午後から桑名市博物館の「新春企画展『とっても♡いいもの』」へ……九華公園にも回り、カワセミの飛び出しシーンも
今日も寒い日になっています。最低気温は2.0℃、最高気温は7.4℃。午前中は曇っていましたが、午後からは晴れ間が出てきました。午前中は、内輪での勉強がありましたので、散歩は午後から。13時20分から、桑名市博物館、九華公園、三之丸公園、七里の渡跡と4.1㎞。
まずは、桑名市博物館。昨日から「新春企画展『とっても♡いいもの』」が始まっています。「若者のみなさんとミュージアムの双方向的な企画として、20代を中心とした学芸スタッフが『若者の考え・気持ち』を踏まえ、作品の選定・解説を担当しました」ということで、期待して見に行きました。ちなみに、今回は新しい試みとして、この展覧会では、すべて撮影・SNS投稿可能となっています。これが、タイトルの「とっても♥いいもの」につながっているのです。大人は¥150。
出品されていたものから、浮世絵などを中心にたくさん写真を撮ってきました。以下、私の個人的な好みでいくつか紹介します。こちらは、「徳川十六将肖像図」。和泉守政常の作。徳川家康と、彼を支えた重臣16人の姿が描かれています。中央が家康。その周囲に酒井忠次や、桑名藩初代藩主・本多忠勝など、名高い武将が配されています。忠勝は、向かって左の列の上から3人目。
続いて、
「東海道五十三對桑名舩のり徳蔵の傳」。歌川国芳。各地の伝説などをテーマにしたシリーズ「東海道五十三對」の内の1枚。「無双の船乗り」ともいわれた桑名屋徳蔵と海坊主との問答という緊迫した場面が描かれています。私は、一度見て、気に入ったもの。右は、「東海道名所之内 桑名 蜃気楼」。周麿(ちかまろ:河鍋暁斎)。徳川家茂の上洛を題材としたシリーズの1つ。伊勢湾は蜃気楼の名所として知られており、桑名屋四日市の場面で蜃気楼を描く作品は他にもあります。
「五霊硯」。松平定信愛用の品。四霊(青龍、朱雀、白虎、玄武)を螺鈿で描いた蓋が特徴の硯。右は、白河藩の儒学者である廣瀬蒙斎による銘記。四霊に加え、この硯を一霊として、合わせて五霊となっています。君子がこの硯を用いれば、正道、すなわち人としての正しさが伝承されるという意味。
古萬古の「赤絵人物文水盤」。沼波弄山の作。「萬古」は、「萬古不易」の意から名づけられ、初代の弄山が確立した技法が受け継がれています。周縁には唐子人物や、山水、青海波が描かれ、中国風のデザインになっています。盆石や生け花に用いられる水盤です。
「勢州住千子正重」という銘の刀。正重は村正を祖とする一門・千子派の刀工です。この作は、寛文年間(1611~1673年)頃のものと考えられています。
これらは出品リスト。私は、最近のくわな市民大学郷土史学科の講座で、浮世絵が資料としてよく呈示されていましたので、とくにそれらを見たいと思って行って来ました。なかなか興味深い展示内容で、お勧めです。もう一度ゆっくり見に行こうかと思っているくらいです。2月24日(月・振替休日)まで。
さて、博物館に行こうと拙宅マンションを出た、住吉入江にはハジロカイツブリミミカイツブリがいました。オオバン3羽といっしょに泳いでいるところ。
博物館には30分ほど滞在し、14時頃九華公園に到着。いつもとは違って、立教小学校の体育館側から公園へ。こんな時間ですから、野鳥はあまりいないかと思ったのですが、きわめて良い方に期待が外れました(微笑)。奥平屋敷跡では、ジョウビタキのオス。寒かったので、まん丸のジョビ・ボール。
さらに九華橋のところで、「カワセミはいないよな」と思って、ふと見たら、いたのです。橋の北東側の石垣の上に、まさにちょこんと座っている感じ。
何枚も写真を撮った中に、飛び立つシーンも写っていました。ピントがちょっと甘いのが残念ですが、いつも野鳥を撮るときには、絞り優先モードにしていますので、やむを得ず。
もう1枚。このシーンが撮れただけでも大満足。ただし、もっとシャープに撮れるように精進しなくてはなりません。
相撲場の近くでコゲラ2羽。シジュウカラ2羽、メジロ数羽も近くにいましたが、これらはうまく撮れず。
カモは、キンクロハジロが57羽、ハシビロガモが14羽、ホシハジロのオスが1羽、ヒドリガモは2ペア(左の写真)、もしくは、1ペアと、オス、メス1羽ずつ(1組はいっしょに行動していましたが、別のオス、メスは別々に行動)。キンクロハジロのオス1羽が、野球場の南の堀で、石の上に乗っていました。体調不良なのか、と心配になります。
ユリカモメは、18羽とあまり多くはありませんでした。私が歩いている途中で、エサをやり始めた方があり、大騒ぎになったのですが、それ以前は、野球場のフェンスの上などで待機。
三之丸公園に向かう途中、柿安コミュニティパークの堀でオオバンが食事中。さらに、七里の渡跡では、ヒドリガモ3ペアとメス1羽が堤防の法面に上がって、草を食べていました。
今週は明日が成人の日だそうで、世間は3連休。私は水曜に、江戸橋での非常勤の授業があります。14回目。週末には、近鉄ハイキングに行こうかと思っていますが(1月18日:旧伊勢街道で歴史探訪 新春!海の幸ハイキング)、以前にほぼ同じコースの企画に行っていますので(2019年2月2日:20190202近鉄ハイキング「名所・旧跡めぐり お江の里と海の幸」へ(予告編))、土壇場で気が変わる可能性が大(苦笑)。
