お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2023年11月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2018年1月以降の記事を残し、2017年12月以前の記事は削除しました(2018年1月1日から2023年11月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

ネコ

2021年12月29日 (水)

今日はシメが登場……カワウは欲張り

Img_1013c_20211229163201  いよいよ押し詰まってきました。12月も29日。今日は、気温が上がらず(最高でも7.9℃)、底冷えする感じ。午前中は雲が多かったこともあって、散歩中、知人と出会って、立ち止まって話していると足の裏から冷えて来ました。その散歩は、いつも通り。年末でも変わりはありません。7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、南魚町、寺町と回り、その後、クルマに乗って三洋堂書店へ。歩いたのは、5.2㎞。

Img_0597c_20211229163301  27日に積もっていた雪、まだ残っています。写真は、拙宅マンション内のプレイロット。

Img_0831c_20211229163201  今日の話題は、まずは、シメが登場したこと。昨日も、九華公園で見た気がするのですが、確信が持てませんでした。今日は、奥平屋敷跡への入り口で見つけ、追いかけたら、管理事務所近くのイチョウの木に止まりました。ちょっと枝かぶりになってはいますが、今シーズン初。ちなみに、昨日見たビンズイ、今日はおらず。

Img_0773c_20211229163201  さらに、もう1つ。大きな魚を捕まえたカワウ。しかし、いくら何でも大きすぎました、というか、欲張りすぎ(笑)。到底丸呑みできるサイズではありません。このあとすぐに放棄。魚は、コイか、フナか、淡水系の魚と思いますが、私には知識がありません。

Img_0635c_20211229163301 Img_0647c_20211229163301  さて、散歩の初めに戻って、住吉キンクロウズは、オスが2羽。他に近くにはヒヨドリやハシボソガラス。七里の渡し跡に来て、コガモのオスが1羽とメスが2羽、オオバンが1羽。

Img_0703c_20211229163301  揖斐川の中洲には、アオサギが2羽。他にダイサギが飛ぶのも見えましたが、クリアな写真は撮れず。

Img_0683c_20211229163301 Img_0725c_20211229163301  川口水門の奥の杭にイソヒヨドリのメス。懸命に身繕いをしていました。その間の一瞬の写真。三の丸水門の先の揖斐川には、カンムリカイツブリが1羽。三の丸公園や、柿安コミュニティパークには、鳥はおらず。コミュニティパーク西の堀には、オオバンが2羽。オオバンが少しずつ増えてきている感じ。

Img_0849c_20211229163201 Img_0934c_20211229163201  九華公園についたら、北門近くのサザンカからメジロの鳴き声。この頃、割と翌サザンカに蜜を吸いに来ます。が、写真を撮る前に逃げられました(苦笑)。カモは、合計49羽。ハシビロガモ12羽と、他はキンクロハジロばかり。ホシハジロのオスも、ヒドリガモもいません。カイツブリも見なくなりました。

Img_0751c_20211229163301  カモを見ていたら、東の空にカワウの大群。V字編隊で南の方に飛んで行くところ。全体では、この倍以上の数でした。

Img_0877c_20211229163201  奥平屋敷跡近くの花菖蒲園で、モズのオス。この直前、奥平屋敷跡でも見たのですが、暗くて、真っ黒に写ったので、撮り直しができてよかった(微笑)。公園内の鳥は、他には本丸跡でハクセキレイのペアを見たくらい。そうそう、もっとも元気だったのは、今日もまたヒヨドリたち。雪がどかっと降って、山から鳥が下りてくるかと思ったものの、どうもそういうことはなし。

Img_0922c_20211229163201 Img_0927c_20211229163201  鎮国守国神社の楽翁殿にも、門松。鳥居のところよりも、ミニサイズ。これも、氏子の方の手作り。散歩友達のYさんも日曜日に、門松づくりに参加されたそうです。

Img_0918c_20211229163201  拝殿にある薦被りの上には、旅ネコ2匹。この上は、暖かいのでしょうね、きっと。

Img_0940c_20211229163201 Img_0990c  公園の外周遊歩道の東のお宅で、シジュウカラが数羽。フェンスの合間から撮ったもの。右は、内堀公園で出会ったジョウビタキのオス。ふっくらしています。

Img_0720c_20211229163301 Img_1016c_20211229163201  午後からは、仏壇の掃除を済ませ、これでdutyはすべてコンプリート。大掃除や、新年を迎える準備はとくにしなくなりました(苦笑)。何があっても、なくても新しい年は来ますから(微笑)。霊仙山も、藤原岳も雪が積もっています。

2020年4月 4日 (土)

「ひのとり」、照源寺の金龍桜、道祖神、走井山公園の桜に北勢線の「ゆる鉄写真」……土産は宝来軒本店の花見団子

 風も弱く、好天で暖かい日。散歩日和です。今日も、3密を避けて市内を7.6㎞歩いてきました。まずは、東海山照源寺(とうかいざんしょうげんじ)。久松松平家の菩提寺で、ここに金龍桜があります。照源寺近くで道祖神探し。「くわな史跡めぐり」に載っていたのを見てきました。そこから県立桑名高校近くを通って、走井山公園へ。矢田城跡が公園になっていて、桜の名所。ここには句碑があるのですが、今まで見つけられずにいました。花見と句碑探し。走井山勧学寺というお寺もあり、お参り。馬道に降りて、先日歩いた員弁街道にある宝来軒本店で花見団子、いばら餅を買い、伝馬公園へ。ここは、願証寺跡で、一昨年、江戸時代の上水道管が敷設状態で見つかったところ。さらにNTNシティホールから寺町と桑名駅、市役所あたりを中心に一周してきた感じ。

Img_9782c  照源寺へは、国道1号線・参宮町交差点の近くで、美濃街道から分かれた八丁畷という道がまっすぐ続いています。この道は、Img_9790c_20200404170201 照源寺開基のときに新たに造られた道。桑名駅の北を通っています。踏切に差し掛かったら、近鉄の上下線の電車が通過するところ。名古屋行きのアーバンライナーが通過した後、何と、あの「ひのとり」がやってきました。そうでした、土日休日は、名古屋からの最初のひのとり、8時20分発でした。

Img_1690c_20200404170201  先日、上之輪新田で撮影しましたが、そのとき、次はもっと間近で迫力ある写真をと思っていImg_1695c_20200404170201 ました。いや、カッコイイ。ヨーロッパの電車みたいです。それにこのメタリックレッドの色、いいですね。メタリックですから、陽の当たり方によって微妙に色合いが異なります。いきなり登場しましたので、気持ちの準備が不十分でしたが、ラッキーでした。

Img_9805c_20200404170201 Img_9818c  照源寺は、浄土宗のお寺。寛永元(1624)年、桑名藩主であった松平定勝公(徳川家康公の異父弟)がなくなったとき、子の松平定行公が建立した、久松松平家の菩提寺です。この照源寺は私の気に入ったお寺で、たびたび来ています。静かで落ち着いた寺。本堂の裏手には、「松平定綱及一統墓所」があります。

Img_9827c  こちらが金龍桜。松平定綱公が、摂津の天台宗金龍寺から分植したという桜です。現在の木は、何度か植え継がれたものと思Img_9824c われます。「徳川時代初期以来存在している名木のひこばえとして、今日にその特徴を伝えているものである」昭和9年(1934年)に国の天然記念物に指定されましたが、1959年の伊勢湾台風の被害で枯れ、指定は解除されました。

Img_9833c_20200404170201 Img_9855c_20200404170201  花びらは6~12枚、中には花びらが変形したものもあるといいます。色は淡紅色で、葉も同時に出ます。花の直径4~5 cm(こちらによります)。ちなみに、桑名宗社(春日神社)の境内にも、同じく金龍桜があります(こちら)。

Img_9853c  いきなりの余談ですが、照源寺には、最近、てらカフェ「茶所 御堂」ができています。ただし、営業は毎週木・金の8時~15時。一度来てみたいと思うのですが、今は、新型コロナウィルスの蔓延の影響で、休業中(寺内の掲示によれば、4/10まで)。

