20230416美濃街道ウォーキング「駒野~美濃津屋」(その1)……駒野駅をスタート、市神神社、徳永寺、八幡宮から駒野城跡へ
4月16日に行ってきた美濃街道ウォーキング「駒野~美濃津屋」の本編その1です。この日は、養老鉄道の駒野駅から美濃津屋駅まで、1駅分でしたが、現地で歩いたのは、8.9㎞。当初は、駒野から養老まで歩くつもりでしたが、結構長いため、2回に分けたのですが、それが幸い。というか、1日で駒野から養老まで歩くのは、立ち寄るところも多くて、困難でした。前日の雨は上がり、朝のうちは雲も出ていましたが、歩き始める頃には 良く晴れて来ました。風はあったものの、寒くはなく、最高気温も桑名では21℃を超えました。今回も同級生K氏と2人旅。
こちらがこの日歩いたコースの全体像。前回までは揖斐川に沿っていたのですが、この日は津屋川&養老鉄道線に沿って北西に向かいました。立ち寄り先が多いので、列挙することは控えます。地図では分かりませんが、高低差がかなりありました。「キョリ測」で見ますと、標高は6~37mにわたっていました。
桑名駅を8時9分に出る養老鉄道の大垣行きに乗車。駒野駅には8時49分着。¥470。この電車にはウォーキングに行くらしい方が多数乗車。まずは多度駅でかなりの方が下車。おそらく多度山に登る方々でしょう。駒野駅でわれわれも含め、ウォーキング客は全て下車。「養老鉄道を守る会“かいづ”」主催で「八重桜ウォーキング」が開催されていました。ウォーキングマップと「水晶の湯」入湯券の引換券をいただきましたが、残念ながら、歩く方角が違います。われわれは、予定通り美濃街道を歩いてきました。
詳しいコースマップその1。駒野駅を出てすぐに市神神社。ここには私は3年前に来ています(2020年4月3日:20200403「勝手に養老鉄道ハイキング『専通寺のしだれ桜と羽根谷だんだん公園』(駒野)」(完))。さらに徳永寺、八幡宮と進み、養老鉄道の踏切、国道258号線を越えて城山小学校。ここは、駒野城跡です。
駒野駅をスタートしたのは9時。すぐに市神神社があります。猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀っています。創立年月日は不詳ですが、古来より崇敬が厚く、明治3(1872)年11月に再建したといいます。
境内には駒野招魂社と、紀念碑。明治33(1900)年4月に建てられています。こちらのブログによれば、「岐阜縣海津郡長正八位古田兼彌篆額 伊藤宗男撰」に始まり、11行にわたって日清戦役に出征して奮闘し、名声を轟かした郷土の軍人の偉業を讃え、戦死者・殉難者の霊を忘れず慰めるために建碑した旨の撰文。左端に建立年月、また、℃台医師には「發起人」として「駒野 在郷軍人 青年會」と刻まれています。このあたりは、前回訪ねた時と同様に、草木が生い茂っていて、ちょっと残念。
美濃街道に戻ってすぐに右折。龍暁山徳永寺。真宗大谷派。由緒書きもありませんし、ネット検索でもとくに情報は出て来ませんでしたが、Googleマップの口コミに「本堂大規模修復工事が終わり (令和4(2022)年)12月3日に落慶法要があった」とありました。
美濃街道に戻りさらに進みます。今は営業していない商店も多く、静かな町になっています。駒野駅の南にナイガイテキスタイルという「新内外綿」の関連会社があります。この会社は、元は明治20(1887)年の創業。昭和24(1949)年に駒野工場が創業しています(その後、昭和53(1978)年に駒野工場はナイガイテキスタイルとして分離独立)。養老鉄道もかつては貨物の取り扱いがあり、駒野駅から工場への引き込み線もあったそうです(こちら)。新内外綿が盛んだった頃には、もっと賑やかな町だったのではないかと思われます。
養老鉄道の踏切の手前を右折して少し行くと、八幡宮があります。永正2(1502)年に勧請されたといいます。ご祭神は応神天皇。美濃街道沿いにある神社の多くでは、境内にうっそうとした木々が茂っていたり、大木があったりして、なかなか良い感じのところとなっています。本社は小ぶりで、そのそばに摂社か、末社が一柱祀られていますが、そちらについては不詳。
国道258号線を藤沢交差点で渡ります。国道258号線は、通称「大桑道路」。大垣市から、揖斐川と並走するように南下し、海津市を経由し、桑名市に至る路線です。大垣市で名神高速道路と、桑名市で東名阪自動車道を連絡する重要な路線に位置づけられています。総延長は41.7㎞。若くて、あちこち出かけた頃にはよく通りました。今は、道の駅月見の里南濃が有名ですが、昔は何といっても南濃ドライブインでした(今は営業していないかも知れません)。
余談が続きますが、藤沢交差点をすぎて、城山小学校に行くまでのところに「たまご自販機」。気になったので、覗いてきました。大橋農園が営業しています。「奥美濃古地鶏」の卵だそうです。この鳥は、美濃地鶏を育種改良したものだそうです。卵のお値段は、いろいろでしたが、20個入り¥700というものがもっとも値が張るようでした。
スタートから1㎞半ほどで海津市立城山小学校があります。その名の通りといってよいと思いますが、ここが駒野城跡。中世末期、美濃の守護職土岐氏により城が築かれ、その後西濃一帯を支配していた高木一族の居城となりましたが、関ヶ原の戦いの西軍敗北により廃城となっています。本丸曲輪とそれをとりまく土塁、二の曲輪の一部などが残っているそうですが、小学校の敷地内ですので、確認できませんでした。と書きつつ、こそっと校舎の裏手まで見に行ってしまいました。裏手には体育館やプールがあり、たぶんその向こうに遺構があると思われました。
南門近くには、「しろやまこみち」と書かれた看板がありました。散策できるようになっていましたが、このあたり空堀とかがあったのかも知れません。小学校になっていますからやむを得ないのですが、城跡に行って遺構が確認できないのは残念です。
以前はハイキング/ウォーキングの記事はとてつもなく長かったのですが、少しだけ反省して短めにします。それ故、その1はここまで。その2は、庭田貝塚、哲学と彫刻の広場から。
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