20230829赤尾・在良ウォーキング(その2)……坂井橋を渡り、北勢線坂井橋駅跡、貞昭院、額田廃寺跡から額田神社にて「完」
8月29日の「赤尾・在良ウォーキング」の本編その2です。その1では、八風バス志知線の羽田バス停を9時にスタートし、照順寺、鞆尾神社、御厨神社、圓授寺を周りました。その2では、坂井橋を渡って、坂井橋駅跡、貞昭院、額田廃寺跡碑、額田神社と周り、三岐鉄道北勢線在良駅がゴールなのですが、その前にファミリーキッチン馬車屋さんで昼食。
員弁川にかかる坂井橋を渡ります。この「坂井」も本来は、郡の境で「境」と思います。
左の写真は、坂井橋から見た上流方向。員弁方面です。藤原岳には雲がかかっています。右の写真は、下流方向。写真では写っていませんが、ダイサギなどが2~3羽、飛んでいくのが見えました。桑名では、坂井橋から下流の員弁川を町屋川と呼び習わしています。
坂井橋を渡って右折、すぐまた左折して、三岐鉄道北勢線の踏切を越えます。この踏切を渡ってすぐ東に旧坂井橋駅がありました。平成17(2005)年3月26日に当駅の500m阿下喜寄りに星川駅が開業したことにより廃駅となっています。写真に向かって右手にホームがありました。
踏切の向こうに貞昭院というお寺。高野山龍泉院説教所という石柱が立っています。龍泉院は、高野山の宿坊の1つ。地域の有力者で、いろいろと尽力なさった水越徳次郎という方のご子孫が建立されたといいます(2020年3月18日:20200315「勝手に三岐鉄道ハイキング『桑名の員弁街道を歩く』」(三ツ矢橋から三岐鉄道北勢線・星川駅)(補遺編にて完))。水越徳治郎という方については、北側の北勢線の線路際にその顕彰碑(故水越徳次郎翁顕彰)があります(右の写真:2020年3月15日撮影)。水越徳次郎という方については、ネット検索では情報が出て来ませんが、K氏によれば、この地域の有力者で、地元に貢献した人だそうです。
貞昭院から三岐鉄道北勢線沿いを歩いて有吉台団地に入り、住宅街を上っていきます。キョリ測のデータでは、30数mの高さでした。住宅地の奥に有吉台公園という小さな公園があり、その敷地内に「額田廃寺跡」という石碑が建っています。
今は有吉台団地になっている額田の丘陵地に額田廃寺があったとされます。町屋川の上流北岸にある標高約30mの狭い台地上に造営された白鳳時代の寺院跡で、東方には伊勢湾、西方には鈴鹿山脈を遠望できる眺望のよい地です。天保年間(1830~1844年)には小型の仏と銅造毘沙門天像が出土しています。『桑名郡志』では、天正2(1574)年の織田勢の北勢進攻によって焼失したという尾崎山浄蓮(じようれん)寺跡に比定し、浄蓮寺跡ともよばれてきました。昭和39(1964)年の発掘調査により、金堂・講堂・塔・門など法隆寺式の伽藍配置が確認されています。額田廃寺は、飛鳥時代(7世紀後半)にできたと思われ、⾦堂、講堂、塔などのある、法隆寺様式と考えられています。山田寺式、川原寺式の瓦が出土しており、三重県下でも、夏見廃寺と同じく、最も古く、かつ大きな寺であったと思われます。残念ながら、遺跡は破壊され、住宅団地になっています。北勢線に近いあたりに塔、金堂、講堂などがあったといわれます。こちらのサイトに詳しい情報があります。
この有吉台公園の東の山あたりが額田城跡と考えられています。戦国時代、土豪・後藤庄左衛門の家臣が居城し、信長の伊勢侵略で落城したと伝わっています。西別所城の支城であったともいわれます。
その東に、額田神社。前回の西別所ウォーキング(2023年7月31日:20230731西別所ウォーキング(一回完結))で訪ねた増田にある額田神社と、ある意味でペアをなす神社。
延喜式内社。御祭神は、意富伊我都命(おおいかつのみこと、おほいかつのみこと:古代、この地方を開発した額田連(ぬかたのむらじ)の祖、天津彦根命の孫)、天照大御神、天津彦根命(あまつひこねのみこと)。第19代允恭天皇の頃(440年)、奉斎されたといいます。ちなみに、額田部氏は大和の額田郷から移住してきた一族で、付近には小さな古墳がいくつかあったという伝承があります。境内には、一本松竜王社、火産霊社、猿王社、春日社、座(蔵)王社などの境内社もあります。詳しいことは、以前訪ねたときの記事(2021年4月3日:20210331“勝手に北勢線ハイキング「西別所・蓮花寺を行く」”(その3)……額田神社(増田)、額田神社旧跡、源流寺、額田神社(額田)を経て北勢線在良駅にゴール(完))をご覧ください。
以上で、予定したところはすべて回りました。時刻は11時前。昼食は、前回(2023年7月31日:20230731西別所ウォーキング(一回完結))は定休日(月曜日)で行けなかったファミリーキッチン馬車屋さんにこの日こそリベンジしようということで行ってきました。私は、家内の強い勧めにしたがい、ハンバーグ定食(¥1,000)をチョイス。お店はけっこう歴史がある感じでしたが、次々にお客さんが入ってこられます。前回のエンシュウヤさんと同じく、「町洋食」の名店といえます。ちなみにご飯の量が多く、満腹。
昼食を終え、三岐鉄道北勢線在良駅には11時45分に到着。と同時に西桑名行きの電車が出てしまい、次の12時15分発に乗車します。ここまで歩いた距離は4.8㎞。西桑名駅には12時26分着、¥210。
この日のGoogle Fitのデータ。7.48㎞、12,986歩となっています。最高気温は、34.1℃でした。熱中症警戒アラートは出ていませんでしたが、けっこう蒸し暑く大変でしたので、夏のウォーキングとしてはこれくらいがいいな、というのが同級生K氏との結論。
最近のコメント