Img_9864c  さて、続いては、「くわな史跡めぐり」に書かれていた道祖神探し。説明、地図によれば、照源寺の南側の道路沿いにあります。由来ははっきりしないそうですが、交差点の民家の前に立っていました。「くわな史跡めぐり」には写真がなく、「道祖神」ということばからはもっと小さい、素朴なものを想像していましたので、ちょっと驚きました。ちなみに、「以前はこの近くに高浜虚子の句碑もあった」と「桑名史跡めぐり」には書いてあったのですが、三重の句碑のサイトにはそのような記述はありませんでした。虚子は、娘の星野立子と昭和24(1949)年4月に桑名を訪れ(桑名史跡めぐりには、昭和30年に訪れたとありますが、それは、句碑の建立年月日と混同しているようです)、「老一日落花をあだに踏むまじく」と詠んだそうです。星野立子は「今年はも満朶の花を桑名に見」という句を残しています(こちら)。「満朶」は、「ばんだ」と読み、多く垂れ下がった枝だそうです。三重の句碑のサイトには、佐藤信之助氏の母・益女(ますじょ)が記念に碑を立て、東方の佐藤信義氏邸に碑があるとなっています。

Img_9897c Img_9900c  市立桑陽保育所や、県立桑名高校近くを通って、走井山公園へ行くのですが、公園内に入る前にとなりにある上野浄水場の桜を見ていきます。ここは、浄水場ですから敷地には入れないのですが、見事なソメイヨシノがあります。フェンスの外からですと、なかなかよいポジションから撮るのは難しいのが難点。

Img_9887c_20200404174501  走井山公園。戦国時代に矢田城があった場所に造られた公園です。 春には100本以上の桜Img_9911c_20200404174601 が咲き乱れ、市内では花見の名所として知られています。しかし、昨今の状況から、花見客は例年に比べ、かなり少ない印象でした。

Img_9936c_20200404174601  まずは、「みえの歴史街道マップ(濃州道)」にあった「梶島一操の句碑」を探します。今まで気づかず(苦笑)、このマップを見てその存在を知った次第。公園の南側、お菊稲荷社の東にありました。「琅扞の竹ひびかせて木の葉降る」という句が刻まれていました。「琅扞(ろうかん)」は、暗緑色または青碧(せいへき)色の半透明の硬玉。また、美しいもののたとえ。色が似るところから、青々とした美しい竹という意味もあります。碑陰には、「昭和五十三年四月吉日 梶島一操先生句碑建立会」とあります。建立されたのは、 昭和53(1978)年4月。梶島一操については、詳細は不明。

Img_1739c_20200404174601 Img_1756c  走井山公園の南には、三岐鉄道北勢線が通り、馬道駅があります。先日の「勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング(員弁街道)」でも歩いたあたり。北勢線の電車の音が聞こえてきましたので、「俄撮り鉄」、それも「ゆる鉄写真」に挑戦(微笑)。左の写真は、西桑名行き電車が、馬道駅に入ってくるところを見下ろしています。右の写真は、勧学寺の鐘楼から、同じ電車がJR関西線・近鉄名古屋線をまたぐ跨線橋に差し掛かるところ。もうちょっとサクラの花がたくさんあるところを通して見える写真の方がよかったと反省。

Img_0008c_20200404174601  走井山勧学寺。ここにあった矢田城は織田信長に滅ぼされたのですが、桑名藩主・松平定重公により跡地に本堂が再建されまImg_1785c_20200404174701 した。市内に現存する寺社建築としては最も古いと推測されています。しばらく前から旅ネコさんたちが集まっています。人に慣れているようで、近くに寄っていっても逃げません。

Img_0024c_20200404181401  走井山公園から北勢線馬道駅の方に降りていきます。階段の途中で振り返ると、左の写真のImg_0039c_20200404174701 ような景色。北勢線の踏切の手間には、私の好みの「三猿」の石像があります。桜を背景に撮ってみました。現役の頃、「魔除け」と称して、この三猿の写真を研究室の入り口に貼っていたことがありました(微笑)。

Img_0066c  先日歩いた員弁街道に出て、益生駅方面に向かいます。まったく個人的な思い出なのですが、天神堂書店。最初の勤務先の国立療養所S病院時代、養護学校の小・中学部はあったものの、高等部がなく、高校は県立四日市高校の通信制課程を受講していました。先生方が病院にスクーリングに来てくださったのですが、日本史を担当しておられた先生のお宅が、ここ天神堂書店でした。当時の先輩児童指導員のM先生の高校時代の恩師。ヒゲを蓄えておられ、私など「本当に天神様みたいだ」と思った記憶があります。この先生、飄々としておられ、「僕の専門は、新選組だ」と。

Img_0073c_20200404174701 Img_0181c_20200404182501  その先、先日は通過したのですが、宝来軒本店という和菓子屋さんがあります。創業100年以上。現在の5代目店主は女性。我が家近くの浄土寺(本多忠勝の菩提寺)の地蔵盆で売られる幽霊飴もここでつくっておられます。一度、ここのお菓子を食べたいと思っていました。今日は土産に花見団子を買い、おやつに「へそだんご(みたらし団子)」をと思ったのですが、へそだんごはこれから焼くということで、「いばら餅ができたてですからどう?」と勧められ、おやつはいばら餅にしました(1個¥135)。へそだんごは、故郷の天王の団子屋さんの団子と同じく、砂糖は使わずたまり醤油を使っているのです。へそだんごは、またの機会に是非とも食べてみたいと思います。花見団子4本といばら餅1個で、計¥620。

Img_0101c_20200404183601   このあと近鉄益生駅から、員弁街道の起点・三ツ矢橋を経て、相川町交差点で国道1号線を渡り、伝馬公園へ。伝馬公園の手前、掛樋交差点のところに金刀比羅神社。地名の「掛樋(かけい)」は、江戸時代、町屋川の水を願証寺(伝馬公園のあたりにありましたが、その後、廃寺)まで運ぶのにつくられた水道の名前に由来します。この金刀比羅神社は、宝永7(1710)年、8代桑名城主・松平忠雅公が、備後福山から移封された際に、随伴してきた円覚院住職が境内に祭ったことによるといいます。

Img_0107c  伝馬公園。10時40分到着。上にも書きましたが、このあたりに願証寺という大きな寺がありました。最初に書きましたが、一昨年、江戸時代Img_0114c_20200404183601 の上水道管が敷設状態で見つかっています(2018年12月13日:20181208伝馬公園遺跡発掘調査説明会に参加して来ました)。桜の名所ではありませんが、今日のようにグルッと回って散歩する途中、休憩するのに好適なところにあります。ということで、ここでおやつタイム。宝来軒本店で買ってきたいばら餅をいただきました。何というか、昔ながらのいばら餅という感じ。

Img_0123c_20200404184101  このあと、掛樋交差点近くまで戻って、大央町まで市道の1本東の道を歩いて行きます。ここは吉津屋堀の先ですから、たぶん堀の跡。遊歩Img_0127c_20200404184101 道のようになっていて、あちこちに花壇があります。ハナモモも咲いていました。1本の木で、色違いの花が咲くとは不思議。このあと、NTNシティホールから寺町を通過。シティホールの薄墨桜は、かなり葉桜になっていました。

Img_0142c  寺町交差点から住吉入江に。左の写真は、三崎見附跡から見た住吉入江。いつも見ている景Img_0157c_20200404183601 色なのですが、桜が咲いていると、どこかよそに来たようにも思います。今日の桜&ゆる鉄写真ツアーもゴール間近。

Img_0158c_20200404183601  玉重橋の東詰にある桜。エドヒガンザクラの系列という看板が出ていたように思うのですが、記憶にも自信がありませんし、エドヒガンザクラかどうかについても自信はありません。

Img_0167c_20200404183601  そして、今日のマイソメイヨシノ。満開で、まさに春爛漫という感じ。新Img_1823c_20200404183601 入生と思われる男の子と、ご両親、兄弟の方が記念撮影をしておられました。そうなのです、このソメイヨシノ、記念写真を撮りたくなるのです。

Img_0190c_20200404183601  今日のALKOOのデータ。13,237歩。公共交通機関は使っていませんので、正味の歩数です。明日は、久しぶりにいつもの散歩コースを歩いて、三之丸公園、九華公園の桜を見てこようと思っています。揖斐川沿いの桜堤防も見たいところ。ならば、逆回りの方がいいかもしれません。

2019年12月19日 (木)

