お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年9月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年9月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2024年4月

2024年4月30日 (火)

20240429近鉄ハイキング「【名古屋鉄道合同企画】秀吉と清正の生誕地、豊國参道『九の市』と清須の地」へ(その1)……烏森駅から日之宮神社、下中八幡宮、大鳥居、孝和堂本店から豊国参道「九の市」へ

Img_0908c_20240429161601 Img_0922c_20240429161601  4月29日(月・祝)は薄曇りで、最高気温も22.8℃と、4月27日と同じくハイキング日和(2024年4月27日:20240427近鉄ハイキング「(【三岐鉄道合同企画】白梅の丘をこえて桑名『ほしの湯』でととのう」へ(一回完結))。予定通り、近鉄ハイキング「【名古屋鉄道合同企画】秀吉と清正の生誕地、豊國参道『九の市』と清須の地」へ行ってきました。一人旅です。受付は8時半からでしたが、慌てないでよいと思い、近鉄桑名駅を8時16分に出る名古屋行き普通に乗車。烏森駅に8時50分に到着。¥490。受付は空いていました。タイトル通り、名鉄ハイキングとの合同企画

Img_0914c_20240429161601 Img_0918c_20240429161601  コースマップは、今日もA4サイズで両面。近鉄ハイキングは、このようにコースマップが配られますが、名鉄の方は、DXが進んでいて(こちら)、スマホアプリで受け付け、コースマップもスマホでチェックします。ポイントでは、土曜日の近鉄ハイキングのようにチェックインをしていきます。ゴールでもチェックインを行い、「踏破ポイント」をゲットできるのです。

240429kintetsuhikekasumori0  こちらは「キョリ測」で描いた、この日歩いたルートマップ。烏森駅を利用したのは、初めて。近鉄烏森駅から、日之宮神社、下中八幡宮、大鳥居、孝和堂本店、豊國神社参道「九の市」、妙行寺、豊國神社、妙勝寺、萱津神社、太陽食品工業と回り、名鉄名古屋本線須ケ口駅がゴール。8時55分にスタート。

240429kintetsuhikekasumori1  詳しいルートマップその1です。烏森駅を利用するのは初めてと書きましたが、ここから大鳥居のあるところまでのエリアを歩いたのも初めてでした。烏森駅西口を出て、ほぼ北上していきます。名古屋高速の高架下をくぐって、日之宮神社と、下中八幡宮とをまずは訪ねました。

Img_0925c_20240430092601  スタートしてすぐに烏森駅西の交差点に出ます。ハイキングのコースは、交差点を渡って右に進むのですが、左手前から奥の方向の道路が、旧佐屋街道です。ここもいずれは歩いてみたいと思っています。いきなりの余談でした。

Img_0942c_20240430093201  烏森駅からほぼ1.5㎞のところに日吉公園があります。昭和10(1935)年に作られた公園です。

Img_0951c_20240429161601  この公園の中に森があるのですが、そこが日之宮神社です。次に立ち寄った下中八幡宮の境外社。もとは日吉権現といい、豊臣秀吉の母大政所が、男子を授かるよう日参した社と伝わっています。秀吉が幼名を日吉丸といったのは、この日吉権現の霊験によるところから名づけられたといいます。

Img_0951c_20240429161601  しかし、いつ建立されたのかや、ご祭神がどなたかなどはよく分かりません。日吉大社の系列であれば、ご祭神は、大山咋神(おおやまくいのかみ)と大己貴神(おおなむちのかみ)であると考えられます。もとの日吉権現は、秀吉が大坂に持っていったとも、家康によって取り壊されたともいわれ、江戸時代にはすでに廃社となっていたようです。

Img_0968c_20240429161601 Img_0975c_20240430104601  日之宮神社から400mほどのところに下中八幡宮。社伝によれば、創建は保元元(1156)年で、源為朝が関わる神社といいます。ただし、この頃、為朝は、保元の乱に関わり、伊豆大島に流されていますから、尾張で神社をつくるのは不可能と思われます。加藤清正が中村に勧請した3つの八幡社の1つという説もありますし(あとで訪ねる中村公園内にも、清正が勧請したという八幡社があります)、秀吉の母が安産祈願をした神社とも、秀吉の氏神だったともいう話も伝わっており、正確なところはよく分かりません。神社は後に衰退し、寛永20(1643)年に再興されました。ご祭神は、誉田別尊(ほむだわけのみこと:応神天皇)と息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと:神功皇后)。

Img_0979c_20240430104801  境内社に龍神社があります。ご祭神は、 龍神と楠木大神。ほかにも、鹽竈社があるというのですが、こちらには気がつきませんでした。

240429kintetsuhikekasumori2  この先、ルートマップはその2になります。下中八幡宮から豊国通りに出て北へ向かい、中村公園前の交差点へ。ここには大鳥居と、孝和堂本店があります。その先は、豊国神社への参道「豊国参道」となり、9の付く日には市が立ちます。正面に中村公園と豊国神社、その東に妙行寺があります。

Img_1004c_20240429161601  中村公園前の交差点には、大鳥居。昭和4(1929)年に立てられ、高さ24メートル、笠木の幅34メートルの大きさ。「赤鳥居」と呼ばれ、親しまれています。京都市の平安神宮大鳥居と同じ高さだそうです。創建当時は、世界一高い鳥居だったといいます。一昨年、町の活性化のために黄金色に塗り替えるという話が出たそうですが、この鳥居、もともと「中(なか)」という村だったこの辺り一帯が名古屋市に編入されたのを記念して住民がお金を出し合って建てました。豊國神社参道の入り口にあるのですが、神社のものではありません。大鳥居が立っているのは名古屋市の道路上ですが、市の持ち物でもなく、公式には「所有者不明の建造物」という扱いになっているそうです(こちら)。

Img_1014c_20240429161601  大鳥居に向かって右手に孝和堂本店があります。草餅、おはぎなどが名物の和菓子店です。ハイキング参加者の行列ができていましたが、例によって、私は見てきただけ。

Img_1022c_20240429165001 Img_1030c  豊国神社への参道を「豊国参道」といいます。9の付く日には市が立ち、「九の市」と呼ばれています。この日も、食品、草花、衣料品、米菓子など実にさまざまな店が出て、大賑わい。桑名でいえば三八市が似ていると思いますが、賑わいはさすがにこちらの方が凌駕していました。懐かしいポン菓子の店もありました。その1は、キリがよいので、ここまで。その2では、妙行寺、豊国神社からとします。

貝塚公園でモズ

Dsc05009c_20240430162001  アメダスの記録には出ていない時間帯もありますが、午前中は渋々と降っていました。午後になって雨は上がり、空が明るくなってきましたので、14時から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀、京町、南魚町、田町、三崎通と4.4㎞。後半は晴れ間も見えてきました。

Dsc04724c Dsc04783c_20240430162001  この時間ですと、野鳥はいません。スズメ、ムクドリ、ドバトくらいだろうと思ったのですが、貝塚公園でモズのメス。モズは、もう1羽いたようで、鳴き交わしている感じでした。内堀南公園のところでは、カワラヒワ。若者のように見えます。

Dsc04830c  ツバメの巣も巡回してきましたが、2ヶ所で親ツバメが巣に就いていました。まずは、京町のお宅の巣。ここは、最近ずっと親が巣にいます。

Dsc04851c_20240430162001 Dsc04934c_20240430162001  もう1ヶ所は、田町の商店にある巣。先週金曜に見たときは(2024年4月26日:九華公園あたりでエナガが繁殖している模様)、巣にはいませんでしたから、その後、今日までの間に巣に就いたと思われます。そばの電線には、オスの姿があります。

Dsc04572c_20240430162001 Dsc04640c_20240430162001  話の順序がバラバラですが、九華公園にいたのは、まさにスズメ、ドバト、ムクドリくらい。そういう中、ヘンな鳥がいると思って、よくよく見たら、スズメ。頭部から胸の上半分くらいが黒かったのです。

Dsc04647c_20240430162001  九華公園では、ツツジはけっこう散ってきています。明日からつつじまつりですが、時期がずれてしまっています。

Dsc04655c_20240430162001  ところで、明日は、連休の谷間ということで、江戸橋での非常勤の授業があります。出席状況が気になります。

 

2024年4月29日 (月)

20240429近鉄ハイキング「【名古屋鉄道合同企画】秀吉と清正の生誕地、豊國参道『九の市』と清須の地」へ(予告編)

Img_0908c_20240429161601Img_0922c_20240429161601  今日は薄曇りで、最高気温も22.8℃と、土曜日と同じくハイキング日和(2024年4月27日:20240427近鉄ハイキング「(【三岐鉄道合同企画】白梅の丘をこえて桑名『ほしの湯』でととのう」へ(一回完結))。予定通り、近鉄ハイキング「【名古屋鉄道合同企画】秀吉と清正の生誕地、豊國参道『九の市』と清須の地」へ行ってきました。一人旅です。今日のところは、予告編。近鉄桑名駅を8時16分に出る名古屋行き普通に乗車。烏森駅に8時50分に到着。¥490。受付は8時半から始まっています。タイトル通り、名鉄ハイキングとの合同企画

Img_0914c_20240429161601 Img_0918c_20240429161601  コースマップは、今日もA4サイズで両面。近鉄ハイキングは、このようにコースマップが配られますが、名鉄の方は、DXが進んでいて、スマホアプリで受け付け、コースマップもスマホでチェックします。ポイントでは、土曜日の近鉄ハイキングのようにチェックインをしていきます。ゴールでもチェックインを行い、「踏破ポイント」をゲットできるのです。

240429kintetsuhikekasumori0  こちらは「キョリ測」で描いた、今日歩いたルートマップ。烏森駅を利用したのは、初めて。ここから、日之宮神社、下中八幡宮、大鳥居、孝和堂本店、豊國神社参道「九の市」、妙行寺、豊國神社、妙勝寺、萱津神社、太陽食品工業と回り、名鉄名古屋本線須ケ口駅がゴール。8時55分にスタート。

Img_0951c_20240429161601  最初の立ち寄り先は、日吉公園にある日之宮神社。もとは日吉権現といい、豊臣秀吉の母大政所が、男子を授かるよう日参した社と伝わっています。秀吉が幼名を日吉丸といったのは、この日吉権現の霊験によるところだそうです。ただし、いつ建立されたのかや、ご祭神がどなたかなどはよく分かりません(こちらを参照)。江戸時代には社はなく、日吉公園がつくられた昭和10(1935)年に同時に再建されたという指摘があります。次に立ち寄った下中八幡宮の境外社。

Img_0968c_20240429161601  続いて、下中八幡宮。社伝によれば、創建は保元元(1156)年で、源為朝が関わるものであるといいます。加藤清正が中村に勧請した3つの八幡社の1つとされますが、後に衰退し、寛永20(1643)年に再興されました。ご祭神は、応神天皇(誉田別命)と神功皇后(息長帯比賣命)。秀吉の母が安産祈願をした神社とも、秀吉の氏神だったともいう話も伝わっており、正確なところはよく分かりません。

Img_1004c_20240429161601 Img_1014c_20240429161601  下中八幡宮から豊国通りに出て北へ向かうと、中村公園前の交差点に出ます。そこに大鳥居。昭和4(1929)年に立てられ、高さ24メートル、幅34メートルの大きさ。「赤鳥居」と呼ばれ、親しまれています。大鳥居に向かって右手に孝和堂本店があります。草餅、おはぎなどが名物の和菓子店ですが、例によって、私は見てきただけ。

Img_1022c_20240429165001  ここから豊国神社の参道になります。9の付く日に市が立ち、「九の市」と呼ばれています。食品、草花、衣料品、米菓子など実にさまざまな店が出て、大賑わい。桑名でいえば三八市が似ていると思いますが、賑わいはさすがにこちらの方が凌駕していました。

Img_1037c_20240429161601 Img_1049c_20240429161601  正悦山妙行寺。日蓮宗。豊国神社の東にあり、加藤清正公誕生地とされています。この寺の創建時期については不詳。もとは「本行寺」と号する真言宗寺院で、現在地から約220mほど東にありましたが、永仁2(1294)年に日像によって日蓮宗に改宗されたといいます。その後、火災により焼失したものの、天文4(1535)年に中興・日勢上人により「妙行寺」として再建されました。加藤清正は、もともと妙行寺の近くで生まれ育ったとされ、慶長15(1610)年に名古屋城築城の際、その余材を使って妙行寺を自分の生誕地に移築・再建しています。

Img_1036c_20240429161601 Img_1108c_20240429161701  豊国神社(とよくにじんじゃ)。ご祭神は豊臣秀吉。同名の神社は全国にありますが、ここは豊臣秀吉の生誕地に当たります(秀吉生誕地については諸説があります)。明治16(1883)年、当時の県令国貞廉平をはじめ地元の人々による豊臣秀吉の生誕地で秀吉を祀る神社を作ろうという運動が盛んとなり、同年7月、秀吉の生誕地とされる当地に豊国神社の創建が決定したのです。明治18(1885)年1月に竣工し、7月には神社が創建されています。以前訪ねていますので、詳しいことはそちらをご覧ください(2018年11月7日:20181027JRさわやかウォーキング「来てちょ~だゃ~名古屋の産業をめぐって 秀吉生誕の地 中村へ!!」へ(その4)……豊国神社(中村公園)でゴール(完))。

Img_1184c_20240429161701  このあとは名古屋競輪場のところから、中村高校前を経て、豊公橋(ほうこうばし)を渡ります。庄内川と新川を越えてあま市に入ります。

Img_1249c_20240429161701 Img_1266c_20240429161701  新川から五条川沿いに進み、次の立ち寄り先は、長正山妙勝寺。日蓮宗。初めは真言宗の密勝寺という寺でしたが、文応2/弘長元(1261)年に日蓮との問答の末、日蓮宗に改宗し、寺号を妙勝寺に改称しています。天文年間(1532~1555年)に兵火により七堂伽藍を焼失しましたが、その後、織田氏・福島氏・徳川氏の庇護を受けています。山門は鎌倉から室町時代のもので、庫裡は福島正則が寄進したものと伝わっています。今日は、ふれあいマルシェ萱津マルシェが開かれており、私が行ったときには、本堂で、甚目寺南中学校のブラスバンド演奏が行われていました。

Img_1340c_20240429161701 Img_1336c_20240429161701  妙勝寺から徒歩3分ほどで萱津神社。漬物の神社と知られています。境内には漬物を納める「香の物殿」があり、毎年8月21日の「香の物祭」には多くの漬物業者が参列するそうです。創建時期は不明。ご祭神は、鹿屋野比売神。かつては「草ノ社」「種の社」「阿波手の杜」とも呼ばれたといいます。言い伝えによると、この土地の人々が神前にウリ、ダイコン、ナス等の野菜を供えていたのに加え、海(当時、この地が海岸線であった)からとれた塩も供えるようになったそうです。やがて、野菜と塩を甕に入れて供えるようにしたところ、野菜が塩漬けとなり、偶然にも漬物になったことから、漬け物の神社として有名になっています。

Img_1322c_20240429161701 Img_1325c_20240429161701  萱津神社もマルシェの会場となっていました。ここに着いたのは10時40分ころで、ちょうど小腹が空いていましたから、天むすを1個購入して、小休止。天むす よし田屋という津島のお店。お勧めは、えびしそ天むすということで、¥250。割と小ぶりで、一口で行けそうでした。

Img_1368c_20240429161701 Img_1381c_20240429161801  萱津神社を出て、再び五条川を渡り、清須市へ。最後の立ち寄り先は、ゴールの名鉄須ヶ口駅の目の前にある太陽食品工業。ソースとケチャップを作っている会社。太陽ソースとケチャップを使用した試食と販売会が行われ、来場者には太陽ソースのミニパックをプレゼントということでした。試食したところ、ソースもケチャップもコクがあり、美味しいものでした。なくなるかと心配したミニパックも2ついただけました。販売会では、何も買うなという指令がありましたので、買っていません。

Img_1402c_20240429161801  ゴールの名鉄名古屋本線須ヶ口駅には、11時15分過ぎに到着。2時間20分で9㎞ほどを歩いてきました。須ヶ口駅は電車で通ったことはありますが、ここを利用するのは初めて。 ちょうど11時22分に豊明行き準急がありましたので、それに乗車。名鉄名古屋駅には、11時36分に到着。¥250。近鉄も、11時41分発の松阪行き急行があり、それに乗り換えて、桑名駅には12時1分着。¥530。

Screenshot_20240429122916c  こちらは、今日のGoogle Fitのデータ。11.08㎞で、17,937歩でした。現地で歩いたのが約9㎞、自宅から桑名駅往復が2㎞あまりですから、妥当な数値。

Screenshot_20240429114045c  近鉄名古屋駅では、エキタグのデジタル駅スタンプをゲットしてきました。これで6個目です。まぁボチボチと。本編は明日以降、少しずつ書いていきます。

2024年4月28日 (日)

河口堰にコアジサシがやって来ていました

Dsc03249c_20240428151501  良い天気で、夏日になっています。最高気温は、26.4℃。久しく長良川河口堰に行っていませんでした。そろそろコアジサシも来ているでしょうし、長島町内ではケリが営巣していると思いましたので、九華公園に短時間行ったあと、そちらに回ってきました。7時半出発で、九華公園へ。9時から1時間ほど長良川河口堰に滞在。その後、長島町内を何カ所か回ってきました。クルマで行きましたから、歩いたのは5.3㎞。九華公園には、本当にほとんど鳥はいませんでしたので、割愛。冒頭の写真は、九華公園にて。

Dsc03273c  長良川河口堰に来たのは、2月以来です(2024年2月17日:河口堰でチュウヒ)。2ヶ月以上のご無沙汰。左岸の魚道あたりには、コサギが3羽いたほか、カワウも数羽。オオバンがまだ1羽泳いでいました。

Dsc03435c Dsc03852c_20240428151401  目的のコアジサシは、来ていました。主に堰の下流側を飛んでいたり、右岸の監視塔近くで休んでいたりしています。確認できた限りでは、14羽でした。またときどき見に行こうと思います。

Dsc03648c Dsc03500c_20240428151501  アオサギは、2羽。いずれも右岸側で確認。これら2枚の写真に写っているアオサギは、別の個体と思います。左の写真のアオサギは、嘴がピンク色をしていますから、繁殖期のサイン。こんなところにいてよいのでしょうか?

