お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2025年4月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2020年1月以降の記事を残し、2019年12月以前の記事は削除しました(2020年1月1日から2025年4月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2025年1月

2025年1月31日 (金)

イカルはまだ滞在しています

Dsc07559c_20250131151501 Dsc07622c_20250131151501  曇りがちで、散歩しているときにも冷たいものが当たった時間帯がありました。最低気温は3.3℃、最高気温は9.2℃。日が当たるとまだよいのですが、陰ると寒いこと。底冷えするような感じ。散歩は、7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と5.8㎞。寒いので、あまりあちこち歩き回ろうという気がありません(苦笑)。右の写真は、住吉神社前から見た多度山。薄ら白くなっていますし、雪雲がかかっています。

Dsc07584c_20250131151501 Dsc07589c_20250131151501  住吉水門の内側には、ヒドリガモが6ペアとオスが1羽、キンクロハジロのオスが2羽。ほかには、オオバンが計3羽。七里の渡跡には、カルガモ2羽、ヒドリガモが4ペア、キンクロハジロが4羽、オオバンが1羽いたのですが、日陰で暗かったので、写真は割愛。

Dsc07719c  三之丸公園には、今日もイカルの群れが見えます。柿安コミュニティパークの方から移動していきました。これで半月ほど、このあたりに滞在しています。

Dsc07677c_20250131151501 Dsc07703c_20250131151501  柿安コミュニティパークの堀には、キンクロハジロのメスと、オオバンが2羽。

Dsc08241c_20250131151601 Dsc08131c_20250131151601  九華公園に着いて、奥平屋敷跡でもイカル。10羽くらいがいました。30~40羽くらいの大きな群れでいるときもあれば、10羽くらいの群れになっていることもあります。

Dsc07887c_20250131151501 Dsc07924c_20250131151501  奥平屋敷跡では、カワセミが何かをくわえているのを見つけ、追いかけたのですが、逃げられ、写真は撮れず。ドバト、ヒヨドリ以外に来たのは、ハクセキレイ2羽。いつものペア。いつものというのは、右の写真のように、足の悪い個体がいるから分かるのです。

Dsc08758c_20250131151401  辰巳櫓跡の松の木には、アオサギさん。何となく不機嫌そうな目つきです(笑)。

Dsc08806c  本丸跡で、モズが飛ぶのを見つけ、そっと近づいて撮った写真がこちら。オスのモズでした。

Dsc08899c_20250131151401  鎮国守国神社を経て北門のところに来たら、カワセミに再び会えました。気づくのが遅れ、少し遠くに逃げられてしまいました。

Dsc09053c_20250131151401 Dsc09080c_20250131151401  鎮国守国神社の社務所の裏には、ゴイサギが5羽。来たときには、ゴイサギが2羽とホシゴイが1羽いたのですが、皆、後ろ向きでした。ここ数日、毎日見られますから、常駐するようになったものと思います。

Dsc07837c_20250131151501 Dsc07784c  カモ、今日は、キンクロハジロが51羽、ハシビロガモが11羽、ヒドリガモが1ペアとオス1羽、ホシハジロは、今日は1ペア。ホシハジロのメス(左の写真)が来たのは、ずいぶん久しぶり。右の写真は、ハシビロガモのオス。

Dsc08692c_20250131151501  さらに今日は、カルガモが6羽来ていました。ユリカモメは、何と82羽もいました。Oさんのエサやりが広く周知されたためかも知れません(笑)。

Dsc08628c_20250131151501 Dsc08520c_20250131151501  あの足環のついたユリカモメは、今日もいました。ほかにもいないか探したものの、今のところ見つかりません。この足環ユリカモメ、運動能力や学習能力が高いようで、Oさんが手からエサをやると、何度もやってきて上手に採っていきます(右の写真)。

Dsc09392c_20250131151301  貝塚公園ではメジロと、ヒヨドリがいたくらい。古い木を伐採し、植え込みの下の方を刈り込んで明るくしてから、野鳥が寄ってこない気がします。内堀公園では、ジョウビタキのオス。

Dsc09567c_20250131151301  拙宅マンション前の住吉入江に戻ってきたら、キンクロハジロのオスが2羽。バッサバッサを見せてくれましたが、写真はイマイチ。

 Dsc08892c Dsc09502c 梅がそろそろかと思って、鎮国守国神社と、常信寺と見てきました。つぼみは膨らんできていますが、咲くのはまだ少し先。鎮国守国神社の枝垂れ梅は、あと1週間くらいでしょうか(左の写真)。常信寺の紅梅は3~4日くらいで咲くかと思います(右の写真)。

 Dsc08456c_20250131154701 余談。確定申告の準備は終えたのですが、申告作業はまだしていません。e-TAXを利用しますが、面倒くささが先立って、なかなか(苦笑)。着手すれば、半日もかからずに終えられるのは分かっているのですが……。e-TAXのやり方は、どうも紙ベースをそのままネットに載せたようなもので、エイヤッと勢いに乗らないとやれないのです。最近、知りあった税理士さんも「皆さんが使うe-TAXは、紙の申告書の考え方から抜けてないから、面倒ですよね」とおっしゃっていました。税理士さんたちは、e-TAXとは別のシステムで顧客の分の申告をするそうで、それはe-TAXほど面倒ではないそうです。しかし、「自分の申告もしなければならないので、大変です」ともいわれていました。そりゃぁ、そうですよね。

2025年1月30日 (木)

足環のついたユリカモメの情報が判明

Dsc07557c  相変わらず寒い1日です。最低気温は2.9℃、最高気温は8.9℃。散歩に出たときは風は弱かったのですが、10時を過ぎてからは5~7m/sと強い北西の風。散歩は、7時半から、いつものように、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と5.9㎞。寒いので、今日もあまり歩いていません。

Dsc06950c_20250130141101 Dsc06995c  まずは、昨日の足環のついたユリカモメの件。昨日の記事に書きましたように、山階鳥類研究所のホームページにある報告フォームで報告しておいたら、早速、今日の午前中に返事をいただきました。足環番号は、08A-46825(カラーリング黄色U/Y)で、性別は不明、成鳥、2024年12月21日に滋賀県草津市で放鳥された個体だそうです。足環の刻印がすべては読めなくても、今回のように、カラーリングをしっかりと読むことができれば、個体の特定に繋がるそうです。今日は、シルバーの足環にある番号を読もうと、いくつかの角度から写真を撮ってきましたが、教えていただいたとおりの番号でした。

Dsc06280c_20250130141201  さて、散歩の最初から。住吉水門の内側の住吉入江には、オオバンが2羽。岸壁についた藻を懸命に食べていました。

Dsc06357c_20250130141201 Dsc06418c_20250130141201  七里の渡跡では、まずは、キンクロハジロ。オスが1羽。さらに、カンムリカイツブリも1羽。このところ、ここによくカンムリカイツブリが来ています。

Dsc06490c  続いては、証拠写真(苦笑)。柿安コミュニティパークから三之丸公園あたりに30~40羽くらいのイカルがいました。しばらくこのあたりに滞在しています。

Dsc06588c  Dsc06611c_20250130141201 九華公園の北門を入ったところのサザンカの花には、今日もメジロが来ていました。相撲場の近くのイチョウの木のてっぺんには、イカルが1羽。これまた証拠写真です。イカルは、警戒心がけっこう強いようで、近づこうとすると逃げます。

Dsc06769c_20250130141201  Dsc06832c_20250130141201 奥平屋敷跡では、まずは、ジョウビタキのオス。コゲラも2羽。そのうちの1羽は、この体勢でしばらくじっとしていました。ほかにはシジュウカラも2羽、来ていました。ドバトやヒヨドリも来ますが、その数はかなり少なくなっています。朝日丸跡でもジョウビタキのオスに出会ったのですが、ピンぼけ写真でした。

Dsc07197c_20250130141101 Dsc07228c_20250130141101  鎮国守国神社を通って、社務所の裏へ。今日は、ゴイサギが2羽とホシゴイが1羽。私が散歩に行く時間、この季節、ここはまだ日が当たりません。

Dsc07061c_20250130141101 Dsc07092c_20250130141101  今日は、カモは、キンクロハジロが51羽、ハシビロガモが8羽、ヒドリガモが1ペア。ホシハジロのオスはいません。オオバンも今日は見ていません。

Dsc07273c_20250130141101  ユリカモメは、今日は、22羽。今日は、Oさんが来ていませんので、エサやりタイムはなし。それでも、橋の上に立つと、ユリカモメたちがやってきます。

Dsc07315c_20250130141101  カワウは、今日も10羽もいませんでした。こちらは、旧アヒル小屋のところにいたカワウさん。婚姻色をていしてきています。ほかにも婚姻色をていしているカワウが増えています。九華公園で今年も繁殖するかも知れません。

Dsc07335c  貝塚公園を出たところで、ジョウビタキのメス。何かが動いたな、たぶんジョウビタキだろうと思ったら、大当たり。

Dsc07370c_20250130141101 Dsc07460c_20250130141101  内堀公園で、コゲラが2羽。ここでコゲラを見たという記憶はありません。

Dsc07529c_20250130141101  拙宅マンション前の住吉入江には、キンクロハジロのオスが1羽。

Dsc07319c  明日、明後日はもう少し気温は上がる予報です。風も次第に弱まるようですから、体感温度は今日ほどは低くならないと期待しています。サザンカの花は、貝塚公園にて。

2025年1月29日 (水)

足環のついたユリカモメを発見

Dsc06273c_20250129153101  晴れて、気温は10℃を越えましたが(10.4℃)、西風が強くて寒い1日になっています。いつものように7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と6.4㎞。寒かったので、あまり遠回りせずに帰ってきてしまいました。

Dsc04733c  拙宅マンション前の住吉入江には、キンクロハジロのオスが1羽。揖斐川には、ヒドリガモが1ペア、オオバンが1羽、カンムリカイツブリが1羽、キンクロハジロのオスが4羽いましたが、数は少ない印象。

Dsc04834c_20250129153201Dsc04817c_20250129153201 七里の渡跡に来たら、ここにもキンクロハジロのオスが1羽。カンムリカイツブリも1羽。このカンムリカイツブリも、夏羽に換羽中のように見えます。ほかには、ヒドリガモが1ペアと、コガモのオスが2羽、メスが3羽。コガモは堤防に上がって休んでいました。柿安コミュニティパークから三之丸公園の方へイカルが10数羽飛ぶのが見えましたが、すぐに見失って、写真はありません。

Dsc05164c Dsc05370c_20250129153201 九華公園の奥平屋敷跡、今日も、カワラヒワが2羽と、ドバトが数羽いたものの、すぐにどこかに行き、静かなこと。それでも諦めずに粘っていましたら、カワセミが登場! 東側にしばらくいた後、南側に移動。近くで写真を撮ることができました。左右の写真は、同じカワセミです。

Dsc05437c_20250129153201  カワセミが登場した後には、上空にミサゴがやってきました。この冬は、ミサゴがよくやってきます。今日の写真は、今ひとつ。ミサゴが飛んでくる向きと、太陽が出ている方角との関連性も影響します。

Dsc06053c_20250129154201 Dsc06094c_20250129153101  朝日丸跡では、カワラヒワとシジュウカラ。本丸跡で、イカルの鳴き声が聞こえてきたのですが、今日は見つけられず仕舞い。

Dsc05061c_20250129153201 Dsc05084c_20250129153201  カモは、キンクロハジロが48羽、ハシビロガモが8羽、ホシハジロのオスが2羽。ヒドリガモは、Yさんは見たとおっしゃったのですが、私は未確認。オオバンも1羽。

Dsc05669c_20250129154501  ユリカモメは、44羽。奥平屋敷跡から二の丸跡へ渡る橋の上に立つと、この写真のように集まってきて、欄干に並びます。

Dsc05864c_20250129153101 Dsc05994c  今日も散歩&鳥見友達のOさんが、パンの耳を用意してきて、エサやり。今日は、手のひらにパンの耳を置くと、ユリカモメが飛びながらそれをとって、食べていくようになりました。私も自分でやって、自分でそのシーンを撮ろうと試みましたが、うまく行かず(右の写真)。

Dsc05827c_20250129153101  ユリカモメの中に、足環がついている個体がいました。黄色い足環に「UY」という記号が黒く書かれています。文字の間には黒いラインがあります。右足には、シルバーの足環がついていますが、こちらに刻まれた文字は読み取れません。研究用に捕獲され、これらの足環がつけられたと考えられます。ネットで検索していますが、今のところ、いつ、どこでこの足環がつけられたかは、分かりません。もう少し調べてみます。

Dsc04993c Dsc05008c_20250129153201  こちらは、カワウさん。一時のように40~50羽は来なくなりました。クローズアップを撮ろうとズームしたら、嘴を全開してくれました。あくびなのかも知れませんが、分かりません。

 Dsc06235c-2 Dsc06259c_20250129153101 拙宅マンション前の住吉入江に戻ってきたら、キンクロハジロのオスが1羽と、オオバンが1羽。キンクロハジロは、散歩に出たときにいた個体でしょうか? 

Dsc06231c_20250129153101  ところで、数日前から確定申告の準備をしています。ずっとe-TAXを利用していますので、2月初めには申告を済ませます。昨年の分では、医療費がかなり減りました。常用薬のいくつかでジェネリック薬品を使うようになったためと考えられます。基準金額は超えており、フォーマットへの入力も済んでいます。必要な書類は整え、金額も確認しましたので、エイヤッとやる気を起こして、数日中に済ませたいですねぇ。ここまで準備してあれば、半日もかかりません。必要なのは、やる気だけなのです(笑)。スイセンの花は、九華公園東のお宅にて。

【ユリカモメの足環について】 ネットで検索しますと、これは環境省と山階鳥類研究所が行う「鳥類標識調査」の一環として行われているものの可能性があるということでした。山階鳥類研究所のサイトに「標識報告フォーム」がありましたので、そこからオンラインで報告をしました。

2025年1月28日 (火)

カワセミに2回も遭遇……コンビニのマルチコピー機でで前売りチケットを買うという初体験も

Dsc04723c_20250128151401  朝早い時間帯は曇っていましたが、散歩途中の9時前くらいから晴れて来ました。晴れて来たら、北西の季節風も強まってきました。しかし、気温は12.0℃まで上がり、ソーラーパワーにも恵まれ、昨日よりもかなり暖かくなっています。7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀でセブンイレブン、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と7.0㎞。よく歩きました(苦笑)。

Dsc03719c_20250128151601  散歩に出てすぐ、拙宅マンション前の住吉入江にカンムリカイツブリがいました。頭部に赤褐色や黒色の飾り羽が出始めており、早くも夏羽にモデルチェンジ中です。住吉水門のあたりには、キンクロハジロのオスが、計4羽。

 Dsc03764c_20250128151601 Dsc03771c_20250128151601 七里の渡跡では、ヒドリガモが20羽もいました。こんなにここにいるのは、久しぶり。さらに、カルガモも4羽と、今日は少し賑わっていました。

Dsc03872c_20250128151601 Dsc04012c_20250128151601   九華公園に着いてすぐ、カワセミが飛ぶのが見えたのですが、西北の方へ飛び去ってしまい、ガッカリ。鎮国守国神社の社務所の裏の気に入るゴイサギを撮っていたら、何と、カワセミが戻ってきました。ラッキーです。数mほどのとこから撮ったのが右の写真。

Dsc04147c Dsc04149c_20250128151501  奥平屋敷跡に行く途中で、樹上にツグミが2羽。今年は、数が少ない上に、地上に降りているところもあまり見ません。奥平屋敷跡では、カワラヒワが2羽、ドバトが10羽くらいいたのですが、それらがいなくなったら、しばらく何も来ず。本当に静かでした。それでも待っていたら、ハクセキレイが1羽。あの足の悪いハクセキレイです。

Dsc04347c_20250128151501  しばらくすると、カワセミが堀を挟んで対岸の二の丸跡に来ました。しばらく動かずにいたのですが、ちょっと遠い。ここで、散歩&鳥見友達のOさんは、用事があるというので帰って行かれたのですが、その直後、カワセミが奥平屋敷跡側に飛んできて、やはりわれわれから数mのところに止まってくれました。明日、Oさんにこの話をしたら悔しがるでしょう。私とYさんはしっかりと見られました。

Dsc04513c_20250128151501Dsc04428c_20250128151501  朝日丸跡では、ジョウビタキのオスが登場。これもけっこう近くで撮ることができました。このあと、本丸跡から鎮国守国神社の付近で、イカルが10羽ほど飛んでいたのを見つけたのですが、今日は証拠写真以下の写真しか撮れず。残念。鎮国稲荷社の参道から社務所の方を見たら、ホシゴイが休んでいるのが見えました。頭を胸元に突っ込んでいます。

Dsc04076c Dsc04185c_20250128151501  カモは、今日はキンクロハジロが43羽、ハシビロガモが8羽、ヒドリガモが1ペア+オス1羽、ホシハジロのオスが1羽。若干減っています。さらに、このところ、カモがいるのは、吉之丸堀の西側エリアに限られています。以前は、吉之丸堀の東エリアや、二の丸堀にも分散していたのですが、最近そちら方面にはほとんどいません。理由は定かではありませんが、エサをやる人がけっこうあり、そういうひとは吉之丸堀の西側エリアにある橋の上からや、堀端からやることが多いことが関わっているかも知れません。

Dsc04378c_20250128151501  ユリカモメは、42羽。ユリカモメも、野球場のフェンスにいるよりも、カモと同じく、吉之丸堀の西側エリアに浮かんでいたり、ここにある旧アヒル小屋に止まっているのをよく見ます。これも、エサやりの影響があるのかと考えた理由です。