揖斐長良川の中州にアオサギ集合

Img_3648c  12月19日です。散歩で出会った皆さん、「早いねぇ、あと10日もすると正月だ」とおっしゃいます。本当に月日が過ぎるのは速いものです。朝のうちは晴れていたのですが、次第に薄い雲が広がってきました。例によって例の如く、8時半から11時過ぎにかけて散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と6㎞。これまたいつも通り、あちこちで散歩友達とおしゃべり。鳥見の大先輩Sさん、御年83歳にも久しぶりにお目にかかったのですが、「もうあかん。死んでからではもらえんから、先に香典をくれ」とおっしゃいます。「そんなにお元気なら、当分大丈夫」というのですがねぇ(苦笑)。

Img_2566c  住吉神社前から揖斐・長良川の中洲を見たら、ずいぶん久しぶりにアオサギが10羽も集まっていました。いつ以来か思い出せなImg_2568c_20191219173501 いくらい久しぶり。その近くの揖斐川、中洲よりの辺りには、カモが80羽あまり。ほとんどはキンクロハジロでした。これほどたくさんのカモがこのあたりにいるのは、過去、あまり例がありません。少なくとも、去年まではほとんど見ませんでした。

Img_3670c_20191219173701  三の丸公園に来ると、鳥の鳴き声。戯れるようにしてやってきたのは、モズとシメでした。どちらも、いったImg_3677c_20191219173701 んはよく見かけたものの、その後あまり見なくなっています。モズは、前に回ろうとしたら、逃げられました。シメも、しばらくこの枝にいたのですが、すぐにどこかに行ってしまいました。シメは、まだ地上に降りたところは見ていません。

Img_2581c  九華公園では、今日はアオサギさんは不在。ホシゴイ2羽と、ゴイサギ1羽が、西から見ると、木の奥の方にいました。これでは、まともな写真は撮れません。最近、カワセミは見なくなっています。このあたり、ヒヨドリ天国。鎮国守国神社の境内にたくさんいるのです。

Img_3685c  カモは、餌をやる人がいて、大騒ぎ。数えた限りでは64羽。管理人さんは63羽といっておられましたから、Img_2589c だいたいこれくらい。メンバーはいつも通り。ヒドリガモはオス・メス2羽ずつ、ハシビロガモはオス・メス5羽ずつ、ホシハジロはメスが1羽だけ。残りはキンクロハジロ。このほか、カルガモ1羽と、カモではありませんが、オオバンが2羽。相変わらず60羽前後で推移。揖斐川に行っているので少ない気がします。

Img_3696c_20191219173901  本丸跡で、ツグミとシメ。ツグミはやはり少ないまま。昨年までであれば、今頃なら、三の丸公園、柿安コミュニティパーImg_2601c_20191219173901 ク、九華公園で地上にたくさん降りていました。シメも、昨シーズン、九華公園だけで多いときには4羽がいました。シロハラも、九華公園でも、貝塚公園でもまだ見ません。

Img_2632c  シジュウカラは、今日は1羽。メジロも少しだけいましたが、写真は撮れず。カワラヒワImg_3708c も、このところあまり多くはありません。ビンズイは1回見ただけ。ウ~ン、今のところ、野鳥は種類も、数も少なめ。

Img_2636c  ユリカモメは、九華公園に着いたときには数羽が舞っていましたが、すぐにいなくなり、1羽のみ。餌をやる人がいないか、偵察のために残っているのかと思えますが、実際のところは分かりません。

Img_2641c_20191219174001  入江葭町で見たネコちゃん。道路に描かれた「止まれ」の文字のところにずっと立ち止まっていたのですが、ここで止まっているとアブナイのですがねぇ……。

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 ところで、日曜の研究会の資料作りはヤマを越えたというところ。最終確認をして、修正を済ませたらお送りしようと思っています。10月頃から続いた、「私にしては多忙期間」もほぼ終わりが見えてきました。江戸橋での非常勤のQ&Aと、シラバスが残っていますが……。

2019年8月 7日 (水)

猛暑続き、修行も続くよいつまでも(字余り、苦笑)……アオサギはいました

Img_5423c 今日も良く晴れた空に白い雲。真夏、あるいは、夏休みというイメージそのもの。冒頭の写真は、桑名七里の渡し公園の南から見た北の空。向こうの森は、六華苑です。今朝も、7時40分スタートで散歩へ。いつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園から入江葭町、吉津屋町、寺町と5.3㎞。修行の旅でした(苦笑)。あまり人に会わず、2時間ほどで帰宅。途中で出遭った知人曰く、「暑いで、歩くのはやめておこうかとも思うけど、一度サボるとそれが癖になりそうで」。同感であります。

Img_4685c 8時頃には、すでに30℃に達したようですが、それでもこの頃は、時々、揖斐長良川の中洲にサギの姿が見られるようになりまImg_4691c した。猛暑の中でも、季節は少しずつ進んでいると思えます。ダイサギ、アオサギの他もう1羽、白いサギが見えました。七里の渡跡近くに来ると、コサギが1羽、揖斐川の方から飛んできました。こういう野鳥が見られると、励まされます。

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 九華公園、今日は、アオサギさんがいました(微笑)。もうこれで満足です。アオサギさん、先日も同じでしたが、しっかりとImg_4701c_20190807142401 日陰、それもかなり奥にいます。よく見ないと気づかないようなところでした。管理人さんに伺うと時々、柿安コミュニティパーク西の堀でエサとなる魚を捕っていることがあるそうです。

Img_5456c 九華公園では、知人のYさん、Sさんにお目にかかりました。Sさんはあの鳥見の大先輩。80歳を過ぎてなおお元気。散歩のあと、コミュニティバスに乗ってショッピングセンターへ。さらに図書館(メディアライブ)に立ち寄って徒歩で帰宅という日課。「もうどこで倒れるかわからんから、先に香典をくれ。生きとる間にもらわないと、自分で使えんから」などとおっしゃり、参ります(苦笑)。

Img_4722c 相変わらず目にするのは、スズメやムクドリばかり。ハシボソガラスもいましたが、元気がありません。この猛暑にあの「黒Img_4726c
服」では暑くて叶わないのだろうと同情します。ハクセキレイを時々見るようになりました。左は、朝日丸跡にて。ヒヨドリもたまに目にしますが、今日見たヒヨドリは暑くて焦げているように見えました(笑)。こちらも、いつもの、あのやかましい「ヒーヨ」という鳴き声は聞かれません。

Img_4735c 旅ネコさんたち、元気なし。この茶トラの旅ネコ、近くに寄っても逃げませんでした。毛皮は暑いのでしょう。ワンちゃんを連れた方々は、もっと早い時間に散歩のようです。

Img_4738c_20190807144401  去年も確か今頃見つけましたが、九華公園の外周遊歩道の桜の木にキマダラカメムシ。東から南あたりの桜Img_4754c_20190807144501 の木にいます。子どももいました(右の写真、下が子ども)。台湾~東南アジア原産の帰化種ですが、サクラ、カキ、サルスベリ、ナンキンハゼなど、多くの樹木につき、最近増えているといいます。

Img_4756c  内堀南公園では、目を疑いました。藤の木に花が咲いていたのです。ときどき時季外れに咲いていることはImg_5481c_20190807145001 ありますが、こんな真夏に咲くとは、酔狂な。と思って調べてみたら、まれではないようです(こちら)。台風で枝先が痛んだとか、虫や鳥が巣を作ったのが刺激になったとか、そういう理由だそうです。見たらラッキーと思えば良いともありました。

Img_4766c  いやぁ、それにしても暑くて参ります。散歩から帰ったあと、ホームセンターへ。エアダスター、メダカの水槽に入れるバクテリアと、ミナミヌマエビを買いました(1匹¥70なり)。ミナミヌマエビは、先日、最後の1匹になってしまったのです。エビが水槽に泳いでいるのは、メダカとはまた異なって楽しいモノで、ついつい(微笑)。午後はエアコンをかけておとなしくしております。

2018年9月14日 (金)

