雨読の日で市民大学のまとめは完成し、次を考える(微笑)
朝から雨模様の天候です。昼過ぎには上がるという予報でしたが、結局、夕方まで降り続きそうです。雨でなければ、近鉄ハイキング酒蔵みてある記で「銘酒早川酒造部をたずねて」に行こうと思っていたのですが、断念。早川酒造部は、川越町高松にある、明治6(1873)年創業の酒蔵。これまでにも何度か訪ねたことがあります(2020年2月9日:20200209近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 早川酒造部『天一』」へ(完))。今年は、3年ぶりの酒蔵公開だったので行きたいと思ったのですが、雨の中7㎞を歩くのも大変ですから。
という次第で、「晴歩雨読」の日です。ずっと、去年のくわな市民大学ゼミナール郷土史学科の講義のまとめを作っていました。去年のテーマは、「桑名の史跡を深掘りする-『久波奈名所図会』を中心に-」でした。講義内容をもとに、関連する内容を調べ、文章化したもの。取り上げられた史跡のうち、自分が訪ねたことがあるところは、その写真を載せてありますし、脚注もかなり付けてあります。自分でいうのも何ですが、「力作」です(苦笑)。去年の講義では、資料が多かったこともあって、このまとめ、全290ページという膨大なものになってしまいました。配付資料のうち、『久波奈名所図会』や『桑名市史』、『東海道分間延絵図』など自分が持っているものについては、別途スキャンして取り込んで、見やすくしています。
この市民大学のまとめをするなかで、以前から持っていた『東海道分間延絵図』を改めて見たのですが、これが実におもしろいものでした(今更ながら、ではありますが)。私が持っているものは、昭和58(1983)年に東京美術が刊行した『《五街道分間延絵図全百三巻之内》 東海道分間延絵図 全二十四巻之内 第十六巻 桑名 七里渡海』です。古本で買ったもの。たぶん10年あまり前に、おもしろそうだと思って入手したもの。いくらだったかも記憶にないくらい。右の写真は、桑名城や、七里の渡し、川口町あたりの部分。桑名は、第二次大戦のとき、空襲に遭って町のかなりが焼けてしまっていますが、道路や寺社などは昔のものがそのまま残っているといえます。右の写真で、太く描かれているのが、東海道なのですが、これは現在も同じルートです。
こちらの写真は、右上の写真の上(西)の部分。中央にした(東)に向かって突き出ているところは、私が散歩でほぼ毎日通る住吉神社(鳥居が描かれています)。その奥に向かって、川というか、入江というかが入り込んでいます。ここは当時は、桑名城の惣堀。今は、住吉入江として整備されています。この惣堀/住吉入江が左に曲がっているあたりにわが家があります。右の写真は、これを描き直したもの。東京美術刊の『東海道分間延絵図』の『解説編』に載っています。
さらに『東海道分間延絵図 解説編』は、左の写真のように構成されています。最上部に右上の写真のように絵図を写したものが載っており、その下に該当部分に含まれる名所の写真や、関連資料(たとえば久波奈名所図会など)があり、もっとも下に地図に出てくる場所の説明があります。『久波奈名所図会』も、釈文を手がかりに閑があるときに少しずつ読み解いていますが、この『東海道分間延絵図』もおもしろそうです。悪い癖が出て、あちこちに手を出そうとしているのは十分自覚しているのですが、いずれにしてもまぁ暇つぶし。どなたにも迷惑をかけない限り、おもしろそうなことをするに限ります(笑)。ものになろうが、なるまいが、極端な話、まったく構いません。さて、どうなりますか??
ところで、昨日届いた追試験の採点、成績評価は確認を終え、午前中にメールで報告を済ませました。これで江戸橋方面での非常勤の仕事は、受領確認が届けば完了。今年度残された仕事は、菰野方面の社会福祉法人の評議員会。3月下旬に予定されています。今週は、とくにアポイントはありません。次の日曜には、近鉄ハイキング酒蔵みてある記で「銘酒「神楽」神楽酒造をたずねて」に行くことにしています。神楽酒造へは、去年も、酒蔵立ち寄りハイキングで行っています(2022年2月27日:20220227近鉄ハイキング「銘酒『神楽』神楽酒造をたずねて」へ(完)……ほぼ2年ぶりの近鉄ハイキングに参加、オマケはKINGの自販機の話)。写真は、一昨日、常信寺で撮ったミツマタと白梅。
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コメント
じゅほうさん、こんばんは。
『東海道分間延絵図』は、この間からスキャナで取り込んでpdfにして、今日午後から改めて眺めていました。
じゅほうさんのお寺に「アカクロ松」があると載っていました。
何度かお邪魔したことがあるのですが(勝手に)、そういう松があったかなと思っていたところでした。
幕府の命令でつくったとはいえ、これほど細かく描いてあるのには驚きますね。
投稿: mamekichi | 2023年2月19日 (日) 18時59分
mamekichiさん こんばんは。
「東海道分間延絵図」私も持っています。だいぶん前に博物館に展示してあったのを見て、安永近辺をコピーさせて欲しいと頼んだら、できませんと言われ、出版社を聞いて買い求めました。解説本を見て40年ぐらい前に伐採した寺の松の木が掲載されているのを見て驚きました。平成3年版でした。
昨年、物置を片付けていて同じものが出てきました。昭和58年刊行と書いてあったので、写真が載っているからと言われて誰かが買ったのだと思います。
見ていると面白いですね。よくこんなに細かく書いたと感心します。
投稿: じゅほう | 2023年2月19日 (日) 18時19分