お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2023年8月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2018年1月以降の記事を残し、2017年12月以前の記事は削除しました(2018年1月1日から2023年8月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

近鉄ハイキング

2023年9月13日 (水)

20230909近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』(その3)……浄泉坊、朝日小学校の円形校舎、朝日町資料館から語らいの広場で抽選会を経て伊勢朝日駅にゴールにて「完」

230909oyachi2  9月9日の近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』の本編その3です。その2では、井後(いじり)神社、若松園(和菓子)、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館と回りました。残る立ち寄り先は、浄泉坊、朝日町資料館、語らいの広場(抽選会あり)で、ゴールは近鉄名古屋線・伊勢朝日駅です。

Img_0770c_20230909170501  朝日町歴史博物館のエアコンが効いたロビーで休憩し、11時に再スタート。白梅の丘など住宅地の方を回って、小向山浄専坊(おぶけざんじょうせんぼう)に向かいます。浄土真宗本願寺派のお寺。由緒書きによれば、正治元年(1199)年、正治寺として小向御厨神明宮(現在の小向神社か? こちらを参照)の別当寺として建てられました。当初は禅宗であったといいます。その後、愛洲宗貫が小向に城を構え、延元4(1339)年に朝明郡の地頭職に補せられ、伊勢守を名乗り、この寺を菩提寺にして愛洞山と称しました。寛正の頃(1460~1465年)、伊勢左衛門尉真弘のの末裔が出家して小向坊浄泉といって、正治寺に住み、応仁元(1467)年、蓮如上人が関東から帰洛の際、その教化を受けたと言います。天正年間、沼木宗喜(柿城主)、飯田庄之助(小向城主)の城が寺院付近にあり、それを攻めた滝川一益の兵火にかかって焼失しました。慶長8(1603)年に、伊勢慶昭(伊勢氏の末裔)が小向にあった正治寺を再興し、小向山浄泉坊と改称し、寛永15(1638)年、西本願寺から木仏と寺号の公称を受けています。

Img_0781c_20230912044101 Img_0777c_20230909175001  徳川家にゆかりのある桑名藩主の奥方の菩提寺になっていたことがあるといわれ、本堂の棟や、山門に徳川家の定紋三ツ葉葵が入っています。浄泉坊は、東海道に面しており、参勤交代でここを通った大名は、この寺の門の前では駕籠から降りて一礼したと伝えられます。また、この寺の書院は、旧桑名城の三の丸御殿を移築したものだといわれています(西羽晃著「郷土誌を訪ねて」,pp.134~135)。寺では対面所として使われていたといいます。

Img_0803c_20230909170501  次の目的地は、朝日町資料館ですが、コースマップに「朝日小学校の円形校舎がよく見えるポイント」と書かれていました。円形校舎そのものは何度も見たのですが、「ビューポイント」であるなら、立ち寄ろうと行ってきました。昭和37(1962)年に建てられ、平成15(2003)年に改修されています。鉄筋コンクリート造4階建で、登録有形文化財になっています。1階から3階は、中央に柱のない円形ホールで、その周囲に特別教室等、外周にベランダがあります。4階の講堂は一室の大空間となっているそうです。

Img_0822c_20230912045201 Img_0830c_20230909170501  続いて朝日町資料館。毎週水曜と土曜日に開館しています。ここも初めて訪ねます。大正5(1916)年に朝日村役場として建てられました。木造2階建の寄棟造瓦葺きで、1階には事務関係の諸室が配置され、2階には議場が設けられていました。内部の改造も少なく、地方建築の特徴をよく留めている建造物として平成12(2000)年に国の登録有形文化財となりました。現在は農耕・養蚕関係の資料など民俗資料を展示しています。右の写真の金庫には「朝日村役場」と書かれています。

Img_0835c_20230912045301 Img_0852c_20230912045301  朝日町資料館の先でまた東海道に出ます。このあたりの東海道は、これまでに何度も歩きました。道幅も、昔の街道そのままのような印象です。昔ながらの建物も残っています。

Img_0838c Img_0841c_20230912045301  コースマップに「東海道沿いの小向地区では民家に竹の花挿しが飾られている」とあります。よく見たら、その通り。地区全体での取り組みと思いますが、街道歩きにホッとするひとときを与えてくれます。桑名でもこういう取り組みがあるといいなと思います。

Img_0863c_20230912061601  語らいの広場の手前にエノキがあります。樹齢300年を超えるといわれます。東海道を往来した旅人たちを見てきたのでしょう。街道の並木としては、松が一般的で、朝日町内も同様だったそうですが、エノキのような「雑木」も混じっていたそうです。ところが、松は、太平洋戦争末期、松根油をとるために傷つけられたり、その後の松食い虫の被害などによって激減したのです。

Img_0875c_20230909170601 Img_0872c_20230909170601  エノキの北に語らいの広場があります。ここで抽選会とコースマップにありました。ここは、平成10(1998)年に「東海道ポケットパーク」として整備されたところでしたが、令和2年に改修整備され、「語らいの広場」となっています。コースマップに番号が付与されており、その下1桁が、3、7、9であれば当り。私のマップは、#103でしたので、見事当選! 若松園さんのお菓子が1つということで、みやこまんじゅうをいただきました。若松園さんでは1度も買い物をしていませんので、なんだか申し訳ない気がします。

Img_0879c_20230909170601 Img_0889c_20230909175901  語らいの広場からすぐに近鉄伊勢朝日駅。ここがこの日のゴール。11時半過ぎに到着。キョリ測で見ますと、7.0㎞を歩いてきました。11時43分に名古屋行き準急がありましたので、それに乗車。桑名駅には、11時48分着。¥240。この日は、自宅にて昼食。

Screenshot_20230909121201c  この日のGoogle Fitのデータ。8.8㎞を歩いていますが、キョリ測では、現地では7.0㎞ほどとなっています。歩数は、16,220。暑い中、よく歩きました。

230909144048413  土産は、稲垣酒造場の純米樽酒。御山杉の純米酒を樽に詰めたものをさらに瓶詰めにして販売。¥1,800。色合いはわずかに黄色。甘さはわずかで、すっきりしており、やや苦みがあるかなという感じ。ちなみに、初めて飲むと思ったら、娘から桑名のすし道場で飲んでいたという指摘がありました(苦笑)。そういえば、そうかも知れません。

Screenshot_20230909114053 Screenshot_20230909114031  さらに、今回から参加証は、あみま倶楽部のアプリで。便利ですねぇ。あらかじめ参加するハイキングにログインしておき、指定されているスポットでチェックインするとスタンプがもらえます。指定スポットをコンプリートすると、踏破賞がいただけます。左は踏破賞の記録、右はチェックポイント4ヶ所でのデジタルスタンプ。

2023年9月12日 (火)

20230909近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』(その2)……井後神社、若松園、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館へ

230909oyachi2  9月9日の近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』の本編その2です。その1では、三岐鉄道三岐線大矢知駅をスタートし、八風街道の常夜灯、朝明川堤防を経て移田神社まで来ました。その2では、井後(いじり)神社、若松園(和菓子)、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館、浄泉坊、朝日町資料館、語らいの広場(抽選会あり)を経て、ゴールの近鉄名古屋線・伊勢朝日駅を目指します。

Img_0638c_20230911162401 Img_0641c_20230911162401  埋縄から柿に入り、のどかな田園地帯を歩いて行きます。日陰がないので、暑いこと。汗だくです。この日の桑名の最高気温は、32.8℃でした。

Img_0648c_20230909170401  スタートから3.7㎞、10時25分頃、2番目の立ち寄り先である井後(いじり)神社に到着。ここも以前、移田神社を訪ねたときに来ています(こちら)。創祀は不詳ですが、元は柿村大字井戸尻の田間に鎮座し、貴船大明神とも称したようです。延喜式内社とされています。明治41(1908)年、柿神社及び山神社を合祀したのですが、狭く、低地で洪水等の恐れがあり、かつ人家より離れていたため、明治44(1911)年、移田神社を合祀するにあたり、現在地すなわち旧柿神社に移転しています。井後神社旧址も、2020年12月11日に訪れています(こちら)。

Oldijirishrine 7ead3b60  余談になりますが、井後神社旧址は、左の地図に示した場所にあります。現在の井後神社から東南東へ約500mほどのところです。キョリ測で見ると、旧址の標高は4m、現在の井後神社のそれは20mあまり。井後神社旧址は、「コーポラス貴船」の駐車場の一角にあります。周囲は、水田地帯だったところに住宅やアパートが建ってきたという印象。上に井後神社は、貴船大明神とも称したと書きましたが、井後神社旧址に立つアパートが「コーポラス貴船」というのは、歴史を知ってか知らずか、興味あるところ。右の写真は、2020年12月11日の撮影。

Img_0659c_20230909170401  話を戻して、井後神社の主祭神は、高龗神(たかおかみのかみ:水を司る神)。相殿神は、建速須佐之男命(たけはやのすさのおのみこと)、大山祇神(オオヤマツミノカミ:山を司る神)の2柱。上述のように、江戸時代までは貴船大明神と称して高龗神を祀っていたといいます。京都の貴船神社は玉依姫命が水神を祀ったのが始まりとされる古い神社で、現在の祭神は高龗神。ちなみに、九華公園にある鎮国守国神社にも、高龗神を祀る小さな社があります。水の神である高龗神を祀ったのは、旧址が低地で洪水の恐れがあったから、それを鎮めたいということでしょうか。

Img_0655c_20230909170401  拝殿で参拝を済ませたら、「どうぞお持ち帰りください」と、御朱印をいただいてしまいました。たいていの場合、300円ほどの初穂料を納めるのでしょうが、今日は、お賽銭だけでいただいてしまい、恐縮至極。

De9c29f7 境内には、拝殿に向かって左(南)に多賀大社が祀られています(写真は、2020年12月11日の撮影)。弘化3(1846)年に、滋賀県の多賀大社から勧請した神社をここに合祀したそうです。御朱印に「多賀大社常夜灯」が描かれています。多賀大社常夜灯は、東海道が北勢バイパスをくぐるところの柿交差点の近くにあります(2017年11月9日:旧・東海道ウォーク(安永~富田)へ(前編))。多賀大社から勧請したことと関連があるのでしょう。常夜灯は、もとは東海道沿いにあったのですが、昭和46 (1971)年に街道から30m西の現在地に移転されています。

Img_0680c_20230911175101 D9816227  ここには表参道から上ってくると、「山城門」という扁額がかかっている随身門(ずいじんもん)があります。随身門は、神社を守護する門守神(かどもりのかみ)を安置した神門。桑名宗社(春日神社)にもあります。随身門の南東脇には、「力石」があります。この井後神社は、標高20mほどの小高い丘の上にあり、古墳か、城館でもあったところかと思われますが、神社の西に「城ノ広遺跡」という前方後円墳があったようです。右の写真(2020年12月11日撮影)は、神社の南西にある井後神社交差点のところですが、向かって右が神社、左の奥に写っている、やや高くなった住宅地の辺りに古墳があったようです。これらについて、詳しくは、こちらをご覧ください。

Img_0687c_20230911175601 Img_0691c_20230911175601  井後神社から東に下ると、JR関西線に行き当たります。JRの踏切には、固有名詞がついていますが、ここは「桑名道踏切」。前にも書いたのですが、なぜ桑名道なのかは、不明。というか、ネットでは関連する情報が出て来ません。この先で東海道に出て、桑名につながりますから、その関連かという気がします。

Img_0700c_20230911183601 Img_0703c_20230911183601  東海道に出ました。左の写真は、桑名の方を向いて撮ったもの。朝日町あたりの東海道には、右の写真のように、よく分かる「東海道」の表示板があります。

Img_0714c_20230909170501  次の立ち寄り先は、若松園。近鉄ハイキングでは恒例の立ち寄り先です。和菓子屋さんですが、申し訳ないとは思うものの、これまで、何も買ったことがありません。

Img_0718c_20230909170501 Img_0721c_20230911183901  若松園の向かいに稲垣酒造場。今まで、近鉄ハイキングなどで何度もここの前を通ったのですが、立ち寄るのは初めて。「御山杉」というお酒を造っています。私は決して大酒飲みではありませんが(少なくとも、主観的には、ですが……)、いろいろなお酒を飲んでみるのは、楽しみにしています。

Img_0725c_20230909170501  純米酒、純米樽酒ともに、カップ¥300、グラス¥150で試飲もあったのですが、こんなに暑い日に試飲とはいえ、途中で酒を飲んだら、このあと歩けなくなると思い、ここは我慢。土産に樽酒を買ったのみ。

Img_0731c_20230911184401  今度は、JR関西線の「住宅踏切」を越えて、朝日町歴史博物館へ。「住宅踏切」とは、これいかに? 公営住宅とか、社宅とかがこの近くにあったのかと勝手に想像するのですが、これもまた由来は不明。

Img_0738c_20230911184501 Img_0747c_20230909170501  こちらが朝日町歴史博物館。朝日町教育文化施設の中にあります。ここは何度も来ています。9月、10月は、江戸時代の日本書紀研究、日本画家・水谷立仙萬古焼の展示があります(こちら)。ざっと拝見してきましたが、ここで気に入っているのは、縄生廃寺の模型。エアコンが効いていましたので、ロビーでしばし休憩させてもらいました。ちなみに、縄生廃寺跡には5年前に行っています(2018年6月24日:20180624勝手に近鉄・三交バスハイキング「朝日町天神山、苗代神社、縄生廃寺跡から東海道を江場まで」)。

 キリがよいので、ルートマップその2の途中ですが、その2の記事はここまで。その3は、浄泉坊から。

2023年9月11日 (月)

20230909近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』(その1)……大矢知駅から八風街道の常夜灯、朝明川堤防を経て移田神社へ

230909091051483c  9月9日に行ってきた近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』の本編その1です。三岐鉄道との合同企画です。朝日町は、タイトルにもあるように三重県でもっとも小さな町で(面積は5.99平方キロメートル。ちなみに、川越町が8.73平方キロメートル、桑名は136.68平方キロメートル)。桑名の南隣にあります。お隣ということもあって、朝日町へは、近鉄ハイキングでも、個人的な「勝手にハイキング」でも何度か訪れ、めぼしいところはかなり回り、私としては、桑名に次いでよく歩いているところです。しかし、今回は初めてのところが2ヶ所含まれていましたので、参加したという次第。今回は、一人旅。

230909oyachi0  こちらが当日歩いてきたコース。三岐鉄道三岐線大矢知駅をスタートし、移田(うつしだ)神社、井後(いじり)神社、若松園(和菓子)、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館、浄泉坊、朝日町資料館、語らいの広場(抽選会あり)を経て近鉄名古屋線・伊勢朝日駅がゴール。コースマップ上は、6.3㎞。