小雨決行で散歩へ……カワセミを撮れました

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 雨が降りそうな中(実際に降られましたが)、出かけた甲斐がありました(微笑)。九華公園でカワセミを撮れました。昨日も目撃はしたものの、飛んできて木陰に入ってしまいました。待っても出てこず断念。今日は、飛んできてしばらくこの枝に止まってくれたのです。雨模様で、やや暗かったのですが、これくらいの画像ならまぁ良し(微笑)。
Img_2519c ついでに(というと、いけませんが)、アオサギさん。このアオサギがいつもいるのは、鎮国守国神社の社務所裏にある木。この下あたりでカワセミがよくいるのです。ここ、堀の上が土手になっていますので、このあたりに棲んでいるのではないかと思っているのですが、堀を挟んだ対岸からしか見えません。木々が生い茂っていてよく確認できないのです。
Img_2487c さて、散歩は、8時25分から10時頃まで。ネットで雨雲レーダーを見ると、降ってきそうではあったものの、しばらくは大丈夫そうでしたので、行けるところまで行こうということでいつものコースへ。住吉神社から九華公園に入ったあたりでパラパラし始めました。木陰で雨宿りしながら、アオサギとカワセミを撮影。小やみになったので、公園内を半周して来たという次第。左の写真は、住吉神社の東の揖斐川。赤須賀漁港の漁船が出て、シジミ漁をしています。
Img_2507c 九華公園では、「ライオンズ広場」の工事を行うということで、今日から始まっていました。奥平屋敷跡にあるステージとその前の椅子席を「ライオンズ広場」というようです(この掲示が出て初めて知りました)。たしかに、ステージには「寄贈 桑名ライオンズクラブ」とあります。
Img_2509c 椅子が古くなったので入れ替えると聞いていたのですが、実際には、椅子と下にあるコンクリートブロックを撤去するだけだということでした。椅子の周囲のコンクリートの囲いは残し、ブロックを撤去したところには土を入れるそうです。これを聞いて、ウ~ムと一人唸ってしまいました(苦笑)。ステージはほとんど使われていません。ブロックを撤去すると、雑草が生えるだけという気もします。
Img_2514c 公園内を半周し、鎮国守国神社にお参りしたところでまた雨。撤収であります。それでも、4.3㎞を歩きました。台風のあとは、秋雨前線に悩まされます。明日は、近鉄ハイキングに行くつもりにしていたのですが(四日市の古代ロマンを想う 歴史探訪! くるべ古代歴史館を訪ねる)、今のところの予報では、午前中は雨。悩ましい(笑)。これなら、諸戸氏庭園の修復工事現場見学会に申し込んでおけばよかったかも。

2018年5月15日 (火)

午前中は仕事、午後から散歩でツバメのヒナを確認

Dscn6955c 26.8℃と暑いくらいになりました。午前中は、予定通り、市役所にて特別支援教育の関係の会議に出席してきました。どこの自治体も予算が厳しい状況ですから、知恵を出し合い、子どもたちのためになる方策を考えなければなりません。微力を尽くしたいとは考えているのですが、どうでしょう?

Img_2092c 午後からは迷ったものの、歩かないことにはスッキリしないと、いつもと逆回りに、田町、京町、九華公園、住吉神社と4.3㎞。暑くて汗を掻いてきました(微笑)。汗を掻いただけの成果がありました。京町の呉服屋さんのツバメの巣で、ヒナを確認できました。15分ほど見ていたのですが、1羽のみのようです。この1羽、まだ目が開いていないようですから、孵って間もないと思われます。
Img_2127c 親ツバメは、この間1度やって来て、エサを与えたりしたようですが、ちょうどImg_2106c 隠れてしまい、そのシーンは確認できていません(右の写真)。抱卵日数は13~17日。その後の巣内での育雛日数は20~24日ということですから(Wikipediaの説明)。6月の上旬くらいまでは巣にいると思われます。しかし、1回目の繁殖の巣立ち率は概ね50%程度と推定されるそうです。まだ何羽いるか分かりませんが、皆無事に巣立って欲しいところ。
Img_2129c 余談のようなお話し。この巣を見ている間に、親ツバメがもう一度、エサを運んできました(左の写真)。しかし、この直後、エサを咥え直そうとしたときに、大失敗。落としてしまったのです(さすがに写真は撮れません)。慌てて拾おうとしたものの、うまく行かず。こんなこともあるんだ、というシーンを目撃しました。
Img_4328c 九華公園では、早くもツツジの刈り込み作業が行われていました。左の写真は、朝日丸跡。きれいに剪定されています。これで夏にかけて、来年の花芽が出て、またきれいに咲いてくれることが期待できます。
Img_2154c 管理事務所南の花菖蒲園、橋は、合計5輪ほど咲いていました。見ていImg_4331c ると、周囲の株の生育が今ひとつ。居合わせた造園業者さんに伺うと、まわりの松の根が張ってきているところはよくないということですが、それ以外のところは原因不明だそうです。もっとも強い原種の野花菖蒲も、今ひとつでした。ちなみに、今日もさらに追加して植える作業が行われていましたが、去年ここで咲いた花菖蒲を株分けし、業者さんが保管していたものだそうです。
Img_4332c いつも冗談半分、本気半分で書いていますが、九華公園でもっともよく育っている花菖蒲は、管理事務所の前のプランターに植えられているもの。これらは、管理人さんが丹精を込めて世話をしておられるのです。
Img_2134c 明日は、江戸橋方面での非常勤、5回目。天気は良さそうですが、暑いかも(苦笑)。なかなか思うようには行きません。プラスアルファは、来週からと聞いていますが、いろいろと確認してこなくてはなりません。この茶虎猫たち、気持ちよさそうでした。今日は、こういうスタイルが良さそうな日です。

2018年5月 8日 (火)

鎮国守国神社で猫の欠伸を撮影(笑)……鳥はいません

Img_1603c

 ブログのタイトルそのまま、「猫の欠伸」であります(笑)。撮影したのは、鎮Img_1602c 国守国神社の境内社の一つ、高竈(たかおかみ)神社のところ。たまたまこの黒猫さんがお社にいるところを撮ったら、欠伸してくれたという次第。ブログは「猫の欠伸研究室」ですが、別に猫の欠伸そのものについて、調べているわけではありません。ブログのタイトルの下に示しましたように、“チベット・ラサの僧侶曰く、「人の生涯は猫の欠伸のようなものだ」”という逸話にしたがっているだけです。
Img_1566c 午前中は雲は多かったものの、雨は降りませんでした.いつも通り、8時20分くらいから、住吉神社、九華公園、貝塚公園、春日神社、京町、寺町、田町、桑名七里の渡し公園と、7.5㎞を歩いてきました。昨日の分も、という気もあって少し長め(微笑)。
Img_1568c 揖斐川と長良川の中洲からは、オオヨシキリの鳴き声がよく聞こえてくるようになりました。もちろん、揖斐川の右岸からはまったく見えません。河口堰に行っても、なかなか見つけられません。町屋川や、三ツ又池公園に行くと見られることがあります。
Img_3559c 三の丸水門では、ヒバリ。今日はこの1羽。揚げ雲雀も見せてくれましたのImg_1577c で、オスと考えられます。ここへ来るまで、住吉入江にも、揖斐川にも、七里の渡し跡にも鳥の姿はありません。時期的にやむを得ないのですが、やはり張り合いはありませんねぇ。
Img_1583c 少し前にも描きましたが、今時分もっともよく見るのは、スズメ。雑食性の鳥ですが、今頃は虫などを捕まえて食べているところをよく見ますし、人の近くにも寄ってきます。写真は撮れませんでしたが、九華公園のベンチで休んでいたら、「エサをくれ!」といわんばかりに、小生の座っていたベンチに降りてきました。ちょっとビックリ。
Img_1594c スズメ、ドバト、ムクドリ、カラス、キジバト、カワラヒワ以外に九華公園で見たのは、シジュウカラ。数羽の群れで、あちこちにいました。エナガは、鳴き声はしていたものの、一瞬見ただけ。「エナガ団子」は、見られないままシーズンを終わるのかという気がしてきました。
Img_1632c 貝塚公園でも成果がなく、京町と田町でツバメの巣をチェック。卵があるImg_1610c と思われるところ4ヶ所を重点的に見てきました。左は、田町の商店にある巣。ここは、たいてい親が巣に就いています。この写真を撮った直後、交代していました。右は、京町のマンション駐車場。ここも常時、親がいます。
Img_1620c ところが、京町の呉服屋さんの巣は、ときどき留守になっています。今日も、最初に見たときは親はいませんでした。他を見てから、もう一度確認したら、戻ってきていました。卵があっても、巣を留守にすることがあるようです。田町近くのパン屋さんの向かいにある巣でも同様の現象を観察しています。
Img_3584c あまりにも鳥が少なく、話題もありませんので、閑話休題のようなお話。Img_3589c 寺町商店街、今日は三八市でしたので、けっこう賑わっていました。市がないと、休日でも閑散としています。右は、桑名七里の渡し公園。せせらぎに水がありません。公園の拡張工事に伴って、今日からせせらぎの水が流れなくなっているのです。鳥たちの水浴びを見るのは当分お預け(7月末までの予定)。
Img_3575c ところで、“勝手に近鉄ハイキング「名古屋線・津新町駅から松菱、お城公園など」”の記事がその3で止まっていますし、4月28日に行ってきた“20180428近鉄ハイキング「多度観音堂から美濃街道を歩き雨尾山飛鳥寺へ」”も予告編だけになっています。まだ正式には、決まっていないのですが、連休前から、江戸橋方面でお仕事が増えそうな雲行きとなり、急遽その準備を行っているのです。まさに「怠け者の節句働き」のような様相(ことわざ本来の意味からはずれて使っています)。
 明日は、その江戸橋方面で講義。4回目ですが、先週が、授業回数調整でお休みでしたので、調子を取り戻さなくてはなりません(笑)。

