20230416美濃街道ウォーキング「駒野~美濃津屋」(予告編)
先週に引き続き(2023年4月9日:20230409美濃街道ウォーキング「石津~駒野」(予告編))、「美濃街道ウォーキング」に行ってきました。今日は、養老鉄道の駒野駅から美濃津屋駅まで、1駅分。とはいえ、現地で歩いたのは、8.9㎞。昨日の雨は上がり、朝のうちは雲も出ていましたが、歩き始める頃には 良く晴れて来ました。風はあったものの、寒くはなく、最高気温も桑名では21℃を超えました。立ち寄り先も、冒頭のコースマップに示したようにたくさん。今回も同級生K氏と2人旅。今日は、予告編。
桑名駅を8時9分に出る養老鉄道の大垣行きに乗車。駒野駅には8時49分着。¥470。この電車にはウォーキングに行くらしい方が多数乗車。まずは多度駅でかなりの方が下車。おそらく多度山に登る方々でしょう。われわれも含め、ウォーキング客は全て駒野駅で下車。ここでは、「養老鉄道を守る会“かいづ”」主催で「八重桜ウォーキング」が開催されていました。ウォーキングマップと「水晶の湯」入湯券の引換券をいただきましたが、残念ながら、予定通り美濃街道を歩いてきました。
駒野駅のすぐ西に市神神社。ご祭神は猿田彦命。創建などは不詳ですが、明治3(1872)年に再建されています。駒野招魂社が境内にあります。続いて、龍暁山徳永寺。真宗大谷派。由緒書きもありませんし、ネット検索でもとくに情報は出て来ません。
美濃街道に戻り、1㎞を過ぎ、養老鉄道の踏切の手前を北に入ったところに八幡宮。永正2(1502)年に勧請されたと言います。ご祭神は応神天皇。美濃街道沿いにある神社の多くでは、境内にうっそうとした木々が茂っていたり、大木があったりして、なかなか良い感じのところとなっています。
国道258号線を越えて、海津市立城山小学校があります。ここは、駒野城跡。中世末期、美濃の守護職土岐氏により城が築かれ、その後西濃一帯を支配していた高木一族の居城となりましたが、関ヶ原の戦いの西軍敗北により廃城となっています。本丸曲輪とそれをとりまく土塁、二の曲輪の一部などが残っているそうですが、小学校の敷地内ですので、確認できませんでした。
その先で県道56号線に出て北西へ。円満寺の手前に「哲学と彫刻の広場」。ネット検索では情報がなく、Googleストリート・ビューではよく分かりませんでした。正式には「思索園」と言うようです。石碑には「医療法人重和会」とあります。ここは国道258号藤沢交差点のところで「伊藤内科・神経科」を営んでいます。この医療法人が設けた公園と思われます。彫刻と、哲学者などの言葉を刻んだ石碑がいくつもありました。
円満寺に行く途中、「庭田貝塚」という看板を発見。事前の調べではノーチェックでしたが、見つけてしまったら行くしかありません。先週訪ねた羽沢貝塚の北西に位置する岐阜県唯一の海水産貝塚。南北に長く周囲より高い扇状地扇端部に位置し、集落の形成は縄文前期、貝層の形成は中期(約5000年前)だそうです。マガキを主としてアカニシ・ハマグリ・オオノガイ・イボニシなどがみられると説明にありました。
三輪山円満寺。浄土宗のお寺。聖武天皇の勅願により行基が開基したといいます(こういうお寺は、各地にあります)。最近はあまり見かけませんが、以前は霊園の宣伝をよく見聞きしました。10万㎡(3万坪)の広さがあるそうです。「養老山麓最大の公園墓地。濃尾平野を見晴らす抜群の眺望に恵まれた、安らぎの聖地です」というのがセールスポイントです。上の方は確かに眺めはよさそうですが、お墓まで行くのは大変そうでした。
庭田交差点のところに神明神社。創始などは不明ですが、ご祭神は天照大神。ここの一の鳥居の前に道標があり、「い世 くわな」ともありましたが、それはまた本編にて。神明神社の北に横座山浄厳寺。真宗大谷派。享禄4(1531)年の創建。開基は祐証といいます。
