お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年9月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年9月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2024年9月

2024年9月30日 (月)

イソヒヨドリのメスと、アオサギに救われました……オマケは出町ふたばの名代豆餅の話

Dsc04635c  朝のうちは薄曇りでしたが、その後晴れて来て、真夏日に戻りました。14時に30.4℃。明日から10月というのに、この暑さはいただけません。今朝は6時45分から散歩へ。朝のうちは涼しいので、前のように7時半出発でもよいのですが、早い時間帯の方が野鳥が多いような気がするのです。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と7.6㎞。今日も九華公園内を一周半してきました。

Dsc04203c_20240930144501  今日の鳥果からは、朝早い方が野鳥が多いというのは、単にそういう気がしただけでした(笑)。柿安コミュニティパークでイソヒヨドリのメス。自宅を出てすぐ、住吉ポンプ場の避雷針にもイソヒヨドリのメスがいましたが、カメラを向けた途端に逃げられました。しかし、住吉ポンプ場あたりにイソヒヨドリがいたときは、三之丸公園から柿安コミュニティパークの周辺でも見られることが多いのです。

Dsc04257c_20240930144501 Dsc04246c  その柿安コミュニティパークでは、カワウが2羽。電柱と、電線とにいました。電柱の上のカワウは、首筋をずっと掻いていました。

Dsc04267c  電線には、ドバトも1羽。

Dsc04361c_20240930144501 Dsc04346c_20240930144501  九華公園に着いて、久しぶりに九華橋近くの樹上にアオサギさん。しかし、今日は、二本足で立っていました。変顔もいただきましたが、このあとじきに飛び立って、揖斐川の方へ去って行きました。一本足で立っているときは、リラックスしているようで、長い時間同じところにいます。

Dsc04286c Dsc04443c_20240930145301  ほかに公園内で写真が撮れたのは、ドバトとヒヨドリだけ(苦笑)。最近は、ドバトがもっともよくいます。ヒヨドリは涼しくなってから、少しずつ増えてきています。この頃は、ドバトの写真を撮るために散歩に行っているのか、という気がしてきたりします。朝日丸跡でカワセミが飛ぶのは見たものの、飛ぶシーンは撮れず。追いかけたのですが、見失いました。最近は、カワセミには恵まれていません。センサーの感度が落ちたわけではないと思っています。

Dsc04558c_20240930144401  貝塚公園では、メジロ。遠くて、逆光気味で証拠写真。メジロは、この1羽のみ。ほかにはヒヨドリ数羽。この春、貝塚公園でモズのヒナが2羽巣立っていますので、ここに戻ってこないかと思って見に行くのですが、今のところ、貝塚公園ではモズは見ていません。

Dsc04464c Dsc04485c_20240930144401  午後は、定例の歯科検診に行って来ました。今日は、若先生の担当。子どもの頃も存じ上げていますが、ずいぶん立派になられました。こちらが年を取るわけです(苦笑)。花も余り咲いていませんので、今日も鎮国守国神社の境内でヒガンバナを撮影。代わり映えしないのはよくよく承知しています。右は、下からのショット。

240930150459632c 240930150637379c  オマケ。たまにはスイーツのお話し。家内がどうしても食べたいといって、予約してJR名古屋タカシマヤでゲットしてきました。京都の出町ふたばの名代豆餅。京都の本店では、大行列が出来るという噂です。JR名古屋タカシマヤでは、曜日限定商品で予約して、買えるそうです(こちら)。が、これからですと、11月分の予約になるようです。リンク先をご覧ください。5個入りで¥1,200なり。

240930150628598c  早速、今日のおやつに(微笑)。餅と豆と餡の絶妙なバランス。餅にはやや塩味が効いていて、まさにモチモチ。豆も存在感があります。餡は甘すぎず、それでいて餅の塩味とは相性が良い。これは美味しいものを食べられました。

2024年9月29日 (日)

モズはいたものの、ほとんど坊主

Dsc03732c_20240929120101  曇りときどき雨、最高気温は28℃という予報です。実際、散歩で歩いている間にも、小雨に2回ほど見舞われました。今朝も6時55分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と7.5㎞。九華公園をほぼ2周しました(笑)。

Dsc03867c_20240929120101  今日も、三之丸公園にモズがいました。メスのようですから、先日からここに来ているモズと思います。高鳴きというほど、激しく縄張り宣言はしていないのですが、ときどき鋭い鳴き声を発しています。

Dsc03903c_20240929120101  モズを見たまでは良かったのですが、その後はほとんど坊主でした。鳥がまったく田舎多々訳ではないのですが、カワウ、ドバト、ヒヨドリ、ムクドリなどだけでした。このカワウは、柿安コミュニティパークの電柱にて。いつもここに来ているカワウさんかと思います。

Dsc03965c_20240929120101 Dsc04006c_20240929120101  九華公園では、初めに書きましたように、公園内をほぼ2周したのですが、余りにも鳥がいなかったからです。結局、写真が撮れたのは、ヒヨドリ(左の写真)と、ドバト。今日も、ドバトがもっともたくさんいた鳥です。ほかの小型の野鳥は、サッパリ。スズメもいませんでした。

Dsc04071c_20240929120101 Dsc04116c_20240929120101  鎮国守国神社の境内では、ヒガンバナがだんだんと増えてきました。いつもの年なら、一斉に咲き始めると思うのですが、今年は少しずつ開花が進んでいるという感じです。

240929122501539c  ところで、金曜日に同級生K氏のところでメダカを分けてもらってきました。最初は、樹脂製の睡蓮鉢にすべてを入れたのですが、人口密度ならぬメダカ口密度が高かったので、2つに分けました。例の100均の食品保存容器を使っています。小さめのメダカを主にこちらに移しています。もらってきた翌日、1匹だけ昇天してしまいましたが、ほかのメダカたちは元気に泳ぎ回っていますし、餌もよく食べています。過去には、赤玉土などを入れたことがありますが、掃除に不便。バクテリアが定着するのによいものをと思い、100均で見つけた溶岩石を使ってみようと、準備中。

Dsc03929c_20240929120101  今週は早くも10月に入ります。9月は、なんだかあっという間に過ぎた感じ。明日から水曜くらいは天気はよさそうですが、その後はぐずつき気味という予報。水曜日には、後期2回目の非常勤の授業です。これまでの経験からは、多少入れ替わりがあり、受講者数はわずかに増えると思われます。

2024年9月28日 (土)

エゾビタキ、モズにキビタキのメスか??

Dsc03726c_20240928145801  ほぼ終日、曇り。最高気温も、28.9℃にとどまっています。6時55分から散歩へ。住吉神社、九華公園と回ったのですが、昨日よりもさらに九華公園内で鳥を求めて歩き回り、その後は、中橋、田町、三崎通、船場町と7.5㎞。よく歩きました。

Dsc02848c_20240928150001  今日もそれなりに野鳥はいたのですが、曇天だったこともあって、写真はやはりイマイチのオンパレード。柿安コミュニティパークから三之丸公園方面を見たら、昨日と同じく、電柱にモズ。近づこうと、堀端を歩いて行ったら、電柱から20mほどのところで逃げられました。今の時期、モズは高いところにいて、しかもかなり神経質です。

Dsc02918c  九華公園に着いて、管理事務所の近くで、メジロとこの鳥が一緒にやってきました。ウ~ン、いったい誰?? 少し調べた範囲では、キビタキのメスか、という気がしますが、そうであれば初見。もう少し調べてみます。

 Dsc03211c_20240928145901 公園内を半周して、鎮国守国神社を通り抜けて、北門から歩いていると、相撲場の近くでモズ。メスのようです。三之丸公園にいたモズかも知れません。昨日は、鎮国守国神社の境内で2羽同時に見ています。

Dsc03294c  何か気になって、今日2回目、奥平屋敷跡に行ってみたら、こちら。これはエゾビタキ。しばらく同じ場所に止まっていたのですが、あいにくの曇天。ここで、散歩&鳥見友だちのYさん、Oさんと合流。

Dsc03566c  Oさんとさらに歩き回って、九華橋まで来たら、鎮国守国神社の社務所裏の木にカワセミがいるのが見えました。このあと、カワセミがいるところの西側に回り込んだものの、そのときには、どこにも姿は見えなくなっていました(苦笑)。という次第で、初めにも書きましたが、いろいろといたものの、イマイチばかり。

Dsc03655c_20240928145901  船場町から住吉ポンプ場のところに戻ってきたら、電柱にイソヒヨドリのメス。やはり、遠くて、明るくなく、イマイチ。

Dsc03056c_20240928145901 Dsc03002c_20240928150001  気分を変えるために、こちらは、どうでしょう? 鎮国守国神社の境内に咲いているヒガンバナのクローズアップ。まぁ、明日もこれに懲りずに出かけましょう。今日は、長良川河口堰へ行くかとも思ったのですが、昨日見た鳥たちが気になって、いつものコースにしました。明日も、それがいいかもしれませんが、明日の朝の気分で決めます。

2024年9月27日 (金)

モズがやってきました……コサメビタキ(?)も

Dsc02700c_20240927154301  未明によく降りました。3時台の雨量は14.5mm、4時台には20mm。6時頃には雨は上がり、曇りのち晴れ、最高気温は31.2℃と真夏日。いささか蒸し暑くなっています。今朝は、午前中出かける都合がありましたので、6時45分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と7.3㎞。さほど汗は掻かなくなり、助かります。

Dsc01690c  今日は、写真の出来は今ひとつでしたが、なかなかのラインナップです。まずは、ようやくモズが山から下りてきました。左の写真は、三之丸公園にいるのを柿安コミュニティパークから撮りました。三之丸公園の脇を通ったときから、モズの声はしていたのですが、見つけられなかったのです。モズは、このあと、鎮国守国神社でも2羽を見ました。が、逆光の位置で、しかも遠くて証拠写真以下で、割愛。

Dsc01736c  九華公園の管理事務所近くで、こちら。シジュウカラの鳴き声がしたので、シジュウカラを探していたら、これが出て来ました。たぶんコサメビタキと思います。今シーズン初見。胸の縦斑はないといっていいでしょうし、白いアイリングが目立っています。

Dsc02299c Dsc02204c  さらに朝日丸跡では、コゲラ、シジュウカラ、メジロの混群が登場。コゲラとシジュウカラは2羽ずつ、メジロは10数羽がいて、とても賑やか。左の写真がコゲラ、右はシジュウカラのオス。

Dsc02005c_20240927154401  メジロは、何か小さな虫を捕まえていました。先日来、柳や、ほかの木で何かを食べているらしいところを見ていましたが、このような小さな虫を捕まえて、食べていたのでしょう。ほかに見たのは、スズメ、ドバト、キジバト、ハシボソガラス、ムクドリ。モズや、コサメビタキが来て、明日以降の楽しみができたというところです。

Dsc02320c_20240927154301 Dsc02329c_20240927154301  散歩コースの鎮国守国神社の境内では、ヒガンバナが少しずつ増えてきましたが、以前のように一斉に咲き始めるということはありません。以前と同じパターンですが、右の写真は真上から撮ったもの。

240927124234728c  ところで、我が家のメダカは、この夏の猛暑で8月上旬に全滅してしまったのですが、今日、同級生K氏のところで分けてもらい、復活しました。もっと早くから分けてくれるという話になっていたのですが、猛暑が終わってからということで、今日になった次第。猛暑で睡蓮鉢の水温が上昇したのがよくなかったと思います。前のメダカは、9年前にブロ友のこころんさんにいただいたものの子孫+αでした(2015年7月19日:揖斐長良川の川霧と、夏休みの自由研究(笑)……メダカとサギソウを頂きました)。

2024年9月26日 (木)

九華公園でアオサギ2羽

Dsc01577c  真夏日が戻ってきました。桑名では、12時39分に31.5℃となっています。南寄りの湿った風で蒸し暑く感じます。今朝は、家事を済ませ、7時半から散歩へ。久しぶりにこの時間からスタート。歩いている間は、さほど暑くはなく、楽でした。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と7.3㎞。

Dsc00819c_20240926153801  住吉神社から七里の渡し跡に向かって歩いているとき、揖斐川でカワウが何かと格闘していました。写真としては、出来はよくありませんが、おもしろかったので載せます。小型のエイと思われる魚を何度もくわえ直していたのです。カワウがエイをくわえているのは、これまでに何度も見たことがありますが、さすがにこれは丸呑みできないはず。

Dsc00879c_20240926153801  三の丸水門のところでハクセキレイ。

Dsc00936c_20240926153801 Dsc01421c_20240926153701  九華公園では、今日はアオサギが2羽。左の写真は、神戸櫓跡の松の木にいたアオサギ。ここは、カワウがよく止まっているところですが、たまにアオサギも来ています。今日も、逆光の位置で見たときには、カワウにしては大きいなと思いました。もう1羽は、例によって九華橋近くの樹上に来ました。1回目に見たときはおらず、9時過ぎに確認したら、来ていたのです。

Dsc00993c_20240926153801  公園内では、今日はスズメが10数羽見られました。スズメはしばらく、ほかのところも含めて見ていませんでした。この写真は、管理事務所南の花菖蒲園のところで撮ったもの。

Dsc01188c_20240926153801 Dsc01237c_20240926153701  奥平屋敷跡では、メジロが10数羽の群れで来ていました。しかし、例によってよく動き、なかなか写真を撮らせてくれません。何かを食べているのですが、今日もまた、何を食べているのかはよく分かりませんでした。

Dsc01357c_20240926153701  公園内を半周して、管理事務所の所に来たら、シジュウカラが1羽。メスのシジュウカラですが、単独でいるのは珍しいことです。今日、九華公園ではほかにドバト、キジバト、ハシボソガラス、ムクドリ、ヒヨドリを見ています。カワセミは、まったく気配もなし。

Dsc01519c  昨日の授業の補足説明(Q&A)は、午前中、散歩から帰ってから一通り完成。しばらく寝かせて、午後からチェックし、修正の上、完了。すでに助手の先生にメールで送って印刷をお願いしました。この作業、面倒と言えば、面倒なのですが、学生との相互作用をしたいということと、間違った理解や、誤解、勘違いを修正しておきたいと思って続けてきています。ケイトウの花は、貝塚公園にて。

2024年9月25日 (水)

後期の授業が始まりました

240925093106814c  桑名では、30℃になるという予報でしたが、29.4℃止まりでした。天気は良く、朝のうちはよく晴れ。次第に薄雲が広がったものの、雨の心配はありません。いよいよ今日から後期の非常勤の授業が開始。行き帰りとも、電車は空いていて助かりました。沿線の大学ではまだ授業が始まっていないところがあるのかも知れません。出かける前、娘に「やる気は忘れていないか?」と尋ねられましたが、大丈夫でした(笑)。

240925101652888c  今日は、初回でしたので、本格的な内容には入らず、オリエンテーションが中心。受講者は、予想よりやや少なく、30名弱。過去には60名近くだったこともあります。どの授業でも、最初の2~3回くらいは、受講者の増減というか、一部の入れ替えがあります。履修申告は、10月3日まで。たくさんの人を相手に、話をするのは、大変といえば大変ですが、大きな声で喋るとスッキリして、健康にもよいような気がします。しかし、さすがに寄る年波には勝てず、以前に比べますと、疲れるようになりました(苦笑)。こんなに疲れるとは、やはり70才定年制は適切なのでしょう(笑)。

