お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年9月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年9月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2024年3月

2024年3月31日 (日)

20240327勝手にハイキング「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」(その1)……観音禅寺、赤染衛門歌碑公園、修理若御子神社、稲葉神社、禅源寺から金神社へ

Img_9567c_20240329074001  3月27日、桑名では最高気温が18.5℃になりました。風は4~5m/sとやや強かったものの、ハイキング日和でした。当初は、翌日の28日を予定していましたが、この日の方が天気がよいということで日程を変更し、稲沢へハイキングに行ってきました。「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」というテーマにしました。同級生K氏と二人旅の珍道中。冒頭の写真は、前回の国府宮ウォーキングでも見てきた三菱ビルソリューションズ稲沢ビルシステム製作所にある高さ173mのエレベーター試験塔。この日のコース終盤でよく見えていました。

Img_8948c_20240327170501  近鉄桑名駅を8時45分に出る名古屋往き急行に乗車、近鉄名古屋駅には9時9分着。¥530。名鉄に乗り換え。9時11分発須ヶ口行き特急に乗り、須ヶ口には9時18分着。9時21分発岐阜行き普通に乗り換えて、国府宮駅に9時31分着。¥400。9時35分にスタート。珍道中と書きましたが、いくつかハプニングがありました。まずは、桑名駅で乗る電車の発車時刻を8時39分と私が勘違いしていました。調べるときに土日休日の時刻表を見たため。名鉄名古屋駅では、当初予定していたとおりの電車に乗ることができ、結果オーライ(苦笑)。

Kohnomiya0  こちらがこの日のルートマップ。前回は、JR稲沢駅から国府宮神社などを回りましたが(2024年2月24日:20240224はだか祭の余韻残る国府宮神社ウォーキング(予告編))、この日は、名鉄国府宮駅から西、さらに南西のあたりを歩いてきました。美濃路、旧稲葉宿から南に足を延ばして、性海寺から名鉄奥田駅へゴールというコース。マップ上は、7.7㎞でした。

Kohnomiya1  詳しいルートマップその1。名鉄国府宮駅をスタートして、観音禅寺、赤染衛門歌碑公園、修理若御子神社、稲葉神社、禅源寺、金神社などを回り、その先、宝光寺、津島道道標、稲葉宿問屋場址石碑、本陣跡ひろばなどが、美濃路に沿った旧稲葉宿のあたりになります。

Img_8952c_20240327170901 Img_8980c_20240329074901  国府宮駅からすぐ近くに補陀山観音禅寺。臨済宗妙心寺派。説明板によれば、元は北方の稲島町にあり、暦応元(1338)年、清拙が創建したと伝わります。しかし、時代とともに衰え、江戸時代、現在地に忠嶽によって再興されました。明治24(1891)年の濃尾地震で全壊し、明治35~37(1902~1904)年にかけて名古屋の東照宮境内にあった古堂2棟から現本堂ほかがつくられ、文翁和尚によって再建されました。

Img_8970c_20240329074901  境内で気になったのは、こちら。道標のようで、「左 国の宮/こまき 道」と彫られていました。どこかにあったものがここに移設されているのであろうと思います。観音禅寺について調べていたら、「観音寺のむじな」という昔話がヒットしました。昔、観音寺の裏には藪があり、そこにむじなたぬきの親子が住んでおり、和尚さんが可愛がったのに、小僧たちがいたずらをしたというような話です。

Img_9021c_20240327170901  松下一丁目北交差点の近くに赤染衛門歌碑公園があります。赤染衛門は女流歌人で、平安の中古36歌仙の一人。「やすらわで寝なましものを 小夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな」で知られます(『小倉百人一首』に載っている歌。高校のときに暗記した記憶があります)。『拾遺和歌集』以下の勅撰集に約90首入集、和泉式部と並び称されます。家集に「赤染衛門集」があり、「栄花物語」前編の作者ともいわれます。尾張守に任じられた夫(大江匡衡)とともに稲沢に赴任しました。

Img_9007c_20240329080001 Img_9009c_20240329080001  大江匡衡と赤染衛門が詠んだ歌が歌碑になっています。稲沢市制30周年を記念して、平成元(1998)年に建立。以下の引用のように刻まれています。また、「衣かけ松の跡」の石碑も建てられています。赤染衛門が長保3(1001)年、夫ともにここに隅、この松の枝に衣を掛けたと伝わっています。この石碑は、昭和46(1971)年に稲沢市教育委員会によって建てられました。

国にいきつきたりしにはつ雪のふりしに
はつ雪とおもほへぬかなこのたびは 稲ふる里を思ひいでつつ 匡衡
めずらしきことはふりずぞ思ほゆる 行きかへりみるところなれども 赤染

Img_9024c_20240329083001  赤染衛門歌碑公園を出てすぐのところに「尾張国衙址」という案内板があるのを見つけました。ウォーキングコース沿いにある名所旧跡は一応チェックしたつもりでしたが、見逃していました。ただし、調べてみると、次の交差点を南に入って200mほど行った松下公民館のところにありました。国衙は、律令制において国司が地方政務を執った役所が置かれていたところ。尾張の国衙は、松下の地にあったとされ、この地が政治・文化の中心であったといいます。

Img_9059c_20240329083701Img_9033c_20240327170901  スタートから1㎞あたりに修理若御子(すりわかみこ)神社。由緒書きによれば、尾張大国霊神(尾張大国霊神社=国府宮神社のご祭神)が国内を修理するのを助けた修理若御子命(墨染天神)がご祭神。天香山命(あまのかぐやまのみこと:尾張連等の祖神)の御子、天村雲命(あめのむらくものみこと)といいます。江戸時代は、墨染天神と称したといいます。

Img_9041c_20240329083701 Img_9050c  境内末社には、神明社、津島社、富士浅閒社の3社があります。津島社は、拝殿に向かって右手前に鎮座。おもしろかったのは、神明社が拝殿に向かって右手奥の、玉垣の中に鎮座しておられたこと。さらに境内の南西には、右の写真のように、塚のようなところがあり、「延覚行者」等と刻まれた石碑が建ち並び、もっとも高いところにはお社が祀られていました。これについては、由緒書きにも触れられておらず、不詳。こちらのサイトによれば、御嶽信仰の大師たちが祀られているといいます。

Img_9063c_20240330065901  稲葉神社に行く途中、白龍社が祀られていました。白龍社といえば、水の神様。ここは、宮田用水土地改良区の建物が建つ敷地内。用水土地改良区ですから、白龍社を祀ったのでしょう。

Img_9075c_20240327170901 Img_9086c_20240330070201  稲葉神社。昭和32(1957)年に伊奈波神社、熊野・白山社、日吉社の3社を合祀し、伊奈波神社となりました。ご祭神は、物部印葉連公(もののべいんばむらじのきみ)、櫛御気之命(くしみけのみこと:須佐之男命の別名とされる)、伊邪那美神(いざまみのかみ)、大山昨神(おおやまくいのかみ)です。昭和36(1961)年に稲葉神社と改められました。

Img_9116c_20240331155702 Img_9138c_20240327170901  稲葉神社の西、愛知文教女子短期大学の近くに金華山禅源寺があります。臨済宗妙心寺派。長い参道の先に勅使門があります。残念ながら、門から先には入れないようになっていました。永和2(1376)年、南禅寺47世太清禅師の建立といいます。寛永11(1634)年に徳川家光が上洛の折、旅宿となっています。このとき、寺内で家光の不快(おこり)が治癒したことを喜び、葵の紋をつけることが許され、本堂の大屋根などに用いられています。勅使門は、寛永年間(1624~44年)の建立。8代虎岩和尚の隠居後、しばらく無住が続いた後、九代満源和尚が美濃妻木の崇禅寺から伝法を受け、寛文6(1666)年に本堂を再建。延宝7(1679)年に十一面観音を祀って本尊とし、再興されています。

Img_9116c_20240331155702 Img_9130c_20240331155701  左の写真は、勅使門から拝見した禅源寺の境内。なかなか落ち着いた、よい感じのお寺です。右の写真は、本堂の大屋にある葵の紋。

Img_9124c_20240331155701  勅使門に向かって左手には、秋葉三尺坊大権現秋葉神社も、秋葉三尺大権現も、神仏習合の火防(ひよけ)・火伏せの神として祀られます。禅源寺の守護神という位置づけなのかと思います。

Img_9159c  先にも書きましたが、愛知文教女子短期大学があります。学校法人足立学園により昭和26(1951)年に稲沢女子短期大学として設置されています。現在は昼間2学科(幼児教育学科第一部・第三部、生活文化学科生活文化専攻・食物栄養専攻)となっています。

Img_9166c_20240327174401 Img_9175c_20240331162001  その先に金(こがね)神社。ご祭神は、物部金弓連公。物部氏の祖である宇摩志麻治命の子孫で、4世紀中頃の人と思われるそうです。禅源寺の鎮守であった金宮大明神をここ西町の産土神として奉斎したといいます。

Img_9197c_20240331162101  金神社の南に愛知啓成高校。学校法人愛知真和学園が設置しています。昭和2(1927)年に設立された稲沢高等女学校がその起源。昭和23(1947)年に学制改革で、稲沢女子高校となり、さらに平成13(2001)年に男女共学化を図り、愛知啓成高校になっています。平成18(2006)年には野球部が選抜高校野球大会に出場しました。

 この先で旧街道の美濃路や、旧稲葉宿に入ります。キリがよいので、その1はここまで。

声はすれども姿はなかなか見えず……町屋川でキジ探し

Dsc04030c_20240331143601  天気も良く、暖かくなるという予報でしたし、九華公園は賑わうだろうと思ったこともあり、今日は、町屋川へ。桑名駅前発8時5分の三交バスに乗って城南口で下車。¥220。国道1号線の町屋橋のところから町屋川左岸を町屋川緑地公園まで。8時半に到着。1時間半ほど、キジを探してきました。帰りは、同じく城南口を10時22分に出る桑名駅前行きバスで、桑名シティホテル前まで。¥220。アピタ桑名店に立ち寄って帰宅。歩いたのは、5.2㎞。最高気温は、14時現在で24.1℃。

Dsc04031c_20240331143601  写真奥に見えるのが、町屋橋。町屋川左岸の堤防道路を歩きながら、鳥を見つつ、町屋川緑地公園へ。ウグイスのさえずりは、あちこち、何カ所からも聞こえてきて、まさに春爛漫という感じがします。

Dsc04059c  ハクセキレイが飛ぶのを見ていたら、カルガモが南の方から町屋川に飛来。小型の野鳥がたくさん飛んでいたのですが、そのうち1種類はアオジのように見えました。

Dsc04127c_20240331143601 Dsc04159c  ほかにはホオジロもよく見ました。この2羽はペアのようで、すぐ近くにいて一緒に行動しているように見えました(左の写真がオス、右の写真がメス)。

Dsc04199c_20240331143501  こちらはモズのオス。ちょっと遠かったので、600mmズームで撮って、かなりトリミングしています。はっきりしませんが、何かをくわえているように見えます。モズのオスは、緑地公園南の河川敷でも見られました。

Dsc04224c  カンムリカイツブリ。近くにいたのですが、何かトラブったのか、向かって右にいるカンムリカイツブリが左の個体を追いかけて、追い払っているように思われました。

Dsc04270c Dsc04317c_20240331143501  さて、肝腎のキジはといえば、町屋橋から少し歩いたあたりから、「ケーン、ケーン」という鳴き声が聞こえ始めました。町屋川緑地公園の南の河川敷では、あちこちから鳴き声が聞こえてくるのですが、姿はなかなか見えませんでした。着いて15分位したときに、50mくらい先の草地からオス1羽、メス2羽が突然飛び立つのを見たのですが、カメラは追いつかず。数分後に、別のところでオス2羽が飛び立ちましたが、これも撮影はできず。20分あまり経ったとき、たぶん60mあまり先にオスが1羽、出て来ました。それがこれらの写真。「空振り」にならず、まぁよし、というところです。

Dsc04405c_20240331143501  その後は、「声はすれども姿はなかなか見えず」で、時間切れとなりました。バス停に戻る途中では、このカンムリカイツブリのほか、ダイサギ、ヒヨドリ、モズなどが見られました。

240331110422361c  アピタ桑名店では、「桑名和菓子フェア」を今日まで開催しています。市内の5軒の和菓子屋さんが出ておられますが、私はインスタで相互フォローしている「ますお屋」さんの和菓子を一度食べてみたいと思って行ってきたのです。お店は、益生駅近くにありますので、散歩のついでにお邪魔するというのはなかなかなので、今日はよい機会という次第。お菓子は、これからいただきます。

Dsc04258c  明日から4月になります。今週はとくに予定はありません。非常勤の授業は、来週の水曜(4月10日)から始まります。授業の準備は、ほぼ一通り済ませています。ちなみにアピタ桑名店から帰る途中、九華公園方面に向かう八間通は、信号でかなり渋滞していました。ソメイヨシノは咲き始めですが、花見で賑わったのでしょう。オマケの話。3月8日にも町屋川に行きましたが、そのとき見習いで添乗しておられた、若い女性の運転士さんが独り立ちしておられました。

2024年3月30日 (土)

九華公園でコゲラが営巣するか?

Dsc03086c  晴れのち曇り、最高気温は13.1℃でした。空が霞んでいるのは、黄砂の影響かも知れません。今朝も7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.2㎞。

Dsc03097c_20240330163701 Dsc03192c  久しぶりに住吉入江にヒドリガモが1ペア来ていました。何となく微妙な距離感のようにも見えます。このあと、七里の渡し跡までに見たのは、揖斐川にいたカンムリカイツブリ1羽のみ。ただし、遠くて、豆粒くらいにしか写りません。七里の渡し跡にいたのは、オオバン1羽。

Dsc03211c_20240330163501 Dsc03244c_20240330163501  三の丸水門のところにはハクセキレイ。2羽いました。昨日、書き忘れましたが、昨日は、このあたりでヒバリを1羽見ています。

Dsc03265c_20240330163501 Dsc03275c_20240330163501  柿安コミュニティパークの堀には、コガモのペアが1組。ほかにはオオバンと、キンクロハジロが3羽ずつ。

Dsc03326c Dsc03669c  九華公園は、全体に静かでした。今日は土曜日でソメイヨシノやヤマザクラが咲き始めましたから、花見客も多少は見込めるのでしょう。露天商の方や、船めぐりのスタッフの方が準備をしておられます。いつも鳥見をすす奥平屋敷跡にも柿安さんの出店が準備されていました。これでは、あまり鳥は出て来ません。奥平屋敷跡に来たのは、ハクセキレイ、ツグミ2羽、ドバト、カラスくらい。ときどき上空をツバメが通過していきます。

Dsc03682c  次へ行こうと思ったときにジョウビタキのオスもやって来ました。これはラッキーでした。

Dsc03437c_20240330163601 Dsc03625c_20240330163601  ところで、九華公園内の某所で、木をつつく音が響き始めました。そうです、コゲラです。今年も九華公園で営巣してくれそうです。去年は巣穴は掘っていたのですが、結局、営巣はしませんでした(2023年3月24日:桜を散らす犯人を現行犯で押さえる(笑)……コゲラ、今日は巣作りに専念)。一昨年は、巣作りから巣立つまでをほぼすべて観察できました(2022年5月16日:2022年九華公園コゲラ観察日記)。

Dsc03907c_20240330163501 Dsc03895c_20240330163501  カモはいよいよ少なく、キンクロハジロが39羽、ハシビロガモは5羽。今日はヒドリガモ、ホシハジロはどちらもゼロ。キンクロハジロも、堀めぐりの試運転が行われた途端、皆揖斐川の方へ飛び去ってしまいました。ユリカモメも見当たりませんでした。カンムリカイツブリが1羽。

Dsc03963c  このほかの公園では、貝塚公園でツグミ2羽を見たのと(写真は撮れず)、内堀公園でツグミ1羽(左の写真)。京町から寺町にかけて、イソヒヨドリのオスがいて、さえずっていたのですが、写真は撮れず、残念。

Dsc03943c_20240330163501 Dsc04006c_20240330163401  九華公園の桜は、暖かくなって、あの場所以外でもあちこちで咲き始めました。ヤマザクラも咲いてきています。このヤマザクラは、外周遊歩道の南側で咲いています。右の写真は、マイソメイヨシノ。これも昨日より花が増えました。

Dsc03784c_20240330163501 Dsc03974c_20240330163401  午後からは菰野町にある社会福祉法人の評議員会に出席してきました。左の写真は、九華公園で最初に咲き始めたソメイヨシノ。右は、寺町近くで見つけたジンチョウゲ。

2024年3月29日 (金)

ツグミの水浴び

Dsc03084c_20240329154601 Dsc01554c_20240329154401  雨のち晴れ。尾鷲では夏日になったそうですが、桑名での最高気温は23.6℃になり、若い人は半袖シャツで歩いているのを見たくらい。雨がやむのを待って9時から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、春日さん(桑名宗社)、田町、三崎通と5.8㎞。散歩に出た9時頃は、揖斐川に霧がかかっていました。

Dsc01566c_20240329154401 Dsc01679c_20240329154501  住吉入江に今日は、オオバンが2羽。カモは、ここ数日見ていません。船津屋さんの裏手を歩いていたら、ホオジロのさえずりが聞こえてきました。探したら、枝かぶりになる、ちょっと撮影しにくいところに。去年も、このあたりで繁殖し、ヒナをつれているところを見かけました。今年も期待できそうです。

Dsc01717c_20240329154501 Dsc01772c  七里の渡し跡では、コガモ。2ペアとメスが1羽。コガモは、柿安コミュニティパークの堀にも2ペア。この堀にはオオバンも1羽いました。さらに、柿安コミュニティパークの広場にはユリカモメが1羽降りていました。九華公園のグラウンドでもときどき見かけます。

Dsc01801c_20240329154501  Dsc01840c_20240329154501 九華公園の堀には、今日もカルガモが2羽来ていました。奥平屋敷跡では、ツグミ1羽。雨上がりで、鹿もいつもより時間が遅かったので、あまり鳥はいませんでした。朝日丸跡でもツグミを見ています。

Dsc02106c_20240329154501 Dsc02243c  カモは、キンクロハジロが45羽、ハシビロガモは2羽と激減。ヒドリガモは1ペア、ホシハジロはオスが1羽。

Dsc02232c_20240329154501  さらに久しぶりにカンムリカイツブリも1羽来ていました。

Dsc02156c_20240329154501 Dsc02177c_20240329155701  九華公園の桜は、あちこちで開花し始めました。左の写真は、あの、もっとも早く咲く本丸跡のところのもの。右は、本丸跡の別のところで撮ったもの。

Dsc01987c_20240329154501 Dsc02085c_20240329154501  ヤマザクラも何本かあります。これは、二の丸跡で撮ったヤマザクラ。花と葉が一緒に出て来ます。朝日丸跡の陽光桜は、満開。

Dsc02296c_20240329154501  貝塚公園では、ビンズイ2羽に遭遇しました。鳴き声が聞こえましたので、忍び足でゆっくり探していたら、目の前に来ました。

Dsc02362c_20240329154601 Dsc02391c  内堀公園でいつものベンチに座って、ふと左を見たら、滑り台のところの水たまりにヘンな鳥(微苦笑)。目をこらしてよく見たら、ツグミが水浴び中。私が行く前から水浴びをしていたようです。

Dsc02428c_20240329154601 Dsc02552c  私が見ていたのは、結構長い時間だったように思いましたが、写真の記録を見ると3分ほどでした。かなり激しい水しぶきを上げています。

Dsc02563c  ついつい調子に乗って、かなりたくさんの写真を撮ってしまい、チェックするのに一苦労(微笑)。

Dsc02776c_20240329154701 Dsc02727c_20240329154701   水浴びを終えたツグミは、近くのソメイヨシノの木に移動して、身震いをして、水を飛ばしていました。いや、おもしろかった。

Dsc02804c_20240329154601 Dsc02840c  春日さんに行ったのは、金龍桜とコブシの様子が見たかったためです。金龍桜のつぼみは、少し膨らんできた感じでした。

Dsc02864c_20240329154601  コブシは、以前はもっと一斉に花が咲いていた記憶があるのですが、バラバラと咲いている印象でした。

Dsc02974c Dsc03033c  昨日も諸戸氏庭園前にあるマイソメイヨシノを見てきましたが、今日、よくよく見たら花が咲き始めていました。マイソメイヨシノに認定しているだけに、一段と楽しみにしているのです(笑)。

Motaro  余談。松阪にある駅弁屋さんのあら竹商店モー太郎弁当モー太郎寿司が好きなのですが、それに関連して。昨日、社長さんのインスタにすでに載っていたのですが、愛子様が伊勢神宮にいらした翌日の27日、明和町の斎宮歴史博物館などにも足を運ばれました。この日のお昼として、モー太郎弁当と元祖特選牛肉弁当を提供されたそうです。下世話な興味ですが、愛子様は果たしてあのモー太郎弁当を召し上がったのでしょうか。中日新聞では、松阪方面の版に記事が載っていました。写真は、社長さんのインスタから。

2024年3月28日 (木)

九華公園のソメイヨシノ、恒例にしたがい勝手に開花宣言!