Img_0477c_20230909170301 Img_0448c_20230911145401  桑名駅発9時2分の松阪行き急行に乗車。近鉄富田駅に9時9分着。ここで三岐鉄道三岐線に乗り換え。9時28分発の西藤原行きで、大矢知駅には9時32分着。運賃は合計で¥490。けっこうな賑わい。小さいホームに人があふれるほどでした。7~8月は近鉄ハイキングは休みでしたので、再開第1回ということもあるのでしょう。もらったコースマップの番号は、#103。大矢知駅を9時35分過ぎにスタート。

230909oyachi1  歩いたルートの詳しいマップその1。大矢知駅から移田神社までですが、この中で立ち寄り箇所は、移田神社のみ。大矢知駅を出てすぐ、ごくわずかに八風街道を通ります。常夜灯を見て、市神社陣屋集会所のところで右折して朝明川の堤防道路へ。国道1号線北勢バイパスにあがって、朝明川を渡ります。

Img_0483c_20230909172801 Img_0486c_20230911150501  八風街道。四日市市富田一色が起点。すぐに東海道と交差し、大矢知、平津を経て菰野町田光で巡見道と合流する道です。そこから西は、八風越の道が八風峠を越え、滋賀県に至り、近江八幡市武佐町(中山道武佐宿)まで続いています。このあたり、いかにも昔の街道という道幅。常夜灯も残っています。この常夜灯は、天保4(1833)年建立。正面に「常夜燈」、裏面に「天保四癸巳年八月吉日」とあります。

Img_0490c_20230911151201  常夜灯のすぐ先に市神社・陣屋公民館があります。市神社も、陣屋公民館も、今のところよく分かりません。どちらもネットでは情報が出て来ません。「陣屋」というのは、江戸時代末期、現在の大矢知興譲小学校のところに忍藩の陣屋が置かれたことと関係しているのかも知れません。大矢知は江戸時代を通じて、ほとんどの時代、桑名藩領でしたが、文政6(1823)年、当時の桑名藩主・松平忠堯(ただたか)公が、武蔵国忍藩へ国替えとなったのです。しかし、忍藩では桑名に比べ石高が少なく、それを補うため、北勢四郡のうち72ヵ村(松寺、蒔田、西富田を除く)4万3,000石が忍藩領になりました。そのとき、ここ大矢知に陣屋が置かれ、忍藩が支配したのです。ちなみに、忍藩が大矢知を支配してからは、八風街道の起点・富田一色は、米の積み出し港として栄えました。

Img_0493c_20230911152801 Img_0497c_20230909170301  分からないことを残したまま、右折して朝明川の堤防に向かいます。いかにもハイキングに来たという風情に見えますが、この時点ですでにかなり暑くなっていました。

Img_0522c_20230911152901 Img_0526c_20230911152901  朝明川の右岸堤防沿いに「朝明川右岸用水完成記念碑」があります。昭和39(1964)年に鉄筋コンクリート製の堅牢な井堰(出来山井堰)が造られたときの竣工記念碑です。三重県知事田中覚。ました。右岸堤防上に立派な竣工記念碑が建っています。裏面には、建造に至った経緯、規模内容が縷々述べられているそうです(足場が悪かったので、見てきてはいません)(こちらを参照)。

Img_0536c_20230911153801 Img_0540c_20230909170301  県道26号線をくぐりしばらく行くと国道1号線北勢バイパスに行き当たります。自動車専用のはずなのに、どうする?と思っていたら、朝明川を渡る部分だけ歩道がありました。ただし、ご覧のように階段を上って行きます。高いところですので、見晴らしは良好。右の写真は、進行方向である北側を撮ったもの。南東方向には、四日市港もよく見えました。

Img_0577c_20230911154302 Img_0590c_20230911154301  北勢バイパスから降りて、2㎞を過ぎたあたりで伊勢湾岸自動車道の下をくぐります(左の写真)。右の写真は、湾岸自動車道をくぐって移田神社に続く坂道の途中から、通ってきたあたりを撮ったもの。

Img_0607c_20230909170401  スタートから2.6㎞を歩いて、10時10分頃、ようやく最初の立ち寄り先である移田(うつしだ)神社に到着。ここへは一度、2020年12月に来ています(2020年12月11日:20201211勝手にJRさわやかウォーキング三重・朝日町へ……朝日町歴史博物館の「古文書から歴史をよみとく-江戸時代の朝日-」を見て、井後神社、善照寺、移田神社、井後神社旧址へ)。

Img_0604c_20230909170401  延喜式内社。移田神社の主祭神は、神社検索三重のサイトでは、埴安姫神(はにやすひめ:土をつかさどる神)、応神天皇大山祇命の3柱となっています。しかし、神社にあった由緒書きには、建速須佐之男命天照大神、応神天皇、大山祇神となっています。その由緒書きには、「移田神社の祭神は神社に奉納されていた古い神名札に稲霊埴安神とあったといわれ、埴安姫神であったものをのちに天王といい、建速須佐之男命と呼ぶようになったと伝えられる」とあります。埴安姫神も、建速須佐之男命も、伊奘諾尊(いざなきのみこと)の子ですから、両者が結びついたのでしょうか。「天王」は、牛頭天王のことでしょう。そうであれば、それは、建速須佐之男命と習合しています。明治40(1907)年、神明社の境内一社と字北谷にある八幡社、字入ケ谷の山の神社を合祀しています。さらに、明治41(1908)年、井後神社に合祀されましたが、昭和27(1952)年、移田神社は分祀し、旧地に復帰しました。神殿、拝殿は、毘沙門天の跡に平成15(2003)年、新たに造営されています。ほかにも見どころがあり、とくに拝殿前の狛犬は、エジプトのスフィンクスのようなスタイルで興味あるものでした。詳しくは、こちらの記事(2020年12月11日)をご覧ください。

Img_0627c_20230909170401  移田神社から埋縄(うずなわ)地区の集落の中を下っていくと、移田神社の社号標のあるところに出ます。移田神社の社号標、案内の石柱と、善照寺の案内標識が立っています。案内の石柱には、「延喜式内移田神社 是ヨリ二丁」とあります。一丁は60間、 すなわち約109mですから、218m。光雲山善照寺は、今回は立ち寄り先になっていませんが、真宗本願寺派のお寺。寛永18(1641)年の創建。

 その1は、マップのキリもよいのでここまで。その2は、井後神社から。

2023年9月 9日 (土)

20230909近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』(予告編)

230909091051483c  今日は、好天で暑くなりましたが(桑名での最高気温は、32.8℃)、予定通りに近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』に行ってきました。三岐鉄道との合同企画です。朝日町へは、近鉄ハイキングでも、個人的な「勝手にハイキング」でも何度か訪れ、めぼしいところはかなり回りました。しかし、今回は初めてのところが2ヶ所含まれていましたので、参加したという次第。今回は、一人旅。今日の記事は予告編です。

230909oyachi0  こちらが今日歩いてきたコース。三岐鉄道三岐線大矢知駅をスタートし、移田(うつしだ)神社、井後(いじり)神社、若松園(和菓子)、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館、浄泉坊、朝日町資料館、語らいの広場(抽選会あり)を経て近鉄名古屋線・伊勢朝日駅がゴール。コースマップ上は、6.3㎞。

Img_0477c_20230909170301  桑名駅発9時2分の急行松阪行きに乗車。近鉄富田に9時9分着。三岐鉄道三岐線に乗り換え。9時28分発の西藤原行きで、大矢知駅には9時32分着。運賃は合計で¥490。けっこうな賑わい。7~8月は近鉄ハイキングは休みでしたので、再開第1回ということもあるのでしょう。もらったコースマップの番号は、#103。大矢知駅を9時35分過ぎにスタート。

Img_0483c_20230909172801 Img_0497c_20230909170301  ハ風街道から朝明川の堤防へと向かい、堤防沿いを北勢バイパスの方へと歩いて行きます。途中、常夜灯1基、市神社陣屋集会所を通ります。朝明川にはアオサギや、ダイサギ、コサギなどが見えました。

Img_0540c_20230909170301 短い区間だけ北勢バイパスに上がってバイパス沿いの歩道を歩きます。あちこちよく見えてよい気持ち。しばらく立ち寄るところはありません。北勢バイパスから伊勢湾岸自動車道の下をくぐると、最初の目的地が近づいてきます。

Img_0607c_20230909170401 Img_0604c_20230909170401  それは、移田(うつしだ)神社。こことこのあと訪ねる井後神社は、2020年12月に来ています(2020年12月11日:20201211勝手にJRさわやかウォーキング三重・朝日町へ……朝日町歴史博物館の「古文書から歴史をよみとく-江戸時代の朝日-」を見て、井後神社、善照寺、移田神社、井後神社旧址へ)。延喜式内社。移田神社の主祭神は、埴安姫神(はにやすひめ:土をつかさどる神)、応神天皇大山祇命の3柱と神社検索三重のサイトではなっています。ここでスタートからほぼ2.6㎞。かなり汗をかいています。

Img_0648c_20230909170401 Img_0659c_20230909170401  つづいて、井後(いじり)神社。創祀は不詳ですが、元は柿村大字井戸尻の田間に鎮座し、貴船大明神とも称したようです。延喜式内社。明治41(1908)年、柿神社及び山神社を合祀したのですが、狭く、低地で洪水等の恐れがあり、かつ人家より離れていたため、明治44(1911)年、移田神社を合祀するにあたり、現在地すなわち旧柿神社に移転しています(この井後神社旧址も、2020年12月11日に訪ねています)。主祭神は、高龗神(たかおかみのかみ:水を司る神)。

Img_0655c_20230909170401 Img_0703c_20230909173901  拝殿で参拝を済ませたら、御朱印をいただきました。たいていの場合、300円ほどの初穂料を納めるのでしょうが、今日は、お賽銭だけでいただいてしまい、恐縮至極。井後神社から下っていくと、東海道に出ます。

Img_0714c_20230909170501  次の立ち寄り先は、若松園。近鉄ハイキングでは恒例の立ち寄り先です。和菓子屋さんですが、申し訳ないとは思うものの、何も買ったことがありません。

Img_0718c_20230909170501 Img_0725c_20230909170501  若松園の向かいに稲垣酒造場。今まで、近鉄ハイキングやJRさわやかウォーキングで何度もこの前を通ったのですが、立ち寄るのは初めて。「御山杉」というお酒を造っています。試飲もあったのですが、こんなに暑い日に試飲とはいえ、途中で酒を飲んだら、このあと歩けなくなると思い、ここは我慢。土産に樽酒を買ったのみ。

Img_0744c_20230909170501 Img_0747c_20230909170501  続いて、朝日町歴史博物館。ここは何度も来ています。9月、10月は、江戸時代の日本書紀研究、日本画家・水谷立仙、萬古焼の展示があります(こちら)。ざっと拝見してきましたが、ここで気に入っているのは、縄生廃寺の模型。エアコンが効いていましたので、ロビーでしばし休憩させてもらいました。

Img_0770c_20230909170501 白梅の丘の方を回って、小向山浄泉坊(おぶけさんじょうせんぼう)へ。浄土真宗本願寺派。正治元(1199)年、正治寺として小向御厨神明宮(現在の小向神社か? こちらを参照)の別当寺として建てられ、当初は禅宗でした。いろいろと経緯がありましたが、寛正の頃(1460~1465年)、伊勢左衛門尉真弘の末裔が出家して小向坊浄泉といって、正治寺に住み、応仁元(1467)年、蓮如上人が関東から帰洛の際、その教化を受けたといいます。天正年間、滝川一益の兵火にかかって焼失しましたが、慶長8(1603)年に、伊勢慶昭が小向にあった正治寺を再興し、小向山浄泉坊と改称し、寛永15(1638)年、西本願寺から木仏と寺号の公称を受けています。

Img_0777c_20230909175001  徳川家にゆかりのある桑名藩主の奥方の菩提寺になっていたことがあるといわれ、本堂の棟や、山門に徳川家の定紋三ツ葉葵が入っています。そのため参勤交代の大名はこの寺の門の前では駕籠から降りて一礼したと伝えられます。

Img_0803c_20230909170501  次の立ち寄り先である朝日町資料館へ行く前に、コースマップに「朝日小学校の円形校舎がよく見えるスポット」がありましたので、見てきました。昭和37(1962)年に建てられ、平成15(2003)年に改修されています。鉄筋コンクリート造4階建で、登録有形文化財になっています。1階から3階は、中央に柱のない円形ホールで、その周囲に特別教室等、外周にベランダがあります。4階の講堂は一室の大空間となっているそうです。

Img_0830c_20230909170501  こちらは、朝日町資料館。ここも初めて訪れました。大正5(1916)年に朝日村役場として建てられました。木造2階建の寄棟造瓦葺きで、1階には事務関係の諸室が配置され、2階には議場が設けられていました。内部の改造も少なく、地方建築の特徴を良く留めている建造物として平成12(2000)年に国の登録有形文化財となりました。現在は農耕・養蚕関係の資料など民俗資料を展示しています。

Img_0875c_20230909170601 Img_0872c_20230909170601  最後に、語らいの広場で抽選会。ここは、平成10(1998)年に「東海道ポケットパーク」として整備されたところでしたが、令和2年に改修整備され、「語らいの広場」となっています。コースマップに番号が付与されており、その下1桁が、3、7、9であれば当り。私のマップは、#103でしたので、見事当選! 若松園さんのお菓子が1つということで、みやこまんじゅうをいただきました。

Img_0879c_20230909170601 Img_0889c_20230909175901  ゴールの近鉄名古屋線伊勢朝日駅。11時半過ぎに到着。11時43分に名古屋行き準急がありましたので、それに乗車。桑名駅には、11時48分着。¥240。今日は、自宅にて昼食。

Screenshot_20230909121201c  今日のGoogle Fitのデータ。8.8㎞を歩いていますが、キョリ測では、現地では7.0㎞ほどとなっています。歩数は、16,220。暑い中、よく歩きました。

230909144048413  土産は、稲垣酒造場の樽酒。御山杉の純米酒を樽に詰めたものをさらに瓶詰めにして販売。¥1,800。色合いはわずかに黄色。甘さはわずかで、すっきりしており、やや苦みがあるかなという感じ。ちなみに、初めて飲むと思ったら、娘から桑名のすし道場で飲んでいたという指摘がありました(苦笑)。そういえば、そうかも知れません。

Screenshot_20230909114053 Screenshot_20230909114031  さらに、今回から参加証は、あみま倶楽部のアプリで。便利ですねぇ。あらかじめ参加するハイキングにログインしておき、指定されているスポットでチェックインするとスタンプがもらえます。指定スポットをコンプリートすると、踏破賞がいただけます。左は踏破賞の記録、右はチェックポイント4ヶ所でのデジタルスタンプ。

