お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年11月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年11月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2024年11月

2024年11月30日 (土)

20241130ご近所イチョウ巡りツアー

241130071606596c  1つ前の記事にも書きましたが、今日は、「ご近所イチョウ巡りツアー」に行ってきました。前の記事と内容が重複しますが、7時過ぎにクルマで送ってもらって、7時10分に市内江場にある円通寺へ。大イチョウを見てきました。その後、萱町にある顕本寺と、法盛寺へ。九華公園や、鎮国守国神社でもイチョウを撮影。六華苑、諸戸氏庭園の大イチョウも見てきました。御坊さん(桑名別院本統寺)にも大きなイチョウがありますが、それはまた明日にでも。スマホ写真も使っています。冒頭の写真は、円通寺の大イチョウ。

Dsc02311c_20241130154201 Dsc02285c_20241130154101  法城山円通寺は、真宗本願寺派のお寺。元亀3(1572)年、江場城主の子・佐藤秀道が出家して教円と名乗り、開基したと伝わります。ここのイチョウの木の高さは30m、幹囲は5.7m、樹齢は400年以上だといいます(8年前に訪ねたとき、お寺の方にそのように伺いました)。ただし、享和2年(1802年)8月に完稿した『久波奈名所図会』の「円通寺」の図には、本堂の前に2本の木は描かれているものの、イチョウとは違うように思えます。

Dsc02301c_20241130154101  このイチョウには、この写真のように、「乳根」(乳頭、乳柱ともよばれます)がいくつかあります。老木になりますと、幹や大枝から円錐形の気根状突起が生じることがあるのです。イチョウの乳と呼ぶこともあるそうです。

Dsc02288c_20241130154101  ここでは、例によって、大イチョウからパワーをいただいてきました。

Dsc02331c Dsc02325c  円通寺から県道613号線を250mほど北に行くと、自栄山顕本寺があります。日蓮宗のお寺。檀家には桑名藩士が多く、関連する墓が多数現存します。中でも、吉村又右衛門宣充の墓と、水谷九左衛門光勝の墓は桑名市指定文化財に指定されています。また、服部半蔵の墓もあります。

Dsc02346c Dsc02341c_20241130154201  顕本寺から萱町交差点を越えて県道613号線を200mあまり行ったところに般若山法盛寺。桑名坊舎柳堂と号し、浄土真宗本願寺派のお寺。東御坊の本統寺に対し、西御坊とも呼ばれます。元は三河国矢矧(やはぎ)(現岡崎市)にあり、応仁2(1468)年、桑名郡益田庄に移ったのち現在地に移っています。明治初年まで尾張、美濃、伊勢に末寺200余ヵ寺を数え、境内には寺内寺が7ヵ寺あったといいます。ここにもイチョウはありますが、大イチョウではありません(右の写真)。本堂の前にあるのは柳の大木です(左の写真)。

Dsc02574c_20241130154201 Dsc02578c_20241130154301  鎮国守国神社の拝殿の裏にも大イチョウがあります。ただ、ここは残念ながら、その全貌をきれいに撮影できるポイントがありません。イチョウがある裏側は、市民プールになっているのです。左の写真は、鎮国守国神社の拝殿の西にある九華招魂社のところからとったもの。右の写真は、鎮国守国神社と市民プールの間を通る、細い道から西を向いて撮りました。

Dsc02431c_20241130154201 Dsc02628c_20241130154301  九華公園内にも、大イチョウといえるほどではありませんが、イチョウの木は何本もあります。左の写真は、いつも鳥待ちをしている奥平屋敷跡。立教小学校のところから堀越しに撮っています。この写真で正面に見えるイチョウの木をそばに行って見上げたものが、右の写真。

Dsc02588c_20241130154301 Dsc02993c_20241130161201  鎮国守国神社の社務所裏、九華公園でいうと、相撲場があるところにもイチョウがあります(左の写真)。右の写真は、管理事務所の近く、旧アヒル小屋のところにあるイチョウ。奥平屋敷跡から二の丸跡に渡る橋からの撮影。

Dsc03241c  続いて、六華苑の入口、長屋門の脇にある大イチョウ。六華苑(旧諸戸清六邸) は、山林王として知られた実業家・二代諸戸清六の新居として明治44 (1911)年に着工、大正2(1913) 年に竣工。揖斐・長良川を望む約18,000㎡の敷地に、洋館と和館、蔵などの建造物群と「池泉回遊式」庭園で構成されています。中でも、洋館は、鹿鳴館やニコライ堂などを手がけたイギリス人建築家 ジョサイア・コンドルが設計したもの。

241130092357576c 241130092605167c  この六華苑の大イチョウも大きいのですが、円通寺の大イチョウの方が、大きいように思われます。六華苑の大イチョウのサイズについては、ネットで検索しても情報は得られませんでした。

Dsc03205c Dsc03333c_20241130154401  こちらは諸戸氏庭園にある大イチョウ。あちこち歩き回って確認しましたが、結局、揖斐川右岸の堤防道路の住吉水門近くから見るのが(東側から見ています)、もっともよく見えると思われました。右の写真は、我が家の玄関先から見下ろしたもの。

Dsc02318c_20241130155801  64acd43c これで我が家から徒歩で30分圏内にある大イチョウは、御坊さん(桑名別院本統寺)のものを除いて、すべて見てきました。御坊さんの大イチョウは、また明日にでも見てこようと思います。この写真は、円通寺の大イチョウ。この大イチョウ、我が家のベランダからも肉眼で見えます(右の写真、2023年11月30日に撮影)。

強風のせいか、野鳥は少なし

Dsc03196c_20241130151801  天気予報では、北風が強く、晴れても寒いということでした。今日は7時過ぎにクルマで送ってもらって、市内江場にある円通寺へ。「ご近所イチョウ巡りツアー」です。その後、顕本寺、法盛寺と回り、外堀、内堀、九華公園、柿安コミュニティパーク、住吉神社、六華苑、桑名七里の渡し公園と回って来ました。7.6㎞。「ご近所イチョウ巡りツアー」は、別の記事にします。ここでは、バードウォッチングを中心にいつものような記事を。冒頭の写真は、帰り道、船津屋さんの裏手あたりから見た、揖斐川上流方向の空。

Dsc02358c_20241130151801  法盛寺でイチョウの写真を撮っていたら、近くにカワラヒワが数羽いました。このあと、萱町の空き地にハクセキレイがいたものの、上手く撮れず。

Dsc02435c_20241130151801  九華公園には、7時40分頃到着。奥平屋敷跡から堀を挟んだ対岸、立教小学校側の遊歩道にハクセキレイが2羽。写真はそのうちの1羽。いつも奥平屋敷跡にやってくるハクセキレイと思われます。

Dsc02453c_20241130151801 Dsc02591c_20241130152801  カモは、今日は、キンクロハジロが49羽、ハシビロガモが20羽、ヒドリガモは1ペア+オス1羽といつものメンバー。

Dsc02475c_20241130151801 Dsc02529c  ユリカモメは、36羽。野球場のフェンスで休んでいますが、今日は、エサをやる人があって、そういうときは現場に急行し、大騒ぎになります。季節風が強かったので、フェンスでは西を向いて泊まっていました(左の写真)。

Dsc02512c  ユリカモメが1羽だけ、野球場のグラウンドに降りていました。珍しいことです。よく見ると、首のあたりにケガをしているようにも見えました。

 Dsc02864c_20241130151901 Dsc02943c_20241130151901 神戸櫓跡のエノキがあり、ユリカモメがその実をついばみに行きます。その様子が、奥平屋敷跡から二の丸跡に渡る橋からよく見えます。ここで、今日も飛翔シーンの撮影練習。満足できるものはなかなか撮れませんが、まぁマシなものを2枚。

Dsc02638c_20241130151801  奥平屋敷跡では、鳴き声を手がかりに、カワセミがいるのを見つけたのですが、カメラを構えた途端に逃げられました。その後、鎮国守国神社の社務所裏でも見たのですが、その時も撮影には失敗。奥平屋敷跡では、結局、さきほども見たハクセキレイしか撮れませんでした。そもそも最近、奥平屋敷跡にはヒヨドリか、カラスしか来ません。ジョウビタキもほとんど見なくなっています。

Dsc03151c_20241130151801 Dsc03174c  七里の渡跡では、今日もオオバンが2羽。護岸の下に石が並んでいるところに上がってきましたので、あの弁足(足指の両側が平たくなっている水かき)が撮れないかと思ったのですが、上手く行かず。

Dsc02555c_20241130165701 Dsc02557c_20241130165701  イチョウの黄葉以外の紅葉写真を載せておきます。左の写真は、鎮国守国神社の拝殿前。「なんちゃって紅葉」と狛犬を絡ませてみました。右は、同じく、「なんちゃって紅葉」。

Dsc02565c_20241130165701 Dsc02571c_20241130165701  左の写真は、鎮国守国神社の境内にあるシダレモミジ。これ、なぜか気に入っています。右も鎮国守国神社の御車祓戸のところのモミジ。時刻によって陽の当たり方が異なりますが、朝8時前後がもっともきれいに見えます。

Dsc03328c  諸戸氏庭園の前まで戻ってきたら、丸ポストのペンキが塗り直されているのに気づきました。この丸ポストは、拙宅マンションができた30年以上前から(ということは、それよりはるか以前から)ここにあります。郵便を出すことは減りましたが、すぐ近くにポストがあるのは、便利です。

2024年11月29日 (金)

ユリカモメの飛翔シーン……ツグミを捉えました

Dsc00236c_20241129143301  ときどき、強い北西の季節風が吹いていますが、最高気温は、15.8℃まで上がっています。今朝も7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と6.3㎞。今日は、九華公園を2周しています。冒頭の写真は、散歩に出かけるときの北の空。日の出が、6時41分ですから、太陽はまださほど高く上っていません。

Dsc00268c  住吉水門の内側の住吉入江にもカモたちがやってくるようになりました。ヒドリガモのオスが6羽にメスが3羽。オオバンや、カンムリカイツブリ、キンクロハジロなどが来ることもよくありますので、これからの楽しみです。

Dsc00383c_20241129143001 Dsc00339c_20241129143001  揖斐川の上をユリカモメが飛ぶ様子も見られました。七里の渡跡にくると、ヒドリガモ、オオバン、コガモのメスとけっこうたくさんいました。ヒドリガモは5ペア。いずれも休んでいて、左のような写真しか撮れません。オオバンは、3羽。

Dsc00397c_20241129143001  コガモのメスは1羽。しばらく前にも、ここにはコガモのメスが1羽、来ていました。オスはまだ見ていません。

Dsc00673c_20241129142901  九華公園の旧アヒル小屋近くではカワウが2羽。動きがけっこうシンクロしていて、楽しめます。カワウは、冬になるとたくさん集まってきます。神戸櫓跡の松の木や、野球場の照明灯の上が集合場所。多いと20~30羽くらいが来ています。神戸櫓跡の松の木は、カワウの糞で真っ白になっていきます。

Dsc01125c_20241129142901 Dsc01216c_20241129142901  奥平屋敷跡では、しばらくカワセミ・ショーが見られました。逆光の位置だったのはちょっと残念ですが、10数分も同じあたりにとどまっていてくれました。どちらの写真も、同じカワセミのものです。

Dsc01508c  奥平屋敷跡には、このほか、ハクセキレイも1羽。例の足の悪いハクセキレイです。

Dsc02037c_20241129142801  今日は、九華公園内のあちこちでカワラヒワをよく見ました。朝日丸跡では、20羽以上が集まっていました。カワラヒワは、秋に集団を作って、見合いをしてペアを見つけ、来春の繁殖をするそうです。

Dsc02084c Dsc02140c_20241129142801  朝日丸跡でモズを見たのですが、枝が多いところで、どうにも上手く撮れず、証拠写真。証拠写真といえば、九華橋近くの樹上にツグミが2羽ほど見えました。鳴き声は10日以上前から聞いていたのですが、写真が撮れたのは、今日が初めて。もう少し経つと、地上に降りてくると思います。

Dsc01941c_20241129142801 Dsc00510c_20241129144801  カモは今日は、キンクロハジロが35羽、ハシビロガモが18羽、ヒドリガモが2ペアでした。ホシハジロは今日も来ていません。昨日飛来したミコアイサも見られず。やはり九華公園には来てくれないのでしょう。

Dsc00655c_20241129145001  ユリカモメは60羽以上。そろそろ数取器を持って行かないと、数えられなくなってきています。

Dsc01838c_20241129142801 Dsc01025c_20241129142901  今日は、ユリカモメの飛翔シーンに挑戦。歩留まりはよくありません(苦笑)。

Dsc01911c_20241129142801  ユリカモメは、渡ってきて、11月中くらいは、九華公園ではエノキの実をついばんでいることがあります。この写真には、黒っぽい、小さな実をくわえているのが見えます。

Dsc00242c_20241129143301 Dsc00240c_20241129143301  散歩コースでの紅葉写真。左の写真は、玄関先から見下ろした諸戸氏庭園。かなり色づいています。イチョウの黄葉が気になって、毎日様子を見ています。朝早い時間の方がきれいです。

 Dsc00244c_20241129143301 こちらも諸戸氏庭園。大門よりも西側、水路に沿ったあたりの様子です。ここも朝早い時間がきれいです。

Dsc00254c_20241129143001 Dsc00636c_20241129142901  こちらは、桑名七里の渡し公園越しに見た六華苑の大イチョウ。右の写真は、鎮国守国神社の大イチョウ。何本かイチョウの木があります。木によって個体差がありますが、そろそろ見頃かという気がします。去年も、「ご近所イチョウ巡りツアー」に行っていますが(2023年11月30日:ご近所イチョウ巡りツアー)、ボチボチよいかも知れません。

2024年11月28日 (木)

九華公園にミコアイサのオスが飛来

Dsc00234c_20241128161101  よく晴れています。風は朝のうちは弱かったのですが、次第に強くなり、最大風速は5.9m/s。最高気温は15.6℃。室内にいますと、日がよく入ってきて暖かく過ごせます。7時半から、いつものように、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と歩いて、5.4㎞。

Dsc08842c_20241128161101 Dsc08916c_20241128161201  七里の渡跡にオオバンが4羽。今シーズン、4羽もいるところを見たのは初めて。揖斐川には、カンムリカイツブリ。

Dsc09008c_20241128161201 Dsc08979c_20241128161201  柿安コミュニティパークの電線には、ユリカモメが2羽。右の写真に写っているユリカモメ、釣り糸その他が足に絡んだのかと心配しましたが、よく見れば、釣り糸は電線に絡んでいました。

Dsc09015c  遠く、三之丸公園に見えたのは、イソヒヨドリのメスでした。

Dsc09311c_20241128161201  九華公園では、珍しいカモを目撃しました。パッと見では、カンムリカイツブリかと思ったのですが、違いました。ミコアイサのオスで、エクリプスから換羽の途中であろうと思います。そうです、あのパンダガモです(2024年1月7日:ミコアイサを見に)。九華公園でミコアイサを見たのは、初めて。残念ながら、2シーンほど写真を撮ったところで飛び去ってしまいました。