さらにその北に春日神社。創始は不詳ですが、元亀以前の勧請であると考えられています。創立などの縁由を記した書面は、明治9(1876)年の伊勢暴動の折に火災に遭って失ったそうです。明治になって、現在地に移遷しています。このあと県道56号線に戻るのですが、歩いた印象としては、神明神社、浄厳寺からこの春日神社の東にある道が、美濃街道であったのではないかと強く感じました。
真宗大谷派の皆善寺。ここはしだれ桜で有名(こちら)。確かに見事なしだれ桜です。花の時期に来たかったものです。海善寺から県道を挟んで西側に天満神社。ご祭神は菅原道真。慶安2(1649)年の創建と言います。
養老鉄道沿いを進んで、徳田交差点から南に入ると若宮八幡神社。創始は不詳ですが、延宝8(1679)年に再興されています。元禄5(1692)年、当地に遷りました。若宮八幡神社の先では東海環状道の工事が進んでいました。養老インターの南で、ここからいなべ市の北勢インターまで令和8(2026)年度に開通予定です。
美濃街道が県道56号線から逸れるところに綜蓮庵、善教寺、住吉神社があります。左は綜蓮庵。浄土宗。きれいに手入れされてはいますが、無住のように思われました。その西に志津山東向院善教寺。大垣藩主戸田氏西(うじあき)が、志津方面へ鷹狩に度々来るうち、この地が気に入り、ここに自分の菩提寺を建てるよう遺言し、氏西の菩提寺となっています。元禄3(1690)年に建立されました。境内には刀匠志津三郎兼氏の顕彰碑もあります。
善教寺から県道56号線のところに戻ると、住吉神社。ご祭神は、いわゆる住吉三神と神功皇后。創始等は不詳。ここにはお歯黒堂があります。元正天皇(女帝、在位は715~724年が養老行幸の折り、志津の地へ来られ、そこで、歯を黒く染められたといい、志津の「お歯黒堂」として語り伝えられているのです。
ここで美濃街道は県道56号線から分かれて、北へ。スタートから8㎞の手前でまずは、光照山桂林寺。真宗大谷派。ここにも由緒書きはなく、ネット検索でも情報はありません。山門に右の写真のような言葉が掲げられていました。同級生K氏と私の街道歩きを象徴するかのような言葉です。
美濃街道沿いに戻って、浄土宗の臨迎寺。ストリート・ビューで見た限り、どこが入り口か分かりませんでした。奥に見えるのが本堂ですが、その手前、普通なら境内と思われるところには花壇がつくられていました。その先、川の畔に志津龍神神社。創始は不詳ですが、往古、崇敬者が寄附をして創設したといいます。
南濃町志津新田の神明神社。ここも創始などは不詳。ご祭神は天照大神。境内には竹がかなり生い茂ってきていて、あちこちからタケノコがニョキニョキ。これで立ち寄り先はクリア。津屋の町に入ります。もっと大きな町というイメージがありましたが、そうではありませんでした。
美濃津屋駅には、12時50分にゴール。駅舎があるように見えますが、これは桑名方面行きの待合室の裏。12時57分、13時37分に桑名行きがあります。美濃津屋駅近辺には食事ができるところがありませんので、今日はあらかじめコンビニ弁当を仕入れてきました。13時37分に乗ることにして、待合室でランチタイム。ファミマの明太海苔弁当(¥100引きで¥385)。
13時37分発の桑名行きに乗車。桑名には14時17分着。¥530。今日の電車賃は合計¥1,000。昼食込みで¥1,385ですから、安いもの(微苦笑)。Google Fitでは、11.3㎞を歩いたことになっています。前回よりもたくさん歩いたことになりますが、立ち寄り先であれこれ歩き回ったため。本編は、いつものようにまた明日以降ボチボチと書いていきます。
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