230909053508462c 230909053530561c  ついでの余談。拙宅ベランダ園芸のアサガオ。今朝は、合計6輪。今年の最多記録。勢いのある方に5輪。これで累計41輪。明日もまだまだ咲きます。

2023年2月26日 (日)

20230226近鉄ハイキング酒蔵みてある記「銘酒『神楽』神楽酒造をたずねて」(一回完結)

Img_0116c_20230226160401  冬の寒さに加えて、桑名では、最大風速7.1m/sという強風の1日でした。天気は良かったので、予定通り、近鉄ハイキング酒蔵みてある記銘酒『神楽』神楽酒造をたずねて」に行ってきました。同級生K氏と二人で、です。

Img_0007c_20230226160501  近鉄桑名駅9時2分発の松阪行き急行に乗車。四日市駅に9時14分着、9時29分発の湯ノ山行き普通に乗り換え。伊勢松本駅には、9時34分着。¥380。われわれが着いたとき、受付には、すでに100人をはるかに超える大行列。去年も来ましたが、その3倍くらいの人が並んでいる感じ。

Img_0017c_20230226160502 Img_0022c_20230226160502  しばらく並んで、コースマップを受け取り、スタートできたのは9時45分を過ぎた頃。もらったコースマップについた番号は、#165でした。去年は#52ですから、やはり3倍以上。コースは、去年と同じ。

6d7149c3_20230226162301  こちらが歩いたコースを描いたもの(去年のものを流用しています)。立ち寄り先は、ほぼ神楽酒造のみ。途中、春の丘、夏の広場を通ります。去年はどちらにも立ち寄りませんでしたが、今年は夏の広場で小休止。この2箇所は、「四郷地区風致地区 ふるさとの道」として整備されています。ただし、夏の広場近くで標高が68メートルあり(キョリ測によるデータ)、アップダウンはかなりキツく、運動量はけっこうなもの(苦笑)。

Img_0027c_20230226160501 Img_0034c_20230226160502  左の写真は、松本街道から右折したときわ4丁目あたりの住宅街。このあたりは、住宅で風もさえぎられ、平坦なところでしたから、歩きやすい。右の写真は、鹿化川沿いを歩いているところ。去年は、ダイサギやカワセミを見たのですが、今年は、ムクドリとハクセキレイくらいしかいませんでした。

Img_0045c_20230226160501 Img_0049c_20230226160501  吉田橋で左折し、橋を渡るとだんだんと上り坂になります。この写真は、某老人ホームの手前あたり。登り道になっているのがお分かりかと思いますが、この先で右折して、春の丘、夏の広場に向かうところは、さらにキツくなります。同級生K氏いわく、「采女の杖衝坂に負けないな」と。確かに。

Img_0068c_20230226160501 Img_0069c_20230226160501  坂登りの途中は、余り写真を撮る余裕もありませんが、こんな竹林の中も通っていきました。右は、夏の広場。まさに広場になっています。写真にある小高いところからは、木々の間から伊勢湾などが眺められるようでした。ここで水分補給などのため、小休止。ここに着いたのが10時半少し前。ここからは神楽酒造はさほど遠くはありません。

Img_0085c_20230226160501 Img_0091c_20230226160501  ただし、このような竹林の中の急な坂を下っていかねばなりません。去年も書きましたが、高齢者には足元に十分注意しないと危ないところ。10分もかからず、右の写真のように眺望が開けたところに来ます。神楽酒造の裏手、四日市市室山町に来ました。かつて住んでいた笹川団地の方がよくみえるところ。

Img_0101c_20230226160501 Img_0105c_20230226160401  道を回り込んで神楽酒造に行こうとしたら、手前の交差点の手前から(日本語がヘン)行列。受け付けや、抽選のためにならんでいるようでした。今日は、最初の受付から大行列。並ぶようになっている日のようです(苦笑)。角を曲がってもまだ右の写真のように、行列は続いています。

Img_0109c_20230226160501 Img_0113c_20230226160401  ここまで来るのに10分以上、並んだというか、待機したというか(苦笑)。それなのに、抽選会では、はずれ。かすりもしませんでした。コースマップの番号で抽選なのです。来るときの電車で、K氏が「今度も当たらないだろうなぁ」といったからかも(苦笑)。

Img_0123 Img_0130c_20230226160401  試飲も行列。今回は、濁り酒をチョイス。写真は、飲む前なのにピンボケになりました(ご愛敬)。酒粕の感じがするというとヘンな表現ですが、そんな感じ。試飲のあとは、即売会場へ。ところが、ここでも10分以上行列。普段なら並んで何かを食べたり、買ったりすることなどあり得ませんが、酒蔵は例外。いつもと同じく、「神楽 特別純米生酒」(720ml入り、¥1,320)を買ってきました。あわせて300ml入りの「神楽」を1本買って、K氏とシェアして、ささやかな宴会をしてきました。「火入 本醸造」のもの。これもおいしいお酒でした。

4c7145f4  小宴会をして、満足。ゴールの四日市あすなろう鉄道西日野駅に向かいます。もう立ち寄るところはありません。途中、左手に四郷郷土資料館が見えます。私は、5年あまり前のJRさわやかウォーキングで来たことがありますが、今は耐震工事で入れません(2017年12月19日:雪もちらつく中、JRさわやかウォーキング(関西線・南四日市駅)へ……10.9㎞コース(その3、完))。写真は、このときのもの。四日市の四郷地区は、見どころがたくさんありますから、改めて歩きに来てもいいかも知れません。

Img_0152c_20230226160401Img_0160c  西日野駅には、11時27分に到着。次の四日市行きは11時半で、すでにホームに電車が待っています。四日市あすなろう鉄道もいわゆるナローゲージで、小さい電車です。1年半あまり前からICカードが使えるようになり、便利になりました。四日市駅には11時39分着。¥270。

Img_0171c_20230226160401Dsc_0535c  食事をしようと、以前も来た近鉄四日市駅南改札口の外にあるうどん・そばの「四日市庵」を探したら、去年3月末で閉店していました(こちら)。ちょっとウロウロしたのですが、北口の外にあるふれあいモールへ。ここに餃子の王将四日市ふれあいモール店があります。「餃子の王将ラーメン」(¥572)をいただいてきました。

Screenshot_20230226135900c Img_0182c_20230226160401  近鉄四日市駅を13時28分に出る名古屋行き急行で帰宅。桑名には、13時40分着。¥300。今日歩いた距離と歩数は、左の画像の通り。Google Fitのデータですが、歩いたのは7.9㎞、歩数は、14,281歩。去年よりどちらもやや多めでした。右の写真は、今日の土産。「神楽 特別純米生酒」(720ml入り、¥1,320)。今日の晩酌(微笑)。

2023年2月12日 (日)

20230212近鉄ハイキング酒蔵みてある記「水郷 蟹江散策と山田酒造『醉泉』・『最愛』」へ(一回完結)

20230212c  今日は、今シーズン2回目の「近鉄ハイキング酒蔵みてある記」へ。近鉄蟹江駅をスタート&ゴールとする「水郷 蟹江散策と山田酒造『醉泉』・『最愛』」という企画です。近鉄の「酒蔵みてある記」は人気企画でしたが、コロナ禍でハイキングそのものの企画がほとんどなくなっていました。昨シーズンは、「酒蔵立ち寄りハイキング」として少し復活し、今シーズンはさらに本格的に戻ってきました。昨年12月10日に弥富の青木酒造へ行きましたが(2022年12月10日:20221210近鉄ハイキング「青木酒造の銘酒『米宗』を訪ねて(酒蔵みてある記)」(1回完結))、それに続いて2回目の参加。この時は一人で参加しましたが、今日は、いつもの同級生K氏と二人で。桑名での最高気温は15.9℃。曇りがちでしたが、暑いくらいでした。今回の記事は、一回完結です。

Img_9642c_20230212153601  近鉄桑名駅発9時4分の名古屋行き急行に乗車。近鉄蟹江駅には、9時15分着、¥300。受付は9時半開始なのですが、われわれが着いたときにはすでに70人くらいが並んで待っていました。駅前の歩道は狭く、受付開始頃には、2列縦隊で待つことになりました。

Kanie0  こちらが実際に歩いたルートマップ。配られたコースマップでは、約8㎞となっていましたが、立ち寄り先で歩いた、細かいところを除けば、「キョリ測」では7.7㎞でした。蟹江では、JRさわやかウォーキングもよく開催されますので、過去に5回も来ていますから、初めて訪ねるところはありません。今日の目的地の山田酒造も、5年前に訪れています(2018年3月4日:今日は、JRさわやかウォーキング「老舗造り酒屋できき酒と蟹江のまちを散策」へ(予告編))。

Img_9659c_20230212153601  近鉄蟹江駅を9時半にスタートし、西に向かいます。細い道沿いの昔ながらの商店街を抜けていくのですが、たぶん昔の駅前商店街だろうと思います。

Img_9668c_20230212153601 Img_9683c_20230212153601  スタートから15分ほどで銭洗尾張弁財天富吉神社。私自身は、4回目の訪問。尾張で唯一の銭洗弁財天です。室町時代、永享年間、北条平八郎時満が蟹江城を築くにあたり神のご加護を頂くため、鎌倉より銭洗弁天を勧請し、黄金の井戸銭洗いを造り、その浄水で軍資金を洗い、この福銭をもって蟹江城を築城したと伝えられています。100円玉4個を洗ってきました。同級生K氏が、「今までお金を洗って、金持ちになったか?」と聞きます。「小銭しか洗っていないので、大金持ちにはなっていない。せいぜい小金持ちだ」と返すと、そばにいた女性まで大笑い。洗ったお金は、大切にしまっておくのではなく、使わないといけないそうです。

Img_9690c_20230212153501 Sweetsmarchec  記念橋で蟹江川を渡ります。去年11月にも訪ねた甘強酒造が北の方に見えます。今日は、あとで訪ねる観光交流センター祭人でマルシェが開催され、ここの「純米吟醸 大寒仕込み 朝しぼり」という、今朝絞ったばかりの生原酒の販売もあるのですが、酒ばかり買って帰ると叱られそうです(微苦笑)。

Img_9698c_20230212153501 Img_9702c_20230212153501  1㎞を過ぎて、源氏島公園の近くで右折し、北へ向かいます。このあたりも昨年11月のJRさわやかウォーキングで歩いていますが(2022年11月5日:20221105JRさわやかウォーキング「地酒と文化に触れる蟹江町散策」(一回完結))、「大相撲ストリート」があります。二子山部屋・高砂部屋の力士16名の足型が路上に設置されていますが、今回は、道路の反対側を通過。その先に「足湯かにえの郷」があります。これも見ただけ。

Img_9705c_20230212153501 Img_9719c_20230212153601  学戸公園を回って、町役場の近くにある「蟹江町まちなか交流センター楽人」へ。一通り見て回り、コースに戻って北上。JR関西線を超え、須西小学校のところで、水分補給と小休止。途中、タイミング良く公園などがありませんので、道路脇のスペースにて。

Img_9723c_20230212153501  天王橋のところに「蟹江町観光交流センター祭人」。ここもよく立ち寄りスポットになります。上記のように、ここでスイーツマルシェが行われ、「純米吟醸 大寒仕込み 朝しぼり」を売っていたのですが、購入は泣く泣く断念。スイーツも、買わず。

Img_9727c_20230212153501 Img_9747c_20230212153501  2階に「須成祭」の展示がありますので、それを見てきました。須成祭は、このすぐ近くにある冨吉建速神社(とみよしたけはやじんじゃ)・八剱社(はっけんしゃ)両社の祭礼。津島の天王祭と同じく、まきわら舟が出るのです。こういうお祭りは見たことがありませんので、1回は見てみたいものです。

Img_9770c_20230212153501  天王橋を渡ったところに、その冨吉建速神社・八剱社と蟹江山常楽寺龍照院がありますが、ここも昨年11月のJRさわやかウォーキングで来ましたので、パス。

Img_9774c Img_9778c_20230212153501  蟹江川を下って、いよいよ今日のメイン・イベントである山田酒造へ。ところが、行列(笑)。たぶん試飲の行列だろうとおとなしく並びます。

Img_9795c_20230212153501  途中で試飲用のカップを配ってもらい、その際、「何倍でも、何種類でもどうぞ」と。太っ腹。2種類試飲した上で、「もうちょっとほしいよなぁ。せっかくだから」ということで、有料の「大吟醸 酔泉」の試飲をしてきました(左の写真)。さすがに有料(¥300)だけあってコップにいっぱいついでもらえました。無料試飲は、もう少し小さめのカップでしたが、そちらも2種類(計2杯)いただいてきました(微笑)。試飲は大賑わいでした。

Img_9803c_20230212153501 Img_9801c_20230212153501  例によって、土産を買うべく、直売所へ。ここも賑わっていました。右の写真にある「本醸造酔泉 しぼりたて生原酒」(720ml)を買ってきました。税込みで¥1,100。「敷地内飲食禁止」で、小宴会はできないかと思っていたのですが、山田酒造さんの東の空き地にキッチンカーンも来て、飲食できるスペースがありました。が、試飲を3杯飲んだので、今回は断念。

Img_9815c_20230212153501 Img_9808c_20230212153501  山田酒造の隣に真宗大谷派の江閣山善教寺がありますので、ちょっと立ち寄ってきました。敷地も広く、立派なお寺ですが、由緒書などはありません。ネット検索では、これという情報はありません。これで、立ち寄り先はコンプリート。蟹江川に沿って南下、県道29号線に出て左折し、東へ。消防署のあるところで右折し、近鉄蟹江駅方面へ。

Img_9827c_20230212153501  近鉄蟹江駅には、12時20分過ぎに到着。3時間弱で、キョリ測では7.7㎞を歩いてきました。立ち寄り先が少ない(パスしたところも多々あります)ので、比較的早くゴールインできました。

 Img_9833c_20230212153501 Img_9830c_20230212153501 今日は、蟹江駅で抽選会があるということでしたので、ちょっと楽しみにしてきました。コースマップに付された番号が抽選番号。私は、「71」。しかしながら、「清酒720ml」のところには、私も、同級生K氏も番号はなし。近かったのは「77」。「しまかぜふぁいる」「ひのとりものさし」もはずれ(苦笑)。

Img_9838c_20230212153401  ガックリしつつ、昼ご飯を食べられるところを探したものの、駅のすぐ近くにはありません(居酒屋は、それなりにあるのですが、ランチ営業はしていないのです)。最近、やむなく桑名まで戻って食べることに。桑名駅の周りも同じような状況なのですが…。12時37分発の四日市行き準急に乗車。桑名駅には12時53分に到着。¥300。

