20230114近鉄ハイキング「高田本山専修寺『お七夜』と新春の寺内町散策」へ(一回完結)
桑名では最低気温が-1.8℃とかなり冷えましたが、天気はよさそうでしたし、風もさほどではないという予報でしたので、予定通り、近鉄ハイキング「高田本山専修寺『お七夜』と新春の寺内町散策」に行ってきました。タイトルにあるように、専修寺では現在「お七夜」が行われています。専修寺は好みのお寺ですし、お七夜も気に入っているからです。津では、最高気温は6.8℃。歩いた前半はほとんど風もなく、むしろ暖かく感じたくらいでした。令和6(2024)年、初ハイキング/ウォーキングです。
近鉄桑名駅を8時42分に出る五十鈴川行き急行に乗車。白子駅に9時12分に着いて、9時14分の津新町行きに乗り換え。高田本山駅には9時30分に到着。¥830。受付開始も9時30分。コースマップを受け取って9時35分にスタート。
こちらが今日歩いてきたルート。近鉄ハイキングのホームページを見ても、約9㎞とあるのに、立ち寄り先は下津醤油直売所、一身田寺内町の館、高田本山専修寺、魚歳食品㈱はんぺい茶屋、三重県総合博物館のみ。「これはひたすら歩く」ということだなと思ったのですが、まさにその通りでした。このあたりは何度も行っていますので、よく承知のエリア。立ち寄り先をパスするつもりもあり、結局、専修寺と魚歳食品に立ち寄っただけで、ルートマップ上8.3㎞をひたすら歩いた感じでした。
高田本山駅から専修寺に向かう道は、一本道。西向かってまっすぐ進みます。伊勢鉄道東一身田駅のところで伊勢鉄道の高架をくぐります。
高架をくぐってすぐに下津醤油の直売所。醤油は買ってくるなと厳命されていますが、ここの利兵衛団子は、おいしそう。醤油だれが好みです(というか、個人的には甘だれの団子は、団子ではないと思っています)。パスして、先に進みます。その先に一身田寺内町の館。一身田寺内町における地域固有の歴史、文化等を紹介しています。案内もここでお願いできます。何度も来ていますので、ここもパス。
寺内町の館を過ぎると、専修寺が見えてきます。露店がたくさん並んでいて、けっこう賑わっています。数年前までは、植木屋さんも出ていたのですが、最近はまったく見なくなりました。亡くなった家内の父は、お七夜に行くと、必ず植木を買って帰ったそうです。
専修寺には9時50分頃に到着。お七夜とは、報恩講のことです。親鸞上人の忌日は、本願寺派・高田派の本山では新暦で1月9日から16日に、他派の本山は旧暦で11月21日から28日まで行なわれるそうです。写真は、山門。重要文化財。2階建で、間口20m、奥行9m、高さ15.5mの大きな門です。
左の写真は、御影堂。780畳という大きな御堂。国宝。右は、如来堂。教義上はこちらが本堂だそうです。ご本尊として「証拠の如来」と呼ばれる阿弥陀如来立像(快慶作 国指定重要文化財)を祀ってあります。これも国宝。
専修寺を訪ねたら、納骨堂にも必ずお参りしてきます。家内の父のお骨が納めてあるからです。義母のお骨は、家内や息子がまだ手元に置いておきたいということで、納骨はしていません。
さてお参りを済ませたら、お七夜土産。名物のおこしです。これを買わないと、お七夜にお参りした気がしないのです。ミックス5つ入りで¥900。総本家春乃舎さんのもの。創業250年だそうです。寺内町の館の隣にお店があります。専修寺は、これまでに何度も訪れ、一通りは見て回っていますので、今日のところはこれで次に向かいます。
JR一身田駅前を通り、窪田の常夜灯を眺めて田園地帯へ。一身田駅の駅舎は、大正12(1923)年12月に竣功し、平成3(1991)年に改修されました。趣のある駅舎です。窪田の常夜燈は高さ8.6mで、津市内最大の常夜灯。滋賀県の商人が資金を出して造り、当初は伊勢神宮まで運ぶつもりだったのが、大きすぎて運ぶのが困難になり、やむなくこの地に設置したものだといいます。文化14(1817)年のもの。
魚歳食品に着くすぐ前、石積神社(いしづみじんじゃ)があります。以前来ましたので、パス(こちらをご覧ください)。創立は、延喜年間(901~923年)以前ですが、詳細は不詳。織田信長の兵火により灰儘に帰し、神霊は伊勢神宮に遷ったのですが、故あってこの旧社地窪田に奉遷。主祭神は、大山祇神(おおやまつみのかみ;山をつかさどる神で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の子)。
