お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年8月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年8月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2023年11月

2023年11月30日 (木)

ご近所イチョウ巡りツアー

Dsc04124c_20231130153501  天気予報より気温が上がって、最高気温は15.0℃。しかし、北風が強くて、寒くなっています。今朝は家事を済ませ、8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園から円通寺、顕本寺、法盛寺、外堀、吉津屋町、京町、寺町と7.4㎞も「大散歩」(笑)。お寺巡りをしてきたのは、大イチョウ巡りをしてきたからなのです。

Dsc04071c_20231130153401 Dsc04050c  まずその大イチョウ巡りの結果から。まずは、法城山円通寺の大イチョウ。真宗本願寺派のお寺。元亀3(1572)年、江場城主の子・佐藤秀道が出家して教円と名乗り、開基したと伝わります。ここの大イチョウは、このところ、毎年見に行っています(2022年11月17日:九華公園に冬の使者・ユリカモメ登場……円通寺の大イチョウの黄葉はまだ早かった(苦笑))。高さは30m、幹囲は5.7m、樹齢は400年以上だといいます(8年前に訪ねたとき、お寺の方に400年以上と伺いました)。六華苑の長屋門のところにも大きなイチョウがありますが、円通寺の方が大きいと思います。去年は、早すぎたのですが、今年もまだ緑色のところが残っていました。大きさを表現するのは、難しいです。

Dsc04038c_20231130153501 Dsc04132c  今年もパワーをもらってきました。右の写真は、わが家のベランダから600mの望遠で撮ったもの。中央に写っているのが、この円通寺の大イチョウ。

Dsc04012c_20231130153501  続いて、自栄山顕本寺のイチョウ。日蓮宗のお寺。檀家には桑名藩士が多く、関連する墓が多数現存します。中でも、吉村又右衛門宣充の墓と、水谷九左衛門光勝の墓は桑名市指定文化財に指定されています。また、服部半蔵の墓もあります。ここのイチョウも大きかったのですが、高さは円通寺の方がはるかに高いものでした。

Dsc04083c_20231130153501 Dsc04089c_20231130153501  般若山法盛寺。桑名坊舎柳堂と号し、浄土真宗本願寺派のお寺。東御坊の本統寺に対し、西御坊とも呼ばれます。元は三河国矢矧(やはぎ)(現岡崎市)にあり、応仁2(1468)年、桑名郡益田庄に移ったのち現在地に移っています。明治初年まで尾張、美濃、伊勢に末寺200余ヵ寺を数え、境内には寺内寺が7ヵ寺あったといいます。ここにもイチョウはありますが、大イチョウではありません(右の写真)。本堂の前にあるのは柳の大木です(左の写真)。

Dsc03990c_20231130155201  お寺ついでに天童山真如寺にも立ち寄ってきました。臨済宗妙⼼寺派。日進小学校の北にあります。ちょうど、顕本寺の裏手です。松平家治の菩提寺。元和 5(1619)年、松平忠明が、兄・松平家治の供養のため大和郡山において開創し、松平忠雅が桑名に移封されたとき、桑名に移っています。鳥居強右衛門一族の菩提寺でもあり、現在は、専正寺にある鳥居強右衛門一族の墓(2022年9月9日:散歩帰りに専正寺にて鳥居強右衛門一族の墓を見てくる【神社図鑑について付記しました(9/9)】)は、元はこのお寺にありました。

Dsc03266c_20231130153401  さて、散歩の初めに戻って。こちらは、六華苑の大イチョウ。そばまでは行かず、桑名七里の渡し公園越しに撮ったものです。揖斐川には30羽あまりのキンクロハジロと、4羽のコガモがいました。さらに住吉神社前の揖斐川の堤防にはアオサギがいました。しかし、逃げられ、写真は撮れず。

Dsc03316c_20231130153401 Dsc03335c_20231130153401  三之丸公園ではハクセキレイが2羽。柿安コミュニティパークの堀の堤防には、コガモがあがって休んでいました。

Dsc03355c  コミュニティパークには、たぶんいつものカワウと思いますが、今日もまた電柱の上にいます。

Dsc03375c_20231130153401 Dsc03446c  九華公園には8時40分頃到着。いきなりコサギとアオサギに遭遇。コサギは、堀に降りてエサを探していたのですが、私に驚いて樹上へ逃げたところ。コサギを撮っていた時、アオサギの鳴き声が聞こえたなと思ったら、近くの木の上にいました。

Dsc03541c_20231130153401 Dsc03583c  散歩友達のYさんがちょうどやってこられ、相撲場のところで話していたら、ハクセキレイとツグミが登場。なかなか良い感じです。

Dsc03771c  奥平屋敷跡その他では、風が強いこともあってか、野鳥はヒヨドリ、ムクドリ、ドバトくらい。ユリカモメは23羽。

Dsc03655c_20231130153401 Dsc03703c_20231130153401  カモは合計46羽と少なめ。ただ、久しぶりにホシハジロのメスが1羽、来ていました。キンクロハジロが31羽、ハシビロガモが12羽、ヒドリガモは1ペア。

Dsc03627c Dsc03874c_20231130153401  ところで、九華公園や鎮国守国神社の紅葉も終盤を迎えつつあります。左の写真は、奥平屋敷跡の北側のところ。古い彫像があります。右は、鎮国守国神社にある「なんちゃって紅葉」。

Dsc03855c  こちらは、鎮国守国神社の一の鳥居近くにある、松の木から生えたモミジ。この間見てから3日ですが(2023年11月27日 :今日もカワセミ)、一気に赤くなっていました。

Dsc04108c_20231130190601  昨日の授業のQ&Aは、どういう訳か、最近にないスピードで、今日の午前中に完成しました。アタマの回転が急に良くなったのならありがたいのですが、よく分かりません。例によって寝かせてあります。これから確認して、できれば早めに送りたいところ。写真は、拙宅マンションの、これもたぶんイチョウ。

2023年11月29日 (水)

非常勤先にクリスマスツリーが登場

231129093221250c 231129102900815c  水曜日ですので、江戸橋での後期の講義日でした。昨日も書きましたが、今日で10回目。講義は全15回ですので、講義については今日で2/3を無事に終えられました。講義の残りは5回で、来月に3回、1月に2回。1月末に定期試験を予定しています。今日の出席率は90%台後半を記録し、これまでで最高。いつも通りに、最初に前回の質問や感想についての私の回答、コメントを説明。全てを取り上げる時間はありませんので、質問には必ず回答する他は、誤解を解くための補足説明や、ほかの学生たちにもぜひ知っておいてほしい感想・コメントを紹介しています。その後、当日の授業の内容に入るスタイルです。今日は、ネット社会の人間関係というテーマでした。

Dscn6121c Dscn6125c  授業終了後は、例によって志登茂川へ寄り道。今日は、四日市港潮汐表では、12時46分が干潮という絶好の条件。これを逃す手はありません。まずは、上流側。もっとたくさん水鳥がいるかと期待したのですが、はずれました(苦笑)。光学20倍ズームのコンデジしか持って行きませんので、野鳥撮影には全く不向き。右の写真はタイミングが合わず、不出来ですが、セグロカモメらしき鳥と、ヒドリガモのオスが見えています。

Dscn6127c  正面あたりには、ホシハジロがいました。ホシハジロはほかにも何羽か見えています。

Dscn6129c Dscn6133c  ここからは下流側。こちら側にも鳥影はあまり見えませんでした。ちょっとピンボケですが、コガモ。コガモはそれなりの数がいました。

Dscn6139c Dscn6142c  ほかには、キンクロハジロや、カルガモも少し。今日は、サギの姿は確認できませんでした。

Dscn6136c  右岸の堤防のところには、ヒドリガモと、最も手前はオナガガモのメスがあがってきていました。数は少なかったものの、種類はまあまあでしたから、良しとしましょう。鳥を見て、写真を撮っていたら、散歩中の高齢男性に声をかけられました。少し話をしたら、なんと私が非常勤に行っているところの卒業生ということでした。思わぬところで、思わぬことがあるものです。

231129120336658c  ところで、非常勤先の校舎玄関には、クリスマスツリーが登場。ずっと以前の事務局長さんが退職なさる時に寄附されたという話を聞いています。帰宅後、昼食を食べてから出欠確認を行い、今日は、早くもQ&Aに着手しています。すでに1/3くらいまで進んでいて、今のところ順調(微笑)。

 忘れていましたので、追加(11/30)。今日、来年度の非常勤講師の正式な依頼文書をいただきました。ただ、来年度で非常勤講師の定年を迎えますので、講義ができるのも来年度限りとなります。

20231125「菰野ウォーキング」(その1)……西覚寺、見性寺、廣幡神社、旧横山家住宅、菰野城隅櫓跡から菰野城跡へ

Img_3792c_20231125165401  前日から寒くなり、この日がその寒さの底だという予報でしたが、11月25日に「菰野ウォーキング」に行ってきました。2018年が「湯の山温泉開湯1300年記念」ということで、近鉄ハイキングが何回も開催され、それらに参加して、私自身は菰野町をかなり歩きました(2018年9月2日:20180902近鉄ハイキング“「開湯1300年 ゆこうよ 湯の山」菰野藩主土方雄豊公ゆかりの見性寺での開湯1300年記念祭を訪ねて”へ……予告編、2018年10月12日:20181012近鉄ハイキング“「開湯1300年 ゆこうよ 湯の山」こもガク&大日本市菰野博覧会を楽しもう!”(予告編)、2018年10月20日:20181020近鉄ハイキング「芸術の秋!鈴鹿山脈を望み湯ったりウォーキング」へ……菰野駅をスタート、五郎兵衛地蔵、三滝川ジョギングコース、大羽根園運動公園から湯の山温泉駅、観光列車「つどい」もしっかり見てきました(完)、2019年9月16日:20190916近鉄ハイキング「特別企画ハイキング 菰野まるごとハイキング・夏 そろそろ夏納め♪菰野富士ハイキング」……菰野で富士登山(笑)(予告編))。今回は、同級生K氏と二人旅。歩き始めは晴れていたのですが、途中、鈴鹿の山にかかる雪雲からみぞれのようなものが飛んできたり、冷たい風に吹かれたりということもありました。冒頭の写真は、スタートして4㎞あたりの湧水池のあたりから見た鈴鹿山脈。中央に御在所岳があるのですが、上の方はたぶん雪雲におおわれています。桑名では最高気温は13.5℃、最大風速は5.5m/sでした。

Img_3379c_20231125165301  Img_3384c_20231128164701 近鉄桑名駅を8時22分に出る伊勢中川行き急行に乗り、近鉄四日市駅に8時34分到着。8時50分発の湯の山線湯の山温泉行き普通に乗り換えて、菰野駅に9時9分着。¥560。

Komono0  こちらがこの日歩いてきた全ルートマップ。主な立ち寄り先は、西覚寺、見性寺、廣幡神社、旧横山家住宅、菰野城隅櫓跡、菰野城跡、瑞龍寺、湧水池、廣幡神社御旅所(旧菰野神社)、五郎兵衛地蔵、湧水池、蟹池(智積養水の水源地)、二分八分、三十三限筒そして智積養水記念公園です。ルートマップ上では、8.5㎞。

 詳しいルートマップその1はこちら。Komono1 菰野駅のすぐ西に西覚寺。湯の山線を渡って南に行ったところに見性寺。西に向かうと廣幡神社。北に向かい、旧横山家住宅、菰野城角櫓跡、菰野城跡、札の辻、瑞龍寺と進みます。

Img_3387c_20231128164701  まずは、宝樹院西覚寺。菰野駅西の踏切の側にあります。浄土真宗大谷派。大変立派な本堂があるお寺ですが、ネットではこれという情報はありませんし、寺にも案内板などはありませんでした。

Img_3399c_20231128165401 Img_3403c_20231128165401  西覚寺から見性寺に向かう途中で見た鈴鹿山脈。このときは、全体としては晴れていたのですが、山の高いところには雲がかかっています。

Img_3407c_20231128165701  真如山見性寺は、臨済宗妙心寺派。菰野藩主・土方氏の菩提寺として、寛永21(1644)年に菰野藩第2代藩主・土方雄高(かつたか)が三霊禅師を尾張国より招き、この地に創建したのが始まりといいます。開山の三霊和尚は臨済初期の高僧で、後に孝明天皇より紫衣と禅師号を賜わっています(こちら)。なお、菰野藩は外様、1万2,000石。

Img_3481c_20231125165401  寛文9 (1669)年、火災により庫裡が焼失しましたが、享保11(1726)年、菰野藩5代藩主・土方雄房(かつふさ)が本堂、庫裡、山門を再建立しました。山門は豪壮で、大名の菩提寺にふさわしい、立派なものです。

Img_3436c_20231128171901  本堂は禅宗の方丈建築様式です。方丈は、もとは1丈 (約 3m) 四方の部屋の意で、禅宗寺院の住持や長老の居室をさしました。方丈建築様式は、分かりやすく書けば、「多目的建造物」といえそうです(こちら)。本堂に向かって右は、書院の玄関。これは菰野出身の名工・高木藤造の作です。高木藤造は、菰野の城下の川原町、新池の西に屋敷を構え、藩の御用大工を勤めていました。文化5(1808)年の生れ。その一代に見性寺をはじめ石榑の照光寺、中上の遍崇寺、 大強原の随法寺など、多くのお宮、お寺の建築にたずさわった宮大工です。

Img_3476c_20231128172301  方丈のとなりには、大師堂があります。3代藩主土方雄豊(かつとよ)夫人寄進の梵鐘があります。この鐘は、寛文3(1663)年、京都の鋳物師近藤丹波掾藤久の作になるもので、鐘銘は2世住職越伝の撰文です。戦争中の供出にも危うく難を免れて保存されているといいます。

Img_3455c_20231128174601 Img_3448c_20231128174601  本堂の左手、階段を上ったところに土方家歴代藩主の墓所があります。こちらは、階段を上がった正面にある、2代藩主・雄高公のお墓。藩祖である雄氏(かつうじ)公の墓碑は、京都北山の功運院にあります(こちら)。これは、雄氏公が、京都に住んでいたためと思われます。また、土方家の墓地は東京湯島の麟祥院と高野山奥の院にもあるそうです。なお、12代雄永(かつなが)公は神葬の為、墓地はありません。外様大名で、これだけの大きい藩主の墓碑が残るところは珍しいといいます(こちら)。

Img_3458c_20231128174601 Img_3410c_20231128175101  前回ここに来たときには気づかなかったのですが、藩主墓所の向かい側には藩主夫人などの墓所がありました。左の写真は、初代藩主・雄氏公の正室八重姫(天正16(1588)~延宝7(1679)年)のお墓。八重姫は、織田信雄の娘で、4歳で雄氏と婚約したといいます。幼少期から菰野藩で育ち、藩の草創期の礎を築いた陰の功労者といえ、最近、その業績が見直されているようです。晩年はここ見性寺で座禅三昧の生活を送ったといわれています。また当時としては異例の長寿で92歳の天寿を全うしました。

 続いて廣幡神社へ。Img_3542c_20231129061901 旧くは正八幡宮と称し、寛永7(1630)年8月、菰野藩主・土方雄氏公が、京都の石清水八幡宮より勧請し、それ以来、同家の鎮守社となっています。一の鳥居は、金渓川のすぐ北に建っています。神社に行くには、金渓川にかかる廣幡橋を渡って、さらに南へ。擬宝珠の付いた立派な橋は、昭和9(1934)年5月に架けられたとしるされています。

Img_3495c_20231129062101 Img_3510c_20231125165401  神社は小山の麓の少し高いところにあります。右の写真が、廣幡神社の拝殿。合殿に諏訪神社がありますが、これは、菰野郷草創の社で、村中里民の産土神であったものを、慶長年間に土方家並に藩士の産土神としますが、慶長13(1608)年3月、領主雄高公の命で諏訪神社を南山に奉遷しました。明治4(1871)年10月、菰野県庁の命によって諏訪神社を正八幡宮に合祀して廣幡神社と改称しています。明治40(1907)年から、村内全部の郷社1、村社である倭文神社、菰野神社、平岡神社、日吉神社、江田神社、須賀神社、豊岡御厨神社、春日神社を合祀しました。これだけ合祀したためか、御祭神は、主祭神の誉田天皇(応神天皇)の他、28座もの多数。詳細は、2018年10月25日の記事をご参照ください(20181012近鉄ハイキング「こもガク&大日本市菰野博覧会を楽しもう!」へ(その1)……菰野駅をスタート、西覚寺、忠魂碑・地蔵堂、道標を見て、廣幡神社へ)。ここ廣幡神社の拝殿には、大小様々な絵馬・額があります。それらについても、このリンク先に写真とともに書いていますので、そちらをご覧ください。

Img_3523c_20231129063201  見性寺でもそうでしたが、ここも紅葉が見事でした。

Img_3530c_20231129063301  廣幡神社にいた頃から空模様が怪しくなってきました。鈴鹿山脈は、雲におおわれ、廣幡神社あたりにもみぞれのようなものが風で飛んでくるのです。寒くて、冷たい!