Dsc03655c_20240428151401 Dsc03862c_20240428151401  ダイサギ、コサギも、右岸の魚道あたりにかなりいました。ダイサギも、目先が緑色になっていますから、繁殖期のサイン。左の写真ではよく分かりませんが、コサギも婚姻色を呈していました。

Dsc03830c  親水広場では、ホオジロのオス。揖斐川との中州からは、オオヨシキリの鳴き声が聞こえていたのですが、姿は見つけられませんでした。

Dsc03904c Dsc04028c_20240428151401  飾り羽がよく分かるダイサギもいました。アユのぼりは、ダブルになっています。アユが遡上している間、吹き流しはこのアユのぼりになっています。

 Dsc04135c Dsc04163c_20240428151401 その後、長島町内巡回へ。まずは、臨駐。ヒバリのペア1組と、オスだけ1羽を見つけました。ここにはケリもコチドリもいません。写真はペアのヒバリ。

Dsc04211c  2ヶ所目の空き地では、ケリが巣に就いているようでした。ここは、ちょっと遠いところからしか撮影できません。

Dsc04249c_20240428151401 Dsc04303c  3ヶ所目は、なばなの里からほど近いところ。水田にケリが1羽。4ヶ所目は、3ヶ所目から少し北に行ったところ。ここでもケリが巣に就いていると思われます。

Dsc04325c  4ヶ所目からすぐ近く、道を1本隔てたところでも、ケリが巣に就いていました。クルマの中から撮影していたのですが、このケリからは威嚇を受けました。確実に卵を抱いていると思われます。

Dsc04369c_20240428151401  帰り道、伊勢大橋にこんな看板が掲げられていました。以前にも実施されましたが、中堤道路(県道桑名海津線)沿いでカワウの駆除が行われます。第1回は5月15日の予定。全3回と書かれています。

Dsc03236c  ゴールデンウィークも始まりましたが、私自身にはあまり関係がありません(微苦笑)。今週水曜日は、江戸橋での授業があります。息子はすでに連休に入っていますが、娘は後半部分だけが連休。明日は、また近鉄ハイキングに行こうかと思案中(【名古屋鉄道合同企画】秀吉と清正の生誕地、豊國参道「九の市」と清須の地)。写真は、九華公園にて。

2024年4月27日 (土)

20240427近鉄ハイキング「(【三岐鉄道合同企画】白梅の丘をこえて桑名『ほしの湯』でととのう」へ(一回完結)

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 薄曇りで最高気温は22.2℃とウォーキング日和。予定通りに近鉄ハイキングに行ってきました。「【三岐鉄道合同企画】白梅の丘をこえて桑名『ほしの湯』でととのう」という企画です。近鉄伊勢朝日駅から三岐鉄道北勢線星川駅までのコース。朝日町は何度も訪ねていますが、今日の私の主たる目的は、稲垣酒造場。近鉄桑名駅を9時29分に出る塩浜行き普通に乗車。伊勢朝日駅には9時34分着。¥240。受付は、伊勢朝日駅西口をでてすぐの「語らいの広場」で9時半から。今日は一人旅。

Img_0574c_20240427162701 Img_0577c_20240427162701  本日のコースマップは、A4サイズで両面印刷。主な立ち寄り先は、若松園、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館、夢菓子工房ことよ、新清月、ほしの湯、ロピア桑名 サンシティ店となっています。

240427kintetsuhike0  こちらが実際に歩いてきたルートマップ。伊勢朝日駅から白梅の丘の住宅地を越え、桑名市に入り、桑部、蓮花寺、在良、星川と歩いて、ほしの湯、ロピアと回ってきました。8.5㎞を歩いたわけですが、「キョリ測」で見ると、夢菓子工房ことよあたりで標高が50mほどあり、けっこうアップダウンがありました。

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 9時40分にスタート。語らいの広場からは旧東海道を下ることが多いのですが、今日は裏道へ。朝日町資料館や、朝日小学校のところを通っていきます。資料館は、以前訪ねましたので、パス。朝日小学校は円形校舎で有名。朝日町役場を右手に見て歩き、そのあと少しだけ東海道を通ります。

Img_0629c_20240427162701 Img_0636c_20240427162601  若松園。私は、申し訳ないことながら、いつも見るだけで通過させてもらっています。その向かいに稲垣酒造場があります。スタートから1㎞あまりで、早くも私にとっての主たる目的地に到着。有料の試飲もあったのですが、ここは我慢。というのも、まだこの先7㎞は歩かなければなりませんし、アップダウンがあることも承知していましたから。土産に純米吟醸の「御山杉」の4合瓶(¥1,500)を買ったのみ。去年売っていた樽酒の瓶詰めは、今回はありませんでした。

Img_0645c_20240427162601 Img_0655c_20240427162601  稲垣酒造場からJR関西線を越え、少し坂を登った先に朝日町歴史博物館があります。ここも何度も訪ねましたので、見学はしていません。コースマップにしたがって裏手のふれあいパークに登ってみました。かなり眺めがよく、四日市港、ポートビル、ナガシマスパーランドなどがよく見えました。

Img_0674c_20240427162701  白梅の丘交差点から夢菓子工房ことよまでは、こんな上り坂が続きます。さほどきつい坂ではありませんが、400mあまり続いています。

Img_0680c_20240427162601 Img_0684c_20240427162601  夢菓子工房ことよ白梅の丘店。いつもなら菓子屋さんに寄るのは、よほど有名なお菓子があるときだけですが、今日は、みたらし団子の宣伝に惹かれフラフラと入ってしまいました。私の好きな醤油のたれのものがおいしそうで、ついつい2本買って、イートイン。故郷にある、あの「天王の団子」に次ぐ美味しさでした。1本¥75。

Img_0690c_20240427162601 Img_0705c_20240427162601  ここからは下り坂。ひたすら下っていきます。桑名市に入って新清月という和菓子屋さん。ここも通過させてもらいました。坂を下りきったところで桑部橋。町屋川を渡ります。桑部あたりからは、何度も来ている、なじみのあるエリアです。

Img_0728c_20240427162601 Img_0740c_20240427162601  500mほど県道63号線を歩きましたが、蓮花寺駅の近くから旧濃州道に入ります。濃州道は、コロナ禍の2020年春に「勝手にハイキング」で歩きました。今日歩いたあたりは、2020年3月15日に通っています(2020年3月15日:20200315「勝手に三岐鉄道ハイキング『桑名の員弁街道を歩く』」(三ツ矢橋から三岐鉄道北勢線・星川駅)(予告編))。

Img_0744c_20240427162601  Img_0770c_20240427162601 濃州道を歩く途中で、県道63号線を渡ります。渡ったところに地蔵堂。子安地蔵です。石仏の他、五輪塔片なども祀られています。これらは、旧・浄蓮寺(額田廃寺)跡の一部といいます。坂井橋交差点で裏道に入ったのですが、北勢線を渡ります。踏切のところが、旧坂井橋駅。歯科医院がある裏が駅の跡地。ここから裏道といいますか、工場と北勢線の間の細い道から、高架道路の下を通って、星川交差点へ向かいました。

Img_0805c_20240427162601 Img_0810c_20240427162601  ほしの湯に向かいますが、そのとなりには、比較的最近できたホテル・ルートインほしの湯は、右の写真。家内や娘は何度か来たことがあるそうです。私は、こういうところにはほとんど来ません。さしたる理由はありません。今日のハイキングは、「ほしの湯でととのう」なのですが、入浴はしていませんから、私はととのってはおりません(微苦笑)。

Img_0818c_20240427162601 240427114202417c  ほしの湯の南に星川サンシティがあります。昭和61(1986)年にジャスコ星川店が中心となってオープンしたショッピングセンター。平成18(2006)年にバローに変わり、さらに今年の2月にロピア桑名サンシティ店になっています。オープン当初は、大混雑で入場制限をしていたという話を聞いています。右の写真は、ロピアの入り口あたり。空いているようにも見えますが、中は大賑わい。ここから覗いてみただけですぐ撤収(苦笑)。

Img_0822c_20240427162601  サンシティの入り口にこんな自販機がありました。今年4月から日本国内でオペレーションを始めた「IJOOZ(アイジュース)」生絞りオレンジジュースの自動販売機。のどは渇いていませんでしたので、試してはおりません。1杯¥350。45秒で生絞りオレンジジュースが出てくるそうです。

Img_0835c_20240427162601 Img_0839c_20240427162601  これで立ち寄り先はコンプリート。MEGAドン・キホーテUNY星川店と三洋堂星川店の前を通って、北勢線星川駅へ。12時に到着。2時間20分で歩いてきました。ここでコースマップに付された番号で、抽選会があったのですが、今回もはずれ。ウェットティッシュをいただきました。

Img_0857c_20240427162501 Img_0842c_20240427162601  12時11分発の西桑名行きに乗車して帰宅の途へ。西桑名駅には12時26分に到着。¥240。

Screenshot_20240427113333c Screenshot_20240427113344c  今日のハイキングは、アプリ連動ハイキングでした。左のスクリーンショットにある上3つのスタンプが今日のもの。右の踏破賞リストでは、左のものが今日のもの。コロナ禍以前は、1年で20回、30回と行っていましたが、最近は行き尽くした感があり、近鉄ハイキングに出かける回数が減っています。

Screenshot_20240427153549c  さらに、こちらは北勢線西桑名駅のデジタルスタンプ。エキタグでゲットできるものです。伊勢朝日駅、星川駅には設置されていません。数はなかなか増えませんが、ハイキング/ウォーキングに出かけるときに地道にゲットすることにします。

Screenshot_20240427125613c  Google Fitのデータ。11.59㎞、17,529歩でした。ルートマップ上では、歩いた距離は8.5㎞でした。桑名駅・西桑名駅から自宅往復は、2.5㎞ほど。

Img_0901c_20240427162501  土産の「御山杉」の純米吟醸。¥1,500。

Img_0868c_20240427162501 1714188676151c  余談ですが、桑名駅東口に「桑名駅前横丁」が完成し、営業を始めているようでした。ネットで検索しても、営業が始まったという情報はまだ出て来ませんでした。イベントスペースの方には、キッチンカーも2台来ていました。

2024年4月26日 (金)

九華公園あたりでエナガが繁殖している模様

Dsc02462c_20240426161101  午前中は晴れていましたが、午後は薄曇り。23.7℃になりました。朝はいつも通りに7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通と6.3㎞。

Dsc02530c Dsc02545c  相変わらず、野鳥はあまりいません。カモも、オオバンも水鳥はいなくなりました。九華公園でも、昨日は6羽いたキンクロハジロは、今日はいなくなっていました。ただ、桑名七里の渡し公園には、まだツグミが2羽いましたが、遠くて写真は撮れず。三之丸公園でハクセキレイ1羽。ほかにはドバトとスズメ。蟠龍櫓の南のソメイヨシノも、すっかり葉桜になっています。

Dsc02800c_20240426161101 Dsc02944c_20240426161101  九華公園でもヒヨドリもムクドリもスズメもほとんどいませんので、静かです。奥平屋敷跡では、シジュウカラ、コゲラ、エナガが出てきたのですが、今日はよく動いて、手強かったですねぇ。

Dsc02828c_20240426161101 Dsc02626c  エナガは2羽いて、1羽は「尾曲り」でしたから、抱卵中のメスと思われます。九華公園あたりで繁殖しているのでしょう。たとえば、6年前にヒナを見ています(2018年4月26日:モフモフのエナガのヒナ!……ツバメも卵を産んだ様子、九華公園のツツジは満開)。今年もちょっとだけ期待することにします。

Dsc03046c_20240426161101 Dsc03016c  朝日丸跡では、シメ。公園内のグラウンドには、ツグミが2羽。ただし、ここでも遠くにいて写真は撮れず。神戸櫓跡の松の木にあるカワウの巣では、しばらく前から親が巣に就いています。まだヒナは孵っていないようです。ちなみに、カラスと、コゲラは結局、営巣はしていないように思われます。ほかの公園では、スズメ、ムクドリ、カワラヒワくらいしかいませんでした。

Dsc03164c  ツバメの巣も巡回してきましたが、今日、親が巣にいたのは、田町の商店にある巣だけでした。京町のお宅の巣は、今日は留守。

Dsc03095c  鳥がいませんから、昆虫でもと思ったのですが、あまり遭遇しません。これは、九華公園でツツジに吸蜜に来ていたアゲハ。ちょっとイマイチです(苦笑)。

Dsc03086c_20240426161101  午後からは、内科の定例受診。来週で常用薬が切れるのですが、連休になりますから、今日出かけたのです。が、連休前ということもあってか、いつもよりは混雑。今週の授業のQ&Aは、昨晩チェックし、訂正して、今朝、メールで送りました。あまりシビアなコメントは返さないよう、気をつかいました(苦笑)。明日は、伊勢朝日駅である近鉄ハイキングに出かけようかと思っています(【三岐鉄道合同企画】白梅の丘をこえて桑名「ほしの湯」でととのう)。三岐鉄道北勢線星川駅まで約8キロ。朝日超歴史博物館、お菓子屋さん3軒、ロピア桑名店、ほしの湯などを回りますが、私にとって魅力的なのは、稲垣酒造場。去年9月にも訪ねたのですが(2023年9月9日:20230909近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』(予告編))、そのとき買った「御山杉」の樽酒がおいしかったのです(酒を買うのに、近鉄ハイキングに行くのか? といわれるでしょうが)。試飲もありますが、その先かなり歩かねばなりませんから、直売所で土産を買うだけにしておかないと(笑)。

Dsc03223c_20240426161101 Dsc03226c_20240426161101  オマケ。昨日、アサガオが発芽したと書きましたが(2024年4月25日:エナガ、カワラヒワ、モズ……シオカラトンボを見ました)、1日経った、今日の夕方の様子。一方の鉢は、ニョキニョキと、たくさん出て来ています。もう一方は、2つ、3つ。

Dsc03230c_20240426161101  サギソウは、このような感じ。まぁ順調という感じ。

2024年4月25日 (木)

エナガ、カワラヒワ、モズ……シオカラトンボを見ました

Dsc02450c_20240425164401  北西の風が強かったものの、よく晴れました。最高気温も25.6℃。東海地方で第2位だったそうです。8時からまずは散髪へ。いつものS理容院さんでお世話になりました。9時過ぎに散髪を終え、田町、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と5.3㎞。時間が遅かったため、散歩友達はほとんどいません。

Dsc01996c Dsc02035c_20240425164401  野鳥もいないかと思ったのですが、九華公園の朝日丸跡で、エナガとカワラヒワ。写真は撮れなかったのですが、この近くにはカワラヒワのヒナ、メジロ、スズメもいました。エナガは、苦労したものの、証拠写真。今のところ、ヒナは、カワラヒワだけを見ています。

Dsc02127c  二の丸堀の東エリアには、キンクロハジロが6羽、3ペア。さすがに今日は、ツグミはどこにもいませんでした。例年、今頃からは見なくなります。

Dsc02228c_20240425164401 Dsc02328c  貝塚公園で目の前にやって来たのは、モズのメス。もう1羽、似た鳥がいましたから、モズのオスか、ヒナかという気がします。シジュウカラのオスも貝塚公園にいました。ここでも、もうツグミはいません。

Dsc02395c_20240425164401  ツバメの巣も一通りチェックしてきましたが、私が行ったときに親ツバメが巣にいたのは、京町のお宅、1ヶ所だけ。京町の商店と、田町の商店とで、巣の修復をしていたのですが、まだ巣に就いているところは見ません。

Dsc02189c_20240425164401 Dsc02263c  野鳥が少なかったこともあって、虫。九華公園の外周遊歩道の東側でカタツムリ。路面を這っていましたが、こんなところにいて大丈夫でしょうか。貝塚公園では、シオカラトンボのメス。2羽を目撃。今年初めて見たトンボ。

Dsc02110c  九華公園では、ツツジは満開に近くなってきました。昨日の雨で、散り始めているところもあったくらいです。

Dsc02387c_20240425164401  ところで、昨日の授業のQ&Aは、午後になって一通りできあがりました。授業も3回目になり、1年生たちも少しは慣れてきたようです。しかし、慣れてくると、緊張感が緩むのか、本領を発揮して来たのかなと思える質問、感想も増えました(微苦笑)。あまりはっきり書くと差し障りがあるのですが、大学生ならもうちょっと違う書き方をして欲しいなと思うものが増えました。作業をしていると、ときどき娘が覗いていくのですが、「これ、○学生が書いたみたいな内容」といいます。○のところには、もちろん「大」が入る感想ではありません。脱力する質問、感想は、今回はほぼ取り上げないことにしています。夜、チェックする予定。藤の花は、内堀公園のもの。

Dsc02456c_20240425164401  もう1つは、記録。夕方見ましたら、アサガオの芽が出て来ていました。まだ、写真ではよく分かりませんが、明日になるともっと伸びてくるでしょう。2鉢を作りましたが、両方とも発芽しています。この写真には、3つの芽が写っています。種まきをしたのは、先週の日曜でした(2024年4月21日:京町の商店の巣にもツバメがやって来ました)。

2024年4月24日 (水)

雨の江戸橋

240424120517168c  朝から雨が降り続いています。ときどき少し強くなることもありますが、全般的には弱い雨。気温も上がらず、桑名での最高は16.7℃。今日は水曜日で、江戸橋での非常勤の授業。なぜか近鉄江戸橋駅から非常勤先を往復する間は、風が強くて参りました(苦笑)。ときおり、傘を煽られたくらい。出席者は30名あまり。今日で3回目ですが、1回でも来た学生と、出席はしていないもののGoogle classroomに登録した学生を合計すると39名になります。しかし、1回目には来たものの、その後欠席している学生と、1回も来ていない学生をあわせると数名になります。39名というのは、延べの数。現在、履修登録確認期間ですから、まだ最終的には確定していませんが、たぶん30名台前半でしょう。ちなみに今日始めて出席した学生もいて、以前にも書きましたが、最近の学生たちの出席行動については、よく分からないところがあります。

240424120435180c  初めの写真でも分かりますが、地面や通路にはかなり水がたまっていました。天気のよい日はグラウンドを横切って非常勤講師控え室に向かうのですが、今日はいくら何でも通れません。しかし、アスファルト舗装された通路を迂回していったのですが、ここもかなり水がたまっていて通るのに一苦労。

240424120548449c  帰宅して昼食の後、出欠を確認し終えたのみ。なんだか疲れてしまい、午睡をとってしまいました(苦笑)。それゆえQ&Aは、これから着手します。明日は、天候が回復するようです。散髪に行ってから散歩に行くつもり。写真は非常勤先のグラウンド脇にあるツツジ。先週はまだ咲いていませんでした。

 余談というか、ボソッとしたつぶやき。Q&Aはなかなか手強いということです。オリエンテーションで「質問は歓迎。ただし、質問の際、どこまで分かるか、自分はどう考えるかなど、『○○が分かりません』だけでなく、説明をつけたり、具体的にいたりしてもらうと、より的確な回答・説明が可能になる」と説明したのですが、3回目の授業にしてどうやら忘れられつつあるようです(苦笑)。それにやはり、「~ということが分かりました」「○○と思いました」という感想も多々あります。「~という場合、△△となることがある」と説明すると、「~という場合、必ず△△となる」と乱暴に理解する学生がけっこういます。「若い人と話ができたり、若い人の考え方を知ることができるのはいいな」というご意見をいただくこともありますが、実のところは大変です(爆)まぁ、かなりの刺激を受けますから、私のボケ防止には効果的(爆々)。ただし、学生たちがそこまで配慮してくれているかどうかは、今のところ不明(爆々々)。

20240420諸戸氏庭園(その3)……トリビア編

Dsc09406c_20240420182901  4月20日から始まった諸戸氏庭園の春の一般公開に、初日に行ってきました。その1では花を、その2では建物について取り上げました。その3では、その他。その他といってもいろいろありえますが、まぁトリビア。雑学的知識です。これがトリビアリズムとなると、瑣末(さまつ)主義。ウ~ン、私はこちらかも知れません。