Dsc09185c  ほかには奥平屋敷跡でハクセキレイ2羽。以前は、ここにジョウビタキやモズなどがよくやって来たのですが、最近はサッパリご無沙汰。このところ、ヒヨドリも少なく、ムクドリ、ドバトはほとんど来ません。

 Dsc09667c_20241128161301 Dsc09819c_20241128161401 公園内を半周し、鎮国守国神社を通って再び社務所裏の堀に行ったら、カワセミを見つけました。20分ほど、このあたりを移動し、2回ダイビングシーンを見られました。2回とも小魚をゲットしています。Dsc00050c_20241128161401  本丸跡で、モズのオス。ちょっと遠くて、今ひとつの写真。

Dsc00124c_20241128161101 Dsc00097c  カモ、今日は、キンクロハジロが37羽、ハシビロガモが21羽(左の写真は、オス)、ヒドリガモが5ペア+オス1羽(右の写真)。ホシハジロは、最近来ていません。

Dsc09144c_20241128161201 Dsc09367c_20241128161201  ユリカモメは、52羽。野球場のフェンスによく集まっています(右の写真)。

Dsc09431c_20241128161301 Dsc09612c_20241128161301  今日も、九華公園、鎮国守国神社で「紅葉狩り」というか、「なんちゃって紅葉探し」をしてきました。左の写真は、元祖なんちゃって紅葉のところ。鎮国守国神社の拝殿前のモミジを、イチョウをバックに撮ったもの。右は、鎮国守国神社の御車祓戸のところのもの。諸戸氏庭園の紅葉がどうなっているか、気になります。秋の公開は、12月1日まで。さらにそろそろ「ご近所イチョウ黄葉ツアー」にも行かないといけません。

Dsc09208c_20241128161201  昨日の授業のQ&Aは、今朝、早くに目が覚めましたので、朝食までに仕上げられました。11月20日の記事(2024年11月20日:学生たちも風邪を引いたか?)に書きました回答エンジンを使うと、作業効率がかなり上がります。それは、Gensparkと、Feloというサイトです。詳細は、11月20日の記事をご覧ください。Q&Aは、昼前にチェックして、すでに助手の先生にお送りし、印刷をお願いしています。

2024年11月27日 (水)

志登茂川で道草バードウォッチング

241127093126011c  昨晩はよく降りました。24時間雨量で63.5mm。さらに、11時前には、石川県で震度5弱の地震があり、わが家あたりでも震度2くらい。長い時間揺れていました。天気予報では朝からよく晴れるということでしたが、実際には曇り。風もけっこうあり、ちょっと寒いかと思ったくらいでしたが、コートはなしで大丈夫。後期9回目の江戸橋での授業。

241127102544767c  出席者数は、先週に続いて、低空飛行。というか、とうとう70%を下回ってしまいました。先週に続いて休んでいる学生もあります。皆出席の学生も履修登録者の1/3くらい。ウ~ン、いったいどうなっているのやら。欠席が多くても、授業は予定通りに進めねばなりません。

Dscn6321c Dscn6323c  さて、帰る頃には割とよく晴れて、風もさほど強くありませんでしたので、志登茂川に立ち寄って、鳥見をしてきました。四日市港潮汐表で、干潮が9時14分、満潮が15時22分。いつものように、おぼろタオルの工場脇から右岸の堤防に上がって、堤防道路を江戸橋に向かって歩きながら見てきました。

Dscn6338c Dscn6332c  堤防に上がったところで、オナガガモのオス。尾がピンとしていてカッコイイカモです。その近くには、ホシハジロのオスが2羽。

Dscn6343c Dscn6354c  すこし下流方向に進んだところで、堤防の下を覗いたら、たくさんいました。オナガガモがほとんどですが、コガモも混じっています。左の写真のところを、もっと下流側から撮ったのが、右の写真。こちらの写真では、ヒドリガモがいるのも見えています。

Dscn6347c  対岸の左岸には、これはセグロカモメのようです。ということで、まあまあの鳥果というところ。持って行ったカメラは、例によってNIKON Coolpix S7000という、光学20倍ズームのコンデジですから、写真はまあこんなもの。

Dscn6329c  鳥を見ている途中で、近くにある三重大学医学部付属病院にドクターヘリが着陸。ここが、基地になっていますので、戻ってきたのかも知れません。

241127121924882c  江戸橋駅を12時42分に出る名古屋行き急行で帰宅。昼食を済ませ、出欠確認を終えたところです。あのQ&Aは、これから着手の予定。

2024年11月26日 (火)

ウグイスの証拠写真とジョビボール

Dsc07348c  曇りのち雨という予報です。アメダスのデータには出ていませんが、昼を過ぎてから小雨模様の天気になっています。気温は、現在、15.1℃。ソーラーパワーがありませんので、肌寒く感じます。7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、寺町と6.6㎞ほど。

Dsc07481c_20241126135001  いきなりの証拠写真で恐縮ですが、七里の渡跡でオカヨシガモのオス。オカヨシガモは、数は少ないのですが、昨シーズンからこのあたりに姿を見せるようになっています。

Dsc07728c_20241126135101 Dsc07765c_20241126135101  九華公園に着いてすぐ、鎮国守国神社の社務所裏でカワセミを見たのですが、カメラを向けた途端に逃げられました。このあと、奥平屋敷跡でも見たのですが、やはり撮影できず。今日はカワセミは見ただけ。小型の野鳥は少なく、奥平屋敷跡でハクセキレイ2羽。ヒヨドリとカラスはたくさんいますが、スズメ、ムクドリはあまりいません。ほかに見たのは、カワラヒワ。ツグミの鳴き声が、本丸跡で聞こえるのですが、姿は見えず。

Dsc08244c_20241126135101  九華公園の外周遊歩道の東で、イソヒヨドリのメス。曇天であまり明るくありませんでしたので、遠目にはヒヨドリかと思いました。

Dsc08359c_20241126135101 Dsc08418c_20241126135101  さらに、外周遊歩道の南で、ウグイス(左の写真)。しばらく前から、九華公園のあちこちでウグイスの地鳴きを聞いていました。姿もたまに見るのですが、写真は撮れませんでした。これも不出来な写真(今日は、そんなのばかり)。ウグイスの近くでハクセキレイ。

Dsc07818c_20241126140101 Dsc07716c_20241126135001  カモ、今日は、キンクロハジロが36羽、ハシビロガモが16羽、ヒドリガモは1ペア+オス1羽。カルガモが2羽来ていましたが、逆光の位置で上手く撮れず。右の写真のハシビロガモは、泳ぎながら採餌中。水といっしょにプランクトンなどを吸い込み、嘴の横にあるブラシのようなところでプランクトンなどを漉し採ります。

Dsc07888c_20241126140101  ユリカモメは、10羽くらい。これもあまり良い写真は撮れませんでした。この写真は、エノキにやってきて、実をついばもうとしているところ。

Dsc08471c  外堀で、ジョウビタキのメスが2羽。かなり接近したところにいましたが、縄張り争いをしている様子はありませんでした。

Dsc08595c Dsc08694c  けっこう近くまで行っても逃げません。寒いので、ふっくらしています。通称、「ジョビボール」。

Dsc08432c Dsc08457c_20241126135101  貝塚公園でアツバキミガヨランの花が咲き始めました。漢字では「厚葉君が代蘭」。北米原産の耐寒性常緑低木。日本には明治期に渡来し、丈夫で生命力が高く、手間のかからない品種であることから庭園樹として使われています。

Dsc08044c_20241126135101  今日も紅葉を探していたのですが、天気が今ひとつで、あまりきれいに見えるところはありません。左の写真は、九華公園の朝日丸跡のもの。吉之丸堀にかかる橋から撮影。

Dsc08155c_20241126135101  こちらは、シダレモミジの一種だと思います。「ベニシダレモミジ」かという気がしますが、確信が持てません。鎮国守国神社の境内にて。

2024年11月25日 (月)

久しぶりのカワセミ……余談は、今日はJRさわやかウォーキング記念日

Dsc07156c_20241125140701  今日も16.6℃になっていて、小春日和。起きてしばらくの間は、鼻水、咳が見られますが、少し経つと落ちついてきます。まだ完全復活とは行きませんが、朝7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と6.3㎞。

Dsc06423c_20241125140501 Dsc06477c  住吉水門のところでヒドリガモが1ペア。風がありませんので、水面は鏡のようです。揖斐川には、あちこちにカンムリカイツブリの姿が見えます。合計3羽。揖斐長良川の中州近くには、キンクロハジロ達が、12羽。イソシギらしき鳥が、2羽飛んでいくのも見えました。

Dsc06550c_20241125140501  柿安コミュニティパークの西にある堀では、オオバンが1羽。去年の冬も、ここでオオバンをよく見た記憶があります。

Dsc06590c_20241125140501 Dsc06636c  九華公園には7時50分に到着。まさか、カワセミがいたりしないよなと思ったら、いたので、かえってビックリ。鎮国守国神社の社務所裏の堀のところです。幸いカワセミはこちらには気づかず、今日もまた接近できました。オスのカワセミ。2枚とも同じカワセミです。

Dsc06767c_20241125140601 Dsc06796c  奥平屋敷跡で、以前のように鳥待ち。ヒヨドリ以外に来たのは、ハクセキレイ2羽。右の写真は、例の足の悪い個体。がんばって生きています。

Dsc06902c_20241125140701 Dsc07115c  ユリカモメは、12羽。二の丸橋の欄干にも並んだのですが、9羽だけ。今日は、飛翔シーンはありません。

Dsc06693c_20241125140601  カモは、キンクロハジロが47羽、ハシビロガモが16羽、ヒドリガモのメスが1羽。ヒドリガモのオスの鳴き声も聞こえたものの、姿は見えず。

Dsc07017c_20241125140701  九華公園外周遊歩道の東で、ジョウビタキのメス。なかなかじっとしてくれず、苦労しました。

Dsc07291c_20241125140401  我が家近くまで戻ってきて、住吉入江のところで、メジロの小さい群れ。ついばんでいるのは、ランタナの実と思います。

Dsc06920c_20241125140701  Dsc06905c_20241125140701 ところで、今日もあちこちで「なんちゃって紅葉」を探してきました。冒頭の写真は、九華公園の奥平屋敷跡を立教小学校の側から眺めたもの。左 の写真は、鎮国守国神社。拝殿の手前には、いつもの「なんちゃって紅葉」のモミジ。背後には、大きなイチョウが数本並んでいます。右はそのなんちゃって紅葉を東側から見たもの。いつもは裏から撮っています。

Dsc07332c_20241125140401 Dsc07344c_20241125140401  こちらは、諸戸氏庭園にある大イチョウ。外側から、この全容を見られるところはありません。散歩の帰り、玉重橋 から見たら、割とよく見えるのに気づきました(右の写真)。イチョウの左手前にあるのは、諸戸家所有の石取祭の祭車が入っている祭車庫。土蔵造です。

3ab895a7_20241125152101 Ad10bda2  余談です。サブタイトルに「今日は、JRさわやかウォーキング記念日」と書きましたが、7年前の今日、初めてJRさわやかウォーキングに参加したのです(2017年11月25日:どういうわけか、JRさわやかウォーキングへ……~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き)。今となっては何を調べていたか忘れましたが、朝5時過ぎに起きて、ネットで検索していて、このJRさわやかウォーキングを見つけたのです。おもしろそうだと思って、四日市駅で行われたJRさわやかウォーキングに行ってみたら、まさにすっかりハマってしまいました。その後、近鉄ハイキングも知り、そちらにも参加するようになり、コロナ禍の頃からは、自分でプランニングして「勝手にハイキング」も始めています。今月3日の近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」まで(2024年11月 3日:20241103近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」へ(予告編))、合計192回のウォーキング/ハイキングに出かけています。今年の夏頃、そのまとめをつくったのですが、192回で使った鉄道料金は¥196,110、現地で歩いた距離は合計1,568.1㎞となっています。昼食や弁当に使ったのは¥82,511、土産代は¥78,163。左の写真は、記念すべき初参加のとき、四日市港の稲葉翁記念公園で出会ったこにゅうどうくん。右の写真は、そのときの完歩記念パネル。

2024年11月24日 (日)

久しぶりに散歩へ

Dsc05542c  よく晴れて、風も弱く暖かくなっています。最高気温は、17.3℃。桑名市長選挙の投票日と、桑名市民芸術文化祭美術部門展が開催されていますので、8時半からまずは、そちらへ。その後、大央町、吉津屋町、京町から九華公園を一回り。田町、春日町、桑名七里の渡し公園と5.6㎞を歩いてきました。お陰様で、風邪は、ようやくかなりよくなってきました。

Dsc05550c_20241124151001 Dsc05554c_20241124151001  市長選挙の投票所は、子どもたちが通っていた小学校の屋内運動場。我が家からは、徒歩10分ほど。私が出かけた時間帯は、投票にきている人はあまり多くはありませんでした。

Dsc05558c_20241124151001  続いて、くわなメディアライブへ。1階にある多目的ホールで、桑名市民芸術文化祭美術部門展が今日まで開催中。日本画、洋画、書道、彫刻などのほかに写真も。知人が写真を出展していますので、拝観に行ったという次第。私のようなテキトー写真とは違って、本格的に取り組んでいらっしゃいますから、勉強になります。

Dsc05574c  九華公園には、9時25分頃到着。先週火曜日以来です。京町から行きましたので、いつもとは逆回り。この時間では、小型野鳥はあまり期待できません。 時間が遅いので、散歩友達は、もう帰宅した後。

Dsc05646c_20241124151101 Dsc05675c_20241124151101  公園の外周遊歩道の南東あたりにカワラヒワが10羽以上集まっていました。右の写真のカワラヒワは、若い個体のような感じです。

Dsc05699c_20241124151101  その近くには、スズメが20羽以上。スズメの個体数は、近年急速に減少しており、絶滅危惧種レベルに達する危険性が指摘されています(たとえば、こちら)。調査によれば、スズメは、年平均3.6%のペースで減少しており、過去数十年で個体数は大幅に減少しました。半世紀前に比べ、90%ほど減ったというデータもあるそうです。この減少の主な原因として、巣を作る場所の減少や食料の不足、捕食者の増加が挙げられています。

Dsc05730c_20241124151101  小型野鳥が少ないので、ヒヨドリの写真も撮ってきました(微苦笑)。普段なら、ヒヨドリや、ムクドリの写真は撮りません。

Dsc05904c Dsc05886c_20241124151101  カモは、キンクロハジロが21羽(左の写真はオス)、ハシビロガモが15羽(右の写真はオス)、ヒドリガモが1ペアとほかにオスが1羽、ホシハジロのオスが1羽で、合計40羽。

Dsc05836c_20241124151101 Dsc06001c_20241124151101  ユリカモメは、25羽。二の丸橋の欄干にも並んだのですが、たったの5羽。ここにずらっと整列したところを見たいものです。

Dsc06069c_20241124151101  親子連れの方が、カモにエサをやっていましたので、ユリカモメもやってきて大騒ぎ。飛翔シーンが撮れないかと思ったのですが、なかなか難しい。

