お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2026年3月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2021年1月以降の記事を残し、2020年12月以前の記事は削除しました。2021年1月1日以降の記事は、両方にあります。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

神社

2026年4月 3日 (金)

サクジロウに桜の花の水鏡……金龍桜はちょっと遅かったか

Dsc00179c_20260403133501  今日は風も弱く、日中は最高気温19.4℃と暖かくなっています。今日は午前中にリハビリ、午後から歯科と、私にしては忙しい(笑)。散歩は、8時45分から1時間ほど、住吉入江沿いと桑名七里の渡し公園へ。リハビリの帰りには、春日さん(桑名宗社)に寄って来ました。

Dsc00278c_20260403133501  暖かくていい日なのですが、野鳥はあまり出てこないのが玉に瑕。しかし、今日は、桜にスズメ、メジロが見られました。場所は、マイ・ソメイヨシノの並びのソメイヨシノの木。スズメのいるところの周りの桜の花がありません。散ったのではなく、ちぎられたように見えますから、たぶんスズメが花ラッパをして蜜を吸い、花は捨ててしまったのだろうと思います(2023年3月24日:桜を散らす犯人を現行犯で押さえる(笑)……コゲラ、今日は巣作りに専念 、2025年4月2日:スズメの花ラッパ……「もどき」ではありません)。

Dsc00317c_20260403133501 Dsc00352c  こちらは、メジロ。同じく、諸戸氏庭園の前の桜。今年も「サクジロウ」(桜にメジロ)を撮りたいと思っていましたが、一応、念願が叶いました。本当であれば、メジロが花の中に嘴を突っ込んで、蜜を吸っているところが撮りたかったのですが、まだチャンスはあるでしょう。

Dsc00557c_20260403133401  桑名七里の渡し公園では、まずは、カワラヒワ。今日も来たのは、2羽のみ。皆、繁殖シーズンで忙しいのでしょう。

Dsc00668c  Dsc00651cこちらにもスズメが来ます。スズメは、数羽の群れを2~3回見ましたが、同じスズメたちかどうかは不明。

Dsc00684c Dsc00766c_20260403133401  ヒヨドリ、ムクドリも飛んでくるのですが、写真は撮れません。キジバトが1羽に、ツグミも見ました。ツグミは、諸戸氏庭園か2~3羽が出て来ました。

Dsc00190c_20260403133501 Dsc00205c  桜は、かなり堪能しましたので、今日はこれだけ。諸戸氏庭園の前の桜の水鏡。九華公園でしたら、堀の周りにサクラがたくさん植えられていて、あちこちで水鏡が撮れますが、わが家の近所で、桜の水鏡の写真を撮れるのは、ここだけ。必ずしも満足はしていませんが、贅沢もいえません。まぁ、これでよし。

260403120834967c  リハビリの帰りに春日さん(桑名宗社)に立ち寄ったのは、金龍桜の花を見たかったからです。金龍桜は、若葉が赤褐色、花が白に近い淡紅色、一重と八重との咲き分けで、八重の優れた一品種。これは、桑名藩主松平定綱公が摂津国(大阪府)古曽部の金龍寺の原木から分植したものです。照源寺にもあります(こちら)。原木は国指定天然記念物でしたが、伊勢湾台風で倒伏・枯死し、現在は後継樹があります(2020年4月4日:「ひのとり」、照源寺の金龍桜、道祖神、走井山公園の桜に北勢線の「ゆる鉄写真」……土産は宝来軒本店の花見団子)。春日さんのものは、照源寺から分植したものだったと思います。

260403120841569c 260403120849621c  1週間前、春日さんのインスタに金龍桜が咲き始めたとあったので、見に行こうと思ったのですが、今日になってしまいました。ちょっと遅かったという感じで、残念。去年の方がよく咲いていました(2025年4月2日:スズメの花ラッパ……「もどき」ではありません)。

Dscn0186c Dscn0191c 【付記】 昨日の記事(2026年4月2日:近所の桜を撮り直して来ました)にエムライトさんからコメント欄に、写真に写っているものは何かというご質問をいただきました。この写真の中央、煉瓦の堤防の上にある銀色の物体のことをお尋ねだと思います。コメントへのお返事に書きましたが、台風などでここ住吉入江に漁船などが避難してきたとき、ロープで船を係留しますが、そのロープを通すところです。煉瓦にロープが直接当たらないようにするためにあるのでしょう。また、左の写真で手前に写っている銀色の環が、ロープをしばって固定するところ。

20191013a3d5c318  Dscn0194cこちらがその銀色の環の写真。ここにロープがつながれた写真はありませんが、漁船が避難していて、ロープでつないである様子がわかるものはありました(2019年10月13日:台風一過、申し訳ないくらいの好天ですが、珍鳥はおらず、常連さんばかり)。右の写真をよくご覧ください。

2026年3月20日 (金)

シャリンバイと、春日さんのコブシ

Dsc07555c_20260320143601  金曜日ですので、「さぁ、リハビリに行くぞ」と意気込んでいたのですが、朝のテレビニュースで「今日から3連休」といっているのを聞いて、何やら違和感。曜日は意識しているのですが、祝日だというのをすっかり失念していたのです。出鼻をくじかれた感じですが、休みでは仕方ありません。気温は17.2℃まで上がっています。午後から風が出てきたのですが、午前中は風も弱く、散歩日和。

Img_1321c Img_1694c  8時50分から桑名七里の渡し公園へ行ったのですが、いつも使っているソニーのカメラ(DSC-RX10M4)のバッテリーが、3個とも充電切れ(苦笑)。やむなくいったん戻って、キャノンのPowershot Sx60hsに換えて出直し。それ故、今日の写真は、両者のものが混じっていますし、スマホで撮ったものもあります。DSC-RX10M4、前ほどたくさんの写真を撮らなくなりましたので、予備バッテリーは前回の充電からかなり時間が経ったためと思われます。

Img_1280c Img_1290c  公園に入ったところで眺めますと、ムクドリ、ドバト、ヒヨドリ、ツグミが見えました。逃げなかったのは、ムクドリたちだけ。同じムクドリでも、顔あたりの模様はかなり異なっています。

Img_1348c Img_1331c_20260320143601  公園の前の電線には、キジバトが2羽。公園の中で巣作りをしているキジバトではないかと思います。

Img_1483c  桑名七里の渡し公園にはあまり鳥がいなくなりましたので、住吉神社まで足を延ばしました。ここまで来ると、揖斐川、長良川、長良川河口堰のほか、多度山、名古屋方面までよく見えますので、気持ちがよく、気分が解放される気がします。

Img_1386c Img_1529c  途中の入江沿いでスズメたち。数羽いたうちの1羽。さらに住吉神社の境内では、カワラヒワ。公園近くでもいたのですが、逆光の位置だったりして、うまく撮れませんでした。

Img_1481c  揖斐川を覗いたら、カンムリカイツブリ。全長56㎝と大型のカイツブリです。この個体は、かなり夏羽にモデルチェンジしています。夏羽では、頭部に赤褐色や黒色の飾り羽が出ます。

Img_1566c Img_1639c  再び、桑名七里の渡し公園に戻ってきて、バードウォッチングその他に再チャレンジ。公園の東側のエリアの少し高くなったところにヒヨドリたち。草を食べていました。ハクセキレイもこのあたりにやって来ました。このハクセキレイさん、割と近づいても平気でした。

