お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2023年8月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2018年1月以降の記事を残し、2017年12月以前の記事は削除しました(2018年1月1日から2023年8月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2022年10月

2022年10月31日 (月)

ジョウビタキ・デーかな?

Dsc07641c  終日、ほぼ曇り。気温は19.7℃でしたが、午前中は北寄りの風があってちょっと寒い感じもしました。いつも通りに7時半から散歩へ。住吉神社前、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.3㎞。距離もいつも通り(微笑)。何ごともいつも通りが、良い気がします。

Dsc07661c_20221031163701 散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園前の桜並木にシジュウカラ。証拠写真(笑)。諸戸氏庭園からはヤマガラの鳴き声が聞こえてきたものの、こちらには出て来ません。ヤマガラ好きの散歩友達がベンチで双眼鏡を覗いていましたが、「見えないなぁ」だそうです。

Dsc07740c_20221031163701Dsc07716c_20221031163701  住吉神社前や、揖斐長良川の中州には鳥影はありません。七里の渡し跡まできたら、コガモが2羽。遠目にはメスが2羽かと見えたのですが、オスはエクリプス状態でした(向かって右)。目の前の川口水門の先には、ヒドリガモが4羽。七里の渡し跡にカモが来るのは、秋が深まった証拠の1つ。

Dsc07815cDsc07761c_20221031163701  九華公園では、管理事務所の南でジョウビタキのオス。ちょうど鳥見の大先輩Sさんが通りかかり、一緒に観察。近くにある旧アヒル小屋のところには、今日もアーちゃんがお休み中。

Dsc07848cDsc07876c_20221031163601  奥平屋敷からカモを観察しながら、鳥の出待ち。カモ、今日は合計43羽。キンクロハジロが、例によってもっとも多く、33羽。ハシビロガモは5羽。

Dsc08452c ヒドリガモ、今日は、オスが3羽にメスが2羽。日によって、多少の入れ替わりがあるようです。また、最初は1ペアしかいなかったので、あとからやってくるカモもいると思われます。奥平屋敷跡で鳥を待っていたのですが、今日はここで8時半から草刈りが始まり、撤収。

Dsc07895c アオサギさんは、今日は、辰巳櫓にある松の木の中に「隠れて」いました。ここで見るのは、久しぶり。本丸跡、鎮国守国神社の境内など、今日、九華公園でもっとも多く、賑やかだったのは、ヒヨドリ。奥平屋敷跡にジョウビタキのオスが一瞬やって来たのに、ヒヨドリに追い払われて逃げてしまったくらい。ヒヨドリを私は「暴れん坊」と呼んでいますが、その本領発揮。

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Dsc07988c  前管理人Oさんと回って、九華橋近くに来たら、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラの混群にジョウビタキのオスも混じった集団が登場。管理事務所の方に移動したので、追いかけて、なんとか撮った写真。ヤマガラ、コゲラは撮れず。

Dsc08045c_20221031163601 その中に、ウグイスらしき鳥も混じっていました。左は、超証拠写真で、お粗末m(_ _)m 

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Dsc08339c  九華公園の外周遊歩道の東で、ジョウビタキのメス2羽。バトルをしているような、共に行動しているようなアンビバレントな関係に見えました(微笑)。

Dsc08590c Dsc08634c_20221031163601  外周遊歩道の南、二の丸橋の南側の袂で、再びヤマガラ、シジュウカラ、コゲラの混群に遭遇。よく動き回り、振り回されます(苦笑)。

Dsc08691cDsc08853c_20221031163601  3種類とも「一応撮れました」という感じ。管理事務所のところで出会った集団が移動してきたところに出くわしたのだろうと思います。このあと、貝塚公園ではカワラヒワにメジロを目撃、また、内堀公園では、ジョウビタキのオス、メジロ、カワラヒワがいましたが、いずれも遠くて、写真には収められず。右の写真は、住吉入江まで戻ってきたときに見つけたジョウビタキのメス。これも遠かった(苦笑)。という次第で、一応、ジョウビタキ・デーといえるのですが、なかなかこれはという写真は撮れず、残念。明日は、久しぶりの雨予報。良い天気がかなり続きましたから、まぁ仕方ありません。

Dsc08205c 午後からは、歯科受診。上の歯のブリッジが入れてもらえるかと思ったら、もう1つ土台を入れてからということでした。まだしばらく通わなければなりません。今日で10月もオシマイ。まさに「今年も残すところ、あと2ヶ月」となります。何度も書いていますが、時間が過ぎるのは速いものですし、年をとるほど速くなる気がします。この写真は、九華公園の本丸跡にて。モミジではありませんが、葉っぱが色づいてきています。モミジはまだまだ。

2022年10月30日 (日)

20221029JRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」(その1)……関西線河曲駅をスタートし、鈴鹿市考古博物館、伊勢国分寺跡、冨士山1号古墳、高岡山中央公園から高岡城跡へ

221029jrwalkingkawanoc  10月29日のJRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」の本編その1です。この日は、よく晴れて、桑名では最高気温は22.0℃。ウォーキング日和でした。「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」に行ってきました。JR関西線河曲(かわの)駅から伊勢鉄道鈴鹿駅まで、コースマップ上、9.8㎞。JRさわやかウォーキングは、5月以来(2022年5月22日:20220522JRさわやかウォーキング・近鉄ハイキング共同企画「四日市けいりんバンク特別開放と四日市の鉄道・バスグッズマルシェ第2弾!!」(完))。