Dsc04616c_20250128151401 Dsc04704c_20250128151401  拙宅マンション近くの住吉入江まで戻ってきたら、玉重橋のところにイソヒヨドリのメスがいました。蟠龍櫓の付近で見る個体かも知れません。さらに、朝、カンムリカイツブリをみたあたりにカンムリカイツブリが1羽。朝見たのと同じ個体かと思いますが、確信はありません。

Toriten_nagoya  ところで、途中でセブンイレブンに立ち寄ってきました。今朝の中日新聞に名古屋市科学館で、3月15日から特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」が開催されるという広告が載っていましたので、早速(急ぎすぎかも)、前売り券を買おうと立ち寄ってきた次第。一般は、当日¥1,800のところ、前売りでは¥1,600なのです。マルチコピー機で買えるということで、ネットで操作方法を調べて行き、無事、発券してもらってきました(やればできるじゃん!)。実際には、マルチコピー機からレシートが出て来ますので、それをレジに持参して発券してもらいます。

Dsc04543c_20250128151501 Dsc04550c_20250128151501  明日は水曜ですが、江戸橋での非常勤の授業は、補講期間ですので休み。ちなみに、9年間通いましたが、遅刻、欠勤はゼロでした。したがって、明日は、いつも通りに散歩に行く予定。試験問題は、早くに仕上げ、今年最初の授業のときに事務室に印刷などをお願いしてあります。スイセンの花は、九華公園の東にあるお宅にて。ロウバイは、内堀にあるお宅のもの(何度も載せています)。我が家のすぐ近くのお宅にもロウバイの木があるのですが、こちらはまだ咲かないのです。梅はまだつぼみが小さめです。年によっては、寺町商店街の河津桜が咲いたこともありますが、今年はまだまだ。

2025年1月27日 (月)

寒いものの、カワセミ、アオサギ、イカルでまぁバードウォッチングの吉日

Dsc03678c_20250127153301  昨日とは一転して、寒い1日になりました。曇っていて、最高気温も8.8℃にとどまっています。風はあまりないのですが、ソーラーパワーがないのは、つらいところ。しかし、いつも通りに、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、常信寺、寺町と6.8㎞。

Dsc02206c_20250127153401 Dsc02225c_20250127153401  寒いせいか、七里の渡跡まで鳥はほとんどいませんでした。七里の渡跡は、川口水門の内側になっています。ここにコガモが2ペア(左の写真)、ヒドリガモも2ペア(右の写真)、キンクロハジロのオスが1羽、オオバンが2羽。

Dsc02315c_20250127153401  Dsc02326c_20250127153401 蟠龍櫓のところでは、今日もイソヒヨドリのメス。この辺によくいます。上空を南から、アオサギが飛んできました。

Dsc02376c_20250127153401  九華公園に着いて、鎮国守国神社の社務所の裏にゴイサギが1羽。このときは、この1羽しか見えなかったのですが、後でもう一度行ったら、もう1羽が木の奥に隠れていました。

Dsc02598c Dsc02647c_20250127153401  いつものように奥平屋敷跡で、散歩&鳥見友達のOさん、Yさんと鳥待ちをしていたのですが、今日やってきたのは、ヒヨドリ数羽と、ドバト10羽ほど。「今日はダメだ」ということになりました。Oさんがいつもの橋でユリカモメとカモにエサやり。鳥たちはすでによく学習したようで、ここに私たちが立つと集まってきます。ユリカモメは、43羽。頭の部分をよく見ますと、夏羽に変わり始めた個体もいます。ユリカモメは、英語ではblack-headed gullといいますが、頭部が黒くなるのです。

Dsc02458c_20250127153401 Dsc02818c  カモは、キンクロハジロが50羽(右の写真はオス)、ハシビロガモが9羽、ホシハジロのオス2羽(左の写真)、ヒドリガモが1ペア。ほかにオオバンが1羽。

Dsc02690c_20250127153401 Dsc02787c_20250127153401  辰巳櫓跡の松の木には、アオサギさん。一時期、まったく来なかったのですが、このところたまに姿を見せるようになりました。今日は、右の写真のように口を開けたシーンも撮れました。

Dsc03145c_20250127153301 Dsc03202c_20250127153301  鎮国守国神社の境内には、イカルが10羽ほどいました。ただ、今日、イカルがいた木は細かい枝が多くて、撮った写真のほとんどが枝かぶり。また、あまり近づくと逃げられますから、離れたところから撮らざるを得ませんでした。

Dsc03225c_20250127153301 Dsc03341c_20250127153301  鎮国守国神社を通って北門へ。サザンカの花には、今日もメジロ。メジロを撮っていたら、近くの堀にカワセミが飛んできました。カワセミは、1月21日以来(2025年1月21日:ミサゴ、イカル、カワセミと今日は、バードウォッチングの吉日)。カワセミを撮っていたら、散歩友達のKさんがわんちゃんを連れてやってきて、「カワセミ、初めて見た!」と大喜び。昨日は、九華公園でミサゴを見たそうです。

 Dsc03477c_20250127153301 筏橋の近くでツグミ。今年は、ツグミの数がとても少なくなっています。以前は、三之丸公園、柿安コミュニティパーク、貝塚公園、内堀公園などで普通に見られたのですが、今年、1回でもツグミを見たのは、九華公園と内堀公園のみ。シロハラも、九華公園で2回ほどチラッと見ただけで、写真は撮れていません。シメは、まったく姿を見せません。

Dsc03540c_20250127153301  Dsc03581c_20250127153301 拙宅マンション近くの住吉入江に来たら、カンムリカイツブリが1羽。さらに、ハクセキレイが水を飲みに来ていました。

Dsc03620c_20250127153301 Dsc03663c_20250127153301  オオバンも2羽。2羽が近くにいて、一緒に行動している印象でしたが、片方が姿勢を低くして泳いでいました(右の写真の個体)。こちらのブログの記述によれば、「気になる個体が近づいてきたときには、まず嘴を水面につけるように姿勢を低くして、信入を止めようとする」とあります。「近づくな!」という宣言のようです。もうしばらく見ていて、このあとどうなったかを確かめるとよかったということです。

Dsc03680c  それにしても今日は、寒い。70歳を前にして、寒さが一段とみにしみるようになったのかと思えます(苦笑)。明日の最高気温は11℃という予報ですが、晴れてくるそうですから、今日よりは暖かいかと期待しています。

2025年1月26日 (日)

九華公園でミドリガメが甲羅干し

Dsc01472c_20250126143701  風はけっこうあるのですが、よく晴れて、気温も12.8℃まで上がり、暖かい日になっています。午前中は内輪の勉強会がありましたので、12時40分から散歩へ。住吉入江、三崎通、田町、中橋、九華公園、内堀公園、京町、寺町と4.9㎞。

Dsc01478c_20250126143701 Dsc01480c_20250126143701  散歩に出たときも、帰ってきたときも遠くまで眺望が利いていました。左の写真は、名古屋方面。名古屋駅前の高層ビル群もよく見えますし、中央アルプスの山並みもはっきりとしていました。右は、木曽御嶽山の写真。

Dsc01545c_20250126143701 Dsc01499c_20250126143701  中橋へは久しぶりに行きました。朝早いと、ゴイサギも、ホシゴイも奥に隠れていますが、今日は、よく見えるところに出ていました。左のゴイサギの写真は、いつものSONY DSC-RX10-M4で、デジタル・ズームを効かせ、1,200mmで撮り、ノートリミング。ゴイサギが8羽、ホシゴイが3羽でした。

Dsc01580c_20250126143701  ゴイサギたちがいるのは、旧桑名城の堀沿いにある木ですが、その堀には、オオバンが2羽。

Dsc01612c_20250126143701 Dsc01771c  九華公園には、12時55分着。静かでしたが、散歩する方はたくさんありました。管理事務所近くでジョウビタキのオス。ちょっと日陰でしたので、こんな写真。朝日丸跡では、カワラヒワ。午後のこの時間では、野鳥はあまりいません。休憩していると思われます。

Dsc01595c_20250126143701 Dsc01584c_20250126143701   カモは、キンクロハジロが45羽、ハシビロガモが6羽、ヒドリガモが2ペア、ホシハジロのオスが2羽でした。時折、エサをやる人がありましたが、朝のうちほどの騒ぎにはなっていません。

Dsc01819c_20250126143701 Dsc01675c  オオバンも1羽いました。ちなみに、朝、九華公園に行くと、この頃はカワウが40~50羽もいるのですが、今日は、ゼロ。まったくいませんでした。昼になるとどこかへ行くのか、たまたまなのかは分かりません。右の写真は、いつもならカワウがたむろしている神戸櫓跡の松の木。野球場の照明灯にもいませんでした。

Dsc01811c Dsc01803c_20250126143701  驚いたことに堀にある石の上にカメたちが出てきて、甲羅干しをしていました。陽気につられてなのでしょうが、まだ1月なのに、こういうシーンを見るのは珍しい。今日見たのは、これらの3匹。

Dsc01837c_20250126143701  外周遊歩道の南では、ハクセキレイが2羽。写真はそのうちの1羽。

Dsc01886c_20250126143701 Dsc01959c_20250126143701  内堀公園でしばらく待っていたら、ジョウビタキのオスが2羽。少しの時間差で別々のところに出てきましたから、実数で2羽と思います。

 Dsc01475c_20250126145301 ところで、今週は、江戸橋の非常勤先は、補講期間。私は休講はありませんでしたので、補講の必要はなく、休み。来週の日曜には、今日の内輪の勉強会の続き。お陰様で評判がよく、参加者の皆様の意欲もとても高まっているのです。土曜日には、宇治山田で近鉄ハイキングがあり、伊勢萬内宮前醸造場を訪ねる企画なのですが、伊勢神宮はコースに入っていません(2025年2月1日:伊勢萬内宮前酒造場とおかげさまマルシェをたずねる)。それ故、あまりモチベーションが上がりません。もちろん自分で勝手に行けばよいのですが、そうすると歩く距離がかなり増えます。

2025年1月25日 (土)

20250125町屋川プチ遠征……セグロカモメ、イカルチドリ、マガモ、オナガガモなど

Dsc01435c_20250125154101 Dsc00762c_20250125154101  昨日より気温が下がり、しかも風が強くなるという予報でしたが、エイヤッとこちらへ。そうです、町屋川です。12月26日以来の町屋川プチ遠征(2024年12月26日:町屋川へプチ遠征……マガモ、セグロカモメ、ウミアイサ、オナガガモなどなど【鳥名を訂正しました】)。桑名駅前を8時5分に出る日の出橋行きの三交バスに乗り、8時17分に城南口で下車。¥240。いつものように、国道1号線の町屋橋へ行き、そこから町屋川(員弁川)の左岸堤防を、国道23号を越え、日の出橋の先まで下りながら、バードウォッチング。最高気温は11.8℃。私が歩いていた間の風速は、2.3~3.9m/sくらい。

Dsc00044c_20250125154201  町屋橋から日の出橋までで見たのは、カワラヒワ、ツグミ、ヒヨドリ、ジョウビタキのメスくらい。いずれも遠くて、写真にはなりません。日の出橋をいったん川越町側に渡ったところにセグロカモメが1羽。いつ見てもカッコいい。

Dsc00428c_20250125154201  桑名側に戻って下っていくと、干潮で干潟になったところにイカルチドリが5羽ほど。堤防から見下ろして撮っています。以前は、堤防道路から川に降りていくところがありましたが、数年前にすべて塞がれています。川の真ん中から向こう、川越町側にはカルガモ、カワウ、ヒドリガモなどがいるのが見えます。

Dsc00544c_20250125154201 Dsc00627c_20250125154201  城南オートという自動車修理工場がありますが、その先は、堤防工事のために4月末まで通行止め。伊勢湾岸道の方へは行けません。そのあたりにセグロカモメが2羽。2羽並んでいるのは、珍しい気がします。

Dsc00859c Dsc00884c_20250125154301  ここから日の出橋に戻るのですが、今日の四日市港潮汐表での干潮時刻は、8時51分。これだけ潮が引いてしまうと、水鳥たちはあまりいません。明日は干潮が10時3分ですから、明日の方がよかったかも知れません。堤防から覗いたらマガモや、オナガガモが逃げて行ってしまいました。

Dsc01087c  往きにイカルチドリがいたあたりには、イカルチドリがまだ1羽いたほかに、イソシギの姿も見えました。

Dsc01209c Dsc01258c-2  思ったほど水鳥がいませんでしたので、日の出橋に戻ってきたのは9時40分。帰りのバスまで、まだ30分以上ありましたので、もう一度、日の出橋を渡って、川越町側へ往復。川越町の方で、まずは、オカヨシガモのオス。さらに、オオバンが2羽。懸命にエサをついばんでいました。

Dsc01399c  桑名側に戻る途中、日の出橋の上流にアオサギの若者。

Dsc01430c_20250125155901 Dsc01440c  日の出橋バス停の近くまで戻ってきたのが9時50分過ぎ。バスは10時14分発ですから、時間があります。バス停に隣接する萱町神明社の境内をお借りして、休憩&時間つぶし。日の出橋を10時14分に出る桑名駅前行きのバスに乗車。桑名駅前には10時36分着。¥390。

Dsc01446c Dsc01452c_20250125155701  オマケ。何度か書きましたが、桑名駅前では、ペデストリアン・デッキの撤去工事が進んでいます。桑栄メイトのところは、今日はこんな風になっていました。階段部分を撤去する工事が進んでいますが、歩道部分はすでになくなっていました。

2025年1月24日 (金)

イカルが地上で餌を食べるようになりました

Dsc09958c_20250124150901  今日も3月くらいの陽気が続いています。最高気温は、14.9℃。最低気温も2.9℃とさほど低くはありません。今朝も、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、常信寺、寺町と6.8㎞。

Dsc07986c_20250124151201 Dsc07919c_20250124151201  住吉入江には、今日もキンクロハジロのオスが1羽。住吉神社の前から揖斐川を見て、ビックリ。黒い帯のようなものが見えます。右の写真がそれ。これらは、カワウ。相当の大群です。数える気はとても起きません(笑)。冬になると、揖斐川、長良川で、カワウがこのように大群になっているのをときどき見ます。

Dsc08068c Dsc08031c_20250124151201  七里の渡跡では、キンクロハジロのオス3羽(左の写真)にメス2羽、コガモのメス(右の写真)が2羽、オオバンも2羽。近くで堤防工事が始まってしばらくは、何も来ませんでしたが、この2~3日は、キンクロハジロなどが来るようになりました。

Dsc08158c_20250124151201 Dsc08100c_20250124151201  蟠龍櫓の近くで、イソヒヨドリのメス。いつもこのあたりで見るイソヒヨドリのメスと思います。揖斐川には、セグロカモメが1羽、浮かんでいました。冬にたまに見られます。

Dsc08175c_20250124151901  カンムリカイツブリも2羽いるのが見えました。

 Dsc08360c_20250124151201 Dsc08391c 九華公園には8時前に到着。奥平屋敷跡でコゲラが2羽。ハクセキレイも2羽。南の空をアオサギが1羽通過したものの、九華公園にはやってきません。

Dsc08600c_20250124151201 Dsc08574c  辰巳櫓跡の松の木にアオサギが来ていました。朝日丸跡でジョウビタキのオス。

Dsc08887c_20250124151101 Dsc08721c_20250124151101  本丸跡に来たら、イカルが10羽ほどいました。今日は、地面に降りてエサとなる、何かの実をとってはムシャムシャと食べているのが見えました。地面に降りているのは、今シーズン初めて見ました。

Dsc09041c_20250124151101  鎮国守国神社を回って、相撲場のところに来たら、モズが登場。2羽が絡むように飛んできたのですが、止まったのはメスのみ。緑色のものをくわえていて、それを食べていました。虫かと思ったのですが、今の時期にこんな緑色をした虫はいないような気がします。

Dsc09366c_20250124151001  九華公園の外周遊歩道の東を歩いていたら、二の丸堀に急降下して、ダイビングする鳥がいました。まったく気付いていなかったのですが、ミサゴでした。九華公園の堀の上空をしばらく旋回したり、時折ホバリングしたりしていましたが、その後は、ダイビングはせず。

 Dsc08646c_20250124151101 Dsc08469c_20250124151201 カモ、今日は、キンクロハジロが52羽(左の写真はオス)、ハシビロガモは10羽、ヒドリガモが1ペア、ホシハジロのオス(右の写真)が1羽。

Dsc08634c_20250124151201  オオバンも1羽来ていました。このところ、ほぼ毎日、オオバンを見ます。以前は、冬になるとカイツブリが来たことがありますが、今シーズンはまだ見ていません。

Dsc08486c_20250124151201  ユリカモメは36羽。今日は、Oさんのエサやりはありませんでした。われわれがいつもの橋を渡るときにユリカモメが寄ってきたのですが、何となく物欲しげにいつまでも欄干に止まっているユリカモメもいました。

 Dsc09783c 貝塚公園では、モズを確認。今シーズン、ここにはあまり野鳥は来ないのですが、昨シーズン、モズが繁殖しましたので、今年もと期待して、巡回しています。新築公園には久しぶりに行きましたが、しばらく待っていたら、ジョウビタキのオスが出てきました。昨シーズンも、ここにはジョウビタキのオスがよくいました。

Dsc09850c_20250124150901 Dsc09917c_20250124150901  拙宅マンション近くの住吉入江に戻ってきたら、ハクセキレイが1羽と、カワラヒワが2羽。カワラヒワは、九華公園でもそうですが、ペアで行動しているようです。