続いて魚歳食品はんぺい茶屋。ここでハイキング特典として、先着150名限定で揚げたての天ぷらの試食があるのです。150名に入れるかと気をもんだのですが、十分に間に合いました(ちなみに今日もらったコースマップの番号は#72でした)。残念ながら、揚げたてではなかったものの、おいしい揚げはんぺいでした。
さて、ここからは三重県総合文化センターや三重県総合博物館のあるあたりに向かって県道10号線をひたすら歩きます。以前の近鉄ハイキングでは、 天台真盛宗の日照山勝久寺や、大乃己所神社(おおのこそじんじゃ)に立ち寄ったのですが、今日はそれはなし。写真は国道23号線中勢バイパスをくぐったところ。
総合文化センターの手前の信号で右折して坂道を登って行くと、上津部田城趾洞門があります。この上に上津部田城址があるそうです。上津部田城(こうづべたじょう)は、志登茂川流域の平地を見下ろす丘陵の北端部に位置する戦国時代の城です。城趾公園も整備されているのですが、ひたすら歩いてきて、いささか疲れていたので、パスしてしまいました。
次の信号を曲がってから、この洞門のあたりを見るとこういう景色になっています。戦国時代には、こういう小高い丘に城といいますか、城館が築かれることが多かったようです。
11時20分頃、三重県総合博物館のあたりに来ました。魚歳食品ではんぺいをいただくときに短時間座っただけで、歩きづめでしたから、ここの駐車場の隅で小休止。博物館では、昭和のはじめ頃から現代にかけて、くらしのさまざまな場面で使われてきた道具を紹介する「くらしの道具」展が開かれており、コースマップを呈示すると観覧料金が2割引(¥520→¥410)になるということでしたが、これまたパス。
その後、大谷町の住宅街や、三重県総合教育センター、三重県立美術館の近くを通って、11時40分を過ぎた頃、近鉄津駅にゴール。2時間ほどで8㎞以上を歩いてきたことになります。
今日は家族から、「津駅に行くなら、蜂蜜まんじゅうを買ってくるように」という指令が出ていました。津駅東口(JR津駅側)に蜂蜜まん本舗の出張販売所があるのです。江戸橋に行く水曜日は定休日ですから、非常勤に行くときには買えません。今日こそはと勇んでいったら、「品切れ中」の表示。店の方に伺ったら、「入荷待ちですが、何時に入るかは分かりません」とのこと。
やむなく先に食事。津駅ビルチャムの2階にあるそじ坊へ。このお店、大のお気に入りなのです。先日、テレビか何かで見てから食べたかった「鴨南蛮」(¥1,200)をチョイス。とてもおいしく、また、体も温まりました。その後、3階にある別所書店を覗いて、再び蜂蜜まんじゅうが入荷していないか見に行ったものの、まだ。残念ながら、今日は手に入れられず。
近鉄津駅12時40分発の名古屋行き急行に乗って、桑名駅には13時22分着。非常勤の授業の帰りによく乗る時間です。¥830。写真は、途中で撮った長太の大楠。以前よりも、葉っぱが出て来ている感じです。
今日のGoogle Fitのデータ。19,110歩、12.29㎞となっています。よく歩きました。ということで、今日の近鉄ハイキング「高田本山専修寺『お七夜』と新春の寺内町散策」の記事は、これにて完結。
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コメント
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じゅほうさん、こんばんは。
私の方はもともと大谷派なのですが、家内の実家が高田派で、最近は専修寺に親近感を持っています(変な話で、お叱りをいただくかも知れませんが)。
そのため、ここ数年、専修寺のお七夜に毎年のように行っています。
2年前には、庭園の雲遊園も拝観してきました。
今日は風も穏やかでハイキング日和でした。
現役当時、体調不良で休職を繰り返していましたが、休職中から歩くようになり、歩くことは苦にならなくなりました。
体調が戻ってからは、近鉄やJRのハイキングイベントでずいぶんあちこち行くことができました。
投稿: mamekichi | 2024年1月14日 (日) 18時48分
mamekichiさんこんばんは。
高田本山のお七夜は行きたいと思いながら機会がなくて今年も行けませんでした。
昨日は次女夫婦と友人夫婦が別々に夕方の同じ時間帯に行って、境内の竹灯りがきれいだったと写真を送ってくれました。昨日は風が強くて非常に寒かったそうですが、今日は
風も穏やかなハイキング日和でしたね。
毎回たくさんの距離を歩かれてすごいですね。
投稿: じゅほう | 2024年1月14日 (日) 18時40分