Kawano0  この日実際に歩いたルートマップは、こちら。河曲駅から鈴鹿市考古博物館、伊勢国分寺跡、冨士山1号古墳、高岡山中央公園、高岡城跡、常夜灯、神戸の見附跡、観音寺、龍光寺、神戸宗社、神戸城跡と回ってきました。長丁場でしたからなるべく寄り道はしないでおこうと思ったものの、ついつい好奇心から3箇所ほど寄り道をしてきました。そのため、キョリ測で調べると、現地では11.3㎞を歩きました。今回も同級生K氏と二人旅。

Img_3055c_20221029172801 Img_3037c_20221029173701  JR桑名駅を8時14分に出る亀山行き普通電車に乗車。河曲駅には8時46分に到着。¥420。その昔、鈴鹿で働いていましたが、当時は、このあたりには来たことなし。河曲駅に来たのは、2019年4月20日にあったJRさわやかウォーキング以来(20190420JRさわやかウォーキング「旧東海道 石薬師宿と鈴鹿「植木まつり」を訪ねて」へ(予告編))。昭和3(1928)年に木田信号場として開設。昭和24年(1949)年に鈴鹿駅に格上げされたものの、昭和45(1970)年には無人駅になってしまいました。市街地から遠いのが難点。昭和48(1973)年、伊勢鉄道伊勢線の開業のとき、河曲駅に改称しています。ということは、この日は、旧鈴鹿駅から現鈴鹿駅まで歩いたということ(微笑)。2019年のデータでは、1日の乗降者数は322人。この数値からすると、この日は大賑わい。

Kawano1  こちらが、詳しいルートマップその1。河曲駅は、鈴鹿川にほど近いところにあります。ぐるっと回って関西線の踏切を越え、ほぼ北に進みます。鈴鹿市考古博物館、伊勢国分寺跡を回ってから東へ。

Img_3068c_20221030162801 Img_3074c_20221030163101  スタート看板をいつものように撮影したのですが、チェックを怠り、ピンボケ写真でした(涙)。スタートは8時50分。左はスタート直後の西の方の写真。奥に見える山並みは、鈴鹿山脈。その手前にある大きな建物あたりは、今年2月5日の東海道ウォーキング(0220205東海道ウォーキング(日永の追分~加佐登)(予告編))で通った石薬師宿の北側あたり。右の写真は、400mあまり歩いて、木田の町に入ったところにあった看板。笑えました。

Img_3077c_20221030163201 Img_3081c_20221030163301  しばらく左の写真のようなところを歩いて行きます。昔からある町のようで、ゆったりとした気分。ただし、微妙に登り道(苦笑)。お地蔵さんもありましたが、よほど有名なものでなければ、その由緒などは分からないのが、残念。このあと1㎞ほど、上り坂。

Img_3106c_20221029172801  スタートから1.7㎞、ほぼずっと登ってきて、鈴鹿市考古博物館に至ります。国史跡伊勢国分寺跡の南に隣接して建てられた考古学を専門とする博物館です。市内から出土した土器・石器・瓦などを保管・展示しています。

Img_3103c_20221029172801  12月18日まで「秋季特別展『国分寺』」が開催されています。全国の国分寺の発掘調査成果、出土品、整備状況などが、資料の展示や写真パネルで紹介されています。この日は、伊勢国分寺まつりが行われるということで無料開放されていました。

Img_3109c_20221029172801  こちらが伊勢国分寺跡。奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、伊勢国国分僧寺の寺院跡です。三重県北部、鈴鹿川左岸の段丘台地上に位置しており、付近では、古代東海道およびその河曲駅家の存在も推定されています。寺域は大正11(1922)年に国の史跡に指定されました。この日は、伊勢国分寺まつり。10時からということで、まだ準備中でした。

Img_3118c_20221029172801  復元されている建物は、この「南東隅建物」のみでした。2棟の掘立柱建物が、並列して南北に9mの間隔で、伽藍地の南東隅に収まるように建てられていたといいます。身舎(もや)の規模は、東西15m×南北6m。身舎は、物置小屋、離れなどのようです。

Img_3122c_20221029172801  伊勢国分寺跡から西を見ると、御在所岳がよく見えました。標高1,212m。頂上の気象レーダーのドームや、御在所ロープウェイの「6号鉄塔」と呼ばれる白い鉄塔もよく見えます。標高約943m地点に建つ御在所ロープウエイの支柱です。高さは61mあり、いまなお「日本一」の規模を誇っています。

Img_3135c_20221029172801 Img_3142c_20221030170101  伊勢国分寺跡からは東へ進みます。このあたりは初めて来たところで、土地勘はありません。地図と案内標識にしたがってひたすら歩いて行きます。伊勢国分寺跡から東へ1㎞ほど歩いたところ、菅原神社しだれ梅で有名)の南付近で、変わったところを見つけました。気になって近寄ってよく見たら「冨士山1号古墳」とありました。全長54mの墳丘に敷き詰めたふき石や、祭祀が行われた場「造り出し」の一部が出土したそうです。古墳は「大鹿(おおか)の大塚」と呼ばれ、地元は「古事記」「日本書紀」に記された古代豪族、大鹿氏の本拠地との説があるといいます。5世紀終わりごろに築かれたとみられ、前方後円墳の前方部が小さい「帆立て貝式」と分かっています(こちらに中日新聞の記事があります)。「犬も歩けば棒に当たる」ではありませんが、実際に歩いて、見てみないとおもしろいものはみつかりません。