Img_1742c  チョウは、モンキチョウと思われるチョウが数頭飛んでいましたが、それらの写真は撮ったもののピンボケ。この写真は、モンシロチョウ。ユキヤナギに止まったところ。

Img_1549c_20260320143701  住吉神社の近くにこういう木がありました。Img_1535cGoogleレンズ、GoogleGeminiで確かめると、シャリンバイ(車輪梅)でした。枝の先に数枚の葉がまとまって互い違いに付いており、これが車輪のスポーク(車軸)のように見えるのが名前の由来だそうです。ここは今までに何度も通ったところですが、これまでほとんど気にしなかったのです。あちこち行けませんので、細かいところに目を向けるようにしたお陰(微苦笑)。ちなみに、実は毒性はなく、食べられるのですが、渋みがあっておいしくないそうです。ヒヨドリ、ムクドリが食べることがあるとか。

 Img_1667c今日は、歩いているとき、ホトケノザがあると目をこらして、よくよく見てきました。というのも、昨日、何かで(ある本だと思ったのですが、勘違いでした。リソースを忘れました)ホトケノザに白い花が咲くものがあると読んだからです。シロバナホトケノザというそうです。それがないかと思って探したのですが、今日は見つけられていません。

Img_1715c Img_1720c  昨日の煉瓦の積み方の話の続き。昨日載せた門柱や壁の写真は、公園の南側のところのものでした。東側の門柱、壁を見てきた結果です。門柱は、南側エリアと同じく、長手積みでしたが、壁は、イギリス積みになっていました。場所によって積み方を使い分けたのかどうかは、不明。

Img_1710c  ちなみに、円形花壇のところは、壁になる部分は、長手積みでした。

Img_1783c Img_1787c  さらに、住吉入江沿いの堤防と、護岸も煉瓦でつくられています。堤防部分は、横から見ると、縦方向に長手積みがしてありました。護岸も長手積み。

Img_1836c Img_1851c  さて、散歩から帰宅して、小休止の後、クルマで出かけてきました。本来であれば、リハビリの帰り道に寄ってこようと思っていたところへ。お彼岸の中日ですので、寺町にある御坊さん(真宗大谷派桑名別院)へ。余談ですが、寺町の河津桜は、ほぼ葉桜になっていました。

Img_1847c 260320105135129c  御坊さんの表参道には、古いソメイヨシノがあります。すでに花がけっこう咲いていました。これは予想外で、ちょっとうれしい(微笑)。

Img_1876c  もう1ヶ所。春日さん(桑名宗社)にも行ってきました。本来は、こちらに行きたかったのです。ここは、桑名神社と中臣神社の2つの神社からなっていますので、拝殿は2つがつながった形式で建てられています。

260320110734822c 260320110729023c  3~4日前、春日さんのインスタにコブシが咲いているという投稿があったので、見たかったのです。残念ながらよく咲いているのは、一部分。ほかにもつぼみは見えたのですが、去年ほど見事ではありませんでした(2025年3月27日:春日さんでコブシがほぼ満開……今日はジョウビタキ・デー )。

2026年3月12日 (木)

休み休み散歩は、住吉神社あたりまで……生成AIでも遊ぶ

Dsc01192c_20260312134601   今朝も冷えました。桑名では1.3℃。日中は15.2℃まで上がり、今日も風はあまり強くはありません。痛みは、昨日とほぼ同じです。今日は、朝9時半からまた「休み休み散歩」へ。行き先は、ほぼ同じで桑名七里の渡し公園ですが、ちょっとだけ足を延ばしてみました。それでも、足腰の痛みには、影響はなさそうです。

Dsc01529c_20260312134701 Dsc01321c_20260312124901  行き先が同じですから、写真も代わり映えしません(苦笑)。我ながら「つまらない」「おもしろくない」とは思うものの、今はやむを得ません。左の写真は、東側の出入り口。六華苑の入り口に近いところ。駐車場の正面ですから、これが正門なのかも知れません。

Dsc01599c_20260312124801  Dsc01250c_20260312124901桑名七里の渡し公園で見た野鳥から。今日は、キジバトをよく見かけました。たぶん同じ個体を何度も見たと思いますが、いずれもこれらの写真のように、巣材を集めていると考えられました。巣材は、修景池近くの木の中へ運んでいきますのでこの木に巣をつくっているのでしょう。

Dsc01259c_20260312124901 Dsc01587c_20260312124801  カワラヒワは、たいていいいます。10羽はいないと思いますが、数羽くらいいるのは確実です。公園内で、修景池の近くや、その西の木々、芝生広場あたりを移動しています。ときどき諸戸氏庭園の方へも行くようです。

Dsc01655c_20260312124801 Dsc01611c_20260312135401  上にも書きましたが、これらの写真のように、芝生広場に降りてきて、エサを探している様子も見られます。

Dsc01869c_20260312124801 Dsc01804c_20260312124801  今日は、さらに、ハクセキレイとヒヨドリもやって来ました。皆、エサを探しに来るようです。野鳥が、修景池に水浴びに来ないかと待っていたのですが、今日、私がいた間にはそういうシーンは見られず。

Dsc01417c_20260312135901  足を延ばしたと、最初に書きましたが、それはこのあたり。住吉神社の前の揖斐川堤防。ここまで来たのは、2月23日以来(2026年2月23日:ヒヨドリは食べ物に困り、パンジーの花や葉っぱを食べる)。その翌日は睡眠不足でやや不調、翌々日から腰痛と、座骨神経痛がひどくなって、整形外科を受診して今日に至っています。ここは広々としていて、川も広く、水がありますから、気持ちがいいのです。

Dsc01438c_20260312140301 Dsc01449c_20260312124801  これまた久しぶりに住吉神社にお参り。神頼みをするつもりはありませんが、神社があるとご挨拶に伺うという感覚です。

Dsc01474c_20260312124801  ここには屋根のついた、簡単な休憩所がありますので、一休み。この写真は、そこから見える景色。住吉神社の二ノ鳥居、揖斐川、長良川河口堰、長良川が見えます。ちょうど高齢のご夫婦が連れ添って、ゆっくりと歩いて行かれました。

Dsc01518c_20260312124801 Dsc01510c_20260312124801  さらに、神社の北、駐車場の一角にある住吉浦休憩施設にも行ってきました。観光案内所を兼ねていますし、最近は、桑名の土産物なども売るようになっています。ずっと以前は、ここでアイス饅頭も売っていました。本多忠勝千姫を売り出したいようですが(これは、桑名市としてで、大河ドラマをつくって欲しいようです)、盛り上がりには欠けるというのが、私の印象。

Dsc01546c_20260312124801  土産物としては、桑名城のペーパークラフト、連鶴のキット、キーホルダーなどのほか、食べ物多種などを取り扱っています。どんな土産物があるか見たかったのと、おやつになるような和菓子がないか確認したかったのです(笑)。ということで、和菓子を2種類、2個ずつ買ってきてしまいました。「くわな」と「桑名っ子」です。