Dsc09807c_20250124151001 Dsc09033c  ちょっと気が早いのですが、この間から梅が気になり始めました。ロウバイが咲き始めたからです。左の写真は、常信寺にある紅梅。ここは、私の散歩コースでいつももっとも早く梅が咲き始めるのです。右は、鎮国守国神社の境内にある枝垂れ梅。白梅です。こちらも少しだけつぼみが膨らんでいるかなという感じ。

Dsc07912c_20250124151201 Dsc07936c_20250124151201  オマケ。住吉神社の拝殿の裏に「第63回神宮式年遷宮御樋代木奉迎送行事」を告知する幕がかけられていました。これまでまったく気づかず(苦笑)。この行事は見逃せません。なんといっても、第63回神宮式年遷宮は、令和15(2033)年に行われますから、今回見逃すと、私には次はないのです。

2025年1月23日 (木)

九華公園あたりにイカルが滞在中

Dsc07906c_20250123154001  気温は12.9℃ですが、風が弱く、今日も暖かくなっています。昨日の授業のQ&Aは、今朝早くに完成し、昼前にチェックを済ませて、助手の先生にお送りしました。これが最後のQ&Aです。それなりに面倒ですので、これでもう作らなくてよくなったなという気もちと、ちょっと寂しい感じもします。助手の先生からは、「先生のコメントはいつもよりまして、学生への温かいメッセージと受け止めました」というお返事をいただきました。さて、散歩はいつも通りに、7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と6.2㎞。寺町商店街の三八市も覗いてきました。

Dsc06160c_20250123154101  我が家近くの住吉入江には、私が「住吉キンクロウズ」と呼んでいますが、キンクロハジロのオスが3羽。ほかに住吉水門の内側には、オオバンが2羽、ヒドリガモが2ペアいました。

Dsc06213c_20250123154102  揖斐川では、今朝も白魚漁の漁船が出ています。2隻が一組になって、大きな網をゆっくりとした速度で曳いていきます。七里の渡跡でも、オオバン羽と、ヒドリガモが2ペア。

Dsc06520c_20250123154101 Dsc06700c_20250123154101  九華公園では、奥平屋敷跡にイカルが30羽かそれ以上集まっていました。しばらくこのあたりに滞在しています。今日はあいにく日が陰っており、また、木の高いところにいましたので、あまりきれいには撮れませんでした。

Dsc07035c_20250123154001 Dsc06822c_20250123154001  ほかに奥平屋敷跡では、モズのオスとコゲラが2羽。コゲラは同じあたりに20分以上いたのですが、よく動きます。

Dsc06967c_20250123154001 Dsc07413c_20250123154001  ハクセキレイもやってきました。いつも来る2羽です。写真はそのうちの1羽。右の写真は、これとは別に本丸跡にいたハクセキレイ。このハクセキレイは、右の翼を傷めています。

Dsc07445c_20250123154001 Dsc07489c_20250123154001  鎮国守国神社を見て回ってから、九華公園の北門に来たら、ツグミ。最近、この時間帯にこのあたりにいつもツグミがいます。たぶん同じ個体だろうと思いますが、個体判別はできていません。相撲場の東にカワセミもやってきたのですが、今日は、証拠写真でオシマイ。何度も飛ばれたので、追いかけました。

Dsc06334c_20250123154101 Dsc06429c_20250123154101  カモ、今日はキンクロハジロが50羽、ハシビロガモが10羽、ヒドリガモが1ペア。あまり多くありません。ホシハジロの姿はありませんし、オオバンも来ていません。左の写真はヒドリガモのメス、右はハシビロガモのメス。かなりのポッチャリ体型をしています。

Dsc07174c_20250123154001 Dsc07271c_20250123154001  ユリカモメは、14羽。今日はたったのこれだけ。橋の欄干にパンの耳を置くと、本当に上手にとって食べていくようになりました。

Dsc07604c_20250123154001  内堀南公園では、「サザンカにメジロ」。これまで今ひとつのものしか撮れませんでしたが、この写真であれば、まぁまぁでしょう(自己満足ですから、お気遣いなく)。

Dsc07665c_20250123154001 Dsc07819c  内堀公園では、ジョウビタキのオスが2羽。同時に少し離れたところに登場しました。昨年末から、この内堀公園あたりには、ジョウビタキのオスが2羽、滞在しています。

Dsc07857c_20250123154001 Dsc07863c_20250123154001  寺町交差点からほど近い住吉入江沿いでは、カワラヒワ。数羽が集まっていました。なかなか凜々しい顔をしています。

Dsc07588c_20250123154001 Dsc07426c_20250123160001  内堀のお宅のロウバイは、かなり咲いてきています。右の写真は、鎮国守国神社に咲いているツワブキ。まだまだたくさん咲いています。

Dsc07897c_20250123154001  オマケ。一昨日、諸戸氏庭園の海鼠壁のところに足場のようなものが組まれていると書きました(2025年1月21日 :ミサゴ、イカル、カワセミと今日は、バードウォッチングの吉日)。今日の様子は、こんな感じでした。足場ではなく、工事現場を覆うシートがかけられていました。いずれにしても、海鼠壁の修理を行うのでしょう。

2025年1月22日 (水)

「最終講義」は無事に終えられたか?

250122093138030c  今日も最高気温は13.7℃と暖かくなりました。水曜日ですので、江戸橋での非常勤の授業。今日が第15回ということで、いよいよ後期の授業も最後にして、個人的にも定年を迎えますから、「最終講義」(勝手に決めたのです)。さすがに最後ですから、学生諸君の出席率も良く、失格者を除いて、欠席は1名。当初登録者に対しての出席率は、78%を越えました。

250122102927805c  今日のテーマは、「人間関係と援助的コミュニケーション」。後期は、「人間関係論」という授業でしたので、その総まとめ。最後には、期末試験の要領を説明してきました。今日のタイトルは、「『最終講義』は無事に終えられたか?」としましたが、さてどうだったでしょう? 学生たちには、定年でこれが最後の授業とは告げませんでした。いつぞや書きましたように、私の理想としては密かにフェードアウトすることです。ただし、以前、常勤で教員をしていたときには、体調不良で定年のはるか以前にリタイアせざるを得ませんでしたので、たとえ非常勤とはいえ、定年まで勤め上げるということは、一つの夢でした。まぁ、今日も、私のモットー通りに「淡々と飽きもせず……」でやったつもり。今日の出席票をざっと読んでも、学生たちの反応はまあまあでしたから、無事に「最終講義」を終えられたとしておきましょう。2月5日にもう1度、期末試験を行うために出勤します。

Dscn6484c  Dscn6489c さて、帰りはいつも通りに道草バードウォッチングへ。おぼろタオルの工場脇から志登茂川の右岸堤防に上がって、江戸橋に向かって歩きながら鳥を見てきました。こちらは上流側の様子。遠くにカモがいます。写真に写っているほとんどは、オナガガモのようです。1羽だけハジロカイツブリが見えています。

Dscn6496c Dscn6498c  続いて下流側。川面に浮いているカモは少ないのですが、コガモやヒドリガモがいました。堤防下に上がって休んでいるカモはほとんどがオナガガモ。コサギもいます。

 Dscn6503c 水に浮いていたのは、ハジロカイツブリ。対岸にはセグロカモメらしき姿も見えましたが、はっきりとは確認できず。

Dscn6506c  こちらが江戸橋。志登茂川を渡る津の市道にかかっています。非常勤の授業に行くようになってから、掛け替えられました(令和元(2019)年5月)。もともと、江戸時代には橋があり、津藩主・藤堂氏の参勤交代時に橋の傍まで見送りに来たことが橋の名の由来とされます。

 江戸橋にほど近いところには、常夜灯があります。Dscn6508c 安永6(1777)年の銘があり、津市内最古の常夜灯です。高さ約5.4m、最下壇の幅2.8m。ここは、伊勢参宮街道と伊勢別街道との追分。道標は、高田本山専修寺への道を示すもの。道標には「左 高田本山道」とあります。高田本山専修寺へはここから北へ、伊勢別街道をたどっておよそ3㎞。明治22(1889)年に「愛知縣名古屋市別院下請講中」によって再建されたもの。

Dscn6512c  江戸橋駅を12時42分に出る名古屋行き急行で帰宅。疲れ具合もいつもくらい。以前に比べますと、疲れが増したように感じます。70歳定年というのは、その意味でも適切なのだろうという気がします。昼食を摂り、出欠確認を終えたところです。今回も、Q&Aをつくりますが、それはこれから。

2025年1月21日 (火)

ミサゴ、イカル、カワセミと今日は、バードウォッチングの吉日

Dsc04345c Dsc06139c_20250121160301  今日も、3月の陽気になっています。最高気温は、14.5℃。朝は7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、常盤町、寺町と6.5㎞を歩いてきました。が、拙宅マンションに戻ってきたら、エレベーターが動いていません(涙)。「調整中」の札がかかっています。そういえば、先日から乗っているときに、揺れが少し大きい感じでした。やむを得ず、9階まで非常階段を上って帰宅。途中、5階あたりで小休止しましたが、大丈夫でした。

Dsc04365c_20250121155801  住吉入江には、今日もキンクロハジロのオスが2羽。「住吉キンクロウズ」というには、数は少ない。住吉神社前の揖斐川には、カンムリカイツブリが1羽と、オカヨシガモのオスが1羽。最近、七里の渡跡には、水鳥がほとんど来ません。すぐ横の堤防で工事が行われているからかと思います。

Dsc04473c_20250121155801 Dsc04508c  三之丸公園でイソヒヨドリのメス。このあたりで見るのは、久しぶり。三の丸水門を覗いたら、ジョウビタキのメスがやってきました。なかなか写真を撮らせてくれず、200~300mほど追いかけました。

Dsc04599c_20250121155901 Dsc04686c_20250121155901  九華公園に着いたら、今日も北門のところにツグミが1羽。奥平屋敷跡でイカル20~30羽くらいと、ツグミが1羽いたのですが、私がつくと同時に、北の方へ飛び去ってしまいました。ここで見たのは、ハクセキレイ2羽。いつも来ているハクセキレイです。

Dsc05293c_20250121160101 Dsc05330c  イカルが戻ってくるに違いないと思って、しばらく待ったのですが、イカルは来ませんでした。替わりに二の丸堀の上空にミサゴが登場。ミサゴは、揖斐川方面へ行ったり戻ったり。今日は、かなり迫力がある写真が撮れました。猛禽類はやはりカッコいい。

Dsc04843c  目の前の二の丸堀に1回、ダイビングしたのですが、エサをとるのには失敗していました。ものすごい水しぶきが上がります。ダイビングは、このあと、吉之丸堀でもしたようですが、私がいたところからは、吉之丸堀は見えません。上昇してきたときには、何ももっていませんでしたので、こちらも狩りには失敗したようです。

Dsc05806c Dsc05799c  二の丸跡、朝日丸跡と回り、本丸跡に行ったら、イカルがこちらにいました。20羽以上の群れです。木の実をついばんで、ムシャムシャと食べています。この太くて力強い嘴が大活躍。木の実を食べる音は、少し離れていても聞こえてきます。

Dsc05693c_20250121160201 Dsc05925c  近くの藤棚あたりには、ジョウビタキのオス。鎮国守国神社を通って、北門のサザンカのところに出たら、今日もメジロがサザンカの花の蜜を吸いに来ていました。逆光でしたが、まあまあの写真。

Dsc06058c_20250121160301  さらに相撲場東の堀で、カワセミの鳴き声がしていましたので、待っていたら、登場してくれました。1月16日以来のカワセミです(2025年1月16日:今日もカワセミに出合えました)。 600mmズームで撮って、ノートリミングの写真です。

Dsc05240c_20250121160101 Dsc04620c_20250121155901  カワウがたくさん集まっています。きちんと数えませんでしたが、40~50羽くらいいます。二の丸堀では、大きな魚(フナかな?と思いますが、分かりません)と格闘するシーンも見られました。結局、飲み込むことができず、放棄してしまいました。

 ユリカモメは、48羽。Dsc04999c Dsc04988c_20250121155901 今日もOさんがパンの耳を用意してこられました。それを橋の欄干に置いたり、橋から投げたりすると、ユリカモメも、カモも、ドバトもやってきて大騒ぎ。

Dsc05028c_20250121160001 Dsc05041c_20250121160101  ユリカモメは、欄干に置いたパンの耳を上手に撮っていくようになりました。これもトレーニングの成果でしょう(微笑)。今日は、カモの写真を撮り忘れました。キンクロハジロが33羽、ハシビロガモが8羽、と激減していました。ヒドリガモとホシハジロの姿は見えませんでした。オオバンも1羽来ています。内堀公園では、ムクドリを見たのみ。

Dsc06127c  自分の記憶のためのオマケ。散歩から帰ってきたら、諸戸氏庭園の主屋と祭車庫の間の海鼠壁のところに足場らしきものが組まれ始めていました。ここも修理をするのかも知れません。

2025年1月20日 (月)

九華公園にアオサギ2羽……ロウバイ、かなり咲きました

 暦の上では大寒ですが、最低気温は5.6℃、最高気温は14.3℃となっています。午前中は曇りがちでしたが、昼前Dsc04343c_20250120145101 からは晴れ間も出ています。7時20分から散歩へ。住吉神社、中橋、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.5㎞。

Dsc02923c_20250120145201 Dsc02975c_20250120145201  諸戸氏庭園前でイソヒヨドリのメスが飛んだような気がしましたが、逃げられ、確認できず。七里の渡し公園前の道路にハクセキレイが1羽。住吉入江には、キンクロハジロのオスとメスが1羽ずつ。七里の渡跡には、カンムリカイツブリやオオバンがいたのですが、暗くて写真にはなりませんでした。中橋では、クロガネモチの木の奥にゴイサギが3羽いたものの、姿はほとんど見えず、これまた写真はダメ。柿安コミュニティパークでもツグミ、ハクセキレイがいたのですが、やはり暗くてNG。

Dsc04157c_20250120145101  九華公園の北門を入ってすぐのところにツグミ。ようやく地上に降りているまともな写真が撮れました。昨シーズンの記録を見ても、12月中はツグミは来ていても、樹上にいて、地上にはなかなか降りてこなかったとあります。

Dsc03285c_20250120145201  相撲場の東に堀を挟んで鎮国守国神社の社務所(裏側)があります。そこの木にホシゴイが1羽。ここで、ホシゴイやゴイサギを見るのは、ずいぶん久しぶり。

Dsc03466c Dsc04196c_20250120145101  今日も九華公園では、小型の野鳥はあまりいません。管理事務所近くでジョウビタキのオスを見たのですが、写真は不出来故、割愛。奥平屋敷跡では、コゲラが2羽。この写真もあまりよいものではありません。公園内を半周以上して、相撲場近くでカワラヒワ。ほかにはメジロを見て、ウグイスの鳴き声を聞いたくらい。ヒヨドリ、ムクドリ、ドバトもほとんどいませんでした。ただし、今日は、最近にしては珍しくカラスがたくさん。

Dsc03864c_20250120145201 Dsc04260c  嬉しかったのは、アオサギが2羽来ていたこと。左の写真のアオサギは、辰巳櫓跡の松の木にいたもの。右の写真のアオサギは、朝日丸跡の南東角にいました。顔、頭の模様を比べると異なっていますので、別の個体。

Dsc04093c_20250120145101  さらに、イカルも30羽近くの群れで来ていました。今シーズンは、1月14日、17日に続いて3回目の登場。ただし、写真は、証拠写真。

Dsc03412c_20250120145201 Dsc03418c  カモは、キンクロハジロが52羽、ハシビロガモが15羽、ホシハジロのオスが1羽、ヒドリガモが1ペア。代わり映えしませんし、数もいつもと同じくらい。以前は、100羽をはるかに超えるカモが来たこともありました。今日もオオバンが1羽来ていました。

Dsc03808c_20250120145201 Dsc03760c_20250120145201  ユリカモメは70羽も来ていました。しかし、以前は、200羽近く来たこともありますから、それに比べるとかなり少なくなっています。

Dsc03650c_20250120145201  今日も散歩&鳥見友達のOさんがパンの耳を与えたのですが、途中で旅ネコが登場。最近、九華公園ではまた旅ネコが増えています。ネコが姿を現した途端にユリカモメたちは、寄ってこなくなりました。見事なくらいです。旅ネコたちが、公園内のあちこちで鳥を狙っているところを見ます。ちなみに、ミサゴが現れてもカモたちは平然としています。ミサゴが魚しか獲らないことを知っているかのようです。

Dsc03815c_20250120145201  ユリカモメにエサをやっているところに、ハクセキレイもやってきました。この個体、足が悪いのですが、奥平屋敷跡によく来ていたハクセキレイです。

Dsc04293c_20250120145101 Dsc04313c_20250120145101  内堀のお宅のロウバイ、よく咲いてきました。甘い香りも漂ってきます。英語では、“Wintersweet”といいますが、まさにその通り。

Dsc03015c_20250120145201  写真ではよく分かりませんが、揖斐川では白魚漁が始まっています。2隻の漁船で大きな網をゆっくり曳いて回ります。冬の風物詩の1つといってよいでしょう。1月から3月まで漁が行われます。はまぐりプラザ食堂はまかぜでは、しらうお丼が食べられます(¥1,500)。私は10年前に一度食べただけ(2015年2月5日:はまぐりプラザでしらうお丼を食し、ユリカモメを堪能……カンムリカイツブリ、今日も登場)。もう一度食べてみたい気がします。

2025年1月19日 (日)

九華公園にミサゴが3羽も登場

Dsc02521c_20250119155501  朝は0.8℃と冷えましたが、日中は風も穏やかで13.6℃まで気温も上がり、暖かくなっています。7時20分から散歩へ。住吉神社、中橋、九華公園、内堀公園、京町、寺町と歩いてきました。いったん帰宅してから、もう1つの記事に書きましたように、住吉浦休憩施設のところで行われた桑名市消防出初式の一斉放水を見てきました。歩いたのは、あわせて7.4㎞。

Dsc00555c_20250119155501  散歩に出てすぐ、住吉入江にキンクロハジロのオスが3羽。以前、ここに来るキンクロハジロたちを「住吉キンクロウズ」と呼んでいたことがありますが、その再来となれば、嬉しいところ。住吉水門近くの揖斐川には、オオバンや、コガモのメスが1羽ずつ。七里の渡跡には、カンムリカイツブリとオオバンが1羽ずつ。

Dsc00679c_20250119155501  三の丸水門のところでは、久しぶりにホオジロ。写真を撮れたのは、オスだけでしたが、もう1羽、いっしょに行動していました。

Dsc00805c Dsc00781c_20250119155601  中橋には、ゴイサギ3羽と、ホシゴイ1羽がいたものの、やはり 木の奥でお休み中。中橋近くのお宅では、メジロ。このピンク色の花もサザンカでしょうか?