Img_3550c_20231125165401 Img_3554c_20231129063601  廣幡神社のすぐ北に旧横山家住宅があります。建物は登録有形文化財で、庭園は登録文化財(名勝地)となっています。一般公開はされてはいないのですが、外からだけでも見てみようと立ち寄ってきました。横山氏は、永禄7(1564)年に菰野地域に移り住んだとされ、江戸時代には菰野藩士で代官を務め、明治時代以降も村長や衆議院議員を輩出しています。

Img_3568c_20231129070401 Img_3572c_20231129070401  ミルクロードの下、湯の山線の線路脇に菰野城角櫓跡。菰野城(実際には、陣屋)は、このあと訪ねる菰野小学校の所にありました。説明板によれば、菰野藩は外様の小藩でしたので、城の防御に堀や角櫓を設けることは許されず、城の周りに土居を築き、その上に竹木を植え、柵を編み、それを守りとしていたそうです。幕府が滅び、その禁が解け、12代藩主雄永の正室として京都の公家から益子姫を迎えるとき、城域の雰囲気を高めようと領民の力を借りて、明治2(1869)年に堀を掘り、角櫓を建てたといいます。このあたりがその角櫓の跡ということです。

Img_3589c_20231125165401  菰野城跡にやって来ました。菰野藩1万2,000石の大名土方氏の代々の居城であったところです。現在は、町立菰野小学校の敷地になっています。菰野城跡の碑があるのは、藩邸の庭園の一部(西南の隅)です。石碑には、「薦野城址」と刻まれています。初代・雄氏公の頃の藩邸はきわめて簡素でしたが、2代・雄高公は城の中心部に館を建て、藩邸の整備を行い、領内の藩士を周囲に住まわせま、四日市街道沿いに東町、庄部、河原町などの街区を整え、城下町造りを行っています。3代・雄豊公が、万治3(1660)年、陣屋の全面修理を行いました。陣屋は大手門、玄関、対面所、御用部屋、書院、奥居間、納戸、台所などに間取りされ、その周りを馬小屋、兵糧庫、武器庫、中間部屋などが取り囲んでいたといいます。現在は、西側と北側に城壕の一部と築地が遺り、また、西南を流れる振子川に面して、角櫓跡があり、その東方に石積の遺構の一部が見られるのですが、角櫓跡以外は見てきていません。

 キリがよいので、その1はここまで。その2は、札の辻・高札場跡や瑞龍寺から。

2023年11月28日 (火)

久しぶりの「柿ジロウ」

Dsc03258c_20231128153901  めまぐるしい天気です。朝のうちは風もなく、晴れて、11時半頃には最高気温の18.9℃を記録しました。しかし、昼頃からは曇って、風が出てきて、雨もぱらつきました。鈴鹿の山の方は雪でも降っているのではないかと思える雲。冒頭の写真は、散歩から帰った、10時半頃のもの。その散歩は、7時半少し前から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、南魚町、寺町と6.2㎞。

Dsc02634c_20231128153901 Dsc02654c  住吉神社の前から揖斐川を見ると、カモが100羽近く。ほとんどはキンクロハジロでしたが、今日もホシハジロのオスが1羽だけ見えました。カンムリカイツブリも3羽ほどが点在。ただし、遠いので写真には撮らず。柿安コミュニティパークでハクセキレイ2羽。

Dsc02769c_20231128154001  九華公園の奥平屋敷跡で、いつものように1時間ほど鳥見。モズとツグミも一瞬見たものの、今日もあまり鳥は来ません。かろうじてジョウビタキのオスが登場。

Dsc03047c_20231128154001 Dsc02905c_20231128154001  ユリカモメ、今日は33羽。野球場のフェンスで待機していて、ときどき公園の掘り上空をパトロールしている感じ。今日もユリカモメにエサをやる人はいません。飛翔シーン撮影の練習は今日もしましたが、なかなかうまくは行かず。

Dsc02852c  これは、失敗写真に近いのですが、ユリカモメがせっかく採った小魚を落としてしまったシーン。くわえているところや、落ちてすぐのシーンは、ピンボケ(苦笑)。まだまだ練習が足りません。

Dsc02956c  アオサギさんは、今日も辰巳櫓跡にある松の木にいました。

Dsc03020c 1701133072448c  こちらのハクセキレイは、九華公園の外周遊歩道の南にて。このあとはあぶ工房の無人販売所であるものを探すため、貝塚公園で時間を潰し、開店時刻の10時を少し過ぎたときに行ったのですが、残念ながら欲しかったものはありませんでした。先週の金曜に見つけたのですが、その時は小銭をほとんど持っていなかったのです。売り切れごめんですから、仕方ありません。今度、もし売っていたら、即買いします。欲しかったのは、楊貴妃メダカ。5匹が¥400で売られていたのです。

Dsc03178c Dsc03194c  その貝塚公園では、久しぶりに「柿ジロウ」。柿にメジロで、勝手に「柿ジロウ」と命名しています。今日のバードウォッチングは、これまで。

Dsc02998c_20231128153901  ところで明日は、江戸橋での講義、第10回目。これで講義は2/3を終えられます。また、今月は5回も出講するのです。最低気温/最高気温は5℃/15℃の予報。朝、寒そうです。写真は、九華公園の朝日丸跡から紅葉越しに撮ったもの。

2023年11月27日 (月)

今日もカワセミ

Dsc01562c_20231127153301  昨日より気温が上がるという予報でしたが、ほぼ同じで15.1℃。午後からは曇ってきましたので、むしろ寒く感じます。最近の恒例で、7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、吉津屋町、京町、寺町と歩いて10時前に帰宅。その後、駅方面で所用がありましたので、10時半から再び、徒歩で外出。合計7.2㎞。

Dsc01602c Dsc01618c_20231127153301  住吉神社前の揖斐川にカモが30羽以上。ほとんどはキンクロハジロでしたが、中に1羽だけホシハジロのオスが混じっていました。さらに、その近くには、カンムリカイツブリが1羽。このところしばらく、カンムリカイツブリを見ていませんでした。

Dsc01716c_20231127153301 Dsc01770c_20231127153301  三の丸水門ではイソヒヨドリのメス。ツグミもいたのですが、逆光で上手く撮れず、残念。かなり前にこのあたりでシメも見たのですが、その後はまったく見ていません。いつもならそろそろ登場する頃です。柿安コミュニティパークでは、いつもの電柱にカワウ。

Dsc01847c_20231127153301 Dsc01778c  九華公園では、管理事務所の近くでコゲラが1羽と、シジュウカラが数羽、一緒に行動していました。右のシジュウカラの写真、写真としては不出来ですが、くわえているものが気になりました。これは、おそらく松の種。松ぼっくりの間から採ってきたと思われます。

Dsc01961c  奥平屋敷跡ではいつものように、小1時間、鳥の出待ちをしたものの、ヒヨドリ、ドバト、カラス、ムクドリ以外に確認できたのは、ツグミ1羽のみ。カワラヒワとメジロの鳴き声も聞こえたのですが、姿は見えず。

Dsc02037c_20231127153301 Dsc02002c_20231127153301  朝日丸跡で、ジョウビタキのオス。アオサギさん、今日は久しぶりに辰巳櫓跡にある松の木の中にいました。

Dsc02219c Dsc02375c  ハクセキレイは、野球場のグラウンドにいました。オス、メスともにです。写真はオス。ユリカモメは、15羽。野球場のフェンスの上にいて、ときどき二の丸跡にあるクスノキに実をついばみに来ます。

Dsc01930c Dsc02320c_20231127153201  カモは、今日は合計65羽。キンクロハジロが50羽、ハシビロガモが12羽、ヒドリガモがオス2羽、メス1羽。このところは、たいていこれくらいの数。12月に入ると、もう少し増えるかと期待しています。

Dsc02286c  九華公園の外周遊歩道を歩いていたら、朝日丸跡の松の木にモズのオス。ただし、証拠写真。遠かったのです。

Dsc02587c  拙宅マンションまで帰ってきて、念のためにと思って諸戸氏庭園との間の水路を確認したら、ラッキーなことにメスのカワセミがいました。散歩コースに九華公園とここと、2ヶ所のカワセミ・ビュー・ポイントがあるのはいいことです。

Dsc02237c_20231127153301  ところで、九華公園の九華橋の近くにある松の木の幹からモミジが生えているところがあります。以前にも何回か取り上げたことがありますが、ここも紅葉しているか見てきました。まだこれからです。

Dsc01759c_20231127153301 Dsc01764c_20231127153301  余談。柿安コミュニティパークにあるダイドーの飲料水自販機を見てビックリ。「かに鍋スープ 雑炊仕立て お米入り」と「博多水炊きスープ 雑炊仕立て お米入り」という新商品。いずれも¥140。こういうもの、気になります(微笑)。その左、1本おいて、「さつまいもミルク」というものも売っています。

2023年11月26日 (日)

紅葉とカワセミ、ユリカモメのバトルそしてジョウビタキのメスと「三題噺」

Dsc00489c  今日の最低気温は、3.5℃。たぶん今シーズンもっとも低かったと思います。日中は14.9℃まで上がり、風も弱いのでさほど寒くは感じません。昨日のウォーキングの疲れはないと思っていたのですが、長めの昼寝をしてしまいました(苦笑)。やはりそろそろ「いい年をしている」のだと実感せざるを得ないのかも知れません。午前に所用がありましたので、7時15分から「時間制限法」で散歩へ。住吉神社、九華公園、内堀公園、京町、寺町と回って8時35分に帰宅。9時過ぎに用事を済ませ、9時半前から再び徒歩でメディアライブと柿安シティホールまで。合計6.5㎞。

Dsc00505c_20231126152601 Dsc00553c_20231126152601  拙宅マンションを出たところでカワセミの鳴き声。北側の水路を探したら、いました。水路から諸戸氏庭園の紅葉の下のフェンスにあがったのが、左の写真。右は、その後しばらくして水路沿いに降りてきたとこと。もう少し明るいとよかったのに。

Dsc00654c Dsc00613c  七里の渡し跡のところでオオバン1羽を見たのですが、暗くてほぼ真っ黒に写ってしまいましたので、割愛。九華公園に着いて、鎮国守国神社の裏のビワの木でゴイサギが1羽、お休み中。手前の堀には、コサギが1羽。エサを探しているようでした。

Dsc00681c_20231126152601 Dsc00748c_20231126152601  九華橋の近くの樹上には、アオサギ。九華公園でアオサギをはじめ、サギたちを見たのは、久しぶりです。カモは今日は、合計70羽。キンクロハジロが51羽、ハシビロガモが17羽、ヒドリガモは1ペア。

Dsc00802c Dsc00861c  奥平屋敷跡では、立教小学校の方からシジュウカラ数羽と、コゲラ1羽がやって来ました。どちらもよく動き、なかなか手強い。

Dsc00991c_20231126152601 Dsc01006c  ユリカモメは、33羽。左の写真は、野球場南の堀沿いにある柵の上に並んだところ。お尻写真も、今シーズン初めて撮れましたが、何羽も並んだところはこれから。

Dsc01216c_20231126152601 Dsc01243c_20231126152601  こちら、2羽のユリカモメが何やらもめていました。場所は、野球場の南の吉之丸堀。連写していましたので、パソコンで見てどうなっていたか、分かった次第。

Dsc01264c  相手にどのように攻撃するかというと、どうも嘴で、「噛みつく」訳ではありませんが(歯がありませんから)、相手の体の部分を強くくわえ込んで、引っ張っているように見えました。また、足で相手を蹴飛ばしているのか? と思えるシーンも写っています(これは今ひとつはっきりしていませんので、割愛しています)。またチャンスがあったら狙ってみることにします。

Dsc01527c_20231126152701  帰り道、住吉入江でジョウビタキのメスが出て来ました。寺町交差点から北のあたりですが、この辺ではこれからジョウビタキをときどき見かけます。

231126093715815c 231126093757988c  桑名メディアライブでは、「桑名市民芸術文化祭」の「美術部門展」をまずは見てきました。知人が写真を出展しているのです。絵画、工芸、陶芸、彫刻なども一通り見てきました。山本翠松さんの「イジイジ塗り桑名盆(紅白かぶら絵)」が出ていましたが、さすがにプロの手によるものは違います。伊勢型紙の手法で景色がつくってあるものや、陶芸、彫刻に渡しの興味を引くものがありました。中央図書館にも行って、「昭和の写真でめぐる桑名」(第18回昭和の記憶収集資料展)を見てきました。

231126095711900c 231126095740364c  さらに柿安シティホールでは、「桑名市民芸術文化祭」の「社会文化部門展」として、「桑名市街 領知替え200年」と「石取祭車 最新の研究から」という2つの展示が行われており、こちらも一通り拝見してきました。

Dsc01492c_20231126155201  ところで今週末は、もう12月になります。水曜日は、いつものように非常勤の講義。ほかに図書返却や、来年度のシラバスの〆切がありましたが、これらはすでに完了。年寄りになると、〆切よりも早くに提出してしまうようです(微苦笑)。

2023年11月25日 (土)

20231125「菰野ウォーキング」(予告編)

Img_3792c_20231125165401  昨日から寒くなり、今日がその寒さの底だという予報でしたが、予定通り、「菰野ウォーキング」に行ってきました。2018年が「湯の山温泉開湯1300年記念」ということで、近鉄ハイキングが何回も開催され、それらに参加して、私自身は菰野町をかなり歩きました(2018年9月2日:20180902近鉄ハイキング“「開湯1300年 ゆこうよ 湯の山」菰野藩主土方雄豊公ゆかりの見性寺での開湯1300年記念祭を訪ねて”へ……予告編、2018年10月12日:20181012近鉄ハイキング“「開湯1300年 ゆこうよ 湯の山」こもガク&大日本市菰野博覧会を楽しもう!”(予告編)、2018年10月20日:20181020近鉄ハイキング「芸術の秋!鈴鹿山脈を望み湯ったりウォーキング」へ……菰野駅をスタート、五郎兵衛地蔵、三滝川ジョギングコース、大羽根園運動公園から湯の山温泉駅、観光列車「つどい」もしっかり見てきました(完)、2019年9月16日:20190916近鉄ハイキング「特別企画ハイキング 菰野まるごとハイキング・夏 そろそろ夏納め♪菰野富士ハイキング」……菰野で富士登山(笑)(予告編))。今回は、同級生K氏と二人で菰野を訪ね歩いてきました。歩き始めは晴れていたのですが、途中、鈴鹿の山にかかる雪雲からみぞれのようなものが飛んできたり、冷たい風に吹かれたりということもありました。冒頭の写真は、スタートして4㎞あたりの湧水池のあたりから見た鈴鹿山脈。中央に御在所岳があるのですが、上の方はたぶん雪雲におおわれています。桑名では最高気温は13.5℃、最大風速は5.5m/sでした。今日のところは、予告編。

Img_3379c_20231125165301  近鉄桑名駅を8時22分に出る伊勢中川行き急行に乗り、近鉄四日市駅に8時34分到着。8時50分発の湯の山線湯の山温泉行き普通に乗り換えて、菰野駅に9時9分着。¥560。

Komono0  こちらが今日歩いてきたルートマップ。立ち寄り先で見て回った分は割愛してあります。主な立ち寄り先は、見性寺、廣幡神社、菰野城跡、瑞龍寺、廣幡神社御旅所(旧菰野神社)、五郎兵衛地蔵、蟹池(智積養水の水源地)、二分八分、三十三限筒です。ルートマップ上では、8.5㎞。

Img_3481c_20231125165401  最初の立ち寄り先の真如山見性寺は、臨済宗妙心寺派。菰野藩主・土方氏の菩提寺として、寛永21(1644)年に菰野藩第2代藩主・土方雄高(かつたか)が三霊禅師を尾張国より招き、この地に創建したのが始まりといいます。開山の三霊和尚は臨済初期の高僧で、後に孝明天皇より紫衣と禅師号を賜わっています(こちら)。寛文9 (1669)年、火災により庫裡が焼失しましたが、享保11(1726)年、菰野藩5代藩主・土方雄房(かつふさ)が本堂、庫裡、山門を再建立しました。山門は豪壮で、立派なものでした。

Img_3510c_20231125165401  続いて、廣幡神社。旧くは「正八幡宮」と称し、寛永7(1630)年8月15日、菰野藩主・土方雄氏が、京都の石清水八幡宮から勧請したもので、それ以来、土方家の鎮守社となっています。主祭神は、八幡様ということで、誉田天皇ですが、相殿神は、29柱もいらっしゃいます。明治4(1871)年に諏訪神社を合祀してからは廣幡神社と号するようになりました。

Img_3550c_20231125165401  廣幡神社からすぐ北に旧横山家住宅があります。建物は登録有形文化財で、庭園は登録文化財(名勝地)となっています。一般公開はされてはいないのですが、外からだけでも見てみようと立ち寄ってきました。横山氏は、永禄7(1564)年に菰野地域に移り住んだとされ、江戸時代には菰野藩士で代官を務め、明治時代以降も村長や衆議院議員を輩出しています。

Img_3589c_20231125165401  菰野城跡。菰野藩1万2,000石の大名土方氏の代々の居城であったところです。現在は、町立菰野小学校の敷地になっています。菰野城跡の碑があるのは、藩邸の庭園の一部(西南の隅)です。石碑には、「薦野城址」と刻まれています。初代・雄氏の頃の藩邸はきわめて簡素でしたが、2代・雄高は城の中心部に館を建て、藩邸の整備を行い、領内の藩士を周囲に住まわせま、四日市街道沿いに東町、庄部、河原町などの街区を整え、城下町造りを行っています。

Img_3603c_20231125165401  菰野城跡の東に札の辻。ここには高札場もありました。巡見街道菰野道が交差しています。

Img_3638c  札の辻のすぐ東には、長松山瑞龍寺。臨済宗妙心寺派です。ご本尊は薬師如来。菰野藩士たちの菩提寺として崇敬を集めてきました。もとは天台宗のお寺でしたが、永禄11(1568)年、信長の兵火により焼失し、正保年間(1644~47年)に宗貞和尚によって臨済宗のお寺として再建されています。境内には延命殿があり、お地蔵様がいらっしゃいました。地蔵さんは延命除災の功徳があるとあつい信仰を受け、菰野の町に昔から大きな火事が起きたことがないことも、この地蔵さんの加護があるからと信じられているそうです。

Img_3672c_20231125165401  瑞龍寺から湯の山街道を渡り、廣幡神社の庄部御旅所(庄部は、地名)へ。ここは、元は菰野神社でしたが、明治40(1907)年に廣幡神社に合祀されました。前回来たときには(2018年10月12日:20181012近鉄ハイキング“「開湯1300年 ゆこうよ 湯の山」こもガク&大日本市菰野博覧会を楽しもう!”(予告編))、拝殿に奉納された絵馬があったのですが、今日は見当たりませんでした。

