20250923勝手にハイキング「巡礼道を行く」(その4)……千王神社、専称寺から伊勢街道との追分に到着し「完」
9月23日に行ってきた勝手にハイキング「巡礼道を行く」の本編その4です。その3では、詳しいルートマップその4の途中になりましたが、白郷稲荷神社、八雲神社を回り、菓心庵前田屋さんで白塚まんじゅうを買い、白塚町内で5ヶ所の寺を巡りました。今回は、まずは、ルートマップその4で残っている千王神社から。
千王神社は、創立不詳ですが、持統天皇の伊勢行幸の際(持統6(692)年)に田を賜ったという伝説があります。また、慶長6(1601)年に、領主から社領1石を寄付されたといいます。明治41(1908)年。境内社などを合祀しています。
主祭神は、神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれひこのみこと=神武天皇)。相殿神は、大山祇命、倉稲魂命、天照皇大神、建速須佐之男命、豊宇気毘売命、天之菩卑命、火雷命。この千王神社の祭礼行事(雨乞神事)では、巨大龍踊り(町屋百人衆)が奉納されます。巨大龍は、自作されたもので、日本一の長さを誇る全長55メートル(参道の長さ)の電飾が施してあり、龍の口からは炭酸ガスが吹き出します。毎年7月上旬に催されるこの巨大龍踊りは、伊勢街道を練り歩き、国道23号線で舞い踊ります(今年、テレビのニュースで見ました)。
境内社には一目連神社があります。一目連は、ひとつめむらじとも呼ばれ、片目がつぶれた竜神です。江戸時代には、海難防止の祈願と、雨乞が盛んに行われました。洪水から難を防ぐ神でもあります。地元では水神さんと呼ばれているといいます。
ほかに境内にあったのは、「皇居遙拝所」(左の写真)、「神宮遙拝所」(右の写真)。神宮は、もちろん伊勢神宮。
さらに、「畝傍山陵 橿原神宮 遙拝所」。ここは、神武天皇が主祭神ですから、これら畝傍山陵と、橿原神宮とを遙拝するところがあるのは、納得です。
ここから、詳しいルートマップは、その5になります。専称寺を経て、いよいよ伊勢街道と合流します。ここは、津市栗屋町屋町。この追分が巡礼道歩きとしては、ゴールです。その後は、近鉄江戸橋駅に向かいます。途中、江戸橋を渡り、伊勢別街道と伊勢街道の追分にある常夜灯、道標を見ていきます。
伊勢街道との追分の手前に、真宗大谷派の松林山専称寺。
ここも詳しいことは分かりません。ネット検索では、情報は得られませんでした。
スタートから8㎞で、巡礼道は、伊勢街道に合流します。左の写真は、巡礼道から見た追分。ここには、常夜灯、名残の松、忠魂碑、道標があります。
この追分を南から撮った写真が左のもの。右の写真は、ここにある常夜燈。常夜燈は、高さ4.2m、笠の南面に「両宮常夜燈」、東面に「天保10(1839)年巳亥正月」と刻まれています。武州(武蔵国)の木綿業者が寄進したもので、西面に「武州 岩槻 木綿問屋中」と彫られています。当時の伊勢国は、木綿の産地として有名で、武蔵国の木綿問屋が伊勢にも来ていたのかもしれません。
こちらは、道標。道標には「右 白塚豊津道」、「左 上野 白子 神戸 四日市道」とあります。「青年會町屋支部」が建てたもの。道標の写真は、南から北向きに撮りましたので、「右 白塚豊津道」とある方が、巡礼道を示しています。忠魂碑の碑表はほとんど読めませんでした。碑陰の撰文をざっと読むと、数名の兵士の名前と、日清戦争(1894~95年)に従軍した旨が刻まれていました。明治35(1902)年5月に建立されていますので、日清戦争に参戦された方の忠魂碑と思われます。