Dsc01398c_20250119155701 Dsc01492c_20250119155701  九華公園では、散歩&鳥見友達のOさんと一緒になりましたが、今日は、小型の野鳥が少ないこと。本丸跡で、シジュウカラと、ハクセキレイ。

Dsc01526c Dsc00851c_20250119155601  二の丸跡では、カワラヒワ。あまり鳥がいませんから、ヒヨドリも(苦笑)。ヒヨドリは、相変わらず精彩を欠いているというか、大人しい。あの暴れん坊ぶりからは想像できません。

Dsc02358c_20250119155701Dsc02161c_20250119155701 Oさんと分かれてから、本丸跡から空を見上げたら、何と、ミサゴが3羽も登場。ミサゴの鳴き声も初めて聞きました。「ピョッ、ピョッ、ピョッ」という、聞き慣れない鳴き声がして、上空を見上げたのです。

Dsc00867c_20250119155601 Dsc00869c  カモは、キンクロハジロが53羽、ハシビロガモが12羽、ホシハジロのオスが2羽、ヒドリガモが1ペア。オオバンも1羽。これらの写真は、ハシビロガモのオスの「バッサバサ」。身繕いをした後や、いさかいをしたり、人に驚いたりした後によくする行動。

 ユリカモメは57羽。Dsc01109c_20250119155601 Dsc01150c 今日もOさんがエサをやったのですが、よく見てみますと、パンの耳を2つ一気に食べようとするユリカモメがけっこういます。しかし、うまく行くとは限らず。左の写真の個体は、2つとも落としてしまっています。

Dsc02444c_20250119155701 Dsc02472c  拙宅マンション近くの住吉入江に戻ってきたら、メジロと、オオバン。1羽ずつ。

Dsc02444c_20250119155701  ところで、今週は、水曜日に江戸橋での非常勤の授業。講義はいよいよ最終回。個人的には、「最終講義」となります。期末試験は、2月5日の予定。来週日曜は、また内輪の勉強会です。

20250119桑名市消防出初式一斉放水

Dsc02541c_20250119123401 Dsc02556c_20250119123501  今日は、桑名市消防出初式が行われ、我が家からもほど近い住吉浦休憩施設あたりで一斉放水があるということで見てきました。号外ネット桑名の情報によれば(こちら)、2025年1月19日(日)10:30~11:30に、式典が柿安シティホールにて、一斉放水は揖斐川右岸(住𠮷浦休憩施設付近)ということでした。一斉放水は、11時25分頃から予定されており、11時頃、現地に到着。桑名市消防本部大山田分署から、右の写真のような高所作業車が1台来ていたほかは、消防団の消防車が勢揃いしていたようです。

Dsc02737c_20250119123501 Dsc02803c_20250119123501  一斉放水は、予定よりもやや遅れて始まりました。私は、一斉放水の場所からやや南にある、揖斐川に降りていく階段近くで見ていましたが、そこまで水滴が飛んでくるくらいでした。

Dsc02836c_20250119123501  最近は、あちこちで火事のニュースが見聞きされ、気になりますが、自分が当事者にならないようにくれぐれも注意しなくてはなりません。

2025年1月18日 (土)

ウグイスを撮れました

Dsc08807c_20250118155501  今朝は、-0.9℃になり、散歩&鳥見友達のOさん宅の近くの川には氷が張っていたそうです。日中は、よく晴れて10.6℃とやや高くなっています。今朝は、7時20分から散歩へ。住吉神社、中橋、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と7.4㎞。

Dsc08827c  住吉入江には、キンクロハジロのオスが1羽と、ハクセキレイが2羽。ハクセキレイは、朝日に当たって、いつもとは違った雰囲気が見えます。揖斐川には、キンクロハジロが2羽、コガモのメスが1羽、ヒドリガモのメスが1羽。

Dsc08898c_20250118155501  中橋では、ゴイサギが6羽。今日はホシゴイは見当たりません。皆が皆、ずっとここにいるわけではなく、入れ替わりがあるようです。

Dsc08948c_20250118155501   Dsc09170c_20250118155601 九華公園の奥平屋敷跡では、ドバト、ヒヨドリ、カワラヒワ、シジュウカラなど。ミサゴが、一瞬だけ姿を見せました。今日は、堀の上空を旋回することはなく、そのまま揖斐川の方へ飛び去りました。

Dsc09940c_20250118155701 Dsc09851c  二の丸跡で、ウグイスの姿を捉えられました。ツツジの植え込みを移動しつつ、地鳴きをくり返しています。ちょっとくらい写真ですが、まぁご愛敬。正面顔もバッチリ。

Dsc09724c_20250118155601  同じく、二の丸跡でコゲラ。コゲラは、今日も何回も見たのですが、なかなかよいアングルにはなりません。

Dsc09973c Dsc00080c  朝日丸跡では、メジロがトベラの木に来ていました。常緑広葉樹で、花期は4~6月。実が残っています。その実に来ているようでした。本丸跡では、ハクセキレイ。右の翼を傷めている個体で、本丸跡でよく見かけます。

Dsc00360c Dsc00293c_20250118155801  同じく本丸跡で、ジョウビタキのオス。肉眼では分からなかったのですが、嘴を開けていました 。

Dsc00297c_20250118155801 Dsc00298c_20250118155801  その後の写真を見ますと、ペリットを吐き出しているのが、写っていました。

Dsc00169c_20250118155701  鎮国守国神社を通り抜けて、北門へ。サザンカの花にメジロなのですが、今日も手強い。

 こちらのカワウさん、Dsc09028c 頭部が白くなってきています。これは、繁殖期のサイン。記憶では、去年まで2年連続で繁殖していましたが、今年も、九華公園で繁殖するのでしょうか。

Dsc00089c  カモ、今日は、キンクロハジロが39羽、ハシビロガモが15羽ほど、ホシハジロのオスが1羽、ヒドリガモが1ペア。左の写真は、ハシビロガモ・メスの採餌シーン。嘴の横にあるブラシ様のものが見えます。水を飲み込み、ここでエサとなるプランクトンなどを漉し採るといいます。

Dsc09651c_20250118155601  ユリカモメは、55羽。この写真は、Oさんが与えるパンの耳をもらおうと寄ってきたところを、大接近して撮ったもの。2m以内まで行けました。

Dsc09317c_20250118155601 Dsc09542c_20250118155601  エサ争奪戦は、今日も激しく行われました。今日は、エサのところに飛んでくるシーンから。

Dsc00440c_20250118155801 Dsc00487c_20250118155901  貝塚公園ではモズのメス。一瞬で飛び去りました。メジロは、内堀南公園にて。

Dsc00503c  拙宅マンション近くの住吉入江に戻ってきたら、オオバンが1羽。

Dsc00472c_20250118155901  内堀のお宅のロウバイ。花の数はなかなか増えません。散歩コースには、ほかに2軒のお宅にロウバイがありますが、いずれもまだ花は咲いていません。

 

2025年1月17日 (金)

イカル、再登場

Dsc08807c_20250117153801  朝は3.1℃とあまり冷えませんでしたが、日中は最高気温が7.9℃と、さほど上がってはいません。日中は雲が広がる時間帯もありましたが、おおむね晴れ。今朝も、7時半から散歩へ。いつものように、住吉神社、中橋、九華公園、内堀公園、京町、寺町と歩いてきました。いったん帰宅して、駅方面へ用事に出かけ、歩いたのは合計7.8㎞。

Dsc07124c_20250117154001  住吉入江にはオオバン、住吉水門あたりにはヒドリガモが5ペアとメス1羽がいました。左の写真のハクセキレイは、堤防工事の迂回路で見かけたもの。この近くにサザンカの花が咲いていますが、そこにはメジロが来ていました。七里の渡跡にもオオバンが2羽、カンムリカイツブリが1羽。しかし、この時間帯、まだ陽があまり当たらず、写真は割愛。

Dsc07238c  柿安コミュニティパークに来たら、あの「キーコーキー」という鳴き声が聞こえてきました。堀にある排水ポンプ近くの木に5羽ほどのイカル。もっと近寄って写真を撮ろうとしたら、三之丸公園へ逃げられました。

Dsc07304c_20250117154001 Dsc07327c_20250117154001  中橋。今日も、ゴイサギ、ホシゴイたちは、木の奥に隠れています。確認できた限りでは、ゴイサギ、ホシゴイともに4羽ずつ。

Dsc07737c Dsc07763c_20250117154201  九華公園には7時55分着。管理事務所南を奥平屋敷跡に向かって歩いていたら、イカルが鳴き声とともに20羽以上、北に向かって飛んでいくのが見えました。奥平屋敷跡にはもういないかと思ったのですが、幸い5羽がまだいました。イカルは、私の好みの鳥です。ある程度写真を撮ったら、これらのイカルも北の方へ移動していきました。

Dsc07897c_20250117154201 Dsc07914c_20250117154201  奥平屋敷跡は今日も静かで、小型の野鳥でここにやってきたのは、ハクセキレイが2羽。コゲラも2羽、カワラヒワが4羽やってきたのですが、上手く撮れず。

Dsc07947c_20250117155601 Dsc07997c_20250117155601  さらにしばらく待っていたら、イカルがまた戻ってきました。10羽弱。散歩&鳥見友達のOさん、Yさんもイカルがしっかりと見られ、大喜び。

Dsc08291c_20250117153901  朝日丸跡を歩いていたら、野球場南の堀にアオサギが降りていました。奥平屋敷跡にいるとき、上空をアオサギが通過していきましたから、それかも知れません。

Dsc08560c Dsc08670c_20250117153901  鎮国守国神社を通って、北門へ。ここにあるサザンカの花には、最近、メジロがよく来ます。しかし、よく動きますし、木の奥で花の蜜を吸っていることも多く、手強い。今日もまともに取れたのは、これくらい。その近くで、コゲラ2羽。

Dsc07489c_20250117154001 Dsc08217c_20250117154301  カモ、今日は、キンクロハジロが50羽、ハシビロガモが10羽あまり、ヒドリガモが1ペア、ホシハジロのオスが1羽。ほかにはオオバンが1羽。

Dsc08228c_20250117154301 Dsc08251c_20250117154301  ユリカモメは45羽ほど。今日もOさんが橋の上でパンの耳を与えました。最近は、欄干の上にパンを置くのですが、ユリカモメたちもだんだんと上手にパンの耳を撮るようになりました。

Dsc08123c_20250117154201  さらに、以前は、橋の上に落ちたパンの耳を拾うことができなかったのですが、降りてきてうまくくわえるようにもなっています。ドバトたちもおこぼれをもらおうとやってくるのですが、パンの耳が1cmあまり四方の大きさに切られていますので、ドバトはそのままでは食べられません(もう少し小さくする必要があります)。

Dsc08222c_20250117160601  Dsc08089c_20250117154201あまり勧められたことではありませんが、Oさんのエサやりのお陰で、ユリカモメたちのいろいろなシーンを撮ることができています。

Dsc07443c  オマケは、カワウさん。冬になると、九華公園にたくさん集まってきます。今日は、40羽近くが神戸櫓跡の松の木にいました。

Dsc08754c_20250117153901  内堀公園では、ジョウビタキのオス。やってきたのを見つけたとき、ちょうどカメラのバッテリーが切れてしまい、焦りましたが、しばらく逃げずにいてくれました。

Dsc07131c_20250117161801  ところで、明日は、近鉄ハイキング「旧伊勢街道で歴史探訪 新春!海の幸ハイキング」があります。行こうかとも思っていたのですが、以前、ほとんど同じコースに参加していますし(2019年2月2日:20190202近鉄ハイキング「名所・旧跡めぐり お江の里と海の幸」へ(予告編))、このあたりの伊勢街道は何度も歩いていますので、「まぁいいか」という気持ちに傾きました。近鉄ハイキング、JRさわやかウォーキングに参加し始めて7年あまり(最初は、2017年11月25日:どういうわけか、JRさわやかウォーキングへ……~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き)、三重県北中部で開かれる企画には、行き尽くしたとはいいませんが、ほとんど行っています。同じコースでも行きたいのは、「酒蔵みてある記」くらい(笑)。

2025年1月16日 (木)

今日もカワセミに出合えました

Dsc05334c_20250116155101 Dsc05338c  曇りときどき晴れで、気温は0.9~9.2℃。陽が当たると暖かいのですが、陰ると冷える感じです。今朝もいつも通りに7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と6.2㎞。住吉神社から七里の渡跡へ行く堤防道路は、今月末まで工事中で、最近は、船津屋さんの方へ回り道をしています。冒頭の2枚の写真は、散歩に出たときのもの。藤原岳は白くなっています。

Dsc05369c_20250116155101  住吉ポンプ場のところにキンクロハジロのオスが3羽。揖斐川にはカンムリカイツブリがあちこちに浮いているのが見えました。オオバンも2羽。

Dsc05444c_20250116155101  七里の渡跡にもカンムリカイツブリ。ほかには、キンクロハジロのメス1羽に、ヒドリガモが1ペア。ヒドリガモは上陸してお休み中。

Dsc05539c  蟠龍櫓近くまで来たら、長良川の上空あたりをカワウの大群がいくつか、上流に向かって飛んでいくのが見えました。冬になると、こういう大群をなして飛んでいるのをときどき見ます。

Dsc05592c Dsc05559c_20250116155101  三の丸水門のところで、今日もジョウビタキのメス。柿安コミュニティパークで見つけて、ここまで追いかけました。柿安コミュニティパークの堀には、メスのキンクロハジロが2羽。

Dsc05805c_20250116155101  九華公園には8時前に到着。管理事務所の南にある花菖蒲園で、ジョウビタキのオス。Dsc05860c_20250116155101 奥平屋敷跡では、カワラヒワ。

Dsc06881c_20250116155001  辰巳櫓跡の松の木に、アオサギ。久しぶりです。最近、九華公園にはアオサギはたまにしか姿を見せません。

Dsc06865c_20250116155001  公園内を半周して、散歩&鳥見友達のOさんと分かれたら、本丸跡の花菖蒲園のところでカワセミ。「今日は、野鳥があまりいませんね」「でもmamekichiさんは、巡り合わせが良いから、まだ何かを見つけるかも」と話した直後でした。今日もラッキーでした。

Dsc06641c_20250116155101  九華公園の北門近くのサザンカの花には、メジロが良くやってくるようになりました。ただ、「サザンカにメジロ」はなかなか手強い(苦笑)。

Dsc05672c Dsc06553c  カモは、今日は、キンクロハジロが37羽、ハシビロガモが12羽(左の写真はオス)、ヒドリガモが1ペア、ホシハジロのオスが2羽(右の写真)。

Dsc06904c_20250116155001 Dsc06479c  ユリカモメは、最近になく多く、75羽もいました。堀にかかる橋の上に立つと、急いでやってきます。

Dsc06082c Dsc06104c  Oさんがいつものようにパンの耳を持ってきて与えると大騒ぎ。Oさんは、橋の欄干にパンの耳を置くのですが、以前は、それがなかなか上手に取れなかったのに、最近はけっこううまく取っていく個体が出てきました。

Dsc06997c_20250116155001  拙宅マンション前まで戻ってきたら、住吉入江にカンムリカイツブリが来ていました。

Dsc06918c  ところで、昨日の授業のQ&Aは、今朝早くに起きて取り組み、ほぼ完成。散歩から帰って仕上げ、しばらく時間をおいてチェックと修正を済ませ、すでに助手の先生にメールで送って、印刷をお願いしました。このQ&Aを作るのも、来週の1回で終了。

Dsc06934c_20250116155001  もう一つ。覚え書き。仕事柄、大学院生の時からいくつもの専門学会の会員になって、それなりの活動をしてきました。多いときには、10数もの学会の会員でした。退職したときにかなり整理したのですが、残っていた2つの学会も、70歳になりますし、臨床活動からも引退し、非常勤講師も定年を迎えるのを機に退会することにしました。今回退会した学会の1つは、学会創立当時から参加し、研究大会を主催したり、論文の査読委員を務めたりした経験もあり、いささかの感慨もありますが、「老兵は消え去るのみ」であります。スイセンの花は、九華公園外周遊歩道の東にあるお宅で咲き始めました。

2025年1月15日 (水)

三重県総合博物館で「三重の実物図鑑 2025年新春企画展示 三重のヘビたち」と、さんちゃんの動くところを見てきました

250115093136662c  水曜日、江戸橋での非常勤の授業です。今日で後期14回目。朝、家を出る前には少し雨。江戸橋駅を降りたら、道路が濡れていましたから、雨が降ったようでしたが、通勤には支障なし。今日の出席率は、70%弱とやや増えましたが、やはり欠席は多め。インフルやコロナが流行している影響かという気がします。午後からは風が強くなり、寒くなってきています。