Img_3717c_20231125165401  御旅所から菰野中学、菰野高校の南を通って、五郎兵衛地蔵へ。南部公民館の隣にあります。昔、五郎兵衛という男がおり、お地蔵様の前の石がみんなの邪魔になると思って動かしたところ、その後、五郎兵衛が困難に直面したとき、お地蔵さまは五郎兵衛を助けてくれたということです。これに因んでお地蔵様は、「五郎兵衛地蔵」と呼ばれ、大事にされてきていま。お地蔵様は、堤防にあったものを明治10(1877)年2月、ここにお堂を建てたそうです。

Img_3867c_20231125165401  このあと湧水池を1ヶ所回り、水田地帯をひたすら歩いて、蟹池へ。ここは、智積養水の水源地です。智積養水は、ここから四日市市智積町へと1.784kmを流れています。幅は1~2m、水量は1日あたり19tで、水温は1年を通して安定しています。水はとてもきれいです。智積町あたりの智積養水は、これまでに訪ねたことがあり(2020年2月8日:20200208近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒「鈿女」伊藤酒造と智積養水をたずねて」へ(一回完結))、水源地の蟹池を訪ねたいと思っていました。

Img_3904c  湯の山水産研究センターのところに「二分八分(にぶはちぶ)」という、分水地点があります。ここは、江戸時代の頃から、たびたび「水争い」の争点となった場所だそうで、「蟹池」からの流水が、この地点で「二分八分」の割で分流され、二分の流水は神森地区東方の水田を灌漑し、八分は智積養水路に流されました。ネットで調べた限りでは、正確な場所は特定できませんでしたが、先のリンク先の説明によれば、この写真の奥のところが「二分八分」と考えられます。

Img_3965c_20231125165401  もう1ヶ所、智積養水に関する重要ポイントは、「三十三限筒(さんじゅうさんげんどう)」。蟹池の湧水を、智積側に引いてくるには、金渓川と天王川がその行程の障害になります。そこで、考え出されたのが、金渓川と天王川の両川を横切る形で、川底に樋を埋設して貫通させ、川の北岸(神森)から、南岸(桜一色)へ水を送る土木工法です。つまり、二つ川はこの三十三間筒の上を交差する形で流れています。この埋設された樋の長さが三十三間(約59m)あるので、三十三間筒と呼んでいます。

Img_3985c_20231125165401  桜駅の北側に智積養水記念公園。せせらぎを中心とした憩いの公園です。このせせらぎは、智積養水を引いていて、透明度が高く清々しい気持ちにさせてくれます。ここに来たときが、13時10分頃。ちょうど四日市行きの電車が駅に入って来てしまいましたので、どこかで昼食を、ということになりました。

Img_3995c_20231125165401  231125132745652c イタリアンのキャナリィ・ロウもあったのですが、大賑わいの様子。そこで、桜駅の北側にある韓丼四日市インター桜店へ。大正解(微笑)。「温玉カルビ丼(並み)」(¥720)をチョイス。体が冷えていましたので、暖まったのが何よりですし、美味しかったのです。

Img_3999c_20231125165401  近鉄湯の山線・桜駅には13時40分着。13時45分に四日市行き普通があり、それに乗車。四日市には13時59分に到着し、14時10分発の名古屋行き急行に乗り換えて、桑名には14時22分に到着。¥510。

Screenshot_20231125144800c  こちらは今日のGoogle Fitのデータ。ほぼ13㎞を歩き、21,303歩。自宅から桑名駅までの往復も含みます。現地ではほぼ10㎞を歩いてきたことになります。本編は、またいつものように、明日以降ボチボチと書いていきます。年内の同級生K氏とのウォーキングは、12月中旬にでももう1回行こうと話しています。

Img_3757c_20231126031301 Img_3807c_20231125165401  余談。今日は、途中でバードウォッチングも楽しめました(微笑)。まずは、4㎞地点に「湧水池」とありますが、そこで出て来たカワセミ。アオサギは、6㎞地点の蟹池の手前に2羽。ほかにノスリや、ハイタカの仲間と思われる猛禽も見かけました。

2023年11月24日 (金)

20231124「なんちゃって紅葉」特集

231124091743483c  先日も書きましたが(2023年11月21日 :九華公園で久しぶりにモズとジョウビタキ)、「なんちゃって紅葉」というのは、決して紅葉の名所ではなく、散歩コースにあって、写真の撮り方によってはそれらしく見える紅葉のことを勝手にそのようにネーミングしたもの。これらのほとんどは、鎮国守国神社の境内にあります。今日は、それらを一通り見て回って来たのですが、それなりに見頃でした。そこで、「なんちゃって紅葉」特集。冒頭の写真は、鎮国守国神社の修祓殿のところ。ここはモミジの木も大きく、見事です。

231124092415637c 231124092250580c  左の写真は、拝殿の南にあるモミジの木。ここも見応えがあります。右は、拝殿のすぐ南西にあるモミジの木。 いい感じです(自画自賛ですから、お気になさらず)。

Dsc00256c  右上の写真のところを裏側から見たのがこちら。奥に見えているのは、参集殿である「楽翁殿」です。

Dsc00211c 231124092330292c  九華招魂社から見たイチョウの黄葉。九華招魂社は、鎮国守国神社の拝殿の西にあります。元はこの建物が、鎮国守国神社の拝殿だったそうです。右の写真のモミジは、種類が違いますが、九華招魂社の参道にあります。

Dsc00293c_20231124150601  鎮国守国神社の拝殿のすぐ前にあるドウダンツツジ。まだ全体としては色づいていませんが、だんだんと紅葉してきています。ということで、「なんちゃって紅葉」も、結構楽しめます。諸戸氏庭園の紅葉は、見に行かなくてもいいかな、という気になっています。1~3枚目と6枚目はスマホ写真。かなり画像処理がされていると思いますが、実物以上にきれいに見えます。4、5、7枚目はSONY RX10-M4で撮りました。

 

七里の渡し跡にコガモ

Dsc09482c_20231124150401  天気予報通り、昼過ぎから雲がかかって来ました。風は昼前から北寄りの風が強くなっています。最高気温は20.6℃ですが、これは10時49分に記録したもので、その後、気温は下がっています。7時25分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町、御坊さんと6.2㎞。

Dsc09505c  ずっと鳥はおらず、七里の渡し跡に来て、コガモが4羽。オス1羽とメス3羽。オスは、まだエクリプス状態で、オスらしさはありません。柿安コミュニティパーク西の堀で、カワセミの鳴き声が聞こえたものの、姿は見えませんでした。また、コミュニティパークからは、九華公園の上空を旋回するトビも見えました。

Dsc09757c_20231124150401 Dsc00033c  九華公園の奥平屋敷跡では、ツグミ。今日は、木の高いところなどに出てくるようになりました。まだ地上には降りてきません。奥平屋敷跡で見たツグミは、延べ5羽ほど。今日も、クスノキの実を食べているところが見られました。

Dsc09795c_20231124150401 Dsc09878c_20231124150501  ほかに奥平屋敷跡に来たのは、メジロとシジュウカラ。どちらもよく動きます。

Dsc09999c  さらにハクセキレイも。ペアで来ていました。カワラヒワもいたのですが、遠く。

Dsc00359c_20231124150601 Dsc00121c_20231124150501  ユリカモメは、14羽。8時過ぎにやって来て、公園内を飛んで回った後、野球場のフェンスなどにしばらく滞在するようになりました。

Dsc00393c_20231124150601 Dsc00138c  カモは合計60羽。キンクロハジロが44羽、ヒドリガモはオス2羽にメス1羽、ハシビロガモは13羽。ハシビロガモは、もう少しいたかも知れません。左の写真は、お休み中のハシビロガモのオス。まん丸で、笑えます。このあと、貝塚公園ではヒヨドリ、メジロ、カワラヒワ。内堀公園では、スズメくらい。

Dsc00438c  御坊さんに立ち寄ってきましたが、昨日がオヤジの命日だったため。昨日は、祝日&三八市のため寺町は大賑わいで、避けてしまったのです。写真は、御坊さんの境内にある三重同朋会館の南にあるイチョウ。イチョウと言えば、そろそろ円通寺の大イチョウも見に行きたいと思っています(2022年11月17日:九華公園に冬の使者・ユリカモメ登場……円通寺の大イチョウの黄葉はまだ早かった(苦笑))。

Dsc09486c_20231124150501  水曜の授業のQ&Aは、今朝早くに最終チェックを済ませ、メールで印刷などをお願いしました。明日も寒そうですが、菰野ウォーキングの予定。例の「勝手にハイキング」シリーズ。御在所岳などからの鈴鹿颪の風が強いでしょう。写真は、諸戸氏庭園前のソメイヨシノ。

2023年11月23日 (木)

カワセミ、モズ、ジョウビタキとまあまあ

Dsc09478c_20231123174701  暖かいのも今日までだそうです。今日の最高気温は19.1℃。汗ばむくらいです。家事を済ませ、8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、京町、寺町と6.5㎞。立ち寄り先が少ないのは、九華公園でかなり時間を食ってしまったからです。冒頭の写真は、諸戸氏庭園の紅葉を拙宅玄関前から眺めたもの。¥500なりを払って見に行くかどうか思案中。ブロ友のミリオンさんのブログによれば、場所や木によってさまざまだったそうです(諸戸氏庭園 紅葉)。

Dsc08325c_20231123174801  揖斐川沿い、船津屋さんの裏手の高水敷でハクセキレイが1羽。この頃、諸戸氏庭園前や揖斐川沿いでは、野鳥が少なく、あまり見かけません。今日は、揖斐川に水鳥はいませんでしたし、揖斐長良川の中州にアオサギやダイサギもいません。

Dsc08640c  時間が遅くなったこともあって、九華公園の奥平屋敷跡ではヒヨドリくらいしかいませんでしたが、二の丸跡へ移動していたとき、カワセミが飛ぶのを発見。本丸跡の花菖蒲園の柵に止まりました。残念ながら二の丸跡からは40mほど先。

Dsc08547c_20231123174801 Dsc08562c_20231123174801  ほかにはまずは、ユリカモメ。数は少なく、14羽のみ。今日も飛翔シーンに挑戦したのですが、遠かったり、近すぎたりしてなかなか上手くいきません。それなりに撮れたのは、こちら。飛んできて、堀に降りる直前のシーン(左の写真)。

Dsc09179c_20231123174701 Dsc09155c  二の丸橋の欄干にも並んでくれました。この間と同じような写真ですが、このシーンは私にとっては「冬の風物詩」ですので、ご容赦ください。右の写真は、野球場にある国旗掲揚塔の上に止まったところ。

Dsc08360c Dsc08594c_20231123174801  カモたちは、今日はあちこちに散らばっていました。合計は、52羽。ヒドリガモは見当たりませんでした。キンクロハジロは39羽、ハシビロガモはやや少なく、13羽。

Dsc09001c  このあと、前管理人Oさんと本丸跡を歩いていたら、ウグイスが2羽登場。何とか撮れないかと粘ったものの、やはり手強い。ツツジの植え込みからは出て来たのですが、木の中をあちこち移動。そのため、証拠写真。

Dsc09265c Dsc09216c_20231123174701  貝塚公園では、もう一つの写真ではありますが、モズのオスとジョウビタキのオスを確認できました。ただ、ほぼ同時に割と近くに出てきましたので、ちょっとウロウロ(苦笑)。

Dsc09441c_20231123174701  拙宅近くまで帰ってきて、住吉入江でもジョウビタキのオス。遅く出たものの、結果的にはまあオーライ。

Dsc08686c_20231123174801  紅葉が気になりますが、散歩コースでは「これはいい!」というところはなかなかありません。それ故「なんちゃって紅葉」を発明したのですが……。今日は、鎮国守国神社の境内は回ってきませんでした。新嘗祭の祭事をしておられたのです。鎮国さんには、先だって載せたところ以外にもそれなりに見えるところがあるのです。また明日。この写真は、朝日丸跡にて。

Dsc09164c  こちらは先日も載せた、九華公園に隣接するお宅のモミジ。きれいに真っ赤になっています。昨日の授業のQ&Aは、比較的早く、15時過ぎには完成。いつものように寝かせてあります。夕食の後にでもチェックすることにします。

2023年11月22日 (水)

志登茂川での道草……カモたちが増えてきました

Dscn6086c  今朝は8.5℃でしたが、日中は19.5℃まで気温が上がりました。まさに小春日和。帰宅途中、駅から歩いているとわずかに汗ばんだくらいです。寒暖が定まりませんので、体調管理に気を遣わなければなりません。江戸橋での後期の講義も9回目。出席者は、前回よりも少し減ってしまっています。学生諸君も体調を崩していたりするのかと、気になります。かくいう私は、1時間半、講義をしてくると、けっこう疲れています(苦笑)。年を取ってきたせいかも知れません。

Dscn6088c Dscn6099c  授業後は、例によって志登茂川へ道草。今日は、四日市港潮汐表では、干潮が7時19分、満潮が14時15分ですから、鳥見にはなかなかの条件でした。おぼろタオルの工場脇から、まずは上流方向。単眼鏡ではよく見えなかったのですが、ヒドリガモ、マガモ、ホシハジロ、コガモが見えました。 左の写真で判別不能、右の写真では範囲外でしたが、ダイサギらしき姿も確認できています。

Dscn6097c Dscn6110c  こちらは、下流側。水面にはあまり鳥はいませんでしたが、右岸堤防の下には、オナガガモ、コガモがあがっていました。驚かさないよう、そっと覗いてテキトーにシャッターを押しましたので、ちょっとヘンな写真になりました。

Dscn6113c Dscn6116c  下流側の対岸には、カモメ。下嘴の先に赤い部分が見えますから、セグロカモメでしょう。また、オオバンが1羽だけ、泳いでいました。志登茂川も、だんだんと賑やかになってきて、講義が終わってからの楽しみが増して来ました。

Dscn6085c  ところで帰宅して、昼食を摂ってから出欠のチェックを済ませましたが、Q&Aは、まだこれから。初めに書きましたが、けっこう疲れてしまい、一息も二息もついています(爆)。写真は往きに撮った長太の大楠。樹勢は相変わらずのように見えます。

2023年11月21日 (火)

九華公園で久しぶりにモズとジョウビタキ

Dsc07273c_20231121151801  最高気温は昨日よりやや低く16.3℃ですが、風が弱いため暖かく感じます。7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、 外堀、内堀公園、京町、寺町とお決まりのコース。新築公園でも先日、ジョウビタキを見ましたので、そちらも回りたいところですが、これで6.5㎞。 ホドホドが肝心なのです(微笑)。冒頭の写真は、散歩に出るときの諸戸氏庭園の様子。

Dsc07291c_20231121152501 Dsc07338c_20231121151801  揖斐長良川の中州には、アオサギが5羽。いつも集まる木より少し上流側のところ。七里の渡し跡/川口水門の奥の堀には、コガモが5羽。ただし、日陰くらいところでしたので、雌雄ははっきりしません。オスが少なくとも1羽。写真も、超証拠写真です。

Dsc07513c_20231121152101 Dsc07718c_20231121151801  九華公園の奥平屋敷跡では、今日もツグミ。確実にいたのは4羽。松の木からときどき出て来て、クスノキのみを数個ついばんでからまた、松の木に戻っていきます。おおよそ15~20分おきに出て来ていました。来て間もないので、まだ警戒しているような気がします。

Dsc07616c_20231121151801 Dsc07836c_20231121153001  奥平屋敷跡では、ほかに「久しぶりのご対面」がありました。モズのメスと、ジョウビタキのオス。どちらも、最初はチラッとだけ姿を見せ、あとから再度、ゆっくり登場してくれました。

Dsc07891c_20231121151901  さらにカワラヒワも。2羽が一緒にやって来て、松ぼっくりから種を取って食べていました。

Dsc07962c_20231121151901  ユリカモメは、多いときには19羽が来ていましたが、私が二の丸橋のところへ行ったときには、4羽が残っていただけ。

Dsc07426c Dsc07439c_20231121151801  カモは合計40羽。ハシビロガモは16羽、ヒドリガモはオス2羽にメス1羽とほぼ一定なのですが、今日、キンクロハジロは21羽。キンクロハジロがかなり増えたり、減ったりしているのが変動の要因。

Dsc08131c_20231121151901 Dsc08271c_20231121151901  貝塚公園ではヒヨドリのほかに、メジロ。内堀公園では、ジョウビタキを期待したのに、モズのメス。しばらくあれこれポーズを取ってくれました。

Dsc08086c_20231121151901 231121092202853c  ところで、毎年恒例の「なんちゃって紅葉」も、そろそろ見られるようになってきました。「なんちゃって紅葉」というのは、決して紅葉の名所ではなく、散歩コースにあって、写真の撮り方によってはそれらしく見える紅葉のこと。これらは、鎮国守国神社の境内にあります。

Dsc08079c_20231121151901  同じく鎮国守国神社にあるドウダンツツジの紅葉は、まだこれから。

Dsc08113c_20231121151901  明日は、江戸橋での非常勤の講義。9回目ですから、いよいよ後半戦。今日よりさらに暖かくなりそうです。

2023年11月20日 (月)

ツグミを確認しました……ユリカモメの整列と飛翔シーンも

 今日のアメダスの気温のデータは、おもしろい1120amedas 動きをしています。朝5時には8.2℃でしたが、6時には12.5℃にジャンプしています。8時にはまた10℃に逆戻りしています。結局、最高気温は17.0℃になりましたが、強風には参ります。最大風速は7.1m/s。

Dsc06228c  Dsc07268c_20231120152701 散歩は、7時20分から。いつものように、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と5.9㎞。虹を2回も見ました。最初は、7時40分頃、九華公園にて。左の写真がそれ。2回目は、帰宅した9時45分頃(右の写真)。

Dsc06540c_20231120152801  今日のハイライトは、ツグミさん。写真は、今ひとつクリアには撮れませんでしたが、奥平屋敷跡に6羽ほどがいました。松の木に隠れていて、ときどき皆が出て来て、木の実をついばんでいたのです。先日から、鳴き声は何度か聞き、姿も1度だけチラッと見ていたのですが、今日ははっきり確認しました。去年は、11月21日に確認しています(2022年11月21日:シメとツグミもやって来ました)。