Dsc06176c 241124095445658c  紅葉の様子も見てきましたが、まだまだというか、今ひとつというか。イチョウは木によっては、すでにほとんど落葉しているものもあります。左の写真は、鎮国守国神社にて。右の写真も、同じくですが、例の「なんちゃって紅葉」を毎年撮影するところ。ここも今ひとつ。

Dsc06274c_20241124151201 241124103108436c  続いて、諸戸氏庭園の紅葉。昨日と同じあたりですが、モミジの木の下などへ行って、あれこれ試しましたが、これもイマイチ。今週でいよいよ11月も終わりになります。今週は、水曜日に江戸橋での非常勤の授業が予定されているだけ。

2024年11月23日 (土)

外から見た諸戸氏庭園の紅葉

241123115615070c  朝のうちは曇っていましたが、9時を過ぎてからは晴れて来ました。しかし、晴れてくるのと同時に、北西の風も数m/sとなっています。冒頭の写真は、正午直前の北の空。多度山の方から雲が、季節風に乗って流れてきています。これは、冬の典型的な空模様。風邪で蟄居しているうちに、冬になりつつあります。午前中に内輪での勉強会をしましたので、散歩には行かず。風邪は、少し良くなった感じですが、まだ完全復調ではありません。

241123115348563c Dsc05524c  諸戸氏庭園の紅葉。といっても、用事のついでに、庭園の外にはみ出ているモミジを外から見てきただけです。右の写真では、中央やや下のところがそれです。諸戸氏庭園の秋の公開が、12月1日までですので、そろそろ見てこないと、見逃しそうです。そのためにも、早く体調を戻さないといけません。

Dsc05538c_20241123141001  散歩していませんので、ネタがなくなっています。今日もまた、眺望写真を少し。これは、長良川河口堰。私がときどきバードウォッチングに出かけるところです。玄関先から見えていますが、ここに行くには、伊勢大橋を渡って、回り道が必要。クルマで10~15分くらい。可動堰で、長さは661m、堰の高さは8.2m。長良川左岸に駐車場や、アクアプラザながらという資料館があります。堰の上に管理橋が通っていて、中州まで渡れます。中州には、親水広場が設けられています。

241123115408105c  そろそろ散歩にも復帰したいと思っています。明日は、桑名市長選挙の投票日ですから、投票に行きがてら、できれば少しくらい散歩をしてきたいところです。写真は、諸戸氏庭園の主屋と、大門(左端に少し見えています)。

 

2024年11月22日 (金)

いまだ蟄居中

Dsc05516c_20241122154001  結局、今日も蟄居しております。江戸時代まででしたら、武士や公家に対する刑罰の1つとして、閉門の上、自宅の一室に謹慎させるのが、蟄居(ちっきょ)でしたが、私の場合は、風邪が治り切りませんから、自発的に外出を控えています。昼過ぎまではよく晴れて、最高気温も18.6℃と暖かかったのですが、午後からは次第に曇ってきています。非常勤先から、後期の期末試験の実施方法などについての連絡が届きましたので、それへの回答をするついでに、いかにも早すぎるのですが、試験問題や座席表をつくってしまいました(微笑)。まぁ暇もありますし、年を取ってからは、こういうことは早め早めに済ませるようになって来ています。

Dsc05502c_20241122153701  外出していませんので、昨日の続き。玄関先から北東の方角を見た写真です。手前は、諸戸氏庭園の森。川は、手前が揖斐川、中州を挟んで向こうが長良川。その向こうは、桑名市長島町。桑名水郷花火大会は、この写真よりも左手の中州が打ち上げ場所になります(2024年7月28日:20240728桑名水郷花火大会)。長島町のずっと向こうに高層ビルがいくつか並んでいるのが見えます(写真のちょうど中央)。このあたりが、名古屋駅。さらに、写真の右手奥には、恵那山も見えています。冬、空気が澄んで、風が強い日には、日本アルプスもよく見えます。例えば、今年2月16日にもそういう記事を書いていますので、ご興味がおありでしたら、ご覧ください(2024年2月16日:日本アルプス遠望)。

Dsc05510c  ブロ友のエムライトさんが昨日の記事にコメントを書いてくださって、ナガシマスパーランドを望遠でもっと見たいというご要望。午後から写真を撮りましたので、曇っていて、こんな風にしか撮れません。600mmズームで撮って、自動修正をかけリサイズしたのみ。ナガシマスパーランドの南端あたり。ジャンボ海水プールがあるところです。眺望写真は、これから寒くなった方が、よく見えて、きれいにとれますので、また改めてということでご容赦願います。

 風邪が長引いてしまい、出かけたいと思っていた展覧会がもう終わってしまっていたり(Dsc05500c_20241122153701石水博物館の「京商人の美意識」)、あきらめないといけないかも知れなかったりします(パラミタミュージアム京の百景愛知県美術館相国寺展)。体調管理をきちんとするのは、もちろんですが、これからは行きたいと思ったら、サッサと行ってくる方がよさそうです。2、4枚目の写真は、昨日の撮影です。

2024年11月21日 (木)

ベランダからの眺望

Dsc05498c_20241121142901  好天で、最高気温は19℃にまで上がっています。気温の変化がこうも激しいと、ついて行けません。ただ、昼前からは、北西の風が数m/sも吹いています。昨日、授業に行って、風邪がぶり返したような感じがしますので、今日は、またもや蟄居状態に戻っています。今年の風邪は、咳などが残って、治りにくいようですから、年寄りはとくに用心が必要です。朝、新聞を取りに降りただけで、あとはベランダに出たくらい。散歩に行きませんでしたので、昨日の授業のQ&Aも、午前中早くに完成し、すでに助手の先生にメールでお送りして、印刷などをお願いしました。

Dsc05490c_20241121142901  話題がありませんので、ベランダからの眺めでも。拙宅マンションのベランダは、ほぼ南向き。日当たり良好で、冬、太陽が低い位置になりますと、リビングの奥にある和室の入口近くまで日が入ります。冬でも、昼間は暖房が必要ないこともあります。建物の南は、すぐ近くには他に高い建物はありませんので、眺望も良好。

Dsc05484c  この写真、中央を左右に通っているのは、伊勢湾岸自動車道。左の方にガントリークレーンと橋脚が見え、ほぼ中央にうっすらと背の高い建物が見えます。これは、中部国際空港(セントレア)の管制塔です。我が家の周囲の空では、セントレアを発着する飛行機がよく見えます。

Dsc05487c_20241121142901  東の方には、遊園地が見えます。ナガシマスパーランドです。ナガシマスパーランド、なばなの里などを含むナガシマリゾートの集客数は、2023年度は約1,300万人と、東海3県でトップだそうです。中央からやや左に見える建物は、ホテル花水木

Dsc05495c_20241121142901  もう少し東を見ますと、森が見えます。ここが九華(きゅうか)公園。旧桑名城跡に整備された公園で、ここが、マイ・パークです。「九華」は、桑名の美称(九華で、「くはな」と読めます)。公園に向かって左に建っているのは、柿安本社ビル。明日は、どうなるでしょう。散歩に行きたいのは、山々ですが、無理は禁物。

2024年11月20日 (水)

学生たちも風邪を引いたか?

241120093051696c  終日曇りで、気温も9.8~14.4℃とあまり変化がありません。こういう日は、寒く感じます。朝のうちは、少し北風もあってとくに、でした。今日は、後期8回目の江戸橋での非常勤の授業。風邪が抜けきっていないこともあって、今シーズン初めて、コートを着て出かけました。授業を終えて帰る頃には、風は弱まったのですが、陽が当たらないと、ソーラーパワーが得られず、元気も今ひとつ出ない気がします。

241120102943541c  体調を崩している学生も多いのか、出席率は、今シーズン最低の70%台前半に急降下。ただし、履修登録者数が30名あまりですから、3人欠席すると、出席率は10%近く下落します。私も、何となく調子に乗らないまま、授業を終えました。試験を含めて全16回の授業ですから、昨日も書きましたが、これで折り返し地点に到達。いよいよ「定年カウントダウン」の段階に入ります。前職の時、定年を迎えられる先生が、1年近く前から、ご自身に「定年になる」と言い聞かせておられたのを思い出します。

241120080138497c  風邪は、いつぞや書きましたように、コロナでもインフルでもないとは思うのですが、なかなか抜け切りません。もう少し蟄居していた方が良かったかもしれません。息子に聞いても、職場でも風邪が流行っているそうですし、咳が取れない人も多いといいます。土曜日にもう1つ、予定がありますから、明日、明後日は大人しくした方が良いかもしれません。非常勤の定年を迎えるということは、古希を迎えることですから、それも十分自覚しないといけません。老け込む必要はありませんが、いつまでも若い気でいては、思わぬところでひっくり返るかもしれないからです。スプレーマムは、近所のお宅にて。いろいろな色が育ててありました。

241120080133557c  思い出しましたので、追記します。授業の出席票に質問、感想などを書いてもらいます。それへの回答、コメントを書くのに、専門書や辞書など手元にある資料を参照しますが、それ以外にもネットで情報を検索することがあります。これまでは、Googleを主に用いていたのですが、最近、Gensparkと、Feloという無料の検索サイトを主に使っています。これらは「回答エンジン」と呼ばれるもので、質問を投げかけると、生成 AI がインターネット上のコンテンツを効率よく要約してくれるのです。Feloは、日本のものです。Googleも、このところ検索をすると、AIによる概要や、さらなる質問を表示してくれるようになっていますが、回答エンジンには、回答の正しさを確保するために、偽情報かどうかを確認しやすいように、根拠となる文献を提示してくれるという特徴があります(これはかなり重要なポイント)。これまでのインターネット検索で表示される結果は、関連のあるホームページのリストですから、私たちがそのリストから自分で選んで、該当するホームページを読み、また検索結果のリストに戻っては、別のホームページに飛ぶ、といった作業を強いられ、検索したとしても、その後に、何度もクリックする必要がありました。これに対して、回答エンジンは、そのリストの先のホームページの内容をまとめてくれるため、欲しい情報に一回の検索でたどり着けることが多いのです。PRESIDENT Onlineに載っていた“知らないことを「ググる人」は時代遅れ…東大教授が毎日使っている「無料で高性能の検索サービス」 この便利さに慣れると、古典的な検索エンジンには戻れない”が参考になります。

2024年11月19日 (火)

久しぶりの散歩へ……カワセミに会えました

Dsc04757c_20241119112801  今朝の最低気温は7.6℃。今月9日が7.0℃でしたので、今シーズン最低ではありませんでしたが、それでも冷えた感じ。北西の風も5m/s前後とけっこう吹いていて、寒く感じます。風邪はかなりよくなったのですが、まだ完治とは行かない感じです。それでも、7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と5.2㎞。九華公園内をあまり歩き回りませんでした。

Dsc04830c_20241119112801 Dsc04813c_20241119112801  風がありましたから、揖斐川は波立っていて、水鳥は見えません。七里の渡跡で、オオバンが1羽。コガモもメスが2羽。今シーズン、まだコガモのオスは見ていません。

Dsc04903c_20241119112801  同じく七里の渡跡にヒドリガモが3ペア。

Dsc04932c_20241119112801  九華公園に着いてすぐにカワラヒワ。高い木のてっぺんにいます。今日は、強風のためか、ヒヨドリ、ドバト、カラスはあまりいませんでした。ムクドリはまったく見ていません。

Dsc04990c  カワラヒワの写真を撮って、奥平屋敷跡に向かおうとしたら、九華橋の方からカワセミが飛んでくるのが見て、慌てて引き返し、1枚。カワセミの方から、姿を見せに来た感じ(微笑)。日陰でしたので、今ひとつきれいには撮れず、その点はちょっと残念。

Dsc05112c_20241119112901  旧アヒル小屋のところにカワウが2羽。寒くなってきてから、カワウがたくさん集まってきています。神戸櫓跡の松の木には、多いときには20羽以上のカワウが止まっています。冬になると、カワウたちは、集団で堀に降りてきて、漁をします。その方が効率がよいのでしょうか、けっこうな確立で魚を捕まえています。ただ、これまでのところ、集団で漁をしているときに、ちょうど魚を捕まえたシーンは撮ることができないでいます。

Dsc05162c_20241119112901  奥平屋敷跡では、ハクセキレイ。太っているのではなく、寒いので、ふっくらしています。羽毛の下に空気を入れているといわれています。いわば、自家製ダウンジャケットです。

Dsc05137c_20241119112901 Dsc05218c_20241119112901  カモは、キンクロハジロが38羽、ハシビロガモが14羽、ヒドリガモが2ペアにオス1羽で、合計57羽。左の写真はキンクロハジロのオス、右はハシビロガモのオス。風で散歩に行っていませんでしたので、この間の状況は分かりませんが、ホシハジロの姿が見えなくなっています。

Dsc05264c_20241119112901 Dsc05286c_20241119112901  こちらは、ヒドリガモ。左の写真がオス、右がメス。

Dsc05250c_20241119112901  ユリカモメ、今日見たのは、1羽だけ。これまでにもっともたくさん来たときには、200羽くらいいたのですが、最近は少なめです。

Dsc05382c_20241119113001  九華公園に隣接する鎮国守国神社に、私が「なんちゃって紅葉」とよぶスポットがあります。寒くなりましたので、かなり色づいてきましたが、今年の紅葉はどうなるでしょう(2023年11月24日:20231124「なんちゃって紅葉」特集)。昨日見てきた六華苑の大イチョウ、黄葉はまだまだでした。ほかにも徒歩圏内に大イチョウが何本かありますので、また今月下旬から来月早々にかけて「ご近所イチョウ巡りツアー」に行きたいと思っています(2023年11月30日:ご近所イチョウ巡りツアー)。

Dsc05459c_20241119113001 Dsc05443c  明日は、江戸橋での非常勤の授業。第8回になりますので、明日で折り返し地点に到達。今年度で、この非常勤講師も定年を迎えますので、そろそろ定年に向けてのカウントダウンが始まります。平成29(2016)年度から非常勤で講義をしていますので、丸9年となります。これまで休講としたことはありませんので、このまま最後まで無事に勤められるようにしなければなりません。左の写真は住吉入江沿いにあるソメイヨシノ。右は、立教地区まちづくり拠点施設にあるカリンの実。

2024年11月18日 (月)

外の空気を吸ってきました(微笑)

Dsc04569c  最大風速が6.6m/sとかなり強い風が吹いていますが、正午現在で気温は19.4℃にもなっています。風邪はかなりよくなりましたが、完治といって良いかどうか、微妙な気がしましたので、いつものような散歩は取りやめ。10時半頃から、拙宅近くの住吉入江を一周し、その後、住吉神社、桑名七里の渡し公園と歩いてきました。1.5㎞くらいです。まぁ、30分弱、外の空気を吸ってきたという程度。

