お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年9月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年9月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2023年3月

2023年3月31日 (金)

「桜とイカル」……イカルは40羽ほどの群れ

Dsc05176c  薄曇りでしたが、気温は20℃になりました。桜の花は、長持ちしていますが、さすがにピンク色が濃くなってきて、花見もこの週末まででしょう。いつも通り、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園から今日は貝塚公園をパスして、内堀公園、紺屋町、新築公園へ。そこから寿町を経て桑名駅に回り、八間通、住吉入江を経て帰宅。6.4㎞。桑名駅まで行ったのは、明日から近鉄の料金が値上げされますので、新学期の通勤用回数券を買うため。江戸橋まで片道¥700であったが、何と¥830になるのです。これは影響大です。写真は、精義小学校の桜。

Dsc04222c  今日も、わが家から七里の渡し跡まで野鳥はほとんど見ませんでした。揖斐川には、赤須賀漁港の漁船が6隻ほど出ていましたが、シラウオ漁をしている漁船はないようでした。さすがにシラウオの季節も終わったでしょう。七里の渡し跡でヒドリガモ15羽と、コガモが2ペア。

Dsc04236c_20230331152101 Dsc04245c  三の丸水門の上流側の高水敷にヒドリガモが23羽。草を食べていましたから、北の国に帰る前の準備と思います。ブロ友のひらいさんによれば、木曽川ではキンクロハジロがたくさん集まってくるそうですから、カモたちの種類によって集合場所が決まっていると思います。

Dsc04339c Dsc04402c_20230331152001  九華公園の北門を入ったところで、イカルの群れに遭遇しました。このときは、10数羽くらいに見えました。いったん鎮国守国神社の鎮守の森に逃げたのですが、待っているとすぐに戻ってきました。ちょうどうまい具合に「桜にイカル」が撮れました。

Dsc04826c_20230331152001  話が飛びますが、このあと本丸跡でもイカルの群れに遭遇。左の写真は、群れの一部。40羽あまりがいました。今日は、シメは混じっていませんでした。

Dsc04601c_20230331153601Dsc04472c  奥平屋敷跡では、シメがたぶん2羽。追いかけあったりしているように見えるシーンもありました。光の当たり方、写真の撮り方にもよるかとは思いますが、左の写真のシメは、全体に色が薄く、眼の周りの黒いところも薄くなっています。メスかな? 一方、右の写真の個体は、全体に色が濃く、とくに眼の周りの黒い部分はハッキリしています。こちらはオスかな? と思うのですが、風切り羽のと頃がよく分かりませんので、保留。今しばらくは、シメもいると思いますので、もっと注意してみることにします。こちらのブログの記述を参照しました。

Dsc04543c  シロハラも。ちょっと遠いのですが、これも「桜とシロハラ」(ちょっと無理がありますが……)。例によって人影が少しでも見えると、隠れてしまいます。奥平屋敷跡、スズメ、ドバトも来ましたが、今日は以上。上空をケリが通過したりしたのですが、写真は撮れません。ハシボソガラスもやってきません。

Dsc04958c_20230331152001  さらに、今日は久しぶりにカモが復活。昨日もいなかったそうです。様子を見に来たという感じかな、という気がします。ハシビロガモが6羽、キンクロハジロが13羽、ホシハジロのメスが2羽。

Dsc05026c Dsc05052c_20230331152001  ユリカモメも4羽。野球場のフェンスにいたのですが、堀に降りてきたりもしています。夏羽に替わりつつあり、頭というか顔というか、ちょっと黒くなってきています。

Dsc04950c  野球場にツグミが1羽。これで今日、九華公園でのバードウォッチングはオシマイ(苦笑)。冬鳥が帰って行っているのと、花見で人出が多いのと、両方が影響しているように思います。ジョウビタキは、ここ数日、ほとんど見なくなっています。内堀公園、新築公園ではスズメやムクドリくらい。

Dsc05193c_20230331152001  拙宅近くの住吉入江に戻ってきたら、オオバンが1羽。オオバンは留鳥または漂鳥ですが、散歩コースあたりには冬になるとやって来ます。春から秋はどこにいるのでしょう。

Dsc04718c Dsc05226c  桜はかなり楽しみましたが、まだ水鏡と花筏が課題として残っています。左の写真は九華公園にて、右は諸戸氏庭園前でそれぞれ水鏡にならないかとチャレンジしたのですが、イマイチ。どちらも水面が少しだけ波立っていました。

Dsc05072c Dsc05087c_20230331152001  花筏はまだ少し早いのかも知れませんが、今日、九華公園では奥平屋敷跡の南で少し見られましたが、こちらも今ひとつ。天気がよくて明るい方が、映えます。さらにもう1つ。大きな声ではいえませんが、ゴミが浮いているのです。

Dsc04916c_20230331152001 Dsc04902c_20230331152001  ところで、昨日、桑名七里の渡し公園でドウダンツツジの花が咲いていると書きました。鎮国守国神社にもドウダンツツジがあります。今日見てきたら、こちらも咲き始めていました。同じく鎮国守国神社にある豊後梅の木にはすでに梅の実がつき始めていました。

Dsc05250c  明日、明後日は週末ですから、九華公園の人出はさらに増えるはず。水鏡を撮るチャンスはさほど残されていませんが、野鳥は多くないでしょうし、思案のしどころ。花筏はまだまだチャンスはありそうですが、そろそろあの「遠山のカメさん(2018年4月1日:この桜吹雪、見事散らせるもんなら散らしてみろぃ!(笑))」も気になります。キジ、サギ山、イワツバメなども気になりますが、それぞれに一長一短あり。そういえば、ムナグロが通っていくのも、今頃の時期(2022年4月7日:小貝須方面でケリとムナグロ……桜は散り始めで花筏と「遠山のカメさん」)。まぁ出たとこ勝負。明日の朝の気分で決めましょう(笑)。

Dsc04939c  オマケ。鎮国守国神社が、今年ご遷座200年という記事はすでに書きましたが(2023年2月11日:九華公園でホシゴイのバトル)、それを記念した御城印が4月から12月限定で発行されるそうです。¥500。これはちょっと気になります。さらに、鎮国守国神社のインスタには、稚児行列を4月29日に行うという告知が載っていました。

2023年3月30日 (木)

大山田川、上之輪新田から揖斐川沿いを散歩……桜、イワツバメとケリ

Dsc01880c_20230330155201 Dsc01898c_20230330155201  好天で暖かい日が続きます。散歩好きにはありがたいことです。九華公園は花見客が多く、鳥は少ないので、今日は播磨から大山田方面に出かけることにしました。養老鉄道播磨駅の西までクルマで送ってもらい、そこから大山田川を新宮西橋まで。上之輪新田に回ってから上之輪神社で小休止。沢南橋から大山田川を揖斐川まで下り、川に沿って福島ポンプ場あたりへ。諸戸苑の住宅地の方を回って六華苑の北側から再び揖斐川沿いへ。住吉神社にお参りして帰宅という7.3㎞コース。毎日毎日飽きもせずよく歩いています(微笑)。冒頭の写真は、播磨駅。

Dsc01874x Dsc01824x  播磨駅の西にあるソメイヨシノ。2本の木ですが、川に向かって枝が垂れ、花も多く、見栄えがします。このあたりでコガモが4羽と、セグロセキレイ。セグロセキレイの写真は撮り損ねました。

Dsc01902c Dsc01929c_20230330155101  以前はとくに冬、大山田川沿いによく来たのですが、数年前に河川改修が行われて以来、鳥が少なくなってしまい、足が遠のいています。左の写真のソメイヨシノは、農住第二公園の北あたりにあります。新宮西橋の下には、コガモが6羽とカルガモ(右の写真)が2羽。

Dsc02257c_20230330155101 Dsc02353c  新宮西橋では、イワツバメを見なくてはなりません。どのくらいの数がいるか、とても数えられませんが、少なくとも数10羽、100羽を超えるのではないかと思えます。飛んでいるところもかなり挑戦したのですが、なかなか(苦笑)。巣は、これまでのものを補修して使っています。

Dsc02804c  イワツバメたちは、あたりを適当に飛んでいるようではありませんでした。かなりのイワツバメが飛んでいく方に行ってみたら、道ばたに降りて、巣材にする枯れ草を集めているところがありました。イワツバメは、確か1月下旬頃から来始めますが、やはり暖かくなってから巣を直すようです。

Dsc02987c_20230330155101 Dsc02994c  さらに、巣材を集めに降りて来るあたりで、違うことをしている場面も見られました。ほかにも同じような行動が確認できたのですが、交尾しようとしているのではないかと思われます。

Dsc02997c  ただし、交尾が上手くいったのかどうかはよく分かりません。メス(下側の個体)が応じておらず、逃げようとしているように見えることがほとんどなのです。こういう巣材集めや、交尾と思われるシーンを見ると、「また見に来なくっちゃ」と思ってしまいます。キジも見に行きたいし、サギ山も気になりますし、行きたいところがいくつかあります。

Dsc03354c_20230330155001 Dsc03246c_20230330155101  新宮西橋から上之輪新田へ。過去にケリが営巣し、ヒナを確認したことがありますので、今年の様子を見に行ったのです。ちょうど田起こしが済んだところでした。ケリを見る前にハクセキレイ1羽。

Dsc03302c_20230330155001 Dsc03315c_20230330155001  徒歩でしたから上之輪新田すべてを見て回れませんでした。中央の農道を半分くらいまで往復。ケリは、合計6羽がいました。ちなみに、北の方からは鳴き声は聞こえませんでした。ここもときどき見に来ないといけません。

Dsc03490c Dsc03475c  上之輪神社に行って小休止。正式には、神明社・縣社・多度社。承応元(1652)年、上之輪新田開発につき勧請されたといいますが、ここは、長島一向一揆のときに中江城があったところといわれています。

Dsc03481c Dsc03498c  上之輪神社の境内にも、桜の木があります。左の写真の木は、境内に、右のものは境内の西側の道路沿いにあります。

Dsc03506c Dsc03516c  神社の南の堤防道路のところにも、立派なソメイヨシノがあります。このソメイヨシノも立派なもので、以前から私の好みの桜の1つです。ソメイヨシノの西にあるのは、たぶんハナモモと思います。いつもならソメイヨシノが満開になる頃にはこちらも満開になっていたのですが、今年はやや遅い感じ。

Dsc03625c_20230330155001 Dsc03667c_20230330155001  大山田川が揖斐川に注ぐ水門のところには、アオサギさんが1羽。若いアオサギさんのようです。最近、九華公園にはアオサギは来ませんので、久しぶりにアオサギを見ました。となりの甚内排水機場樋門のところには、コガモが10羽ほど。

Dsc03675c_20230330164101  伊勢大橋西詰交差点を過ぎて、揖斐川沿いを南下。揖斐川にはカンムリカイツブリが計4羽。途中、揚げ雲雀も見られましたが、かなり高いところで、写真に撮るのは無理。

Dsc03834c_20230330155001 Dsc03861c  福島ポンプ場の東あたりから、「桜堤防」の桜並木。一列に、等間隔にソメイヨシノが植えられていて、見事な桜並木になっています。

Dsc03898c  ここから寄り道。諸戸苑の住宅地近くにある諸戸苑第二公園へ。小さな公園ですが、ここにも桜の木が1本。花を見ると、ソメイヨシノとは違うように思うのですが、素人には判別不能。

Dsc03925c Dsc03932c_20230330155001  その隣にある駐車場に、たぶん源平というハナモモの木と思います。ハナモモは花を楽しむために改良されたモモの園芸品種。1本の木に紅、白、絞りの花が咲きわける品種を「源平(ゲンペイ)」と呼びます。紅白が入り乱れて花が咲く様子を、源氏と平家に見立てたことが名前の由来だそうです。

Dsc03975c  揖斐川沿いに戻って、六華苑の入り口。桜の木の下に、ここ六華苑や、高田本山専修寺でロケをした「わたしの幸せな結婚」のPRが掲げられています。桑名フィルムコミッションのサイトにロケ地紹介があります。

Dsc04058c Dsc04095c  桑名七里の渡し公園では、ドウダンツツジの花が咲き始めていました。公園の南側にたくさん植えられていますが、咲いているのはまだごく一部。ここにある桜の木は、たぶんこのヤマザクラのみ。

Dsc_0682c  散歩の締めは、諸戸氏庭園前にあるマイ・ソメイヨシノ。満開で、きれいに咲いています。好天が続き、桜などの花もしっかりと楽しめています。 

2023年3月29日 (水)

今日は、イカルと東海テレビのイッチーに遭遇

Dsc00579c Dsc00626c  今日も20℃近くになり、よく晴れています。いつも通り、7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、南魚町、田町、三崎通と6.5㎞。今日もよく歩いた感じです(微笑)。冒頭の2枚の写真は、もう何度か載せましたが、左がマイ・ソメイヨシノと諸戸氏庭園の本邸、右は蟠龍櫓と桜。どちらもお気に入りの景色です。

Dsc00563c Dsc00647c  拙宅マンション内のプレイ・ロットにツグミが1羽。ときどきやって来ます。ハクセキレイも1羽いたのですが、ツグミを捕っている間に姿を消してしまいました。このあと、スズメなどを見たものの、柿安コミュニティパークまで鳥の姿はありません。コミュニティパークでもツグミ。

Dsc00703c_20230329150701 Dsc00777c  堀端の木から、あの鳴き声が聞こえてきます。イカルです。月曜日にイカルを見たのも、このあたりでした(2023年3月27日:散歩コースで桜を求めて漫遊)。あとで散歩友達のYさんに聞いたところでは、昨日は九華公園に来たそうです。イカル、25羽ほどいました。毎年、今頃、ここコミュニティパークや、九華公園に来ます。

Dsc01320c_20230329150601  九華公園、昨日は大賑わいだったそうです。家内が午前中に出かけたところ、田町から南へ700mほど渋滞していたといいます。九華公園の駐車場からすると1㎞ほど。このあたりにしては、大渋滞。昨日、私が帰りに乗っていたバスで、バス無線から「田町で渋滞に巻き込まれて動けない」という連絡が聞こえてきました。公園を入ったところで出会った、堀めぐりの船頭さんをしている知人も「大賑わいだった」といっておられました。写真は、二の丸跡から朝日丸跡へ渡る橋から見た本丸跡方面。

Dsc01031c Dsc01072c 大賑わいの影響でしょう。野鳥はほとんどいませんでした。カモは今日は、ゼロ。ユリカモメも見ません。鎮国守国神社の社務所裏の木からはホシゴイが5羽飛び出して、どこかに飛び去りました。奥平屋敷跡で見たのは、シロハラ1羽、シメ1羽。ほかにスズメ、カワラヒワくらい。ハシボソガラスは来たものの、巣で何かをしたりする様子はありません。

Dsc01003c_20230329150701  スズメは「花ラッパ」をしていたのですが、あいにく遠くて、上手く撮れず。残念。奥平屋敷跡にて。

Dsc01147c_20230329150601 Dsc01190c  二の丸跡では、まずはツグミ。ちょっと暗いところにいました。さらにコゲラが2羽。ちなみにコゲラ、今日は巣作り現場には来ていませんでした。前にも書きましたが、毎日熱心に作業をする訳ではなさそうです。

Dsc01308c  朝日丸跡では、カワラヒワ。花見シーズンで人出が多いので、下には降りてきませんが、よく見かけます。九華公園での鳥見は、以上。

Dsc01566c_20230329150601 Dsc01609c_20230329150601  貝塚公園でもツグミと、シロハラ。鳥見の大先輩のSさんは、昨日、九華公園でジョウビタキを見たとおっしゃったのですが、今日はまったく出会わず。もう帰ったのでしょうか。内堀南公園、内堀公園ではスズメくらい。

 ということで、ここからは桜その他と、余談でお茶を濁します。

Dsc01340c_20230329150601 Dsc01362c  何回か載せましたが、二之丸橋の南の袂の桜。風が少しあったので、水鏡は今ひとつでした。右は、吉之丸堀にかかる橋から西の方を見たもの。

Dsc01525c  こちらは二之丸橋の南の袂あたりの桜を遊歩道の東から見たもの。ワンパターンから抜けようというささやかな試み(微笑)。

Dsc01469c Dsc01492c  またもや「気が早い」とお叱りを受けそうですが、ツツジ。九華公園の外周遊歩道の東側で見つけました。赤い色が見えてきています。周りのツツジを見ても、花芽が大きくなってきています。ツツジも咲くのが早いかも知れません。

Dsc01552c_20230329154301 Dsc01678c_20230329150601  左の写真は、貝塚公園の桜。南東側の門の近くにあります。右の写真は、内堀南公園のもの。これらの公園で花見をしている方は、ほとんど見かけませんが、桜は十分に楽しめる気がします。

Dsc01693c_20230329150601 Dsc01699c_20230329150601  こちらは、内堀公園の桜。隠れた名所というと、大げさですが、どの公園にも立派なソメイヨシノがあり、きれいに咲いています。右は、思い出して立ち寄ってきたのですが、宝殿町にある地蔵寺。形のよい桜の木があるのです。

Dsc01748c_20230329150601 Dsc01764c  左は、玉重橋のところにある、確かヒカンザクラの仲間だったと思いますが、咲いてきましたので、諸戸氏庭園とのコラボ写真。右は、住吉入江の南端のところ。奥に見える桜の写真は、先日も載せました。ちょっと異なるアングルから。

Dsc01392c_20230329150601 Dsc01378c  余談その1。奥平屋敷跡で鳥待ちをしているとき、黄色い大きな着ぐるみが見えましたので、確かめてきました。けっこう物好きなのです。東海テレビのイッチーというキャラクターでした。1チャンネルなので「イッチー」なのだろうと思います。これらの写真は、撮影が始まる前で、カメラを向けたら手を振ってくれました。

Dsc01410c_20230329155501 Dsc08701c_20230327160901  余談その2。月曜日に「10円パン」の露店の話を書きました(2023年3月27日:散歩コースで桜を求めて漫遊)。露店が営業している時間には、すでに九華公園にはいませんので、実物の写真は撮れていないのですが、今日はディスプレイを撮ってきました。家内の話では、大判焼き(今川焼き)の薄くて、大きなサイズのようなものだそうです(月曜、夜桜見物のときに見たといっています)。

Dsc01731c  九華公園、私が散歩している頃から花見客が出て、けっこう賑わっていました。人混みは、どうも好みません。鳥も少ないので、明日の散歩をどうしたものか、思案中。明日は、午前中、エレベーター点検もあり、10時から12時までエレベーターが止まりますし……。

2023年3月28日 (火)

20230328町屋川へキジを探しに

Dsc09690c Dsc09702c_20230328164801  前の記事で書いたように、走井山公園に立ち寄って桜を見てきましたが、本来の目的は、こちら。町屋川でキジを探そうということでした。馬道駅でいったん電車を降りて桜を見て、駅に戻って8時48分発の楚原行きに乗車。西別所駅には、8時50分着。駅から南へ。員弁街道を越え、県道63号線を渡って、いつの間にか一号館からF1マートに替わっていたスーパーのところから、町屋川の堤防へ。ここからJR・近鉄の鉄橋を潜り、国道1号線を渡り、国道23号線を過ぎて、町屋橋まで歩きます。

Dsc09826c  その途中、町屋川緑地公園のところでキジを探そうというつもり。途中、町屋橋の手前の安永第1~3公園近くでも、キジの鳴き声が聞こえていましたので、期待が高まります。去年もこの時期、何回か見に来ています(2022年3月27日:町屋川でキジを見る……猛禽類も【鳥名訂正しました(3/28)】、2022年4月3日:町屋川でキジ再び……今日のおやつは「千なり」

Dsc00001c_20230328165001 Dsc00078c_20230328165001    町屋川緑地公園へは9時40分頃到着。1時間余り粘りました。結論から、書くと、1羽のオスを見られました。このあたりに着いたとき、遠くにキジのオスらしき姿が見えたのですが、すぐに雑木の陰に。40分くらい待った頃、たぶん再登場。その後いったん隠れたものの、川の上流方向に移動するのを追いました。鳴き声は、そこかしこからよく聞こえてきました。すぐ目の前からも聞こえたのですが、「声はすれども姿は見えず」。今年こそ、母衣打ちを撮りたいと思っています。今日も、このオスが見せてくれたのですが、写真には撮れずじまい。またリベンジしないといけません。

Dsc09730c_20230328164801 Dsc09742c_20230328164801  今日は、潮汐表を確認していかなかったのですが、四日市港では8時42分に満潮、16時9分に干潮でした。西別所駅から日の出橋まで6㎞弱を歩きました。水鳥を含め、見られた野鳥は多くありませんでした。西別所で堤防に上がってすぐにダイサギ1羽。その後、スズメ、オオバンを見たくらい。JR・近鉄の鉄橋を過ぎてハクセキレイ(左の写真)。その近くの工業用水取水所のところでアオサギ(右の写真)。

Dsc09800c  国道1号線から町屋川緑地公園へ行く間にホオジロのオスを2羽。もう少し何かいるかと思ったのですが、冬鳥たちはかなり帰ってしまったようです。この陽気では、いつまでもいないでしょうねぇ。

Dsc09834c_20230328164901 Dsc09857c  町屋川緑地公園の手前で水辺にツグミが1羽。ずっといました。川の中にダイサギが1羽。ダイサギは、このほか日の出橋までの間で3羽。

Dsc00402c_20230328165001 Dsc00459c_20230328165001  日の出橋まで来て、橋を途中まで渡って見ると、カルガモとヒドリガモ。さらに300mほど下流まで行って、中州方面を見るとやはり、カルガモとヒドリガモがいました。ほかにはカワウと、ユリカモメ。モズも1羽。上空には、トビが2羽。そのうち1羽は、カラスにちょっかいを出されていました。

0328walkig Dsc00549c_20230328165001  左の画像が、西別所駅から日の出橋あたりまで歩いたルート。日の出橋の先まで行って戻っています。ここが6㎞弱。ほかに馬道駅から走井山公園でも少し歩いていますし、朝は西桑名駅まで、帰りは駅前のバスターミナルから徒歩。Google Fitのデータでは、合計10.0㎞を歩きました。さすがにいささか歩き疲れ、早めに日の出橋のバス停に行き、しばし休憩。いつものように11時44分初の桑名駅前行きバスにて帰宅の途へ。定時では12時1分着ですが、数分遅れ。3月からバス料金が値上げで、以前の¥350から¥380になっていました。

Dsc09782c_20230328164901 Dsc09787c  オマケは、途中で見た桜。左は桑名市安永にある「両宮常夜灯」。後にソメイヨシノが咲いています。右の写真は、町屋橋の桑名側のたもとにある「町屋川藤広場」にあったもの。樹皮を見ると桜だと思うのですが、花の色はソメイヨシノとは異なっています。素人は、ここでお手上げ(苦笑)。

Dsc09821c_20230328164901  こちらは、町屋川緑地公園の手前(西)にあるソメイヨシノ。堤防道路の脇に1本だけあります。これも以前から気に入った木です。

20230328走井山公園の桜

Dsc09560c Dsc09562c  今日も好天で、20.1℃になりました。昨日、いつもの散歩コースの桜は堪能しましたので、今日はちょっとだけ足を伸ばすことにしました。どうしようか少し迷ったのですが、まずは三岐鉄道北勢線に乗ることに。買った切符は、¥190。初乗り運賃です。

Dsc09588c_20230328161501 Dsc09590c_20230328161501  最終的には、電車に乗ってから目的地を決めることとしましたが、馬道駅に着く前、車窓から走井山の桜が見え、やはりまずは桜を見ていこうということに。一駅目の馬道で下車。走井山(はしりいざん)公園で桜。西桑名駅を8時23分に出る阿下喜行きに乗車。馬道駅には、8時26分着。

Dsc_0648c Dsc09604c  駅の西側の踏切を渡って階段を上っていきます。満開のソメイヨシノを仰ぎ見る感じがまた素晴らしい。ここにさくらをみにきたのは、たぶん3年ぶり(2020年4月4日:「ひのとり」、照源寺の金龍桜、道祖神、走井山公園の桜に北勢線の「ゆる鉄写真」……土産は宝来軒本店の花見団子)。このときはコロナ禍の初めの年。非常勤先の授業も見通しが立たず、3密を避けて市内散歩をしたのです。

Dsc09610c_20230328161501 Dsc09610c_20230328161501  ここは、矢田城跡。公園の最も高い地点は、標高30mくらい。斜面にも桜が植わっていて、なかなかよい眺めです。公園内には句碑などいろいろありますが、今日は割愛。上のリンク先に少し説明があります。

Dsc09649c_20230328161501  こちらは、走井山公園の西にある上野浄水場のソメイヨシノ。最初に見たのは2014年だったと思いますが、これも気に入ったソメイヨシノ(2014年4月3日:上野浄水場と走井山の桜、そして三岐鉄道北勢線)。わが家に近いところにあったら「マイ・ソメイヨシノ」に認定したと思います。

Dsc09636c Dsc09660c_20230328161501  走井山公園はもう何度も尋ねていますので、一通り見て回りましたが、時間が早かったためか、ここには露店も出ないためか、花見客はほとんどいません。散歩とおぼしき方が2組ほど。右は、ここにある走井山勧学寺。高野山真言宗の寺。『久波奈名所図会』は天平年間(729~749年)、行基の草創と伝えるが、正確なことは不明。

Dsc_0647c Dsc09688c_20230328161501  馬道駅に戻って、8時48分発の楚原行きに乗車しますが、その前に踏切脇にある「三猿」をチェック。ブログの記事でもっとも古いものは2011年でしたが(2011年10月28日:三岐鉄道三岐線に乗って、160円……走井山へ)、それより前、体調を崩した頃、家内に連れられてやって来て見つけて以来、気に入ったのです。一時期、この写真を「魔除け」として研究室のドアに張っていたこともありましたっけ(笑)。それはさておき、目指すは、西別所駅。馬道駅から一駅で、やはり¥190。このあとは、別記事にて。