240925121253875c  授業の後片付けなども12時には終わり、江戸橋駅に直行。後期は、帰りに志登茂川に寄り道することも多いのですが、まだ9月ですから、冬の鳥たちは来ていないでしょうし、上に書きましたように、さすがに疲れましたので。出欠チェック、今日実施した質問紙の結果の集計を終え、これから出席票に書かれた質問、感想などを読んで、「補足説明(Q&A)」資料をつくります。

2024年9月24日 (火)

新境地を開拓しました……「柳ジロー」です(笑)

Dsc09993c_20240924143101  今日は、どうやら真夏日からも免れられました。最高気温は28.5℃(11時30分)。朝の最低気温は22.0℃。一気に秋になって来た感じです。冒頭の写真は、散歩に出たときの北東の空。秋らしい空です。その散歩は、6時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、寺町と7.2㎞。

Dsc00056c Dsc00077c  途中、スズメを何羽か見て、柿安コミュニティパークへ。ここでカワウが2羽。左の写真は、いつもの電柱。だからといって、いつもいるカワウかどうかは分かりません。ほかにはスズメ、ドバト、ハシボソガラス。

Dsc00100c_20240924143101 Dsc00147c_20240924143101  九華公園の入り口ではスズメ。今頃の時期、スズメはさほど多くは見ません。水田などへ行っているのではないかと思います。九華公園で今日も多かったのは、ドバト。野鳥には変わりませんから、あまり毛嫌いしてもよくないでしょう。

Dsc00261c Dsc00419c_20240924143101  朝日丸跡から本丸跡へかかる橋のたもとに柳の木があります。最近、この柳にメジロがよく来ます。今日は、新境地を開拓できました。柳にメジロで「柳ジロー」。梅にメジロで「ウメジロー」をもじっていますが、なんだか名字+名前みたいで、イマイチかも知れません(笑)。メジロは、柳の細い枝に捕まり、ブラブラ揺れながら、何かを食べていました。何を食べているのかまでは、今日のところはよく分かっていません。

Dsc00540c_20240924143001  今日もカワセミはいないか、かなりマジメに見て回ったのですが、メジロに出会うまでは、鳴き声も聞けず。メジロを撮ってから、野球場の南を歩いていたら、少し先から朝日丸跡にカワセミが飛ぶのが見えました。朝日丸跡に戻ろうとしたら、外周遊歩道の東へ。急いでそちらに回り、ソメイヨシノの木に隠れながら、近づいたところで撮れたのが、これ。10数mのところから撮って、トリミングしています。

Dsc00184c_20240924143101 Dsc00690c_20240924143001  鎮国守国神社の境内のヒガンバナは、少しずつ花が増えています。いつもですと、一気に咲いたと思うのですが、今年の猛暑の影響があるのでしょうか。九華公園の外周遊歩道にあるお宅では、柿の実がかなり色づいてきました。

Dsc00710c_20240924143001  何度も書いていますが、明日から江戸橋での非常勤の授業が始まります。桑名での予報は、晴れのち曇りで、最低気温は20℃、最高気温は30℃。これならよし(微笑)。後期そのものが明日からですが、学生諸君、夏休み気分から授業モードに切り替わっているでしょうか? ケイトウの花は、貝塚公園にて。

2024年9月23日 (月)

真夏日にはなったものの、熱帯夜は免れ、涼しい朝

Dsc09980c_20240923145201  暑さ寒さも彼岸までというのは、本当のようです。今朝は、熱帯夜を逃れたどころか、21.8℃という最低気温。涼しく感じられました。日中は、31.9℃まで上がりましたが、我が家では、エアコンは使わず、窓を開け放しているだけでさほど暑く感じないで過ごせています。しかし、この気温で、東海三県ではもっとも高かったそうです。今朝は、7時から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀南公園、外堀、内堀、京町、寺町と7.1㎞。今日も九華公園内をかなり歩き回りました。

Dsc09544c  涼しくなったためか、野鳥もやや増えました。といっても増えたのは、ヒヨドリでしたが……。まずは、三の丸水門のところにアオサギ。秋になりますと、揖斐川沿いの水門や、堤防にアオサギや、ダイサギがときどきやってくるのです。

Dsc09589c Dsc09606c_20240923145301  柿安コミュニティパークで遠くにイソヒヨドリのメス。いつもの電柱にカワウ。カワウの目は、きれいなエメラルド・グリーンをしています。このあと、舟入橋の近くにカワセミが来たものの、撮った写真はピンぼけ。カワセミのすぐ上にいた葉っぱにピントを持って行かれました(苦笑)。

Dsc09636c_20240923145301  もう1種類、柿安コミュニティパークで見たのは、ハクセキレイ。よく動き回りますが、何とか捉えられました。

Dsc09806c  九華公園の奥平屋敷跡を回っていたら、少し先からカワセミが飛び出して、堀をはさんだ対岸へ。ちょっと距離があり、しかも逆光気味で日陰で、証拠写真。このあと、吉之丸堀を西に向かって飛ぶ姿を見て、これは鎮国守国神社の社務所裏に行ったなと思って、見に行ったのですが、待てど暮らせど出てこず。カワセミを3回見たものの、今日は不首尾に終わりました。

Dsc09788c_20240923145301 Dsc09951c_20240923145201  増えたのはヒヨドリと書きましたが、奥平屋敷跡、二の丸跡そのたでかなりの数を見ました。多かったのは、ヒヨドリの若者。そのうちもっと増えて、「何だ、ヒヨドリか!?」と思うようになりますが、今の時期としては、ヒヨドリであっても、戻ってきてくれたのはちょっと嬉しい(微笑)。

Dsc09853c_20240923145301  ドバトは、相変わらず九華公園のあちこちにいます。もうそろそろドバトを撮影しなくて済むようになって欲しいところ。

 Dsc09971c_20240923145201 九華公園の堀をよくよく見て回りますと、ミドリガメの小さい個体を見かけます。おそらく、今年、生まれたミドリガメだろうと思います。親が産卵する側から、カラスが掘り返して卵を食べてしまっているように思えるのですが、難を逃れた卵もあるようです。

Dsc09885c  ヒガンバナは、今日歩いた範囲では、鎮国守国神社の境内でしか見られません。この写真は、一の鳥居近くで撮ったもの。

Dsc09937c  今晩は一時雨が降るようですが、明日以降週末までは基本的に晴れの予報。後期の授業初日の水曜も晴れ時々曇りで、最高気温は30℃くらいとなっています。雨ですと、テンションが下がりますが、この天気ならまぁ良し(笑)。

2024年9月22日 (日)

今日はほとんど坊主(苦笑)

Dsc09503c_20240922131901  お彼岸の中日ですが、雨模様の天気になっています。雨雲レーダーの画像を見て、かなり広い雲の隙間がありましたので、6時半から散歩へ。ただし、7時半頃から雨が降るという予報でしたので、住吉神社から九華公園をまわるだけのつもりで出かけました。結局、住吉神社、九華公園から江戸町、田町、三崎通と、7.1㎞を歩いてきました。

Dsc09454c_20240922131901  Dsc09230c_20240922131901 結論から書きますと、今日はほとんど坊主でした。こんな日ですから、まあしかたないという感じ。九華公園外周遊歩道の南でメジロの小さい群れに遭遇したほかは、ドバトを見て回ったという次第(苦笑)。ほかには、カラス、ムクドリ、ヒヨドリが少しいただけ。アオサギも、カワセミも影も形もありませんでした。

Dsc09256c_20240922132101 Dsc09275c_20240922132101  鎮国守国神社の境内でヒガンバナが咲き始めていますが、まだ数えるほど。それでもお彼岸の間には咲き始めました。

Dsc09286c_20240922132101  1時間ほどで帰宅しましたが、その後は、思いついて本や、デスク回りにあるもろもろのもを少しだけ片づけました。本はなかなか処分できません。専門書がまだそれなりの数あるのですが、非常勤講師をリタイアするまではこのままか、と思っています。図録のたぐいや、博物館での展覧会を見に行ったときの資料もけっこうあります。これらは処分してしまったら、もう一度入手するのは難しいので、処分できません。

Dsc09496c_20240922131901  さて、今週からは、いよいよ非常勤の後期の授業が始まります。先日も書きましたが(2024年9月18日:そろそろ夏休み気分を返上しなくては(笑))、期末試験は来年2月の初め。途中、短い冬休みをはさんで、4ヶ月あまりとなります。来年3月で非常勤講師の定年に達しますから、これが最後の授業ですが、まぁモットー通りに「淡々と飽きもせず……」でやりましょう。ヒマワリは、三崎通のお宅にて。

2024年9月21日 (土)

イソヒヨドリとイソシギ……桑名市博物館で「蒼と白の世界-青磁・白磁、そしてガラス-」を見てくる

Dsc08510c_20240921143701  猛暑日からは逃れられそうですが、33.5℃となっています。朝は熱帯夜で湿度も高く、散歩してきたら、猛暑日と同じく、汗びっしょりでした。その散歩は、6時45分から。いつも通り、住吉神社、九華公園、中橋、歴史を語る公園、内堀公園、京町、寺町と7.0㎞。歩いたコースの割に距離が伸びていますが、九華公園でカワセミを求めて歩き回ったのです。

Dsc08529c_20240921143701 Dsc08565c_20240921143701  散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園の前でハクセキレイ。猛暑以前は、よくいましたが、最近また、ときどき見られるようになりました。住吉神社の前から、揖斐長良川の中州を見たら、アオサギがいるのが見えました。こんな写真まで載せたのは、今日は、出会った野鳥が少なかったからです(苦笑)。

Dsc08673c Dsc08731c_20240921143701  蟠龍櫓の上にイソヒヨドリのメス。実は、住吉神社の近くで、2羽のイソヒヨドリがじゃれ合うように飛んでいたのですが、それは写真には撮れませんでした。柿安コミュニティパークまで来て、西にある堀を覗いたら、ちょうどカワセミがやってきました。初めに書きましたように、九華公園でもカワセミを見られないかと歩き回ったのですが、今日は、このシーンだけ。

Dsc08750c  九華公園では、例によって、ドバトばかり。まったく笑えてきます。スズメ、ムクドリはまったく見ず。ヒヨドリはわずかにいただけ。 カラスも少しだけ。

Dsc09136c_20240921143601 Dsc09136c_20240921143601  諦めきれずに、いつもであれば、鎮国守国神社の社務所裏を見るのは2回ですが、公園の外周遊歩道を回り終えてからもう1回(計3回)、見に行ったのです。筏橋を渡るところで何かが2羽、飛んでいくのが見えました。そっと近づいてみたら、イソシギでした。イソシギは単独行動がほとんどだと思うのですが、2羽が近くにいたのです。カワセミは証拠写真でしたが、イソシギがいたので、まぁ良し。

240921110030714c Aotoshioposter  いったん帰宅して、シャワーを浴びてから、今日は、桑名市博物館へ。9月7日(土)~9月29日(日)まで、秋季企画展「蒼と白の世界-青磁・白磁、そしてガラス-」が開かれているのです。会期が短いので、ウロウロしていると見逃しそうだと思ったのです。くわな市民大学郷土史学科の講師の大塚先生のご推薦もあって、ぜひ見ようと思っていたのです。右のポスター(博物館のサイトからお借りしました)にある、①本多忠政が徳川秀忠から下賜されたと言われる「獅子蓋(ししぶた)竹之耳附(たけのみみつき)青磁水指」、②朝鮮から輸入された「李朝(りちょう)白磁水指」、③江戸時代の吹きガラスの至宝「紫色ちろり」の3点にとくに興味がありました。とくに「紫色ちろり」は、これが江戸時代のものかと思い、見入ってしまうくらいきれいでした。

240921112231296c  2階展示室では、「刀剣セレクションII-君の銘。-」と「佐藤昌胤(まさたね) 移りゆくもの/変わらないもの」もあわせて開催中です。前者では、館蔵品の中から「無銘」の刀剣が展示されていましたが、村正と伝わるものもありました。佐藤昌胤(明治40(1907)~昭和45(1970)年)は画家で、桑名郡長島町(現在の三重県桑名市)出身。伊勢湾台風を題材にした絵画などで知られます。今回は、伊勢湾台風の被害を受けて変わってしまった故郷の長島の風景を描いた《破船の群れ》などが見られます。写真は、毎回ある、1点だけ撮影可能な展示品。今回は、「脇差 無銘(伝 繁慶(はんけい))」。三河から武蔵国に出て、鉄砲鍛冶から刀鍛冶になった繁慶の作と伝わっているそうです。

0921siryo  今回は、図録はありませんでしたが、このような資料を¥100で販売していましたので、購入してきました。表紙を除いて全8ページ。主な内容は、ガラスの歴史。全般的な歴史や、日本のガラス史にページが割かれており、最後の2ページに青磁と白磁の解説があります。

2024summerweather  ところで、今朝の中日新聞に「県内も異常だった夏…」という記事が載っていました。桑名での猛暑日は43日(昨年までの最多記録は24日、以下同)、熱帯夜は55日(52日)、今季の最高気温は40.4℃(8月9日)でした。最高気温40.4℃は、県内で初めて40℃を越えた記録です。地球全体の気温が上昇していることに加え、太平洋高気圧が日本付近に張り出しやすい気象状況で、晴れた日が多かったことがその要因だといいます。

2024年9月20日 (金)

カワセミに大接近!……イソシギも見ました

Dsc06790c  お彼岸に入ったのに猛暑日が続いています。今日は、36.5℃(13時5分)。明日は、猛暑日ではなさそうですが、それでも最高気温の予想は34℃。まったく参ります。今朝は6時40分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と7.2㎞。冒頭の写真は、蟠龍櫓ですが、その左上に名残の月が写っています。

Dsc06876c_20240920144401  今日はなかなかの鳥果でした。まずは、柿安コミュニティパーク西の堀。カワセミがいないかと探したら、何とイソシギがいて、ちょっとビックリ。お尻をフリフリしながら歩き回って、エサを探していました。

Dsc06970c_20240920144401 Dsc08228c_20240920144601  九華公園に来て、アオサギさん、最初に見たときは、いつもの九華橋近くの樹上でお休み中。公園内を半周して、2回目に見に行ったら、起きていました。後ろ姿でこちらを見ていますが、これなかなかカッコイイ。

Dsc07103c_20240920144501  管理事務所から奥平屋敷跡あたりでメジロを見かけたものの、写真には撮れずにいました。私が移動する先をメジロも移動し、野球場近くの柳の木で追いつき、何とか撮影できました。

Dsc07461c  鎮国守国神社にお参りし、北門近くの東屋で休んでいたら、鎮国守国神社の社務所の裏あたりからカワセミの鳴き声が聞こえてきます。社務所の裏、堀に出た木の枝にいました。しばらくここで撮影していたら、北の方の木の中へ。

Dsc07791c_20240920144501 Dsc07831c_20240920144501  おおよその見当をつけて、東屋の方から回り込んだら、カワセミには気づかれずに10mあまりのところまで行けたのです。うまい具合に木の陰に隠れて撮影できました。600mmズームで撮って、トリミングなしの写真が左の写真。右は、トリミングをしています。ちょっと暗いところで、光があまり当たらなかったのが、残念といえば残念。