241118105807060c 241118105836812c  この時間帯、野鳥はあまり活動していません。途中で見たのも、ヒヨドリと、ハクセキレイくらい。花もあまり咲いていませんし、昆虫も少ないので、見るものはこれくらい。六華苑の大イチョウです。長屋門の前にあります。かなり大きな木なのですが、そのサイズは、ネット検索では出て来ません。右の写真は、桑名七里の渡し公園から大イチョウのそばに行って、見上げたもの。これら2枚はスマホ写真。

Dsc04753c_20241118121601 Dsc04743c_20241118122701  諸戸氏庭園にも大きなイチョウの木がありますが、これは外からは全体像を眺めることはできません。左の写真でほぼ中央に見えているのが、それ。諸戸氏庭園は、今日は休園日ですが、12月1日まで秋の公開期間。外から見えるところでは、モミジも少しずつ紅葉しているようです。

Dsc04737c_20241118121601  明日の天気予報は、晴れのち曇りで、最低気温6℃、最高気温16℃となっています。最適音が10度を下回るのは、今シーズン初めて。散歩に行けるかどうかは、体調次第かも知れません。写真は、諸戸氏庭園南の住吉入江あたり。ここは冬でも、諸戸氏庭園で北風がかなりさえぎられますので、散歩の終わりに休憩&日向ぼっこをするのに最適。

2024年11月17日 (日)

蟄居生活3日目

Dsc04554c_20241117112401  曇りという予報でしたが、次第に晴れてきました。鼻水も、のどの痛みもかなり治まってきて、風邪はかなりよくなりましたが、まだ完治とはいえませんので、今日も蟄居継続中です。明日には、足慣らしに散歩に行きたいと思いますが、火曜日くらいからは、最低気温が10℃を下回り、一気に寒くなるそうですから、風邪がぶり返さないよう気をつけなくてはなりません。

Dsc04557c_20241117112401  この写真は、我が家の北東側。中央は、借景にしている諸戸氏庭園。主屋の背後に大きなイチョウの木が見えていますが、色づき具合はまだまだという感じです。諸戸氏庭園の紅葉を見たいと思っていますが(2022年11月27日:20221127諸戸氏庭園の紅葉 ちなみに去年は見なかったようです)、今年はどんな具合になるか気になるところです。今週は、水曜日に江戸橋での非常勤の授業があるほか、週末は、心理アセスメントについての、ごく内輪での研修会を依頼されています。

 暇つぶしのための余談。中日新聞の朝刊に「マイナ一本化前に困惑の声…「資格情報のお知らせ」って何? 周知進まず「確認書」と混同も 」という記事が載っていました。マイナンバーカードのICチップには、カード面に記載されている情報(氏名・住所・生年月日・性別・個人番号・本人の写真など)や、公的個人認証の電子証明書など、限られたものしか記録されていません。マイナ保険証として使うにしても、加入保険組合、保険証番号などはマイナカードには入っていませんから、記事がいう「資格情報」が、本人に知らされる必要があると、私自身は思っていました。保険証番号その他を本人が知らないままというのは、ありえません。案の定ということです。これなら、今まで通り保険証を発行していた方が、「資格確認書」を別に発行する手間もいらないのにと思います。マイナ保険証に一本化するということを決めた経緯も不明のようですが、少数与党となりましたから、これからしばらくはこういうよく分からないまま強引に何かが進むということもなくなるのでしょうか。

2024年11月16日 (土)

相変わらず蟄居中

Dsc02692c  風邪引き2日目で、相変わらず蟄居しています。朝食、身支度はいつも通り済ませ、その後は、昼食を挟んで、ひたすら寝ています(笑)。パソコン、SNS、テレビはほとんど接していません。最近、SNSは面白くなくて、脱SNSをしようかと思うこともありますので、その予行演習のような感じ。メールは、先ほどチェックしましたが、この年になりますと、重要/必要なメールはほとんどありません(微苦笑)。テレビ番組の録画は、またいつでも見られますし、その気がなくなったら消せばよいので、取り敢えず関心のある番組は録画予約しています。本は読みたいと思うのですが、鼻水と咳が少し出ます。それも座った姿勢になるとよく出ますので、長続きせず。

2024年11月15日 (金)

蟄居中

Dsc00914c  どうやら風邪を引いたようですので、今日は、蟄居しています。熱はありませんし、節々が痛むということもありません。のどがやや痛いのと、鼻水が少し出るくらい。咳はほとんどありません。コロナやインフルではないだろうと思っています。わざわざ受診するまでもないでしょうから、市販の風邪薬を服用して様子を見ています。録りためたビデオを見たり、先日の市民大学のまとめをしたり、本を読んだりしていますが、どれも根気が続きません。寝ているのがベストのようです(笑)。それから、どうぞお気になさらず。適当な写真がありませんので、月曜日に撮ったものです。この日、桑名七里の渡し公園は、休園日でした。

 

2024年11月14日 (木)

カワセミ2羽

Dsc04529c_20241114153001  曇りで最高気温も17.0℃と、いささか肌寒く感じられます。今朝は、7時10分から散歩へ。住吉神社、九華公園を2周、内堀公園、京町、寺町と6.3㎞。最近は、鳥を求めて、九華公園内を2周するのが習慣になりました。

Dsc03204c_20241114153201 Dsc03166c  船津屋さんの近くでジョウビタキのメスを見たものの、遠くて証拠写真以下で、割愛。珍しく七里の渡し跡にカワセミが来ていました。ごくたまにここで見かけます。カルガモ2羽も来ていました。オオバンもいたのですが、あいにくの曇天で真っ黒に写っていて、これまた割愛。

Dsc03272c_20241114153201 Dsc03290c  三之丸公園では、モズのメス。散歩の初めからいろいろと見られたのはよいのですが、曇っていてはきれいに撮れません。三の丸水門のところには、イソヒヨドリのメス。

 Dsc03487c 九華公園に着いて、相撲場近くでコゲラ、シジュウカラ、メジロの混群がいたのですが、何とか写真が撮れたのは、コゲラのみ。

Dsc03976c Dsc04251c  カモ、今日は、キンクロハジロが31羽(左の写真はオス)、ハシビロガモが18羽(右の写真はオス)、ヒドリガモのオスが1羽にメスが2羽。ホシハジロの姿はありませんでした。

Dsc03599c_20241114153101 Dsc03728c_20241114153101  ユリカモメは、32羽が来ていました。野球場のフェンスに集合するのですが、二の丸橋の欄干にはまだ並びません。右は、ユリカモメのお尻写真(笑)。フェンスに並ぶと、何羽ものお尻写真が撮れるのですが、それはまたこれから。

Dsc04058c_20241114153101 Dsc04157c_20241114153101  奥平屋敷跡で、ジョウビタキのオス。その近くには、ビンズイがいたのですが、これがまた何とも撮影しにくいところ。

Dsc04376c_20241114153001  内堀公園に向かおうと、九華公園の外周遊歩道の南を歩いていたら、奥平屋敷跡にカワセミが来るのが見えました。ちょっと遠かったのですが、何とかカワセミも撮影。

Dsc04470c Dsc04483c_20241114153001  内堀公園では、ハクセキレイが2羽。左の写真のハクセキレイは、左足が悪いので、九華公園にもよく来る個体と思われます。2つの公園は、直線距離で250mほどですから、十分に行動範囲内なのでしょう。

Dsc04094c_20241114153101  こちらは、毎年、「なんちゃって紅葉スポット」としているモミジの木。少し色づいてきていますが、今年の紅葉はどうなるでしょう。昨日の授業のQ&Aは、散歩から帰って、午前中でほぼ完成。これからチェックし、修正するつもりです。

【追記(11/14 夕方)】 写真が撮れなかったものですから、本文に書き忘れました。今日、九華公園でツグミを目撃しました。数日前から本丸跡の高い木からツグミの鳴き声と思われるものが聞こえていたのですが、姿を見たのは、今日が初めてです。

2024年11月13日 (水)

授業後、三重県立美術館で「知っておきたい 三重県の江戸絵画」を見てくる

241113102119816c  今日も気温が上がり、桑名では23.6℃になっています。何度も書きますが、11月中旬とは思えない気候。江戸橋での非常勤の授業も7回目。来週で折り返しとなります。出席率は、80%台前半で推移しています。まぁ、これくらいでしょう。欠席が続く学生も少しいますし、失格を宣言せざるを得ない学生も出て来ています。

241113095634854c  今日は、ビックリしたことがあります。非常勤講師控え室から教室に向かう途中、消防車の音が聞こえ、バン!という爆発音もして、白い煙が西の方から漂ってきたのです。教室に着いたら、窓の外はかなり白く、学生たちが外を覗いています。「ゴミ収集車が燃えているらしい」という話でした。ネットで検索しても、ニュースとしては出ていませんでした。ゴミとして出してはいけないものが混じっていたのか、という気がします。

241113125512460c  終了後、この時期ならいつもは志登茂川に寄ってくるのですが、今日はこちらへ。かねてからの計画通り、三重県立美術館(津市大谷町)で開催中の「知っておきたい 三重県の江戸絵画」を見てきました(¥700)。江戸橋駅から津駅まで近鉄電車で、津駅から美術館へは徒歩でも行けますが、往きは上り坂が続きます。2区間だけ三交バスに乗車(¥230)。帰りは、津駅まで歩いてきました。10分ほど。写真にもありますように、蘇我簫白(そがしょうはく)、月僲(げっせん)、増山雪斎(ましやませっさい:伊勢長島藩増山家5代藩主)の書画が出ています。いずれも三重県ゆかりの人物。簫白、雪斎は見たことがありましたが、月僲は、何年か前、名古屋であった展覧会を見逃したのです。月僲は、伊勢古市にある寂照寺の住職でした。寂照寺は、歩いて伊勢参りに行ったときに訪ねていて(2021年12月30日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その2)……長峰神社、麻吉旅館、寂照寺、伊勢古市参宮街道資料館から牛谷坂にある両宮常夜燈へ)、その際、月僲を知り、絵を見てみたいと思っていたのです。これで念願が叶いました。こちらに出品リストがあります。図録も入手(¥800)。作品ごとに、展示につけられていた解説文が載っており、なかなかおもしろそうです。石水博物館(津市垂水)で開催されている「京商人の美意識」も美学の先生に勧めていただいているのですが、津駅から榊原車庫行きのバスで行かねばなりません。授業後、2つの展覧会を回るのは、ちょっと大変で、今日はパス。

241113133807240c 241113132624289c  昼食は、津駅に戻り、私の好きなそじ坊で蕎麦。「ぶっかけ3種そば」をいただいてきました(税込¥990)。昼食を済ませ、同じ駅ビルチャムの3階にある別所書店で文庫本5冊を買って、津駅発13時56分の名古屋行き急行で帰宅。出欠チェックを終えたところで、例の、授業のQ&Aは、これから。

2024年11月12日 (火)

願い叶ったり……九華公園にホシハジロも登場

Dsc03057c  昨日ほどではありませんが、今日も暖かくなっています。11月中旬とはとても思えません。23.8℃。今朝も7時から散歩へ。住吉神社、九華公園をほぼ2周、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、寺町と7.5㎞(Google Fitのデータです)。かなり歩き回りました(笑)。

Dsc02456c_20241112145601 Dsc02493c_20241112145601  揖斐川にヒドリガモのオスが2羽、メスが1羽浮いていたのと、船津屋さんの裏手でジョウビタキのメスを見たのですが、九華公園まで、これという写真は撮れず。九華公園には、今日はホシハジロが登場。これでカモは、役者が揃いました。左の写真がホシハジロのオス、右がメス。ホシハジロは、この1ペア。

Dsc02384c_20241112145601 Dsc02808c  ハシビロガモは、合計18羽と増えました。左の写真は、ハシビロガモのオス。ヒドリガモは、今日は、オスが2羽にメスが3羽。たぶん2ペア+メス1羽という構成。右の写真は、ヒドリガモのメス。

Dsc02533c Dsc02527c_20241112145601  もっとも多いカモが、こちら、キンクロハジロ。合計37羽。左の写真がオス、右がメス。これでカモは、合計62羽。過去には100羽を優に超えるカモが来ていますから、それの再来を願っています。

Dsc02845c_20241112145601  キンクロハジロのいろいろな姿を狙ってみました。橋の上、ほぼ真上から狙ってみたら、ビックリしたようです。

Dsc02569c_20241112145601 Dsc02661c_20241112145601  ほかには、アオサギが2羽飛来。左の写真は、神戸櫓跡に来たアオサギ。機嫌が悪いのか、雄叫びのようなものをあげていました。九華橋近くの樹上にもアオサギ(右の写真)。こちらは、8時前にどこかからご出勤。

Dsc02918c_20241112145501 Dsc02765c_20241112145601  今日は、小型の野鳥は少なく、九華公園で撮れたのは、カワラヒワとハクセキレイのみ。ウグイスを2回ほど目撃したのですが、さすがに手強く、カメラを向けることも難しい。

Dsc033031c  この写真のジョウビタキのオスは、九華公園の南にある住宅街にて。

241111183855044v 241111183840138c  余談。今までテレビで何度か見たことはあったのですが、初めて食べました。サラダパンです。愚息の土産。滋賀方面に行ったのではなく、若狭に行くのに北陸道のサービスエリアにでも立ち寄って買って来てくれたようです。マヨネーズで和えた刻みたくあんのペーストをコッペパンに挟んだ調理パンですが、美味しい。70年近くの歴史があるとか。このほかにさんとく三太郎の鯖寿司、焼き鯖寿司ももらったのですが、あまりに美味しそうで、写真を撮る前に食べてしまいました(苦笑)。

2024年11月11日 (月)

九華公園にビンズイとユリカモメ登場

Dsc01912c_20241111172301  11月も中旬になりましたが、今日の桑名は夏日でした。26.0℃にもなっています。散歩してきたら、少し汗を掻いたくらいでした。その散歩は、7時から住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、寺町と6.0㎞。最近は、九華公園内をほぼ2周してきます。

Dsc00823c_20241111172201 Dsc00830c_20241111172201  散歩に出てすぐ、住吉ポンプ場の避雷針にモズのオス。このときは曇っていましたので、こんな写真。ポンプ場の向かいに桑名七里の渡し公園がありますが、そこにはジョウビタキのオス。これも、イマイチの写真。

Dsc01019c Dsc00996c  三之丸公園の電柱には、モズのメス。これは、柿安コミュニティパークから撮りましたので、かなり遠い。その柿安コミュニティパークには、ハクセキレイ。

Dsc01062c_20241111172201  九華公園では、ずいぶん久しぶりにアオサギさんがやってきていました。いつものように、九華橋近くの樹上にいます。なんだか、あまり機嫌はよくなさそうな表情に見えます。

Dsc01545c_20241111172301  二の丸跡では、ビンズイが2羽。先日、散歩&鳥見友だちのYさんが見たとおっしゃっていましたが、私は今シーズン初。渡り鳥ではなく、漂鳥なのですが、九華公園へは冬になるとやってきます。

Dsc01773c Dsc01843c_20241111172301  さらに、先日は見ただけで写真が撮れませんでしたが、ユリカモメが12羽ほど飛来。公園内にある野球場のフェンスや、国旗掲揚のポールの上に止まっています。