Dsc01392c_20240328140901  今日は、こちらから。九華公園のソメイヨシノ、日曜以来、4日ぶりに見たら(2024年3月24日:九華公園でソメイヨシノ、1輪開花(微笑)……堀には、セグロカモメ)、かなり咲いていました。これなら、十分、勝手に開花宣言ができます(微笑)。ちなみに、いわゆる「標本木」はありません。今日の朝刊には「つぼみ」と書いてありました。また、公園全体としてはまだまだほとんど咲いていません。週末は天気も良く、気温が上がるという予報ですから、そのあたりで一気に開花するのではないかと思います。

Dsc01077c  さて、昨日とは打って変わって曇り空で、夕方には雨が降り始めるという予報です。最高気温は13.5℃。冬のようではありませんが、ちょっと肌寒いかという感じです。家事を済ませ、8時10分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町から、南魚町、田町、三崎通と5.7㎞。後半のコースが少し変わっていますが、ツバメがかなり飛んでいますので、去年チェックしていたツバメの巣を見てきたという次第。ただし、町中でツバメが休んでいるのは、まだ見られません。

Dsc01134c_20240328140901 Dsc01157c_20240328140901  住吉入江から揖斐川にかけて、また、七里の渡し跡にも今日は水鳥はまったくいませんでした。三の丸水門の近くで、ツグミとハクセキレイ、それぞれ1羽。柿安コミュニティパークでは、ジョウビタキのメスが出て来たのに、カメラのピントが合わず、ウロウロしているうちに見失ってしまいました。ここの堀には、コガモが18羽、上陸して休んでいました。

Dsc01201c Dsc01197c_20240328142701  九華公園には8時半頃到着。ヒヨドリや、カワラヒワの声が少し聞こえるくらいで、鳥はあまりいません。「桑名城お堀めぐり」を担当している会社の方にお目にかかりました。昨日は、天気も良く暖かだったのですが、ソメイヨシノが咲いていないため、堀めぐりのお客さんは14人だけだったそうで、弁当代も出ないとぼやいておられました。今日、明日は天気がよくないので、運行は中止し、週末に期待するそうです。

Dsc01188c_20240328140901 Dsc01276c_20240328140901  堀めぐりが昨日、運行されたためと思いますが、カモは激減。キンクロハジロは42羽、ハシビロガモは9羽、ヒドリガモは1ペア、ホシハジロはオスが1羽。これは毎年見られる現象です。

Dsc01342c_20240328140901  その代わりではありませんが、カルガモが2羽やって来ていました。カルガモはときどきやって来ますが、営巣できる環境ではありません。ユリカモメは4羽ほどが、野球場のフェンスで休んでいました。

Dsc01251c_20240328140901  野鳥はわずか。奥平屋敷跡で見たのは、ツグミとハクセキレイを1羽ずつ。二の丸跡、朝日丸跡でもツグミをそれぞれ1羽。ジョウビタキは朝日丸跡で見たのですが、これでは超証拠写真(苦笑)。

Dsc01242c  神戸櫓跡の松の木にあるカワウの巣の様子。上側に見える巣では、カワウが巣に就いているように見えます。去年使っていた巣よりも小さい気がします。しかし、60m以上も距離がありますから、状況は良く分かりません。ハシボソガラスは、本丸跡にある鎮国守国神社の一の鳥居近くの木に巣材を運び入れているのを見ますが、ここもまた観察がとてもやりにくいところ。

Dsc01447c_20240328140901 Dsc01459c_20240328140901  このあとの公園では、ヒヨドリやスズメ、ムクドリくらいしかいません。内堀南公園でレンギョウ。南魚町のお宅で見たのは、源平咲きのハナモモではないかと思います。

Dsc01478c_20240328140901  拙宅前の住吉入江に戻ってきたら、オオバンが1羽。今日は、鳥見の成果は上がりませんでした。

Dsc01088c  余談を2つ。まずは、諸戸氏庭園の煉瓦蔵。周囲に足場が組まれました。修理が行われるものと思われます。

Dsc01510c Dsc01523c  もう1つは、マイソメイヨシノの様子。諸戸氏庭園の主屋の南にあるソメイヨシノを「マイソメイヨシノ」に認定しています(勝手にです)。九華公園でソメイヨシノが咲きましたので、気になって、帰宅前に見てきました。かなりの老木でつぼみの数が去年より少ない気がします。まだちょっと咲きそうにはありません。

2024年3月27日 (水)

20240327勝手にハイキング「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」(予告編)

Img_9366c_20240327170501  降水確率ゼロで、よく晴れて、桑名では最高気温が18.5℃になりました。風は4~5m/sとやや強かったものの、ハイキング日和です。予定通り、稲沢へハイキングに行ってきました。とりあえず「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」というテーマにしました。同級生K氏と二人旅の珍道中。今日は、予告編。

Img_8948c_20240327170501  近鉄桑名駅を8時45分に出る名古屋往き急行に乗車、近鉄名古屋駅には9時9分着。¥530。名鉄に乗り換え。9時11分発須ヶ口行き特急に乗り、須ヶ口には9時18分着。9時21分発岐阜行き普通に乗り換えて、国府宮駅に9時31分着。¥400。9時35分にスタート。

Kohnomiya0  こちらが今日のルートマップ。前回は、JR稲沢駅から国府宮神社などを回りましたが(2024年2月24日:20240224はだか祭の余韻残る国府宮神社ウォーキング(予告編))、今日は名鉄国府宮駅から西へ。宝光寺、津島道道標、稲葉宿問屋場址石碑、本陣跡ひろばなどが、美濃路に沿った旧稲葉宿のあたりにあります。そこから南に足を延ばして、性海寺から名鉄奥田駅へゴールというコース。マップ上は、7.7㎞でした。

 国府宮駅からすぐ近くに補陀山Img_8952c_20240327170901観音禅寺。臨済宗妙心寺派。暦応元(1338)年の創建ですが、時代とともに衰え、江戸時代に現在地に再興されました。濃尾地震で全壊し、明治35~37(1902~1904)年にかけて名古屋の東照宮から建物2棟を購入し、文翁和尚によって再建されました。

Img_9021c_20240327170901  赤染衛門歌碑公園赤染衛門は女流歌人で、平安の中古36歌仙の一人。「やすらわで寝なましものを 小夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな」で知られます。尾張守に任じられた夫(大江匡衡)とともに稲沢に赴任。そのとき衣をかけた松がここにあったといいます。

Img_9033c_20240327170901 Img_9075c_20240327170901  続いて修理若御子(すりわかみこ)神社。尾張大国霊神が国内を修理するのを助けた修理若御子命がご祭神。江戸時代は、墨染天神と称したといいます。1㎞を過ぎて稲葉神社。昭和32(1957)年、伊奈波神社、熊野・白山社、日吉社の3社を合祀した神社です。

Img_9138c_20240327170901  その西に金華山禅源寺。臨済宗妙心寺派。寺伝では永和2(1376)年、南禅寺47世太清禅師の建立といいます。寛永11(1634)年に徳川家光が上洛したとき宿となりました。そのとき、家光が寺内で不快(おこり)が治癒したことを喜び、葵の紋をつけることが許されています。残念ながら、境内には入れないようになっていました。写真は、寛永年間(1624~44年)建立の勅使門。

Img_9166c_20240327174401  愛知啓成高校の北に金(こがね)神社。祭神は物部金弓連公。禅源寺鎮守であった金宮大明神をここ西町の産土神として祀ったといいます。ここから南に向かい、次の信号を左折しましたが、ここからが美濃路。新しい建物もたくさんありますが、昔ながらの町家も残っています。

Img_9235c Img_9240c_20240327174401  2㎞半を過ぎたあたりに津島道道標があります。商店であった建物の東側。「右 津島道 三里」とあります。ここを南に行くと津島に至るということです。

Img_9264c_20240327174401  その先の民家の前に「稲葉宿問屋場址」の石碑が建っています。石碑そのものは新しいものです。このお宅のように古い建物がところどころに残っていて、昔の街道の雰囲気が十分に感じられます。

Img_9280c_20240327175701  問屋場址から目と鼻の先に中部電力旧稲沢営業所。昭和8(1933)年頃の竣工。鉄筋造で一部3階建て。稲沢電灯の本社として建てられたものです。現在は、稲沢市民俗資料館の収蔵庫になっています。

Img_9303c_20240327175701  稲葉宿本陣跡ひろば。稲葉宿では、小沢村の原所次右衛門が本陣を、稲葉村の吉田又吉が脇本陣を務めました。本陣があったこの場所は、歴史公園「美濃路稲葉宿本陣跡ひろば」として整備されています。美濃路は、ここで右折し、南に向かいます。

Img_9330c Img_9380c_20240327175801  真宗大谷派の貞信寺を経て、南に向かいます。貞信寺については、詳しい情報はありません。大江川に沿って進み、4㎞を過ぎたあたりに白鬚社。ご祭神は、猿田彦神

Img_9400c_20240327180801  そして、いよいよ大塚山性海寺。真言宗智山派。今日のハイキングは、「稲沢の美濃路と稲葉宿を訪ねて」と題しましたが、むしろここがメインといえます。弘仁年間(810~824年)、空海によって愛染明王を本尊して創建されたと伝えられます。この山門は、江戸時代(17世紀)のもので市文化財。寺は、北条時頼、足利尊氏、織田敏定、浅野長政、松平忠吉、徳川義直の庇護を受けています。

Img_9446c_20240327180801 Img_9428c_20240327180801  左の写真が本堂(重要文化財)。江戸時代初期の再建。右の写真は、多宝塔(重要文化財)。和様と禅宗様の建築様式で室町時代の建造とされます。 内部には愛染明王が祀られています。

Img_9388c_20240327180801 Img_9460c_20240327180801  境内に隣接して大塚性海寺歴史公園が整備されています。ここにはアジサイ約90種1万株があり、「稲沢あじさいまつり」が開かれます。また、西側には、大塚古墳があります。高さ5m、直径40mの円墳で市内最大の古墳。被葬者は、三宅川の灌漑権・水運交通権を掌握した豪族と考えられています。

Img_9498c_20240327180801 Img_9539c_20240327190901  性海寺の東にまずは、日吉社。創建年代は不詳ですが、慶長年間(1596~1615年)以前からあったと思われます。祭神は、大物主神または大山咋神。その東に日出山西福院。「せんき薬師」として有名。約500年前から続く、せんき薬師如来を本尊とする真言宗智山派の祈祷寺。病平癒を願う方は多いようで、境内には奉納された幟旗が無数に掲げられていました。

Img_9551c_20240327190901  西福院の南には、同じく真言宗智山派の恵明寺。ここは静かな、普通のお寺でした。これで、今日の目的地はコンプリート。ゴールの名鉄名古屋本線奥田駅に向かいます。

Img_9579c_20240327190901  奥田駅には、13時10分に到着。スタートからは3時間35分。コースマップ上の距離は、6.5㎞。電車に乗る前に昼食。

Img_9587c_20240327190901 240327132156444c  昼食は、駅近にあるコーヒーショップ・エデンにて。あらかじめ調べ、昭和レトロの喫茶店であることを確認済み(微笑)。今は懐かしのスペースインベーダーゲームマシンや、麻雀マシンがあるお店。ただし、われわれは、ゲームにはチャレンジしていません。

240327132845732c  これもあらかじめ調べていたのですが、チョイスはイタリアンスパゲッティの一択。¥700。この器、卵が敷かれた上にイタリアンスパゲッティ。ウィンナソーセージも載っています。これしかありません。懐かしの味で、十二分に満足。

Img_9601c_20240327192701  名鉄奥田駅発14時10分の須ヶ口行き普通に乗車し、須ヶ口には14時18分着。14次25分発の豊明行き普通に乗り換えて、名鉄名古屋駅には14時36分着。¥330。近鉄名古屋駅発14時41分発の五十鈴川行き急行で、桑名駅には15時1分着。¥530。

Screenshot_20240327152721c  よく歩きました。Google Fitのデータでは、12.0㎞ほどで、20,583歩。ルートマップ上は現地では、7.7㎞ほどでしたが、自宅~桑名駅往復を除いて10㎞近くを歩いたことになります。古希を前にしてこれだけ歩けるのは、ありがたいことです。次は、江南市布袋あたりに行こうかと計画中。本編は、またボチボチと書き進めるつもりです。

2024年3月26日 (火)

「雨読の日」が続くよ

Img_8928c_20240326155201 0326rain_20240326155201  昨日からずっと雨続きです。今日の方がよく降っていました。朝からよく降っていましたので、そうそうに散歩はあきらめが付きました(微苦笑)。かなりよく降るとともに、雷鳴が聞こえてくる時間帯もありました。その雨も15時過ぎには上がり、青空も見えてきましたが、まぁこの時間から散歩に行くということはありません。

Isebetsukaido-2 Isebetsu22  そういう次第で、今日もまた「雨読の日」。午前中から、伊勢別街道歩きの下調べを行っていました。「みえの歴史街道」にある伊勢別街道のルートマップや、ZTVの「芸濃名所めぐり」というサイト、「三重の街道をゆく」などが参考になります。「キョリ測」というサイトでルートを描きます。このサイトは、本来は、距離を測定するためのものです。Googleマップでも描けますが、私はこちらが好みです。描いたルートをスクリーンショットしたものに、Windowsのペイントを使って説明や、スタートからの距離などを書き込んでいきます。その例が右の画像。旧東海道関宿の東追分から1㎞ほど進んだ、亀山市関町古厩あたりのコースマップです。

Img_8917c_20240326155401  ところで、出かけてはおりませんが、午後、玄関先から空模様を眺めていましたら、諸戸氏庭園煉瓦蔵の方から金属性の音が聞こえてきました。煉瓦蔵の西側で足場を組む作業が行われていました。諸戸氏庭園は、主なところは改修が済んでいますが、煉瓦蔵のところも何かをするようです。もとは5棟あったのですが、第二次大戦のときに西側の2棟が失われ、現在、3棟が残っています。

 明日は、天気も回復するようですから、稲沢へウォーキングに行くことにしました。2月24日に国府宮神社あたりにウォーキングに行きましたが(2024年2月24日:20240224はだか祭の余韻残る国府宮神社ウォーキング(予告編))、その続きとして、今回は名鉄国府宮駅から西のエリアへ出かけます。美濃路や、旧稲葉宿性海寺などを回ってくるつもりです。

2024年3月25日 (月)

「雨読の日」もなかなか難しい

Img_8854c_20240325152201 0325rain  菜種梅雨でしょうか、雨続きです。今日も朝から雨模様で気温も上がらず(12.1℃)。散歩依存症の私は、朝からウロウロしています。今日の午前中は、エレベーター点検も予定されていましたので、時計と空模様と雨雲レーダーとにらめっこ。少し長めの止み間があったら、散歩に出ようと思っていたのですが、雨雲レーダーでは雨雲が切れたと思っても、実際には、小雨という状況で、11時前になってようやく諦めました。

Isebetsukaido  モットーが「晴歩雨読」ですから、散歩に行けないときには本を読めばよいのですが、これがなかなか。老眼ですから、長い時間読んでいると目がショボショボしてきます。目がショボショボすると、モチベーションも下がります。テレビは、かなり前からさほどおもしろいとは思えなくなり、興味のある番組だけ録画してパソコンで見ています。ネットは使いますし、SNSもやっていますが、これも最近は、以前ほどおもしろいとは思えなくなっています。今日、午前中は、街道歩きについて下調べ。伊勢別街道佐屋街道美濃路などを歩きたいと思っています。3つの街道ともルートは調べ終え、伊勢別街道について街道沿いにある名所旧跡などのチェックを始めたところです。

0325mousikomi  ところで、来年度の市民大学郷土史学科のネットでの申し込みが今日から始まりましたので、早速、手続きを完了。これまで通り、講師は桑名市博物館の元館長にして歴史専門官の大塚由良美先生。来年度のテーマは「描かれた桑名を紐解く-名所図会や浮世絵に描かれた桑名-」ということで、これまた興味深い。是非とも受講したいものです。

 オマケ。「最近の~はつまらない。昔はよかった」というような繰り言をつぶやくようでは、年を取った証拠でしかありませんでした。書いてから、自分でも笑えてきました。何か、新しいことを考えるか、見つけるか、つくりだすかした方がよさそうです。

2024年3月24日 (日)

九華公園でソメイヨシノ、1輪開花(微笑)……堀には、セグロカモメ

Dsc01075c_20240324140501  曇りのち雨という予報でしたので、雨が降る前にと思って、今日は7時から散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、シティ・ホール、常盤町、老松公園、寺町と6.0㎞。2時間ほどの散歩で、雨には降られずに済みました。

Dsc09876c_20240324140501  わが家の前の住吉入江には久しぶりにヒドリガモたちが来ていました。2ペアにオスが2羽。住吉神社のところでツバメが2羽飛ぶのを見ました。3月18日以来、今シーズン2回目(2024年3月18日 :ツバメ見参)。住吉水門のところにアオサギがやって来ました。アオサギを見るのは、かなり久しぶりでしたから、写真を撮ろうと思って近づいた途端に逃げられました(苦笑)。

Dsc00094c_20240324140501 Dsc00130c  七里の渡し跡には何もいません。川口水門の外の揖斐川にオオバンが2羽。三之丸公園のところにハクセキレイが1ペア。公園には、ツグミが1羽。三の丸水門にヒドリガモのオスが3羽、メスが1羽。柿安コミュニティパークではツグミ3羽、カワラヒワ、ムクドリ、スズメのほか、堀にコガモが7ペアも。上陸して休んでいました。

Dsc00241c_20240324140601 Dsc00324c  九華公園には7時20分過ぎに到着。相撲場あたりでコゲラの鳴き声がしたのですが、姿は見つけられず。奥平屋敷跡でカワラヒワ。ツグミ、シジュウカラも来たのですが、写真は撮れず。二の丸跡で、ツグミ。

Dsc00390c_20240324140601  今日は、堀に珍客到来。待っていたのです。セグロカモメ。町屋川ではほぼ必ず見られるのですが、九華公園では何回かやってくるのだけなです。先日、散歩友達のYさんはご覧になったのですが、私は見られませんでした。貫禄があります。

Dsc00305c_20240324140501 Dsc00493c_20240324140601  ユリカモメは、22羽。堀端や、橋の上に立つと、エサをもらえるかと思って、急行してきます。今日は、夏羽へのモデルチェンジがかなり進んだ個体はおらず。

Dsc00278c_20240324140501 Dsc00778c  カモは、キンクロハジロが68羽(左の写真)。減りましたが、最近ではこれくらいの数が普通でした。ハシビロガモは13羽、ホシハジロは1ペアとオス1羽。今日は、ヒドリガモが1ペア、再登場していました(右の写真)。

Dsc00559c_20240324140601 Dsc00627c  本丸跡で今日もソメイヨシノをチェックしてきました。先日も書いた、本丸跡の時計塔と藤棚の間のところ。1輪だけ咲いていました(微笑)。たぶんまだ気づいている人はいません。右は、野球場の南にあるしだれ桜。

Dsc00835c_20240324140501 Dsc00913c_20240324140501  内堀公園ではツグミの鳴き声を聞き、新築公園ではジョウビタキのオスを見たものの、どちらも写真は撮れず。シティ・ホールへは、またもや薄墨桜を見てきました。

Dsc00894c_20240324140501  樹勢がずっと以前よりは衰えたと先日書きました。この木の根元に令和4年に植えられた若木があるのですが、かなり細くて、きちんと成長しているのかよく分かりませんでした(芝生養生中ということで、近くには行けず)。

Dsc00976c_20240324140501  わが家の前の住吉入江に戻ってきたら、カンムリカイツブリが来ていました。ここに水鳥がいると、うれしくなります。

Dsc00886c  3月も残り1週間あまりとなりました。早いものです。今週は、稲沢へウォーキングに行くつもりですが、週間予報とにらめっこ中。土曜日は、菰野にある社会福祉法人の評議員会が予定されています。

2024年3月23日 (土)

サギソウは縮小再生産(苦笑)

Img_8827c_20240323113801 240323amedas  雨のち晴れ、最高気温は10℃という予報です。明け方から雨が続いています。11時20分現在の気温は、5.6℃と寒くなっています。いつもなら「晴歩雨読」なのですが、今日は「雨耕の日」(微笑)。

Img_8807c_20240323113801  そろそろやらなくてはと思ってはいたものの、お彼岸の頃でいいかという気持ちもあって、ようやく今日になってサギソウの株分けに取り組みました(というほど大げさな作業ではありません)。去年は、16株を6鉢に植えました(2023年3月14日:ツバメ見参!……ようやくサギソウの株分けを完了)が、今日、この6鉢をチェックしたところ、14株となっていました。ただし、大きく育って、字義通りの「株分け」をするまでもありませんでした。かなり小さいものが大半という結果で、「縮小再生産」となっていました(苦笑)。

Img_8811c_20240323113801 Img_8815c_20240323113801  寒い中、鼻水をすすりつつ、ときどき部屋に戻って暖をとりながら作業を進め、今年は4鉢。鉢数も縮小で苦笑せざるを得ません。今年も芽が出始めていて(といいますか、実は、昨年秋くらいから芽が出ていたりしました(2023年9月11日:やっぱり雨に降られたか(笑)、2023年11月10日:「雨読」の日))、ちょっと焦ったのですが、あのサギが舞うような、白い花が咲いてくれることを願っています。

230629sagiso  ちなみに、去年は7月末の時点で、わが家に置いておいた5鉢のうち3鉢で花が咲いたものの、残りの2鉢は、葉っぱは出ていて、元気そうなのに、茎というか、花芽というか、出て来ませんでした。このときから「縮小再生産」が決まっていたのでしょう。写真は、昨年6月29日のもの(2023年6月29日:カラスとスズメのみ(苦笑))。

240323121040625c 240323121111606c  オマケ。午前中は、家内と娘が出かけ、私は留守番をしながらサギソウの株分けをしていました。朝刊に入っていた近所のスーパーの折り込み広告に「駅弁大会」の文字があり、「うまそうだなぁ」とつぶやいておきました。そうしたら、明石のたこ飯を土産に買ってきてもらえました。淡路屋さんの「明石名物 春のひっぱりだこ飯」です。つぶやいてみるものですねぇ(微笑)。ひょっとしたら、昨日、誕生日だったから??