2018年2月25日 (日)

アオサギさんに接近、ユリカモメも復活

Img_7101c

 最近、九華公園ではアオサギさんに遊んでもらっています(微笑)。今日は、朝日丸跡の南東の端に佇んでいました。左の写真は、超望遠コンデジの65倍ズームの威力のお陰。嘴はかなりピンク色になってきています。ブロ友のひらさんによれば、例のサギ山にはアオサギがかなり集まっているそうですから(2018.02.25 アオサギ大集合!)、このアオサギもそちらへ向かうかも知れません。
Img_0870c アオサギがいたのは、ここ。左は、EOS kiss x-5の55mmレンズで撮っていImg_0871c ます。右は、同じく、250mmズームで撮影。あまりにも自然に佇んでいるので、風景に溶け込んでいます。危うく気づかないまま近づきそうでした。
Img_0867c 今日のトピックスは、もう一つ。ユリカモメの姿を久しぶりに見ました。2月16日以来、9日ぶりです。暖かくなってきたせいか、餌をやる人が復活したためと思われます。今日は72羽。この写真は、吉之丸堀の東屋のところにて撮影。
Img_7067c 久しぶりの曇りで、夕方には雨という予報です。ソーラーパワーが得られないのはちょっとつらいところ。近鉄ハイキング、JRさわやかウォーキングは、パスしました。8時半からいつものコースを散歩し、6.1㎞。鳥はやや少なめ。九華公園の水門修理は無事に終わったそうで、今日中にも潮の干満を見て、堀に水を入れるということでした。
Img_0841c 揖斐川沿いも鳥は少なく、三の丸水門まで来て、ヒバリの鳴き声を聞きました。下流側で見つけ、写真を撮ろうと思ったら、水門の上流側へ。そちらへ行ったら今度はまた下流側に逃げられと、ヒバリのお陰でウロウロ(苦笑)。
Img_0844c ゴイサギは、いつものところ(社務所裏のクスノキ他)に、計4羽。肌寒いImg_0897c ですし、夜行性ですから、隠れてじっとしていました。左の写真は、例の色の薄いゴイサギさん。右の写真は、九華稲荷社の参道から(東から)撮ったもの。
Img_0860c カモたち、今日は53羽。ハシビロガモも、久しぶりに泳ぎ回って餌取りをしImg_0863c ているところを見ました。メンバーは、ホシハジロがおらず、ハシビロガモのオス3羽、メス2羽にキンクロハジロ。ハシビロガモのオス、左の個体は、エクリプスから脱却していますが、右の個体(もう1羽、同様のものがいます)は、まだ抜けきっていないまま春を迎えそうです。単に遅いだけなのか?
Img_7113c 本丸跡では、シメの姿。ここ何日か、見ていませんでしたが、健在のようです。このほか、ジョウビタキのメスも見たものの、ピンぼけ写真ばかりでした。
Img_0904c 貝塚公園でも、まだ1本だけですが、白梅が咲いてきて、梅の香りが、あImg_0914c たりに漂っています。鳥は少なく、ジョウビタキのメスと、シロハラ2羽、ツグミ1羽のみ。右のジョウビタキのメス、昨日見た個体と同じです。下半身の羽の乱れ方が同じ(昨日の最後から2枚目の写真もご覧ください)。
Img_0908c 「ツグミは、哲学者だ」と、昔、小生の叔父がいっていたことがあります。立ち止まって、遠くを見ている様子を目の当たりにすると、そんな気がしてきます。
Img_0889c オマケは、鎮国守国神社の拝殿にある薦被りの上にいた旅ネコトリオ。「トリオ」と書いたとおり、3匹います。寒いとき、ここによく乗っています。最近は、近寄っても逃げたりしなくなりました。「無害」であることが認知されたのでしょうか(微笑)。

2018年2月 5日 (月)

紅梅、咲く……シメとヒヨドリのにらみ合いも

Img_5092c

 毎度同じようなことを書いてしまいますが、寒い日が続きます。今朝など、曇っていた上に、風があって、冷え冷えとしていました。しかし、季節は着実に進んでいました。常信寺(桑名市南寺町)で、ようやく紅梅が3輪開花しているのを確認! 「春が来ると梅が咲く」のではなく、「梅が咲くと春が来る」のです。
Img_4967c とはいえ、ベランダから見える御在所岳は、雪景色。山の向こうには、雪Img_4985c 雲。夕方、一時的に雪がちらつき、地面が白くなっていました。揖斐川では、シラウオ漁が行われていました。漁船2隻で大きな網を引いていきます。小舟がいるところまであるくらいの網です。
Img_7092c 寒くても散歩であります。8時45分から3時間。住吉神社、九華公園、貝塚公園、入江葭町、京町、寺町と定番コースを6.1㎞。鎮国守国神社ではまだ梅は咲いていませんでしたが、拝殿前の紅梅のつぼみが膨らんできていました。ここは日当たりが良く、いつも早く咲きます。しかし、梅は、いつもの年に比べ10日ほど遅い感じです。
Img_4995c 今日のトピックスは、こちら。シメさん。といっても、いつもの九華公園のシメImg_5000c_2 ではありません。三の丸公園の東の端でシメが盛んに鳴いていたので、探しました。見ていると、右の写真のように、下を向いて、何か、威嚇しているような様子。
Img_7016c その相手は、ヒヨドリでした。ヒヨドリ、今年はそういうシーンを見ていませんが、小型の野鳥を蹴散らします。そのため、小生はヒヨドリを「暴れん坊」と呼んでいます。このシメとヒヨドリ、トラブっていたようです。餌が少ない時期ですから、餌を巡ってのトラブルが起きても不思議はありません。この結末、シメが逃げてオシマイという、何ともあっけない幕切れ。やはりヒヨドリの方が強いようでした。
Img_6997c 揖斐川、住吉水門のすぐ下流にヒドリガモ。3枚目のシラウオ漁の漁船にImg_4991c 驚いて逃げたヒドリガモもいました。九華公園にも来て欲しいものです。客観的にはたいしたことではないのですが、個人的にはそれなりのニュース。右の写真、忠のツグミなのですが、これは、今シーズン、三の丸公園で初めて確認したツグミです。いつもはツグミがたくさんいるところなのですが、今年は初めて。
Img_5003c 九華公園、アオサギはいませんでしたが、ゴイサギは3羽揃って、オールImg_5006c スター。しかしながら、3羽とも、クスノキの奥に隠れていました。枝かぶりになってしまうのと、顔が写らないのは、難点。
Img_5010c こちらのゴイサギさんは、いつも南の端にいて、西から見ると、後ろ姿。