Img_9852c_20230212153401 Dsc_7036c  前回の美濃街道ウォーキングのときと同じく、桑名一番街にあるエンシュウヤで、日替わりランチ。¥750。今日は、味噌カツ。ここは人気の店のようで、大賑わいです。われわれも気に入りました。

Screenshot_20230212135810c Img_9869c  14時前に帰宅。Google Fitで見ると、13㎞あまりを歩いたことになっています。歩数は、18,879歩(こちらは妥当な数値だろうと思います)。土産の純米生原酒は、今日の晩酌(微笑)。来週は、伊勢朝日駅から川越の早川酒造部へ行く「銘酒早川酒造部をたずねて」がありますから、それにも行こうと思っています。同級生K氏とは、再来週の伊勢松本駅から神楽酒造を訪ねる企画(銘酒「神楽」神楽酒造をたずねて)に行く約束をしています。

2023年1月 8日 (日)

2022年ウォーキング/ハイキングのまとめ

 2022(令和4)年も新型コロナウィルス感染症はまだ治まらず、JRさわやかウォーキングや近鉄ハイキングの企画は、コロナ禍以前ほどたくさんはありませんでした。そこで、2021年同様、「勝手にハイキング」も行いつつ、JR、近鉄のウォーキング/ハイキングにも参加するということで計17回のウォーキングに出かけました。以下、時系列に沿ってそのまとめをしています。リンクは、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」の記事に貼ってあります。

1.2022年1月10日:高田本山お七夜

2022年1月10日:20220110勝手にハイキング「高田本山専修寺のお七夜」へ(予告編)

2022年1月11日:20220110勝手にハイキング「高田本山専修寺のお七夜」へ(その1)……専修寺でまずはお庭を拝見し、太鼓門、御影堂、如来堂、通天橋へ

2022年1月12日:20220110勝手にハイキング「高田本山専修寺のお七夜」へ(その2)……専修寺で御廟、御廟拝堂、納骨堂、外へ出て窪田の常夜燈、一身田寺内町の館、一御田神社からランチ

2022年1月13日:20220110勝手にハイキング「高田本山専修寺のお七夜」へ(その3)……専修寺を出て、聖俗の結界を抜け、仲之町商店街から橋向通を経て、臼井織布さんを見てゴールの伊勢鉄道・東一身田駅

89e63e82 D4041c75  真宗高田派の本山である専修寺は、私の好きなお寺です。その周囲は一身田寺内町を形成していて、なかなか良い感じの街になっています。さらに、専修寺のお七夜(大谷派でいう報恩講。親鸞上人のご命日の法要)もたびたび出かけるほど気に入っています。一度、庭園を拝観したいと思っていたら、この年のお七夜では、一身田寺内町の館のほっとガイド会の方が雲幽園(うんゆうえん)と茶室である安楽庵を案内してくださるということで、ぜひ見たいと思って出かけたのです。同級生K氏と2人旅。近鉄高田本山駅から高田本山へ。専修寺境内を周り、少し足を伸ばして、窪田の常夜燈、一身田寺内町の館、一御田神社、高田会館にある和彩あかりで昼食、土産を買って、釘貫門から中之町商店街を経て、道標1基を見て、黒門跡から伊勢別街道へ。伊勢木綿の臼井織布の建物を見て、伊勢鉄道・東一身田駅にゴール。歩いたのは9.6㎞。電車賃が計¥1,560、昼食は高田会館和彩あかりで「まぐろとろろ丼」(¥1,300)、土産は「高田山サブレ(定価¥850のところ、賞味期限が近いということで35%ディスカウントで¥595)」と、昔ながらのお七夜土産である「桜おこし」。岡田屋さんで¥800。

2.2022年2月5日:東海道ウォーキング「日永の追分~加佐登(かさど)」

2022年2月5日:20220205東海道ウォーキング(日永の追分~加佐登)(予告編)

2022年2月9日:20220205東海道ウォーキング(日永の追分~加佐登)(その1)……四日市あすなろう鉄道・追分駅から、三寺めぐりを済ませ、内部川へ

2022年2月10日:20220205東海道ウォーキング(日永の追分~加佐登)(その2)……杖衝坂で日本武尊や芭蕉に思いを馳せ、采女一里塚跡から鈴鹿に入り、自由が丘でランチ

2022年2月11日:20220205東海道ウォーキング(日永の追分~加佐登)(その3)……石薬師宿に入り、北町地蔵堂、小澤本陣跡、佐佐木信綱記念館へ

2022年2月12日:20220205東海道ウォーキング(日永の追分~加佐登)(その4)……浄福寺、石薬師寺、蒲冠者範頼之社、蒲桜を見て石薬師一里塚跡からゴールの関西線加佐登駅へ(完)

04b27b42_20230107172201 C2aaf39f  2021年は、同級生K氏と17回に分けて桑名・七里の渡し跡から伊勢神宮・内宮まで歩いて参拝しました(2022年1月5日:2021年「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」のまとめ)。「今年はどうしようか?」と考えた結果が、まずは、四日市の日永の追分から関宿あたりまで東海道を歩こうということでした。私自身、この区間は、部分的には歩いていますが、通して歩いたことがありませんでした。この東海道ウォーキングも、同級生K氏と二人旅。初回のこのときは、四日市・日永の追分から杖衝坂を上り、石薬師宿を通って、庄野宿の手前の鈴鹿・加佐登まで東海道を歩いて来ました。歩いたのは、12.6㎞。電車賃は計¥1,080、昼食は自由が丘のレストランミヤコで日替わりランチ(¥990)。このあたり、実は、大学院を修了して就職した病院からほど近いところで、懐かしいところ。レストランミヤコのランチも何度も食べました。近くのレストランスオーや、来来憲(とんてきで有名)にも来ていました。いわば、ちょっとしたセンチメンタルジャーニー(微笑)。

3.2022年2月17日:四日市市立博物館「昭和のくらし 昭和のおもちゃ」展

2022年2月17日:20220217勝手にハイキング「四日市博物館で”昭和のくらし 昭和のおもちゃ”展を見て、鵜の森公園」へ

4f9001fc  四日市市立博物館で「昭和のくらし 昭和のおもちゃ」展が開かれていましたので、それを見たついでに鵜の森公園に行ってきました。四日市市立博物館では、毎年、新年に「昭和の暮らし」などを巡る展覧会が開かれますので、私はここ数年、毎年見ています。小学生向けの学習支援展示ですが、昭和生まれの私にとっては懐かしいものが見られるのです。展覧会を見たあと、鵜の森公園へ。ここは浜田城跡で、現在は、泗水庵という茶室と鵜の森神社があります。同級生K氏と出かけてきました。歩いたのは、5.6㎞。電車賃は計600円。昼食は、寒かったので、諏訪の商店街にある東京荻窪ラーメン・えびすや四日市店で、「おぎくぼラーメン」(¥795)。四日市近鉄百貨店に立ち寄って、土産に出張販売に出ていた木村屋の「季節のあんぱん」5種類の詰め合わせ(¥1,182)。

4.2022年2月27日:近鉄酒蔵立ち寄りハイキング「神楽酒造(神楽)」

2022年2月27日:20220227近鉄ハイキング「銘酒『神楽』神楽酒造をたずねて」へ(完)……ほぼ2年ぶりの近鉄ハイキングに参加、オマケはKINGの自販機の話

6d7149c3 C0599c6b  ほぼ2年ぶりに近鉄ハイキングに参加してきました。この前に行ったのは、新型コロナウィルス感染症が蔓延し始めたころ出かけた「酒蔵みてある記」でした(2020年2月9日:20200209近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 早川酒造部『天一』」へ(完))。「酒蔵みてある記」は人気があり、再開希望がたくさん寄せられたようで、2022年、「酒蔵立ち寄りハイキング」として復活しました。神楽酒造は、四日市市室山町にあります。近鉄湯の山線・伊勢松本駅から、春の丘、夏の広場を経て神楽酒造に立ち寄り、四日市あすなろう鉄道・西日野駅がゴール。歩いたのは7.4㎞。電車賃は計¥950。試飲を1杯、土産は「神楽」という特別純米生酒の4合瓶1本(¥1,320)。昼食は、自宅にて。

5.2022年3月5日:近鉄酒蔵立ち寄りハイキング「丸彦酒造(三重の寒梅)」

2022年3月5日:20220305近鉄酒蔵立ち寄りハイキング「銘酒『三重の寒梅』丸彦酒造をたずねて」へ(1回完結)

107c9837 726e5edf  丸彦酒造さんの「三重の寒梅」はなかなかの銘酒と思います。四日市市川島町にある酒蔵です。同級生K氏と2人旅。伊勢松本駅から南へ。松井神社を経て(このあと鹿化川沿いに出るまで、境内で寄り道をし、少しコースを外れています)、鹿化川沿いを歩いて、上布田遺跡の説明板、鹿化川千本桜並木を歩いて、丸彦酒造さんへ。その後、コースマップでは伊勢川島駅へ向かうのですが、「もうちょっと歩いても良いな」ということになり、西福寺、伊勢三郎首塚、河島御厨神明神社まで足を伸ばしてきました。丸彦酒造さんで、1杯¥100の有料試飲を2杯。内緒ですが、小宴会(微笑)。歩いたのは、8.8㎞。電車賃は計¥910。直売所では、「三重の寒梅 初しぼり」(¥1,400)と、ワンカップ(¥300)を購入。昼食は、近鉄四日市駅で途中下車して、駅ナカにあるうどん・そばの「四日市庵」で天ぷらきしめん(¥380)。

5.2022年3月19日:東海道ウォーキング「加佐登~井田川」

2022年3月19日:20220319東海道ウォーク「加佐登~井田川」(予告編)

2022年3月22日:20220319東海道ウォーク「加佐登~井田川」(その1)……加佐登駅から庄野宿へ

2022年3月23日:20220319東海道ウォーク「加佐登~井田川」(その2)……汲川原から西冨田の福萬寺へ

2022年3月24日:20220319東海道ウォーク「加佐登~井田川」(その3)……西富田町から井田川駅にゴール(完)

05ea0822 E916bc31  2月5日の東海道ウォーキングの続きとして、鈴鹿市加佐登町から亀山市井田川町まで。JR関西線・加佐登駅から庄野宿に入ります。善照寺、庄野宿資料館、妙法寺、集会所・本陣跡、常楽寺、川俣神社でスダジイの大木(ちなみに、川俣神社という名前の神社が、このあたりには4社あります)、平野道道標、いぼとり地蔵、真福寺、神戸藩領界石・女人堤防碑、川俣神社・中冨田一里塚跡碑、清光寺、常念寺、福萬寺、道標(ひろせ道)、川俣神社・無上冷水井戸跡、弘法井戸、川俣神社、和泉公民館で地蔵尊、道標(のゝぼり道)、地蔵尊、明治天皇御小休所碑・観音堂跡、地福寺と実にたくさん見て回って、JR関西線・井田川駅がゴール。歩いたのは10.1㎞。電車賃は計¥1,100。昼食は、国道1号線沿いの「すき家1国亀山店」で、「クリーミーオニサラ牛丼」にお新香セットをつけて、計¥700。
 このときは、途中の庄野町集会所にいらした女性から「お茶でもどうですか?」と呼び込まれ、温かい梅昆布茶を頂き、いろいろと話を伺っていたら、「庄野 寄っといで音頭」をつくったといって、生歌を聴かせていただき、さらにそれを収録したCDまで頂戴してきました。炭坑節の替え歌でした。

6.2022年4月23日:東海道ウォーキング「井田川~亀山」

2022年4月23日:20220423東海道ウォーク「井田川~亀山」(予告編)

2022年4月25日:20220423東海道ウォーク「井田川~亀山」(その1)……井田川駅を降りて、和田一里塚跡へ

2022年4月26日:20220423東海道ウォーク「井田川~亀山」(その2)……能褒野神社二の鳥居・露心庵跡から姫垣外苑まで

2022年4月27日:20220423東海道ウォーク「井田川~亀山」(その3)……亀山城址にて多門櫓、明治天皇行在所旧蹟、亀山演武場などを見て、亀山駅にゴール(完)

066e6f35  「東海道ウォーク」の3回目。JR関西線・井田川駅から西信寺、正福寺、谷口法悦供養塔、幸福寺、福禅寺、石上寺、和田一里塚、巡検道との追分、亀山宿の江戸門口跡、福泉寺、法因寺、弘法院、樋口本陣跡、高札場跡、大手門跡、亀山城跡、亀山神社、石井兄弟亀山敵討石碑からJR関西線亀山駅がゴール。亀山駅前では、リニア開通を見越して、駅前の整備とともに、マンションの建設などが行われていました。歩いたのは、10.2㎞。電車賃は計¥1,270。昼食は、亀山駅前で食べるところがなかなか見つからず、ウロウロしましたが、結局、駅前にあった「瑞宝軒」という和菓子屋さんがやっているカフェで。最初は、和菓子屋さんだから昼ご飯はないなと思って、いったん通り過ぎたものの、ほかに飲食店はなく、戻って来て「食事ができますか?」と聞いたら、ランチがありましたので、それをチョイス。コーヒー付きで¥1,100。サワラのフライとハンバーグ。

7.2022年5月7日:東海道ウォーキング「亀山~関」

2022年5月7日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(超予告編)

2022年5月11日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その1)……亀山駅をスタートし、武家屋敷などを見て、京口門跡あたりまで

2022年5月12日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その2)……野村から太岡寺畷へ

2022年5月13日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その3)……いよいよ念願の関宿へ

2022年5月14日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その4)……念願の関宿はおもしろい(完)

602d8e55 3de10ec1  関宿は、江戸時代の町並みがよく保存されていますので、ずっと以前から一度は訪ねてみたいと思っていた、念願の地です。JR関西線・亀山駅から、加藤家屋敷、西之丸庭園、青木門跡、飯沼慾斎生家跡と道標2基、旧舘家住宅、善導寺、西之丸堀跡、京口門跡、梅厳寺、照光寺、旧佐野家住宅、光明寺、慈恩寺から野村の一里塚、亀山藩大庄屋打田権四郎昌克旧宅跡、毘沙門天、布気神舘大神社、昼寝観音、清福寺、太岡寺畷と回って、いよいよ関宿へ。関宿では、関の小萬の碑、関宿東の追分(伊勢別街道との追分)、長谷屋資料館、宝林寺、御馳走場跡、関の山車会館、延命寺、関まちなみ資料館、百六里庭(ひゃくろくりてい)・眺関亭(ちょうかんてい)、関宿旅籠玉屋歴史資料館、深川屋(銘菓関の戸を製造販売)、高札場跡、福蔵寺、地蔵院と回って、道の駅・関宿で昼食を摂って、JR関西線・関駅にゴール。歩いたのは、11.7㎞。電車賃は計¥1,450。昼食は、道の駅・関宿にある「定食屋みくら」で「冷やし海老おろしうどん」(¥840)。土産は、深川屋関の戸。和三盆と抹茶の6個ずつの詰め合わせ(¥1,118)。ちなみに、深川屋さんは創業約380年で、「忍びの隠れ蓑」だそうです。「関の戸」は、忍者の末裔・服部伊予保重が考案した餅菓子です。

