お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年3月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年3月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

昆虫

2023年8月 1日 (火)

ハシビロガモのオス、再登場……オマケは赤福の水ようかん

Dsc01630c 2307temp  8月になりました。今年の梅雨は7月20日に明けましたから10日あまり。「梅雨明け十日」といいますから、そろそろ少し暑さが和らいでほしいところですが、今日も35.8℃と猛暑日。熱中症警戒アラートも発令されました。暇つぶしに気象庁のデータを調べ、桑名の7月の最高気温と最低気温の推移を折れ線グラフにしてみました。どちらも多少の変動はありますが、月初めから月末にかけて上昇傾向でした。7月18日に記録した39.0℃は、その日の全国の最高気温ランキングのトップでした(2023年7月18日:今日の最高気温39.0℃は、全国トップ)。今朝も、暑さを少しでも避けようと、7時15分から寺町、京町、吉津屋町、外堀、内堀南公園、貝塚公園、九華公園、住吉神社と5.2㎞を歩いてきました。2時間ほどで帰宅。野鳥も散歩友達もほとんどいません。散歩友達に会ったのは、九華公園でYさんだけ。

Dsc01133c_20230801152501  寺町までの住吉入江でギンヤンマ。以前はここでよく見かけたのですが、今年は、毎日1頭を見るか、見ないかくらい。今朝は、1頭だけでこのような行動をしていて不思議だったのですが、メスが単独で産卵することもあるようです(こちら)。私自身は、結合して産卵するものだと思っていました。

Dsc01171c_20230801152501  貝塚公園でスズメ。今日は、スズメもほとんど見かけません。ドバト、ムクドリも同様。ここ数日、ヒヨドリはまったく見ていません。

Dsc01253c_20230801152501 Dsc01325c_20230801152501  九華公園では、心配していましたが、ハシビロガモのオスが再登場していました。昨日もいたそうですから、日曜の午前中だけいなかったということです。花火の大音響などの影響があったのでしょう。何もいませんので、ムクドリの写真も。若い個体のように見えました。アオサギは、その後は来ていません。

Dsc01348c  トンボも同じ種類しか飛んでいませんので、今日は、アメンボを撮影。九華公園の二の丸堀にて。実はカメムシの仲間だそうです。体に飴のような甘いにおいがあるのでこの名がついています。水面に落下した小昆虫などの体液を吸い、長距離を飛んで移動することもあるといいます。虫の世界もいろいろあって、面白そうです。

Dsc01478c Dsc01562c_20230801152501  柿安コミュニティパークでは、ムクドリ、ハシブトガラスのほかにハクセキレイ。船津屋さんの裏手で、ホオジロ。幼鳥もいたのですが、それにはすぐに逃げられました。幼鳥はまだ撮影できていません。

Dsc01635c  散歩中、九華公園にいるとき、短時間、弱い雨にが降りました。それまでは曇りがちでしたが、雨が上がってからは夏空が戻ってきて、いっそう暑くなった感じがします。わが家では、たいてい昼くらいまでは、玄関とベランダの窓を開けておくと風が通り、それなりに過ごせるのですが、昼前後からは風もなくなり、気温も上がってきて、耐えられなくなります。もちろんエアコンなしでは過ごせません。

Dsc01141c_20230801152501 Dsc01281c_20230801152501  今日から8月ですが、日本気象協会の1ヶ月予報では、東海地方は、平年に比べ晴れの日が多く、平均気温は高い確率70%。日照時間は、平年並または多い確率ともに40%だそうです(こちら)。仕事は、8月9日(水)に江戸橋での期末試験があるのみ。これを済ませますと、前期の授業は、任務完了。ほかには、義母の初盆の法要が、旧盆のときに菩提寺であります。熱中症にならないよう、また、夏バテしないように気をつけて過ごすことにします。カンナは外堀にて、サルスベリは九華公園にて。

230801170115269c Yokan_img1  オマケ。夕方、待ちに待ったものが届きました。赤福水ようかんです。赤福オンラインショップ限定、また、夏季限定商品です。7月14日に発注したものが、今日届いたのです。各日個数も限定で、この日に申し込んでもっとも早いのが、今日到着なのです 。ヤマト運輸のクール便(冷凍)。1つ¥1,000で、1回に購入できるのは8個まで。限度いっぱい買ってしまいました(微笑)。冷蔵庫で解凍すると約10時間、常温では3~4時間で解凍できますが、17時頃届いたので、残念ながら今日は食べられません。右の写真は、赤福のWebサイトからお借りしました。

2023年7月31日 (月)

20230731西別所ウォーキング(一回完結)

Img_8999c Img_8995c_20230731152101  熱中症警戒アラートは発令されませんでしたので、予定通り、西別所ウォーキングに行ってきました。三岐鉄道北勢線西別所駅から在良駅まで、2駅、実際に歩いたのは5.4㎞でした。夏場ですので、短めの距離にしたのです。いつものように、同級生K氏と二人。私は、西桑名駅を8時5分に出る東員行きの電車に乗って、西別所駅には8時12分着。そこでK氏と待ち合わせ。¥190。往きの電車は、今時珍しく、エアコンなしで扇風機が回っているレアもの(苦笑)。

Nishibessho  こちらが今日歩いてきたルートマップ。このコースは、2021年3月31日に私一人で歩いたウォーキングのときとほぼ同じです(2021年3月31日:20210331“勝手に北勢線ハイキング「西別所・蓮花寺を行く」”(予告編))。このときに見忘れた西別所城跡を加え、濃州街道歩きで見た照林寺(2020年3月15日:20200315「勝手に三岐鉄道ハイキング『桑名の員弁街道を歩く』」(三ツ矢橋から三岐鉄道北勢線・星川駅)(予告編))は割愛しています。今回の記事は、一回完結です。

Img_9010c_20230731152101  まずは、国道258号線の下をくぐって、その東にある慈眼院北寺延寿院。高野山真言宗。ご本尊は、十一面観音菩薩。地元では、集落の北のはずれにあることから「北寺」と呼ばれます。延宝年中(1673~81年)、奥平貞登が観音堂を建てたのに始まります。奥平貞登の一族は、桑名藩5代藩主・松平定綱に使えて家老職を務めました。この地に山荘を建て、かたわらに小堂を建てて観音像を安置したと考えられています。享保21(元文元)(1736)年、大福田寺の住職・實圓がここを隠居寺としてから大福田寺の庵室となり、江戸末期からは尼僧によって住持されていました。しかし、檀家もなく、昭和中期には無住となり荒廃したため、西別所在住の有志によって昭和57(1982)年に本堂が修復され、また、北寺奉賛会が設立され、維持されています。

Img_9014c_20230731152101  境内には、宝暦5(1755)年に入寂した實圓と、安永5(1776)年入寂の實豊の墓碑である五輪塔2基などが残っています。左の写真で中央にある五輪塔が實圓のもの、向かって左が實豊のものです。国道258号線を走るクルマの音が聞こえては来ますが、静かで落ち着いたお寺です。ちなみに、かつては延寿院の北に白山神社があり(8年ほど前に八幡神社に合祀されたようです:こちら)、そのあたりが白山城跡だといいます。