Facility  その2に引き続いて、諸戸氏庭園の図面。1.本邸(重文)、2.大門(重文)、3.玉突場(重文)、4.洋館(重文)、5.御殿玄関(重文)、6.推敲亭、7.煉瓦蔵、8.藤茶屋、9.菖蒲池、10.神祠周辺、11.御殿広間(重文) となっています。

Dsc09041c_20240422175101  70e398e7 まずは、図面では庭園入り口のあたりにあります。井戸に見えますが、左側に鉄管があります。これは、諸戸水道の鉄管だそうです。諸戸氏庭園の西側に諸戸水道の給水塔があります(右の写真、2022年11月28日:九華公園でウグイス、ジョウビタキ、カイツブリ)。ここから諸戸氏庭園内に引き込まれた、最初の水道の鉄管ということです。

Dsc09043c_20240422175101 Dsc09045c_20240421145301  庭園マップの1は本邸(主屋)です。その西に茶室があります。伴松軒といいます。その鬼瓦が右の写真。 これは、表千家の茶室・残月亭の鬼瓦と同じデザインだそうです。リンク先の写真をご覧ください。残月亭の鬼瓦は、樂家五代の宗入(現在は十二代弘入)が焼いたものだそうです。

Dsc09252c_20240421145401 Dsc09247c_20240422193401  こちらは藤茶屋。江戸時代、山田彦左衛門の隠居所であった頃には、桑名藩主を招いてもてなしたといわれます。 この藤茶屋に向かって右には、茶室があります。茶室といえば、出入りは、通常、躙口(にじりぐち)からとなります。しかし、この茶室は、正面に見えるように、貴人口(きにんぐち)が設けられています。すなわち、「貴人が立ったまま出入りできるように、席の一方に明り障子や襖を二枚立てて設けた出入口」です。

Dsc09239c_20240422193401 Dsc09237c_20240422194401  こちらは茶室の内部。右手やや上に明かり取りの障子窓が見えています。障子を開けたらどうなる?と思ったら、屋根の上を見ると、右の写真のようになっていました。

Dsc09295c_20240424065501  蘇鉄山の背後にこういう石燈籠があります。庭園内に燈籠は多数ありますが、こちらの燈籠、竿の部分が米俵のデザインになっています。初代諸戸清六が、米の仲買いを行いながら、わずか2年ですべての借金を返済し、後の商売の基礎を着実に固めたエピソードにちなんでいるのでしょう。

Dsc09307c_20240421154301 Dsc09317c_20240421145401  続いて神祠。江戸時代からの神祠として伝えられ、『久波奈名所図会』にも「稲荷」として載っています。鬼瓦、軒瓦ともに丸に「金」という文字が見えます。これは、お金のことではなく、ここには金毘羅様も祀られており、その「金」だそうです。

Dsc09347c_20240422180101  御殿です。右の写真は、御殿の内部を撮ったもの。Dsc09327c_20240421145401藍色で霞が描かれているように見えますが、建築当時は銀泥で霞が描かれていたそうです。銀は空気中の硫黄で硫化銀となり黒変するので、このように変色したといいます。先だっての修理の際に元の銀色に戻すことも検討されたそうですが、そのままとなっています。御殿の広間は西本願寺を模しているそうです。

Dsc09373c_20240421145401  こちらは御殿の鬼瓦。ここにもカタカナで「モロト」とあります。広間が西本願寺を模したというだけあって、懸魚(げぎょ、けんぎょ)もあります(写真中央)。「懸魚」とは、神社やお寺の屋根の破風板部分に取り付けられた妻飾りのことで、屋根の構造が、切妻造りか入母屋造りであればたいてい付けられています。 この「懸魚」の語源は、文字通り「魚を懸ける」ことであり、水と関わりの深い魚を屋根に懸けることによって、「水をかける」という意味に通じています。

 その他、興味深いもの、こと、ところはたくさんありますが、今回はこれくらいにて。

 

2024年4月23日 (火)

本当に野鳥はいません(笑)

Dsc01545c_20240423143801  朝のうちから弱い雨という予報でしたが、結局、夕方から降り始めるようです。7時半から散歩に出て、雨に降られないようにと急いで5㎞を歩いてきました。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、寺町、三崎通、桑名七里の渡し公園を回って1時間半。

Dsc01587c_20240423143801 Dsc01607c  野鳥はいません。毎年、今頃、同じぼやきを繰り返し書いていますが、いないものはいないのです。これらのハクセキレイは、ペアだろうと思います。諸戸氏庭園の前にいました。オスの方は、枯れ草らしきものをくわえています。

Dsc01655c_20240423143701  住吉水門のところには、今日も、オカヨシガモのメス(と書きましたが、嘴の上部の黒い部分が途中までのようですから、違うかも知れません)。

 Dsc01718c 九華公園も静か。歩く人も少なく、野鳥もいません。ツグミを3羽ほど見かけたのですが、写真は撮れず。ほかに見たのは、ハシボソガラス(今日も、花菖蒲の苗を10数本抜いていたそうです。昨日は、結局、38本やられたと聞きました)。カモはこちら1羽のみ。貝塚公園では、何もおらず、鳴き声も聞けず。

Dsc01792c  ツバメの巣は、京町のお宅にある巣に親ツバメが就いていたのみ。という次第で、鳥果は、ほとんど上がりませんでした。皆、繁殖シーズンで忙しいのでしょう。

Dsc01737c  九華公園のツツジは、全体としては5~6分咲きくらいでしょうか。今度の週末くらいが見頃かと、勝手に考えています。

Dsc01819c_20240423143701  寺町では、常信寺へ行って、ヤマボウシが咲いているかを見たのですが、まだ少し早い感じでした。

Dsc01671c_20240423143701  ところで、七里の渡し跡の西に旅館山月がありましたが、しばらく前に取り壊されました(たとえば、2023年3月19日:「日曜日あるある」で、鳥は少ないものの、桜の開花は進みつつあります)。跡地がそのままになっていたのですが、重機が入って、何か工事が始まりそうです。

Dsc01741c_20240423143701  余談です。わが家の車・カローラルミオンのエンジンがかからなくなり、慌てました。16年も乗っています(苦笑)から(2008年3月30日:卵型から箱型へ……ルミオン)、そろそろ寿命かと思ったのです。いつもお世話になっているKモータースさんにお願いして見に来てもらったところ、「バッテリー上がりや」ということでした。ただし、「エンジン音が気になるから、そろそろ替え時かも」「今は、新車といっても、すぐには入ってこないからね」ともいわれてしまいました。まぁ、年金生活者ですから、おいそれと新車を買うわけにもいきません。写真は、鎮国守国神社のツツジ。鳥居脇にあります。

2024年4月22日 (月)

貝塚公園でキビタキのオス

Dsc01543c  明け方には雨は上がり、散歩中には晴れ間も見えてきました。いつもどおり、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通、桑名七里の渡し公園と、6.3㎞。散歩コースも、後半はツバメの巣チェックパターンです。気温は、24.1℃まで上がっています。

Dsc01272c_20240422154801 Dsc01199c_20240422154701  今日は、まずは、こちらから。キビタキのオス。先日から、九華公園、貝塚公園で来ていないかと注意して見ていたのですが、貝塚公園で出会いました。一昨年の10月に同じく貝塚公園で見て以来(2022年10月8日:キビタキのオス)。メスは、4年前の10月にに九華公園で見ています(2020年10月20日:九華公園でキビタキのメスとジョウビタキのメス、貝塚公園ではエゾビタキ)。諸戸氏庭園でオスを見たこともあります(2020年5月2日:諸戸氏庭園にキビタキのオス)。一般的には珍鳥ではありませんが、私の散歩コースではあまり見られないのです。これで、あとはオオルリが見られたらいうことなし。目撃報告はあるのです。

Dsc00511c  さて、話を戻して、出かけてすぐ、諸戸氏庭園の前でハクセキレイ。アリのようなものを捕まえて、飲み込むところ。最近見るハクセキレイは、オスばかり。主にメスが抱卵するそうですから、そのためでしょう。桑名七里の渡し公園にツグミがいたものの、遠くて写真は撮れず。

Dsc00581c Dsc00579c_20240422154801  住吉水門では、先日も見ましたが、オカヨシガモのメス。オスの姿は見当たりませんでした。オオバンも1羽。

Dsc00600c_20240422154801  揖斐川では、今日もまだシラウオ漁をしていると思われる漁船が1組。例年であれば、長くても3月中で漁を終わっています。柿安コミュニティパークの堀には、今日もオオバンが2羽。カワラヒワやハクセキレイが飛んでいるのも見られました。

Dsc00748c_20240422154801  九華公園には8時前に到着。今日も静かです。今日はそういえば、ここまでの道中も含め、スズメもあまり見かけませんでした。奥平屋敷跡ではハクセキレイ。これもオス。ほかにハシボソガラス、ドバト、キジバト、スズメ。

Dsc00803c_20240422154801  本丸跡には、シメがまだいました。シメの背後の方から、木や歌碑の陰に隠れて接近し、10メートル以内まで行けました。

Dsc00737c  カモは、キンクロハジロが5羽。例年ですと、ゴールデンウィークにはいなくなります。

Dsc00702c_20240422154801  先日、花菖蒲園で補植されたばかりの花菖蒲の苗70本ほどをカラスがほじって抜いたという話を書きました(2024年4月20日:カワラヒワのヒナ……モミジに翼果がつき始めました)。このときは奥平屋敷跡北にある花菖蒲園1ヶ所だけでのできごとでしたが、今日は、そこを含め2ヶ所で合計15本ほど、またまた抜かれていたのです。「いたちごっこ」かも知れません。

Dsc01415c  このあとは貝塚公園でキビタキのオスを見て、内堀公園を経由して京町へ。京町のお宅の巣には、今日もメスのツバメがいました。道を挟んだところから見ていると、巣から飛び出してくることがありますから、卵を産んだのかどうかは、今ひとつよく分かりません。

Dsc01439c_20240422154801  こちらは、京町の商店にあるツバメの巣。今日、ツバメはいませんでしたが、巣を修復しているようです。中央部あたり、先日はやや凹んだようになっていたのですが、そこにまだ乾ききっていない泥がついているのが分かります。田町の商店にある巣には、今日もツバメはいませんでした。修復したのに、使わないのか? と少し心配になります。

Dsc00643c_20240422154801 Dsc00891c_20240422154801  ところで、先日申し込んだ市民大学郷土史学科の講座は、今日、受講決定通知がメールで届きました。今年度のテーマは「描かれた桑名を紐解く-名所図会や浮世絵に描かれた桑名-」というもの。「名所図会」は、『久波奈名所図会』のはず。私は、影印校注本で持っていて、少しずつ読み解いてはいるものの、遅々として進んでいません。というより、最近は手つかず。これを機会に、読解を再開したいところです。左の写真は、九華公園の管理事務所近くにあるフジ。野生化しています。右は、九華公園外周遊歩道の東で撮ったツツジ。

2024年4月21日 (日)

20240420諸戸氏庭園(その2)……建物編

Facility  4月20日から始まった諸戸氏庭園の春の一般公開に、初日に行ってきました。その1では、花を取り上げましたが、その2では、建物について。冒頭の画像は、諸戸氏庭園のWebサイトの「庭園の紹介」からお借りしました。1.本邸(重文)、2.大門(重文)、3.玉突場(重文)、4.洋館(重文)、5.御殿玄関(重文)、6.推敲亭、7.煉瓦蔵、8.藤茶屋、9.菖蒲池、10.神祠周辺、11.御殿広間(重文) となっています。

Dsc09406c_20240420182901  こちらは、本邸(主屋)(向かって右の大きな建物)と大門。いずれも重要文化財。主屋は、初代諸戸清六が自らの居宅兼事務所として建設したものです。 土蔵造二階建で、一階部分には太い竪格子があり、巨大な棟と鬼瓦に黒漆喰の土蔵造となっています。明治22(1889)年に完成。

Dsc09194c_20240421145401 Dsc09196c_20240421145401  本邸(主屋)の鬼瓦、向かって右のものは、この写真のように下を向いています。ちょうど伊勢神宮の方を向いていて、伊勢神宮に向かって頭を下げているとも、多くの人びとのお陰で商売ができていることについて頭を下げているともいわれます。

 大門。Dsc08993c_20240421150001明治37(1904)年頃、御殿を建築する際に造られています。薬医門形式。門の中心が、やや前方に偏っているのが特徴で、屋根にはやや強い起りが付けられています。

Dsc09023c  こちらは玉突場。重要文化財。大正末頃のもの。先頃行われた修復で、木部の塗装は、昭和初期の色に復原されています。当初は2台のビリヤード台が設置されていたといいます。他の棟から独立して建つビリヤード専用建物は、現在確認できる限り、岩崎邸撞球室(1894年)と諸戸家の玉突場しか残存しないそうです。

Dsc09031c_20240421151301  洋館。重要文化財で。明治30(1897)年頃の完成。玉突き状と同じく昭和初期の色に修復されています。屋根に見えているのは、暖炉の煙突。煉瓦がそのままで、突出しています。

Dsc09013c_20240421145301  御殿玄関と車廻し。これも重要文化財です。明治28(1895)年の完成。御殿への玄関となる建物です。正面に構える車寄せをはじめ、数棟で構成されています。玄関の床は寄木細工で、天井にはシャンデリアがあります。様々な政・財界人を招き、接客をした歴史の舞台であり、記録に残るだけでも、大隈重信益田孝山縣有朋高橋箒庵野崎広太が訪れたといいます。

Dsc09327c_20240421145401 Dsc09379c_20240421145401  こちらは御殿の広間。重要文化財。明治24(1891)年に上棟。広間は初代諸戸清六が、大隈重信等を招いて宴会をするなど、明治期には特別な客を接待するのに使用していたといいます。このあたりは、田沼で地盤が悪かったため、盛土を施すとともに、柱筋に石垣を地下2m程下から積上げてあります。そのため庭園と比べてかなり床が高くなっています。広間の眼前には、池庭がつくられています。

Dsc09351c_20240421152501  その池庭は、出羽の本間邸や近江八景を模したと伝えられています。揖斐川から水が引かれており、汐入の池となっています。潮の干満にともなって、池の水位も変動します。

Dsc09069c Dsc09085c_20240421145301  推敲亭。県指定文化財。庭園内に設けられた三畳の草庵で、山田彦左衛門邸時代からの遺構です。江戸時代から、この位置にあったと考えられています。中には入れないのですが、一度でいいからここに座して、菖蒲池の景色を眺めてみたいと思っています。野趣あふれた建物で、魅力的です。

 こちらは煉瓦蔵。Dsc09479c_20240421153201県指定文化財。明治28(1895)年頃のもの。煉瓦造で、一部二階建てとなっています。当初は、主屋が新築された明治20(1887)年頃に5棟連続の木造土蔵が建てられたのですが、明治28(1895)年3月に焼失したため、その後、煉瓦造で再建されました。しかし、昭和20(1945)年の戦災で西側の2棟が失われ、現在では3棟だけが残っています。米蔵として建てられたものです。現在は、修復作業のため、足場でおおわれています。この写真は、本年3月27日に撮影。

Dsc09252c_20240421145401  藤茶屋。昭和43(1968)年。『久波奈名所図会』(享和2(1802)年)にも「藤茶屋」とあり、山田彦左衛門邸時代から存続した建物でしたが、昭和20(1945)年に戦災により焼失してしまいました。現在の建物は、その基礎の上に記憶を頼りに、元の建物に似せて昭和43年に再建されたものです。正面には、藤棚があり、開放的な空間となっています。写真の向かって右には、茶室があります。

Dsc09307c_20240421154301  神祠。市指定文化財。山田彦左衛門が屋敷を創建した江戸時代からの神祠として伝えられ、『久波奈名所図会』にも「稲荷」として載っています。この下の穴には白い狐が住んでいたといいます。明治の初め頃、初代諸戸清六が、山で道に迷ったときに、白狐に道案内されて人里にたどり着いたそうですが、それは伏見稲荷に仕える狐の御使だと知り、旧宅内に小さい稲荷の祠を建てました。その後、現屋敷地に移住する際に合祀し、明治31(1898)年頃に建て替えたのがこの神祠です。昨日の記事で「白ぎつねcafe」が始まると書きましたが(2024年4月20日:20240420諸戸氏庭園(その1)……庭園の花々)、このカフェの名前はこのエピソードによるのでしょう。

 

京町の商店の巣にもツバメがやって来ました

Dsc09408c  朝のうちは、雨はまだ降らなさそうでしたから、今日は7時から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通、桑名の七里の渡し公園と5.8㎞。雨は10時過ぎくらいからで、散歩中には幸いにも降られずに済みました。最高気温は、20.6℃。

Dsc09868c_20240421141701  どこも鳥は少なく、柿安コミュニティパークの堀にオオバンが4羽いたくらい。ほかにはところどころにスズメとムクドリ。三之丸公園にある木にシメが2羽、飛んできましたが、葉の陰に入ってしまい、うまく撮れませんでした。九華公園の奥平屋敷跡でも今日は鳥は来ません。エナガは、辰巳櫓跡近くで見つけ、朝日丸跡から二の丸跡まで追いかけてようやく撮れました。

Dsc09558c_20240421141701  カモは、今日もキンクロハジロが7羽。皆が二の丸堀にいました。

Dsc00001c_20240421141601  貝塚公園では、オスのモズ。金曜日に九華公園で見たモズと似ている気がします(2024年4月19日:ハクセキレイの求愛行動、久しぶりのエナガ、イソヒヨドリのオス、ツバメの巣には親ツバメ登場……今日はバードウォッチングの吉日)。

Dsc00177c  ツバメの巣チェック。まずは、京町のお宅にある巣。今日も、メスが巣にいました。

Dsc00216c_20240421141601 Dsc00316c  こちらは、京町の商店にある巣。車庫の天井の蛍光灯に3個、巣があります。最近はあまり使われていなかった奥の巣にツバメが入っていました。その奥、室内へのでは入り口の上にある電灯にも止まったりしています。田町の商店にある巣には、今日もまだツバメは来ていません。これで、散歩コースで、3ヶ所、営巣する可能性があります。

Dsc00370c Dsc00341c_20240421141601  あまりに鳥がいませんでしたから、たまにはムクドリ(笑)。桑名七里の渡し公園にて。その近くでは、ハクセキレイ。

Dsc09543c_20240421141701  余談。昨日、カラスが掘ってひっくり返した花菖蒲の苗は、公園の管理人さんが植え直し。今朝伺ったら、合計70個ほどあったそうです。

Dsc09905c_20240421141701 Dsc00133c  ところで、最近、あちこちでシランが咲いています。丈夫で育てやすいのだそうです。右は、赤花ハナミズキ。ハナミズキは庭木としても、街路樹としても好まれるようで、あちこちで見ます。

Dsc09899c  今週は、いつも通り、水曜日に江戸橋での非常勤の授業。3回目となります。水曜日に講義に行くという生活リズムはほぼできあがるでしょう。さらに、今週中にかかりつけの内科に行って、常用薬を処方してもらう必要もあります。