8.2022年5月22日:JRさわやかウォーキング・近鉄ハイキング合同企画「四日市けいりんバンク特別開放と四日市の鉄道・バスグッズマルシェ」

2022年5月22日:20220522JRさわやかウォーキング・近鉄ハイキング共同企画「四日市けいりんバンク特別開放と四日市の鉄道・バスグッズマルシェ第2弾!!」(完)

2de6d852 41b22aed  この日は、JRさわやかウォーキング・近鉄ハイキングの共同企画である「四日市けいりんバンク特別開放と四日市の鉄道・バスグッズマルシェ第2弾!!」に娘と2人で参加してきました。近鉄富田駅をスタートし、浜園緑地、四日市港ポートビル、霞ヶ浦緑地、四日市競輪場、稲葉翁記念公園、JR貨物四日市駅を経て、JR四日市駅がゴールというコース。四日市競輪場で、バンクが特別開放されたのですが、そのためにこのウォーキングに参加したようなもの(微笑)。バンクは1周400m。直線コースが62.4mと、他の競輪場に比べ長いそうです。ここのバンクの傾斜角度(カント)は、コーナーでは32° 15′ 07″だそうですが、見た目では45°くらい傾いているように見えました。このバンクを歩いて1周。もう1つの楽しみは、JR貨物四日市駅での鉄道・バスマルシェ。ここに松阪の駅弁屋さんである「あら竹商店」さんが出店。あの「モー太郎弁当」を是非とも買いたかったのです。娘はゴールが近づくにつれ、早足になっていました。歩いたのは11.2㎞。電車賃は計¥500。モー太郎弁当は、1個が¥1,500を3個お買い上げ。

9.2022年5月28日:勝手にハイキング「松阪ウォーキング」

2022年5月28日:20220528松阪ウォーキング(予告編)

2022年5月30日:20220528松阪ウォーキング(その1)……縁切り不動、八雲神社、松阪大映、松阪撫子を見て来迎寺へ

2022年5月31日:20220528松阪ウォーキング(その2)……樹敬寺で本居宣長墓・原田二郎墓所、松阪三珍花の発祥地をめぐり、原田二郎旧宅、松阪工業高校の赤壁校舎から御城番屋敷へ

2022年6月1日:20220528松阪ウォーキング(その3)……本居宣長ノ宮、松阪神社、松坂城跡から不二屋で焼きそばにて「完」

533749d7 Bb254857  2022年は、東海道ウォーキングとして、四日市の日永の追分(東海道と伊勢街道との追分)から関宿まで歩きましたが、この先は、JR関西線と東海道とが離れてしまい、「電車で行って歩き、電車で帰る」というスタイルで行けるのは関まで(三重県にはもう1箇所、坂下宿があり、その先は鈴鹿峠越えになります)。次のウォーキングはと考え、取り敢えず、この日は松阪へ。松阪駅から八雲神社、来迎寺、常教寺、樹敬寺(本居宣長の墓があります)、御城番屋敷、松坂城跡などを巡ってきました。同級生K氏との二人旅。歩いたのは、8.7㎞。電車賃は計¥1,920。昼食には不二屋の焼きそば(¥800)。土産は、いつもの柳屋奉善老伴。6個入りで¥1,140。

10.2022年6月12日:勝手にハイキング「水の都・大垣ウォーキング」

2022年6月12日:20220612水の都・大垣ウォーキング(予告編)

2022年6月17日:20220612水の都・大垣ウォーキング(その1)……大垣城、郷土館、藩校敬教堂跡から八幡神社へ

2022年6月18日:20220612水の都・大垣ウォーキング(その2)……四季の路を通り、円通寺から船町川湊、奥の細道むすびの地へ

2022年6月21日:20220612水の都・大垣ウォーキング(その3)……船町川湊から美濃路を歩いてゴールの大垣駅へ(完)

74eecb4c Beac5431  当初は前日に予定していたものの、天気があまり良くないという予報で、この日に延期しました。大垣は、水の都といわれますが、まさにその通りで、とても良いところでした。養老鉄道大垣駅がスタート&ゴール。大垣城、郷土館、大垣藩校敬教堂跡、八幡神社、円通寺、奥の細道むすびの地、住吉神社、船町港跡・港灯台、船町道標、美濃路大垣宿本陣跡、大手門跡、堀抜井発祥の地、愛宕神社・岐阜町道標などを回ってきました。現地で歩いたのは、6.3㎞ほどでしたが、あちこちで資料館なども見て回り、4時間半も滞在。この日も同級生K氏と二人旅。歩いた合計距離は、8.7㎞。電車賃は、養老鉄道の1日フリー切符を購入し、¥1,500。昼食は、大垣駅ビルのアスティ大垣にある「おらが蕎麦」でちくわ天おろしそば(¥660)。土産に「金蝶園製菓総本家」で、大垣名物水まんじゅう。

11.2022年7月17日:勝手にハイキング「堀川・宮の渡し・熱田神宮ウォーキング」

2022年7月17日:20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング

2022年7月18日:20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング(その1)……アオサギを見つけ、松重閘門から堀川沿いを下り、闇之森八幡社、堀川橋梁へ

2022年7月19日:20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング(その2)……尾頭橋他から断夫山古墳、白鳥古墳へ

2022年7月20日:20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング(その3)……被爆堤防・空襲跡、宮の渡し跡、円通寺、熱田神宮から神宮前駅でゴール(完)

41cc9858 5551fb0d  同級生K氏と二人で、名鉄名古屋本線山王駅から松重閘門、そこから掘川沿いを歩いて下り、熱田神宮公園で断夫山古墳と、すぐ近くにある白鳥古墳を見て、宮の渡し跡へ。その後、円通寺と熱田神宮にお参りしてきました。歩いたのは合計10.5㎞。電車賃は計¥1,300。昼食は、熱田神宮内にある宮きしめん神宮店で、冷やし宮きしめん(¥800)。ここできしめんを食べたかったのですが、これまでは大賑わいで諦めていました。ようやくリベンジ。土産は、定番のきよめ餅。5個入りで¥750。

12.2022年9月2日:勝手にハイキング「壬申の乱1650年記念大矢知ウォーキング」

2022年9月2日:20220902勝手にハイキング「壬申の乱から1350年記念 霞ヶ浦~大矢知ウォーキング」(予告編)

2022年9月5日:20220902勝手にハイキング「壬申の乱から1350年記念 霞ヶ浦~大矢知ウォーキング」(その1)……霞ヶ浦駅から志氐神社、明円寺そして大膳寺跡へ

2022年9月7日:20220902勝手にハイキング「壬申の乱から1350年記念 霞ヶ浦~大矢知ウォーキング」(その2)……浄恩寺、南北伊賀留我神社、荒木十兵衛頌徳碑から浄恩寺道道標へ

2022年9月8日:20220902勝手にハイキング「壬申の乱から1350年記念 霞ヶ浦~大矢知ウォーキング」(その3)……久留倍官衙遺跡・くるべ古代歴史館、長倉神社、照恩寺、忍藩大矢知陣屋跡から龜屋佐吉でかき氷を食べて大矢知駅にゴール(完)

78c5b717 5b2cfbe1  2022年は、壬申の乱(672年)から1350年ということで、「壬申の乱から1350年記念 霞ヶ浦~大矢知ウォーキング」と銘打って出かけてきました。霞ヶ浦駅をスタートして、志氐(しで)神社、明円寺、大膳寺跡、浄恩寺、南北伊賀留我神社、荒木十兵衛頌徳之碑、天武天皇迹太川遙拝所跡、久留倍官衙遺跡・くるべ古代歴史館、長倉神社、照恩寺、大矢知興譲小学校(忍藩陣屋跡)、亀屋佐吉などを回って、三岐鉄道三岐線大矢知駅まで。歩いたのは、10.2㎞。電車賃は計¥710。暑い時期に大矢知に行くなら、何が何でも立ち寄ってかき氷を食べなくてはと思って、亀屋佐吉で「白玉和三盆金時みるく」(¥870)をいただいてきました。昼食は、桑名駅コンコースにある伊勢ノ国食堂しちりで、「天ぷら中華そば」(¥850)。同級生K氏と二人旅。

13.2022年9月24日:勝手にハイキング「笠寺観音を訪ねて」

2022年9月24日:20220924笠寺ウォーキング(超予告編)

2022年9月26日:20220924笠寺ウォーキング(その1)……名鉄桜駅をスタートし、桜神明社、富部神社、呼続公園の頼朝公旗掛松

2022年9月29日:20220924笠寺ウォーキング(その2)……長楽寺、東海道、笠寺観音へ

2022年9月30日:20220924笠寺ウォーキング(その3)……法性寺、笠寺公園で見晴台考古資料館、住居跡観察舎、笠寺高射砲陣地跡、きんさん桜・ぎんさん桜、笠寺一里塚跡、七所神社を巡る(完)

63d8472e 361873db  同級生K氏と前日に計画していたのですが、台風15号の影響で雨になりましたので、この日に順延。まさに台風一過で、よく晴れました。名鉄名古屋本線桜駅をスタート。桜神明社、富部神社、呼続公園、長楽寺から東海道を少し歩いて笠寺観音へお参り。続いて笠寺公園にある見晴台考古資料館から笠寺一里塚跡と七所神社を経て、名鉄名古屋本線本笠寺駅まで。名鉄線では1駅分でしたが、ぐるぐると回って、歩いた距離は8.5㎞。電車賃は計¥750。昼食は、笠寺駅近くの「珈琲ミハル」へ。創業60年を超えている、まさに昭和風の喫茶店で、和風ハンバーグランチ、コーヒー付きで¥850。

14.2022年10月9日:勝手にハイキング「桑名駅西ウォーキング」

2022年10月9日:20221009桑名駅西ウォーキング(一回完結)

C9f59c3f 0cf02eed  桑名駅集合で、円妙寺、大福田寺、円妙寺墓地、立坂神社𦾔跡、聖衆寺、秋葉三尺坊大権現から竹林を歩いて、式部泉を見て、高塚山古墳の麓へ行くつもりだったのですが、竹林が住宅工事で通れなくなっていて、予定変更。北別所神明社へショートカットし、さらに、旧桑名市民病院跡地を見て、岸西山へ。大正寺、岸西山遺跡、尾野神社北之社、尾野神社・立坂神社・舟着社、専明寺、照源寺と歩いてきました。歩いたのは、8.6㎞。全行程徒歩です。昼食は、目利きの銀次桑名駅前店であじフライ(¥700)。この日も名コンビの同級生K氏と。

15.2022年10月29日:JRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」

2022年10月29日:20221029JRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」(予告編)

2022年10月30日:20221029JRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」(その1)……関西線河曲駅をスタートし、鈴鹿市考古博物館、伊勢国分寺跡、冨士山1号古墳、高岡山中央公園から高岡城跡へ

2022年11月1日:20221029JRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」(その2)……常夜灯2基、神戸の見附跡、観音寺、龍光寺、神戸宗社、神戸城跡を経て伊勢鉄道・鈴鹿駅にゴール(完)

60828a9e 8d8aad39  JR関西線河曲(かわの)駅から鈴鹿市考古博物館、伊勢国分寺跡、冨士山1号古墳、高岡山中央公園、高岡城跡、常夜灯、神戸の見附跡、観音寺、龍光寺、神戸宗社、神戸城跡と回ってきました。長丁場でしたが、3箇所ほど寄り道をしてきました。今回も同級生K氏と二人旅。歩いたのは合計15.2㎞。電車賃は計¥1,060。昼食は、鈴鹿市駅の手前で、京都北白川 ラーメン 魁力屋 鈴鹿矢橋店に立ち寄り、「特製醤油味玉ラーメン(¥869)」。伊勢国分寺跡と、鈴鹿市考古博物館は訪ねてみたかったところです。高岡城跡からの眺めはかなりよいものでした。こういうところに城をつくりたくなるのはよく分かります。

16.2022年12月10日:近鉄ハイキング「青木酒造の銘酒『米宗』を訪ねて(酒蔵みてある記)」

2022年12月10日:20221210近鉄ハイキング「青木酒造の銘酒『米宗』を訪ねて(酒蔵みてある記)」(1回完結)

Ec25e466 F252419a  近鉄ハイキングでは、3年ぶりに「酒蔵みてある記」が復活し、今日がその初回。これはやはり行くしかありません。弥富駅を出て途中、薬師寺、難畑地蔵尊、興善寺地蔵に立ち寄り、東名阪自動車道を越えて、愛西市へ。青木酒造で試飲、抽選会、即売会。その後は、ひたすら弥富駅に戻るコースですが、帰り道に源空寺と聖覚寺にちょっとだけ寄ってきました。今回は1人。ちなみに、4年前に同じコースで青木酒造に行っています(2018年12月9日:20181209近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 青木酒造の銘酒「米宗」をたずねて」へ(予告編)……いよいよ「酒蔵みてある記」の季節到来)。歩いた距離は、11.7㎞。電車賃は計¥520。青木酒造で「純米米宗」の720mmlを1本買ってきました(¥1,600)。昼食は、自宅にて。

17.2022年12月23日:勝手にハイキング「長島ウォーキング」

2022年12月23日:20221223長島ウォーキング(予告編)

2022年12月25日:20221223長島ウォーキング(本編その1)……近鉄長島駅から光岳寺、長島八幡社、小田江神崎神社、大智院、光栄寺、稲荷阿岐波神社、長島城跡へ

2022年12月26日:20221223長島ウォーキング(本編その2)……正敬寺、花林院、善明寺、蓮生寺、明治の東海道道標、又木神明社、願證寺、深行寺から水辺のやすらぎパーク・旧久我屋敷へ

2022年12月27日:20221223長島ウォーキング(本編その3)……長島川遊歩道を歩いて日神神社にお参りしなばなの里へゴールして地ビールで乾杯(完)

31bdc6b8 2953d50f  同級生K氏と二人で桑名市長島町をウォーキング。2022年のウォーキング納めです。近鉄長島駅から南のあたりの歴史散歩という次第。光岳寺、長島八幡社、小田江神崎神社、大智院、光栄寺、稲荷阿岐波神社、長島城跡、正敬寺、花林院、善明寺、蓮生寺、神明社、崇泉寺、願證寺、皇大神社、深行寺、旧久我屋敷・水辺のやすらぎパーク、長島川遊歩道、日神神社と回って、なばなの里がゴール。なばなの里では、今年のウォーキング納めを祝して、ビールで乾杯してきました(微笑)。「長島ビール園」で冬季限定のビールである「ボック」で祝杯を挙げた次第。歩いたのは、合計12.6㎞。電車賃・バス代は合計¥640。

