お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2026年3月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2021年1月以降の記事を残し、2020年12月以前の記事は削除しました。2021年1月1日以降の記事は、両方にあります。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

野鳥

2026年4月11日 (土)

イソヒヨドリのオスに出会いました……カワラヒワは巣材集め

Dsc08940c_20260411123401  朝のうちは曇っていましたが、9時過ぎからは青空が見えてきました。最高気温も、24.7℃まで上がっています。いつも通り、8時半から散歩へ。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園を回ってきて、2.0㎞ほど。

Dsc08809c_20260411123601 Dsc08826c_20260411123601  わが家あたりの桜は、かなり葉桜になってきています。花筏が見られるところは、近所にはありませんが、場所によっては右の写真のように、桜の花びらが散って集まっています。

Dsc07778c_20260411123501  諸戸氏庭園の前にスズメが数羽。人の近くに棲んでいるのに、人が近づくと、すぐに逃げます。

Dsc07830c_20260411123501  桑名七里の渡し公園まで来たら、外側のフェンスにツグミがいました。今日見たツグミは、これ1羽ですが、ツグミたちはまだしばらくは滞在していると思います。

Dsc07932c_20260411123501 Dsc07898c_20260411123501  公園の芝生広場では、今日もドバトたちが集まっていました。「雑草」がたくさん生えてきていますし、ひょっとしたら昆虫もいるかも知れません。キジバトもいます。

Dsc08259c_20260411123601 Dsc08041c_20260411123501  ひと頃に比べると、見られる数は減りましたが、カワラヒワもやって来ます。写真のカワラヒワは、羽毛を集めて、くわえています。たぶん巣の材料にするのでしょう。近くで営巣していると思います。桑名七里の渡し公園内ではなく、諸戸氏庭園の中かという気がします。ハクセキレイの鳴き声がすると思ったら、岩の上にいました。メスを呼んでいたのかもしれません。

Dsc08506c_20260411123601  はるか上空を猛禽類が通過していきました。トビではなさそうで、ハイタカか、ツミか?という気がします。

Dsc08176c_20260411123501 Dsc08158c_20260411123501  住吉入江には水鳥の姿はなかったのですが、住吉神社のところで知人と話しているとき、揖斐川を見たら、オオバンが2羽と、ヒドリガモが5羽いました。あいにく曇っていて、クリアには撮れず、証拠写真です。

Dsc08716c_20260411123601  帰り道、諸戸氏庭園の前でイソヒヨドリのオスがエサを採っていました。先だって、住吉ポンプ場で見たときよりはきれいに撮れました(2026年4月5日:イソヒヨドリのオスとヒドリガモ……今日も「雑草」観察(笑))。

Dsc08759c_20260411123601  イソヒヨドリのオスの写真を撮っているとき、諸戸氏庭園の塀にハクセキレイのメスもやってきました。あの右の翼を傷めたメスです。ズームして、ノートリミングです。

Dsc08011c_20260411123501  Dsc07874c_20260411123501桑名七里の渡し公園では、あちこちでドウダンツツジ(満天星)がよく咲いてきています。サルスベリ(百日紅)の木でも、芽吹いてきたものがありました。

Dsc08573c_20260411123601 Dsc08563c_20260411123601  こちらも桑名七里の渡し公園で見つけました。ハルジオン(春紫苑)です。キク科の多年草。北アメリカ原産で、日本では帰化植物です。和名は、春に咲く、キク科のシオン(紫苑)という意味。ヒメジョオン(姫女菀)と共に、道端や空地でよく見かける雑草です。一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」といい伝わっているそうです。若苗、やわらかい茎葉、蕾、花などは食用に利用できるといいます。つぼみは下を向いているのに、花は上を向いて咲くのがおもしろい。

Dsc08892c_20260411123601 Dsc08915c  拙宅マンションまで戻ってきたら、陽がよく当たるところではツツジ(躑躅)が咲いてきているのを見つけました。ツツジの名は、かなりいろいろなものを含むようです。一般的にはサツキを除く、半常緑性のヤマツツジの仲間(ツツジ属ヤマツツジ節)の総称として使われますが、落葉性のレンゲツツジや常緑性で葉にうろこ状の毛があるヒカゲツツジなどを加えることもあるといいます。

20200908d640ae1d20200730ffeceee1  余談。桑名駅前に桑栄メイトという商業店舗と、住宅が入居する複合用途ビルがありました。昭和48(1973)年10月に完成し、令和2(2020)年7月31日に閉館しています。駅前再開発事業にともない、解体され、長島観光開発がホテルを建てるという話が伝わっていましたが、解体作業はなかなか始まりませんでした。今日の「号外ネット桑名市・いなべ市」に「駅前のシンボル『桑栄ビル』で解体工事がスタート…思い出の詰まった建物が新たな一歩へ」という記事が載っており、3月30日から解体工事が始まったそうです。閉館前日に桑栄メイトを見に行った記事があります(2020年7月30日:桑栄メイト、新旧桑名駅、桑名駅あたりの繁華街を訪ねる(その1)……新旧桑名駅、桑栄メイト)。写真は、過去記事からのものです。

2026年4月 9日 (木)

桑名市博物館で春季企画展「刀剣眩耀(げんよう)―甦る桑名宗社の村正―」を見てくる

Dsc07018c_20260409132801  曇りのち雨の予報ですが、雨は夜になってからだそうです。風も弱く、気温も18.3℃まで上がっています。出かけようと思っていましたので、8時半から40分ほど、散歩。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園といつものところですが、公園はいつもと違って、ほぼ通過してきただけ。帰宅して、一休みしてから、カインズみえ川越店と、桑名市博物館へ。

Dsc07033c_20260409132801 Dsc04720c_20260409133501  住吉入江にかかる住吉橋の下には、ドバトが棲んでいます。いつもなら、ここどドバトを撮ることはありません。入江にも、揖斐川にも水鳥はいなくなりました。住吉神社(写真は、4月7日の撮影)には、スズメ、カワラヒワがいましたが、写真は撮れず。

Dsc07347c Dsc07286c_20260409132801  桑名七里の渡し公園では、まずはツグミ。2羽がいました。割と警戒心が強いので、すぐに逃げます。ツグミの写真は、公園の外からフェンス越しに撮ったものです。

Dsc07493c_20260409132701 Dsc07364c_20260409132701  公園に入って、まずはハクセキレイ。2枚の写真とも、あの右の翼を傷めたメス。

Dsc07382c_20260409132701 Dsc07569c_20260409132701  続いて、ドバト。今日も10羽ほどが、芝生広場の高まったあたりでエサを拾っていました。主に草の種子を食べますので、たくさん生えてきた雑草の種を探しているのかと思います。カワラヒワも来ましたが、電線の上とちょっと遠い。ほかには、スズメがたくさんいたものの、写真はピンボケばかり。ヒヨドリ、ツバメが上空を飛んでいました。今日のバードウォッチングは、以上。

260409102711415cToukengenyou  桑名市博物館。3月7日(土)から5月10日(日)まで、春季企画展「刀剣眩耀(げんよう)―甦る桑名宗社の村正―」が開かれています。漆が研がれた二振の三重県指定文化財《太刀 銘 村正》(桑名宗社蔵)が初めて展示されているのです。これを見たくて行ってきたという次第。ほかにも、桑名宗社に伝わる宝物が展示されています。《太刀 銘 村正》二振とは、「三崎大明神」と「春日大明神」。16世紀に刀工・村正によってつくられ、桑名宗社に奉納されたもの。太平洋戦争中に爆撃から逃れるため、刀身には漆が塗られ、長年にわたり保管されていたのですが、昨年、三崎大明神の漆が研ぎ落とされ、その輝きが取り戻されています。これを間近に見られる、またとない機会ということです。特集陳列「三崎家文書の世界」、「刀剣コレクションⅣ」、また、収蔵品展「桑名の歴史と文化」も同時に開催されています。出品リストは、こちらにあります(PDF:711KB)。ポスターの画像は、桑名市博物館のサイトからお借りしました。なお、こちらの中日新聞のサイトで「三崎大明神」の写真が見られます。