2024年3月22日 (金)

冬鳥は少なくなってきたか?

Dsc09011c_20240322145401  気温は、昨日と同じ11.3℃ですが、晴れて、風が弱いので少し暖かい感じがします。いつものように、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.5㎞。

Dsc09068c_20240322145401  冬鳥が少なくなってきた印象があります。拙宅前の住吉入江から住吉水門あたりには、今日も水鳥はいません。揖斐川には、夏羽になったカンムリカイツブリが1羽。揖斐川には、他に水鳥の姿はありません。七里の渡し跡も同じ。

Dsc09101c_20240322145401 Dsc09109c  三の丸水門の上流側の高水敷にヒドリガモたちが集まっていました。毎年、3月頃に見られる光景。私は、ここに集まって、一斉に北の国に帰っていくのではないかと思っていますが、根拠はありません。最初は、この3倍くらいの数がいたのですが、私が不用意に除いたら、半分以上が揖斐川に逃げてしまったのです。

Dsc09125c_20240322145401 Dsc09165c  三之丸公園では、シメがいたのですが、ずいぶん離れていたのに、逃げられました。代わりにではありませんが、ここにもヒドリガモ。1ペアがゆっくりしていました。柿安コミュニティパークの堀には、カンムリカイツブリ。ほかには、コガモが6ペアとメス1羽、上陸してお休み。オオバン1羽と、キンクロハジロのメス3羽。

Dsc09231c_20240322145401 Dsc09337c_20240322145401  九華公園に着いて、相撲場あたりでカワラヒワ。1羽のみでいました。奥平屋敷跡では、ツグミ。今日は静かで、ほかに来たのはハクセキレイ1羽、カワラヒワ、ドバト、ハシボソガラスくらい。二の丸跡でも、ツグミを見たものの、遠いところ。

Dsc09294c_20240322145401 Dsc09280c_20240322145401  ユリカモメは、19羽。管理事務所近くの旧アヒル小屋のあたりにいます。ときどき飛び立って、堀の上空を回っていました。

Dsc09436c_20240322145301 Dsc09407c  こちらは、久しぶりに撮れた飛翔シーン。カイツブリは、今日も来ていました。二の丸堀の東側エリアでカモに混じっています。

Dsc09468c_20240322145301  カモは、キンクロハジロが104羽と、今日も100羽を越えていました。ハシビロガモは15羽、ホシハジロは1ペアのみ。ヒドリガモは見当たらず、もう帰ってしまったかも知れません。

Dsc09624c_20240322145301 Dsc09610c_20240322145301  カモの写真、ワンパターンから抜けようと思い、野球場の南の堀の石の上で休んでいるところを狙ってみました。かなりのクローズアップです。左の写真はオス、右はメス。

Dsc09240c_20240322145401 Dsc09504c_20240322145301  九華公園では、明日から「さくらまつり」。去年までは4月1日からでしたが、最近は開花が早かったので、日程を早めたのでしょうが、ソメイヨシノはまだ咲いていません。左の写真は、昨日と同じところにて。露店の準備も始まっていますし、明日からライトアップと堀めぐりの予定ですが、結果的には、時期尚早。週末から火曜あたりは天気も悪そうです。

Dsc09723c_20240322145301  Dsc09801c 貝塚公園では、シロハラ。ツグミも見たものの、写真は撮れず。内堀公園でもツグミ2羽がいたのですが、トラブっていて両方ともどこかに飛び去ってしまいました。拙宅前の住吉入江に戻ってきたら、ここにもカンムリカイツブリが来ていました。

Dsc09254c_20240322145401 Dsc09388c_20240322145401  記録。九華公園の神戸櫓跡にある松の木にカワウが巣をつくっています。まだ小さい印象がありますが、巣作りをしているのか? とも思っていました。今朝は、1羽が木の枝をくわえてやって来ましたので、作業はしているようです。左の写真は西側から、右の写真は南側から撮ったもの。南北に少しズレて、上下にあります。この大きさではいずれもまだ卵を産むことは難しい気がします。

Dsc09770c_20240322145301 Dsc09742c_20240322145301  オマケ。今日は、私の誕生日です。古希直前という年齢になりました。何度か書きましたが、非常勤先は来年度で定年。市役所関係の仕事も、老害で迷惑をかける前に、来年度で身を引いた方がよいかもと思っています。が、個人的には、引き続きこれまでのモットー通り、「晴歩雨読」「淡々と飽きもせず……」「散歩生活ときどき仕事」で暮らしていこうと思っています。多くの皆さんも同様かも知れませんが、若い頃には、こんな年齢になることなど想像もしていませんでした。まぁ現実は、現実ですから、それを受け入れてというか、前提にしてというか、やらざるを得ません(微苦笑)。しかし、老眼、モチベーションや持続力の低下は、いかんともしがたく悩ましいところです。ハクモクレンは京町にて、レンギョウは内堀南公園にて。

2024年3月21日 (木)

イソヒヨドリのオスのさえずりを聞く……近所の桜の様子も見て回ってくる

Dsc08995c Dsc08999c_20240321145301  朝は0.5℃と冷え込みました。日中は、11.0℃になっていますが、冷える感じです。冒頭の2枚の写真は、散歩から帰ったときのものですが、多度山から雲が流れ来るのは真冬の空と同じ。藤原岳は、冠雪しています。どうりで寒いはず。今朝は家事に手間取って、散歩に出たのは8時40分。住吉神社、九華公園から中橋、桑名宗社、内堀公園、紺屋町、柿安シティ・ホール、常盤町、老松公園、寺町と6.1㎞。2時間ほど。

Dsc07969c_20240321145501 Dsc07949c  今朝も住吉入江から住吉水門あたりには水鳥の姿はありませんでした。七里の渡し跡には、ヒドリガモが13ペアと、オスが1羽。コガモのオスも1羽、混じっていました。写真はありませんが、オオバンも1羽。

Dsc08054c_20240321145501  Dsc08065c_20240321145501 三の丸水門の下流側の高水敷でイソヒヨドリのメス。高水敷の端っこにいましたので、草かぶりの証拠写真です(苦笑)。柿安コミュニティパークの堀には、コガモのペアが2組。

Dsc08077c_20240321145501  さらに、オオバンが、なんと5羽も。

Dsc08158c_20240321145401 Dsc08185c  九華公園に着いたのは、9時頃。いつもより1時間遅れですので、散歩友達はほとんどいません。奥平屋敷跡では、ツグミがたぶん2羽。これらの写真はほぼ同時に見たツグミ。ほかにも見たのですが、たぶんこのどちらか。

Dsc08206c_20240321145401 Dsc08416c_20240321145401  二の丸跡では、カワラヒワ。今日も、カワラヒワはあちこちで見ます。本丸跡で、ジョウビタキのオスの証拠写真。ジョウビタキを見ることが少なくなった気がします。

Dsc08107c_20240321145401 Dsc08320c  ユリカモメ、今日は31羽。旧アヒル小屋のあたりや、二の丸橋の欄干に集まっています。

Dsc08226c_20240321145401 Dsc08239c  カモは、キンクロハジロが106羽。先日の最多記録を更新。ハシビロガモは12羽。ホシハジロはペアが1組と、オス1羽。ヒドリガモは見当たりません。写真左はホシハジロのメス、右はオス。

Dsc08569c  今日も、カイツブリが1羽来ています。外周遊歩道の東側に近いところにいるのを見つけ、木やツツジの植え込みの陰から近づいて、割と近いところからこの写真を撮ることができました。

Dsc08627c_20240321145301 Dsc08659c  中橋では、ゴイサギの集合場所をチェックしたのですが、今日いたのはホシゴイ1羽。ゴイサギの幼鳥です。ゴイサギとホシゴイがたくさんいる木と、堀を挟んで対岸の木陰にいました。桑名宗社(春日さん)では、確か今時分、コブシが咲いているのではないかと思って見に行ったのですが(2022年3月25日:今シーズン初めてツバメを撮影……春日さんで「眺憩楼」、石取会館で江戸時代の祭車を見る)、咲いていたのはわずか。つぼみの方がたくさんでした。ここには「金龍桜」もあります(2022年4月4日:今日こそが絶好の花見日和)。

Dsc08681c_20240321145301 Dsc08759c Dsc08728c_20240321145301  内堀公園と、新築公園でもツグミ。最近になって、あちこちでツグミをよく見ます。内堀公園から新築公園に行くときに、桑名市博物館の南側を通ります。イソヒヨドリの囀りが、博物館の屋上からよく聞こえてきました。

Dsc08326c_20240321145401  ところで、九華公園の朝日丸跡にある陽光桜が、ついに咲き始めました。植えられて2~3年くらいの若い木です。公園内には、ほかにも比較的最近植えられた桜の木がありますが、残念ながら、「植えっぱなし」で世話がされていませんので、根付いたものはほとんどありません。

Dsc08481c_20240321145301  九華公園のソメイヨシノで、もっとも早く咲くのは、本丸跡の時計塔と藤棚の間にある木々。今日見たら、かなり膨らんで、ピンク色になったものが多数ありました。ここは日当たりがよいのと、本丸跡の中央で、堀から離れているため、比較的早く咲くのではないかと思っています。

Dsc08503c_20240321145301  さらに、野球場の南の堀沿いにはしだれ桜のちょっとした並木があります。このしだれ桜も古木が多く、つぼみが減ってきていますが、今日、咲いているのを見つけました。今週は寒くなってはいますが、桜のシーズンもすぐそこに来ているようです。

Dsc08904c Dsc08848c_20240321145301  柿安シティ・ホールには、薄墨桜の、これまた古い木があります。10年以上前でしたか、キノコが生えて樹勢が衰えてしまったことがありました。その後、樹勢は十分に回復したとはいえませんが、ある程度の花をつけるようになっています。まだ、満開ではありませんが、かなり咲いていました。根尾谷にある薄墨桜の二世だそうです。この桜は、蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには特異の淡い墨色を帯びてくることから「淡墨桜」と名づけられているそうです。満開のときには確かに白っぽい感じがしますが、淡い墨色というのは、私にはよく分かりません。今年はきちんと見てみることにしましょう。 

Dsc08948c  という次第で、ツグミが多かったものの、イソヒヨドリのオス、メスもいましたし、ご近所の桜の様子も見て回れましたので、まぁ満足。ソメイヨシノ、しだれ桜、薄墨桜と楽しみです。最近、御衣黄を見ていませんので、今年は見て回りたいものです(2021年4月3日:河口堰、サギ山そして「緑の桜」チェック)。

2024年3月20日 (水)

授業資料は一通り完成……余談は三河弁

240320101859025c 0320rader  晴れ/曇りときどき雨か小雪という予報でした。結局、アメダスの記録にはほとんど出ないくらいの雨が降ったり、やんだりしています。午後からは、風がとても強くなってきました。雨のやみ間を狙って散歩に行けないかと思っていたのですが、断念。雨雲は、敦賀あたりから琵琶湖の北部を経て、断続的に流れ込んできます。気温は、10.1℃。

Rejume  それ故、今日は「雨読の日」です。午前中に4月からの授業の準備をほぼ終えられました。授業は、パワーポイントを使って進めます。左の画像は、学生たちに配付する「配付資料」。A4サイズ1ページに2枚のスライドを収めています。初めの頃は、1ページに4枚のスライドを入れた資料をつくっていましたが、自分が老眼が進んで見にくくなったことと、メモがとりにくいだろうと反省したことから、10年あまり前からはこのスタイルです。教科書は指定していません。これを15回分集めると、教科書の代わりになるはずです。教員になったころは、板書しながら授業を進めていましたが、それはいまから30数年前のこと。今では、パワーポイントがないと話ができないということはありませんが、話すべき内容や、図表が全部載せられますから便利です。私にはそういうスキルはありませんが、パワーポイントのスライドに動画を埋め込んで、それを授業に使う先生もあります。

240320073055150c  散歩に出ておりませんので、余談のような話ばかりです。今朝、メ~テレ(名古屋テレビ)の「ドデスカ!」で、私の郷里の方言である「三河弁」の話題が取り上げられていました。ここには、10の表現が挙げられていて、街角でさまざまな年代の方に、「普段使うか」「意味が分かるか」を取材した結果が放送されていました。私自身は、「ちんじゅう」は知りませんでしたが、それ以外の9つは「身に染み込んで」います(笑)。今も三河弁が出ないことはないのですが、子どもの頃はどっぷりと浸かっていました。「じゃん」「だら」「りん」は三河弁の代表と思いますが、ほかに「いる」を「おる」と表現します(たとえば、「お父さん、家におる」は、「父は家にいる」という意味。これが敬語になると「おらさる」。小学生のときに「先生、いらっしゃる?」と誰かに聞くのに「先生、おらさる?」といっていました)。スイカなどを水につけて冷やすことは、「ひやかす」でした。こちらに去年6月のドデスカ!で放送された三河弁の調査結果が載っていますが、60代以上は9割の人がすべての意味が分かるそうですが、30代~50代のミドル世代がよく使う言葉は、「じゃんだらりん」「ど~」「さばくる」の3語で、そのほかの方言は、意味はわかるが使わないという結果だったとあります。ちなみに、老若男女が使う、絶対的人気を誇る三河弁は、「~りん」。「好きにしりん!」「やりん!」が可愛いということでした。そういえば、私が無意識に口に出すのも、この「りん」のような気がします。どローカルで、ど個人的な話題で失礼しました(爆)。
 なお、こちらにKATCHというケーブルテレビ会社が作った「聞きとれたら、あなたも三河人!三河弁マスターによる特別講座」という動画があります。

【付記】 記事を書いてから、子どもの頃使っていた三河弁がさらに蘇ってきました。表現と意味は、念のため、上記のKATCHのサイトで確認しています。

  • 「ごんずり」……ごみ
  • 「ふちゃる」……捨てる
  • 「いざる」……ずらす・ずれる
  • 「だんなし」……お金持ち
  • 「あんべがわりい」……体調がすぐれない
  • 「けなるい」……うらやましい
  • 「ふんごむ」……ぬかるみに足や車輪がとられる
  • 「づつない」……満腹で苦しい
  • 「はらぎし」……腹いっぱい
  • 「まわし」……準備・支度
  • 「やっとかめ」……久しぶり
  • 「よばっとる」……呼んでいる
  • 「いせくれる」……からかう
  • 「ほえ」……ねえ・ちょっと
  • 「ぢまめ」……落花生
  • 「おくれる」……下さる

 ほかにも、あります。「なんですか?」と聞くときに、「なんだへー」といっていました。自分で聞いておいて、自分で「へー」と返事しているとよその地方の人にからかわれたとオヤジがいっていましたっけ。

 ちょっと調子に乗って、さらに追加しますが、「そうでしょう?」というように同意を求めるときには、「ほうだらあ」といっていたのを思い出しました。まぁ、「ほれくらいにしときん」といわれそうですから、この辺にて……。

2024年3月19日 (火)

ツグミ、ツグミ、ツグミ……

Dsc07888c  最高気温は13.0℃ですが、風が昨日より弱いので、昨日よりはるかに過ごしやすい日です。7時半からいつも通りに散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、京町、寺町と歩いて、いったん帰宅。その後、駅方面へ所用で出かけ、歩いたのは、6.8㎞。徒歩生活です(微笑)。

Dsc07118c_20240319154001  住吉入江から住吉水門のあたりには、水鳥はほとんどいませんでした。水門のところにオオバンが1羽いたのみ。ほかにいたのは、ハクセキレイ1羽。ハクセキレイさんは、身繕いの最中でした。揖斐川にはカンムリカイツブリが1羽。昨日見た、かなり夏羽になったものと思います。

Dsc07194c_20240319154001 Dsc07218c_20240319154001  七里の渡し跡では、ヒドリガモが2ペアと、オス1羽。ヒドリガモは、岸壁に着いた藻のような物を食べています。動きがシンクロしているのがおもしろい。ほかにはコガモのオス1羽(右の写真)と、オオバンが1羽。

Dsc07267c_20240319153901 Dsc07281c  三之丸公園でツグミ2羽。たいていここにはツグミが2羽います。ムクドリやスズメもいます。

Dsc07301c Dsc07402c  三の丸水門近くの高水敷を覗いたら、ここにもツグミがいました。さらに(笑)、柿安コミュニティパークのソメイヨシノにもツグミ。笑えてきます。シジュウカラも2羽いたものの、うまく撮れず。

Dsc07353c Dsc07364c  コミュニティパークの堀には、コガモが4ペア。オオバンが2羽。住吉入江からこのあたりにかけて水鳥が少なくなってきました。

Dsc07431c_20240319153901 Dsc07594c_20240319153901  九華公園は静か。ヒヨドリやカラスが少ないのです。奥平屋敷跡で最初に見た鳥もツグミ。今日は、ツグミの当り日のようです。しばらく待っていると、カワラヒワたちが何羽もやって来ました。いずれもペアで行動していますが、ペアを一緒に撮ろうという試みは失敗。

Dsc07506c_20240319153901 Dsc07515c  ハクセキレイもやって来て、ミミズらしきものをとらえていました。苦手な方、嫌いな方は、写真をクリックなさらないでください。ほぼ一瞬のうちに飲み込んでいました。ほかには、今日は、公園のあちこちからウグイスのさえずりが聞こえてきました。どれもだんだんと上手になってきています。

Dsc07787c  本丸跡では、シメ。例年、本丸跡の真ん中にある木の下で、よくエサをついばんでいるのを見たのですが、今年は数えるほどしか見ていません。

Dsc07718c_20240319153901 Dsc07479c_20240319153901  ユリカモメは今日は数羽のみ。カモはキンクロハジロが93羽も! 今シーズン最多記録を更新。ハシビロガモは18羽(右の写真はオス)、ヒドリガモは2ペア、ホシハジロは1ペアとオス1羽。今頃になって、キンクロハジロがこんなに増えるとは、いつもの年とは様子が異なります。カイツブリは今日は来ていません。

Dsc07863c_20240319153901  九華公園の外周遊歩道でも、ツグミ。これで今日見たツグミは、合計6羽。やはり今日は、ツグミ・デーです。

Dsc07662c_20240319153901 Dsc07685c_20240319153901  九華公園の神戸櫓跡の松の木にカワウが集まっています。北西側に、ほぼ上下に巣が2つ。先日、少しずつ大きくなっているようだと書きました。カワウは巣にいるようですが、何をしているのかはよく分かりません。右の写真は、カワウが集まっているところ。去年はこちらにも巣があったのですが、今年は巣が作れそうな状況ではありません。それでも、木の枝をくわえて来たカワウがいます。何をするのでしょう? カワウの巣についてはよく分からないことが多々あります。継続観察です。ちなみに、カラスが複数箇所で枝をくわえてきていますが、いずれも松の木の高いところで、下からはうまく様子が窺えません。こちらも粘り強く観察を続けましょう。このあとの公園では、今日は鳥はほとんどいませんでした。

Dsc07879c_20240319153901  ほぼ余談。寺町商店街の東にある寺町堀に沿った道路と、荷捌き場(≒駐車場)では、今日から舗装のやり直し工事が始まりました。22日までの予定。

Dsc07730c_20240319153901  ところで、朝日丸跡にある陽光桜、もう咲いたかと思ったのですが、まだでした。先だって、4月からの授業の準備について書きました。少しずつ進めてきて、やっと最終回のところまで来ました。統計資料の新しいものがまだ出ていないところがあるのですが、それを除くとほぼ完了。1両日中には終えられそうです。

2024年3月18日 (月)

ツバメ見参

Dsc06163c_20240318154301  いきなりですが、今日のハイライトから。九華公園上空にツバメが登場しました。奥平屋敷跡上空で、たぶん虫を捕まえて食べていたと思います。今日見たのは、1羽のみ。去年は3月14日に初めて見ています(2023年3月14日:ツバメ見参!……ようやくサギソウの株分けを完了)。

Dsc07112c_20240318154201  さて、昨日とは一転して、今日は真冬に逆戻りしています。昨日が、今日のような天候でしたら、明星駅から旭酒造まで行けなかったかも知れません。というのも、昨日の記事にも書きましたように、田園地帯を5㎞ほど歩かねばなりませんでしたから。今日は、最高気温11.7℃、最大風速8.3m/s。風が強いところでは、飛ばされそうでした。

Dsc05713c Dsc05748c  住吉入江のわが家に近いあたりには、キンクロハジロのオスが2羽。寝ているようで、実は寝ておらず、ちゃんとこちらを見ています。住吉水門の内側には、ヒドリガモが6ペアと、オス1羽。ほかにキンクロハジロのオスが1羽。最近、オオバンは見なくなりました。

Dsc05847c_20240318154401  七里の渡し跡には、ヒドリガモが5ペアと、オス1羽。どこでも、何故かペアになっていないカモがいます。

Dsc05875c_20240318154401 B5dab535  揖斐川には水鳥はほとんどいませんでしたが、この1羽だけ。カンムリカイツブリです。ほぼ夏羽になっています。右の写真のカンムリカイツブリは、今年1月30日に住吉入江で撮ったもの(2024年1月30日:今日は久しぶりのヤマガラに、ジョウビタキのオスデー)。違いがよくお分かりいただけると思います。

