20240224はだか祭の余韻残る国府宮神社ウォーキング(その1)……稲沢駅をスタートし、萬徳寺から舟形神社を経て国府宮神社へ
2月24日は、久しぶりに天気が回復。よく晴れて、暖かくなりました。桑名では最高気温は、12.7℃。風も弱く、ウォーキング日和。この日は、予定通り、国府宮へウォーキング。2月22日にはだか祭が行われたばかりの国府宮神社などへ行ってきました。「まだ、はだか祭りの余韻が残っているか」と期待しつつ、です。この日も、同級生K氏と二人旅。
JR桑名駅を8時25分に出る名古屋行き普通に乗車。名古屋駅には8時56分着。東海道線に乗り換え。9時4分発岐阜行きの普通電車で、稲沢駅に9時16分着。¥590。稲沢に来たのは、私はたぶん2回目。息子が小さいときに、愛知機関区(旧稲沢機関区)に機関車や貨車を見に来た記憶があります。
こちらがこの日歩いたルートマップ。JR東海道線稲沢駅と名鉄名古屋本線国府宮駅に挟まれたエリア。主な立ち寄り先は、稲沢神明社、宮前公園、萬徳寺、舟形神社、国府宮神社(尾張大国霊神社)、大御霊神社、中高記念館、大江橋、国府宮神社一の鳥居、長束梅公園、大光寺、三菱ビルソリューションズ稲沢ビルシステム製作所(エレベーター試験塔)。コースマップ上は、6㎞。9時20分過ぎに稲沢駅西口をスタート。
稲沢駅から西へ。200mほどのところに神明社があります。稲沢神明社とあります。神明社ですから、ご祭神は天照大神。それ以外のことは調べてもよく分かりません。
続いて宮前公園。ライオンズの森という石碑もありました。この公園内にD51機関車が保存されています(D51の823号機)。昭和45(1970)年8月まで走っていたといいますが、残念ながら金網におおわれていて、その姿はよく見えません。
宮前公園から北に行くと、長沼山華王院萬徳寺。真言宗のお寺。8世紀中頃の創建ですが、その後衰え、建長6(1254)年に常円上人が再興し、亀山天皇の綸旨により勅願寺となりました。常円は、「沙石集」をあらわした無住一円の兄です。萬徳寺は尾張国の真言宗の大本山と称し、53の末寺をもち、寺領53石を有していました。
左の写真は、多宝塔(重要文化財)。2層の構造をもつ宝塔で、初層は方形、2層の中心部は円筒形、屋根は方形で、上下の連続部分は饅頭形(亀腹)となっています。上下層とも檜皮葺きで、塔の上に相輪が上がっており、室町時代後期の建造と考えられています。多宝塔の北に鎮守堂(重要文化財)があります。一間社流造、檜皮葺きの神社建築です。棟札によれば、享禄3(1530)年の建立です。
ここ萬徳寺は「ぼたん寺」と呼ばれるほど、牡丹で有名。境内には約700本の牡丹があるそうです。牡丹の季節には、見事だろうと思います。
萬徳寺から南の道路に出て西に向かいます。日本軽金属の工場や、吹上公園の北を通り、国府宮神社に行く前に舟形神社に立ち寄ります。舟形神社。国府宮神社の別宮で、「国府宮三社」の1つ。ご祭神は、田心姫命(たごりひめのみこと:宗像三女神の1つ)。
国府宮神社(正式には、尾張大国霊神社)に近づくにつれ、クルマの渋滞が見られ、人出も増えてきました。期待した「はだか祭の余韻」はかなりありそうな感じです。2月22日にあの有名な「はだか祭」が行われたばかりなのです。崇神天皇の時代に鎮座と伝わります。式内社。主祭神は、国土(くにつち)の神、尾張大国霊神・大御霊神(尾張人の祖先が当地を開拓する中で、自分達を養う土地の霊力を神と崇めたものとされ)とともに、宗像(むなかた)神(市杵嶋姫命、田心姫命、湍津姫命)の海神です。宗像神が祀られているのは、三宅川を利用して伊勢湾にいたる水路の安全を守る神社でもあったと考えられています。この楼門(重要文化財)は、室町時代初期のもの。
実は、拝殿にお参りする前、楼門をくぐったところに「切餅最後尾」という看板を見つけてしまいました。はだか祭に大鏡餅が奉納されるのですが、それが切餅として授与されるのです。これを逃す手はないということで、まずは列に並び、小1個が初穂料¥100ということで、4個をゲット。
ちなみに、こちらが帰宅して開けて見た切餅。正月にいただく、普通の切餅くらいのサイズでした。このお餅をいただくと、夏病みしない、あるいは、1年を健康に過ごせるといわれるそうです。
建物配置は「尾張式(尾張造)」で、楼門から拝殿、本殿の配置が「く」の字になっています。こちらの拝殿(重要文化財)は江戸時代初期の建立。平安時代末期には尾張総社と呼ばれ、古くから厄除けの神として信仰を集めています。隣接する松下町一帯が尾張の国府の所在地(尾張国衙)であったと考えられることから、国府宮と呼ばれました。旧暦で正月13日の儺追(なおい)神事は、国府宮のはだか祭として有名です。
ところで左の写真が、はだか祭で裸男がもみ合いをするところ。テレビで見ていると、もっと広いところのように思っていましたが、案外狭い。写真を撮った場所の背後には、桟敷席が設けられていました。左の写真で奥の建物が、儺追殿(なおいでん)。建物に向かって右端にはだか祭のとき、神男が儺追殿に納まるところがあります(右の写真)。
余談。楼門をくぐったところには蕃塀(ばんぺい)がありました。参道上で拝殿の前に存在する短い塀です。「不浄除け」、「透垣」、「籬」などとも呼ばれる。正殿を直視しない(できない)ようにするとか、不浄なものの侵入を防ぐために造られたといわれていますが、正確な目的は不明だそうです。桑名あたりでは見たことがありません。伊勢神宮には内宮、外宮ともにあります。尾張地方の神社でよく見ます。先日訪ねた津島神社にもありました(2024年2月3日 :20240126津島神社初詣ウォーキング(その2)……大イチョウ、総本家角政から津島神社、天王川公園へ)。
先日の津島神社もそうでしたが、ここ国府宮神社も、ぜひとも一度は訪ねてみたかったところですので、また念願が一つ叶ったということです。その1はここまで。その2では、国府宮神社の参道を下りながら、大御霊神社、中高記念館、大江橋などに向かいます。
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