 桑名市博物館の展覧会では、毎回1点のみ、撮影が許されています。今回は、こちら「260409104641694c短刀 銘 村正」です。16世紀のもの。説明書きをそのまま引用します。村正は、16世紀頃に桑名で作刀した刀工であり、3代にわたって活動したと考えられている。平造(ひらづくり)、庵棟(いおりむね)、細身でふくらの枯れた姿に、地鉄(じがね)は柾目肌(まさめはだ)でやや白ける。刃文(はもん)は互の目乱れ(ぐのめみだれ)が表れる。魚の腹のような(なかご)は「たなご腹」と呼ばれ、村正の特徴である。桑名市博物館で村正の刀をたくさん見てきましたが、素人の感想としては、いつみても吸い込まれそうになります。世間では「妖刀村正」などといわれますが、私にはそうは見えません。

260409110623170c  260409102644828c桑名市博物館の周りには花壇がつくられています。ツツジにつぼみがたくさん出て来ていて、もうじき咲きそうです。散歩&鳥見友だちのYさんも、九華公園のツツジが咲きそうだといっておられました。ほかには、ノースポール(カンシロギク)が目立ちました。真っ白な花びらが、北極の雪景色を連想させることから「ノースポール」と呼ばれているそうです。

260409110228906c  博物館の近くで見つけた花。調べたら、オウバイモドキ(雲南黄梅:ウンナンオウバイ)だそうです。よく似た花に「オウバイ(黄梅)」がありますが、オウバイモドキの方が、普通のオウバイ(約2cm)よりも一回り大きく(約3〜5cm)、また、花びらが重なって咲く半八重咲きのものが多いといいます。オウバイは花が咲き終わるまで葉が出ませんが、オウバイモドキは花と葉が同時に見られるそうです。

2026年4月 8日 (水)

桜にスズメ、メジロ、シジュウカラで、今日も「サクジロウ」が見られました

Dsc07011c_20260408144201  朝からよく晴れて、最高気温も20.9℃まで上がっています。風は弱いのですが、やや冷たい感じがします。今朝も、8時30分から散歩へ。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園と、ワンパターン。もうしばらくしたら、七里の渡し跡などに足を延ばそうと思っています。散歩の後は、一休みして、今日もリハビリへ。腰の牽引、低周波治療、ウォーターベッドの3つ。

Dsc05714c Dsc05809c_20260408144401  諸戸氏庭園前の桜並木にスズメが来ていました。これは「花ラッパ」が撮れるかも知れないと、かなり粘ったのですが、それは見られず。桜の花の蜜を吸ったシーンも見られたのですが、花びらが落ちた後の子房のあたりを噛んでいただけ。右の写真は、小さい青虫のようなものをくわえています。

Dsc05889c_20260408144601 Dsc05866c  住吉入江の方に行きかけたら、今度は、メジロがやって来ました。先だって、今シーズン初の「サクジロウ」を載せ、そのときに「最初で、最後かも」と書きましたが(2026年4月3日:サクジロウに桜の花の水鏡……金龍桜はちょっと遅かったか)、2回目のチャンスが巡ってきました。ただ、あまりよいところは撮れず、ちょっと残念。

Dsc05990c_20260408144301Dsc06078c_20260408144301  メジロと一緒に来たのは、こちら。さて、誰でしょう? シジュウカラです。シジュウカラは、蜜を吸うことはなく、桜の木で虫を捕まえて食べていました(右の写真)。

Dsc06153c_20260408144301 Dsc06165c_20260408144301  諸戸氏庭園の塀の上には、ドバト。庭園内の木には、メジロ。このあと見てきた住吉入江や、揖斐川には水鳥はいませんでした。さすがにカモや、カンムリカイツブリ、オオバンもいなくなったようです。

Dsc06442c_20260408150301 Dsc06447c_20260408144201  桑名七里の渡し公園の芝生広場には、スズメと、カワラヒワ。スズメがもっともたくさん来ています。右の写真では、スズメはジャンプの途中。 

Dsc06327c_20260408144201 Dsc06501c_20260408144201  こちらはカワラヒワ。カワラヒワ、今日は、数羽が入れ替わりにやって来て、餌を食べていました。ほかには、ムクドリが少数。

Dsc06736c_20260408144201  遅れて登場したのは、ハクセキレイのオス。この直前、雑草の中に嘴を突っ込んでいました。肉眼では分からなかったのですが、餌になる虫を捕まえていました。これだけ大きいと、ハクセキレイにとっては、たぶんご馳走でしょう。

Dsc06840c_20260408144201 Dsc06918c_20260408144201  今日もツバメが飛んでいましたので、飛翔シーン撮影にチャレンジしたのですが、これではうまくいったとは、とてもいえません(苦笑)。チャレンジは明日に続きます。右の写真は、ちょっと離れた揖斐川上空を飛んでいったヒヨドリの群れ。かなりたくさん一緒に飛んでいました。

Dsc06964c_20260408144201  帰り道、諸戸氏庭園の塀の上にツグミがいました。ツグミたち、まだ帰っていかないようで、九華公園でも複数見るそうです。

Dsc06488c_20260408144201  昆虫は、モンシロチョウ、モンキチョウが飛んでいました。ほかには、これはツバメシジミ。ここでよく見ます。翅の表が黒いので、これはメス。

Dsc06533c Dsc06541c_20260408144201  桑名七里の渡し公園にある桜は、ソメイヨシノではないものばかり。こちらは、GoogleGeminiに聞くと、オオシマザクラではないかといいますが、私には判断は難しいところで、なんともいいがたい(苦笑)。GoogleGeminiの説明では、その特徴は、①花と葉が同時、②真っ白な花びら、③大きな花と強い香りの3点。強い香りがあるかどうか、記憶がありませんので、明日、もう一度確認してきます。ちなみに、葉は、桜餅の葉に使われるのだそうです。

Dsc06585c_20260408151601 Dsc06570c_20260408144201  いろいろな木が芽吹いてきています。左の写真は、六華苑の大イチョウ。先日、何日かかけてかなり剪定されましたが、今は葉がたくさん出て来ています。右の木は、ネムノキ(合歓木、2025年6月13日:春日さんの裏参道と村正の顕彰碑を見てくる……ネムノキの花も咲き始めました)。しばらく前から見ていましたが、今日になって芽吹いているのが分かりました。ネムノキは、マメ科ネムノキ亜科の落葉高木。山地や河岸などに生えます。夜になると、小葉が閉じて垂れ下がる就眠運動を行うことが知られています。ネムノキは、「眠る木」を意味し、この就眠運動からそのなが来ています。ネムノキは、ここと、船津屋さんの裏手とにあります。

Dsc06903c_20260408144201 Dsc06911c_20260408144201  こちらは、ケヤキ(欅)と思います。ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹の高木。最大で樹高50m、胸高直径3mに達します。開けた場所に生える個体は、枝が扇状に大きく斜めに広がり、独特の美しい樹形になるそうですが、ここではどうでしょう。

Dsc06604c_20260408144201  「雑草」たちも新顔が出てきています。これは、マツバウンラン(松葉海蘭)。オオバコ科マツバウンラン属の1年草または2年草。葉の形が松葉、花がウンランに似ていることからこの名がついています。茎は細くて束生し、高さは20~60cmになります。初夏(4~6月)に茎の先端に紫色の花が咲きます。

