20240511JRさわやかウォーキング「かつて世界最大級の無線通信所!! 依佐美送信所記念館を訪ねて」へ(一回完結)
よく晴れて、桑名では夏日になりました。最高気温は、25.3℃。予定通りにJRさわやかウォーキング「かつて世界最大級の無線通信所!! 依佐美送信所記念館を訪ねて」に行ってきました。桑名駅を8時ちょうどに出るJR名古屋行きの普通に乗車。名古屋には、8時32分着。名古屋駅を8時43分に出る豊橋行き特別快速に乗り換えて、JR刈谷駅には9時3分に到着。料金は、通しで¥870ですが、名古屋駅でいったん改札を出て、乗車区間を桑名~名古屋、名古屋~刈谷と分けますと、¥360+¥430=¥790と、¥80安くなります。
スタート&ゴールは、JR刈谷駅。刈谷市にある高校に通っていましたが、通学に利用したのは、名鉄刈谷市駅。刈谷駅で下車したのは、たぶん50年ぶりくらい。高校の第1回クラス会のときと記憶しています。その後、もう1回クラス会があったのですが、そのときは確か東刈谷駅で降りています。
こちらが今日実際に歩いてきたルートマップ。刈谷駅南口から、刈谷市美術館、依佐美送信所記念館、フローラルガーデンよさみ、ミササガパーク、刈谷市交通児童遊園と回り、7.2㎞。
刈谷駅の南口あたりの様子。まったく知らない街に来た感じで笑えます。9時10分頃にスタートしました。
最初の立ち寄り先は、刈谷市美術館になっています。「new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった」という展覧会が開催されており、ウォーキング参加者は割引がありますが、パス。
1㎞半あまりを歩いたところで、勝手に寄り道をしてきました。私の出身高校があるのです。卒業生とはいえ、勝手に立ち入るのははばかられましたので、門のところから、校訓が刻まれた石碑を見るなどしてきたくらいです。正門は、昔と同じままでした。ちなみに校訓は「質実剛健」というもので、「飾りけがなく、まじめで、心身ともに強くたくましい」という意味。旧制中学の初代校長である羽生隆先生の書によります。ちなみに、創立は大正8(1919)年。私が入学したのが昭和45(1970)年で、卒業は昭和48(1973)年ですから、卒業して51年。年を取るわけです。
コースに戻って、真面目に2.5㎞あまりを歩くと、依佐美送信所記念館に至ります。依佐美送信所とは、現在の刈谷市(当時の愛知県碧海郡依佐美村)に世界最大級の大電力無線通信所として設立され、昭和4(1929)年からヨーロッパに向けて運用を開始しています。大電力のテレフンケン式発電機(ドイツ製)を使用した長波送信設備と、刈谷市のシンボルとして市民から親しまれた高さ250mのアンテナ鉄塔8基がありました。長波は、海面下まで電波を届けることが特性があるため、太平洋戦争時には日本海軍潜水艦との交信に重用され、「ニイタカヤマノボレ」の暗号文も依佐美送信所から潜水艦へ発信されたといいます。戦後は、アメリカ軍に接収され、アメリカ軍が運用していましたが、平成5(1993)年にその役目を終えました。
ここは以前から訪ねてみたかったところです。というのも、高校生時代、冬になると体育の授業では、最初にこのあたりを持久走ということで数㎞走らされたのです(「走らされた」などと書いていますが、当時はまさにそういう気持ちでした)。ジオラマの写真を撮ってきましたが、鉄塔は8基。どのあたりを走ったかは、忘却の彼方です。また、働くようになってから、東京などへの出張の帰りに、新幹線の車窓から、この鉄塔が見えてくると、「あぁ、帰ってきたな」と思ったものです。
記念館内には、2セットあった長波送信設備のうちの1セットが保存されています。産業考古学会(現在は産業遺産学会)から産業遺産に認定されていますし、ほかも機械遺産に指定されるなど、いくつもの団体から認められた遺産です。
依佐美送信所記念館に行ったら、もう1つぜひ確認したいものがありました。上述のように、鉄塔は8基ありましたが、現在は、高さ250mであったものの1基下部25mと、先端部分1基が保存されています。撤去された7基の跡地には、クスノキが2本ずつ植えられていますが、それもぜひ見たいと思ったのです。写真は、記念館から南にある「依佐美のクスノキ(6号)」と思います。NHKのBSで放送している「日本縦断こころ旅」で、2019年4月18日に火野正平さんが、この「よさみの記念鉄塔近くの2本の楠(クスノキ)」を訪ねています。
記念館見学を終えて、隣にあるフローラルガーデンよさみで一休み。園内には、明治用水の水を引いたせせらぎがありました。私の出身は西三河でしたが、小学校の道徳の教科書にこの明治用水の話が載っていました。明治用水の祖である都築弥厚(つづきやこう)という方について学んだのです。今でも、私は明治用水と見聞きすると、都築弥厚というお名前が浮かんできます。
こちらはフローラルガーデンよさみのフローラルプラザ。依佐美送信所の建物をモチーフにつくられています。
スタートから5.5㎞ほどでミササガパーク。ミササガパーク(猿渡公園)は、刈谷市と姉妹提携都市であるカナダのミササガ市との友好を記念して整備された公園だそうです。ここはパスしてきました。
さらに6.5㎞ほどのところに刈谷市交通児童遊園。ここも素通りしたのですが、名古屋の市電1603号と、蒸気機関車D51の777号だけ写真を撮ってきました。このあと、JR東海道線の下をくぐるのですが、その左手に「宮城道雄供養塔」があるのですが、道路から見えると思っていたら、道路沿いに塀が巡らされていて、見えず。失敗しました。「春の海」を作曲した筝曲家宮城道雄は、大阪・神戸・京都など関西での演奏旅行のため夜行急行「銀河」に乗ったところ、昭和31(1956)年6月25日未明、刈谷駅東で列車から転落して亡くなったのです。
11時25分頃、JR刈谷駅北口に戻ってきました。南口と同様に、すっかり変貌しています。ゴール受付をして、参加ポイントをいただいて、11時37分の大垣行き特別快速に乗車し、名古屋駅には11時58分着。往きと同じく、いったん改札を出て、12時6分発の関西線亀山行きの快速に乗車。快速は、桑名駅まで止まりませんから、21分で桑名に到着(12時27分着)。料金は、朝と同じく、¥430+¥360=¥790。往復でペットボトル飲料1本分くらいの節約(微苦笑)。
今日のGoogle Fitのデータ。11.63㎞で、歩数は17,134でした。出身高まで寄り道しましたから、現地で歩いたのは7.2㎞+α。右は、JRさわやかウォーキングアプリに登録されたウォーキングログ。直近12ヶ月の記録が載っています。JRさわやかウォーキングは、近場ではなかなか開催されませんから、参加回数が伸びません。
一回完結としましたが、依佐美送信所記念館については、明日以降にでも補遺編を書こうかと考えています。
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