2023年3月27日 (月)

20230327九華公園の夜桜

1679913396316c 1679913398194c  家内と娘が九華公園の夜桜を見に行きました。私は夜はほとんど外出しなくなっています(微苦笑)。最後に夜桜を見に行ったのは、もう5年も前です(2018年3月29日:懲りずに夜桜見物、2018年3月28日:夜桜見物に行ってきました……九華公園、蟠龍櫓、七里の渡し跡)。夜外出しないというのは、年をとった証拠かという気がします。

1679913398467c 1679913398579c  娘がiPhoneで撮って送ってきてくれた写真を載せておきます。

1679955273402c  蟠龍櫓のところの写真を追加しておきます。

散歩コースで桜を求めて漫遊

Dsc08053c_20230327153701 Dsc08061c_20230327153701  風は北よりでやや冷たいのですが、気温は19℃まで上がりました。よく晴れています。ソメイヨシノは、一気に咲いてきて、散歩コースではどこでもほぼ満開。冒頭の写真は、諸戸氏庭園の前にある「マイ・ソメイヨシノ」。これも満開です。右の写真は、マイ・ソメイヨシノの東にあるヤマザクラ。今朝は、いつものように、7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、老松公園、御坊さん、寺町と7.3㎞。よく歩きました。

Dsc08072c Dsc08105c  住吉入江にはオオバンが1羽。揖斐川には、シラウオ漁の漁船が4組。この時期まで操業しているということは、ことしはよく採れるのだろうと思います。鍋屋堤の桜並木(桜堤防を復活させたもの)もきれいに咲いていましたので、住吉神社から少し足を伸ばしてきました。

Dsc08123c_20230327153701  船津屋さんの裏手でホオジロのペアがいたのですが、よいアングルで撮れる位置にと思って移動している間に逃げられました(苦笑)。惜しいことをしました。七里の渡し跡のところにはヤマザクラ。ここにもオオバンが1羽と、ヒドリガモが2ペアいました。

Dsc08200cDsc08221c  蟠龍櫓の南にあるソメイヨシノを入れた左の写真の景色、私の好みです。毎年、必ず何度か撮影しています。右は、蟠龍櫓と三之丸公園の桜。桜の花を眺めながら歩くと、気持ちが何となく浮き立ちます。

Dsc08273cDsc08289c_20230327153801  柿安コミュニティパーク西で懐かしい鳴き声。イカルが10羽ほどいました。去年も3月下旬から4月上旬にこのあたりや、九華公園で見ました。イカルには、シメが1羽だけ混じっています。堀には、今日はホシハジロのオスが1羽だけいました。

Dsc08692c_20230327153801  九華公園には8時過ぎに到着。この時間、露店はまだ営業しておらず、堀めぐりの船も運航準備が始まったところでしたが、野鳥はほとんどいませんでした。毎年のことではあるものの、ちょっと残念。相撲場のところで、ツグミ1羽を目撃。

Dsc08556c_20230327153801 Dsc08602c_20230327153801  それでも奥平屋敷跡では、シメ1羽と、カワラヒワが数羽。カワラヒワは、松の木の高いところにいることが多くて、写真にはなかなか撮れません。シロハラは一瞬だけ出て来たのですが、遠くてまともな写真は撮れず。ハシボソガラスは来たものの、巣には入らず。上空をゴイサギが1羽、通過。ツバメはたびたび堀の上空を飛んでいます。某所のコゲラの巣づくり現場、今日は「休工日」のようでした。

Dsc08451c_20230327153801 Dsc08905c  カモは、合計61羽。キンクロハジロは50羽いたのですが、ハシビロガモは8羽で、もっとも多いときの半分以下。ホシハジロは1ペア、ヒドリガモはオス1羽しか見られませんでした。桜の花とのコラボ写真を狙ったものの、右に載せたように、ハシビロガモのオスとのものが1枚だけ。

Dsc08730c_20230327153801  それというのも、公園内を歩いて見て回っている間に、この写真のように、堀めぐりの船の試運転が行われたからです。船が堀をめぐると、とたんにカモたちはいなくなってしまうのです。実際、試運転のあと、見られたのはホシハジロのオス1羽と、上右の写真のハシビロガモのオス1羽のみになってしまったのです。

Dsc08840c Dsc08969c  九華公園内のあちこちでソメイヨシノの写真を撮ってきましたが、やはり見応えがあるのは二の丸堀にかかる二の丸橋の南の袂のところ。ここは、一度、堀めぐりの船から見てみたい気がしています。

Dsc09019c Dsc09010c_20230327153801  上右の写真は二の丸橋から撮っていますが、少し位置を変えると左の写真のように見えます。二の丸橋から西の方も、なかなかの景色です(右の写真)。

Dsc09111c_20230327153901  貝塚公園、内堀公園でもほとんど鳥はいませんでした。草刈りや体操の集まりが行われていたためでしょう。新築公園でハクセキレイ1羽。これで今日のバードウォッチングはすべて(苦笑)。

Dsc09154c_20230327153901 Dsc09204c_20230327153901  こちらは御坊さんのソメイヨシノ。いずれも老木ですが、手入れや施肥がキチンとされているのか、見事に咲いています。右の、山門前のところは、景色になっていると思います。

Dsc09246c Dsc09278c  住吉入江沿いもソメイヨシノがたくさんあります。左の写真は、入り江の南端、寺町商店街に近いところ。このソメイヨシノはわが家のベランダからも見えます。右は、玉重橋から見た諸戸氏庭園。

Dsc09522c_20230327153901 Dsc09393c  マイ・ソメイヨシノと諸戸氏庭園の本邸(主屋)のコラボ写真。あれこれ試してみましたが、これらの2枚のアングルがいいかなと、自分としては満足(微苦笑)。

Dsc09479c Dsc09383c  煉瓦蔵とのコラボは、桜並木の土手がありますので、写真を撮る位置が限られ、少しむずかしい。右は、ヤマザクラのクローズアップ。という次第で、3日ぶりの好天で、今日は散歩コースの桜三昧。

Dsc08652c_20230327153801 Dsc08664c  余談その1。双眼鏡使用記。今日は早速、双眼鏡を持参して試してみました。よく見えます。当たり前のことばかりですが、単眼鏡に比べ視野が広く、明るいのでとても見やすい。ただ、難点とまではいえませんが、かさばります。また、私はメガネをかけていますので、双眼鏡の眼幅を自分の両眼に合わせて、視野が重なるように覗くのにちょっと苦労しました。カワウの巣を見てみたのですが、どちらも親は巣に就いているのがよく見えました。

Dsc08701c_20230327160901  余談その2。九華公園に来ている露店に、この「10円パン」という店があります。世間での流行に疎いので、「10円でパンが買えるのか? いったいどんなパンだ?」と思ってしまいました。帰って家族に話したら、「知らないのか?」と呆れられました(苦笑)。10円硬貨のフォルムをした、とろりとしたチーズなどが入ったパン(ベビーカステラのような生地だそうですが)でした。SNSで話題になったとか。始まりは韓国だそうで、ネットで検索すると「大王チーズ10円パン」がトップでヒットしました。税込みで1個¥500。その大王チーズ10円パンのWebサイトには、「偽物や模造品が出回っているのでご注意ください」とあります。露店でものを買って食べることはまずありませんが、どんなものなのか、見てみたい(笑)。

2023年3月26日 (日)

サギソウは順調か……世界自閉症啓発デーについても

0326rain Img_1845c_20230326094201  昨日に引き続き、雨です。予報では夕方まで雨。雨雲レーダーを見ても、14時か15時頃までは雨だなと思えます。「雨読の日」ですから、朝から、あるパソコンのアプリの使い方を調べたり(少し使えるようになったら、またそれについて書こうと思います)、勉強のための資料をスキャナで読み込んだりしていました。あとは、カメラのクリーニングやら、読書やらで過ごす1日となりそうです。

Img_1875c_20230326094201 Img_1868c_20230326094201  散歩写真がありませんから、まずは、ベランダ園芸。サギソウは、株分けをして6鉢にしました(2023年3月14日:ツバメ見参!……ようやくサギソウの株分けを完了)。かなり小さい芋もあり、出てくるか心配していたのですが、今朝見たら、6鉢すべてから芽が出ているのを確認できました。これで一安心。

Img_1864c  こちらの鉢に植えたものは、株分けの際にすでに芽が出ていたものです。順調に育っていると思います。一昨年は冬越しに失敗し、去年、ネット通販でサギソウを買ったのですが、このままなんとか今年も無事に花を咲かせたいと思っています。

Img_1913c_20230326095001  ネギは、写真でお分かりと思いますが、切り口があります。先日、ちょっとだけ切って薬味に使いました。残りも、よく育っていると思います。自画自賛をしていますが、植えてからは水やりだけでほとんど手はかけていません(苦笑)。

Img_1918c  さらにベランダの住人の写真を載せようと思ったのですが、天気が悪く、気温も上がりませんので、浮かんできません。メダカを飼い始めたのは、2015年7月19日でした(揖斐長良川の川霧と、夏休みの自由研究(笑)……メダカとサギソウを頂きました)。ブロ友のこころんさんから、この日、メダカとサギソウをいただいたのです。メダカは、それ以来耐えたことがありませんので、そのときの子孫もいるはずです。現在、14匹ほど。先日も書きましたが(2023年3月23日:雨読の日は、新学期の非常勤の授業準備)、今年は睡蓮鉢にもう少しいろいろと手をくわえたいと考えています。

Img_1888c_20230326094201 Img_1883c_20230326094201  玄関先から、マイ・ソメイヨシノが見下ろせます。これが諸戸氏庭園の前のソメイヨシノを「マイ・ソメイヨシノ」に認定した理由でもあります。「居ながらにして見られる」のです。満開に近くなっているようです。その諸戸氏庭園は、主屋に向かって左手にある大門を入ったあたりの植栽がかなりスッキリとしました。今年の春の公開は、4月22日~6月11日の予定です。

Img_1905c  今週で3月も終わり、4月が始まります。とくにアポイントはありません。非常勤先からまだ来年度前期の学事日程が届かないのが気になっています。授業のレジメをつくるのに困っています(授業計画や、各回の資料に講義日を入れたいのです)。非常勤先のWebサイトには、4月5日が入学日とありますから、私の授業は4月12日からかな、と思っているのですが……。この写真は、ベランダから見える、住吉入江沿いのソメイヨシノ。

2023autismday 2023mieautism  末筆で恐縮ながら、お知らせ。昨日の会議の際にいただきました。世界自閉症啓発デーのチラシ。4月2日(日)が啓発デーで、4月2日~4月8日が発達障害啓発週間です。自閉症(自閉スペクトラム障害)は良く知られるようにはなりましたが、正しく理解している方は必ずしも多くはないと思います。自閉スペクトラム障害を含む、発達障害も同様です。リンク先にも説明があります。ちなみに、セサミストリートに出てくるジュリアは、自閉症という設定です。三重県自閉症協会では、3月30日~4月2日に津リージョンプラザで作品展を開催します。

Wp2  オマケ。バードウォッチングに行くときには、単眼鏡(ケンコー 10~30×21 mono、税込み¥4,708)を持ち歩いていました(2019年11月15日:木曽御嶽山は冠雪、髙龗神社の祭礼……昨日ゲットしたものをお試し)。携帯性は抜群なのですが、最近、九華公園で営巣しているかもしれないカワウの巣などを見るには、非力だなと思い始めました。そこで、手頃な値段でそれなりに使えそうな双眼鏡を探していました。私のようなバードウォッチングの仕方なら、オリンパスの「8×25WPⅡ」でよいかと思って、ネットで見ていたのですが、昨日の朝ビックカメラでそれまでより¥1,000も価格が下がっていましたので、思わずポチッと(笑)。夕方届きました。ベランダから眺めてみたのですが、その見え方は、単眼鏡の比ではありませんでした(当たり前でしょうが)。明日からはこれを持って散歩に行きます。

2023年3月25日 (土)

菰野で仕事のついでにシデコブシを見てきました

Dscn5868c  雨模様の一日で、散歩には出られませんでした。午後は、菰野町にある、ある社会福祉法人の評議員会に出席したのですが、早めに出ましたので、会議の前に道草。用事の前に道草というのも、なんだか本末転倒なのですが、まぁそのあたりは深く追求なさいませんように。道草では、シデコブシの花を見てきました。今朝の中日新聞に「『田光の宝』シデコブシ、白やピンクのかれんな花 菰野で見ごろ」という記事が載っていたので、それを見てきたという次第。冒頭の写真は、本来の用務があった社会福祉法人のところの桜。

Dscn5842c Dscn5856c  谷筋の丘陵地が「田光のシデコブシ及び湿地植物群落」として国指定天然記念物に指定されています。新聞記事によれば、151株が白やピンク色のかれんな花を咲かせているそうで、4月初旬まで楽しめる見込みといいます。
Dscn5862c Dscn5853c  シデコブシはモクレン科の落葉樹で、10~18枚の細長い花びらが特徴で、花の直径は10㎝ほど。愛知と岐阜、三重県の湿地のみに自生しています。約500万年前から生息したことから「生きた化石」とも呼ばれ、古くから花の開花が稲作の準備の目安にされてきました。ここの群落は地域の有志の皆さんが保全しておられるそうです。

Dscn5847c  菰野まではクルマで行ったのですが、あちこちでソメイヨシノがよく咲いていました。まだ、満開とはいえませんが、5分咲き以上というところが多かった印象です。明日も雨の予報ですから、「雨読の日」ですねぇ。

2023年3月24日 (金)

桜を散らす犯人を現行犯で押さえる(笑)……コゲラ、今日は巣作りに専念

Dsc_0627c  夏日にはなりませんでしたが、それでも24.2℃になりました。昨日の雨はやはり「催花雨(さいかう)」になったようで、九華公園その他のソメイヨシノが一気に開花した感じでした。散歩はいつものように、7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、老松公園、寺町と6.3㎞。鳥を見たり、あちこちの桜を撮りまくったりで、3時間以上もかかりました。冒頭の写真は、貝塚公園の東門のところのソメイヨシノ。このとき、よく晴れてきて、今日見たソメイヨシノの中でもっともきれいでした。

Dsc07838c Dsc07674c  今日はこちらから。桜の木の下に、花がそのままたくさん落ちているのを見ることがあります。ご存じない方は、「咲いたばかりなのに、もう散っている」などと思われるようですが、そうではありません。実は、スズメの仕業なのです。

Dsc07698c_20230324160101 Dsc07744c  メジロは、舌の先が筆のようになっていて花の蜜が吸いやすくなっていますが、スズメはそうではありません。スズメが花の蜜を吸おうとすると、「花柄(かへい)」と呼ばれる部分を折り取って、そこから蜜を吸うのです。

Dsc07761c_20230324160101  似たような写真ばかりですが、これの方が良く分かるかも知れません。蜜を吸い終わると、そのまま花を放り出します。これらの写真は、内堀公園で撮ったもの。

Dsc05981c_20230324162801 Dsc05999c_20230324162801  もう1つ。九華公園内某所にあるコゲラの巣作り現場。今日は私が8時頃見に行ったとき、懸命に穴を掘っている場面に遭遇しました。10数分、作業をしていました。「やるときはやる」、「やらないときはやらない」という風のようです。作業をした後は、たぶんつがいであちこちの木で食事をしていました。

Dsc06054c Dsc06133c  穴はかなり深くなり、頭は十分に入るくらいになっています。ここまで深くなりますと、つつく音はあまり響きません。コゲラが現場を離れた後、巣穴を撮影したのが、右の写真です。散歩友達が動画も撮ったらというので、撮ってみました。こちらにYouTubeへのリンクを張っておきます。30秒ほどの動画ですが、三脚を持っていなかったので、手持ちで撮りました。そのため、最後の部分は画面が揺れます。

Dsc05916c_20230324160301 Dsc_0621c  さて、散歩の初めから。揖斐川には、シラウオ漁の船も出ていたのですが、カンムリカイツブリも4羽ほど見られました。この個体は、まださほど夏羽にはなっていませんが、ほかの個体ではほぼ夏羽というものも見えました。右の写真は、蟠龍櫓とソメイヨシノ。このソメイヨシノが満開になったとき、このアングルから見える景色、私の好みです。もう少し経つといい感じになりそうです。

Dsc06198c_20230324160301 Dsc06369c  九華公園の奥平屋敷跡、最近、鳥が余り来なかったのですが、今日はかなり楽しめました。曇天で色が出ていませんが、メジロと桜。「サクジロー」と呼ばれることもあるようですが、「ウメジロウ」というネーミングにはちょっと及ばない気もします(あくまでも個人の感想ですが)。カワラヒワも出てきました。巣材にする、木の根のようなものをくわえています。

Dsc06475c Dsc06521c  続いて、ジョウビタキのオス。もういなくなったのかとも思っていました。さらに、ヤマガラ。今日は1羽しかいませんでした。

Dsc06667c  シジュウカラは数羽。ちょっと暗い、証拠写真です。ほかには、シメも来たのですが、証拠写真以下で割愛。ハシボソガラスも来ているものの、巣には寄りつきません。上空をツバメが飛ぶ様子も見られました。

Dsc06800c Dsc06947c_20230324160201  本丸跡のエノキの下に、久しぶりにシメがいました。ムシャムシャと食べていて、そっと近づいても逃げませんでした。鎮国守国神社の境内でシロハラ。

Dsc07196c  カモは、今日は合計72羽。キンクロハジロが57羽、ハシビロガモが7羽、ホシハジロとヒドリガモは2ペアずつ。ソメイヨシノとのコラボが撮れないかと思って歩き回った結果が、この写真。ヒドリガモとソメイヨシノ。ユリカモメは2羽ほどが飛んでいただけです。カンムリカイツブリは見なくなりました。最後に見たのは、3月16日(2023年3月16日:薄墨桜はほぼ満開、九華公園ではしだれ桜が咲き始める)。

Dsc06764c_20230324160201 Dsc06860c  九華公園の桜の様子。左の写真は、朝日丸跡から吉之丸堀にかかる橋のところ。北を見ていて、奥の方が本丸跡、野球場。右の写真は、いつもの、本丸跡の藤棚の西側のソメイヨシノ。もうここだけでなく、公園全体が3分咲きくらいの印象。

Dsc07020c Dsc07120c  野球場南のしだれ桜。右は、九華公園の外周遊歩道の東から、二の丸橋の南の袂の桜並木を見たもの。写真中央あたりが、花のボリュームがあって、かなり見応えがあります。

Dsc07262c_20230324160201 Dsc07373c_20230324160201  その近くで、ローアングルから撮ったもの。天気がよかったらもっときれいに映えたのに、ちょっと残念。月曜くらいには天気がよくなるという予報ですから、再チャレンジしましょう。

Dsc07494c_20230324171801 Dsc07851c_20230324160001  貝塚公園でもシロハラ。九華公園で時間を使いすぎて、ここに来たのが9時40分。家を出てから2時間以上(苦笑)。鳥はほとんどいなかったのですが、このシロハラのみ。内堀公園では、初めに載せたスズメが桜の花を折り取る現場を押さえたほか、「サクジロー」。枝かぶりで余りよくありません。

Dsc07951c_20230324160001 Dsc07986c  諸戸氏庭園の前まで戻ってきました。「マイ・ソメイヨシノ」もかなり咲いてきました。3~4分咲きくらいでしょうか。老木ですが、頑張っています。

Dsc_0628c Dsc08038c-2  諸戸氏庭園の修復工事はほぼ終わったようで、マイ・ソメイヨシノと本邸(主屋)とのコラボ写真。修復工事がほぼ終わったというのは、右の写真で中央の広場に現場事務所があったのが片付けられているからです(拙宅玄関前からの写真)。中央に見える煉瓦の塔は、諸戸水道の給水塔です。諸戸水道は、リンク先に詳しい説明がありますが、明治時代後期に豪商諸戸清六(初代)が独力で敷設した上水道です。写真にある給水塔は貯水槽で、邸内への給水と余剰水を公衆に開放するためのものと考えられています。

Dsc07452c_20230324160201  明日、明後日は雨模様という予報。ソメイヨシノが散ってしまうということはないと思います。明日は、午後から、菰野町にある社会福祉法人の評議員会に出席してきます。月曜からはまた晴れるようですから、野鳥とソメイヨシノの景色を求めて、散歩三昧といきたいところ。

2023年3月23日 (木)

雨読の日は、新学期の非常勤の授業準備

0323amedas Img_1811c_20230323143401  アメダスの記録に出ているのは、昼過ぎからですが、午前中からすでにときどき雨が降っていました。午前中は止み間も多く、散歩の虫がうずいたものの、こういう日は、歩きに行くと途中で降られることが大半。散歩は断念し、新学期からの非常勤の授業の準備をして、それが一通り完了したところで、クルマで三洋堂書店まで。文庫本とコクヨの野帳を買ってきました。昨日書いたばかりですが、今日は「雨読」の日。

0323reain  こちらは14時20分の雨雲レーダーの画像。特に強い雨が降っているのではありませんが、本降りとなっています。Yahoo!の天気アプリでは、23時頃まで雨という予報。新学期の準備は、本年度の授業のパワーポイントのプレゼンを見直して、加筆修正を施していました。大幅修正はしませんが、細かいところは説明を変更したりします。すでに半月ほど前から少しずつやってあり、今日の午前中で最後までチェックを終えられたという次第。

Img_1804c_20230323143401  ところで、こちらは先日、株分けを行ったサギソウの様子(2023年3月14日:ツバメ見参!……ようやくサギソウの株分けを完了)。もっと早くにやろうと思っていたのですが、最近、100均ショップではどこも水苔を売らなくなっていたのです。ホームセンターで入手してきましたが、その量の半端ないこと。この先何年分もあります。株分けをした後も順調に育っています。芋が小さかったものは、まだ芽が出て来ません。

Img_1824c_20230323143401  メダカの睡蓮鉢。最近は繁殖には余り熱心ではありません。そのため、数も減ってきていて、現在14匹ほど。ただし、3年以上いると思われる長寿個体もいます。久しぶりに赤玉土を鉢底に敷き詰めました。以前やったように、熱帯睡蓮やらシラサギカヤツリやらを入れようと思うのですが、今はとりあえずマツモという水草が入れてあります。マツモには根がなく、水中を浮遊したり、特殊化した枝で推定に固着したりします。「産卵床」用に売っていますが、もし卵が産まれたら、今年は育てようと思っています。

Img_1819c_20230323143401  オマケ。ベランダ園芸でときどきつくりますがネギ。家内の実家の畑に植えきれなかったネギがここに植えてあります。納豆やそばなどの薬味用。ほとんど手がかかりませんので、威張れたことではありません。

Googleclassroom 【付記(3/23)】 来年度前期の授業資料の準備を終えたと思ったら、午後、非常勤先から「Googleクラスルームの設定をしたので、招待する」という連絡が来ました。グッドタイミングです。「Googleクラスルーム」は、Googleが提供するオンラインの授業支援ツールです。オンラインで授業を受けたり、教材を配付したり、課題を提出したり、教員と連絡したりなど幅広く活用でき、便利なツールです。非常勤先では、令和2(2020)年度の授業が前期・後期ともに遠隔授業となりましたが、その時から利用できるようになっています。授業のレジメや、補足説明などをpdfでここに載せ、欠席したり、印刷して配付した資料をなくしたりした場合に備えようと考えています。早速、参加してデザインをカスタマイズしてみました。先日撮った「河津桜にメジロ」の写真です。

2023年3月22日 (水)

「河津桜にメジロ」も今シーズン最後か……誕生日を迎えました(めでたくもあり、めでたくもなし)

Dsc05791c Dsc03848c_20230322152001  最高気温が23.3℃と5月上旬並みだそうです。歩いていても、本当に上着がいらないくらいでした。今朝も7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、常盤町、老松公園、寺町と6.2㎞。右の写真は、諸戸氏庭園前の桜並木にあるヤマザクラ。

Dsc03856c  住吉ポンプ場東の住吉入江にオオバンが1羽。以前は、ヒドリガモ、キンクロハジロなどが来ましたが、最近は、たまにオオバンがいるくらい。これほど暖かいのでは、やむを得ません。

Dsc03929c Dsc03986c_20230322152001  船津屋さんの裏手の高水敷には、今日もツグミが1羽。揖斐川には水鳥はいませんでしたが、川の上空をユリカモメが1羽飛んでいきました。

Dsc04008c_20230322152001  三の丸水門のところにジョウビタキのオス。こんなところで見るのは、珍しことです。近くには、シジュウカラなどもいました。ヒバリか何かもいたのですが、ハッキリとは確認できませんでした。

Dsc04037c_20230322152001 Dsc04072c_20230322152001  三の丸水門の下流側の高水敷には、今日もヒドリガモが集まっていました。いつもは上流側から撮っていたのですが、今日は下流側に回ってみました。70数羽がいます。

Dsc04184c Dsc04425c  市民プールの駐車場にイソヒヨドリのメスがいるのを見ながら、九華公園へ。相撲場あたりでツグミを見たものの、どちらも写真には撮れず。奥平屋敷跡では、シロハラとシメ。ツグミも来ましたが、遠い。ほかには、カワラヒワ、ハシボソガラス。ハシボソガラスは、巣に行くものの、ずっと巣にいるわけではありません。

Dsc04697c_20230322152001  辰巳櫓跡で、ジョウビタキのオス。今日は、九華公園では、カモ、ユリカモメを除いてはこれだけ(苦笑)。堀めぐりの船や、露店の準備が行われているのも影響するのでしょう。

Dsc04129c Dsc04804c  そのカモたちは、合計95羽いたのですが、キンクロハジロが80羽。ハシビロガモは今日も8羽と半減。ヒドリガモは2ペア、ホシハジロはオスが2羽にメスが1羽。吉之丸堀の西側エリアに堀めぐりの船が泊めてあるのですが、そのあたりにはカモたちは寄り付きもしません。