Kawano2  スタートから4㎞で高岡台の住宅団地に入ります。そこに高岡山中央公園Img_3170c_2022102917280110時10分過ぎに高岡山中央公園に到着。ここで10分ほど小休止。ここは、早くも、詳しいルートマップその2の範囲になります。

Img_3177c_20221029172801 Img_3173c_20221029172801   比較的新しい住宅団地の中にある公園。親子連れの方が遊んでいたり、イヌの散歩をしている人がいたり。キョリ測で見ると、標高40mほどの高さにあり、眺望が利きます。伊勢湾から、南は遠く伊勢の山の方まで見えています。

Img_3220c_20221029172901  高岡山中央公園からはいったん下りになります。10m弱下ったところに「Img_3187c_20221030174001 高岡山周遊コース」「西展望台に至る」という案内があり、ここを登って、高岡城跡に行きます。鈴鹿川北岸の丘陵に築かれた城の跡です。築城年代は不明ですが、神戸城主神戸友盛(具盛)の家老山路弾正によって修繕されたとされます。歴代城主は山路弾正、小島兵部。現在は高岡城跡公園となっています。永禄10(1567)年と翌11(1568)年の二度にわたって織田信長の武将、滝川一益の猛攻を受けたが落城しませんでした。しかし、二度にわたる大軍の侵攻という不利な戦況下で山路弾正と主君神戸友盛は最終的に信長の三男織田信孝を神戸家の養子にすることで講和を受け入れます。元亀2(1571)年、神戸友盛は信長によって隠居を命ぜられると、主君の不遇に山路弾正は神戸城討伐の謀叛を企てたが失敗し自刃。その後は、信孝の異母兄弟にあたる小島兵部が高岡城主となりました。1582年本能寺の変の後、小島兵部が神戸城へ移り、高岡城は廃城となっています。

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Img_3208c_20221029172801  城跡は遺構が不明瞭ですが、西側に堀跡が確認できます。右の写真がそれのようで、ここには「空堀」という標識が建てられていました。

Img_3224c_20221029172901 Img_3233c_20221029172901  また、ここは標高50mで、近くには鈴鹿市街地、遠くには伊勢湾から伊勢方面までよく見えます。苦労して登った甲斐がありました。城跡には、右の写真のように休憩所もつくられています。その1は、キリがよいのでここまで。その2は、高岡橋を渡って鈴鹿川を越え、階段付きの常夜灯から。

貝塚公園でウグイス

Dsc06831c  昨日は長距離を歩き、しかもアップダウンがかなりありましたので、さすがに疲れました。しかし、途中で出会った75歳の知人にして、ウォーキングの先達の方は涼しい顔をして歩いておられ、参りました(苦笑)。ブロ友のひらいさんが、河口堰にカンムリカイツブリが到着したと書いておられましたので、行ってみたい気もしたのですが、いつものコースにしておきました。7時半から住吉神社前、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と歩いてきたら、6.4㎞。軽く歩くつもりが、まったくのいつも通りです。

Dsc06849c_20221030151501 Dsc06885c  住吉水門の近くでオスのモズ。ちょっと距離がありました。その住吉水門の上流側には、アオサギの若者。ただひたすら佇んでいるという感じ。

Dsc06914c  七里の渡し跡の近くでは、ハクセキレイ。2羽いたのですが、そのうちの1羽。今日は、三の丸公園にはモズはいません。幡龍櫓のところでは、ドバトの集団。このあたりまで鳥はあまりいません。土日はたいてい少ない気がします。

Dsc06933c Dsc06966c  九華公園では、まずは、アーちゃん。奥平屋敷跡を回っていたら、ここの西の堀でカワウさんたちが集団で漁の真っ最中。後ろからのショットになってしまいましたが、1羽が大物をゲット。

Dsc07099c  奥平屋敷跡で30分ほど待っていたら、ヤマガラが静かに登場。いつものような鳴き声は聞こえなかったのです。今日は、割と高いところにいることが多くて、なかなか写真は撮れなかったのですが、虫か何かを捕まえていました。メジロも少し、ヤマガラと一緒に来ていました。

Dsc07320c Dsc06946c  カモは合計37羽。やや増えました。ヒドリガモが、オス2羽、メス3羽。ハシビロガモはオス3羽、メス2羽。残り27羽は、全てキンクロハジロ。今日は、いずれも二の丸堀にいました。九華公園でも鳥の数は、やはり少ない。

Dsc07452c_20221030151601 Dsc07361c_20221030151601  貝塚公園では、四阿の近くで、こちら。「チャ、チャ」という鳴き声でしたから、ウグイスと思われます。他には、カワラヒワ。

Dsc07489c Dsc07534c  内堀公園では、2羽のジョウビタキのオスが、バトルを展開していました。スズメが巻き添えを食らって、大騒ぎも。

Dsc07615c  拙宅前まで戻ってきたら、諸戸氏庭園の高い枯れ木のてっぺんにモズ。オスです。散歩に出たとき、住吉水門のところで見たモズもオスでした。割と近いところですから、同じ個体かも知れません。