 国道258号線の西側に戻ると、Img_9032c_20230731152101前方の森に、万機庵跡があります。万機山蔵鷺庵(ばんきざん ぞうろあん)が正式名称ですが、万機庵、または、蔵六庵と呼びます。もとは曹洞宗のお寺で、ご本尊は、観世音。明暦元(1655)年に、楊柳寺(市内新屋敷)第6世万機和尚が創建し、ここに閑居した庵跡といわれています。万機和尚は、真田幸村(信繁)の3男で、楊柳寺に在住30年。「桑名市史」によれば、桑名藩第3代藩主・松平定重が、ここに山荘を設け、遊興したといいます。万機庵は「明治初めに無檀家の理由を以て廃庵となり、現在、跡地は竹林となって」(こちら)います。前回来た時には荒れていて入っていけませんでした(送電線の鉄塔巡視路が通っているのです)。跡地には、万機和尚の墓石を含め、15基の墓石があるそうです。こちらのブログには、「送電線の鉄塔が立っているので、そこへの鉄塔巡視路はあるものの、きびしい藪と地形で、歩き回ることができず、墓石の場所は判らなかった」とありました。今回も万機庵跡に行くのは断念。なお、墓石の写真は、このWebサイトにあります。

Img_9051c_20230731152101  住宅地の間を通って、希望ヶ丘第1南公園の先、光陽希望ヶ丘保育園の裏手が、西別所城跡。室町時代の城館跡で、北畠氏に従う矢田俊元の与力・後藤弥五郎基成が居城していましたが、羽柴秀吉・織田信盛・丹羽長秀らの大軍の前になすすべもなく落城したといいます(こちら)。

Img_9055c_20230731152101  八幡神社。天正元(1573)年、西別所城山、城下橋(員弁街道の方。橋のたもとに子安地蔵尊があります)北の山腹に八幡社があったといいます。元禄14(1702)年、その西別所城山にあった八幡社を現在地に勧請しました。明治44(1911)年、境内社を合祀しています。

Img_9058c_20230731152101 Img_9069c_20230731162201  主祭神は、品陀和気命(ほんだわけのみこと、応神天皇)。相殿神は、菊理姫命(くくりひめのみこと、白山比咩神社の主祭神)、大山津見命(おおやまつみのみこと、山の神)、火産霊神(ほむすびのかみ、宇迦御魂神(うかのみたまのかみ、食物、とくに稲の神)。以上は、神社検索三重のサイトにある御祭神。神社の由緒書きには、菅原道真公もありました。この八幡神社は標高30数mのところにあり、眺望が利きました。右の写真は、桑名市稗田から町屋川の向こう、桑部方面が見えています。ここでしばし休憩。

Img_9110c_20230731152101 Img_9102c_20230731152101  蓮花寺川沿いに西に向かい、山神社へ。御祭神は、大山津見神(おおやまつみのかみ、山を司る神)。正親町天皇の天正年間(1573~92年)以前の創始だそうです。蓮花寺村宇賀の城山(あとから訪ねる白山神社あたりか?)に内山源吾が城主として居城し、奉祀したといいます。天正年間、織田勢に滅ぼされたものの、その後も氏子の方々が「山の神」と称し、祭祀してきました。民家のまん中にあり、ブロック塀に囲まれた神社というのも珍しいのですが、氏子の方に祭祀されてきたというのが、よく分かる気がします。

Img_9117c_20230731152101  蓮花寺へ行く前に珍百景。前回来たときにもこのお宅にスワンボートがありました(2021年4月2日:20210331“勝手に北勢線ハイキング「西別所・蓮花寺を行く」”(その2)……山神社、蓮花寺、白山神社・蓮花寺西城跡、蓮華寺東城跡、宇賀神社、宇賀遺跡)。前回は、カーポートの中ではありませんでしたが……。カーポートに入れているということは、よほど大事にしていらっしゃるのでしょう。

Img_9127c_20230731152201 Img_9131c_20230731163101  総仏山蓮花寺。真宗大谷派。ご本尊は、阿弥陀如来。第二次世界大戦までは、総仏堂という説教所でした。『在良村郷土誌』によれば、蓮花寺先々代の紀伊浩洋は、漢籍で名高い人物であったそうです。堂は、先代が昭和33(1958)年に建て変え、旧村名(蓮花寺村)をとって総仏山蓮花寺と名づけたといいます。寺にある鐘は、戦時中に金属供出として出されたもの(今は、中里ダムの湖底に沈んだ深尾山薬王庵の持ち物)を譲り受けたといいます。かつてこの近くには、地名の語源となった「蓮華寺」がありました(ここ蓮花寺とは別の寺。蓮華寺は、後述の白山神社の西北西あたりにあったといいます)。蓮華寺村も、寺も、鎌倉時代にはかなり繁栄したそうですが、住宅開発に埋もれ、蓮華寺の寺跡は窺い知れません。

Img_9138c_20230731152201  蓮花寺の西に白山神社。「キョリ測」では、倍率にもよりますが、「宇賀神社」と表示されることがあります。しかし、ここにあるのは白山神社で、宇賀神社は、この南150mほどのところにあります。白山神社の御祭神は、菊理姫命(くくりひめのみこと、白山比咩神社の主祭神。水を恵み、ものごとの和合・仲介・招福の神)。由緒書きによれば、白山権現菊理姫社と称し、正親町天皇の永禄年間(1558~70年)以前からあったといいます。境内社には、津島神社、火産霊社が、また、別宮には、護国神社があります。ここ、白山神社があるところは、蓮花寺西城(城山城)跡で、内山源吾正則が居城したといいます。織田信長に滅ぼされています。

Img_9157c_20230731152201  白山神社の北に神田池という大きな灌漑池があります。その南の端あたりが、蓮花寺東城(宇賀城)跡といわれます。蓮花寺東城には、後藤庄左衛門氏篤が居城しましたが、こちらも永禄年間(1558~1570年)に織田信長に滅ぼされています。城の遺構は、ここもありません。何となくもの足らない気もしますが、やむを得ません。今は大規模住宅団地の一角になっています。

Img_9171c_20230731152201  白山神社、蓮花寺東城跡から大きく回って、宇賀神社。白山神社の南150mほどの宇賀公園の中にあります。御祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ、食物、とくに稲の神霊)。ここも創始は不詳ですが、正親町天皇の御代(1557~86年)以前と伝えられ、蓮花寺西城(城山城)主・後藤庄左衛門の崇敬が厚かったといいます。この南あたりに宇賀遺跡があります。公園の南にある住宅地から、コミュニティバスの「マザック前」停留所のあたりがそれ。縄文時代から中世にかけての複合遺跡で、弥生時代の遺構からは、井堰が見つかっており、稲の穂積みに使う木包丁も出土し、稲作が行われていたと考えられています。