Dsc06153c Dsc06149c  話を戻して、揖斐長良川の中州には、朝早くからアオサギが6羽。写真の右の方には、キンクロハジロたちが浮いているのも見えています。今日もまた、カワウの大群が飛んでいました。今日は、何グループにも分かれて、伊勢湾の方から揖斐長良川の上流に向かって飛んで行きました。

Dsc06213c_20231120152701  九華公園に着いて、鎮国守国神社の裏手にあるビワの木にゴイサギが1羽。最近は、このビワの木の中によくいます。

Dsc06283c_20231120152801 Dsc06307c_20231120152801  奥平屋敷跡では、今日もまたハクセキレイが2羽。右の写真のハクセキレイは、夏頃からときどき来ていた、あの足を傷めている個体と思います。

Dsc06570c_20231120152801  ほかには、カワラヒワが4羽ほど。メジロも鳴いていたのですが、松の木などの高いところにいたようで、姿は見えませんでした。ヒヨドリは、今日は少なめ。ドバト、キジバトも少し来ていました。

Dsc06729c  さらに、これもハイライトにしてもよかったかも知れませんが、ユリカモメが26羽ほど飛来し、二の丸橋の欄干に整列してくれました。私にとっては、「冬の風物詩」。

Dsc06781c_20231120152901 Dsc06999c_20231120152901  そこで今日も、ユリカモメの飛翔シーンの撮影を練習。連写しますから、膨大な数を撮っていますが、「これは!」と思うものは、限られています。さらに精進しましょう。

Dsc06310c  カモは今日は、合計51羽。キンクロハジロは少なめで、28羽。ハシビロガモは20羽(一部重複してカウントしたかも知れません)、ヒドリガモはオスが2羽と、メスが1羽。今日のバードウォッチングは、以上。貝塚公園ではヒヨドリ、メジロ、カワラヒワ。内堀公園では、毎週月曜の朝9時から「桑名いきいき体操』の会がありました。うっかり失念(苦笑)。鳥はまったくいませんでした。

Dsc07262c_20231120152701  午後からは歯科へ。この間から治療していたところにブリッジを入れてもらいました。というか、夏に歯が抜けたところに歯根が残っていて、そこにも土台を入れ、前に入れたブリッジとつないでもらったということ。今さらながら、歯は大事ですが、すでに遅し(苦笑)。

2023年11月19日 (日)

九華公園にカイツブリ登場……ひょんなことからEV初体験

Dsc05491c_20231119135001  今朝は5.8℃と冷え込みましたが、寒気も次第に抜けたようで、最高気温は16.4℃まで上がりました。7時20分に散歩開始。八間通からメディアライブに立ち寄って、新築公園、吉津屋町、内堀公園、九華公園、住吉神社といつもとは逆回りで歩いてきました。メディアライブへは、先日、図書館で借りた本を返却。時間外ですから、返却ボックスに投入してきました。

Dsc05710c  今日のハイライトは、こちら。カイツブリ。去年も11月にときどき姿を見せていましたので(たとえば、2022年11月28日:九華公園でウグイス、ジョウビタキ、カイツブリ)、今年も来ないかと密かに期待していました。滞在してくれないにしても、何度かは来てほしいものです。

Dsc05522c Dsc05568c  新築公園でジョウビタキのオスを見かけたものの、写真は撮れませんでした。こちらへやって来た頃はよく見たのですが、最近、見かけることが少なくなっています。九華公園の奥平屋敷跡で、久しぶりにハクセキレイ2羽。以前はよく来ていたのですが、このところサッパリでした。

Dsc05737c_20231119135001 Dsc05757c_20231119135001  奥平屋敷跡では、ほかにカワラヒワ2羽と、メジロ2羽。奥平屋敷跡も、最近は小型野鳥があまり来ませんので、今日3種類も見られたのは珍しい。

Dsc05835c_20231119135001  Dsc05952c カワラヒワは、朝日丸跡で10羽弱が集まっていました。いつもの秋なら、こういうシーンを公園内のあちこちで見かけるのですが、今年は秋になってからカワラヒワがあまり来なくなっています。右のハクセキレイは、野球場のグラウンドにいました。

Dsc05965c_20231119135001 Dsc05894c_20231119135001  昨日の午前中には、ユリカモメが60羽以上来たそうですが、今日は3羽のみ。偵察に来て、二の丸跡にあるクスノキになった実を少しついばんで帰っていきます。

Dsc05780c_20231119135001  カワウは秋が深まるにつれて、たくさん集まって来ています。今日は合計で30羽以上が、公園にいました。タイミングよく、獲物をゲットしたところも見られました。

Dsc05626c_20231119135001 Dsc05660c_20231119135001  カモは今日は、合計60羽。キンクロハジロがやや増えて46羽。ハシビロガモは11羽、ヒドリガモはオス2羽にメスが1羽。

Dsc06029c_20231119135101  柿安コミュニティパーク西の堀には、コガモのメスが2羽。志登茂川では、コガモを見ましたが、散歩コースでは今シーズン初めて。

Dsc06053c_20231119135101  七里の渡し跡あたりを歩いていたら、揖斐川の上空をカワウの大群が下流方向に向かって飛んでいくのが見えました。これも冬にときどき見られます。

Dsc06117c  揖斐長良川の中州の、例の場所にはアオサギが7羽ほど集まっていました。朝早くにはまだ出勤してこないのでしょう。これを撮ったのは、9時半過ぎ。

Dsc06087c_20231119135101 Dsc05486c  こちらは、諸戸氏庭園のイチョウ。わが家の玄関先からは、上の方しか見えないのです(右の写真では、中央屋や右に見えています)。住吉神社の方からはほぼ全体が見えます。

Dsc06129c  ところで、11月も半ばが過ぎました。今週は、明日午後に歯科受診、水曜日は非常勤の講義、土曜日は菰野ウォーキングを計画しています。このウォーキングは「勝手にハイキング」シリーズ。そろそろ12月からの近鉄ハイキングのパンフレットが出る頃。「酒蔵立ち寄りハイキング」がいくつかあると期待しています。

231119165529258c 1700379998169c  オマケ。午後、クルマ(コペン)のエンジンオイルの交換にいつもお世話になっているKモータースさんへ行ったのですが、右のブレーキランプも切れているということで、これも交換になりました。ところが、後ろのバンパーをはずさないと交換ができないのに、経年劣化でバンパーが簡単にははずれず。暖めながらやる必要があることが判明。日曜でメカニックの方がお一人でしたので、今日はクルマを預けることに。代車に、社長の奥さんが「一度、電気自動車に乗ってみてください」ということで、三菱自動車のekクロスevを借りてきました。ということでひょんなことからEV初体験となりました。静かでよく走りますし、運転もしやすいクルマです。ちなみに、値段は、2,546,500円~だそうです。国の補助金は55万円。

2023年11月18日 (土)

一気に真冬の感じ

Dsc04955c_20231118161601 Dsc04966c  一気に12月中旬の気候になりました。最低気温は7.4℃、最高気温は12.9℃。北よりの風で、最大7.3m/s。午前中は、多度山も、藤原岳も鈴鹿の山並みも雪雲のような雲におおわれていました。まったく真冬の空です。右は、御在所岳。10時40分頃、わが家のベランダから撮ったものですが、雪が積もっているのが見えます。

Dsc05031c_20231118162401  午前中は雨雲が接近しているということで、散歩は見合わせ。しかし、結局ほとんど降りませんでした。午後になって13時45分頃から1時間半ほど、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と5.7㎞。晴れて来たと思って出たのに、住吉神社から揖斐川の堤防を歩いているころは、多度山の方から時雨れていました。

Dsc05041c_20231118161601 Dsc05081c  寒くて、強風である上、午後のこんな時間ですから、野鳥はいません。三の丸水門のところでハクセキレイが出て来ました。九華公園でも、ヒヨドリ、カワウ、ドバトくらい。右の写真のカワウたちは、旧アヒル小屋のところに並んでいました。

Dsc05074c_20231118161601 Dsc05150c_20231118161601  カモは少なく、合計29羽と、半減以下。キンクロハジロ(左の写真)は、何と15羽しかいませんでした。ヒドリガモは1ペア(右の写真)。ハシビロガモは12羽。

Dsc05097c_20231118161601  吉之丸堀の西側エリアにユリカモメが7羽来ていました。今日も私が九華公園にいる間に、カモやユリカモメにエサをやる人たちはありません。

Dsc05162c Dsc05278c_20231118161601  そのためじきに飛び立ってしまいました。しばらく堀の上空を飛び回っていましたので、飛翔シーン撮影の練習。今日は天気が良く、明るかったので、まあまあ(自画自賛ですから、お気になさらず)。

Dsc05407c  九華公園ではほかに、野球場のところでハクセキレイ。このあと、内堀公園でオスのジョウビタキに出会ったのですが、残念ながら枝かぶりの写真しか撮れずじまい。

Dsc05428c_20231118161501  寒くて、雨も降りそうでしたので、四日市での東海北陸B1グランプリに行くのは断念。明日も開催されていますが、たぶん行かないでしょう。午前中は、今週月曜日の市民大学郷土史学科第6回講義のまとめをしていました。先日図書館で借りてきた『桑名の伝説・昔話』には、実にいろいろの話が書いてあり、参考になりますし、面白いので、ついついそちらを読みふけってしまいます。しばらく行っていませんので、河口堰その他へプチ遠征に出かけたいと思ってはいますが、明日の朝の天気、気温次第。

2023年11月17日 (金)

今シーズン初めてツグミを見たものの、写真は撮れず

Dsc04947c_20231117154901  未明から10時頃まで雨でしたので、10時45分から散歩へ。といっても、住吉神社から九華公園、歴史を語る公園、京町、寺町と回ってきただけです。3.8㎞しか歩いていません。晴れ間も出ていたのに、京町あたりで小雨に遭いました。冒頭の写真は、帰宅した12時前に撮ったものですが、冬の空を思わせます。

Dsc04622c Dsc04640c_20231117154901  時間が遅かったので、野鳥はほとんど期待しなかったのですが、住吉水門のところでカンムリカイツブリが2羽。揖斐川でカンムリカイツブリを見るようになると、冬になってきたなと思います。

Dsc04660c_20231117154901  住吉水門のあたりには、ヒドリガモも10羽くらい浮かんでいましたし、揖斐川の中州に近い方にはキンクロハジロが50羽以上も見えました。

Dsc04705c Dsc04720c_20231117154901  九華公園では相撲場近くの樹上にツグミがいて、鳴いていたのですが、残念ながら写真は撮れず。アオサギは、九華橋近くの松の木の上に。ここで松の木にいるのは珍しい。目立つところにいたのが、移動して、隠れるようにしています。

Dsc04751c Dsc04838c_20231117154901  小型の野鳥はヒヨドリばかりでした。カワラヒワの鳴き声も聞いたものの、姿は見えず。カモは合計52羽。キンクロハジロは35羽と少なめ。ハシビロガモも14羽とやや減少。ヒドリガモは、オス2羽にメス1羽がいました。今日のバードウォッチングは、これだけ。

Dsc04764c  そうそう旧アヒル小屋のところにはカワウさんがいました。

Dsc04598c_20231117154901 Dsc04790c  紅葉は、まだまだです。天候が今ひとつということもあってきれいには撮れません。左の写真は、六華苑の入り口にある大イチョウ。まだ黄色くなり始めたくらい。右は、九華公園の朝日丸跡から吉之丸堀にかかる橋のところ。

Dsc04897c  こちらは、歴史を語る公園のモミジ。鎮国守国神社でドウダンツツジの紅葉を見るのを忘れてしまいました。桑名七里の渡し公園のところにもあるのですが、ここは葉っぱが落ちてしまっていたりで、見映えしません。

Dsc04902c_20231117154901  今週の授業のQ&Aは、今朝早くにチェックし、一部修正して、完成。助手の先生に印刷などをお願いしました。ということでちょっとホッとしていたら、非常勤先から、補講希望調査や、後期の試験についてのアンケートが届きました。後期の期末試験は1月最終週からですから、まだ2ヶ月以上先。私はいつも通り、筆記試験を実施します。ちょっとせき立てられるような感じ。写真は、寺町商店街。ウオスエダイニングさんには、クリスマスの飾りがされています。ウロウロしているとあっという間に年末年始を迎えそうです。

Dsc04887c_20231117154901  週末は、四日市で東海北陸B1グランプリがあり、土曜はJRさわやかウォーキングが、日曜は近鉄ハイキングがそれぞれ予定されていて、行こうかと思っていました。が、娘から「インフルも流行っているし、年寄りが人混みに行くのはやめなさい」といわれてしまいました(苦笑)。いやぁ参りましたねぇ。まぁ、2日間で10万人の来場を見込んでいるそうですから、人混みがあまり好きでない私には避けた方が良いのかも知れません。名張牛汁とか、瀬戸焼きそばとか試してみたい気がしていたのですが……。

2023年11月16日 (木)

久しぶりに九華公園でゴイサギ

Dsc04073c_20231116163201  朝のうちは晴れて、日中は16.8℃になりましたが、夜からは雨だそうです。かなり降るということです。今朝は家事を済ませて、8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、寺町と6.2㎞。冒頭の写真は、散歩に出かけるときのもの。まだ日がさほど高くのぼっていません。今朝の日の出は、名古屋で6時27分。

Dsc04122c_20231116163201  揖斐川には、遠くにカンムリカイツブリが浮かんでいましたが、とても写真には撮れません。柿安コミュニティパークでカワウを見るまで、これという鳥には会わず。九華公園に着いて、鎮国守国神社の社務所裏にゴイサギ。ほかにもゴイサギ1羽と、ホシゴイが1羽いたのですが、これらは飛び去ってしまいました。

Dsc04256c_20231116163201  九華橋の近くの樹上には、アオサギ。ほかには公園のあちこちでヒヨドリとハシボソガラス。どちらも賑やかです。特にカラスが賑やかなのが、ほかの鳥が寄ってこない要因になっているような気もします。

Dsc04330c Dsc04389c_20231116163201  奥平屋敷跡、二の丸跡などでもほとんど小型の野鳥はいません。奥平屋敷跡では、ハクセキレイが2羽いたのですが、うっかり近づいて逃げられました。撮れたのは、メジロとカワラヒワ。メジロは奥平屋敷跡に1羽のみ。いつもここに来る個体と思います。カワラヒワは、朝日丸跡に10羽ほどが集まっていました。

Dsc04339c_20231116163201 Dsc04452c  カモ、今日は合計62羽。キンクロハジロが42羽、ハシビロガモが17羽、ヒドリガモがオス2羽にメス1羽。ハシビロガモとヒドリガモは、毎日ほぼ同じくらいいますが、キンクロハジロが多少増減しています。

Dsc04462c_20231116163201  こちらは、ハシビロガモの頭部のクローズアップ。ハシビロガモは、水面に嘴をつけて水ごと食物を吸い込み、嘴にある、このブラシのようなところで食物だけを濾し取り水を吐き出して採食します。今日のバードウォッチングは、以上。出かけたのがいつもより遅かったこともあるのでしょうが、ちょっと張り合いなし(苦笑)。

Dsc04484c_20231116163201  昨日の授業のQ&Aは、今日午後、一通り完成。幸い、いつもよりモチベーションが下がることはありませんでした。夜か明日の朝、もう一度チェックして、加筆修正をするつもり。例によって印刷して、寝かせてあります。

Dsc04495c  ところで、諸戸氏庭園が、12月3日まで秋の特別公開をしていることはすでに書きました(11月25日(土)は休園だそうです)。ドウダンツツジやモミジの紅葉がどうか、気になるところです。去年は11月27日に見てきました(2022年11月27日:20221127諸戸氏庭園の紅葉)。

Dsc04501c_20231116163201 Dsc04517c_20231116163201  旧知の歴史案内人のKさんにもうかがったのですが、大門を入ったあたりが、今のところもっとも綺麗だろうとおっしゃっていました。右の写真は、9階の拙宅玄関前から撮ったものです。

2023年11月15日 (水)

非常勤の講義は、半分を終えました

231115095150566c  11月も早くも半ばとなりました。晴れという予報でしたが、午前中はほぼ曇り。朝は6.8℃と冷えましたが、午後は晴れて、最高気温は16.1℃。それにしても、10℃近くも寒暖差があると参ります。水曜日ですから、江戸橋での講義日。今日で8回目。何度も書いていますが、これで半分が終わりました。しかし、今日の出席率は前回を10%弱下回っていました。出席率は、アップ・ダウンを繰り返しています。

231115102331065c  今日は、授業のテーマに合わせて、最後に「社会的スキル尺度」を実施。社会的スキルとは、人間関係をうまく運ぶ技術(スキル)で、人間関係を形成・維持・発展するために重要です。18項目の質問で測定できます。ときどき、こういう質問紙・尺度を実施して、学生諸君の自らの人間関係を知るための手がかりにしているのです。平均点に近いと安心するようですが、平均と2~3点くらい違うだけでは、測定誤差の範囲です。毎回、こういう質問紙・尺度を実施したときには、平均値±1標準偏差(ばらつき具合を示す指標)を求め、それを「平均的な範囲」として、判断の基準を示しています。データが正規分布をしていれば、この範囲に約68.4%が含まれるからです。

Dscn6079c Dscn6081c  授業終了後は、志登茂川をちょっと覗いてきました。左の写真は、上流方向。四日市港潮汐表では、12時49分が干潮。あまり時間がありませんでしたので、本当に覗いただけで、よくは見ていませんが、カルガモのほかにコガモが来ているのが確認できました。コガモは、今シーズン初めて見ました。

Dscn6083c  こちらは、下流側。カルガモのほか、コガモらしき姿も見えます。こちらも同様。サギたちはいないようでした。

231115121653246c  急いだのは、昨日書いたように、津駅まで行って、別所書店に立ち寄ろうと思ったから。12時22分の五十鈴川行き急行に乗って、駅ビルのチャムにある別所書店で文庫本の新刊4冊をゲット。新書や、ほかに欲しい本も探したのですが、それらは見つからず。12時40分の名古屋行き急行で帰宅。昼食後、出欠を確認した後、今日実施した社会的スキル尺度の結果を集計し終えました。Q&Aは、少し手をつけたくらいで、これから本格的に進めます。