 250115102812741c教壇に上がるのも、今日と来週ということになりました。来週が、私にとっては個人的な最終講義ですが、まぁ、非常勤講師ですから、そこは例の「淡々と飽きもせず……」のモットーでと思っています。学生諸君にもそのことは告げるつもりはありません。フェードアウトするというのが、理想的な終わり方ですから(微笑)。

250115125701897c 250115123754079c  さて、授業終了後は、それなりに元気がありましたので、予定通り、非常勤先から三重県総合博物館まで20分あまり歩いて行って来ました。

250115122745439c  見たかったのは、こちら。「三重の実物図鑑 2025年新春展示 三重のヘビたち」。巳年にちなみ、ここの収蔵資料から、「巳(蛇)」に関連した資料を展示するということで、ヘビの標本のほか、蛇をかたどった郷土玩具など、自然から歴史・文化まで幅広い分野の資料が展示されていました。展示は撮影できませんでしたが、私は、こちら中日新聞の記事にありますように、伊勢別街道沿いの名所「銭掛松(ぜにかけまつ)」(現・津市)に残るヘビにまつわる伝承を記した江戸期の書籍を見たかったのです。展示は小規模で、2回見て回りましたが、さほど時間はかかりませんでした。

250115124758632c 250115124016293c  三重県総合博物館といえば、上にも写真を載せましたが、ミエゾウの骨格標本と、さんちゃんを見てこなければなりません。さんちゃんは、オオサンショウウオ。三重県総合博物館唯一の生きた標本です。2階のミュージアムショップの奥にお住まいです。

250115124703017c 250115124303660c  ほとんど動かないのですが、今日は、さんちゃんの前にある休憩所で休んでいたら、やおら動きはじめました。途中、鼻を水の上に突き出していました。オオサンショウウオは、肺呼吸のはずですから、呼吸をしたのでしょう。ここと、こちらに動いているシーンをYouTubeにアップロードしておきました。1本はもう少し長くとったつもりでしたが、10秒ほどで終わっていました。「三重のヘビたち」ももちろん興味深かったのですが、動くさんちゃんにはかないません。

250115132420036c 250115133846354c  三重県総合博物館からバスで津駅へ。津駅ビルチャムの2階にあるそじ坊という、私の好きなそば屋さんで昼食。今日は、「けんちん蕎麦」(¥950)。暖かくて、おいしい蕎麦でした。別所書店にも立ち寄って、文庫本を1冊ゲット。津駅発13時56分の名古屋行き急行で帰宅。帰りが遅くなりましたから、今日はまだ出欠をチェックし、また、今日実施した質問紙の結果の集計が途中まで。Q&Aはまた明日です。

2025年1月14日 (火)

イカルが登場

Dsc05333c_20250114150801  3連休も終わり、早くも1月の半ばになります。今朝は0.6℃と冷えましたが、日中、最高気温は11.9℃まで上がりました。よく晴れて、リビングにいると暖かく感じます。暖房は、日が入ってくる間は不要です。今朝も、7時半から散歩へ。住吉神社、中橋、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と6.0㎞。

Dsc04434c_20250114150601 Dsc05054c_20250114150701  今日のハイライト。イカルが登場しました。最初に見つけたのは、柿安コミュニティパーク。三之丸公園に逃げられましたので、追いかけてとったのが左の写真。10数羽いました。ついで、九華公園を回っている時、相撲場の近くにいるのを見つけ、右の写真は、鎮国守国神社の社務所の裏に移動したところ。仲間のシメは、今シーズンはまだ見ていませんが、斑鳩北からには、シメも来るかもしれません。

Dsc04308c_20250114151001  さて、散歩の初めに戻って。住吉入江にはキンクロハジロのオスが2羽、揖斐川にはカンムリカイツブリが合計3羽。カモが10羽ほどいたのですが、逆光でほぼ真っ黒。正体不明。

Dsc04366c  三の丸水門でふと下を覗き込んだら、ジョウビタキのメス。陽がよく当たり、ジョウビタキのメスとは思えないような色になっています。寒いので、まん丸、ふっくら。ジョビ・ボール。

Dsc04460c Dsc04474c  中橋では、ゴイサギも、ホシゴイも木に隠れて、お休み中。ゴイサギが7羽に、ホシゴイは3羽。もう少し遅い時間、つまり陽がよく当たるような時間に行けば、日当たりの良いところに出てきているものと思います。

Dsc04663c_20250114150601  九華公園では、今日も野鳥は少なく、ちょっと残念。ジョウビタキのオスを見たのは、本丸跡。ほかには、カワラヒワ、ツグミくらい。

Dsc05154c_20250114150701  ヒヨドリは本当に少なく、九華公園に来ているものも精彩を欠いています。鳴き声もあまり聞かれず、聞けたとしても、声が小さいこと。お腹が空いているのでしょう。

Dsc04710c_20250114150701  北門近くのサザンカにはようやくメジロが寄ってくるようになりました。しかし、私が歩いている時間帯は、ここはほぼ日陰。「サザンカにメジロ」は、あまりよい写真は撮れません。

Dsc04516c_20250114150601 Dsc04542c_20250114150601  カモ、今日は、キンクロハジロが30羽、ハシビロガモが16羽、ヒドリガモが1ペア+オス1羽、ホシハジロのオスが2羽。オオバンが2羽。

Dsc04565c_20250114150601  ユリカモメは32羽。こちらのユリカモメ、エサ争奪戦に参戦したものの、敢えなく敗退して、呆然としていました。ユリカモメにもどんくさいものがいます。

 Dsc05182c_20250114152301 貝塚公園では、ヒヨドリとメジロのみ。去年、木を伐採して、植え込みも下の方をすかすかに切ってしまってから、鳥が寄りつかなくなりました。明るくなったためです。防犯上、そのようにしたと聞きましたが、鳥見にとっては残念。

Dsc05281c_20250114150801  内堀南公園にもサザンカがあります。今日は、メジロが3~4羽やってきていました。左の写真、メジロがサザンカの蜜が吸えるのが嬉しくて、バンザイをしているかのように見えます(笑)。

Dsc05291c_20250114150801 Dsc05297c  ここで「サザンカにメジロ」、膨大な数の写真を撮ってきましたが、数を取ればよいというものでないことを痛感しました。それなりに写ったものをもう少し。

Dsc05254c_20250114152701  昨日と同じお宅のロウバイ。もう1輪がほころんできました。明日は、江戸橋での非常勤の授業、14回目。明日は、寒さが緩み、最低気温は5℃、最高気温は11℃、晴れの予報。講義が終わってから、三重県総合博物館へ行って、1月19日まで開催されている「三重の実物図鑑 2025年新春展示 三重のヘビたち」を見たいなと思うのですが、どうやって行くかが課題(笑)。徒歩でも20分あまりなのですが、博物館の手前で坂道なのが難点。津駅回りですと、時間もかかりますし、電車、バスの料金が発生します。講義が終わって、元気があれば、博物館まで歩こうかと思案中。

2025年1月13日 (月)

ロウバイが綻び始める

Dsc04213c_20250113145301  昼は気温が10.4℃まで上がりましたが、朝は0.1℃と冷えました。日の出の時刻を過ぎてからも曇っていましたので、余計に寒く感じました。9時頃からはよく晴れて来て、午後のリビングは、暖房を使わずとも、22℃くらいあり、快適。散歩は、いつものように、7時半から住吉神社、中橋、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、南魚町、寺町と6.2㎞。冒頭の写真は、散歩から帰ったときの藤原岳。このところずっと雪景色です。

Dsc03173c  揖斐川にはカンムリカイツブリが2羽ほど見えました。住吉水門のあたりにはオオバンが2羽。七里の渡跡まで来たら、コガモのオスが2羽、堤防に上がって休んでいたほか、写真のように、ヒドリガモたちが堤防の法面で草を食べていました。夢中になっている感じ。合計25羽。

Dsc03263c_20250113145501 Dsc03237c_20250113145501  柿安コミュニティパークには、電柱にカワウ。イソヒヨドリのメスもやってきました。いきなり目の前に降りてきたので、少々ビックリ。

Dsc03291c_20250113145501  中橋、今日は、ゴイサギが4羽。現地では3羽しか気づきませんでしたが、いつものように、パソコンで写真をよく見たら、もう1羽隠れていました。

Dsc03870c_20250113145301  九華公園には、8時に到着。鎮国守国神社の社務所の西を歩いていたら、カワセミが登場。しかし、写真を撮る暇もなく、飛び去ってしまいました。このあと、カワセミには2回も遭遇したのですが、今日は、縁がありませんでした。奥平屋敷跡では、コゲラ2羽がいたものの、写真は不発。今日、九華公園で撮れた小型の野鳥は、メジロだけ。それも、イマイチ。 「サザンカにメジロ」は、今シーズンはまだうまく行きません。

Dsc03344c Dsc03380c  カモ、今日は、キンクロハジロが59羽、ハシビロガモが17羽(右の写真はオス)、ホシハジロのオスが2羽(左の写真)。ヒドリガモはいませんでした。

Dsc03890c_20250113145301  二の丸堀の東南には、オオバンが1羽。陽がよく当たっていると、きれいです。

Dsc03780c_20250113145401 Dsc03824c  ユリカモメは、62羽。右の写真のユリカモメ、首の下半分くらいがやたら太い感じがします。

Dsc03611c_20250113145401 Dsc03613c_20250113145401  散歩&鳥見友達のOさんが、パンの耳を与えたら、大騒ぎになりました。こちらのユリカモメは、欄干に置かれたパンの耳をゲットしようと、欄干を歩いていたのですが、足を滑らせて、大慌て。

Dsc03619c_20250113145401 Dsc03733c_20250113145401  左の写真では、上から無理矢理欄干に降りて、エサをゲットしようというカモメが写っています。欄干に置かれたエサを上手に撮っていくユリカモメもいますが、へたくそなユリカモメもたくさんいます。右のユリカモメはまあまあの腕前。

Dsc04050c_20250113145301 Dsc04140c  内堀公園では、ジョウビタキのオスと、モズのオス。どちらもちょっと離れたところに出てきました。

Dsc03919c  内堀にあるお宅では、ロウバイが綻び始めました。

2025年1月12日 (日)

午後から桑名市博物館の「新春企画展『とっても♡いいもの』」へ……九華公園にも回り、カワセミの飛び出しシーンも

Dsc02074c_20250112171101  今日も寒い日になっています。最低気温は2.0℃、最高気温は7.4℃。午前中は曇っていましたが、午後からは晴れ間が出てきました。午前中は、内輪での勉強がありましたので、散歩は午後から。13時20分から、桑名市博物館、九華公園、三之丸公園、七里の渡跡と4.1㎞。

Dsc02310c_20250112171001 Iimonoposterc  まずは、桑名市博物館。昨日から「新春企画展『とっても♡いいもの』」が始まっています。「若者のみなさんとミュージアムの双方向的な企画として、20代を中心とした学芸スタッフが『若者の考え・気持ち』を踏まえ、作品の選定・解説を担当しました」ということで、期待して見に行きました。ちなみに、今回は新しい試みとして、この展覧会では、すべて撮影・SNS投稿可能となっています。これが、タイトルの「とっても♥いいもの」につながっているのです。大人は¥150。

250112133639597c  出品されていたものから、浮世絵などを中心にたくさん写真を撮ってきました。以下、私の個人的な好みでいくつか紹介します。こちらは、「徳川十六将肖像図」。和泉守政常の作。徳川家康と、彼を支えた重臣16人の姿が描かれています。中央が家康。その周囲に酒井忠次や、桑名藩初代藩主・本多忠勝など、名高い武将が配されています。忠勝は、向かって左の列の上から3人目。

250112134456704c  続いて、250112134300045c 「東海道五十三對桑名舩のり徳蔵の傳」。歌川国芳。各地の伝説などをテーマにしたシリーズ「東海道五十三對」の内の1枚。「無双の船乗り」ともいわれた桑名屋徳蔵と海坊主との問答という緊迫した場面が描かれています。私は、一度見て、気に入ったもの。右は、「東海道名所之内 桑名 蜃気楼」。周麿(ちかまろ:河鍋暁斎)。徳川家茂の上洛を題材としたシリーズの1つ。伊勢湾は蜃気楼の名所として知られており、桑名屋四日市の場面で蜃気楼を描く作品は他にもあります。

250112133951027c 250112133941292c  「五霊硯」。松平定信愛用の品。四霊(青龍、朱雀、白虎、玄武)を螺鈿で描いた蓋が特徴の硯。右は、白河藩の儒学者である廣瀬蒙斎による銘記。四霊に加え、この硯を一霊として、合わせて五霊となっています。君子がこの硯を用いれば、正道、すなわち人としての正しさが伝承されるという意味。

250112134936016c  古萬古の「赤絵人物文水盤」。沼波弄山の作。「萬古」は、「萬古不易」の意から名づけられ、初代の弄山が確立した技法が受け継がれています。周縁には唐子人物や、山水、青海波が描かれ、中国風のデザインになっています。盆石や生け花に用いられる水盤です。

250112135122072c  「勢州住千子正重」という銘の刀。正重は村正を祖とする一門・千子派の刀工です。この作は、寛文年間(1611~1673年)頃のものと考えられています。

Tottemoiimono1c  Tottemoiimono2c これらは出品リスト。私は、最近のくわな市民大学郷土史学科の講座で、浮世絵が資料としてよく呈示されていましたので、とくにそれらを見たいと思って行って来ました。なかなか興味深い展示内容で、お勧めです。もう一度ゆっくり見に行こうかと思っているくらいです。2月24日(月・振替休日)まで。

Dsc02099c_20250112171101 Dsc02235c_20250112171101  さて、博物館に行こうと拙宅マンションを出た、住吉入江にはハジロカイツブリミミカイツブリがいました。オオバン3羽といっしょに泳いでいるところ。

Dsc02218c_20250112171101  オオバンもけっこうきれいに撮ることができました。

Dsc02456c_20250112171001  博物館には30分ほど滞在し、14時頃九華公園に到着。いつもとは違って、立教小学校の体育館側から公園へ。こんな時間ですから、野鳥はあまりいないかと思ったのですが、きわめて良い方に期待が外れました(微笑)。奥平屋敷跡では、ジョウビタキのオス。寒かったので、まん丸のジョビ・ボール。

 Dsc02586c_20250112171001 さらに九華橋のところで、「カワセミはいないよな」と思って、ふと見たら、いたのです。橋の北東側の石垣の上に、まさにちょこんと座っている感じ。

Dsc02671c_20250112171001 Dsc02672c_20250112171001  何枚も写真を撮った中に、飛び立つシーンも写っていました。ピントがちょっと甘いのが残念ですが、いつも野鳥を撮るときには、絞り優先モードにしていますので、やむを得ず。

 Dsc02673c_20250112171001 もう1枚。このシーンが撮れただけでも大満足。ただし、もっとシャープに撮れるように精進しなくてはなりません。

Dsc02729c_20250112170901  相撲場の近くでコゲラ2羽。シジュウカラ2羽、メジロ数羽も近くにいましたが、これらはうまく撮れず。

Dsc02316c Dsc02372c_20250112171001  カモは、キンクロハジロが57羽、ハシビロガモが14羽、ホシハジロのオスが1羽、ヒドリガモは2ペア(左の写真)、もしくは、1ペアと、オス、メス1羽ずつ(1組はいっしょに行動していましたが、別のオス、メスは別々に行動)。キンクロハジロのオス1羽が、野球場の南の堀で、石の上に乗っていました。体調不良なのか、と心配になります。

Dsc02380c_20250112171101 Dsc02356c_20250112171001  ユリカモメは、18羽とあまり多くはありませんでした。私が歩いている途中で、エサをやり始めた方があり、大騒ぎになったのですが、それ以前は、野球場のフェンスの上などで待機。

Dsc02979c_20250112170901 Dsc03022c_20250112170901  三之丸公園に向かう途中、柿安コミュニティパークの堀でオオバンが食事中。さらに、七里の渡跡では、ヒドリガモ3ペアとメス1羽が堤防の法面に上がって、草を食べていました。

Dsc02493c_20250112171001  今週は明日が成人の日だそうで、世間は3連休。私は水曜に、江戸橋での非常勤の授業があります。14回目。週末には、近鉄ハイキングに行こうかと思っていますが(1月18日:旧伊勢街道で歴史探訪 新春!海の幸ハイキング)、以前にほぼ同じコースの企画に行っていますので(2019年2月2日:20190202近鉄ハイキング「名所・旧跡めぐり お江の里と海の幸」へ(予告編))、土壇場で気が変わる可能性が大(苦笑)。

【付記(1/13)】 桑名市博物館「とっても♥いいもの」で見てきた作品を追加しました。また、pnさんのご教示により鳥名を修正しました。

2025年1月11日 (土)

住吉入江にハジロカイツブリ

Dsc02073c_20250111142901  今日は、近鉄ハイキング「高田本山専修寺(国宝)とお七夜めぐり」に出かけようかとも思ったのですが、立ち寄るところが少なく、ひたすら8.4㎞を歩くコースで、「まぁいいか」「何度も行ったところだし」と考え直し、いつも通りの散歩としました。ただ、近鉄ハイキングのコースに三重県総合博物館が入っており、1月19日まで開催されている「三重の実物図鑑 2025年新春展示 三重のヘビたち」は見たいなという気がしています。せっかく年間パスポートも買っていますし(微笑)。散歩は、7時20分から住吉神社、中橋、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、常盤町、常信寺、寺町と7.3㎞。天気はおおむね良かったのですが、ときどき雪雲かと思うような雲がかかりました。最低気温は1.5℃、最高気温は9.4℃。