Img_9188c_20230731152201 Img_9184c_20230731152201  蓮花寺駅の西で三岐鉄道北勢線、県道63号線を越え増田へ。扶桑工機の工場南に増田集会所があります。集会所の建物の裏手にひっそりと「額田神社旧跡」という石碑が建っています。前回このあたりを歩いたとき(2021年4月3日:20210331“勝手に北勢線ハイキング「西別所・蓮花寺を行く」”(その3)……額田神社(増田)、額田神社旧跡、源流寺、額田神社(額田)を経て北勢線在良駅にゴール(完))、増田の額田神社で氏子の方に教えていただいたところ。ここが、旧増田村の中心ということで、神社があったものと思われます。なお、集会所の敷地内には地蔵堂もありましたが、詳細は分かりません。

Img_9218c Img_9214c_20230731152201  集会所から西に向かうと、額田山源流寺。真宗大谷派の寺。ご本尊は、阿弥陀如来。このお寺の詳細については、調べた範囲ではよく分かりませんでしたし、『桑名市史 本編』にも出て来ません。

Img_9221c_20230731152201  源流寺のすぐ南に増田の額田神社があります。この神社には、いろいろと由来があります。前回お目にかかった氏子の方の話と『桑名市史 本編(pp.53~54)』によれば、次の通り。もともと、この神社は、桑名郡額田村・増田村両村の鎮守として祭祀し、初めは、増田村にあったものを額田村の宮山に移遷しました(額田の増田神社)。移遷の理由は、旧地が町屋川のすぐ側にあり、洪水によく遭ったということです。その後、増田村から宮山まで参詣するのに不便だということで、額田にある本社からこの増田の額田神社を文政8(1825)年に分祀奉遷したそうです。ただし、『桑名市史 本編』には、古社は本来宮山にあり、一時の事情によって増田に移遷したのを、再びその故地に復遷したという説があるとも書かれています。御祭神は、意富伊我都命(おおいがつのみこと、または、おほいかつのみこと:古代、この地方を開発した額田連(ぬかたのむらじ)の祖)。相殿神は、天照皇大御神天津彦根命(あまつひこねのみこと:)。この額田神社の詳しいことは、2021年4月3日の記事「20210331“勝手に北勢線ハイキング「西別所・蓮花寺を行く」”(その3)……額田神社(増田)、額田神社旧跡、源流寺、額田神社(額田)を経て北勢線在良駅にゴール(完)」をご覧ください。氏子の方のお許しをいただいて本殿を参拝したことや、境内にある鬼瓦についても書いています。

Img_9241c_20230731152201  これで今日の目的地はコンプリート。額田神社で休憩したあと、北勢線在良駅に11時にゴール。ここまで歩いたのは5.4㎞。11時15分発の西桑名行きに乗車。西桑名には11時26分着、¥210。帰りの電車は、エアコンが効いて快適でした(微笑)。

 Img_9266c_20230731152201 230731114300035c 桑名駅あたりで昼食をということになったのですが、飲み屋さんはたくさんあるものの、ランチ営業をしている店は非常に限られています。二人とも気に入っているエンシュウヤさんへ。ちょうど11時半開店なのです。町の洋食屋さんという感じのお店。「町中華」ということばがありますが、それに倣えば「町洋食」といえます。「今日のランチ」は、おろしソースのハンバーグ(¥750)。開店を待っていたお客さんが、我々を含め4組ほど。30分もしないうちに満席になるという人気店。オッサンだけでなく、若い人(女性も含め)もけっこういます。

1690772548630c  ほぼ食べ終えたら、おばちゃんが、「小さいけど、デザート」といってスイカを一切れ。今年初めてスイカを食べました。家内がうらやましがること。

Img_9234c_20230731152201  余談その1。在良駅の南にある自動車整備工場にトゥクトゥクが1台置いてありました。これ、一度くらい、自分で運転して乗ってみたい気がします。排気量は660ccのものが多いようですが、車両区分は「側車付自動二輪車」。つまり、バイクに側車をつけたサイドカーという解釈だそうで、運転するための免許は、自動二輪車ではなく、普通自動車運転免許ということ。

Img_9077c_20230731152101  余談その2。今日あちこちで見たのが、ハグロトンボ。細長く、黒っぽい翅を持った、ヒラヒラと飛ぶトンボです。オスの胴体は金緑色に輝き、メスは全身が黒いのが特徴。

Img_9256c_20230731152201 Img_9260c  余談その3。北勢線は、今年が三岐鉄道に移管されて20周年です。軽便鉄道、近鉄を経て、平成15(2003)年4月1日から10年間の地元自治体の支援を条件として三岐鉄道が運営を継承しています。その後は3年ごとに更新。電車の先頭にはそれを記念したマークが掲出されています。また、スタンプラリーなども行われています(こちら)。

Screenshot-2023_07_31-12_31_24c  ということで、今日も35.0℃となり、結局は猛暑日になったのですが、トータルで7.5㎞、14,000歩あまりを歩いてきました。猛暑の中ですから、これくらいが適当でしょう。次もまた市内ウォーキングの予定ですが、それは、旧のお盆が終わってから。

2023年7月27日 (木)

トンボコレクション……鳥はいませんから

230727115932461c 0727temp  今日も暑くなっています。14時現在で桑名の最高気温は36.6℃(11時)。比較的近いところにある愛西では39.3℃で、13時40分現在全国ランキングのトップ(その後、大阪・枚方が39.8℃を記録していますし、愛西は5位にランクダウン)。大垣は38.7℃で、最高気温の記録を更新したそうです。今朝は家事を済ませ、8時20分から散歩へ。この時点ですでに30℃。ほとんど誰も歩いてなんかいません(苦笑)。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と5.2㎞。10時には帰宅。

Dsc09815c Dsc09825c_20230727141501  住吉神社あたりでは、土曜日の桑名水郷花火大会の準備が進んでいます。すでに住吉神社は柵で囲われています。堤防にはテントが張られ、椅子などが運び込まれてきています。今年は、入場制限のためという理由で、全席有料。伊勢大橋に近い一般観覧エリアでも¥3,500。打ち上げ場所正面のイス席Aは、¥10,000だそうです。

Dsc09827c Dsc09832c_20230727141501  船津屋さんの裏手、七里の渡し跡のところまで観覧席が設けられます。このあたりは、イス席Cで、¥6,000。ちょっと高いんじゃないの? と個人的には思います。

Dsc09848c_20230727141501  柿安コミュニティパークまで来て、カワウ1羽。ここまでで見たのは、ツバメとスズメを2~3羽ずつ。暑すぎて鳥がいないのです。やはり1回くらい、もっと朝早く散歩して、様子を見てもよさそうです。

Dsc09866c_20230727141501  九華公園について、奥平屋敷跡に行ったら、散歩友達のYさん、Oさん、Wさんが「暑い」「何もいない」と三者会談中(微笑)。見たのは、ムクドリ、スズメ、ハシボソガラス、ツバメ。そして、カワラヒワの幼鳥。暗いところにいたので、無理矢理修正した写真。鎮国守国神社の社務所の裏から、ホシゴイが1羽、飛び出したのですが、写真は撮れませんでした。