Dsc00540c_20260312142401 Dsc00540x  ところで、ブロ友のエムライトさんが、このところご自身で描かれたスケッチをGoogleGeminiで3D画像化していらっしゃるのに触発され、思いついたことがあります。自分で撮った写真をレタッチソフト「CorelPaintoshop Pro」で「鉛筆スケッチ」にして、生成AIに着色してもらうということ。まずは、昨日撮ってきた諸戸氏庭園のこの写真。右が、鉛筆スケッチにしたもの。

Chatgpt1c Chatgpt3c  左の写真は、ChatGPTに「明治時代の建物云々」と説明し、着色してもらったもの。右は、これをベースに「建物は黒色が基調。手前に写っているのは、丸ポストなどなど」と追加指示。その結果が右の画像。

Gemini_generated_image_2fx2c52fx2c52fx2c  GoogleGeminiでも試してみました。左の写真は、Geminiが最初につくってくれた画像。こちらの方が、優秀かもしれません。

Dsc01101c_20260311153601 Dsc01101cx  調子に乗ってほかにもやってみました(苦笑)。昨日載せたカワラヒワの写真です。「鉛筆スケッチ」がちょっとイマイチという感じですが、仕方ありません。自分で書くよりもマシですから。

Chatgpt Gemini_generated_image_5kcni25kcni25kcn  左の画像がChatGPT、右がGoogleGemini。ChatGPTが作った方が、明るくてきれいですが、それを除けば甲乙つけがたい気がします。

Dsc01090c_20260311153601 Dsc01055cx  もう1枚。これも昨日載せたジョウビタキのメス。これの「鉛筆スケッチ」は、ちょっと荒っぽい気がしますが、まぁお試しですから、これで構いません。

Gemini_generated_image_9kppnj9kppnj9kppcChatgptx  カワラヒワのときと同じく、左の画像がChatGPT、右がGoogleGemini。ジョウビタキの色合いは、GoogleGeminiの方が勝っています。こうして、3つの写真について試しただけですが、ChatGPTとGoogleGemini、どちらが優れているかは、判定をつけがたい印象です。まぁ、暇つぶしの1つはなります(苦笑)。ちなみに、私がよく使うのは、ChatGPTの方です(とくに意味はありません。ChatGPTの方がよいと考えているわけでもありません)。ちなみに、あれこれ試しているうちに、ChatGPTの方は「画像作成の上限に達しました」ということで、明日朝7時50分までは無料での画像作成は利用できなくなりました。

Dsc01899c_20260312124801  という次第で、「休み休み散歩」その他で遊んでおります。写真は、タンポポ。桑名七里の渡し公園あたりで撮ってきました。タンポポには、在来タンポポと、セイヨウタンポポとがあり、後者では、外側総苞片が大きく反り返る特徴があるのに対して、在来型ではそうではないというので、その違いを見分けようと思って、タンポポがあるとよく見てきたのです。これは、たぶん在来タンポポ。あちこち行けませんので、細かいところに目を向けているのです(微苦笑)。

 

2026年3月 6日 (金)

光徳寺に寄り道してヒカンザクラを見てきました

260306081621233c  朝は3.1℃と冷えましたが、日中は曇っているものの、148℃まで気温は上がりました。夜には雨が降るという予報です。今日は、リハビリ。月水金と、週3回通おうという次第で、今日が5回目。リハビリを受けた直後は、腰や足に痛みはあるのですが、少し時間がたつと、それが楽になってくる感じです。

Dscn0059c Dscn0063c  リハビリの後、どこかに寄り道するというのが楽しみ、というパターンになっています。ただし、そのうち、新たな行き先がなくなる気がします(微苦笑)。今日は、市内新町にある鎮照山凝念院光徳寺へ。浄土宗。旧東海道に面しています。鎌倉時代に、恵心僧都が泡洲崎念仏道場として創建。萬古焼(ばんこやき)の創始者である沼波弄山(ぬなみろうざん、1718~1777年)の墓があります。ここにはヒカンザクラ(ただしくは、カンヒザクラのようです)があり、去年、一昨年も見に来ています(2024年2月29日:光徳寺のヒカンザクラ…ふれあい教室にも早咲きの桜がほぼ満開、2024年3月10日:桑名市博物館の「春期企画展『刀剣アラカルト』」と光徳寺のヒカンザクラにメジロ……寺町で気象予報士の山田修作さんに遭遇、 2025年3月17日:光徳寺へヒカンザクラを見に行く)。

 Dscn0065cこちらがそのヒカンザクラです。本堂に向かって左手にあります。まったく下調べをしなかったのですが、ほぼ満開なのが、駐車場に入るところから見えていました。このヒカンザクラ、樹皮は灰黒色で、横の皮目が目だちます。2~3月、葉の出る前に、緋紅(ひこう)色(鮮やかな紅色。緋色)の花が、鐘状に半開して下向きに咲きます。関東地方以南で庭に植えられるといいます。

260306115632875c 260306115529352c  花の色は、たしかに鮮やかな紅色というか、緋色というか。もう少しよく晴れているとよかったなという気もしますが、まぁよし。

Dscn0075c  上に書きましたが、ここの墓地には、萬古焼の創始者である沼波弄山の墓があります。沼波弄山は、市内の船場町の生まれで、桑名の豪商。茶事・作陶を好み、元文の頃(1736~1741年)、朝明郡小向(おぶけ村(現在の三重県朝日町)に窯をつくりました。晩年は、江戸向島に窯を築き、将軍も訪れたといいます。

Dscn0081c Dscn0083c  もう1つ。光徳寺の北側には、泡洲崎(あわすざき)八幡社があります。右の説明板にありますように、江戸時代以前、桑名の町は、自凝洲崎(おのころすざき)、加良洲崎(からすざき)、泡洲崎の3つの洲(す、しゅう:川や海の中にできる島)に分かれていたといいます。現在、桑名の町の外側を流れる町屋川や大山田川は、当時は町の中へ流れ込んできており、桑名の町はこれによって、3つの州に分かれていました。ちなみに、わが家あたりは自凝洲崎で、春日さん(桑名宗社)は加良洲崎でした。

Dscn0085c_20260306140601 260306120118696c  ここ泡洲崎八幡社は、この付近、旧泡洲崎の鎮守。慶長の町割のときに、現在の一色町(ここからは西)からここに遷ってきました。入口左側には道標があり、「右きょういせみち、左ふなばみち」と刻まれています。この通りの北端に建っていたものを戦後、ここに移設したものです。


202003067fd3c9a0 2020030675bdb7af  今日は、過去記事からのネタは控えめにしておきます。まずは、美濃街道を歩いた思い出(2020年3月6日:20200306勝手に養老鉄道ハイキング「桑名の美濃街道を歩く」(下深谷~多度)(予告編))。美濃街道は、桑名市川口町から(東海道から分かれます)多度町を通り、岐阜へとつながる街道です。下深谷までは別の機会に歩いています。下深谷から多度まで8.8㎞ほどを歩きました。