Img_5065c

後から、稲荷社の参道に回って採ったのが、右の写真。左のゴイサギさんのはず。目つきがアヤシくて、眠そう。
Img_5014c こちらキンクロさん。それもオスばかりのむさ苦しい写真。メスは、左上にいる1羽だけ。九華橋からカウントしていたら、オスばかりが集まってきたのです。カモ、今日は合計58羽。ハシビロガモのオス3羽、メス2羽と、ホシハジロのオス1羽の他は、キンクロハジロばかり。
Img_7049c ハシビロさんのほとんどは、奥平屋敷跡への入り口脇に集合。ここ、日Img_7051c 当たり良好で、風も遮られ、絶好の日向ぼっこスポットなのです。メスの1羽が、上陸。左の写真にあるように、石などの上に乗っているところはよく見ますが、これだけ上まで上がってくるのは珍しい。
Img_7068c 陽が当たって、暖かくなってくると、カモたちも動き始めます。左は、ハシビロガモのオス。この体制で泳ぎ回っています。前にも書きましたが、これは餌を採りながら泳いでいるところです。マシーンが動き回っているようにも見えます。
Img_5026c ジョウビタキのメス、最近は、必ず奥平屋敷跡で見ます。寒いのでふっくImg_5028c ら。右は、後ろ姿。後ろ姿、なかなか良い色合いだと思います。
Img_5040c 本丸跡では、今日もシメ。定時出勤、定時退勤のようです。隠れて写真をImg_5056c 撮っていたつもりですが、見つかったかも知れません。右は、カワラヒワの集団。鎮国守国神社の境内で、餌探し。今の時期、どの鳥も餌探しに苦労しています。
Img_5078c ユリカモメ、今日は何と81羽。もっといたかも知れません。餌をやる人もImg_5084c あったのですが、写真は二の丸橋で撮りました。全体像は、右の写真のような具合。
Img_7154c 毎度同じパターンではよろしくないと思うのですが、なかなかバリエーションをつけるのは、難しい。もっと自由な発想ができるようになるといいのですが……。
Img_5085c このあと、貝塚公園へ。最近、ここにもヒヨドリはいません。食べ物がないImg_7189c のでしょう。今日はシロハラも見つけられませんでした。ジョウビタキのメスがちょっとだけ姿を見せてくれましたが、後ろ姿だけ(苦笑)。寒かったのでほとんど通過しただけでしたが、右のような枯れ木を発見。コゲラが穴を開けたような気がします。
Img_7232c わが家前の住吉入江。いつも遊んでもらうハクセキレイ。今日もまた、パンくずをやってしまいました。「アラよっ」とばかりに咥えなおし、飲み込むところ。
Img_7095c オマケは、九華公園の旅ネコさん。鎮国さんの拝殿前にある薦被りで日向ぼっこしながら、居眠り。ちなみに、旅ネコさんは登録商標ではありません。

2018年1月30日 (火)

今日も多彩……ジョウビタキはオスもメスも、モズのオス、シロハラ、コゲラ、カンムリカイツブリなどなど

Img_4468c

 相変わらず寒いというか、冷える日が続きます。今日も最低気温はマイナImg_4479c ス、最高も6℃ほど。わが家からの眺めは良くなりましたが、藤原岳の積雪を見ると、寒さが募る感じがします。大規模修繕工事のシートがなくなってから、寒さが厳しくなった気がします。目障りでしたが、保温効果はあったようです(苦笑)。右は、三の丸水門から見た景色。雪雲のようで、見るからに寒そうでした。
Img_6036c 寒さにめげず(苦笑)、まるで仕事に行くかのように(爆)、今日も散歩であります。午前中に動き、午後からは読書や、あれば仕事というのが日課です。8時40分から11時半にかけ、いつものように、住吉神社、九華公園、貝塚公園、京町、寺町と5.9㎞。
Img_5787c このところ、揖斐川ではあまり鳥たちを見なくなりました。一段と寒くなってImg_5807c からのことです。そういう中、今日は、住吉神社のすぐ前でカンムリカイツブリ1羽。このほか、オオバンが1羽飛んでいくのも見ました。以前は翌アオサギがいた、揖斐長良川の中州は、この頃アオサギはまったく見ません。
Img_5795c 七里の渡し跡、久しぶりにヒドリガモのペア1組と、コガモ6羽が来ていましImg_5801c た。年が明けてから、ここにも、赤須賀の漁船が入ってきて、シジミ漁をしていますので、カモたちには嫌われたのかも知れないと思っています。
Img_4476c 蟠龍櫓から三の丸水門あたり、今日は、ツグミ2羽と、ハクセキレイを見たのみ。ヒバリや、ホオジロの姿はありません。厳しい寒さのせいかと思えます。
Img_5814c 九華公園の北門を入ったところで、シロハラがお迎え。最近、北門を入っImg_4482c たところから、土俵の近くにいます。北門を入ったところの堀には、オオバンやキンクロハジロもいましたが、ハシビロガモのオスの連れがいました。容姿も、動きもなんとなくシンクロしていて笑えます。が、一体どういう関係なのか、気になります。
Img_4484c 鎮国さんの社務所裏には、取り敢えず、ゴイサギ1羽の姿。例によって例のごとく、保温姿勢。一度間近で見て、どのようになっているのか、確認したいと思っていますが、まぁ無理でしょうね。
Img_5822c カモたちは、九華橋の南あたりに集まっていました。寒いとここにいるようImg_4492c な気がします。カモ、今日は合計60羽。ハシビロガモのオス3羽、メス2羽、久しぶりにホシハジロのオス1羽(右の写真)と、あとはキンクロ。ユリカモメは、冒頭の写真にも写っていますが、今日は40羽ほど。
Img_4496c 今日もさまざまな小型野鳥が姿を見せてくれ、楽しめました。まずは、ジョウビタキのメス。奥平屋敷跡から二の丸跡へ飛んだのですが、二の丸跡で撮れました。そっと、うまく近づくと、数mのところまで行けます。
Img_4502c モズのオスは、公園内の野球場のフェンスから、近くの木へ移動。超望遠コンデジで、65倍ズームの画像です。こんなに綺麗に写るとは、感動ものです。この写真、1360mmズームで、ノートリミングです。ちなみにこのモズ、管理人さんがすぐ近くでブロワーを使って落ち葉を集めておられたのですが、それには頓着しないようでした。
Img_5868c 昨日と同じメンバーが続きますが、シメは、今日も本丸跡で食事に専念しImg_4505c ていました。笑えます。いつもムシャムシャですから。同じく本丸跡や、鎮国さんの境内では、今日もカワラヒワが集団で降りてきて、餌探し。昨日も書きましたが、今頃は鳥たち、毎年、餌探しに苦労しています。
Img_5898c 餌といえば、メジロも苦労しているようです。花の蜜が好みなのですが、Img_5972c 今日は、松の木に来ていました。木についたままの松ぼっくりのあたりでウロウロ。何か食べられるものがあるのでしょうか。コゲラも、公園内のあちこちを移動して餌探し。右の写真は、神戸櫓跡近くで木をつついて、餌を探しているところ。
Img_4528c ジョウビタキのオスも、昨日と同じく、神戸櫓跡のところに出て来ました。Img_5948c 割と人懐っこいので、ソーッと行くと、かなり近づけます。鳥に近づく時は、ゆっくりゆっくり行くか、姿勢を低くしていくかです。近くの植え込みのあたりでは、シジュウカラも餌探し。
Img_4535c 社務所裏をもう一度見に行くと、ゴイサギが2羽に増えていました。稲荷Img_5877c 社の参道から見ると、もう1羽がいましたので、ゴイサギはやはり3羽いるのは、間違いなさそうです。
Img_6042c このあと、貝塚公園へ。まずは、ムクドリ。パンくずのようなものを咥えてImg_6053c いました(小生が与えたのではありません)。そして、シロハラ。こちらには、パンを与えてみました。それを前に首を捻っていて、「食べ物か?」と迷っているような感じでした。
Img_6073c 貝塚公園、今日もジョウビタキのメスが1羽。あちこち移動はしますが、たぶん1羽です。かなり遊んでもらいました。ここで、いつも散歩の途中で出会い、挨拶を交わすだけだった男性から、「良い写真が撮れるか?」と声をかけられました。野鳥を撮っているのはご存じだったようで、ご自身がご覧になった鳥について、あれこれ聞かれました。ここにシロハラやジョウビタキがいるのはご存じでした(ただし、名前までは承知していらっしゃらなかったようです)。
Img_6111c 京町から寺町のあたりでも、ハクセキレイを何羽も見ました。餌探しで、こImg_6124c ういう町中にも出て来ていると思われます。このハクセキレイは、住吉入江まで戻ってきた時に見かけました。パンくずを咥えていました。ハクセキレイを見ていたら、住吉入江にカモが2羽飛来。ヒドリガモのペアです。ここにヒドリガモが来るのは、滅多にありません。
Img_4523c このところ毎日、行く度に鎮国守国神社の梅を確認していますが、まだまだつぼみはこんな状態。去年は、1月27日に白梅が咲き始めていました(九華公園へ「なぁんちゃって散歩」(笑)……ジョウビタキのメス、シメ、シロハラなど)。開花が待ち遠しいところです。
Img_5829c 余談は旅ネコさん。ご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、何かを狙っているような雰囲気。実は、視線の先には、ちょっと元気のないヒヨドリがいたのです。九華公園の旅ネコさんたち、野生も取り戻しているようで、時々小型の野鳥を狙っているところを見ます。管理人さんの中には、カモを咥えて走って行くところを見たとおっしゃる方もあります。鎮国さんの大奥様に伺うと、飼い猫が鳥を捕まえたのを見せに来たことがあったそうです。たくましく生きているようです。
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  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)
  • 磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)

    磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)
    磯田さんの本は面白い。というのも、話のもとには古文書があるからだと思う。その古文書も磯田さん自身が、古書店などで発掘してきたものがほとんどで、それ故、内容もオリジナリティが高くなる。この本は、戦国時代から幕末あたりを中心にさまざまな古文書の内容をもとに、例えば忍者の悲惨な死に方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、赤穂浪士が吉良の首で行った奇妙な儀式などなど、興味深いエピソードを浮かび上がらせている。面白いので一気読みしてしまった。 (★★★★★)

  •  佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)

    佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)
    史跡や、寺社、町並み、城、美術工芸品等の見方がやさしく解説されている本です。「事典」となっていますが、いわゆる辞書とは違って、普通の本のスタイルです。索引が充実していますので、事典としても十分に使えます。最初の版をもっていますが、40年ぶりに改訂され、写真、図版も多く、歴史散歩の最強の味方です。 (★★★★★)

  • 日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

    日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)
    今年1年、何の因果か(などと書くとお叱りを受けること必至ですが)、住んでいるマンションの管理組合の理事長を仰せつかっています。今年は、エレベーターリニューアル工事が最大のイベントで、それは無事に済んだのですが、前理事長から8年後に迫った第3回大規模修繕に向けて、修繕積立金が不足する見込みと申し送られました。確かにかなりの金額が不足しそうで、頭を悩ませていました。マンションに住みながら、そもそも基本的な知識が不足しており、管理会社のフロントマンの方の協力を得ながらシミュレーションなどをしていました。ネットであれこれ調べてはいたものの、それで得られる知識は体系的なものではありませんでした。この本は、事例を元にマンション管理について必要な知識が得られるように書かれており、まだすべて読み終えてはいないものの、とても役に立っています。任期残り2ヶ月半となって付け焼き刃ではあるものの、次の理事会に具体的に課題を申し送ることができるよう勉強中(笑)。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)

    宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊です。前2著の内容をよりよく理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。主人公は、精神科医の六麦克彦。医局から派遣されて要鹿乃原少年院に勤務して5年。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちでした。この内容は、前の2冊のように普通の新書では書き尽くせるものではなく、物語の形を借りざるを得なかったのでしょう。ただし、普通の小説として読むのには少し苦労するかも知れません。特別支援教育が普及して、知的障害や、発達障害のある子どもへの教育や支援は、以前に比べれば改善されてはいますが、最近は、家族の養護能力が十分でなかったり、親など家族自身に支援が必要なケースもたくさんあります。こうした中には、この本で取り上げられたような結末に至ることがあっても不思議ではないという気がします。極端な事例が集められていると思われるかも知れませんが、社会全体として真剣に取り組むべき課題が突きつけられています。 (★★★★)

  • 本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)

    本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)
    本田秀夫先生によるこのSB新書の4冊目のシリーズ。今回は、発達障害のあるお子さんの学校選び、学級選び、友達関係、学習や学力の悩み、不登校など、発達障害のあるお子さんの学校生活全般にわたって、どのような考え方に基づいてサポートしたら良いかについてまとめられています。それぞれ、親と先生とが、どのように取り組むことが基本となるか、解説されています。対策よりも予防的な工夫をコミュニケーション(要求ではなく)に基づいて行う、「学校の標準」を緩める、登校や成績を気にしすぎず、社会に出るための土台作りを考える、発達の特性には寛容になる、学びを大切にするが学力にこだわりすぎない、親と先生とが気づきを伝え合い相談、調整する、子どものモチベーションを重視するなど、具体的に書かれていて、分かりやすくなっています。発達障害のあるお子さんが小中学校で充実した学習が進められるための基本的な考え方やヒントが詰まっていますので、親御さんにも、先生方にもお勧めできます。 (★★★★★)

  • 佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?

    佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?
    サンドウィッチマン&芦田愛菜ちゃんMCの「博士ちゃん」に「三国志博士ちゃん」、「日本の神様博士ちゃん」として2回出演した佐々木秀斗君の自由研究を本にしたもの。何故これをここに取り上げたかというと、私のブログに載せた立坂神社の緑色の鳥居について、写真を提供して欲しという依頼が出版社からあったのです。私が提供した写真は、本書の162ページに「提供:猫の欠伸研究室」として載っています。ざっと読みましたが、大人でも、古事記や神社についてよく知らない方が、最初に手に取って基本的なことがらを知るには、わかりやすくて良い本だと思います。 (★★★★★)

  • 森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)

    森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)
    ネットで見つけ、新刊かと思って購入したのですが、4年前の本でした(微苦笑)。 若い頃に森博嗣さんの小説をすべて読んでいました。いつの頃からか、小説は読まず、森さんのエッセイだけを読むようになっています。「読書の極意を教える」と帯にはあります。もちろんそれについて書かれているのですが、私にはある種の知的生産の技術について著者の方法を開示していると読めます。「何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある」というのは、よく首肯できます。また、「教養とは保留できる能力をいう」というのも確かにそうだと思います。自分の問題として抱続けられ、また、考え続けられるのは、容易ではありませんから。 (★★★★★)

  • 井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)

    井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)
    愛媛県新居浜市にあった別子銅山は、元禄3(1690)年、伝説の切上り長兵衛によって発見されてから、昭和48(1973)年の閉山まで、283年間にわたり、累計65万トンの銅を産出しました。これは、世界の銅の産出量の1/6にも達するといいます。巨大財閥住友の礎となっただけでなく、日本の貿易や近代化にも大きく貢献したのがこの別子銅山です。江戸時代には貨幣改鋳にも深く関わった世界屈指の鉱山を舞台に、そこに関わった人達を鮮やかに描いた、本当の意味での大河小説です。徳間時代小説文庫で読みました。  (★★★★)

  • 養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

    養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    養老孟司先生と池田清彦先生の対談であれば、外れはありません。サブタイトルのように、「はみ出し日本論」ではありません。ど真ん中の日本論といってもよい本で、楽しみながら読めます。しかし、それは、自分のアタマできちんと考えているからこそ論じられる内容だと思います。常識や、マスコミで報道されることがらだけをフォローしていては、こういう風に考えることはできません。きちんとした理論、知識、データに基づかなければなりません。さらには、物事を捉える大きな枠組み、私の世代にとっては「パラダイム」といえるものが必要。それも、確固たるパラダイムが必要です。私にとってそれはある種の理想なのですが、なかなか難しい。しかし、まぁ、年寄りになったからこそ見えるものや、年寄りなりの知恵も働くようになるということもありますから、養老・池田の「怖いものなし」コンビを1つの目安として、言うべきこともいえるようになりたいものです。 (★★★★★)