Dsc00123c_20230727141501 Dsc00132c  ハシビロガモのオスは、ソメイヨシノの枝が掘すれすれに垂れ下がったところで休憩中。最近は、ここによくいます。

Dsc09971c  鳥がいませんので、トンボ。まずは、ウチワヤンマ。九華公園では堀沿いを何頭もが、縄張りパトロールをしており、ポピュラーなトンボ。

Dsc09951c_20230727141501 Dsc09971c  シオカラトンボもたくさんいます。今日、ほかに見たのは、コシアキトンボ。なかなか止まりませんので、上手く写真には撮れません。2年前には、オニヤンマを見たこともありますが(2021年7月3日:オニヤンマにセミの鳴き始め……余談は「神社に行こう!」というアプリ【付記:コロナワクチン接種券、届きました(7/3)】)、その後はサッパリ。

Dsc09946c_20230727141501  セミは相変わらず賑やかです。クマゼミがほとんどですが、アブラゼミもけっこう見るようにありました。ただ、アブラゼミの鳴き声をあまり聞かない気がします。クマゼミの鳴き声にかき消されているのでしょうか。ほかの公園でもクマゼミの鳴き声が聞こえるばかり。貝塚公園ではキジバトがいたくらい。

Dsc00150c  京町のお宅のツバメの巣を見てきたのですが、空っぽ。近くを親子のツバメが飛行訓練でもしているような感じでした。追いかけては逃げられを繰り返し、暑さでヘトヘトになって、写真は撮れずじまい。

Dsc00157c  昨日の授業の補足説明は、出席者も少なく、書かれていた量も少なかったので、今朝、完成。散歩から帰ってチェックして、任務完了。助手の先生にメールで送り、印刷をお願いしました。これであとは、8月になってからの期末試験を残すのみ。明日は、また終日、会議。

2023年7月23日 (日)

東員町でチョウトンボ……九華公園のハシビロガモのオスは健在でした

Dsc09478c_20230723154901  昨日、チョウトンボを見られませんでしたので、一種の緊張状態にあります(昔風の心理学ですが、ツァイガルニク効果というものがあり、いくつかの課題を学習するにあたって、完全に学習した場合よりも未完了の場合の方がその課題の種類をよく思い出すのです。その要因として、未完了課題にはこれを完了させようとする緊張が残存するためと考えられたのです)。緊張解消は、なるべく早いほうが良いだろうということで、朝6時半から東員町方面へ。万助溜公園と山田溜公園に行ってきました。その後、この間から所在不明になっているハシビロガモのオスが気になりましたので、九華公園へ。歩いたのは、合計5.7㎞。

Dsc08645c Dsc08660c_20230723155101  万助溜公園は、去年もチョウトンボを見に行っています(2022年7月23日:チョウトンボはほとんどおらず、残念)。去年もそうでしたが、蓮池はかなりの部分がガマにおおわれてきています。蓮も一時に比べると、少なくなっていて寂しい感じ。昨日の船頭平河川公園といい、維持管理が難しいのかも知れません。

Dsc08757c Dsc08740c  ここでは、ブロ友のmakoさんが1ヶ月近く前に30頭くらいチョウトンボが舞っていたと書いておられたのですが(わ!出た^^!)、今日は、かなり粘ったにもかかわらず、3頭ほどしか見られず。しかもここにいる間、雲がかかりがちで、あのメタリックカラーもイマイチでした。ほかにいたのは、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ウチワヤンマ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ(右の写真)など。

Dsc08655c  蓮池にはスイレンも咲いているのですが、これもちょっと寂しい。 

Dsc08775c_20230723155101 Dsc09159c_20230723155201  ちょっと迷ったものの、もう少し緊張解消をしていこうと、山田溜公園へ。山田溜公園は調べたら、3年ぶりでした(2020年7月22日:今日も万助溜公園にてチョウトンボ……余談はアサガオの支柱を立てた話とメダカの赤ちゃん)。ここはスイレン池があり、そこに割とチョウトンボがいるのですが、ここでも4頭くらいを見ただけ。

Dsc08793c_20230723155101  ウ~ン、どうもねぇという感じですが、いないものは仕方ありません。30分近く粘ったのですが、やはりイマイチ。緊張解消は、中途半端に終わっています。スイレンを撮って撤収。九華公園へ。

Dsc09276c_20230723161001 Dsc09250c  8時半に到着。クルマで移動しています。九華公園についてからは快晴で暑くなっています。それでも、散歩友達は、Oさん、Wさんに会えました。今日は、九華橋近くの樹上にアオサギさんが1羽来ていました。

Dsc09215c Dsc09427c_20230723155001  気になっていたハシビロガモのオスは、よく探したところ、二の丸堀にかかる二の丸橋の南側の袂そばのソメイヨシノの下にいました。左の写真でほぼ中央に写っています。

Dsc09328c  ハシビロガモのオスがいたのは遊歩道のすぐそばで、近くを人が歩いたら堀に出て来ました。元気そうで、安心しました。身繕いのあと、バッサバッサと翼を羽ばたかせています。ほかには鳥は少なく、スズメも、ドバトもほとんど見ませんでした。

Dsc09289c  Dsc09468c_20230723155001 公園の外周遊歩道の東で、ニイニイゼミを発見。ソメイヨシノの木にいたのですが、樹皮に同化していて見つけにくいのです。クマゼミがほとんどなのですが、アブラゼミもごくたまに見ます。

Dsc09307c  ところで今週は、私にしては用事の多い1週間です。月曜、金曜と毎年恒例の会議。2日間とも、終日、缶詰です。水曜は、江戸橋の講義の最終回(ただし、8月に期末試験があります)。火曜午後は、定例の内科受診に行かないと。

Dsc08628c_20230723161701  オマケ。わが家の朝顔、昨日の夕方、ようやくつぼみを見つけました。今のところ3つ。今朝はまだ咲いていません。もう少し膨らまないと、咲かないでしょう。しかし、楽しみです。小学生みたいですが……。

2023年7月22日 (土)

あちこち見て回る……コアジサシ、コチドリその他

Dsc08147c  今日は、プチ遠征。コアジサシが気になっていますので、それを見てから長良川河口堰へ。長島町内でアマサギがいないか見てから、船頭平河川公園へ。さらに国営木曽三川公園近く神社。愛知・岐阜・三重を制覇してきました(微笑)。今日も朝6時半出発。冒頭の写真は、長良川河口堰の親水広場から西の方を見たもの。

Dsc07662c_20230722142501  7月16日にコアジサシファミリーがいたところは(2023年7月16日:コアジサシ・ファミリーその2とコチドリ、アオサギほか)、翌日には何もいなくなったそうですが、念のためまずはそこへ。最初は、スズメしかいなかったのですが、しばらく待ったら、コアジサシの成鳥が1羽、飛んできて降りました。ただし、何をするでもなく10分近くほぼ動きませんでした。コチドリがいたところには、ドバトとムクドリのみ。