Dsc05979c_20240318154401  柿安コミュニティパークの堀には、コガモ4ペアと、メス2羽が休憩。キンクロハジロのメスが3羽、オオバンが1羽。

Dsc06095c_20240318154401 Dsc06130c_20240318154301  九華公園の奥平屋敷跡では、シメがまずは出て来たのですが、木陰で遠くて、写真は割愛。続いて、いつものシロハラ。頭に白い斑点があるので、容易に区別できます。ツグミもこのごろよく来ます。

Dsc06320c_20240318154301  奥平屋敷跡でほかには、ハクセキレイ。カワラヒワや、ヒヨドリ、ドバトも来ていますが、折からの強風で数は多くはありません。

Dsc06727c_20240318154301  鎮国守国神社を歩いていたら、ジョウビタキのオスが目の前にやって来ました。本当に「目と鼻の先」。2メートルくらいのところです。35mm相当で477mmズームで撮ってノートリミングの写真です。

Dsc06483c_20240318154301 Dsc06515c  ユリカモメは、37羽ほど来ていましたが、あのガングロが気になります。探したら、今日もいました。前面の方は、まだ真っ黒にはなっていないのが、笑えます。

Dsc06815c_20240318154301 Dsc06854c  カモは、キンクロハジロが80羽、ハシビロガモが15羽、ヒドリガモが2ペア、ホシハジロはオスのみが2羽。今日も、カイツブリがキンクロハジロが1羽、やって来ています。

Dsc05983c_20240318154401 Dsc06004c_20240318154401  閑話休題。九華公園に「桑名城堀めぐり」の看板が出て来ました。今年から大人は¥800になっています。 乗船場の準備も始まっています。

Dsc06645c  船も一隻が堀に係留されていました。一周15分ほどです。と書きながら、この私は一度も乗ったことはありません。

Dsc06911c_20240318154301 Dsc06957c_20240318154301  貝塚公園でも(左の写真)、内堀公園でもツグミ(右の写真)。

Dsc06566c_20240318154301 Dsc06792c_20240318154301  ところで、九華公園の朝日丸跡にある陽光桜。もうじき咲きそうになってきました。シダレザクラのつぼみも色づいてきています。しかし、こちらは木が古くて、枯れてきているものも多くなっています。

Dsc06963c_20240318154301 Dsc06974c_20240318154301  京町あたりを歩いていたら、「魚菜屋 YAmA」さんがオープンしたようでした。新しいコンセプトの魚料理のようですし、スイーツもあるようです。が、なかなかよいお値段。家内は、友人と出かけるとかいっています。

Dsc06994c  さらに余談。お彼岸に入りましたので、恒例の御坊さんお参りに行ってきました。

Dsc07011c_20240318154301  しばらく寒さが続くようです。週末に雨になって、また、春の陽気が戻りそうです。寺町の河津桜は、寒暖をくり返しているためか、花は長持ちしている印象があります。しかし、ソメイヨシノの開花は、当初の予想よりも遅くなりそうな気がします。そういう中、私は、授業の準備をさらに進めないといけません。

2024年3月17日 (日)

20240317近鉄ハイキング酒蔵みてある記「銘酒『伊勢旭』旭酒造をたずねて」へ(一回完結)

Img_8457c_20240317161101  晴れ間もあるという予報でしたが、ほぼ曇り。帰りの電車では鈴鹿、四日市あたりで雨が降っていましたし、桑名駅から自宅までの間でも小雨でした。しかし、ハイキング中は、雨に降られることもなく、歩きやすい陽気でした。ということで、予定通りに、近鉄ハイキング酒蔵みてある記「銘酒『伊勢旭』旭酒造をたずねて」に行ってきました。今回は、一人旅。立ち寄り先も少なかったため、記事も一回で完結。桑名では、最高気温は16.8℃でした。

Img_8460c_20240317161101 Img_8435c  近鉄桑名駅を7時52分に出る宇治山田行き急行で近鉄松阪駅まで。松阪には8時55分着。9時6分発の賢島行き普通に乗り換えて、近鉄明星駅に9時19分着。¥1,290。松阪駅から乗った普通電車は、ミジュマル・トレインでした。これに乗ったのは、去年7月15日の「伊勢河崎ウォーキング」以来2回目(2023年7月20日:20230715伊勢河崎ウォーキング(その3)……倉田山公園、松尾観音寺、倭姫宮、日蓮聖人誓願の井戸、正寿院、光明寺を経て宇治山田駅へゴールにて「完」)。

240317khmyojo  こちらが今日歩いてきたルートマップ。電車としては、明星駅から斎宮駅まで1駅なのですが、明和町大淀の方を大回り。もらったコースマップには約11㎞とありました。立ち寄り先は多くはなく、伊勢旭酒造、佐々夫江行宮跡、カケチカラ発祥の地記念碑、隆子女王の墓、史跡公園さいくう平安の杜の5ヶ所。9時25分にスタートしました。明星駅で乗降したのは、初めて。

Img_8469c_20240317161101 Img_8477c_20240317161101  近鉄ハイキングのWebサイトに「山田線・明星駅~田園地帯~旭酒造……」とありましたが、まさにその通り。旭酒造まで5㎞あまりですが、その間、ほぼ田園地帯でした。ひたすら歩きました。もちろんところどころに住宅地や、グラウンド、太陽光発電などがあります。

Img_8501c_20240317161101  国道23号線を越えて、大淀東交差点のところで三重交通の「ミジュマルバス」に遭遇。調べてみたら、小型電気バス(9001号車)で、三重交通が伊勢市より受託しているコミュニティバス(おかげばす)でした。この路線は、山大淀から伊勢赤十字病院まで運行されています。

Img_8520c_20240317161101 Img_8536c_20240317161101  スタートからほぼ1時間で、伊勢旭酒造に到着。5㎞あまりをかなり速いペースで歩いてきました。旭酒造の酒蔵みてある記は、ずっと以前から興味があり、来たかったところ。明和町のゆるキャラである「めい姫」も来ています。斎王と斎宮をずっとそばで見ていたノハナショウブが、斎王にあこがれ続けるうち、その思いがめい姫の姿になったといわれています。みんなからちやほやされるのがだーい好きな、自称「いとをかし」なお姫様だとか。

Img_8525c_20240317161101 Img_8646c_20240317161201  それはさておき、今日の酒蔵みてある記でも、コースマップに割り振られた番号で抽選会があり、まずはそちらへ。ちょっとだけ期待したのですが、前回の丸彦酒造に続き、今回も敢えなく敗退(苦笑)。私の番号は、#135でした。下2桁が30ならばタオル、同じく40であれば大吟醸アイスクリームだったのに。

Img_8529c_20240317161101 Img_8533c_20240317161101  続いて、試飲。今回は、無料。銘柄は、「上撰 伊勢旭」。神宮にも奉納されるお酒でした。無料ですので、カップサイズは右の写真の通り。今日は、ここから斎宮駅まで5㎞半ほど歩かねばなりませんし、一人旅でしたから、この無料試飲1杯だけ(笑)。1合瓶も売っていたのですが、それを飲んだら歩くのに難儀しそうです。

Img_8544c_20240317161101 Img_8795c_20240317161201  直売所では、いつものように土産に4合瓶をゲット。純米大吟醸酒です。¥1,500。ちなみに、伊勢旭酒造さんのWebサイトを見ると、鳥羽一郎さんの「兄弟船」という演歌にちなんだ「兄弟船」というお酒もあるようでしたが、直売所には出ていませんでした。

Img_8592c_20240317161101 Img_8567c_20240317161101  抽選にはずれ、試飲も済ませ、土産も買いましたので、サッサと次の目的地へ(現役の頃、「用事が済んだらサッサと帰る」というのが、モットーの1つでした)。旭酒造さんからすぐ近くの水田の中に「佐々夫江行宮跡(ささふえあんぐうあと)」があります。リンク先には、「倭姫命が伊勢の地に入られてから、大淀に御船をとどめてつくったお宮跡」とありますが、「行宮」であれば、倭姫命がしばらくここにとどまられたところであろうと思います。

Img_8577c_20240317161101  現在、山大淀の西、笹笛橋の近くには田の中に1mほどの高さの碑が立ち、「竹佐々夫江旧跡」と刻んであるのですが、勝手には入っていけませんので、望遠でこの写真を撮ってきました。

Img_8609c_20240317161101  佐々夫江行宮跡から笹笛橋で笹笛川を渡ると、すぐに「カケチカラ発祥の地記念碑」があります。ここも、その名前が不思議な気がして、一度来てみたかったところです。

Img_8618c_20240317161101  「斎宮」を構成する文化財の中に「カケチカラ発祥の地」というものがあります。説明では「神嘗祭に初穂の稲束を伊勢神宮の内玉垣に懸け、国の永遠の繁栄を祈る懸税(カケチカラ)行事の発祥の地」とあります(こちらに詳しい話が載っています)。

Img_8626c_20240317161101  要約しますと、一羽の真名鶴が、根は一株で八握穂に茂っている稲を示し、倭姫命がそれを大神に捧げたという伝説があり、懸税(かけちから)/毎年10月に伊勢神宮で行われる神嘗祭で内垣に掛けられる稲束)の発祥の地とされ、記念碑が建てられています。懸税は、 上代、稲の初穂を、穂のまま青竹にかけて神に供えたもので、伊勢神宮では、現在でも神嘗祭のときに、内宮、外宮の正宮や、別宮の御垣(みかき)に稲束が掛けられるそうです(こちら)。

Img_8672c_20240317161201  カケチカラ発祥の地記念碑からまた国道23号線をくぐって、次の目的地に向かってひたすら歩きました。それは、「隆子女王の墓」。斎王の中にはわずか5歳で選ばれ、親や都から遠く離れた斎宮で寂しく辛い思いをされた斎王もいました。斎王として遣わされた醍醐天皇の孫女「隆子女王」は斎宮で亡くなった初めての斎王。隆子女王の年齢はわかっていませんが、少女と考えられます。隆子女王は、安和2(969)年に斎王とされ、2年後の天禄2(971)年9月に伊勢へ群行しました。天延2(974)年閏10月17日に疱瘡(天然痘)を患い斎宮寮で亡くなり、諡号は「小松女院」とされています。初めて斎宮で亡くなった斎王です。わずか在位3年で病死されたため、都に帰ることはなくこの地で手厚く葬られました。隆子女王の墓には、木々が生い茂り清楚なただずまいを見せています。

Img_8680c_20240317161201  隆子女王の墓は、所在地が失われ地域の住民からも斎王の墓だとは認識されなていなかったのですが、墓にまつわる伝承は語り継がれて来ました。それも根拠の一部となり明治16(1883)年3月20日に多気郡馬之上村戸長潮田又吉らから三重県令岩村定高宛てに、馬之上村の「小松塚」を隆子女王の墓とする「上申書」が提出され、「小松塚」は宮内省によって隆子女王墓と決定されています。墓は、現在も宮内庁で管理され、命日を新暦に換算した12月7日には現地で正辰祭が行われているといいます。こちらもご覧ください。

Img_8727c Img_8731c_20240317161201  このあと、明和町中央公民館、町役場、明和中学のあたりを歩いて、11時45分を過ぎた頃、「史跡公園さいくう平安の杜」に到着。斎宮跡には、これまでに3回ほど来ています(2019年6月2日:20190602近鉄ハイキング「斎王まつり 日本遺産斎宮散策と王朝絵巻『斎王群行』」へ(予告編)、2019年10月27日:20191027近鉄ハイキング「昔も今もお伊勢参り~旅10日目~伊勢街道、旅人気分で松阪から王朝ロマンをたどる斎宮跡へ」(予告編)、2021年11月6日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(予告編))。それ故、今日はあちこち見て回ってはいません。

Img_8754c  斎宮駅はもう目の前ですので、公園のベンチでお昼にしました。あら竹商店モー太郎寿司がいいなどと昨日は書きましたが、去年から1個¥1,200に値上がりしていました。ちなみにモー太郎弁当は、¥1,700になっています。これでは、年金生活者のハイキングの昼ご飯にはいかにもお高い。そこで、いつものように、朝、桑名駅で電車に乗る前にファミマで「おむすび&焼きそばセット」(税込み¥390)をゲットしてきました(微笑)。十分です。

Img_8757c_20240317161201 Img_8799c_20240317161201  昼ご飯を済ませてから、「いつき茶屋斎宮跡無料休憩所」で適当な土産がないか、見てきました。ここは無料休憩所であり、土産も売っており、また、軽食(伊勢うどんなど)を食べられるところです。「十二単バウムクーヘン」も売っていましたが、なんと¥2,000を超える値段。そこで、まぁ何でもいいかということで、「斎宮せんべい(¥450)」。伊勢神宮ゆかりの古代米を使っているそうです。普段のおやつにすればちょうどよいという算段。

Img_8761c_20240317161201  余談ですが、この無料休憩所の入り口横にあった飲料水の自販機も、ミジュマル仕様でした。ミジュマルに関したものは、桑名など北西地域よりも、この伊勢志摩方面の方がよく目にする気がします。

Img_8770c_20240317161201 Img_8777c_20240317161201  近鉄山田線斎宮駅には、12時10分過ぎに到着。次の松阪方面の電車は、12時31分発の伊勢中川行き普通。これに乗って松阪まで。松阪着は、12時42分。12時54分に松阪始発の急行名古屋行きがありますので、それに乗り換えて、桑名には14時3分着。¥1,290。斎宮駅で電車を待っていたら、下りホームにミジュマル・トレイン。今日は、ミジュマル・デーかも知れません。

Screenshot_20240317142405c  今日のGoogle Fitのデータ。12.77㎞で、20,485歩でした。朝は、車で桑名駅近くまで送ってもらっています。キョリ測で見ますと、現地では11.2㎞を歩いていますから、歩いた距離はこれくらいでしょう。

Screenshot_20240317121901c Screenshot_20240317121849c  余談その1。今日のハイキングは、「近鉄あみま倶楽部」アプリと連動しています。デジタルでチェックポイントでチェックがあり、踏破賞もデジタルでもらえます。去年9月に続いて2回目。名鉄やJR東海のように、全部デジタル化してあった方が便利な気がします。名鉄ハイキングでは、コースマップもスマホで見られるようです。

Screenshot_20240317074059c Screenshot_20240317143837c  余談その2。昨日、下調べをしていたら、「エキタグ」というデジタルの駅スタンプアプリを見つけました。近鉄でも導入されているということで、早速、桑名駅と明星駅でゲットしてきました。新しいものがあると、すぐに飛びつく傾向があるのです(笑)。

 以上、今日の酒蔵みてある記「伊勢旭酒造」は、これにて「完」。

 

2024年3月16日 (土)

「アンズジロー」か? ……まだまだ「河津桜にメジロ」も

Dsc05707c_20240316143201  今日もよく晴れて、暖かくなっています。14時までで最高気温は、22.6℃。4月中旬から下旬くらいの陽気でしょうか。7時半から散歩に出ましたが、途中で上着を脱いだくらいでした。いつものように住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と周り、5.4㎞。若干短めですが、眠たかったので(苦笑)。

Dsc04659c_20240316143201  住吉入江や揖斐川には水鳥の姿はありませんでした。七里の渡し跡にもオオバンが1羽いたのみ。柿安コミュニティパークの堀には、コガモが2ペア。九華公園までのところろでは、水鳥が少なくなりました。三の丸水門のあたりでは、昨日からヒバリの鳴き声がするように思うのですが、その姿は確認できていません。写真は、桑名七里の渡し公園で咲き始めたユキヤナギ。

Dsc04714c Dsc04746c_20240316143201  船津屋さんの裏手でツグミが2羽(左の写真はそのうちの1羽)。三の丸水門のところでもツグミ(右の写真)。ツグミはあちこちでよく見かけます。

Dsc04776c Dsc04792c  蟠龍櫓の近くでは、イソヒヨドリのメス。このあたりでよく見かけます。柿安コミュニティパークでは、ハクセキレイが3羽。オス2羽にメス1羽。

Dsc04860c_20240316143201 Dsc04882c_20240316143201  九華公園では、鎮国守国神社の社務所裏の堀にコガモが1ペア。仲良く泳いでいます。相撲場のところにメジロ。2羽いました。撮ってきた写真をよく見ると、このあとのシーンでは虫を捕らえて食べていました。

Dsc04965c Dsc04986c_20240316143301  奥平屋敷跡では、ジョウビタキのオス。ハクセキレイも来ていましたが、これはたぶん昨日もいた個体。色模様が似ています。カワラヒワや、ツグミもいましたが、写真はうまく撮れませんでした。上空をコサギが1羽通過していくのも見えました。ほかは、ドバトやヒヨドリが少し。そうそう、2ヶ所でウグイスが鳴いていました。1羽は、さえずってはいたものの、まだまだ修行不足。

Dsc05066c_20240316143301 Dsc05049c_20240316143301  ユリカモメは今日も10数羽が来ていました。ガングロになりかけたものもいます。このユリカモメは、足が片方しかありません。昨日の写真のユリカモメよりこちらの方がより黒くなっていますから、別の個体と思います。

Dsc05197c Dsc05173c_20240316143301  今日もカイツブリは来ていました。カモは、キンクロハジロが47羽と少し減っています。ハシビロガモは14羽(右の写真は、メス)、ヒドリガモは2ペア、ホシハジロは1ペア通すが1羽。

Dsc05274c_20240316143301  貝塚公園では、シロハラを確認。ほかにはヒヨドリがいたくらい。ここで近くにお住まいの散歩友達の女性に久しぶりにお目にかかりました。先月末に90歳になったとおっしゃっていました。「ようやく歩いてる。柿安本店まで行くのがやっと」だそうです。しかし、お元気。

Dsc05325c_20240316143301 Dsc05339c  立教小学校のグラウンドの西にこの木があります。梅より後ですが、ソメイヨシノよりも早く花が咲きます。桃でもなさそうですし、なんだろうと思っていました。ネットで調べた結果、アンズかも知れないと思うに至りました。ただし、自信はありません。開花は春(3~4月頃)で、葉に先立って淡紅色の花を咲かせます。葉は卵円形で葉縁には鋸歯があるといいます。自家受粉では品質の良い結実をしないそうですが、実は6~7月に収穫期を迎えるようです。これから葉や実がなるかを見るともう少しよく分かるかと思います。間違っていましたら、是非ともご教示ください。

Dsc05352c Dsc05405c  この花にメジロが来ていました。とりあえずは「アンズジロー」。これまた勝手なネーミングです。

Dsc05562c_20240316143401 Dsc05635c_20240316143401  寺町商店街では、今日もまた河津桜を一通りチェックしてきました。もちろん花が目的というよりも、これらの写真のように、「河津桜にメジロ」が狙い。割としつこい性格をしているのです(苦笑)。

Dsc05686c_20240316143201  河津桜にはヒヨドリもよく来ています。

Dsc05577c_20240316150201  明日は、近鉄ハイキング酒蔵みてある記があります。「銘酒『伊勢旭』旭酒造をたずねて」という企画で、近鉄山田線明星駅から多気郡明和町大淀にある旭酒造を訪ねます。この企画には前から行ってみたいと思っていたのですが、「約11㎞ 健脚向き」となっていて、旭酒造までは田園地帯をたぶん5㎞ほど歩かねばならないのです。そこから何カ所か回って斎宮駅に戻るコース。どうするか思案中ですが、こちらを見ると楽しそうですねぇ。松阪駅で乗り換える際、あら竹商店の「モー太郎寿司」でも買って、お昼ごはんにすると、モチベーションが上がるかも。

2024年3月15日 (金)

ユリカモメは、ガングロになり始め

Dsc04653c_20240315150301  昨日よりさらに暖かくなりました。今のところ、17.5℃。風は南風で、さほど強くはありません。ダウンジャケットも、手袋もいりません。今朝も7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.2㎞。

Dsc03672c_20240315150401 Dsc03683c  住吉入江には今日もヒドリガモがいましたが、2ペアとオスが1羽。キンクロハジロのオスも1羽。ヒドリガモの数は減り、オオバンも見なくなりました。

Dsc03688c_20240315150301  入り江に面したソメイヨシノの木には、シジュウカラのメスが1羽。オスの姿はありません。

Dsc03772c_20240315150301  七里の渡し跡には、コガモが2ペアと、メス1羽のみ。柿安コミュニティパークの堀にも、コガモが4ペアいただけ。このあたりからヒドリガモやオオバンなど、ほかの水鳥はいなくなりました。

Dsc03801c_20240315150301  三之丸公園では、ツグミが2羽。スズメやムクドリ、ドバトもいます。

Dsc03915c_20240315150401  九華公園の奥平屋敷跡では、8時頃から1時間ほどハクセキレイがずっといました。あちこち歩きながら虫を捕らえているようでした。

Dsc04094c_20240315150401 Dsc04151c  ほかには、シロハラとシメ。しかし、いずれも証拠写真で苦笑。ほかには、カワラヒワが何羽もやって来ましたが、すぐに飛び去って行きます。今日は、天気も良く、暖かく、風も弱いのにほかの小型の野鳥にはあまり出会えませんでした。

Dsc04061c_20240315150401 7f0b9f88  ユリカモメは3羽しか来ませんでした。が、写真のように、頭部が黒くなり始めた個体がいました。これは、夏羽にモデルチェンジ中の姿。3年ほど前、九華公園でもほぼ完全に頭部が黒くなったユリカモメを見ています(2021年4月1日:桜も散り始め、今日は水鏡と花筏、そして「遠山のカメさん」にチャレンジ)。右の写真は、このときに撮ったもの。ちなみに、ユリカモメは、英語では“black-headed gull”といいます。

Dsc04214c Dsc04206c_20240315150401  今日もまたカイツブリが来ていました。九華公園の堀がよほど気に入ったのでしょうか。また、カルガモも2羽が来ていました。以前は常駐しているカルガモがいたのですが、数年前からその姿は見なくなり、それ以降は、どこからときどきやってくるだけになっています。