  • 土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

    土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)
    先に同じく土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」を挙げましたが、入手したのはこちらが先。「一汁一菜でよい」というスタイルに至るまでの土井さんの修行、出会い、発見、迷いなどなどが書かれています。「家庭料理に失敗なんて、ない」、「すべては人を幸せにする料理に繋がる」というのが基本。具だくさんの味噌汁はおかずの1つになる。余裕があれば、食べたいものや、食べさせたいものをその都度調べてつくればよい。一汁一菜を入り口にして、一つ一つおかずをつくってみて、10種類ほどでもできるようになれば、それで幸せに一生やっていける。といった話があり、へぇーと感心させられました。これだけで健康に健やかに自足できるとも述べられています。一汁一菜なら、私にもできる、でしょうか?? (★★★★★)

  • 土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)

    土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)
    著者の土井善晴先生は、私と同世代。そして、私の世代にとってはあの土井勝さんの息子というイメージが強くあります。テレビなどにもよく出ておられ、なかなか面白い視点でものを見る人だなと思っていました。この本は,出版された当時(2016年秋)から知っていたのですが、手に取ったのはごく最近。文庫本を探していたのですがなかなか遭遇しなかったのです。「一汁一菜でよい」というのは、ご飯と具だくさんの味噌汁があればよいということです。家庭料理についての提案なのですが、実は、この本はもっと奥深いことを述べています。一言で言えば、日本文化や日本人の哲学について述べる中で、食や生活、生き方などについても論じられています。解説を書いておられる養老孟司先生は、それを「自足の思想」と表現していらっしゃいます。優しい、わかりやすい本ですが、実は奥が深い。著者の端正さもよく表れています (★★★★★)

  • 奥山 景布子: 流転の中将

    奥山 景布子: 流転の中将
    幕末の桑名藩主・松平定敬を描いた歴史小説。定敬は、実の兄で会津藩主である容保とともに徳川家のために尽くそうとしたものの、最後の将軍・徳川慶喜に振り回され、裏切られてしまいます。定敬は、それでも抗おうとしたのですが、国元の家臣たちはいち早く恭順を決め、藩主の座も追われてしまいます。朝敵といわれ、越後、箱館から上海まで流浪した定敬の波乱に満ちた人生と、秘めたる思いが生き生きと書かれています。定敬については、歴史講座で学んだり、本で読んだりしてきましたが、小説家の手にかかるとこのように立体的に、活き活きと動き出すものなのだと実感します。 (★★★★★)

  • サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)

    サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)
    たまには専門のアカデミックな本も取り上げます(微笑)。本屋でみつけ、購入。この本は、同じ著者が東大出版会から昨年刊行した「臨床心理学史」で果たせなかったことを果たそうと構想されたもの。果たせなかったのは、日本の臨床心理学史に触れることと、コンパクトな歴史記述だそうです。東大出版会の本は、読んでみたい気もしますが、¥7,000もしますし、内容もハードそうです。こうして臨床心理学の歴史を俯瞰してみますと、やはり実験心理学を抜きにしては臨床心理学も語れないといえます。私個人の考えでも、臨床心理学を学び、実践するには、実験心理学を学び、実験・調査などの方法で研究をした経験が必須です。臨床心理士、公認心理師の資格に関わり、心理学を志す人は多く、また、大学でも臨床心理学部や臨床心理学科もあります。しかし、私は、自分自身の経験からもやはり、実験心理学などの基礎心理学を抜きにして、臨床心理学は成り立たないと考えますし、学生も実験心理学を含めた基礎心理学を、少なくとも学部段階ではきちんと修得した方がよいと思います。本書を読んで、その考えはいっそう強くなりました。 (★★★★★)

  • 昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ

    昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ
    本屋に別の本を買いに行って見つけ、即買い(微苦笑)。私の好むタイプの本です。三重県の地形や地質、歴史、文化、産業などを、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント本。地図も歴史も文化も好きなのです。地図で読み解く三重の大地、三重を駆ける充実の交通網、三重の歴史を深読み!の3部構成。2017年11月にたまたまみつけたJRさわやかウォーキング「~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き」に行って以来、JRさわやか、近鉄ハイキング、勝手にハイキングで県内や近郊のあちこちに電車で行って電車で帰るハイキング/ウォーキングをしています。それによって訪ねたあちこちのことが改めてまとめられていて、とても楽しめます。各県のバージョンが出ているようです (★★★★★)

  • 磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)

    磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)
    歴史家・磯田道史さんが、鎌倉女学院高校で行った特別授業の記録と、ビリギャルの小林さやかさんなどとの対談を収めてあります。基本的には、「歴史の見方」についての本なのですが、それに留まりません。ものの見方、考え方を説いた内容です。むしろ、ものの見方、考え方を学びたい方にお勧めしたいと思うくらいです。ちなみに、タイトルは、「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世の中を歩くためのむしろ実用品である」という意味です。これは、歴史の見方について、あまりよく理解されていないポイントと思います。講義録ですから、読みやすく、しかも大変おもしろい本です。 (★★★★★)

  • 久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)

    久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)
    この著者の前著「三河吉田藩・お国入り道中記」で読んだ、三河吉田藩(豊橋)の参勤交代の話も大変おもしろく読めましたし、江戸時代の藩邸の様子、殿様や家臣の仕事、暮らしなどに興味があったので、読んでみました。三河吉田藩に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸の大名屋敷がどのようなところであったか、江戸で働く武士の状況、江戸の藩邸で起きた事件のいろいろ、藩邸の奥向きの様子、さらには、明治維新後の藩邸から子爵邸への変化について、リアルな武士の暮らしのもろもろがまとまっていて、とても興味深く読めました。三河吉田藩は、現在の愛知県豊橋市にあり、松平伊豆守家が長く藩主を務めています。松平伊豆守家は、「知恵伊豆」の異名を持つ松平伊豆守信綱を初代とし、忍藩、川越藩、古河藩、吉田藩、浜松藩と国替えを繰り返した後、寛延2(1749)年から明治維新まで三河吉田を治めています。 (★★★★)

  • 安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)

    安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)
    サブタイトルに「大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ」とあり、さらに、オビには「300年前は えっ!? 今よりもっと愉快な旅行天国」ともあります。ただし、旅行を心から楽しめたのは、庶民に限られていたようです。参詣者を増やしたい各地の寺社、温泉、宿泊業者が積極的に営業したからです。一方、武士や大名は、トラブルメーカーだったといいます。公用で旅行したり、参勤交代したりなのですが、宿泊料のダンピング、備品の破壊などなどトラブルをまき散らしながらの旅であったり、権威を笠に着たりで、あまり歓迎されなかったようです。江戸時代の旅のエピソード満載で、楽しめる本です。 (★★★★)

  • 藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック

    藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック
    この本は、WISC-ⅣやKABC-Ⅱなどの知能検査の結果(アセスメント情報)を「子どもの自立と社会参加」により役立つものにしていくには、どのように伝えたらよいか(フィードバック)についてまとめられています。過去には、保護者、学校の担任、子どもたち自身に知能検査の結果を伝えることはされていませんでした。しかし、現在では、苦戦している子どもたちが、自分のことを理解し、自分なりにも工夫して、学習や生活スキルを向上させ、将来の自立と社会参加につなげるために、知能検査の結果(アセスメント情報)を子どもたち自身にも伝えるようになってきています。私も、相談では、お子さんに直接、フィードバックを行い、子どもたち自身が自己理解を深め、意欲的、積極的に取り組めるようにしています。この本は、子どもと支援をつなぐ、支援者をつなぐという視点から、心理検査のフィードバックについて基礎から応用、事例を含んでその全体像を把握できる、優れたものとなっています。 (★★★★★)

  • 新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)

    新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)
    藤沢周平の作品案内、小説に見られる名言集、映像化された作品の出演者や、関係者による評伝などによって藤沢周平の作品についてすべてとはいいませんが、かなりが分かります。私は、藤沢周平の小説が好きで、たぶんほとんど読んだと思います。ただそれは、15~6年以上前のことで、リストアップもしていませんから、すべて読んだかどうかについては、不確か。こういう本を読むと、もう一度読もうかという気になります。この本では、娘の遠藤展子さんの「父にとっての家族」がもっとも興味深く読めました。また、藤沢周平の言葉で私が気に入っているのは、「普通が一番」です。ほかにも、「挨拶は基本」「いつも謙虚に、感謝の気持ちを忘れない」「謝るときは素直に非を認めて潔く謝る」「派手なことは嫌い、目立つことはしない」「自慢はしない」という言葉が、遠藤さんが父から言われて心に深く残っていることばだそうです。 (★★★★)