Dsc07715c_20230722142501 Dsc07816c_20230722142501  さらにもう1ヶ所、別のところへ。NP2としておきます(仲間内だけでわかる符帳で、恐縮)。ここには、コアジサシの成鳥が2羽。クルマの中から見ていたのですが、警戒して近くへ飛んできます。ヒナがいたり、抱卵していたりするという話しなのですが、そこまでは確認できませんでした。しかし、かなり警戒していましたので、その可能性は十分にあるかと思います。

Dsc07990c_20230722142601 Dsc07995c  SP2では、コチドリが2羽。左の写真は成鳥ですが、右の写真のものは幼鳥のように見えます。

Dsc08031c_20230722142601 Dsc08044c  続いて長良川河口堰へ。結論から書きますと、静かでした。東側の魚道では上流側にコサギ、下流側にアオサギが、それぞれ1羽いたのみ。

 Dsc08079c Dsc08110c_20230722142601 西側では、上流側の魚道のところにコサギが1羽。親水広場の水路にコチドリの幼鳥と思います。ほかに2羽のコチドリが飛び去ったのを目撃。監視塔近くにコアジサシの成長が1羽やって来ていたほかは、カワラヒワの姿を見ました。今日は、中州からオオヨシキリの鳴き声は聞こえず。

Dsc08152c_20230722142601  管理橋を渡って東側に戻る途中、閘門のところにアオサギが1羽やって来ていました。ほかには、カワウを数羽見たくらいで、先に書きましたように、静かでした。過去には、今頃、ダイビング祭が行われていたこともあって、多少は期待したのですが……。その後、長島町内を少しだけ回ったのですが、水田にはサギの姿はありませんでした。

Dsc08274c_20230722142601 Dsc08238c  船頭平河川公園なのですが、ここに着いてから去年のことを思い出しました。失敗です。というのは、去年7月に船頭平河川公園の蓮が全滅したという話を聞いていたのです(2022年7月2日:万助溜公園にてチョウトンボと蓮の花)。去年の様子を見ていませんからなんともいえませんが、蓮田、蓮の花とも一昨年来たときに比べ(2021年7月11日:船頭平河川公園でハスとチョウトンボ、ウグイス、治水神社でダイサギコロニー……上之輪新田のケリは稲が伸びてきて確認できず、残念)、激減。葦が生い茂っていてしまっていました。

Dsc08379c_20230722142601 Dsc08428c  チョウトンボを探して歩き回ったものの、やはり見つけられませんでした。もっとも多かったのはシオカラトンボ。ギンヤンマも少しいました。写真は撮れなかったのですが、赤とんぼの仲間も見られました。

Dsc08310c_20230722142601  ほかにはミドリガメやウシガエル、さらにアメリカザリガニDsc08298c_20230722142601条件付特定外来生物」に指定されてしまいましたが、子どもの頃はあちこちの田んぼや水路にたくさんいました。スイレンも少しだけ咲いていましたが、全体として通路にも草が生えてしまっていたりして一昨年来たときに比べ、ちょっと残念な状況でした。

Dsc08346c_20230722142601  鳥は、ウグイスがあちこちで鳴き、キジバトを見かけたほかは、上空を北から南に向けて、ダイサギが1羽、通過するのを見たくらい。

Dsc08517c Dsc08527c_20230722150501  最後に、こちらの近くにある神社。アオサギやダイサギが営巣しています。今日見た限りでは、ほとんどがダイサギでした。

Dsc08448c_20230722142601 Dsc08480c  よく見えるところにはあまり営巣していませんでしたし、すでに「ヒナ」といえる小さい個体は見当たらず、今年生まれのダイサギも、親と変わらないくらいの大きさになっています。

Dsc08609c  今日は32.4℃。わが家は、朝のうちは風が通って涼しいのですが、さすがに午後からはいけません。エアコンのお世話になることが多くなります。チョウトンボを今年は見ていませんので、明日、ほかのところへ行きたいなと思っているところです。写真は、近所のお宅のサルスベリ。

2023年4月 4日 (火)

モンシロチョウ、桜の蜜を吸う

Dsc09122c  好天が続きますし、今日も20.3℃とぽかぽか陽気です。いつものように、7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園から京町、寺町と5.1㎞。終わりの方を端折って、距離も短かったのですが、貝塚公園で出会った散歩友達からパソコンのことで質問を受け、あれこれ説明していたら、50分ほども話し込んでいたのです。冒頭の写真は、九華公園で咲き始めたボタンの花。「初日」という品種。ボタンが咲くのも早い気がします。ボタンといえば、長島にある水辺のやすらぎパークがこのあたりでは有名(2021年4月22日:20210422勝手に近鉄名古屋線ハイキング「長島漫歩」(予告編)……水辺のやすらぎパークでボタンを楽しむ他)。

Dsc09000c Dsc09091c_20230404145801  さて、今日の散歩の話。相変わらず、鳥は少なく、家を出てから九華公園まで15分で着きます。冬、鳥が多いと25~30分くらいなのに。左は、写真としてはよくありませんが、カンムリカイツブリ。2羽が向き合っていますので、ペアなのかと勝手に想像しています。右は、三之丸公園にいたシメ。ときどき、三之丸公園から柿安コミュニティパークあたりで見ます。

Dsc09189c Dsc09217c_20230404145701  九華公園の奥平屋敷跡では、一応いろいろと顔を見せてくれました。まずは、シロハラ。いつものように、南東エリアに現れるのですが、人が近づくとすぐに逃げます。続いて、コゲラ。今日は1羽のみ。頭上で木をつつく音が聞こえ、探したら、こんな細い枝にいました。餌を探していたようです。

Dsc09281c  シメもやって来ました。三之丸公園にいたシメと同じ個体のような気もします。「桜とシメ」になっています。桜の花を花柄のあたりで折り取ってくわえていました。実や種をバリバリ食べるイメージしかなかったのですが、蜜を吸うのでしょうか。ほかに来たのは、メジロ、シジュウカラ、カワラヒワ、ヒヨドリなど。ヒヨドリもやや少ない気がします。

Dsc09209c Dsc09363c_20230404145701  奥平屋敷跡にあるハシボソガラスの巣。1羽が巣に就いているようにも思えるのですが、なんといっても見にくいところにあり、今ひとつはっきりとしません。右の写真の松の木のてっぺん近くにあるのです。オマケに今日は、双眼鏡を持っていくのを忘れてしまいました。野球場ではツグミが1羽。

Dsc09536c Dsc09516c_20230404145601  カモは今日は、キンクロハジロが7羽に、ハシビロガモのオスが1羽。ハシビロガモ、昨日は見当たらなかったのですが、今日は一昨日と同じく、野球場の南にいました。今日の写真ではよく分かりませんが、右の翼を傷めています。ヒドリガモがいたという話もあったのですが、私は見ていません。