2022年12月10日 (土)

20221210近鉄ハイキング「青木酒造の銘酒『米宗』を訪ねて(酒蔵みてある記)」(1回完結)

Img_5387c_20221210144901  若干迷っていたのですが、結局、今日は、近鉄ハイキング「青木酒造の銘酒『米宗(こめそう)』を訪ねて」に行ってきました。今日は、朝は4.9℃と冷えたものの、風も弱く暖かく、歩いていて汗ばんだくらいでした。桑名での最高気温は、15℃を超えています。近鉄ハイキングでは、3年ぶりに「酒蔵みてある記」が復活し、今日がその初回。これはやはり行くしかありません。

Img_5225c_20221210144801 Img_5221c_20221210144801  受付は、近鉄名古屋線弥富駅で9時30分からでしたので、桑名駅を9時21分に出る名古屋行き普通電車に乗車。弥富には、9時29分に到着。¥260。酒蔵みてある記ではよくあることですが、すでに受付は始まっていました。No.72の番号が附されたコースマップを受け取り、早速スタートします。

221210map  こちらが今日、歩いたルート。弥富駅を出て途中、薬師寺、難畑地蔵尊、興善寺地蔵に立ち寄り、東名阪自動車道を越えて、愛西市へ。青木酒造で試飲、抽選会、即売会。その後は、ひたすら弥富駅に戻るコースですが、帰り道に源空寺と聖覚寺にちょっとだけ寄ってきました。前回(2018年12月9日:20181209近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 青木酒造の銘酒「米宗」をたずねて」へ(予告編)……いよいよ「酒蔵みてある記」の季節到来)、試飲のし過ぎもあってか、コースミスをしでかしましたが、今日は完璧(微苦笑)。

Img_5287c_20221210144801 Img_5280c_20221210144801  最初の立ち寄り先は、鯏浦山薬師寺。スタートから約1.4㎞。ここは、曹洞宗のお寺ですが、かつて織田信長が築いた鯏浦城と呼ばれる砦がありました。このあたりに勢力を持つ一向門徒・服部党(服部友貞が当主)を攻めるためです。信長の弟・信興が城主となったのですが、元亀元(1570)年、小木江城で戦死。怒った信長は大軍を送って、天正2(1574)年、ことごとく焼き尽くしたといいます。鯏浦城には信興の念持仏薬師如来を安置する御堂があり、それがこの薬師寺の前身です。右は、境内にある「鯏浦城跡」の石碑(昭和51(1976)年に建立)。この辺りは、昔は海岸線であり、荷之上集落とともに自然堤防上に立地し、蟹江城と並んで中世期城砦の最南に位置しており、織田が服部党に対峙する拠点だったのでしょう。

Img_5262c_20221210144801 Img_5266c_20221210144801  境内には、また、クスノキの大木があり、「薬師寺の大楠」として親しまれています。この大楠は、樹齢600年以上といわれます。かつてこの付近が海岸線だったことから磯部の楠として有名だったそうです。人々は、この楠の葉を薬として用い病を治したといわれ、 また一説には豊臣秀吉が舟をつないだとも伝えられています。樹下には小祠神明社が祀られ参拝者が跡を絶たなかったようですが、明治時代に弥富神杜に合祀されています。織田信長と一向門徒・服部党との戦いは、後の長島一向一揆にもつながるものです。

Img_5296c_20221210144801 Img_5306c  続いて、難畑地蔵尊。このお地蔵様は、織田信長と服部党・一向門徒との戦場となり多くの犠牲者を供養するために建立されたもので、もとは、この場所ではなく、この東にある東弥生台団地の一角にあったそうです。信長に一面焼き払われた「鯏浦下の割」古戦場は、その後、その後人骨や武具、矢刀などが掘り出され、耕作しようとしても大変難儀に合うことがあり、難畑と呼ばれていました。そのうちに遺骨などを集めて、地蔵尊を祀りました。明治になって、ある時、農家の娘が眼病になり、地蔵尊が「我を中地道の人通りに移してくれたらお前の眼病を治してやる」とその娘の夢枕にたったといいます。村人十数人が、そのとおり、中地道の傍らにお堂を建立し、道行く人にお参りさせたら娘の眼病はたちどころに治ったという言い伝えがあります。これは、前回来た時にボランティアガイドの方に伺った話。

Img_5316c_20221210144901 Img_5324c_20221210144901  西中地の交差点を左折し、東名阪自動車道弥富インターチェンジの方に向かいます。インターの手前に興善寺地蔵。このあたりは、「白頭(しらこうべ)」といい、蓮如上人の孫にあたる実正を養子に迎えたほどの由緒ある寺「荷上山(がじょうざん)興善寺」がありました。寺伝によると、桓武天皇の勅願で延暦14(796)年に創建されたといます。元は天台宗でしたが、永正年間(1504~1521年)に浄土真宗に改めています。信長の時代に長島の願證寺と組んで一揆を起こし、天正2(1574)年に焼き払われたものの、直ちに復興。しかし 寛永4(1627)年の大地震で倒壊し 清州に移転し、さらに名古屋に移りました。廃跡となったその後、白頭池からこの2体の石仏が掘り出され、「興善寺の地蔵」として、服部肇家と斎藤光男家が先代より代々この墓地に安置してきました。昭和51(1976)年に弥富の文化財に指定を受けてからは荷之上区が管理しています。弥富市に残るもっとも古い石仏だそうです。ちなみに、ネットで調べると、名古屋市中区新栄に真宗本願寺派の興善寺という寺があります。

Img_5364c_20221210144901   東名阪自動車道をくぐり、田園地帯に入って、多度山を遠くに見ながら進みます。4年前に同じコースのハイキングに来た日は、寒くて、多度山など養老山脈には雪が積もっていたのですが、今日は、初めにも書きましたように、暖かい。ネックウォーマーは、歩き始めてすぐに外したくらい。ダウンジャケットでなくてもよかったかもしれません。

Img_5380c_20221210144901 Img_5383c_20221210144901  スタートから4.4㎞ほど、10時25分くらいに青木酒造に到着。青木酒造さん、創業は江戸後期である文化2(1805)年。こちらに「蔵元のこだわり」がありますが、濃厚で強い酒、本醸造以上のお酒を製造し、酒母は山廃仕込(山卸廃止仕込み)、生酛仕込(山卸仕込み)をメインとしています。

Img_5392c_20221210152401 Img_5399c_20221210152501  まずは、抽選会場でチェック。勇んでいったものの、敢えなく敗退。前回も外れましたので、これで連敗です(苦笑)。1番違いの71番であれば、近鉄クリアファイルがもらえたのに。

Img_5406c_20221210144901 Img_5402c_20221210144901  続いて、試飲へ。純米初しぼりの「純米米宗」をいただきました。辛口で、トロッとした印象のお酒。美味い! 前回は、このほか、「活性手汲みどぶ 純米酒」や梅酒など、計4杯も試飲しましたが、そのあとコースミスをしましたので、今日は、この1杯だけ。ホントです。

Img_5410c_20221210144901 Img_5413c_20221210153101  即売会では、試飲した「純米米宗」の720mmlを1本買ってきました。4年前は、1本¥1,300でしたが、今回は¥1,600。たまにはちょっと贅沢をしても罰は当たらないでしょう。時節柄、敷地内での飲食は不可ですし、キッチンカーなども来ていませんでしたので、サッサと出て来ました。来年2月4日(土)にも酒蔵開放があるそうです。

Img_5438c_20221210144901  青木酒造から東へ300mほどのところに、稱名山源空寺。浄土宗のお寺。前回も勝手に立ち寄ったのですが、由緒などを記した看板もなく、ネットで検索しても何も出て来ませんでした。クスノキでしょうか、大木が印象的です。源空寺の先、2本目の交差点を曲がるのが正しいルート。前回は、なぜか「ここは違うな」と思い込んで、もう1本先まで行ってしまったのですが、今日は試飲も控え目にし、ストリートビューでも予習してきましたので、バッチリ(微苦笑)。

Img_5455c_20221210144901 Img_5459c_20221210144901  曲がったすぐのところに真宗大谷派の金剛山聖覚寺。ここも詳しいことは分かりませんでしたが、田園地帯にあり、自然環境のよいお寺。山門が、長屋門のような立派な門であるのが印象的でした。

Img_5513c_20221210145001  このあとは立ち寄るところはありません。途中からは、往きに通ったのと同じ道をたどって、近鉄弥富駅へ。11時20分頃到着。一回りしてきた訳ですが、歩いたのは7.9㎞。時間は2時間弱。ハイ・スピード・ハイキング(笑)。立ち寄り先が少なく、立ち寄ったところでも見て回る事もありませんでした。酒蔵も宴会ができませんでしたから、こんなもの。弥富まで電車で来て、酒蔵へ歩いて酒を買いに行ったという感じ。

Img_5534c_20221210154601 Img_5566c_20221210145001  弥富駅11時24分発の四日市行き準急に乗車。桑名駅には11時32分着。¥260。帰宅は、11時50分。朝、家を出たのが8時55分頃でしたから、全行程含めて、3時間。歩いた距離は、Google Fitのデータではトータルで11.7㎞。ちょっと実際よりも多い気がします。

Img_5508c_20221210145001  余談その1。前回の記事にも書きました。前回来た時「鯏」という漢字が読めませんでした。「ウグイ」です。ウグイは淡水魚ですが、昔このあたりにたくさんいたということかもしれません。

Img_5543c_20221210145001  余談その2。帰りに桑名駅に着いて、自由通路から三岐鉄道北勢線西桑名駅を眺めたら、「ヴィアティン三重」ペインティングの車両が止まっていました。この車両、きちんと撮影したことがありませんでした。急いで行ったのですが、発車直後になってしまい残念。来年3月末日まで運行されますから(こちら)、それまでの間にぜひ、きちんと撮影したいものです。

1670636005718c  こちらは、今日の晩酌にでもいただこうかと思っています(微笑)。

 【付記【12/10夜】 これは美味しい(微笑)。試飲のところで書いたとおり、辛口でトロッとしていて、堪りません。酒蔵のこだわり通り、濃くて強い酒。ついつい飲み過ぎそうです。ここはグッと我慢。明日以降にも残しておきます。

2022年5月22日 (日)

20220522JRさわやかウォーキング・近鉄ハイキング共同企画「四日市けいりんバンク特別開放と四日市の鉄道・バスグッズマルシェ第2弾!!」(完)

Img_3151c_20220522162501 0522kintetsutomidawalk  最高気温29.4℃という暑さの中、今日は、タイトルのようにJRさわやかウォーキング・近鉄ハイキングの共同企画である「四日市けいりんバンク特別開放と四日市の鉄道・バスグッズマルシェ第2弾!!」に行ってきました。近鉄富田駅をスタートし、浜園緑地、四日市港ポートビル、霞ヶ浦緑地、四日市競輪場、稲葉翁記念公園、JR貨物四日市駅を経て、JR四日市駅がゴールというコース。四日市競輪場以外は、何度か訪ねていますので、今日は1回完結。

Img_2700c_20220522163201 Img_2706c_20220522163201  近鉄桑名駅を8時42分に出る五十鈴川行き急行に乗車。近鉄富田駅には、8時49分着。¥260。東口の南西の広場が受け付け。スタート受付は、JRさんが担当。コースマップも、JRさわやかウォーキングのものをいただき、8時55分にスタート。

220522jrwalkingtomida  こちらが実際に歩いたルート。今日は、余分なところには立ち寄っていません(微笑)。実は、娘が一緒に行くと行って同行。さすがに若いだけあって、歩くのが速い(苦笑)。ときどき置いて行かれそうになります。私はあちこちで写真を撮りますから、余計にそうなります。

Img_2715c_20220522163501 Img_2719c_20220522163501  スタートしてしばらくは十四川の桜並木沿いを進みます。400mあまりで、旧東海道を越えます。右の写真が、東海道。南の方を見ています。去年5月8日に「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参り」でこのあたりを歩いていました(2021年5月8日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(予告編))。

Img_2752c_20220522164201 Img_2764c_20220522164201  スタートから1.4㎞ほど、9時15分頃に富田湾。入江がマリーナになっています。国道23号線のすぐそば。その国道23号線をくぐったところに浜園緑地。緑の中にまっすぐな遊歩道があります。調べてみると、どんぐり林もあるそうです。

Img_2786c_20220522164801 Img_2792c_20220522165001  四日市港の様子を見ながら南西へ。霞大橋を渡って四日市港ポートビルへ。今日は好天でしたので、ここの14階にあるうみてらす14から景色を眺めるのがとても楽しみでした。今日の3大楽しみの1つ目。JRさわやかウォーキング特典で無料。このポートビルは、高さ100m、県内でもっとも高い建物なのです。右の写真は、ここに来るのに渡ってきた霞大橋方面。南西の方角。

Img_2817c_20220522165001 Img_2801c_20220522165001  左の写真は、北の方角。川越町から桑名市方面。中央あたりにいなばポートラインという道路が見えています。右の写真は、上右の方角ですが、もっと下を見下ろしたもの。

Img_2829c_20220522165301  スッキリ晴れていれば、セントレアも見えるのですが、今日は霞んでいました。ちょっと残念。

Img_2854c_20220522165401  四日市港ポートビルから再び霞大橋を渡ってさらに南西に。このあたりは、霞ヶ浦緑地という相当広い緑地になっています。ゆめくじら公園もありますし、野球場、テニス場などの運動施設もあります。

Img_2883c Img_2879c_20220522165901  その先で、今日の3大楽しみの2つ目、四日市競輪場。愚息が高校1年生の時、自転車競技部で活動していましたので、競技の応援などできたことはありましたが、今日は、バンクが特別開放されるのです。そのために、今日、参加したようなもの。バンクは1周400m。そのバンクを1周してきました。昭和27(1952)年に四日市市が開設しています。

Img_2902c_20220522165901  直線コースが62.4mと、他の競輪場に比べ長いそうです。ここのバンクの傾斜角度(カント)は、コーナーでは32° 15′ 07″だそうですが、見た目では45°くらい傾いているように見えました。今日のウォーキングでは、赤い部分から内側を通るようにと指示されましたので、傾いたところは歩いていません。いや、このバンク・ウォーキングは、おもしろかった。来てよかったと思えました。