Dsc04545c  ユリカモメは、今日は、11羽。大半は、吉之丸堀の東側に降りていました。

Dsc04259c  公園内某所のコゲラの巣作り現場、穴が深くなったように見えます。穴の下あたりには、木くずが散らばっていました。われわれが見ていないときにやって来て、作業をしたようです。

Dsc04935c Dsc05006c_20230322152001  貝塚公園では、シロハラ。ほかにいたのは、ムクドリやヒヨドリ。内堀公園ではスズメとムクドリ。新築公園では、ハクセキレイ(右の写真)とスズメ。

Dsc05390c Dsc05496c_20230322152001  寺町商店街の河津桜はすでにほぼ葉桜になっているのですが、念のために立ち寄ってきました。もちろん「河津桜にメジロ」を撮ろうという次第。葉桜になってヒヨドリが来なくなったので、メジロがけっこうたくさん出て来ていました(微笑)。明日からは天気がハッキリしないという予報ですから、今シーズンの「河津桜にメジロ」もこれが最後と思います。

Dsc04771c  九華公園のソメイヨシノは、本丸跡の藤棚の西側あたりなどでは、5分咲き以上。しかし、管理事務所では、事務所前のソメイヨシノを「標本木」としているようで、そこはまだつぼみ。それ故、新聞のさくら便りでは「つぼみ」となるという仕組み。最近、九華公園の樹木は手入れが行き届いていませんので、「標本木」は当分咲かないというウワサです。花菖蒲も見ていると芳しくありません。

Dsc05031c Dsc05042c_20230322152001  こちらは、シティ・ホールの薄墨桜。散り際になると、花びらが薄墨色になってくるそうです。今までも何度か見たのですが、はっきりと「これが薄墨色になった状態」だと、確信が持てたことがありません。今日も、少し色が変わったかなという気がしたくらい。

Dsc05783c Dsc05058c_20230322152001  ところで、今日は、私の誕生日です。68歳になります。若い頃には、こんなに年をとることは考えたことはありませんでした。何となくなり行きでここまで来たような気もします。体調を崩して早期に退職し、そこから10年以上が経ちました。体調は還暦前に原因が分かって回復。それ以降、「淡々と飽きもせず……」とか、「晴歩雨読」、「晴れときどき仕事」などとうそぶきながらやって来ました。最近は、「レンズを通した自然観察」ということも意識しています。日々散歩をしていますが、これはあちこちウォーキングに出かけるためのトレーニングでもあり、バードウォッチングも兼ねています。非常勤講師は、不始末をしでかさなければ、あと2年務められるはずですから、当分はこれらのモットーでやり続けることにします。引き続き、ご交誼のほど、よろしくお願いいたします。

Gogai  オマケ。昨日も、今日も散歩から帰ってきて、WBCの中継を見ていました。昨日は逆転サヨナラの場面を、今日は、大谷選手が最後、空振り三振をとるシーンを見られ、拍手しながら小躍りして喜んでいます。今日の勝利で、WBC優勝。なんだか、誕生日のプレゼントをもらった感じもします。もちろん、勝手な妄想ですが……。

 昔の同級生にならって、「ボソッと」付記。いつの頃からか、ほぼ毎日九華公園に散歩に行き、野鳥その他を見ています。「マイパーク」「マイフィールド」「定点観測」などと自分自身の中では屁理屈をつけていますが、散歩友達の方が相手をしてくださって楽しんでいます。その散歩友達の方々の多くが、私の影響を受けてか(?)、野鳥を観察するようになられました。「九華公園のインフルエンサー」かとも思ったりしますが(微苦笑)、「仲間」に入れてくださって、相手をしていただいて実にありがたいことです。「遠くの親類より近くの他人」といいますが、まさにその通り。

2023年3月21日 (火)

九華公園で昨年コゲラが営巣した木が折れて落ちているのを発見!……ケリも見てきました

Dsc03823c_20230321144601  曇りで、午後から雨になりました。朝は家事を済ませ、8時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園から今日は、東野へ。再び貝塚公園に戻って小休止。内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と7.2㎞。

Dsc02998c_20230321144701  九華公園で、昨年、コゲラが営巣していた木(2022年4月4日:今日こそが絶好の花見日和)が折れて、落下しているのを見つけました。左の写真がそれです。左側が幹に近い方。ボールペンの長さは、14.5㎝。生木ではなく、枯れてきた太いところに穴を掘りますから、腐食して折れたと思われます。

Dsc03012c  これは、巣の内部。上左の写真の左側(つまり、巣の下の方)から撮ったもの。姫路科学館の「巣作りから子育てまで コゲラの繁殖記録」という報告によれば、観察対象の巣は、地上約6mのところにつくられ、内部の長さは約19㎝、内部の直径は5.5㎝(上部)~約6㎝(下部)だったといいます。表皮までの厚さは1~1.5㎝、内部は均一に丁寧に削られているとありますが、ほぼ同様であると思われます。

Dsc03038c_20230321144701 Dsc03049c  左の写真は手に持って、内部を覗いたもの。右は、地面に散らばっていた破片。木の破片に混じって、巣の内部に敷かれていたと思われる材料も散らばっています。ヒナの糞と思われるものはありませんでした。

Dsc02725c_20230321144801  さて、散歩の始めに戻って。諸戸氏庭園の前にあるマイ・ソメイヨシノ、だんだんと花が増えてきています。明日はまた晴れる予報ですが、その後しばらくはぐずついた天気のようです。今の時期、雨が降ると「催花雨(さいかう)」となって一気に開花が進むかも知れません。

Dsc02757c Dsc02787c_20230321144701  住吉水門の内側の浮桟橋のところにオオバンが2羽。久しぶりにここで水鳥を見ました。オオバンは渡り鳥ではないものの、暖かくなると姿を見なくなります。揖斐川では、久しぶりにカンムリカイツブリが見えました。夏羽にかなり替わってきています。

Dsc02779c  住吉神社の前から揖斐川の上流方向を見ると、ソメイヨシノの並木があります。少しピンクがかってきています。伊勢湾台風まであった「桜堤防」を復活したものです。もう少し咲いてきたら、そちらに足を伸ばそうと思っています。

Dsc02844c Dsc02934c  三之丸公園でツグミ2羽(左の写真は、そのうちの1羽)、三之丸水門のところでもツグミを1羽。柿安コミュニティパーク西の堀にはコガモが2ペア。

Dsc02871c Dsc02902c_20230321144701  三之丸水門の上流側の高水敷に今日も、ヒドリガモが集合していました。その数、50羽ほど。右のような光景を見ると、そろそろ帰ろうとしているような気がします。

Dsc03171c  九華公園では、管理事務所あたりでウグイスが鳴いていました。昨日も同じあたりで鳴いていたのですが、これがまだまだ修行が全然足りないくらい。コケそうでした(微苦笑)。奥平屋敷跡ではカワラヒワ、シメを見たものの、これという写真は撮れませんでした。この写真は、本丸跡で出会ったジョウビタキのオス。本丸跡にはシメもいましたが、人が通って逃げられました。

Dsc03226c Dsc03247c_20230321144701  鎮国守国神社の境内でコゲラが木をつつく、大きな音が聞こえてきました。探したところ、稲荷社の参道脇にいました。右の写真で、向かって左の新しい穴をつついていたのです。

Dsc03111c  カモは、今日は合計82羽。キンクロハジロは何と70羽もいましたが、ハシビロガモは8羽、ヒドリガモとホシハジロはどちらも1ペアずつ。ユリカモメは、15羽がいたのですが、カメラを向けた途端に飛び立って、東の方へ去ってしまいました。残念。

Dsc03382c_20230321144601 Dsc03355c-2  貝塚公園、あまり期待しなかったのですが、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロの混群がいました。

Dsc03416c Dsc03471c_20230321144601  さらに、シロハラや、ツグミもいて、ラッキーでした。前々から、ケリがいるかもしれないから見に行こうと思っていたのですが、「たくさん歩くからなぁ」と迷っていたのですが、今日は、東野へ。城東小学校の南あたりです。

Dsc03528c  城東小学校のところで、思わぬ鳥に遭遇しました。こちら、セグロセキレイです。九華公園でもめったに見ません。大山田川では以前、割とよく見ました。これに力を得て、さらに歩いて城東保育所方面へ。

Dsc03579c Dsc03704c  水田地帯になっています。歩き回った結果、ケリは合計3羽を確認しました。2月に来たときには7羽を見ています(2023年2月3日:城東地区でケリ……余談は節分の鬼と、ヴィアティン三重デザインの飛び出し坊や)。威嚇するように飛ぶ姿も見られましたが、1ヶ所には留まっていませんでしたし、数10mも先のことで、それ以上はなんとも。これはまた来なくてはなりません。

Dsc03792c_20230321144601  ヒバリもいて、揚げ雲雀も見られましたが、写真に撮るのは困難至極(苦笑)。証拠写真以下の写真で恐縮。

Dsc02957c Dsc02970c_20230321144701  余談。九華公園でソメイヨシノが咲き始め、船めぐりだけでなく、露店も早く出店しないとということを書きましたが、今朝、露天商の方たちが来て、準備しておられました。船めぐりもさらに準備が進み、乗船受付の案内看板も出てきました。ちなみに、船めぐりはもっと早くから運航しようとしたのですが、許可が出なかったという噂もあります。花見気分は高まってよいのですが、バードウォッチングには厳しい日々となります。

2023年3月20日 (月)

鳥が少ないので、サクラその他の話題で

Dsc02713c  今日もよく晴れ、17.6℃と暖かい日です。午前中は北風でしたが、午後からは南風になっています。いつも通り、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、寿町、常盤町、常信寺、御坊さん、寺町と7.3㎞。よく歩きました(微笑)。

Dsc01642c Dsc01656c  散歩に出たら、諸戸氏庭園にある高い木のてっぺんでシジュウカラがさえずっていました。小さい体なのに、大きな鳴き声がよく通ります。諸戸氏庭園の前に「マイ・ソメイヨシノ」に認定した木があります。つぼみが膨らんできて、もうじき花が咲きそうです。古木ではありますが、毎年きれいに咲きます。

Dsc01662c  マイ・ソメイヨシノのところは、ソメイヨシノ2本、ヤマザクラ2本が並んでいます。ヤマザクラの方は、花が開きかけています。9階の玄関先からもここはよく見えますので、居ながらにして花見もできます。

Dsc01705c_20230320144601  揖斐川には水鳥は、今日もいませんが、住吉水門と川口水門の間の堤防には、ヒドリガモ3羽とコガモ2羽が上陸して休んでいました。船津屋さんの裏手の高水敷には、ツグミが1羽。いつもここにいるツグミ。七里の渡し跡には、水鳥はいません。だんだんと少なくなってきていると思えます。

Dsc01726c Dsc01769c  三之丸公園でもツグミ。ここでもときどきツグミを見ます。さらに、シメもいました。鳴き声が聞こえたので、探して追いかけました。

Dsc01794c  三の丸水門の下流側の高水敷では、今日もヒドリガモたちが50羽ほど上がって、草を食べています。

Dsc01829c  九華公園。北門を入ったところのソメイヨシノもボツボツと咲いてきています。ここは日当たりが良く、堀からは離れているので、咲き始めが早いのだろうと思います。

Dsc01860c Dsc01839c  鎮国守国神社の社務所裏の木にはゴイサギが1羽。相撲場の近くには、ツグミが1羽。このところ、このあたりでよく見ます。

Dsc02031c-2 Dsc02213c_20230320144601  奥平屋敷跡は、今日もあまり鳥が来ません。シロハラは、用心していて人の姿が少しでも見えると隠れます。じっと待っていると、そのうち出て来ます。シメも最近、ここによく来ますが、警戒して木の上にいることが多くなっています。ほかには、シジュウカラ、カワラヒワなどが来たものの、以前よく見たジョウビタキのオスは来なくなっています。

Dsc02100c_20230320144601  ハシボソガラスは、巣にやってくるものの、ずっと巣にいる訳ではありません。左の写真で上に見えるのが巣。このように巣の近くに降りて、辺りを見回して確認してから巣に入ります。あいにくとこのようにしたから見上げる位置ですし、枝が入り組んでいるので、巣で何をしているのかはよく分かりません。二の丸跡、朝日丸跡、本丸跡では、スズメ、シジュウカラ、カワラヒワを見たくらい。

Dsc02366c Dsc01967c_20230320144601  ユリカモメ、今日は8羽が飛来し、野球場のフェンスでしばし休憩。カモたちは、今日はかなりたくさんいました。合計94羽。キンクロハジロは70羽、ハシビロガモは15羽、ホシハジロは2ペア、ヒドリガモは雄3羽にメス2羽。カンムリカイツブリはいません。

Dsc02248cDsc02399c  九華公園では、前述のように、日当たりの良いところを中心にソメイヨシノが咲いてきています。左の写真は、本丸跡の藤棚の西側のところ。右は、外周遊歩道の南側のあたり。これは、ヤマザクラだったように記憶しているのですが、ちょっと怪しい。

Dsc02332c Dsc02305c  野球場の南のしだれ桜。しだれ桜越しに四阿を撮ってみたのですが(右の写真)、野球場のフェンスの基礎部分に乗っても、ちょっと高さ不足でした(苦笑)。やむなくこのアングル。

Dsc02436c Dsc02283c_20230320144601  九華公園では、「桑名城お堀めぐり」の準備が進んでいました。昨日も散歩に来ましたが、その時はまだ。午後から行われたのでしょう。看板や、いくつもの幟旗が掲げられています。3月25日(土)から4月9日(日)までですが、もちろん開花状況によって変更があります。運行は10時~16時で、大人一人¥500。1回約15分だそうです。

Dsc02275c  船も、すでに堀に回航されてきています。などなど書いていますが、私、実は、これまで、一度も乗ったことがありません。散歩友達もほとんどが同様。たぶん今年も乗らないでしょう。「一人花見」で「一人宴会」はしたいと思っていますが……。

Dsc02463c Dsc02487c  貝塚公園では、ツグミを3羽ほど見ましたが、それだけ。貝塚公園には、ソメイヨシノは1本だけありますが、これも咲いてきました。

Dsc02510c Dsc02518c  紺屋町にあるお宅では、これはたぶんシデコブシと思います。樹高はさほど高くありません。数日前からよく咲いています。 

Dsc02528c  新築公園では、久しぶりにジョウビタキのオス。ここのジョウビタキは、今シーズン途中から現れ、まだ十分に人慣れしていません。それ故、遠いところの写真。今シーズンは、このまま終わりそう。

Dsc02565c  アピタでは100均ショップと本屋へ。しかし、本屋では、欲しい本はまだ入っていませんでした(苦笑)。家内にも笑われました。寿町で銀行に立ち寄り、常盤町から常信寺へ。ここは真宗高田派のお寺。家内の方が、高田なのです。お彼岸ですので、お参りしてきたというわけ。ついでに花を撮ってきました。左の写真の梅には、「ユスラウメ(山桜桃梅)」という札が掲げられていましたが、調べてみると、「サクラの花が咲きだすころ、ウメに似た5弁の白~淡紅色の花を枝いっぱいに咲かせる」とあります。この写真の花は、深紅ですから、違うのかも知れません。

Dsc02586c_20230320144501 Dsc02607c  こちらは、トキワマンサク(常磐満作:ベニバナトキワマンサク)と思います。木全体が濃いピンク色に覆われているように見えます。右は、レンギョウ(連翹)でしょう。常信寺さんには、いろいろの花木があります。

Dsc02631c Dsc02638c-2  常信寺から、御坊さん(桑名別院本統寺)へ。こちらは、真宗大谷派。わが家の宗派です。何度か書いたと思いますが、ウチにはお墓がありません。オヤジの実家も、昔からそうです。檀那寺も故郷の西三河にありますので、悲願や命日にはこちらにお参りすることにしているのです。

Dsc02661c Dsc02645c  御坊さんの門前には、古いソメイヨシノの木があります。ここもすでに咲いてきていました。満開になると、花が山門を覆うように見える、良い景色になります。できれば、またその景色を撮りに来ることにします。

Dsc02667c_20230320154201  寺町商店街は、今日・月曜は定休日。お彼岸ですから、花屋さんだけが営業していました。河津桜は、ほぼ葉桜になってしまいました。諸行無常であります。

【付記(3/20)】 常信寺で「ユスラウメ(山桜桃)」と書いてあった花は、ひょっとしたらボケではないかという気がします。その昔、体調を崩した頃、「ボケているから木瓜がちょうど良い」などといって、受診の帰りにボケの盆栽を買ってきて、しばらく育てていたことがありました(2009年2月17日:木瓜の花が咲き始めました、2006年1月22日:大人しく過ごす日曜日)。これに似ている気がしますし、Googleレンズで検索すると、「ボケ」と出て来ます。

2023年3月19日 (日)

「日曜日あるある」で、鳥は少ないものの、桜の開花は進みつつあります

Dsc01622c_20230319151001  朝からよく晴れて、暖かい日になりました。JRさわやかウォーキングで名古屋市野帳観察館やリニア鉄道館にでも行こうかとも思ったのですが、実は昨晩、楽しい集まりがあり、かなり飲みましたので、自重(微苦笑)。7時半からいつも通りの散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、寿町、八間通と5.8㎞。アピタでは新光堂書店へ文庫本を探しに行ったのですが、未入荷。発売日から4~5日過ぎても入っていないのです。田舎にあるチェーン店でない、小さな本屋さんの弱点です。

Dsc00839c_20230319151101  渡り鳥たちは帰り始めたようで、住吉入江から揖斐川では、しばらく前から水鳥を見なくなりました。左の写真は、三の丸水門の下流側の高水敷のようす。ヒドリガモが60羽以上集まって草を食べています。間もなく旅立つのだろうと思います。七里の渡し跡や、柿安コミュニティパーク西の堀にも2~4羽ずつヒドリガモが来ています。

Dsc00890c Dsc00898c  九華公園の北門を入ったところにある堀には、今日もコガモが1ペア。このところよく来ています。鎮国守国神社の社務所裏の木には、ゴイサギや、ホシゴイの姿はありません。

Dsc00910c  相撲場近くでツグミが1羽。いつもならヒヨドリや、カワラヒワ、ムクドリなどもいるのですが、今朝は静かでした。「日曜日あるある」で、土日は、案外鳥が少ないのです。

Dsc01012c_20230319151001 Dsc01071c-2  奥平屋敷跡でもあまり鳥は出て来ません。シジュウカラ2羽は藤棚のところで。シメは、鳥小屋の裏側の木に来ていました。シメはこのあと、降りてきて餌を拾っています。

Dsc01111c  シロハラらしき姿も一瞬見たものの、その後は出て来ません。しばらくたってツグミが出てきました。ほかにはカワラヒワの姿。ハシボソガラスはやって来ません。

Dsc00930c_20230319152001 Dsc01139c_20230319151001  神戸櫓跡の松の木にある「カワウの巣」、西側の方では親が巣に就いているように見えます(左の写真)。先日、巣があるのではないかと気づいた、東側の方では、枝をくわえたカワウがやって来ています(右の写真)。やはり巣を作っていると考えられます。堀の対岸からしか見られませんので、詳しい様子がなかなか分からないのですが、観察を続ける必要があります。

Dsc01187c Dsc01277c  二の丸跡で、カワラヒワ。朝日丸跡で、先日から咲き始めた陽光桜にメジロ。蜜を吸うところも見られたのですが、これはというしょっとはなかなか撮れません。

Dsc01350c  本丸跡の南東エリアで、シメ。割と近くまで行ったのですが、逃げずに餌をムシャムシャ(笑)。慣れてきたのか、食事を優先しているのか?

Dsc00959c  カモ、今日は合計83羽。増減を繰り返していますが、ハッキリ減ったとはいえず、今日は多いくらい。キンクロハジロが61羽、ハシビロガモが16羽、ホシハジロは1ペア、ヒドリガモは2ペア。ユリカモメは、7羽が飛んでいるのを見ましたが、堀などには降りてきません。カンムリカイツブリは、昨日も、今日も見ていません。

Dsc00974c1  九華公園内某所にあるコゲラの巣作り現場。3月15日とあまり変わったようには見えません(2023年3月15日:モンシロチョウを初見、カワラヒワは巣材を運ぶ……桑名市博物館で春季企画展「浮世絵Bon voyage!」を楽しむ)。

Dsc00884c Dsc01423c_20230319151001  九華公園の桜の様子。左の写真は、北門を入ったところにあるソメイヨシノ。右は、本丸跡の藤棚の脇のソメイヨシノ。よく咲いているところを選んで写真を撮っていますから、全体としてはまだ咲き始めともいえないかも知れません。ちなみに今朝の中日新聞の「さくら便り」では、「つぼみ」となっていました(ただし、経験的には「さくら便り」の情報は遅いと思います)。

Dsc01448c  野球場の南にあるしだれ桜は、かなり見られるようになってきました。ただし、残念なこともあります。ここのしだれ桜並木の中には、枯死したと思われる木が2~3本あるのです。

Dsc01515c_20230319151001  貝塚公園では、ジョウビタキのオス。ツグミや、シロハラも見ましたが、写真には撮れず。内堀公園ではスズメのみ。新築公園には何もいませんでした。

Dsc01579c_20230319151001 Dsc01596c  シティ・ホールの薄墨桜。満開で、ちょうど今が見頃です。

Dsc01620c_20230319151001  今日は、春にしては珍しく、木曽御嶽山と乗鞍岳がよく見えていました。散歩から帰ってきた10時半少し前の撮影です。どちらもまだしっかりと雪が被っています。

Dsc00793c_20230319151101  余談というか、記録というか。旅館山月の解体現場は、コンクリートの塊がまだ少しありますが、ほぼ更地になりました。跡地利用についての話は、聞こえてきません。

Dsc01438c  ところで、今週は水曜日が不肖・私めの誕生日であります。まだまだ60代ではあるものの、子どもの頃や若い頃には、こんなに年をとるとは思ってもいませんでした。土曜日午後には、菰野町にある社会福祉法人の評議員会があります。非常勤先では、土曜日に卒業証書授与式が行われましたので、そろそろ来年度の日程が届くと思います。前期の授業の準備は半分くらいまで進んでいます。最近はやりの言葉で書けば、準備を「加速」させなければなりません。ただ、この「加速」ということば、どうも違和感があります。私としては「加速」ではなく、「着実/地道に進める」方が好みです。

2023年3月18日 (土)

九華公園のソメイヨシノ、勝手に開花を宣言(微笑)

Dsc00436c  昼頃まで雨でした。13時過ぎから1時間ほど、アリバイ散歩。三崎通、田町、京町、内堀公園、九華公園、住吉神社といつもとは逆回りに3.4㎞。西の方に青空が少し見えていたものの、基本的に曇り。北風が冷たい中での散歩でした。この時間、野鳥たちはほとんどいません。スズメ、ドバト、ムクドリ、ヒヨドリ以外に見たのは、ツグミくらい。

Dsc00618c_20230318143901 Dsc00635c  昨日、「九華公園でソメイヨシノが咲き始めています」と書きました。これは、公園の北門を入ったところで2~3輪咲いていたという話でした。今日は、私たちがいつも見ている、本丸跡の藤棚の西側のソメイヨシノで20輪ほど、一気に開花していました。これなら、「勝手に開花宣言」が十分にできます。さくらまつりの頃には、散り始めていることでしょう。堀めぐりの船や、露天商の方々も早めにやらないと、タイミングを逃す可能性が大です。

Dsc00466c_20230318143901 Dsc00473c_20230318143901  野球場の南にあるしだれ桜は、さらに開花が進んでいます。曇天だったのが残念。色がきれいに出ません。こちらは、ソメイヨシノより長持ちしますから、しばらくは楽しめると思います。

Dsc00568c  カモ、今日はカウントしてきませんでしたが、キンクロハジロ、ハシビロガモ、ホシハジロ、ヒドリガモといつものメンバーがいました。餌をやる人があって、一部で大騒ぎ。ユリカモメも久しぶりに見ました。6羽。夏羽に少しずつ変わってきているようで、ややガングロという印象でした。明日は天気も回復して、暖かくなるという予報ですから、本格的に散歩ができるでしょう。

2023年3月17日 (金)

九華公園でソメイヨシノが咲き始めています

Dsc09118c  気温は19.8℃まで上がったものの、曇り。北寄りの風がやや寒く感じます。夜遅くから雨という予報です。今朝は、いつものように7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、寺町と7.3㎞。

Dsc09382c_20230317150901 Dsc09400c_20230317150901  速報ですが、九華公園ではソメイヨシノの花が少しだけ咲いていました。まだ気づいた方はほとんどいないと思います(シルバー人材センターから来ておられるMさんと私だけでしょう)。予想外の場所で、北門を入ったところの木です。昨日書きましたように、最も早く咲き始めるのは、たいてい本丸跡の藤棚の西側です。花の数は5~6輪にはなっていませんので、さすがに、勝手ではあっても、開花宣言はできません。ただし、この分ではさくらまつりの頃(4月1日~15日)には、桜は散ってしまっているような気がします。その九華公園、今日は電気工事業者の方が来てライトアップの準備をしておられました。

Dsc09180c  さて、散歩の始めから。わが家から住吉神社あたりまで、ヒヨドリ、キジバトなどを除いてほとんど鳥はいません。春になって皆、繁殖準備に入ったのかという気がします。住吉神社前の揖斐川にはカンムリカイツブリが1羽。ちょっと遠くて写真はありませんが、かなり夏羽にモデルチェンジしていました。

Dsc09299c-2 Dsc09337c  七里の渡し跡では20羽近くのヒドリガモたちが餌を採っていました。川口水門の下流側の高水敷にもヒドリガモたちが上がってきて草を食べています(左の写真)。30羽余り。2月後半から3月末頃よく見る光景です。渡っていく日が近いのでしょう。柿安コミュニティパーク西の堀にもヒドリガモのペアが1組上がって、草を食べていました。

Dsc09522c_20230317150901 Dsc09743c  九華公園の奥平屋敷跡。今日も、鳥たちはチラッと現れるだけ。まずは、ハクセキレイとジョウビタキのオス。ジョウビタキのオスは、この直前、イモムシのようなものを捕まえて呑み込んでいました。