ここからは伊勢街道を歩きます。このあたりは、これまでに2回、歩いています(2021年9月12日:20210912「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第9回「津・一身田~津駅」(その1)……雨にも負けず、高田本山駅から巡礼道との追分、孟夏の常夜燈を経て、三重大学前へ、2019年9月7日:20190901近鉄ハイキング「お伊勢さん参りハイキング 昔も今もお伊勢参り~旅6日目~伊勢街道、旅人気分で河芸から潮風薫る江戸橋へ」(その2)……逆川神社、巡礼道との追分、孟夏の常夜灯から江戸橋へ)。
追分のすぐ南には、「孟夏の常夜燈」があります。一身田中学校国児分校の西。かなり荒い彫りの山燈籠で、高さは約2.8m。正面に「両宮常夜燈」とあります。「嘉永四年辛亥孟夏 五穀成就」とあります(1851年)。飢饉が続いたあと、ようやく穀物が実った喜びの表現と思われます。ちなみに「孟夏」とは、初夏あるいは陰暦4月の異称だそうで、これが「孟夏の常夜燈」といわれる所以でしょう。
孟夏の常夜燈の先で、国道23号線の三重大学前交差点に出ます。この交差点の東を入ると、三重大学のキャンパスが広がっています。伊勢街道は、江戸橋のところまで国道23号線と重なります。
閑話休題。三重大学前交差点に出る手前に、サンドウィッチのおいしいパンリッチというパン屋さんがあったのですが、閉店していました。営業していれば、ここにも立ち寄って、パンやサンドウィッチを買おうと思っていたのに、残念至極。
国道23号線から右(西)に逸れて行き、江戸橋を渡ります。志登茂川にかかっています。津にあるのに、なぜ江戸橋というのかというと、津藩主・藤堂氏が参勤交代で江戸に向かうとき、家臣などがこの橋のたもとまで見送りに来たことから江戸橋と名づけられたとされます。
そのため、江戸橋には、この写真のような参勤交代のレリーフが飾られています。こちらの江戸橋は、市道に架かるもの(国道23号線の方は、新江戸橋)。平成31(2019)年の春、この新しい橋が完成しています。江戸橋を渡った先の信号交差点が、伊勢別街道と伊勢街道の追分です。ここには、常夜燈と、高田本山への道標が立っています。常夜燈は、安永6(1777)年に建立された、津市内最古の常夜燈です(津市指定文化財)。高田本山への道標には「左 高田本山道」と刻まれています。高田本山専修寺へはここから北へ、伊勢別街道をたどっておよそ3㎞。明治22(1889)年に「愛知縣名古屋市別院下請講中」によって再建されたと刻まれています。
近鉄江戸橋駅。この近くにある某短大に、この3月まで非常勤講師として9年間通いましたので、懐かしい駅であり、慣れ親しんだ駅でもあります。ここまで9.4㎞+αを歩いて、11時45分頃に到着。
江戸橋駅を12時2分に発車する名古屋行き急行に乗車。桑名駅には、12時40分着。¥830。
この日のGoogle Fitのデータ。約12㎞を歩いて、歩数は23,340でした。久しぶりによく歩きました。
土産に買ってきた前田屋さんの白塚まんじゅう。白塚芋の旨さと、風味を活かしたまんじゅうです。きめ細かく、柔らかな生地の中に、黄金色をした芋餡がたっぷり入っています。素朴であっさりした味わい。いくらでも食べられそうでした。おいしいまんじゅうです。
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makoさん、おはようございます。
このおまんじゅう、事前のリサーチで、「美味しくて、早めに行かないと売り切れる」と書いてありました。
本文にも書きましたが、素朴であっさりしていて美味しいおまんじゅうでした。
白塚方面にいらっしゃる機会は少ないかも知れませんが、お近くにいらしたら、ぜひお試しになるのをお勧めします。
投稿: mamekichi | 2025年9月28日 (日) 08時38分
おはようございます。
お饅頭気になります^^;
投稿: mako | 2025年9月28日 (日) 06時15分