Dsc07565c Dsc07591c  ところで、寺町では、昨日、今日と「桑名まつり博」が行われています。私が通りかかったときには、「飛龍東員太鼓」の皆さんが、パフォーマンスを披露していました。露店もいくつか出ています。帰宅後も、わが家までパフォーマンスの音がよく聞こえてきています。

Dsc07346c  今週は明日午後歯科治療。10月14日にキャンセルせざるを得なかった分。これでほぼ終了の見込み。11月に入って、2日の水曜は江戸橋での非常勤。5日・土曜は、JRさわやかウォーキング「地酒と文化に触れる蟹江町散策」に出かける予定。いよいよ、今週は11月に入ります。

2022年10月29日 (土)

20221029JRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」(予告編)

Kawano0  よく晴れて、桑名では最高気温は22.0℃。ウォーキング日和です。予定通り、「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」に行ってきました。今日のところは、予告編。JR関西線河曲(かわの)駅から伊勢鉄道鈴鹿駅まで、コースマップ上、9.8㎞。河曲駅から鈴鹿市考古博物館、伊勢国分寺跡、冨士山1号古墳、高岡山中央公園、高岡城跡、常夜灯、神戸の見附跡、観音寺、龍光寺、神戸宗社、神戸城跡と回ってきました。長丁場でしたが、3箇所ほど寄り道をしてきました。今回も同級生K氏と二人旅。

Img_3055c_20221029172801 Img_3037c_20221029173701  JR桑名駅を8時14分に出る亀山行き普通電車に乗車。河曲駅には8時46分に到着。¥420。その昔、鈴鹿で働いていましたが、河曲駅で降りたのは、2019年4月20日にあったJRさわやかウォーキング以来(20190420JRさわやかウォーキング「旧東海道 石薬師宿と鈴鹿「植木まつり」を訪ねて」へ(予告編))。駅からは、石薬師宿近くの自由が丘にある大きなマンションが見えます。そのあたりは、今年2月5日の東海道ウォーキング(0220205東海道ウォーキング(日永の追分~加佐登)(予告編))でランチを食べた店のあるところ。

Img_3106c_20221029172801 Img_3103c_20221029172801  河曲駅を8時50分にスタート。まずは、鈴鹿市考古博物館に向かいました。国史跡伊勢国分寺跡の南に隣接して建てられた考古学を専門とする博物館です。市内から出土した土器・石器・瓦などを保管・展示しています。12月18日まで「秋季特別展『国分寺』」が開催されています。伊勢国分寺まつりが行われる日で、この展覧会は無料開放されていました。

Img_3109c_20221029172801 Img_3118c_20221029172801  こちらが伊勢国分寺跡。奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、伊勢国国分僧寺の寺院跡です。三重県北部、鈴鹿川左岸の段丘台地上に位置しており、付近では、古代東海道およびその河曲駅家の存在も推定されています。寺域は大正11(1922)年に国の史跡に指定されました。今日は、伊勢国分寺まつり。10時からということで、まだ準備中でした。

Img_3135c_20221029172801  このあたりは初めて来たところで、土地勘はありません。地図と案内標識にしたがってひたすら歩いて行きます。伊勢国分寺跡から東へ1㎞ほど歩いたところ、菅原神社の南付近で、変わったところを見つけました。気になって近寄ってよくみたら「冨士山1号古墳」とありました。全長54mの墳丘に敷き詰めたふき石や、祭祀が行われた場「造り出し」の一部が出土したそうです。古墳は「大鹿(おおか)の大塚」と呼ばれ、地元は「古事記」「日本書紀」に記された古代豪族、大鹿氏の本拠地との説があるといいます。5世紀終わりごろに築かれたとみられ、前方後円墳の前方部が小さい「帆立て貝式」と分かっています(こちらに中日新聞の記事があります)。

Img_3170c_20221029172801 Img_3177c_20221029172801  スタートから4㎞、10時10分過ぎに高岡山中央公園に到着。ここで小休止。比較的新しい住宅団地の中にある公園。親子連れの方が遊んでいたり、イヌの散歩をしている人がいたり。

Img_3173c_20221029172801  キョリ測で見ると、標高40mほどの高さにあり、眺望が利きます。伊勢湾から、南は遠く伊勢の山の方まで見えています。

Img_3237c_20221029172901 Img_3220c_20221029172901  公園から東へ少しいったところに高岡城跡があります。鈴鹿川北岸の丘陵に築かれています。築城年代は不明ですが、神戸城主神戸友盛の家老山路弾正によって修繕されたとされます。歴代城主は山路弾正、小島兵部。現在は高岡城跡公園となっています。永禄10(1567)年と翌11(1568)年の二度にわたって織田信長の武将、滝川一益の猛攻を受けたが落城しませんでした。しかし、二度にわたる大軍の侵攻という不利な戦況下で山路弾正と主君神戸友盛は最終的に信長の三男織田信孝を神戸家の養子にすることで講和を受け入れます。元亀2(1571)年、神戸友盛は信長によって隠居を命ぜられると、主君の不遇に山路弾正は神戸城討伐の謀叛を企てたが失敗し自刃。その後は、信孝の異母兄弟にあたる小島兵部が高岡城主となりました。1582年本能寺の変の後、小島兵部が神戸城へ移り、高岡城は廃城となっています。

