20230416美濃街道ウォーキング「駒野~美濃津屋」(その2)……哲学と彫刻の広場、庭田貝塚、円満寺、神明神社、浄厳寺から春日神社へ
4月16日の美濃街道ウォーキング「駒野~美濃津屋」の本編その2です。その1では、市神神社、徳永寺、八幡宮から駒野城跡を訪ねました。その2では、駒野城跡の城山小学校から県道56号線に出て、事前調査ではチェック漏れしていた庭田貝塚の案内板を発見し、見てきました。さらに哲学と彫刻の広場、円満寺から神明神社、浄厳寺、春日神社と進みます。当初想定したコースからはずれましたが、実際に歩いたところが本来の美濃街道であったような印象です。
県道56号線は、南濃関ヶ原線ともいわれ、もう少し先では「薩摩カイコウズ街道」という愛称があります。平成3(1991)年に岐阜県と鹿児島県の姉妹県盟約20周年を記念して、鹿児島県木のカイコウズが沿道に植栽され、この愛称が付けられたそうです。カイコウズは、海紅豆で、アメリカデイゴというマメ科の落葉低木です(と書きながら、今まで知りませんでした。薩摩カイコウズ街道という名前の道路であることは知っていましたが)。
県道56号線に入ってじきに思索園。Googleマップには「哲学と彫刻の広場」として載っています。ネット検索では情報がなく、Googleストリート・ビューではよく分かりませんでした。正式には「思索園」というようです。石碑には「医療法人重和会」とあります。ここは国道258号藤沢交差点のところで「伊藤内科・神経科」を営んでいます。この医療法人が設けた公園と思われます。彫刻と、哲学者などの言葉を刻んだ石碑がいくつもありました。
思索園を出たら、「庭田貝塚」の案内板を見つけました。事前調査では未確認。しかし、気付いてしまったからには見てこなくてはなりません。美濃街道からはずれ、口庭田集会所から東へ。途中、地元の方に道を伺って行ってきました。先週訪ねた羽沢貝塚の北西に位置する岐阜県唯一の海水産貝塚。南北に長く周囲より高い扇状地扇端部に位置し、集落の形成は縄文前期、貝層の形成は中期(約5,000年前)だそうです。マガキを主としてアカニシ・ハマグリ・オオノガイ・イボニシなどがみられると説明にありました。
スタートからほぼ3㎞で三輪山円満寺。浄土宗のお寺。聖武天皇の勅願により行基が開基したといいます(こういうお寺は、各地にあります)。毎年、体育の日の前日に「円満寺まつり」が開かれるそうです。薬師如来御供養・放生会(ほうじょうえ)といわれる祭りで、生命を尊ぶことから、放鳥放魚の法要が行なわれ、1,200年の伝統があります。
最近はあまり見かけませんが、以前はここの「円満寺霊園」の宣伝をよく見聞きしました。10万㎡(3万坪)の広さがあるそうです。「養老山麓最大の公園墓地。濃尾平野を見晴らす抜群の眺望に恵まれた、安らぎの聖地です」というのがセールスポイントです。上の方は確かに眺めはよさそうですが、お墓まで行くのは大変そうでした。実際、お坊さんが出てこられ、スクータに乗って霊園の方にいらっしゃるのを見ました。確かにそれくらい必要そうです。
庭田交差点のところに神明神社。創始などは不明ですが、ご祭神は天照大神。岐阜県神社庁のサイトの説明によれば、庭田村の枝郷の一つである奥庭田村にあったと伝わる舟附明神社が、この神明神社と考えられるとあります。この神社も(このあたりの神社にかなり多いのですが)、小さなお社でした。この神社のと頃から、県道56号線をそれ、1本東の道をたどります。
ここの一の鳥居の前に道標がありました。いままでもあったのに気付かなかっただけという可能性も高いのですが、美濃街道ウォーキングで初めて見つけた道標です。「右 い世 くわな」「左 せきかはら たかた」とあり、また、この下に「乃」という文字も見えました。さらに「城山村徳田青年」ともあります。下の方が埋まってしまっています。ただし、この道標は東向きに建っており、指し示す方角は逆でした。よそにあったものを移設したのか、建て替える時に向きを間違えたのか。
神明神社の北に大きくて、立派なお屋敷。長屋門があり、その前に桜の古木。このあと成願寺に行きましたが、その参道のところまで屋敷が続き、そこには倉もあります。庄屋さんの屋敷だったように思います。
横座山浄厳寺。真宗大谷派。事前の調べでは、特に情報はありませんでしたが、享禄4(1531)年の創建。開基は祐証といいます。明治25(1892)年6月に本堂を建立し、平成14(2002)年10月に本堂の屋根の修理と、瓦の総葺き替えをしたと旧鬼瓦にそえられた記にありました。
さらに進むと、春日神社の一の鳥居のところに「大神宮」と刻まれた常夜灯が1基ありました
。常夜灯も、これまでの美濃街道ウォーキングではありませんでした。美濃街道で初の常夜灯です。
春日神社。
創立は不詳ですが、元亀3(1572)年の「神社書上帖」にこの神社が載っていることから、元亀以前に勧請されたと考えられます。創立などの縁由を記した書面は、明治9(1876)年の伊勢暴動の折に火災に遭って失ったそうです。明治になって、現在地に移遷しています。ご祭神は、武甕槌神(たけみかづちのかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、祝主神(いわいぬしのかみ:斎主神、経津主神とも)、比売神(ひめがみ)。このあと県道56号線に戻るのですが、歩いた印象としては、神明神社、浄厳寺からこの春日神社の東にある道が、美濃街道であったのではないかと強く感じました。
その2は、ここまで。その3では徳田橋を渡って、皆善寺、天満神社へと進んでいきます。
【美濃街道のルートについての付記(4/21)】 本文中に「当初想定したコースからはずれましたが、実際に歩いたところが本来の美濃街道であったような印象です」などとのんきなことを書いていましたが、改めて確認したら、はずれた方が美濃街道のルートでした。この左の地図で、その先に赤く示したところを歩くべきでした。
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