240421113621652c 240421144502714c  オマケ。時期的にちょっと早いかも知れませんが、アサガオの種まきをしました。気温が20~25℃くらいになったらしてよいそうですから、その条件はほぼ満たしていると思います。サギソウも、順調そうです。芽は合計で9つ、出て来ています。

2024年4月20日 (土)

20240420諸戸氏庭園(その1)……庭園の花々

Dsc09406c_20240420182901  わが家のすぐお隣に諸戸氏庭園があります。江戸時代に豪商山田彦左衛門の隠居所として造られた庭園を明治に初代諸戸清六が買い取り、増築を行って現在に至る庭園です。今日・4月20日から春の一般公開が始まりました(6月16日まで)。故あって庭園内の写真をいろいろと撮らせていただくことになり、早速、今日、散歩の帰りに寄ってきました。10時半から12時過ぎまで1時間半あまり、旧知の歴史案内人Kさんがほかのお客さんを案内されるのに、無理矢理ついてまわって、あれこれ写真を撮ってきました。今日は、いろいろな花を中心に。

Dsc09089c_20240420183001  庭園内には、たくさんのドウダンツツジが植えられています。改めて調べてみて知りましたが、ドウダンツツジは、房総半島南部及び天城山以西の本州、四国、九州に分布しますが、三重県の朝熊山周辺はドウダンツツジの名所の1つだそうです。漢字では「満天星」という書き方があります(灯台躑躅とも書きます)。真っ白な花が株全体を覆う姿から星空を連想し、「満天星」と呼ばれるのです。ちなみに「灯台躑躅」の方は、枝分かれの様子が、結び灯台に似ているところから名づけられたものといわれているといいます。

Dsc09091c_20240420183001  1本だけ赤い花が咲く満天星があります(Kさんのご教示によります)。赤い花が咲くドウダンツツジには3種類あるようです(こちら)が、リンク先の写真と見比べると、ベニドウダンという種類かと思われます。

Dsc09118c_20240420183001 Dsc09154c_20240420183301  ツツジは、庭園全体ではまだ満開とはいえませんでしたが、木によってはよく咲いていました。左の写真は、推敲亭の方から藤茶屋の方向を撮ったもの。奥の中央あたりに藤茶屋の前のフジが見えています。別のところから撮ったものですが、同じあたりをクローズアップすると、右の写真のようになります。

Dsc09267c_20240420183301  ちなみに推敲亭の方を東側から見ると、このような景色です。手前の燈籠と推敲亭の間は、花菖蒲が植えられています。1ヶ月くらい先には、花菖蒲が見頃になるでしょう。

Dsc09210c_20240420183001 Dsc09202c こちらは主屋に向かって右手にある洋室のところ。ドウダンツツジを入れて撮ってみました。右の写真は、花ではありませんが、煉瓦蔵の内側におかれた鉢。メダカが入っています。

Dsc09252c_20240420185601 Dsc09241c_20240420183101  藤茶屋と、藤茶屋の前の藤棚。江戸時代、山田彦左衛門の隠居所であった頃には、桑名藩主の御成があり、ここでお茶でもてなしたといいます。もとの建物は、昭和20年に戦災により焼失したため、現在の建物はその基礎の上に記憶を頼りに元の建物に似せて昭和43(1968)年に再建されたものです。

Dsc09263c_20240420183101 Dsc09283c_20240420190501  菖蒲池の中には、コウホネもあります。咲き始めたばかりのようで、今日は3輪の花が見られました。菖蒲池の北には、蘇鉄山。

Dsc09396c_20240420191101  こちらは御殿玄関を背景にしたドウダンツツジ。庭園内にあるドウダンツツジの中には、樹齢が100年を超え、高さも3~4メートルになるかと思われるものもありました。ドウダンツツジは、通常は、高さ2メートルくらいだそうですから、それに比べるとかなり立派です。

Dsc09402c_20240420183201  主屋(本邸)では、今年からカフェが開店。「白ぎつねcafe」という名前で、時間指定制(45分制)、全8席、珈琲茶菓子付きで¥1,200。チケットは受付で購入できるそうです。主屋(本邸)は、私が桑名に引っ越して、現在のマンションに入居したときには、諸戸林業(諸戸ホールディングス?)の本社があって、ここで仕事をしておられたところのはずです。

Dsc09404c_20240420183201  ということで、今日のところは、庭園の花々についてまとめました。明日以降、建物その他や、トリビアについて書くつもりです。余談ですが、提灯に書かれているのは、カタカナで「モロト」。鬼瓦などにこの文字が刻まれていますが、一緒に回っていた方の中には、これをハングル文字と思い込んでいた方もおられました。

カワラヒワのヒナ……モミジに翼果がつき始めました

Dsc08171c_20240420150501  晴れ、もしくは薄曇りという天気。気温は上がって、26.1℃と夏日になりました。いつものように7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通から、今日は諸戸氏庭園に立ち寄って帰宅。諸戸氏庭園には1時間半も滞在し、帰宅は正午過ぎ。歩いたのは、7.2㎞。黄砂の影響は、ようやくかなり弱まってきました。

Dsc08214c_20240420150501 Dsc08256c_20240420150501  蟠龍櫓の東の揖斐川高水敷にカルガモが2羽。川の方を眺めている風情。七里の渡し跡にはオオバンが1羽。柿安コミュニティパークの堀にもオオバンが4羽とキンクロハジロのメスが1羽。最近は、これらが恒例のメンバー。

Dsc08339c_20240420150501 Dsc08326c_20240420150501  九華公園には8時前に到着。奥平屋敷跡では、シメとメジロの鳴き声が聞こえていました。探したら、2種類とも近いところにいたのですが、まぁ証拠写真。ツグミもいたのですが、逆光で真っ黒の写真。

Dsc08398c_20240420150501  ハクセキレイが1羽。昨日、求愛行動をしていたオスかも知れません。ほかに来た鳥は、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラスなどですが、いずれも少数。ヒヨドリは来ていません。

Dsc08461c_20240420150501  奥平屋敷跡の北側にある花菖蒲園でハプニング。最近補植された花菖蒲の苗が、かなりたくさん抜かれて転がっているのです。誰かがいたずらでもしたのかと思いながら、見ていたら、何とカラスのいたずら。左の写真で奥にカラスが写り込んでいますが、このカラスが苗をひっくり返している現場を確認しました。残念ながら、そのシーンの写真は撮れませんでした。

Dsc08497c_20240420150501 Dsc08553c_20240420150501  朝日丸跡で、鳥のヒナの鳴き声が複数聞こえてきました。なかなか見つけられなかったのですが、カワラヒワのヒナでした。同じヒナかもしれませんが、2枚の写真を載せておきます。ヒナは合計3羽。親鳥が来るところは見られませんでした。

Dsc08781c_20240420150501  貝塚公園では今日もツグミが1羽。例年、4月20日過ぎくらいまでこのあたりでは、ツグミを見ます。そろそろ帰って行く頃ではないかと思います。

Dsc08848c_20240420150501 Dsc08938c_20240420150401  京町のお宅の巣では、今日もツバメが巣にいました。ただし、写真を撮っていると、飛び出て来ますので、卵があるかどうかは、不明。右は、田町にある商店の巣の近くにある電線にいたオスのツバメ。メスも近くにいました。昨日も同じパターンでした。商店の巣にツバメがいるところはまだ確認できていません。

Dsc08377c_20240420150501  野鳥が少なかったので、植物観察。左の写真は、ハナミズキ。この花で、白い、花弁のように見えるのは総苞(そうほう)で、中心の塊が花序(かじょ)、本当の花です。手前の方では、その花が咲いているのが見えます。九華公園の奥平屋敷跡にあるハナミズキ。

Dsc08483c_20240420150501  モミジに翼果ができはじめていました。九華公園の朝日丸跡で見つけたもの。中央に膨らみが2つありますが、ここに種が入っているのです。

Dsc08473c_20240420150501  九華公園の神戸櫓跡の南西側にあるツツジ。色がいろいろで見事です。ここは、私のお気に入りの景色。

 諸戸氏庭園での写真は、別記事にしようと思っています。

2024年4月19日 (金)

ハクセキレイの求愛行動、久しぶりのエナガ、イソヒヨドリのオス、ツバメの巣には親ツバメ登場……今日はバードウォッチングの吉日

Dsc08169c_20240419152901  今日もまだまだ黄砂の影響が続いているようで、多度山など遠くが霞んでいます。気温も上がって、24.5℃になっています。7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、南魚町、田町、三崎通と6.7㎞。九華公園の中でかなり歩き回りました。

Dsc06732c_20240419153001  七里の渡し跡にオオバンが2羽と、カルガモが1羽いましたが、途中、野鳥はやはり少なく、スズメやムクドリを少し見たくらい。蟠龍櫓の南にあるソメイヨシノもすっかり葉桜になりました。柿安コミュニティパークの堀には、オオバンが4羽。

Dsc06897c_20240419153101  九華公園も比較的静かです。ヒヨドリやカラス、カワウも少なくなっています。奥平屋敷跡で懐かしい鳴き声が聞こえてきました。エナガです。エナガは去年3月に貝塚公園で見ましたが(2023年3月7日:20℃の陽気の中、ウグイスとエナガの証拠写真(微苦笑))、九華公園では一昨年12月以来です(2022年12月9日:久しぶりに九華公園でエナガを見て、バードウォッチングの吉日)。今日は2羽のエナガがいました。

Dsc07116c  さらにモズのオスも。この時期に九華公園でモズを見るのは、珍しいことです。花菖蒲園近くに出て来て、餌を拾って食べていました。子育ては終わったのでしょうか。そろそろ山の方へ行くのではないかと思います。ほかにはメジロ、カワラヒワ、ハシボソガラス、スズメ、ドバトなどが来ていましたが、冬のころに比べれば、鳥はなかなかやって来ません。

Dsc07213c_20240419153101 Dsc07277c  そこへ、ハクセキレイが2羽、登場。見ていたら、たぶん求愛のシーンです。オスが、体を膨らませて羽を広げ、羽を震わせながらメスに近づいていきます。メスは尾羽を上にあげて、オスを観察しているような印象です。

Dsc07304c_20240419153201 Dsc07374c  左の写真のようなシーンがありましたので、交尾に至ったのではないかと思われました。交尾の後も、オスは求愛行動のような感じで、メスの周りを2~3周していました。ハクセキレイの求愛行動は、初めて見ました。4月から5月に見られるそうです。

Dsc07499c Dsc07635c_20240419153001  本丸跡ではツグミの証拠写真。ツグミも少し減った印象があります。鎮国守国神社の境内では、月曜日に引き続き、シロハラ(2024年4月15日:商店の巣でツバメが修復作業を始めました)。

Dsc07767c_20240419152901  貝塚公園でもツグミ1羽。ここでキビタキを何度か見たことがありますので(2022年10月8日:キビタキのオス)、来ないかと期待しているのですが、まだ。ムシクイもそろそろ来てもいいはずです。そうそう、オオルリも見たいですねぇ

Dsc07794c_20240419152901 Dsc07836c_20240419152901  ここからはツバメの巣チェック。まずは、京町のお宅の巣にツバメのメスが来ていました。右の写真は、巣から出て、向かい側の電話線に止まったところ。

Dsc07999c_20240419153001 Dsc08030c_20240419153001  さらに先日、巣の修復作業が行われていた田町の商店の巣近くの電線には、ツバメのペア。巣の修復は終わったような印象です。

Dsc08074c_20240419152901  拙宅前の住吉入江まで戻ってきたら、カルガモが1羽、いました。ここでカルガモを見るのは初めてかも知れません。

Dsc08132c_20240419152901  諸戸氏庭園の方で飛んだ野鳥が見えました。そっと近づいたら、イソヒヨドリのオス。きれいです。幸せを呼ぶ青い鳥と呼ばれることがあると聞きます。

Dsc07698c_20240419152901  ということで、今日は「バードウォッチングの吉日」でした。明日までは好天が続くようですから、明日も期待できそうです。

2024年4月18日 (木)

九華公園でアカハラか?

Dsc06116c_20240418144501  曇りですが、今日も黄砂の影響があるようで、遠くは霞んで見えます。朝は家事を済ませ、8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通と5.4㎞。 野鳥が少なかったため、あまり歩き回りませんでした。最高気温は、22.4℃。

Dsc06165c_20240418144501 Dsc06201c  三之丸水門の外側にカモが1羽。オカヨシガモのメスのようです。ほかにはオオバンが1羽。上空には、揚げ雲雀。高すぎて、写真は撮れません。すぐに見失いますし(苦笑)。三之丸公園にはムクドリとスズメが少しいただけ。柿安コミュニティパークの堀には、キンクロハジロのメスが1羽。

Dsc06220c_20240418144501 Dsc06269c_20240418144501  九華公園も野鳥が少なく、静かです。ヒヨドリがほとんどいませんし、ムクドリやドバトも少ない。カラスも今日は静か。もっともたくさん見たのは、スズメ。ほかのところでも同じです。奥平屋敷跡の北でシジュウカラ。

Dsc06314c Dsc06435c_20240418144501  二の丸跡で遠くにツグミに似た鳥。アカハラと思われます。一昨年も数日間、九華公園に滞在していたことがありました(2022年4月17日:ケリを求めて7.6㎞……アカハラもまだまだいますし、カワラヒワは巣材取りに懸命でした)。本丸跡では、ツグミ。

Dsc06386c  カモは、キンクロハジロが4羽だけ、まだ滞在中。オス1羽にメスが3羽です。

Dsc06556c  Dsc06646c_20240418144501 貝塚公園では、ツグミが1羽だけ。ここにもヒヨドリ、ムクドリはいません。このあと、以前からチェックしているツバメの巣を巡回してきました。右の写真は、先日、修復が行われていた田町の商店にある巣ですが、今日はしばらく待ってもツバメは来ませんでした。ほかの巣にもツバメは来ていません。

Dsc06330c_20240418144501  モミジの葉っぱが青々としてきています。よく見ると、小さな花がたくさんついています(こちらを参照)。もうじき実がなり、翼果が出てきます(2022年4月26日:コゲラの巣にヒナがいるのは確実)。

Dsc06482c_20240418144501 Dsc06507c_20240418144501  九華公園のツツジ、外周遊歩道の東側や南側ではよく咲いてきています。勝手に「ひとりつつじまつり」でも開催したいくらいです(微笑)。

Dsc06193c Dsc06417c_20240418144501  フジ。左の写真は、柿安コミュニティパークにある藤棚。ピンクと白と2本あるのですが、最近はピンクの方しか咲きません。右の写真は、九華公園の本丸跡の藤棚。よく咲きました。満開といえそうです。

Dsc06603c_20240418144501  内堀南公園の藤棚。たぶんまともに剪定されていないのでしょう。野生の趣があります。種が近くに落ちて、勝手に生えてきているのもこの公園です(2024年4月15日:商店の巣でツバメが修復作業を始めました)。

Dsc06541c_20240418144501  ところで昨日の授業のQ&Aは、午前中に完成しました。単なる感想を取り上げないことにしたら、作業がかなりスピードアップしたのです。当然、分量も減りました。去年の2/3くらいです。ということは、単なる感想(たとえば、「○○が分かりました」「△△だと分かっておもしろかった」「□□についてはしっかり覚えておきます」という記述がいかに多いかということです。

240410  さらに去年までの反省から、今年は、オリエンテーションでこの画像のような説明を付け加えました。要するにここに挙げた4点が分かっていないことがよくあるのです。あからさまに書くと、ずいぶん乱暴な理解をしている学生がかなりいるのです。「○○が分かりません」という質問がかなり多いのですが、自分でも考えてみるという習慣がない学生もいます。分からないから聞くということを否定するわけではありませんが、せめてどこまでは分かるとか、自分はこう考えるがどうか、というスタイルで聞かないと、本当に自分が知りたい内容の解説は得られません。ということを先週、かなり強調したのですが、1週間経つとすっかり忘れている学生も散見されます(苦笑)。

【追記(4/18夜)】 「○○が分かりません」という質問がかなり多いと書きました。必要があって、過去のブログをチェックしていたのですが、このブログを始めて間もない頃の記事に同様の記述があるのを見つけ、我ながら驚いています(2005年11月8日:全体的に難しいことばが多く,難しいです)。18年半ほど前の記事ですが、今も同様で、本当に驚きました。「『○○が分かりません』という反応がたくさん返ってきます。少し意地悪くとらえると、『思考停止』状態に陥っているのかと思いたくなる」とあります。それに関連して「『分かるように教えてもらえるものだ』ということが、基本的な学習態度のように見える」と考察してありました。「歴史はくり返す」ということばがありますが、「ある特徴がずっと続いている」ということもあるようです。この背景にはさらに何か要因が潜んでいると思うのですが、今日のところは底までは考えが及んでいません。

2024年4月17日 (水)

黄砂の中、授業はたぶん無事終了……志登茂川に寄り道も

240417134807690c 240417134938658c  予報通り、夏日になりました。桑名では最高気温が26.6℃。暑いくらいです。授業中は、上着を脱いだくらい。授業を終えて校舎の外に出たら、なんだか霞んでいます。写真は、帰宅してから撮ったものですが、今日は黄砂がひどいということでしたから、そのためなのでしょう。明日はもっとひどくなるようです。

240417093129317c 240417101926296c  さて、朝はいつも通り、8時40分の電車で出勤。10時半から12時まで講義をしてきました。先週はオリエンテーションでしたから、今日からいよいよ本格的な内容に入ります。授業では、スライドに示した内容について、かなり突っ込んでその意味や、関連性、根拠などを説明したつもりです。学生諸君も熱心に聴いてくれいた印象。現役の頃は、居眠り、私語、ケータイを触るなどよくありましたが、それはもう10数年前の話。最近の学生諸君は、授業中は真面目です。

Dscn6204c  ここからは趣味の話。非常勤講師控え室の前に以前コシアカツバメがつくった巣があります。もう何年か前の話で、その後は、スズメが乗っ取っています。今日、私が出勤したときには確認できなかったのですが、助手の先生からの情報では、スズメが出入りしているそうです。スズメがここで営巣するか、楽しみです。野鳥といえば、今日もグラウンドでは、スズメ、ツグミ、カワラヒワが見られました。春には、ヒバリがいることもあります。バードウォッチングができる学校なのです(微笑)。

Dscn6205c Dscn6211c  帰りには、今日は志登茂川に寄り道。おぼろタオルの工場のところから堤防に出られます。潮汐表は見ていかなかったのですが、干潮が8時49分、満潮は13時4分でした(四日市港潮汐表による)。左の写真は上流方向、右が下流方向。

Dscn6207c  冬のように水鳥がたくさんいるわけではありません。しかし、上流の方には、ダイサギやコサギらしき姿と、カモと思われる鳥も見えていました。カメラは、いつものコンデジ(Nikon coolpix S7000)。光学ズームは、20倍ですので、この写真が精一杯。

Dscn6209c Dscn6215c  正面からやや下流あたりには、カモ。左の写真は、スズガモ。肉眼ではキンクロハジロかと思いました。そのキンクロハジロもいました(右の写真)。