231115092152919c 231115092229759c  ところで、朝、江戸橋駅に着いたら、観光列車の「つどい」が1番線に止まっていました。近鉄では、観光列車「つどい」の車内で、足湯が体験できる「足湯列車」を4年ぶりに運行するそうです。今回は12月16日(土)から来年1月21日(日)まで、年末年始を除く土日祝に、近鉄名古屋駅~湯の山温泉駅間で運行されます(こちら)。コロナ禍であったため、4年ぶり。つどいは、5年前の近鉄ハイキングで湯の山温泉駅に止まっているのをマジマジと見たことがあります(2018年10月20日:20181020近鉄ハイキング「芸術の秋!鈴鹿山脈を望み湯ったりウォーキング」へ……菰野駅をスタート、五郎兵衛地蔵、三滝川ジョギングコース、大羽根園運動公園から湯の山温泉駅、観光列車「つどい」もしっかり見てきました(完))。足湯列車で、利き酒もできますから、機会があれば乗ってみたいですねぇ(微笑)。

2023年11月14日 (火)

揖斐川にカンムリカイツブリ

Dsc04071c_20231114154801  今朝は最低気温が7.5℃。晴れの予報でしたが、時々曇り。北の空を見ますと、多度山から雲が湧いて、流れてくるように見えます。これは、冬、季節風が強いときの典型的なパターンです。今朝は、7時20分から住吉神社、九華公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、大央町、桑名メディアライブ、常盤町、老松公園、寺町と6.4㎞。メディアライブにある図書館に行きたかったので、コースが少し違います。寺町では、散歩友達のOkさんにずいぶん久しぶりにお目にかかりました。春以来と思います。私よりも一回り年長。Okさんはいろいろなことをよくご存じで、好奇心も旺盛。Okさんにお目にかかった日は、散歩の吉日なのです。

Dsc03101c_20231114154901  今日のハイライトは、カンムリカイツブリ。揖斐川に合計4羽ほど浮かんでいました。住吉神社のあたりでは、中州に近い方にしかいませんでしたが、三の丸水門では私が歩く、右岸に近いところにいました。揖斐川には、キンクロハジロも2ヶ所ほどに合計24羽がいました。

Dsc03155c_20231114154901  その三の丸水門では、今日もイソヒヨドリのメス(2023年11月 9日 :イソヒヨドリのメスとカワセミのオス……Q&Aは、一応完成)。

Dsc03266c Dsc03293c_20231114154901  九華公園に着いて、相撲場のところでは、ハクセキレイのペア。九華公園ではしばらくハクセキレイを見なかったのですが、最近は時々来るようになりました。

Dsc03340c_20231114154901  アオサギは、鎮国守国神社の社務所裏の木にいました。昨日と同じところで、写真が撮りにくいこと。このアオサギのほかにもう1羽、吉之丸堀の上空を飛んでいるアオサギもいました。奥平屋敷跡は、今日もヒヨドリのパラダイス。ほかには、ウグイスが2羽。植え込みから植え込みへと移動。これを追いかけて何とか写真を撮ろうと思ったのですが、30分ほど粘ってもダメでした。

Dsc03477c Dsc03961c_20231114161901  その前に二の丸跡にカワセミが登場したのですが、ちょっと遠くて、分かりにくいところ。それ故、証拠写真。立教小学校の方の桜の木には、モズが2羽来たのですが、まったくの逆光の位置で、とても写真は撮れず。右の写真のジョウビタキのオスは、野球場の南でいきなり目の前に来て、対応ができず(苦笑)。今日は、このようにいろいろ出て来たものの、なかなかうまくは行きませんでした。

Dsc03936c Dsc04006c_20231114154801  カモは、いつものメンバーで、合計45羽。キンクロハジロが29羽とまたもや減少。ハシビロガモは13羽。これもやや少ない。ヒドリガモは、オス2羽とメス1羽。このあと貝塚公園は、今日はパス。内堀公園、新築公園にはヒヨドリやスズメ、カワラヒワくらい。

231114093727434c  こちらが桑名メディアライブ。昨日、市民大学郷土史学科の講義に出かけた桑名パブリックセンターの少し西。図書館などが入った複合施設。久しぶりでしたから、利用券の有効期限が切れていたのですが、それはすぐに延長手続きをしてもらいました。「桑名の伝説・昔話」という桑名市史別巻を借りてきました。 

Dsc04041c Dsc04053c  老松公園でもハクセキレイのペア。前回来たときにも、ここにはハクセキレイがいました。このあと、寺町商店街に出たら、冒頭に書きましたように、Okさんに出会ったのです。

Dsc04012c_20231114154801  明日は、水曜で、江戸橋での講義日。8回目になります。講義15回+期末試験で16回出かけますので、ちょうど半分となります。明日も、今日と同じくらいの気温で、晴れ時々曇りの予報。またいつものように志登茂川に立ち寄ってから、津駅に行き、本屋さんにも行ってこようと思います。

Dsc04035c_20231114154801  オマケ。散歩途中に見かけたカリンの実。このカリンの木があるのは、たぶん立教まちづくり拠点施設(旧公民館)。カリンをもらっていってもいいのかも知れませんが、ここが立教交番の目の前(笑)。さすがに勝手には持っていきにくいでしょうねぇ。

2023年11月13日 (月)

強風の1日……午後は市民大学郷土史学科へ

Dsc03007c_20231113162701  夜明け前と9時頃に少し雨が降ったものの、おおむね晴れました。しかし、強風。朝のうちは3~4m/s、昼前からは6~7m/sの北西の風です。気温は、15.9℃まで上がったのですが、とても寒く感じます。7時半少し前から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、南魚町と6.0㎞。

Dsc02374c_20231113162701  今シーズン初めて、揖斐川でキンクロハジロを見ました。住吉神社の東、川の中央あたりに浮かんでいましたが、そのうち潜ってエサを採り始めました。もう少し寒くなると、カンムリカイツブリもやってくるものと期待しています。ほかには強風のせいか、小型の野鳥はあまり見られません。

Dsc02504c Dsc02702c_20231113163401  九華公園でもヒヨドリはたくさんいたのですが、ほかは少なく、寒さが余計に身にしみます。アオサギは、鎮国守国神社の社務所裏にいたのですが、今日もまた見たり、写真を撮ったりしにくい、木の奥にいました。奥平屋敷跡にいたのは、ヒヨドリ、ドバト、ハシボソガラスのほかは、メジロ1羽。昨日と同じメジロか、と思ったりします。

Dsc02787c_20231113162801 Dsc02823c_20231113162801  カワラヒワは、二の丸跡にて。数羽が松の木にやって来て、松ぼっくりから種子を採って食べています。松の種には、羽(翅?)のようなものがついています(こちらを参照)。

Dsc02568c  今日は、ユリカモメがやって来ていました。その数8羽。堀に降りたところを撮ろうと思ったのですが、シャッターが遅れ、一斉に飛び立ったシーンが、たまたまうまく撮れました(微苦笑)。しばらく堀の上を飛び回ったり、二の丸跡のクスノキの実を採りに行ったりしていましたが、さほど長い時間も経たないうちに姿を消してしまいました。

Dsc02461c Dsc02525c  カモは今日は、合計51羽。キンクロハジロ(左の写真)が38羽、ハシビロガモ(右の写真)は12羽、ヒドリガモはオスが1羽増えて計2羽と、メスが1羽。

Dsc02905c  公園の外周遊歩道へ行く途中、吉之丸堀にかかる橋のところでハクセキレイが2羽。野球場の南を歩いていたら、カワセミが飛ぶのが見えたのですが、見失ってしまいました。残念。今日は、見ただけ。

Dsc02966c_20231113162701  このあとは、貝塚公園の近くのお宅でハクセキレイ。今日は、ジョウビタキもモズも見られませんでした。

231113125209630c 231113161444248c  午後は、予定通りにくわな市民大学郷土史学科の第6回講義へ。今回は、「桑名の昔話と伝説」というテーマ。今までに何かで読んだり、聞いたりしたものもありましたが、初めての内容も多く、興味が持てました。花菖蒲は桑名市の花に指定されていますが、その理由も分かりました。花菖蒲中興の祖、松平定朝、通称菖翁が、久松松平家初代の松平定勝の四男・定実(さだざね、旗本)の子孫なのです。定朝は、百数十種もの品種改良をし、また、松平定信とも交流があったそうで、定信がつくった浴恩園という庭園にも定朝が品種改良した花菖蒲が植えられていたと考えられています。

2023年11月12日 (日)

寒くてスズメもふっくら

Dsc01527c_20231112151901  曇り一時雨という日でした。気温は、昨日よりも低く、16.3℃。日差しがありませんので、肌寒く感じます。散歩途中で出会ったスズメも、寒いのか、ふっくらしていました(脹雀福良雀)。今朝は、いつもより遅くまで寝ていましたので、散歩は7時半少し前から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、京町、寺町と6.5㎞。途中、少しだけ雨に降られました。

Dsc01385c Dsc01425c_20231112152001  諸戸氏庭園の前の道路でハクセキレイのペア。最近、このあたりでよく見るハクセキレイたちのようです。熱心にエサを探しているようでした。

Dsc01462c_20231112152001  揖斐川の右岸、住吉水門と川口水門の間の堤防にアオサギが1羽。時々こういうところにアオサギやダイサギがいますが、何をしているのかはよく分かりません。ずっと佇んでいます。長良川河口堰で時々見るようにダイビングをすることもありません。

Dsc01512c  三之丸公園の東の端の電柱にモズのメス。いつもこのあたりにいる個体かと思います。近くでは、別のモズの鳴き声もしていましたが、そちらの姿は見えませんでした。

Dsc02045c_20231112151901 Dsc01871c_20231112153201  九華公園では、今日も野鳥は少なく、残念。奥平屋敷跡はヒヨドリのパラダイスでした。ドバトも、カラスもほとんど来ません。45分ほどいて、ほかに見たのは、結局、メジロ1羽。ここで鳥待ちをしている間に、ユリカモメが2羽飛んできました。最近、鳥にエサをやる人がほとんどありませんので、堀の上空を何度も回って、どこかに行ってしまいました。ユリカモメを見たのは、今シーズン2回目。

Dsc01539c_20231112152001 Dsc02111c_20231112151901  カモは、今日は合計54羽。キンクロハジロは、堀のあちこちにわかれていましたが、計36羽。ヒドリガモは1ペア。ハシビロガモは16羽。

Dsc02275c_20231112151901  ハシビロガモは、このところ15~16羽くらいが滞在しています。すでにオスとメスとが一緒に行動している様子も見られます。そういうオスは、この写真のように、頭部の青みがよく出ているもののようです。

Dsc02210c  Dsc02310c_20231112151901 公園内を半周して、再び九華橋に来たら、アオサギがやって来ていました。7時半過ぎにはすでに来ていることもありますが、9時近くにならないとやって来ないこともあります。貝塚公園を出たあたりのお宅の屋根にハクセキレイが1羽。

Dsc02337c_20231112151901  拙宅近くの住吉入江までも戻ってきて、「最近、ジョウビタキをあまり見ないな」と思ったら、いきなり遭遇しました。オス、メス1羽ずつがすぐ近くにいたのですが、ジョウビタキも私も慌ててしまい、上手く写真は撮れず。メスはピンボケ、オスはちょっと離れたところに逃げられました。

Dsc02236c_20231112151901  オマケ。鎮国守国神社の鳥居の前にありました。落ち葉を使ってハートマークがつくってあります。若い方がつくったのでしょうか、上手にしてあるものです。今週、明日月曜の午後は、市民大学郷土史学科の講義。6回目。明日出席すれば、今年も「修了証書」をいただけることになります。水曜は、江戸橋での講義。

2023年11月11日 (土)

一気に寒くなりました

Dsc01376c_20231111151601  雨は昨日の夕方まででした。予想したとおり、寒くなりました。とはいえ、これが平年並みなのでしょう。最高気温は、18.4℃(北国にお住まいの方からは、笑われそうですが)。雲の多い天気です。7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、老松公園、寺町と6.2㎞。

Dsc00960c_20231111151601  揖斐長良川の中州には、アオサギが1羽。中州にある大きな木の下のところ。しかし、なかなか鳥はいません。いてもスズメやドバトが少し。九華公園についてもヒヨドリ、ハシボソガラスくらい。ドバトもほとんどいません。メジロの鳴き声はしたものの、姿は見えません。本丸跡で、ようやくカワラヒワを見たくらい。いつもの年なら、カワラヒワがたくさん集まってきて、集団見合いをしているのですが、今年はかなり少ない。

Dsc00785c_20231111151601 Dsc00790c_20231111151601  カモは合計48羽。先日は、98羽いましたから、ほぼ半減。キンクロハジロが31羽になったのがその要因。ハシビロガモは15羽。

Dsc00835c  ヒドリガモは1ペア。ホシハジロは、たまにやってくるというのは、今のところの状況。この後貝塚公園でも、ヒヨドリとメジロがいたくらい。しかし、やはりメジロの姿は見えません。

Dsc01124c_20231111151601 Dsc01195c  内堀公園でモズ。とはい逆光の位置で曇天。証拠写真。新築公園の近くを歩いていたら、ジョウビタキのオスと遭遇。こちらも向こうもビックリ。これまたイマイチ写真。今日のバードウォッチングは以上。あまり恵まれませんでした。長良川河口堰に行こうかと思っていたのですが、朝寒くて、風も強かったので、断念。

Dsc01346c_20231111151601  今晩は、マンションの管理組合の理事会。昨年、1年間、理事長を務めた関係で、今年1年はオブザーバーとして参加してきたのですが、今回で区切りがつきます。前理事長ですから、責任はないのですが、月1回会議に出るというのもそれなりに大変でした。いくつか課題を引き継いだのですが、今期の理事長さんのご尽力で修繕積立金の増額や、長期修繕計画について成案が得られ、私自身もホッとしています。

 【追記】 今日の午後、第102回全国高校サッカー選手権の愛知県大会決勝があり、母校が出場しました。テレビで応援したのですが、延長終了まで計100分間で決着がつかず、PK戦にもつれ込んだものの、負けてしまいました。とても残念です。勝っていれば、25年ぶりの全国大会出場だったはずです。高校生時代、体育の授業では、とくに冬になると持久走をした後は、サッカーをしていた記憶があります。

2023年11月10日 (金)

「雨読」の日

Img_3336c_20231110150801 1110amedas  朝から雨になっています。冒頭の写真は、いつも散歩に行く九華公園から貝塚公園、寺町商店街方面。写真の中央左手に赤いものが乗ったビルが見えます。ここが柿安本社。そのすぐ右手の森が九華公園です。雨に煙っています。今日は最低気温が16.2℃、最高気温が17.9℃とあまり変化がありません。

Img_3343c_20231110150801  朝から午前中には「雨読」ということで、仕事。水曜の授業のQ&Aをチェックし、若干の修正を施して完成。助手の先生に授業のレジュメなどとともにメールで送って、印刷、準備をお願いしました。さらに、火曜日には非常勤先から来年度のシラバスを作って、今月末までに送るよう連絡がありました(2023年11月7日:九華公園にユリカモメがやって来ました)。本年度のものを見直し、これまた若干修正して、仕上げ、送りました。もう1つ、教育委員会の先生にも仕事関係などでメールを1通書いて送ったという次第。これにて本日の仕事は完了。

Img_3332c  散歩には行けていませんので、埋め草的な内容で(苦笑)。サギソウの鉢です。今年は、早くに咲き始め、小ぶりの花が咲いて、早くに終わってしまったのですが、秋になってから、芽が出て来ています。大きく育つ様子はなく、枯れてしまうのですが、なぜ今頃になって芽が出るのか、ちょっと不思議。

Img_3351c_20231110150801  もう1つ。諸戸氏庭園の様子。先週土曜から秋の特別公開中であることは先日、書きました(2023年11月6日:シメがやって来ました@三之丸公園)。少しずつ紅葉してきている様子が見てとれます。今年もまた、散歩コースのあちこちで「なんちゃって紅葉」(たとえば、2022年11月24日:九華公園にホシハジロのメス)を見てくる季節になりました(微笑)。「なんちゃって紅葉」とは、名所ではなく、散歩コースにあってそれなりに見られる紅葉のことです。明日は、晴れるという予報ですから、いつものように散歩に行きましょう。

2023年11月 9日 (木)

イソヒヨドリのメスとカワセミのオス……Q&Aは、一応完成

Dsc00707c  晴れ間もあるものの、曇りがちで下り坂という予報です。ほぼ予報の通りで、最高気温は21.7℃でした。今日は、幸いにも家事をする必要がありませんでしたので、7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と7.3㎞。

Dsc09916c_20231109190401  鳥は多くはありません。スズメ、ドバト、ムクドリが全体に少ないのです。揖斐長良川の中州には、アオサギが1羽。七里の渡し跡でドバト、スズメが少し。三の丸水門に来て、周りを見回したら、目の前にイソヒヨドリのメスがいました。まさか何かいるとは思わず、びっくり(微苦笑)。

Dsc00061c_20231109190401  柿安コミュニティパーク西の三之丸堀でカワセミの鳴き声が聞こえ、探したのですが、姿は見当たらず。九華公園についてからも慎重に西の堀、鎮国守国神社の社務所裏の堀を見たら、いました! カワセミ君です。大きく回り込んで、数メートルほどのところへ。ダイビングシーンは見られませんでしたが、これだけ撮れれば、まぁ満足。

Dsc00253c_20231109190401  相撲場のところで、シジュウカラ数羽とコゲラ、ジョウビタキのメス。シジュウカラとジョウビタキは撮れなかったのですが、コゲラは何とかこの写真。神戸櫓跡のツツジの植え込みからは、ウグイスの地鳴きが聞こえていましたが、姿は見えません。奥平屋敷跡、二の丸後ではヒヨドリとカワラヒワがいずれも少数いたくらい。朝日丸跡では、シルバー人材センターの方が落ち葉の清掃をしておられ、ブロワーの音が響いて、鳥は来ません。