Dsc00471c_20250111143201  住吉水門の内側にオオバン。冬になるとこのあたりに現れます。もともと関東以北で繁殖していたそうですが、このあたりでは冬鳥。ほかにはキンクロハジロのオスが1羽。揖斐川には2ヶ所にカンムリカイツブリの姿が見えました。

Dsc00595c Dsc00623c_20250111143301  七里の渡跡にもオオバンが2羽。オオバンの泳ぐ姿は、何となくユーモラスで、親しみを感じます。ヒドリガモペアも、休んでいました。蟠龍櫓には、イソヒヨドリのメスがいたのですが、あいにく後ろ姿。

Dsc00773c_20250111143201 Dsc00788c_20250111143201  中橋には、ゴイサギが3羽と、ホシゴイが1羽。まだ陽が当たりませので、木の奥にいます。この方が寒くないのでしょうか。

Dsc00818c_20250111143201  九華公園では、相撲場の近くでカワセミを見たのですが、このワン・ショットしか撮れず。これを撮った直後、飛び立ってしまい、今日はその後、見られず。

Dsc00973c_20250111143101  奥平屋敷跡では、コゲラが2羽。奥平屋敷跡、いつもならヒヨドリ、ムクドリ、ドバト、ハシボソガラス、ハシブトガラスが来るのですが、最近はサッパリ。ヒヨドリ、ムクドリはここではもう食べるものがないのです。

Dsc01116c Dsc01182c  辰巳櫓跡近くの松の木には、アオサギ。ここに来るのは、久しぶり。鎮国守国神社の境内では、モズのオス。すぐには逃げず、ポーズを取ってくれたような感じ(微笑)。

Dsc01315c_20250111143101  九華公園の北門の近くにサザンカの花が咲いています。去年などは、メジロがよく来ていたのですが、今年はたまにしか見ません。「サザンカにメジロ」を撮りたいのですが、チャンスが少ない。今日も、ミサゴが九華公園の上空に現れたのですが、すぐに揖斐川の方へ飛び去ってしまいました。

Dsc00837c Dsc01083c_20250111143301  カモは、キンクロハジロが48羽、ハシビロガモ14羽(右の写真はオス)、ヒドリガモが1ペアとオス1羽、ホシハジロのオスが2羽(左の写真)。カモも以前ほどは多くはありません。

 Dsc00910c_20250111143101 ユリカモメは、12羽。最近、少なくなっています。

Dsc01414c_20250111143101  Dsc01364c_20250111143101 九華公園の南のお宅の庭でジョウビタキのオス。内堀南公園の近くでハクセキレイ。電線に止まっています。

Dsc01499c_20250111143101  吉津屋町でも、ジョウビタキのオス。こちらは、かなり愛想を振りまいてくれ、しかもかなり接近させてくれました。寒くてまん丸になっています。

Dsc02043c_20250111143001  拙宅前の住吉入江に戻ってきたら、ハジロカイツブリDsc01934c_20250111143001 。住吉入江や揖斐川、柿安コミュニティパークの堀でたまに見ます(たとえば、2021年1月18日:ハジロカイツブリに2回も遭遇……エレベーター点検で9階まで登山(笑))。ハジロカイツブリが泳ぎ去ったあとには、カンムリカイツブリが登場。

Dsc01391c_20250111143101  ところでそろそろロウバイが咲いているのではないかと思って、散歩コース3ヶ所を見てきましたが、まだ咲いてはおらず。つぼみがかなり膨らんでいるところはありました(内堀にて)。

Dsc01625c_20250111143001 Dsc01665c_20250111143001  常信寺では、桜の花のような花が見えました。先日、家内の実家で見たヒマラヤ桜とは葉っぱが違います。葉が出ておらず、寒桜の1種かと思うのですが、あまり根拠も、自信もありません。

【鳥名を訂正しました(1/13)】 当初ミミカイツブリと書いていた鳥は、ハジロカイツブリでした。pnさんのご教示に感謝します。

2025年1月10日 (金)

初雪

250110073019135c 250110082856101c  昼前から晴れて来て、気温も正午過ぎには4.3℃と少し上がりました。しかし、朝7時半頃は、冒頭の写真のように、かなり降っていました。かなりの強風で、横殴りに降った時間帯もありましたが、雪国とは比べものにはなりません。雪も積もったとはいえ、1㎝あるかないかくらいで、一通り、白くなった程度。昨日も少しちらつきましたが、今日がわが家あたりの初雪でしょう。雪は、一冬に2~3回くらいしか降りません。ただ、例年であれば、初雪は12月の内に降るのですが、今年は年が変わってからになったということ。

250110114233471c  雪も降っていましたし、気温も0℃に近かったため、本日は、散歩には出ず、蟄居中。午前中は、内輪の勉強会の資料の準備に勤しんでいました。その合間に家事手伝い(笑)。午後はもう少し天気は回復するという予報ですが、今日はこのまま散歩はサボりとなるでしょう。「晴歩雨読」ですから、これでよし。

 

2025年1月 9日 (木)

ミサゴのダイビング……魚は獲り逃がしていました、今日はバードウォッチングの吉日

Dsc08576c Dsc08602c_20250109154401  寒い日になっています。気温などを確認しようと、日本気象協会のサイトにアクセスしたのですが、サイバー攻撃を受けて、Webサイトが閲覧できなくなっているようです(こちら)。最近あちこちでこういうDDos攻撃の被害を聞きますが、困ったことです。散歩は、いつも通りに、7時半から住吉神社、七里の渡跡、九華公園、貝塚公園、九華公園、中橋、本町、田町、三崎通と6.5㎞。8時前後には、雪交じりの小雨に降られました。左の写真は、住吉神社から見た揖斐川の上流方向、右の写真は揖斐川の堤防から見た名古屋の南部方面。雪雲がかかって、雪国の空のようでした。

Dsc08486c_20250109154401  桑名七里の渡し公園の前でハクセキレイ。このあたりから諸戸氏庭園の前、拙宅前の住吉入江沿いのところには、ハクセキレイがよくやってきます。

Dsc08526c_20250109154301 Dsc08551c_20250109154301  住吉水門の内側で、このカモ。ヒドリガモのオスでしょうが、ちょっとヘン。ヒドリガモのオスの成鳥は、額から頭頂がクリーム色になっているのですが、それがなく、頭部はすべて褐色になっています。1羽だけでいたのですが、仲間外れになっているのか、気になります。 

Dsc08517c_20250109154301  同じあたりには、カンムリカイツブリがいたのですが、潜ったらどこに行ったかわからなくなりました。

Dsc08650c_20250109154301 Dsc08674c_20250109154301  七里の渡跡では、まずは、コガモ。オスが1羽にメスが2羽。

Dsc08700c_20250109154301 Dsc08693c_20250109154301  ヒドリガモも2ペアと、メスが3羽いましたが、お休み中。これは、保温体勢。

Dsc08801c_20250109154301  蟠龍櫓のところには、イソヒヨドリのメス。とても寒くて、風も強かったのですが、今日は、バードウォッチングの吉日かもしれません。

Dsc08975c_20250109154301  九華公園に着いた途端に、カワセミが飛ぶのが見えました。鎮国守国神社の社務所裏の堀から北の方へ飛んだのですが、相撲場の先に行ったら、戻ってきて桜の木の枝に止まりました。2ヶ所から撮ったのですが、いずれも枝かぶりの位置になってしまい、ちょっと残念。

Dsc09540c_20250109154201  さらに、奥平屋敷跡で鳥待ちをしていたら、何と、ミサゴがやってきました。散歩&鳥見友達のOさん、Yさんによれば、昨日も来たそうです。ずいぶん長い時間、堀の上空をゆっくり旋回しており、ときにホバリングもしていました。

Dsc09681c_20250109154201 Dsc09687c  1回だけ、ダイビング。肉眼ではよく分からなかったのですが、ボラと思われる大きな魚を捕まえたものの、落としてしまっていました。写真としては今ひとつですが、そのシーンは捉えるとができました。

Dsc00052c_20250109154201 Dsc00103c_20250109154201  ほかには、奥平屋敷跡と、二の丸跡でジョウビタキのオス。場所が近いので、同じ個体であろうと思います。

Dsc00161c_20250109154201  さらにカワラヒワを二の丸跡で見られました。

Dsc00178c Dsc00189c  辰巳櫓跡と神戸櫓跡の間の多聞櫓の跡から吉之丸堀に突き出ている松の木にツグミがいました。水を飲んでいるところ。ごくまれに九華公園でもツグミの飲水行動を見ます。今日は、ヒヨドリがほとんどいませんでした。昨日の強風で、残っていたセンダンの実がことごとく落ちてしまい、ヒヨドリやムクドリには、九華公園で食べるものがなくなってしまったためでしょう。

 カモ、今日は、Dsc00273c Dsc00292c_20250109154201 キンクロハジロが59羽、ハシビロガモが10羽、ホシハジロのオスが2羽、ヒドリガモのオスが1羽。ほかにオオバンが1羽。

Dsc09116c_20250109154201  ユリカモメは、10羽。昨日は、まったく来なかったそうです。ほかに見たのは、メジロ。北門のところで咲いているサザンカの花に蜜を吸いに来ていたのですが、写真は撮れず。本丸跡の花菖蒲園では、モズがいたのですが、これも撮れず。

Dsc00332c Dsc00402c_20250109154201  貝塚公園あたりをウロウロしたのは、野菜無人販売所である物を買うため(微苦笑)。その後、中橋へ。ゴイサギ、ホシゴイとも3羽ずつ。

Dsc00451c  帰宅した10時頃には空も晴れてきたのですが、その後、昼過ぎからはまた雪雲のような雲がかかってきました。昨日の授業のQ&Aは、今朝早く起きて、朝食までに完成し、昼食前にチェックを終え、すでにメールで送って、印刷をお願いしました。

【追記】 夕方、18時過ぎにアメダスのサイトを見たら、回復していました。今日の桑名の最低気温は1.3℃、最高気温は10.4℃、最大風速は6.9m/sでした。

2025年1月 8日 (水)

学生たちに新年の挨拶をしてもらったお話し(微笑)

 250108093114131c 朝のうちは8m/sを越える強風が吹き荒れて、とても寒く感じました。3週間ぶりの江戸橋での非常勤の授業。しつこく書きますが、今日を含めて講義は残り3回。いつも通りの時間に出勤。9時20分過ぎ、江戸橋駅で電車を降りたら、風は多少収まってきていて、助かりました。天気は、ご覧のようにとてもよく、空だけ見ていれば、気持ちよく感じます。最低気温は3.1℃、最低気温は10.0℃、最大風速は8.8/s。

250108102547863c  相変わらず欠席者は多く、出席率は60%台半ばを推移しています。15回の授業のうち、2/3以上出席しないと、「成績評価の対象外」になります。今日の欠席でそれに該当した学生もおり、これで数名が失格。欠席ゼロという学生もいますが、まぁいろいろ。授業を終えてパソコン、スクリーンなどを片づけていたら、私のところへ寄ってくる学生が数名。何かと思ったら、皆が「先生、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」といってくれました。今まではほとんど経験したことのない出来事で、驚きつつも、いささか嬉しくなりました(微笑)。もう1つ。授業前に廊下ですれ違った女子学生(前期に私の授業に出ていましたが、後期は別の授業を取っています)が、「先生、私がいないと寂しい??」と聞いてきました(笑)。「あぁ、あなたがいないととっても寂しいよ」と返事しておきました。

Dscn6450c  さて、四日市港潮汐表では、11時55分が満潮で、バードウォッチングにはよくないかと思ったものの、例によって、おぼろタオルの工場の脇から志登茂川へ。超有名ではありませんが、たぶん知る人ぞ知るタオル会社。私もここのガーゼタオルを使ったことがありますが、肌心地は素晴らしいものでした。

Dscn6452c Dscn6454c  志登茂川。左の写真が上流方向、右が下流側。川に浮いている水鳥はほとんどいませんでした。

Dscn6456c Dscn6472c  しかし、右岸の堤防下にはたくさんのカモたちと、サギが上がって休んでいます。オナガガモ、ヒドリガモ、コガモ、ホシハジロなどが見えますし、サギはコサギのようです。

Dscn6466c  鳥たちの邪魔をしてはいけませんので、そっと覗いただけですが、一部は川に逃げました。こちらは、オナガガモのオス。いつ見ても、カッコイイと思います。

Dscn6459c  遠くの川面に浮かんで休んでいるのは、セグロカモメのようです。こうして、帰りに道草バードウォッチングができるのも、残すところ3回と思うと、ちょっと寂しい。

250108121713152c  江戸橋駅を12時19分の名古屋行き急行で帰宅。途中、今日は、鈴鹿の山並みがよく見えました。たぶん龍ヶ岳と思いますが、そこから北の藤原岳などはかなり白くなっています。いつものように、昼食を摂って、出欠確認を行い、今日実施した尺度の結果を集計しているところです。Q&Aは、これから。

2025年1月 7日 (火)

鳥は少なかったものの、ヒヨドリの決定的瞬間を捉えました

Dsc08479c_20250107142501  朝は、6.4℃と暖かかったのですが、季節風が強く、昼になるにつれて寒い感じになってきました。最高気温は、11.0℃。天気は良いので、いつものように、7時半から散歩へ。住吉神社、中橋、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、春日さん(桑名宗社)、田町、三崎通と6.4㎞。

Dsc07653c  住吉水門の内側にオオバンがいたのですが、回り込もうとしたら行方不明に。揖斐川には、あちこちにカンムリカイツブリ。合計3羽。セグロカモメらしきカモメも飛んでいました。

Dsc07577c Dsc07586c  いつものように、揖斐川右岸の堤防道路を通って、七里の渡跡に行こうとしたら、こんな看板が。土曜日(1/4)には通れたのですが、今月いっぱいは、堤防道路の工事で通行止め。

Dsc07583c  船津屋さんの裏手から通行止めですが、気になってそこまで行ってみました。蟠龍櫓は見えているんですが、通行止めではやむを得ません。看板を撮っただけ。

Dsc07596c_20250107142601 Dsc07601c  船津屋さんの表側を回って、七里の渡跡へ。昨年末から、柿安コミュニティパークの南から、堤防のかさ上げ工事をしていますが、それと関連する工事なのでしょう。

Dsc07731c_20250107142601  中橋では、ゴイサギ探し。まだ十分に陽が当たっていませんので、ゴイサギたちは4羽いたものの、3羽はクロガネモチの木の奥にいました。ホシゴイも1羽が隠れていました。

Dsc07918c_20250107142601  九華公園は静かでした。というのも、カラスも、ヒヨドリも、ムクドリも、ドバトも少なかったのです。管理事務所近くでシジュウカラ2羽と、コゲラ、ツグミ3羽を見たものの、うまく撮れず。奥平屋敷跡には、ジョウビタキのオスが登場。

Dsc07828c_20250107142601 Dsc07845c_20250107142601  奥平屋敷跡にほかに来たのは、ハクセキレイ2羽。カワラヒワが上空を通過したり、ヒヨドリがやってきたりはしましたが、それ以外には何も来ず。今日は、野鳥はとくに少ない印象。

Dsc08182c_20250107142601 Dsc08067c_20250107142601  奥平屋敷跡や、鎮国守国神社にはセンダンの木が何本かあります。ほかに食べるものがなくなると、ヒヨドリや、ムクドリがセンダンの実をついばみに来ます。写真としては不出来ですが、決定的瞬間を捉えられました。センダンの実は、果肉が少ないので、鳥たちにはあまり好まれないのだろうと思います。

 Dsc07876c_20250107142601 Dsc08000c_20250107142601 今日は、カモも、ユリカモメもあまりいませんでした。キンクロハジロは41羽いましたが、ハシビロガモが5羽とかなり少なくなっていました。ヒドリガモは1ペア、ホシハジロのオス(右の写真)が2羽。左の写真は、ヒドリガモのオス。正面顔ですが、頭部の黄色いところが、私には、昔の侍の月代に見えて仕方ありません。ほかに今日は、オオバンが1羽。

Dsc07986c_20250107142601  ユリカモメは、初めは1羽しかいませんでしたが、のちに9羽に増えました。貝塚公園では、ヒヨドリとメジロがいましたが、内堀南公園、内堀公園には、何もいません。やはり今日は、野鳥は少ない。

Dsc08385c_20250107142501 Dsc08417c_20250107142501  春日さんへは、初詣に。春日さんは、桑名神社と中臣神社の2つの神社からなっています。桑名総鎮守と称しておられますので、とくに三が日は、初詣でかなり賑わうのです。

Dsc08411c_20250107142501  楼門にも横断幕で告知されていますが、参道にもこのようなポスターがありました。伊勢神宮の第63回式年遷宮は、令和15(2034)年に行われますが、準備は始まっています。その「御樋代木奉迎送行事(みひしろぎほうげいそうぎょうじ)」が桑名でも行われるのです(こちら)。「御樋代」とは天照大神の神体とされ、三種の神器の第一にあげられる「八咫鏡」を入れ奉る器であり、そのご用材は式年遷宮の中でも最もおめでたい材とされます。長野県(木曽)と岐阜県(裏木曽)で伐採されて、それぞれが各地で奉祝を受けながら、桑名の地で合流し、その後、伊勢まで運ばれます。この一連の行事が、御樋代木奉迎送行事で、伊勢国の入口である桑名の奉祝行事は最大規模だそうです。日程の詳細はまだのようですが、6月上旬に予定されています。前回は、子どもたちと家内の両親とで見に行った記憶があります。デジカメは使っていたのですが、調べてみたら、写真はありませんでした。