Dsc06881c_20260408144201 もう1つ。ブタナ(豚菜)。キク科エゾコウゾリナ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本では各地に広く分布しています。タンポポモドキという別名もあります。日本では、昭和8(1933)年に舘脇操によって札幌市近郊で初めてこの植物が発見された際は「タンポポモドキ」と命名されたのですが、翌年、北村四郎が、兵庫県六甲山で見つかった同種の植物にブタナと名付け、現在はブタナという名称が主流となっているそうです。標準和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)を翻訳したものが由来となっているそうです。道路脇、空き地、牧草地など明るく乾燥した場所で生育しています。葉はすべて根生葉で、ロゼット状に広げて両面にびっしりと硬い毛が生えています。葉身は切れ込みがないものから、羽状に深く裂けるものまでさまざまであります。開花時期は、春から夏、ときに秋まで(6~9月頃)。外観はタンポポに似ますが、ブタナは30~60cm 程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、それぞれの頭に直径3~4cmほどの黄色い花が咲きます。実は、これ、名前がおもしろいので、探していたのです。ようやく見つけられました(微笑)。桑名七里の渡し公園には、実にたくさんの「雑草」があり、退屈しません。

2026年4月 7日 (火)

今日は「ドバト写真家」(笑)

Dsc05645c_20260407125201  雨のち晴れという予報ですが、午前中には極めて弱い雨が少しパラついたくらい。風はだんだんと強くなってきて、最大風速は9.4m/s。予報を見ても、雨雲レーダーを見てもさほど強い雨は降りそうもありませんでしたので、いつものように、8時半から散歩へ。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園と、これまたいつもどおり(笑)。もう少し歩けるようになったとは思いますが、いきなりの無理は禁物。

Dsc04222c_20260407125201  諸戸氏庭園前の桜並木がある土手でドバト。ここでドバトを見ることは、ほとんどありません。

Dsc04605c_20260407125201 Dsc04680c_20260407125201  住吉入江には、今日も水鳥はいません。揖斐川の真ん中当たりにオオバンが1羽、泳いでいるのが見えたのみ。住吉神社のところでは、スズメたち。堤防に上がる階段や、堤防など、あちこちにいます。神社の境内の桜の木には、カワラヒワ。曇っていて暗いので、いずれもきれいには撮れず、残念。

Dsc04254c_20260407125201 Dsc04268c_20260407125201  桑名七里の渡し公園。実は今日は、8時40分に開門。ここに来られる管理員の方によって、開けてくださる時間が多少違うようです。今日も、芝生広場の高まったあたりには、ドバトたちが10数羽やって来て、エサ探し。

Dsc04344c_20260407125201  芝生広場の南の方には、ハクセキレイ。右の翼を傷めたメスです。Dsc04508c_20260407125201キジバトも何羽かいたのですが、なかなか写真は撮れず。せせらぎの岩のところにいたキジバトをパチリ。

Dsc04929c_20260407125301  公園内を歩きながら、野鳥がくるのを待っていたら、ハクセキレイのオスもやって来ました。上左の写真のメスとペアのように思われます。

Dsc05023c_20260407125301 Dsc05071c_20260407125301  スズメもたくさん来ています。エサ探しに夢中になっているところへそっと、ゆっくり近づくと、割と間近まで行けます。

Dsc05214c_20260407125301 Dsc05118c_20260407125301  ムクドリも数は多くはありませんが、やって来ます。今日やってきた2羽は、せせらぎで水浴びをしていきました。

Dsc05255c_20260407125301  公園に着いたときから、ツグミがいたのですが、なかなか近くに行けませんでした。風も強くなってきて、そろそろ帰ろうかと思ったとき、何とか写真が撮れそうなところにツグミが来ました。

Dsc05294c_20260407125301  ツバメも上空を飛び交っていますので、何とか撮れないかと何度もチャレンジしたのですが、今日は(も)うまく行かず。証拠写真までにも至っていませんが、一応ツバメが飛んでいることが分かる写真(爆)。

Dsc04850c_20260407125301 Dsc04916c_20260407125301  ところで、桑名七里の渡し公園内、あちこちで山吹が咲いてきています。つぼみもたくさん。

Dsc04862c_20260407125301  小さな「雑草」のほかには、シロツメクサがたくさん咲いています。今日は、曇天であったこともあって、「雑草」探しはしておりません。

Dsc04712c_20260407131201 Dsc04213c_20260407125201  桜は、まだ左の写真のように盛りのところもありますが、マイ・ソメイヨシノは葉桜化して来つつあります。

Dsc05563c_20260407125301  Dsc05473c_20260407125301マイ・ソメイヨシノの並木のあたりには、散った桜の花びらが絨毯のようになっています。風が強くて、散った花びらが舞う様子も見られましたが、テキトー写真家は、テキトーに取りますので、うまくは行かず(苦笑)。実力のほどが知れます。

2026年4月 6日 (月)

スズメも繁殖シーズンか……求愛ディスプレイに巣材集め

Dsc04194c_20260406140501  天気予報通り、午前中は晴れていたものの、午後からは曇ってきています。最高気温は、22.4℃。いつものように、朝8時半から散歩へ。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園と、2㎞ほど。その後、昼前にリハビリへ。週3回、マジメに通っているのです(微笑)。

 Dsc03233c_20260406140601今朝も、拙宅マンションのプレイロットにはハクセキレイが来ていました。そっと近づくと、あまり逃げません。これはオス。

Dsc03291c_20260406140601  住吉水門の内側の住吉入江では、ヒドリガモのペアが休んでいました。今日は、オオバンの姿は見られませんでした。一昨日の雨のためか、水は濁っています。揖斐川にも水鳥は見えなくなりました。

Dsc03342c_20260406140601  住吉入江沿いの道路の法面のところで、スズメがこんなポーズをしていました。尾羽をピンと高く上げ、翼を少し下げて震わせるような姿勢。これは、スズメのオスがする求愛行動(ディスプレイ)で見られる典型的なポーズの1つです。この下の方の法面に、もう1羽、スズメがいました。これがメスと思われますが、エサをついばんでいて、無関心の様子。スズメも、人間もオス(男)は、苦労しますねぇ(苦笑)。

Dsc03484c_20260406140601Dsc03516c_20260406140601  9時前、桑名七里の渡し公園が開門。早速、野鳥がいないか探しに。まず見つけたのは、ハクセキレイのオス。続いて、キジバト。留鳥ということもあり、どちらもここでよく見ます。この近くにツグミもいたのですが、ほんの一瞬だけで、写真は撮れず、残念。

Dsc03666c_20260406140501  Dsc03580c_20260406140601芝生広場の方には、あの右の翼を傷めたハクセキレイがやって来ました。こちらは、メス。芝生広場の高まったあたりには、ドバトが10数羽やって来て、エサをついばんでいます。

Dsc03728c_20260406140501 Dsc03782c_20260406140501  今日は、公園のあちこちにスズメもたくさんやって来ていました。ジョウビタキはこのところ見なくなりましたから、すでに北の国に帰ったものと思われます。ツグミも、今月末にはいなくなるでしょう。そうしますと、このあたりには、たぶん留鳥しかいなくなります。夏鳥は、このあたりでは見たことがありません。

Dsc03989c  公園を出て帰宅しようと、諸戸氏庭園の前を歩いていたら、スズメの鳴き声。今日は、本当によくスズメを見ます。このスズメ、葉っぱをたくさんくわえています。いったい何に使うのかと訝っていたら、住吉ポンプ場の敷地内にある大きな機械の隙間に入っていきました。葉っぱは巣の材料に使うのかもしれません。

Dsc04158c_20260406140501  拙宅マンションまで戻ってきたら、プレイロットにムクドリが4羽。あまり好かれる鳥ではありませんが、よく見るとなかなかかわいらしい鳥です。

Dsc04013c_20260406140501  Dsc03407c_20260406140601 桜は散り始めたのですが、木によってはまだ満開で、十分鑑賞に堪えます。左の写真は、住吉神社の北にある住吉浦休憩施設のところのソメイヨシノ。この桜も見事です。右の写真は、マイ・ソメイヨシノの並びの、もっとも東にあるソメイヨシノ。帰り道に東側から撮りました。あまり気にしていませんでしたが、これも見事です。