Dsc01257c  飛翔シーンの撮影にもチャレンジしたのですが、まだまだ修行が足りません。練習を重ねます。

Dsc01655c_20241111172301  公園を1周半ほどして、鎮国守国神社の社務所裏に行ったら、カワセミ君が堀端に止まっていました。いるような気がしたのです。カワセミ・センサーは衰えていないようです(笑)。

Dsc01609c_20241111172301 Dsc01558c_20241111172301  カモは、今日は合計44羽。ヒドリガモが1ペア(左の写真は、オス)、ハシビロガモが17羽(右の写真はオス)、キンクロハジロは25羽。数としては、ほぼ例年くらい。あとは、ホシハジロに来て欲しいところ。

241111125438288c 241111125448219c  ところで午後からは、市民大学郷土史学科の講座に行ってきました。今年6回目。旧桑名藩領であった富田(四日市市)、縄生など(朝日町)方面から東海道を上ってきて、今回は、七里の渡あたりについて。講師の先生が資料もたくさん用意してくださいますので、大変興味深く聞いています。今回もまた、自分でさらに調べて、独自に(と書くとかっこよいのですが、まぁ勝手にということ)資料をまとめます。講座は、残り1回。

2024年11月10日 (日)

2ヶ月ぶりの長良川河口堰……九華公園にも行き、今日もカワセミ

Dsc00763c_20241110135701  曇りのち雨という予報ですが、雨は夜遅くから明日の朝に書けて降るようです。朝のうちは晴れ間がありましたが、その後は薄曇り。最近、長良川河口堰に行っていませんでしたので、ちょっと様子を見てきました。クルマで行き、その後は、九華公園へ。歩いたのは合計6.8㎞。

Dsc08746c_20241110135401  長良川河口堰に来たのは、9月7日以来。ほぼ2ヶ月ぶり(2024年9月7日:九華公園でカワセミと、コサメビタキあるいはエゾビタキ……2ヶ月ぶりに長良川河口堰へも)。ブロ友のひらいさんの情報では、キンクロハジロや、カンムリカイツブリがやってきているということでしたので(2024.11.09 223枚目)、様子を見るため。7時頃到着。

Dsc08762c_20241110135501  まずは長良川の左岸、上流側の魚道。アオサギさんが1羽。朝日を浴びて佇んでいます。

Dsc08785c Dsc08781c_20241110135501  河口堰の下流側には、多数のキンクロハジロ。この時点で110羽以上。カウンターを持って生きませんでしたので、概数。このあと、さらに10数羽ずつ何回かキンクロハジロが飛来していましたので、最終的には、優に150羽を超えたと思います。他の種類のカモはいないようでした。

Dsc08903c_20241110135501 Dsc09007c_20241110135501  長良川の右岸、閘門の下流側には、コサギが1羽。ほかに、遠いところにアオサギも3羽。右岸上流側の魚道のところでは、イソシギ。イソシギは、このあと、親水広場にあるアユの孵化試験を行う水路でも見かけました。

Dsc09075c_20241110135501  Dsc09082c 同じく魚道のところには、ハクセキレイ。魚道の上には、アオサギも、なにやら踏ん張って立っている様子。アオサギの、こういう後ろ姿を見ると、蓑でも身につけているように見えます。

Dsc09168c_20241110135601 Dsc08857c  カンムリカイツブリは、合計10羽近く見られました。堰の上流側には、カルガモも20羽弱。

Dsc09189c_20241110135601 Dsc09236c_20241110135601  親水広場では、ハクセキレイくらい。長良川左岸の駐車場に戻る途中、閘門のところにアオサギ。色から見て、若い個体のようです。このあと、駐車場でモズを見つけたのですが、写真は撮れず。

Dsc09407c_20241110135601  九華公園には、7時45分頃到着。本丸跡の松の木でカワラヒワ。近くの柳には、メジロや、コゲラもいたのですが、このときは上手く撮れず。

Dsc09835c  二の丸跡では、たくさんの鳥が出て来ました。まずは、ジョウビタキのオス。口を開けています。そこをよく見ますと、黒い、丸いものが見えます。これは、ペリット。鳥には歯がありませんから、食べ物は基本的に丸のみします。骨や毛、種子、昆虫の外骨格といった消化しにくいものも飲み込んでしまいます。ものが大きかった場合や量が多い場合には、口から吐き出します。これがペリットです。もう少しシャッターを押し続けていたら、ペリットがでたところも写ったかもしれません。

Dsc09912c_20241110135601 Dsc09963c_20241110135601  さらにコゲラ。今日もまた、オス。後頭部に赤い印が見えます。シジュウカラも2羽ほど、近くにいました。賑やかでした。

Dsc00011c  そこにでてきたのが、こちら。ムシクイ。夏鳥なのに、まだいます。少し寒くなってきましたが、このあたりにまだいて、大丈夫でしょうか。

Dsc00689c_20241110135701 Dsc00294c_20241110135701  カモは、堀のあちこちに分散していますが、ハシビロガモが15羽、キンクロハジロが37羽、ヒドリガモが1ペア。ヒドリガモは、すぐにまた、いなくなってしまいました。ホシハジロは、まだ来ていません。

Dsc00606c  本丸跡では、モズのメス。半分、木の葉っぱに隠れています。

Dsc00565c_20241110135701  今日は、カワセミはいないかと思ったら、吉之丸堀にかかる橋を渡っているとき、本丸跡の花菖蒲園近くにいるのを発見。急いで回って、撮影できました。

Dsc08830c Dsc09289c_20241110142301  今週は、明日、市民大学郷土史学科の講座。水曜日は、いつものように、江戸橋での非常勤の授業。明日以降、また温かくなるという予報。明日など、最高気温は25℃となっています。土曜日には、近鉄ハイキング「旧・伊勢鉄道想い出跡と秋の専修寺を訪ねて」が開催されます。伊勢鉄道廃線跡は、以前訪ねたことがあります(2018年3月25日:近鉄ハイキング「(旧)伊勢鉄道廃線跡めぐり」へ)。専修寺にはもう何度も行っていますが、私の好きなお寺ですから、天気がよければ、行きたいと思っています。さらに、三重県立美術館で開催中の「知っておきたい 三重県の江戸絵画」や、パラミタミュージアムの「京都百景」なども見たいと思っているのですが、行けるでしょうか? 写真は、長良川河口堰にて。

241110182400234c 241110182414669c 【付記(11/10夜)】 今日の夕方、18時30分に外から花火のような音が聞こえてきました。急いで出て見ると、住吉神社あたりから花火が打ち上げられていました。ネットで検索しても情報は出て来ません。スマホ写真です。

2024年11月 9日 (土)

今日もカワセミ……桑名市博物館で小林研三展も見て来る

Dsc07128c  朝は7.0℃と冷えましたが、日中は気温が上がって、19.6℃となっています。好天で散歩日和。JRさわやかウォーキングで、新幹線名古屋車両所に行く企画があり、ちょっと気持ちが動いたのですが、JR名古屋駅から中村公園に立ち寄って、名古屋車両所を往復するルート。都会の町中を立ち寄るところもなく、8.7㎞も歩くのはどうもなぁと思って、いつも通りの散歩へ。7時から住吉神社、九華公園、内堀公園。ここから桑名市博物館に立ち寄って、特別企画展「生誕百年 小林研三 ―モンペエ会と桑名のアートシーン―」を見て、京町、寺町を通って帰宅。6.5㎞。

Dsc07161c_20241109150001  拙宅マンションのプレイ・ロットにハクセキレイが来ていました。ここには、スズメ、ムクドリなどのほかに、ハクセキレイ、冬になるとシロハラなどが来ることがあります。

Dsc07282c_20241109150001 Dsc07232c  揖斐長良川の中州にはアオサギが1羽、また、揖斐川にはキンクロハジロが10数羽いるのが見え、さらにヒドリガモの鳴き声も聞こえてきました。カンムリカイツブリも1羽浮かんでいます。七里の渡し跡では、コガモのメス。これ1羽だけでした。

Dsc07587c_20241109150001 Dsc07543c_20241109150001  九華公園の堀には、キンクロハジロ(左の写真)が28羽、ハシビロガモ(右の写真)が10羽、ヒドリガモが1ペアで、カモたちは合計40羽になりました。この数は、今頃としては、例年並み。ただし、ヒドリガモは、しばらくして姿を消してしまいました。

Dsc07889c_20241109150001  奥平屋敷跡にいると、カワセミが来たのですが、すぐに二の丸跡へ移動。移動した先が、光の当たり方が微妙なところで、黒っぽく写り、アイキャッチができないところ。そのうち飛び去ってしまったのですが、ひょっとしたらと思い、鎮国守国神社へ。いました(微笑)。カワセミへの勘は、鈍っていないようです。

Dsc08161c_20241109150001  奥平屋敷跡に戻って、散歩&鳥見友だちのOさん、Yさんと話していたら、モズのメスがやってきました。木のてっぺんの小さいところにちょこんと止まっていて、かわいい。

Dsc08304c_20241109150001  朝日丸跡では、ジョウビタキのオス。写真は、ちょっと今ひとつ。

Dsc08376c_20241109150001 Dsc08465c_20241109150001  九華橋に来て、鎮国守国神社の社務所裏方面を双眼鏡で見ると、またもやカワセミがいるのが見えました。行くまでに逃げられるかと心配したものの、大丈夫でした。メダカくらいの大きさの小魚を捕るシーンも見えましたが、撮影は失敗。左の写真は、その小魚をくわえています。Oさんもいっしょに行きましたが、「近くできれいな写真が撮れた」と大満足しておられました。

Dsc08493c_20241109145901 Dsc08722c_20241109145901  カワセミを見ていたら、頭上からジョウビタキの鳴き声。メスのジョウビタキが、電線に来ていました。九華公園内をあちこちウロウロしていますが、朝日丸跡で散歩友達の女性と話していたら、目の前にコゲラ。「キツツキだ」と教えて差し上げたら、「エッ!? キツツキなんて、ここに来るの?」と驚かれました。

241109094345417c 241109101307847c  桑名市博物館。冒頭に書きましたように、特別企画展「生誕百年 小林研三 ―モンペエ会と桑名のアートシーン―」が、11月24日まで開催されています。小林研三の展覧会は、今までにも行われていますが、タイトルにあるように、生誕百年を記念し、また、小林が関わったモンペエ会のメンバーの絵画も出ています。ここに出品リストがあります。小林は、大正13(1924)年に三重県四日市市で生まれ、幼いころに桑名に移り住み、動物に対するやさしいまなざしを感じさせる作品を数多く残しました。それらは小林のあたたかい人柄を感じさせ、今なお多くの方々に愛されています。四日市にある山画廊のWebサイトでも、作品とその解説を見ることができます。

Screenshot_20241109102426c  桑名市博物館では、「ポケット学芸員」というアプリが導入されていて、これでいくつかの作品の解説音声を聞くことができました。作品そのものの解説や、その作品をめぐるエピソードなどが、簡潔明瞭にまとめられています。私のような素人には、どこに目をつけてみたらよいかなどが分かりますので、大変ありがたい。

 241109101235728c 毎回の展覧会で1つだけある、撮影可能な展示物、今回は、村正の短刀。刻まれているのは、「不動明王」という梵字だそうです。文字の上部が、炎のように伸びています。

2024年11月 8日 (金)

シンクロする2羽のカワセミのオスは、いったい何をしていたのか?

Dsc07126c_20241108153201  今朝、桑名では最低気温が7.7℃と、今シーズンもっとも低くなりました。風は昨日ほどは強くは吹いていませんが、さすがに冷える感じでした。寒さにも負けず、7時から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と、6.5㎞。

Dsc06142c_20241108153401 Dsc06315c_20241108154201  今日は、何をさておいてもこの写真から。九華公園の、鎮国守国神社の社務所裏のところで、オスのカワセミ2羽が、30分以上にわたって、すぐ近くにいました。ときにこの写真のように向かい合っていたり、横並びになっていたり、近くにいるのです。しかも、背伸びしたり、お辞儀のような動作をしたりで、それがシンクロしていたのです。オスとメスとが、春先にでもこのような動作をしていれば、求愛行動の一環かと思いますが、何をしていたのでしょう? こちらのブログにも同じような行動を見たという記事がありました。

Dsc06353c_20241108153401 Dsc06360c_20241108153401  こちらが、これらのカワセミをそれぞれ、単独で撮った写真。

 

Dsc05614c_20241108153401  さて、話を戻します。住吉神社の前の揖斐川に、ヒドリガモが5羽いました。ちょっと遠いので、こんな写真です。写真の範囲外にもう1羽います。七里の渡し跡の外の揖斐川にも、ヒドリガモが4羽。だんだん揖斐川にもカモや、カンムリカイツブリが見える季節になって来ました。寒いのですが、楽しみです。船津屋さんの裏手では、ジョウビタキのメスを見ましたが、写真は撮り損ねました。

Dsc05767c_20241108153401 Dsc06621c  九華公園では、北門のところで、ジョウビタキのメス。電線に止まったのを見上げて撮ったもの。さらに、奥平屋敷跡で久しぶりにハクセキレイ。以前はここにハクセキレイがよく来たのですが、最近はサッパリでした。このハクセキレイ、左足の指先がない個体。夏前にはここによく来ていましたし、先だっては、内堀公園で見ています。

Dsc06515c_20241108153401  ほかには、カワラヒワ。カワラヒワはたくさんいますが、今日の写真はイマイチ。シジュウカラ、メジロも見たのですが、上手く撮れずじまい。

Dsc06276c Dsc06301c  カモは増えました。まずは、キンクロハジロ。左の写真がオス、右がメス。いずれも冠羽があります。私は、勝手に「寝癖」と呼んでいます。キンクロハジロは、合計23羽。

Dsc06694c Dsc06869c  左の写真は、ハシビロガモ。これはたぶんオス。ハシビロガモはオス・メス合わせて7羽。ヒドリガモは、オスが2羽にメスが1羽。ということでカモは、合計33羽。ちなみに、ユリカモメが1羽飛んでいるのを見たのですが、写真は撮れませんでした。

Dsc06979c_20241108153401 Dsc07060c_20241108153401  内堀公園のジョウビタキの縄張り争いがどうなったか、気になっていますので、今日も見てきました。今日は、バトルは見られませんでしたが、2羽が相次いで、近いところにでてきて、牽制し合っている感じ。2~3mほど離れたところに並んでいる様子が見られました。

1731026175961c  余談。内堀公園の西に立教まちづくり拠点施設(もと立教公民館)があります。その敷地内にカリンの木に実がたくさんなって来て、「ご自由にお取りください」という掲示がありました。私はもらっては来ませんでしたが、太っ腹です。

241108100617827c  余談その2。今日は、11月8日で、寺町商店街では三八市が開かれています。いつもはあまり見てこないのですが、今日は一つだけ目当てがあって、立ち寄ってきました。桑名別院の参道入口に来るみたらし団子屋さん。ここのみたらし団子が、我が家の大のお気に入りなのです。1本120円。何度も書いていますが、私の故郷にある「天王の団子屋」さんのみたらし(というより、醤油団子と行った方がよいかも知れません)とほとんど同じなのです。天王の団子屋の団子は、子どもの頃から何度も食べた、ソウルフード。もう10年くらい、天王の団子屋の団子は食べていません(2014年3月21日:お彼岸の中日、実家へ)。