Dsc08424c_20250107142501  春日さんでの初詣を済ませ、住吉入江に来たら、オオバンが1羽。明日は、江戸橋での非常勤の授業。13回目になります。3週間ぶり。

 

2025年1月 6日 (月)

冷たい雨の日は、「雨読の日」

250106rader 250106amedas  ずいぶん久しぶりの雨。朝から弱い雨雲がかかっていました。こういう日は、雨の止み間があったからといって、散歩に出ると降られるというパターンに陥りがち。ということで、朝から蟄居。「雨読の日」として、「2024年散歩距離・歩数の記録」と、「2025年元旦に歴史散歩ならぬ、歴史ドライブへ……伊勢奥津駅、北畠神社、君ヶ野ダム(本編、一回完結)」の2つのブログ記事を仕上げ、投稿しました。その後、午前中は、今週から再開される非常勤の授業の資料の確認と、日曜に予定している内輪の勉強会のレジメの準備をしていました。午後からは、3ヶ月に1回の歯科検診。ついでに100均ショップにも寄ってきました。

Dsc07489c_20250106154601  明日は晴れの予報ですから、いつも通りに散歩に出られるでしょう。散歩は趣味であり、日課でもありますから、それに出られないとウロウロします。今日は、午後出かけましたが、ショッピングセンター内で少し歩いただけで、とても歩き足りません(微苦笑)。上記のように、今週から江戸橋での非常勤の授業が再開されますが、残りは3回で、2月に入って期末試験と、出勤するのもあと4回だけ。いよいよ「定年退職」が現実のものとなりつつあります。前職のときは、体調を崩してしまい、56歳で辞めざるを得ませんでしたので、非常勤とはいえ、定年まで勤め上げたいと強く願っているのです。

 

2025年元旦に歴史散歩ならぬ、歴史ドライブへ……伊勢奥津駅、北畠神社、君ヶ野ダム(本編、一回完結)

Img_7830c_20250101162901  元旦の午後からドライブがてら、新年初の歴史散歩に出かけました。といっても、あまり歩いてはいません。強いていうならば、「歴史ドライブ」(笑)。まずは、こちら。「どちら?」と聞かれるでしょうが、JR名松線伊勢奥津(いせおきつ)駅です(津市美杉町奥津)。名松線は、雲出川の渓流沿いを走るローカル線で、当初は、名張と松阪を結ぶ計画でしたから、両市の頭文字をとって名松線と名付けられまし。しかし、名張にまで延伸できず、往時の計画をしのばせる名前となっています。赤字83線として廃止勧告対象となり、特定地方交通線第2次廃止対象線区にも選ばれていましたが、岩泉線とともに代替道路未整備を理由に廃止対象から除外されました。平成26(2014)年に岩泉線が廃止されて以降は、JRが運営する唯一の特定地方交通線元対象線区です。平成21(2009)年、台風18号により甚大な被害を受け、JR東海は部分廃止・バス転換を打ち出したのですが、沿線自治体の支援により平成28(2016)年3月26日に運行が再開されています。

Img_7947c_20250101162901  Img_7962c_20250101163001 というように、名松線は、超ローカル線。伊勢奥津駅は、名松線の終点。松阪駅発の伊勢奥津方面行きは、1日8本。すなわち、2時間に1本。始発は、7時32分の家城(いえき)行き。終電は、21時27分の家城行き。伊勢奥津の始発は5時56分の家城行き。終電は、18時58分発の松阪行きで、こちらも1日8本なのです。時刻表は、こちら

Img_7773c_20250105170301  こんな超ローカル線にいったい何をしに行ったのかというと、左の写真に写っている給水塔を見に行ったのです。昨年末、この給水塔が国の登録有形文化財に指定されましたので(こちら)、一度見たいと思ったのです。蒸気機関車(SL)に水を注ぐために使われていたもので、約90年前に設置された鉄道遺産です。

Img_7987c_20250101163001  名松線を走っているのは、キハ11型。ローカル線用の軽快気動車。撮影したのは、伊勢奥津駅14時33分着。1両のみです。

Img_7802c_20250105171201  伊勢奥津駅についたのは、13時45分頃。時刻表を調べたら、次に来るのは、上記のように伊勢奥津駅着14時33分でした。せっかく来たので、車両も入れて写真を撮ろうと思い、待つことにしました。その間、駅舎や、駅周囲を探訪。駅には、観光交流施設ひだまりや、津市の八幡出張所が併設されています。

Img_7826c Img_7847c  名松線を守る会と、名松線を元気にする会とがあり、いろいろな活動をしておられます。伊勢奥津駅にも、昔の写真が掲示されていたり、自由に書けるノートが置かれていたりします。あちこちで鉄道が、利用者減少にともない、廃線になっていますが、個人的には、鉄道や、学校は廃止すると、その地域の衰退に直結するような気がしています。

Img_7839c_20250105171201  駅舎の向かいには、こんな建物があります。「日通跡」という小さな看板があります。日通は、日本通運。昔は、国鉄だけでなく、私鉄の主な駅の近くには、必ず日通の営業所がありました。私の郷里でもそうでした。○に通の字がマークでしたから、「マルツウ」と呼んでいました。

Img_7835c  駅舎の東には、川上若宮八幡宮への道標が建っています。「是ヨリ五十丁」とあります。1丁(1町)は、109.1mですから、約5.5㎞。川上若宮八幡宮へも行きたかったのですが、この日はパス。

 ここはまた、伊勢本街道の奥津宿であったところ。Img_7861c 伊勢奥津駅の南を伊勢本街道が通っています。街道歩きに興味がある私にとっては、魅力的なところ。

Img_8009c_20250101163001 Img_8045c  とあちこちウロウロしているうちに、松坂から来る伊勢奥津行きのディーゼルカーがやってくる時間となりました。給水塔にキハ11型を入れた写真や、キハ11型のズーム写真も撮り、伊勢奥津駅を後にすることにしました。

Img_7939c_20250105185001  ちなみに、待っている間にイソヒヨドリのメスと、ジョウビタキのオスが登場。イソヒヨドリは、最近、内陸に進出しているとはいえ、もっとも近い海辺(松阪港あたり)で、27㎞ほどもある、山の中にいるとは驚き。

Img_8148c_20250101163001  伊勢奥津駅から、北畠神社へ(津市美杉町上多気)。国の史跡「多気北畠氏城館跡」に鎮座し、初代伊勢国司として南朝奉護に尽くした北畠顕能を主祭神とします。建武中興十五社で唯一、近世以来の由緒を持ちます。

Img_8075c_20250101163001  由来書によれば、北畠具房の4代孫鈴木孫兵衛家次が寛永20(1643)年3月、旧縁の地に小祠を設けて北畠八幡宮と称したのが創祀といいます。ただし、当初は八幡神の勧請のみで、顕能を奉祀したのは元禄年間(1688~1704年)に下るとの説もあります。やがて八幡三神に倣い、北畠親房顕家を合祀します。明治14(1881)年11月、村社北畠神社に改称。昭和3(1928)年10月、社殿を新造して主神を遷座し、11月10日、別格官幣社に昇格。別当寺の真善院が現在の庭園の位置にありましたが、天保11(1840)年春に火災に遭い、再興しないまま、明治31(1898)年に廃絶。 神社は、奥一志の多気(たげ)御所として栄華を誇った伊勢国司の北畠顕能を祀っている、「太平記」ゆかりの神社でもあります。

Img_8059c_20250106081901  境内には、北畠氏館跡庭園(国史跡・名勝)という、枯山水と池泉回遊式を組み合わせた室町期の名園があります。また、神社の後方の標高560mの山頂を中心に、霧山城跡(国史跡)があります。南北の曲輪群に分かれ、堀切と土塁の遺構が残っています。築城は顕能が多気の地へ移った14世紀中頃と考えられています。 これらにも行ってみたいと思いますが、霧山城跡は急な勾配のところもあって、簡単には登れなさそうです(こちら)。写真は一の鳥居をくぐったところ。右手が神社と庭園への道、左手は霧山城跡へ登る道。

Img_8083c_20250101163001 Img_8092c_20250106081501  写真は、花将軍とも呼ばれた北畠顕家公の像。境内には、ほかに北畠顕能の歌碑がありました。伊勢国司のときに詠んだもので、新葉和歌集に入っています。

 いかにして伊勢の浜荻ふく風の治まりにきと四方に知らせむ

Img_8152c  いずれにしても、下調べも何もせずに出かけましたので、名松線、北畠神社、北畠氏城館跡庭園、霧山城跡などは、きちんと調べて、出直したいところです。

Img_8157c_20250101163001  最後は、君ヶ野ダムを回ってきました。八手俣川(はてまたがわ)にかかるダムで、水量が増えた場合、流れ込む水をダムに貯え、下流の雲出川の水位上昇を抑制し、下流域を洪水から守る役割を果たしています。ここには、レイクサイド君ヶ野という宿泊施設があり、若い頃に一度泊まったことがあります。

2024年散歩距離・歩数の記録

 毎年恒例の散歩、歩数の記録です。個人的な記録として令和6(2024)年の散歩記録を載せています。歩数は毎日記録しています。歩いた距離については、一昨年からは、散歩など以外に非常勤の講義に出かけた日も含めています。したがって、令和5(2023)年以降の記録は、令和4(2022)年以前のものとは単純には比較できません。歩いた距離は、基本的にはGoogle Fitのデータを利用していますが、実感とあまりにかけ離れている場合には、インターネットの「キョリ測」というサイトを利用して測定した日もあります。歩数は、スマホのアプリ(からだメイト)を利用しています。令和6(2024)年の1年間で、歩いた距離の記録があったのは341日。

2024kyorimean  こちらのグラフは、月ごとに毎日の平均散歩距離を示したものです。平均の範囲は、5.4(SD=1.5)㎞(7月)~7.1(SD=1.9)㎞(10月)となっていました。天候が悪い時や、他に用事があるときは出かけません。昨年は、JRさわやかウォーキング、近鉄ハイキングおよび勝手にハイキングは、18回出かけています(2024年12月28日:2024年ハイキング/ウォーキングのまとめ)。令和6(2024)年の年間トータルでの1日の平均散歩距離は、6.2㎞でした。昨年(2024年)は6.1㎞、一昨年(2023年)は6.0㎞でしたから、これで2018年以降は、毎日ほぼ6.0㎞を歩いていることになります。なお、各グラフとも平均値を折れ線グラフで示しています。ちなみに1日で最も長い距離を歩いたのは、10月26日の13.7㎞でした。この日は、JRさわやかウォーキング「亀山の広大な茶畑を歩く」に出かけた日でした(2024年10月26日:20241026JRさわやかウォーキング「亀山の広大な茶畑を歩く」へ(予告編))。最も短かったのは5月13日の1.3㎞でしたが、この日は雨で、市民大学郷土史学科のあった日です(2024年5月13日:今日は、市民大学郷土史学科

2024kyoritotal 2024walking  次のグラフは、月ごとの合計散歩距離となっています。当然のことながら、最初のグラフとはほぼ似た傾向になります。その範囲は118.2㎞(2月)~213.9㎞(10月)でした。年間総散歩距離は、2,068.2㎞でした。昨年よりやや減少しています。桑名駅を起点に直線で行くと、台湾の高雄市の近くまで行ける距離です。

2024houmean  さて、こちらは、月ごとに毎日の平均歩数をグラフにしたものです。平均の範囲は、7,594.6歩(SD=4839.0)(2月)~11,149.2(SD=3972.9)(3月)でした。1年を通じての日々の平均歩数が9,472.6歩でしたから、2月はかなり少なかったことになります。2月上旬に新型コロナに感染したため。しかし、いずれの月も、データのバラツキを示す標準偏差(SD)がかなり大きいので、日によって歩数の差が大きいといえます。

2024hosutotal  最後のグラフには、月ごとの合計歩数を示しました。22,0244歩(2月)~34,5624歩(3月)という範囲に散らばっています。去年1年の総歩数は、3,498,726歩でした。2024年の総歩数は3,895,625歩でした、2022年は3,825,274歩、2021年は3,527,615歩でしたので、やや減少しています。最近は、なるべく歩幅を大きくとって、腕の振りも大きくするよう心がけています。

 以上から、令和6(2024)年は、平均して毎日、6.2㎞、9,472.6歩を歩いていたことになります。年間341日、散歩またはウォーキングとして歩きました。距離の長短、歩数の多寡などはともかく、それなりにしっかり歩いたと思っています(自己満足の世界ですから、お気遣いなく……苦笑)。今年も引き続き、コロナもインフルも油断はできませんが、今年も日々の散歩&バードウォッチング、歴史散歩を続け、引き続きしっかり歩くことにします。「晴歩雨読」がモットーですから。

2025年1月 5日 (日)

20250105近鉄ハイキング酒蔵みてある記 伊藤酒造「鈿女」へ(一回完結)

 Img_8502c_20250105151201 朝は、この冬初めての氷点下になりましたが(-0.3℃)、日中は風も弱くて、暖かくなり(10.2℃)、絶好のハイキング日和でした。予定通り、近鉄ハイキングの「酒蔵みてある記 伊藤酒造『鈿女』」へ行って来ました。桑名駅を9時2分に出る松坂行き急行に乗り、四日市駅に9時15分着。ここで湯の山線の湯の山温泉行き(9時29分発)に乗り換え。菰野駅に9時48分に到着。¥560。湯の山線の電車も、菰野駅も大賑わい。今回は、一人旅。記事は、一回完結。

Img_8506c 250105kintetsuhikingkomono  こちらが今日のコースマップ。番号がついていますが(伊藤酒造で抽選会があるのです)、私のものは#199。菰野駅をスタートし、明福寺、菰野城跡、見性寺と回って、伊藤酒造で酒蔵見学。ゴールは、同じ湯の山線の桜駅。マップ上、約6㎞のコース。右は実際に歩いたルートマップですが、今日は、道草は食っておりません。10時過ぎにスタート。

Img_8530c Img_8546c_20250105151301  最初の立ち寄り先は、菰野駅から400m足らずのところにある発起山明福寺(ほっきざんみょうふくじ)。真宗大谷派。開基の法欽は、大和国高市郡越智の出身で、 永正(1504~1521年)の頃に伊勢へと移り住み、菰野に念仏道場を開きました。教如に帰依して、寺号、本尊、親鸞影絵を授与されています。享保(1716~1736年)の頃に山門と鐘楼を建立。本堂は安政元(1854)年の大地震にて倒壊後、再建されました。文化11(1814)年には、測量に訪れた伊能忠敬がこの寺に宿泊したそうです。

Img_8538c Img_8542c  本堂に安置されている薬師如来/阿弥陀如来像は円空による作。一材の両面に二仏が掘られた「両面仏」と呼ばれる珍しいもので、延宝2年(1674年)の作。13世住職であった賢竜の弟・大正が明治初年の廃仏毀釈により、像が伝来していたものの、廃寺となった伊勢の常明寺から譲り受けて、明福寺へと持ち帰ったものです。昭和36(1961)年には、俳人の山口誓子が当寺の住職に招かれて寺を訪れ、円空仏に感銘を受けて句を詠んでいます。句は、「円空仏外に出で来て枯銀杏」。昭和51(1976)年に建てられたその句碑があります。

Img_8573c_20250105151301 Img_8577c_20250105151301  次の立ち寄り先は、菰野城跡。菰野城は、菰野藩一万二千石の大名土方氏の代々の居城でした。現在は菰野小学校の敷地になっており、西側と北側に城壕に一部と築地が遺り、藩邸の庭園の一部が西南の隅に僅かながら名残をとどめ、そこに菰野城跡の碑があります。また、西南を流れる振子川に面して、角櫓跡があり、その東方に石積の遺構の一部があります。ここは、私は何度か訪ねています(2023年11月25日:20231125「菰野ウォーキング」(予告編))。

Img_8587c_20250105153201 Img_8596c  菰野城跡の先、国道306号のところでほぼUターン。湯の山線の踏切がありますが、このあたりが菰野城の隅櫓跡。その先に洗心教団の本部があります。その前に道標。「右 ゆ乃山?」と刻まれています。みえの歴史街道の菰野道の説明によれば、ここは、昔の「湯の山道」と呼ばれる道と思います。

Img_8625c_20250105151301  続いて、真如山見性寺。臨済宗妙心寺派。菰野藩土方家の菩提寺として、寛永21(1644)年に菰野藩第2代藩主・土方雄高(かつたか)が三霊禅師を尾張国より招き、この地に創建したのが始まりといいます。寛文9 (1669)年、火災により庫裡が焼失しましたが、享保11(1726)年、菰野藩5代藩主・土方雄房(かつふさ)が本堂、庫裡、山門を再建立しました。ここも何度も訪ねていますので、今日はパス(2023年11月25日:20231125「菰野ウォーキング」(予告編))。

Img_8651c_20250105151301 Img_8616c  見性寺から伊藤酒造まで、立ち寄るところはなく、ほぼ3㎞の距離をひたすら歩きます。このひたすら歩くというのは、けっこう苦痛(苦笑)。ただ、今日は、コースのあちこちで鈴鹿山脈や、御在所岳(右の写真)が見えていましたので、まだよかった方でしょう。

Img_8681c  伊藤酒造には、11時20分頃に到着。ここも賑わっていました。私は、酒蔵みてある記で何度も訪ねています(たとえば、2020年2月8日:20200208近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒「鈿女」伊藤酒造と智積養水をたずねて」へ(一回完結))。