【付記(1/13)】 桑名市博物館「とっても♥いいもの」で見てきた作品を追加しました。また、pnさんのご教示により鳥名を修正しました。
« 住吉入江にハジロカイツブリ | トップページ | ロウバイが綻び始める »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 博物館で「初夏の企画展『松平定信と江戸文化』」を見てくる(2025.05.29)
- 九華公園でメスのカワセミ、ウグイスの初鳴き……桑名市博物館で「春の企画展『茶道具✿春らんまん』」を見てくる(2025.03.15)
- 20250314四日市市立博物館の「四日市の生んだ『日本のライト兄弟』玉井兄弟展」へ(2025.03.14)
- 三重県総合博物館で「三重の実物図鑑 2025年新春企画展示 三重のヘビたち」と、さんちゃんの動くところを見てきました(2025.01.15)
- 午後から桑名市博物館の「新春企画展『とっても♡いいもの』」へ……九華公園にも回り、カワセミの飛び出しシーンも(2025.01.12)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 京町の商店にあるツバメの巣でヒナ2羽が孵っていました(2025.07.13)
- 今日はスズメ写真家+α(2025.07.12)
- ヒマワリは高さ3mだそうです(2025.07.11)
- 九華公園、あわや水没か!?(2025.07.10)
- 九華公園でコゲラ、住吉入り江沿いでイソヒヨドリ……サギソウは合計9輪に(2025.07.09)
「散歩」カテゴリの記事
- 京町の商店にあるツバメの巣でヒナ2羽が孵っていました(2025.07.13)
- 今日はスズメ写真家+α(2025.07.12)
- ヒマワリは高さ3mだそうです(2025.07.11)
- 九華公園、あわや水没か!?(2025.07.10)
- 九華公園でコゲラ、住吉入り江沿いでイソヒヨドリ……サギソウは合計9輪に(2025.07.09)
「野鳥」カテゴリの記事
- 京町の商店にあるツバメの巣でヒナ2羽が孵っていました(2025.07.13)
- 今日はスズメ写真家+α(2025.07.12)
- ヒマワリは高さ3mだそうです(2025.07.11)
- 九華公園、あわや水没か!?(2025.07.10)
- 九華公園でコゲラ、住吉入り江沿いでイソヒヨドリ……サギソウは合計9輪に(2025.07.09)
pnさん、おはようございます。
カワセミの飛び出しシーンは、狙ったわけではありません。
結果的に撮れていたという写真です。
狙って撮れるようにと、たまに練習していますが、なかなかうまく行きません。
ところで、いつもながら、ご教示くださり、ありがとうございました。
迷ったのですが、やはりハジロカイツブリなのですね。
判別ポイントをしっかり頭に入れておきます。
投稿: mamekichi | 2025年1月13日 (月) 04時13分
ひらいさん、おはようございます。
気温は低かったですが、午後からは晴れて、風もなく、散歩していても楽でした。
昨日は、午前中に用事がありましたので、珍しく午後から出かけました。
ひらいさんもこちらにいらしたんですね。
私は九華公園には14時40分くらいまでいましたので、すれ違いですね。
シジュウカラやメジロもいましたが、うまく写真には撮れませんでした。
アオサギは、最近はあまり来なくなっています。
カワウは、冬になると数が増えます。
今年も繁殖するかもしれませんね。
カモも、ユリカモメも橋の上などに立つと、エサがもらえるかと寄ってきます。
飛来した頃から、寄ってきますから、毎年同じかもが来ているのだろうと思っています。
中橋のゴイサギ、ホシゴイは、数は多くありませんね。
木の奥にいることもあって、気づかないことがあります(帰宅して、写真をパソコンで見て気づくこともよくあります)。
投稿: mamekichi | 2025年1月13日 (月) 03時55分
mamekichiさん、こんばんは。
カワセミの飛び出し、ナイスショットですね。
コゲラの写真も鮮明で良いですね。
カイツブリですが、これはハジロカイツブリかと思います。
(土曜日の写真も同じくです)
2019年に書いたミミカイツブリの特徴に補足です。
・嘴がまっすぐで「先端が白い」
・目と嘴をつなぐ線が赤い
・頭の黒い部分が目の後ろで下に広がらずはっきり分かれている
このあたりをみれば良いかと思います。
見分けにくい個体もいるので私も時々迷います。
悩んだときは1・2番目をみると良いかもしれません。
投稿: pn | 2025年1月12日 (日) 22時06分
mamekichiさん、こんばんは!
午前中は少し雨も降ったりしていましたが、午後からは良い天気になりましたね、風も余りなく割と過ごしやすい気もしました。
今日は午後から散歩だったのですね、実は自分も15時過ぎから30分程、九華公園を散歩しておりました、柿安へ買い出しに行ったついでです、九華公園の野鳥はmamekichiさんが確認されたような感じでしたが、自分はカワセミは見かけなかったです、かわりにシジュウカラがいたくらい。ついでに中橋のゴイサギ(ホシゴイのみ)を確認、アオサギは不在
、木の上にカワウがいました、また子育てするのでしょうか。九華公園のカモたちはとてもフレンドリーで楽しめますね。
投稿: ひらい | 2025年1月12日 (日) 21時21分