Dsc09816c_20230317150901 Dsc09614c_20230317150901  コゲラも2羽が登場。ほかには、シロハラ(右の写真)、シジュウカラ、メジロ、ツグミ、ヒヨドリなどがやって来ました。ハシボソガラスは、1~2回来ただけ。そういえば、今年に入ってからカワセミを見ていません。掃除をしてくださる女性はこの間見たとおっしゃったのですが、われわれ鳥見仲間は誰も見ていません。

Dsc09583c Dsc00001c_20230317150901  左の写真は、この間から注目しているカワウの巣ですが、今日はほかのカワウも枝をくわえて飛んでいるのに気づきました。よく探すと、左の巣からほど近い松の木にも、枯れ枝を置いたようなものが見えます。これも神戸櫓跡にある松の木。60mほどのところから見た写真。

Dsc00233c Dsc00266c_20230317150801  貝塚公園でもツグミ、シロハラを見たものの、これまたチラッとだけ。写真が撮れたのは、ジョウビタキのメス。内堀公園では、ジョウビタキのオス。

Dsc00350c_20230317150801  新築公園でもジョウビタキのオスを見たのですが、上手く撮れず。ハクセキレイもいました。さらに性懲りもなく、寺町商店街の河津桜を見に行ったのですが、ヒヨドリがいて、メジロもスズメも見当たりませんでした。

Dsc00013c  ところで、九華公園の朝日丸跡でも、別の種類の桜が咲いていました。「陽光桜」というプレートがついています。ソメイヨシノよりも一足先に咲き、花は紫がかった濃いピンク色をしています。陽光桜はこの1本だけで、まだ背の低い木です。

Dsc00177c-2 Dsc00196c_20230317153101  昨日、しだれ桜が咲いたと書きましたが、暖かかったためか、花が一気に増えています。しだれ桜もソメイヨシノより早く咲き、花が長持ちします。

2023年3月16日 (木)

薄墨桜はほぼ満開、九華公園ではしだれ桜が咲き始める

Dsc09107c  今日も暖かくなっています。20.8℃。散歩日和ですが、朝は家事を行い、8時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、大央町、シティ・ホール、新築公園、常盤町、寺町と6.9㎞。2時間半余り。冒頭の写真は、寺町商店街の河津桜。葉がかなり出て来ています。

Dsc08733c_20230316150001 Dsc08747c_20230316150001  今日は、花の話題から。シティ・ホールに薄墨桜があります。岐阜の根尾谷の薄墨桜の二世です。一時期樹勢がかなり衰えてしまいましたが、少し復活。たいていソメイヨシノの開花に1週間から10日ほど先だって咲き始めます。

Dsc08811c_20230316150001 Dsc06920c_20230316151101  油断していましたので、今シーズンは今日、初めて見に行ったのですが、すでに満開が近い状態でした。ちなみに、九華公園の奥平屋敷跡に去年、薄墨桜が2本、植えられました。植えただけでほとんど世話がされていないのですが、芽吹いてきています(右の写真、3月15日撮影)。

Dsc08675c Dsc08704c  こちらは、九華公園のしだれ桜。野球場の南側の道沿いにあります。これも、余り気にしていなかったのですが、すでに5~6輪ほど咲いていました。あちこちよく見て歩いているようで、ボーッとしているのかも知れません。

Dsc08487c_20230316150001  九華公園のソメイヨシノで毎年最も早く咲き始めるのは、本丸跡の藤棚の西側の木です。今日の様子は、左の写真のようでした。今日、明日に咲くことはないでしょうが、間もなく開花すると思われます。

Dsc07753c_20230316145901  さて、散歩の始めに戻って。ツクシ。先日、バロー桑名東店近くで見つけ、諸戸氏庭園のところでは見なくなったと書きましたが(2023年3月12日:今シーズン初のヒバリ)、ありました。諸戸氏庭園前の桜並木のある土手の北側です。この土手のあちこちに生えていました。

Dsc07772c Dsc07862c  住吉水門の内側には、オオバンが1羽と、ヒドリガモのペアが1組。揖斐川には今日もシラウオ漁の漁船が2組出ていて、水鳥はいません。船津屋さんの裏手でホオジロのオス。なんだか幼いような感じもしますが、さえずっていました。

Dsc07928c_20230316150001  七里の渡し跡では、オカヨシガモのペアが1組。左の写真はオス。メスは上手く撮れず。ほかにはオオバンが1羽とヒドリガモが1ペア、コガモが1ペア。三の丸公園からは、ウグイスのさえずりが聞こえてきましたが、まだまだ修行が必要です。

Dsc08029cDsc08038c_20230316150001 柿安コミュニティパーク西の堀には、コガモのオスが1羽とオオバンが2羽、ヒドリガモが1ペア。ホシハジロのメスも1羽。

Dsc08058c  九華公園には今日も8時40分頃到着。ゴイサギたちがいるか見に行こうと思った途端、鎮国守国神社の社務所裏の木やその周囲から、ゴイサギ2羽とホシゴイ3羽が次々と飛び出て来ました。ウ~ン、ずっと見ているのですが、行動パターンがよく分かりませんねぇ。社務所裏の堀には、コガモのオスが1羽、メスが2羽とカモたち。

Dsc08131c_20230316150001 Dsc08193c_20230316150001  奥平屋敷跡では、時間が遅いと鳥はあまりいません。やはり8時頃に来て観察した方が良いのです。写真を撮れたのは、ハクセキレイとメジロですが、これらのほかにシロハラ、ジョウビタキのオス、カワラヒワ、ツグミ。写真を撮れなかったのは、一瞬登場してすぐどこかに行ってしまったから。

Dsc08268cDsc08309c_20230316150001  二の丸跡では、ツグミとカワラヒワ。カワラヒワはこのところ、浴、また、公園内のあちこちで見ます。繁殖していると思うのですが、巣がどこにあるか見たことはありません。カワラヒワの巣と思われるものが落ちているのは、何度か目にしました。

Dsc08527c_20230316150001  鎮国守国神社の豊後梅、花はほとんど散ってしまっていますが、今日はそこにヤマガラが2羽来ていました。

Dsc08286c Dsc08441c  カモは今日は、77羽。キンクロハジロが53羽(左の写真はオス)、ハシビロガモが18羽(右の写真)、ヒドリガモが2ペア、ホシハジロが1ペア。

Dsc08382c_20230316150001  カンムリカイツブリは今日もいました。貝塚公園でも、ツグミ、ヤマガラ、シロハラを見たのですが、ほんの一瞬でやはり写真は撮れず。

Dsc08899c_20230316150101 Dsc08939c  寺町商店街の河津桜、花を見に行ったのではなく、「河津桜にメジロ」を狙って行きました。今日もヒヨドリがいて、メジロたちはそれを避けるように、桜の木の奥で蜜を吸っていました。一応撮れたものの、証拠写真ですねぇ(苦笑)。

Dsc08842cDsc08855c_20230316150101  こちらは、「河津桜にスズメ」。メジロは、舌の先が筆のようになっていて蜜が吸いやすい構造をしていますが、スズメはそうなっていません。スズメは花の根元を折って蜜を吸い、花を捨てます。スズメがいたので、その証拠を押さえようと思ったのですが、ちょっと中途半端な結果に終わりました。

2023年3月15日 (水)

モンシロチョウを初見、カワラヒワは巣材を運ぶ……桑名市博物館で春季企画展「浮世絵Bon voyage!」を楽しむ

Dsc07387c  今日も好天で、気温が上がり、散歩日和です。最高気温は18.8℃。朝、家事を済ませ散歩に出たのは8時20分。いつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園から、今日は桑名市博物館へ。「春季企画展『浮世絵Bon voyage!』」を見て、京町、寺町を通って帰宅。5.2㎞。

Dsc07514c_20230315145201  今日は、貝塚公園でモンシロチョウを見かけました。モンシロチョウの初見は、これまで記録していませんので比較はできませんが、主観的には「早いな」と思います。昼間は上着が要らないくらいの暖かさで、名古屋でもソメイヨシノが開花しそうといいますから、当然かも知れません。

Dsc07256c  もう1つは、カワラヒワが巣材にするのでしょうが、羽毛をくわえていました。カワラヒワたちは、このところペアで行動しているところをよく見ていましたが、いよいよ巣作り開始ということでしょう。

Dsc06833c_20230315145201  さて、散歩の初めから。七里の渡し跡まで、これという鳥は見ません。揖斐川にも今日は、何も見えませんでした。七里の渡し跡で、ヒドリガモのオスが1羽、メスが2羽、岸壁に着いた藻を懸命に食べていました。

Dsc06948c_20230315145201  九華公園に着いたのは、8時40分頃。北門を入ったところの堀にはコガモのペアが1組。奥平屋敷跡では、ウグイスが鳴いていたのですが、まだ地鳴き。ジョウビタキのオス、ツグミ、シロハラなどを見たものの、写真は撮れず。撮れたのは、カワラヒワのみ。ハシボソガラスは、20分ほどの間に1回、1羽が来たのですが、とくに何をするというわけでもなさそうでした。

Dsc07147c_20230315145201 Dsc07117c_20230315145201  鎮国守国神社の境内でヤマガラ、コゲラ、シジュウカラ、メジロの混群を見たのですが、撮れたのはコゲラと、不完全な「ウメジロウ」のみ。鳥見については、今日は余り恵まれていない気がします(微苦笑)。

Dsc07372c  本丸跡では、シメ。最近は、エノキの下ではなく、辰巳櫓跡に近いあたりによくいます。

Dsc07009c Dsc07492c_20230315145201  カモは今日は、58羽。キンクロハジロは40羽、ハシビロガモが12羽、ホシハジロはオスのみ2羽、ヒドリガモは2ペア。

Dsc07404c_20230315145201  カンムリカイツブリは今日もいました。すっかり馴染んでいます。

Dsc06911c Dsc06957c  公園内某所のコゲラの巣作り現場、今日はコゲラは来ていません。穴は少し深くなったような気がします。カワウの巣には、カワウがいますが、私が見たときには、身繕いをしていました。

Dsc07584c Dsc07637c  貝塚公園では、シロハラのみ。たくさんいたツグミは、今日はまったく見られません。内堀公園ではスズメしかいませんでしたが、次へ行こうと思ったときに、ジョウビタキのオスが登場。

Dsc07646c  こちらは桑名市博物館。3月11日(土)から4月9日(日)まで、「春季企画展『浮世絵Bon voyage!』」が開催されています。春という旅立ちの季節に合わせ、旅や船出をテーマに館蔵の浮世絵作品を紹介するという趣旨の企画です。桑名は、東海道五十三次の宿駅として栄えましたが、七里の渡しや名物の焼蛤は、「名所絵」や「役者絵」といった浮世絵で何度も取り上げられています。

Dsc07685c  また、湯川周麿(ゆかわちかまろ)は、『東海道名所之内 桑名蜃気楼』を描いています(これも展示されています)。かつて、伊勢湾は蜃気楼(しんきろう)の名所だったそうです。街道浮世絵のうち、桑名・四日市を描いたものの多くに伊勢湾の蜃気楼が採り上げられています。ちなみに、「蜃(しん)」とは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物で、竜の類とする説と、巨大な蛤とする説とがあります。蛤は桑名の名物ですから、それと結びつけて蛤から蜃気楼が出てくる絵が描かれたと思われます。この展覧会にも、「桑名蜃気楼」を描いた浮世絵が2点(記憶では)出ています。七里の渡し跡を描いた浮世絵は、繰り返し見ていますので、個人的には蛤から蜃気楼が出てくる絵を興味深く見てきました。ちなみに、今でも伊勢湾では条件が合えば、蜃気楼が見えるそうです(こちら)。

Dsc07654c_20230315145101  桑名市博物館の展覧会では1回ロビーに、毎回1点だけ撮影が認められている展示品があります。今回は、初代森有節(1808~1882)の「有節萬古 舶来草花模様菓子鉢」です。海外から日本にもたらされた草花が描かれたもの。オランダ語で花の名前が記されていますが、西洋文化を意識して焼き物のデザインに取り入れたと考えられるという説明がついています。なお、2階展示室では、特集陳列として、「陶芸乱舞2―萬古焼編―」と、「刀剣セレクションV」があわせて開催されています。前者では、沼波弄山や森有節の萬古焼が、後者では、江戸時代に活躍した刀工たちの作品がそれぞれ展示されています。

Dsc07703c Dsc07728c  帰り道にはまたまた寺町商店街の河津桜を眺めてきましたが、今日もヒヨドリはいたものの、メジロはいません。昨日と同じく、近所のお宅の庭木にメジロは「避難」していました。住吉入江沿いにあるお宅では、モクレン(シモクレン)が咲いてきました。

2023年3月14日 (火)

ツバメ見参!……ようやくサギソウの株分けを完了

Dsc06084c  今日はよく晴れて、風も弱く、最高気温は16.7℃ですが暖かくなりました。九華公園の奥平屋敷跡で鳥見をしているとき、上空を旋回する鳥がいました。よく見ると、ツバメです。毎年、3月中旬には見ますが、今年もいよいよツバメがやって来ました。今日見たのは、2羽。そのうち少しずつ増えてくるでしょう。

Dsc06751c  さて、散歩は、いつも通り7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、常信寺、寺町と5.8㎞を回ってきました。3時間コース。散歩日和で、気持ちよく歩けます。

Dsc05491c_20230314152901 Dsc05638c_20230314153601  揖斐川には、カンムリカイツブリが2羽ほど。一時期は、ヒドリガモやオオバン、キンクロハジロも見ましたが、今日はカンムリカイツブリのほかには、三の丸水門あたりでヒドリガモ数羽を見たのみ。柿安コミュニティパーク西の堀、今日はオオバンが1羽いただけ。

Dsc05675c  九華公園に行く前に中橋をチェックしてきました。ここの北、南にしばらく前、ゴイサギやホシゴイがたくさん集まっていました。最近見ていませんでしたので、どうなっているか見てきたのですが、北側の木などにはまったくいません。南側の念仏宗の施設の方の木にホシゴイが1羽いたのみでした。

Dsc05709c  九華公園の北門を入ったところで1羽の鳥がやって来ました。ヒヨドリにしてはややふくよか。イソヒヨドリのメスです。オスは先週半ば、七里の渡し跡でチラッと見ました。久しぶりです。

Dsc05741c  北門近くの堀には、今日もコガモが2組。ほかには、ハシビロガモのオスや、ホシハジロのメス、キンクロハジロのメスも1羽ずついました。鎮国守国神社の社務所裏の木には、今日はゴイサギ、ホシゴイはいません。昨日、10羽ほど飛び立ってどこかに行ったのでしょうか。

Dsc06021c_20230314152901 Dsc05969c  奥平屋敷跡では、ほぼいつものメンバーが出て来ました。ハクセキレイは、虫のようなものをくわえています。シメは、当初鳴き声だけで姿は見せなかったのですが、30分以上待って登場。

Dsc06052c  ツグミは、2羽いました。ハシボソガラスは、2羽がやって来て1羽が巣にしばらく座って、もう1羽は近くの松の木のてっぺんであたりを窺っていました。卵でも産むのかと思ったのですが、10数分で2羽ともどこかへ行ってしまいました。何をしていたのか?? ほかに来たのは、ドバト、ヒヨドリ、カワラヒワ、メジロ。今日は、シロハラ、ジョウビタキのオスは来ていません。

Dsc06312c Dsc06364c  本丸跡の花菖蒲園のところで、ジョウビタキのオスと、カワラヒワのペア。ちょっと明るすぎるところ。カワラヒワは、巣材でも集めるのかと思ったものの、二の丸跡方面へ飛び去っていきました。

Dsc06388c_20230314152801 Dsc06419c  コサギは、初めは辰巳櫓跡の松の木にいたのですが、揖斐川からの導水路のところへ移動。今日は、川から水を入れていましたので、餌を採ろうとしていたようです。その近くでもハクセキレイ。

Dsc06171c_20230314152801 Dsc05929c_20230314152901  カンムリカイツブリは、今日も来ていました。カモは66羽。ヒドリガモが2ペア、戻ってきました。キンクロハジロは50羽、ハシビロガモは10羽、ホシハジロはオス1羽、メス1羽(一緒に行動してはいませんから、ペアではないかも)。

Dsc05856c_20230314152901 Dsc05854c_20230314152901  九華公園内某所のコゲラの巣作り現場。今日は、私が見に行ったときに仕事をしていました。毎日、ズーッと根を詰めて巣穴を掘っているわけではありません。今日は2羽で来て、途中で交代。ほかの写真で見ると、これらの2枚はオスでした。

Dsc06516c_20230314152801  貝塚公園ではツグミ1羽と、シロハラ1羽(左の写真)。ほかにメジロ、カワラヒワ、ヒヨドリ。割と静かでした。九華公園で会った散歩友達のWさんは、今朝8時前、ここでウグイスがさえずっていたといっておられました。ただし、「まだまだ下手くそで、コケそうだった」とか。

Dsc06575c_20230314152801 Dsc06704c  性懲りもなく、寺町商店街の河津桜にメジロが来ていないか、今日もまた見に行ってしまいました(苦笑)。しかし、やはりというか、案の定というか、ヒヨドリばかり。スズメもいません。メジロは1羽をチラッと見ただけ。近くのお宅の庭木には、メジロがいましたが、ヒヨドリがいると出て来ません。

Dsc05538c Dsc05607c  陽気につられて、あちこちで花も見てきました。ユキヤナギは、船津屋さんの裏の土手に咲いています。右の写真は、ホトケノザ。これは、住吉神社の近くにて。以前は、諸戸氏庭園前のどてにもたくさんあったのですが、昨秋、草刈りが行われてから見なくなりました。

Dsc06476c  九華公園には桜の木が450本ほどあるといわれます(ただし、老木も多く、植え替えをしていく必要があると思います)。場所や木によって異なりますが、日当たりの良いところでは、つぼみがこの写真のように膨らんできています。

Dsc06641c_20230314152801 Dsc06665c_20230314152801  常信寺では、サンシュユ(左の写真)とミツマタ。ミツマタの花はようやくかなり咲いてきました。例年より遅い気がします。黄色はビタミンカラーで、元気が出るそうですが、確かにそんな気がします。

Dscn5827c  ところで、午後からはようやくサギソウの株分けを行いました。すでに芽が出て来てしまって、気になっていたのですが、水苔を入手するのに手間取っていました。昨シーズン、冬越しに失敗しましたので、去年5月、ネット通販で5鉢を買いました(2022年5月11日:2週間ぶりの江戸橋での仕事……サギソウが届きました)。購入したものは、1鉢に2株ずつ植わっていましたが、そこから大小取り混ぜて16株となっていました。

Dscn5835c Dscn5839c  手持ちの植木鉢が6鉢でしたので、それらに分けて植えました。これでたぶん大丈夫だと思います。水やりと、日当たりに気をつけ、今年もサギソウをぜひとも咲かせたいと思っています。肥料はやり過ぎない方が良いようです。

2023年3月13日 (月)

雨上がり散歩は、コガモとツグミ

Dsc04454c_20230313154301  朝5時過ぎには、一時、まさにバケツをひっくり返したような強い雨が降りました。その後、9時前くらいまで雨。最高気温を朝3時半頃に記録し(15.6℃)、日中は、気温は下がっています。雨が上がるのを待って、9時過ぎから散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と4.8㎞。

Dsc04499c Dsc04473c_20230313154301  住吉水門の内側では、ハクセキレイのオス。前に九華公園で見ていた、あの黒っぽいハクセキレイに似ている気がします。浮桟橋の下にオオバン1羽。

Dsc04541c_20230313154301 Dsc04699c  船津屋さんの裏手には、いつものツグミ(個体弁別はできませんが、たぶんそうでしょう)。七里の渡し跡には、まずはコガモのペアが1組。

Dsc04712c_20230313154301 Dsc04720c_20230313154301  さらに、久しぶりにオカヨシガモのペアも来ていました。オカヨシガモなど、あまり見られないカモに出会うと嬉しくなります。

Dsc04752c Dsc04773c_20230313154301  柿安コミュニティパーク西の堀にも、コガモ。合計9羽。堀にいたのは2羽。7羽は、北側の石垣の上に上がって、お休み中。

Dsc04780c_20230313154301  さらに、ホシハジロのオスも1羽。これまで、七里の渡し跡や、三の丸水門あたりでは、ヒドリガモをよく見ていましたが、先週くらいから減った感じがします。

Dsc04839c  九華公園について、驚きました。写真は撮れませんでしたが、相撲場周囲の木々や、鎮国守国神社の社務所裏の木からゴイサギ、ホシゴイが10羽ほど、次々に飛び立ったのです。なかには木の枝をくわえているように見えたものもいました。まさかこのあたりでコロニーはつくらないと思うのですが、念のため、中橋の集合場所もまた見てきます。残ったのは、写真のホシゴイ1羽と、もう1羽のゴイサギ。

Dsc04823c Dsc04831c  北門の堀にも、コガモ。今日は、コガモ・デーかも? ここにはコガモのペアが1組でした。

Dsc04975c_20230313154301 Dsc05005c_20230313154301  奥平屋敷跡では、ヤマガラ、コゲラ、シジュウカラの混群。ちょっと撮影しにくいところで難儀しましたが、撮れたのは証拠写真。

Dsc05203c_20230313154201  本丸跡ではシメ。ジョウビタキのオスもやって来たのですが、上手く撮れずじまい。今日は、曇天で難しい。

Dsc04859c_20230313154301 Dsc05069c_20230313154301  カモたち、今日は合計62羽(コガモは除く)。キンクロハジロが44羽、ハシビロガモが15羽、ホシハジロはオスが1羽にメス(左の写真)が2羽。カンムリカイツブリ、今日も来ています。ヒドリガモは見ていません。

Dsc05037c Dsc05052c  公園内某所のコゲラの巣作り現場の写真。変化はないようです。今日いったときに、ここにコゲラはいませんでした。カワウの巣には、カワウが2羽ともいましたが、何をしているかは相変わらず良く分からず。

Dsc05049c_20230313154301  奥平屋敷跡の松の木にあるハシボソガラスの巣。今日、私が行ったときには不在。飛来もしていません。

Dsc05306c_20230313154201 Dsc05344c  貝塚公園では、今日もまたツグミを延べ4羽確認。ほかには、シロハラ1羽(右の写真)と、カワラヒワなど。

Dsc05408c  内堀公園では、ジョウビタキがチラッと顔見せ。寒かったので、久々のジョビ・ボール状態。

Dsc05441c_20230313154201  寺町商店街の河津桜、少しずつ葉桜化し始めています。メジロが来ていないか見に行ったのですが、1羽のみ。それもすぐにどこかへ行ってしまい、今日もまたヒヨドリの天下でした。

2023年3月12日 (日)

今シーズン初のヒバリ

Dsc03209c_20230312155601  午前中は曇り、午後は、アメダスのデータには出ていませんが、雨。16時頃には上がっています。18.9℃もあるのですが、日が出ていませんから、何となく寒く感じます。7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、寺町と周り、バロー桑名東店に立ち寄って帰宅。Google Fitでは、5.8㎞と出ていますが、もう少し歩いた気がします。

Dsc03447c  今日はまず、こちらから。ヒバリです。蟠龍櫓脇の高水敷にペアでいました。こちらはオス。ずいぶん久しぶりにこのあたりで見ました。ちょっと落ち着かない態勢ですが、このあと上空に舞い上がって、揚げ雲雀を披露してくれました。私が縄張りにちん入したと思ったのでしょう。

Dsc03268c_20230312155601 Dsc03335c_20230312155601  さて、散歩の初めからといいたいところですが、船津屋さんの裏手まで鳥はほとんどいませんでした。いつものツグミが1羽と、ホオジロのオス。ホオジロは、しばらく見ませんでしたが、船津屋さんの裏に棲み着いているような気がします。

Dsc03394c Dsc03424c_20230312155601  七里の渡し跡には、ヒドリガモが8羽(4ペア)(左の写真)と、オオバンが1羽。蟠龍櫓の方に回って、川口水門の下流側の高水敷を見たら、ヒドリガモがたくさん上陸して草を食べていました。20羽は優に超える数です。春先によく見る光景で、渡っていくのが近いことを感じさせます。

Dsc03588c  柿安コミュニティパーク西の堀には、コガモ3羽が上陸して休んでいたほか、ヒドリガモが1ペアと、オオバンが2羽(左の写真)。

Dsc03601c Dsc03615c_20230312155601  九華公園には8時前に到着。今日も人も鳥も少なく、ちょっと寂しい。北門を入ったところの堀には、今日もコガモが1ペア。このところ、毎日見ます。

Dsc03628c  鎮国守国神社の社務所裏の木には、ゴイサギが1羽。ほかにいないかよく見たのですが、見えませんでした。隠れているかも知れません。

Dsc03788c_20230312155601 Dsc03848c_20230312155601  奥平屋敷跡では、常連さんたちのジョウビタキのオスと、ツグミが1羽ずつ。シロハラやシメもいたのですが、遠かったり、すぐ逃げられたりしてまともな写真は撮れずじまい。メジロやコゲラの鳴き声も聞こえたものの、姿は見えません。ハシボソガラスは、今日もときどき、草木の根のようなものをくわえて、巣作り場所に来ています。ほかにはヒヨドリ、カワラヒワを少し見たくらいで、やはり日曜の九華公園は、鳥が少ないのです。

Dsc03709c  公園内某所にあるコゲラの巣作り現場を今日も見てきました。金曜に見たときよりも(2023年3月10日 :今日はツグミ・デー)、穴が深くなっています。この分なら、今年はここで営巣することでしょう。またじっくりと観察することができます。

Dsc03668c_20230312155601 Dsc03695c_20230312155601  カモは、今日は合計45羽。かなり少なめ。ヒドリガモは見られませんでした。キンクロハジロも30羽と少なく、ハシビロガモが14羽と、ホシハジロのオスが1羽。う~ん、もう帰り始めたのでしょうか?? カンムリカイツブリは、今日は見ませんでした。