202003062b66b3e220200306a83f9630  こちらは、多度町戸津の尾津神社。戸津の氏神様。延喜式の式内社。主祭神は、倭建命。倭建命が東国遠征のとき、このあたりの尾津崎に立ち寄り、松の木の下で食事をされ、松の木に太刀をかけて置き忘れて立ち去られたといいます。東国遠征を終えての帰途、ここに立ち寄ったところ、松の木にかけた剣が、そのままであったのを見て、感激のあまり歌を詠んだと伝わっています。古事記にある「尾張に直に向える 尾津前なる一つ松吾兄を 一つ松人に在りせば 太刀佩けましを衣着せましを 一つ松吾兄を」がそれです。大意は、「尾張に向かって真っ直ぐに生えている一本松よ 一本松が人間だったら、服を着せ、太刀を佩かせてやるものを」。

20170306899f71ca20170306980fca3f  まずは、エナガという野鳥(2017年3月6日:河津桜にメジロ……暴れん坊ヒヨドリに蹴散らされるの巻)。以前は、九華公園などでよく見ましたが、ここ数年、見なくなりました。この写真は、どちらも巣材を集めているところ。そうなのです、以前は九華公園でも営巣し、ヒナもよく見たのです。

Img_1076c Img_1071c  ところで、苔玉と、盆栽は、ちょっと見栄えがよくなりました。苔玉の台は、かなの実家で見つけたもの。とても¥680のものとは思えません。盆栽の受け皿も、黒い、四角のものに変えてみました。こちらの方が落ち着いたものに見えます。

260306120941555c 置き配初体験の余談。Amazonで本を買ったら、置き配がデフォルトになっていました。発送しましたというメールを見て、それをはっきりと意識したのです。配送業者もAmazonとなっていて、置き配の場所は変えられるのですが、手渡しはなさそうでした。拙宅マンションはオートロックのため、マンション内に入るには、インターフォンで連絡し開錠します。出かけるまでに配達には来ませんでしたが、外出中に「配達完了」メールが届き、きちんと玄関先に置いてある写真が添付されていました。心配したのは、以前、息子宛ての荷物がわが家の玄関先ではなく、マンションそのものの玄関に置かれていたことがあったからです。

2026年1月28日 (水)

ウェブページに桑名から伊勢神宮内宮まで歩いて参詣した記録を載せました……2019年と2021年と2回歩いています

 ウェブページに次の2つの記事を追加しました。いずれも、桑名・七里の渡し跡から伊勢神宮内宮まで歩いて参詣したハイキングの記録です。

  1. 近鉄ハイキング「お伊勢さんハイキング 昔も今もお伊勢参り」の記録(2019年)
  2. 東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りハイキング(2021年)

 前者は、近鉄ハイキングの企画「お伊勢さんハイキング 昔も今もお伊勢参り」で12回に分けて、桑名の七里の渡し跡から東海道、伊勢街道を歩いて、伊勢神宮にお参りしたものの記録です。

 後者は、1.近鉄ハイキング「お伊勢さんハイキング 昔も今もお伊勢参り」の記録(2019年)に興味をもった同級生K氏と2021年に二人で出かけた「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りハイキング」の記録です。こちらは、17回に分けて、桑名・七里の渡し跡から伊勢神宮内宮まで歩いて、お参りしています。

 ブログ記事には、詳しいルートマップもつけてありますし、途中で訪ねたり、見たりしてきたところについてあれこれ書いてあります。ご覧いただいて、興味をお持ちになったら、記事の内容をもとに歩いていただくことができると思います。

2026年1月18日 (日)

ウェブページに「桑名の東海道を行く」を公開しました

 このココログのWebページに「桑名の東海道を行く」を掲載しました。これは、平成30(2018)年8月に「桑名の東海道」と題してつくった「パネル展示」をもとにしてあります。このパネル展示は、当時、九華公園の指定管理者であった株式会社KMI桑名様のご協力、ご理解をいただいて、九華公園に展示したものです。その内容をもとにウェブページとしてつくりました。文章は、必要に応じて加筆修正をしましたが、さらに吟味したいと考えています。桑名の東海道を散策される際の参考としてご覧いただければ幸いです。

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 なお、写真は、基本的には、当時のものをとりあえずそのまま使用していますが、撮り直した方がよいかも知れません。

2026年1月 5日 (月)

クリスマス以来久しぶりに九華公園にアオサギが登場

Dsc08078c_20260105141801  二十四節気では、今日からは小寒。今日は、寒の入りともいわれ、寒さがいっそう厳しくなる頃(こちら)。晴れ時々曇りで、最高気温は10.8℃。陽が出ていると暖かいのですが、陰ると寒く感じます。いつも通りに7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、歴史を語る公園、内堀公園、外堀、春日さん(桑名宗社)、田町、住吉入江と6.4㎞。冒頭の写真は、散歩から帰った10時頃の北の空。中央に写っている“valor(バロー)”は、岐阜県発祥のスーパー。わが家から徒歩5分ほどで、便利。100均ショップも入っていますし、隣には衣類のディスカウントショップである「あかのれん」もあります。ちなみに、バローは、名古屋市場の初競りで『青森県大間産 天然生本まぐろ』を競り落とし、今日、明日、この桑名東店でも販売するとか(こちら)。Webサイトの写真を見ると、「中トロ 100g  ¥1,580」とあります。さすがによいお値段。

Dsc06589c_20260105142001 Dsc06665c_20260105142501  住吉水門の内側には、ヒドリガモが3ペアと、オオバンが2羽。揖斐川には、赤須賀漁港の漁船が出ており、水鳥は見当たりません。

Dsc06681c Dsc06767c_20260105142001  七里の渡し跡では、オオバンが2羽。潜って撮ってきた水草を食べているところも見られました(右の写真)。

Dsc06790c_20260105142001 Dsc06827c_20260105142001  さらにコガモも。オスが1羽にメスが2羽。コガモは、七里の渡し跡まではよく来ていますが、柿安コミュニティパークや、九華公園まではめったにやって来ません。

 Dsc06898c_20260105141901ワンパターンの極致ですが、九華公園のアイガモは、元気そうでした。アイガモを見ようと、北門を入ってすぐの堀端に立つと、ユリカモメや、キンクロハジロ、ハシビロガモが、エサがもらえるかと思って、急いでやって来ます。

 相撲場のところには、ツグミ。Dsc06857c_20260105141901地面に降りてきてエサを探していました。毎年、年が改まった頃から、こうやって地面に降りてくるようになります(飛来してきて、年末くらいまでは樹上で過ごすことがほとんど)。

Dsc07016c_20260105141901  鎮国守国神社の社務所裏の木には、久しぶりにアオサギが来ていました。ここにアオサギが来るのは、クリスマス以来(2025年12月25日:春日さんで奉納された「左馬の絵馬」を見てくる)。散歩友達でも、ここにアオサギが来るのを楽しみにしている方があり、「今日は、アオサギが来ていますね」という声も聞かれました。やはり、ここにアオサギが来ていないといけません。

Dsc07523c_20260105143801  Dsc07158c_20260105141901奥平屋敷跡の入り口でシメ。どうにも写真が撮りにくいところにいて、こんな証拠写真しか撮れませんでした(苦笑)。木のてっぺんで、枝かぶりの位置なのです。鎮国守国神社を通り抜けて、柿安本店の駐車場でハクセキレイが1羽。

Dsc07801c_20260105141901  Dsc07569c_20260105141901再び相撲場のところに来たら、カワラヒワ。さらに、九華公園の外周遊歩道の南では、ジョウビタキのオスに遭遇。