Dscn6213c Dscn6218c  ほかにはコガモと、堤防にカワウ。4月中旬であれば、まあこれくらいで上出来でしょう。これからはあまり期待できませんが、たまには見てこようと思っています。

240417132936044c 240417132950936c  江戸橋駅発12時42分の名古屋行き急行で帰宅。桑名駅東口では、工事が行われています。もともとは、再開発が行われるはずですが、それが遅れているため、南側のゾーンに飲食横丁を仮設するのだそうです(こちら)。冬にはイルミネーションが行われていたところです。北側ゾーンは、にぎわい横丁になるといいます。こちらはオープンスペースで、キッチンカーやイベントスペース等を設けられるそうです。ちょっと楽しみです。

240417134039914c  帰宅して受講者と出欠チェックを終えました。去年の秋にも同じようなことを書いていますが、最近の学生たちの出欠行動には、よく分からないところがあります。1回目は欠席して2回目から来るというパターンはよくあります。ほかの授業に出てみたものの、やはり私の授業をとろうと思ったのでしょう。逆のパターンも当然ありえます。Google classroomには登録しているのに、先週も今日も欠席という学生も中にはいます。これはよく分かりません。先週and/or今週出席している学生と、Google classroomには登録しているのに欠席続きという学生を合計しますと、40名近くになります。今日までが履修登録期間ですから、来週になりますと、ほぼ正しい実態が把握できるでしょう。正式な履修登録名簿は、ゴールデンウィーク明けに届きます。DX化を進めて、もっと早く欲しいところですが……。写真は、帰宅途中に見つけたモッコウバラ。

2024年4月16日 (火)

見事に降られました(笑)

Dsc06112c  雨雲レーダーを眺めて、これなら散歩の間には降らないだろうと高をくくって出かけたのですが、こういう場合によくあることで、見事に降られました(笑)。笑うしかありません。7時半に出て、住吉神社から九華公園に到着。散歩友達のYさんと出会い、奥平屋敷跡で話をしながら鳥見をしていたら、かなり降ってきました。スマホで雨雲を見ますと、2時間ほどは雨が続くという予想。やむを得ず、そのまま撤収。歩いたのは、3.4㎞。ちょうど1時間の外出。 10時頃には雨が上がるどころか、晴れ間も出て来たのですが、風も吹いてきましたので、もう1回散歩に行くのは断念。

Dsc05760c_20240416111701  拙宅マンションの庭でもツツジが咲いて来ました。この紫の花ばかりです。

Dsc05766c_20240416111701 Dsc05812c_20240416111701  桑名七里の渡し公園には今日もツグミ。1羽だけ。ハクセキレイも2羽います。ほかにはドバト。この南に住吉ポンプ場があります。そこに以前コシアカツバメが営巣していました(たとえば、2022年7月15日:田町の商店にあるツバメの巣で雛が誕生……住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣にもヒナがいるようです)。コシアカツバメが巣立った後は、スズメが出入りしているのを見ています(2023年4月20日:ツバメが巣の手直しを始めました)。写真は撮れませんでしたが、今日もスズメが出入りしているのを確認。

Dsc05887c_20240416111701 Dsc05896c  揖斐川には、カルガモ1羽と、コガモ8羽。ほかに川口水門近くにもカモらしき姿が2~3羽見えました。揖斐川では久しぶりにカモを見ましたが、もうそろそろ本当に皆帰って行ってしまうでしょう。

Dsc05929c_20240416111701  船津屋さんの裏手では、ヤマブキが咲いています。

Dsc05990c_20240416111701  九華公園は静かでした。スズメがもっともたくさんいます。ヒヨドリ、ムクドリはほとんど見なくなりました。奥平屋敷跡では、ハクセキレイのほか、シメ、ハシボソガラス、ムクドリくらいしか来ません。ハシボソガラスは、巣材にすると思われる木の枝などを運んでくるのですが、先日、カラスが巣作りをしているかと話題にしたところよりも、さらに木の上の方に入って行きます。どこで、どういう作業をしているかは、不明。枝や葉っぱで見えないのです。

Dsc06014c Dsc06029c_20240416111701  奥平屋敷跡のステージの裏手には、今日もカワウが1羽。近づいても逃げません。元気がないのかも知れません。

Dsc06064c Dsc05980c_20240416111701  カモは、キンクロハジロが5羽。さらに今日は、カルガモも2羽来ていました。というところで、雨が本格的に落ちてきました。冒頭にも書きましたように、スマホで雨雲を見ると、かなり大きな雲が南西の方から来ていますので、撤収を決定。

Dsc06083c  帰る途中、七里の渡し跡でオオバンが2羽。

240416102710889c 240416102713532c  オマケは、サギソウの話。3月23日に株分け、植え替えをしました(2024年3月23日:サギソウは縮小再生産(苦笑))。1ヶ月弱経った状況が、これら。まあ順調のように見えます。

Dsc06105c_20240416111701  ところで明日は、江戸橋での非常勤の授業の2回目。Google classroomに登録しておくようにと学生たちに伝えたのですが、今のところ1/3あまりしか登録していません。「いつでもできる」とか「あとでやろう」と思う学生が多いような気がします。しかし、こう思うと、結局、ほかのことに紛れて忘れてしまうことが多いのは、自らの経験でもよく分かります。明日、また、登録を促さないと(微苦笑)。明日の朝には、雨は上がるという予報ですから、ちょっと安心。

2024年4月15日 (月)

商店の巣でツバメが修復作業を始めました

Dsc04227c_20240415150701  薄曇りですが、最高気温は22.7℃。例によって例のごとく、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、南魚町、田町、三崎通と6.7㎞。鳥があまりいませんので、あちこち、あれこれ見て回ってきたのです。

Dsc04277c_20240415150701  桑名七里の渡し公園ではツグミ。2羽いました。冬の盛りにはあまり見なかったのですが、4月の半ばになってここでよくツグミを見ます。

Dsc04369c  住吉入江から三の丸水門にかけて、今日も水鳥は、オオバンのみ。住吉水門の外側で懸命に藻を食べていました。

Dsc04383c_20240415150601 Dsc04443c_20240415150601  船津屋さんの裏手でもツツジが咲き始めました。右の写真は、柿安コミュニティパークにある藤棚の藤。ここはピンク色の花が咲きます。

Dsc04912c_20240415150601  九華公園は、昨日でさくらまつりも終わり、露店はすべて撤収され、今日はライトアップも撤収作業中でした。散歩する人はいるものの、いつもの顔見知りのメンバー。花見客はほぼゼロ。

Dsc04622c_20240415150601 Dsc04740c  奥平屋敷跡では、まずは、コゲラ。最近、どうも3羽が一緒に行動しています。つがい+α?? よく分かりません。公園内某所にある巣穴工事現場は、放棄したようです。奥平屋敷跡には、メジロがたくさん。8羽くらいは来ていて、賑やかなこと。

Dsc04814c_20240415150601  もういなくなったかと思っていたのですが、シメも1羽。メスのように見えます。ほかには、カワラヒワ、スズメ、ドバト、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ。ただし、カラスは静かで、ヒヨドリはほとんどいません。

Dsc04772c  カラスが松の木に巣をつくっているかも知れないと書きましたが、変化がありません。今日は、左の写真のようなシーンが見られました。短い木の枝と苔らしきものをくわえています。2~3回、こういうシーンが見られました。巣に使うのでしょうか?? 分からないことがたくさんあります(微苦笑)。

Dsc05024c_20240415150601  鎮国守国神社の境内でも、もういなくなったかと思った鳥に遭遇しました。それは、シロハラ。稲荷社の近くでエサを探していましたが、幸い、全く気づかれませんでしたので、かなり近くから見られました。

Dsc04877c_20240415150601  カモは、お堀めぐりが終わり、船も撤去されたためか、キンクロハジロが復活。合計8羽。まだしばらくはいてくれると思います。ハシビロガモのオスは、今日も見当たりません。

Dsc05156c_20240415150601 Dsc05246c  本丸跡の藤棚は、かなりよく咲いてきました。しかし、奥平屋敷跡周辺に2ヶ所ある藤棚では、花が咲かないのに葉っぱが出て来ています。ヘンな時期に剪定したためと思われます。ツツジは、外周遊歩道の日当たりの良いところを中心にさらに開花が進んできています。これに対して、奥平屋敷跡、二の丸跡、朝日丸跡では、日当たりが良くてもまだ咲いてきません。何が違うのでしょう?? 今日は、分からないことを列挙している気がします。

Dsc05318c  貝塚公園では、ツグミ2羽。ヒヨドリもいないくらい、鳥は少なく残念。

Dsc05487c_20240415150501 Dsc05568c_20240415150501  今日もツバメの巣を見て回りましたが、田町の商店の巣で、親ツバメが来て、巣を修復していました。ツバメは、このあたりには毎年3月中旬から来始め、4月中旬になると巣に来て、修復を始めます。

Dsc05346c_20240415150501  ところで、吉津屋町その他では、藤を見てきました。左の写真は、吉津屋堀の南の端にある藤棚の1つ。白い藤が咲きます。ただ、ほかの公園でも同様なのですが、剪定はされるものの、肥料がやられていないようで、花がだんだんと貧弱になってきています。もったいない。

Dsc05660c_20240415150501 Dsc05669c_20240415150501  宝殿町にある地蔵寺の藤棚。藤棚になっているのですが、たぶんほとんど放置されていて、自然の状態のように見えます。それが何となく気に入っています。

Dsc05332c  自然の状態といえば、内堀南公園にも藤棚の近くに、たぶん種が飛んで勝手に生えてきた藤の木があります。これも気に入っています。

2024年4月14日 (日)

小貝須でケリ2羽

Dsc04225c_20240414144701  よく晴れて、気温も23.3℃。散歩日和です。河口堰などへ行こうかとも思ったのですが、サギは少ないでしょうし、ブロ友のひらいさん情報では、コアジサシもまだのようでしたので、いつも通り、7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園と回った後、小貝須へ。再び貝塚公園に戻って小休止をとり、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通と、今日は何と8.1㎞も歩きました。ちょっと過大評価かも知れませんが、これはGoogle Fitのデータ。

Dsc03405c_20240414144701 Dsc03388c_20240414144701  桑名七里の渡し公園にツグミとハクセキレイが1羽ずつ。冬鳥はほとんどいなくなりましたが、ツグミだけはまだあちこちにいます。このあたりですと、今月下旬くらいまではいます。

Dsc03446c_20240414144701  その桑名七里の渡し公園の南側には、ドウダンツツジがたくさん植えられています。これも「並木」といっていいのでしょうか。成長が遅い木のようで、公園開園(平成27(2015)年)から9年弱ですが、私の膝を超えるくらいの高さです。

Dsc03430c Dsc03483c  公園の南にある住吉入江にもハクセキレイ。オオバンも2羽がいました。今日見た水鳥は、このオオバン2羽のみ。揖斐川にも、七里の渡し跡にも、柿安コミュニティパークの堀にも何もいません。

Dsc03588c_20240414144701  三の丸水門でもハクセキレイ。水門の近くで揚げヒバリを確認。いったん地上に降りてきたのですが、雑草に紛れてしまい、見つけられませんでした。

Dsc03913c_20240414144701 Dsc03629c_20240414144701  九華公園のさくらまつりは今日まで。すでに堀めぐりは終了。露店もこれまでに撤収したところも多数。残っている店のほとんども片づけ作業中でした。今年の桜は、早く咲くという予想でしたが、実際には寒の戻りが何度かあって、かなり遅れました。その上、雨もあって、個人的にはあまりパッとしなかったという印象です。写真もなかなかこれはというものは撮れませんでした。水鏡や、花筏はとくに不発という感じ。「遠山のカメさん」は、今日も何枚か撮りましたが、今日のベストは右の写真。これはそれなりに気に入っています。

Dsc03698c Dsc03725c_20240414144701  さて、九華公園でも野鳥はあまりいません。今日もここにあるステージの裏手にカワウ。ゆっくり近づくと、すぐそばまで行けます。 ほかにはコゲラ2羽、ハシボソガラス、メジロ、スズメ、ヒヨドリ。上空をツバメも飛んでいきます。

Dsc03664c_20240414144701 Dsc03793c  こちらは、公園内某所のコゲラの営巣現場なのですが、最近、コゲラが来ているのは見なくなりました。木の下にも木くずが落ちているということもありません。ここで営巣するのは諦めたのかも知れません。カワラヒワは本丸跡で。カモは、今日も全く見かけませんでした。あの居残りかと思ったハシビロガモのオスもいません。

Dsc03867c Dsc03777c_20240414144701  九華公園では、とくに外周遊歩道の南側の日当たりの良いところでツツジがかなり咲いてきています。ツツジが咲き始めるのも、だんだんと早くなっている気がします。5月1日からつつじまつりですが、その頃には花はほとんど終わっているでしょう。ここには、約550本のつつじ(ヒラドツツジ、オオムラサキツツジ)があります。右の写真は本丸跡にある藤棚。他に2ヶ所の藤棚がありますが、そちらはまだ。というか、記憶では寒い時期に剪定していましたので、花芽も切られてしまい、咲かないのではないかという気もします。

Dsc03921c_20240414144701  貝塚公園ではツグミ1羽。静かでヒヨドリもいませんでした。

Dsc04004c Dsc04046c  貝塚公園から小貝須まで足を延ばして、ケリ探し。城東小学校や城東保育所の南あたりへ。貝塚公園からは片道900mほど。ケリは、2羽いました。水田の中央におり、あぜ道を行けばもう少し近づけましたが、勝手に入るのもはばかられましたので、公道から撮影。

Dsc03974c_20240414144701  飛ぶシーンも撮れました。たぶん単純な移動。警告や威嚇をしてくる様子はありませんでしたから、営巣はしていないと思われます。営巣してくれるのを期待はしているのですが、どうなるでしょう。それと2年前にはこの水田でムナグロを見ています(2022年4月7日:小貝須方面でケリとムナグロ……桜は散り始めで花筏と「遠山のカメさん」)。それも期待しているのです。

Dsc04192c_20240414144701  京町、田町、三崎通では、去年ツバメが来ていた巣を一通り見てきましたが、まだ巣に来ている様子はありませんでした。左の写真は、桑名市博物館にあるもの。

Dsc03840c_20240414151501  今週は水曜日に、江戸橋での非常勤の授業の2回目。毎週水曜に仕事に行くという生活リズムに早く慣れなくてはといいますか、戻さなくてはなりません。

 

2024年4月13日 (土)

今日も町屋川でキジ探し

Dsc02406c_20240413151401 Dsc02449c_20240413151401  よく晴れて、今日も20℃を超えました。今のところ、21.9℃が最高気温。当初の予定では、ウォーキングに出かけるつもりでしたが、事情ができて延期。その代わりに今日は、町屋川へ。3月31日に続いて(2024年3月31日:声はすれども姿はなかなか見えず……町屋川でキジ探し)、キジを見て来ようという算段。往きは、前回同様に、桑名駅前を8時5分に発車する三交バス日の出橋行きに乗車し、城南口まで(¥220)。8時14分着。国道1号線の町屋橋のところから、町屋川左岸を町屋川緑地公園まで。

Dsc02435c_20240413151401 Dsc02531c_20240413151401  町屋橋のところから堤防道路に入った途端にホオジロ。オスとメスがいたのですが、写真が撮れたのは、メスだけ。川の上空をアオサギが上流方向に向かって飛んでいきました。

Dsc02565c_20240413151401 Dsc02655c_20240413151401  しばらく行くと、河川敷で小さい鳥が動いていました。アオジのメスのようです。オスも近くにいましたが、オスの写真はこれまた撮れずじまい。さらに、枯れ草に何か、ゴミでも付いているかと思ったら、モズでした。

Dsc02611c Dsc02638c_20240413151401  町屋川の上空をやはり上流方向へ、ダイサギが2羽、少し間をおいて飛んでいきます。ダイサギは、このあとも何羽かが飛んでいるのを見ました。このあたりでも町屋川の中州でキジが鳴いているのが見えましたが、かなり遠い。左岸の河川敷から中州に飛ぶキジのオスもいましたが、うまく撮れず。

Dsc02690c_20240413151401  これは、町屋川緑地公園の西にあるソメイヨシノ。3本の木がかたまって植わっています。けっこう見事な木ですので、お気に入り。もう少し早い時期に来れば、満開で見応えがあったでしょう。

Dsc02835c  町屋川緑地公園の近くからは、キジの鳴き声があちこちから聞こえてきます。たまにごく目の前からも聞こえるのですが、前回同様に、「声はすれども姿は見えず」状態。

Dsc02877c_20240413151401 Dsc02916c  鳴き声がする度にあちこちウロウロ(苦笑)。30分位さまよった挙げ句に、ようやく撮れたのが、これら。枯れ草かぶりの写真です。左の写真は、オス。右の写真は、以前にも見た「おばあちゃんのキジ」であろうと思います。メスのキジなのですが、頭部にはオスのような特徴が現れています。これは高齢のメスに見られるといいます(2022年4月3日 :町屋川でキジ再び……今日のおやつは「千なり」)。

Dsc03021c_20240413151401  さらに、ここに着いて1時間15分ほどして、公園の西の端の方にキジの姿が見えました。堤防道路ですから車も通りますし、転んだら河川敷に転げ落ちますから、走らず、早足で接近。これならまあまあ(苦笑)。

Dsc03056c Dsc03067c  母衣打ち(ほろうち)が見たかったのですが、それも見られました。2回ほど。ただし、こちら向きにではなく、やや後ろ向き。母衣打ちとは、キジのオスが翼を激しく羽ばたかせながら、「ケーンケーン」という大きな声で鳴く行動です。繁殖期の縄張り宣言の意味があると考えられています。この羽ばたきがすごい勢いで、かなりの音を響かせ、離れて見ていても迫力満点。

Dsc03080c_20240413151301  もうしばらくキジ探しを続けたかったのですが、買い物に行きたいところがあり、家内にクルマで迎えに来てもらいました。そろそろ河口堰にコアジサシが来ていないかとか、ケリやコチドリの繁殖も気になります。サギ山も行かないといけません。やりたいことは多々ありますねぇ(笑)。まったくの余談ですが、乗車したバスの運転士さんは、3月8日に見習いで乗っておられ(2024年3月8日:町屋川プチ遠征は、モズ・デー)、前回は独り立ちされていた、同じ若い女性の方でした。トラック、バス、タクシーの運転手さん不足が問題となっています。電車の運転士さんにも女性が増えてきていますが、私自身は、女性や若い方がもっともっと活躍なさるとよいと思っています。

Dsc02355c  忘れていましたので、追加。朝、駅前のバスターミナルに向かう途中、三菱UFJ銀行の支店の屋上にイソヒヨドリのオスがいました。前にも書きましたが、以前は、海岸や岩場にいた鳥なのですが、最近は都会にも進出中。ビルが岩場の代わりになるようです。この銀行支店の周囲から寺町、吉津屋町、三之丸水門、七里の渡し跡などのほか、わが家あたりでも見ます。ごくたまに拙宅マンションのベランダに来ることもあります。

2024年4月12日 (金)

八重桜とツツジが開花……今年もあの「遠山のカメさん」(笑)

Dsc02349c_20240412150301  よく晴れて、今日は22.2℃になりました。上着はいりません。朝7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、吉津屋町、新築公園、常盤町、寺町と5.5㎞。

Dsc01400c_20240412150401  七里の渡し公園でツグミ、カワラヒワ、スズメ、住吉入江でハクセキレイがいましたが、水鳥はいません。七里の渡し跡に来て、カルガモが3羽と、オオバンが1羽。どちらも渡り鳥ではありません。

Dsc01394c_20240412150401  蟠龍櫓と桜。桜は散り始めていますが、ここはお気に入りの景色。青空のもとで撮っておきたいシーンなのです。三之丸公園にもスズメ、ドバトくらいしかいませんし、柿安コミュニティパークにもスズメのみ。

Dsc01455c_20240412150401  九華公園でも相変わらず鳥はあまりいません。管理事務所近くでシジュウカラ(左の写真)とカワラヒワ。

Dsc01658c  Dsc01546c 奥平屋敷跡では、コゲラ。コゲラは見るのですが、公園内某所で見つけた巣穴掘りの現場にいるのは、最近見ていません(右の写真)。

Dsc01748c_20240412150401 Dsc01722c_20240412150401  奥平屋敷跡では去年、ハシボソガラスが営巣していました。今年も、枝を運んでいるような様子もあったのですが、はっきりしていませんでした。しかし、今日になって、去年と同じ松の木の高いところに巣を作り始めているのではないかと思われるところを見つけました。カラスが、木の枝を折っているところにも遭遇しています。

Dsc01510c_20240412151301 Dsc01775c_20240412150401  奥平屋敷跡でほかに見たのは、カワウとツグミ。カワラヒワや、ドバト、ヒヨドリも来ています。カワウは、ここにあるステージの裏手に上陸していました。近づいても逃げようというそぶりは見られず。いったい何をしていたのでしょう?