Dsc03880c_20230312155601  ユリカモメは、短時間だけ、3羽が来ていましたが、すぐにいなくなりました。最近、私が歩いている時間には、ほとんど見なくなっています。

Dsc03949c Dsc03977c_20230312155601  貝塚公園では、ツグミを延べ4羽見ました。場所が離れていましたので、たぶんこれが実数。シロハラは、1羽。

Dsc04096c  さらにシメも貝塚公園では久しぶりに見ました。木に隠れて近づいたら、けっこう近くまで行けました。

Dsc04213c_20230312155501  内堀公園でも、ツグミ1羽。ほかにはカワラヒワ、スズメくらいでした。今日はジョウビタキのオスはいません。

Dsc04352c  寺町商店街の河津桜を見て回ったのですが、メジロは3~4羽で、ヒヨドリが幅をきかせていました。困ったものだなと思うのですが、こればかりはコントロールできません。「河津桜にメジロ」は、この1枚をかろうじて撮りました。

Dsc04414c_20230312155501  寺町からの帰り道、住吉入江でハクセキレイのオス。そういえば、住吉入江、しばらく前まではヒドリガモ、オオバン、キンクロハジロが来ていましたが、このところサッパリ見なくなりました。今年は、カンムリカイツブリは住吉入江には入ってきていません。

Dsc03906c  九華公園のすぐ近所のお宅で、これはジンチョウゲでしょう。シロバナジンチョウゲと思います。あの特有の甘い香りが辺り一面に漂っていました。毎年、常信寺で見ていたのですが、今年はなくなっています。住吉入江の南の端のお宅にもあったのですが、最近は見なくなっていたので、ちょっと懐かしい。

Dsc04435c  ツクシ。さほど珍しくはありませんが、最近、散歩コースでは見なくなっていました。数年前までは、諸戸氏庭園前の桜並木のある土手にたくさん出たのですが、このところまったく見なくなっていました。これは、バロー桑名東店近くの草地に出ていたもの。たくさんとはいえませんが、それなりの数が生えていました。

Dsc04189c_20230312155501  世間では年度末でお忙しいことでしょうが、私自身は、今週はとくにアポイントはありません。非常勤先は、土曜日に卒業証書授与式が挙行されますが、時節柄、非常勤講師は招待を控えるということです。そろそろ来年度前期の授業の準備に手をつけないといけない時期です。2月、3月は過ぎるのが早いので、要注意です。土曜日は、とある仲間内の宴会を予定で、楽しみ(微笑)。散歩コースのお宅のハクモクレンは満開でした。

2023年3月11日 (土)

20230311勝手にハイキング「四日市旧港から四日市市立博物館へ……『昭和のくらし 昭和のおもちゃ』展で昔を懐かしむ」(一回完結)

230311jryokkaichi  今日もよく晴れて20℃を超え、暖かい日になりました。日当たりを歩いていると、暑いくらいです。予定通り、同級生K氏とともに四日市に行ってきました。当初は、四日市市立博物館で開催中の「昭和のくらし 昭和のおもちゃⅡ」と「四日市代官所跡出土品展」を見て、東海道四日市宿資料館を訪ねようと思っていたのですが、資料館は日曜しか開館していませんでした。そこで、急遽、四日市旧港あたりを回ってから博物館に行くことにした次第。冒頭の画像が今日歩いてきたコース。JR四日市駅から東へ。国道23号線を越えて、四日市港へ。このあたりが、稲葉三右衛門が最初に開発した港で、「四日市旧港」と呼ばれます。大師之寺、納屋運河跡地、末広橋梁、臨港橋を回って、稲葉翁記念公園・波止改築紀念碑・潮吹き堤防を見て、大師寺に立ち寄って、再び23号線を超え、「どうする家康」の思案橋へ。JR四日市駅近くの3つのお寺(得願寺、不動寺、善光寺四日市別院)を回ってから、四日市市立博物館へ。アピタ四日市店でお昼を食べて、近鉄四日市駅から帰宅というコースでした。1回完結の記事です。

Img_1257c_20230311155801  Img_1267c_20230311155801 JR桑名駅を8時3分に発車する伊勢市行きの快速みえ51号に乗車。JR四日市駅には8時16分着。¥240と安い! このあたり、昔は栄えたのですが、今は残念ながら往時の賑わいはありません。四日市駅から北へ少し行き、右折して中納屋町の交差点で国道23号線を越えます。このあたりの地名は、蔵町、納屋町で、昔は湊の蔵や納屋が並んでいたのではないかと思わせます。

Img_1291c_20230311155801 Img_1282c_20230311155801  スタートして1㎞足らずで、金剛宝閣大師之寺(こんごうほうかく だいしのてら)。高野山真言宗の寺です。明治30(1897)年に隆道和尚が説教所として開きました。四国八十八ヶ所霊場のお砂が堂内に集められていて、毎年4月29日にお参りする法要があります。三重四国八十八ヶ所の第八番札所でもあります。以前、JRさわやかウォーキングでこの近くを通って、気になっていたお寺です。

Img_1295c_20230311155801  大師之寺から南西にかけて納屋防災緑地が広がっています。ここはもとは、納屋運河でした。四日市港は、明治初年に稲葉三右衛門翁の手により修築され、近代港湾への基礎が築かれたのですが、その後、旧港だけでは船舶の入港に応じきれないため新港の開削が計画され、昭和11(1936)年に完成しました。その中で昌栄町から北納屋町に通じる納屋運河が誕生し、作業船や小型漁船の停泊地として、また釣り人の姿など見られ、岸辺の人々の憩いの場でもあったといいます。しかし、昭和27(1952)年頃より臨海工業地帯の急激な発展により転換期を迎え、運河の使命も終わり、昭和55(1970)年度から2か年で納屋防災緑地として整備されたのです。この納屋防災緑地の南端、昌栄橋の北の袂に稲葉三右衛門の銅像があったそうですが、戦時に供出されています。跡地にはそれを示すものはありません。

Img_1327c_20230311155801 Img_1351c_20230311155801  昌栄橋を渡って、倉庫地帯を進むとJR貨物の構外側線に行き当たります。これはJR関西線四日市駅から四日市港にいたる貨物専用線で、三岐鉄道三岐線東藤原駅からJR富田駅、四日市駅を経由して四日市港の太平洋セメントに石灰などを運ぶ貨物列車が通ります。この貨物船が千歳運河を渡るところに末広橋梁が架かっています。昭和6(1931)年に完成した日本最古の鉄道用可動橋。全長58m、幅4m、中央の桁部分16.6mを橋脚上に立つ高さ15.6mの鉄塔頂部からワイヤで巻きとり、80度に跳ね上がります。貨物列車が通るときには桁が下げられます。前回訪ねたときには、貨物列車が通る様子を見ています(2019年11月30日:20191130JRさわやかウォーキング「JR貨物四日市駅コンテナ基地と旧みなとまちめぐり」へ(完))。また、その時撮ったJR貨物のディーゼル機関車のレッドベアが、港に向かって通過していく動画(こちら)と、末広橋梁が跳ね上がる動画(ここ)をYouTubeに載せてあります。

Img_1369c_20230311155801 Img_1376c_20230311155801  末広橋梁の南にある臨港橋も可動橋です。船舶が通過するとき、油圧ジャッキで橋梁が70度ほどに押し上げられて開きます。左の写真に写っている部分が可動部分。昭和6(1931)年にかけられ、現在の橋は、平成3(1991)に完成した3代目。端の両端には鉄道の踏切のように、遮断機と警報器があります。臨港橋が上がったようすも以前見ています(2019年11月30日:20191130JRさわやかウォーキング「JR貨物四日市駅コンテナ基地と旧みなとまちめぐり」へ(完)、2018年11月24日:20181124JRさわやかウォーキング四日市「日本最古の鉄道可動橋と四日市旧港まちあるきウォーキング」へ……四日市旧港で桑名城の石垣の石を使った場所を確認【地図を付記(11/26)】)。2018年11月の時の方が、いろいろなところから写真がきれいに撮れています。

Img_1408c_20230311155801  臨港橋を渡って千歳運河の東川を北上します。このあたりも工場や倉庫が建ち並んでいます。千戈(ちとせ)橋を渡ると、運河沿いに遊歩道(プロムナード)が整備されています。ここを通って、稲葉翁記念公園に向かいます。広々としていて、水があり、気持ちの良い空間です。水はかなりきれいでした。

Img_1419c_20230311155801 Img_1424c_20230311155801  稲葉翁記念公園には9時50分頃到着。4㎞弱を歩いてきました。四日市港の近代化の礎を築いた稲葉三右衛門を偲ぶ公園で、左の写真は、「稲葉三右衛門君彰功碑」。明治30年(1897)に建てられました。この向かいに、潮吹き堤防があります。明治時代に作られた独特の仕組みを持つ防波堤で、国の重要文化財にも指定されています。あのヨハニス・デ・レーケの計画案によるものと言われており、工事は三河の左官職人であった服部長七が請け負いました。明治26年(1893)に築かれています。

Img_1461c  公園内には、この潮吹き堤防のレプリカがあります。これは、実際に動いて、潮吹き堤防の働きが見て分かるという優れもの。

Img_1436c_20230311155801 Img_1432c_20230311155801  公園の傍らには、波止(なみどめ)改築紀念碑が建っています。防波堤改築を記念して明治27年(1894)に作られた碑です。この紀念碑の先に突堤が伸びています。この突堤の基礎部分には、旧桑名城の石垣の石が使われています(2018年11月24日:20181124JRさわやかウォーキング四日市「日本最古の鉄道可動橋と四日市旧港まちあるきウォーキング」へ……四日市旧港で桑名城の石垣の石を使った場所を確認【地図を付記(11/26)】)。同級生K氏は、ここが確認したいといっていたのです。今日は、かなり潮が引いていたものの、もちろんどこのどの石が桑名城の石垣の石だったかを知るすべはありません。

Img_1503c_20230311155801 Img_1507c_20230311155801  ここから市街地の方へ戻ります。逢来橋を渡り、国道23号線を再び渡る前に大師寺。高野山真言宗の寺。今日、最初に訪ねたのは「大師之寺」で、こことは別。この大師寺は、天保年間(1830~1844年)に四日市市北納屋町に住む人々が弘法大師像を勧請して、一宇の堂を建立したのに始まります。四日市における真言宗最初の道場でした。当時より、海上安全・家内安全を祈り、弘法大師の加護により、安穏の日々を送って来たと伝えられています。

Img_1520c_20230311155901 Img_1529c_20230311155901  国道23号線を超え、浜町と蔵町との間に思案橋。「思案橋」という名前の橋は各地にありますが、ここは「どうする家康」に関わる橋があったところ。国道164号を挟んで両側の歩道に復元された橋が設置されています。古くは勧進橋とも呼ばれ、幅14間の水路を跨ぐ水門でした。徳川家康は本能寺の変を避け、堺より浜松に向かう途上、ここより海路を進むか、陸路を進むかを思案したとされます。結果、当地の廻船問屋の協力を得て、海路を採ったというのです。この伝承を元に、思案橋と呼ばれることになりました。家康は、この功を称えて、現在の四日市一帯を天領としたとされます。道路拡張などの結果、現在、川は流れていないものの、昭和62(1987)年に橋を模したモニュメントが復元設置されました。昔は、この近くに四日市の湊があったのです。

Img_1534c_20230311155901  JR関西線を超え、新町交差点で左折。すぐに真宗大谷派の得願寺があります。「勢州三重郡柴田 四日市場 得願寺」と掲げられていますが、コンクリート建ての近代的建物。ネットでは詳しい情報は得られませんでしたし、由緒書きなどもありません。

Img_1560c_20230311155901 Img_1542c  続いて、不動寺。ここは珍しく、黄檗宗のお寺。山門が特徴的です。以前、JRさわやかウォーキングのときも(2017年11月25日:どういうわけか、JRさわやかウォーキングへ……~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き)、この山門に惹かれて、立ち寄り先でもなかったのに、見てきたことがあります。かつては、寺近くまで海であり、四日市湊のそばにあったそうです。寛永16(1639)年、揖斐川の大洪水のとき、美濃国高須にある観音寺から不動明王像が流れだし、四日市南納屋の漁師の網にかかったといいます。この地に縁のある仏様だろうと、竜灯松(竜の形をした松に灯明をつけて、灯台代わりにしていたもの)の下にお堂を建立し、祀ったのが始まりと伝わっています。

Img_1578c_20230311155901 Img_1569c_20230311155901  もう一ヶ所、以前から気になっていたのが、こちら。善光寺四日市別院です。明治2(1869)年、三枝樹守道(四日市、浄土宗三重山光運寺第19世)が、市内東部の新開地に教派拡大を目指して「聖覚教院」を新規開設しました。当時、丸池(今の蔵町)にあったので、丸池御坊と呼ばれ親しまれたそうです。明治13(1880)年、信州善光寺より一光三尊善光寺如来の分身仏を奉戴し、明治20(1887)年11月に信州善光寺伊勢国出張所(善光寺四日市別院)となっています。その後、明治41(1908)年、現在の地(四日市市本町)に移転、戒壇巡りのある寺として大正、昭和初期には近郊より多くの参拝者を集めたといいます。第二次大戦の四日市空襲により、堂宇をことごとく焼失しましたが、その後、本堂・庫裡・観音堂を再建しています。

Img_1588c_20230311170601Img_1592c  JR四日市駅前に戻ってきました。駅前のロータリーに、今日の記事で何度も登場した稲葉三右衛門(天保8(1837)~大正3(1914)年)の銅像があります。美濃国出身で明治時代の公共事業家です。四日市で廻船問屋を営んでいたのですが、明治6(1873)年、四日市港の修築に着手しました。工事は困難を極め、しばしば中断したのですが、私財を投じて明治17(1884)年に完成。現在は「旧港」と呼ばれているところ。銅像は最初、納屋運河のほとりにあったのですが、戦争で供出され、昭和31(1956)年11月、ここに再建されています。

Img_1609c_20230311155901 Img_1605c_20230311155901  ここからは四日市市立博物館に向かいます。四日市市役所の前を通り、国道1号線を越え、一昨年歩いた東海道の一部であるスワ前商店街のところから近鉄四日市駅の西へ。さすがにこのあたりに来ると、人がたくさん出ています。

Img_1617c_20230311155901 Img_1620c_20230311155901  四日市市立博物館には、11時20分頃到着。明日まで「昭和のくらし 昭和のおもちゃⅡ」と「四日市代官所跡出土品展」が開催されています。「昭和のくらし 昭和のおもちゃⅡ」展の方は有料。大人一人¥400。

Img_1662c Img_1653c_20230311155901  写真撮影可でしたが、キリがありませんので、そのごく一部を紹介します。昭和のくらしに関しての2枚。これらは、子どもの頃の私たちの生活の様子をよく現しています。と同時に懐かしさを憶える光景です。左の写真は室内の様子。右は、物干しなど、庭の様子。子どもの頃、私の実家でも、こんな感じでした。

Img_1675c_20230311155901  これは昭和の路地の風景。トタン板の壁や、ゴミ箱がいかにも昭和の雰囲気です。ホーロー看板もあちこちにありましたっけ。

Img_1698c_20230311155901 Img_1703c_20230311155901  こちらは「四日市代官所跡出土品展」。四日市は、ほとんどの時代、天領でしたので、代官所が置かれていました。場所は、現在の四日市市北町で、跡地には、現在、市立中部西小学校があります。校門横に石碑と説明板があるのみで、遺構はありません。展示は、常設展示の「時空街道」の中で行われていました。右の写真は、『東海道分間延絵図』の四日市のあたりの部分。四日市代官所跡には、「伊勢参りツアー」のとき、2回訪ねています(2019年3月31日:20190324近鉄ハイキング「昔も今もお伊勢参り~旅2日目~ 東海道、旅人気分で間の宿・富田から四日市宿へ」(その4)……四日市宿中心部(建福寺、四日市陣屋跡、黒川本陣跡、帯屋脇本陣跡、問屋場跡、札の辻)、道標を見て、諏訪神社からゴールの近鉄四日市駅へ(完)、2021年5月13日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その4)……建福寺、四日市陣屋跡、札の辻、本陣跡、問屋場跡、道標、諏訪神社からスワマエ商店街で「完」)。リンク先では、「四日市陣屋跡」として言及しています。

Img_1750c_20230311155901  器など多数展示されていましたが、もっとも気になったのは、こちら(微苦笑)。江戸時代の入れ歯。柘植の木でできているそうです。丹念に細工されていて見事ですが、どのくらい実用性があったかは不明。お歯黒のあともあります。

Img_1765c_20230311155901 Img_1771c_20230311160001  ちなみにここ「時空街道」の展示は、気に入っています。宿場の風景が再現されています。左の写真は、旅籠屋の一シーン。右は宿場の風景。手前に「名物 まんぢう」の看板があります。ここ、季節によっては「焼蛤」の店にモデルチェンジしています。

Img_1783c_20230311160001 Img_1794c_20230311172701  もう一つ気に入っているのが、荷運びの馬。今のサラブレッドではなく、日本の馬ですから、小型。足には、蹄鉄ならぬ馬用の草鞋を履いているのがとても気に入っています。

Img_1795c_20230311160001 Dsc_0575c  四日市市立博物館の展示は、ちょうど正午過ぎに見終えました。隣にあるアピタ四日市店で昼食。桑名のアピタにもある若鯱屋でうどん。若鯱屋といえば、カレーうどんなのですが、あいにく白い服を着ていましたので、五目うどんにしました(¥814)。

Screenshot_20230311135611c  近鉄四日市駅13時10分発の名古屋行き急行に乗車。桑名駅には13時22分着。¥300。帰りにアピタ桑名店によって来ましたので、今日のトータルの距離は、11.8㎞。キョリ測ではかると、現地ではおおよそ7.5㎞ほどを歩きました。歩数は19,433ですから、けっこう歩いたことになります。今回の記事は、1回完結です。

2023年3月10日 (金)

今日はツグミ・デー

Dsc03207c  23.2℃になりました。この春、最高の気温です。散歩をしてきたら、汗をかいてしまったくらい。7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町からバロー桑名東店で100均ショップを覗いてきたら、7.0㎞。

Dsc02430c  拙宅から住吉神社、七里の渡し跡あたりまでは、最近鳥がほとんどいません。揖斐川にはオオバン2羽や、カンムリカイツブリ1羽が見えたくらい。左の写真のツグミは、いつも船津屋さんの裏手の高水敷で見ます。七里の渡し跡で堀の対岸にイソヒヨドリのオスが見えたので、迂回したのですが、目の前で逃げられました(苦笑)。まぁ、こんなもの。

Dsc02559c Dsc02521c  柿安コミュニティパークでもツグミ。西の堀には、オオバンが2羽。2~3日前までは、ここにヒドリガモやコガモがいましたが、いなくなりました。

Dsc02660c_20230310144101 Dsc02578c  九華公園では、鎮国守国神社の社務所裏の木にゴイサギが1羽。写真を撮っていたら、ほかにゴイサギが1羽とホシゴイ1羽とが飛び立って行きました。ゴイサギは、木の枝をくわえているように見えました。相撲場近くの木には、コゲラ2羽がやって来ました。

Dsc02638c Dsc02647c_20230310144101  ゴイサギがいた木の下あたりには、今日もコガモが2ペア。何度か書きましたが、九華公園の堀は、この南に吉之丸堀と二の丸堀とがありますが、そちらにはコガモは行きません。何か理由があるのでしょう。餌の関係なのか、棲み分けなのか。

Dsc02731c_20230310144101 Dsc02832c_20230310144101  奥平屋敷跡では、今日もジョウビタキのオスが登場。このあと小1時間、ここにいたのですが、ときどきやって来ます。ツグミも常連さん。

Dsc02879c_20230310144101  シロハラも必ずいます。ただし、人が現れると姿を消し、しばらくすると出てくるというのを繰り返しています。ほかには、シメも来ましたが、写真は撮れず。ハシボソガラスは、時折何かをくわえて巣にやって来ますが、何をしているのかはよく見えません。巣は、かなりできあがっているようです。ハクセキレイ、カワラヒワも来ています。

Dsc03058c  二の丸跡や、朝日丸跡でもツグミを見ました(写真は撮れていません)ので、今日はツグミ・デーかも知れません。コサギは今日は1羽。いつもの辰巳櫓跡の松の木にいました。

Dsc03001c  カンムリカイツブリは、今日もいました。たまに見かけない日は、私が歩いているところから見えないところにいるような気がします。今日は、吉之丸堀あたりを移動しつつ、ときどき潜っていました。

Dsc02968c_20230310144101 Dsc03018c  カモ、今日は合計51羽。キンクロハジロが27羽と少なめ。ハシビロガモは17羽、ヒドリガモは2ペア、ホシハジロはオス2羽にメス1羽。

Dsc02764c  昨日、コゲラが掘っていた穴は、こんな感じです。さほど高くないところで、営巣するならもう少し高い方が良いのではないかと思います。

Dsc02811c_20230310144101  啓蟄の頃から、カメがたくさん出てくるようになっています。数年前までは、旧アヒル小屋に上がっていくスロープがあって、そこが甲羅干しスポットだったのですが、壊れてしまいました。カメは、健康のために甲羅干しが欠かせないそうですが、その場所を確保するのに苦労しています。

Dsc03011c_20230310150901  九華公園では、今日から、長い冬休みを終えて、シルバ人材センターの方が草刈りなどの作業を再開されました。毎年、12月下旬から3月中旬はお休みなのです。さくらまつりに向けて、お忙しいと思います。

Dsc03155c_20230310144001  貝塚公園ではツグミとシロハラを見たものの、写真は撮れず。内堀公園でもツグミ。ほかにはカワラヒワ、メジロ、スズメ。

Dsc03188c  今日もまた、「河津桜にメジロ」を求めて寺町商店街の河津桜を見てきたのですが、あちこちにヒヨドリが出没して、メジロの姿はまったくなし。ヒヨドリに「来るな!」といい聞かせるわけにもいかず、ガッカリ。河津桜も満開になりましたので、明日、明後日は茶店が出るそうです。

Dsc_0572c  そろそろサギソウの株分けをする季節ですので、100均ショップで鹿沼土と水苔を入手しようと思ったのですが、水苔が品切れでした。サギソウは、去年、ネットショップで5鉢購入していますが、すべて冬越しをし、最近、この写真のように芽が出て来ています。これ、サギソウの芽のような気がして、早く株分けをしないとと思った次第。

 



2023年3月 9日 (木)

コゲラは今年も九華公園で営巣するか?