Dsc07284c_20260105141901 Dsc06934c_20260105144201  水鳥たち。ホシハジロは、今日もオスが1羽のみ。キンクロハジロは、今日は多く、54羽もいました。

Dsc06941c_20260105141901  Dsc07324c_20260105141901 ハシビロガモは、10羽。左の写真はオスですが、頭がかなり青くなってきています。ヒドリガモは、1ペア。

Dsc07065c_20260105141901 Dsc07228c_20260105141901  ユリカモメも、今日は多くて、数えた限りで85羽。

Dsc07724c_20260105141901 Dsc07373c_20260105141901  ハジロカイツブリと、カイツブリは今日も1羽ずつがいました。場所は、いつもと同じく、二の丸堀の東側エリア。

Dsc07346c_20260105141901  見ていると、やはりカイツブリが、ハジロカイツブリのあとに付いて行っているようです。

Dsc07848c_20260105141901  歴史を語る公園には、「切絵図」のことで立ち寄りました。それについては、後述。ちょっと距離があったのですが、ここでもジョウビタキのオス。まん丸でジョビボール。

Dsc07907c Dsc07879c_20260105141901  ここにはさらに、オオバンも。見ていたら首のあたりを掻き始めました。右には、弁足が見えています。オオバンも水鳥ですが、足には水かきではなく、この「弁足(べんそく)」と呼ばれる閉じたり開いたりする葉のようなものが付いてます。 これで水を蹴る、泥の上でも沈まずにしっかり歩けるのです。

Dsc07927c_20260105141801 Dsc07962c_20260105141801  春日さんへは、初詣に行って来ました。元旦の朝にも行こうと思ったのですが、朝早かったにもかかわらず、大賑わいでしたので、出直したのです(微笑)。さすがに今日は空いていましたので、ゆっくりとお参りできました。

Dsc07915c Dsc07920c_20260105142201  歴史を語る公園(左の写真)に立ち寄ったのは、「切絵図」のことと書きました。ここは七里の渡し跡から続く、桑名城の外堀沿いにあります。昨日歩いてきた三之丸とはこの外堀を挟んでいます。この公園の南に、現在、南大手橋がかかっています(右の写真)。その名の通り、旧桑名城につながる橋ですが、江戸時代の位置とは異なっています。

Dsc07833c_20260105142201 Minamiote  現在の橋より少し北にあったということは知っていましたが、『桑名城下切絵図』の「丸之内」に、「明治30年代に20m余り南へ。大正年間更にその南へ移設」とありました。「切絵図」と現在の地図とを照らし合わせると、左の写真で2階建ての家が建っているあたりに江戸時代は、南大手橋があったと思われます。右の画像は、『久波奈名所図会』の「南追手」に描かれた南大手橋。向かって左が西、右が東で、城内。南大手橋は木橋で、いざというときには橋を落とせます。渡ったところに南大手門。この門は、高麗門または薬医門の形式で、渡った先には枡形があったと思われます。ということで、趣味というか、暇つぶしというか(笑)。

2026年1月 2日 (金)

いつもの散歩でイソヒヨドリのメス、ジョウビタキのオス

Dsc01975c_20260102143501  正月2日、最低気温は、1.0℃でしたが、朝のうちは風も弱く、晴れていて、それなりに暖かく感じました。しかし、午後からは風が強くなり、曇ってきて、寒くなっています。最高気温は、9.3℃ですが、午後からは、底冷えする感じです。夜には、雪が降る可能性があるということです。冒頭の写真は、散歩に出た7時半頃のもの。今日からは、いつも通りの散歩。住吉神社、九華公園、内堀公園、内堀南公園、外堀、新築公園、常盤町、老松公園、寺町と6.0㎞。

Dsc02005c_20260102143501 Dsc02144c_20260102143501  諸戸氏庭園の前の道路で、ハクセキレイ。このあたりによくいます。いつも小さな何かを拾っています。写真には写ったのですが、何なのかはよく分かりません。ハクセキレイは、雑食です。その先の桑名七里の渡し公園には、今日もシメがいました。残念ながら、今の時期、7時半過ぎではここには陽が当たりません。このあと、揖斐川には、カンムリカイツブリが3羽ほどいたのですが、遠くて写真にはならず。

Dsc02349c_20260102143501Dsc02391c_20260102144401  蟠龍櫓まで来て、イソヒヨドリのメス。今年初めて。右は、雲の写真ではなく、カワウの編隊飛行シーンです(笑)。

Dsc02414c_20260102143401  三の丸水門のところに、カンムリカイツブリ。

Dsc02442c_20260102143401  柿安コミュニティパークで、ハシボソガラス。よく見ると、右足にテグスのようなものが絡んでいます。年末にも写真を載せたカラスです(2025年12月28日:九華公園にハジロカイツブリとカイツブリが戻る)。

Dsc02461c_20260102143401 Dsc02470c_20260102143401  コミュニティパークの堀には、キンクロハジロと、オオバンが1羽ずつ。

Dsc02568c_20260102143401  九華公園には、7時50分頃に到着。アイガモは、今日も元気そうでした。年末年始で散歩する人も少なく、エサをあまりもらえてないのではないかと心配しましたが、大丈夫そうです。

Dsc02610c_20260102150001Dsc02727c_20260102143501  小型の野鳥では、まずはカワラヒワ。あちこちで見られます。左の写真は、相撲場の近くにて。奥平屋敷跡には、イソシギがやって来ていました。年末からときどき見かけます。お尻をフリフリしながら歩いています。

Dsc03237c_20260102143301  Dsc02908c_20260102143401朝日丸跡でジョウビタキのオス。最近、ここでよくジョウビタキのオスに出会います。本丸跡でハクセキレイ。

Dsc03513c_20260102143301 Dsc03536c_20260102143301  九華公園の外周遊歩道の南で、ヒヨドリ。このときは、割と撮りやすいところに出てきて、しばらく同じところに留まっていました。

Dsc03585c_20260102143301  立教小学校の体育館近くでもハクセキレイ。

Dsc03158c_20260102143301 Dsc02559c_20260102143401  水鳥たち、まずは、ホシハジロのオス。1羽だけでしたし、メスは今日はもういませんでした。キンクロハジロは、37羽。

Dsc02789c  Dsc03007c_20260102143401 ハシビロガモは、12羽。左の写真は、オスですが、飛来したときには、エクリプス状態でしたが、かなりオスらしくなってきています(頭が青くなってきたのです)。ヒドリガモは、1ペアだったと思います。

Dsc02626c_20260102150001  ユリカモメは、数えられた範囲では、25羽。左の写真のユリカモメは、細い電線の上で、器用にバランスをとって止まっていました。ユリカモメも、器用な個体とそうでない個体とがあるようです。

Dsc03422c_20260102143301 Dsc03439c  今日は、ハジロカイツブリと、カイツブリ、それぞれ1羽が、二の丸堀の東側エリアにいました。

Dsc03316c_20260102150301 Dsc03381c_20260102143301  ハジロカイツブリは、ゴミをつついたりしていましたが、エサと間違えたのでしょうか(左の写真)。カイツブリは、伸びでもしたのか、右の写真のようなところを見せてくれました。