Img_3208c_20221029172801 Img_3224c_20221029172901  城跡は遺構が不明瞭ですが、西側に堀跡が確認できます(左の写真)。また、ここは標高50mで、近くには鈴鹿市街地、遠くには伊勢湾から伊勢方面までよく見えます。苦労して登った甲斐がありました。

Img_3265c_20221029183301 Img_3268c_20221029172901  高岡城跡から下って、鈴鹿川にかかる高岡橋を渡ります。ここからは、去年7月17日の「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参り」のときにも通ったコース(20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(予告編))。橋の途中で振り返ったら、高岡城跡にあった休憩所の屋根が見えていました。

Img_3283c_20221029172901  鈴鹿川に沿って少し下流側に行くと、階段付きの常夜灯。この常夜燈には、点火用の階段がついているのです。「太神宮常夜燈」「国土安穏」などと刻まれています。文化4(1807)年の建立。

Img_3286c_20221029172901 Img_3302c_20221029172901  このあとは、水田地帯の中を歩いて、鈴鹿の神戸の町に向かいます。稲はすべて刈られています。枝豆にするのだと思いますが、大豆の栽培があちこちで行われています。十宮(とみや)に入ったところに常夜燈があります(右の写真)。文化14(1817)年に建立されたものが、大正9(1920)年に再建されています。

Img_3309c Img_3337c  神戸見附跡です。伊勢街道神戸宿の入り口にあたり、両側に土塁と石垣を築いたものです。町の治安を守るために番人がいて、夜間遅くには木戸を閉じて通行を禁じたといわれています。明治2(1869)年の絵図にこの見付の様子が描かれています。街道の両側の石垣には木戸の柵を支えた溝が今も残っています。右の写真は、この先の神戸の町並み。卯建が上がっている家も多く残り、昔の風情があります。

Img_3358c_20221029172901 Img_3362c  近鉄鈴鹿線の線路を越えると、市立神戸小学校の手前にその先に大橋。六郷川という小さい川を渡る橋です。このあたりは、かつては神戸藩士の水練場であったといいます。今では、こんなところで泳げたのか、という気がします。その先に札の辻。江戸時代には、高札場があったところ。油伊(あぶい)旅館がありますが、その手前に里程標と道路元標があります。

Img_3402c_20221029172901 Img_3396c_20221029172901  次の目的地は、龍光寺なのですが、その前に寄り道。長徳院補堕落山観音寺。浄土宗。開創は鎌倉時代で、真言宗でした(開創年は不明)。元亀元(1570)年、三蓮社休波観愚老和尚により浄土宗に改宗。神戸城主・本多候が当神戸に就封以来、その菩提寺となる。境内には、本多家2代藩主・忠永公の徳をたたえた「思徳の碑」があります。

Img_3412c_20221029172901 Img_3427c_20221029172901  天澤山龍光寺。臨済宗東福寺派。「かんべの寝釈迦(ねじゃか)まつり」で有名なお寺。2019年5月4日の近鉄のお伊勢参りハイキングの時に、道を間違えて勝手に立ち寄ったことがありました(20190504近鉄ハイキング「お伊勢さん参りハイキング 昔も今もお伊勢参り~旅4日目~伊勢街道、旅人気分で伊勢平野の鈴鹿から海運で栄えた白子へ」(予告編))。詳細は、リンク先の記事をご覧ください。

Img_3457c  ここでも Img_3439c_20221029172901 寄り道。龍光寺の北隣に神社がありましたので、見に行ったのです。これが神戸宗社でした。正式には、神館飯野高市本多神社。神戸宗社でも、石取祭が行われます。ご祭神は、天照皇大御神、豊受皇大御神、高御産巣毘神大御神、本多忠統公。垂仁天皇の御代、倭姫命が巡行された折、この地にしばらく滞在された宮所と伝わっています。それが、「神舘」という名前になっていると思われます。

Img_3511c_20221029173001  いよいよ、今日の最終目的地、神戸城跡。神戸氏4代の神戸具盛が天文年間(1532~1555年)に築城しました。滝川一益の侵攻に和睦し、養子に受け入れた織田信長の3男神戸信孝によってより強固に修築されました。城主は度々代わり、関ヶ原の戦い以降は一柳氏が5万石で入っています。その後、天領となった時期もありましたが、慶安3(1650)年、石川総長が1万石で当地に封じられ、さらに、享保17(1732)年には本多忠統が2万石で封じられ、明治維新まで本多氏7代が続きました。

Img_3482c_20221029173001  本丸には野面積みの天守台があり、かつては神戸信孝が築いた5重6階の天守があったのですが、その天守は文禄4(1595)年に解体、桑名城に三重櫓として移築され神戸櫓と呼ばれました。現在、城の中心部は神戸公園となり、二の丸跡には三重県立神戸高等学校が建てられています。