Dsc00670c_20231109190301 Dsc00630c  カモ、今日はたくさんいました。合計98羽と、久しぶりに100羽に迫る勢い。なかでもキンクロハジロが多く75羽もいました。キンクロハジロの数でカモの数が左右されます。ハシビロガモは20羽。これも結構増えました。ヒドリガは1ペア。今日はホシハジロのオスが1羽。

Dsc00593c  公園内を半周して、鎮国守国神社にお参りして、再び社務所裏を見たら、アオサギがいました。いつも来ているアオサギと思いますが、最近は九華橋の近くの樹上ではなく、社務所裏のセンダンの木によくいます。この後の公園では、ヒヨドリやメジロなどを少し見たくらい。シメはその後見ていません。ユリカモメは、昨日も来なかったようですし(Yさんによる)、今日もいませんでした。ユリカモメは、昨シーズンまでの状況では、カモにエサをやる人がいると、どういう訳かそれを察知してやって来て、エサを横取りするのです。今年はまだエサをやる人がほとんどいません(コロナ禍以降の傾向かも)。

Dsc00688c_20231109190301  ところで、昨日の授業のQ&Aは、夕方になってやっと一通り完成。勢いで乗り切ったというところがかなりあります(苦笑)。書かれている内容によっては、ガッカリして、モチベーションが急降下することがあるのです。具体的に書くと差し障りがありますが、「小学生の感想かよ」と思うことも。「~って聞いてびっくりしました(驚きました)」とか、「~について知れてよかったです」のような内容がそれです。率直な感想なのだとは思うのですが、大学生ですからもう少しアタマを使って、少しは考えたことがうかがわれることを書いて欲しいと期待しているのです。モチベーションが下がったときには、家事など別の作業をして、(何度も)気を取り直してパソコンに向かっています(爆)。教員としての力量が不足しているのでしょうか?? いつものように印刷して寝かせておいて、明日の朝にでも確認して仕上げます。

 余分な一言。最近、時事ネタは書かないようにしているのですが、あまりにもどうかしていると思うので。総理大臣ほか政務三役の給与を上げる法案が国会に提出され、批判にさらされています。政府は、給与増額分を国庫に返納するという対応を採るそうです(こちら)。しかし、これ、返せばよいという問題ではありません。そもそも国民が物価高であるのに、それに給与増加が追いつかない状況下で給与を上げることが批判されているのです。ことの本質を避けて、小手先の対応を採って目くらましをすると、私には思えます。こういう小手先の対応、その場しのぎの対処ばかり増えているのは、どうかと思います。今の総理大臣、まったくズレているか、基本的な理念がないか、何も考えていないか、この全部かと疑っています。

2023年11月 8日 (水)

立冬……志登茂川にはカルガモ以外もいるようでした

231108093232950c 231108102941409c  暦の上では立冬を迎えましたが、今日も最高気温は22.3℃と暖かくなっています。水曜日ですから、江戸橋での後期の講義。今日で7回目。全15回+試験1回ですから、来週が折り返し点となります。今日は、7回目にして出席率が90%を越え、これまでの最高となりました。先週、授業の最後にある尺度を実施したのですが、ミスをしでかしていて、今日の最初に再実施。いくつかのバージョンがある尺度でしたので、取り違えて、気づかなかったのです。老化故のミスと思いますが、これからはこれまで以上に十分確認が必要です。老化すると、たぶんワーキングメモリーも低下していきます。ワーキングメモリーが弱くなりますと、不注意というよりも、視点を変えてのチェックができにくくなるのです。

Dscn6071c Dscn6073c  帰り道に津駅まで行って本屋に行こうかと迷ったのですが、来週に回し、いつものように志登茂川を覗いてきました。今日は事前に四日市港の潮汐表を見たら、干潮が8時26分、満潮が15時12分で潮が満ちてきているところ。あまり期待できないと思ったら、その通り。左の写真は、上流方向。対岸にアオサギとカルガモがいるのは分かったのですが、遠くてほかがよく判別できず。右は、光学20倍ズームで撮ったのですが、カルガモと、それ以外のカモがいるのは分かります。来週からは単眼鏡をまた持っていかないといけません。

Dscn6077c  こちらは、下流方向。こちらは江戸橋近くにカモメらしき姿が見えたのですが、コンデジの20倍ズームでは非力ですし、液晶画面では周りが明るすぎて、どこを撮っているかよく分かりませんので、ズームはせず。

231108121846855c  江戸橋駅を12時42分に出る名古屋行き急行で帰宅。昼食後、出欠チェックと、今日実施した尺度の集計まで済ませました。Q&Aは、まだこれから。

2023年11月 7日 (火)

九華公園にユリカモメがやって来ました

Dsc09857c_20231107144801  雨はほぼ明け方まででした。日中は晴れるものの、北風が強くなるという予報でした。もっと寒く感じるかと思ったら、さほどではありません。最高気温は22.3℃ですが、朝から気温はほとんど変わっていません。今朝も7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、御坊さん、寺町と6.8㎞。

Dsc09419c_20231107144801 Dsc09506c  今日は、九華公園にユリカモメが、今シーズン初めて姿を見せました。その数は4羽。奥平屋敷跡にいるとき、二の丸堀の東側にいるのに気づいたのです。左の写真は、その時とりあえず撮ったもの。そのうち飛び始め、しばらくのうちにどこかに行ってしまいました。

Dsc09217c_20231107144801  さて、雨上がりのためか、鳥はとても少なく、三の丸水門でようやくドバト、スズメを見たくらい。九華公園について、いつものアオサギさん。九華橋近くの樹上に。かも以外で、ほかに見たのは、ヒヨドリ、ドバトくらい。ヒヨドリはたくさんいて、賑やかですが、ほかはほとんどいません。

Dsc09263c_20231107144801 Dsc09358c  カモは、キンクロハジロが減って、35羽。ハシビロガモは15羽に微増。ヒドリガモが1ペアは、変わりません。その後回った公園でもこれという鳥はいません。今日は、ユリカモメを見られただけマシか、という感じ。

Dsc09752c Dsc09771c  ところが、新築公園で一休みしていたら、イソヒヨドリのオスがやって来て、イモムシと思われるものを捉えたところに遭遇。

Dsc09819c_20231107150301  余談。寺町商店街では、アーケードの修理が行われています。アーケードは250mほどの長さですので、工事も先月半ばから12月20日までと長期間になっています。

Dsc09836c  ところで明日は、水曜ですから、江戸橋での講義日。早くも7回目となります。

Icoca  余談を重ねます。今日の中日新聞朝刊に「近鉄 イコカ ポイント還元へ」という記事が載っていました。近鉄のニュースリリースは、こちら。「交通系ICカード『ICOCA(イコカ)』で月11回以上近鉄線に乗車すると、利用総額の10%をポイント還元するサービスを2024年2月中に始めると発表した」とあり、最初は、「ふ~ん」と何気なく読んだのですが、読み進めると、紙の回数券は通学用や障がい者向けなどを除いて販売終了とか、普通回数券「パールカード11」や、土日、祝日が対象の「サンキューチケット」なども販売終了とありました。非常勤の講義に行くのに「パールカード11」と「オフピークチケット」を使っています。来年度(令和6年度)も講義の依頼をいただいていますが、その時には回数券はなくなっていて、すでに持っている「Kips ICOCA」を使うことになります。よく考えると、1ヶ月に11回以上近鉄を利用するという条件をクリアするのは、講義に出かけるだけでは難しくなります。というのも、講義は、1ヶ月で多くても5回しかないからです(つまり、往復で10回)。講義に行くほか、近鉄ハイキングに行ったり、勝手にハイキングを企画して近鉄を利用したりして利用回数を増やせということです。回数券を発行するコストをカットしようということなのでしょうが、何だかなぁと思えます。

 さらなる余談で、余談が本文になっているかも知れません(微苦笑)。今日、非常勤先から来年度(令和6年度)のシラバスをつくって11月末までに提出するようにというメールが届きました。以前は、年末が〆切でしたから、早くなりました。非常勤先の非常勤講師の定年は70歳です。私は、来年度末(令和7・2025年3月)に70歳を迎えます。平成28(2016)年から非常勤講師を依頼されていますので、ちょうど10年間講義を担当することとなる予定。シラバスは、私が現職の頃から導入されるようになりましたが、アメリカ生まれのもの。形式的には「授業・講義の計画や概略を各時限ごとに記したもの」ですが、「学生が何を学ぶかが重要なので、シラバス記述の主語は学生でなければならない。学生はシラバスを見て、その科目の意義と目標を確認し、目標達成に向けて方略に従い学習を重ねる」というのが本来の趣旨。ただ、私の個人的な経験からは、この趣旨は学生にはきちんと理解されていないような気がします。「仏作って魂入れず」ではありませんが、何事も基本的な理念や、目的がきちんと理解されていないと、いくら立派な仕組みでも機能しません。

2023年11月 6日 (月)

シメがやって来ました@三之丸公園

Dsc09149c  朝方雨が降り、いったんあがりましたが、14時過ぎからまた降り始めました。この雨が上がると、気温が下がるそうです。平年並みになるのでしょうが、気温が高い日が続きましたので、ジジイは体調管理に気を配らなければなりません(苦笑)。もう降らないだろうと思って、7時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、歴史を語る公園、京町、寺町と5.3㎞。Yahoo!天気に「9時から雨」とでていましたので、急いだのですが、途中から晴れ間も見えてきました。慌てる必要はなかったのですが、それは結果論。

Dsc08603c  今日のハイライトはこちら。シメです。三之丸公園の東の端にあるソメイヨシノの木にいました。去年は11月21日が初見日ですので(2022年11月21日:シメとツグミもやって来ました)、かなり早い登場です。

Dsc08467c_20231106150401 Dsc08494c_20231106150401  散歩に出てすぐ、住吉入江のところでハクセキレイ。これを撮っていたら、背後からジョウビタキの鳴き声が聞こえてきました。ソメイヨシノの木にオスのジョウビタキがいました。いずれも曇天でやや暗くて、今ひとつ。

 Dsc08536c_20231106150401 住吉橋の近くのお宅のテレビアンテナにモズ。オスのようです。証拠写真以下ですが、保険をかけるつもりで撮った次第。このあと、三之丸公園でシメを発見しています。遠目に「スズメじゃないな」と思って、近寄って確認したのです。

Dsc08628c_20231106150401  三之丸水門を覗いたら、ヒドリガモがぞろぞろ。5ペア、10羽もいました。ここにいるなら、九華公園の掘にも来て欲しいところ。

Dsc08683c Dsc08866c  九華公園では、空模様が怪しいこともあって、散歩する人はかなり少なめ。アオサギは、九華橋近くの樹上に1羽。これはいつも来ている個体と思います。さらに今日は、神戸櫓跡の上にも1羽。散歩友達のYさんがときどき、神戸櫓跡や、辰巳櫓跡の近くにアオサギがもう1羽来ているとおっしゃっていましたが、これなのでしょう。

Dsc08794c  管理事務所近くでシジュウカラ数羽と、コゲラ。シジュウカラは上手く撮れなかったのですが、コゲラは何とか。奥平屋敷跡、今日はほとんど通過しただけですが、ヒヨドリとドバト、キジバトがいたのみ。

Dsc08951c  鎮国守国神社を回って、再び相撲場の方へ回ったら、社務所の裏のビワの木の中にゴイサギが1羽。ちょうど真正面を向いていて、不動の体勢でした。ここにゴイサギはよくいるようで、Yさんは「よく隠れている」とおっしゃるのですが、なかなか見つけられないのです。

Dsc08847c Dsc09055c_20231106150301  カモ、今日は合計51羽。キンクロハジロは39羽で、ちょっと減りました。本来夜行性ですので、私が散歩に行く時間帯は休んでいることが多くなっています。ハシビロガモは10羽。朝から泳ぎ回っています。

Dsc09127c_20231106150301  ヒドリガモは、1ペア。いつも揃って泳いでいます。このあとの公園では、ヒヨドリなどがいたくらい。最近、スズメはあまり見なくなっています。

Dsc09138c  余談というか、記憶のためにというか、2件。1つは、十念寺の七福神まつり。十念寺は市内伝馬町にある浄土宗のお寺。天武天皇の勅願により、天平宝宇年中(757~765年)、行基が興隆して朝明寺と称したという、由緒のあるお寺です。さ11月23日に七福神まつりが開かれます。七福神の市内練りや、福餅まきなどがあります。このお寺には森陳明の墓がありますので、その法要も催されます。私は、七福神まつりはまだきちんと見たことがありません。また、十念寺で気になっているのは、このポスターにもある「かいだん(戒壇)めぐり」です。七福神堂の下に戒壇めぐりをするところがあると聞いています。

Dsc09143c_20231106150301  もう1つは、諸戸氏庭園の秋の特別公開が始まっているのです(今日・月曜はお休み)。12月3日(日)まで(ただし、11月25日(土)は特別休園)。去年も紅葉を見に行っています(2022年11月27日:20221127諸戸氏庭園の紅葉)。いつも庭園の様子に詳しい方にタイミングなどをうかがって、紅葉を見に行くようにしています。今年もぜひと思っています。

Dsc08653c_20231106150401  午後からは歯科受診に行ってきました。歯科の処置でとても苦手なことがありますが、前回も今日もそれが必要で、参りました。次回もかも知れません。何が苦手かは、いささかの羞恥心もありますので秘密。雨は明日の朝までには上がるということですから、明日はいつも通りに散歩に行けそうです。

2023年11月 5日 (日)

早朝散歩でカワセミ、ジョウビタキのオスとメス

Dsc08458c_20231105133301  予報では夕方以降、雨ということですが、今のところ好天で暖かいというか、少し暑いくらいになっています。最高気温は、24.4℃。夏日にはなっていませんが、季節はずれの気温です。今朝は7時から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、歴史を語る公園、中橋、田町、三崎通と7.6㎞。今日は、熱田神宮から伊勢神宮までの間で全日本大学駅伝が開催されていました。桑名市内もコースになっていますし、母校のN大学も11年ぶりに出場していますから地蔵交差点あたりに見に行こうかとも思ったのですが、上位校の選手達はあっという間に通過していきますので、「まぁ、いいか」と思い直し、いつもの散歩コースへ。ずっと以前には何回か歩いて見に行ったことがあります(2006年11月05日:全日本大学駅伝)。ちなみに、我が母校は、27校中19位でゴールではあったものの、出場した国立大学の中ではトップでした。

Dsc07462c_20231105133401 Dsc07495c_20231105133401  住吉ポンプ場のところでモズのオス。諸戸氏庭園の高木に来ている個体ではないかと思います。揖斐川からは朝早くから、赤須賀漁港の漁船のエンジン音が聞こえていました。久しぶりにたくさんの漁船が出航して、漁をしていました。そういう季節になったということかと思います。

Dsc07483c_20231105133401 Dsc07485c_20231105133401  住吉神社の鳥居の前には、昨日から行われている“Good Job Market”のイベントの1つである「クイズラリー」の問題が2つ掲げられています。右がそのうちの1問。「大鳥居は何年に一回建て替えられる?」で、回答の選択肢は「㋐100年 ㋑50年 ㋒20年」。七里の渡し跡にある伊勢一の鳥居のことでしょう。もう1問は、「住吉神社 何が見えるように設計されている?」 選択肢は「㋐初日の出 ㋑星座 ㋒お城」。

Dsc07523c_20231105133401 Dsc07527c_20231105133401  七里の渡し跡にあった問題は、「七里の渡し 七里の距離は?」で、選択肢は「㋐3.93㎞ ㋑27.49㎞ ㋒7.7㎞」。さらに、蟠龍櫓のところにも問題がありました。「蟠龍櫓 どこかに龍がいる 龍を探そう!」とあります。

Dsc07541c_20231105133401  蟠龍櫓について問題の正解はこの写真にあります。

Dsc07612c_20231105133401 Dsc07532c  Good Job Marketの会場は、柿安コミュニティパークと、三之丸公園。130店舗が出店するという話ですが、私が通ったのは朝7時15分頃ですから、準備を始めた人がチラホラという状況。ちなみに、昨日、家内と娘がウォーキングで通った時には賑わっていたといっていました。

Dsc07673c_20231105133401 Dsc07756c_20231105133401  九華公園の北門を入った途端、西側にある堀からカワセミの鳴き声。舟入橋のすぐ下にオスのカワセミが来ていました。割と近くまで行けました。早く出て来た甲斐があります。さらに公園に入ったところで何かが飛んだと思ったら、ジョウビタキのメス。

Dsc07842c_20231105133401 Dsc07937c_20231105133401  アオサギさんも来ていました。九華橋の近くの樹上。このあと、鎮国守国神社の社務所の裏に移動していました。奥平屋敷跡では、ヒヨドリ、ドバト、キジバトくらい。メジロの鳴き声はよく聞こえたのですが、姿は見つけられず。カワラヒワが数羽やって来ました。

Dsc08273c_20231105133301  本丸跡のグラウンドに近いところで、ジョウビタキのオス。カワセミ、ジョウビタキのオス・メス、アオサギとみられましたから、今日のバードウォッチングは、まあまあ。

Dsc08069c Dsc08350c  カモはたくさんいます。キンクロハジロは51羽、ハシビロガモは9羽、ヒドリガモは1ペアの合計63羽。ホシハジロは、一度だけ顔見せに来たものの、その後はやって来ません。最近、毎日、カモにエサをやりに来る方があるのですが、この方のマナーがよろしくないのです。カモが逃げるかも知れないようなこをとするので、あれはやめて欲しい。

Dsc08410c_20231105133301 Dsc08441c_20231105133301  内堀公園、歴史を語る公園(左の写真)、中橋(右の写真)と回ってきました。内堀公園ではジョウビタキを期待したのですが、メジロが飛んだだけ。中橋へ行ったのは、奥平屋敷跡にいる時、上空をゴイサギが飛び、中橋方向へ行ったと見えたから、確認のため。しかし、何もいませんでした。