Dsc09386c_20230404145701  ちょっと珍しいシーン。今まで気づかなかっただけなのかも知れませんが……。モンシロチョウがソメイヨシノの花の蜜を吸っていました。

Dsc09373c Dsc09379c  カワウの巣、2ヶ所。神戸櫓跡の松の木のてっぺんにあります。別々の松の木です。どちらにもカワウが巣に就いています。卵があると思いますが、Wikipediaの説明によれば、抱卵期間は1ヶ月弱。ヒナが孵るとしたら、今月半ば以降と思われます。地道に観察を続けます。

Dsc09154c_20230404145701  こちらは、公園内某所にあるコゲラの巣作り現場。作業は滞っているように見えます。穴の中に木くずらしきものが見えます。このようすはこのところ変化なし。去年使った巣が落ちたものを見ますと、このあとは下の方向に深い穴を掘ると思います(2023年3月21日:九華公園で昨年コゲラが営巣した木が折れて落ちているのを発見!……ケリも見てきました)。

Dsc09148c_20230404145701  今日も九華公園は静かでした。お堀めぐりは、明日まで運行という看板が出ていました。いよいよ花見シーズンも終わりという感じになります。露天商の方は、今日も営業している店もありましたが、お客さんはあまりないのではないかと思います。

Dsc09478c  鎮国守国神社の境内にある梅の木では実がついてきています。豊後梅は少し早く、先月末に実がついたのですが(2023年3月31日:「桜とイカル」……イカルは40羽ほどの群れ)、ほかの梅の実には、今日気づきました。はごく最近から。

Dsc09463c Dsc09436c  鎮国守国神社の境内では、ドウダンツツジの花がよく咲いてきましたし、モクレンの花も咲いてきました。九華公園では、昨日、ツツジが咲いているのを見つけましたが、公園内のほかのところでも咲いていました。暖かい日が続くため、早いのでしょう。

Dsc09612c Dsc09712c_20230404145601  貝塚公園では、ツグミとシロハラ。シロハラは2羽を確認しています。ジョウビタキは見なくなりました。今のところ、最後に見たのは3月24日でした(2023年3月24日:桜を散らす犯人を現行犯で押さえる(笑)……コゲラ、今日は巣作りに専念)。場所は、九華公園。

Dsc09050c_20230404145801 Dsc09055c_20230404145801  非常勤先では、明日、入学式が行われます。いよいよ新学期が始まります。私の授業は、前に書いたように来週から。明日がちょうど1週間前ですから、助手の先生にレジメの原稿を送って、印刷をお願いしようと思っています(などとここに書くのは、忘れないよう、外部記憶装置として使っているのだったりして……)。

2022年8月29日 (月)

九華公園でコゲラを堪能

Dsc05788c  今朝は、21.2℃と涼しい朝でした。朝のうちは曇っていたこともあって、過ごしやすくて助かりました。散歩は、いつも通り7時半から出かけ、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、吉津屋町、新築公園、常盤町、老松公園、寺町と6.0㎞ほど。散歩の後半は、汗をかいたものの、この間までのように汗だくになるということはありません。冒頭の写真は、七里の渡し跡。川口水門の北側のところから撮ったもの。

Dsc05771c Dsc05803c  住吉水門のところにアオサギさん。若者です。これは、今日の散歩は幸先がよいぞ、と思わせてくれました。柿安コミュニティパークでは、ハクセキレイの若者。スズメやドバト、ムクドリは少なかったものの、なかなかよい感じで散歩ができます。

Dsc05824c Dsc05864c_20220829152801  九華公園でも、いつものところにアオサギさん。奥平屋敷跡では、ヒヨドリ。たぶんこれも若者。けっこう痩せているように見えます。餌がうまくとれていないのかも知れません。セミをくわえて、木の枝にたたきつけて弱らせていました。

Dsc06244c_20220829152801 Dsc06214c  奥平屋敷跡では、今日は、カワラヒワがトータルで10羽以上やって来て、松の木にたかっていました。松ぼっくりから種を食べているようです。

Dsc06289c  さらに、久しぶりにコゲラの鳴き声。欣喜雀躍というと、大げさですが、ちょっとスキップしたいくらいの気持ち(笑)。30分くらい、奥平屋敷のところを巡回しながら、エサを探していて、堪能できました。おかげで、「牛に引かれて善光寺参り」ではありませんが、コゲラに引っ張り回されて歩数が増えました。

Dsc06417c Dsc06424c  吉之丸堀の野球場近くには、今日もカルガモのアーちゃん。近くを散歩していた高齢の女性が、のぞき込んで、アーちゃんに「シーちゃん。いつ来たの?」などと話しかけておられました。野良猫さんでもよくあるのですが、銘々が勝手に名前をつけてかわいがっています(苦笑)。さて、いったいいくつの名前を持っているのでしょう?

Dsc06457c  貝塚公園では、キジバト、ハシボソガラスなど。これという鳥はいませんでしたが、久しぶりにルリタテハ。タテハチョウ科という蝶の仲間。翅を開くと、瑠璃色の筋が見えます。

Dsc06373c  花の写真。左は、九華公園で咲いているアキノワスレグサ(秋の忘れ草)。中国原産の多年草。ひとつの花は1日しか咲かないので、英名では「 1 日ユリ(day lily)」と呼ぶそうです。キスゲの仲間で、花や若葉は食用にされるとか。沖縄ではクワンソウと呼んで、食材として花(蕾)や葉、根を利用し、お浸しや味噌汁などに利用してきて、今でも沖縄で栽培されているといいます。睡眠改善の効果もあるそうです。

Dsc06545c_20220829152701  こちらは、トウゴマ(唐胡麻)。トウダイグサ科で、アフリカ北東部が原産。赤く熟してきているトゲトゲのものが、実のようです。花は7月~10月に咲くそうです。茎の上部の葉の付け根に、長さ20㎝前後の総状花序を出し、花を咲かせるのですが、花そのものは花径1㎝にも満たない小さなもので、目立たないといいます。ヒマシ油(蓖麻子油)の原料になります。別名は、ヒマ(蓖麻)。しかし、よくよく注意して歩いていると、いろいろな植物が育てられているものです。

Dsc06565c  明日からしばらくは、秋雨前線が停滞するとかで、明日は朝から雨の予報です。散歩に行けないとウロウロしそうです(苦笑)。「晴歩雨読」のモットーですから、読み書きに専念ということでしょうかねぇ。

 

2022年8月17日 (水)

九華公園でハグロトンボのオス(2回目でした m(_ _)m)

0817amedas_20220817154801  よく降ります。明け方にもっともよく降りましたが、昼前後もそれに負けないくらいの降りでした。いつも散歩に行く時間帯は、ちょうど雲の合間のようでしたので、7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町商店街と5.4㎞。ちょっと心配したのですが、案の定、九華公園あたりから小雨が渋々と降ってきました。2時間ほどで帰宅。