Dsc03927c_20260406140801  桑名七里の渡し公園では、いろいろな木で目や葉っぱが出て来ています。この間から見ていたのは、この木。Googleレンズも、GoogleGeminiもタブノキ(椨の木)といいます。

 Dsc03890c_20260406140501 このタブノキに、しばらく前から枝先にこのような、赤みを帯びたものがたくさん出て来ていました。これは、芽なのだろうなと思っていました。調べたら、これはタブノキ特有の「赤芽」と呼ばれるもので、花と葉が一緒に包まれているそうです。

Dsc03915c_20260406140501 今日になってよく見たら、このように、「赤芽」がほどけて、中から新葉と一緒に黄緑色の可憐な花が、顔を出していました。小さな黄緑色の花びら(正確には花被片)が6枚あり、中央から黄色い葯(やく)がのぞいています。さらに、花を囲むように展開している赤褐色の若い葉が、新葉。赤みは成長とともに艶やかな深緑色に変わっていくとか。タブノキの芽吹きは、なかなかおもしろく、美しいものです。

Abdc2b2d  余談。郷土史に興味があって、2017年から市民大学郷土史学科の講座に通い、そのほか、『久波奈名所図会』を個人的に読み下していると書いたことがあります。古本で『久波奈名所図会』の影印校注本を入手し、原文は読めませんので、釈文(しゃくもん:崩し字や難解な書体の内容を楷書やひらがなに書き起こしたもの)を読んでいます。釈文を現代文に書き直して、さらに自分で訪ねたところについては、その写真を入れたりしています。歴史学については専門的知識はありませんので、あくまでも個人的に、勝手に暇つぶしと、興味でやっていることです(微苦笑)。一通りやり終えたのですが、さらにバージョンアップしようと思っています。画像は、『久波奈名所図会』に載っている「山田氏林泉図」。現在、ここは諸戸氏庭園になっています。

5d0c12ca  超余談。今日の参議院予算委員会で国民民主党の足立康史議員が補正予算について高市早苗総理に質問しました。高市総理は、その質問を椅子に背をつけ、腕を組み、笑みを浮かべながら聞いており、指名されて立ち上がると台詞じみた調子で「『その手は桑名の焼きはまぐり』でございます」と述べたとか。「その手は桑名の焼きはまぐり」という諺は、「桑名=くわな(い)」と「美味しい」というところから、「美味しい話には、乗らないよ」という意味として使われます。高市総理自身は、「笑いを取りながら上手に切り返した答弁」だと思ったのでしょうが、桑名在住の者としては、聞き捨てならぬという気分。諺を使うときには、相手との心理的距離が影響します。この諺、気の置けない関係であれば「何をいっているの?」という感じで話が続くのでしょうが、国会の質疑の場では、質問者を小ばかにしたようないい方に捉えれかねません。高市総理は、質問を腕組みをして聞いていたといます。この態度は、「あなたの話は聞きません」というメッセージを伝える非言語的コミュニケーションだといわれます。つまり、高市総理は、端から拒絶する態度で話を聞いていたと考えられます。これは、一国の総理大臣という立場にある人が、国会の討論の場で取る態度なのか、私にははなはだ疑問。余計な一言を書けば、何を話したか(話の内容)だけでなく、それがどのように話されたか(非言語的コミュニケーション)にもっと注目すると、その人の本音がよく見えます。本音は、非言語的コミュニケーションに現れるのです。これは、心理学の定説といってもよいこと。ちなみに、焼きはまぐりはとても美味しいものですから、この話題で毛嫌いなさらないでください。写真は、食堂はまかぜの焼きはまぐり定食で食べられる焼きはまぐり(2020年10月7日:「桑名城惣構ツアー」とバードウォッチング少々……キンクロハジロ飛来、サメビタキ(?)も)。

2026年4月 5日 (日)

イソヒヨドリのオスとヒドリガモ……今日も「雑草」観察(笑)

Dsc03173c_20260405134901 Dsc03157c_20260405134901  雨は昨晩の内に上がりました。晴れてくるかと思ったのですが、今のところずっと薄曇り。気温も24℃になる予報でしたが、22.6℃。北東の空には、久しぶりに木曽御嶽山が見えていました。さすがに3,000m級の山です。まだ冠雪していました。

Dsc01987c_20260405134901  例によって、8時半から散歩へ。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園へ。昨日の雨で、桜が散り始めていました。

Dsc02009c_20260405134901  朝早くから、イソヒヨドリのさえずりがよく聞こえていたのですが、住吉ポンプ場のところにオスがいました。カメラのファインダーではボケて見えたのですが、それはファインダーの調節が動いてしまっていたためでした。

Dsc02401c_20260405135001 Dsc02410c_20260405135001  住吉入江には、ヒドリガモが2ペア。九華公園あたりには、ヒドリガモはいなくなった時いていましたので、すでに皆帰ったと思っていました。

Dsc02126c  オオバンも1羽。入江の水面に落ちたサクラの花びらを食べていました。

Dsc02212c_20260405134901  住吉神社の境内の松の木には、カワラヒワ。揖斐川には、もう水鳥の姿はありません。

Dsc02546c_20260405135001  桑名七里の渡し公園では、ハクセキレイが1羽。左側から撮っていますから、分かりにくいのですが、右の翼を傷めた個体。この頃、よく見ます。

Dsc02832c_20260405135001  Dsc02619c_20260405135001ツグミは、諸戸氏庭園の中の木で鳴いていました。ツグミは、4月下旬頃までいることがあります。スズメも数羽でやって来て、あちこちでエサを拾っていました。

 カワラヒワ。あまりクリアに撮れていませんが、ペアのようです。Dsc02740c_20260405140801 Dsc02780c_20260405140901右の写真のカワラヒワは、何か細いものをくわえています。巣をつくる材料なのかもしれません。ほかには、ツバメがよく飛んでいましたし、ヒヨドリ、カラスも来ていました。

Dsc02933c Dsc02985c_20260405134901  拙宅マンションまで戻ってきたら、ハクセキレイ1羽と、ムクドリが数羽。最近、ハクセキレイや、ムクドリがよく来ています。

Dsc03133c_20260405134901 Dsc03093c_20260405134901  さらに、諸戸氏庭園との間の水路の脇にも、ハクセキレイが2羽。左の写真のハクセキレイは、右の翼を傷めた個体ですから、先ほど桑名七里の渡し公園にいたもの。右の写真のハクセキレイ、模様をよく見ると、上左の写真のものとは違うようです。今日のバードウォッチングは以上。

Dsc02339c_20260405135001 Dsc02476c_20260405135101  今日もまた、桑名七里の渡し公園で「雑草」その他をよく見てきました。まずは、こちら。ヤマブキ(山吹)です。公園のせせらぎの脇で見つけました。バラ科の落葉低木。春の季語だそうです。ドウダンツツジ(満天星)は、公園内や、周囲にたくさん植えられていますが、花をつけてきています。ツツジ科の落葉低木。Wikipediaによれば、トウダイツツジ(灯台躑躅)が転化したものだそうです。

 Dsc02500c_20260405142201オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)です。ナデシコ科の多年草。春の道端や空き地でよく見かけるそうです。5枚の白い花びらがありますが、それぞれの先端が深く2つに裂けているため、パッと見ると10枚あるように見えます。名前は、葉の形が「ネズミの耳」に似ていることから「ミミナグサ」と呼ばれるといいます。ヨーロッパ原産の帰化植物で、全体的に毛が多く、花が密集して咲くのが特徴です。