Img_2936c_20220522170801 Img_2939c_20220522170801  競輪場の先で、四日市ドームの前を通過。今日は、大賑わい。というのも、「四日市ばんこ祭り IN 四日市ドーム 5/21・5/22」が開催されていたのです。萬古まつりには、3年前、川原町の駅の方で開催されているときに行ったことがあります(2019年5月12日:20190511JRさわやかウォーキング「四日市港開港120周年記念ボードビルからの展望と萬古まつりを楽しもう」へ(その2)……霞ヶ浦パークブリ ッジ、三滝公園で小休止して萬古まつり会場へ、三滝川沿いを歩いてJR四日市駅へゴールにて「完」)。

Img_2942c_20220522170801  ここで、おもしろい写真が撮れました。自画自賛ですので、どうぞお気になさらないでください(微苦笑)。ガラス面だと思うのですが、そこに向かい側の駐車場の様子が映り込んでいてのです。

Img_2954c_20220522171601  さらに霞ヶ浦緑地の中を通り、霞パークブリッジ。このあたりで6㎞の手前。時刻は、10時40分頃。初めの方に書きましたように、娘につられてハイペース(苦笑)。

Img_3019c_20220522171701 Img_3054c_20220522171701  稲葉翁記念公園には、11時10分頃到着。四日市港の近代化の礎を築いた稲葉三右衛門を偲ぶ公園で、園内には「潮吹き防波堤」のレプリカが設置されています。

Img_3003c_20220522171701  こちらが、今も保存されている潮吹き防波堤。明治時代に作られた独特の仕組みを持つ防波堤で、国の重要文化財にも指定されています。潮吹き防波堤の仕組みについては、こちらに説明があります。さすがに2時間以上歩いてきましたので、もうゴールも近いのですが、ここで小休止(微笑)。

Img_3069c_20220522172201 Img_3078c_20220522172201  国道23号線を越え、JR関西線の踏切の手前を左折。JR貨物四日市駅へ。ここは、2回目(2019年11月30日:20191130JRさわやかウォーキング「JR貨物四日市駅コンテナ基地と旧みなとまちめぐり」へ(完))。ここで、四日市の鉄道・バスグッズマルシェが行われています。

Img_3089c_20220522172201 Img_3083c_20220522172201  3大楽しみの3つ目を目指して、まっしぐら(微笑)。松阪の駅弁屋さんである「あら竹商店」さんが出店しているのです。早く行かないと売り切れかもと思ったせいで、娘がハイスピードで歩いてきたようです。しかし、「今日は、たくさんつくって、松阪から持ってきました」ということで、無事にモー太郎弁当をゲットできました。

Img_3199c_20220522172601  こちらが、モー太郎弁当。名物社長さんとも少しお話しができ、ラッキー。鉄道グッズも売っていましたが、それらはスルー。

Img_3122c_20220522172901 Img_3113c_20220522172901  バスを一通り見てきました。内部にも入って、見学できるようになっていました。お子さんだけでなく、大人の方でもバス好きの方も多いようで、それなりに賑わっていました。右の写真で、向かって左は、三重交通の安全運転教習車となっていました。その右は、四日市のコミュニティバス「こにゅうどうライナー」です。

Img_3097c_20220522172901 Img_3104c_20220522173301  こちらが、その側面。そういえば、今日はどこかでこにゅどうくんに会えるかと思ったら、いませんでした。もう1つは、Red Bear(JR貨物DF200形ディーゼル機関車)。日本貨物鉄道(JR貨物)が平成4(1992)年から製作した電気式ディーゼル機関車です。つまり、ディーゼルエンジンで発電機を駆動し、その発生電力で電動機を回し推進する方式だそうです。

Img_3147c_20220522173801 Img_3132c_20220522173801  無事にモー太郎弁当もゲットできましたので、ゴールのJR四日市駅へ。11時45分頃到着。近鉄富田駅からここまで約9.5㎞。コースマップでは8.6㎞となっていました。

Img_3129c_20220522173801 Img_3136c_20220522173801  JRさわやかウォーキングといえば、この「完歩記念」のパネルを撮ってこなくてはなりません。今日は、途中3ヶ所でスタンプラリーが行われていました(四日市港ポートビル、稲葉翁記念公園、JR四日市駅)。不織布製のバッグをいただけました。

Img_3159c  JR四日市を11時54分に発車する名古屋行き快速に乗車。桑名まで1駅で、12時6分着。¥240。今日は、近かったので、往復の電車賃は、合計¥500。ただ、モー太郎弁当は、1個¥1,500でした。

Img_3195c_20220522175801  歩数は、20,000歩を越え、20,951歩。現地で9.5㎞、自宅から桑名駅往復が2.4㎞ですので、合計11.9㎞。よく歩きました。

Img_3213c_20220522175901  モー太郎弁当は、早速、昼ご飯に(微笑)。黒毛和牛のすき焼きが、ご飯の上にたっぷり乗っています。 

 

2022年5月21日 (土)

鳥がいないので、「とりてん」へ……万年青につぼみ出現

Img_2639c Img_2642c_20220521142701  アメダスの記録には出ないくらい弱い雨がときどき降っています。朝のうちは、雨雲レーダーを見ると、雲がかかっていましたので、散歩に出るのを迷っていました。しかし、9時過ぎからはしばらく大丈夫そうでしたので、出かけてきました。が、ジンクスではありませんが、九華公園あたりでポツポツと降られました(苦笑)。いつもとはコースを変え、三崎通、田町、九華公園、宮通、京町、桑名市博物館、寺町と4.1㎞。冒頭の写真2枚は、宮通の散歩友達の女性のお宅に咲いていたアジサイ。

Img_2592c_20220521142701  今日は、こちらから。ようやくというか、やっとというか九華公園の花菖蒲園で、花菖蒲が一輪開花しました。奥平屋敷跡のすぐ北にある菖蒲園で、です。去年は、5月15日に(2021年5月15日:九華公園で花菖蒲が咲き始め、京町ではツバメのヒナが誕生……コロナワクチンの接種予約も無事完了)、一昨年は5月9日に(2020年5月9日:九華公園で花菖蒲一輪開花)、それぞれ咲き始めています。

Img_2584c_20220521142801 Img_2586c_20220521142701  その花菖蒲園、ざっと見たところでは3ヶ所とも、もとがまばらであったところに補植したようでした。よく見てきたわけではありませんが、補植したものにつぼみはないような感じ。さてはて、これで花菖蒲まつりまでにつぼみが出て、花が咲くものか? というのが、散歩友達の一致した疑問。

Img_2546c_20220521142801 Img_2553c_20220521142801  さて、三崎通のお宅にあるツバメの巣では、5羽のヒナは、皆、元気にしていました。しばらく見ていても、親ツバメが来ないので不思議に思ったのですが、振り返ったら、近くの電線で身繕い中でした。

Img_2615c Img_2625c_20220521142701  九華公園では、北門を入ったところで、コゲラの鳴き声が聞こえ、目の前を1羽が飛んで行ったものの、すぐに見失ってしまいました。結局、写真が撮れたのは、スズメのヒナだけ(苦笑)。スズメのヒナは、公園のあちこちにいます。

Img_2605c_20220521142701  奥平屋敷跡にあるハシボソガラスの巣。今日は、巣にも、そのあたりにもカラスはいませんでした。ヒョッとしたら、巣立ってしまったのかも知れません。鳥たち、しっかり見守っていても、勝手に、黙って巣立って行ってしまいます。

Img_2667c_20220521142701 Img_2670c_20220521142701  鳥がいませんでしたので(というわけでもなく、期待して待っていたのですが)、桑名市博物館で今日から始まった初夏の企画展「とりてん」へ。館蔵品のコレクションから、活き活きと、色鮮やかに描かれた「鳥」たちの作品が56点も出品されています。日本画あり、洋画あり、掛け軸あり、萬古焼あり、また、松平定信、増山雪斎等の大名の描いたもの、帆山花乃舎や月僊などの画僧の絵、沼波弄山、森有節の萬古焼、地元桑名の小林研三の洋画も出ています。

Toriten2c Toriten1c  いささか余談ですが、展示を見ていたら、俳句短冊2辺の展示品と、説明とが入れ違っているのに気づいてしまいました(微苦笑)。帰りに受付の係の方に「入れ違っていませんか?」と伝えてきました。そういえば、4年ほど前にも、同様の経験をしています(2018年9月7日:散髪のあと桑名市博物館で「山林王の蔵の中」を見る……説明の入れ違いを発見(微笑)【9/8の中日新聞記事の写真に写り込んでいました】)。他人様のミスにすぐ目が行くというのは、我ながら嫌な性格をしているなぁと思えます。さらに、この4年前の時には、翌日の中日新聞朝刊に載ったこの展覧会の紹介記事の写真に我が身が写り込んでいるというハプニングもありましたっけ。

Img_2659c_20220521142701  桑名市博物館の展覧会では、いつも、ロビーに1点だけ写真撮影可の展示があります。村正の作と伝わる「脇差 無銘」(館蔵品)。村正の特徴を備えているといいます(直刃のなかに刀身の中程から茎(なかご)にかけて二度小さく波打つ心電図のような刃紋があり、その形が表裏で揃っている)。

Img_2684c_20220521142701Img_2530c_20220521142801  ところで、ベランダ園芸のその後。今日はまずは、万年青。いつだったか記憶がないのですが、家内の母からもらってきたもの。枯れずにいたのですが、初めてつぼみらしきものが出て来たのです。これは思わぬ成果となりそうです。

Img_2515c_20220521142801 Img_2517c_20220521142801  サギソウは、お陰様で順調です。5月11日に届いて10日目。今のところは、水が切れないように気を配っているだけですが、このままうまく行って欲しいと切に願っています。

Img_2521c_20220521142801  アサガオも順調です。まだまだ芽が出て来ますので、間引きはしていません。3鉢に蒔きましたが、写真で向かって左端にあるものは、家内の母に進呈することにし、本日、出荷(といっても家内が持っていきました)。

Img_2577c  余談。明日は、JRさわやかウォーキングと近鉄ハイキングの共同企画のイベントが四日市であります(四日市けいりんバンク特別開放と四日市の鉄道・バスグッズマルシェ第二弾!!)。近鉄富田駅→浜園緑地→四日市港ポートビル→霞ヶ浦緑地→四日市競輪場→稲葉翁記念公園→JR貨物四日市駅→JR四日市駅という、8.6㎞コース。ポートビルの展望室に無料で上がれ、四日市競輪場でバンクが特別に開放され、JR貨物四日市駅で鉄道各社のグッズの他に「あら竹」(松阪市)の駅弁が販売されるのです。あら竹の駅弁は、人気商品ですから、遅いとゲットできないかも。

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  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

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    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)
  • 磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)

    磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)
    磯田さんの本は面白い。というのも、話のもとには古文書があるからだと思う。その古文書も磯田さん自身が、古書店などで発掘してきたものがほとんどで、それ故、内容もオリジナリティが高くなる。この本は、戦国時代から幕末あたりを中心にさまざまな古文書の内容をもとに、例えば忍者の悲惨な死に方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、赤穂浪士が吉良の首で行った奇妙な儀式などなど、興味深いエピソードを浮かび上がらせている。面白いので一気読みしてしまった。 (★★★★★)

  •  佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)

    佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)
    史跡や、寺社、町並み、城、美術工芸品等の見方がやさしく解説されている本です。「事典」となっていますが、いわゆる辞書とは違って、普通の本のスタイルです。索引が充実していますので、事典としても十分に使えます。最初の版をもっていますが、40年ぶりに改訂され、写真、図版も多く、歴史散歩の最強の味方です。 (★★★★★)

  • 日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

    日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)
    今年1年、何の因果か(などと書くとお叱りを受けること必至ですが)、住んでいるマンションの管理組合の理事長を仰せつかっています。今年は、エレベーターリニューアル工事が最大のイベントで、それは無事に済んだのですが、前理事長から8年後に迫った第3回大規模修繕に向けて、修繕積立金が不足する見込みと申し送られました。確かにかなりの金額が不足しそうで、頭を悩ませていました。マンションに住みながら、そもそも基本的な知識が不足しており、管理会社のフロントマンの方の協力を得ながらシミュレーションなどをしていました。ネットであれこれ調べてはいたものの、それで得られる知識は体系的なものではありませんでした。この本は、事例を元にマンション管理について必要な知識が得られるように書かれており、まだすべて読み終えてはいないものの、とても役に立っています。任期残り2ヶ月半となって付け焼き刃ではあるものの、次の理事会に具体的に課題を申し送ることができるよう勉強中(笑)。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)

    宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊です。前2著の内容をよりよく理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。主人公は、精神科医の六麦克彦。医局から派遣されて要鹿乃原少年院に勤務して5年。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちでした。この内容は、前の2冊のように普通の新書では書き尽くせるものではなく、物語の形を借りざるを得なかったのでしょう。ただし、普通の小説として読むのには少し苦労するかも知れません。特別支援教育が普及して、知的障害や、発達障害のある子どもへの教育や支援は、以前に比べれば改善されてはいますが、最近は、家族の養護能力が十分でなかったり、親など家族自身に支援が必要なケースもたくさんあります。こうした中には、この本で取り上げられたような結末に至ることがあっても不思議ではないという気がします。極端な事例が集められていると思われるかも知れませんが、社会全体として真剣に取り組むべき課題が突きつけられています。 (★★★★)

  • 本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)

    本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)
    本田秀夫先生によるこのSB新書の4冊目のシリーズ。今回は、発達障害のあるお子さんの学校選び、学級選び、友達関係、学習や学力の悩み、不登校など、発達障害のあるお子さんの学校生活全般にわたって、どのような考え方に基づいてサポートしたら良いかについてまとめられています。それぞれ、親と先生とが、どのように取り組むことが基本となるか、解説されています。対策よりも予防的な工夫をコミュニケーション(要求ではなく)に基づいて行う、「学校の標準」を緩める、登校や成績を気にしすぎず、社会に出るための土台作りを考える、発達の特性には寛容になる、学びを大切にするが学力にこだわりすぎない、親と先生とが気づきを伝え合い相談、調整する、子どものモチベーションを重視するなど、具体的に書かれていて、分かりやすくなっています。発達障害のあるお子さんが小中学校で充実した学習が進められるための基本的な考え方やヒントが詰まっていますので、親御さんにも、先生方にもお勧めできます。 (★★★★★)

  • 佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?

    佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?
    サンドウィッチマン&芦田愛菜ちゃんMCの「博士ちゃん」に「三国志博士ちゃん」、「日本の神様博士ちゃん」として2回出演した佐々木秀斗君の自由研究を本にしたもの。何故これをここに取り上げたかというと、私のブログに載せた立坂神社の緑色の鳥居について、写真を提供して欲しという依頼が出版社からあったのです。私が提供した写真は、本書の162ページに「提供:猫の欠伸研究室」として載っています。ざっと読みましたが、大人でも、古事記や神社についてよく知らない方が、最初に手に取って基本的なことがらを知るには、わかりやすくて良い本だと思います。 (★★★★★)

  • 森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)

    森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)
    ネットで見つけ、新刊かと思って購入したのですが、4年前の本でした(微苦笑)。 若い頃に森博嗣さんの小説をすべて読んでいました。いつの頃からか、小説は読まず、森さんのエッセイだけを読むようになっています。「読書の極意を教える」と帯にはあります。もちろんそれについて書かれているのですが、私にはある種の知的生産の技術について著者の方法を開示していると読めます。「何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある」というのは、よく首肯できます。また、「教養とは保留できる能力をいう」というのも確かにそうだと思います。自分の問題として抱続けられ、また、考え続けられるのは、容易ではありませんから。 (★★★★★)

  • 井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)

    井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)
    愛媛県新居浜市にあった別子銅山は、元禄3(1690)年、伝説の切上り長兵衛によって発見されてから、昭和48(1973)年の閉山まで、283年間にわたり、累計65万トンの銅を産出しました。これは、世界の銅の産出量の1/6にも達するといいます。巨大財閥住友の礎となっただけでなく、日本の貿易や近代化にも大きく貢献したのがこの別子銅山です。江戸時代には貨幣改鋳にも深く関わった世界屈指の鉱山を舞台に、そこに関わった人達を鮮やかに描いた、本当の意味での大河小説です。徳間時代小説文庫で読みました。  (★★★★)

  • 養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

    養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    養老孟司先生と池田清彦先生の対談であれば、外れはありません。サブタイトルのように、「はみ出し日本論」ではありません。ど真ん中の日本論といってもよい本で、楽しみながら読めます。しかし、それは、自分のアタマできちんと考えているからこそ論じられる内容だと思います。常識や、マスコミで報道されることがらだけをフォローしていては、こういう風に考えることはできません。きちんとした理論、知識、データに基づかなければなりません。さらには、物事を捉える大きな枠組み、私の世代にとっては「パラダイム」といえるものが必要。それも、確固たるパラダイムが必要です。私にとってそれはある種の理想なのですが、なかなか難しい。しかし、まぁ、年寄りになったからこそ見えるものや、年寄りなりの知恵も働くようになるということもありますから、養老・池田の「怖いものなし」コンビを1つの目安として、言うべきこともいえるようになりたいものです。 (★★★★★)

  • 土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

    土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)
    先に同じく土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」を挙げましたが、入手したのはこちらが先。「一汁一菜でよい」というスタイルに至るまでの土井さんの修行、出会い、発見、迷いなどなどが書かれています。「家庭料理に失敗なんて、ない」、「すべては人を幸せにする料理に繋がる」というのが基本。具だくさんの味噌汁はおかずの1つになる。余裕があれば、食べたいものや、食べさせたいものをその都度調べてつくればよい。一汁一菜を入り口にして、一つ一つおかずをつくってみて、10種類ほどでもできるようになれば、それで幸せに一生やっていける。といった話があり、へぇーと感心させられました。これだけで健康に健やかに自足できるとも述べられています。一汁一菜なら、私にもできる、でしょうか?? (★★★★★)

  • 土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)

    土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)
    著者の土井善晴先生は、私と同世代。そして、私の世代にとってはあの土井勝さんの息子というイメージが強くあります。テレビなどにもよく出ておられ、なかなか面白い視点でものを見る人だなと思っていました。この本は,出版された当時(2016年秋)から知っていたのですが、手に取ったのはごく最近。文庫本を探していたのですがなかなか遭遇しなかったのです。「一汁一菜でよい」というのは、ご飯と具だくさんの味噌汁があればよいということです。家庭料理についての提案なのですが、実は、この本はもっと奥深いことを述べています。一言で言えば、日本文化や日本人の哲学について述べる中で、食や生活、生き方などについても論じられています。解説を書いておられる養老孟司先生は、それを「自足の思想」と表現していらっしゃいます。優しい、わかりやすい本ですが、実は奥が深い。著者の端正さもよく表れています (★★★★★)

  • 奥山 景布子: 流転の中将

    奥山 景布子: 流転の中将
    幕末の桑名藩主・松平定敬を描いた歴史小説。定敬は、実の兄で会津藩主である容保とともに徳川家のために尽くそうとしたものの、最後の将軍・徳川慶喜に振り回され、裏切られてしまいます。定敬は、それでも抗おうとしたのですが、国元の家臣たちはいち早く恭順を決め、藩主の座も追われてしまいます。朝敵といわれ、越後、箱館から上海まで流浪した定敬の波乱に満ちた人生と、秘めたる思いが生き生きと書かれています。定敬については、歴史講座で学んだり、本で読んだりしてきましたが、小説家の手にかかるとこのように立体的に、活き活きと動き出すものなのだと実感します。 (★★★★★)

  • サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)

    サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)
    たまには専門のアカデミックな本も取り上げます(微笑)。本屋でみつけ、購入。この本は、同じ著者が東大出版会から昨年刊行した「臨床心理学史」で果たせなかったことを果たそうと構想されたもの。果たせなかったのは、日本の臨床心理学史に触れることと、コンパクトな歴史記述だそうです。東大出版会の本は、読んでみたい気もしますが、¥7,000もしますし、内容もハードそうです。こうして臨床心理学の歴史を俯瞰してみますと、やはり実験心理学を抜きにしては臨床心理学も語れないといえます。私個人の考えでも、臨床心理学を学び、実践するには、実験心理学を学び、実験・調査などの方法で研究をした経験が必須です。臨床心理士、公認心理師の資格に関わり、心理学を志す人は多く、また、大学でも臨床心理学部や臨床心理学科もあります。しかし、私は、自分自身の経験からもやはり、実験心理学などの基礎心理学を抜きにして、臨床心理学は成り立たないと考えますし、学生も実験心理学を含めた基礎心理学を、少なくとも学部段階ではきちんと修得した方がよいと思います。本書を読んで、その考えはいっそう強くなりました。 (★★★★★)

  • 昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ

    昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ
    本屋に別の本を買いに行って見つけ、即買い(微苦笑)。私の好むタイプの本です。三重県の地形や地質、歴史、文化、産業などを、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント本。地図も歴史も文化も好きなのです。地図で読み解く三重の大地、三重を駆ける充実の交通網、三重の歴史を深読み!の3部構成。2017年11月にたまたまみつけたJRさわやかウォーキング「~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き」に行って以来、JRさわやか、近鉄ハイキング、勝手にハイキングで県内や近郊のあちこちに電車で行って電車で帰るハイキング/ウォーキングをしています。それによって訪ねたあちこちのことが改めてまとめられていて、とても楽しめます。各県のバージョンが出ているようです (★★★★★)

  • 磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)

    磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)
    歴史家・磯田道史さんが、鎌倉女学院高校で行った特別授業の記録と、ビリギャルの小林さやかさんなどとの対談を収めてあります。基本的には、「歴史の見方」についての本なのですが、それに留まりません。ものの見方、考え方を説いた内容です。むしろ、ものの見方、考え方を学びたい方にお勧めしたいと思うくらいです。ちなみに、タイトルは、「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世の中を歩くためのむしろ実用品である」という意味です。これは、歴史の見方について、あまりよく理解されていないポイントと思います。講義録ですから、読みやすく、しかも大変おもしろい本です。 (★★★★★)

  • 久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)

    久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)
    この著者の前著「三河吉田藩・お国入り道中記」で読んだ、三河吉田藩(豊橋)の参勤交代の話も大変おもしろく読めましたし、江戸時代の藩邸の様子、殿様や家臣の仕事、暮らしなどに興味があったので、読んでみました。三河吉田藩に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸の大名屋敷がどのようなところであったか、江戸で働く武士の状況、江戸の藩邸で起きた事件のいろいろ、藩邸の奥向きの様子、さらには、明治維新後の藩邸から子爵邸への変化について、リアルな武士の暮らしのもろもろがまとまっていて、とても興味深く読めました。三河吉田藩は、現在の愛知県豊橋市にあり、松平伊豆守家が長く藩主を務めています。松平伊豆守家は、「知恵伊豆」の異名を持つ松平伊豆守信綱を初代とし、忍藩、川越藩、古河藩、吉田藩、浜松藩と国替えを繰り返した後、寛延2(1749)年から明治維新まで三河吉田を治めています。 (★★★★)

  • 安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)

    安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)
    サブタイトルに「大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ」とあり、さらに、オビには「300年前は えっ!? 今よりもっと愉快な旅行天国」ともあります。ただし、旅行を心から楽しめたのは、庶民に限られていたようです。参詣者を増やしたい各地の寺社、温泉、宿泊業者が積極的に営業したからです。一方、武士や大名は、トラブルメーカーだったといいます。公用で旅行したり、参勤交代したりなのですが、宿泊料のダンピング、備品の破壊などなどトラブルをまき散らしながらの旅であったり、権威を笠に着たりで、あまり歓迎されなかったようです。江戸時代の旅のエピソード満載で、楽しめる本です。 (★★★★)

  • 藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック

    藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック
    この本は、WISC-ⅣやKABC-Ⅱなどの知能検査の結果(アセスメント情報)を「子どもの自立と社会参加」により役立つものにしていくには、どのように伝えたらよいか(フィードバック)についてまとめられています。過去には、保護者、学校の担任、子どもたち自身に知能検査の結果を伝えることはされていませんでした。しかし、現在では、苦戦している子どもたちが、自分のことを理解し、自分なりにも工夫して、学習や生活スキルを向上させ、将来の自立と社会参加につなげるために、知能検査の結果(アセスメント情報)を子どもたち自身にも伝えるようになってきています。私も、相談では、お子さんに直接、フィードバックを行い、子どもたち自身が自己理解を深め、意欲的、積極的に取り組めるようにしています。この本は、子どもと支援をつなぐ、支援者をつなぐという視点から、心理検査のフィードバックについて基礎から応用、事例を含んでその全体像を把握できる、優れたものとなっています。 (★★★★★)

  • 新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)

    新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)
    藤沢周平の作品案内、小説に見られる名言集、映像化された作品の出演者や、関係者による評伝などによって藤沢周平の作品についてすべてとはいいませんが、かなりが分かります。私は、藤沢周平の小説が好きで、たぶんほとんど読んだと思います。ただそれは、15~6年以上前のことで、リストアップもしていませんから、すべて読んだかどうかについては、不確か。こういう本を読むと、もう一度読もうかという気になります。この本では、娘の遠藤展子さんの「父にとっての家族」がもっとも興味深く読めました。また、藤沢周平の言葉で私が気に入っているのは、「普通が一番」です。ほかにも、「挨拶は基本」「いつも謙虚に、感謝の気持ちを忘れない」「謝るときは素直に非を認めて潔く謝る」「派手なことは嫌い、目立つことはしない」「自慢はしない」という言葉が、遠藤さんが父から言われて心に深く残っていることばだそうです。 (★★★★)

  • 千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)

    千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)
    新型コロナのまん延にともなって、政治的な判断や、もろもろの政策は、迷走したといってもよいと思います。突然の全国一斉休校要請、いわゆるアベノマスクの配布や、閣議決定をやり直した一律給付金など、なぜああいうドタバタになるのか、国民の信頼が得られなかったというか、失ったというのか、ずっと疑問を抱いていました。著者は、元厚生官僚で、社会保障・労働分野で仕事をし、現在はコンサルティング会社を経営。この本では、最近のコロナ禍での出来事の背景を記述する中から、官僚主導から官邸主導への変化に、政治の仕組みの変化がついて行けていないからだとしています。これに関して、政治家、官僚ともに仕事のやり方を変えることが必要であるとともに、国民の側にも良い政策をつくるためには望まれることがあるといいます。 (★★★★)

  • 嶋田 哲郎, 森本 元: 知って楽しいカモ学講座 : カモ、ガン、ハクチョウのせかい

    嶋田 哲郎, 森本 元: 知って楽しいカモ学講座 : カモ、ガン、ハクチョウのせかい
    「観察するのが面白くなる! ガンカモ類のひみつ」というキャッチコピーです。私がほぼ毎日散歩に行く九華公園の堀には、秋が深まるとカモたちがやってきます。キンクロハジロが最も多く、次いでハシビロガモ。他にはヒドリガモやホシハジロも数少ないものの来ています。カルガモ、カイツブリ、オオバンなども来ることがあります。これらカモやその仲間、近縁種についてもっとよく知り、観察のポイントを増やしたいと思って、この本を読んだ次第。著者は、宮城県の伊豆沼・内沼をフィールドとする専門の研究者。形態的な特徴と行動との関連性、渡り、繁殖地での暮らし、越冬地での生活など、ガン・カモ類について、ちょっと専門的な部分も多いものの、一通りの知識を得られ、また、行動観察などの方法についても知ることができました。 (★★★★)

  • 田中優子: 遊廓と日本人 (講談社現代新書)

    田中優子: 遊廓と日本人 (講談社現代新書)
    「江戸学の第一人者による「遊郭入門」の決定版!」と帯に書かれていて、ついつい手に取ってしまいました。遊郭にはとても興味があります。などと書くと「好色な人物か」と思われるかも知れません(苦笑)。遊郭や遊女は、今日の人権やジェンダーの観点からすると、許されない存在です。これは間違いのないことですが、一方で、たとえば、江戸時代の吉原遊郭の花魁と呼ばれたようなハイクラスの遊女は、高い教養を持ち、芸事や生け花、茶道にも通じていました。ある意味で日本文化の守り手でもあったという面も持っているのです。こうした観点から著者は、「遊郭は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることができない場所であり制度である」と述べています。ちなみに、「好色」ということばの意味は、平安時代以来、和歌や琴、舞などの風流、風雅を好む人を「色好み」と呼んでいたことによります。「色」には恋愛や性愛という意味もありますが、もともとは恋愛と文化的美意識が組み合わさったものだそうです。 (★★★★)

  • 養老孟司: ヒトの壁(新潮新書) 「壁」シリーズ

    養老孟司: ヒトの壁(新潮新書) 「壁」シリーズ
    養老先生が、コロナ禍の2年間でお考えになったことの集大成です。新型コロナウイルス感染症が蔓延し始めた頃、NHKのBSの番組「まいにち 養老先生、ときどき まる」だったかで、「老人は、もともと不要不急の存在だ」とおっしゃった気がしますが、この本は「人生は不要不急か」という章から始まっています。これがたぶんコロナ禍や、養老先生ご自身のご病気(心筋梗塞)を経験し、お考えになった結論の1つ。さらに、不要不急の人生ではあるものの、それでも生きる価値はどこにあるか様々な視点から考察されています。「人生とはそんなもの」と思いつつ、自分に居心地の良い場所をつくりながら、万事テキトーに終わるのが良さそうです。 (★★★★★)