Dsc03628c_20260102143301  内堀公園では、カワラヒワと、メジロがいましたが、写真を撮れたのは、カワラヒワのみ。

Dsc03042c_20260102143401Dsc01689c_20260102150601  余談。鎮国守国神社で宮司さんの奥さんに出会い、おしゃべりをしてきました。大晦日の年越し参りは、去年に比べ、半分くらいの人出で、しかも若い人が少なかったそうです。春日さん(桑名宗社)は、若い人で賑わっていたようですから、神社によってかなり違いがあるのでしょう。鎮国さんには、キッチンカーが3台来ていたと、昨日書きましたが(2026年1月1日:明けましておめでとうございます)、お客さんはあまりいなかったそうです。初詣も、必ずしも「日本の正月の伝統行事」ではないそうですから(こちら)、そのあり方は曲がり角に来ているのかも知れません。ブラタモリの「川崎大師と鉄道」編でも、参拝客を呼ぶために鉄道がつくられたことが、初詣の普及に大きく影響しているとしていました。そもそも「○○は、日本の伝統だ」といわれたときには、私自身は、ちょっと疑ってかかった方がよいと思っています。明治以降につくられたものごとを「日本の古来からの伝統だ」といっていたり、信じていたりすることが案外多いのです。たとえば、「『日本の伝統』の正体(藤井青銅著、新潮文庫)」を参照してください。

Dsc03710c_20260102143301 Dsc03735c_20260102143301  オマケ。山並の光景。左の写真は、藤原岳。右の写真は、御在所岳。どちらも雪が残っています。

 

2025年12月25日 (木)

春日さんで奉納された「左馬の絵馬」を見てくる

Dsc03143c_20251225133301  昨日の夕方から止んでいた雨も、また、昼前から降り始めました。さほどの雨量ではありませんが、ソーラーパワーが得られないのは、つらいところ(苦笑)。最低気温が11.1℃、最高気温は13.0℃とほぼ変化はなく、こういう日は寒く感じます。散歩は、7時半から。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、春日さん(桑名宗社)、田町、住吉入江と6.4㎞。

Dsc01810c_20251225133801 Dsc01843c_20251225133401  今日は、ずっと曇っていて、写真はきれいに撮れず。証拠写真のオンパレードになりました。などといきなり言い訳からで、恐縮です。桑名七里の渡し公園で、ツグミと、シメ。シメは、これでここで3回目。モズの鳴き声もよく聞こえていたのですが、この時間、開園前で中には入れないこともあって、どこにいるかは確かめられず。

Dsc01969c_20251225133401 Dsc01982c_20251225133401  住吉水門の内側には、ヒドリガモが3ペア。冬が本格化してくると、ここにヒドリガモや、オオバンが来るようになります。

Dsc01998c  揖斐川には、赤須賀漁港の漁船が3隻ほど漁に出ていました。漁船が出ていると、川には水鳥はほとんどいません。今日は、オオバンが2羽いるのが見えたのみ。

Dsc02074c_20251225133401  七里の渡し跡には、オオバンが2羽。渡し跡の先にある川口水門には、ヒドリガモが2ペアいるのが見えましたが、写真を撮ったら真っ黒で割愛。

Dsc02094c_20251225133401 Dsc02135c_20251225133401  蟠龍櫓そばの堤防に、イソヒヨドリのメスがいました。イソヒヨドリのメスは、久しぶりだなと思ったら、先週の金曜以来でした(2025年12月19日:貝塚公園近くでメジロ)。三の丸水門には、キンクロハジロが1羽。

Dsc02174c_20251225133401  九華公園には7時50分着。アイガモたちは、散歩友達の方にエサをもらっていましたが、回りにはユリカモメが20羽以上、キンクロハジロも2羽と大騒ぎ。堀端には、ドバトも集まってきて、おこぼれをもらっている有り様。ユリカモメ、キンクロハジロ、ドバトも、アイガモのところに来るとエサがもらえるのをすっかり覚えたようです。

Dsc02254c  その近くに相撲場があります。そこにツグミが1羽。朝、この時間帯に、このあたりにツグミが数羽いるのをよく見ます。

Dsc02311c_20251225133401  鎮国守国神社の社務所裏の木には、アオサギさん。この間も書きましたように、この近くの木には、9月以降、繁殖シーズンを終えたゴイサギたちが来ていたのですが、今年は姿を現しません。

Dsc02829c_20251225133401 Dsc02600c_20251225135201  朝日丸跡では、ビンズイが2羽と、カワラヒワが3羽ほど。本来でしたら、載せられるような写真ではありませんが、今日の小型野鳥は、以上ですので、敢えて(苦笑)。

Dsc02381c_20251225133401Dsc02500c_20251225133401  水鳥たち。ホシハジロのオスは、1羽。キンクロハジロは、32羽。

Dsc02418c_20251225133401  ハシビロガモは、11羽。この写真のハシビロガモさん、ちょっと間が抜けたような表情に見えます。

Dsc02526c_20251225133401 Dsc02503c_20251225133401  ヒドリガモは、2ペア。たいていペアは、一緒に行動しています。キンクロハジロは、ペアはできていないように見えます。ハシビロガモは、ペアかなと思うこともありますが、すべてがそうではありません。

Dsc02212c_20251225133401  Dsc02479c_20251225133401ユリカモメは、数えられた限りでは、少なくとも18羽。ただし、アイガモがエサをもらっていたときには、20羽をはるかに超えていたと思います。右の写真は、アイガモの近くでエサをもらおうと地面に降りたところ。ドバトのおこぼれを狙ったようです。

 Dsc02960c_20251225133401先日も、ユリカモメが細い電線につかまろうとして苦労しているシーンを見ましたが、今日もまた。

Dsc02995c_20251225133401 Dsc03008c_20251225133401  しばらく見ていましたが、見ている間には、しっかりとは止まれませんでした。電線が固くて、しっかりと張られたものでしたら、もう少しつかまりやすかったのではないかという気がします。このあとの公園では、野鳥はおらず。

251225092345887c 251225092229997c  春日さん(桑名宗社)に行ったのは、今朝の中日新聞に「左馬の絵馬が奉納された」というニュースが載っていたので、それを見てこようと思ったのです。毎年恒例になっていますが、地元の桑名高校書道部の生徒さんの作品。「左馬(ひだりうま)」は「馬」の字を反転させたもので、「うま」→「まう(舞う)」で福を招く、馬は左から乗ると倒れないから「人生でつまずかない」、馬が人を引き寄せる(商売繁盛)などの理由から、非常に縁起の良い招福・商売繁盛のシンボルとされているそうです。

251225092031671c 251225092025575c  さらに、今年はまだかと思っていたのですが、楼門のところにはすでに門松も出ていました。せっかくですから、左右とも写真を載せておきます。これも毎年恒例ですが、桑名建築組合の方々の奉納。さすがにプロの手によるものは、立派です。

251225092047690c  楼門は、こちら。春日さんは、今年6月に伊勢神宮の遷宮之行事の1つである「御樋代木奉迎送行事」が行われるのに合わせて、「令和の大改修」が行われ、境内が整備されています(2025年6月8日:20250608御樋代木奉迎送行事@桑名、2025年6月9日:20250609御樋代木奉迎送行事@桑名、2025年6月13日:春日さんの裏参道と村正の顕彰碑を見てくる……ネムノキの花も咲き始めました)。