Dsc02519c_20260405135401 Googleレンズは、ブタナ(豚菜)だといいますが、GoogleGeminiによれば、オニタビラコ(鬼田平子)だそうです。調べると、オニタビラコのように思われます。キク科の多年草。茎の先が細かく枝分かれして、小さな花をたくさんつけます。葉は、タンポポのようなロゼット状(地面に張り付くような形)の葉を持ちますが、オニタビラコでは、葉の切れ込みがより複雑で、少し柔らかいようです。「タビラコ(コオニタビラコ)」よりも全体的に大きく、がっしりしていることから「オニ」の名がついているそうです。花自体は小さくて繊細なもの。道端や庭先でとてもよく見かけます。

Dsc02664c_20260405135401 コメツブツメクサ(米粒詰草)です。マメ科の1年草。その名の通り、米粒のようなとても小さくて黄色い花が、集まって丸い形をつくっています。和名は、シロツメクサに似ているものの、全体に小さいことに由来する。コゴメツメクサ(小米詰草)、キバナツメクサ(黄花詰草)ともいう。花は、シロツメクサ(クローバー)のものをそのままミニチュアにしたような姿で、花1つひとつの大きさはわずか3~4㎜。芝生や堤防、道端などで地面を這うように広がって咲いていますが、小さすぎて見落としそうでした。群生していると、黄色い絨毯のような感じ。

Dsc02863c_20260405143601 マツ(松)の新芽がグングンと伸びていました。「松の芯」などとと呼ばれるそうです。枝の先から新しい芽が真っ直ぐ上に伸びているのは、何だか気持ちよく感じます。これからさらに伸びて、新しい枝や柔らかい松葉へと成長していくそうです。庭木とするばあい、松の美しさを保つために、この新芽を途中で手で折り取って、長さを調整するといいます。

Dsc02183c_20260405134901  という次第で、野鳥が少ないお陰で(?)、雑草や、木々、草花に目が向いて、新しいことに触れられています。それにしても、「雑草」はたくさんあるものですし、皆たくましいことに驚きます。写真は、住吉神社のスミレの仲間。以前にも載せましたが、参道脇に拝殿近くまで並んでいるのが、おもしろいと思ったのです。

2026年4月 4日 (土)

今日はドバトの日……「雑草」の続きも

Dsc01948c_20260404132801  10時過ぎくらいから雨になりました。ときどき強く降っています。最高気温は16.8℃ですが、気温の変化かはさほどありませんので、むしろ肌寒い感じです。今朝も8時半から散歩へ。住吉入江、住吉神社、桑名七里の渡し公園と回ってきました。

Dsc00854c Dsc00894c_20260404132801  拙宅マンションのプレイロットには、ハクセキレイ1羽と、ムクドリ2羽が来ていました。ハクセキレイは、右の翼を傷めた個体。以前、九華公園でよく見かけましたが、このところわが家あたりに来ています。ムクドリは、虫か何か、食べ物を見つけたようです。

Dsc01102c_20260404132801 Dsc01158c_20260404132801  入江には今日は水鳥は見られませんでした。住吉神社では、鳥居にドバト(左の写真)。その近くでもドバトが2羽。

Dsc01297c_20260404132801  桑名七里の渡し公園で開門を待っていたら、これまたドバト。今日は、ドバト・デーかもしれません。ドバトの近くには、ツグミがいたのですが、逃げられました。

Dsc01381c_20260404132901 Dsc01396c  公園内のせせらぎを覗き込んだら、ツグミが水浴びをしていました。ちょっと遠かったので、今ひとつの写真です。ツグミが水浴びをするのは、初めて見ました。

Dsc01417c_20260404132801 Dsc01442c_20260404132801  ツグミの近くでは、ドバトたちも水浴び中。さらに遠くでは、カワラヒワも水浴び。とここまで、開門を待っている間に、柵越しに撮った写真。

Dsc01534c_20260404132801 Dsc01673c_20260404132901  桑名七里の渡し公園、今日は割といろいろと野鳥がやって来ました。カワラヒワに、スズメ。カワラヒワは少なかったのですが、スズメは数羽がやってきました。

Dsc01570c_20260404132801 Dsc01632c_20260404132901  ハクセキレイは、2羽。右の写真のハクセキレイは、右の翼を傷めています。散歩に出るとき、拙宅マンションのプレイロットに来ていた個体でしょう。

Dsc01607c_20260404132901 Dsc01700c_20260404132901  ムクドリも来ていますが、今日もっとも多かったのは、ドバトでした(笑)。今日の散歩は、ドバトを見に来たようなものです。

Dsc00968c_20260404132801 Dsc01205c_20260404133001  近所の桜は、満開を過ぎて、散り始めています。今日は雨だけでなく、風も強いので、これで桜もかなり散ってしまうと思われます。左の写真はマイ・ソメイヨシノ、右は、桜堤防のソメイヨシノ。

Dsc01006c_20260404134701 Dsc01262c_20260404134801  ところで、いろいろな木々で芽吹いてきたり、つぼみが出てきたりしています。左の写真は、ドウダンツツジ。桑名七里の渡し公園にたくさんあります。つぼみがかなり出て来て、その中にはもう咲きそうなものも見えます。右の写真は、六華苑の大イチョウ。芽吹いてきています。

Dsc01793c_20260404134901 こちらは、松の花。写真中央にある、トウモロコシのような粒々が集まった部分が、雄花の集まり。ちなみに、松は1つの木に雄花と雌花がつく「雌雄同株(しゆうどうしゅ)」だそうです。雄花の先端にある突起のような部分が、雌花。雄花の粒々が開いて、大量の花粉を飛ばし、それが雌花に受粉するといいます(以上の説明は、GoogleGeminiによるもの)。

Dsc00983c_20260404135601  ほかに気づいた草花をいくつか。マイナーな、いわゆる「雑草」の仲間ですが……(微笑)。まずは、スイバ(酸葉)。タデ科の多年草で、道ばたや堤防によくあります。リンク先に花がついた写真がありますが、今の時期に茎を伸ばして花を咲かせます。花は、 茎の先に、赤みを帯びた小さな花が粒々のようにたくさん集まってつきます。

 Dsc01842c_20260404140401こちらは、カタバミ(片喰み、酢漿草、片喰、傍食)。カタバミ科カタバミ属の多年草。下に見える、ハート型の葉っぱが3つ合わさったクローバーのような葉がこの花の葉。花のつぼみは細長い形をしていて、開くと鮮やかな黄色の5弁花が咲くそうです。写真のものは、これから開こうとしているのではないかと思われます。

Dsc01896c_20260404140901  もう1つ。カタバミの仲間で、園芸品種として親しまれているオキザリス・トライアングラリス(和名:ムラサキカタバミの一種)。最大の特徴は、濃い紫色の葉だそうです。形も一般的なカタバミより大きく、三角形に近い形をしています。夜になると傘を閉じるように葉をたたむ性質があるといいます。花は、淡いピンク色(あるいは薄紫色)のラッパ状のもの。南米原産の外来種。とても丈夫で、庭に植えられたものが野生化して道端で見かけることもあるといい、これはまさにそれ。などとエラそうに書いていますが、「雑草」を見るのに困るのは、自分で植物図鑑を見ても区別が難しいこと。さらに、Googleレンズ、GoogleGemini、ChatGPTなどで確かめるのですが、これらの間で見解が異なることもよくあること(苦笑)。現場では、Googleレンズで確かめるのですが、同じものを2回確認すると、そのたびに違う植物だということがあります。「ワケわからん」の世界(爆)。それ故、ここに載せられなかったものもあります。

Dsc01931c_20260404141401  雨は夕方から夜にかけてさらに強くなるという予報ですが、明日は晴れて、最高気温も24℃まで上がるとか。寒暖差というか、気温差が激しいのも困ります。腰痛と、座骨神経痛は、昨晩、薬を飲み忘れたにもかかわらず、落ち着いています。明日は、七里の渡し跡くらいまで足を延ばそうかと思案中。写真は、諸戸氏庭園の前にあるマイ・ソメイヨシノほかを拙宅玄関先から見下ろした写真。