Dsc08133c_20240920144501  しかしこれほど近くからカワセミを撮ることができるのは、年に1~2回。ついつい調子に乗って、今日撮ってきた写真は、1,700枚以上。連写していますから、同じシーンがたくさんありますが、これだけあると、一通りチェックするのにもかなりの時間がかかります。

Dsc08319c_20240920144301 Dsc08389c  九華公園外周遊歩道の南でムクゲ。吉津屋町でキバナコスモス。ムクゲの方は、パソコンで見て気づいたのですが、どちらにもセセリチョウが写っています。

Dsc08494c_20240920144301  お彼岸に入りましたので、恒例行事で、御坊さんにお参りしてきました。真宗大谷派桑名別院本統寺です。

2024年9月19日 (木)

今日もカワセミ……ヒガンバナも咲き始め、久しぶりにヤマガラにも会う

240919113350703c  今日も熱帯夜で(27.8℃)、猛暑日となりました(14時25分に35.9℃)。空は、秋のような感じがしますが、微妙。週間予報では、土曜日くらいまでは暑いようですが、その後は、雨もあって気温は少し下がるといいます。もう少しの辛抱というところでしょうか。今朝も6時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀、京町、南魚町、田町、船場町と、6.8㎞。

Dsc05807c_20240919133401 Dsc05841c_20240919133401  今日も野鳥は少なかったのですが、船津屋さんの裏手でスズメを見ました。スズメも、最近少ないのです。柿安コミュニティパークの西にある堀からカワセミの鳴き声。ここは堀というより池で、いかにも遠くに(左の写真)。九華公園に向かって歩いていると、堀から入舟橋あたりでまたもやカワセミの鳴き声。九華公園に着いて、鎮国守国神社の社務所裏をそっと覗くと、いました。おそらくコミュニティパークの堀にいた個体。メスです。いずれも証拠写真ですが、記録のため。

Dsc06175c_20240919132301  Dsc06270c_20240919133801 その後、公園内を半周して再び、鎮国守国神社の社務所裏に来ると、カワセミ。こちらは、オスのカワセミでした。何度かダイブ。ダイビングシーンは、うまく撮れませんでしたが、小魚をくわえたシーンはバッチリ。

Dsc05935c Dsc06013c  九華公園では、ほかの鳥は少なく、カラスのほかには、キジバトと、ドバトくらい。ハクセキレイも奥平屋敷跡にいたものの、写真はうまく撮れませんでした。

Dsc05972c  そろそろかと思い、鎮国守国神社の鎮守の杜へ。期待したとおり、ヒガンバナが咲き始めていました。まだ、2輪だけ。散歩コースのほかのところでは、ヒガンバナはまだ咲いていません。

Dsc06576c  昨日と同じく、外堀あたりを歩いていたら、今日もまたハクセキレイが出て来ました。昨日と同じところ。ということは、同じハクセキレイかも知れません。

Dsc06671c_20240919132401  諸戸氏庭園前の住吉入江まで戻ってきたら、懐かしい鳴き声がしています。1月末以来のヤマガラです(2024年1月30日:今日は久しぶりのヤマガラに、ジョウビタキのオスデー)。ずっと以前はよく見られる鳥でしたが、最近は、年に何回かしか見られなくなっています。2羽がいました。

Dsc06628c_20240919132301  南魚町で見つけたハナトラノオ。やさしいピンク色の花は、この暑さの中でちょっとした清涼感を与えてくれる気がします。

20240918ハーベストムーン

Dsc05728c Dsc05703c_20240919040001  今年の中秋の名月は、9月17日でしたが、満月は9月18日。アメリカの農事暦では、ハーベストムーンというそうです。夕方は、雲が多くてうまく撮影できませんでした(右の写真は、18時40分頃)。左の写真は、9月19日の朝3時頃に撮ったもの。撮影条件は、中秋の名月のときと同じく、ソニーDSCーRX10M4を使い、f/8、SS1/125秒、ISO感度250、オートホワイトバランス、600mmズームで撮影しています。三脚は使わず、手持ち撮影。トリミングをしています。

Dsc05729c_20240919035301  こちらは、ノートリミングの写真。19日の朝3時頃に撮ったというのは、たいてい晩酌をして夜8時には寝てしまうのです。寝る前にも月を見たものの、やはり雲におおわれていました。

Dsc05727c_20240919035301 Dsc05726c_20240919035301  朝、自分で撮影しようと思って、カメラを確認したら、昨日(18日)の夜20時20分頃に撮った満月の写真がありました。家内と娘がなにやら話をしているような感じがしていたのですが、どうも娘が、私に変わって満月を撮っておいてくれたようです(微笑)。それがこちら。

2024年9月18日 (水)

そろそろ夏休み気分を返上しなくては(笑)

240918144223162c  今日は、猛暑日になっています。12時15分に35.5℃を記録。朝も当然、熱帯夜で(27.2℃)、起きて南側のベランダに出たら、ムッとしていました。9月も18日になって猛暑日というのは、たぶんかつてない記録でしょう。これだけいつまでも暑い日が続きますと、へばりそうですし、散歩から帰ったあとは、外へは出たくありません。いつものように、6時40分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と6.6㎞。汗びっしょりになって帰宅。

Dsc05281c_20240918144901  野鳥は相変わらず、あまりいません。自宅を出てすぐにハシボソガラスを見たくらい。柿安コミュニティパークまで来てようやく、カワウが1羽。電柱の上にいます。

 Dsc05326c_20240918145001 九華公園に着いて、いつもの鎮国守国神社裏を見たら、なにやら気になりました(微笑)。それは、植え込みの下にいました。カワセミです。残念ながら、色があまりよく出ませんでした。この色・模様のカワセミは、割とよくあちこち移動する個体。このあと、二の丸跡で散歩友達と喋っていたときにも近くに来ましたし、奥平屋敷跡を回っているときにも、堀をはさんだ南側の遊歩道にも来ていました。

Dsc05377c_20240918144901  Dsc05575c_20240918144901 今日もアオサギさんは、九華橋近くの樹上にいました。右の写真は、2回目に見に行ったときのもの。眠そうで、このあと寝落ちしていました。九華公園でほかに見たのは、ドバトとカワウ、。今日は、スズメもムクドリも見ませんでした。メジロは鳴き声を聞いただけ。

Dsc05644c_20240918144901  外堀あたりを歩いていたときに、ハクセキレイが1羽。近くのお宅の屋根にいました。今日のバードウォッチングは以上。例年、そろそろモズがやってくるのですが、これだけ暑いと、まだまだでしょう。早く、この暑さが和らいでもらいたいものです。

Dsc05598c_20240918144901  ところで、来週の水曜から、後期の非常勤の授業が始まります。ということで、今日は、授業で使うレジュメなどを助手の先生にメールで送って、印刷などをお願いしました。年末年始をはさんで来年1月下旬まで、15回の授業があり、期末試験は、2月に入ってからの予定。今週末から秋雨前線が南下して、来週まで居座り、初回の授業日は、今のところ雨時々曇りという予報。天気がよい方がありがたいのですがねぇ……。ムクゲは、吉之丸のお宅にて。

Dsc05611c_20240918144901  もう1つ。11月の初めに研修会の講師を依頼されました。7月に担当した研修会とほぼ同じ内容でよいのですが、時間が短くなりますので、構成し直す必要があります。これについてもあまりのんびり構えていてはいけませんので、ボチボチとやることにします。先日も書きましたが、そろそろ夏休み気分を返上しなければ(笑)。ケイトウは、貝塚公園にて。

Dsc05696c_20240918144901  オマケ。寺町交差点で見かけました。市内長島町にある認定こども園の通園バスだと思います。よく目立ちます。

2024年9月17日 (火)

20240917中秋の名月

Dsc05155c_20240917183701  今夜は中秋の名月です。ただし、今年の中秋の名月は、満月ではありません(こちら)。というのも、中秋の名月は、太陰太陽暦 の8月15日の夜に見える月のことを指し、満月とは異なるからです。満月は、明日です。中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったといわれています。日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき、「芋名月」などと呼ばれることもあります。

Dsc05154c_20240917183701  今回も、ソニーDSCーRX10M4を使い、f/8、SS1/125秒、ISO感度250、オートホワイトバランス、600mmズームで撮影しています。三脚は使わず、手持ち撮影。撮影時刻は、18時半少し前。冒頭の写真は、この条件で撮って、トリミングをしています。左の写真も同じ条件で撮っていますが、こちらはノートリミング。

Dsc05161c_20240917183701 240917185047896c  こちらも、同じ条件で撮ったものですが、24mmで撮りました。よく見ていただくと、町の明かりが少し写っています。右の写真は、20分後にスマホで撮ったもの。

本日もカワセミセンサーは良好に稼働中

Dsc04426c_20240917151001  今日も、猛暑日一歩手前の暑さとなっています。13時46分に34.3℃。明日は、またもや猛暑日だという予報が出ています(36℃の予報)。暑さは、いい加減に勘弁してもらいたいところです。今日も6時40分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と7.0㎞。

Dsc04754c_20240917151101  今日も、カワセミセンサーが良好に作動してくれました(自画自賛ですから、お気になさらないでください)。九華公園を半周し、鎮国守国神社の社務所の裏のカワセミ・スポットで2度目のチェックを済ませ、いったん次のところへ向かいかけたのですが、どうも気になって戻ったのです。これが幸いしました。今日もめでたく? 無事に? カワセミをキャッチ。

Dsc04905c_20240917151201 Dsc04906c  しかも、ダイビングして、エサをくわえてきたシーンも撮ることができました。左の写真は、ピントが若干甘い感じもしますが、一応見るに耐えられるかと思います。小魚をくわえています。

Dsc04933c_20240917151201  こちらは、尾羽がピッと上がっているシーン。このシーンでもまだ小魚をくわえていますが、このあと飲み込みました。

Dsc04453c_20240917151001  話を戻して(といっても、九華公園まで野鳥はほとんど見ていません)、九華公園に着いてすぐに見たのは、 ドバトたち。今日も、もっともたくさん見たのはドバトです(苦笑)。

Dsc04525c  今日は、アオサギさんも来ていました。いつものように、九華橋近くの樹上にいます。アオサギとカワセミが見られて、この時期としては、鳥果は上出来といえます。ほかには、ハクセキレイ、キジバト、ムクドリ、カラスを見て、メジロの鳴き声を聞いたくらい。散歩&鳥見友だちのYさんは、このところカワセミは見ていないが、メジロ、ムシクイらしき鳥を見たとおっしゃっていました。

Dsc05023c_20240917151001 Dsc05117c_20240917151001  貝塚公園には久しぶりに行きました。ムクドリがいたほかは、これはたぶんヒヨドリ。拙宅近くの住吉入江まで戻ってきたら、イソヒヨドリのメス。

Dsc04503c_20240917151101  九華公園の管理事務所の前で、この花が咲いていました。ベニバナトキワマンサクだろうと思うのですが、普通は、3~5月に咲く花のはず。いったい、この暑い時期になぜ咲いているのでしょう?? 不思議です。

1726544634663c 240917130434902c  余談。ほぼ1ヶ月ぶりに、同級生K氏とランチへ。とあるうどん屋さんへ行きたかったのですが、事前のリサーチ不足でうまく行き着けず(車が入らないような瀬古道を入ったところにあり、駐車場は別にあるのです)。ここは、この先の楽しみにすることにしました。次に行ってみた某所では、ランチの価格が予算とは合わず、結局、ガストへ(笑)。大人気と銘打つ「鉄板ハンバーグミックスグリル」(税込み¥920)をチョイス。これにドリンクバー(¥220)をつけて、たぶん2時間くらい滞在。某所の半額くらいで済みました。

 

2024年9月16日 (月)

カワセミへの勘が働きました

240916104640270c  厳しい残暑で、今日も猛暑日一歩手前の暑さとなっています。13時10分に34.9℃。真夏の暑さです。今週後半からは、秋雨前線が近づいて、天気もはっきりしない一方で、気温も下がるようです。早く涼しくなって欲しいものです。今朝は、6時40分から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、寺町と6.9㎞。九華公園でカワセミを求めて、歩き回りましたので、歩いた距離が伸びています。

Dsc04062c_20240916151801  九華公園で歩き回ったと書きましたが、公園内を一周半あまり歩いてきました。いつもならば、北門から入って一周し、立教小学校の体育館裏でオシマイなのですが、立教小学校の体育館裏で奥平屋敷跡の南側のカワセミ・スポットを見ていたとき、鎮国守国神社の社務所の裏にカワセミいるような気がしてきたのです。社務所の裏は、いつも2回見てきます。というのも、ここにカワセミがもっともよくいるからです。行ってみたら、いました(微笑)。オスのカワセミ。まさに、「三度目の正直」です。しかも、写真には撮れませんでしたが、もう1羽もやってきて、2羽同時観察も達成。

Dsc04386c  さらに話は飛びますが、拙宅前の住吉入江まで戻ってきたら、カワセミらしき鳥が西に飛ぶのが見えました。本日2回目にして、3羽目のカワセミ。拙宅マンションと諸戸氏庭園との間の水路のところにメスのカワセミ。いやぁ、今日は恵まれていました。ちなみに、このあたりでカワセミを見るのは、年に1回か2回。諸戸氏庭園に棲んでいるのではないかと思っています。

Dsc03744c  さて、話を戻します。もっとも戻すほど、野鳥がいたわけではありません。蟠龍櫓のところで、イソヒヨドリのメス。櫓のところの柵にいたのですが、カメラを向けたら櫓の鬼瓦へ。三つ葉葵の御紋が入った瓦と記念写真となりました。

Dsc03849c Dsc03913c_20240916151801  九華公園では、相撲場の近くでハクセキレイが2羽。左の写真はオス、右の写真はたぶん若者。写真はちょっとイマイチでした。

Dsc03777c_20240916151801  ドバトはかなりたくさんいます。ほかにいたのは、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、スズメなど。毎年9月後半には、コサメビタキや、エゾビタキが来ることがあります。それを楽しみにしているのですが、もう少し涼しくならないとダメでしょう。

Dsc03948c_20240916151801 Dsc03980c  ところで、九華公園には白い花が咲くサルスベリが1本だけあります。今年はずっと咲かなかったのですが、今日、咲いているのを見つけました。ひょっとしたら、私が家内の実家にいる間に咲き始めたかも知れません。

 

2024年9月15日 (日)

20240911近鉄あみま俱楽部ハイキング「久居散策」へ(その2)……高通児童公園、賢明寺、本念寺、川併神社、奈良道、妙華寺、玉セン寺を経て久居駅にゴールにて「完」

 9月11日に行って来た、近鉄のあみま俱楽部のハイキングコース「久居(ひさい)散策」の本編その2です。その1では、久居駅をスタートし、寺町あたりで寺社を巡ってから、子午の鐘・木槿塚までやってきました。このその2では、誠之小学校、久居農林高校、久居中学校と文教地区を通り抜けて、高通児童公園、伊勢自動車道をくぐって戸木地区を回ってから、賢明寺、本念寺などへと続きます。

