20230915「養老の滝ウォーキング」(美濃街道ウォーキングオプショナルツアー#1)(予告編)
予想していたよりかなり暑い日になりました。桑名では最高気温が34.8℃。危うく全国のトップテン入りしそうな気温。これほど暑くなるとは思わず、以前から予定していた「養老の滝ウォーキング」に行ってきました。今年1月から7月にかけて歩いていた「美濃街道ウォーキング」のオプショナルツアーの1つです。美濃街道を歩きながら、同級生K氏と養老の滝や、行基寺にも行ってみたいと話していたのですが、まずは大垣まで歩き通すことを優先したのです。7月2日に美濃青柳から大垣まで歩いて、これは目標を達成。夏場にかなり高低差のあるところを歩くのはやめようということで、「養老の滝ウォーキング」は今日になった次第。しかし、暑くて大変でした。同級生K氏と二人旅、今日の記事は予告編。

桑名駅を8時45分に出る養老鉄道大垣行きに乗車。養老駅には9時27分着。¥580。9時35分に養老駅をスタート。右が、今日歩いたルートマップ。マップ上では、6.4㎞。養老公園から妙見堂、養老の滝を経て、養老神社・菊水泉、北原白秋歌碑、元正天皇行幸遺跡、養老寺、養老説教場、鬼面山谷五郎碑などを経て養老駅に戻るというコースです。養老駅あたりの標高が20m、養老の滝が270m(いずれもキョリ測による数値)で、高低差は250mという、高齢者にとってはいささか難コース。
養老駅を出てすぐのあたり。すでに登り坂。養老の滝までの間、多少のアップダウンはありますが、基本的にはずっと上り。せせらぎ街道に入るところに「聖武天皇巡幸記念碑」があります。碑陰の説明によれば、天平12(740)年に聖武天皇が巡幸された折、「天狗の小場」と称されるこのあたりに行宮(あんぐう)が造営され、4日間駐留されたと伝わっているそうです。碑は、2018年3月に建立。
聖武天皇巡幸記念碑の先からせせらぎ街道に入ります。妙見堂(右の写真)へと続く、1㎞ほどの道で、モミジがたくさんありますので、秋の紅葉は見事と思われます。一般に養老の滝に上る道からは1本奥にありますので、隠れた紅葉スポットだろうと思えます。妙見堂の創建は明治15(1882)年、当時の岐阜県令・小崎利準氏が日鑑上人(身延山久遠寺第74世)を招き堂宇を建立したのが始まりとされます。
妙見堂の先でいったん下って、通常の滝に上る道に入ります。ここからが大変でした。途中、2回ほど小休止。途中は割愛しますが、妙見堂から川沿いを600mほど上って、「養老の滝はまだか?」と思った途端に視野が開け、左の写真のように滝が見えました。このときはさすがに「オーッ!」と声が出ました。5年ぶりに来ました(2018年11月10日:20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ……予告編)。養老の滝は、落差32m、幅4mと見事なものです。今日は水量もあって、見応えがありました。滝のすぐ目の前まで上って、そこにあったベンチに座り、しばし滝を眺めながら休憩をしてきました。時間さえあれば、いつまでも眺めていられそうです。
養老の滝から降りて、養老神社に向かいます。「養老孝子伝説」の源丞内ゆかりの神社といわれ、奈良時代養老年間以降の創建と推測されます。平安時代、美濃国神明帳には「養老明神」とあり、菊理媛命(くくりひめのみこと)が祭神とも伝わっています。永正元(1504)年、菅原道真を合祀し、養老天神といわれていました。明治初期、近くの元正天皇・聖武天皇祭場を移転し、合祀。この際、養老神社に改称しています。
境内には、今もこんこんと湧いている清水があります。菊水泉。孝子源丞内が汲んで老父にすすめたところ酒になったという伝説の水は、この水だといわれています。この泉の水、養老神社を降りたところで飲んでみました。無色無臭でしたが、味はまろやか。ここで出会った男性は、毎日のようにこの水を汲みに来るとおっしゃっていました。
滝を過ぎてからは下る一方ですから、楽。養老神社の表参道の一の鳥居のところに北原白秋歌碑があります。昭和55(1980)年に建碑されたというのですが、苔生していて、かなり古びていて歌はほとんど読めない状態。碑には「紫闌 さいていささか 紅き石の しま目に見えて 寿々し 夏去りにけり」という歌が刻されています。昭和2(1927)8月、大阪毎日新聞が行った「日本新八景」の人気投票の審査のため、子息を同伴して養老を訪ねた際に詠まれた歌の一つ。
養老神社からさらに北東へ向かうと、「元正天皇行幸遺跡」があります。元正天皇は、霊亀3(717)年9月、近江国を経て美濃国当耆郡(たぎぐん:多芸郡)にいたり、多度山の美泉に浴されました。この年11月に詔勅を出し、この多度山の美泉について、病が癒えるなどの効験が大きく、これは大瑞であると述べ、「養老(717~724年)」への改元を布告しておられます。