2026年4月 3日 (金)

サクジロウに桜の花の水鏡……金龍桜はちょっと遅かったか

Dsc00179c_20260403133501  今日は風も弱く、日中は最高気温19.4℃と暖かくなっています。今日は午前中にリハビリ、午後から歯科と、私にしては忙しい(笑)。散歩は、8時45分から1時間ほど、住吉入江沿いと桑名七里の渡し公園へ。リハビリの帰りには、春日さん(桑名宗社)に寄って来ました。

Dsc00278c_20260403133501  暖かくていい日なのですが、野鳥はあまり出てこないのが玉に瑕。しかし、今日は、桜にスズメ、メジロが見られました。場所は、マイ・ソメイヨシノの並びのソメイヨシノの木。スズメのいるところの周りの桜の花がありません。散ったのではなく、ちぎられたように見えますから、たぶんスズメが花ラッパをして蜜を吸い、花は捨ててしまったのだろうと思います(2023年3月24日:桜を散らす犯人を現行犯で押さえる(笑)……コゲラ、今日は巣作りに専念 、2025年4月2日:スズメの花ラッパ……「もどき」ではありません)。

Dsc00317c_20260403133501 Dsc00352c  こちらは、メジロ。同じく、諸戸氏庭園の前の桜。今年も「サクジロウ」(桜にメジロ)を撮りたいと思っていましたが、一応、念願が叶いました。本当であれば、メジロが花の中に嘴を突っ込んで、蜜を吸っているところが撮りたかったのですが、まだチャンスはあるでしょう。

Dsc00557c_20260403133401  桑名七里の渡し公園では、まずは、カワラヒワ。今日も来たのは、2羽のみ。皆、繁殖シーズンで忙しいのでしょう。

Dsc00668c  Dsc00651cこちらにもスズメが来ます。スズメは、数羽の群れを2~3回見ましたが、同じスズメたちかどうかは不明。

Dsc00684c Dsc00766c_20260403133401  ヒヨドリ、ムクドリも飛んでくるのですが、写真は撮れません。キジバトが1羽に、ツグミも見ました。ツグミは、諸戸氏庭園か2~3羽が出て来ました。

Dsc00190c_20260403133501 Dsc00205c  桜は、かなり堪能しましたので、今日はこれだけ。諸戸氏庭園の前の桜の水鏡。九華公園でしたら、堀の周りにサクラがたくさん植えられていて、あちこちで水鏡が撮れますが、わが家の近所で、桜の水鏡の写真を撮れるのは、ここだけ。必ずしも満足はしていませんが、贅沢もいえません。まぁ、これでよし。

260403120834967c  リハビリの帰りに春日さん(桑名宗社)に立ち寄ったのは、金龍桜の花を見たかったからです。金龍桜は、若葉が赤褐色、花が白に近い淡紅色、一重と八重との咲き分けで、八重の優れた一品種。これは、桑名藩主松平定綱公が摂津国(大阪府)古曽部の金龍寺の原木から分植したものです。照源寺にもあります(こちら)。原木は国指定天然記念物でしたが、伊勢湾台風で倒伏・枯死し、現在は後継樹があります(2020年4月4日:「ひのとり」、照源寺の金龍桜、道祖神、走井山公園の桜に北勢線の「ゆる鉄写真」……土産は宝来軒本店の花見団子)。春日さんのものは、照源寺から分植したものだったと思います。

260403120841569c 260403120849621c  1週間前、春日さんのインスタに金龍桜が咲き始めたとあったので、見に行こうと思ったのですが、今日になってしまいました。ちょっと遅かったという感じで、残念。去年の方がよく咲いていました(2025年4月2日:スズメの花ラッパ……「もどき」ではありません)。

Dscn0186c Dscn0191c 【付記】 昨日の記事(2026年4月2日:近所の桜を撮り直して来ました)にエムライトさんからコメント欄に、写真に写っているものは何かというご質問をいただきました。この写真の中央、煉瓦の堤防の上にある銀色の物体のことをお尋ねだと思います。コメントへのお返事に書きましたが、台風などでここ住吉入江に漁船などが避難してきたとき、ロープで船を係留しますが、そのロープを通すところです。煉瓦にロープが直接当たらないようにするためにあるのでしょう。また、左の写真で手前に写っている銀色の環が、ロープをしばって固定するところ。

20191013a3d5c318  Dscn0194cこちらがその銀色の環の写真。ここにロープがつながれた写真はありませんが、漁船が避難していて、ロープでつないである様子がわかるものはありました(2019年10月13日:台風一過、申し訳ないくらいの好天ですが、珍鳥はおらず、常連さんばかり)。右の写真をよくご覧ください。

2026年4月 2日 (木)

近所の桜を撮り直して来ました

Dsc00173c_20260402132701  昨日の昼前からの雨は、未明に上がりました。今朝からはよく晴れ、強風。ずっと数m/sの風が吹いています。最高気温は、17.7℃。8時45分頃から散歩へ。昨日も近所の桜を見てきましたが(2026年4月1日:近所の桜は、満開)、あいにく曇りでしたので、今日は「撮り直し」のつもり。風が吹いていますから、水鏡には不適ですが、それ以外は大丈夫でしょう。桑名七里の渡し公園から桜堤防、住吉神社、住吉入江、もう一度七里の渡し公園へというコース。

Dsc08973c_20260402132701  ということで、今日も桜の写真から。玉重橋から見た諸戸氏庭園の方角。正面の奥、諸戸氏庭園の主屋に向かって右手にあるのが、マイ・ソメイヨシノ。このあたりは写真のように、住吉入江に沿って桜並木があります。それ故、拙宅マンションから出てすぐに花見ができると昨日の記事に書いたのです。

Dsc08981c_20260402132701 Dsc08998c_20260402132701  玉重橋の東詰にある桜。以前は、名札があって、確か「何とかヒガンザクラ」だったと思うのですが、今は名札もなく、記憶もアヤシい(微苦笑)。花は、とてもきれいです。

 Dsc09023c_202604021327012枚目の写真で、向かって左手のところの並木の中を撮ったもの。この景色は、私の好み。

Dsc09087c_20260402132701  Dsc09038c_20260402132701こちらは、マイ・ソメイヨシノから東に並ぶ桜並木。2枚目の写真で、中央から右手奥のところ。右の写真は、同じところを東から撮ったもの。

Dsc09549c_20260402132801 Dsc09592c_20260402132801  「桜堤防」にも撮り直しに行ってきました。桜はやはり、青空のもとで見るのがいいですね。左の写真は、六華苑前から北の方角を撮ったもの。「桜堤防」の全景が入っています。右は、左の写真でもっとも手前にあるソメイヨシノの下から、長良川河口堰の方を撮ったもの。

Dsc09345c_20260402132801  桑名七里の渡し公園にあるヤマザクラ。かなり咲いてきました。

Dsc09288c Dsc09405c_20260402132801  さて、強風ということもあってか、野鳥はあまりいません。桑名七里の渡し公園でよく見たのは、スズメと、カワラヒワ。

 Dsc09922c_20260402132801メジロも1羽だけ、やって来ました。ほかには、ハクセキレイと、ムクドリも来たのですが、遠くて写真は撮れず。ツバメが上空を盛んに飛んでいたのですが、これも撮影は、チャレンジしたものの失敗。

Dsc09132c_20260402132701 Dsc09156c_20260402132701  住吉入江を覗いたら、まずは、オオバンが2羽。昨日もいたオオバンたちと同じ個体かも知れません。

Dsc09807c_20260402132801 Dsc09816c_20260402132801  桜堤防から住吉神社にお参りして、住吉水門の内側へ来たら、ヒドリガモが3ペア。ヒドリガモはもうほとんど北の国に帰ってしまったと思っていましたので、ちょっとうれしい(微笑)。