Img_3523c_20221029173001 Dsc_0399c  これで目的地は、コンプリート。ゴールの伊勢鉄道・鈴鹿駅に向かいますが、ちょうど12時を過ぎた頃。どこかで昼食をということですが、最初に行こうと思ったラーメン屋さんは、店の外まで行列。「並んでいるというのは美味しいのだろうけど、並んでまで食べるのはどうも」と思い、京都北白川 ラーメン 魁力屋 鈴鹿矢橋店へ。特製醤油味玉ラーメン、¥869也。京都背脂醤油を使っているということで、脂っこいかと思ったら、案外サッパリしていて、美味しくいただきました。

Img_3531c_20221029173001 Img_3526c_20221029173001  ゴールの伊勢鉄道・鈴鹿駅には13時過ぎに到着。ここまで、現地では11.3㎞を歩いてきました。JRさわやかウォーキングのスタンプカードを持っていたのですが、その期限が実は、2020年11月29日。コロナ禍で延長されたものの、10月末で期限切れ(こちら)。スタンプは、今回を含め8つになったのですが、賞品をもらえる10個には至らず。やむなくWebアプリの会員申し込みをもらってきました。帰宅して、早速、新規登録を済ませました。次回からは、Webアプリで参加します。

Img_3577c  ゴール受付で伊勢鉄道の「鉄カード」をいただきました。”JR東海さわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」のゴールとなる伊勢鉄道鈴鹿駅にて、同ウォーキングを踏破された方先着500名様に、伊勢鉄道開業35周年を記念した「鉄カード」を配布します”というレア・アイテムです。

Img_3545c_20221029195101 Img_3534c_20221029173001  鈴鹿駅発13時6分の四日市行き普通に乗車。窓口でJR桑名駅までの切符を買ったら、これが硬券でした(右の写真)。四日市駅に13時19分着。13時26分発の快速みえに乗り換えて、桑名駅には13時37分着。¥640。

Img_3566c_20221029195601 Img_3569c_20221029195601  14時に帰宅。今日の歩数は、左の写真のように、23,450歩。歩いた距離は、Google Fitによれば、15.16㎞ですが、キョリ測で計ると、現地では11.3㎞、自宅から桑名駅往復が2.2㎞ですから、13.5㎞。キョリ測では、細部の測定が難しいので、Google Fitの値くらい歩いたかも知れません。本編は、また、いつものように明日以降、ボチボチと。

2022年10月28日 (金)

イソヒヨドリのメス、ジョウビタキのオス、ヤマガラ

Dsc06825c  最高気温は22.5℃。昨日より4℃くらい高くなって、それなりに暖かい日です。水曜の授業のQ&Aは、昨日仕上げて送りましたので、今日はいつも通り。7時半から散歩。住吉神社前、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、内堀公園、京町、寺町と6.3㎞。

Dsc05996c_20221028164201 Dsc06091c  住吉ポンプ場の東側の住吉入江に何かいる! と思ってよく見たら、イソヒヨドリのメス。フナムシのようなものをくわえて行きました。イソヒヨドリは久しぶり。最近、揖斐長良川の中州には、サギの姿が見えません。三の丸公園にはたいていモズのメスがいるのですが、高い木の上か、このように電柱の上にいて、いつも遠いところからしか見られません。このあと、柿安コミュニティパークの西の堀からイソシギが飛んで逃げるのを目撃。しばらく前は、九華公園。最近は、三の丸水門近くで見かけます。

Dsc06121c Dsc06140c  九華公園に着いて、ヒヨドリが賑やか。敢えて写真は撮りませんが……。相撲場のあたりでカワラヒワ。アーちゃんは、今日も旧アヒル小屋のところでお休み中。

Dsc06155c  奥平屋敷跡では、今日もヒヨドリばかり。散歩友達のYさんとともに、鳥の出待ち。ムクドリは少しいるのですが、今日はドバトもほとんど見ず。来たのは、ジョウビタキのオス1羽。このあと、カワラヒワがちらっと姿を見せたくらい。8時半には近くで枯れ葉の清掃作業が始まり、鳥見は断念。

Dsc06146c Dsc06188c  カモ、今日は合計32羽。良い写真が撮れなかったのですが、ヒドリガモのオスが2羽になり、ヒドリガモは2ペアが滞在中。ハシビロガモは6羽、3ペア。

Dsc06177c_20221028164201 Dsc06280c  キンクロハジロが、22羽。最近、数も種類もほとんど変動はありません。日がある程度高くなってくると、活動的になります。本丸跡に移動して、シジュウカラの群れ。ヤマガラの鳴き声も聞こえたのですが、姿は見えず。

Dsc06360c  今日はアオサギが見当たらなかったので、ちょっと探したら、分かりにくいところにいました。鎮国守国神社の社務所の裏なのですが、以前よくいた木の1本南の木の奥。枝かぶりですが、これしか撮れず(苦笑)。

Dsc06397c Dsc06406c_20221028164201  野球場の南のフェンスの上に、ハクセキレイのペア。ときどき、ここや堀にある四阿の屋根にいます。

Dsc06607c Dsc06794c  貝塚公園。今日はヒヨドリも少なく、静かでした(苦笑)。四阿あたりで待っていたら、ヤマガラが3羽ほどやって来ました。一瞬ムシクイを見かけたので、探し回ったのですが、見つけられず、残念。他にいたのは、カワラヒワ、メジロ。

Dsc06808c  内堀公園のところで、ジョウビタキの鳴き声がしたので、またもや探しました(微苦笑)。南大手橋に近い、樹木が茂ったあたりにいて、近づいたら電線へ。今日のバードウォッチングは、以上。