元正天皇行幸遺跡から養老神社に戻り、川沿いの道を下っていきます。元正院瀧寿山養老寺へ。孝子源丞内が開いた寺とされ、天平時代には七堂伽藍も整い、多芸七坊の一つに数えられていたものの、永禄年間(1558~1569)に織田信長のために焼かれてしまい、その後慶長12(1607)年、高須藩主・徳永寿昌が再建しました。再建される以前は法相宗のお寺でしたが、再建されるとき、真宗大谷派に改宗し今日に及んでいます。境内には、孝子源丞内のものとされる墓もあります。
養老寺から養老公園駐車場の方に降りてきますと、駐車場入り口の近くに養老説教場。浄土真宗の説教場で、明治13(1880)年の養老公園開設時に創設されています。養老町内の真宗寺院が持ち回りで管理しています。前回来たときは、紅葉が見事でインスタ映えしそうなスポットでした。
最後の立ち寄り先は、養老公園駐車場の入り口付近にある横綱鬼面山谷五郎碑。鬼面山谷五郎(きめんざんたにごろう)は、第13代横綱。岐阜県で唯一の横綱で、また、明治になって初めての横綱です。養老町鷲巣の出身で、美濃街道ウォーキングの時には生家跡を見てきました(2023年5月22日:20230522美濃街道ウォーキング「美濃津屋~養老」(予告編))。27場所143勝24敗16分で、優勝相当成績7回という輝かしい成績を残しています。明治2(1869)年に横綱になりましたが、翌年に引退。さらに引退後1年たたずに亡くなりました。
これで立ち寄り先は、コンプリート。昼食は、前回、美濃街道ウォーキングのときに休みで(2023年5月22日:20230522美濃街道ウォーキング「美濃津屋~養老」(予告編))、行けなかった「そば処たみと」さんへ。12時45分くらいの到着。なかなかよい感じのお店です。「ざる蕎麦(白)」を頼みましたが、十割蕎麦です。写真のように美しい蕎麦で、腰もしっかりしていましたし、味と香りも十分。こんなにおいしい蕎麦をいただいたのは、久しぶり。人気店のようで、われわれが食べ終えて店の外に出たら、「本日分完売」とありました。十二分に満足。
養老駅には、13時20分頃、戻ってきました。次の桑名行きは13時31分でちょうどよい時間。桑名着は14時18分。¥580。美濃街道ウォーキングで来たときには(2023年6月4日:20230604美濃街道ウォーキング「養老~美濃高田」(予告編))、「養老公園県営100周年記念往復割引切符」があったのですが(往復で¥1,000)、それは予定数に達して、買えませんでした。
今日のGoogle Fitのデータ。11.15㎞、17,979歩でした。高低差がかなりありましたので、普通に11㎞を歩いたよりも運動量ははるかに多くなっています。いつもより足がだるくなっています。本編は、また明日以降書きます。
なお、本文中にも書きましたが、養老の滝へは2018年11月10日に近鉄ハイキングで訪ねています。その時の記事は、次のようになっていますので、ご興味がおありでしたら、ご覧ください。今回は、文学碑などは割愛するつもりですが、これらの記事には詳しく書いてあります。
2018年11月10日:20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ……予告編
2018年11月28日:20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ(その1)……養老駅から養老公園へ、コース間違いで余分に2㎞歩く(笑)
2018年11月29日:20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ(その2)……妙見堂、養老の滝から養老神社、菊水泉へ
2018年12月4日:20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ(その3)……養老神社、菊水泉あたりの石碑など、歴史ある旅館
2018年12月4日:20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ(その4)……元正天皇行幸遺跡、養老寺、養老説教場から大菩提寺を経て、勝手に養老駅にゴール変更(完)
また、養老公園にある石碑をたどるハイキングコースが、ここにあります。文学碑などが網羅されています。
ちなみに、「美濃街道ウォーキングオプショナルツアー」#1としましたが、#2として、行基寺へも行こうと計画しています。行基寺へは、養老鉄道美濃山崎駅から往復するつもり。
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ミリオンさん、こんにちは。
養老の滝への道は、かなりの登り坂です。
昨日は、猛暑日手前の暑さでしたので、キツかったですが、滝について、滝を眺めると疲れも吹っ飛びますね。
養老駅の大垣行きホームの改札口の手前にひょうたんがたくさんぶら下がっています。
また、本編を書くときに写真を載せます。
投稿: mamekichi | 2023年9月16日 (土) 13時55分
養老の滝ウォーキングお疲れさまでした。
養老の滝への道は登り坂で歩くのきついですね。
滝に到着すると疲れが吹き飛びますね。
養老駅のホームにひょうたんがぶらさがってるそうですがありましたか?
投稿: ミリオン | 2023年9月16日 (土) 13時35分