Dsc03888c_20240315150401  カモは、今日もキンクロハジロが多数。61羽。ホシハジロは1ペアと、オス1羽、ヒドリガモは2ペア、ハシビロガモは14羽。

Dsc04295c_20240315150401  こちらは、九華公園にあるシダレザクラ。つぼみが少し膨らみ、濃いピンク色が見えてきています.毎年、ソメイヨシノよりも早くから咲き始めます。このあと、貝塚公園では、シロハラとツグミを見たものの、写真は撮れず。内堀公園では、ジョウビタキのオスがいましたが、やはり撮影できず。

Dsc04455c_20240315150701 Dsc04382c_20240315150701  もうそろそろオシマイになりますが、河津桜とメジロ。

 

2024年3月14日 (木)

カワラヒワが巣材を運んでいます

Dsc03664c  予報では今日は15℃になるということでしたが、今のところは13.8℃にとどまっています。明日、明後日とさらに暖かくなるといいます。今朝は、家事を済ませ、8時から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町から八間通、参宮町と回って、6.2㎞。

Dsc03116c_20240314135701 Dsc03127c_20240314135701  住吉入江から住吉水門の内側にかけて、今日もヒドリガモが合計7ペアと、ほかにオスが1羽。キンクロハジロのオスも1羽。水門の外側にはオオバンが2羽、いました。七里の渡し跡では、今日は、コガモ2ペアだけ。上陸して休んでいました。

Dsc03199c_20240314135701 Dsc03257c  蟠龍櫓の近くでイソヒヨドリのメス。このあたりでよく見ます。ツグミも1羽。

Dsc03277c_20240314135701  柿安コミュニティパークでは、今日もツグミが2羽いて、ときどきトラブっている感じでした。ここの堀には、昨日までカンムリカイツブリや、コガモたちがいましたが、今日は、オオバン1羽のみ。

Dsc03354c_20240314135701 Dsc03342c_20240314135701  九華公園の奥平屋敷跡では、ツグミとハクセキレイ。ジョウビタキのオスも見たのですが、すぐに二の丸跡の方へ飛び去ってしまいました。カワラヒワもよくやって来ます。カワラヒワは、このところ九華公園のあちこちでよく見るようになりました。ほかには、シメが登場したのですが、あいにくかなり遠いところでした。

Dsc03400c  神戸櫓跡にカワウの巣があります。去年、ここで営巣し、ヒナが巣立っています。今年も巣作りの様子をずっと見ていたのですが、これまでのところは巣の状況もサイズも変わらず、「やる気があるのか?」と思っていました。今日見たら、ようやく素が少し大きくなってきていました。南側から見ると(左の写真)、上下に巣が並んでいます。

Dsc03440c_20240314135701 Dsc03493c  朝日丸跡では、カワラヒワが巣材らしきものをたくさんくわえているのを見つけました。ビニールひものようなものもたくさん含まれています。いよいよ巣作りを始めるのでしょう。

Dsc03534c_20240314135701 Dsc03555c_20240314135701  堀には、今日もカイツブリが来ていました。通ってくるのか、ずっと滞在しているのかは分かりません。カモは、キンクロハジロが70羽、ハシビロガモが16羽、ヒドリガモは1ペア、ホシハジロはオスが1羽。ユリカモメは見当たりません。

Dsc03427c_20240314135701  九華公園の朝日丸跡には、陽光桜が1本だけあります。つぼみがピンク色になり、膨らんできています。ソメイヨシノより早く咲き始めるのは、確実でしょう。

Dsc03565c_20240314135601 Dsc03618c_20240314135601  貝塚公園では、ジョウビタキのメスが出てきました。ジョウビタキを撮っていたら、別の鳥が視野を横切りました。ツグミです。ほかにいたのは、ヒヨドリのみ。内堀公園では、ヒヨドリ、スズメ、カワラヒワを見てきました。

Dsc03644c  寺町の河津桜は、こんな感じで、下の方から葉桜化が進んでいます。昨日の記事の最後に、来年度前期の授業について、Google Classroomへの招待が届いたと書きましたが、その後しばらくして、後期の授業についても連絡がありました。手回しがよいのか、よく分かりません。後期になる頃に忘れていないか、ちょっと心配になります(笑)。

 

2024年3月13日 (水)

強風にもめげず散歩生活(微笑)

Dsc03110c_20240313151801  天気は回復したものの、北風が強く吹いています。未明には、8.8m/sほど。日中は、6~8m/sくらい。カメラを600mmズームにして構えていると、風に振られてしまいます。気温は、12.8℃ですが、寒く感じます。7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と6.1㎞。九華公園では、8時半から奥平屋敷跡で落ち葉清掃が始まり、早々に撤収しましたから、帰宅もいつもより30分早くなりました。

Dsc01890c_20240313152001  拙宅前の住吉入江にはヒドリガモが6ペア。住吉水門の内側にも、ヒドリガモが7ペア。たくさん集まっています。水門のところにはオオバン1羽、キンクロハジロのオス1羽も。水門の方にイソヒヨドリらしき姿もありましたが、確認はできず。水門の外側にも、ヒドリガモが4ペア。ヒドリガモの集合場所になっているのか、と思えるくらい。外側にはキンクロのペアが1組、オオバンが1羽。さらにオカヨシガモのメスかと思われるカモもいましたが、確信はありません。

Dsc02007c_20240313152001 Dsc02014c_20240313152001  七里の渡し跡には、今日はヒドリガモが1ペアいたのみ。このところ、ヒドリガモやコガモがそれなりにいましたので、何となくもの足らない感じでした。

Dsc02036c Dsc02045c_20240313152001  柿安コミュニティパークの堀には、コガモのオスが3羽にメスが4羽。ここ数日いたカンムリカイツブリの姿はありません。オオバンやキンクロハジロも今日はいませんでした。

Dsc02147c Dsc02098c  写真はよく撮れてはいないのですが、柿安コミュニティパークでツグミ2羽がバトル。カメラのピントが合う位置を調節する暇もなく、ピンぼけ写真ばかりでした。マシなものを2枚。

Dsc02359c_20240313151901  九華公園の管理事務所近くでコゲラ2羽。これまたできのよい写真ではありませんが、頭に赤い羽毛が見えますので、オス。幼い印象があります。今年も、公園内のどこかで営巣してくれないでしょうか。

Dsc02377c_20240313151901  花菖蒲園のところでツグミ。

Dsc02454c_20240313151901 Dsc02489c  奥平屋敷跡では、シジュウカラ。さえずっていました。ハクセキレイは、教も1羽だけでやって来ています。

Dsc02621c Dsc02658c_20240313151901  メジロも10羽近くがやって来ました。今日は、松の木ではなく、サンゴ樹にやって来ました。鳥小屋の裏手に回ったら、シロハラに出くわしました。向こうも驚いたようで、すぐには動けないでいました。

Dsc02850c  鎮国守国神社の境内でもシロハラを見かけました。奥平屋敷跡にいたものは、頭に白い部分がありましたので、別の個体です。

Dsc02758c_20240313151901 Dsc02896c  ユリカモメは、この頃数が減ってきています。例年3月末には姿を見せなくなりますから、そろそろ帰っていき始めているのかも知れません。二の丸堀には、今日もカイツブリが来ていました。散歩&鳥見友だちのYさんは、セグロカモメも来ていたとおっしゃいますが、残念ながら、私は見られませんでした。

Dsc02738c Dsc02887c_20240313151901  カモは、キンクロハジロが69羽。ヒドリガモは1ペアのみ。ハシビロガモは16羽、ホシハジロはペア1組と他にオスが1羽。

Dsc02943c_20240313151901 Dsc02990c  貝塚公園では、ツグミ。ほかにはヒヨドリがいただけ。内堀南公園では、ジョウビタキのメス。

Dsc03043c_20240313151801  内堀公園では、カワラヒワ。ムクドリや、スズメもいました。

Dsc03089c  寺町の河津桜は、だんだんと散ってきており、葉桜になってきています。メジロはいたのですが、折からの強風で今日は「河津桜とメジロ」は撮れず。

Dsc02838c_20240313151901  鎮国守国神社にあるドウダンツツジ。芽吹いてきました。

 オマケ。ブログを書き終えて、メールをチェックしたら、非常勤先から来年度前期の授業について、「Google Classroomへの招待」が届いていました。遊んでばかりいないで「新学期モードへ移行するように」ということかも知れません(微苦笑)。

2024年3月12日 (火)

4月からの準備に着手……雨読の日

240312085351877c 0312rain  早朝から冷たい雨になっています。最高気温は今のところ、9.0℃ですが、それは真夜中に記録したもの。室内にいても肌寒く感じ、ずっとファンヒーターを使っています。散歩には行けそうもありません。 それゆえ、今日はモットー通りに「雨読の日」。

240312085648300c  今日の「雨読の日」は、来月からの江戸橋での非常勤の授業の準備。昨年度の「補足説明」資料をチェックし、授業で使うパワーポイントの内容を修正しています。初回分から始め、4回目の途中まで来ています。アタマがかなり飽和してきましたから、今日はこれくらいにしておくつもり。

Machiaruki  余談。「号外NET桑名市・いなべ市」という地域情報のサイトがあります。今日の記事は、「【桑名市】事前申し込み受付中!2024年4月13日(土)・14日(日)に『TIME TRIP 桑名~忠勝からの挑戦状!~』が開催されます♪」でした。こちらにその正式なサイトがあります。歴史に関するイベントで興味はあるのですが、本当におもしろいのかな? と思っているところ。頭と身体を使って謎を解く体験型ゲームイベントだそうです。事前申し込みが必要で、参加費が¥500。

240311175426287c  さらなる余談。愚息が先日、能登方面へ仕事で出かけたときに買ってきてくれた土産です。白山市にある車多酒造の「純米大吟醸五凛」というお酒。常温で飲んだのですが、辛口で、軽い感じですが、おいしいお酒でした。買ってきてくれたのは、四合入りでしたが、一気にすべて飲めそうな雰囲気でした。

 もう一つ余談(苦笑)。江戸橋での非常勤の授業の準備を始めたと書きましたが、夕方、来年度の行事予定がメールで届きました。なんというグッドタイミング(笑)。私の授業は水曜日で、前期は4月10日からスタート予定。ちなみに、来年度末で非常勤講師の定年に達しますから、いよいよといいますか、とうとうといいますか、ラストイヤーを迎えます。

2024年3月11日 (月)

メジロは松の木で何をしているのか? ……「松ジロウ」か?

Dsc01876c_20240311154601  よく晴れて、風も弱く、暖かい日になりました。最高気温も12.9℃。朝はいつも通り、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、常信寺、寺町と7.1㎞。

Dsc00631c_20240311154701 Dsc00774c  住吉入江には、今日もヒドリガモが2ペア。メスがバッサバッサとやったところが撮れました。ほかには、キンクロハジロのオスが2羽にメスが1羽。住吉水門の内側にもヒドリガモが5ペアと、オスが2羽、オオバンが2羽来ていました。

Dsc00716c_20240311154601  住吉ポンプ場の近くで、何か飛んだと思って追いかけて確認したら、ジョウビタキのメスでした。3月に入ってから、ジョウビタキを見る機会が減ったような気がしています。

Dsc00891c_20240311154601  七里の渡し跡では、ヒドリガモが7ペアもいました。コガモも5ペアとメス1羽がいたのですが、いずれも上陸して休んでいて、絵にはなりません。

Dsc00919c Dsc00953c_20240311154601  柿安コミュニティパークの堀には、今日もまたカンムリカイツブリ。オオバン2羽にコガモのオスが5羽にメスが3羽、さらにキンクロハジロもオス/メス1羽ずつと、「固定メンバー」(微笑)。オオバンも光がよく当たったところを撮ると、きれいです。

Dsc01000c_20240311154601  九華公園には8時前に到着。鎮国守国神社の社務所裏で、ずいぶん久しぶりにゴイサギが1羽。写真は、このようにどういう訳かイマイチ。設定を変えたわけではありません。今日は、公園上空や周囲をたくさんのカラス(ハシボソガラスが多かったのですが、ハシブトガラスもいました)が飛び回って、賑やかでした。

Dsc01042c Dsc01135c_20240311154601  奥平屋敷跡では、まずはツグミ。さらに、シメもチラッとだけ登場。このあとすぐどこかに飛び去ってしまいました。カワラヒワもよくやって来ましたが、写真はうまく撮れず。

Dsc01274c_20240311154601 Dsc01342c  今日、奥平屋敷跡でもっとも多かったのは、メジロ。10数羽が一度にやって来ました。それも、何故か松の木にたかっています。盛んに松の芽のあたりに顔を突っ込んで何かをしているのですが、何をしているのかは良く分かりませんでした。

Dsc01228c_20240311154601  ほかにも木の幹をつついているメジロもけっこういました。この写真では、無視のようなものをくわえているところが写っていました。花の蜜や果実を好みますが、雑食性で、虫も食べます。

Dsc01578c_20240311154601 Dsc01554c_20240311154601  堀には、今日もカイツブリが来ていました。割とよく移動したり、潜ったりしています。ちょっと目を離すとどこに行ったか、分からなくなることもあるくらいです。ユリカモメは、20羽ほどが、野球場のフェンスの上で思い思いに過ごしていました。

Dsc01093c_20240311154601 Dsc01569c_20240311154601  カモは、キンクロハジロが96羽と今シーズン最多記録を更新。今頃何故こんなに増えたのでしょう? ヒドリガモは2ペア(左の写真はオス)、ホシハジロはオス・メスともに1羽。違う堀にいましたので、ペアではなさそうです。ハシビロガモは、18羽(右の写真)。このあとの公園では、スズメやヒヨドリがいたくらいでした。

Dsc01620c_20240311154601 Dsc01642c_20240311154601  ジンチョウゲをまだ見ていませんでした。常信寺にもあったのですが、剪定されたせいか、花が咲かないのです。シティ・ホールの薄墨桜の根元にもありましたので、見に行ったのですが、どうも出遅れたようでした。その近くには、ホトケノザ。

Dsc01650c  薄墨桜二世は、つぼみが少し膨らんだかという感じ。毎年、わが家近くでは、ソメイヨシノが咲くほぼ1週間くらい前に開花します。名古屋でのソメイヨシノの開花予想は、3月21日頃になっています。楽しみです。

Dsc01852c_20240311154601  寺町では、しつこく今日も「河津桜にメジロ」狙い。メジロの出具合はさほど欲はなかったのですが、それでもこれくらいのものが撮れれば、まあ良し(自己満足、自画自賛の世界ですので、どうぞお気になさらず)。

Dsc00458c_20240311161401  午後からは定例の歯科検診に行ってきました。チェックとクリーニングです。現在、歯は上下とも部分的なブリッジになっています。先生からはずっと「部分入れ歯を入れた方が、負担が減りますよ」といわれていますが、どうも面倒な気がしてしまい、つくっても使わないんじゃないかと思っています。意義は十分に分かるのですが……。写真は、鍛治町にて。早咲きの桜。河津桜かとは思いますが、確信はありません。

【追記(3/11夕方)】 「メジロと松」についてネットで検索していましたら、こちらのブログに「松の新芽をついばんでいる」という記述がありました。可能性はあると思いますので、またチャンスがあればよく観察してみます。ここにも同様の記述がありました。「松ジロウ」といってもよいかも知れません(笑)。

2024年3月10日 (日)

桑名市博物館の「春期企画展『刀剣アラカルト』」と光徳寺のヒカンザクラにメジロ……寺町で気象予報士の山田修作さんに遭遇

Dsc08326c_20240310165601 Dsc08332c_20240310165601  天気は良く、気温も昨日よりは高く、10.7℃になりました。風は弱くなるという予報でしたが、7.1m/sとけっこう吹いていました。朝7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園から桑名市博物館へ。さらに外堀から先日も行った光徳寺、旧東海道、鍛治町、吉津屋町、京町、寺町と7.6㎞も歩いてきました(微苦笑)。今朝は、藤原岳など鈴鹿の山並みは雪景色。

Dsc08570c  住吉入江には、ヒドリガモのオスが2羽にメスが1羽。例によってお休み中でしたから、写真は割愛。船津屋さんの裏手で久しぶりにホオジロ。オス。写真が撮りにくいところにいて、枝かぶり。近くにメジロもいました。

Dsc08726c_20240310165701  Dsc08751c_20240310170601 柿安コミュニティパークの堀には、今日もカンムリカイツブリ。コガモもオスが5羽にメスが8羽。昨日と同じ。

Dsc08787c  オオバンも2羽がいて、これまた最近ずっと同じ。カンムリカイツブリも、コガモも、オオバンも最近はここに常駐しているのか? と思えてきます。

Dsc08911c Dsc09155c_20240310165701  九華公園の奥平屋敷跡では、ツグミ。カワラヒワもかなりたくさんやって来ます。ほかには、ハクセキレイなども来ました。今日は天気は良かったのですが、小型野鳥は少なく、ジョウビタキも、コゲラも見られませんでした。

Dsc09226c Dsc09340c  ユリカモメは24羽ほど。ユリカモメは、英語では“black headed gull”といいますが、よく見ると頭部が夏羽の黒色に少しずつ変わってきています。さらに今日も、カイツブリが1羽。ときどき来ている若い個体と思います。

Dsc09029c_20240310165701 Dsc09040c_20240310165701  カモは、キンクロハジロがなんと84羽。今シーズン最多記録。ハシビロガモは12羽、ヒドリガモは2ペア、ホシハジロは1ペアとオス1羽。

Dsc09537c  貝塚公園では、ツグミ。2羽を確認しました。

Dsc09582c Dsc09590c_20240310165801  続いて桑名市博物館へ。昨日から春季企画展「刀剣アラカルト」が開催されていますので、早速見に行ったという次第。桑名といえば、「村正」ということになりますが、それ以外にもさまざまな刀剣などが展示され、その見どころが紹介されています。また、あわせて桑名市文化功労者である江川香竹先生の没後一周忌にあたり、2階展示室にて特集陳列「川のように 風のように ―江川香竹回顧展―」も開かれています。

Dsc09600c_20240310165801  毎回1点だけ撮影可能という展示があります。今回は、こちら。「脇差 銘 桑名住義朋斎三品廣房作/慶応二年四月 以多度斎火鍛之(わきざし めい くわなじゅうぎほうさいみしなひろふささく・けいおうにねんしがつ たどいみびをもってこれをきたう)」とあります。三品廣房は、19世紀半ば、桑名で活躍した刀工(現在、打刃物広房として営業しておられるお店の先祖)。多度大社の斎火(いみび)で鍛えたものということ。

Dsc09826c_20240310165901 Dsc09641c_20240310165901  さらに、光徳寺へ。先月29日にもここのヒカンザクラ(ただしくは、カンヒザクラですが、桑名市の観光サイトには「ヒカンザクラ」とあります)を見に行ったのですが(2024年2月29日:光徳寺のヒカンザクラ…ふれあい教室にも早咲きの桜がほぼ満開)、そろそろ見頃という話しを聞き、それならと足を延ばしました。いや、老木ではありますが、見応えがありました。

Dsc09694c_20240310165801 Dsc09807c_20240310165901  このヒカンザクラを今まで知らなかったのは、実にもったいない気がしました。ヒカンザクラは、2~3月、葉の出る前に、緋紅(ひこう)色の花が鐘状に半開して下向きに咲くといいますが、その通り。

Dsc09872c Dsc00024c  桜をあちこちから撮影していたら、ちょうどよいタイミングでメジロが登場してくれました。数羽がやって来て、賑やかでした。

Dsc09913c  こんなシーンも撮れました。メジロも役者です。

240310104219477c  ところで帰り道、今日もまた寺町商店街に立ち寄ったのですが、そこでこの方に遭遇。河津桜の前で花見団子を持ってポーズを取っているのは、メ~テレのドデスカ!と、ドデスカ!+で天気予報を担当している山田修作さん。番組のロケをしておられたようです。今週、放送があるかも知れません。

2024年3月 9日 (土)

冬に逆戻り

Dsc08324c  冬に逆戻りした天気です。最高気温は8.8℃、最大風速は8.1m/s。冒頭の写真は、散歩から帰ってきた10時半の北の空。多度山も、藤原岳も雪雲の中です。私が歩いている途中も、雪が少しちらついたこともありました。今朝は7時40分から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、吉津屋町、京町、寺町と6.0㎞ちょうど。

Dsc07139c  住吉入江から住吉水門の内側にはヒドリガモが合わせて10ペア。休んでいるだけですから、写真は割愛。こちらの写真は、七里の渡し跡にいたコガモのペア。ここには、2組がいました。

Dsc07194c_20240309143701 Dsc07240c_20240309143701  柿安コミュニティパークの堀には、今日もカンムリカイツブリが来ていました。ここにもコガモが8ペアと、メスがほかに4羽。 さらにキンクロハジロのメスが1羽(右の写真)とオオバンも1羽。

Dsc07291c_20240309143701 Dsc07375c_20240309143701  九華公園では、相撲場の近くにツグミ。奥平屋敷跡に行ったら、またここでもツグミ。

Dsc07535c_20240309143701 Dsc07492c_20240309145101  奥平屋敷跡には、ハクセキレイもやって来ました。以前からよく見ている足の悪い個体。最近は、単独で行動しています。シメもちょっとだけ顔出し。ほかには、カワラヒワがたくさん来ていました。カラスは今日は来ておらず、巣をつくっているかどうかは定かではありません。奥平屋敷跡にいたとき、はるか上空にトビが2羽。しかし、徐々に南西方向に行ってしまい、写真はうまく撮れず。