【付記(11/11)】 カワセミ2羽の行動について、pnさんのご指摘では、縄張り争いをしていた可能性があるということでした。 

2024年11月 7日 (木)

九華公園のカモが増えました

Dsc04168c_20241107134701  一気に冬のような日になりました。朝の最低気温は12.2℃、最高気温は17.4℃。そしてなんといっても、北西の季節風が強いこと。今のところ、最大風速は、6.6m/s。冒頭の写真は、散歩に出た時の住吉神社のところ。いつもなら、散歩する人、犬を連れている人がそれなりにいるのですが、今日はほとんどいません。その散歩は、朝7時から、ここ住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.5㎞。

Dsc04145c_20241107134701 Dsc04209c_20241107134701  散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園の端を通る電線にジョウビタキのオス。ちょっと距離がありました。途中、歩いているあたりにも揖斐川にも鳥影はありません。川面は白波が立っているくらい。三の丸水門に来たら、イソヒヨドリのメスが飛んできました。右の写真しか撮れませんでした。

Dsc04226c Dsc04349c_20241107134701  柿安コミュニティパークの桜の木にモズのメス。強風に煽られて、御髪が乱れています。少しは離れた、同じ公園内には、ジョウビタキのメス。ちょうど陽が陰ってしまい、きれいに撮れませんでした。

Dsc04943c_20241107134601 Dsc04955c_20241107134601  九華公園も強風で、今日は小型野鳥がほとんどいませんでした。その代わり、堀にはカモが増えていました。まずは、キンクロハジロ。合計14羽。これらの写真、水の波紋もけっこうおもしろい。

Dsc05018c_20241107134501 Dsc05067c_20241107134501  こちらは、ヒドリガモ。1ペアです。左の写真がオス、右の写真はメス。これまで、ときどき来てはすぐにいなくなるのをくり返していました。定着してほしいものです。

Dsc05105c_20241107134501  Dsc04762c_20241107134601 ハシビロガモは、4羽。オスは、エクリプスの状態で、まだオスらしさはなく、メスに似ています。左の写真は、ハシビロガモのオスと思います。さらに、カモでも、渡り鳥でもありませんが、オオバンが1羽、混じっていました。冬になると、九華公園や、七里の渡し跡あたりにもやってきます。

Dsc04925c Dsc04867c_20241107134601  小型野鳥で写真を撮れたのは、カワラヒワと、コゲラ。カワラヒワ(左の写真)は、ヘンな体勢。コゲラの写真は、あまりよいできではありませんが、珍しくオスの印が写っていましたので、載せています。後頭部に赤い羽毛が見えます。これがオスの印。肉眼や、双眼鏡ではほとんど見られません。ほかにはメジロ、ムクドリ、ドバト、キジバトなどがいたくらい。最近、アオサギは来なくなってしまいました。

Dsc05245c  九華公園の外周遊歩道の南を歩いていたら、イソシギが飛ぶのが見えました。写真は、奥平屋敷跡に降りて、エサを探しているところ。堀の対岸から撮ったもの。

Dsc05513c_20241107134401  内堀公園では、先日、ジョウビタキのオスのバトルシーンを偶然撮りました(2024年11月5日:ジョウビタキのオスのバトル・シーンに遭遇……バードウォッチングは吉日)。その後、どうなったか分かるかと思って行ったのですが、今日も、2羽が接近遭遇していました。この写真くらいの距離を保っていて、今日は激しく争うシーンはありませんでした。どちらの縄張りになるか、決まらないのでしょうか。ということは、力関係は拮抗しているのでしょうか。

Dsc05529c_20241107134401 Dsc05555c_20241107134401  この2羽、それぞれ単独で撮るとこんな感じ。先日のバトルでケガでもしていないかと思ったのですが、写真で外見を見る限り、そういうことはなさそうです。やはり動物は、同じ種類ではある程度の所で、攻撃行動が止まる仕組みがあるのでしょう。人間も見習いたいものです。

Dsc05594c_20241107134401  午後は、研修会の講師に行って来ました。学校の先生方に発達性読み書き障害について1時間、話をしてきました。パワーポイントのスライド枚数が多めでしたので、どうなるか少し心配でしたが、時間にピッタリ収められました。ちなみに、小声でいいますが、研修会をお引き受けするのは、これで最後にしようかと思っています。昨日の授業のQ&Aは、午前中、散歩から帰って、完成。例によって例のごとく、寝かせてあります。熟成するわけではありませんが、印刷したものを時間をおいてから見直したほうが、間違いや、分かりにくいところに気づきやすくなるのです。これから帰って、チェックするつもり。

2024年11月 6日 (水)

2週間ぶりの授業で調子が狂う(苦笑)

241106093141567c  2週間ぶりの非常勤の授業でした。同じ時間帯に出講しておられる、ほかの先生方も「1週休みがあると、調子が狂ってしまう」とおっしゃっていましたが、私も同様の感じ。この先は、12月18日まで休みなしで続き、12月25日は、金曜の授業となっています。気が早いのですが、来年は、1月8日がスタート。

241106102628828c  学生諸君の出席率は80%台に回復しました。しかし、昨日も書きましたように、欠席回数が多い学生がいますが、今日も来ていなかったりして、「成績評価の対象外」を宣告せざるを得なくなっています。事情はあるのだろうと思いますが、何も連絡がありませんから、これもやむなしという判断をしています。

241106092255523c 241106092228085c  今日は、余談の方が多くなります。まず、朝、出勤のとき、江戸橋駅に観光列車「つどい」が止まっていました。デザインが新しくなってからは、初めて見ました(2023年11月15日:非常勤の講義は、半分を終えました、2018年10月20日:20181020近鉄ハイキング「芸術の秋!鈴鹿山脈を望み湯ったりウォーキング」へ……菰野駅をスタート、五郎兵衛地蔵、三滝川ジョギングコース、大羽根園運動公園から湯の山温泉駅、観光列車「つどい」もしっかり見てきました(完))。サイクルトレインとしても使えるようで、とても楽しそうな電車でした。

Dscn6287c Dscn6297c  授業終了後、そろそろかと思って、志登茂川に立ち寄ってきました。今日は、四日市港潮汐表では、満潮が8時50分、干潮が14時10分と、昼過ぎは、潮が引いている途中。上流方面(左の写真)、下流方面とも、近いところには野鳥はいません。

Dscn6296c Dscn6307c  対岸の遠くを見ますと、カルガモとマガモらしき姿が見えていました。ここから下流には、コサギらしき姿が、数羽。写真は上手く撮れなかったのですが、セグロカモメらしき姿もありました。上流方向のかなり遠くには、オナガガモや、ヒドリガモかと思われる姿もあったのですが、確信はありません。カメラは、光学20倍ズームのコンデジですので、これまたいかにも非力。まぁ、仕事のついでですから、やむを得ません。

241106132956602c 241106133003175c  余談3つ目。桑名駅東口には、桑栄メイトがあります。4年前の7月末で閉館しています(2020年7月30日:桑栄メイト、新旧桑名駅、桑名駅あたりの繁華街を訪ねる(その1)……新旧桑名駅、桑栄メイト)が、今日、見たのはその桑栄メイトではなく、桑栄メイトや、旧桑名駅などを結んでいたペデストリアン・デッキがいよいよ、最終的に取り壊されることになりました。まもなく工事が始まり、来年3月には完全に取り壊されると表示されていました。

241106092245083c  ところで、今日の授業については、出欠をチェックし、今日実施した「自尊心尺度」の結果を集計し終えたところで、「疲れたなぁ」と作業がストップ中(苦笑)。冒頭に書きましたように、2週間ぶりに講義をしたことや、リズムが狂ったことが影響している気がします。あとで気を取り直して、作業を少しでも進めなくてはなりません。

 

2024年11月 5日 (火)

ジョウビタキのオスのバトル・シーンに遭遇……バードウォッチングは吉日

Dsc04123c_20241105153701  今日も好天で、散歩日和です。最高気温も、22.2℃と快適。7時過ぎから住吉神社、九華公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、老松公園、寺町と6.1㎞。今日のバードウォッチングは、かなり恵まれました(微笑)。

Dsc03931c_20241105153901  まずは、スクープ写真から。内堀公園のベンチで休んでいたら、目の前にバサッというような音とともに何かが落ちてきた印象でした。ビックリしましたが、よく見ると、オスのジョウビタキが2羽。バトル中のようです。1羽がもう1羽の足をくわえ、翼で押さえ込んでいます。しばらくこの体勢のあと、2羽とも飛び立ち、公園から道を挟んだお宅のブロック塀へ。このときは3~4m離れていました。その後は、2羽ともどこかに行ってしまいました。

Dsc02007c_20241105153701 Dsc02101c  船津屋さんの裏手から七里の渡し跡にかけて、ジョウビタキのメス。ジョウビタキが移動するのを追いかけてようやく撮ったのがこの1枚。三の丸水門のところには、イソヒヨドリのメスがやって来ました。

Dsc02265c_20241105153701  柿安コミュニティパークで再び、ジョウビタキのメス。七里の渡し跡からは200mほどのところですから、上左の写真のジョウビタキ・メスと同じ個体かも知れません。このとき、ジョウビタキは寒いのかふっくらしています。通称「ジョビ・ボール」。

Dsc02375c_20241105153801 Dsc02531c_20241105153801  九華公園の本丸跡から朝日丸跡にわたる橋のたもとに柳の木が3本あります。そこにコゲラ、シジュウカラ、メジロの混群。柳の木の中にいましたし、いずれもよく動くので、なかなかこれはという写真にはなりません。

Dsc02421c_20241105154701  こちらはメジロ。「柳メジロー」状態。

Dsc02642c_20241105153801  朝日丸跡への橋を渡っていたら、セキレイが2羽。堀に水平に突き出た松の木に降りましたが、何とキセキレイ。九華公園では、年に2~3回見られるかどうかという、珍しい鳥。ちょっと遠かったのが、残念。

Dsc02731c_20241105153801  朝日丸跡にはカワラヒワがたくさん集まっていました。秋になると、集団見合いをして、ペアをつくります。

Dsc02841c Dsc02978c_20241105153801  カモは、今日は、ヒドリガモのオスが1羽と、キンクロハジロが6羽。今年は、数も、種類も増えません。ヒドリガモのオスは、もう1度、写真を撮り直そうと思っていたら、いなくなっていました。キンクロハジロたちも、お休み体勢で動かず。

Dsc02910c_20241105153801 Dsc03062c_20241105153801  二の丸跡では、ジョウビタキのオス。ちょっと目つきが鋭い(笑)。本丸跡に行ったら、エゾビタキがまだいました。たぶんこの1羽だけがまだいます。

Dsc03097c_20241105153801  鎮国守国神社の境内で、モズのメス。手前の葉っぱにピントが合ってしまっています。

Dsc03253c_20241105153801  相撲場近くで、ジョウビタキのオス。これは、二の丸跡で見たものと同じ個体かも知れません。

Dsc03613c_20241105153901 Dsc03673c  吉之丸堀の上を通る電線にカワセミ。オスのカワセミですが、ここが気に入っているのか、よくいます。たまにダイビングしますが、ここで獲物をゲットするところはほとんど見たことがありません。

Dsc03696c_20241105153901 Dsc03816c_20241105153901  九華公園の外周遊歩道の南でメジロ。柿の木に数羽がやって来ていました。さらに、奥平屋敷跡にイソシギ。これ以前に朝日丸跡から、外周遊歩道の東にいるところを見ていましたが、遠くて、上手く撮れないでいました。イソシギは、九華公園では、例年なら年に1~2回しか見ないのですが、今年は九華公園や、近くの柿安コミュニティパークの堀端で最近、よく見ます。

Dsc03969c  拙宅近くまで戻ってきたら、住吉入江沿いのお宅の屋根にイソヒヨドリのメス。わが家あたりでは、朝早くからイソヒヨドリの鳴き声を割とよく聞きます。ひょっとすると、三の丸水門のところで見た個体かも知れません。

Dsc02069c_20241105153701  明日は、2週間ぶりに江戸橋での非常勤の授業。6回目ですが、すでに、4回、5回と欠席している学生もいて、ちょっと気になっています。毎回、履修登録だけして1度も出席しない(できないのかも知れません)学生がごく少数います。6回以上欠席すると、成績評価の対象外になってしまいます。

20241103近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」へ(その2)……松阪市文化財センター「はにわ館」から松坂城跡、御城番屋敷、原田二郎旧宅を経て、氏郷まつりを見て、豪商のまち松阪観光交流センターにゴールにて「完」

241103kintetsumatsusaka3  11月3日に行って来た近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」の本編その2です。その1では、松阪駅北口をスタートし、御厨神社、アニバーサリー、513Bakeryと回って、鈴の森公園に向かうところまででした。

Img_6857c_20241104125101  松阪市立図書館を過ぎると、鈴の森公園への入口があります。その1でも書きましたように、ここはカネボウ綿糸松阪工場跡。大正12(1923)年に建築された煉瓦倉庫も残っていて、市民ギャラリーとして活用されています。

Img_6861c_20241104170601 Img_7007c_20241104170601  公園内から「はにわ館」へ入ります。はにわ館へは、その煉瓦倉庫を活用した市民ギャラリーのところを通って行きます。この建物は、国の登録有形文化財となっています。

Img_6992c_20241104170701 Img_6883c_20241103161101  こちらが、松阪市文化財センター「はにわ館」。これは煉瓦で作ったようになっていますが、煉瓦倉庫を利用した建物ではありません。

Img_6978c_20241104171301  「伊勢の王墓 宝塚古墳の謎」と、「王権と首長墓の埴輪」の2つの展覧会が開かれています。入館料が¥200のところ、近鉄ハイキング割引で、¥160(団体料金)。写真は、「伊勢の王墓 宝塚古墳の謎」の展示室の入口。パネルが斬新で、カッコイイ。この「宝塚古墳の謎」の方は、フラッシュを焚かなければ、写真撮影可でした(「王権と首長墓の埴輪」展は、個人利用の場合のみ撮影可で、SNSへの利用は不可)。

241103104819788c  こちらが国宝に指定された船形埴輪三重県宝塚1号古墳から出土しています。船形埴輪は、ほぼ完全な形で復元されています。船形埴輪は、大阪府や奈良県をはじめとして全国各地でみつかっていますが、宝塚1号墳の船形埴輪は、全長140cm、円筒台を含めた高さ94cm、最大幅36cmと、これまでにみつかっているものの中では最大規模のものだそうです。さらに特筆すべき特徴として、他に類例のない豪華な装飾がほどこされていることがあげられるといいます。しばし見入ってしまい、横から、裏からとしっかり眺めてきました。

Img_6907c_20241105041701 Img_6914c_20241105041701  ほかにも、宝塚1号古墳から出土した埴輪が展示されていました。左の写真で中央からやや左にあるのは、家形埴輪。右の写真に写っているのは、盾形埴輪。