 Dsc09834c_20260402132801お陰様で、腰痛と、座骨神経痛の方は、ずいぶん楽になっています。月曜日には、短い散歩の後、午後からはなばなの里へ出かけ、かなり歩きました(2026年3月31日:20260330なばなの里でチューリップまつりを楽しむ)。なばなの里から帰った後は足に痛みがありましたが、一晩で回復し、その後遺症はありません。もう少し歩く距離を長くしてもよさそうな気がしますが、まぁ様子を見ながらボチボチとやることにします。

2026年4月 1日 (水)

近所の桜は、満開

Dsc08940c  曇りのち雨という予報でした。予報では、雨は昼頃からということでしたが、10時半頃から降り始めています。水曜日ですので、朝はいつものように8時半から散歩。その後、リハビリへ。リハビリに行く頃からはポツポツと雨が落ちてきました。

Dsc07822c_20260401150401 260401094105588c  近所の桜は、満開。左の写真は、マイ・ソメイヨシノのある桜並木。右は、拙宅マンションの東。いずれも住吉入江沿いの様子。「居ながらにして」という訳にはいきませんが、玄関を出て少し行けば、花見ができます(微笑)。

260401084555496c 260401084611298c  ついでに、今日は、桜の話を先に。こちらは、「桜堤防」。六華苑の東、揖斐川の堤防にある桜並木。ここも満開でした。写真は、いずれも揖斐川の上流方向を見ています。

Dsc07983c_20260401150401 Dsc07998c_20260401152001  桜堤防のサクラの下から見た伊勢大橋方面(左の写真)。同じような写真ですが、長良川河口堰を見た、この景色も私の好みです(右の写真)。

260401090856200c 260401090908073c  住吉ポンプ場の南東にあるシダレザクラ。これも満開が近くなっています。

Dsc08886c_20260401150501 Dsc08917c_20260401150601  こちらは、玉重橋から見た諸戸氏庭園の主屋のあたり。曇っていましたので、今ひとつですが、ソメイヨシノの花が、水鏡となって入江の水面に映っています。ということで、散歩ついでに近所の桜を見てきました。曇っていたのが、ちょっと残念。明日は晴れの予報ですので、明日、再チャレンジもありかも知れません。

Dsc07746c_20260401150401 Dsc07775c_20260401150401  さて、バードウォッチングについて。拙宅マンションのプレイロットにハクセキレイが2羽来ていました。左の写真はオス、右はメス。このメスは、右の翼を傷めていますので、以前、九華公園でよく見た個体と思います。ハクセキレイも繁殖シーズンを迎えていますから、この2羽がペアになったのでしょう。

Dsc07920c_20260401150401  今日は、8時半に出ましたので、桑名七里の渡し公園は開園前。住吉神社の方に先に回りました。神社のソメイヨシノにカワラヒワ。ソメイヨシノが咲いていればよかったのですが、まぁ贅沢はいえません。

Dsc08147c_20260401153001  9時に七里の渡し公園へ。Dsc08305c_20260401150401ツグミが4羽、いました。諸戸氏庭園とを行き来しています。この写真も、公園と諸戸氏庭園との境にある電線にいたところ。右の写真は、同じ電線に来たシメ。見た感じでは、オス。桑名七里の渡し公園でシメを見たのは、初めて。ただし、先日、シメと思われる鳴き声は聞いていました。

Dsc08343c Dsc08536c_20260401150501  ドバトと、キジバト。ドバトは、修景池近くにて。キジバトは、住吉入江に近いところの電線にて。キジバトは、公園に降りては来ませんでした。

Dsc08692c_20260401150501 Dsc08725c_20260401150501  少し明るくなってきて、公園でカワラヒワと、スズメ。カワラヒワは、2羽でやってきました。スズメは、数羽のグループ。

Dsc08613c Dsc08641c_20260401150501  住吉入江を覗きに行ったら、オオバンが2羽、まだいました。もういなくなったかと思っていました。今日のバードウォッチングは、以上。

Dsc08036c_20260401150401 Dsc08045c_20260401150401  そのほか、今日撮ってきた写真。こちらは、六華苑の入り口の長屋門。門の脇に桜が1本あります。門と桜の木との間に、洋館の塔屋が見えます。本当は、六華苑に入って、中を回りながら写真を撮りたいのですが、今はまだ無理はしないでおきます。

Dsc07903c_20260401150401  住吉神社の境内には、スミレの仲間がたくさん咲いています。

260401104605329c 260401104610359c  リハビリに行く前、ご近所のお宅に咲いている白い花が気になったので、見てきました。調べたら、ライラック(lilac、リラ)でした。和名は、「ムラサキハシドイ(紫丁香花)」。「リラ」という呼び名は、フランス語から来ています(Lilas) 。ヨーロッパ原産。そういえば、確か「リラの花……」という歌があったなと思って調べたら、岡本敦郎さんの「リラの花咲く頃」がそれでした。昭和26(1951)年の歌で、オヤジが聞いていた記憶があります。

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  • 伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)

    伊藤氏貴: 読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する (中公新書)
    評判の本のようでしたので、読んでみました。本の帯に「『読めたつもり』が危ない!」とありますが、それはまさにその通り。30歳代半ばから教職にありましたので、それは実感しています。とくに60歳を過ぎてから短大の非常勤講師になってから、学生たちの読解力がアヤシいと思うようになっていました。読解力そのものも低下しているとともに、集中力が続かないことも影響しているように思っていました。きちんと読めて、書き手の意図することを正しく理解できないと、議論も思索も成り立ちません。この本は、解釈学、構造主義、ナラトロジーなどさまざまな読む技法を具体例に則して紹介しています。世の中、コスパ、タイパが重視される時代ですが、敢えて深く、論理的にじっくりと読み、考えることも大切と思います。 (★★★★)

  • 滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)

    滝口 正哉: 江戸町奉行所 与力・同心の世界 (岩波新書)
    時代小説が好きでよく読みますので、町奉行所の与力や同心がどのように仕事し、いかに暮らしていたかには、とても興味があります。この本の帯には、「時代劇でおなじみ 江戸の町を守る『八丁堀の旦那』、その本当の姿 くらし、仕事、文化活動」とありますので、割と気楽に読めるかと思ったら、学術的に書かれていました。与力・同心の仕事は、治安維持が主なものではなく、もっと幅広い仕事をしていました。さらに、深い教養を身につけ、豊かな人脈に裏打ちされた文化活動を行う人たちもいたということには驚きました。さらに、明治維新以降の新しい時代と格闘しつつ、江戸を語り継いだ彼らの実像が明らかにされています。寝転がって読むのは、ちょっと難しいかなと思います。 (★★★★)

  • 森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る

    森 章司: 仏教的ものの見方: 仏教の原点を探る
    仏教のものの見方の基本は「あるがまま」を「あるがまま」に見ることにあるとして、仏教の人間観、仏・菩薩観、世界観、人生観、見方、生き方を体系的に説いています。著者は、仏教学者で、東洋大学名誉教授。専門はインド仏教。元浄土真宗本願寺派僧侶です。大学時代の同級生に真宗本願寺派のお寺の住職を務めていた友人がいます。私が体調を崩していたとき、「仏教の勉強をするとよい」といわれ、それがずっと記憶に残っていました。いろいろ本を読んだり、テレビ番組を見たりしましたが、どうも今ひとつピンときませんでした.そういう中でこの本を知り、ようやく入手して、やっと読み終えました。初めに書きましたように、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることは、簡単そうで難しい。 「あるがまま」を「あるがまま」に見ることが知ることだといいます。哲学も見ることだそうです。「小欲知足」が、仏教のもっとも基本的な生活態度であり、これが「戒」を導くといいますし、自己中心的な思いも減り、慈悲につながるそうです。これらが、つまらないことにこだわることもなくなり、行動の根源となる意思も、考えも、言葉も、行為も生活も正しいものとなり、偏見や固定観念、先入観が消え去って、「あるがまま」を「あるがまま」に見ることができるようになると説かれていました。読みやすい本とはいえませんが、ここに書いたエッセンスを頭に置いて読むと、いくらか分かりやすい気がします。私自身、今は分かったような気がしていますが、たびたび思い出して、振り返る必要があります。 (★★★★)