Dsc01838c_20240412150301  Dsc01906c_20240412150401 吉之丸堀の上を通っている電線でツバメが一休み。野球場には、ツグミが3羽。カモは、散歩友達のYさんは、キンクロハジロ3羽をご覧になったそうですが、私は確認できず。あのハシビロガモも姿が見えませんので、とうとうカモはゼロ。

Dsc02093c  今日、九華公園では狙っていた被写体がありました。その1つは、あの「遠山のカメさん」(2018年4月1日:この桜吹雪、見事散らせるもんなら散らしてみろぃ!(笑)、2023年4月1日:水鏡、花筏、「遠山のカメさん」に春日さんの金龍桜)。甲羅干しをしているミドリガメの甲羅に散った桜の花びらが乗っているのです。これをあの遠山の金さんが「この桜吹雪、見事散らせるもんなら散らしてみろぃ!」と啖呵を切っているシーンに見立てたのです。

Dsc02000c_20240412150401  もう1つは、水鏡と花筏。こちらはイマイチでした。

Dsc02130c_20240412150301 Dsc01617c_20240412150401  九華公園内では、八重桜が咲いてきています。奥平屋敷跡に1本だけあります。以前は、二の丸跡にも八重桜はありましたが、なくなってしまっています。

Dsc01968c Dsc01989c  公園の外周遊歩道の南側の日当たりの良いところでは、ツツジも咲き始めました。去年は4月3日に開花しています(2023年4月3日:桜がまだ咲いているのに、ツツジが咲き始めました……内科でマイナ保険証デビュー)。

Dsc01634c_20240412152201  九華公園でも、ハナミズキが咲いていました。

Dsc02171c_20240412150301  内堀公園では、カワラヒワ。昨日まではツグミを見ましたが、今日はカワラヒワのほかは、スズメとムクドリだけ。

Dsc02329c  ところで昨日の記事を書いた時点では寝かせていました授業の「Q&A」は、その後チェックし、修正を完了。昨日のうちに助手の先生にメールで送って、印刷などをお願いしました。

Dsc01430c_20240412153201  余談。九華公園のさくらまつりにあわせて運行されていた「桑名城お堀めぐり」 は、今日までという掲示が出ていました。露店は、ごく一部が終了していましたが、大部分は今日も営業の準備をしていました。日曜までは営業するのでしょう。散歩&バードウォッチング愛好家としては、静かな、落ち着いたところで散歩をしながらバードウォッチングできるのが、ありがたいところ。

 

2024年4月11日 (木)

シジュウカラが巣の材料を集めていました

Dsc00851c_20240411144501  ときどき薄雲がかかりますが、おおむね晴れ。気温も20℃近くになっています。朝は家事を済ませ、8時15分頃から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と5.2㎞。いつもより短めでしたが、九華公園であまりあちこち歩き回らなかったから。歩き回らなかったのは、野鳥も散歩友達もいなかったため。

Dsc00903c_20240411144501  住吉神社前で知人と話していたら、カンムリカイツブリがいたのですが、写真は撮れず。三の丸水門のところでスズメ。巣材にするのか、羽毛のようなものをくわえています。柿安コミュニティパークの堀には、メスのキンクロハジロが1羽。あまり鳥がいません。

Dsc01159c_20240411144601  九華公園の桜は、まだ見られるものの、散り始めています。私が歩いた時間帯、さすがに花見客はほとんどありません。露店や堀巡りはまだ営業するようです。

Dsc00973c_20240411144501 Dsc01064c  奥平屋敷跡では、シジュウカラ。たぶんカップル。左の写真はオス、右の写真はメス。メスが巣の材料をたくさんくわえています。Wikipediaの記述によれば、メスが主にコケを組み合わせ、覆うように獣毛やゼンマイの綿、毛糸などを敷いた椀状の巣をつくるといいます。しばらく同じあたりにいましたので、この辺に巣をつくるのでしょうか。ほかに九華公園で見たのは、カラス、スズメ、カワラヒワ、ドバト、ヒヨドリ、ツグミなど。

Dsc01165c_20240411144601 Dsc01263c  カモは、キンクロハジロが3羽のみ。居残りと思われたハシビロガモのオスは、見当たりません。ユリカモメは、このところ来ていません。今までの状況ですと、4月になるとほとんど来なくなります。右の写真は、九華公園の外周遊歩道の東側で見つけました。何かの鳥が巣に使おうと集めたもののように思われます。

Dsc01298c_20240411144601  貝塚公園ではカラス、ムクドリくらい。内堀公園ではツグミと、キジバト、スズメ。京町あたりでツバメが電線で休んでいましたが、このあたりにある、去年使っていた巣には来ていません。という次第で、野鳥はあまりいませんでした。繁殖シーズンですから、忙しいのでしょう。

Dsc00875c Dsc01229c  野鳥がいないこともあって、ほかに何かないかとよく見てきました。まずは、ツツジ。船津屋さんの裏手でも(左の写真)、九華公園でもつぼみが出て来ていました。じきに咲き始めるでしょう。

Dsc01177c_20240411144601  鎮国守国神社にあるドウダンツツジも、かなり咲いてきています。ドウダンツツジは、桑名七里の渡し公園にもたくさんあり、少しずつ咲いています。

Dsc01195c_20240411144601  鎮国守国神社には、梅の木がたくさんあります。先日も実がつき始めていると書きましたが、そのうちの1種、豊後梅の実は、かなり大きくなってきました。

Dsc01218c_20240411144601  九華公園本丸跡の藤棚では、藤が咲き始めました。ただし、最近は剪定するだけで、肥料を与えていないようですから、房は垂れてきません。

Dsc01270c  内堀にあるお宅では、ハナミズキも咲き始めました。といっても、花弁のように見えるのは総苞で、中心の塊が花序です。ハナミズキが咲き始めたということは、近いうちにヤマボウシも咲きそうです。寺町の常信寺にありますから、また見てこないといけません。

Dsc00944c_20240411151601  ところで、昨日の初回授業の補足説明(Q&A)は、今日の午前中に完成。今年度は、単なる感想(○○ということが分かりましたのようなもの)は取り上げないことにしましたので、昨年度よりはスピードアップ。今は寝かせてあります。印刷したものを、時間をおいて見直して、チェックするのです。その方が誤りや、分かりにくいところに気づきやすいのです。

2024年4月10日 (水)

前期初めての授業……久しぶりに桜の花の下で門をくぐりました

240410093152505c  風があるものの、よく晴れて、桑名では最高気温も18.8℃と快適な1日になりました。「散歩日和」と行きたいところですが、今日は、今年度最初の江戸橋での非常勤の授業日。これまで通り、桑名駅を8時40分に出る五十鈴川行き急行に乗って出勤。江戸橋駅からは歩いて、非常勤先には9時半過ぎに着きます。久しぶりに前期最初の授業のときに桜が咲いていました。

240410102348188c  授業は10時半から1時間半。今日はオリエンテーションです。授業の概要、進め方、受講上の注意点、学習の仕方などについて説明した後、自己理解のために社会的スキル尺度を実施という内容。受講者の大半は1年生。昨日から授業が始まったばかりで、緊張していたようです。今回は、聴講生の方も1名いらっしゃいます。30数名。まあまあのクラスサイズ。「まあまあ」というのは、学生全体に目が届くということで、学生たちの表情や反応がよく分かるからです。出席票に書かれた反応も良好でした。7月末まで、今日を含めて15回の授業がスタートしました。

240410121214116c  帰り道、後期は志登茂川に立ち寄って鳥を見てきますが、今日は、津駅まで行って、駅ビル(チャム)にある別所書店で文庫本を買ってきました。新刊4冊が欲しかったのですが、3冊しか入手できませんでした。そじ坊でそばを食べるか、OSOZAi+CAFE 美濃味匠で弁当もいいなという気もしたのですが、もったいないと思い直し、そのまま帰宅。帰宅後は、受講者名簿をつくり(プリントしたものをいただけますので、それをスキャナで読み込み、OCRソフトでエクセルのファイルにします。今の時代、デジタルで配っていただけるとありがたいのですが、それはありません)、出席者を確認。さらに、今日実施した社会的スキル尺度の結果を集計。今日は、ここまで、質問や感想への回答、コメント(いわゆるQ&A)を書くのはこれから。

240410092834444c  ところで、江戸橋の非常勤先へ行く途中に「一身田あんこ」という鯛焼き屋さんがあることは以前書きました(2023年7月26日:授業最終日は猛暑日……出席少なく、気になってしまいます)。チャンスがあったら、たい焼きなどを買ってこようと思ったことがありますが、未だ果たせていません。今日、店の前を通ったら、営業日・営業時間の掲示がありました。土日営業が基本ということで、水曜日は基本的に休業で、残念。津駅に私たち家族の好物である蜂蜜まんじゅう蜂蜜まん本舗)の出店がありますが、ここも水曜定休。なかなかうまい具合には行きません。

Screenshot_20240410094744c Screenshot_20240410122733c  さらなる余談。これも以前、「エキタグ」というアプリを紹介しました(2024年3月17日:20240317近鉄ハイキング酒蔵みてある記「銘酒『伊勢旭』旭酒造をたずねて」へ(一回完結))。デジタル駅スタンプとでもいえます。この近鉄ハイキングに行ったとき、桑名駅と明星駅とでゲットしたのみでした。今日は、江戸橋駅と津駅とでゲットしてきて、合計4個。江戸橋駅のもののデザインは、江戸橋という橋とその側、伊勢参宮街道沿いにある、津最古の常夜灯。津駅の方は、「日本一短い駅名」とあり、特急ひのとりと、うなぎが「つ」という文字の形になっています。津にはうなぎ屋さんが多く、うなぎがよく食べられているのです。

240410121223623c  ちなみに江戸橋駅にあるポイントは、こんな風になっています。スマホでエキタグアプリを起動し、このマークのところにタッチするとデジタルスタンプがもらえるのです。まぁ地道にゲットしていきましょう。などと書いていると、授業に行っているはずなのに、何をしにいっているのか? とお叱りをいただきそうですが、それはそれ、これはこれ。楽しみも必要なのです(笑)。

2024年4月 9日 (火)

花散らしの雨でした

Dsc00849c  雨は朝9時過ぎには上がりました。15時までの24時間で48.5mm降っています。雨が上がる前から強風。最大で8.7m/sの北西の風。最高気温は、19.6℃。1日に1回は散歩に行かないとウロウロし始めます。10時から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、寺町と4.8㎞。

Dsc00323c Dsc00726c_20240409145701  昨日からの雨風で、予想通りに花散らしとなりました。左の写真は、諸戸氏庭園前のマイソメイヨシノのあたり、右の写真は、九華公園の外周遊歩道の東側のところ。いずれもさくらの花びらが絨毯のようになっています。

Dsc00363c_20240409145701  さて、こんな天気ですから、野鳥はあまりいませんでしたが、わが家近くの住吉入江には、ヒドリガモが2ペアと、メスが1羽。近いうちに北の国に帰っていくはずですが、ペアができていないカモはどうするのだろう? と思います。

Dsc00446c_20240409145701 Dsc00543c_20240409145701  七里の渡し跡でも、ヒドリガモが5ペアとオオバンが2羽(左の写真)、コガモも2ペアがいました。柿安コミュニティパークの堀には、コガモが1ペア、上陸して休んでいました。さらに、イソシギの姿も1羽。そっと追いかけたものの、そのたびに逃げられました(苦笑)。遠いところにいたのを撮ったのが右の証拠写真。中央あたりにイソシギがいます。

Dsc00635c_20240409145701 Dsc00586c  九華公園にはあまり人がいないかと思ったのですが、花見の方はチラホラ。堀めぐりの船は、運航中止。奥平屋敷跡では、コゲラが3羽。左の写真はそのうちの1羽。頭に赤い羽毛が見えていますので、オス。しかし、何故この時期に3羽が一緒にいたのでしょう? ほかにここではツグミ。二の丸跡や、朝日丸跡を回っても、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、カワラヒワくらいしかいません。

Dsc00693c_20240409145701 Dsc00552c_20240409145701  カモは、とうとうキンクロハジロが4羽だけになりました。居残り組かと思ったハシビロガモのオス、今日は、姿が見えませんでした。ほかに何もいませんので、カワウも撮ってきました(微苦笑)。

Dsc00806c_20240409145701  内堀公園でもツグミ。このあと京町あたりで、去年ツバメが営巣していたところを見て回ったのですが、巣やその近くに、ツバメはいませんでした。

Dsc00764c_20240409151801  九華公園ではもうさくらの写真はほとんど撮ってきませんでした。花筏にはまだ早く、「遠山のカメさん」もいませんでした(2018年4月1日:この桜吹雪、見事散らせるもんなら散らしてみろぃ!(笑))。

Dsc00718c  ところで、明日からの授業に備え、散歩に出る前にレジメを見直していたら、案の定、ミスを見つけました。明日はオリエンテーションで、授業の内容や進め方を説明しますが、レポート提出の日付を、去年のままで訂正し忘れていたのです。先が思いやられますが、事前に忘れずに確認することにします。ただ、寄る年波のせいでワーキングメモリが弱くなっているでしょう。そうすると、視点の切り替えが難しくなり、ミスに気づきにくくなるという特徴があるのです。

2024年4月 8日 (月)

2024散歩コースの桜たち

Dsc00302c_20240408155801  今日の午後から明日の午前中にかけては雨の予報で、しかも明日の朝は、強い雨といいます。そうすると、桜も散り始めるかと思い、散歩コースで桜を見て回ってきました。曇天でしたが、やむを得ません。明日は雨、明後日は非常勤の授業ですので。冒頭の写真は、諸戸氏庭園前にある「マイソメイヨシノ」。

Dsc08700c  復元された鍋屋堤(桜堤防)のソメイヨシノの並木。明治の木曽三川分流工事の頃に桜が植えられ、その後、桜堤防と呼ばれていました。伊勢大橋から上之輪の先まで続いていたそうですが、伊勢湾台風で堤防がやられなくなってしまったそうです。揖斐川右岸の堤防工事の際、復元されています。

Dsc08738c_20240408155701  左の写真は、七里の渡し跡にあるヤマザクラ。ここにある伊勢一の鳥居は、式年遷宮ごとに伊勢神宮宇治橋の鳥居を移して建て替えています。今の鳥居は、平成27(2015)年5月に建て替えられています。このヤマザクラは、何代か前の伊勢一の鳥居から生えてきたものを、鳥居脇に植えたと伺いました。

Dsc08754c Dsc08776c  こちらは、三之丸公園の西側にあるソメイヨシノの並木。わが家が桑名に来て31年になりますが、その頃はもっと小さな木でした。右の写真は、三之丸公園から見た蟠龍櫓。この景色は私の好みで、毎年、写真を撮っています。

Dsc08792c Dsc08871c_20240408155701  三の丸水門のところから西を見た景色。右端の建物が蟠龍櫓。桜並木は、三之丸公園。ここもそれなりの眺めです。右の写真は、柿安コミュニティパークにある本多忠勝の銅像と桜。

Dsc09400c_20240408155701  九華公園では、見事なところは二の丸堀の南側のあたり。一応、水鏡が撮れました。右に見えているのが、二の丸橋。

Dsc09539c_20240408155801 Dsc09585c_20240408155701  上の写真で中央あたりのところ。左の写真は、東側から二の丸橋の方向を撮っています。右の写真は、二の丸橋の上から東側を撮ったもの。ボリューム感がかなりあって、この景色も好みなのです。

Dsc09986c_20240408155801 Dsc00040c  寺町商店街の東、寺町堀沿いにあるソメイヨシノ。ここには、河津桜だけでなく、ソメイヨシノもあるのです。もう1つの今日の記事にも載せましたが、右の写真は、ご坊さん(真宗大谷派桑名別院)の山門前にある桜。これもお気に入りの場所。

Dsc00147c_20240408155801 Dsc00172c_20240408155801  住吉入江の南端のソメイヨシノ。大きくて、立派で、これも好み(好みが多すぎます…苦笑)。右の写真は、すぐ北のあたり。アカメガシとのコラボ。北から南を見ています。

Dsc00194c_20240408155801 Dsc00290c_20240408155801  玉重橋から見た諸戸氏庭園と桜。右は、冒頭の写真とも少し被ってしまいますが、諸戸氏庭園主屋とマイソメイヨシノ。

 以上、天気がよかったらとも思いましたが、散歩コースにある桜。桑名で花見といいますと、九華公園走井山公園となりますが、いわゆる名所でなくても桜がきれいで、楽しめるところはたくさんあると思います。

コゲラ、巣作りに再挑戦か?