Img_4374c_20240915133101  子午の鐘・木槿塚を西に出たところに、「幸町(さやまち)御門跡」という案内がありました。初代藩主・藤堂高通は、藩主御殿と武家屋敷の周りを堤や土構で囲み、城外の、万町、幸町、旅篭町、本町、ニノ町(奈良街道筋)には町人を住まわせています。ここは、武家屋敷と町屋を結ぶ御門があったところ。

Hisai2  こちらは、実際に歩いてきたルートマップその2。誠之小学校、久居農林高校、久居中学校と文教地区を通り抜けます。江戸時代には、武家屋敷があったところです。久居中学の西に隣接して、高通(たかみち)児童公園があります。その後は、伊勢自動車道を潜り、戸木(へき)地区を廻り、再び伊勢自動車道を越えます。

Img_4421c_20240911165401  高津藩主藤堂高虎の孫高通が、宗家から分かれて久居藩を立てたのですが、その藩主御殿跡がこの高通児童公園になっています。隣にある久居中学校の敷地までが久居陣屋だったそうです。津2代藩主・藤堂高次が隠居するとき(寛文9(1669)年)、津藩領32万3950石のうち、5万石を弟の高通に分けて、久居藩がつくられています。翌年から陣屋や城下町を建設し、寛文11(1671)年に高通が入府しました。「永久に鎮居する」という意味で、「久居」と名づけています。陣屋の遺構はありませんが、陣屋御殿跡と開府の碑などがあります。こちらに久居350年の歴史についての説明があります。左の写真は、「御殿山記念碑」。久居藩初代藩主高通公の久居入府250年を記念して大正10(1921)年に建てられた「御殿山の記念碑」があります。石碑は、本体だけで高さ4mを超える大きなもので、歴代の久居藩主の功績をたたえる碑文が彫られています。高通の入府250年を記念して、大正10(1921)年に建てられています。

Img_4425c_20240915134401  御殿山記念碑に向かって左手には、「高通公生誕三百五十年記念句碑」が立っています。平成6(1994)年の建立。高通は、文教藩学をすすめ、俳人としても秀れていて、任口(にんこう)と号しています。句碑には、「躬(み)やことし高野にからば花の春 任口」と彫られています。また、説明板には、「町生まる世も斯く湧けり雲の峰 及道」「伊勢路より伊賀路に入りて句碑のどか 芳泉」の句が添えられていました。

Img_4438c_20240915135101  こちらは、昭和3(1928)年に建てられた「玉井丈次郎先生彰徳碑」。玉井丈次郎(たまいじょうじろう)は、明治41(1908)年、津~久居間の軽便鉄道の開通に重要な役割を果たし、また陸軍第三師団が三重県に部隊を置く際には、連隊の誘致に乗り出し、歩兵第51連隊の招致を成功させるなど、久居の町の発展に著しく貢献をした人物で、碑文には、その功績が記されています。

Img_4410c_20240915135501  また、昭和8(1933)年に建てられた久居町と本村の合併記念碑も公園内に立っています。明治22(1889)年、市制・町村制の施行により、久居は町制を施行しています。そのとき、東鷹跡町に役場を置きました。一方、本村(もとむら)は、小戸木村(こへきむら)と合併し、本村(もとむら)と称しています。久井町と本村は、人家が続いて市街を形成していて、近隣同士で生活を助けあう関係にあったといいます。また、陸軍用地が両町村にまたがっていたこともあり、経済的にも密接なつながりがありました。このようなことから、昭和6(1931)年に無条件で合併したのです。

Img_4450c_20240915140101 Img_4542c  このあとは伊勢自動車道の下をくぐって戸木地区へ。戸木小学校のところを通り、遠くに青山高原などを眺めながら、暑い中、ひたすら2㎞以上を歩きます。

Img_4535c_20240911174101 Img_4505c_20240915140401  このような水田地帯が続きます。春や秋でしたら、さぞ気持ちがよいのでしょうが、この日は最高気温32.3℃とかなり暑く、結構大変でした。

Hisai3  この先、ルートマップはその3へ。賢明寺、本念寺、川併神社へと進みます。

Img_4599c_20240911165501 Img_4611c_20240915140701  再び伊勢自動車道をくぐって、青龍山千手院賢明寺(けんみょうじ)へ。天台宗。「ひさいの観音さん」と親しまれているそうです。比叡山延暦寺の末寺に属し、創建は奈良時代の天平年間(730年ごろ)で、聖武天皇の勅願により、行基によって開かれたと伝えられています。南北朝時代に兵火を被りましたが、北畠氏が再建し、以来北畠氏代々の祈願所となっています。その後、織田信長の軍勢により焼失したものの、江戸期に入り寛永年間(1630年ごろ)に再興されました。仁王門(市文化財)は、貞享元(1684)年のもので、大変立派でした。

Img_4608c_20240915140701 Img_4655c_20240911165501  久居藩初代藩主高通公も深く本尊に帰依し、貞享2(1685)年に銅灯籠を寄進しています(市文化財)。また、このお寺には、鎌倉時代(弘安8(1285)年)の石造板五輪塔(県文化財)があります。鎌倉中期の代表的な五輪塔で、石を組み合わせたものではなく、花崗岩の板状の一石を五輪塔に刻んだものです。この石造板五輪塔は、東大寺大仏殿を再建した重源上人(ちょうげんしょうにん)の母の三十三回忌供養のために建立されたものと伝えられています。三重県下最古のもので、三重県の指定文化財にもなっています。

Img_4670c_20240911165501 Img_4674c_20240915141401  賢明寺の近くに受福山本念寺。真宗高田派。天正年間(1573~1592年)の創建。もとは真言宗でした。

Img_4736c_20240915141901 Img_4697c_20240911165501  本念寺から東に川併(かわい)神社式内社。ご祭神は、天忍穂耳命ほか9座(詳細は、上野リンク先をご覧ください)。創始は明らかではありませんが、平安時代以前と考えられ地升。戦国時代、荒廃していましたが、久居藩が建てられる前は、地名にちなんで「野辺惣社」と称し、村域の氏神でした。寛永2(1625)年、本殿が造立され、同7(1632)年には山城国宇治郡木幡神社より八王子を勧請して配祀されています。元禄4(1691)年に社殿が造立され、久居藩主参列のもと盛大な完成式典が斎行されたといいます。

Img_4707cc  神社の説明板によれば、本殿は、この地方には稀な、古風な「一間社春日造(いっけんやしろかすがづくり)」の様式を伝えているそうです。「一間」というのは、井桁の土台の上に4本の丸柱を立てた平面が、方一間であるからです。「方」は正方形の一辺の長さを意味します。要するに、正方形の井桁の形に、四つの柱を立てたものの上に床や屋根を乗せています。「春日造」は、春日神社本殿の形式であるということ。塀の隙間から写真を撮ってきました。なお、久居にある神社については、「久居浄化案内人の会」がこちらにまとめておられます。

Img_4716c_20240915141901  ほかに境内には、神宮遙拝所もあります。

Img_4754c_20240911165501 Img_4401c_20240915143901  川併神社から北東に向かいます。途中、このような古い町屋も残っています。この家は、奈良道に沿ったところに建っていました。奈良道とは、月本追分で伊勢街道から分かれ、雲出川を遡り、久居の町から戸木、羽野、塩見阪、稲葉をへて五百野(津市美里町五百野)で伊賀街道と合流します。「伊賀越えならみち」「奈良道」と呼ばれ、古くから開けたルートでしたが、藤堂高虎が津へ入城すると、津と上野間の往来が激しくなり、明治10(1877)年には津から上野までが「伊賀街道」となり、奈良道の名称は月本~久居~五百野の間だけ残ることになっています。「奈良道」は、2018年12月23日の近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 酒蔵めぐり油正『初日』と桃園三地蔵」で、別のところを少しだけ歩いています(2018年12月26日:20181223近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 酒蔵めぐり油正『初日』と桃園三地蔵」へ(その2)……宝樹寺から奈良道を通って、八柱神社に立ち寄り、栄松寺へ)。そういえば、街のあちこちに、奈良道などを案内する石柱が立てられていました。

Img_4761c_20240915145401 Img_4779c_20240911170301  さて、久居駅にほど近いところに寂陽山法苑院妙華寺。真宗高田派。天和元(1681)年の創建。藤堂家の姻戚寺院だそうです。本堂は、国の有形登録文化財。

Img_4804c Img_4826c_20240915145801  妙華寺の東に霊雲山玉セン寺。天台真誠宗。山門は武家の屋敷門の形式。久居藩の菩提所として初代藩主高通公から境内地が与えられ、延宝7(1679)年に創建されました。文政4(1821)年の「久居焼け」といわれる大火により焼失しましたが翌年に再建、また明治36(1903)年に再び焼失し、現在の本堂は大正3(1914)年に再建されたものです。今も鐘堂に大火の跡が残されています。本堂には市の文化財である藩主の木像(初代藩主高通公の像、2代藩主高堅公の像)が納められているそうです。

Img_4830c_20240911170401  久居藩主2代高堅(たかかた)、3代高陣(たかのぶ)の墓所があり、それぞれの大五輪塔があります。この写真がそれと思います。 

Img_4823c_20240911175801  当初は、玉泉寺といったのですが、2代藩主高堅のときに高虎の官名「和泉守」に差し障るという理由で改名しています。正しい文字は、左の写真のとおりです(パソコンでは変換できませんでした。ATOKの手書き入力でも不可能)。これで目的地はコンプリート。なお、久居にあるお寺については、「久居城下案内人の会」が解説をWebにあげておられます(こちら)。

Hisai4 Img_4840c_20240911170401  ゴールは、スタートした久居駅。11時10分に戻ってきました。2時間40分かかっています。蒸し暑かったため、全身汗びっしょり。歩いた距離は、Google Fitでは8.1㎞(実家に戻った時点で)。スマホの「からだメイト」では、11.8㎞になっていましたが、これは過大評価でしょう。11時16分に実家方面へ行くバスがあり、それに乗って12時前には実家に帰宅。

Screenshot_20240911112503c Screenshot_20240911112512c  今日歩いたコースは、初めに書きましたように近鉄あみま俱楽部のハイキングコース。アプリ対応コースでしたので、 左の画像のように、久居駅、子午の鐘、高通児童公園、賢明寺、玉セン寺でデジタルスタンプをゲット。また、右の画像(左上)のように踏破賞ももらいました。

九華公園でハギが咲き始めました……鹿について追記あります

Dsc03551c_20240915112601  家内の実家から昨晩、帰宅しました。いくら勝手知ったる家内の実家とはいえ、やはり自宅の方が落ちつきます(微笑)。浴室と洗面所のリフォームを実施したと書きましたが、快適です。そりゃぁそうです。築30年を経たマンションですから、当時はもちろん最新の設備だったはずですが、今のものとは格段の違い。ちなみにリクシルのリノビオVというシステムバスと、ピアラという洗面化粧台にしました(リンク先のものとは同じ色、設備ではありません)。

Dsc03692c  今朝は明け方に雨がよく降っていましたが、その後は上がり、今のところ夕方までは降らないようです。8時過ぎから、いつものように、九華公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、新築公園、常盤町、寺町と6.9㎞ほどを歩いてきました。気温はさほど高くはなかったのですが、雨上がりで日が当たってきましたので、蒸し暑いこと。11時半現在で、31.1℃。

Dsc03558c_20240915112601 Dsc03628c_20240915112601  途中、ほとんど野鳥はいませんでした。柿安コミュニティパークでムクドリ。九華公園に着いてすぐドバトたち。九華橋近くの樹上には、いつものアオサギさん。こういういつものことが、むしろいいなという気がします。ほかに見たのは、ハシボソガラスくらい。メジロの鳴き声がしていましたが、姿は見えませんでした。

Dsc03607c_20240915112601  九華公園の奥平屋敷跡で、ハギが咲き始めました。ツツジが終わって剪定作業が行われたとき、このハギも剪定されてしまい、今シーズンは花が咲かないのではないかと心配していたのです。その意味では、待ちに待ったというところです。しかし、それにしても、ハギとツツジとでは、見てくれがかなり違うと思うのですが、いったいどういう業者に依頼しているのかと心配になります。

Dsc03663c_20240915112601  雨上がりで、いつもと時間が違いまが、散歩友達お二人ほどと出会いました。野鳥は、今日はドバトとアオサギのみ(笑)。吉之丸にあるお宅で花の寄せ植えを見ていたら、チャバネセセリがやってきました。

Dsc03646c  9月も中旬。明日は敬老の日ですが、娘からは「おじいちゃんじゃないから、敬老しない」といわれております。来週・25日(水)からは、後期の非常勤の授業が始まります。そろそろ夏休み気分から抜けないといけません。ボタンクサギの花は、まだ、次から次へと咲いてきます。九華公園の外周遊歩道の南にて。

1726369737720c 1726369738956c  追記。冒頭に、自宅に戻ったと書きましたが、実家には、この週末、愚息が滞在しています。昼前に愚息からLINEで鹿の画像が送られてきて、ビックリ。台所の先に裏庭があり、その先が山になっていますが、台所のすぐ先にまで鹿たちがやってきて、草を食べています。図々しいことこの上なし。

1726369738945c  しかも(ダジャレではありません)、今日はオスまで出て来ました。2頭です。オスは、初めて見ました。上左の写真にもオスが写っています。植木鉢に植えてあるものまで食べられそうになったので、さすがに追い払ったということでした。LINE画像ですので、やや粗くなっています。

2024年9月14日 (土)

一人暮らしは、今日で終了

 Img_5241c_20240914103801 家内の実家での一人暮らしも7日目(昨晩、愚息が来ましたので、今は一人ではありませんが)、今日、迎えに来てもらう予定。近所の方にもほとんど出会いませんでした(避けているわけではありません)。実家で話したのは、ガス屋さんだけ(笑)。散歩途中で挨拶を交わした方はそれなりにあります。退屈しのぎも考えてきて実行しましたので、退屈はしませんでしたが、人と話をする機会が少ないというのは、難点です。その退屈しのぎで久居、津に出かけましたが、クルマなしでしたから、バス、電車など公共交通機関を利用。便利とはいいがたいところですし、今年はまだ暑いので、それにも難儀しました。もっとも近いコンビニは、片道2㎞ほど。コンビニの近くにバス停はありませんから、一度だけ歩いて行ってきました。スーパーへ行こうと思うと、バスに乗って15分くらい(ただし、スーパーには行っていません)。1週間くらいなら十分やれますが、これ以上となると、クルマがないとちょっと辛いかも知れません。

Img_5254c_20240914103801  さて、今日も6時45分から散歩へ。晴れ間も見えていたのですが、実家近くに戻ってきたら、雨に降られました。実家から西へ向かい、町内をまぁ半周くらいで、5.2㎞。出てすぐの水田にダイサギが1羽。その先で、セグロセキレイを見つけたのですが、遠くてうまく撮れず。超望遠コンデジでは、非力です。

Img_5275c_20240914103801 Img_5296c_20240914103801  さらに歩いて、ホオジロのオスが鳴いていました。近くにも似たような鳥が数羽。よく見たら、右の写真はたぶんホオジロのメス。

Img_5372c_20240914103801  実家の旦那寺に向かう途中、バス停の当りでコシアカツバメが電線で休んでいました。曇ってきて、また、歩道の上の電線にいましたので、こんな感じ。