Dsc09694c_20220817154801 Dsc09698c  歩いている人はほとんどいませんでした。散歩友達は、ゼロ(苦笑)。鳥は、スズメはいつもより多い感じ。ドバトや、ムクドリはほとんどいませんでした。天気が悪いせいか、セミはほとんど鳴いていません。右のスズメの若者は、住吉水門のところにて。

Dsc09841c  九華公園での今日のハイライトは、こちら。ハグロトンボのオス。家内の実家ではごく普通に見られますが、九華公園で見たのは、初めてだろうと思います(今まで気づかなかっただけかも知れませんが……)。2回目でした(2020年8月19日:またもや九華公園でカワセミ……プチ歴史散歩も)。

Dsc09745c Dsc09795c_20220817154801  アオサギさんは、今日も出勤していました。九華橋近くの樹上の、いつものところ。そして、奥平屋敷跡では、シジュウカラの若者。先日も出会ったシジュウカラと思います(と勝手に決めています)。

Dsc09906c_20220817154801 Dsc09936c_20220817160001  野鳥は少なかったものの、九華公園でも先週よりは、スズメが多い感じ。左の写真は、奥平屋敷跡でスズメがセミを捕まえたところ。木から落下したセミを、ちょっと格闘した挙げ句、捕まえたという訳。右は、朝日丸跡で見たスズメ。こちらも何か、エサをくわえています。

Dsc09946c Dsc09940c  こちらは、あのアーちゃん(と思います)。今日も、カルガモさんは1羽だけ。このあとは、「30分後に雨が降り始めます」などといわれ、サッサと歩いてきました。このところ、鳥もいませんし。右の写真は、九華公園の吉之丸堀にかかる橋と、四阿(浮御堂というほどではなし)。

Dsc09966c  午後からは、定例の内科受診へ。友人&主治医のところですが、一般診療に加え、コロナの診療、特定健診、コロナワクチン接種と忙しいということでした。「コロナの患者さんは多いよ。陽性率も高いので、気をつけるように」といわれてきました。忙しかったのか、聴診器を当ててもらい損ねるところで、「診察してもらったかなぁ?」といわれるぞと(微苦笑)。

Dsc09976c  今日は、午前中に非常勤先から追試験の答案用紙が送られてきました。対象者は1名のみでしたので、すぐに採点し、成績を連絡。これで、前期の仕事は、本当に、めでたく完了! 雨は明日の朝までという予報。いったん南下した前線がまた北上するとか。このところ雨が多くて、色々被害が出ている地方の皆様にはお気の毒に思います。重ねての被害がないことを願います。

2022年7月23日 (土)

チョウトンボはほとんどおらず、残念

Dsc02224c_20220723173501  お陰様で、コロナワクチン4回目接種の副反応は、これまでと同じく、接種部位の痛みだけで済みそうです。今日も名古屋へウォーキングに行っても良かったのですが、それはまぁ結果論。運動量を多少減らそうと思って、プチ遠征にしました。クルマで万助溜公園と、長島町内、長良川河口堰へ行ってきました。歩いたのは合計で4㎞ほど。しかし、成果は上がらず(苦笑)。空振りとまではいいませんが、満足にはかなり遠い。蓮の花は、万助溜公園にて撮影。

Dsc02334c Dsc02229c  まずは、万助溜公園。チョウトンボをもう1回見ようと思ったのですが、ほとんどいませんでした。見たのは、3~4匹。上溜の蓮池のところだけにいました。遠いところを飛んで、止まっていましたので、600mmで撮って大トリミングしても、この写真くらい。蓮池も、前回(2022年7月 2日:万助溜公園にてチョウトンボと蓮の花)よりもさらにガマが優勢になってきた印象(右の写真)。

Dsc02235c Dsc02261c  ほかのトンボも、種類も、数も少なく、ガッカリ。左の写真はシオカラトンボのオス。右は、メス。

Dsc02220c  ウチワヤンマも何匹かみました。ほかにはギンヤンマと、コシアキトンボ(いずれも写真は撮れませんでした)。

Dsc02242c_20220723173501 Dsc02274c  蓮の花も、今ひとつ勢いがありません。あれこれと撮ってきたのですが、なかなか(苦笑)。ほかにも3人ほど、散歩途中の方がスマホで写真を撮って行かれましたが、皆さんあまり満足された雰囲気ではありませんでした。

Dsc02247c Dsc02289c  睡蓮は、ピンク(左の写真)と白と2色。蓮の葉に水がたまっているのを見つけましたので、撮ってみました(右の写真)。景色が映り込むところも撮ってみたいと思いますが、練習不足。

Dsc02392c  万助溜公園に小1時間いて、長島町内に移動。アマサギを探しに行ったものの、今日も、見つけられず。ダイサギの群れがいたので近づいたら、逃げられました(苦笑)。水田地帯でほかには、アオサギ1羽。今日は、なかなか上手くいきません。

Dsc02427c_20220723173401 Dsc02435c  長良川河口堰へ。結局、ここでも鳥はあまりいませんでした。長良川左岸には、カワウのみ。右岸に行って、閘門へのアプローチの下流側にダイサギ1羽。

Dsc02887c  上流側には、アオサギ1羽。若そうです。若いためか、警戒心は薄く、なかなか逃げませんでした。

Dsc02679c Dsc02647c  親水広場では、今日は、ハクセキレイ祭り(微笑)。成鳥2羽のほか、幼鳥が3羽。幼鳥たちは、戯れている感じでした。

Dsc02785c  水路の方にも幼鳥はやって来ました。

Dsc02734c_20220723183301 Dsc02771c_20220723183301  親水広場の水路でこのハクセキレイの幼鳥を撮ったあと、水の中をのぞき込んだら、色々といました。左の写真は、メダカのような気がします。右の写真には貝のほか、エビも写っています。メダカも、エビも捕まえて持って帰ろうかと思ったくらいですが、あまり勝手なことをしてはいけません。

Dsc02968c   再び管理橋を渡って、長良川左岸へ。ダイサギが、魚道の上流側にいました。この直前、ダイサギ2羽が、飛びながら戯れている感じでした。

Dsc02471c Dsc02473c  オマケの話は、桑名水郷花火大会関連。長良川河口堰の管理橋の西端から、十万山を眺めました。ここが、桑名水郷花火大会の打ち上げ場所。右の写真のように、かなり広い範囲にわたって草が刈られ、整地作業が行われています。

Dsc02996c  もう1つ。伊勢大橋に掲げられている看板。この看板が設置されているのは知っていたのですが、今日はたまたまちょうど良いところで信号待ちで止まったのです。

Dsc03007c_20220723173401 Dsc03023c  さらなるオマケ。サギソウのつぼみ。5鉢ともつぼみがついてきていますが、これらはとくに膨らんできています。「サギソウが、咲きそう」というのは、私の定番オヤジ・ギャグですが、本当にそろそろ咲いて欲しいと熱望中。

 

2022年7月18日 (月)