Dsc07782c_20240309143701 Dsc07928c_20240309143701  本丸跡まで来たら、まずはジョウビタキのオス。藤棚のあたりでポーズ。ジョウビタキの写真を撮っていたら、頭上からコゲラ2羽の鳴き声が聞こえてきました。右の写真のコゲラは、若い個体のような印象があります。

Dsc08029c_20240309143601  Dsc08052c_20240309143601 鎮国守国神社に行ったら、花がほとんど散ってしまった豊後梅にメジロ。「ウメジロウ」もどきというところか(微苦笑)。野球場の南で、ハクセキレイ。

Dsc07330c_20240309143701  ユリカモメ、今日は、少なくとも16羽。これは、旧アヒル小屋のところで待機しているところ。奥平屋敷跡から二の丸跡に渡る橋の上に立つと、すごい勢いでやって来ます。「エサがもらえる」と期待して、です。

Dsc08090c  カモは、キンクロハジロが68羽と相変わらずたくさんいます。ヒドリガモは2ペア、ホシハジロはオスだけが2羽、ハシビロガモは14羽。

Dsc08133c Dsc08167c_20240309143601  貝塚公園では、ツグミとシロハラ。ツグミは2羽いました。ここは、何度か書きましたが、大きな古い木が伐採されて、明るくなってしまいました。シロハラはそれを嫌うかと思ったのですが、薄暗いところを選んで行動していました。ジョウビタキのオスも遠くに見えたのですが、写真は撮れず。

Dsc08234c_20240309143601  内堀南公園の脇を歩いていたら、ハクセキレイがベンチにやって来ました。すぐ目の前にです。

Dsc08255c_20240309143601 Dsc08309c_20240309143601  拙宅近くの住吉入江に戻ってきたら、ヒドリガモが4ペアとキンクロハジロのオスが1羽。ヒドリガモは護岸についた藻を食べたりしています。

240309102120705c 240309102137456c  ところで、今日と明日、寺町商店街では「河津桜まつり」が開かれます。10時開始ですので、まだお客さんは多くはありません。ビールも売っていますが、さすがにこの強風&寒さでは、熱燗の方がありがたいと個人的には思います。甘酒は、¥200で飲み放題だそうです。揚げパンのキッチンカーも出ています。明日は、桑名駅東口前広場で「桑名はまぐり春祭り」が、10時から16時に予定されています。「桑名産蛤を使った焼き蛤を大盤振る舞い」とかあって、惹かれますねぇ(笑)。

Dsc07084c  先週末は、土日連続で、近鉄ハイキング/JRさわやかウォーキングに行きましたが、今週はいつも通りの散歩。近場での開催がありませんし、寒いという予報ですから(苦笑)。三ツ又池公園は、今シーズンは水鳥は少なく、パンダガモも1回しか見られませんでした。弥富のサギ山はもう少し賑わってから出かけようと思っています。河口堰方面は、とある珍鳥がやって来て、この週末はたぶん大賑わい。そういうところには行かないことにしています(苦笑)。

2024年3月 8日 (金)

町屋川プチ遠征は、モズ・デー

Dsc05753c Dsc05755c  朝のうちは晴れて、風もなく暖かでした。行きたいと思いつつ、なかなか行けなかった町屋川に出かけてきました。桑名駅前を8時5分に出る日の出橋行きの三交バスで、城南口まで。8時14分着、¥220。国道1号線の町屋橋から町屋川左岸を下りながら、鳥を探そうという次第。カモなどの水鳥は少なくなっているかも知れませんが、キジがそろそろ姿を現さないかと期待して、です。

Dsc05798c Dsc05893c  ホオジロのオス。2ヶ所で見たうちの1羽。アオサギは、かなり離れたところから写真を撮ろうとしたら、逃げられました。右の写真は、逃げた先にて。

Dsc05961c_20240308153301 Dsc06035c_20240308153301  モズ。ここに載せた2羽は、かなり離れたところで見ましたので、ペアではないと思います。別のところでかなり近いところにペアかと思われるモズ2羽がいました。カワアイサがまだいないかと期待したのですが、今日は姿は見えませんでした。

Dsc06139c Dsc06149c_20240308153301  町屋橋から35分ほど歩いて、国道23号線のガード下をくぐります。ここまでキジの鳴き声はまったく聞こえません。ガードをくぐったところでメジロ。3羽が一緒にいました。その近くにモズのオス。今日は、モズをよく見ました。国道23号線のあたりでは、ホオジロのペアがいたのですが、まさに逆光の位置で、残念。

Dsc06185c_20240308153301 Dsc06208c  日の出橋には、9時過ぎに到着。中州からキジの鳴き声が聞こえてきました。確認に行ったものの、姿はまったく見えません。さらに町屋川沿いに下っていきます。

Dsc06300c_20240308153301 Dsc06566c_20240308153401  セグロカモメ。中州で何かを食べているようでしたが、遠く…何を食べていたのかは、よく分かりません。セグロカモメは、ほかにも数羽を見ました。ユリカモメもあちこちにいて、合計20羽ほど。

Dsc06367c Dsc06402c_20240308153401  このアオサギさんを堤防の上の、割と近いところから見ていたのですが、逃げずにいてくれました。その近くにダイサギ。

Dsc06671c Dsc06684c  町屋川の左岸に近いところにいたカモは、ヒドリガモのみ。ヒドリガモは中州や、右岸にもいて、もっともたくさんいるカモでした。その中州あたりには、コガモ、オカヨシガモ、オナガガモの姿も見えましたが、遠すぎました。

Dsc06482c Dsc06842c_20240308153401  ダイサギ2羽が、追いかけっこ。何かの争いなのか、理由はよく分からず。

Dsc06998c_20240308153501  日の出橋まで戻ってきて、もう一度、キジが見られないか確認したのですが、鳴き声は聞こえたのに、やはり姿は見えません。バスを待っている間にも、モズのメス。

Dsc06971c_20240308153501  日の出橋を10時14分に出る桑名駅前往きのバスにて帰宅。往きの運転士さんと同じ運転士さんでしたし、たぶん習熟のためと思いますが、若い女性の運転士さんが同乗しておられました。応援したくなります。桑名駅前には10時31分着、¥380。

Dsc06946c_20240308153501  余談その1。日の出橋に戻ってきたとき、桑名の方からこのクルマがやって来て、思わず撮影してしまいました。TE27トレノと思います。いつか書いたかと思いますが、若い頃AE86トレノに乗っていたことがありました。TE27トレノは、あこがれのクルマといっても過言ではありません。素晴らしい音を残して走り去っていきました。AE86もよく回るエンジンでした。

Dsc07040c  余談その2。私は、鉄ちゃんではないのですが、この三岐鉄道北勢線のヴィアティン・トレイン、一度はきちんと撮りたい列車なのですが、なかなか機会に恵まれません。最近は、北勢線沿いにあまり出かけないからです。バスターミナルのすぐ西に北勢線の西桑名駅がありますが、今日、帰りに通りかかったら停車していました。

2024年3月 7日 (木)

散歩日和……余談は警察庁を騙る詐欺メール

Dsc04764c_20240307154301  よく晴れて、風も弱く、暖かい日になりました。最高気温も14.0℃で、絶好の散歩日和。8時から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.3㎞。

Dsc04691c_20240307154301 Dsc04699c_20240307154301  住吉入江にはヒドリガモは来ていません。代わりにということではありませんが、キンクロハジロのオス1羽とメス1羽。

Dsc04727c_20240307154301  住吉水門の内側には、ヒドリガモが3ペアとオオバンが2羽。

Dsc04777c_20240307154301 Dsc04793c  七里の渡し跡には、コガモが1ペア。

Dsc04862c_20240307154301  さらに今日は、オカヨシガモが2ペア。よい写真は撮れず、残念。 ヒドリガモは6ペアがいました。

Dsc04905c_20240307155001  三之丸公園でシメ。木陰にいたので、残念ながら、こんな写真しか撮れず。

Dsc04971c Dsc05002c  柿安コミュニティパークの堀には、今日もカンムリカイツブリが1羽。ほかにはオオバンが2羽。コガモのオス4羽とメス7羽が上陸して休憩していました。

Dsc05020c_20240307154201 Dsc05103c  九華公園の奥平屋敷跡では、まず、ジョウビタキのオス。さらにハクセキレイも1羽やって来ました。

Dsc05219c_20240307154201 Dsc05189c_20240307154201  ツグミは、2羽います。シメも、ほぼ同時に2羽を見られました。このほか、カワラヒワも何度かやって来ました。

Dsc05156c_20240307154201  去年、奥平屋敷跡ではハシボソガラスが営巣し、ヒナが巣立ちました。今年も、枝を運んできているのが見えます。しかし、どこに巣をつくろうとしているのかは、まだ分かりません。

Dsc05341c_20240307155501  営巣といえば、カワウも神戸櫓跡にある松の木に巣をつくっているようですが、作業はかなりゆっくりしている感じで、巣はなかなか大きくなりません。写真中央の松の木のてっぺんと、そのすぐ下に巣をつくっています。

Dsc05358c Dsc05382c  朝日丸跡でもツグミ。カワラヒワも数羽がいました。九華公園ではあちこちでカワラヒワを見ます。樹上にいたり、地上に降りてエサを拾っていたりします。

Dsc05463c Dsc05456c  カモは、キンクロハジロが85羽。今シーズンの最多記録。ハシビロガモは19羽。ヒドリガモが再登場して、2ペア(左の写真)。ホシハジロは1ペア(右の写真)とオスが1羽。ユリカモメは、10羽。このあと、貝塚公園ではシロハラを見たものの、写真は撮れず。内堀公園ではスズメとムクドリ。

Dsc05612c_20240307154201  しつこく寺町に行っています。「河津桜にメジロ」狙いなのですが、今日は、メジロの和弥、登場する機会も少なく、これくらいしか撮れていません。背景が真っ白ですが、これは商店街の建物の裏側。

Dsc05490c Dsc05586c  河津桜はまだ十分に楽しめます。今週末は、商店街主催の「河津桜まつり」が開かれます。寒くなるという予報ですが、天気はよさそうです。

Dsc05512c_20240307154201 Dsc05522c_20240307154201  寺町では、常信寺にも行ってきました。ミモザがよく咲いています。ミツマタの花を見に行ったのですが、昨年剪定されたためか、あまり咲いていません。サンシュユも剪定され、つぼみが見えず、残念。ジンチョウゲも同様。

Dsc05561c  これも常信寺にて。トキワマンサクでしょうか。明日からは、また寒気が入ってくるそうです。明日はまださほど寒くはならないようですから、何はなくとも散歩(微笑)。ただし、もう3月になっていますから、来年度の非常勤の授業の準備も始めた方がよいかなぁ……。

0307spam  余談。この画像のような詐欺メールが届きました。メーラーは、Thunderbirdを使っていますが、迷惑メールのチェックをすり抜けてきたのです。検索したところYahoo!ニュースに載っていました(こちら)。ニュースのみだしに「『笑ってしまった』お粗末すぎる詐欺メール」とありますが、私も一読して、笑ってしまいました。本当にお粗末と思います。「あなたのお子様は窃盗容疑で逮捕され、被害者に180万円の賠償金を支払う必要があります。至急下記口座にお振込下さい」と書かれていますが、メールのタイトルに「警察庁について」とあるのに、本文の冒頭はいきなり「警視庁です」で始まります。別の組織ですからねぇ。銀行口座が3つほど列挙されていましたが、口座名義人は、カタカナの会社名らしきもの。それも3つとも別の組織名となっています。ちなみに、末尾に書かれていた電話番号は、本当に警察庁のものだそうです。

20240303JRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」へ(その3)……旧東海道から亀山城多門櫓、古刹遍照寺に参拝して、亀山駅にゴール(完)

240303jrwalkkameyama3  3月3日に行ってきたJRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」の本編その3です。その2では、松月地蔵、忍山神社から野村町に出て旧東海道沿いのお寺、旧家を見て京口門跡あたりまで来ました。京口門跡から先のあたりも、2022年に訪ねています(2022年5月11日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その1)……亀山駅をスタートし、武家屋敷などを見て、京口門跡あたりまで)。詳しくはこちらの記事もご覧ください。

Img_8170c_20240306070501  京口門跡の先で東海道は、右折します。そこに亀山城西の丸外堀跡があります。亀山城の外堀の一部で、東海道と外堀が並行して接する場所で、城の防御上、また、景観上重要な場所だったといいます。町屋側には番所、した。跡北復元地南には西之丸西櫓があったそうです。深さ1.8m程度の水堀で、水深は60㎝程度であったといいます。

Img_8190c_20240306070701  右折し、さらに左折したところに旧舘家住宅。「升屋」という屋号で、幕末から大正にかけて呉服商を営んでいた大店で、現在の主屋は、明治6(1873)年に建てられました。市文化財です。この日は、おひな様の展示が行われていましたが、パス。

Img_8194c_20240306071501  東海道が左折するところに飯沼慾斎生家跡。飯沼慾斎(天明3(1783)~慶応1元(1865)年)は、江戸後期の蘭方医、植物学者。伊勢国亀山の商人西村信左衛門の次男。母方の伯父で美濃国大垣の飯沼長顕に入塾し、のち京都に出て漢方、本草学を学んだ後、蘭方に転学し、大垣で開業しています。2022年に大垣に行ったとき、飯沼慾斎邸跡を確認しています(2022年06月21日:20220612水の都・大垣ウォーキング(その3)……船町川湊から美濃路を歩いてゴールの大垣駅へ(完))。

Img_8201c_20240306072101 Img_8205c  北に向かって行くと、青木門跡。西の丸の西南に位置する門で枡形を形成しており、今もそれが残っています。元和元(1615)年、徳川家康が大阪へ出陣のとき、亀山城に宿泊し、搦手門から出立の時、附近に繁茂した青木を見て、「おお青木」と賞賛したことから、門を青木門と呼ぶようになったという話が伝わっています。

Img_8208c  枡形の先に旧加藤家屋敷があります。江戸時代後期、亀山藩主・石川家の家老職を務め、亀山城西之丸に居を構えていた加藤家の屋敷跡です。もともとは相当な敷地面積があったようですが、明治以降、ほとんどの建物が他所へ移築されました。現在は屋敷の表門である長屋門とこれに連なる土蔵などが遺されており、白壁や白と黒の対比が美しいなまこ壁が、武家屋敷の威厳と風格を感じさせてくれます。江戸時代後期の建築です。

Img_8216c_20240303164601 Img_8229c_20240306073001  田中病院のところから外堀であった「池の側」のところに出ます。ここで東海道からはいったん離れます。「池の側」自体が、堀の名残であるこの池の名前になっています。そこから旧亀山城多門櫓が見えます。多門櫓は、天守台といわれる本丸高石垣上にあり、寛永9 (1632)年頃に築造されたとみられます。三重県で唯一現存する城郭建造物として県史跡に指定されています。土日祝日は公開されています。

D16900dd 06273b02  以前、2回ほど内部を拝観しています(2022年4月27日:20220423東海道ウォーク「井田川~亀山」(その3)……亀山城址にて多門櫓、明治天皇行在所旧蹟、亀山演武場などを見て、亀山駅にゴール(完)、2019年6月17日:20190609JRさわやかウォーキング「~TOICAエリア拡大記念~ ~紀勢線全通60周年記念~ 亀山藩城下町と花しょうぶまつりを訪ねて」へ(その3)……雨の中、亀山古城跡、花しょうぶまつり、亀山城多門櫓から亀山神社へ)。 左の写真は2022年、右の写真は2019年に訪ねたときのもの。

Img_8239c_20240306074201 Img_8248c_20240306074201  亀山城跡にあるますみ児童公園で2回目の小休止。ここには、SL C58359が保存されています。保存状態はかなりよいといえます。昭和19(1944)年、川崎車両神戸工場で製造され、王寺機関区、竜華機関区、亀山機関区で運行されていた車両です。昭和45(1970)年3月に廃車となるまでに1,315,593kmを走行しました。こちらに設置されたのは昭和45(1970)年の12月。

Img_8261c_20240306074701  Img_8268c_20240306074701 亀山市役所と亀山西小学校の間を東に向かうと、江ヶ室交番前交差点に出ます。ここは、亀山藩の高札場跡。今は、高札場跡の説明板があるところに広告が多数掲げられていて、さながら「現代の高札場」となっています。ここから江戸までは百四里半、庄野宿まで二里、関宿まで一里半あったそうです。

Img_8272c_20240306075001 Img_8276c_20240306075001  江ヶ室交番前交差点で再び東海道に出ます。江戸方面の東海道は、ここから東に直進しますが、今回のコースでは、京都に戻る方向に歩きます。東海道へはここで右折し、下っていきます。枡形のようになったところの東に「ナガイ種苗東店」がありますが、そこに「東海道亀山宿 横町 わかさざ跡」と書かれた看板が見えました。近くには、ほかに「ひらいや跡」の看板もあるそうです。横町は、古い町名なのでしょう。「わかさざ」が、たとえば「若狭座」であれば、芝居小屋だったのかも知れません。「ひらいや」は何かの商店か、屋号を示すものかでしょう。こちらの市民協働センターの記事によれば、2003年に400枚の屋号看板を取り付けたとありますから、その名残と思われます。

Img_8345c_20240303164701  その先に延寿山地蔵院遍照寺(へんじょうじ)。天台真盛宗のお寺。江戸時代の末の天保14(1843)年7月に焼失したため、創建した時代は不明ですが、亀山有数の古刹。中本山に次ぐ四末頭に位置づけられるお寺の1つだそうです。江戸時代には、天台真盛宗を学ぶ多くの修行僧がいたといいます。

Img_8327c_20240303164701 Img_8315c_20240306081501  本堂は、明治5(1843)年に旧亀山城二の丸御殿玄関を移築したもので、近世殿舎建築の希少な遺構です。本尊の阿弥陀如来立像は鎌倉時代に作られたもの(県文化財)です。運慶の弟子である行快の作といわれます。両脇侍として、木造観音菩薩坐像・木造勢至菩薩像(県文化財)が安置されています。正面の鬼瓦には、亀山藩の笹竜胆がそのまま使われ、三角形の千鳥破風の降り棟には波型の瓦に上り亀と下り亀の瓦が施されています。

 遍照寺は、Img_8295c_20240306081601 Img_8338c_20240306081601 街道から鐘楼門をくぐると急な坂で、坂の下に本堂があるため「頭で鐘撞く遍照寺」といわれたそうです。実際、左の写真は、東海道から見下ろして撮ったもの。右は、境内から山門を見上げて撮っていますが、東海道からはかなり低くなっています。

Img_8320c_20240306082201  遍照寺では、女性の方(お寺の奥様かと思いました)が、寺のことを説明してくださった上に、説明書と散華をいただきました。

Img_8349c_20240306082101 Img_8362c_20240306082101  遍照寺の西に梅照山誓昌院。真宗高田派のお寺。静かな、よい感じのお寺ですが、詳しいことは分かりませんでした。

Img_8384c_20240303164701 Img_8377c_20240303164701  誓昌院から池の側の南を通って亀山駅に向かって下っていきます。亀山駅に戻ってきたのは、11時50分過ぎ。10.6㎞を2時間45分ほどで歩いてきました。ゴール受付でチェックを受け、10ポイントをゲット。さらに今日の参加記念として「金王道」ストラップをいただきました。竹細工のようです。

Img_8396c_20240303164701 Img_8399c_20240303164701  家内から「ひなまつりだから土産に関の戸を買ってきて欲しい」といわれていたのですが、亀山駅ではキオスクはなくなってしまっていました。臨時の販売ブースが出ていたのですが、そこにも関の戸は売っておらず。しかし、同じ関宿の銘菓である「志ら玉」がありましたので、それを購入。2個で¥240を2つ。こし餡を上新粉の生地で包んだ素朴な生菓子です。三色の彩りは、四季を現しているそうです。

Img_8393c_20240306083001Img_8390c_20240306083001  余談ですが、この日、亀山駅には、三重応援ポケモンであるミジュマルが来ていました。11時から12時頃まで、みえ鉄道スタンプラリー最後のイベントキャラバン田ということで、賑わっていました。

Img_8402c  昼食をどうしようかと思って、いちおう電車に乗る前にファミマで「明太海苔弁当(¥460)」を買ってきていました。次の名古屋行きは12時24分発でしたので、待合室のベンチでこれをいただいてきました。若い頃でしたら、こういうことは恥ずかしくてできませんでしたが、これも年を取って図々しくなったお陰でしょうか(苦笑)。

Img_8381  ということで昼食も無事に済ませ、12時24分発の快速名古屋行きに乗車。四日市までは各駅に停車します。桑名には13時8分着。 賑わっていましたが、何とか座席を確保できました。¥680。

Screenshot_20240303132830c  今日のGoogle Fitのデータ。12.86㎞、21,668歩でした。久しぶりによく歩いたと実感。現地では、10.4㎞+αを歩きました(ルートマップには、立ち寄り先で歩いた分はカウントしていません)。

 

2024年3月 6日 (水)

河津桜にはメジロのほかにヒヨドリや、キジバトも!