Dsc08421c Dsc08431c_20231105140401  オマケ。歴史を語る公園のとなりに「むぎの宿 水辺」という看板が出ていました。桑名城の旧石垣が残る堀沿いにあります。最近、このあたりや桑名宗社(春日さん)のあたりには新しい寿司屋さんやカフェ、宿泊施設などがいくつか出来てきています。右の写真のムギノワもその1つ。ホテル&カフェだそうです。

Dsc08446c_20231105133301  ところで、今週は、明日午後から歯科受診。水曜は、江戸橋での講義。土曜の夜は、管理組合の理事会にオブザーバー参加。これで最後。理事会前に修繕積立金増額、長期修繕計画についての説明会もあります。

 

20231103近鉄ハイキング“名古屋鉄道合同企画 「佐藤醸造」と「山田酒造」尾張の醸造文化に触れる”(補遺編にて完)

Img_2980c_20231104154701  11月3日に行ってきた近鉄ハイキング“名古屋鉄道合同企画 「佐藤醸造」と「山田酒造」尾張の醸造文化に触れる”の補遺編です。概要編を書いてから少し考えましたが、後半の蟹江町はこれまでに何度も行ったところですし、立ち寄ったところも多くはありませんので、本編として詳しく書くほどでもないという考えに至りました。そこで、若干追加することで「補遺編」としてまとめます。

Img_3022c_20231104154701 Img_3026c_20231104154701  あま市遠島に八幡神社がありましたが、その北のあたりには七宝業者さんがたくさん集まっているようでした。左の写真のところは廃業してしまっていますが、右の写真の七宝店は営業しているようです。七宝焼は、金属の表面に色とりどりのガラス質の釉薬をのせて焼き付けたものですが、その始まりは古代エジプトで、ヨーロッパ、中国を経て伝わったとされます。現在知られている近代七宝焼は、オランダからの七宝皿をもとに、尾張藩士梶常吉が製法を確立したものといいます。こちらに詳しい説明があります。

Img_3018c_20231104154701  余談も。木田駅から八幡神社のあたりなどに、この幟旗が並んでいます。国府宮神社はだか祭あま市奉賛会から大鏡餅が奉納されるようです。

Img_3073c_20231103183701 Img_3069c_20231104164401  八幡神社。表参道から鳥居をくぐったところには、蕃塀(ばんぺい)がありました。蕃塀は、神社の一施設で、通常は参道上で拝殿の前に存在する短い塀です。「不浄除け」、「透垣」、「籬」などとも呼ばれます。正殿を直視しない(できない)ようにするとか、不浄なものの侵入を防ぐために造られたと考えられています。三重県北勢地方では見たことがありません。伊勢神宮、熱田神宮のほか、愛知県尾張地方でよく見る気がします。

Img_3061c_20231103183701  創建は不詳。ご祭神は品陀和気尊。天正12(1584)年の蟹江合戦の際に、この地を訪れた滝川一益が、戦勝祈願のために名剣を奉納したと伝えられています。

Img_3033cc  近鉄ハイキングは、事前にはコースが分かりませんので、何も調べて行かなかったのですが、このあと訪ねた七宝焼原産地道標の説明板の記述によれば、この八幡神社に「七宝焼起源碑」がありました。神社の北東側にです。明治20(1887)年、当時の遠島村をはじめ近隣の村々の七宝製造業者の団結の証として建立されています。碑面は風化が進んでおり、ほとんど読めない状態です。

Img_3033c_20231104165701  この隣には、「林庄五郎翁顕彰碑」が並んでいます。尾張七宝の開祖といわれるのは梶常吉ですが、その尾張七宝の技を広めたのは、遠島村(現あま市七宝町遠島)の林庄五郎(1835~1896)でした。庄五郎は安政3(1856)年に梶常吉より七宝製法を伝授されましたが、これは、完全なものではありませんでした。氏はこれを完成したものにするべく日夜努めたのですが、自身は七宝を完成させるところに至ることができないまま、失意のうちに、名古屋で亡くなっています。しかし、庄五郎がその技術を伝えた塚本貝助など、遠島村の後継者らによって七宝製作技術は完成して、この地は七宝の一大産地となりました。こうした庄五郎の功績をたたえて、昭和37(1962)年に、七宝組合らの手によってこの顕彰碑が遠島八幡社境内に建立されています。

Img_3054c_20231104033901  また、この神社にはラカンマキ(羅漢槙)の大木があります。樹齢300年以上を経ており、昭和30(1955)年に県の天然記念物に指定されています。樹高13m、枝は東西11.2m、南北14mになる、まさに大木です。ラカンマキはイヌマキというマキ科マキ属の変種で、イヌマキより全体に小型の常緑性高木。名前の由来は、実の形が袈裟をまとった僧侶(羅漢)に見えるからだそうです。

Img_3113c_20231103183701  佐藤醸造さんでは、豚汁をいただいた話を予告編に書きましたが、ここには「海部のくちどけ」と、「あまの蔵」があります。海部のくちどけは、食パン専門店。あまの蔵で売っていた「ジューシー味噌カツサンド」や、「カレー味噌」が気になったのですが、結局、見ただけで何も買いませんでした。

Img_3126c_20231103183701  こちらは佐藤醸造から南へ300mほどいった、佐屋街道沿いにある「七宝焼原産地道標」。尾張七宝は、誕生の直後から海外向けの販売を主にしていたこともあり、明治15(1882)年頃から外国人が遠島およびその周辺の窯元を訪れ、作品を鑑賞、購入する姿が見られたため、同28(1895)年に建立されたこの碑には、当時としては珍しく上部に“Shippoyaki Toshima”のローマ字が刻まれています。窯元に通う外国人のために刻まれた文字ですが、当時の尾張七宝の隆盛を今に伝え残す貴重な石碑です。ここの説明板には、さらに、遠島八幡神社に「七宝焼起源碑」と「林庄五郎翁顕彰碑」があることが記されています。

Img_3171c_20231103183801 Img_3179c_20231103183801  蟹江に入って、蟹江山常楽寺龍照院で国指定重要文化財である「ご本尊の十一面観世音菩薩立像」の特別ご開帳を拝観させていただきました。普段であれば60年に一度しかご開帳はありませんが、この日は、近鉄ハイキング・名鉄ハイキングに協賛して、特別公開でした。龍照院には何度も訪れています。詳しいことは、2019年11月8日の記事をご覧ください(20191102JRさわやかウォーキング「老舗酒造『甘強酒造』の蔵開きと蟹江うまいもの巡り」(その3)……観光交流センター・祭人、冨吉建速神社・八劔社、龍照院で秀吉御手植えの大イチョウを見て、ゴールのはつらつ公園へ(完))。ちなみに、龍照院は、真言宗智山派。寺伝では天平5(733)年、行基菩薩の草創。寿永元(1182)年、木曾義仲が本堂はじめ一山一八坊の堂塔伽藍を造立し、寺領は76町歩余(753,719平方メートル余)もあったといいます。

Img_3203c  ここで、「かにえガイドボランティ夢案内人」の方達が、カワラケツメイ(河原決明)のお茶(通称、弘法茶)を接待していらっしゃいましたので、いただいてきました。カワラケツメイは、河原、土手、道ばたなど日当りのよい草地に生えるマメ科の一年草ですが、最近は、自生しておらず、栽培していらっしゃるそうです。利尿、通便、消化不良に効果がある健康茶として利用されます。カワラケツメイの茶粥(コメジャ)は、蟹江の郷土料理です。これは、秀吉と、信雄・家康連合軍が天正12(1584)年、蟹江城をめぐって争った蟹江合戦の際、籠城していた秀吉方の侍たちが朝食を炊く閑を惜しみ、煮えたぎった大釜に玄米を入れてかゆを作って食べたことに由来するようです。

Img_3251c_20231104183301  以上、11月3日に行ってきた近鉄ハイキング“名古屋鉄道合同企画 「佐藤醸造」と「山田酒造」尾張の醸造文化に触れる”の補遺編です。また思いだしたことがあれば、追記するかも知れません。写真は、山田酒造での有料試飲のところの様子。

2023年11月 4日 (土)

長良川河口堰にキンクロハジロ登場

Dsc07391c_20231104150101 Dsc06548c_20231104150301  今日は薄曇り。散歩に行っている間、スッキリとは晴れませんでした。気温は、23.9℃。朝6時半出発でまずは、長良川河口堰へ。ブロ友のひらいさんの情報で(2023.11.03 お散歩日報)、河口堰にカンムリカイツブリが来ていたというので、「これは行かなくっちゃ」という次第。1時間ほど観察したのち、九華公園に移動。1時間余り滞在。歩いたのは、合計5.9㎞。

Dsc06814c  長良川河口堰には、堰の上流側にキンクロハジロが5羽、来ていました。かなり遠いところにいましたので、残念ながら、このような証拠写真。カンムリカイツブリの姿は、ありませんでした。

Dsc06396c Dsc06406c_20231104150301  サギたちは、それなりに集まってきています。まずは、堰の東側の魚道にいたアオサギさんたち。左の写真は上流側に、右は下流側にいました。下流側にはダイサギも8羽ほどいたのですが、アオサギを撮っているうちに逃げられました。

Dsc06541c Dsc06585c_20231104150301  堰の上流側、とくに西側にカルガモが集まっています。今日は、20羽あまり。閘門の上流側の通路にもアオサギ。

Dsc06697c  親水広場も一回りしてきました。上流側・西の監視塔近くにいたのは、セグロカモメ。セグロカモメは、他にも2羽いました。

Dsc06720c_20231104150201  親水広場では、イソシギ。この頃、毎回見ます。アユの孵化試験をする水路には水が入れられつつありました。ハクセキレイ、アオサギも見たものの、写真は撮れず。

Dsc06776c  Dsc06950c 東側に戻る途中、上流側の閘門のところにコサギ。今日見たコサギは、この1羽のみ。管理橋の上でハクセキレイ。

Dsc06965c  東側・下流側の魚道のところで、ダイサギ。カンムリカイツブリが見られなかったのは残念でしたが、まあまあ。

Dsc06993c_20231104150201 Dsc07052c  九華公園では、まずは、九華橋近くの樹上にアオサギ。奥平屋敷跡やその近くでは、モズが3羽。ただし、写真に撮れたのは、これ1羽。ほかには、メジロ、ヒヨドリ、ドバト、キジバト、カラスなど。朝日丸跡でもモズを見られました。

Dsc07247c_20231104150201  公園に着いた時、管理事務所近くのツツジの植え込みで「チャッ、チャッ、チャッ」という鳴き声が聞こえていました。公園を一回りして、神戸櫓跡近くに来ても、同じ鳴き声が聞こえていました。粘って撮ったのがこの写真。たぶんウグイス

Dsc07146c_20231104150201 Dsc07372c_20231104150101  カモは、キンクロハジロが39羽(左の写真)、ヒドリガモが1ペア(右の写真)、ハシビロガモが8羽。合計49羽。もう少しいたかも知れません。ホシハジロは、その後見ていません。

Dsc07326c_20231104150101  こちらは、ハシビロガモ。このあと、公園の外周遊歩道を一回りしたのですが、これという鳥はいませんでした。

2023年11月 3日 (金)

20231103近鉄ハイキング“名古屋鉄道合同企画 「佐藤醸造」と「山田酒造」尾張の醸造文化に触れる”(概要編)

Img_2966c_20231103184401  桑名では夏日にはなりませんでしたが、その寸前の24.9℃。予定通り、近鉄ハイキング“名古屋鉄道合同企画 「佐藤醸造」と「山田酒造」尾張の醸造文化に触れる”に行ってきました。あま市と蟹江町を歩いてきたのですが、愛西市にあるアメダスでは最高気温は25.2℃でした。歩き始めてすぐに「ウィンドブレーカーはいらないな」と思ったくらい。半袖で歩いている若い方もたくさんありました。今日も同級生K氏と二人旅。今回は概要編です。冒頭の写真は、今年7月1日にデビューした特急南紀の新型車両であるHC85系。桑名駅で見ました。

Img_2973c_20231103183601 Img_2977c_20231103183601  近鉄ハイキングですが、桑名からスタート地点の名鉄津島線木田駅に行くには、JRで弥富まで行き、名鉄に乗り換えます。JR桑名駅発8時38分の名古屋行き普通に乗車。弥富には8時45分着。¥200。名古屋行きのJR電車は2番線につきますが、向かい側の3番線が名鉄弥富駅。8時49分発の豊明行き普通に乗り換え。名鉄津島線木田駅には9時10分に到着。¥410。名鉄に乗るのも久しぶりですし、弥富から津島線に乗ったのはたぶん20年ぶり以上。

231103kintetsuhikingkida0  こちらが今日歩いたルートマップ。マップ上、約11㎞。名鉄木田駅をスタートし、あま市七宝焼 アートヴィレッジ、佐藤醸造(あまの蔵・海部のくちどけ)、七宝焼原産地道標、蟹江町観光交流センター「祭人」、龍照院、山田酒造、お漬物若菜とめぐって、近鉄名古屋線蟹江駅がゴール。

Img_3006c_20231103183701  最初の立ち寄り先であるあま市七宝焼きアートヴィレッジ。「尾張七宝」として伝統的工芸品の指定を受け、人々に親しまれてきた「七宝焼」について、見て・触れて・学んで・体験することができる総合施設です。七宝焼き、実は少しだけやったことがあります。最初の勤務先である某国立療養所で、作業療法のような形で患者さんとブローチのようなものを作ったことがある程度で、本格的に取り組んだわけではありません。

Img_3073c_20231103183701  あま市遠島にある八幡神社。創建は不詳。ご祭神は品陀和気尊。天正12(1584)年の蟹江合戦の際に、この地を訪れた滝川一益が、戦勝祈願のために名剣を奉納したと伝えられています。立ち寄り先ではありませんが、寺社仏閣を見つけたら、立ち寄ることにしているのです。表参道から鳥居をくぐったところには、蕃塀がありました。三重県北勢地方では見たことがありません。伊勢神宮、熱田神宮のほか、愛知県尾張地方でよく見る気がします。

Img_3033cc Img_3054c_20231104033901  今日の近鉄ハイキングは、事前にはコースが分かりませんので、何も調べて行かなかったのですが、このあと訪ねた七宝焼原産地道標の説明板の記述によれば、この八幡神社に「七宝焼起源碑」がありました。神社の東側にです。明治20(1887)年、当時の遠島村をはじめ近隣の村々の七宝製造業者の団結の証として建立されています。また、この神社にはラカンマキ(羅漢槙)の大木があります。樹齢300年以上を経ており、昭和30(1955)年に県の天然記念物に指定されています。

Img_3081c_20231103183701  八幡神社のあたりからは、名駅前の高層ビル群がよく見えました。このあたり、土地勘はほとんどありません。東名阪をクルマで走るか、JR関西線、近鉄名古屋線を電車で通るくらいですから。ルートマップを描いて改めて見ると、なるほど割と近いと思い当たったくらいです。

Img_3088c_20231103183701 Img_3095c_20231103183701  次の立ち寄り先は、佐藤醸造。創業明治7(1874)年の七宝味噌・醤油の蔵元。豚汁を振る舞っていただけました。

Img_3126c_20231103183701  今日は、木田駅から近鉄蟹江駅に向かって、ほぼ南下していきます。佐藤醸造の南で七宝焼原産地道標。七宝小学校のすぐ北にあります。尾張七宝は、誕生の直後から海外向けの販売を主にしていたこともあり、明治15(1882)年頃から外国人が遠島およびその周辺の窯元を訪れ、作品を鑑賞、購入する姿が見られたため、同28(1895)年に建立されたこの碑には、当時としては珍しく上部に“Shippoyaki Toshima”のローマ字が刻まれています。窯元に通う外国人のために刻まれた文字ですが、当時の尾張七宝の隆盛を今に伝え残す貴重な石碑です。

Img_3216c_20231103183801  続いてはおなじみ、蟹江町観光交流センター「祭人」。もう何度来たか分からないくらい。今日は、スイーツフェアをしていたのですが、ここに来るまでにある公園で休憩し、甘い物を食べてしまいましたので、何も買わず、何も食べず。

Img_3171c_20231103183801  祭人から蟹江川を東に渡ったところに蟹江山常楽寺龍照院。私はここもすでに何度も訪ねていますが、今日は、近鉄・名鉄ハイキング開催にあたって、国指定重要文化財である「十一面観世音菩薩立像」が特別にご開帳されていました。普段であれば60年に一度しかご開帳はありません。

Img_3179c_20231103183801 Img_3184c_20231103183801  もちろん撮影は許されていませんので、外での様子のみ撮影。ある程度の人数がまとまったら、順番に拝観が許されていました。高さ173cm、桧材、一木造(いちぼくづくり)、漆箔(しっぱく)。昭和8(1933)年の修理の際、胎内空洞の背面に「常楽寺造立新仏十一面観世音  藤原末信 寿永元年壬寅六月十八日」の墨書銘が見つかっています。寿永元年は1182年。愛知県下在銘の仏像中では古いものの一つです。前のパラグラフのリンク先で画像が見られます。

Img_3257c_20231103183801 Img_3254c_20231103183801  そして、今日のメインイベントは、山田酒造。酔泉、最愛の醸造元として有名。すでに何度となく訪ねていますが、弥富、蟹江あたりの酒蔵の中では、もっとも気に入っているところです。無料試飲があり、何度でも可ということでしたが、さすがに右の写真にあるように小ぶりの紙コップに5mm程度ずつ。お金を払うと、純米大吟醸の酔泉や、最愛スパークリングが80ccいただけましたが、それは¥200、¥300でした。

231103121303651c Img_3262c_20231103183801  酔泉の一合瓶を買ってキッチンカースペースでK氏と楽しんで来ました。呑もうと思えばもっと呑めましたが、このあと、ゴールの近鉄蟹江駅までさらに2km以上歩かねばなりませんでしたので、これくらいが適量。出店していたお店の方々は皆さん、フレンドリーで親切でした。結局、これが昼食代わり(苦笑)。

Img_3262c_20231103183801 Img_3311c_20231103183601  ゴールの近鉄蟹江駅には、13時5分頃に到着。今日のコースマップには個別番号が割り振られていて、ゴールで抽選会がありました。山田酒造の最愛スパークリングが当たるということだったのですが、残念ながら2番違いではずれ。私のマップの番号は、#655でしたが、当選番号は、下二桁が13、57、79でした。K氏は#654でやはり当たらず。

