余裕があり、ラッキー。創業は明治22(1889)年、伊藤耕之進が牛鍋屋『今福』の名で、東京・三田四国町に開業したのが始まりです。 明治30(1897)年、伊藤博文や歴代の閣僚の薦めによりその『今福』に隣接して開業されたのが西洋料理店『東洋軒』。昭和3(1928)年に、三重県津市に「東京東洋軒出張所」が開設されました。現在、ピッツェリア・リストランテ・プレーゴ、RIZ CAFE、東洋軒グリルを展開。三重県津市が本店で、三重県を中心に他、東京、名古屋を含め10店舗。我が家の近くでは、ジャズドリーム長島にも店があります。

Dsc_6705c Dsc_6701c  私がどうしても食べたかったのは、東洋軒名物とされるブラックカレー。¥1,100。陶芸家で、百五銀行頭取も務めた津の名士・川喜田半泥子が、「黒いカレーができないか?」といったのを承けて、津の東洋軒初代料理長・猪俣重勝が、長い間研究を重ね、出来上がったのがこのブラックカレーです。ブラック・ルゥは、上質な松阪牛脂と小麦粉、秘伝のスパイスを手間暇かけてじっくり炒めた香ばしさと旨みがあります。まろやかな味わいでした。かつてなくおいしいカレーでしたが、これは失敗したかなという気もしました。というのは、他のカレーが食べられなくなってしまうのではないかと危惧しているのです。それくらい、また、今までに食べたことがなかったくらいおいしいカレーでした。

Img_8573c_20220815173301 Img_8909c_20220815173301  初めに書きましたが、外出前には、いつものように散歩に行っています。今朝は6時半から2時間ほど。昨日とは逆回りに町内一周、「からだメイト」では6.8㎞。町内唯一のコンビニにも行って、朝刊を買ってきています。今朝は、あちこちでダイサギを目撃。10数羽も、です。

Img_8708c_20220815173301  アオサギは2羽。左の写真は、尺ヶ寺橋のところで見つけましたが、のぞき込んで写真を撮ろうとしたら、すぐに逃げました。どこのアオサギも同じ行動パターンで笑えます。もう1羽は、コンビニからの帰り道、道路からちょっと離れた樹上で、「ヘンなおじさん」ポーズ。

Img_8846c_20220815173301  今日の散歩のハイライトは、こちら。トビを2羽、目撃。まず、こちらは、ファミマの近くの電柱に降りてきました。ほぼ65倍ズームで、ノートリミングです。

Img_9075c_20220815173301 Img_9035c_20220815173301  もう1羽は、ラムちゃんパーク湯の瀬の東あたりにて。このトビは、道路脇の電柱にいて、すぐ下まで行っても、悠然としていました。これらの写真もノートリミングです。

Img_9031c  ラムちゃんパーク湯の瀬の近くでは、今日もホオジロのオスが1羽。さえずっています。

Img_8625c_20220815173301 Img_9248c_20220815173301  他に見た鳥たち。左はハクセキレイでしょう。実家近くのお宅にて。右は、セグロセキレイ。実家の西のお宅にて。

Img_8594c_20220815173301 Img_8693c_20220815173301  ツバメはたくさんいます。今日見て回った印象では、ツバメとコシアカツバメごが半々くらいの印象。今日も農民研修所の巣を見に行ったものの、ヒナは見られず。親ツバメは巣に出入りしているのですが……。

Img_8938c_20220815173301  ゆったりと過ごしていた実家生活も明日まで。ゆったりと生活が出来るので、こちらに住んでも良いかと思うのですが、買い物と病院がネックです。クルマに乗れる間ならば、ここで暮らしても良いという気がします。こちらで残した課題は、田んぼアートのチェック。今年は、このあたりに伝わる「かんこ踊り」がモチーフだそうです。写真は圓浄寺の蓮のつぼみ。

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  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)