Dsc04684c  日付が変わってからはアメダスの記録に出ないくらいの雨が9時過ぎまで降っていました。その雨が止むのを待って9時45分から散歩へ。時間が遅かったため、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と5.0㎞ちょうど。久しぶりに会った散歩友達の方もあって、帰宅は11時半。最高気温は、13.2℃でしたが、曇天で風もあって冷たい感じ。

Dsc03306c Dsc03331c_20240306164101  住吉入江には、今日はヒドリガモはおらず、オオバンが2羽と、キンクロハジロのオスが1羽のみ。

Dsc03368c Dsc03410c_20240306164101  住吉水門の外側には、これはオカヨシガモのメスのようです。オスの姿は見えませんでした。船津屋さんの裏手では、イソヒヨドリのメス。

Dsc03437c_20240306164101  七里の渡し跡には、ヒドリガモが7ペアと、それとは別にオスが1羽。北の国に帰る前にペアの相手を見つけないといけないでしょうから、鳥たちも大変です。ほかにオオバンも1羽。

Dsc03457c_20240306164101  三の丸水門のところでツグミ。水門近くの柿安コミュニティパークと三之丸公園の間には、ツグミが数羽集まっていました。

Dsc03520c_20240306164101  柿安コミュニティパークの堀には、珍しくカンムリカイツブリが1羽。この個体は、まだ夏羽にはあまりモデルチェンジしていないようです。

Dsc03533c_20240306164201 Dsc03581c_20240306164201  同じ堀には、オオバンが1羽と、コガモが4ペアと、他にオスが1羽。キンクロハジロのメスも1羽いました。

Dsc03726c_20240306164201  九華公園には10時過ぎに到着。雨上がりですし、時間が遅いので散歩する人はほとんどありません。奥平屋敷跡で、久しぶりにコゲラ2羽。ほかにカワラヒワもいました。二の丸ではウグイスを見ましたが、写真には撮れず。朝日丸跡では、シジュウカラが、野球場にはツグミとハクセキレイが1羽ずついましたが、時間が遅いので、野鳥はあまりいません。

Dsc04067c Dsc04085c  外周遊歩道の東でシジュウカラ3羽と、ハクセキレイ1羽。

Dsc03870c_20240306164201 Dsc04030c_20240306164201  カモはキンクロハジロが71羽(左の写真、オス)、ハシビロガモが17羽(今日もまた、吉之丸堀の橋の下に1羽いました)、ホシハジロが1ペア(右の写真、メス)。ヒドリガモはいませんでした。

Dsc04014c  吉之丸堀の東側エリアには、キンクロハジロに混じって、カイツブリ。見た目からは、いつも来ている若い個体と思います。

Dsc04125c  貝塚公園で何気なく振り返ったら、シロハラがいました。これが、今日のベストショットです。内堀公園ではツグミを見ましたが、遠くてピンぼけ写真。

Dsc04445c_20240306164101 Dsc04199c  寺町では、今日もまた「河津桜にメジロ」狙い。けっこうたくさんの枚数を撮りましたが、こちらが今日、もっともよく撮れたもの。河津桜は、そろそろ満開を過ぎつつあり、少しずつ散り始めています。

Dsc04584c_20240306164001 Dsc04654c  「河津桜にメジロ」を探して歩いていたら、これらの写真も(笑)。「河津桜とヒヨドリ」。ヒヨドリが桜に来ているのを見ると、私には「花とおじさん」というイメージが湧いてきます。さらにこれは初めて見ましたが、「河津桜にキジバト」。キジバトは、花の蜜は吸わないと思うのですが、いったい何をしに来たのでしょう?

Dsc03325c_20240306164101  桑名七里の渡し公園では、ユキヤナギの花が咲き始めました。月曜日に見てきたお宅のハクモクレンが咲いているかと思ったのですが、まだでした。記憶のためのメモですが、今シーズンは、鎮国守国神社の乙女椿の花が、未だに咲いていません。明日は天気が回復しそうで、散歩が楽しめるでしょう。 

20240303JRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」へ(その2)……松月地蔵、忍山神社から野村・京口門跡あたりへ

240303jrwalkkameyama2 240303jrwalkkameyama3  3月3日に行ってきたJRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」の本編その2です。その1では、蓮光寺から金王道まで来ました。金王道は、天神公園のところまで約2㎞、続いています。天神公園のところから県道28号線に出て北上。亀山橋の手前から左折し、鈴鹿川沿いを西に向かいます。忍山橋を渡って、忍山神社へ。さらに旧東海道沿いを東に向かって歩きます。このウォーキングの企画で立ち寄り先となっていたのは、旧舘家住宅、旧亀山城多門櫓、遍照寺でした。しかしせっかくですから、以前訪ねたことのある名所旧跡、寺社なども見てきました。

Img_8038c_20240305164001 Img_8048c_20240305164001  6㎞地点あたりの写真。公園になっていましたので、ベンチで小休止。6㎞というと、普段の散歩で歩く距離です。さらに川沿いを進みます。

Img_8058c_20240305164401  忍山橋を渡って、JR関西本線の方に少し行ったところに松月(しょうげつ)地蔵があります。五体のお地蔵様がいらっしゃいます。リンク先の亀山市歴史博物館のサイトによれば、亀山駅近くに住む方が中心になってお世話をしておられ、地蔵や五輪塔(部分)を「松月地蔵」と名づけたそうです。「川原の地蔵さん」というのが昔からの呼び名のようです。詳しい由緒などは、検索しても不明ですし、亀山市歴史博物館のサイトにもありません。

Img_8068c_20240305165101  スタートから7㎞を過ぎ、1時間45分ほどで忍山神社に着きます。式内社です。第10代崇神天皇7年(紀元前91年)、伊香我色雄命(いかがしこめのみこと)に猿田彦を鎮座せしめられ、その子・大水口宿禰(おおみなくちのすくね)の子孫(80代)が相継いで神主となって明治に至ったとされます。

Img_8083c_20240303164601  主祭神は、猿田彦命と、天照皇大神。相殿神は、天児屋根命倭姫命ほか21柱。この忍山神社は、以前にも訪ねていますので、詳しくはそちらの記事をご覧ください(2019年6月13日:20190609JRさわやかウォーキング「~TOICAエリア拡大記念~ ~紀勢線全通60周年記念~ 亀山藩城下町と花しょうぶまつりを訪ねて」へ(その1)……亀山駅前で能褒野神社一の鳥居、松月地蔵を見て、倭姫命が鎮座され弟橘姫が生まれた忍山神社へ)。明治41(1908)年、村社能牟良(のむら)神社他、近隣の20社を合祀しています。

Img_8080c_20240305174501  垂仁天皇の御代に倭姫命が御杖代となって天照大御神の鎮座の地を求めて、大和の国から忍山に御遷幸になり、ここに半年御鎮座されたといいます。また、景行天皇の御代には、日本武尊が東征に際し、忍山神社に立ち寄られ、神主・忍山宿禰の長女・弟橘媛(おとたちばなひめ)を妃とされ、媛は東征に従われ、相模の海が海神の怒りで荒れたため、入水してその怒りを鎮められたと伝承されています。倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が御杖代となって天照大御神の鎮座の地を求めて、大和の国から忍山に御遷幸になり、ここに半年御鎮座されたといいます。拝殿前には倭姫命がここにいらっしゃったことを記した柱が立っています。ちなみに、倭姫命が「ここはどこか」と聞いたところ、大比古命が「味酒鈴鹿国(ウマサケスズカノクニ」と答えたといいます。

Img_8108c_20240306044601 Img_8100c_20240306044601  忍山神社を出て坂道を250mほど登っていくと旧東海道に出ます。街道に出たところに「焼肉長治郎」があります。以前見たときも古い建物をリノベーションしてあるなと思ったのですが、新たに「明治天皇お召替所跡 内池家主屋」 という説明板が掲げられていました。明治13(1880)年5月、明治天皇は東京から山梨県を行幸され、続いて伊勢神宮を参拝されました。東京にお帰りになる途中、5月11、12日に亀山では陸軍の大坂鎮台の勢揃いをご覧になっています。その折、当家でお休みになり、御茶料として3円を下されたそうです。

Img_8111c_20240306052201  この焼肉長治郎のところから旧東海道を歩いて行きます。寺や旧家、旧跡がありますが、それらのほとんどは一昨年の東海道ウォーキングで訪ねています(2022年5月7日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(超予告編))。

Img_8115c_20240306052701 5d4bcda1  スタートから8㎞あたりに亀鶴山(きかくさん)無量院慈恩寺(じおんじ)。浄土宗のお寺。ご本尊は、木造阿弥陀如来立像(国重要文化財。右の写真。これは、2019年6月9日に訪ねたときに撮らせていただきました(2019年6月15日:20190609JRさわやかウォーキング「~TOICAエリア拡大記念~ ~紀勢線全通60周年記念~ 亀山藩城下町と花しょうぶまつりを訪ねて」へ(その2)……布気皇館太神社、野村一里塚、浄恩寺、羽柴秀吉亀山城攻め本陣跡から、亀山市歴史博物館へ【布気皇館太神社のお社について追記しました(6/17)】))。現在は無住となっており、ほかのお寺のご住職が兼務されているそうですが、境内は檀家の皆さんが手入れされていらっしゃっていて、きれいに保たれています。詳しくは、2019年の記事をご覧ください。

Img_8122c_20240306053301  続いて、真宗本願寺派の究竟山光明寺。ここも一昨年訪ねています。そのときは、話し好きのご住職がいらっしゃり、いろいろな話を伺えたのですが、いつまで経っても話が終わらないような感じで気をもんだことを思い出します(2022年5月12日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その2)……野村から太岡寺畷へ)。見えている大木は、イチョウとクスノキ。ほかにイスノキがあり、そのイスノキにできる虫こぶが、「ひょんなこと」の語源になっているそうです。詳しくは、2022年の記事にあります。

Img_8131c_20240306063501  京口坂の手前に旧佐野家住宅。大地主の商家で、家主は質店などを経営していました。明治初期に改築されていますが、江戸時代の家の様子も引き継ぐといいます。「入り母屋妻入り」の造りで、街道に切り妻の正面を向ける妻入りの町屋は多くないそうです。

Img_8143c_20240306063701  その先、北側に妙亀山照光寺。日蓮宗のお寺。山門の写真は、京口橋の西側から撮っています。見下ろすようになっていますが、昔の東海道は、この山門の高さのところを通っていました。照光寺は、その1で見てきた蓮光寺の由緒のところに出てくるお寺です(2024年3月5日:20240303JRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」へ(その1)……亀山駅をスタートし、蓮光寺、金王道へ)。

Img_8147c_20240306064001  京口門跡。西側から撮っています。亀山宿の西端、西町と野村の境を流れる竜川左岸の崖上に門がありました。東町に築かれた江戸口門とともに亀山城総構の城門として位置づけられました。大正3(1914)年、京口橋がかけられ、この坂道を登る道筋は途絶えてしまいましたが、往時は坂の下から見上げると門・番所がそびえる姿が壮麗だったといいます。この先に京口門、亀山城が見えたということです。歌川広重が東海道五十三次で描いた「亀山」は、このあたりから見た景色という説があります。

Img_8155c_20240306064001  京口門跡の先に純一山常寿院梅厳寺。浄土宗のお寺。伊勢亀山藩主・石川氏の先祖・石川家成は徳川家康の忠実なる家臣であり、石川昌勝が慶安2(1650)年、伊勢亀山藩主となった時に、石川家成の菩提寺をここに移して、藩主・石川氏の菩提寺にしています。寺名の梅巌は、石川家成の院号だそうです。このあたりの詳しいことは、2019年に訪ねたときの記事をご覧ください(2022年5月11日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その1)……亀山駅をスタートし、武家屋敷などを見て、京口門跡あたりまで)。

 長くなりますので、その2は、ここ京口門跡あたりまでとします。その3は、亀山城西の丸外堀跡、旧舘家住宅などから。

2024年3月 5日 (火)

朝から小雨続きで、蟄居中

0305amedas 240305150538543c  朝7時過ぎくらいからずっと弱い雨が降り続いています。最高気温は7.3℃ですが、これは夜中に記録しています。日中、気温は少しずつ下がり、今のところ15時前に記録した4.0℃が最低。雨に弱い訳ではありませんが、雨の日はカメラをぬらしたくないのと、鳥もいないので散歩には行っていません。室外に出たのは、朝、新聞を取りに降りたくらいで、蟄居生活(苦笑)。

Img_7883c_20240303164501  午前中は、先日のJRさわやかウォーキングの記事の本編その1を書いていました(2024年3月5日:20240303JRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」へ(その1)……亀山駅をスタートし、蓮光寺、金王道へ)。すでにアップロードしてありますが、蓮光寺のことを調べるのに苦労しました。由緒がよく分からないのです。伊勢西国三十三所の元第19番札所ですので、伊勢西国三十三所のWebサイトにも記述があります。また、十一面観音立像は亀山市文化財ですから、そのことについてもいくつかのサイトに説明があります。ただ、それはもともと十一面観音があった安養寺のことが多いことと、現在の本尊の阿弥陀如来の由来に関連して、野村町の照光寺(この日も訪ねています)と、蓮光寺の近くにあって、明治時代に廃寺になった慈眼寺のこともよく出てくるものの、肝心の蓮光寺について、結局、よく分かりません。本来でしたら、「亀山市史」などきちんとした文献に当たらないといけません。まぁ、ネット検索では限界があります。

Dsc03081c  明日の朝は、「小雨」という予報ですから、散歩に出られるかも知れません。散歩好きというより、散歩依存症の私にとっては、歩きにいけないというのは相当苦痛で、室内でウロウロしてしまいます。早くこの苦痛から解放して欲しいと切に願っているのです。

20240303JRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」へ(その1)……亀山駅をスタートし、蓮光寺、金王道へ

Img_7765c_20240303164501  3月3日に行ってきたJRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」の本編その1です。企画のタイトルにある「本能寺の変のとき、家康公が通ったと言い伝えのある隠れ古道」とは、「金王道(こんのうみち/こんのみち)」です。以前からJRさわやかウォーキングの企画で、毎年1回くらいこの金王道を歩くものがあり、一度は参加してみたいと思っていました。この日、朝は冷えましたが、日中、桑名では12.6℃となり、風も昨日よりも弱く、絶好の行楽日和。「物好きな」とか、「元気だな」などといわれること必至ですが、前日の「近鉄ハイキング酒蔵みてある記」に続き、JRさわやかウォーキングに行ったという次第。今回は、一人旅。

Img_7777c_20240303164501  JR桑名駅を8時14分に出る亀山行き普通に乗車。亀山駅には、9時ちょうどに到着。¥680。参加者は少ないかと思っていたのですが、電車にもウォーキングに参加すると思われる方がかなり乗車していました。コースマップを受け取って、9時7分頃スタート。

240303jrwalkkameyama  こちらがこの日歩いてきたルートマップ。亀山駅の北側、亀山城跡や東海道に沿ったあたりは、ほとんどのところを訪ねました(たとえば、2022年5月7日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(超予告編))。今日は、亀山駅から南、鈴鹿川を越えて、蓮光寺、金王道と歩き、鈴鹿川を再び越えて忍山神社から旧東海道を歩き、旧舘家住宅、旧亀山城多門櫓、遍照寺等を訪ねてきました(このマップでは、旧東海道沿いの一部のところを割愛しています)。

Img_7773c_20240305095101 Img_7792c_20240305095101  亀山駅前は、リニア開通を見越して再開発が行われています。左の写真で中央の建物は、キットテラス亀山。図書館が入っています。奥に見える高い建物は、マンション。駅前の広場もきれいに整備され、バス・タクシー乗り場や、一般車乗降場もあります。かつてはここに能褒野神社の大鳥居があったのですが、それは撤去され、新たに「ヤマトタケル・オトタチバナヒメ」の銅像が建立されました。亀山市名誉市民で文化勲章受章者の彫刻家 中村晋也さんが制作されたもの。

240303jrwalkkameyama1  さて、詳細なルートマップその1です。亀山駅をスタートし、北へ向かい、すぐに右折。さらに右折。県道28号線(亀山白山線)に出て、JR関西本線と紀勢本線の踏切を過ぎ、亀山橋で鈴鹿川を渡り、天神から阿野田の方へ向かいます。1㎞半を過ぎて、最初の立ち寄り先である蓮光寺に至ります。

Img_7850c_20240305100501 Img_7854c  こちらが亀山橋。下流側には、JR紀勢本線の鉄橋もかかっています。この鉄橋の先、津へ行く方向のところで、第二次大戦中の昭和20(1945)年8月2日、硫黄島から飛来した米軍戦闘機P51ムスタング2機が、亀山駅を出発した鳥羽行き列車を攻撃したという「亀山列車銃撃事件」がありました。40名以上が亡くなったといわれ、最大規模の犠牲者を出した列車銃撃だそうです。

Img_7875c_20240305102601  蓮光寺に入って行く交差点のところに公園がありました。ネットの地図で見ると「袴柄園」とあります。なんと読むのかも分かりませんし、ネット検索では何も情報が出て来ません。公園の奥(西北)には石碑が立っていますが、近くまで行って見ては来ませんでした。向かって左端の石碑には「殉国之碑」とあるようです。右端の石碑には、「神社合祀紀念」とあります(昭和44(1969)年4月建立とあります)。かつてここに神社があり、それがほかの神社に合祀されたということと思われます。

Img_7883c_20240303164501  最初の立ち寄り先は、 榊宮山蓮光寺(しんぐうさんれんこうじ)。天台真盛宗のお寺。創建などは不明です。こちらに説明があるのですが、私には今ひとつよく理解できません(とくに2つめの段落では、主語がはっきり書かれていないため)。当寺境内の観音堂に安置されている十一面観音は、恵心僧都の作と伝わり、もとは安養寺に祀られていました(市文化財)。安養寺は浄土宗の寺院で、慶長年間(1596~1615年)の火災で堂宇を焼失しましたが、幸にも十一面観音は救い出されて地元の人々により手厚く守られてきたといいます。十一面観世音像について、山門前にあった教育委員会による説明板には次のようにありましたが、蓮光寺の由緒については言及されていません。

 阿野田町にもと伊勢三十三番札所の一つである慈眼寺があった。亀山城主板倉重常公の母?子は、深く法華宗を信じ野村町に照光寺を建てて、本山とし慈眼寺をその末寺とした。明治の初め慈眼寺が廃寺となってその財産分割に当り本山、末寺の間に争いがあって協議の結果、本尊を照光寺へ脇侍は蓮光寺に残すことになった。しかし本尊、脇侍の区別がはっきりしないまま近年に及んだ。

 昭和二十九年十二月三重郷土史会員の調査の結果、照光寺のものは徳川期の作で脇侍であり蓮光寺に残したものが本尊であることが判明した。なお十一面観音は立像で高さ105センチ、鎌倉から室町にかけての作と推定され秘佛となっている。 昭和57年11月健之 亀山市教育委員会

 ちなみに、山門前に幡間山安養寺について書かれた石柱が立てられています。そこには次のようにあります。

 縁起 二見より多度に至る勢国三十三所第十九番札所幡間山安養寺は当山の西南半里旧阿野田村幡間谷にあり本尊の伝恵心僧都作十一面観世音菩薩は長く人びとの信仰を集めてきた。近世に一時亀山領主板倉氏の庇護を受けた寺も明治維新に際して廃寺の悲運に遭ったが本尊は郷土信者の奔走によって当山に寄託護持せられ大光普照の法燈絶えることなく今に至ったものである。 神宮山蓮光寺

 これには次の和歌が添えられています。

 ふりつつや ここはあのたの はたま谷 訪ね行くてふ 山寺の道

Img_7893c_20240305105201 Img_7897c_20240305105201  本堂は改修工事中でお参りはできませんでした。右の写真が十一面観音立像が納められている観音堂と思います。ちなみに、蓮光寺は伊勢西国三十三所の元第19番札所です。もともとは安養寺が第19番札所であったため、蓮光寺は「元19番」なのです。

Img_7901c_20240305105201  山門を入った左手に「切支丹灯籠」があります。この燈籠は、文政5(1822)年に、妙玄という迎接庵の主が建立したそうです。いわゆる織部灯籠なのでしょうが、竿部の形が十字架に似ていることから、「切支丹灯籠」という名前が付けられたといいます。竿石(胴の部分)に十字模様や像を刻み、これをキリストの尊像と見立てて崇拝することもあったようです。

Img_7909c_20240305121901 Img_7924c_20240305121901  蓮光寺から1㎞半弱、いわゆる田舎道を進んでいきます。こういう道を歩くのは、気持ちがよいものです。

240303jrwalkkameyama2  ルートマップは、その2になります。その1と似たような範囲になりますが、スタートから約3㎞のところから2㎞ほどが金王道になります。地名では、阿野田から天神まで、金王道が残っています。途中で、JR紀勢本線の阿野田隧道の上を越えていきます。

Img_7930c_20240303164501 Img_7934c_20240303164601  スタートから3㎞、45分ほどで金王道(こんのうみち/こんのみち)の入り口に来ました。金王道は、尾張の地で最期を遂げた源義朝に仕えた金王丸が、京の常磐御前に義朝の最期の様子を知らせに馳せ上った道であると伝えられます。また、家康の、あの「伊賀越え」のときにここ金王道を通ったという説もあります(こちら)。東海道から離れ、起伏を避け、目立たないように南部丘陵地帯を縫うようにつくられたルートです。

Img_7966c_20240303164601 Img_7981c_20240303164601  金王道は、比較的歩きやすく整備されたところもありましたが、けっこう急なところもあり、いかにも古道という雰囲気でした。こういうところを歩くのは、なかなか楽しいものです。ちなみに、金王丸(こんのうまる)は源義朝の童として義朝のそば近くに仕え、義朝の死後は出家し、諸国を行脚し主の菩提を弔ったとも、土佐坊昌俊(しょうしゅん)と名を変え頼朝に仕えたともいいますが定かではありません。