Dsc06234c  帰宅後や、午後は、「久波奈名所図会」の解読作業の準備。中巻を一応読み終えましたので、影印校注本の下巻をスキャナで読み込み、OCRで文字化。Wordにコピーして、原典と照らし合わせ、読み取りエラーなどを修正中。上巻、中巻は今のところ読みっぱなしですから、見直しも必要ですが、とにかく下巻の最後まで読み通そうという次第。明日は、JRさわやかウォーキング「伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!」に行くつもりです(リンクは、明日、ウォーキングが終わると切れます)。関西線河曲駅から鈴鹿市考古博物館、伊勢国分寺跡、高岡城跡を経て(これらは初めて訪ねます)、天澤山龍光寺、神戸城跡と回って、ゴールは伊勢鉄道・鈴鹿駅。龍光寺や神戸城跡は、既に訪ねたことがあります。約9.8㎞とちょっと長丁場。

2022年10月27日 (木)

今日はイマイチ写真のオンパレード

Dsc05412c  晴れときどき曇りという感じの1日でした。曇ると寒く感じます。最低気温は9.9℃、最高気温は18.6℃。いつも通り、7時半から散歩へ。住吉神社前、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、寿町、八間通、堤原と6.8㎞。それなりに鳥はいたものの、あまり見やすい、撮りやすいところには出てきてくれず、イマイチ写真ばかり(苦笑)。まぁ、こういう日もあるさ、と思うことにしましょう。

Dsc05647c Dsc05496c  散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園前の桜並木にヤマガラ(左の写真)などの混群。知り合いのヤマガラ好きの男性と出会ったので、一緒に見てきました。ただ、桜の葉はかなり落ちているものの、皆、動きが速くて、なかなか写真に収まってくれません。右は、コゲラ。

Dsc05546c Dsc05577c  混群には、シジュウカラ(左の写真)とメジロもいました。まぁ一応、4種類とも写真を撮ったものの、最初に書いたようにイマイチ写真のオンパレードで、我ながら苦笑せざるを得ず。

Dsc05665c Dsc05696c  住吉神社のところではスズメたち。今日は、これがもっともまともかも知れません(笑)。この先、三の丸水門あたりまで鳥はおらず。水門のところで、ハクセキレイ。三の丸公園にモズは現れたものの、通り過ぎて、柿安コミュニティパークを歩いているとき。この頃、たいてい私が通過した後やって来ます。

Dsc05743c Dsc05730c  九華公園のカモ、今日は合計31羽。ヒドリガモのオスが1羽にメスが2羽(左の写真)。ハシビロガモはオス(右の写真)3羽にメス2羽。他にキンクロハジロが23羽。今日は、ほとんどが二の丸堀の西側エリアに集まっていました。

Dsc05809c Dsc05832c  奥平屋敷跡で小1時間。ヒヨドリ、ドバト、ムクドリ以外にやって来たのは、オスのジョウビタキが1羽(左の写真)と、カワラヒワが1羽(右の写真)。

Dsc05778c Dsc05880c  奥平屋敷跡と堀を挟んだ立教小学校側にセグロセキレイが1羽。散歩友達のYさんは、南側の遊歩道でキセキレイを、昨日、今日と見たそうですが、私が行ったときにはもういませんでした。吉之丸堀にある四阿ではハクセキレイ。

Dsc05930c_20221027165701  このところ、またカワウが集まって来て、堀で集団で漁をしているのを見ます。今日も、大きなボラらしき魚を捕まえたところを見たのですが、ピンボケ&甘ピン写真ばかり。「見たという証拠」に比較的マシなものを載せておきます。この後の公園では、ヒヨドリがいたり、何もいなかったり。アピタ桑名店では新光堂書店に立ち寄って、文庫本を2冊ゲット。

Dsc05959c  帰宅後から午後にかけて、昨日の授業のQ&A書き。夕方までに一応完成しましたので、あとで読み直しをするつもり。明日は晴れの予報。今日のバードウォッチングのリベンジもという気がしていますが、散髪に行く時期でもあります。思案中。

2022年10月26日 (水)

今季一番の冷え込みで出席率も低下か?

Dsc_0396c  好天が続きますが、今朝は、7.7℃と一気に冷え込みました。日中は21.2℃。寒暖差がありますから、気をつけないと行けません。水曜日で、江戸橋方面での非常勤の授業。授業を始めるとき、「なんだか学生が少ないぞ」という印象。授業後、出席票を数えたら、出席率が70%台前半。前回より10%も低下。このところ寒くなってきましたから、体調を崩した学生がいるのか、気になります。今日のテーマは、「職業からみた人間関係」。学生たちには是非とも聞いて欲しいテーマだったのですがねぇ。来週は、「青年期の人間関係の悩み」。

Dscn5481c  と出席率が気になりつつも、帰りはいつも通り、志登茂川へ寄り道して、バードウォッチング。朝、出勤前にネットで四日市港の潮汐表を確かめたところ、正午ちょうどが干潮で、絶好の条件と思って期待してきたら、ガーン。上流方向は左の写真のような状況。貝取りをする人が二人目に入っただけ。

Dscn5483c Dscn5485c  よくよく目をこらしてみたら、上流側には、アオサギとダイサギが1羽ずつ。カモが渡ってきていると思ったのですが、期待は裏切られました。

Dscn5487c Dscn5491c  こちらは、下流側。こちらもほぼゼロ。こちらにも貝取りの人。干潮の時に2~3人くらい見ます。プロの漁師さんなのか、素人の方なのかは不明。しかし、道具立ては本格的のようです。何もいないのかとガッカリして歩いていたら、すぐ近くにアオサギが降りてきました。ラッキー!