Dsc00317c  曇りで15時頃から雨という予報でしたが、散歩をしているときから何度も、傘がいらないくらいの雨に見舞われました。昼前後からは、アメダスに記録が出るくらいの雨も降っています。いつも通り7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.4㎞。

Dsc08805c Dsc08834c_20240408151001  住吉入江から三之丸公園、柿安コミュニティパークあたりでは、今日は水鳥をほとんど見ませんでした。例外は、ユリカモメ数羽と、ウミネコの若い個体でしょうか。

Dsc08765c_20240408151001  三之丸公園では、ツグミ2羽。ただし、証拠写真。ほかにはスズメとムクドリくらい。

Dsc09351c_20240408151001  九華公園には8時前に到着。週末は花見で賑わったでしょう。今日も私が散歩している、9時までの時間にも花見の方はかなり来ていました。堀めぐりは4月14日まで延長するそうです。

Dsc09045c_20240408151101 Dsc09090c_20240408151101  九華公園では、朗報(微笑)。先日、コゲラが巣作りを始めたものの、その木が折れて崩落したと書きました(2024年4月4日:悲報、コゲラが巣作りしていた木が折れて、崩落)。今日、その場所からすぐ近くの、別の木でコゲラがまた巣穴らしき穴を掘っているのを見つけました。

Dsc09267c_20240408152701 Dsc08948c_20240408151001  ペアらしき2羽がこの木の近くで一緒に行動しているシーンも何度も見られました(ただし、枝かぶりの超証拠写真)。この新しい木で、是非再チャレンジして欲しいと願っています。

Dsc09210c_20240408151001 Dsc09241c  野鳥は少なく、奥平屋敷跡では、メジロ(左の写真)、カワラヒワ(右の写真)、ハシボソガラス、ドバト、スズメくらい。散歩&鳥見友だちのYさんは、グラウンドでシメ2羽とツグミ数羽をご覧になったそうですが、私が行ったときには、ツグミがいたのみ。

Dsc09414c Dsc09513c_20240408151101  カモは、ほとんどいなくなりました。キンクロハジロが8羽と、ハシビロガモのオスが1羽。以上でした(苦笑)。ハシビロガモは、去年帰れなかったのと同じかもではないかと思われます。飛べないのだろうと思いますが、元気に泳ぎ回っています。

Dsc09618c Dsc09768c_20240408151101  貝塚公園では、ヒヨドリのほかは、ツグミ1羽を見たのみ。また、内堀公園を出たところでイソヒヨドリのメスに遭遇。毛虫のような虫を食べていました。

Dsc00040c Dsc00031c  ところで、ご坊さん(真宗大谷派桑名別院)では、花まつりの行事が始まっていました。10時から12時までだったようです。毎年書いている気がしますが、『徒然草』の第19段に「『灌仏の比、祭の比、若葉の、梢涼しげに茂りゆくほどこそ、世のあはれも、人の恋しさもまされ』と人の仰せられしこそ(後略)」とあるのを古文で読んだ記憶があります。この「灌仏」は「灌仏会」で、やはりお釈迦様の誕生日を意味します(本来は、陰暦の4月8日ですから、そのまま陽暦に直せば、今年は5月15日)。御坊さんの山門前の桜もなかなかよい景色です。

Dsc09447c_20240408151101 Dsc09463c_20240408151101  これもすでに先日書きましたが(2024年4月4日:悲報、コゲラが巣作りしていた木が折れて、崩落)、鎮国守国神社の境内で、ナンジャモンジャの花がかなり咲きました。この木は、たぶんヒトツバタゴであろうと思います。

2024年4月 7日 (日)

神湯館の糸桜

Img_0366c_20240407155301  実家、2日目は、朝7時過ぎから散歩へ。ゆっくりしつつ、することはいつもと同じ(微笑)。町内一周で、6.1㎞ほどを2時間で歩いてきました。津のアメダスでの最低気温は13.2℃、最高は21.3℃。よく晴れていましたが15時頃からは曇ってきました。どこへ行ってもソメイヨシノはほぼ満開。山もご覧のように桜が咲いているのが見えます。

Img_9706c_20240407155301  実家では6時過ぎからイソヒヨドリの鳴き声が聞こえていました。オス、メスともにやってきています。メスは巣材をくわえています。朝の内と、夕方近くにやってくるようです。

Img_9741c_20240407155201  散歩に出てすぐに出会ったのはツグミ。ツグミはあちこちで見かけました。

Img_9806c_20240407155301 Img_9823c_20240407155201  ツバメもよく飛んでいます。実家から少し西に行ったところにあるお宅では、車庫を出入りし、近くで巣の材料を調達していました。

Img_9837c_20240407155301  廃業した国民宿舎の屋上からは、キセキレイの鳴き声がしていました。証拠写真。

Img_9885c_20240407155201 Img_9901c  射山神社にお参りした後、隣にある神湯館へ。今日の散歩のメインの目的があります。それは「糸桜」。しだれ桜の一種で、江戸時代から榊原温泉のシンボルであったそうです。400年程前、湯治場の一角に植えられた糸桜の2代目といいます。現在は、神湯館にあります。ソメイヨシノよりも早く咲き始めます。少し葉が出てきてはいましたが、見応えは十分。

Img_9931c_20240407155301  農民研修所へ回りました。ここにはコシアカツバメが巣を作ります。まだ早いかと思ったのですが、2羽、いました。

Img_0127c_20240407155301  菩提寺に行って墓参り。山門脇のしだれ桜が咲いていて、きれいです。地面近くまで枝が垂れていますが、そこにも花が咲いています。

Img_0154c_20240407155301 Img_0179c_20240407155301  このあとは、昨日こちらに来るときに見つけた菜の花畑へ。毎年田んぼアートが行われる水田の近くです。その途中でもツグミ。菜の花畑の近くでホオジロのオス。

Img_0190c_20240407155201 Img_0207c_20240407155301  その菜の花畑はこちら。もう少し高いところから撮ることができたら、もっと良かったと思いますが、そういう場所はなし。

Img_0195c_20240407155301  実家のあたりは、あちこちに桜があります。名もない桜で、名所ではありませんが、それでも自分が好きな景色。たとえば、菜の花畑の近くにはこういう所がありました。

Img_0270c_20240407155401  ほかに今日よく見たのは、トビ。何カ所かで旋回していました。多いときには、一度に10羽以上が飛んでいるのを見ることもあります。超望遠コンデジしか持って行きませんので、飛翔シーンはうまく撮れません。

Img_9896c_20240407155201  ところで今週水曜日からは、いよいよ江戸橋方面での非常勤の仕事が始まります。1月末以来ですから、早く勘を取り戻さないといけません。それに、来年度末で非常勤講師の定年を迎えますから、今年度がラストイヤー。最後まで無事に務めたいところ。週末には、また、ウォーキングも予定しています。

2024年4月 6日 (土)

田舎でゆっくり

Img_9664c_20240406155101 Img_9659c_20240406155101  家内の田舎に来て、ゆっくりしています(微笑)。まぁ、普段から忙しくはありませんから、どこにいても同じと思われるでしょうが、こちらに来ますと、時間の流れ方がまったく異なるような気がするのです。こちらでも桜はよく咲いていて、今日は地区の「さくら祭」が開催されており、実家にも音楽やアナウンスが聞こえてきます。キッチンカーが来ているようですし、もち投げも行われるそうです。どんなキッチンカーが来るか調べてみたのですが、私自身にとって「これは!」というものがありませんでしたので、出かけてはおりません。

Img_9675c_20240406155101 Img_9680c_20240406155101  庭に出てぶらぶらしたり、屋外においたイスで本を読んだり、鳥が来ないか探したりして過ごしています。小さい畑がありますが、草取りをしていませんので、雑草が生え放題。そこからカエルの鳴き声が聞こえてきます。午後からやってきた鳥は、セグロセキレイ(左の写真)。いつもの散歩コースでは滅多に見られません。大山田川に行くと見ることがあるくらい。草花はいろいろありますが、あちこちにスノーフレークの白い花が目立ちます。

Img_9700c_20240406155101  近くでイソヒヨドリのオスがさえずっています。実は、実家の玄関先にツバメが巣をかけるようにと台を設けてあるのですが、一昨年からここにイソヒヨドリのカップルがやってきて、営巣します。今年もしばらく前からやってきて巣の準備をしています。この下には、巣に使う材料が落ちていたりします。今年も子育てをしてくれそうで、楽しみです。

Img_9685c_20240406155101  今日は、ゆっくりしすぎて散歩には行っていません(単なるサボりですが)。明朝は、いつもの時間に町内一周に行こうと思っています。神湯館という旅館のところにある「糸桜」が見頃のはずです(2019年3月27日:榊原温泉・神湯館の糸桜とツバメ……午前中はいつも通りの散歩(追記しました))。写真は、実家の敷地内。山から谷筋をこのような小さな川が流れています。昔は、ここに沢ガニがたくさんいました。

2024年4月 5日 (金)

花散らしの現場を押さえました

Dsc08621c_20240405153701 Dsc07355c_20240405153501  朝から曇りです。気温も16.5℃と上がりませんので、ちょっと寒く感じます。いつものように7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園から京町でコースを変え、春日さんから田町、三崎通、桑名七里の渡し公園と7.3㎞(そんなに歩いたかなという気がします)。冒頭の写真は諸戸氏庭園前の桜、右の写真は、揖斐川左岸の桜並木。その昔、桜堤防があったところ。

Dsc07378c_20240405153601 Dsc07421c  住吉入江から揖斐川には、今日も水鳥の姿はありません。七里の渡し跡まで来て、オオバンが3羽と、コガモのペアが3組。柿安コミュニティパークの堀には、オオバンが1羽とカワウが1羽。三の丸水門近くでツグミ1羽。

Dsc07566c  九華公園も静かでした。結果的にはほぼ「坊主」(苦笑)。スズメ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ムクドリがわずかにいて、鎮国守国神社の境内からイカルの鳴き声が聞こえましたが、姿は見えません。コゲラが飛ぶのは見ましたが、それだけ。奥平屋敷跡では、ハクセキレイ1羽(左の写真)と、ハシボソガラス、スズメ。金曜日のためか、露天商の方が店の準備を始めるのも早く、花見客や、場所取りの人もそれなりに。

Dsc08059c_20240405153601  Dsc07794c_20240405153601 桜が散り始める前に、左の写真のように、花が落ちていることがあります。以前からこのブログを読んでくださっている方は、すでにご承知と思いますが、これはスズメの仕業。

Dsc07945c_20240405153601 Dsc07962c_20240405153601  スズメは、メジロのように花の蜜を吸うことができませんので、子房の下、花柄のあたりを折り取って蜜を吸い、そのままポイッと捨ててしまうのです。今日はあまりよいアングルからではありませんが、犯行現場を押さえられました。

Dsc07489c_20240405153601 Dsc08078c_20240405153601  鳥がいませんでしたので、花や木をいつもより丁寧に見てきました。まずは、桜と景色。左の写真は、奥平屋敷跡から二の丸跡へ渡る橋のあたり。右の写真は、外周遊歩道の南からソメイヨシノ越しに二の丸橋を眺めたもの。風があまりありませんでしたので、水鏡になっています。

Dsc07622c Dsc07629c  またまた気が早いとお叱りを受けそうですが(苦笑)、ツツジは花芽が出て来ています(左の写真)。今年も開花が早いかも知れません。鎮国守国神社の境内にある梅の木では、小さな梅の実がつき始めていました。これは、豊後梅の実。

Dsc07635c_20240405153601 Dsc07670c_20240405153601  乙女椿。昨日は、貝塚公園の近くのお宅で見つけましたが、これは鎮国守国神社にある九華招魂社のところで。昨日の朝は気付きませんでしたので、その後咲いたと思います。さらに、トリプルで花がついているところもあり、ビックリ。

Dsc08269c_20240405153701  Dsc08457c_20240405153701 貝塚公園では、モズのオス。あちこち移動してエサを探しているようでした。やせているようにも見えます。子育てで忙しいのかも知れないなという気がします。内堀公園では、ツグミ2羽。今日は、どこでも鳥はいません。

Dsc08463c Dsc08497c_20240405153701  ツバメがあちこちでよく飛んでいますから、京町あたりで去年見ていた巣をチェックしようと思ったのですが、思いついて春日さん(桑名宗社)へ。先日咲き始めた金龍桜がそろそろ見頃かと。ご覧の通りでした。金龍桜は、若葉が赤褐色、花が白に近い淡紅色、一重と八重との咲き分けです。

Dsc08578c  桑名七里の渡し公園にも、ドウダンツツジがたくさん植えられています。ごく一部、花が咲こうとしています。 

Dsc08604c_20240405153701 Dsc08612c  去年も書いた記憶がありますが、この桑名七里の渡し公園にある桜は、ヤマザクラが1本だけ。まだ若木ですが、かなり咲きました。

Dsc08155c_20240405153701  ということで、野鳥はほとんどいませんでしたので、花を眺めてきたという次第。さくらまつりが終わらないと、九華公園では落ち着いてバードウォッチングをするのは難しそうです。週末の天気予報はまあまあのようです。見たいもの、行きたいところがいくつかあります。この写真は、九華公園の二の丸橋のところのソメイヨシノ。11枚目の写真と反対側、橋の上からみたもの。ボリュームがあって好きなところの1つです。

2024年4月 4日 (木)

悲報、コゲラが巣作りしていた木が折れて、崩落

Dsc06486c  雨は夜半には上がっていました。8時過ぎからはよく晴れています。7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、寿町、八間通と、6.5㎞。アピタ桑名店では、セリアへ。昨日、バロー桑名東店のワッツで売っていなかったものを探しに行ったのですが、やはりありませんでした。必要なものではなく、欲しいと思っただけのものですから、諦めることにしました。

Dsc06458c  今朝は、木曽御嶽山がよく見えていました。雲がかかって、何というかちょっと幻想的な雰囲気。

Dsc06583c_20240404150801 Dsc06552c_20240404150801  住吉水門の内側にヒドリガモが3ペアと、オス1羽。さらにオオバンも3羽。ヒドリガモたちは休んでいましたが、オオバンは皆、動き回ってエサを採っています。右の写真のように水草を採ってくわえ、首を左右に振りながら少しずつ飲み込んでいきます。

Dsc06670c_20240404150801  揖斐川には、今日もシラウオを獲っている漁船が1組、出ていました。水鳥は、オオバン2羽、キンクロハジロ3羽くらい。七里の渡し跡でもオオバン3羽。ここでもエサを懸命に探していました。そろそろ移動する準備なのかと思います。ほかには、キンクロハジロが1羽。柿安コミュニティパークの堀には、オオバン2羽、キンクロハジロ2羽、コガモ2羽。公園内の木からは、シメらしき鳴き声も聞こえましたが、姿は確認できませんでした。

Dsc06721c  九華公園について、鎮国守国神社の社務所裏にあるビワの木にゴイサギが1羽。誰か(何か)に見られているような気がして、探したら、目が合いました(笑)。近くのセンダンの木にもゴイサギが1羽いましたが、これには逃げられました。

Dsc06777c  奥平屋敷跡では、ツグミ。ほかには、カワラヒワ、シジュウカラ、ヒヨドリ、スズメ、メジロ、カラスたち、ドバト。ただし、鳥はあまり多くありません。冬鳥が帰って行っているのと、花見の季節で、人出が多いことも影響していると思います。このあともみたのはほぼ同じ。本丸跡でイカルの鳴き声がしていましたので、探したところ、1羽だけチラッと見ました。写真は撮れず、残念。今シーズン、初見なのに。

Dsc06765c_20240404150801  九華公園内某所でコゲラが巣をつくDsc06847c_20240404150701 っていた木、折れて、崩落していました。とても残念です。今シーズン、コゲラが穴を掘っていたあたりで折れています。

Dsc06886c  こちらの写真を見ると良く分かると思いますし、かなり深く掘っていたことも見てとれます。コゲラについては、一昨年、子育てをずっと観察しましたが(2022年5月16日:2022年九華公園コゲラ観察日記)、それにつかっていた木が、去年3月に折れて落下していたものを観察しています(2023年3月21日:九華公園で昨年コゲラが営巣した木が折れて落ちているのを発見!……ケリも見てきました)。今日、コゲラは、二の丸跡、朝日丸跡、本丸跡で姿を見たり、鳴き声を聞いたりしています。新しい営巣場所を見つけてくれるといいのですが……。

Dsc06939c_20240404150701 Dsc07123c_20240404150701  カモ、今日は2種類のみ。キンクロハジロが44羽、ハシビロガモはオスが1羽のみ。このハシビロガモは、去年も帰らなかった(帰れなかった)オスではないかと思います。

Dsc07160c_20240404150701  ユリカモメは3~4羽が飛んでいました。止まったりはしませんでしたので、数は不詳。

Dsc07254c_20240404150701  貝塚公園ではヒヨドリとスズメ、新築公園では、ハクセキレイ2羽(左の写真)と、スズメ、メジロ、ムクドリ。

Dsc06986c_20240404150701 Dsc07052c_20240404150701  ところで九華公園の桜は、中日新聞の「桜だより」ではまだ「咲き始め」となっていますが、かなり咲いています。ただ、全体としては、5分咲きくらいでしょうか。左の写真は、あの、もっとも早くから咲いたところ。右は、鎮国守国神社の境内にあるソメイヨシノ。これも気に入っています。

Dsc07022c_20240404150701  鎮国守国神社には、ドウダンツツジが1本、あります。今日、よくよく見たら、まだ数はとても少ないものの、花が咲き始めていました。

Dsc07072c_20240404150701 Dsc07079c_20240404150701  花が咲き始めたといえば、これも鎮国守国神社の境内にありますが、「ナンジャモンジャ」もそうです。

Dsc07217c_20240404150701 Dsc07292c  左の写真は、貝塚公園の近くのお宅で見つけました。たぶん乙女椿の花。右の写真は、アピタ桑名店から帰宅途中、精義小学校の屋内運動場脇で咲いているソメイヨシノ。

 

2024年4月 3日 (水)

近所のスーパーへ散歩(笑)

Img_9640c_20240403112001  終日、雨の予報です。今のところは、1時間に2mm程度の雨ですが、雨雲レーダーを見ると、西の方には強い雨雲もありますし、雷マークも見えています。 今日の散歩は、冒頭の写真に写っているスーパー・バローへ(笑)。ちょっと欲しいものがありましたので、ここにあるWattsに行ってきました。往復で800mくらいしか歩いていません。結局、欲しかったものはここには売っておらず、まぁ無駄足を踏んだという次第。

Img_9647c_20240403112001  余談のような話題でお茶を濁しておきます。先日、諸戸氏庭園の煉瓦蔵に工事用の足場が組まれ始めたと書きました(2024年3月28日:九華公園のソメイヨシノ、恒例にしたがい勝手に開花宣言!)。その後も作業が続き、今日の様子がこの写真。足場はすべて組み終え、シートでおおわれ、クレーン車が来ていました。戦災で壊れた2棟を再建するという話も聞いた記憶がありますが、それは、今のところ、なさそうな雰囲気です。

Img_9630c_20240403112001 Img_9637c_20240403112001  もう1つは、3月23日に株分けを行ったサギソウのその後(2024年3月23日:サギソウは縮小再生産(苦笑))。前の記事に書いたとおり、縮小再生産しています(苦笑)。あれから10日経ちましたが、芽が伸びてきたり、出て来たりしています。色もよく、今のところは何とか順調に来ているようです。このままうまく行くよう、きちんと世話をしなくてはなりません。

2024年4月 2日 (火)

小貝須まで足を延ばしてケリを見てきました

Dsc06452c  今日までは晴れて暖かいそうです。最高気温は、20.1℃。いつものように、7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園から今日は、小貝須へ。再び貝塚公園に戻って小休止、内堀南公園、外堀、京町、寺町と6.5㎞。