Img_8695c_20250105151301 Img_8697c  まずは、試飲(笑)。今日は、「絞りたて鈿女 無濾過 生原酒 特別本醸造」。先月搾った新酒。とはいえ、無料試飲ですから、コップのサイズは右の写真のとおり。一口でした。

Img_8704c_20250105151301  抽選会は、ご覧のとおり、今回も見事にハズレ。最近、当たった試しがありません。

Img_8714c_20250105151301 Img_8753c_20250105151301  新酒即売会では、試飲をした「絞りたて鈿女 無濾過 生原酒 特別本醸造」の720ml詰めを1本購入。¥1,400。

Img_8677c  有料試飲や、燗酒(一合瓶)、つまみの販売もされていて、小宴会ができるようになっていました。ずいぶん迷いましたが、今日は、一人でしたので、一人で飲んでもつまらないと思い、諦めました。

Img_8721c_20250105151301 Img_8758c_20250105151301  そのまま近鉄・桜駅へ。11時35分頃に到着。桜駅を11時45分発の四日市行きに乗車し、近鉄四日市駅には11時59分着。12時11分の名古屋行き急行に乗り変えて、桑名駅には12時23分着。乗り換えの待ち時間にいったん改札を出て、近鉄百貨店四日市店へ。家内から、赤福ぜんざいを買ってくるようにという指令が届いたのです。3つ入りで¥2,300。酒よりいいお値段(笑)。途中下車しましたので、近鉄料金は、桜~四日市が¥320、四日市~桑名が¥360で、合計¥680。

Screenshot-2025_01_05-12_50_34c  今日のGoogle Fitのデータ。歩いた距離は、約8.8㎞。歩数は、14,037でした。

2025年1月 4日 (土)

細い月と土星、金星が3つ並んだが……

Dsc07482c  今日も天体ショーがあるのですが(こちら)、18時過ぎの空は、あいにくの曇り。その後、何度か西の空を見上げ、19時半過ぎに撮ったのがこちら。月はもちろんよく分かりますが、その上にある土星も、下にある金星もかろうじて見えるかというくらい。f=3.2、1/80秒、ISO=3200で撮りましたが、もっと明るく撮れるようにした方がよかったと思います。ただし、面倒に思って三脚を使いませんでしたので、手持ちではこれくらいかという気がします。四分儀座流星群も夜中、2時頃に出現するようですが(こちら)、これは私には無理っぽい(苦笑)。

ツグミとモズに大接近

Dsc06212c_20250104143001  今朝は寒く、わが家あたりでも雪のようなものがちらついていました。散歩に出たときには、多度山の上の方はうっすら白くなっていました。その散歩は、いつものように、7時半から。住吉神社、九華公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、寺町と5.6㎞。何も降らないというYahoo!天気の雨雲レーダーを信じて出たのですが、七里の渡跡あたりから九華公園にいるときにパラパラと雨のようなものが降ってきました。最低気温は2.2℃、最高気温は9.96℃。9時台に0.5mmの雨量が記録されています。

Dsc06202c_20250104143001 Dsc06357c_20250104142901  住吉入江にカンムリカイツブリが1羽。揖斐川にもカンムリカイツブリが3羽ほど浮かんでいました。七里の渡跡には、オオバンが3羽ほど。

 Dsc06425c_20250104142901 九華公園に着いたときは、曇っていて、小雨も降り、小型の野鳥はほとんどいませんでした。今日もまた、鎮国守国神社の社務所裏の木にアオサギがいるのを見逃し、逃げられました。連日の失敗です(苦笑)。奥平屋敷跡で一瞬、シロハラが姿を見せましたが、証拠写真以下の写真しか撮れず。年を越してからシロハラを初めて見るというのは、初めて。

Dsc06567c_20250104142901 Dsc06637c  公園内を回っているうちにようやく晴れて来て、筏橋近くの木にシジュウカラなどが登場。メジロも混じっています。

Dsc06667c_20250104142901  こちらは、コゲラ。メジロとコゲラとが、くわえていたり、見ていたりするのは、 ハゼノキの実かも知れません。ハゼノキの存在は知っていたのですが、ここにあるのがそれだとはほとんど意識していませんでした。ご存じのように、この実から獲れる木蝋は、和ろうそくの原料になります。

Dsc06829c_20250104142901  シジュウカラたちとは別行動でしたが、カワラヒワも数羽、同じあたりに出てきました。

Dsc06875c_20250104142801  坊主にならなくてよかったと思いつつ、本丸跡の花菖蒲園に行くと、ジョウビタキのオス。ここは、最近、ジョウビタキのオスや、カワセミがよく出てくるところで、チェック必須ポイントです。

Dsc06394c_20250104142901 Dsc06998c_20250104142801  カモ、今日は、キンクロハジロが36羽、ハシビロガモが14羽、ホシハジロのオスが1羽、ヒドリガモのオスが1羽。

Dsc07035c_20250104142801  内堀公園では、ツグミ。気づかれませんでしたので、割と近くでクリアに捉えられました。

Dsc07408c_20250104142801  さらに、新築公園には久しぶりに行ったのですが、ここではモズのメス。ノートリミングの写真です。ということは、大接近したのです。ここには、例年、ジョウビタキのオスがやってきます。チェックポイントに復活させないと(微笑)。

250104082806398c Dsc07436c_20250104142801  九華公園を歩いている途中、北の空に虹が出ているのに気づきました。完全なアークで見られたのは、これまた久しぶり。藤原岳は、今日も雪景色でした。明日は、晴れ時々曇りの予報で、気温は1℃/10℃。近鉄ハイキングの酒蔵みてある記がありますので(酒蔵みてある記 伊藤酒造「鈿女」)、出かけたいと思っています。伊藤酒造は、四日市市桜町にあります。「鈿女(うずめ)」は、「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」から採ったと思います。伊藤酒造の近くにある椿岸神社のご祭神のうちの一柱。

2025年1月 3日 (金)

細い月と金星の接近

Dsc06133c_20250103190701  「細い月が金星と土星に接近」というニュースを見て、19時前に空を見て、撮影してみました。今日3日(金)の夕方から夜にかけては、南西の空で細い月が宵の明星とも呼ばれる金星と接近して見えるそうです(こちら)。細い月の上に見えているのは、金星のようです。f=6.3、1/200秒、ISO Auto(6400)。明日4日(土)~には、月が金星と土星の間に入り、明るい3つの天体が並び、5日(日)になると、月は土星の上側へと移動するといいます。忘れないで、写真を撮らないと。

正月恒例、赤須賀漁港の大漁旗と、鎮国守国神社の干支飾り

Dsc05197c_20250103143801  午前中はよく晴れて、暖かく感じるくらいでしたが、午後からは曇ってきて、寒くなってきました。最低気温は4.7℃、最高気温は11.9℃。7時20分から散歩へ。住吉神社、中橋、九華公園、赤須賀漁港、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町、御坊さん(桑名別院本統寺)と6.8㎞。冒頭の写真は、住吉神社。元旦の朝、拝殿の方から見ますと、鳥居の間から初日の出が上るように見えます。また、拝殿にある鏡には、その初日の出が反射して輝くそうです。と書いていますが、ここで初日の出を見たことはありません。大賑わいなのです。元旦にお参りしたのは、一度だけ。そのときは、限定の御朱印を授与していただきました(2020年1月1日:あけましておめでとうございます)。

Dsc05991c Dsc05999c_20250103143901  まずは、赤須賀漁港の大漁旗。実は、昨日の夕方、家内の実家から戻ってくるときに下見をしてきました。残念ながら、掲げられる大漁旗の数は、かなり減ってきています。例えば、7年前の記事をご覧になってください(2018年1月1日:明けましておめでとうございます)。

56e999ca 1d00fae4_20250103145301  左の写真は、その7年前に撮った1枚。10年前はもっと多数の大漁旗が掲げられていて、それは見事でした(右の写真、2015年1月3日:初歩きは、赤須賀漁港、九華公園へ……大漁旗、ユリカモメ、新たな屋根上の鍾馗さんなど)。正月には、赤須賀漁港へ大漁旗の写真を撮りに行くことにしてきましたが、そろそろ限界かもしれません。

Dsc05887c_20250103145401 Dsc05894c_20250103143901  続いては、鎮国守国神社の拝殿に掲げられていた干支飾り。右の写真は、賽銭箱。ユーモラスな表情であったり、かわいらしかったりで、ほほえましい感じ。

Dsc05919c_20250103143901  Dsc05901c こちらは、拝殿に上がる階段の両脇に飾られていたものたち。いずれも氏子の皆さんが手作りされたものと思います。

Dsc05353c_20250103143801  さて、バードウォッチングについて。揖斐川には、あちこちにカンムリカイツブリが浮いていました。合計8羽。長良川との中州あたりにはマガモの姿も見えましたが、これらはいかにも遠く、写真にはなりません。カワウは、柿安コミュニティパークの電柱にて。どういう訳か、太陽に背を向けて、翼を広げ、乾かしていました。

Dsc05441c_20250103143801 Dsc05417c  中橋。ゴイサギが3羽に、ホシゴイが2羽。数は、なかなか増えてきません。

Dsc05644c_20250103143901  九華公園には、7時50分に到着。到着早々、また、正月早々、大失態をしでかしました(苦笑)。北門を入ったすぐの堀にアオサギが降りていたのですが、不用意に近づいて、逃げられ、写真は撮れず。しかし、その一方で、二の丸跡にカワセミがいるのを見つけ、奥平屋敷跡から駆けつけ、何とかものにしました。正月からアオサギと、カワセミのそろい踏みであったら、もっとよかったのですが……。

Dsc05492c  ほかに見たのは、ハクセキレイくらい。シジュウカラ、カワラヒワ、コゲラの鳴き声は聞いたのですが、姿は見つけられませんでした。散歩&鳥見友達のYさんが、「昨日、シロハラがいた」とおっしゃったのですが、今日は遭遇せず。

Dsc05467c_20250103143801 Dsc05451c_20250103143801  カモ、今日は、キンクロハジロが57羽(左の写真はオス)、ハシビロガモが10羽、ヒドリガモが1ペア、ホシハジロのオスが2羽(右の写真)。

Dsc05824c_20250103143801  ユリカモメは、26羽。飛翔シーンにもチャレンジしたものの、曇っていてうまく行きませんでした。

Dsc06075c_20250103143901  内堀南公園では、サザンカにメジロが2羽いたのですが、なかなか撮りやすいところには出てきてくれず、こんな1枚。

2025年1月 2日 (木)

元旦、正月2日の散歩から

Img_7624c_20250102093201  2025年の正月も2日となりました。昨日は午後から、急に思い立って「歴史ドライブ」に出かけましたが、朝は、いつものように散歩をしていました。家内の実家に来ていますが、どこにいても散歩なしでは過ごせなくなっているのです。今日2日も散歩に行っていますので、今日の記事は、元旦、2日の散歩から。

Img_7630c_20250102093201 Img_7620c_20250102093201  元旦は、7時半から町内一周、4.3㎞ほど。日陰では冷たくて、指先が痛いくらいでした。まずは、氏神様である射山神社に初詣。式内社の1つで、大己貴命(おおあなむちのみこと)と少彦名命(すくなびこなのみこと)の二座を温泉大明神として古くから祀ってきました。境内の裏手にある湯之瀬川の北岸にそびえる射山(貝石山)を御神体とし、今も山腹八合目に御社跡が残っています。

Img_7633c_20250102093201  元旦でしたので、こちらをいただいてきました。紅白の福餅です。

 Img_7646c_20250102093201 町内を歩いてといっても、田舎ですから、こういう景色のところ。高低差もそれなりにありますから、4.3㎞といっても、いつも歩いているところよりも、運動量は多いかも知れません。

Img_7668c_20250102093201  実家のお寺の脇を流れる川にダイサギ。持って行ったカメラが、Canon Powershot SX60HSという超望遠コンデジで、しかも日陰でしたから、今ひとつ。それでも、魚をくわえていることは、おわかりになると思います。

Img_7686c_20250102093201  お寺で墓参り。実家に来るといつもの習慣です。ちなみに、供花の1つにリューカデンドロンを去年のお盆からあげてあるのですが、これ、未だにもっています。仏壇にも上げたのですが、こちらは早々にダメになってしまいました。南アフリカ原産の熱帯地域に広く自生している常緑低木ですから、日当たりの方が良いのかも知れません。

Img_7703c_20250102093201 Img_7708c_20250102093201  お寺を出て、近くの公園で小休止をしていたら、桜が咲いているのに気づきました。ヒマラヤザクラかなと思いますが、いつものように、確信はありません。花期は11~12月だそうです

Img_7730c_20250102093201 Img_7738c_20250102093201  帰りには、私の好きな沈下橋に立ち寄ってきました。ある温泉旅館の裏手の川にかかっています。ここの上流側にもダイサギがいました。

Img_8291c_20250102093301 Img_8306c_20250102093301  さて、2日も、散歩はほぼ同じコースで、4.5㎞。お寺の脇の川には、今日は、カルガモ1羽と、ダイサギ1羽。

Img_8240c_20250102093301 Img_8317c_20250102093301  この2日間で撮影できた野鳥は少なかったのですが、元旦には、ジョウビタキのオス、ムクドリ、トビを見て、ウグイスの地鳴きを聞いています。伊勢奥津駅で、イソヒヨドリのオスと、ジョウビタキのオスを見ました。あれほど山奥にもイソヒヨドリがいたのには、驚きました。今日・2日は、モズのオス、ムクドリ、スズメを見て、やはりウグイスの声を聞いています。実家の裏山からは、シロハラ、ヤマガラ、メジロ、ジョウビタキの鳴き声が聞こえています。

Img_8355c  今日は、散歩から帰ってから、実家の庭にジョウビタキのメスがやってきて、しばらく遊んでくれました(微笑)。ということで、のんびりした年末年始を過ごしています。

2025年1月 1日 (水)

歴史散歩ならぬ、歴史ドライブへ……伊勢奥津駅、北畠神社、君ヶ野ダムへ(予告編)

Img_7830c_20250101162901 Img_7947c_20250101162901 元旦の今日、午後からドライブがてら、新年初回の歴史散歩へ。といっても、あまり歩いてはいません。強いていうならば、「歴史ドライブ」(笑)。まずは、こちら。どちら? と聞かれそうですが、JR名松線伊勢奥津(いせおきつ)駅です。JR紀勢線の松阪駅から伸びている、超ローカル線。松阪駅発の伊勢奥津方面行きは、1日8本。すなわち、2時間に1本。始発は、7時32分の家城(いえき)行き。終電は、21時27分の家城行き。伊勢奥津の始発は5時56分の家城行き。終電は、18時58分発の松阪行きで、こちらも1日8本という、まさに超ローカル線です。

Img_8009c_20250101163001  こんな超ローカル線にいったい何をしに行ったのかというと、左の写真に写っている給水塔を見に行ったのです。昨年末、この給水塔が国の登録有形文化財に指定されましたので(こちら)、一度見たいと思ったのです。蒸気機関車(SL)に水を注ぐために使われていたもので、約90年前に設置された鉄道遺産です。

Img_7962c_20250101163001 Img_7987c_20250101163001  伊勢奥津駅は、名松線の終着駅。走っているのは、キハ11型。ローカル線用の軽快気動車。撮影したのは、伊勢奥津駅14時33分着。1両のみです。

 Img_8075c_20250101163001 Img_8148c_20250101163001 伊勢奥津駅から、北畠神社へ。主なご祭神は、北畠顕能公・北畠親房公・北畠顕家公。奥一志の多気(たげ)御所として栄華を誇った伊勢国司の北畠顕能を祀っている、「太平記」ゆかりの神社でもあります。

Img_8083c_20250101163001  境内には、北畠氏館跡庭園という、枯山水と池泉回遊式を組み合わせた室町期の名園がありますが、今日はそちらには行っていません。改めて是非とも訪ねたいと思っています。写真は、花将軍とも呼ばれた北畠顕家公の像。

 Img_8157c_20250101163001 最後は、君ヶ野ダムを回ってきました。八手俣川(はてまたがわ)にかかるダムで、水量が増えた場合、流れ込む水をダムに貯え、下流の雲出川の水位上昇を抑制し、下流域を洪水から守る役割を果たしています。ここには、レイクサイド君ヶ野という宿泊施設があり、若い頃に一度泊まったことがあります。

 今日のところは、予告編。下調べも何せずに出かけましたので、改めて、本編を書くつもり。

明けましておめでとうございます

Img_7510c_20241231144901  皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりまして、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は、能登の震災で年が明け、9月には奥能登で豪雨がありました。一方で、ドジャースの大谷選手の大活躍もあり、激動の1年だったかと思います。それはさておき、私自身は、今年3月で満70歳となります。若い頃には想像もしませんでしたが、今年も「淡々と飽きもせず……」「晴歩雨読」「散歩生活ごくたまに仕事」のモットーでコツコツとやっていこうと思っております。モットーの3つめは、「散歩生活ときどき仕事」から、改めました。江戸橋での非常勤講師が定年を迎えるためです。ちなみに、市役所関係の仕事は、来年度も続けさせていただくことにしました。

Img_7559c_20241231144901 Img_7540c_20241231145001  写真は、津市にある辰水神社のジャンボ干支「巳」です。高さ3.2m、幅3mの白いヘビが、黄金に輝く小判を抱えた姿となっています。地元有志の方々の「ふるさと愛好会」が、地域興しのため毎年制作し、今年で40回目のジャンボ干支です。ヘビは、神の使いで、金運が上がるとか。このジャンボ干支は、「開運潜門」となっており、3月末まで飾られているそうです。ちなみに、裏側へ回ると、ハートマークのワンポイントが入っています。

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  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)