住吉ポンプ場のコシアカツバメの巣をスズメがチェック中……コシアカツバメは巣立った模様

Dsc01123c  朝早くは、小雨が降っていましたが、散歩に出る頃からは曇り。薄日が差してくる時もありました。最高気温は、31.9℃と蒸し暑くなりました。7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、吉津屋町、新築公園、アピタ桑名店、八間通、今片町、住吉入江と6.3㎞。アピタ桑名店に行ったのは、本屋に立ち寄るためでしたが、欲しかった本は未入荷。発売日から4日も経っているのに、残念。

Dsc01186c  住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣。今日は、辺りにはコシアカツバメの姿はありませんでした。巣を見ると、何かいるのですが、コシアカツバメではありませんでした。スズメが2羽やって来て、巣の中を覗いたり、中に入ってチェックしたりしていたのです。たぶんコシアカツバメは、巣立って行って、空き家になったのでしょう。

Dsc01213c Dsc01232c  田町の商店にあるツバメの巣では、ヒナ3羽が元気にしています。親ツバメが頻繁にエサを運んできています。元気に育ってほしいもの。

Dsc01193c  一方、近くの三崎通のお宅にある巣では、あのヒナの姿は見られませんでした。いったん巣の下に落ちたのですが、どなたかが巣に戻したものの、親ツバメはやって来ていないようでした。力尽きてしまったものと思います。

Dsc01391c 8時過ぎに九華公園に到着。今日は、鳥の姿はほとんどありません。いたのは、スズメとムクドリが少数。シジュウカラもいたのですが、撮れたのは黒い写真で判別不能(苦笑)。やむなくカワウさんの写真を撮ってきました。

Dsc01409c_20220718152201 Dsc01403c  セミは、クマゼミの天下なのですが、アブラゼミの姿も見られるようになりました。ただし、アブラゼミの鳴き声は聞こえていません。クマゼミの鳴き声にかき消されているのかという気がします。ニイニイゼミの鳴き声も聞かれるのですが、まだその姿は見ていません。

Dsc01594c  鎮国守国神社の境内の裏手で、ナガサキアゲハと思います。「尾錠突起を持たない大きなアゲハチョウ。オスは黒一色、メスは翅の基部が赤色」ということですから、メス。南方系の種類ですが、近年、分布を北に拡げており、関東地方や北陸南部にまで進出しているといいます。散歩コースでも、時折見かけます。

Dsc01468c Dsc01471c  その鎮国守国神社では、7月20日の茅の輪くぐりの準備が行われていました。散歩友達のYさんは、神社の役員をしておられます。今日は朝6時から市内地蔵方面の揖斐川に葦を取りに行き、泥だらけ、汗だくで準備をしておられました。

Dsc01631c  貝塚公園では、今日は、桑名空襲の慰霊祭が挙行されていました。昭和20(1945)年7月17日未明、米軍B29爆撃機94機が桑名に来襲し、焼夷弾10数万発を投下しました。罹災地は691,200坪、罹災戸数は6,835戸、罹災者総数は28447人(死者は657人)でした。貝塚公園には、平成10(1998)年7月に慰霊碑が建立されています。

Dsc01670c  帰り道、住吉入江をのぞき込んだら、ギンヤンマが交尾&産卵中。ここに卵を産んで、無事に孵るのかどうか、よく分かりませんが、毎年、ここでよく産卵しているのを見ます。

Dsc01795c Dsc01698c  入江沿いの駐車場にあるランタナその他にチョウチョが蜜を吸いに来ています。アゲハチョウ(左の写真)と、ツマグロヒョウモンのオス(右の写真)。アオスジアゲハも来ていました。

Dsc01667c  今日は、世間では海の日で、今日まで3連休。今週は、私にしては用事が多くなっています。明日は歯科受診。上の歯をかなり治療してもらわなくてはならず、嫌になってしまいます。水曜は江戸橋での非常勤。木曜は、市役所での会議1日目。金曜は、コロナワクチン4回目接種を予約しています。副反応が出なければ、土曜日にまたウォーキングに行こうかと思っていますが、さてどうでしょう? 写真は、精義小学校の敷地に咲いていたもの。カサブランカに似ているのですが、カサブランカなのでしょうか?

Dsc01104c Dsc01109c  オマケ。サギソウのつぼみが膨らんできました。期待も膨らみます(微笑)。去年の失敗を取り返したいと強く思っているのです。

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  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)
  • 磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)

    磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)
    磯田さんの本は面白い。というのも、話のもとには古文書があるからだと思う。その古文書も磯田さん自身が、古書店などで発掘してきたものがほとんどで、それ故、内容もオリジナリティが高くなる。この本は、戦国時代から幕末あたりを中心にさまざまな古文書の内容をもとに、例えば忍者の悲惨な死に方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、赤穂浪士が吉良の首で行った奇妙な儀式などなど、興味深いエピソードを浮かび上がらせている。面白いので一気読みしてしまった。 (★★★★★)

  •  佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)

    佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)
    史跡や、寺社、町並み、城、美術工芸品等の見方がやさしく解説されている本です。「事典」となっていますが、いわゆる辞書とは違って、普通の本のスタイルです。索引が充実していますので、事典としても十分に使えます。最初の版をもっていますが、40年ぶりに改訂され、写真、図版も多く、歴史散歩の最強の味方です。 (★★★★★)

  • 日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

    日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)
    今年1年、何の因果か(などと書くとお叱りを受けること必至ですが)、住んでいるマンションの管理組合の理事長を仰せつかっています。今年は、エレベーターリニューアル工事が最大のイベントで、それは無事に済んだのですが、前理事長から8年後に迫った第3回大規模修繕に向けて、修繕積立金が不足する見込みと申し送られました。確かにかなりの金額が不足しそうで、頭を悩ませていました。マンションに住みながら、そもそも基本的な知識が不足しており、管理会社のフロントマンの方の協力を得ながらシミュレーションなどをしていました。ネットであれこれ調べてはいたものの、それで得られる知識は体系的なものではありませんでした。この本は、事例を元にマンション管理について必要な知識が得られるように書かれており、まだすべて読み終えてはいないものの、とても役に立っています。任期残り2ヶ月半となって付け焼き刃ではあるものの、次の理事会に具体的に課題を申し送ることができるよう勉強中(笑)。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)

    宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊です。前2著の内容をよりよく理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。主人公は、精神科医の六麦克彦。医局から派遣されて要鹿乃原少年院に勤務して5年。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちでした。この内容は、前の2冊のように普通の新書では書き尽くせるものではなく、物語の形を借りざるを得なかったのでしょう。ただし、普通の小説として読むのには少し苦労するかも知れません。特別支援教育が普及して、知的障害や、発達障害のある子どもへの教育や支援は、以前に比べれば改善されてはいますが、最近は、家族の養護能力が十分でなかったり、親など家族自身に支援が必要なケースもたくさんあります。こうした中には、この本で取り上げられたような結末に至ることがあっても不思議ではないという気がします。極端な事例が集められていると思われるかも知れませんが、社会全体として真剣に取り組むべき課題が突きつけられています。 (★★★★)