Dsc01410c_20230309161101  20℃を超えたものの、午後からは薄曇りで何となく肌寒い感じもします。今朝は、家事を済ませて8時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、外堀、吉津屋町、京町、寺町と6.2㎞。時間がやや遅かったためか、鳥も散歩友達も少なく、2時間ほど。

Dsc01419c_20230309161101 Dsc01477c_20230309161101  桑名七里の渡し公園でハクセキレイのオス。最近ここにはあまり鳥はいません。ムクドリやドバト、たまにカワラヒワがいるくらい。公園ができたとき、木が茂ると鳥がたくさん来るかと期待したのですが、木の数はさほど多くはなく、しかも葉っぱが茂るような木は少ないので、無理かも知れません。船津屋さんの裏手の高水敷で、いつものツグミ。

Dsc01552c Dsc01560c  三の丸水門のところを通っていたら、ヒドリガモが20羽以上飛来。ただし、バラバラで絵にはなりません。写真のヒドリガモのペアは、柿安コミュニティパーク西の堀にいたもの。右の写真のハクセキレイのオスは、コミュニティパークにて。

Dsc01574c Dsc01581c_20230309161101  九華公園には8時40分に到着。北門を入ってすぐの堀に、今日はコガモが2ペア。2ペアも一緒に来ているのは、珍しい。ここで散歩友達のYさんに出会って、ビワの木の中にゴイサギがいると教えられたのですが、判別がつかず(苦笑)。

Dsc01614c_20230309161001 Dsc01828c_20230309161001  奥平屋敷跡ではまず、ツグミ。さらに、鳥小屋のところにヤマガラ、シジュウカラ、メジロの混群がいたのですが、それなりに撮れたのは、ヤマガラの写真のみ。

Dsc01915c Dsc01979c_20230309161001  二の丸跡で、ジョウビタキのオス。二の丸跡から見える、辰巳櫓跡の松の木には久しぶりにコサギが2羽来ていました。写真で見る限り、婚姻色は呈していないようです。

Dsc02069c  コサギは、その後、吉之丸堀の東端にある、揖斐川からの導水路のところへ。餌を採ろうと思ったようですが、渡しが見ている間にはうまく行かず。

Dsc02112c  カモ、今日は合計66羽。キンクロハジロが40羽、ハシビロガモが18羽、ヒドリガモ・ホシハジロとも2ペアずつ。カンムリカイツブリは、私がいる間には見られませんでした。

Dsc01741c  そして、九華公園内某所でコゲラを見つけたのですが、写真のように大きめの穴を開けていました。これは餌を採るための穴ではなく、営巣用の穴のサイズ。営巣するのはまだ早い気もしますが、継続観察が必須です。

Dsc02157c Dsc02183c  貝塚公園では、ツグミ。シロハラも飛んだのですが、見失いました。内堀公園では、カワラヒワとメジロ。ほかにはスズメ。今日は、ツグミも、ジョウビタキのオスも来ませんでした。

Dsc02231c_20230309161001 Dsc02252c_20230309161001  寺町商店街の河津桜は、ほぼ満開。メジロが来ていないかすべてを見て回ったのですが、いたのはヒヨドリだけ。ヒヨドリがいるとメジロはやって来ません。

20230304JRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」(その3)……賓日館、御塩殿神社を回って二見浦駅にゴール、伊勢市駅で昼食にて「完」

230304jrwalkingmatsushita2  3月4日のJRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」の本編その3です。ルートマップは、その2。3㎞を過ぎたところに賓日館があります。ここで建物とひな人形(この日、「おひなさまめぐりin二見」が行われており、賓日館はそのメイン会場)を見て、二見浦参道を歩きながら、五十鈴勢語庵、朝日館、二見浦海水浴場を眺め、御潮殿神社へ。ここが最終目的地。その後、JR参宮線二見浦駅を目指します。

Img_0965c Img_0938c_20230307035101  賓日館。国指定重要文化財です。個人的にはここがメインの目的地です。3月5日まで伊勢市二見町では、「おひなさまめぐりin二見」が行われており、賓日館はそのメイン会場といっても良いところですが、私が見たかったのは建物です。賓日館は、明治20(1887)年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として、神宮の崇敬団体・神苑会が建てました。明治天皇の母にあたる英照皇太后のご宿泊に間に合うようにと、明治19(1886)年12月に着工、翌年2月19日に竣工。その後、明治末期から大正初期にかけてと昭和初期の2回の大増改築を重ね、現在の状態となっています。

Img_0915c_20230304181601 Img_0839c_20230307035001  明治24(1891)年7月29日から3週間余り、ご幼少時の大正天皇が避暑や療養、水泳訓練などを兼ねて滞在されたのをはじめ、歴代諸皇族、各界要人が数多く宿泊されました。明治44(1911)年23月には隣接する二見館に払い下げられ、二見館の別館として平成11(1999)年まで宿泊所とされてきました。二見館の廃業後、平成15(2003)年に二見町に寄贈。 賓日館では、建物だけでなく庭園も含めて、当時一流の建築家による品格のある洗練されたデザイン、選び抜かれた材料やそれに応える職人たちの技など、日本の伝統建築の粋を目の当たりにすることができます。

Img_0808v Img_0860c_20230307035001  こちらは大広間。桃山式折上格天井の大広間は120畳敷です。格天井は、格間によって形成された天井で、分割された各区分の格間は、多くの場合、絵画、装飾文様で飾られます。社寺あるいは高級な書院造に用いられます。折上は、 斜の材によって天井を高くするような構造。天井の中央平面が周囲より高くなっています。電灯にはシャンデリアが使われています。本格的な能舞台が設けられていて、現在もコンサート等に利用されているそうです。われわれが訪ねたときは、マジックショーが行われていました。

Img_0811c_20230307035001 Img_0819c_20230307035001  大広間の床の間です。床脇や違い棚もこの右手にあります。床の間の床框螺鈿の輪島塗。天井板の中央には(右の写真)、屋久杉の一枚板が、また、両脇の4枚には欅が使われています。

Img_0873c_20230307035101 Img_0894c_20230308070901  御殿の間です。格式を尊ぶ部屋に用いる二重格天井や、輪島塗に螺鈿が装飾された床框のある床の間など創建当時のままに残っています。神宮の紋である花菱紋の装飾がいたるところに見られました。皇族方が利用され、広い庭園と二見浦が一望できる部屋です。

Img_0738c_20230308145501 Img_0753c_20230304181601  ところで、この日、夫婦岩表参道あたりでは「おひなさまめぐりin二見」というイベントが行われていて、賓日館はそのメイン会場という感じでした。実にたくさんのひな人形が飾られていました。江戸時代のものから、種々様々です。

Img_0883c  こちらは、御殿の間に飾られていた「大正天皇おひな様」。説明には、結婚式が神前で行われるようになったのは、明治33(1900)年の大正天皇のご成婚が初めてといわれること、また、大正天皇は、即位の礼の際、西洋にならって向かって左にお立ちになり、昭和天皇も同様に並ばれたこと、これらの写真が出回るようにあって、ひな人形の並び方も今のように、男びなが向かって左に変わったこと画家枯れていました。

Img_0765c_20230307034901Img_0761c_20230304181601    私の興味を引いたのは、創作プレ展示「懐かしの修学旅行」でした。二見浦は伊勢神宮に参拝する小学校の修学旅行の宿泊地として、いわば「修学旅行のメッカ」となっていました。昭和30年代の修学旅行を再現しようというのが、この展示。左の写真は、子どもたちが入浴、夕食後買い物に出かけた様子を、また、右の写真は、宿に戻って宿泊する大広間で「枕投げ」をして遊ぶ様子が再現されています。このほか、翌朝早く起きて、夫婦岩から日の出を見学するシーンもありました。

Img_0955c_20230307035201 Img_0997c_20230307035201  賓日館を割と丁寧に見て回ったため、50分近く滞在していました。見終えて出て来たのは、12時25分頃。右は、この日のチケット。¥400でしたが、JRさわやかウォーキング割引のお陰で¥360。

Img_0982c_20230307035201  賓日館の門前に「二見浦浴潮場石」が建っています。「皇大神が俗界に降りて、太陽の光が夜明けを告げる。この二見浦の海潮に浸ると、神の恩恵を得た波が打ち寄せ、医療効果、治癒効果がある」という内容が刻まれています。書いたのは、時の衛生局長長与専斎(天保(1838)~明治35(1902)年)。肥前国大村藩出身の蘭方医。緒方洪庵の適塾で学び、衛生局の初代局長になっています。「衛生」ということばも、長与が初めて用いたといいます。明治15(1882)年10月、長与により禊場であった立石浜(夫婦岩付近の浜)に日本初の国指定海水浴場が開設されたのです。当寺の海水浴は、浴活といい、医療が目的でした。波が強く皮膚を摩擦するので、体に良いと考えられたのだそうです。その後浴活客が増加したため、明治17(1884)年、海水浴場は旧二見館前の砂浜に移設されています。こうした海水浴場開設を記念して、明治18(1885)年4月にこの石碑が建てられています。

Img_1004c Img_1008c_20230307035201  賓日館からさらに西に、表参道を歩いて行きます。左の写真は少し進んだところから、賓日館・夫婦岩の方を振り返った写真。右は、立ち寄り先になっていた五十鈴勢語庵。二見の海から汲み上げて作られた塩を使った「二見浦 岩戸の塩ようかん」のお店ですが、パスしてきました。

Img_1045c_20230307035201 Img_1033c_20230307035201  続いて朝日館。立ち寄り先ではなく、コースマップに載っていたので、気にして見てきたのです。中国の清王朝のラスト・エンペラー溥儀や、昭和天皇もお泊りになったという、創業300年の旅館です。部屋からは、二見浦の絶景がよく見えそうです。

Img_1053c_20230307035201 Img_1060c_20230307035201  朝日館を過ぎ、スタートから4㎞前後のところが、現在の二見浦海水浴場です。まさに白砂青松の美しい景色。いささか余談ですが、この手前にJR東海の職員の方が、右の写真のような顔出しパネルを設定して、「写真、撮りますよ」と呼びかけておられました。丁重に辞退してきたのですが、撮ってくれば良かったか??

Img_1138c_20230307035301  二見中学校の西側を通って、最終の目的地へ。二見中学校は、中日から楽天で活躍した小山伸一郎さんや、ソフトバンクにいた江川智晃さんといった野球選手の母校です。

Img_1119c_20230304181601 Img_1083c_20230304181601  御塩殿神社(みしおどのじんじゃ)が、この日の最終目的地。御塩の神様である御塩殿鎮守神(みしおどののまもりのかみ)が御祭神です。ご祭神は、塩筒翁(しおつつおきな)/塩土翁(しおづちのおじ)という説もあるようです。伊勢神宮内宮の所管社で、神宮の祭典で使用する堅塩(かたしお/きたし)を作るところです。具体的な創建時期は不明ですが、延暦23(804)年の『延暦儀式帳』に御塩殿と御塩焼殿が記されているといいます。

Img_1098c_20230304181601  こちらは、本殿の背後にある御塩焼所と御塩汲入所。御塩のもとになる高濃度の塩水は、御塩殿神社域内の御塩焼所で煮つめて荒塩となり、御塩殿で型に入れて焼き固められます。毎年10月には御塩殿祭が行われています。あとで知ったのですが、この日から3月の御塩焼固が始まったそうです(こちら)。そういえば、拝殿の奥に堅塩が20個ほど並べられていました。ちなみに、塩田である「御塩浜」は神社の境外の二見町西にあります(こちら)。

Img_1113c_20230307035301  本殿に向かって左にも小さい建物がありました。この御塩殿神社も、確か20年ごとに遷宮が行われますので、古殿地かと思ったのですが、写真で向かって左にある建物は御塩殿のようです(こちら)(向かって右は、本殿・拝殿)。

Img_1135c_20230307035301 Img_1127c_20230307035301  御塩殿神社の前に、大きな松の木があります。何か由緒があるのかと思ったのですが、松の木自体には由来はなさそうで、その根元に鴨長明の歌碑がありました。平安~鎌倉期の歌人・鴨長明が、文治2(1186)年頃に御潮殿神社を訪れて、次の歌を詠んだとされています。「二見潟 神さびたてる 御塩殿 幾千代みちぬ 松かげにして」

Img_1150c_20230307035301 Img_1153c_20230307035301  御塩殿神社からゴールのJR参宮線二見浦駅までは1㎞あまり。途中からは、朝日館のところから来る二見浦表参道を通ります。昔は、賑わったとおりだろうと思います。赤福の店もありますし、御福餅の本店もここにあります。

Img_1167c_20230307035301  ゴールまでにもう一ヶ所、立ち寄り先が指定されていました。旭家酒素饅頭製造本舗です。酒素饅頭といえば、閉店してしまいましたが、名古屋の納屋橋饅頭や、桑名のとらや饅頭と同じ。ここも、失礼ながらパス。

Img_1175c_20230307035401 Img_1184c_20230304181601  JR参宮線二見浦駅に向かいます。ゴールには、13時5分を過ぎた頃に到着。変わった形の駅舎ですが、これは夫婦岩をモチーフにしたもので、平成5(1993)年に建て替えられました。「二見浦」は、地名としては「ふたみがうら」ですが、駅名は「ふたみのうらえき」と読みます。

Img_1195c_20230307035501 Img_1180c_20230304181601  恒例のゴール受付です。最近、参加ポイント付与は、スマホで会員番号を提示し、それを読みとってもらうことで手続き完了。ゴール看板も、いつも通り、撮影。日付と駅名が変わるだけですが、それでも記念になります。

Img_1199c_20230304181601   幸い、13時15分発の快速みえ14号名古屋行きがありました。これに乗って、伊勢市駅まで。伊勢市駅で外宮参道にある店で昼食を摂ることにしたのです。二見浦駅から伊勢市駅までは、¥210。ホームには行列があったのですが、空いていて座れました。このまま桑名まで行っても良いのですが、¥1,860もかかりますし、桑名駅に着く14時38分まで昼ご飯がお預けになってしまいます。

Img_1206c_20230304181601 Dsc_0553c  伊勢市駅で降りて、外宮参道へ。伊勢うどんを食べようということで、「じろべえ」さんへ。テキトーに入ったお店でしたが、これが大当たり。ここはメニューが伊勢うどんとビールしかないというところ。かなりのこだわりがあるようで、隠れた人気スポットのようでした。帰ってから調べたところでは、伊勢うどん専門店は、伊勢でも珍しいそうです。メニューに「めかぶいり」があったのですが、女将さんは鳥羽の答志島のご出身とか。左の写真は、食べ終えて外に出て来たときのもの。4人の方が外で待っていました。私は、今日は「月見伊勢うどん(¥650)」をチョイス。ここの伊勢うどんは、なかなかのもので大満足。

 Img_1202c_20230304181701 伊勢市駅に戻り、またもや近鉄で、14時12分発の伊勢中川行き普通に乗車。松阪駅に14時40分着。ここで、松阪駅始発(14時54分)の名古屋行き急行に乗って桑名まで。桑名駅には16時3分着。¥1,220。一昨年の伊勢参りツアーのときと同じで、伊勢まで行くと、ウォーキングも1日かかります。

Screenshot_20230304162520  この日のGoogle Fitのデータ。二見浦で歩いた距離は、キョリ測では6.2㎞でした。これに昼食に歩いた分(0.7㎞ほど)と、自宅から桑名駅往復(2.4㎞ほど)が加わってトータルでは9.5㎞、18,060歩でした。

Img_1225c_20230304181601Img_1236c_20230304181601  これは、受付の時、先着200名まで配られた「蘇民将来の厄除け」。裏には、志摩の海女さんが身につける魔除けである「ドーマン・セーマン」が描かれています。これは、普段からのウォーキングのお守りにちょうど良いと思い、早速使っています。もう一つは、ゴールの二見浦駅で、クイズに全問正答していただいた「JRさわやかウォーキング記念シール」の裏側。賓日館の説明、二見浦駅のモチーフについての説明が書かれています。表面は、二見浦駅の写真です。

2023年3月 8日 (水)

シロハラに大接近

Dsc00499c_20230308140801  暖かくなりましたが、今のところ18.7℃です。今日もまた、いつも通り(微笑)。7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、中央町、寿町と6.9㎞。3時間余り。冒頭の写真は、蟠龍櫓。揖斐川沿いに立っています。広重の「東海道五十三次」の桑名に描かれているのがこの櫓。といっても、これは水門管理所。蟠龍櫓の概観を再現してあります。

Dsc00409c_20230308140801 Dsc00474c  3月に入った頃から、住吉入江、揖斐川では水鳥が少なくなっています。今日は、揖斐川にカンムリカイツブリが2羽ほどいたのですが、遠くて絵になりませんでした。七里の渡し跡のある川口水門のところにある高水敷にヒドリガモが降りたように見えたのですが、蟠龍櫓を回って見に行ったらいませんでした。このあたりまでに見たのは、ツグミ2羽。左の写真は船津屋さんの裏手の高水敷で、右は三の丸公園にて。七里の渡し跡では、今日もコガモが3羽上陸して休んでいました。

Dsc00574c_20230308140801  九華公園では、鎮国守国神社の社務所裏の木を見に行こうとしたら、ゴイサギ2羽とホシゴイ4羽が飛び出してきました。こちらが向こうに気づく前の出来事。その近くの堀に、コガモのペアが1組。相撲場あたりでは、シジュウカラやカワラヒワ。

Dsc00611c Dsc00822c  いつもの奥平屋敷跡で鳥見。今日は、ツグミ以外はほぼ一通り出て来ました。左の写真はジョウビタキのオス。日当たりがちょっと良すぎ。右は、シロハラ。割と神経質で、すぐに姿を消し、しばらく出て来ません。出てくるのは、ここの南西隅のエリアがほとんど。

Dsc00882c  シメ。2羽で追いかけっこをしているところも見ます。ほかには、シジュウカラ、メジロ、ドバト、ハクセキレイなど。ハシボソガラスは、今日は姿は見ませんでした。巣作り作業は毎日行わないのか、それともほぼ完成でもしたのか? よく分かりません。

Dsc00689c Dsc00732c  カワラヒワです。肉眼では、地上に降りて餌を探しているように思ったのですが、違いました。枯れ草のようなものを探して、くわえているようでした。いよいよ巣作りを始めるのかも知れません。

Dsc00897c  神戸櫓跡の松の木にあるカワウの巣の様子。カワウは、巣に就いているようですが、遠くてよく分かりません。しばらくは行く度に気をつけて見ている以外に方法はなさそうです。

Dsc00939c  さて、今日のタイトルの話。鎮国守国神社の境内、鎮国稲荷の参道脇で、シロハラに2m以内に接近して撮った写真がこちら。カメラの焦点距離は210mm、35mm換算ではたぶん570mmくらい。トリミングなしです。正確に書くと、接近していったわけではなく参道を歩き始めてふと見たら、そこにシロハラがいたのです。向こうも驚いたようで、とっさに動けなかったのでしょう。

Dsc01003c_20230308140701 Dsc00974c  カモ、今日は90羽とかなりたくさん。キンクロハジロが67羽(左の写真がオス)、ハシビロガモが16羽、ヒドリガモが2ペア、ホシハジロはオス1羽にメス2羽。ユリカモメは、2羽を見かけたものの、野球場のフェンスに止まっていたのは、1羽のみ。

Dsc00650c_20230308140801  カンムリカイツブリ、今日も来ていました。これでほぼ1ヶ月近くになります。来た野国に帰るまで、九華公園にも毎日姿を見せて欲しいもの。

Dsc01029c Dsc01084c  貝塚公園では、まずはツグミ。そして、モズのオス。ちょっと枝かぶりになってしまいました。

Dsc01253c_20230308140701  さらにシロハラ。このシロハラ、直前に別のところに降りた途端、野良ネコに襲われかけました。危ういところでした。確かに目撃はしましたが、さすがに写真には撮れません。ほかにジョウビタキのメスも見ました。

Dsc01320c_20230308144501  内堀公園では、いつものジョウビタキのオス。だいぶ慣れていて、そっと近寄れば、よほど近くまで行かなければ、ほとんど逃げていきません。

Dsc01282c Dsc00334c_20230308140801  例のお宅のハクモクレンは、咲いたといえるでしょう。桑名七里の渡し公園では、ユキヤナギも咲き始めていました(右の写真)。

 

20230304JRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」(その2)……夫婦岩、二見興玉神社から二見浦記念碑へ

230304jrwalkingmatsushita2  3月4日のJRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」の本編その2です。その1では、JR参宮線松下駅をスタートし、民話の駅蘇民、松下社、太江寺と周り、二見町江の町から伊勢シーパラダイス、伊勢夫婦岩めおと横丁を通り抜けました。その2では、いよいよ夫婦岩、二見興玉神社、賓日館とこの日、私にとってはメインの目的地が続きます。

Img_0481c_20230307034501  伊勢夫婦岩めおと横丁を通り抜けると、こういう景色が広がっています。夫婦岩あたりから先が、二見浦(ふたみがうら)の海岸になりますので、このあたりはまだ二見浦とはいえないかも知れません。二見浦は、伊勢湾に注ぐ五十鈴川の河口に形成された三角州状の地帯で、伊勢志摩国立公園に属し、国の名勝に指定され、日本の渚百選にも選ばれています。かつては伊勢神宮参拝の禊場でもあったところですし、神宮の御塩を貢進してきたところでもあります。背後に音無山、前面に伊勢湾を隔てて知多、渥美半島に対し、右手に神島、答志島を、左に鈴鹿の連山を望め、平安朝以来、伊勢の名勝地として知られ、多くの歌にも詠まれてきました。

Img_0496c_20230307034501 Img_0512c_20230307034601  西側から来ましたので、二見興玉神社の裏参道からお参りするということになります。まずは、境内社の竜宮社があります。ご祭神は、綿津見大神(わたつみのおおかみ:海の神)。往古、この郷に津波が襲来し、郷人は困窮して神の御加護を願うほかはないとして、海の守護神と仰ぐ綿津見大神を勧請し奉祀したところ、その後の寛保の荒浪、明治の高潮にも霊験があり、被害を減じられたといいます。そのため、氏子だけでなく、多数の崇敬者を得て、龍神さん、龍宮さんと親しまれているそうです。

Img_0552c_20230307034601  二見興玉神社の本社に行くまでに「契りの松」があります。江戸時代末期、お陰参りなどで伊勢参詣がもっとも賑わった頃、阿波国から若い男女がこの二見浦の浜で身を海水に浴み、塩垢離(禊ぎ)をし、着物を松の木にかけて結び、夫婦の契りと子孫繁栄を祈願したところから「契りの松」と呼ばれます。昭和28(1953)年9月25日の台風13号で流失したものを平成3(1991)年に再現されたものです。

Img_0556c_20230307044201 Img_0594c_20230307044301  契りの松を過ぎると、禊橋を渡ります。この橋を過ぎると、いよいよ夫婦岩が見えてきます。神社の手前に鳥居があり、「日の神 皇居遙拝所」という石碑が建っています。この鳥居越しに見る夫婦岩もなかなか神々しい感じがします。

Img_0612c_20230304181501 Img_0631c   二見興玉神社です。御祭神に猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀り、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益のある神社。相殿神は、迦御魂大神(ここでは神宮外宮の豊受大神の別名とされる)。夫婦岩の沖合約700メートルの海中に沈む、祭神・猿田彦大神縁の興玉神石を拝する神社です。猿田彦大神は天孫降臨の際に道案内を務めたことから、「道開き(導き)の神」といわれています。この神の神使は蛙で、神社参拝の後に神徳を受けた人々が神社の境内に蛙の塑像を献納するため、境内には無数の蛙像が並んでいます。倭姫命が天照大神を奉戴し、この二見浦に舟を停めた時、興玉大神が海上の厳島(興玉神石)にお出ましになったことから、五十鈴川のほとりに皇大神宮を定められたといいます。興玉神は、その守護 神として内宮御垣内にも奉斎されているそうです。ちなみに、三重県では2番目に参拝者の多い神社です。オッサン二人で縁結びの神様にお参りするのもどうかと思ったのですが、わが家には居候がいますので、代参(苦笑)。K氏には、「本人を連れてこないとなぁ」と言われてしまいました。それに、導きの神ですから、これからの人生を導いていただけるかも知れません。

Img_0520c_20230307163701  古くより神宮参拝の前に二見浦の海水で心身を清める禊をする「浜参宮」という習わしがあり、現在でもまずこちらに参拝し、お祓いを受けてから神宮へ向かう参拝者も多いそうです。

Img_0627c_20230304181501  そして、改めて説明するまでもありませんが、夫婦岩です。夫婦岩は古来より日の出遙拝所として知られてきました。沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処といわれてきました。

Img_0594c_20230307044301  夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する鳥居とみなされています。男岩は高さ9m、女岩は高さ4mで、夫婦岩を結ぶ大注連縄(おおしめなわ)は1本の長さ35mで男岩に16m、女岩に10m張られていて、その間は9mあります。毎年3回、大注連縄の張り替え神事が行われますし、5~7月には、夫婦岩の間から日の出を見ることができます。とくに夏至前後の天気のよい日には、遠く、富士山から昇る日の出を見ることができます。

20210613210554903  余談ですが、この記事を書くのにあれこれ調べていましたら、夫婦岩のあたりを中央構造線が通っていることに気づきました。うかつでした(苦笑)。画像は、「虚空座標」さんからお借りしました。夫婦岩の間を中央構造線が通っているという話もあるようですが、これは誤りで、もう少し北側という話もあり、素人の手には余ります。ネット検索では限界があります。余談を重ねますと、奈良県境に近い松阪市飯高町には「月出の中央構造線」といって、断層が高さ約80m、幅約50mにわたって露出しているところがあるそうです。一度くらい見てみたいと思っています。

Img_0641c_20230307034701 こちらは、二見興玉神社の境内にある「天の岩屋」です。参道の突堤のほとりにある東を向いた岩窟です。この岩窟は、往古より宇迦御魂大神を祀った三宮神社が鎮座していたところですが、文禄年間(1592~96年)に外側の境内に遷祀しています。
古来より日の出を拝む夫婦岩とともに日の大神がお隠れになった天の岩屋と伝えられているそうです。ただし、天岩戸とされる場所は、全国各地にあります(たとえば、こちら)。

Img_0671c_20230307034801  二見浦は、初めの方にも書きましたように、平安朝以来、名勝地として親しまれ、多くの歌などに詠まれてきました。二見興玉神社や夫婦岩のあたりには、歌碑、句碑などがたくさんあります。そのうち一つだけ、ここで紹介しておきます。山口誓子の句碑です。表参道にあります。「初富士の鳥居ともなる夫婦岩」という句が刻まれています。昭和62(1987)年正月に山口誓子が参拝しれた時に、当時の宮司より「今朝 夫婦岩の間に富士山が見えた」と聞き、直ちに詠んだ句(こちら)。

Img_0676c_20230307034801 Img_0703c_20230304181501  二見興玉神社をあとにして、夫婦岩の表参道を賓日館に向かって歩いて行きます。松並木のある道を歩いて行くのですが、南側には旅館街。私の両親の世代、故郷の西三河地方の小学生の修学旅行は、ここ二見と伊勢だったと聞いています。このあたりの旅館に泊まったのかも知れません。そう思うと、何となく懐かしい景色のように思えてきます。同級生K氏のお母様は、このあたりの松並木をバックに撮った記念写真があったそうです。

Img_0710  今も営業している旅館やホテルもたくさんあります。その旅館の一つ。岩戸館とありました。Webサイトを見ると、なかなかよさげなところです。二見浦を目の前にして眺めもよさそうです。ウォーキングだけでなく、泊まりがけで二見、伊勢を回るのもいいでしょうね。

Img_0717c_20230307034901  賓日館の向かいあたりに「二見浦記念碑」が建っています。説明板によれば、明治20(1887)年、英照皇太后(明治天皇の母)が当地にいらっしゃるのに合わせ、地元住民が鳥羽街道をつくり、また、神宮の崇敬団体である神苑会会員は皇太后陛下ご滞在のため賓日館を建てました。明治24(1891)年7月29日から3週間余り、ご幼少時の大正天皇(明宮嘉仁親王)が、避暑や療養、水泳訓練などを兼ねて賓日館に滞在されました。神苑会の太田小三郎や、二見の事業家辻喜代蔵らが、この間の事情を記しておこうと考え、三重県知事であった江川成之の許しを得てこの石碑を建てたのです。明治26(1893)年3月の建立。題字は三重県知事の成川尚義、撰文は三重県度会郡長の満岡勇之助。

 その2は若干短いのですが、キリがよいことと、賓日館の話になると長くなりそうですから、ここまで。その3は、賓日館から。

2023年3月 7日 (火)

20℃の陽気の中、ウグイスとエナガの証拠写真(微苦笑)

Dsc00139c Dsc00201c  最高気温は、とうとう20℃を超えました。1ヶ月くらい先の陽気です。暖かいのはありがたいのですが、冬鳥が帰るのが早まらないかなど、心配になったりします。寺町商店街の河津桜も、木によって多少違いますが、満開のものもみられるようになりました。7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園から京町、寺町と5.4㎞。ちょっと短かったのですが、九華公園と貝塚公園とで、時間を使いすぎました。冒頭の2枚の写真は、寺町商店街の河津桜。