Img_8004c_20240303164601 Img_8009c_20240305122701  金王道は約2㎞続いていましたが、30分足らずで歩き終えられました。天神公園のところに出て来ます。 天神公園は、休憩に最適という情報もありましたが、先に進むことにしました。公園のところからは亀山の市内が遠望できます。

Img_8027c_20240303164601  このあと、鈴鹿川に沿ったあたりを歩いていきます。この時分にはかなり暖かくなってきました。その1では、蓮光寺についてあれこれ調べ、講釈を垂れました。由緒については結局よく分かりません。さらに、リソースで書いてあることが違っていたりしています。その1はここまで。その2は忍山神社から。

2024年3月 4日 (月)

イソヒヨドリとオカヨシガモ

Dsc03265c  いつものように7時半から散歩に出たのですが、初めのうちは傘がいらないくらいの雨が降っていました。帰り際には晴れ間も出て、気温も13.2℃まであがったものの、日が差していないのであまり暖かい感じはありません。散歩コースは、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と5.8㎞。一旦帰宅して、定例の内科受診に行ってきました。2日連続の近鉄ハイキング&JRさわやかウォーキングの疲れはありません(微笑)。

Dsc02592c_20240304153201 Dsc02574c_20240304153201  拙宅近くの住吉入江には、今日もヒドリガモたちが5ペアと、ほかにメスが1羽。オオバンも2羽います。

Dsc02665c  住吉水門のところにいたのは、イソヒヨドリのメス。七里の渡し跡や、三の丸水門のあたりでよく見ますが、ここまで来ているのは珍しい。

Dsc02712c_20240304153201 Dsc02683c_20240304153201  七里の渡し跡には、久しぶりにオカヨシガモのペアがいました(左の写真)。ほかにコガモのオス2羽にメス3羽(右の写真)、ヒドリガモ4ペア、オオバン2羽。柿安コミュニティパークの堀には、コガモのオスが3羽とメスが4羽。いずれも上陸して休んでいました。

Dsc02900c_20240304153301  九華公園は静かでした。九華橋の近くでウグイスを目撃したもの、逃げられました。奥平屋敷跡にいたのは、ツグミ、カワラヒワ、シメ、ヒヨドリ、ドバト。しかし、写真が撮れたのは、ツグミだけ。二の丸跡でシジュウカラ、朝日丸跡ではツグミ、カワラヒワなど。しかし、これらも見ただけ。

Dsc02985c_20240304153301 Dsc03008c_20240304153301  堀には、今日もカイツブリが来ていました。色から見て、先日来、ときどき来ているカイツブリと思います。キンクロハジロが64羽、ハシビロガモは14羽。ヒドリガモは、2ペアになっていました。先週まで1ペアとオス1羽でしたが、この独身のオスに相手ができたとすれば、喜ばしいことです。ホシハジロは、1ペアとオス1羽。

Dsc03087c_20240304153301  ユリカモメは、14羽ほど。エサをくれる人がありませんから、じきにいなくなってしまいます。

Dsc03046c_20240304153301 Dsc03041c  今日は、ハシビロガモのオスが、翼をバタバタするシーンを見ることができました。普段、休んでいたり、泳いでいたりするときには見えない部分もよく分かって、興味深いシーンです。このあとの公園では、これという鳥には出会えず。

Dsc03122c_20240304153301 Dsc03141c_20240304153301  寺町の河津桜は、満開です。商店街の「桜祭り」は、今週末に予定されています。今日ももちろん「河津桜とメジロ」を狙ったのですが、なかなか手強い。というよりも今日、私が行ったときには、2羽しか出て来ておらず、それも花の奥にばかりいたのです。

Dsc03100c_20240304153301  ところで散歩コースの内堀にあるお宅では、ハクモクレンが今にも咲きそうになっていました。季節は、着実に進んでいます。今年、九華公園のさくらまつりは、時期を早めて3月23日(土)から4月7日(日)に開催されるようです(こちら)。「桑名城お堀めぐり」は、3月30日(土)~4月7日(日)、いずれも10時~16時に運行されるとあります。料金は去年より上がって、大人(中学生以上)800円、子ども(小学生以下で保護者同伴)200円とか。

2024年3月 3日 (日)

20240303JRさわやかウォーキング「本能寺の変、家康公も通ったと言い伝えのある隠れ古道を歩こう」へ(予告編)

Img_7765c_20240303164501  朝は冷えましたが、日中、桑名では12.6℃となり、風も昨日よりも弱く、絶好の行楽日和。「物好きな」とか、「元気だな」などといわれること必至ですが、昨日の「近鉄ハイキング酒蔵みてある記」に続き、今日はJRさわやかウォーキングに行ってきました。数年前、今よりも若い頃は、土日連続でよくハイキング/ウォーキングに行っていました。今日のJRさわやかウォーキングのコースには、前から興味があった「金王道」が含まれていましたので、是非とも行きたいと考えたのです。今日は、一人旅。予告編です。

Img_7777c_20240303164501  JR桑名駅を8時14分に出る亀山行き普通に乗車。亀山駅には、9時ちょうどに到着。¥680。参加者は少ないかと思っていたのですが、電車にもウォーキングに参加すると思われる方がかなり乗車していました。コースマップを受け取って、9時7分頃スタート。

240303jrwalkkameyama  こちらが今日歩いてきたルートマップ。亀山駅の北側、亀山城跡や東海道に沿ったあたりは、ほとんどのところを訪ねました(たとえば、2022年5月7日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(超予告編))。今日は、駅から南、鈴鹿川を越えて、蓮光寺、金王道と歩き、鈴鹿川を再び越えて忍山神社から旧東海道を歩き、旧舘家住宅、旧亀山城多門櫓、遍照寺等を訪ねてきました(マップでは、一部のところを割愛しています)。

Img_7883c_20240303164501  最初の立ち寄り先は、 榊宮山蓮光寺(しんぐうさんれんこうじ)。天台真盛宗のお寺。創建などは不明です。当寺境内の観音堂に安置されている十一面観音は、恵心僧都の作と伝わり、もとは安養寺に祀られていました。安養寺は浄土宗の寺院で、慶長年間の火災で堂宇を焼失しましたが、幸にも十一面観音は救い出されて地元の人々により手厚く守られてきたといいます。

Img_7930c_20240303164501 Img_7934c_20240303164601  続いて、待望の金王道(こんのうみち/こんのみち)。金王道は、尾張の地で最期を遂げた源義朝に仕えた金王丸が、京の常磐御前に義朝の最期の様子を知らせに馳せ上った道であると伝えられます。また、家康の、あの「伊賀越え」のときにここ金王道を通ったという説もあります(こちら)。東海道から離れ、起伏を避け、目立たないように南部丘陵地帯を縫うようにつくられたルートです。以前からときどきJRさわやかウォーキングのコースに設定されていて、一度は歩いてみたかったところです。

Img_7966c_20240303164601 Img_7981c_20240303164601  金王道は、比較的歩きやすく整備されたところもありましたが、けっこう急なところもあり、いかにも古道という雰囲気でした。こういうところをあるくのは、なかなか楽しいものです。ちなみに、金王丸(こんのうまる)は源義朝の童として義朝のそば近くに仕え、義朝の死後は出家し、諸国を行脚し主の菩提を弔ったとも、土佐坊昌俊(しょうしゅん)と名を変え頼朝に仕えたともいいますが定かではありません。

Img_8027c_20240303164601  このあと、鈴鹿川に沿ったあたりを歩いていきます。この時分にはかなり暖かくなってきました。

Img_8083c_20240303164601  忍山神社。式内社。垂仁天皇の御代に倭姫命が御杖代となって天照大御神の鎮座の地を求めて、大和の国から忍山に御遷幸になり、ここに半年御鎮座されたといいます。第12代景行天皇の御代には、日本武尊が東征に際し、忍山神社に立ち寄られ、神主・忍山宿禰の長女・弟橘媛(おとたちばなひめ)を妃とされたと伝わります。以前にも訪ねていますので、詳しくはそちらの記事をご覧ください(2019年6月13日:20190609JRさわやかウォーキング「~TOICAエリア拡大記念~ ~紀勢線全通60周年記念~ 亀山藩城下町と花しょうぶまつりを訪ねて」へ(その1)……亀山駅前で能褒野神社一の鳥居、松月地蔵を見て、倭姫命が鎮座され弟橘姫が生まれた忍山神社へ)。

Img_8190c_20240303164601  旧舘家住宅。「升屋」という屋号で、幕末から大正にかけて呉服商を営んでいた大店で、現在の主屋は、明治6(1873)年に建てられました。ここも一昨年訪ねています(2022年5月11日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(その1)……亀山駅をスタートし、武家屋敷などを見て、京口門跡あたりまで)。今日は、おひな様が飾られているということでしたが、パスしました。

Img_8216c_20240303164601Img_8239c_20240303164601  旧亀山城多門櫓。三重県内に唯一残る江戸時代の城郭建造物です。ここも3年前に訪ね、内部も見学していますので(2019年6月17日:20190609JRさわやかウォーキング「~TOICAエリア拡大記念~ ~紀勢線全通60周年記念~ 亀山藩城下町と花しょうぶまつりを訪ねて」へ(その3)……雨の中、亀山古城跡、花しょうぶまつり、亀山城多門櫓から亀山神社へ)、今日は外観を見ただけ。

Img_8345c_20240303164701 Img_8327c_20240303164701  亀山城跡の東に延寿山地蔵院遍照寺。天台真盛宗のお寺。江戸時代の末に焼失したため、創建した時代は不明ですが、亀山有数の古刹。本堂は旧亀山城二の丸御殿玄関を移築したもので、近世殿舎建築の希少な遺構です。本尊の阿弥陀如来立像は鎌倉時代に作られたもの(県文化財)です。

Img_8377c_20240303164701 Img_8384c_20240303164701  亀山駅に戻ってきたのは、11時50分過ぎ。10.6㎞を2時間45分ほどで歩いてきました。ゴール受付でチェックを受け、10ポイントをゲット。さらに今日の参加記念として「金王道」ストラップをいただきました。竹細工のようです。

Img_8396c_20240303164701 Img_8399c_20240303164701  家内から「ひなまつりだから土産に関の戸を買ってきて欲しい」といわれていたのですが、亀山駅ではキオスクはなくなってしまっていました。臨時の販売ブースが出ていたのですが、そこにも関の戸は売っておらず。しかし、同じ関宿の銘菓である「志ら玉」がありましたので、それを購入。2個で¥240を2つ。こし餡を上新粉の生地で包んだ素朴な生菓子です。三色の彩りは、四季を現しているそうです。

Img_8402c  昼食をどうしようかと思って、いちおう電車に乗る前にファミマで「明太海苔弁当(¥460)」を買ってきていました。次の名古屋行きは12時24分発でしたので、待合室のベンチでこれをいただいてきました。若い頃でしたら、こういうことは恥ずかしくてできませんでしたが、これも年を取って図々しくなったお陰でしょうか(苦笑)。

Img_8381  ということで12時24分発の快速名古屋行きに乗車。四日市までは各駅に停車します。桑名には13時8分着。 賑わっていましたが、何とか座席を確保できました。¥680。

Screenshot_20240303132830c  今日のGoogle Fitのデータ。12.86㎞、21,668歩でした。久しぶりによく歩いたと実感。現地では、10.4㎞+αを歩きました(ルートマップには、立ち寄り先で歩いた分はカウントしていません)。本編は、またあれこれ調べながらボチボチと書いていきます。

2024年3月 2日 (土)

20240302近鉄ハイキング酒蔵みてある記「 銘酒『三重の寒梅』丸彦酒造をたずねて」へ(一回完結)

Img_7621c_20240302153401  おおむね晴れましたが、ときどき細かい雪がちらつき、冷たい北風が吹くという天候でした。しかし、それにめげず近鉄ハイキング酒蔵みてある記「 銘酒『三重の寒梅』丸彦酒造をたずねて」に行ってきました。2年前にも同じ企画に参加していますが(2022年3月5日:20220305近鉄酒蔵立ち寄りハイキング「銘酒『三重の寒梅』丸彦酒造をたずねて」へ(1回完結))、この丸彦酒造の三重の寒梅は、お気に入りなのです。同級生K氏と二人旅。ちなみに桑名では最高気温は7.8℃、最大風速は8.2m/s、出かける直前にはちょっとした吹雪でした。

Img_7613c_20240302153401 Img_7617c  近鉄桑名駅9時2分発松阪行き急行に乗車し、近鉄四日市駅に9時14分着。9時29分発の湯の山温泉行き普通に乗り換え、スタートの伊勢松本駅には9時34分の到着。¥450。この湯の山線の電車は、ハイキング参加者で大賑わい。左の写真は、受付待ちの行列。冒頭の写真に示したコースマップを受け取り、伊勢松本駅前を9時40分にスタート。

240302hikingmaruhiko  こちらが今日歩いてきたルートマップ。前回と同じコースですが、前回のときは丸彦酒造からもう少し歩こうということで、伊勢三郎首塚、真宗大谷派の永角山西福寺、河島御厨神明神社も回りました(2022年3月5日:20220305近鉄酒蔵立ち寄りハイキング「銘酒『三重の寒梅』丸彦酒造をたずねて」へ(1回完結))。

Img_7624c_20240302153401 Img_7628c_20240302153401  伊勢松本駅をスタートしてすぐに松本街道を渡ります。写真はその信号待ちの風景。スタート直後は、大勢が集団になっていますが、歩いているうちにばらけてきます。右の写真は、松井神社。前回、ゆっくり見て回りましたので、今回はパス。ご興味がおありの方は、前回の記事をご覧ください。

Img_7635c_20240302153401  Img_7646c_20240302153401 今日は、主に鹿化川(かばけがわ)沿いを歩きます。1㎞ほどのところに「上布田遺跡(じょうふでんいせき)」と書かれた看板があります。このあたりから須恵器、土師器、山茶碗などが出土したそうです。鹿化川沿いには、千本桜並木があります。昭和の終わり頃、川島老人会が桜の苗木を植えたものです。桜の季節には見事な眺めになるでしょう。

Img_7652c_20240302153401 Img_7656c_20240302153401  丸彦酒造に入って行く交差点。目の前の住宅は、前回来たときにはなく、「丸彦酒造」という文字がよく見えていました。右は、ここを曲がったところのお宅にある枝垂れ梅。古木ですが、よく手入れされているようで見事に咲いています。

Img_7660c_20240302153401 Img_7672c  丸彦酒造には、10時25分に到着。ここでほぼ3㎞。さほど広くない敷地内に抽選会場、直売所、試飲ブース、飲食物販売ブースなどがあり、大賑わい。近鉄ハイキングの中でも「酒蔵みてある記」は人気があります。

Img_7662c_20240302153401 Img_7666c_20240302153401  まずは、抽選会。コースマップに個別に番号が割り振られています。その番号で抽選となります。私のコースマップの番号は、#142で見事はずれでした。以前、2回ほどワンカップを当てたことがありますが(2019年1月26日:20190126近鉄ハイキング“酒蔵みてある記 銘酒「三重の寒梅」丸彦酒造をたずねて”へ(予告編))、それはどうやら過去の栄光になってしまったようです。

Img_7680c_20240302153501  ところが同級生K氏の番号は、なんと特賞の#204!! 抽選会場の受付スタッフの方が「エーッ! おめでとうございます。特賞は、お一人だけです」と。周囲にいたほかの参加者の方も「すごいな」「おめでとうございます」と盛り上がり、K氏も踊り出さんばかりの喜びよう。というのも、K氏は、最初に参加した酒蔵みてある記で、私が細川酒造で「純米吟醸 上げ馬(720ml)」を当てたのに、番号が1番違いで何もあたらずとても悔しがっていたのです(2020年1月26日:20200126近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 細川酒造の銘酒『上げ馬』と多度大社・追儺祭」へ……祝ご当選!でめでたく「完」)。これで見事リベンジ以上。K氏が引き当てたのは、冬季限定商品「吟醸 三重の寒梅 金箔入1.8L」と思います。リュックにはとても入らず、大事に抱えて来ていました(微笑)。

Img_7676c_20240302153501  私は、参加賞ということで、小さな袋のつまみ2種。ちなみに、特賞のK氏は、これはもらえていません。

Img_7686c  さて、続いては試飲ですが、特賞を当てたK氏が、「今日は、俺のおごりや!」ということで、1杯¥100の試飲を2杯もおごってもらいました。試飲は、大寒の日にしぼりあげたという「純米吟醸 三重の寒梅 大寒しぼり」。つまみも用意してくれましたので、今日はすっかりK氏に御馳走になりました。三重の寒梅の薦には「肴よし 酒よし 友よし 寿福無量 ここにきわまれり」とあります。今日は、まさにその通りの日です。

Img_7723c_20240302153501 Img_7732c_20240302153502  試飲は2杯ずつで切り上げ、私は直売所へ行って土産を仕入れてきました。1つは、試飲した「純米吟醸 三重の寒梅 大寒しぼり」(左の写真、¥1,600)。もう1つは、吟醸「三重の寒梅」のワンカップ(¥300)。このワンカップを抽選で2回当てたことがあるのですが、この吟醸「三重の寒梅」もけっこうおいしいのです。普段飲むのでしたら、これで十分。

Img_7710c_20240302153501 Img_7713c_20240302153501  丸彦酒造から伊勢川島駅に向かうのですが、試飲した後では、ちょっと難儀。というのも、三滝台の住宅団地を通っていくのですが、丸彦酒造からは25mほど高低差があるところを歩かねばならないからです。早咲きの桜(河津桜でしょうか)等を眺めながらブラブラ歩いて、伊勢川島駅には11時40分過ぎに到着。キョリ測で見ますと、4.4㎞を歩きました。11時51分の近鉄四日市行き普通で、近鉄四日市駅に11時59分着。12時10分発の名古屋行き急行に乗り換えて、桑名には12時22分着。¥510。試飲を2杯飲み、つまみも食べましたので、今日は桑名駅で解散。昼食は自宅にて。

Screenshot_20240302125346c  今日のGoogle Fitのデータ。7.44㎞、12,298歩でした。自宅から桑名駅は、片道1.2㎞あまりですから、キョリ測のデータ通り現地では4.5㎞ほどを歩いたと思います。

2024年3月 1日 (金)

天気晴朗なれど、風きわめて強し

Dsc01695c_20240301150601  雨は未明までに上がり、よく晴れました。しかし、いかにも季節風が強く、最大風速は8.8m/s。堤防を歩いていると、吹き飛ばされそうでした。いつものように7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と5.8㎞。冒頭の写真は、住吉神社のところから撮った北の空。すごい雲でした。

Dsc01652c_20240301150601 Dsc01667c_20240301150601  住吉入江には、今日もヒドリガモたち。住吉水門の内側にいたヒドリガモと合わせて10ペアと、それ以外にメスが1羽。オオバンの鳴き声も聞こえましたが、姿は見えず。

Dsc01744c_20240301150701  揖斐川には、強風にもかかわらず、シラウオ漁の船が4組。水鳥は、オオバンが1羽。七里の渡し跡には、オオバンだけが11羽も集まっていました。ここが集合場所で、これから移動するのか?と思えます。

Dsc01853c_20240301150701 Dsc01888c  三之丸公園でツグミ。2羽いたうちの1羽。ほかにはムクドリ、スズメ、ハクセキレイ。柿安コミュニティパークの堀には、オオバンが2羽(右の写真)。ほかにキンクロハジロが3羽。今日は、オオバン・デーかも(笑)。

Dsc01926c_20240301150701  九華公園では、相撲場近くの堀に今日もコガモのペアが1組。今日は、強風でカラスやヒヨドリもほとんどいません。

Dsc01981c_20240301150701 Dsc02043c_20240301150701  奥平屋敷跡では、カワラヒワ。左の写真はペア。色の濃い方がオスでしょう。ツグミを2羽目撃。ほかにはムクドリくらいで、ここも風が強くて、30分足らずで退散。

Dsc02356c_20240301150701 Dsc02182c  本丸跡でジョウビタキのオス。グラウンドには、ハクセキレイ。遠くにツグミもいました。

Dsc02234c_20240301150701  鎮国守国神社では、ウメジロウ。梅の花も盛りを過ぎましたから、ウメジロウもそろそろ見納めでしょう。

Dsc02014c  ユリカモメは、17羽。風が強いので、二の丸堀の風が当たりにくいところに浮かんでいます。

Dsc02107c  カモは、キンクロハジロが68羽と相変わらずたくさん。さすがに寝癖が乱れています。ハシビロガモは17羽。8ペアに、吉之丸堀の橋の下にいるオス1羽です。ヒドリガモは1ペア。ホシハジロは1ペアと、別にオス1羽。

Dsc02083c_20240301150701  さらに証拠写真ではありますが、今日もカイツブリが来ていました。

Dsc02209c_20240301150701 Dsc02217c  うっかりしていましたが、鎮国守国神社の一の鳥居の脇にも早咲きの桜がありました。去年も見て、写真を撮ったと思います。ブログにも載せていると思いますが、調べてはいません。種類は、分かりません。

Dsc02392c_20240301150701  このあとの公園ではこれという野鳥は見ていません。貝塚公園は、大きな古い木が伐採され、明るくなってから野鳥が少ない気がします。内堀公園でツグミを見ましたが、逃げられました。内堀公園でも、貝塚公園と同様に、大きくて古い木が伐採されています。とくに歴史を語る公園に近いエリアでは、そのために明るくなっています。写真は、寺町の河津桜。

Dsc02434c Dsc02463c_20240301150801  今日も寺町で「河津桜とメジロ」探し。しかし、強風でメジロの出が少ないこと。撮影スキルは別として、なかなかこれはというシーンは撮れていません。

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  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)