20230909近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』(その2)……井後神社、若松園、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館へ
9月9日の近鉄ハイキング『三重県で一番小さな町「朝日町」を歩く』の本編その2です。その1では、三岐鉄道三岐線大矢知駅をスタートし、八風街道の常夜灯、朝明川堤防を経て移田神社まで来ました。その2では、井後(いじり)神社、若松園(和菓子)、稲垣酒造場、朝日町歴史博物館、浄泉坊、朝日町資料館、語らいの広場(抽選会あり)を経て、ゴールの近鉄名古屋線・伊勢朝日駅を目指します。
埋縄から柿に入り、のどかな田園地帯を歩いて行きます。日陰がないので、暑いこと。汗だくです。この日の桑名の最高気温は、32.8℃でした。
スタートから3.7㎞、10時25分頃、2番目の立ち寄り先である井後(いじり)神社に到着。ここも以前、移田神社を訪ねたときに来ています(こちら)。創祀は不詳ですが、元は柿村大字井戸尻の田間に鎮座し、貴船大明神とも称したようです。延喜式内社とされています。明治41(1908)年、柿神社及び山神社を合祀したのですが、狭く、低地で洪水等の恐れがあり、かつ人家より離れていたため、明治44(1911)年、移田神社を合祀するにあたり、現在地すなわち旧柿神社に移転しています。井後神社旧址も、2020年12月11日に訪れています(こちら)。
余談になりますが、井後神社旧址は、左の地図に示した場所にあります。現在の井後神社から東南東へ約500mほどのところです。キョリ測で見ると、旧址の標高は4m、現在の井後神社のそれは20mあまり。井後神社旧址は、「コーポラス貴船」の駐車場の一角にあります。周囲は、水田地帯だったところに住宅やアパートが建ってきたという印象。上に井後神社は、貴船大明神とも称したと書きましたが、井後神社旧址に立つアパートが「コーポラス貴船」というのは、歴史を知ってか知らずか、興味あるところ。右の写真は、2020年12月11日の撮影。
話を戻して、井後神社の主祭神は、高龗神(たかおかみのかみ:水を司る神)。相殿神は、建速須佐之男命(たけはやのすさのおのみこと)、大山祇神(オオヤマツミノカミ:山を司る神)の2柱。上述のように、江戸時代までは貴船大明神と称して高龗神を祀っていたといいます。京都の貴船神社は玉依姫命が水神を祀ったのが始まりとされる古い神社で、現在の祭神は高龗神。ちなみに、九華公園にある鎮国守国神社にも、高龗神を祀る小さな社があります。水の神である高龗神を祀ったのは、旧址が低地で洪水の恐れがあったから、それを鎮めたいということでしょうか。
拝殿で参拝を済ませたら、「どうぞお持ち帰りください」と、御朱印をいただいてしまいました。たいていの場合、300円ほどの初穂料を納めるのでしょうが、今日は、お賽銭だけでいただいてしまい、恐縮至極。
境内には、拝殿に向かって左(南)に多賀大社が祀られています(写真は、2020年12月11日の撮影)。弘化3(1846)年に、滋賀県の多賀大社から勧請した神社をここに合祀したそうです。御朱印に「多賀大社常夜灯」が描かれています。多賀大社常夜灯は、東海道が北勢バイパスをくぐるところの柿交差点の近くにあります(2017年11月9日:旧・東海道ウォーク(安永~富田)へ(前編))。多賀大社から勧請したことと関連があるのでしょう。常夜灯は、もとは東海道沿いにあったのですが、昭和46 (1971)年に街道から30m西の現在地に移転されています。
ここには表参道から上ってくると、「山城門」という扁額がかかっている随身門(ずいじんもん)があります。随身門は、神社を守護する門守神(かどもりのかみ)を安置した神門。桑名宗社(春日神社)にもあります。随身門の南東脇には、「力石」があります。この井後神社は、標高20mほどの小高い丘の上にあり、古墳か、城館でもあったところかと思われますが、神社の西に「城ノ広遺跡」という前方後円墳があったようです。右の写真(2020年12月11日撮影)は、神社の南西にある井後神社交差点のところですが、向かって右が神社、左の奥に写っている、やや高くなった住宅地の辺りに古墳があったようです。これらについて、詳しくは、こちらをご覧ください。
井後神社から東に下ると、JR関西線に行き当たります。JRの踏切には、固有名詞がついていますが、ここは「桑名道踏切」。前にも書いたのですが、なぜ桑名道なのかは、不明。というか、ネットでは関連する情報が出て来ません。この先で東海道に出て、桑名につながりますから、その関連かという気がします。
東海道に出ました。左の写真は、桑名の方を向いて撮ったもの。朝日町あたりの東海道には、右の写真のように、よく分かる「東海道」の表示板があります。
次の立ち寄り先は、若松園。近鉄ハイキングでは恒例の立ち寄り先です。和菓子屋さんですが、申し訳ないとは思うものの、これまで、何も買ったことがありません。
若松園の向かいに稲垣酒造場。今まで、近鉄ハイキングなどで何度もここの前を通ったのですが、立ち寄るのは初めて。「御山杉」というお酒を造っています。私は決して大酒飲みではありませんが(少なくとも、主観的には、ですが……)、いろいろなお酒を飲んでみるのは、楽しみにしています。
純米酒、純米樽酒ともに、カップ¥300、グラス¥150で試飲もあったのですが、こんなに暑い日に試飲とはいえ、途中で酒を飲んだら、このあと歩けなくなると思い、ここは我慢。土産に樽酒を買ったのみ。
今度は、JR関西線の「住宅踏切」を越えて、朝日町歴史博物館へ。「住宅踏切」とは、これいかに? 公営住宅とか、社宅とかがこの近くにあったのかと勝手に想像するのですが、これもまた由来は不明。
こちらが朝日町歴史博物館。朝日町教育文化施設の中にあります。ここは何度も来ています。9月、10月は、江戸時代の日本書紀研究、日本画家・水谷立仙、萬古焼の展示があります(こちら)。ざっと拝見してきましたが、ここで気に入っているのは、縄生廃寺の模型。エアコンが効いていましたので、ロビーでしばし休憩させてもらいました。ちなみに、縄生廃寺跡には5年前に行っています(2018年6月24日:20180624勝手に近鉄・三交バスハイキング「朝日町天神山、苗代神社、縄生廃寺跡から東海道を江場まで」)。
キリがよいので、ルートマップその2の途中ですが、その2の記事はここまで。その3は、浄泉坊から。
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