  • 林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)

    林望: リンボウ先生 老いてのたのしみ (祥伝社新書)
    リンボウ先生こと林望さんが実践する「令和老人生活要領」を説いた本です。リンボウ先生は、ちょっと変人で、群れない、威張らない、信念は曲げないという人。初めての老い(誰でも、自分にとってはそうですが)に対して、先手先手でいろいろと考え、対策、対応を考え、実行しています。その第一は危機管理。たとえばどこに行くのにも「誤嚥防止ボード」を持って行き、外食の際でもそれを目の前に立てながら食事をするそうです。他人がどう思おうが構わないとか。見ならいたいことはたくさん書かれていますが、ごく普通の老人には「それはちょっとなぁ」と思うことも多いでしょう。「流行には迎合しない」というのが、リンボウ先生のモットーの1つでもあります。老後の趣味の心得などについても触れられていて、参考になることもあるかと思います。 (★★★★)

  • 平凡社: 街道アトラス

    平凡社: 街道アトラス
    旧街道に興味があります。ただし、あまりあちこちの街道を歩いたわけではありません。この本では、東海道と中山道は各宿場も紹介されるなど、詳しく載っていますが、その他の街道はダイジェスト。いわば、旧街道のカタログ本といったところ。現代の道と比べたり、旧街道がどのようにつながっていたかを知るにはよい本です。ただし、この本だけを頼りに旧街道を歩くことは、ほぼ不可能でしょう。 (★★★)

  • 保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)

    保阪正康: なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
    今年は、昭和100年であり、戦後80年でもあるということで、新聞などでも特集記事が掲載されています。太平洋戦争は、日本という国を滅亡の一歩手前まで追い込みました。昭和という時代もそれが終わってから35年以上経ちますから、これからは歴史として語られるようになっていくはずです。この本は、二・二六事件、東京裁判、高度成長、田中角栄、昭和天皇など、時代を大きく変えた8つの事象を取り上げ、当事者たちの感情や思惑排して見つめ直すことを通して、これまでの通説、定説とは異なるそれらの真相を浮かび上がらせようとしています。読後感としては、私なども、何となくそうなのかと思っていたことがひっくり返されたような感じを抱いています。目的と手段を取り違えている、事実や科学的知見から目をそらしている、希望的観測を事実と思い込む、妙な精神論に陥るなど、今も続く認知、思考は、太平洋戦争のときの軍指導者から始まっているのかも知れません。いろいろな意味で「戦後」という概念については、根本的に再検討が必要ですし、日清戦争から太平洋戦争に至る数十年の戦争の時代は、何に由来し、そこから何を学ぶか、よくよく考えてみる必要があると思いました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)

    保阪 正康: 保阪正康と昭和史を学ぼう (文春新書)
    保阪正康さんは、一貫して近現代史を検証し続け、5,000人もの歴史の証人を取材してきています。この本は、月刊『文藝春秋』に掲載されたものから15編を選んでまとめられています。読み応えがあるのに、分かりやすい内容で、昭和史の証人として瀬島龍三、後藤田正晴などインタビューが、また、昭和の戦争7つの謎として無謀な開戦を決意した理由などが載せられています。その後、あの戦争と昭和史を語ろうということで、半藤一利さんなどとの対談が載っています。最後に、歴史をどう引き継ぐかということで、講演録があります。この講演では、江戸時代まで遡らなければ日本人は理解できない、江戸時代の260年を通じて、戦争をしなかったという事実から教訓、知恵を学ぶ必要があるなど、江戸時代に築かれた財産をもう一度取り戻すことの重要性が語られています。明治維新という、薩長の下級武士の暴力革命を経て、帝国主義国家が作られていく過程で、江戸自在の財産は放棄されたと著者はいいます。知識、技術は学び、取り入れたのに、哲学までには思いが至らなかったため、そうなっています。また、もう一つ、著者が強調するのは、天皇制の捉え方、論じ方です。天皇制は、本質的に戦争を嫌う制度だと著者はとらえています。これは、私には目から鱗の見方でした。さらに、天皇は何らかの形で京都にお住まいになって、政治の中心は東京にあってという江戸時代の知恵をもう一度取り戻すのもよいという提案は、真摯に検討する価値があると思います。 (★★★★★)

  • 芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)

    芝村 裕吏: 関数電卓がすごい (ハヤカワ新書)
    関数電卓は持っていますし、その昔は、プログラム電卓で平均値、標準偏差などの計算をする簡単なプログラムを組んで使っていたこともあります。タイトルに惹かれて買ったのですが、ウ~ン、期待はずれでした。計算例が平方根以外にはほとんどありませんでした。関数電卓を片手に、その使い方や、どのような応用ができるかを知りたいと思ったのですが、そういう内容はあまりなくて残念でした。ただこの本を読んでよかったのは、数学の力と計算力とは別物であることが分かったこと。また、計算については、関数電卓などを駆使すればよいということでした。私自身、数学には自信がないのですが、「エェ!?、そうだったっけ?」と思う内容もありました(つまり、間違っているんじゃないの、と思える内容)。 (★)

  • 今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)

    今尾 恵介: 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる (角川新書)
    地名の由来については興味がありますから、この本を手に取ったのですが、読み始めたものの、すぐに「放置」していました。テーマごとに、それに関連する地名が列挙され、その由来について多少の説明(蘊蓄?)が書かれているのですが、列挙されている(例示されている)地名が煩雑で、読むのが面倒になってしまったのです。「地名マニア」の方であれば、これくらい何のそので読み進めたのでしょうが、私にはちょっと難行でした。2年くらい経って、気を取り直して、少々無理矢理に読み進めました。が、「不思議な名称には物語がある」という、帯の謳い文句には、いささか無理があるかなという気がします。物語というのであれば、個々の地名についてもうすこし物語って欲しい気がするのです。ただし、以上は、極めて個人的な感想です。 (★★)

  • piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)

    piro piro piccolo: 意外と知らない鳥の生活 (コミックエッセイ)
    本の帯に「あなたが毎日スルーしている鳥たちの素顔」「カラスも本当は人が怖い」とあります。ほとんど知っている内容でしたが、このように改めて、まとめてあると、いっそうよく分かりました。野鳥観察を始めたばかりの方、野鳥に興味を持ち始めた方には、最適な参考書の1つと思います。身近にいる鳥ばかりが取り上げられていますが、それだけに身近な鳥の行動や、特徴がよく分かって、野鳥がもっと好きになること請け合いです。タイトル通り、まさに「意外と知らない」です。自分では知っているつもりでも、意外と知らないことは多々ありそうです。 (★★★★★)

  • 五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)

    五味 洋治: 高容姫 「金正恩の母」になった在日コリアン (文春新書)
    高容姫という女性を知る人は多くはないかも知れませんが、本のサブタイトルにあるように、金正恩の母となった在日コリアンの女性です。北朝鮮では、日本から帰国した人間の社会的地位は低いため、その存在は公的には明らかにされていませんし、「国母」として崇拝されることもありません。これは、金正恩の弱点でもあり、コンプレックスにもなっているかも知れません。大阪の鶴橋で生まれ育った少女の数奇な運命をたどった、力作です。よくぞここまで取材したものだと思います。高容姫の人生をたどることで、北朝鮮の体制、社会、歴史にまで理解が及びます。ほとんど一気読みをしてしまいました。ちなみに、現在も大阪には、金正恩の伯父を始め、親戚が50名以上も暮らしているといいます。このことは、日朝関係の改善や、拉致問題の解決の手がかりになるのではないかという気がします。 (★★★★★)

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)