Img_6926c_20241104185501  宝塚1号古墳の様子も模型で展示されています。宝塚古墳は、松阪市宝塚町・光町にある古墳2基(宝塚1号墳・宝塚2号墳)の総称。松阪市街地から南方約3㎞、阪内川右岸の低丘陵地(南北1㎞・東西1.25㎞)上に築造された古墳2基です。国の史跡に指定され、1号墳から出土した埴輪が国宝に指定されています。宝塚1号古墳は、伊勢地域最大の前方後円墳(全長111m)。

Img_7026c_20241105042301 Img_7046c_20241105042301  船形埴輪をしっかり見て、満足しつつ、次に向かいます。鈴の森公園に隣接してあるのが、MOMO café。ここもパスしたのですが、あとで調べたら、鈴の森公園を見ながら食事やお茶がいただけるそうで、なかなかよい感じ。阪内川を越え、殿町中学から松坂城の裏手を通って、自然生料理本居庵。このあたりは何度も来ていますので、この本居庵があるのは知っていました。自然薯料理の専門店です。この近くには、松坂城跡本居宣長記念館本居宣長ノ宮松阪神社御城番屋敷が集まっています。

Img_7062c_20241103161101  ここは、松坂城の搦手門のところ。松坂城跡も何度も訪ねています(2018年6月23日:20180526JRさわやかウォーキング「~松阪撫子どんな花?~新緑の松坂城跡から眺める御城番屋敷」へ、なぜか近鉄で(その3)……本居宣長旧宅、松坂城跡(まだ書きかけです)、2018年7月6日:20180526JRさわやかウォーキング「~松阪撫子どんな花?~新緑の松坂城跡から眺める御城番屋敷」へ、なぜか近鉄で(その4)……松坂城跡の続きから旧長谷川邸まで)。今回は立ち寄っていませんので、詳しいことは、これらリンク先の記事をご覧ください。

Img_7079c_20241103161101  続いて、御城番屋敷のところを通って行きます(2022年5月31日:20220528松阪ウォーキング(その2)……樹敬寺で本居宣長墓・原田二郎墓所、松阪三珍花の発祥地をめぐり、原田二郎旧宅、松阪工業高校の赤壁校舎から御城番屋敷へ)。ここも今回は通り抜けただけです。詳しいことはリンク先の記事をお読みください。御城番屋敷は、松坂城を警護する「松坂御城番」という役職の武士20人とその家族が住んだ武士の組屋敷です。屋敷には、今も子孫の方が住み、維持管理を行っています。この景色、私の気に入ったところです。松坂城二の丸跡からこの御城番屋敷を見下ろした景色も素晴らしいものです。

241103kintetsumatsusaka4_20241105062501  ここからルートマップは、その4へ。原田二郎旧宅から、氏郷まつりの会場へ。コースマップでは、駅弁のあら竹に寄ってからゴールの豪商のまち松阪観光交流センターに向かうのですが、私は、先にゴールへ。観光交流センターの近くにある三井家発祥の地が、11月の土日は特定公開されていますので、それを見て松阪駅に。氏郷まつりの会場は賑わっていましたので、1本東のお寺が集まっているところを通って、駅弁のあら竹商店を見て、松阪駅南口へ。

Img_7102c_20241103161101  原田二郎旧宅。ここも何度も来ていますので(2022年5月31日:20220528松阪ウォーキング(その2)……樹敬寺で本居宣長墓・原田二郎墓所、松阪三珍花の発祥地をめぐり、原田二郎旧宅、松阪工業高校の赤壁校舎から御城番屋敷へ)、今日はパス。詳しくは、リンク先の記事をご覧ください。

Img_7123c_20241103161101 Img_7132c_20241103164701  氏郷まつりのメイン会場は、日野町交差点。ステージも設けられ、大賑わい。商都松阪の礎を築いた蒲生氏郷公を偲んで開催する氏郷まつりは、今年で63回だそうです。翌日の中日新聞によれば、18万人もの人出だったそうです。観光交流センターに向かう県道60号線も露店やら人出やらで混雑。松阪肉で有名な和田金もこの通りにあります。その和田金の手前を入ると、不二屋というお店があります。以前ここで食べた焼きそばが美味しかったので(2022年6月1日:20220528松阪ウォーキング(その3)……本居宣長ノ宮、松阪神社、松坂城跡から不二屋で焼きそばにて「完」)、もう一度食べようかと思ったのですが、店外まで大行列で断念。

Img_7145c_20241103161101 Img_7139c  こちらがゴールの豪商のまち松阪観光交流センター。今日は、近鉄ハイキングのゴール受付があり、コースマップに印字された番号で、抽選会。

Img_7144c_20241103161101 241104062822246c  私がいただいたマップの番号は、#120。「下1桁が、0、5」はクッキー1枚ということで、プレーン・クッキーをいただいてきました。よくみたら、立ち寄り先の1つであるアニバーサリーの品物でした。

Img_7155c_20241103161101  三井家発祥の地が、11月の土日は特定公開という情報を見ましたので、立ち寄ってきました(こちらに読売新聞オンラインの記事があります)。残念ながら、内部は撮影禁止ということで、外観というか、入口だけ。ここは、三井高利の兄である俊次、弘重の屋敷のいずれかにあたるといわれています。

Img_7159c_20241105064101  大正7(1918)年、 先祖顕彰と事業の安寧を祈念して三井家同族会により、発祥地の整備が開始され、 昭和7(1932)年、 総領家第10代当主で男爵の三井高棟は、 遠祖高俊300年祭の際に発祥地へ記念碑を建立し、保存されてきました。その後、戦後の荒廃と地元有志による維持を経て、昭和31(1956)年、霊廟として整備され、松阪市指定史跡となりました。昭和58(1983)年には、三井家同族会と三井グループ各社が、霊廟・墓所の整備、植樹を実施し、以後、今日まで折節の改修を経て護持されています。現在、ここには高利の祖父高安と父高俊の墓碑、高利の長兄俊次らの供養碑とともに、高利の産湯に使ったという伝承の井戸があります。

 Img_7163c_20241103161101 ここから松阪駅に戻るのですが、メインストリートは大賑わいでしたので、1本東の道へ。岡寺山継松寺(左の写真)など、お寺が集まっている通りです。継松寺ほか、このあたりにあるお寺については、すでに訪ねましたので(2021年10月25日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その4)……松阪駅手前で寺めぐりで「完」)、この日は行っていません。詳しくは、リンク先の記事をご覧ください。

Img_7169c_20241103161101 Img_7174c_20241103161101  いったん祭会場のベルタウン前に出て、駅弁のあら竹商店前を通って、松阪駅南口へ。あら竹商店さんの駅弁は買いたかったのですが、それなりのお値段ですので、今日は諦めました。松阪駅南口には、12時10分頃到着。

 1730603479894c 241104062716421c 駅前のまつさか物産交流館で土産に「老伴(おいのとも)」を購入。これ、大好物なのです。6個入りが、税込み¥1,300。実は、これをつくっている柳屋奉善の店の前も通ったのですが、わらび餅などの出店があり、大賑わいでしたので、こちらでゲット。

Img_7188c_20241103161101  昼ご飯を食べ損ねましたので、やむなく駅ナカ・ファミマで弁当を購入。次の名古屋行き急行は、12時33分でしたので、ホームのベンチでランチタイム(笑)。年を取って、恥ずかしげもなく、こういうことができるようになりました。これも進歩でしょうか?? 今日は、「助六おかずセット(税込み¥498)」。12時33分の名古屋行き急行に乗り、桑名には13時40分着。¥1,140。桑名から松阪は結構遠いな、と思うようになりました。

Screenshot_20241103095153c  今日は、松阪駅で、エキタグのデジタルスタンプをゲットしてきました。これで9個目。なかなか増えませんが、地道に集めましょう。

Screenshot_20241103140130c  歩いた距離は、Google Fitのデータでは、9.3㎞。原地では、6.5㎞ほどですから、これくらいでしょう。歩数は、15,655。普段の散歩より5割増しくらいの歩数でした。この日は、高低差はあまりありませんでしたので、筋肉痛にはなっていません。

2024年11月 4日 (月)

20241103近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」へ(その1)……松阪駅をスタートし、御厨神社から、アニバーサリー、513Bakeryを見て、鈴の森公園に向かう

Img_6730c_20241103161001  前日とは打って変わって好天に恵まれました。北西の風がやや強かったものの、桑名では最高気温は24.5℃となり、ハイキング日和。予定通りに、近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」に行って来ました。氏郷まつりは、2度見たことがありますし(2019年11月4日:20191103近鉄ハイキング「蒲生氏郷を訪ねて 氏郷まつりと松阪城下町散策」へ(完)【付記(11/4)中日新聞の記事を載せました】、2018年11月4日:20181103近鉄ハイキング「蒲生氏郷を訪ねて 氏郷まつりと松阪城下町散策」へ……予告編)、松阪には何度も訪れています。今回は、船形埴輪をぜひとも見たいと思って出かけたのです。桑名駅を8時42分に出る五十鈴川行き急行に乗車。松阪には、9時48分着。¥1,140。

Img_6726c_20241103161001 241103kintetsumatsusaka0  こちらが本日のコースマップ。松阪にはもう何度も来ていますが、駅から北の方、川井町あたりには行ったことがありません。松阪駅北口をスタートし、主な立ち寄り先は、御厨神社、アニバーサリー、513 BAKERY三重松阪川井町店、松阪市文化財センター「はにわ館」、MOMO café、自然生料理本居庵、原田二郎旧宅、氏郷まつり会場、駅弁のあら竹と回って、豪商のまち松阪 観光交流センターがゴール。ここから松阪駅南口までは徒歩約10分。右が実際に歩いたルートマップ。指定されたコースを若干、勝手に変え、また、ほかにも立ち寄ってきたところがあります。9時55分にスタート。

241103kintetsumatsusaka1  こちらは詳しルートマップその1。松阪駅北口(近鉄側)をスタートし、線路に沿って進み、継松寺の裏で右折し、御厨神社を目指します。その後、阪内川を越え、川井町に向かいますが、しばらく立ち寄るところはありません。

Img_6807c_20241104053601  御厨神社。当社の創始については詳らかなことはわかりませんが、大化2(646)年頃、神宮の御厨所として 飯高郡下ツ牧(現、平生)に創建されたと伝えられています。天正12(1584)年、 蒲生氏郷が四五百(よいほの)森に松坂城を開府する際、当社の尊厳を考え城郭の大手先に奉遷しましたが、元和6(1620)年、紀州藩主徳川頼宣の家臣・長野九左衛門が城の鬼門の鎮守として現在地に遷宮されています。明治41(1908)年に八幡神社、奥津彦神社、市岐島姫神社を合祀しています。鳥居に向かって右手に、嘉永3(1850)年、紀州藩主・徳川斉彊(なりかつ)が奉納した「境内殺生禁断」の石標があったのですが、見逃してしまいました。鳥居の奥には、神門があります。

Img_6757c_20241103161001  神社検索(三重)の説明によれば、御祭神は、建速須佐之男命、加夫呂岐命(素戔嗚尊の荒魂か?)、火産霊命木花之開耶姫命大山祇命奥津彦命、奥津姫命応神天皇宇迦之御魂命市岐島姫命。旧郷社。ちなみに、本居宣長も当社を常に尊崇し、多数の図書を献じています。ちなみに、夏に行われる「松阪祇園まつり三社みこし」では、ここ御厨神社と、松阪神社、八雲神社から御輿が出るそうです。

Img_6767c_20241104121301  境内神社には、三囲(みめぐり)稲荷神社、髙春稲荷神社、大山祇神社、猿田Img_6787c_20241104115401彦神社、祓所社があります。左の写真は、三囲稲荷神社。この神社は宇迦御魂之命を祭神として、豪商三井家祖先の祈願社で東京向島の三囲神社の分霊が祀られ、松阪の三井家の下屋敷から移されたといいます。ちなみに、右の写真の髙春稲荷神社は、井村屋製菓にゆかりの深い稲荷社で、毎年5月の例祭には、同社からも出席され、また、同社の津工場にある「幸春稲荷」はこの分霊を祀っているといいます。

Img_6799c_20241104121601  境内には、宮城遙拝所もありました。

241103kintetsumatsusaka2  御厨神社から1㎞ほど歩くと、松阪地区消防本部の前を通って、川井町1丁目交差点に出ます。ここを左折。県道59号線に出て、南西に向かいます。

Img_6836c_20241104122301 Img_6844c_20241104122301  途中、立ち寄り先として、2ヶ所が示されています。まずは、アニバーサリーというカフェ、ケーキ&スイーツなどのお店。さらに、松阪市民文化会館前の交差点のところに、513 Bakery三重松阪川井町店。桑名の大山田にもありますが、松阪発祥のパン屋さんだそうです。例によって(こういうお店、申し訳ないのですが、たいていは立ち寄らないのです)、どちらも写真を撮っただけでパス。

241103kintetsumatsusaka3 Img_6857c_20241104125101  松阪市民文化会館前の交差点で左折。いよいよ鈴の森公園にある松阪市文化財センターに向かいます。ここには、カネボウ綿糸松阪工場がありました。工場が、平成5(1993)年に閉鎖された跡地を利用して、公園になっています。大正12(1923)年建築の赤レンガの綿糸倉庫を活用したギャラリーがあり、市民の芸術活動の場として利用されています。また、宝塚古墳から出土した船形埴輪を常設展示している文化財センター「はにわ館」もあります。ちなみに、カネボウ綿糸は、昭和52(1977)年に、鐘紡本体から綿紡織部門が分離してつくられた会社のようです。

 キリがよいので、その1はここまで。その2は、松阪市文化財センター「はにわ館」から。

揖斐川にカンムリカイツブリが登場

Dsc09915c  私自身は、あまり意識していませんでしたが、文化の日の振替休日です。今日も良い天気に恵まれ、気温も24℃と散歩&バードウォッチング日和です。7時過ぎから住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と6.7㎞(Google Fitのデータに戻しました)。最近は、早めに出て、九華公園を2周近く歩いています。

Dsc00038c_20241104154401  住吉ポンプ場の建物の上の避雷針にモズ。オス。モズの鳴き声は、遠いところからでもよく聞こえます。

Dsc00110c_20241104154401  揖斐川にカンムリカイツブリがやって来ました。今シーズン、初めて。ただし、川の中程にいて、いかにも遠い。証拠写真レベルです(苦笑)。

Dsc00232c_20241104154501  三之丸公園でもモズ。こちらはメス。ここまで来る途中、船津屋さんの近くのお宅のテレビアンテナにもいましたが、同じモズではないかと思います。

Dsc00274c_20241104154501  九華公園に着いて、管理事務所のところでカワラヒワ。

Dsc00467c_20241104154501 Dsc00690c_20241104154501  朝日丸跡で、コゲラ、シジュウカラ、メジロの混群に出会いましたが、どれもなかなか手強い。左はコゲラ、右はシジュウカラ。どれも今ひとつ。メジロがもっともたくさんいたのですが、よく動いて、なかなか撮れませんでした。