Img_5384c_20240914103801  途中小学校の近くで、コスモス。以前であれば、コスモスは秋の花でしたが、最近は早咲きの品種も多く、コスモスを見ても季節がよく分からなくなっています。

Img_5485c_20240914103801  旦那寺近くで、またもやダイサギ。アオサギは、鳴き声は聞こえたものの、姿は見えませんでした。

Img_5530c_20240914104601  先日、散歩したときは雨上がりで坂道が滑りそうでしたので、いけなかったのですが、沈下橋のあるところ。私の好きな場所です。サギやセキレイがいることがあります。温泉街の裏手で、この近くに源泉があります。

Img_5518c_20240914104601  このあたりを歩いているときに思い出しましたので、1枚。先日コメントをいただいていましたが、動物除けの電気柵が田畑の周りに設置されています。もうずいぶん以前からあります。先日、実家の裏庭にシカが来ていましたが、シカ、サル、イノシシなどが出てきます。

Img_5544c_20240914103801  旦那寺とは別のお寺の近くでヒガンバナ。月曜日(9/9)にも違うところで見つけていたのですが、うまく撮れなかったのです。午後から、桑名に戻る予定です。浴室、洗面所のリフォームは思っていた以上にきれいになったようです(写真でしか見ていませんが)。

2024年9月13日 (金)

「標本」展@三重県総合博物館へ

240913090441197c  今日も暑くなっています。津のアメダスでは、最高気温は、33.2℃。家内の実家での一人暮らしが続いていますが、退屈しのぎその3として、今日は、三重県総合博物館で開催されている「標本」展に行ってきました。昨日の記事で、どのように行くか迷っていると書きましたが、結局、実家からバスで久居駅へ。近鉄に乗り換え、津まで。津駅からはバスということになりました。たいしたことはありませんがそれなりに理由があります(後述)。往きは8時前のバスに乗り、久居駅には8時25分頃到着。¥580。久居駅8時31分発の急行で津駅には8時40分着。¥300。津駅西口9時13分発の総合文化センター行きのバスで、9時17分着。博物館は、この総合文化センターの敷地内にあります。帰りは、逆ルートで、実家には12時20分頃帰宅。歩いたのは、少なくて3.1㎞ほど。

0913miem  開催の趣旨は、次の通り。これは見逃す手はないと思っていたのですが、結局、見に行けたのは、会期末間際になりました。

開館10周年の夏は、わくわくするような昆虫・化石・岩石や鉱物・動物・植物など、当館のたくさんの自然史標本を大公開します!
博物館がたくさんの標本を集めるのはなぜ?どうやって集めるの?標本から何がわかるの?そんな疑問にもお答えします。当館の前身である三重県立博物館時代から集め、保存してきた「標本」の数々とそのすばらしさ、また展示を見るだけではない、博物館の真の姿を紹介します。

240913092338323c 240913092429080c  こちらが展示室の入り口。企画展示は、いつもこの展示室で行われます。右の写真は、入り口を入ったところの様子。手前に埋まっているのは、「ヒパクロサウルス」という化石の標本。アメリカで発掘されています。すべて撮影可能でしたので、100数十枚も写真を撮ってきてしまいました(すべてスマホ写真)。

240913094836646c  240913094635149c チョウの標本はとくにきれいでした。左の写真は、モルフォチョウの仲間のもの。右は、さまざまなチョウの標本を集めたもの。

240913093411865c  恐竜の標本は、大きくて目を引かれます。こちらは、トリケラトプス。

240913093129390c 240913093201391c  趣味の野鳥の標本も気になります。左の写真には、キジなどさまざまな標本が並んでいる様子が写っています。右は、その中からコゲラをクローズアップしたもの。このほか、植物、岩石、卵、種子、動物など多種多様な標本や、標本のつくり方などが展示されていて、とても興味深く見て回ってきました。展覧会は、9月16日までです。

240913101354297c  今回も図録を入手してきました。博物館も好きですが、図録を見るのも(集めるのも?)好きです。今回のものは、¥1,000。展示内容に沿って、あつめる、のこす、しらべる、つたえるという内容構成。

240913092254778c 240913104016915c  以下、余談。三重県総合博物館へ行くと、必ず会ってきます。オオサンショウウオのさんちゃん。三重県総合博物館唯一の生きた標本。ミュージアム・ショップ奥の水槽にいます。ほとんど動かないのですが、今日はお子さんを二人連れたお母さんが見ていたら、「動いた!」とおっしゃっていました。残念ながら、私は動くのを見たことはありません。右の写真は、展示室前にあるミエゾウの骨格標本。気に入っていて、行くたびに写真を撮ってしまいます。

Screenshot_20240913162549c  久居駅経由で行った理由その1。以前、エキタグというスマホアプリを紹介しました(2024年3月17日:20240317近鉄ハイキング酒蔵みてある記「銘酒『伊勢旭』旭酒造をたずねて」へ(一回完結))。最近は出かけていませんでしたので、デジタルスタンプが増えていませんでした。久居駅にも設置されているのを確認しましたので、久しぶりにゲットしようということで、往きに電車に乗る前に確認してきました。これでようやく8個目。

240913111656137c  理由その2。これは、以前に見ているのですが(2018年12月23日:20181223近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 酒蔵めぐり油正『初日』と桃園三地蔵」へ……予告編、年内のウォーキング/ハイキング納め)、久居駅東口に、こういう銅像があります。忠犬ハチ公といえば、渋谷駅前なのですが、久居駅にもその銅像があるのです。これは「上野英三郎博士とハチ公」という銅像。飼い主の上野英三郎博士が、現在の津市久居元町(一志郡本村)に生まれたという縁で、ここに平成24(2012)年10月銅像が建てられたのです。久しぶりに見ようと思って、こちらは帰りに立ち寄ってきました。

240913100635332c  オマケ。ほぼ1時間で展示を見終わったのですが、10時台に津駅に行くバスは、10時46分の1本のみ。30分ほど時間がありましたので、図録を買うついでに「さんちゃんクッキー」が目に入りましたので、2個入り¥150を買って、休憩スペースで勝手におやつタイム(微笑)。

20240911近鉄あみま俱楽部ハイキング「久居散策」へ(その1)……久居駅をスタートし、寺町、久居八幡宮、子午の鐘・木槿塚を回る

Img_4077c_20240911165201  家内の実家での一人暮らしの退屈しのぎに、9月11日は暑かったものの、ハイキングへ。津のアメダスでは、最高気温は32.3℃。湿度も高く、蒸し暑い日でした。そういえば、ウォーキング/ハイキングは、6月8日に斎宮へ花菖蒲を見に行って以来です(2024年6月8日:20240608勝手にハイキング「斎宮の花菖蒲群落へ」(一回完結))。今日は、近鉄のあみま俱楽部のハイキングコースから「久居(ひさい)散策」を選びました。近鉄名古屋線久居駅がスタート&ゴールで、約7㎞。久しぶりに歩くには、ちょうど良い距離。今日の記事は、予告編。

Hisai0  実家からは三重交通のバスで久居駅へ。約30分、¥580。左の画像は、この日歩いたコース。主な立ち寄り先は、子午(とき)の鐘、高通児童公園、賢明寺、玉せん寺。アプリ対応コースですので、これらのチェックポイントでチェックインすると、デジタルスタンプがもらえ、すべてそろえると踏破賞のデジタルスタンプが1個いただけます。8時半に久居駅前をスタート。

Hisai1  こちらは、詳しいルートマップその1。久居駅をスタートし、久居寺町にあるお寺をまずは巡って、その後、久居八幡宮へ足を伸ばし、再び寺町に戻り、超然寺から子午の鐘・木槿塚へ。

Img_4119c_20240911165201 Img_4115c_20240912162901  久居駅からすぐ西に永昌山本妙寺。日蓮宗。延宝5(1677)年の創建。開山は、本妙院日厳聖人(津・仏眼寺第十五世)。久居藩初代藩主・藤堂高通(たかみち)が寺領1,500坪を与えました。

Img_4128c_20240911165201 Img_4124c_20240912163301  続いて、本妙寺のすぐ西にあるのが万松山専淋寺。真宗本願寺派。元禄元(1688)年、津の大門にある専淋寺から分寺。

Img_4158c_20240911165301 Img_4137c_20240912163601  このあたりは久居の寺町。専淋寺の西に曹洞宗の龍沢山天心寺。残念ながら、雑草が生い茂ってしまっていました。寛文10(1670)年の創建。

Img_4151c_20240912163601  馬頭観音立像があるということでしたが、よく分かりませんでした。このお堂かと思ったのですが、内部にはさらに厨子があり、何が祀られているかは不明。

Img_4161c_20240911165301 Img_4173c_20240912164001  寺町交差点を渡ったところに見性寺。曹洞宗。寛文2(1662)年、初代藩主・藤堂高通の筆頭家老・藤堂源助(高虎の甥、2,000石)が開府2年前に伊賀上野から来る途中、長野峠で和尚に会い、寺を開くことになったといいます。

Img_4177c  境内には、藤堂源助一族の墓所がありました。ほかにも多数の藩士の墓があるそうです。

Img_4190c_20240912164201 Img_4197c_20240911165301  寺町交差点の南西に見上山(けんしょうざん)光月院天然寺(てんねんじ)。浄土宗。寛文11(1671)年の創建。久居藩初代藩主・藤堂高通が、津の天然寺五世聖誉(しょうよ)上人に帰依しており、分封の時に建立し、寄進しています。久居藩主の藤堂高通は俳諧を好み、たびたび城内で句会を開催していたようで、ある観月の宴の席で、藩主が夜空に輝く月を見て「見上ぐれば 月も今宵は 天然寺」と詠んだそうです。その日同席していた天然寺二世本誉上人が、その句を山号と院号に頂戴したいと願い出たところ、これが許され、「見上山 光月院 天然寺」と称するようになったといいます。山門に向かって右に、この句を刻んだ天然石の碑があります(左の写真で丸くみえるのがそれ。昭和48(1973)年の建立)。

Img_4194c_20240912164901 Img_4201c_20240912165001  山門は、文化5(1808)年に上棟再建されたものを、平成2(1990)年に大修理を施したものだそうです。文化4(1832)年の久居大火のとき、この山門だけが焼けませんでした。梵鐘と鐘楼は、貞享4(1687)年に製作建立されたのですが、久居大火で鐘楼を焼失し、翌文政5(1808)年にによって再建されました。鐘楼はさらに、昭和34(1959)年、改築されていますが、梵鐘は久居大火によって少しひびが入っているものの製作当時のものだそうです。第2次大戦中、一度は供出されたものの、制作年代が貞享4年と古いことから戻され、今日に至っているといいます。

Img_4279c_20240911165301  久居八幡宮。主祭神は、品陀和気命。相殿神は、11座(煩雑になりますので、割愛します。詳細は、こちらを参照してください)。久居藩ができるとき、領内小戸木にあった八幡宮を御殿の艮(うしとら)の方角に鬼門除けとして遷し、久居の総守護としました。明治の合祀令により、近在の21社を合祀し、野辺野(のべの)神社と改称しましたが、令和2(2020)年に久居八幡宮に復しています。

Img_4242c_20240913144201 Img_4259c_20240913144301  ご神木と思いますが、立派な大木。右の写真に写っているのは、「在士の藤(ざいじのふじ)」といい、久居藩を治めた藤堂家の出身地である滋賀県甲良町に鎮座する在士八幡神社から株分けされたものだそうです。藤堂家始祖の三河守景盛が応永年間に京都の石清水八幡宮から近江国犬上郡藤堂村(現滋賀県甲良町)に八幡大神を勧請したとき、男山から柴藤一枝を持ち帰り、子孫繁栄を願って神社の庭に植えたものです。

Img_4225c_20240913144201 Img_4246c_20240913144201  境内には、天満宮や、稲荷社も祀られています。

Img_4232c_20240913144201  また、皇居遙拝所と、神宮遙拝所もあり、境内も広く、立派な神社でした。さすがに久居の総守護というだけのことはあります。

Img_4307c_20240913145501 Img_4320c_20240911165401  久居八幡宮から寺町交差点に戻り、西へ。一本松交差点の手前に浄土宗の超然寺。元和3(1683)年、伊賀上野代超寺の末寺としてつくられています。

Img_4313c_20240913145501 Img_4325c_20240913145501  久居城下案内人の会のWebサイトには、石造地蔵菩薩と、エンマ像があると書かれていましたが、現地には表示などはとくにありませんでした。これがそうかなという気がします。

Img_4349c  これで寺町あたりのお寺、神社はほぼ回りました。続いては、子午の鐘・木槿塚へ行くのですが、うっかりすると見逃しそうな瀬古道を入っていきます。子午の鐘と、木槿塚は並んでいます。左の写真が、子午(とき)の鐘(市文化財)。天文元(1736)年に、当時の久居城下に時を知らせる鐘として、津の鋳物師・辻越後種茂につくらせたもの。もとは武家屋敷の中大手町(現。久居東鷹跡町)にありましたが、寛政元(1789)年に現在地に移転。

Img_4362c_20240911165401  この子午の鐘のすぐ西に芭蕉の句碑があります。「道端(原文は道ばた)の木槿は午に喰われけり」とあります。安永7(1778)年の建立。旅の途次の静岡県大井川付近でつくったといわれ、貞亨元(1684)年『甲子吟行』にでているそうです。また『野ざらし紀行』には「眼前」と前書して載っているといいます。句碑の建立について、正確なところは不明のようです。

 その1が長くなりましたが、これでルートマップその1に載せたところはすべて回りました。その2は、誠之小学校、久居農林高校、久居中学校と文教地区を通り抜けて、スタートから2㎞あまりで高通児童公園へと続きます。

2024年9月12日 (木)

サギがたくさんいます……今日も鹿さんが登場

Img_5004c_20240912133801  家内の実家一人暮らしも5日目。今日も暑くなりました。津のアメダスでは、最高気温は32.0℃。それでも、桑名よりも3℃ほど低くなっています。今朝は6時半から町内一周散歩へ。6.2㎞ほどを歩いてきましたが、かなり蒸し暑く、汗だくでした。

Img_4882c_20240912133801 Img_4979c_20240912133801  実家から西のお宅の屋根にセグロセキレイ。鳴き声が聞こえて探しました。農民研修所でコシアカツバメが今年も繁殖していたのですが、すでに巣は空っぽ。近くの道路上の電線に10羽以上のコシアカツバメが休んでいました。

Img_5010c  Img_5027c_20240912133801 散歩の時は、いつもお墓参りにも行くのですが、旦那寺の近くでモズのオス。光が当たりすぎで、よくありません。こちらへ来たときからほぼ毎日、モズが鳴くのを聞き、遠くに姿を見ていたのですが、写真に撮れたのは初めて。お寺の裏の川でアオサギ。いつも割とよくここにいます。

Img_5062c_20240912133901 Img_5072c_20240912133901  お墓参りを済ませたのち、再びコシアカツバメ。電線に4羽ほどいたほか、近くの水田の上を飛んだり、ときどき水田に降りたりしているものも数羽。コシアカツバメがいた近くの水田にダイサギ。ちょっと近寄ろうと思ったら、離れたところに逃げられました。