Dsc05504c  住吉入江、揖斐川にはほとんど水鳥はいません。揖斐川でキンクロハジロとオオバンを1羽ずつ見たくらいです。三之丸公園でツグミが2羽。柿安コミュニティパークの堀では、キンクロハジロが1羽のみ。コガモやオオバンはいませんでした。

Dsc05616c_20240402144501 Dsc05669c  奥平屋敷跡では、まずは、ツグミ。ツグミは2羽。さらにシメも出て来ました。

Dsc05718c  ほかにはハクセキレイが2羽。カワラヒワは上空を通過したのみ。

Dsc05902c_20240402144501  二の丸跡では、メジロ。ソメイヨシノにメジロです。そうそう、スズメもあちこちで見るようなりました。

Dsc06172c Dsc05798c_20240402144501  カモは相変わらず少なく、キンクロハジロは44羽、ハシビロガモは4羽。今日はヒドリガモ1ペアが戻ってきていました。カルガモも2羽来ています。

Dsc06008c_20240402144401  数は少ないものの、ユリカモメも来ています。6羽ほど。

Dsc06126c_20240402144401 Dsc05978c_20240402144401  なかにはガングロもいました。ちょうどよいタイミングで、飛翔シーンも撮ることができました。ガングロで飛んでいるのは、なんだかヘンな感じがしますが……。英語では“black headed gull”ですから、そのもの。

Dsc05534c_20240402144501  公園内某所のコゲラが巣穴を掘っているところ。昨日も、今日も私が行ったときにはコゲラの姿はありませんでした。しかし、公園内でコゲラは見ていますので、タイミングが合わなかっただけかも知れません。気になるのは、このすぐ近くに桜まつりの露店が出たこと。この影響で、放棄したのではないことを願っています。

Dsc06210c Dsc06204c_20240402144401  朝日丸跡に陽光桜が1本だけあると、何度か書きました。すでに散り始めているのですが、散ったあともまだ花が咲いているようなイメージでおもしろいのです(右の写真をご覧ください)。「これが花だ」といわれても、信じてしまいそうです。

Dsc06332c_20240402144401  貝塚公園、最初に訪ねたときはヒヨドリくらいしかいませんでした。小貝須(以前は、城東地区と書いていました)へは、水田にケリがいないか見に行ったのです。先日から行こうとは思っていたのですが、九華公園から直線で1キロほどあり、二の足を踏んでいたのです。農家の方が作業をしておられる水田も何カ所かありました。ケリは1羽が飛来。見ているところに飛んできたのです。

Dsc06302c_20240402144401 Dsc06362c_20240402144401  証拠写真ながら、ここでも揚げ雲雀。ほかにはツグミ、ハクセキレイ、カワラヒワを見てきました。貝塚公園に戻って、休んでいたら、ツグミ。ここでも2羽いました。

Dsc06427c Dsc06433c_20240402144401  マイソメイヨシノの様子。まだまだですが、部分的には右の写真のように、よく咲いてきています。

Dsc06439c Dsc06445c  マイソメイヨシノの東には、ヤマザクラが2本あります。そのうち1本は、すでにほぼ満開。かなりの老木で、幹の上の方は枯れていますが、これだけ咲けば十分。「マイヤマザクラ」に認定しようかと思うくらいです(微笑)。

20240327勝手にハイキング「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」(その3)……性海寺、日吉社、西福院、恵明寺を経て名鉄奥田駅にゴールにて「完」

Kohnomiya2  3月27日に行ってきた勝手にハイキング「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」の本編その3です。その2では、旧美濃路や、稲葉宿あたりを訪ね、大塚北にある八幡社まで行きました。この先、ルートマップは、その2になります。白鬚社、性海寺、日吉社、西福院、恵明寺と回って、ゴールの名鉄名古屋本線奥田駅に向かいます。

Img_9380c_20240327175801 Img_9377c_20240401165701  大江川に出て、川沿いに進み、4㎞半を過ぎたあたりに白鬚社。ご祭神は、猿田彦神。ここも詳しいことは分かりません。

Img_9400c_20240327180801  そして、いよいよ大塚山性海寺(しょうかいじ)。真言宗智山派。今日のハイキングは、「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」と題しましたが、むしろここがメインといえます。弘仁年間(810~824年)、熱田神宮参詣の途中、空海によって愛染明王を本尊して創建されたと伝えられます。ただし、実際には、当地の豪族長谷部氏によって、平安時代に創建されたと考えられています。この山門は、江戸時代(17世紀)のもので市文化財。寺は、北条時頼足利尊氏織田敏定浅野長政松平忠吉徳川義直の庇護を受けています。

Img_9446c_20240327180801 Img_9428c_20240327180801  左の写真が本堂(重要文化財)。江戸時代初期の再建で、入母屋造、杮葺き。内部には善光寺如来を祀る、鎌倉時代の宝塔が安置されているそうです。右の写真は、多宝塔(重要文化財)。和様と禅宗様の建築様式で室町時代の建造とされます。 内部には愛染明王が祀られています。

Img_9416c_20240401170901 Img_9420c_20240401170901  こちらの御堂にも「愛染明王」と書かれています。説明書きには、「多宝塔の中に納められている愛染明王は江戸時代より特に耳の病の信仰があり、この拝殿には全部底ヌケのひしゃくが奉納してあります。現在でもこの方法で祈願しております。」と書かれています。確かに底が抜けたひしゃくが多数奉納されており、新しいものもありました。

Img_9388c_20240327180801 Img_9392c_20240401171201  境内に隣接して大塚性海寺歴史公園が整備されています。ここにはアジサイ約90種1万株があり、「稲沢あじさいまつり」が開かれます。

Img_9460c_20240327180801  また、西側には、大塚古墳があります。高さ5m、直径40mの円墳で、幅7m、深さ1mの周溝をともなっています。墳丘上部は中世以降の盛り土がされており、市内最大の古墳。被葬者は、三宅川の灌漑権・水運交通権を掌握した豪族と考えられています。

Img_9480c_20240401173801 Img_9498c_20240327180801  性海寺の東にまずは、日吉社。創建年代は不詳ですが、慶長年間(1596~1615年)以前からあったと思われます。祭神も不明ですが、本社の日吉大社から倣えば、大己貴神(おおなむちのかみ)もしくは大山咋神(おおやまくいのかみ)のどちらかと思われます。

Img_9494c_20240401173801 Img_9490c_20240401173801  この日吉社にも蕃塀がありました。神社の参道上にある塀で、社殿を直視できないようにするため、または不浄なものの侵入を防ぐために造られたとされます。伊勢神宮、熱田神宮、津島神社などにあります。私が直接訪ねた範囲では、愛知県尾張地方の神社に多い印象があります。三重県内ではあまり見かけません。また、この日吉社では右の写真の景色がなかなかよいと思いました。

Img_9522c_20240401183101 Img_9539c_20240327190901  その東に日出山西福院。「せんき薬師」として有名。約500年前から続く、せんき薬師如来を本尊とする真言宗智山派の祈祷寺。「せんき」は「疝気」。 漢方で疝は痛の意で、主として下腹痛をいいます。病平癒を願う方は多いようで、境内には奉納された幟旗が無数に掲げられていました。

Img_9510c_20240401183101  西福院の北側には、広大な駐車場がありました。われわれが歩いていたときも、駐車場に入ってこられる方がありました。 

Img_9517c_20240401183101  駐車場から西福院に行く途中、白龍王大神。由緒書きはありません。名古屋の白龍神社のご祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)と須佐之男命(すさのおのみこと)ですから、ここも同じかと思われます。

Img_9551c_20240327190901  西福院の南には、同じく真言宗智山派の恵明寺。ここは静かな、普通のお寺でした。これで、この日の目的地はコンプリート。ゴールの名鉄名古屋本線奥田駅に向かってひたすら歩いて行きます。

Img_9579c_20240327190901  奥田駅には、13時10分に到着。スタートからは3時間35分。コースマップ上の距離は、7.7㎞。電車に乗る前に昼食。

Img_9587c_20240327190901 240327132845732c  昼食は、駅近にあるコーヒーショップ・エデンにて。あらかじめ調べ、チョイスはイタリアンスパゲッティの一択。¥700。この器、卵が敷かれた上にイタリアンスパゲッティ。ウィンナソーセージも載っています。これしかありません。懐かしの味で、十二分に満足。

240327132156444c  ここは、昭和レトロの喫茶店であることも確認済み(微笑)。今は懐かしのスペースインベーダーゲームマシンや、麻雀マシンがあるお店。ただし、われわれは、ゲームにはチャレンジしていません。

Img_9601c_20240327192701  ここで大失敗。その1の初めに「珍道中」と書きましたが、まさにその通り。奥田駅は、対面式のホームで、それぞれに専用の改札口があります。が、われわれは何も考えずに、エデンから近い改札に交通系ICカードで入ってしまったのですが、それは岐阜方面の改札でした。やむを得ず、インターフォンで係員の方に事情を伝え、対応してもらいました。年を取るというのは、こういうことなのでしょう。世間様にご迷惑をおかけしないようにしているつもりではあるのですが……。結局、名鉄奥田駅発14時10分の須ヶ口行き普通に乗車し、須ヶ口には14時18分着。14時25分発の豊明行き普通に乗り換えて、名鉄名古屋駅には14時36分着。¥330。近鉄名古屋駅発14時41分の五十鈴川行き急行で、桑名駅には15時1分着。¥530。

Screenshot_20240327152721c  よく歩きました。Google Fitのデータでは、12.0㎞ほどで、20,583歩。ルートマップ上は現地では、7.7㎞ほどでしたが、自宅~桑名駅往復を除いて10㎞近くを歩いたことになります。古希を前にしてこれだけ歩けるのは、ありがたいことです。

2024年4月 1日 (月)

20240327勝手にハイキング「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」(その2)……津島道道標、稲葉宿問屋場址石碑、中部電力旧稲沢営業所、稲葉宿本陣跡ひろば、崇福寺から八幡社へ

Kohnomiya1  3月27日の勝手にハイキング「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」の本編その2です。その1では、国府宮駅をスタートし、観音禅寺、赤染衛門歌碑公園、修理若御子神社、稲葉神社、禅源寺から金神社まで行きました。ルートマップは、まだその1の範囲です。この先は、旧街道の美濃路に入り、旧稲葉宿のあたりへと進んでいきます。金神社から南に行き、最初の信号交差点を左折しますが、この道が旧美濃路となります。美濃路(みのじ)は、江戸時代に東海道・宮宿と中山道・垂井宿とを結んだ脇往還(脇街道)です。稲葉宿は、当初は中島郡稲葉村だけで宿場を構成していましたが、後に小沢村が加宿となっています。ちなみに、明治8(1875)年に稲葉村と小沢村が合併して稲沢村となっています。

Img_9221c_20240331170301  旧稲葉宿あたりの美濃路には、今もこうした古い建物がそこかしこに残っています。リノベーションされた建物も散見されます。昔からの街道だなという印象があり、楽しめます。

Img_9235c Img_9240c_20240327174401  宝光寺というお寺の手前、街道の南側の商店であったところの脇に津島道道標があります。商店であった建物の東側。「右 津島道 三里」とあります。ここを南に行くと津島に至るということです。ルートマップには出ていませんが、この東に「札の辻」という地名が残っており、稲葉宿の中心が近いことが分かります。

Img_9243c Img_9250c_20240331172001  こちらは道標の向かいにある紅葉山宝光寺。真宗大谷派。立派なお寺ですが、由緒書きはありませんし、ネットで検索してもとくに情報はヒットしませんでした。

Img_9264c_20240327174401 Img_9259c_20240327174401  その先の民家の前に「稲葉宿問屋場址」の石碑が建っています。石碑そのものは昭和58(1983)年に稲沢ロータリークラブが建てた、新しいものです。碑には「四ッ家追分から分かれたこの美濃路の稲葉宿は慶長五年に開設され、本陣、脇本陣の他、小沢、東町、西町には問屋場が置かれて、人馬の往来、物資の輸送の為に供されたが、 文化三年に人足二十二人、馬四十五頭が常備される助郷の制があった。ここは東町問屋場である。宿場役人伊東氏の住居である。」と刻まれています。四ツ家追分は、稲沢市井之口四家町にあります(JR稲沢駅の南)。慶長5年は1600年、文化3年は1806年。

Img_9280c_20240327175701  問屋場址から目と鼻の先に中部電力旧稲沢営業所。昭和8(1933)年頃の竣工。鉄筋造で一部3階建て。稲沢電灯の本社として建てられたものです。その後は、東邦電力中部電力稲沢営業所となり、現在は稲沢市民俗資料館の収蔵庫になっています。

Img_9303c_20240327175701 Img_9307c_20240401044101  稲葉宿本陣跡ひろば。稲葉宿では、小沢村の原所次右衛門が本陣を、稲葉村の吉田又吉が脇本陣を務めました。本陣があったこの場所は、歴史公園「美濃路稲葉宿本陣跡ひろば」として整備されています。美濃路は、ここで右折し、南に向かいます。ここで小休止。ちなみに、「稲葉宿本陣跡の碑」という石碑が建っています。「愛知県知事桑原幹根書」とありますが、桑原幹根さんは、われわれが子どもの頃、愛知県知事を務めた方。

Img_9314c_20240401044601  稲葉宿本陣跡ひろばから道を1本挟んで東に金剛山崇福寺。臨済宗妙心寺派。美濃路と三宅川の間にあります。明徳2(1391)年以前の創建で、開山は禅源寺開山大清。貞享4(1687)年、神明宮境内から現在地へ移したと伝わります。

Img_9330c  真宗大谷派の貞信寺を経て、南に向かいます。貞信寺についても、詳しい情報はありません。

Img_9334c_20240401045501 Img_9349c_20240401162401  大江川に出る前、住宅街を歩いていたら、鳥居が見えましたので、行ってみました。八幡社でしたが、ここも由緒書きはなく、ネット検索でもこれと行ってヒットしません。

Img_9345c Img_9338c_20240401162401  ただし、ご神木であるムクノキは、市の文化財。樹高16.0m、枝幅19.5m、目通り3.0mで、地上約2mの所で幹が二本にわかれています。また、この神社にも蕃塀があります。蕃塀がどうも気になるのです。ルートマップその1は、ここまで。キリがよいので、その2の記事もここまで。

 

春日さんの金龍桜

Dsc05367c_20240401152301  よく晴れていますが、空は霞んでいるような気もします。今日も22℃と暖かくなりました。さすがに月曜ですから、九華公園も空いているだろうと、朝7時半からいつも通りに散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀から、内堀公園は人が多くて見ただけで通過。春日さん(桑名宗社)、田町、三崎通と、5.9㎞。

Dsc04490c Dsc04465c_20240401152201  諸戸氏庭園前の桜並木には、行き帰りともにメジロが出て来ていましたが、よく動いて写真は撮れません。住吉水門の内側にヒドリガモが1ペア。桑名七里の渡し公園には、カワラヒワが1羽。昨シーズンは、このあたりでアトリを見ましたが、今年はサッパリ。

Dsc04543c_20240401152201  揖斐川では、今日もまだシラウオ漁が行われていました。まだ白魚は、よく捕れるということでしょう。

Dsc04587c Dsc04649c  船津屋さんの裏手でホオジロのオスがさえずっていました。三の丸水門の近くで、揚げヒバリ。先週も、このあたりでヒバリを見たのですが、そのときは写真は撮れず。これもまぁ「記録写真」ですが……。

Dsc04822c Dsc04851c_20240401152201  九華公園に着いて、北門を入ったところのソメイヨシノで、「桜にメジロ」。スズメもあたりに数羽いたのですが、ソメイヨシノの花を折って蜜を吸うシーンは見られませんでした。しかし、旧家公園内のあちこちでは、スズメが折り取ったと思われるソメイヨシノの花がかなり落ちています。

Dsc04908c_20240401152201 Dsc04914c_20240401152201  昨日はかなりの人出であったようですし、露店やテントなど、普段はないものがたくさん設営されていますので、野鳥はあまりいません。奥平屋敷跡ではまずは、ハクセキレイのペア(と思います)。

Dsc05018c Dsc04992c_20240401152201  ツグミは、2羽やって来ました。さらにジョウビタキのオスも。このオスと思いますが、しばらく前から奥平屋敷跡の北にある藤棚附近に出没しています。ほかにはハシボソガラスくらい。カワラヒワは上空を通過していったのみ。松の木の上から鳥の鳴き声らしきものガ聞こえてくるのですが、姿は見えず。

Dsc05074c_20240401152301  二の丸跡で、シメ。まだいたのです。木陰の暗いところでしたので、証拠写真。ほかにはカワラヒワ、ツグミがいました。朝日丸跡では、スズメ、ツグミ。そうそう、公園内某所で巣作り中のコゲラ、工事現場近くに現れたものの、私がいた時間帯には、作業はしませんでした。

Dsc05093c_20240401152301 Dsc05157c  カモは、ハシビロガモが2羽、キンクロハジロが21羽。桜まつりは4月7日までの予定。堀めぐりもこの日まであります。そのあと、カモは戻ってくるのでしょうか? さらにカイツブリが1羽。色が濃いので、先日までときどき来ていた個体とは、別と思われます。

Dsc05105c Dsc05141c  九華公園の桜。まずは、しだれ桜。野球場の南に数本ありますが、半分近くは花がほとんど付いていません。

Dsc05129c_20240401152301 Dsc05205c_20240401152301  ソメイヨシノはかなり咲いてきましたが、全体としては2~3分咲きくらいでしょうか。今週末が見頃でしょう。右の写真は、外周遊歩道の南にあるヤマザクラ。

Dsc05242c  Dsc05249c このあと、貝塚公園ではツグミを2羽見ましたが、写真は撮れず。内堀公園では、シルバー人材センターの方が作業をしておられたのと、高齢者の方々が写真を撮っておられたので、パス。春日さん(桑名宗社)へ。インスタに金龍桜(こんりゅうざくら)が咲き始めたと載っていましたので、早速見に行ったのです。金龍桜は、若葉が赤褐色、花が白に近い淡紅色、一重と八重との咲き分けで、八重の一品種です。もとは、桑名藩主松平定綱公が摂津国(大阪府)古曽部の金龍寺の原木から分植したものです。もとは照源寺にあったものを鎮国守国神社、桑名宗社、大円寺に接ぎ木で分けられたといいます(桑名の伝説・昔話)。

Dsc05320c_20240401152301 Dsc05335c  春日さんにはコブシもあります。先日見に来たときは、時期がちょっと早かったようでした。コブシの花を見ると、私の頭の中には、千昌夫の「北国の春」の歌が浮かんできます。さらに、昔働いていた療養所を利用していた子どもたちのクリスマス会か何かで、千昌夫さんの扮装をしてこの歌に合わせて踊ったこともありました(笑)。

Dsc05360c_20240401152301 Dsc04459c  マイソメイヨシノの様子。まだまだではありますが、花は増えてきています。今週末くらいに満開になるでしょうか。さくらの名所に出かけることはほとんどありません。散歩コースやその近くで、それなりに見応えのある桜を見て回るのが、毎年の楽しみです。久しぶりに御衣黃も見に行きたいですねぇ。

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  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)