Img_3314  蟹江駅を13時10分に出る宇治山田行き急行で帰宅。桑名駅には13時21分に到着、¥360。

Img_3324c_20231103183601  今日の土産は、こちら。試飲した中でもっとも好みのものを購入してきました。「最愛」の純米生酒。720mlで¥1,600。

Screenshot_20231103134417c  今日のGoogle Fitのデータ。歩いた距離は、16.04㎞。歩数は、24,231になっています。たぶん、近鉄ハイキング・JRさわやかウォーキングを通じて、最長の距離を歩いたくらいと思います。これで3週連続で、週末ウォーキングに行っています。本編を書くか、補遺編にするかはまたよく考えて、それは明日以降に。

2023年11月 2日 (木)

今日はモズ・デー

Dsc05786c_20231102162301  今日も好天で、日中はなんと26.3℃にもなりました。11月になったのに夏日とは、これいかに? 朝は家事を済ませ、8時15分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、老松公園、寺町と6.5㎞を歩いてきました。

Dsc05867c_20231102162301  散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園のあの高木にモズがいたのですが、知り合い3人と出会い、しゃべっているうちにどこかに飛んで行ってしまいました(苦笑)。その後は鳥はあまりおらず。三之丸公園まで来てやっとモズのメス。いつもここにいる個体と思います。

Dsc05900c_20231102162301 Dsc05937c  九華公園について、鎮国守国神社の社務所裏にアオサギ。この頃は、段々と木の奥に進出して、見つけにくく、また、撮影しにくくなっています。こういう「進化」はありがたくないですねぇ。旧アヒル小屋のところには、いつものカワウ。若者だろうと思います。カワウは、他に神戸櫓跡の間の松の木や、野球場の照明灯に20羽以上が来ています。

Dsc05965c  奥平屋敷跡には、ヒヨドリとドバトしかいませんでした。しばし待っても、状況は変わらず。やむなく鳥小屋にいる文鳥のヒナを撮影。金網越しで、イマイチの写真。

Dsc06044c Dsc06063c  野球場のグラウンドにハクセキレイ。たぶんペア。上空に何か、気になるものが飛んでいたようです。

Dsc06123c  本丸跡でモズの鳴き声。ちょっと遠かったのですが、神戸櫓跡の間の松の木にオスのモズがいました。公園の外周遊歩道の東からジョウビタキの鳴き声がしたのですが、写真は撮れませんでした。

Dsc06032c_20231102162301 Dsc06142c  カモは今日は66羽に増えていました。そのほとんどは、キンクロハジロ。57羽もいます。9時前後の時間帯、キンクロハジロは休んでいることが多くなっています。ヒドリガモは、メスだけが1羽。

Dsc06157c  ハシビロガモは8羽。こちらはあちこち泳ぎ回って、エサをとっているようです。ホシハジロは、10月30日に見て以来、来ていません(2023年10月30日:九華公園にホシハジロもやって来ました)。

Dsc06231c Dsc06263c  貝塚公園でもモズのオス。今日は、モズ・デーです。他にはヒヨドリとメジロ。内堀公園、新築公園へはジョウビタキを期待して立ち寄ったのですが、今日は見ていません。右は、内堀公園にいたハクセキレイ。老松公園では、キジバトのみ。

Dsc06300c  拙宅前まで戻ってきたら、諸戸氏庭園の高木にモズがいるのが見えました。写真を撮っている時にはまったく気づかなかったのですが、ちょっとしたハプニングがありました。モズは、いったん飛び立ってまた戻ってきました。写真を見て分かったのですが、虫か何かを捉えたようでした。

Dsc06316c_20231102162301 Dsc06313c  次にちょとバタバタしているなと思ったら、この有り様。せっかく捕まえた虫を落としてしまったのです。しかし、「後の祭り」状態で、もうどうにもなりません。

Dsc06287c_20231102162301  ところで、昨日の授業のQ&Aは、午後、一通り完成し、プリントアウトして、今は寝かせてあります。「熟成」しているわけではありません。時間をおいて、印刷したもので見直さないと、ミスや、わかりにくい所に気づかないからです。このあとチェックして、必要な所は加筆修正し、今日中には完成予定。明日は、近鉄ハイキングに行くつもり。“名古屋鉄道合同企画 「佐藤醸造」と「山田酒造」尾張の醸造文化に触れる”です。名鉄津島線木田駅から近鉄名古屋線蟹江駅まで、約11㎞とちょっと長めですが、まぁゆるりと行きます。後半は何度も行ったところですが、前半の七宝焼き関係のところは初めて。また、山田酒造も楽しみです。

20231028名古屋ウォーキング(その2)……愛知県議員会館、名古屋市市政資料館から四間道、円頓寺商店街、円頓寺本町商店街へ(完)

Nagoya2  10月28日に行ってきた勝手にハイキングシリーズ「名古屋ウォーキング」の本編その2です。その1では、JR名古屋駅をスタートし、白山神社、名古屋東照宮、那古野神社、愛知県護国神社と回りました。その2では、愛知県議員会館、名古屋市市政資料館から名古屋城の南を歩いて、四間道と円頓寺商店街へ向かいます。ルートマップはその2になります。

Img_2598c_20231031175901  愛知県護国神社からは三之丸にある官庁街の南、外堀通りを東に向かいます。こちらは大津橋。名古屋城三の丸のお堀と大津通りの交点にかかっています。大津通は、県庁や市役所のある官庁街から南、栄、大須、金山に向かう名古屋の南北の目抜き通りの一つです。欄干にあるベイス(飾り花瓶)と球形電球が4本ある照明がレトロ感を出しています。 昭和8(1933)年に完成。

Img_2615c_20231028171701  市政資料館南の交差点を左折して、北へ。愛知県議員会館があります。標札は「愛知縣議員会館」。元々は名古屋市長も務めた弁護士・大喜多寅之助(慶応2(1866)~昭和36(1961)年)の自邸兼事務所でした。東京帝国大学法科大学を明治25(1892)年に卒業後、名古屋市で弁護士事務所を開業し、その後、名古屋市会議員、同参事会員、名古屋市会議長に選出され、大正10(1921)年には名古屋市長に就任しています。大正9(1920)年に建てられた邸宅は、木造平屋建の洋館と木造二階建の日本家屋、土蔵で構成されていて、名古屋市の中心街に残る数少ない戦前の邸宅建築です。こういう建物、邸宅は是非とも内部を見てみたいものです。

231028110646271c 231028104304208c  続いて、名古屋市市政資料館。このブログではすでに何度も取り上げています。大正11(1922)年に建てられたネオ・バロック様式のレンガ造建築物で、昭和54(1979)年まで裁判所として使用されました。昭和59(1984)年5月、国の重要文化財に指定されました。詳しい紹介は、「2016年10月06日:支援員講座のあと、名古屋市市政資料館へ……旧・名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所」にあります。

Img_2635c_20231031172201  こちらは、地下にある留置場。ステンドグラスは、もちろんきれいなので気に入っているのですが、留置場も何故だか、気になるのです。当然、こういうところに収容されたような経験はありませんし、これから先もないことを痛切に願っています(苦笑)。ナオ、留置場についての詳しい記事は、「2018年03月11日:ウィルあいちで支援員養成講座の講師……終わって市政資料館で留置場を見て、名古屋ウィメンズマラソンにも遭遇」をご覧ください。市政資料館の前庭で小休止。

Img_2654c_20231031174501  いささか余談。名古屋市市政資料館の北に名古屋拘置所があります。この建物を見ると、何となく緊張を感じます。ここに収容されている受刑者は、刑が確定し、移送先の刑務所が決定するまでの間、居室内で紙加工等短期間でも技能習得可能な軽作業を行っているそうです。昭和13(1938)年5月に竣工し、同年7月2日に開所式・落成式が行われました。昭和20(1945)年に戦災で一部が焼失したものの、昭和23(1948)年に復旧。その後、全面改築工事が行われ、昭和58(1983)年(昭和58年)3月に竣工。外塀のない高層都市型矯正施設は日本初といいます。私の最初の職場であった国立療養所を管轄していた当時の厚生省東海北陸地方医務局が確か、このすぐ近くにあったのです。

231028112949971c Img_2676c_20231031175501  市役所交差点まで来ると、名古屋市役所と愛知県庁とが見えます。私の2番目の職場は、「親方丸八(名古屋市のマークが○に漢数字の『八』なのです)」でしたが、用事がありませんでしたので、市役所の本庁舎には行ったことはありません。どちらも帝冠様式という建て方の建物です。帝冠様式(ていかんようしき)は、昭和10年前後(1930年代)の日本で流行した和洋折衷の建築様式です。鉄筋コンクリート造の洋式建築に和風の屋根を冠しています。愛知県庁は、屋根の葺き替え工事が行われています。

Img_2721c_20231028171801  出来町通(県道215号線)を西へ。国道22号との交差点・三之丸一丁目で左折して南へ。新御園橋交差点を右折、すぐに景雲橋を左折して、五条橋を渡ります。慶長年間の「清洲越し」で、清洲の五条川にあった木造の橋をそのまま名古屋に移したため、名称ももとのままになっています。昭和13(1938)年に木造の橋に似せたデザインで架け替えられました。ここを渡ると、四間道や円頓寺商店街になります。

Nagoya1  マップはその1に戻ります。

Img_2744c_20231028171801  まずは、四間道(しけみち)へ。堀川の西側にあり、江戸時代の初め慶長15(1610)年、名古屋城築城とともに始まった清須越にともなってつくられた商人町です。四間道は、元禄13(1700)年の大火の後、防火の目的と旧大船町商人の商業活動のため、道路幅を四間(約7メートル)に広げたので、その名前がついたといわれています。四間道は、療養していた頃に一度来たことがあります(2010年12月14日:名古屋、四間道を散歩)。町の外観はあまり変わっていませんが、新しいカフェ、レストランなどがたくさんできていて、その意味では様相は一変していました。

231028120922691c  ここで見てきたのは、屋根神様と、子守地蔵尊。この屋根神様は、津島神社、秋葉神社、熱田神宮を祭神としています。屋根神は名古屋独特だそうで、疫病や火災などから身を守るために創られたということです。長屋住まいが多く、社殿が建てられないために工夫されたものだそうです。

Img_2781c_20231101063601 231028120834574c  子守地蔵尊は、路地の突き当たりに祭られていて、風情があります。この子守地蔵尊は、約150年前に井戸を掘っていた際に発見された約30センチのお地蔵様を祀っています。お地蔵様はさらにその150年も前に作られたもので、洪水の際に流れて埋もれたと推測されているそうです。お地蔵様が掘り出して祀ってほしいという意志が、掘り出させたと信じられており、1895年から祀られているそうです。

Img_2801c_20231028171801 Img_2808c_20231101064201  四間道から円頓寺商店街に戻る途中で真宗高田派愛知別院。正保4(1647)年、専稱院義起玄怒によって尾張国皆戸町(現在の中区丸の内付近)に臨光山信行院として創建されました。明暦3(1657)年、元は東本願寺の末寺で、前年に高田派へ転じた順正寺を合併して現在地に移転しています。ご本尊は恵心僧都作と伝えられています。山門が倒壊する危険性があると書かれていました。

231028125417277c 231028124222200c  いよいよ円頓寺商店街へ。愛知別院から円頓寺商店街に入るところの角にスペイン料理屋Bar Dufiという店があり、大賑わいでした。時刻も12時20分頃で、「これだけ賑わっているなら、美味しいのかもしれない」ということで急遽、ここで昼食を摂ることに。これが大正解。私は、ローストビーフ丼を選びました。とても美味しかったのい、¥880。みそ汁もついています。スペイン料理屋でなぜローストビーフ丼かという疑問があるかも知れませんが、ランチメニューの1つ。

Img_2823c_20231028171801 F9d222d0  ランチを済ませ、円頓寺商店街をブラブラ。こちらは、金刀比羅神社。名古屋弁みくじで有名です(2018年10月31日:20181027JRさわやかウォーキング「来てちょ~だゃ~名古屋の産業をめぐって 秀吉生誕の地 中村へ!!」へ(その2)……円頓寺商店街を歩く)。今日は女性で大賑わいでしたので、おみくじは引いてきませんでした。リンク先の記事にここでおみくじを引いた話があります。右の写真は、そのときに引いた名古屋弁みくじ。これを読んでいたら、河村たかし名古屋市長に何かいわれているような感じがしたのを思い出します。

Img_2833c_20231028171801  金刀比羅神社の目と鼻の先に、長久山円頓寺。円頓寺商店街は、このお寺の門前町が発展したもの。円頓寺は、承応3(1654)年に、普敬院日言上人によって開創された日蓮宗のお寺。当初は、普敬院と称したものが、円頓寺に改められました。ちなみに、お寺の名前は「えんどんじ」と読むようですが、商店街は「えんどうじしょうてんがい」。

Img_2837c_20231101065001  円頓寺にも色々なものがありますが、それは以前訪ねたときの記事(2018年10月31日:20181027JRさわやかウォーキング「来てちょ~だゃ~名古屋の産業をめぐって 秀吉生誕の地 中村へ!!」へ(その2)……円頓寺商店街を歩く)をご覧ください。お寺の北西で巨大・高級マンションの工事が行われていました。極めて現代風の景色となりそうです。

Img_2869c_20231028171801  名古屋市道江川線を越えた先は、円頓寺本町商店街。円頓寺商店街と同じく、昭和レトロの雰囲気がたっぷり。江川線の交差点の4隅に三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)と水戸黄門のモニュメント像がありますが(2018年10月31日:20181027JRさわやかウォーキング「来てちょ~だゃ~名古屋の産業をめぐって 秀吉生誕の地 中村へ!!」へ(その2)……円頓寺商店街を歩く)、今回は割愛。リンク先をご覧ください。

Img_2876c_20231028171801 Img_2895c_20231101065901  円頓寺本町商店街の一角には、多賀社があります。御祭神は、伊邪那岐、伊邪那美の2神。由来書によれば、明治中期、多賀大社から分祀したとあります。現在の社殿は、昭和32(1957)年に改修したもの。これで目的地は、ほぼコンプリート。名古屋駅に向かいます。

Img_2909c_20231028171801  が、余談を2つ(苦笑)。円頓寺本町商店街にある店で、例のものを見つけました。お食事処・富士の店先に、あのKingの飲料水自販機。こんなところで目にするとは、想定外でした。ちなみに、四日市や津、伊勢では見たことがありますが、桑名では未発見。

 もう1つは、飲み屋さん。Img_2904c_20231101071201 円頓寺商店街、円頓寺本町商店街とも飲食店は多数あります。ここは「立呑み お酒の神様」という名前。よほどお参りしていこうかと思ったくらいのネーミング。すでに営業しており、お客さんも二人。立ち呑みしていらっしゃるんでしょうか。気になりつつ名古屋駅に向かったのです。

Img_2921c_20231028171801  JR名古屋駅に行く途中で名古屋市消防局特殊消防隊とある建物。いわゆる「ハイパーレスキューNAGOYA」の庁舎でした。第一方面隊から第五方面隊まで5つの部隊が設置され、それぞれ異なる災害への装備・任務が与えられているそうで、ここ第二方面隊は、低所災害と地下災害に対応するのが役割だそうです。

Img_2917c_20231028191501 Screenshot_20231028142236c   JR名古屋駅には、13時半近くに戻ってきました。13時37分の快速みえ11号・鳥羽行きに乗れました。桑名には、13時59分着。¥350。さすがに速いのです。快速でも、自由席であれば、普通運賃のみで乗車できるのが嬉しい。Google Fitのデータでは、歩いたのは13.46㎞、21,508歩。

2023年11月 1日 (水)

志登茂川には、冬鳥は未だ来ていません

231101093140813c  11月になりました。早いものです(いつも同じことを思っていますが、本当にそう思います)。水曜日ですので、江戸橋での講義日。後期も早6回目。出席率は、9割弱で前回と同じ。欠席回数については、個別には注意しません。また、「出欠はきちんと自己管理するように」といってはあるものの、欠席が多い学生がいると、やはり気になります。今日までの6回の授業で、3回、4回と欠席している強者がいます。「とくに事情があれば申し出るように」といっているものの、申し出た学生はありませんから「サボり」と判断せざるを得ません。

 Dscn6049c Dscn6057c 先週は、講義の帰り道に三重県総合博物館で「鳥のひみつ調べ隊」という展覧会を見てきました。助手の先生からは「今日はまっすぐお帰りですか?」と聞かれ、「ハイ」とは答えたものの、志登茂川に寄り道してきました。潮汐表を見ていかなかったのですが、ご覧のような状況(四日市港で8時4分に満潮、干潮は13時31分。潮が引いているところ)。上流方面(左の写真)では、端っこにアオサギが1羽写っているほか、合流地点あたりにダイサギらしい姿が見えます。下流には何も見えませんでした。真向かいの対岸にはカルガモが数羽いたのですが、他のカモなどはまだ来ていないようでした。

Dscn6061c  ちょっと歩いたら、イソシギがいるのに気づきました。九華公園にはカモが50羽以上来ていますが、このあたりは未だこれからという感じです。また、来週も見てくることにします。

Dscn6048c  余談その1。前期の最後の授業の日に、非常勤先近くに「一身田あんこ」という店ができていたという話を書きましたが(2023年7月26日:授業最終日は猛暑日……出席少なく、気になってしまいます)、後期はこれまで店が開いているところを見ていませんでした。閉店してしまったのかと失礼なことを考えていたのですが、今日、帰りには久しぶりに営業中でした。食べログにもページができています(こちら)。写真と☆3.05という評価はあるものの、クチコミは未だ載っていません。営業日も金・土となっていますので、詳細はよく分かりません。

231101132544192c  余談その2。桑名駅前イルミネーション(東口)は、今日から始まるようです。といっても、私が通るのは昼のみですから、写真はこんなものしかありません。来年2月いっぱいまでの予定。点灯するのは、日没から22時頃まで。

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  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)