Img_5089c_20240912133901 Img_5124c_20240912133901  遠くの水田にもう1羽、アオサギさん。こちらにはまったく気づいていませんでした。その近くの電線にホオジロ。 オスのようですが、首のあたりの羽毛が少なく、ヘンな感じ。はげているのか?と思えます。

Img_5155c_20240912133901 Img_5202c_20240912134001  戻る途中、小公園の近くの水田でもダイサギ。小公園の木にメジロ数羽の群れが来たのですが、よく動い超望遠コンデジではなかなかうまく捉えられませんでした。

Img_5222c_20240912134001  実家近くまで来て、またもやダイサギ。今日はダイサギによく会います。

240912113441296c 240912113354183c  ところで、今日も午前中に鹿さん4頭が裏庭に来ていました。11時半過ぎに気づいたのですが、残念ながらスマホしか持っていません。スマホのカメラでもズームはできますが、デジタルズームですから、画像がきれいではありません。

240912113316070c  こちらは不出来な写真ですが、お尻がこんな風なのだと思ったので、載せてみました。また、夕方、暑さが少し和らいだら、裏庭に超望遠コンデジを持って待ってみようと思います。

Img_5214c_20240912134001  明日は、退屈しのぎの第3弾をと考えています。まだまだ暑いので、昨日のようなハイキングはやめます。三重県総合博物館で「標本展」が開かれていて、おもしろそう。新しく開館して10年を記念して、自然史標本を大公開だそうです。博物館は、津駅西口からバスで約5分のところにあります(¥230)。問題は、津駅までどうやって行くか、です。実家近くからのバスは、津駅行きなのですが、津駅まで乗ると、1時間15分ほどを要し、料金は¥820。しかし、このバスは、津駅東口に着きます。博物館へ行くバスが出る西口へは地下道を通って行くか、入場券を買って駅構内を通過するか(¥150)。久居駅までは昨日もバスに乗りましたが、約30分で¥580。久居駅から津駅まで近鉄電車では、8~9分、¥300。暇なので、もう少し考えます(爆)。

Img_5082c_20240912133901 Img_5085c_20240912133901  オマケ。散歩途中で見つけました。たぶん赤米だろうと思います。この一角だけで栽培されていました。

2024年9月11日 (水)

20240911近鉄あみま俱楽部ハイキング「久居散策」へ(予告編)

Img_4077c_20240911165201  家内の実家での一人暮らしの退屈しのぎに、今日は暑かったものの、ハイキングへ。津のアメダスでは、最高気温は32.3℃。湿度も高く、蒸し暑い日でした。そういえば、ウォーキング/ハイキングは、6月8日に斎宮へ花菖蒲を見に行って以来です(2024年6月8日:20240608勝手にハイキング「斎宮の花菖蒲群落へ」(一回完結))。今日は、近鉄のあみま俱楽部のハイキングコースから「久居(ひさい)散策」を選びました。近鉄名古屋線久居駅がスタート&ゴールで、約7㎞。久しぶりに歩くには、ちょうど良い距離。今日の記事は、予告編。

Hisai0  実家からは三重交通のバスで久居駅へ。約30分、¥580。8時半に久居駅前をスタート。主な立ち寄り先は、子午(とき)の鐘、高通児童公園、賢明寺、玉せん寺。アプリ対応コースですので、チェックポイントでチェックインすると、デジタルスタンプがもらえ、すべてそろえると踏破賞のデジタルスタンプが1個。

Img_4119c_20240911165201 Img_4128c_20240911165201  久居駅からすぐ西に永昌山本妙寺。日蓮宗。延宝5(1677)年の創建。久居藩初代藩主・藤堂高通(たかみち)が寺領1,500坪を与えました。続いて、万松山専淋寺。真宗本願寺派。元禄元(1688)年、津の大門にある専淋寺から分寺。

Img_4158c_20240911165301  このあたりは久居の寺町。その先に曹洞宗の龍沢山天心寺。残念ながら、雑草が生い茂ってしまっていました。寛文10(1670)年の創建。

Img_4161c_20240911165301 Img_4177c  寺町交差点を渡ったところに見性寺。曹洞宗。寛文2(1662)年、初代藩主・藤堂高通の筆頭家老・藤堂源助(高虎の甥)が開府2年前に伊賀上野から来る途中、長野峠で和尚に会い、寺を開くことになったといいます。藤堂源助一族の墓所がありました。

Img_4197c_20240911165301  寺町交差点の南西に見上山光月院天然寺。浄土宗。寛文11(1671)年の創建。久居藩初代藩主・藤堂高通が、津の天然寺五世聖誉(しょうよ)上人に帰依しており、分封の時に建立寄進。

Img_4279c_20240911165301 Img_4217c_20240911165301  天然寺の南に久居八幡宮。ご祭神は品陀和気命ほか11座。久居藩ができるとき、領内小戸木にあった八幡宮を御殿の(うしとら)の方角に鬼門除けとして遷し、久居の総守護としました。明治の合祀令により、近在の21社を合祀し、野辺野(のべの)神社と改称しましたが、令和2(2020)年に久居八幡宮に復しています。

Img_4320c_20240911165401  寺町交差点まで戻って、その西に浄土宗の超然寺。元和3(1683)年、伊賀上野代超寺の末寺としてつくられています。

Img_4349c Img_4362c_20240911165401  超然寺から南に行き、見逃しそうな細い道を入っていきます。そこに子午(とき)の鐘(市文化財)。天文元(1736)年に、当時の久居城下に時を知らせる鐘としてつくられたもの。寛政元(1789)年に現在地に移転。この子午の鐘のすぐ西に芭蕉の句碑があります。「道端(原文は道ばた)の木槿は午に喰われけり」とあります。安永7(1778)年の建立。

Img_4421c_20240911165401  このあとは、誠之小学校、久居農林高校、久居中学校と文教地区を通り抜けて、スタートから2㎞あまりで高通児童公園へ。津藩主藤堂高虎の孫高通が、宗家から分かれて久居藩を立てたのですが、その藩主御殿跡がこの公園になっています。津2代藩主・藤堂高次が隠居するとき(寛文9(1669)年)、津藩領32万3950石のうち、5万石を弟の高通に分けて、久居藩がつくられています。翌年から陣屋や城下町を建設し、寛文11(1671)年に高通が入府しました。「永久に鎮居する」という意味で、「久居」と名づけています。陣屋の遺構はありませんが、陣屋御殿跡と開府の碑などがあります。こちらに久居350年の歴史についての説明があります。

Img_4535c_20240911174101 Img_4542c  このあとは伊勢自動車道の下をくぐって戸木地区へ。遠くに青山高原などを眺めながら、暑い中、ひたすら2㎞以上を歩きます。

Img_4599c_20240911165501 Img_4655c_20240911165501  再び伊勢自動車道をくぐって、青龍山千手院賢明寺(けんみょうじ)へ。天台宗。「ひさいの観音さん」と親しまれているそうです。仁王門(市文化財)は、貞享元(1684)年のもので、大変立派でした。このお寺には、鎌倉時代(弘安8(1285)年)の石造板五輪塔(県文化財)があります。鎌倉中期の代表的な五輪塔で、石を組み合わせたものではなく、花崗岩の板状の一石を五輪塔に刻んだもの。

Img_4697c_20240911165501  Img_4670c_20240911165501 賢明寺の近くに受福山本念寺。真宗高田派。天正年間(1573~1592年)の創建。もとは真言宗でした。本念寺から東に川併(かわい)神社。ご祭神は、天忍穂耳命ほか9座。創始は明らかではありませんが、江戸時代は、地名にちなんで「野辺惣社」と称していました。式内社。

Img_4779c_20240911170301  川併神社から北に向かいます。駅にほど近いところに寂陽山法苑院妙華寺。真宗高田派。天和元(1681)年の創建。藤堂家の姻戚寺院だそうです。本堂は、国の有形登録文化財。

Img_4804c Img_4830c_20240911170401  その東に霊雲山玉セン寺。天台真誠宗。山門は武家の屋敷門の形式。久居藩主2代高堅(たかかた)、3代高陣(たかのぶ)の墓所があります。右の写真がそれと思います。

Img_4823c_20240911175801  当初は、玉泉寺といったのですが、2代藩主高堅のときに高虎の官名「和泉守」に差し障るという理由で改名しています。正しい文字は、左の写真のとおりです(パソコンで変換できるか、確かめていません)。これで目的地はコンプリート。なお、久居にあるお寺については、「久居城下案内人の会」が解説をWebにあげておられます(こちら)。

Img_4840c_20240911170401 Screenshot_20240911112054c  ゴールは、スタートした久居駅。11時10分に戻ってきました。2時間40分。全身汗びっしょり。歩いた距離は、Google Fitでは8.1㎞(実家に戻った時点で)。スマホの「からだメイト」では、11.8㎞になっていましたが、これは過大評価でしょう。11時16分に実家方面へ行くバスがあり、それに乗って12時前には実家に帰宅。

Screenshot_20240911112503c Screenshot_20240911112512c  今日歩いたコースは、初めに書きましたように近鉄あみま俱楽部のハイキングコース。アプリ対応コースでしたので、 左の画像のように、久居駅、子午の鐘、高通児童公園、賢明寺、玉セン寺でデジタルスタンプをゲット。また、右の画像(左上)のように踏破賞ももらいました。

2024年9月10日 (火)

土砂降りでした……今日は鹿さん8頭

240910095003810c 09100955raderc  一人暮らしも3日目。昨日は、松菱まで出かけましたので、今日は、いつも通り、朝は散歩へ行こうと思ったのですが、あいにくの雨。しかも、10時台には、土砂降り。右の画像はその頃のレーダー画面。津市あたりには真っ赤な雲。

09101400amedasc  あとからアメダスのデータを見ましたら、10時台には60mm以上の雨が降っていました。昼過ぎにYahoo!天気を見たら、夕方まで降らないとなっていましたので、昼寝でもしてから散歩に行こうと思っていたのですが、目が覚めたらまたもや雨。今日は、ついていません(苦笑)。

240910095018198c  という次第で、午前中は、先日のくわな市民大学郷土史学科のまとめの続き。パソコンはもってきていますし、データもSDカードにコピーしてきました。午後は、また本でも読みながら、鹿が来ないか待つことにします。午前中も4頭そろってきていたのですが、写真は撮れませんでした。どうやら家族のようです。

Img_3785c_20240910141801  こちらでは、クルマもテレビもない生活をしています。テレビは義母が亡くなったときに、NHKの受信契約も解約。いわゆるテレビも処分。大型モニターにつないだWindowsパソコンはありますから、YouTubeなどは見られるようになっていますが、せっかくだから(?)と見ないで過ごしており、良じをを聞いています。出かけようと思ったら、徒歩かバスかしか手段がありません。まぁ、たまにはこういう生活もよいでしょう。

Img_3705c Img_3744c_20240910141801  午前中、あまり降っていないときにやってきた野鳥たち。メジロが数羽、お隣のおうちの畑に来ていました。ダイサギは、実家の前の田んぼが気に入っているのか、何度も来ています。

Img_3753c_20240910141801  こちらは、コシアカツバメたち。10羽以上が田んぼ近くの電線でお休み。農民研修所の建物で繁殖しているコシアカツバメたちと思います。カメラは、Canon Powershot SX60 HSしか持ってきていません。暗いととたんに画像が粗くなります。写真は、この超望遠コンデジか、スマホで撮っています。

Img_3820c_20240910141801  明日は、晴れ時々曇りの予報です。近鉄のあみま倶楽部が設定したコースのハイキングに行こうと考えています(久居散策)。またもや三交バスに乗って、久居駅へ。久居駅からぐるっと一回りのコースです。

Img_3878c_20240910152001 Img_3846c_20240910152001  【追記】 「鹿が来ないか待つことにする」と書きましたら、15時頃、本当に今日もやってきました。しかも、何と8頭もいっぺんに登場。左の写真は大人で、右の写真は子どもだろうと思います。

Img_3850c_20240910152101 Img_3856c_20240910152101  今日は、雨が上がったばかりでしたので、室内から見ていましたが、勝手口をそっと、わずかに開けてカメラを向けていたら、気づかれてしまい、裏山に逃げられました。

Img_3961c_20240910164101 Img_3899c_20240910171301  【付記】 15時過ぎから晴れてきましたので、町内一周、散歩してきました。4.2㎞ほど。やはり歩いて、汗をかいた方が心身ともにすっきりします。ご近所で栗の実が大きくなってきていました。

Img_3970c_20240910171301 Img_4010c_20240910171301  この時間、野鳥はあまりいませんが、それでもトビを2羽ほど見ましたし、お寺の近くの水田にはダイサギが1羽いました。

2024年9月 9日 (月)

鹿さんが来ました

Img_3566c_20240909173801 Img_3634c_20240909173701  16時を過ぎた頃、外に出てみましたら、それなりに風が吹いて、さほど暑くありませんでしたので、勝手口の外においてある椅子で本を読んでいました。 誰かに見られているような気がして、ふと顔を上げたら、鹿さんが来ていました。実家の裏庭は、山の谷に続いていますので、鹿がけっこうよくやってくるのです。10メートルほど先にいました。こちらを不思議そうな顔をしてみていました。大きく動いたり、声を出したりしなければ、鹿もおとなしくしています。右の写真は、かなりズームアップして撮りました。

Img_3679c_20240909173701  その後、この鹿さんはいったんは山の方に姿を消したのですが、しばらくすると4頭が一緒に出てきました。草を食べていたのですが、私に気づいて皆がこちらを見て、警戒しています。このあとすぐに山の方へ姿を消してしまいました。

240909122732215c 240909123933108c  さらにさかのぼって、今日の自然観察。松菱から帰ってきたとき、トンボが羽ばたくような音がしていました。探したら、何とカマキリの餌食になっています。しばらくしてもう一度見に行ったら、もう羽ばたく元気もなくなっていました。ギンヤンマです。

Img_3519c_20240909173801  もう1つ。昨日、夕方にも来ていましたが、今日も同じ頃に田んぼにダイサギが登場。実家の前の田んぼに、です。かように、家内の実家あたりは自然に恵まれています。サルやイノシシが出てくることもありますし、アナグマを見たこともあります(2021年5月4日:朝から鹿2頭、午後にはアナグマが登場(笑))。明日は、何が出てくるでしょう? 楽しみです。ムカデやヘビ、カメムシなどでないことを願います。

「松菱古本市」へ

240909085331557c  昨日から家内の実家に来て、一人暮らしをしています(微笑)。自宅の浴室、洗面所のリフォームのため、暇人の私だけこちらで過ごすという次第。津のアメダスでは、最高気温は32.3℃ですが、山間の田舎ですから、伊勢湾近くにあるアメダスのデータとは違う気候と思います。実家でずっと一人では退屈しますので、今日は午前中、出かけてきました。

240909100852270c 240909100944613c  出かけた先はこちら。津市唯一の百貨店である津松菱です。浜松に同じ松菱を名乗る百貨店があったのですが、そちらは閉業。そのため、最近は単に「松菱」と名乗るようになっています。元は、昭和11(1936)年、三重県初の大型百貨店である大門百貨店として開業しています。昭和30(1955)年10月1日、浜松の百貨店「松菱」を創業した谷政二郎によって、大門百貨店を継承する形で津松菱が設立されたということですから、私と同年生まれといえます。昭和38(1963)年に現在地に移転しています。