Dsc01026c_20241104154501 Dsc01064c_20241104154501  二の丸堀には、ヒドリガモのオスが1羽と、キンクロハジロが合計9羽。キンクロさんたちは、オス6羽にメス3羽と思います。例年なら30羽以上のカモがいる頃ですが、今年は少ない。ホシハジロや、ハシビロガモは、まだ見ていません。

Dsc01179c Dsc01539c_20241104154601  エゾビタキは、奥平屋敷跡あたりにいました。1羽。たぶん1時間以上、奥平屋敷跡の中を移動。これらの写真は、同じ個体。

Dsc01448c_20241104154601 Dsc01685c_20241104154601  ジョウビタキは、奥平屋敷跡あたりに2羽のオス。縄張り争いをするのかと思ったのですが、付かず離れずという感じでした。

Dsc01371c  今日もイソシギが来ています。この写真は、奥平屋敷跡から堀の向こう、立教小学校の体育館側に行ったところ。このあと、グラウンドの南にいるのも見ています。

Dsc01754c_20241104154601 Dsc01859c_20241104154601  貝塚公園では、カワラヒワ。モズの鳴き声も聞こえていましたが、姿は見えず。内堀公園の近くで、ジョウビタキのオス。あちこちでジョウビタキを見るようになりました。

Dsc01913c_20241104154601  帰ってきて、拙宅マンションの屋根の上にイソヒヨドリのメス。超証拠写真です(苦笑)。

Dsc01717c_20241104154601  今週は、水曜日に江戸橋での非常勤の授業。2週間ぶり。木曜午後には、ある研修会の講師を依頼されています。週末には、興味があるJRさわやかウォーキングの企画があるのですが( 2024年11月9日:東海道新幹線の車両基地のひとつ 「名古屋車両所」へ行ってみよう!)、天気予報はよくありません。

2024年11月 3日 (日)

20241103近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」へ(予告編)

Img_6730c_20241103161001  昨日とは打って変わって好天に恵まれました。北西の風がやや強かったものの、桑名では最高気温は24.5℃となり、ハイキング日和。予定通りに、近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!『宝塚1号墳出土の船形埴輪』と松阪『氏郷まつり』をたずねて」に行って来ました。桑名駅を8時42分に出る五十鈴川行き急行に乗車。松阪には、9時48分着。¥1,140。

Img_6726c_20241103161001 241103kintetsumatsusaka0  こちらが本日のコースマップ。松阪にはもう何度も来ていますが、駅から北の方、川井町あたりには行ったことがありません。主な立ち寄り先は、松阪駅北口をスタートし、御厨神社、アニバーサリー、513 BAKERY 三重松阪川井町店、松阪市文化財センター「はにわ館」、MOMO café、自然生料理 本居庵、原田二郎旧宅、氏郷まつり会場、駅弁のあら竹と回って、豪商のまち松阪 観光交流センターがゴール。ここから松阪駅南口までは徒歩約10分。右が実際に歩いたルートマップ。指定されたコースを若干、勝手に変え、また、ほかにも立ち寄ってきたところがあります。9時55分にスタート。

Img_6757c_20241103161001  最初の立ち寄り先は、御厨神社。大化2(646)年頃、神宮の御厨所として 飯高郡下ツ牧(現、平生)に創建されたと伝えられています。天正12(1584)年、 蒲生氏郷が四五百(よいほの)森に松坂城を開府する際、当社の尊厳を考え城郭の大手先に奉遷しましたが、元和6(1620)年、紀州藩主徳川頼宣の家臣・長野九左衛門が城の鬼門の鎮守として現在地に遷宮されています。主祭神は、建速須佐之男命、神明神。このあと、アニバーサリー、513 BAKERY 三重松阪川井町店に行くことになっていますが、私は例によって通過。写真だけ撮っていますが、予告編では割愛します。

Img_6883c_20241103161101 Img_6992c_20241103161101  松阪市文化財センター「はにわ館」には、10時40分過ぎに到着。私としては、ここが今日のハイキングの主たる目的地。国宝に指定された船形埴輪が見られるのです。現在、特別展「王権と首長墓の埴輪」が開催されていて、入館料は¥200のところ、近鉄ハイキング割引で¥160。

241103104819788c  こちらがその船形埴輪。三重県宝塚1号古墳から出土しています。船形埴輪は、ほぼ完全な形で復元されています。船形埴輪は、大阪府や奈良県をはじめとして全国各地でみつかっていますが、宝塚1号墳の船形埴輪は、全長140cm、円筒台を含めた高さ94cm、最大幅36cmと、これまでにみつかっているものの中では最大規模のものだそうです。さらに特筆すべき特徴として、他に類例のない豪華な装飾がほどこされていることがあげられるといいます。しばし見入ってしまい、横から、裏からとしっかり眺めてきました。このあと、MOMO café、自然生料理 本居庵は、通過。

Img_7062c_20241103161101 Img_7079c_20241103161101  松坂城跡の前を通って(2018年6月23日:20180526JRさわやかウォーキング「~松阪撫子どんな花?~新緑の松坂城跡から眺める御城番屋敷」へ、なぜか近鉄で(その3)……本居宣長旧宅、松坂城跡(まだ書きかけです)、2018年7月6日:20180526JRさわやかウォーキング「~松阪撫子どんな花?~新緑の松坂城跡から眺める御城番屋敷」へ、なぜか近鉄で(その4)……松坂城跡の続きから旧長谷川邸まで)、御城番屋敷のところを歩いて(2022年5月31日:20220528松阪ウォーキング(その2)……樹敬寺で本居宣長墓・原田二郎墓所、松阪三珍花の発祥地をめぐり、原田二郎旧宅、松阪工業高校の赤壁校舎から御城番屋敷へ)、原田二郎旧宅に向かいます。このあたりは、私のお気に入りのところです。

Img_7102c_20241103161101  こちらが原田二郎旧宅。何度も来ていますので(2022年5月31日:20220528松阪ウォーキング(その2)……樹敬寺で本居宣長墓・原田二郎墓所、松阪三珍花の発祥地をめぐり、原田二郎旧宅、松阪工業高校の赤壁校舎から御城番屋敷へ)、今日はパス。

Img_7123c_20241103161101 Img_7132c_20241103164701  氏郷まつりの会場は、日野町交差点(左の写真)を中心に東西南北の道路が、歩行者天国になり、またステージも設けられています。大賑わいです。右は、あの和田金の前を通って、ゴールの豪商のまち松阪観光交流センターに向かう途中。和田金の手前を入ると、不二屋というお店があります。以前ここで食べた焼きそばが美味しかったので(2022年6月1日:20220528松阪ウォーキング(その3)……本居宣長ノ宮、松阪神社、松坂城跡から不二屋で焼きそばにて「完」)、もう一度食べようかと思ったのですが、店外まで大行列で断念。

Img_7145c_20241103161101 Img_7139c  こちらがゴールの豪商のまち松阪観光交流センター。今日は、近鉄ハイキングのゴール受付があり、コースマップに印字された番号で、抽選会。

Img_7144c_20241103161101  私がいただいたマップの番号は、#120。「下1桁が、0、5」はクッキー1枚ということで、プレーン・クッキーをいただいてきました。よくみたら、立ち寄り先の1つであるアニバーサリーの品物でした。

Img_7155c_20241103161101  三井家発祥の地が、11月の土日は特定公開という情報を見ましたので、立ち寄ってきました(こちらに読売新聞オンラインの記事があります)。残念ながら、内部は撮影禁止ということで、外観というか、入口だけ。

Img_7163c_20241103161101  ここから松阪駅に戻るのですが、メインストリートは大賑わいでしたので、1本東の道へ。岡寺山継松寺(左の写真)など、お寺が集まっている通りです。

Img_7169c_20241103161101 Img_7174c_20241103161101  いったん祭会場のベルタウン前に出て、駅弁のあら竹商店前を通って、松阪駅南口へ。あら竹商店さんの駅弁は買いたかったのですが、それなりのお値段ですので、今日は諦めました。松阪駅南口には、12時10分頃到着。

1730603479894c Img_7135c_20241103170001  駅前のまつさか物産交流館で土産に「老伴」を購入。6個入りが、税込み¥1,300。実は、柳屋奉善の店の前も通ったのですが、わらび餅などの出店があり、大賑わいでした。

Img_7188c_20241103161101  昼ご飯を食べ損ねましたので、やむなく駅ナカ・ファミマで弁当をゲット。次の名古屋行き急行は、12時33分でしたので、ホームのベンチでランチタイム(笑)。年を取って、恥ずかしげもなく、こういうことができるようになりました。これも進歩でしょうか?? 今日は、「助六おかずセット(税込み¥498)」。12時33分の名古屋行き急行に乗り、桑名には13時40分着。¥1,140。

Screenshot_20241103095153c  今日は、松阪駅で、エキタグのデジタルスタンプをゲットしてきました。これで9個目。

Screenshot_20241103140130c  歩いた距離は、Google Fitのデータでは、9.3㎞。原地では、6.5㎞ほどですから、これくらいでしょう。歩数は、15,655。普段の散歩より5割増しくらいの歩数でした。今日は、高低差はあまりありませんでしたので、筋肉痛になるようなことはないと思います。記事の本編は、また明日以降に。

2024年11月 2日 (土)

散歩に出られず、ウロウロ(苦笑)

Raderc_20241102140801 Raer2c  雨のち晴れという予報ですが、雨が止んで晴れてくるのは、夜のようです。朝から、雨の止み間があれば、散歩に出ようと思っていたのですが、ずっと雨雲の端がかかっていて、出られず。趣味というか、日課というか、散歩に出られないとウロウロします(苦笑)。さらに、これから、強い雨雲がやってくるようです(右の画像)。

Dsc09911c_20241102140801  柿安コミュニティパーク、三之丸公園では、今日、明日とgood job marketが開かれているようですが、今日は出店される方も、大変でしょう(今日は、午前中だけになったという話もあります)。諸戸氏庭園は、今日から公開なのですが、こちらは、来園客はないかも知れません。

Dsc09913c_20241102140801  やむなくモットー通りに「雨読の日」としていますが、老眼&ドライアイで、パソコンを使うのも、本を読むのにも難儀をしていて、何もはかどりません。明日は、天気は回復するようですから、近鉄ハイキング「祝!国宝指定!!「宝塚1号墳出土の船形埴輪」と松阪「氏郷まつり」をたずねて」に出かけたいと思っています。氏郷まつりは2度見たことがありますし(2019年11月4日:20191103近鉄ハイキング「蒲生氏郷を訪ねて 氏郷まつりと松阪城下町散策」へ(完)【付記(11/4)中日新聞の記事を載せました】、2018年11月4日:20181103近鉄ハイキング「蒲生氏郷を訪ねて 氏郷まつりと松阪城下町散策」へ……予告編)、松阪には何度も訪れています。今回は、国宝に指定された船形埴輪を見たいのです。

【付記(11/2夕方)】 夕方、明日のことを調べていたら、近鉄で松阪まで行くと、運賃は¥1,140となっていました。片道で¥1,000を越えると、気楽には遊びに行けない感じです。ちなみに、値上げ前は、¥960でした。

 

2024年11月 1日 (金)

エゾビタキ、ジョウビタキ、カワセミ、イソヒヨドリ、イソシギと豪華バードウォッチングでした

Dsc09913c_20241101145201  11月になりました。光陰矢のごとしです。今年も残すところ、あと2ヶ月。あっちを見て、こっちを向いてウロウロしていたら、あっという間に日にちが経つような気がします。今日は、曇りのち雨。夕方には雨が降り始めるようです。最高気温は、21.7℃。いつものように、7時過ぎから散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、寺町と6.7㎞(今月からまた、Google Fitのデータに戻します。一時、どうも過小評価しているようで、からだメイトを使っていました。しかし、からだメイトは過大評価をしていると思われてなりません)。

Dsc08464c_20241101145401  拙宅から、揖斐長良川の中州、住吉神社、七里の渡し跡あたりでは、最近、野鳥がほとんどいません。今日もまた、柿安コミュニティパークに来て、電柱にカワウが1羽。ここには、ほかにムクドリ、ドバトなど。

Dsc08530c_20241101145401  九華公園では、今日もまずは、本丸跡へ。もう抜けてしまったかと思っていましたが、エゾビタキがいました。

Dsc08598x Dsc08598c  朝日丸跡から二の丸堀を見ますと、ヒドリガモが1ペア。ちょっと遠かったので、またあとで、外周遊歩道を歩いて、撮り直しをしようと思ったら、その時にはいませんでした。それ故、証拠写真。

Dsc08627c_20241101145401  奥平屋敷跡の東の二の丸堀にもヒドリガモのオスが1羽。上の写真のヒドリガモとは別の個体。

Dsc08647c_20241101145401  公園内を回って、もう一度本丸跡に行くとき、鎮国守国神社の社務所裏を見たら、カワセミがいましたので、急いで&そっと近寄って1枚。

Dsc08789c_20241101145401 Dsc09027c_20241101145301  本丸跡では、ジョウビタキのメスに遭遇。エゾビタキにも出会いましたが、上に載せた写真の個体とは、別の個体のような印象。

Dsc09232c_20241101145301  再び、奥平屋敷跡で散歩&鳥見友だちのOさん、Yさんと合流。カワセミや、ジョウビタキのオスが来たのですが、これらは上手く撮れず。ここにもエゾビタキがやって来ました。今日最初に見たエゾビタキに似ているかも知れません。この秋、エゾビタキは少なくとも2羽、ひょっとしたら3羽が来ていると考えています。

Dsc09328c_20241101145301 Dsc09594c  朝日丸跡から吉之丸堀を見たら、これは冠羽がありますから、キンクロハジロのメスでしょう。東屋のある橋を渡って、本丸跡に行こうとしたら、朝日丸跡にイソシギがやって来ました(右の写真)。お尻をフリフリしながら歩き回って、エサを探していました。

Dsc09818c_20241101145201  外周遊歩道では、東エリアでジョウビタキを見たものの、写真は撮れず。続いて、朝日丸跡からイソヒヨドリのメスがやって来ました。このところ、アオサギは来ていませんが、今日はなかなかのラインナップでした。

Dsc09890c  内堀公園では、ハクセキレイ。

Dsc09906c_20241101145201 Dsc09911c_20241101145201  ところで、我が家のお隣の諸戸氏庭園は、明日から秋の公開が始まります。12月1日まで。左の写真で奥に写っている大きな建物が、主屋。我が家がここに引っ越してきたときには、ここに諸戸林業の本社があり、この建物で執務しておられました。右の写真は、我が家の玄関先から諸戸氏庭園を見下ろしたもの。中央の森のようになったところに池泉回遊式の庭園。江戸時代から続く、歴史のある御庭で、今は菖蒲畑が中心となっています。向かって左端には、諸戸清六氏が建てた御殿があり、そのすぐ右(東)には、別の池泉回遊式庭園があります。紅葉、今年はいつ頃、どれくらいきれいに見えるでしょう? また、写真を撮りに行きたいと思っています。

 

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    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

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    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

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    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)