Dsc09283c_20230307152701 Dsc09353c  今朝は住吉入江にも、揖斐川にも鳥はいませんでした。船津屋さんの裏手の高水敷まで来たら、ツグミが1羽。ようやく巡り会えたという感じ(大げさ)。七里の渡し跡には、ヒドリガモが32羽ほど。皆、堀に浮いています。ほかにはコガモが5羽ほど上陸していました。柿安コミュニティパークではハクセキレイ(やはりオス)1羽とヒヨドリ。堀の石垣には、コガモが3羽上陸してお休み。

Dsc09459c_20230307152101 Dsc09489c_20230307152101  九華公園の奥平屋敷跡では、ちょこちょこと次々にいろいろ登場。ハクセキレイは、ここでもやはりオスが1羽。いつも来ているハクセキレイでしょう。ツグミは、毎日来ています。奥平屋敷跡の縁を順番に回って餌を拾っています。そうそう、ツグミはもう1羽が花菖蒲園で餌を探していました。

Dsc09591c  ジョウビタキのオス。これも、ほぼ毎日登場します。このほか、シロハラ、カワラヒワ、シジュウカラ、メジロも木の高いところに来ていました。ヤマガラの鳴き声も聞こえますが、姿は見えず。ハシボソガラスは、ときどき巣の材料を加えて巣作り現場に来ますが、松の木の高いところで、よく見えません。

Dsc09518c_20230307152101  証拠写真ではありますが、ウグイスも目撃。動いているのが見えたため、カメラを向けてシャッターを切ったら、写っていたという次第。まだ地鳴きをしています。

Dsc09674c_20230307152101  公園に着いたときにはいなかった(見えなかった?)のですが、半周してもう一度見に行ったら、鎮国守国神社の社務所裏の木にゴイサギ。ホシゴイ、ゴイサギを合わせて5~6羽いたのですが、写真のゴイサギ以外は飛んで行ってしまいました。中には中橋のところへ行く個体もあるようです。

Dsc09651c Dsc09482c_20230307152101  カモは合計69羽。キンクロハジロが50羽、ハシビロガモが13羽、ホシハジロはオス・メスそれぞれ1羽、ヒドリガモは2ペア。ユリカモメは、私が奥平屋敷跡にいるときに二の丸橋に2羽が降り立っていましたが、すぐにいなくなってしまいました。カンムリカイツブリは、今日は見られませんでした。

Dsc09853c Dsc09919c_20230307152101  貝塚公園では、まず、オスのジョウビタキ。つづいてツグミを見つけたのですが、外遊びに来た保育園の子どもたちと挨拶しているうちに見失ってしまいました(微苦笑)。皆が元気に挨拶してくれるので、返しているうちにいなくなったのです。ここでは、ずいぶん久しぶりにエナガも見ました。逆光で、高い木にいましたので、超証拠写真ですが、記録&記憶のために載せます。ジョウビタキのメスも見ました。

Dsc00076c Dsc00098c  内堀公園では、スズメたちしかいなかったのですが、帰りがけにツグミとジョウビタキのオスが出て来ました。

Dsc00148c_20230307152201  寺町商店街の河津桜では、メジロを探したものの、いません。代わりにはなりませんが、ヒヨドリが3羽。蜜を吸っているようで、嘴の周りに花粉がついています。

Dsc00293c_20230307152201 Dsc00302c  住吉入江まで戻ってきたら、こちらが2羽。左の写真、かなりズームアップしたものをさらにトリミングしてみました。ホシハジロのオスです。

Dsc00021c_20230307152101  散歩コースのお宅にあるハクモクレン、咲きそうでなかなか咲きません。花は、咲くのを待っているとか、満開を楽しみしているとか、そういう時期が最も楽しめるのかも知れません。

20230304JRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」(その1)……松下駅をスタートし、民話の駅蘇民、松下社、太江寺から伊勢シーパラダイス、伊勢夫婦岩めおと横丁へ

230304jrwalkinmatsushitamapc  3月4日に行ってきたJRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」の本編その1です。この日は上天気で、桑名では最高気温が15.3℃になりました。歩いていると汗ばむくらいの気候です。このウォーキングの企画は毎年あり、以前から参加したいと思っていましたが、ようやく念願が叶ったという次第。おひな様はともかく、二見興玉神社や夫婦岩、賓日館を訪ねたいと考えていたのです。今回も、同級生K氏と二人旅。彼とのウォーキング歴も、4年目に入りました。最初は、2020年1月26日の「酒蔵みてある記 細川酒造の銘酒『上げ馬』と多度大社・追儺祭」でした。

Img_0194c_20230305182201 Img_0196c_20230305182201  JRさわやかウォーキングでしたが、伊勢市駅までは近鉄を利用しました。その方が運賃が安いのです。近鉄桑名駅を8時3分に出る伊勢中川行き急行に乗車。すべてJRを利用すると、松下駅までが片道¥1,860。伊勢中川駅に9時4分に到着。9時7分に大阪方面から来る五十鈴川行き急行に乗り換えて、伊勢市駅に9時29分着。伊勢市駅はJRと近鉄の共同駅。ここでJR参宮線に乗り換え。9時36分発鳥羽行き普通で、スタートの松下駅には9時47分に到着。近鉄(桑名~伊勢市)が¥1,220、伊勢市~松下のJRが¥210で合計¥1,430という次第。ちなみに、JR参宮線には初めて乗りました。

Img_0203c_20230304181501 Img_0214c_20230304181501  スタートの松下駅は、昭和38年(1963)年4月に新設開業した無人駅。快速「みえ」も、時間帯によっては停車します。2020年の1日の平均乗車人数は32人だそうですが、この日は大賑わい。盛り土の上にホームだけがある駅なのですが、ホームから人があふれそうでした。

Img_0209c_20230304181501 Img_0230c_20230305182801  受付をするのに、今回も行列。私たちが受付を済ませたときも、行列の最後尾はまだホームでした(右上の写真)。9時半から受付開始で、スタートできたのは9時55分頃。初めは、右の写真のように田園地帯を進みます。いかにもウォーキングに来たという感じ。

230304jrwalkingmatsushita1  こちらがこの日歩いた詳しいルートマップその1。松下駅をスタートし、まずは民話の駅 蘇民へ。すぐ隣に松下社という神社があり、そこから北上し、五十鈴川派川を渡って太江寺。古い町並みを通って、伊勢シーパラダイスへ。そこから伊勢夫婦岩めおと横丁を通り抜けて、夫婦岩、二見興玉神社へと向かいます。

Img_0235c_20230305184301  いきなりの余談ですが、松下駅を出て歩いていたら、左の方角にこんなものが見えていました。ともいきの国伊勢忍者キングダムにある安土桃山城。ルートマップその1の左端にあります。平成5(1993)年に伊勢戦国時代村として発足していますので、私などはこの古い名前の方がなじみです(こちら)。忍者・戦国時代・安土桃山時代が主題であるテーマパーク。こんなところにあったんだというのが、実感でした。

Img_0241c_20230304181501 Img_0245c_20230304181501  民話の駅 蘇民(そみん)です。各地にある道の駅と同じような施設です。「民」とは、説話の主人公で、そこから転じて護符の一種も指します。リンク先に詳しい説明がありますが、須佐雄神(すさのおのかみ)が一夜の宿を借りようとして、裕福な弟の巨旦(こたん)将来に断られ、貧しい兄の蘇民将来には迎えられて粟飯などを御馳走になり、そのお礼にと「蘇民将来之子孫」といって茅の輪を腰に着けていれば厄病を免れることができると告げました。はたして、まもなくみんな死んでしまったのですが、その教えのとおりにした蘇民将来の娘は命を助かったといいます。八角柱の木片に「蘇民将来之子孫也」などと書いた護符の類を蘇民将来といっていいます。伊勢地方では家の門口に「蘇民将来之子孫」などと書いた注連をかけて災厄除けとしています。農産物や食品などを売っているのですが、パスしています。

Img_0293c  その隣にあるのが、松下社Img_0272c御祭神は、須佐之男命のほか、菅原道真と不詳一座を合わせて三座です。創立年は不詳ですが、松下地区の氏神として崇敬された古社で、「氏経神事日次記」(文安6(1449)年6月15日贄海神態の条に「其雨の間、饗に於いては、松下社の拝殿に於いてこれを調理す」という記事があるのが最古の記録だそうです。一説には平安中期の安倍清明が神様を招いて祀ったところとも伝えられており、境内の蘇民の森は清明森とも呼ばれているといいます。また、入口付近には「コウザキサン」が祀られているという土地の伝承があるようで、当社を式内社であり、皇大神宮摂社でもある神前神社の旧地とする説もあります。狛犬はなく、多くの神社で狛犬があるところには、榊の束がありました。

Img_0296c_20230306181501 Img_0290c_20230306181901  この地には厄除けの「蘇民将来の神話」が言い伝えられており、「蘇民将来子孫家門」の木札のついたしめ縄を1年中玄関に飾る風習があります。境内には、「蘇民祠」があり、蘇民将来が祭神として祀られています。ただし、この祠は、平成27(2015)年10月と日付が書かれていました。また、「八幡さん」と書かれた木札の脇に榊が束ねられ、小さな鳥居があります。八幡神は応神天皇ですが、ご祭神にはありません。榊の束は、山の神かも知れません。

Img_0261c_20230306182201 Img_0269c_20230306182301  ここには、三重県天然記念物に指定されている、樹齢2,000年以上の大楠もありました。環境省巨樹巨木林データベースによれば、幹周/9. 00m、樹高/12m。主幹は、地上5mほどを残して枯損し、下部は空洞化していますが、全体としては堂々たる景観を呈しています。

Img_0311 Img_0313  二見町松下を進み、五十鈴川派川を日の出橋で渡って行きます。この五十鈴川派川が、以前は五十鈴川の本流であったといいます。五十鈴川に囲まれた伊勢市二見町は三角州のような形状です。

Img_0413c_20230304181501 Img_0354c_20230306194301  スタートから1.5㎞ほどで太江寺の参道入り口に来ます。この日は、海岸沿いのルートで、ほぼ平坦かと思っていたら、あに図らんや(苦笑)。太江寺に入って行くにはかなりの坂をのぼらねければなりませんでした。帰宅後、キョリ測で調べたら、標高30mほどでした。

Img_0365c_20230304181501 Img_0373c_20230306194801  潮音山太江寺(ちょうおんざんたいこうじ)は、真言宗醍醐寺派伊勢西国三十三所巡礼第一番札所でもあります。音無山の中腹に位置しています。天平年間(729~749年)に行基が開創したとも伝わる古刹で、伊勢神宮や二見興玉神社との関わりが深い寺。本尊の千手観世音菩薩は鎌倉時代作、重要文化財に指定されています。奈良の大仏勧進のため諸国を行脚していた行基が、天照大神のお告げを受けて、二見浦で興玉神(おきたまのかみ。内宮の所管社およびその祭神。内宮の御垣内に鎮座する。正宮の守護神)を参拝したところ、金色の千手観音を感得し、その姿を刻んで祀るため開創したのが当寺で、鎮守社として興玉社も境内に祀ったと伝わっています。右の写真は、境内にあった「元興玉社」。平安時代には弘法大師空海が護摩の修行をし、鎌倉時代以降には西行、重源、鴨長明、醍醐天皇、明治期には山岡鉄舟等、多くの文化人等との関わりがあったといいます。

Img_0362c_20230306195001 Img_0377c_20230306195001  庚申堂や、薬師如来もあります。伊勢西国三十三所巡礼の大一番札所ということもあってか、歴史を感じさせるお寺です。急坂を登ってきたこともあって、さほど歩いていないにもかかわらず、小休止(微苦笑)。

Img_0397c_20230306195601 Img_0388c_20230306195701  山門もなかなか立派なものでした。山門には、これもまた歴史を感じさせる仁王様がご鎮座。ちなみに、太江寺は、境内の藤棚いっぱいに薄紫の花房を広げる樹齢150年ともいわれる藤をはじめ、桜や紫陽花など、四季を通じて花々に彩られた花の寺としても有名だそうです。

Img_0430c_20230306200101  Img_0433c_20230306200101 太江寺を降りて、二見町江(ふたみちょうえ)の町を歩いて行きます。古い町並みで、懐かしい感じがします。煉瓦造りの煙突も見えます。

Img_0450c_20230304181501  二見町江の交差点を渡ると、伊勢シーパラダイスの前に出ます。正式には、「伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス」す。今日のウォーキングのマップを提示すると、大人一人¥2,100のところ、¥1,000で入れたのですが、パス。海獣がたくさん飼われていて、ツメナシカワウソ、コツメカワウソ、セイウチ、トドなどがいるところですが、オッサン二人で見るのもどうかということでパスした次第。その昔、子どもたちを連れて来た記憶があるのですが、ちょっとあやふや(苦笑)。年はとりたくありません。

Img_0465c_20230304195101 Img_0474c_20230306200101  伊勢シーパラダイスのとなりに伊勢夫婦岩めおと横丁があります。伊勢志摩最大級の屋内型お土産ショッピング施設だそうで、「夫婦岩」に隣接した屋内型の土産などのショッピング施設。飲食店もありますし、伊勢ならではの体験ができる「めおと岩アクティビティ」もあります。いかにも昭和の雰囲気が残っています。この中を通り抜けて、夫婦岩方面に向かいますが、その1はここまで。

2023年3月 6日 (月)

啓蟄の今日は、カメがぞろぞろ

Dsc09212c_20230306145701 Dsc09199c_20230306145701  午前中は北寄りの風でしたが、午後からは南風に変わり、気温も16.9℃になりました。いつものように、7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、常信寺、寺町と回ってきました。6.2㎞。寺町商店街の河津桜は、ご覧のようにかなり咲いてきました。あと2~3日もすれば満開になるのではないかと思います。今日も、メジロを探したのですが、来ていませんでした。

Dsc07977c Dsc07984c_20230306150001  さて、散歩の初めから。拙宅前の住吉入江にはキンクロハジロが1ペア。今年、この入江に来ていたのは、キンクロハジロ、ヒドリガモ、ホシハジロのオス、オオバンでした。こう暖かくなると、もうカンムリカイツブリなどは来ないように思います。ちょっと残念。

Dsc08084c Dsc08067c_20230306150001  揖斐川には今日もシラウオ漁の漁船が4組出ていました。そのため、水鳥はまったくいません。七里の渡し跡では、川口水門の外にヒドリガモの群れがいたのですが、私が蟠龍櫓を回っている間に中に入ってきました。三の丸公園では、ツグミ。

Dsc08146c Dsc08152c  柿安コミュニティパークのところでもツグミ2羽とシメ1羽。藤棚の西、川でいえば、高水敷のようになったところにときどきいるのです。西の堀では、コガモ6羽が上陸してお休み中。

Dsc08228c  九華公園では、掃除を担当している女性が「カワセミがいた」といっておられたのですが、見当たらず。その後も注意していたのですが、私たちは見られませんでした。鎮国守国神社の社務所裏の木には、今日もゴイサギ、ホシゴイがいました。西側から見えたのは、左の写真のように、ゴイサギとホシゴイとが1羽ずつでしたが、このほかにどちらも2羽ずつがいて、どういう訳か次々に飛び立って行きました。

Dsc08731c Dsc08331c_20230306150001  例のカワウの巣。今日は1羽がずっと巣に就いていたのですが、遠くてやはり詳細は不明。気になりますが、卵があるなら、ヒナが孵るでしょうから、それまでは分かりません。右の写真は、管理事務所近くにある白梅に来たメジロ。一応、ウメジロウ(微笑)。

Dsc08419c Dsc08720c_20230306145901  奥平屋敷跡。松の木にあるハシボソガラスの巣は、だいたいは完成しているようです。親は、今日も草木の根を掘り出して、ちぎっては集め、巣に運んでいました。

Dsc08461c Dsc08535c_20230306145901  ほかに来たのは、ジョウビタキのオスや、ツグミ。いわば、常連さんたち。まぁ、珍しい鳥はめったに来ませんが、いつもの鳥が来てくれるのはそれで楽しいもの。

Dsc08434c Dsc08396c  シロハラもたいていいるのですが、なかなか近くで写真は撮らせてくれません。ハクセキレイは、奥平屋敷跡だけでなく、九華公園内で何羽も目にしますが、昨日も書いたように、最近はオスばかり。鎮国守国神社の境内でヤマガラとコゲラを見たものの、木の高いところで、写真は撮れず。

Dsc08765c  アオサギは今日もいませんでしたが、コサギがいつものように、辰巳櫓跡の松の木に1羽。

Dsc08382c_20230306150001 Dsc08265c   カモたちは、暖かいので、活動的。堀のあちこちに散らばって泳ぎ回ったり、餌を採ったりしています。合計58羽。キンクロハジロが42羽、ハシビロガモが10羽、ヒドリガモが2ペア、ホシハジロのメス(右の写真)が2羽。

Dsc08807c Dsc08752c_20230306145901  カンムリカイツブリは今日も来ています。もうじき1ヶ月くらいになります。久しぶりにユリカモメも来ましたが、2羽のみ。偵察に来たような気がします。

Dsc08873c_20230306145801 Dsc08571c  今日は、二十四節気で啓蟄(けいちつ)です。土の中で冬ごもりしていた生き物たちが、地上に出てきて活動を始める頃という意味。これに合わせたのか、かなりの数のミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)が出て来て、甲羅干しを始めました。写真は撮れませんでしたが、内堀公園ではシジミチョウの仲間も飛び始めていました。

Dsc09061c_20230306145701 Dsc09055c  貝塚公園は、最近は鳥があまりいなくなっていましたが、今日は、シメがいました。さらにシロハラも1羽。ほかにツグミも見たものの、写真は撮れず。

Dsc09098c_20230306145801 Dsc09148c  内堀公園と、新築公園とでは、ジョウビタキのオス。写真は、内堀公園で撮ったもの。新築公園には、ハクセキレイもいました。

Dsc09234c_20230306145701  拙宅近くの住吉入江まで戻ってきたら、ジョウビタキのオスが目の前を横切って、堀の対岸へ。

Dsc08848c_20230306145801 Dsc09079c_20230306145701  春らしくなりました。カメも出て来て、チョウも舞い始め、河津桜も満開近しで、まさに啓蟄。梅は、鎮国守国神社にて。ハクモクレンは、まだ咲きませんでした。

2023年3月 5日 (日)

メジロはやはり、ウグイスと勘違いされているようです

Dsc07398c_20230305165701  ほぼ曇りの1日でした。気温も12.1℃でちょっと寒い感じ。いつものように、朝7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、常盤町、常信寺、寺町と6.2㎞。散歩コースにあるお宅では、ハクモクレンのつぼみがかなり膨らんできました。もうじき咲きそうです。

Dsc06524c_20230305165801 Dsc06570c_20230305165801  住吉水門の内側にはホシハジロのオスが1羽。揖斐川には今日も鳥影は少なかったのですが、カンムリカイツブリが2羽、遠くに浮かんでいました。そのうち1羽は、夏羽にかなり変わってきているようでした。住吉水門近くの高水敷には、ツグミが1羽。

Dsc06626c  船津屋さんの裏手でホオジロのオスを見つけたのですが、奇妙な振る舞いをしていました。まったく不出来な写真ですが、ガラス窓に繰り返し攻撃している(ぶつかっていく)ように見えたのです。ひょっとしたら、ガラスに映った自分の姿を別のオスと思って、縄張りから排斥しようとしていたのかという気がします。

Dsc06832c_20230305165701  七里の渡し跡には、今日はコガモのオス1羽や、ヒドリガモが3羽、オオバンが1羽。割と少ない。柿安コミュニティパークには、ツグミ。ここの堀では、今日もコガモのオスが1羽、メスが3羽、石垣に上がって休んでいました。

Dsc06866c_20230305165701 Dsc06879c_20230305165701  九華公園では、まず、鎮国守国神社の社務所裏の木にホシゴイが2羽と、ゴイサギが1羽。ホシゴイの内1羽とは、目が合いました。にらまれていたのかも知れません。

Dsc06942c  ゴイサギは、こちら。アオサギや、コサギは来なくなっています。ブロ友のひらいさんの情報によれば(2023.03.04 お散歩日報)、サギ山にたくさんアオサギが集まってきているそうですから、アオサギもコサギもそちらへ行ったのかも知れません。

Dsc07078c_20230305165701 Dsc07131c_20230305165701  奥平屋敷跡は静かでした。どういう訳か、週末になると鳥たちが少ない気がします。やって来たのは、シロハラ。ちょっと遠かったので、証拠写真。さらにハクセキレイが1羽。以前は、ペアで着ていましたが、最近見るのは、オスばかり。

Dsc07096c Dsc07194c_20230305165701  ジョウビタキのオスもちょっとだけ登場。朝日丸跡では、ジョウビタキのメス。けっこう愛想良く、相手をしてもらった印象。

Dsc07323c  九華公園の外周遊歩道の南で、ハクセキレイ。やはりオスのみ。

Dsc06971c Dsc06977c_20230305165701  カモ、今日は、相撲場近くの堀にコガモのペアが1組。ときどきやって来ますが、コガモはここにしかいません。二の丸堀や、吉之丸堀には行かないのです。

Dsc07069c Dsc07056c_20230305165701  ほかのカモたちは、合計69羽。キンクロハジロが48羽、ハシビロガモが18羽、ホシハジロはオスが1羽にメスが2羽。今日は、ヒドリガモも、ユリカモメも見ませんでした。

Dsc07494c_20230305165701 Dsc07554c  貝塚公園では、ウグイスの地鳴きを聞きましたが、姿は見えず。ジョウビタキのオスは内堀公園にて(左の写真)。内堀公園では、ツグミも見ましたが、逃げられました。新築公園でもジョウビタキのオス(右の写真)。

 Dsc07617c Dsc07945c_20230305165601 寺町商店街へは、どうしても河津桜を見に行ってしまいます。まだ、写真のような状況で、満開にはとても至っていません。4~5分咲きというとちょっと大げさかなという感じ。来週後半くらいが見頃かという気がします。

Dsc07670c_20230305165601 Dsc07885c  メジロは1羽のみ来ていました。ムキになっている訳ではありませんが(若い頃は、何か上手くいかないとすぐにムキになっていました……笑)、しつこく「河津桜にメジロ」を狙っています。メジロを捕っていたら、お子さん連れの若いご夫婦が「ウグイスですか?」と。けっこうよく勘違いされます。「目の周りが白いのでメジロ」とお話ししたら、妙に納得されました(微笑)。

Dsc07271c_20230305165701 Dsc07936c  今週はとくにアポイントはありませんが、土曜日には四日市市立博物館で開催中の企画展「昭和のくらし 昭和のおもちゃⅡ」と特別陳列「四日市代官所跡出土品展」を見に行こうと思っています。いつものように、同級生K氏とです。最近、毎週のように一緒に出かけています(微笑)。友人はありがたいものです。左の写真は鎮国守国神社の梅、右は寺町商店街の河津桜。

2023年3月 4日 (土)

20230304JRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」(予告編)

Img_0222c_20230304181501  朝は少し冷えましたが、日中は好天に恵まれ、桑名では15.3℃と暖かくなりました。予定通り、JRさわやかウォーキング「早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の『禊』へ」に行ってきました。いつものように、同級生K氏と二人旅。今回と同じコースのJRさわやかウォーキングは、毎年企画があり、以前から行ってみたいと思っていたのですが、何といっても遠いのです。二見浦は、今は伊勢市になりましたが、旧・二見町にあり、伊勢と鳥羽の間なのです。今回、同級生K氏と意見が一致し(ただ、今日は、近鉄ハイキング酒蔵みてある記四日市の丸彦酒造(三重の寒梅)に行く企画もあり、若干迷ったのが本当のところ)、出かけたという次第。念願が一つ、かなったというわけです。今日のところは、予告編。

Img_0203c_20230304181501 Img_0214c_20230304181501  近鉄桑名駅を8時3分に出る伊勢中川行き急行に乗車。JRさわやかウォーキングなのですが、伊勢市駅までは近鉄を利用。その方が運賃が安いのです(すべてJRを利用すると、松下駅までが片道¥1,860)。伊勢中川駅に9時4分に到着。9時7分に大阪方面から来る五十鈴川行き急行に乗り換えて、伊勢市駅に9時29分着。伊勢市駅はJRと近鉄の共同駅。ここでJR参宮線に乗り換え。9時36分発鳥羽行き普通で、スタートの松下駅には9時47分に到着。近鉄(桑名~伊勢市)が¥1,220、伊勢市~松下のJRが¥210で合計¥1,430という次第。

Img_0209c_20230304181501  参宮線には初めて乗りました。2両編成で、JRさわやかウォーキングに参加する方でかなりの賑わいでした。受付をするのに、今回も行列。私たちが受付を済ませたときも、行列の最後尾はまだホームでした。9時半から受付開始で、スタートできたのは9時55分頃。

230304jrwalkingmatsushita0  こちらが、今日歩いてきたルートマップ。立ち寄り先は、民話の駅蘇民、松下社、伊勢シーパラダイス(水族館)、二見興玉神社と夫婦岩、賓日館、御塩殿神社など。マップ上は、5.6㎞でしたが、キョリ測で見ると、6.2㎞ほどでした。

Img_0241c_20230304181501 Img_0245c_20230304181501  まずは、民話の駅蘇民(そみん)。各地にある道の駅と同じような施設です。「蘇民」とは、説話の主人公で、そこから転じて護符の一種も指します。リンク先に詳しい説明がありますが、須佐雄神(すさのおのかみ)が一夜の宿を借りようとして、裕福な弟の巨旦(こたん)将来に断られ、貧しい兄の蘇民将来には迎えられて粟飯などを御馳走になり、そのお礼にと「蘇民将来之子孫」といって茅の輪を腰に着けていれば厄病を免れることができると告げました。はたして、まもなくみんな死んでしまったのですが、その教えのとおりにした蘇民将来の娘は命を助かったといいます。八角柱の木片に「蘇民将来之子孫也」などと書いた護符の類を蘇民将来といっていいます。伊勢地方では家の門口に「蘇民将来之子孫」などと書いた注連をかけて災厄除けとしています。