240909090631227c 240909112214101c  実家からは、津駅前行きのバスに乗りますと、そのまま松菱の前まで行けます。岩田橋バス停が、松菱の目の前にあるのです。ただし、乗車時間はほぼ1時間。料金は、片道¥780で、ちょっとした旅行気分(笑)。往きは9時4分に実家近くのバス停から乗って、10時4分着。帰りは11時25分に乗って、12時22分着。

240909101935668c  今日の主たる目的は、こちら。9月4日から今日まで「松菱古本市」が開かれているのです。県内を中心に19店の古書店が出品しています。三重県の郷土史も出ていると広告にあったので、見に行ったという次第。けっこうたくさんのお客さんが入っていました。

240909105648384c 240909135040202c  歴史、郷土史関係を見て回った結果、こちらを入手してきました。角川書店発行の「三重県地名大辞典」です。かねてから三重県の地名辞典が欲しいと思っていました。今日は、このほか、平凡社の「郷土地名大辞典 三重県」もあったのですが、中を見て、私にとって読みやすいものとして、こちらを選んだのです。古書にしてはきれいで、値段は¥2,000。この本は、現在新刊本としては入手できず、オンデマンド出版で¥20,900ですので、はるかに安価で買えました。ちなみに、平凡社の辞典の古書の方は、¥2,200で、オンデマンド版は¥29,370もします。両方買うという手もありましたが、何しろ重いこともありますから、角川の方のみを購入。

240909101426481c  出かける前に松菱のWebサイトを見ていましたら、「今週のグルメ情報」というページがあり、こちらも気になりました。まずは、ハハトコ食堂。ここは、伊賀の里モクモク手づくりファームが営んでおり、松菱にも出店しているのです。

240909124248912c 240909123450006c  今日の昼ご飯用に「からあげ弁当」(¥580)と、晩ご飯&晩酌のつまみにと思って、「お総菜盛り合わせ」(¥680)。唐揚げ弁当の唐揚げは、思ったより大きめのものが2個入っていました。ご飯もおいしく、¥580ならお値打ち。

240909130038091c 240909111151128c  さらに、グルメ情報にあったドンクミニワンの商品も何度も見るほど、気になってしまいました。これはおやつにいいぞと思ったのです。プチウィンナー、よもぎもちなど3種類を100グラムずつ、合計で¥913。それぞれ5~6個ずつ入っています。

240909104637028c  7階では「ガチャガチャ夏祭」が開かれており、覗いてきました。「自分で選べる!ガチャガチャ夏祭り」「“むき出し”のカプセルトイが500種!」というキャッチコピーで、9月15日まで行われています。ただし、お子さんか、ガチャマニアの方向けのイベントで、ざっと見てきただけ。私にとっては目を引くものはありません。

240909104520712c  余談。松菱6階には茶室「松南軒」があります。創業家が京都から移築したものだそうで、本格的な茶室です。中は一般公開はされていませんが、外観は見られます。10月に行われる京都店のときには、お茶会もあるとか。江戸時代の建物で、北側に松があったことから、この名前が付けられています。西郷隆盛や富岡鉄斎もお茶を楽しまれたという云われがあるといいます。

240909111516808c  たまにこういうところへ行きますと、慣れないせいで疲れます。喫茶店で一休みとも思ったのですが、貧乏性なのか、階段脇の椅子のところで、自販機のコーヒーで一息入れてきたのみ。

240909111957612c  家内の実家からしますと、津でも十分都会に思えます。松菱があるのは、津市東丸之内というところ。津城跡(お城公園)や、津市役所から南東に少し行ったあたり。写真は、松菱の前から北西を見たもの。右奥の高いものは、百五銀行丸の内本部棟。

2024年9月 8日 (日)

九華公園でカワセミとアオサギ

Dsc03510c_20240908144501  桑名では今日も35.6℃となり、猛暑日を記録しています。いったいいつまでこの厳しい残暑が続くのでしょう。そういう今朝も6時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と6.3㎞。1時間40分ほどでしたが、やはり汗をかきます。

Dsc03218c Dsc03233c_20240908144301  相も変わらず野鳥は少なく、九華公園に着くまではほとんど野鳥は見られませんでした。ところが、九華公園に着いてすぐ、鎮国守国神社の社務所の裏の堀にカワセミがいてくれました。昨日と同じ木の枝あたりに止まっています。この辺はもともとカワセミがよく登場するエリアです。

Dsc03267c_20240908144301  さらに九華橋に近い樹上にはアオサギさん。今日は、このほか、ドバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カワウくらいしか見られず、また、鳴き声を聞いたのは、コゲラとカワラヒワでした。しかし、まぁ、カワセミとアオサギを見られましたから、良しとしましょう。

Dsc03455c  帰り道、拙宅近くの住吉入江まで戻ってきたら、シジュウカラが1羽。私が座っていたベンチの真上のソメイヨシノの木に来たものの、気づかれて逃げられました。堀越しに撮った写真。

Img_3513c_20240908144201 Img_3508c_20240908144201  ところで、昼前に自宅を出て、私だけ家内の実家に来ています。明日から我が家では、浴室と洗面所のリフォームを行うのです。家内や子どもたちはパート、仕事がありますが、私は何も予定がありませんので、こちらで過ごせという次第。実家の前の水田は、すでに稲刈りをしてもらいました。もう1カ所、離れたところにも田んぼがありますが、そちらは未確認。私たちでは米は作れませんので、耕作をお願いしています。

Img_3501c_20240908144201  刈り取られた水田をよく見ると、ダイサギが1羽来ていました。右上の写真にも、小さく写っています。

Dsc03416c_20240908144301  土曜までこちらにいる予定。ずっと実家にいても退屈ですから、1日おきくらいに出かけたいと思っています。出かけない日は、桑名にいるときと同じく、朝はまずは散歩のつもり。ムクゲは、吉之丸にて。

2024年9月 7日 (土)

九華公園でカワセミと、コサメビタキあるいはエゾビタキ……2ヶ月ぶりに長良川河口堰へも

Dsc01858c_20240907140101 Dsc01895c_20240907140101  今日も予報通り、厳しい残暑になっています。最高気温は、35.3℃。まだしばらく暑い日が続くようで、参ります。今日は、久しぶりにクルマで長良川河口堰と長島に出かけたあと、九華公園を回って来ました。6時半から9時前まで。歩いたのは、6.5㎞。ちなみに長良川河口堰へ行ったのは、2ヶ月ぶり(2024年7月7日:三ツ又池公園のカイツブリのヒナは元気……チョウトンボも見ました)。猛暑と台風で足が遠のいていました。

Dsc01869c_20240907140101  河口堰東側の下流・魚道のところにアオサギ。管理橋の上から見下ろして撮りました。東側にいたのは、このアオサギのみ。

 Dsc01890c_20240907140101 Dsc01900c_20240907140101 管理橋を渡って西側に向かいます。左の写真は、上流の方向、伊勢大橋や多度山が見えます。右の写真は管理橋の上から下流側を除いたところ。2つの機械室の間に堰のゲートがあります。今日はゲートが降りていますので、長良川の水はその上を流れています。

Dsc01913c_20240907140101 Dsc01988c_20240907140101  管理橋は約1㎞、ほぼ15分で河口堰の西側に至ります。左の写真は、途中から見たもの。見えているのは、閘門につながるところ。左端の建物が閘門のところ。漁船、ボートなどはこの閘門を通って、河口堰の上流と下流を行き来します。右の写真は、閘門のところにある機械室。

Dsc02015c Dsc02020c_20240907140101  閘門を過ぎると、右手(北側)に親水広場があります(左の写真)。右は、閘門の上流側。管理橋の下が閘門となっていて、2つのゲートで仕切られ、水の高さを調節するようになっています。

Dsc02025c Dsc02034c  親水広場に降りていくところでイソヒヨドリのメス。ちょうど目の前にある柵の上にやってきたところ。私に気づいて、慌てて飛び立った直後が、右の写真。

Dsc02091c_20240907140101 Dsc02108c_20240907140101  今日は、西側の方にダイサギ、コサギ、アオサギがたくさんいました。ただし、とくに何かするということはありませんでした。左の写真のダイサギは、西側の魚道に降りて、エサを探していました。右の写真のアオサギさんは、首筋がかゆかったようで、しばらく掻いていました。

Dsc02207c_20240907140101 Dsc02230c_20240907140101  親水広場にあるアユの孵化試験用の水路には、ハクセキレイ。2羽いたうちの1羽。親水広場の北の方では、ダイサギが2羽。めずらしく中州に降りていたのですが、私に気づいて少し遠くに逃げたところ。

 Dsc02252c_20240907140101 ダイサギを眺めていたら、飛んで逃げました。飛び姿をうまく撮ることができました。バックは、伊勢大橋。

Dsc02412c_20240907140101 Dsc02446c  管理橋を渡って東側に戻ってきました。下流の魚道のところには、カワウ。上流側の魚道にはコサギ。盛んにエサとなる小魚を捕っていましたが、ちょっと遠かったので、クリアには写っていません。ほとんど「入れ食い」状態でした。

Dsc02848c Dsc02621c_20240907140201  長良川河口堰には小1時間いたあと、長島町内を少し見てきましたが、県道7号線沿いではすでにほとんど稲刈りが終わってしまっていて、田圃にはサギの姿はありませんでした。そのあと九華公園へ。7時40分頃着。いつもの、九華橋近くの樹上にアオサギさん。正面顔もいただきました。

 Dsc02785c_20240907140201 今日も多かったのはドバトでしたが、いい加減に飽きてきましたので、写真は割愛。鎮国守国神社の境内で鳥の鳴き声がしましたので、探したところ、こちら。遠くて、高い木の上にいましたし、背後からしか撮れませんでした。コサメビタキか、エゾビタキかのどちらかと思います。

Dsc02892c_20240907140301  さらに、相撲場近くの堀のところを見に行ったら、散歩&鳥見友だちのYさんが、「カワセミがいる」と教えてくださいました。台風10号が通過して以来、初めて。この近くにもう1羽、別のカワセミもいて、2羽を同時に確認。いやぁ、今日のバードウォッチングは、なかなかの成果と満足。

 

2024年9月 6日 (金)

ドバトばかり(苦笑)

Dsc01850c  今日は猛暑がぶり返して、36.1℃。全国3位で、東海地方ではトップだったそうです。朝のうちは北寄りの風でしたが、10時頃からは南風にかわり、蒸し暑く感じます。 今朝は6時45分から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、職人町、吉津屋町、新築公園、常盤町、寺町と6.9㎞。かなり汗をかきました。

Dsc01381c_20240906135601 Dsc01410c_20240906135601  相変わらずで、野鳥はいません。三之丸水門までほとんど鳥は見ませんでした。そこにいたのは、ハクセキレイ。さらに、隣にある柿安コミュニティパークでカワウ。いつものように、電柱の上に止まっています。

Dsc01602c_20240906135501 Dsc01432c_20240906135501  九華公園も静かでしたが、九華橋近くの樹上にはいつものアオサギさん。公園内を半周して、もう一度見に行ったときは、お休み中。よくこのように休んでいます。ここへは、休憩に来るのかも知れません。

Dsc01546c_20240906135501  公園内で今日もまたもっとも多かったのは、ドバト。今日は、二の丸跡にたくさんいたほか、本丸跡でも見ました。

Dsc01635c_20240906135501 Dsc01762c  その本丸跡では、イソヒヨドリのメス。逆光気味の位置で、しかもフェンス越しに撮りましたので、こんな写真。本丸跡には、カワラヒワもいたのですが、これもイマイチ。どちらも証拠写真か、それ以下(苦笑)。鳥がいないのですから、写真くらいもう少しマシなものが撮りたいと思うのですが、なかなか。

Dsc01834c_20240906135501  Dsc01576c_20240906135501 拙宅近くの住吉入江まで戻ってきて、スズメ。台風以来、九華公園ではカワセミがぱったりと見られなくなりましたが、あちこちでスズメやムクドリ、カラスも少なくなっています。昨日も書きましたように、今月後半になれば、野鳥が戻ってくるだろうと期待していますが(2024年9月5日:アオサギは来たものの……)、気分的には、活を入れたいところ。その気持ちで、鎮国守国神社の狛犬の写真を撮ってきました(笑)。気分を変えるためには、明日あたり、長良川河口堰などへプチ遠征しようかと思ったりしています。

Dsc01801c_20240906135501  それにしても、また暑さが戻ってきたのには閉口します。週間予報を見ますと、週末も35℃の予想。来週半ばくらいまでは、33~34℃と出ています。まだしばらくはエアコンのお世話にならないといけないようです。

 

2024年9月 5日 (木)

アオサギは来たものの……

Dsc01331c_20240905142301  今日もよく晴れています。朝はもう熱帯夜にはなりませんが、日中は真夏日。最高気温は33.5℃。明日は、35℃になるという予報です。今朝は、6時45分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と6.7㎞。

Dsc00917c  結論から書きますと、今日も野鳥はほとんどいませんでした。九華公園に着くまで、鳥はほとんど見ていませんし、九華公園も静かでした。それでも九華橋近くの樹上にはアオサギさんが来ていました。以前の観察で、神戸櫓跡の松の木にくるものとは、別の個体と思われます。

Dsc00955c_20240905142301 Dsc01026c  今日、九華公園でもっともよく見たのは、やはりドバトたち。数は多くはありませんが、あちこちに小グループでいました。奥平屋敷跡では、カワラヒワが3羽。しかし、証拠写真しか撮れず。

Dsc01176c  今日はスズメも見ないなと思っていたら、九華公園の外周遊歩道の南で10羽以上。写真を撮れたのは、たぶん今年生まれた幼鳥。

Dsc01085c_20240905142301  野鳥がいませんでしたので、飛ぶものならいいかと思って、上空を通過するヘリコプターを撮影。つくば航空が所有するAS350 Ecureuil/AStarという機種でした。といっても航空機には詳しくはありませんので、ここまで。

Dsc01163c  九華公園の外周遊歩道の東では、旅ネコ。野良猫を勝手に「旅ネコ」と呼んでいます。かつては九華公園に10匹以上もいたのですが、最近は数匹。エサをやる人が複数(組)いますので、皆、元気そうです。散歩しながらあちこちでエサをやる人もあります。

Dsc01239c_20240905142301 Dsc01297c_20240905142301  先日、貝塚公園で見つけてからケイトウが気になっています(2024年9月3日:野鳥はおらず、花も真っ赤なものばかり(苦笑)……テレビの余談あり)。左は、その貝塚公園にあるケイトウ。まだこれから順番に花が咲いてくるのでしょう。右の写真のケイトウは、吉津屋町にて見つけました。これももまだこれからのようです。

Dsc01276c_20240905142301  タマスダレというようです。あちこちで咲いているのを見ました。ピンク色の花が咲くのは、サフランモドキだともリンク先にありました。吉津屋町にて。

Dsc01282c_20240905142301  去年の今頃も、鳥がいなくてぼやいてばかりだったといつぞや書きました。9月後半になると、去年は、コサメビタキがいたり(2023年9月16日:プチ遠征、長良川河口堰でカワセミ、九華公園ではコサメビタキか?)、九華公園でダイサギが「一人ダイビング祭」をしたりしていました(2023年9月17日:九華公園でダイサギの「一人ダイビング祭」)。もう少しの辛抱ですねぇ。花はキバナコスモスと思います。これも吉津屋町にて。

2024年9月 4日 (水)

台風が過ぎて野鳥がいなくなった?