 Dsc03041c_20251225133501明日は、雪か雨のち晴れという予報ですが、気温が一気に下がって、寒くなるそうです(最低気温は2℃、最高気温は7℃の予想)。体調を崩さないように気をつけないといけません。サザンカは、内堀あたりにて。

2025年11月 3日 (月)

7年前に訪ねた神社のことが分かりました……阿下喜のイチガミ神社

F7c3b78c B2520299  タイトルをご覧になって、いったい何をいいたいんだ? と思われることでしょう。7年前の近鉄ハイキングで訪ねた神社のことに触れている資料を見つけ、長年の疑問が氷解したということです。7年前の近鉄ハイキングとは、平成30(2018)年2月27日に行われた「昭和レトロな町でおひなさん 早春の鈴鹿山脈を眺め『あげきのおひなさん』という企画(近鉄ハイキングで“昭和レトロな町でおひなさん 早春の鈴鹿山脈を眺め「あげきのおひなさん」へ”(予告編)……マップ上9kmなのに、12.4kmも歩いたお話(笑))。このとき、大西神社から西念寺に向かうとき、「イチガミ神社」と地図に書かれている神社を見つけ、立ち寄ってきました(2018年3月5日:近鉄ハイキングで“昭和レトロな町でおひなさん 早春の鈴鹿山脈を眺め「あげきのおひなさん」へ”(その4)……メイン会場のウッドヘッドで大ひな壇を見て、12㎞以上、4時間半を歩いた末いよいよ完結(長いです))。

878877dc この神社について、いったいどういう神社かという疑問を持ち続けていました。数日前から、近場でハイキングによいところはないかと思い、「北勢線の魅力を探る会」などが主催して行われている「北勢線の魅力を探る」というウォーキングの報告書#21「 再発見! 魅力あ る 北勢線沿線阿下喜とふれあう」を見ていましたら、「市神さん」として言及されているのを見つけたのです。この報告書の3ページに、伊藤通敏さんの文章で、以下のように説明があります。引用させていただきます。

 西念寺の山門を出てすぐ北側の三叉路の正面に小さな茂みがあり石の鳥居が建っている。ここが阿下喜の市神さんである。鳥居の貫(ぬき)の高さは低く、背の高い人は頭をぶつけそうである。鳥居に接するように屋形灯篭が建ち、左手の1坪ほどの石組みの上に小さな社殿が建っている。ここで「ふるさといなべ市の語り部」の井後純子さんから説明を聞く。
 この市神さんは阿下喜(本町)の商売繁盛を願って祀られた神社で、阿下喜は昔からいろいろの商家が立ち並び近村の生活の便を図った商業の中心をなした街である。江戸時代、六斎市が開かれ本町から西町にかけて大層賑わった。六斎市とは毎月6回、3、7の斎日に行われ、とりわけ7月7日と年末の大市は諸方よりの買物客で大いに賑わった。この市神さんも江戸時代には本町通りにあったそうである。現在の社叢が狭いのは道路の拡幅によるもので、社殿の右手に御神石が祀られている。
 現在も本町の市神さんとして3月23日(今は3月最後の日曜日)を祭礼の日としている。その日には黒豆のおこわを二段重に詰めてお供えをし、禰宜さんを招いて祝詞を上げてもらっている。昔は屋形に提灯、鉦、太鼓で盛大に行ったそうである。

 これを読んで、なるほどと納得しました。また、初めにも書きましたが、これまでの疑問が氷解しました。ネット検索だけで調べるのではなく、図書館に行って文献を調べれば、もっと早くに分かったはずですが、当時は、JRさわやかウォーキングや、近鉄ハイキングを知り、とにかくあちこち出かけるのが楽しかったものですから、詳しく調べようなどとは思わなかったのです(苦笑)。

 それはさておき、北勢線の魅力を探るというハイキングには、参加したことはありませんが、その報告書を見る限り、歴史、地理、地学など広範囲にわたって知ることがでいる大変興味深い企画です。報告書とコースマップはネットに載っていますので、これは、これからのハイキングを考えるのにとてもよい参考資料です。ということで、まさに自分のための記事で恐縮です。

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  • 伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)

    伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)
    評判の本のようでしたので、読んでみました。本の帯に「『読めたつもり』が危ない!」とありますが、それはまさにその通り。30歳代半ばから教職にありましたので、それは実感しています。とくに60歳を過ぎてから短大の非常勤講師になってから、学生たちの読解力がアヤシいと思うようになっていました。読解力そのものも低下しているとともに、集中力が続かないことも影響しているように思っていました。きちんと読めて、書き手の意図することを正しく理解できないと、議論も思索も成り立ちません。この本は、解釈学、構造主義、ナラトロジーなどさまざまな読む技法を具体例に則して紹介しています。世の中、コスパ、タイパが重視される時代ですが、敢えて深く、論理的にじっくりと読み、考えることも大切と思います。 (★★★★)

  • 滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)

    滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)
    時代小説が好きでよく読みますので、町奉行所の与力や同心がどのように仕事し、いかに暮らしていたかには、とても興味があります。この本の帯には、「時代劇でおなじみ 江戸の町を守る『八丁堀の旦那』、その本当の姿 くらし、仕事、文化活動」とありますので、割と気楽に読めるかと思ったら、学術的に書かれていました。与力・同心の仕事は、治安維持が主なものではなく、もっと幅広い仕事をしていました。さらに、深い教養を身につけ、豊かな人脈に裏打ちされた文化活動を行う人たちもいたということには驚きました。さらに、明治維新以降の新しい時代と格闘しつつ、江戸を語り継いだ彼らの実像が明らかにされています。寝転がって読むのは、ちょっと難しいかなと思います。 (★★★★)

  • 森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る

    森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る
    仏教のものの見方の基本は「あるがまま」を「あるがまま」に見ることにあるとして、仏教の人間観、仏・菩薩観、世界観、人生観、見方、生き方を体系的に説いています。著者は、仏教学者で、東洋大学名誉教授。専門はインド仏教。元浄土真宗本願寺派僧侶です。大学時代の同級生に真宗本願寺派のお寺の住職を務めていた友人がいます。私が体調を崩していたとき、「仏教の勉強をするとよい」といわれ、それがずっと記憶に残っていました。いろいろ本を読んだり、テレビ番組を見たりしましたが、どうも今ひとつピンときませんでした.そういう中でこの本を知り、ようやく入手して、やっと読み終えました。初めに書きましたように、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることは、簡単そうで難しい。 「あるがまま」を「あるがまま」に見ることが知ることだといいます。哲学も見ることだそうです。「小欲知足」が、仏教のもっとも基本的な生活態度であり、これが「戒」を導くといいますし、自己中心的な思いも減り、慈悲につながるそうです。これらが、つまらないことにこだわることもなくなり、行動の根源となる意思も、考えも、言葉も、行為も生活も正しいものとなり、偏見や固定観念、先入観が消え去って、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることができるようになると説かれていました。読みやすい本とはいえませんが、ここに書いたエッセンスを頭に置いて読むと、いくらか分かりやすい気がします。私自身、今は分かったような気がしていますが、たびたび思い出して、振り返る必要があります。 (★★★★)