Img_0272c  民話の駅蘇民のとなりに松下社があります。御祭神は、須佐之男命のほか、菅原道真と不詳一座を合わせて三座です。創立年は不詳ですが、一説には平安中期の阿倍清明が神様を招いて祀ったところとも伝えられています。この地には厄除けの「蘇民将来の神話」が言い伝えられており、「蘇民将来子孫家門」の木札のついたしめ縄を1年中玄関に飾る風習があります。境内には、三重県天然記念物に指定されている、樹齢2,000年以上の大楠もありました。

Img_0413c_20230304181501 Img_0365c_20230304181501  五十鈴川派川を渡って、潮音山太江寺(ちょうおんざんたいこうじ)。真言宗醍醐寺派。伊勢西国三十三所巡礼第一番札所でもあります。天平年間(729~749年)に行基が開創したとも伝わる古刹で、伊勢神宮や二見興玉神社との関わりが深い寺。本尊の千手観世音菩薩は鎌倉時代作、重要文化財に指定されています。奈良の大仏勧進のため諸国を行脚していた行基が、天照大神のお告げを受けて、二見浦で興玉神(おきたまのかみ。内宮の所管社およびその祭神。内宮の御垣内に鎮座する。正宮の守護神)を参拝したところ、金色の千手観音を感得し、その姿を刻んで祀るため開創したのが当寺で、鎮守社として興玉社も境内に祀ったと伝わっています。

Img_0450c_20230304181501 Img_0465c_20230304195101  太江寺の先、スタートから2㎞を過ぎて、伊勢シーパラダイス。正式には、「伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス」のようです。今日のウォーキングのマップを提示すると、大人一人¥2,100のところ、¥1,000で入れたのですが、パス。海獣がたくさん飼われていて、ツメナシカワウソ、コツメカワウソ、セイウチ、トドなどがいるところですが、オッサン二人で見るのもどうかということでパスした次第。伊勢夫婦岩めおと横丁を通り抜けて、夫婦岩方面に向かいました。

Img_0627c_20230304181501  有名な夫婦岩。改めて説明するまでもありませんが、古来より日の出遙拝所として知られてきました。沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なるところと言われてきました。夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する鳥居とみなされています。男岩は高さ9m、女岩は高さ4mで、夫婦岩を結ぶ大注連縄は1本の長さ35mで男岩に16m、女岩に10m張られていて、その間は9mあります。毎年、5月5日・9月5日・12月中旬土日曜日に大注連縄張神事が行われ多くの人で賑わいます。前にも来たはずなのですが、いつ、誰とという記憶はハッキリしません。

Img_0612c_20230304181501  二見興玉神社。御祭神に猿田彦大神を祀り、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益のある神社です。オッサン二人でお参りするのもどうかというところですが、わが家には居候がいますので、代参(苦笑)。K氏には、「本人を連れてこないとなぁ」と言われてしまいましたが……。古くより神宮参拝の前に二見浦の海水で心身を清める禊をする「浜参宮」という習わしがあり、現在でもまずこちらに参拝し、お祓いを受けてから神宮へ向かう参拝者も多いそうです。境内には、猿田彦大神のお使いとされる二見蛙(無事にかえる、貸したものがかえる)が多数奉納されています。

Img_0703c_20230304181501  二見興玉神社から西に向かいます。松並木のある道を歩いて行くのですが、南側には旅館街。私の両親の世代、故郷の西三河地方の小学生の修学旅行は、ここ二見と伊勢だったと聞いています。このあたりの旅館に泊まったのかも知れません。そう思うと、何となく懐かしい景色のように思えてきます。同級生K氏のお母様は、このあたりの松並木をバックに撮った記念写真があったそうです。

Img_0728c_20230304181501 Img_0753c_20230304181601  賓日館。個人的にはここがメインの目的地です。明日まで伊勢市二見町では、「おひなさまめぐりin二見」が行われており、賓日館はそのメイン会場といっても良いところですが、私が見たかったのは建物です。賓日館は、明治20(1887)年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として、神宮の崇敬団体・神苑会が建てました。明治天皇の母にあたる英照皇太后のご宿泊に間に合うようにと、明治19(1886)年12月に着工、翌年2月19日に竣工。その後、明治末期から大正初期にかけてと昭和初期の2回の大増改築を重ね、現在の状態となっています。

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 明治24(1891)年7月29日から3週間余り、ご幼少時の大正天皇が避暑や療養、水泳訓練などを兼ねて滞在されたのをはじめ、歴代諸皇族、各界要人が数多く宿泊されました。明治44(1911)年23月には隣接する二見館に払い下げられ、二見館の別館として平成11(1999)年まで宿泊所とされてきました。二見館の廃業後、平成15(2003)年に二見町に寄贈。 賓日館では、建物だけでなく庭園も含めて、当時一流の建築家による品格のある洗練されたデザイン、選び抜かれた材料やそれに応える職人たちの技など、日本の伝統建築の粋を目の当たりにすることができます。

Img_1083c_20230304181601 Img_1098c_20230304181601  賓日館からは二見浦沿いを歩いて、御塩殿神社(みしおどのじんじゃ)へ。御塩の神様である御塩殿鎮守神(みしおどののまもりのかみ)が御祭神です。伊勢神宮内宮の所管社で、神宮の祭典で使用する堅塩(かたしお)を作る所です。御塩のもとになる高濃度の塩水は、御塩殿神社域内の御塩焼所(右の写真)で煮つめて荒塩となり、御塩殿で型に入れて焼き固められます。毎年10月には御塩殿祭が行われています。あとで知ったのですが、今日から3月の御塩焼固が始まったそうです(こちら)。拝殿の奥に堅塩が20個ほど並べられていました。これで今日の目的地は、コンプリート。

Img_1184c_20230304181601 Img_1180c_20230304181601  JR参宮線二見浦駅に向かいます。ゴールには、13時5分を過ぎた頃に到着。変わった形の駅舎ですが、これは夫婦岩をモチーフにしたもので、平成5(1993)年に建て替えられました。ちなみに駅名は「ふたみのうらえき」と読みます。

Img_1199c_20230304181601  幸い、13時15分発の快速みえ14号名古屋行きがありました。これに乗って、伊勢市駅まで。伊勢市駅で外宮参道にある店で昼食を摂ることにしたのです。二見浦駅から伊勢市駅までは、¥210。ホームには行列があったのですが、空いていて座れました。このまま桑名まで行っても良いのですが、¥1,860もかかりますし、桑名駅に着く14時38分まで昼ご飯がお預けになってしまいます。

Dsc_0553c Img_1206c_20230304181601  伊勢市駅で降りて、外宮参道へ。伊勢うどんを食べようということで、「じろべえ」さんへ。テキトーに入ったお店でしたが、大当たり。しかし、ここはメニューが伊勢うどんとビールしかないというところ。かなりのこだわりがあるようで、隠れた人気スポットなのかも知れません。帰ってから調べたところでは、伊勢うどん専門店は、伊勢でも珍しいそうです。メニューに「めかぶいり」があったのですが、女将さんは鳥羽の答志島のご出身とか。左の写真は、食べ終えて外に出て来たときのもの。4人の方が外で待っていました。私は、今日は「月見伊勢うどん(¥650)」をチョイス。ここの伊勢うどんは、なかなかのもので大満足。

Img_1202c_20230304181701  伊勢市駅に戻り、14時12分発の伊勢中川行き普通に乗車。松阪駅に14時40分着。ここで、松阪駅始発(14時54分)の名古屋行き急行に乗って桑名まで。桑名駅には16時3分着。¥1,220。一昨年の伊勢参りツアーのときと同じで、伊勢まで行くと、ウォーキングも1日かかります。

Screenshot_20230304162520 Img_1225c_20230304181601  今日のGoogle Fitのデータ。二見浦で歩いた距離は、キョリ測では6.2㎞でした。これに昼食に歩いた分(0.7㎞ほど)と、自宅から桑名駅往復(2.4㎞ほど)が加わってトータルでは9.5㎞、18,060歩でした。右の写真は、受付の時、先着200名まで配られた「蘇民将来の厄除け」。裏には、志摩の海女さんが身につける魔除けである「ドーマン・セーマン」が描かれています。これは、普段からのウォーキングのお守りにちょうど良い気がします。

Img_1236c_20230304181601  もう一つは、ゴールの二見浦駅で、クイズに全問正答していただいた「JRさわやかウォーキング記念シール」の裏側。賓日館の説明などが書かれています。以上、予告編はここまで。いつものように本編はまた明日以降ボチボチと書いてくつもり。

2023年3月 3日 (金)

ウメジロウに河津桜にメジロ

Dsc06510c_20230303160901 ひな祭りです。気候が日替わりで、今日は暖かくなりました。風も午前中は北風でしたが、午後は南風。最高気温は、13.4℃。7時半から、いつものコースへ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、常信寺、寺町と6.3㎞。

Dsc04478c_20230303161601Dsc04458c_20230303161001  住吉入江には、ヒドリガモが2ペア。片方は休んでいましたが、もう1組は盛んに餌を食べていました。揖斐川には、今日もシラウオ漁の漁船が3組。漁船が出ていると、水鳥はまずいません。最近、揖斐川ではカンムリカイツブリを見ていません。船津屋裏手の高水敷には、今日もツグミ。旅館山月の解体現場は、右の写真のようになっています。建物は解体済み。がれきの処理中です。このあと、ここをどうするのでしょう。国交省が買って、国営木曽三川公園の一部として整備するのが良いのではないかと、個人的には思うのですが……。

Dsc04522c_20230303161601  七里の渡し跡は、カモたちで賑わっていました。久しぶりに見たのは、オカヨシガモのペア。あまり派手な色模様ではありませんので、うっかりしていると見逃しそうです。ほかにはヒドリガモが27羽と、コガモが7羽にオオバンが2羽。

Dsc04619c 三の丸公園でツグミを見たものの、ちょっと遠い。柿安コミュニティパーク西の堀には、オオバン2羽と、コガモが合計5羽、ヒドリガモが3羽。コガモは上陸して休んでいましたが、ヒドリガモは石垣についた苔を食べていました。

Dsc04676c_20230303161001Dsc04737c_20230303161001  九華公園につくと、まずは鎮国守国神社の社務所裏の木をチェックします。ただし、堀越しに相撲場の方からしか見えません(南側の九華橋からも見えますが、60mほどの距離があります)。ホシゴイ2羽とゴイサギ2羽が見えたのですが、九華橋で見たら、どちらも3羽ずついました。こちらの主観的表現ですが、上手に隠れています。相撲場近くでは、ジョウビタキのオスも見ました。

Dsc05201c_20230303161001Dsc05218c  奥平屋敷跡では、今日はあれこれ出て来て楽しめました。まずは、シメ。何度も、場所を変えて登場しました。散歩&鳥見友達のYさんと話した結果、どう考えても2羽が来ているということになりました。ジョウビタキのオスも、何度も登場。ここ奥平屋敷跡の縁を回っているように思えます。ここで見るジョウビタキは割と慣れていて、愛想を振りまいてくれます。

Dsc04847c_20230303162801Dsc05377c  ツグミも、このところよく見ます。ツグミはここの南や、西のエリアを移動して餌を食べています。シロハラは、毎日のように見るのですが、ちょっと人の姿が見えると、すぐに逃げてしまっていました。今日は、気配を消して(?)、木に隠れてそっと近寄ったところ、10m以内まで行けました。それが右の写真。若い個体のように思えます。ほかには、ハクセキレイ1羽、カワラヒワなどが来ています。ヒヨドリ、スズメ、ムクドリは不在。

Dsc05114c 奥平屋敷跡の松の木にハシボソガラスが巣を作っている話は、何度か書きました。昨日は、作業は休みのようでしたが、今日は、左の写真のような様子が見られました。今朝も最初は、枝を運んできていたのですが、そのうちに、この写真のように、草か何かの根っこを地中から引き出してたくさん集めていました。巣がほぼ完成して、中敷きに使うのかという気がします。

Dsc05430c_20230303161001 もう1つ、巣の話。神戸櫓跡の松の木のてっぺんにずっとカワウが2羽いて、営巣しているのか? という話も書いています。今日も、婚姻色を呈したカワウが巣のところにいるのですが、ずっと巣に就いて卵を抱いているようでもありません。この写真は、南側にある、奥平屋敷跡から二の丸跡へかかる橋の上から撮ったもの。松が生えているところまでは、60mほど。西側の管理事務所近くからも見えるのですが、私が行く時間帯は逆光でよく見えません。

Dsc05446c_20230303161001 Dsc05461c_20230303161001

 アオサギはいませんでしたが、コサギが辰巳櫓跡の松の木に今日もいました。カンムリカイツブリも、毎日観察されています。今日は、私が公園に着いたときには西側の堀にいたのですが、そのあと、この写真は、九華橋近くの堀にいるところを撮りました。

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Dsc05684c  鎮国守国神社の境内で、コゲラ2羽とシジュウカラ数羽の群れに遭遇。ヤマガラは見ませんでした。ちょっと証拠写真ではありますが……。「梅にシジュウカラ」というシーンもあったのですが、なかなかタイミング良く撮れないものです。

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Dsc05499c_20230303161001  鎮国守国神社の豊後梅には、今日もメジロがやって来ていました。「ウメジロウ」を堪能できます。世間では、「梅に鶯」といいますが、私はお目にかかったことはありません。

Dsc05845c Dsc05981c  貝塚公園でも、シロハラ2羽と、ツグミ1羽。シロハラは、以前から2羽いるのを確認していましたが、しばらく姿を見ていませんでした。今日は、割と近くまで行って撮影できました。

Dsc05780c_20230303160901  ツグミ。ずっと以前は、何羽もいるところを見たことがありますが、今年は1~2羽のみ。先月前半などは、ビンズイ、シメもいましたが、後半からは見なくなりました。

Dsc06042c  内堀公園でも、ジョウビタキのオスが出て来ました。このジョウビタキも割と人慣れしていますので、すぐに逃げるということはありません。

Dsc06206c Dsc06480c_20230303160901  寺町商店街では、今日は三八市が開かれています。市が開かれている時は立ち寄らないことが多いのですが、河津桜も咲いてきましたので、特別。

Dsc06257c_20230303160901 Dsc06423c_20230303160901  特別の理由は、河津桜そのものはもちろんですが、こちらも。「河津桜にメジロ」です。今日は、見た限りではメジロは1羽のみ。まだ十分に開いていない花にも嘴を突っ込んで蜜を吸っていました。

Dsc06028c  そのほか、三の丸にあるお宅では、ハクモクレンのつぼみがかなり膨らんできていました。いよいよ春という感じが強くなってきました。明日は、天気もよさそうで、暖かそうです。JRさわやかウォーキングで、“早春の開運&良縁祈願で運気up! 海辺の海獣・ひな祭とふれあい神宮参り前の「禊」へ”に行くつもり。二見興玉神社夫婦岩賓日館が目的。

2023年3月 2日 (木)

今シーズン初の「河津桜にメジロ」

Dsc04408c_20230302113001  昨日とは打って変わって、北風が強く曇りがちで、冬に戻ったような天候です。11時半現在、最高気温は11.2℃ですが、これは9時半頃の記録。夜にかけて気温は下がるという予報です。冒頭の写真は、散歩から帰ったときのものですが、真冬の空のような感じ。朝は家事を済ませ、8時20分から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と、今日は5.8㎞。余りにも風が強いので、2時間ほどで帰宅。

Dsc03564c Dsc03719c  住吉水門の内側にはホシハジロのオスが1羽のみ。ちょっと近づいたら、驚いて逃げていくところ。揖斐川には水鳥は見えません。七里の渡し跡では、ヒドリガモが30羽ほどと、コガモが数羽、いずれも岸壁についた藻をこすり取って食べていました。柿安コミュニティパーク西の堀には、オオバン(右の写真)1羽のほか、コガモが9羽。上陸して休んでいたり、餌を食べていたり。

Dsc03742c Dsc03806c  九華公園には8時40分頃に到着。ゴイサギ1羽が、今日も鎮国守国神社の社務所裏の木にいました。よくよく見てきましたが、この1羽のみ。奥平屋敷跡には10分余りしか滞在しませんでしたが、シメ1羽(右の写真)とツグミを見たくらい。ハシボソガラスは今日は来ていないようでした。ツグミは、朝日丸跡でも見ましたが、すぐに逃げられました。

Dsc03937c Dsc03850c_20230302113101  本丸跡で、ジョウビタキのオス。シロハラもいましたが、遠かった上にすぐに逃げられ、見失ってしまいました。今日は強風で、鳥見には不適。コサギは、辰巳櫓跡の松の木にいました。アオサギは、今日も来ていません。

Dsc03790c Dsc03842c_20230302113101  カモたちは、少なめで、今日は合計53羽。キンクロハジロが41羽、ハシビロガモは8羽、ヒドリガモが2ペア。ホシハジロは、オスもメスも姿がありませんでした。

Dsc04038c_20230302113001 Dsc04075c  貝塚公園も鳥は少なく、ツグミ1羽の写真を撮っただけ。ほかにはヒヨドリがいたくらい。内堀公園でも、ツグミのみ。まぁ、こんな天候ではこんなものでしょう。

Dsc04094c_20230302113001 Dsc04392c  寺町商店街の河津桜、今日も見てきました。案内板と、ぼんぼりが掲げられ、花見ムードを高めますが、今日のような天候では落ち着いてみていられません。

Dsc04172c Dsc04265c_20230302113001  それでもよく見て回ったら、気の早いメジロが3羽ほど、蜜を吸いに来ていました。曇天ですから、色がうまく出ませんので、証拠写真(微苦笑)。しかし、まぁ、今シーズン初の「河津桜にメジロ」。

Dsc03995c Dsc04011c  話の順序が異なりますが、こちらは鎮国守国神社の豊後梅(左の写真)と、天守台の脇の梅。

Dsc04410c  余談(最近、余談ばかり書いていますが)。東海道・伊勢街道を歩いて伊勢参りに行ったとき、伊勢の古市で油屋旅館跡と大林寺を訪ねています(例えば:2021年12月29日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その1)……宇治山田駅をスタート、沢村栄治像、伊能忠敬測量の地、寿厳院、備前屋跡、大林寺)。油屋は遊郭でしたが、ここで寛政8(1796)年5月、医師孫福斎(まごふくいつき)がなじみの女(お紺)のことで9人を殺傷した「油屋騒動」が起きました。それをもとに同年7月、7月大坂・角(かど)の芝居で歌舞伎狂言「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」が初演されています。大林寺には、お紺と孫福斎の墓「比翼塚」が建っています。この油屋事件と、歌舞伎「「伊勢音頭恋寝刃」が何となく記憶に残っていたのですが、2月の初めにNHKのBSプレミアムで「歌舞伎『遠山桜天保日記』『伊勢音頭恋寝刃』」と2本立てで放送されたのを録画し、ようやく先ほどから見ています。歌舞伎などほとんど見ませんが、けっこう面白い感じです。「伊勢音頭恋寝刃」は、1992年に、昨年人間国宝に認定された中村梅玉さんの襲名披露公演だそうです。中村歌右衛門、尾上梅幸も出ています。

2023年3月 1日 (水)

河津桜は間もなく見頃か

Dsc03534c_20230301144301  3月に入りました。午前中は北風でやや冷たかったのですが、気温は17℃。風も南寄りに変わり、暖かい日です。7時半から、いつも通りに散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、常信寺、寺町と7.2㎞。月初めからたくさん歩きました。

Dsc01937c Dsc01995c_20230301144301  住吉入江、ポンプ場の西にヒドリガモたち。オス1羽にメスが3羽。モテモテのオスなのでしょうか。諸戸氏庭園あたりにはヒヨドリ。以前は、ヤマガラなども出て来たのですが、最近はサッパリです。住吉水門のところにはコガモが2羽、コンクリート壁についた藻を食べています。右の写真は、船津屋さんの裏手の高水敷にいたツグミ。

Dsc02033c Dsc02052c  七里の渡し跡には、コガモが1ペアと、ヒドリガモのオスが2羽にオオバンが1羽。このところ、七里の渡し跡に来るカモたちは少なめ。

Dsc02133c_20230301144301 Dsc02104c  三の丸公園ではツグミが2羽。さらに、東の端の桜の木にホシハジロのオス。今日も高らかにさえずっていました。

Dsc02214c Dsc02236c  柿安コミュニティパークには、ハクセキレイ。西の堀では、コガモ6羽が上陸していました。お休みのもの、身繕いをするものなどさまざま。

Dsc02266c_20230301144301 Dsc02290c  九華公園には8時前に到着。北門を入ってすぐの堀ではホシハジロのオスとオオバンが並んで泳いでいました。ほかにキンクロハジロのメスも1羽。鎮国守国神社の社務所裏の木には、ゴイサギ。現地で見たときには1羽しかいないと思ったのですが、奥にもう1羽がいました。よくある「見れども見えず」パターンで苦笑せざるを得ません。

Dsc02462c_20230301144401 Dsc02462c_20230301144401  奥平屋敷跡では、まずはツグミ。そして、ジョウビタキのオスも登場。このところ、恒例のメンバーです。シロハラもいたのですが、すぐに逃げていきます。ほかには、シメ、ハクセキレイ、キジバト、カワラヒワ。ハシボソガラスは、1度見たのですが、巣材は運んでこず。今日は、巣作りはお休みのようでした。

Dsc02712c 二の丸跡で、オスのモズ。モズは、久しぶりです。シメや、ジョウビタキのオスもいましたが、遠くてうまくは撮れず。ここから辰巳櫓跡の松の木が見えるのですが、今日は、アオサギもコサギも来ていませんでした。

Dsc02903c_20230301144401 Dsc02985c_20230301144401  本丸跡には、今日もシメ。今日は、エノキの下に登場。ほかにカワラヒワ数羽があちこちに降りてきて、餌探し。巣材はまだ運んでいません。ハクセキレイも辰巳櫓の脇に出て来ました。

Dsc02785c_20230301144401 Dsc02999c  カモ、今日は合計52羽。キンクロハジロが32羽、ハシビロガモが13羽、ホシハジロはオスが1羽にメスが2羽。ヒドリガモはいつも通り、2ペア。カンムリカイツブリは、今日もいましたが、すぐに姿を消していました。ユリカモメは、今日も来ず。

Dsc03043c  貝塚公園ではツグミ1羽とシロハラ1羽を見ましたが、写真を撮れたのはツグミだけ。シロハラは、粘ったものの、撮り損ねました。最近、貝塚公園では鳥は少なくなっています。

Dsc03073c_20230301144401 Dsc03160c  内堀公園では、ジョウビタキのオスとツグミが、1羽ずつ。このあと、新築公園でもジョウビタキのオスを見たのですが、遠い上にすぐに逃げられました。新築公園に来るジョウビタキのオスはまだ人になれていない感じです。

Dsc03527c  拙宅前の住吉入江に戻ってきたら、ヒドリガモが1ペア。近くに行って覗き込んだら、案の定、逃げていきました。

Dsc02944c Dsc02978c  こちらは鎮国守国神社の豊後梅。一気に開花が進みました。右も、鎮国守国神社の梅。2~3年前に植えられた、九華天神のところのもの。

Dsc03269c Dsc03335c  常信寺では、今日も「ウメジロウ」を狙ったのですが、待てどメジロは来ず。サンシュユが咲き始めました(左の写真)し、ミモザ(ギンヨウアカシア)も咲いてきました。山門のところにこのミモザがあります。

Dsc03405c Dsc03442c  寺町商店街の河津桜も暖かい日が続いて、かなり咲いてきました。週末くらいにはもっと咲いて、それなりに見応えが出てくるのではないかと思います。

Dsc01967c_20230301144301 Dsc02017c_20230301144301  ここからは余談。まずは、旅館山月の解体現場。建物そのものの解体はほぼ終了しています。これからは、解体したコンクリートなどの処理が行われることでしょう。

Dsc03202c_20230301144401 Dsc03480c_20230301144501  余談その2と3。左の写真は、桑名市博物館で次に開催される展覧会のポスター。3月11日から春季企画展「浮世絵Bon_voyage!」が予定されています。初代歌川広重の浮世絵「東海道五十三次名所図会 桑名七里之渡舩」がポスターに使われています。あわせて「陶芸乱舞2ー萬古焼編ー」と「刀剣セレクションⅤ」も行われるとあります。右は、今年の「桑名城お堀めぐり」と「九華公園さくらまつり」のポスター。お堀めぐりは3月25日~4月9日、さくらまつりは4月1日から15日にそれぞれ予定されています。広報くわな3月号にも載っていましたが、寺町商店街にもこのポスターが出ていました。

Dsc03469c_20230301144501 Dsc03504c  余談その4。寺町商店街に掲げられていた幟旗。「本多忠勝ゆかりの地、桑名」「千姫と本多忠刻が結ばれた町、桑名」と2種類あります。本多忠勝は、多くの人がご存じと思いますが、徳川四天王の一人にして、初代桑名藩主。本多忠刻(ただとき:慶長元(1596)~寛永3(1626)年)を知る方は少ないかも知れませんが、本多忠勝の孫。父は桑名藩2代藩主である本多忠政の長男です。元和2(1616)年、豊臣秀頼の未亡人千姫(せんひめ:江戸幕府2代将軍秀忠の娘)と結婚しています。この結婚に関しては大坂落城後、千姫が江戸に戻る途中、桑名の七里渡しの船中でたまたま忠刻を見初めたのがきっかけになったという逸話があります(異説もあります)。本多忠勝や、千姫をNHKの大河ドラマで取り上げるようにという誘致活動が桑名を始め、関わりのある自治体で行われているのです。地域を盛り上げるのには良いのでしょうが、果たして実現するものでしょうか。

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  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)