240904113236889c  よく晴れて、気温も上がり、最高気温は32.5℃。しかし、最低気温は23.4℃で、朝早い時間は涼しくも感じました。今朝も6時35分から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、職人町、新築公園、常盤町、寺町と回り、7.1㎞。 ほぼ2時間。

Dsc09860c  台風10号から変わった熱帯低気圧が過ぎてから、野鳥がいなくなった気がします。今朝も、家を出てから柿安コミュニティパークに着くまで、野鳥はまったくいませんでした。揖斐長良川の中州の方から、カルガモらしき鳴き声が聞こえたものの、姿は見えず。柿安コミュニティパークでは、電柱にカワウが1羽。翼を広げて、干しているところ。

Dsc09976c_20240904141501  九華公園は、今日も静かでした。ムクドリはまったくおらず、ヒヨドリもほとんどいません。もっともたくさんいたのは、ドバト。あちこちにいます。

Dsc00211c_20240904141501 Dsc00135c_20240904141501  朝日丸跡で、シジュウカラとムシクイらしき鳥。シジュウカラは2羽。ムシクイらしき鳥は、シジュウカラと一緒に行動しているように見えました。これまでに九華公園で見たムシクイは、センダイムシクイのみですから、これもたぶんセンダイムシクイだろうと思います。

Dsc00507c Dsc00330c_20240904142501  神戸櫓跡の松の木に鳥が見えたのですが、パッと見でカワウと思い込んでいたのですが、逆光で黒っぽく見えただけで、実際には、アオサギでした。アオサギのいる位置があまりよくなく、あちこち回ったものの、なかなかうまく撮れませんでした。まぁしかし、アオサギさんがいてくれただけでよし。カワセミは、今日も見られませんでした。散歩&鳥見友だちのYさんに久しぶりに会ったのですが、「台風の後、鳥がいませんねぇ」とおっしゃっていました。今日のバードウォッチングは、以上。

Dsc00654c_20240904141401  内堀公園で、イボバッタ。以前はあちこちで見た記憶がありますが、最近はほとんど見ません。体長は24~35mm程度、7~11月に見られます。

Dsc00726c_20240904141401 Dsc00732c_20240904141401  寺町の常信寺でヤマボウシの実。果実は8月から9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く生食できるそうですから、今度試してみようかと思います。

Dsc00786c_20240904141401  こちらは我が家の前まで帰ってきたときに見た光景。ダイサギのようです。11羽あまりが東の方に向かって飛んでいったのです。

Dsc00682c  あまりにも鳥がいませんので、去年の今頃はどうだったか、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」の記事を見たら、同じような状況でした。カワセミをよく見たり、ダイサギが来ていたりしたほかは、あまり鳥はいないという記述が目立っていました。ただ、去年は、翼を傷めたハシビロガモのオスが居残っていましたので、それをよく見ていました。写真は、立教町づくり拠点施設の敷地にあるカリンの実。

Dsc00747c_20240904141401  昨日から、テレビはパソコンで見ています。予約録画も試しましたが、うまく行きました。「試した」というのは、シャットダウンしてしまっても大丈夫なのか、説明書の記述が今ひとつピンとこなかったのです。起動するときにPINコードを入力するようにしてあるのが影響するかしないかがよく分からなかったのですが、結果的にはオーケー。ブルーレイディスクレコーダーにPC TV Plusを使うよりも、富士通のパソコンにインストールされているDigital TV boxの方が使い勝手がよい感じです。ただし、録画可能時間は90時間弱。これで大丈夫だろうと思うのですが、外付けハードディスクに録画することもできるようです。写真は、常信寺で撮ったもの。Googleレンズで検索するとキクイモと出て来ます。

2024年9月 3日 (火)

野鳥はおらず、花も真っ赤なものばかり(苦笑)……テレビの余談あり

Dsc09312c_20240903144801  朝のうちはよく晴れていたのですが、その後は案外雲の多い空になっています。最高気温は35℃という予報でしたが、32.1℃にとどまっています。風は北寄りの風。今朝も6時40分から散歩へ。出会った多くの方が、「今朝は涼しいね」とおっしゃいます。確かにそうでした。散歩に出た頃は、25℃くらいで、このときも北からの風でした。空を見ても、秋のような雲です。散歩は、住吉神社、九華公園、貝塚公園(久しぶり)、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と6.6㎞。

Dsc09413c Dsc09432c_20240903144801  このようにさほど暑くはなかったのですが、野鳥の方はサッパリでした。九華公園までの途中でもほとんど見かけません。九華公園でもっとも多かったのは、ドバトたち。どこに行ってもいました(笑)。カワウは、1羽だけ。

 Dsc09620c スズメ、カラス、ムクドリはほとんどいません。今日は、九華公園が静かに感じたくらい。もうセミはほとんど鳴いていませんし。立教小学校の体育館近くで、あのハクセキレイに会いました。左足の指がない個体です。元気そうでした。今日は、カワセミは一度も見ず、アオサギさんは今日も来ていませんでしたから、ちょっと張り合いなし。ほかには、帰りに住吉入江でイソヒヨドリを2羽見たくらい。1羽はメスでした。

Dsc09635c_20240903144701 Dsc09670c_20240903144701  帰宅して写真を整理していて初めて気づきましたが、赤い色の花ばかり撮ってきていました。ケイトウの花は、貝塚公園にて。子どもの頃は、あちこちのお宅にあったように思いますが、最近は珍しい。それにしてもよく見ると、おもしろい花です。

Dsc09630c_20240903144701  こちらは、陽和幼稚園の敷地に咲いていたサルスベリの花。貝塚公園を回ったのは、久しぶりです。連続猛暑日で騒ぎ始める前以来。あの頃は、小さめのヒマワリが咲いていました。

Dsc09681c_20240903144701  散歩から帰ってからは、昨日の郷土史講座の資料づくりを開始。いつも講義内容や、資料をもとに自分でもあれこれと調べ、勝手に「講義録」をつくっています。昨日の講座の話の内容は、東海道をたどって、いよいよ桑名の城下町に入ってきました。『久波奈名所図会』『東海道分間延絵図』その他を使って、調べを進めます。

240903173544757c 【追記】 8月31日の朝、8年ほど使っていたSONYのブルーレイディスクレコーダーが壊れた話を書きました(2024年8月31日:大雨にて蟄居せざるを得ず……夕焼け(?)を追加)。翌日には、テレビを見なくてもまぁいいかというようなことを書き(2024年9月1日:やっぱり降られたか、雨の止み間散歩(苦笑)……余談あり)、リビングのテレビで見たい番組を録画して見たりしていたのですが、どうもねぇと思うようになりました。家族と興味関心が異なりますし、視聴時間がバッティングします。結局、パソコンにテレビ視聴録画アプリが搭載されていますので、これを使うことにしました。ホーリックというケーブル、分配器メーカーの直販サイトでアンテナ分配器、アンテナ混合器、ケーブルを買い、セッティングを終え、無事に見られるようになりました。費用は、エディオンなど量販店に比べ15%ほど安く済んでいます。リビングのテレビもきちんと映っています。

2024年9月 2日 (月)

台風が過ぎて蒸し暑い日でした

240902124008555c  台風10号から変わった熱帯低気圧が通り過ぎて、天気はよくなったものの、湿度が高くて蒸し暑い日でした。台風の置き土産なのでしょうが、もうちょっとマシな土産がよかった。冒頭の写真は、13時前に出かけるときに撮った北東の空(名古屋方面)です。6時40分から散歩へ。住吉神社、九華公園、中橋、歴史を語る公園、内堀公園、京町、寺町と6.6㎞。汗びっしょりです。

Dsc09049c  住吉神社前の様子。6時45分頃。朝のうちは、このようにまだ雲が多く、スッキリしていませんでした。台風で珍しい鳥でも、飛んできていないかと期待したのですが、結果的にそれはありませんでした。むしろ野鳥は少なく、ガッカリ。九華公園に着くまでの間、揖斐・長良川の中州近くに、カルガモが1羽見えたくらい。

Dsc09114c_20240902165201 Dsc09130c_20240902165701  九華公園には7時前に到着。ここにも野鳥はいません。北門を入ったところにハクセキレイが2羽。写真に撮れたのは、あの足の悪いハクセキレイでした。しかし、こちらを向いてはくれず、証拠写真。近くにドバトたちがたむろっています。二の丸跡の南側を歩いていたら、カワセミが飛びました。が、見ただけ。奥平屋敷跡の南の方へ行ってしまいました。ほかにはキジバトや、カラス、むくどりがいたくらい。アオサギは今日も来ていません。

Dsc09140c_20240902165301 Dsc09188c  本丸跡の藤棚に紫色が見えたので、確かめに行ったら、季節はずれの藤が咲いていました。先日、内堀南公園でも咲いていた記憶があります。中橋の所には、ゴイサギは来ていませんでしたし、内堀公園で見たのは、スズメだけ。右の写真がそれですが、超証拠写真。もう少し野鳥がいると思ったのですが、期待はずれ。明日は、どうでしょう?

240902125111362c 240902163532579c  午後からは、市民大学郷土史学科へ。8月は夏休みでしたので、2ヶ月ぶりで、今回で4回目。「描かれた桑名を紐解く」というのが、今年度のテーマ。『久波奈名所図会』『東海道分間延絵図』などに描かれた桑名について、東海道を現在の朝日町の方から上る形で見て行っています。今回は、七曲御門(釘貫御門)を通って、いよいよ城下町に入ってきました。ほとんどのところは、何度も歩いて見て回ったところですので、よく分かります。また、自分で『久波奈名所図会』を読んだときには、よく分からなかったことを講師の先生が説明してくださったことによって、理解が進んだり、納得できたりして、勉強になります。終了後は、一緒に受講している同級生K氏とメディアライブにあるタリーズコーヒーでお茶をしてきました。

Dsc09209c_20240902165201 Dsc09260c  今日は、最高気温32.8℃。熱中症警戒アラートも発令されていました。初めに書きましたように、かなり蒸し暑い日でした。これから、しばらくは天気はおおむねよさそうですが、最高気温は34~35℃となっています。猛暑日になることはもうほとんどないでしょうが、それでも残暑厳しき日々が続きますから、気をつけなくてはなりません。ノウゼンカズラは相生町にて、ツユクサは住吉入江沿いにて。

2024年9月 1日 (日)

やっぱり降られたか、雨の止み間散歩(苦笑)……余談あり

09010645typhoon10 09010920amedas  台風10号は、今朝6時の時点では、太平洋上に停滞しているそうです。中心気圧は998hPs、最大風速は18m/sだそうですから、かろうじて台風の面目を保っているということでしょうか。それにしても、サッサと行ってしまってくれないかと思います。桑名では、昨日午後、大雨が降って以来、雨はほとんど降っていません。台風は、明日にならないと過ぎ去らない様子です。

Dsc08748c_20240901102601  今朝も雨雲レーダーの画像を見て、6時半過ぎくらいに9時か10時まで降らないと、Yahoo!天気にありましたので、6時55分から散歩に出かけました。住吉神社、九華公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と5.2㎞。結局、途中から霧雨やら小雨やらに降られる始末。いつものパターンに陥りました。まぁしかし、歩いて汗をかいたほうが体調もよく、気分もスッキリしますから、これで良し(笑)。

Dsc08818c Dsc08875c  野鳥はおりません。九華公園の北門を入ったところでコゲラに遭遇したものの、写真はうまく撮れず、超証拠写真。コゲラは2羽いました。

Dsc08952c_20240901102601  ほかにはスズメ。ただし、見たのは、この1羽のみ。カラスが数羽、ムクドリが多数、カワウが3羽いたものの、今日は、アオサギさんも、カワセミも見られず、残念。まぁ、こんな天候ですから、仕方ありません。

Dsc09027c_20240901102701  傘をさしながら帰ってきてしばらくしたら、晴れて来ました。まったくタイミングの悪いことです。ただし、その後はまた降ってきたりしていますから、ぼやいても仕方なし。

Dsc08756c_20240901102601  桑名七里の渡し公園は、臨時閉園でした。ナガシマスパーランドも、今日まで閉園していますし、市内で開催される予定だった、この週末のいくつかのイベントも中止になっています。

Dsc08964c_20240901102601  早くも9月となりました。今週は、明日午後、くわな市民大学郷土史学科の講座があります。明日午後であれば、台風も過ぎ去っているのではないかと思います。先の話ではありますが、非常勤の後期の授業は9月25日(水)がスタート。すでに、一通り準備はしてあります。年を取ると、こういうことが早くなり、我ながら苦笑せざるを得ません。内堀南公園で、季節はずれの藤の花が咲いていました。

【付記(9/1夕方)】 昨日、ブルーレイディスクレコーダーが瀕死ということを書きましたが(2024年8月31日:大雨にて蟄居せざるを得ず……夕焼け(?)を追加)、今日になっても、結局、エラーメッセージは消えませんでした。回復可能が確定。あれこれ考えていますが、今の時点では、さほど無理をしてテレビを見る必要はないかという気になっています。ただし、「今の時点では」ということですから、これからすぐに気が変わる可能性は大ですが……。

Screenshot-2024_09_01-18_38_20  さらなるオマケ。夜になって、スマホに着信がありました。0800から始まる番号。当然、スマホの連絡先に登録はありません。知らない番号からの電話には基本的には出ませんので、問題はないのですが、「迷惑電話である可能性が高い」という意味の表示が出ていました。「0800」から始まる電話については何も知らなかったので、調べてみました(こちら)。「0800」は、「0120」と同じく、「着信課金番号」だそうです。つまり、フリーダイヤル。電話を受けた側がその料金を負担するものです。フリーダイヤルは、0120番号が利用されていましたが、0120番号は0120 + 6桁で構成されており、取得できる電話番号の数に制限があります。利用者の増加にともない、取得できる番号が次第に枯渇してきたため、新たな着信課金番号として1999年に0800番号が総務省から割り当てられたのだそうです。さらに、発信元の電話番号をネットで検索したら、川崎市にあるニセ電力会社の自動音声アンケートの電話番号だと出て来ました(jpnumberという電話番号検索サイトを利用しています)。最近は、スマホにもサギ電話がかかってきますので、困りますが、上述のように知らない/登録がない電話番号には出ませんから、今のところトラブルには巻き込まれていません。ちなみに、「家電」は常時留守電にしてあります。最近は、宣伝目的か、サギ目的の電話しかかかってきません。連絡を取りたい/が必要な相手の方には、スマホの電話番号をお知らせしてありますから、これで困りません。家電を解約しようかとも思ったのですが、これまで金融機関、保険会社その他重要な相手先で、家電の電話番号が登録してあるところがかなりあります。家電を解約すると、これらすべてでスマホの電話番号に変更せざるを得ないようで、それも面倒だなと思い、家電解約には至っていません。

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  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)