  • 林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)

    林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)
    リンボウ先生こと林望さんが実践する「令和老人生活要領」を説いた本です。リンボウ先生は、ちょっと変人で、群れない、威張らない、信念は曲げないという人。初めての老い(誰でも、自分にとってはそうですが)に対して、先手先手でいろいろと考え、対策、対応を考え、実行しています。その第一は危機管理。たとえばどこに行くのにも「誤嚥防止ボード」を持って行き、外食の際でもそれを目の前に立てながら食事をするそうです。他人がどう思おうが構わないとか。見ならいたいことはたくさん書かれていますが、ごく普通の老人には「それはちょっとなぁ」と思うことも多いでしょう。「流行には迎合しない」というのが、リンボウ先生のモットーの1つでもあります。老後の趣味の心得などについても触れられていて、参考になることもあるかと思います。 (★★★★)

  • 平凡社: 街道アトラス

    平凡社: 街道アトラス
    旧街道に興味があります。ただし、あまりあちこちの街道を歩いたわけではありません。この本では、東海道と中山道は各宿場も紹介されるなど、詳しく載っていますが、その他の街道はダイジェスト。いわば、旧街道のカタログ本といったところ。現代の道と比べたり、旧街道がどのようにつながっていたかを知るにはよい本です。ただし、この本だけを頼りに旧街道を歩くことは、ほぼ不可能でしょう。 (★★★)

  • 保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)

    保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
    今年は、昭和100年であり、戦後80年でもあるということで、新聞などでも特集記事が掲載されています。太平洋戦争は、日本という国を滅亡の一歩手前まで追い込みました。昭和という時代もそれが終わってから35年以上経ちますから、これからは歴史として語られるようになっていくはずです。この本は、二・二六事件、東京裁判、高度成長、田中角栄、昭和天皇など、時代を大きく変えた8つの事象を取り上げ、当事者たちの感情や思惑排して見つめ直すことを通して、これまでの通説、定説とは異なるそれらの真相を浮かび上がらせようとしています。読後感としては、私なども、何となくそうなのかと思っていたことがひっくり返されたような感じを抱いています。目的と手段を取り違えている、事実や科学的知見から目をそらしている、希望的観測を事実と思い込む、妙な精神論に陥るなど、今も続く認知、思考は、太平洋戦争のときの軍指導者から始まっているのかも知れません。いろいろな意味で「戦後」という概念については、根本的に再検討が必要ですし、日清戦争から太平洋戦争に至る数十年の戦争の時代は、何に由来し、そこから何を学ぶか、よくよく考えてみる必要があると思いました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)

    保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)
    保阪正康さんは、一貫して近現代史を検証し続け、5,000人もの歴史の証人を取材してきています。この本は、月刊『文藝春秋』に掲載されたものから15編を選んでまとめられています。読み応えがあるのに、分かりやすい内容で、昭和史の証人として瀬島龍三、後藤田正晴などインタビューが、また、昭和の戦争7つの謎として無謀な開戦を決意した理由などが載せられています。その後、あの戦争と昭和史を語ろうということで、半藤一利さんなどとの対談が載っています。最後に、歴史をどう引き継ぐかということで、講演録があります。この講演では、江戸時代まで遡らなければ日本人は理解できない、江戸時代の260年を通じて、戦争をしなかったという事実から教訓、知恵を学ぶ必要があるなど、江戸時代に築かれた財産をもう一度取り戻すことの重要性が語られています。明治維新という、薩長の下級武士の暴力革命を経て、帝国主義国家が作られていく過程で、江戸自在の財産は放棄されたと著者はいいます。知識、技術は学び、取り入れたのに、哲学までには思いが至らなかったため、そうなっています。また、もう一つ、著者が強調するのは、天皇制の捉え方、論じ方です。天皇制は、本質的に戦争を嫌う制度だと著者はとらえています。これは、私には目から鱗の見方でした。さらに、天皇は何らかの形で京都にお住まいになって、政治の中心は東京にあってという江戸時代の知恵をもう一度取り戻すのもよいという提案は、真摯に検討する価値があると思います。 (★★★★★)

  • 芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)

    芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)
    関数電卓は持っていますし、その昔は、プログラム電卓で平均値、標準偏差などの計算をする簡単なプログラムを組んで使っていたこともあります。タイトルに惹かれて買ったのですが、ウ~ン、期待はずれでした。計算例が平方根以外にはほとんどありませんでした。関数電卓を片手に、その使い方や、どのような応用ができるかを知りたいと思ったのですが、そういう内容はあまりなくて残念でした。ただこの本を読んでよかったのは、数学の力と計算力とは別物であることが分かったこと。また、計算については、関数電卓などを駆使すればよいということでした。私自身、数学には自信がないのですが、「エェ!?、そうだったっけ?」と思う内容もありました(つまり、間違っているんじゃないの、と思える内容)。 (★)

  • 今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)

    今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)
    地名の由来については興味がありますから、この本を手に取ったのですが、読み始めたものの、すぐに「放置」していました。テーマごとに、それに関連する地名が列挙され、その由来について多少の説明(蘊蓄?)が書かれているのですが、列挙されている(例示されている)地名が煩雑で、読むのが面倒になってしまったのです。「地名マニア」の方であれば、これくらい何のそので読み進めたのでしょうが、私にはちょっと難行でした。2年くらい経って、気を取り直して、少々無理矢理に読み進めました。が、「不思議な名称には物語がある」という、帯の謳い文句には、いささか無理があるかなという気がします。物語というのであれば、個々の地名についてもうすこし物語って欲しい気がするのです。ただし、以上は、極めて個人的な感想です。 (★★)

  • piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)

    piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)
    本の帯に「あなたが毎日スルーしている鳥たちの素顔」「カラスも本当は人が怖い」とあります。ほとんど知っている内容でしたが、このように改めて、まとめてあると、いっそうよく分かりました。野鳥観察を始めたばかりの方、野鳥に興味を持ち始めた方には、最適な参考書の1つと思います。身近にいる鳥ばかりが取り上げられていますが、それだけに身近な鳥の行動や、特徴がよく分かって、野鳥がもっと好きになること請け合いです。タイトル通り、まさに「意外と知らない」です。自分では知っているつもりでも、意外と知らないことは多々ありそうです。 (★★★★★)

  • 五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)

    五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)
    高容姫という女性を知る人は多くはないかも知れませんが、本のサブタイトルにあるように、金正恩の母となった在日コリアンの女性です。北朝鮮では、日本から帰国した人間の社会的地位は低いため、その存在は公的には明らかにされていませんし、「国母」として崇拝されることもありません。これは、金正恩の弱点でもあり、コンプレックスにもなっているかも知れません。大阪の鶴橋で生まれ育った少女の数奇な運命をたどった、力作です。よくぞここまで取材したものだと思います。高容姫の人生をたどることで、北朝鮮の体制、社会、歴史にまで理解が及びます。ほとんど一気読みをしてしまいました。ちなみに、現在も大阪には、金正恩の伯父を始め、親戚が50名以上も暮らしているといいます。このことは、日朝関係の改善や、拉致問題の解決の手がかりになるのではないかという気がします。 (★★★★★)

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)