Dscn5496c Dscn5494c  さらに江戸橋の近くまでいくと、橋のすぐ下あたりにコサギが1羽。今日の道草バードウォッチングは、以上。ところで、左の写真で手前の橋が江戸橋。奥に見える大きな建物は、三重大学医学部附属病院。

Dscn5502c  帰りは、江戸橋駅発12時40分の名古屋行き急行で。帰宅は13時半を過ぎます。帰宅後、昼食を摂って、出欠を確認し、今日実施した「進路選択についての自己効力感尺度」の結果を整理。来週の補足説明で学生諸君に伝えます。Q&Aには手を付けたばかり。2~3年前は、授業当日の夜には完成するくらいの勢いで書くことができたのですが、それは「今は昔」という話(苦笑)。

2022年10月25日 (火)

ジョウビタキのメスをバッチリ

Dsc04712c_20221025141101  薄曇りで、気温は18.5℃までしか上がっていません。朝の最低気温は10.8℃。11月初めくらいの気温のようです。シルエットになっていますが、玄関先からは、木曽御嶽山や、乗鞍岳がうっすらと見えていました。いつも通り7時半から散歩開始。住吉神社前、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常磐町、老松公園、寺町と、6.9㎞を歩いてきました。散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園前の桜並木でシジュウカラとメジロを見たものの、ペケ写真ばかりでした(苦笑)。

Dsc04870c Dsc04899c_20221025141201  住吉神社前から揖斐川の下流を眺めたら、川口水門のところにアオサギがいるのが見えました。さらに、肉眼では気づきませんでしたが、パソコンで写真を見たら、その向こうにカモが2羽写っています。今ひとつはっきりはしませんが、コガモのオスのように思えます。幡龍櫓近くでモズを見つけたので、追いかけたのですが、三の丸公園に逃げられ、写真は撮れず。三の丸水門のところでハクセキレイが2羽。

Dsc04921c Dsc04947c  九華公園の北門までやって来たら、南からアオサギが飛んできました。真上を通過。慌てて撮るだけ撮ったら、真っ黒(苦笑)。確認に戻ったら、柿安コミュニティパークの駐車場西にある堀のところに降りていました。

Dsc05145c  九華公園、今日はヒヨドリの鳴き声しか聞こえません。カモ以外に撮れた写真は、ジョウビタキのメスのみ。辰巳櫓のところで。今日は、ヤマガラどころか、シジュウカラもメジロもカワラヒワもいません。ドバト、キジバトくらいでした。

Dsc05073c Dsc05041c_20221025141201  カモは、キンクロハジロが20羽。ハシビロガモが5羽。今日は、ヒドリガモの姿はありません。左の写真はキンクロハジロのオス、右はハシビロガモのメス。

Dsc05080c Dsc05205c_20221025141201  カルガモのアーちゃんは、相撲場近くの堀でエサ探し中。公園の外周遊歩道では、南側でシジュウカラ3羽ほど。貝塚公園では、ヒヨドリとカワラヒワ。

Dsc05299c  内堀公園や、新築公園は、昨シーズン、ジョウビタキをたびたび見ましたので、今日から定例巡回コースに組み入れました(微笑)。早速、内堀公園でジョウビタキの鳴き声がしていたのですが、木々が生い茂っているところで、見つけられず。見たのは、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ。しかし、曇天で枝が多いところに来ていたので、載せられるのは、メジロの証拠写真だけ。新築公園ではスズメ、老松公園ではヒヨドリ。今日はあまり鳥果は上がりませんが、おジョウ(ジョウビタキのメス)がそれなりに撮れましたので、まあ良し。

Dsc05385c Dsc05247c_20221025141201  今朝は冷え込み、散歩する人が激減(苦笑)。九華公園で出会った散歩友達Wさんは、「今朝は寒かったなぁ。寒いのは体に応える」とぼやくこと。寒いのは嫌ですが、寒くなるとバードウォッチングの本格的シーズンですから、体調を整えて、寒さにめげずにやることにします。

2022年10月24日 (月)

九華公園でジョウビタキのオス、メス

Dsc04138c Dsc04143c  好天が続いています。秋も深まってきて、玄関先から藤原岳がよく見えるようになってきました(右の写真)。木曽御嶽山や恵那山は、ちょっと霞んでいました。朝は家事を済ませ、8時15分から散歩へ。住吉神社前、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、寺町と歩いていったん帰宅。少ししてから駅方面で所要を済ませてきました。併せて7.4㎞。よく歩きました。

Dsc04468c Dsc04357c  今日は、まずこれらから。九華公園でジョウビタキのオス(左の写真)と、メス(右の写真)。メスは2羽いました。ジョウビタキ3羽は、ほぼ同時に管理事務所近くに登場。いよいよ秋も本番という感じが強まりました。

Dsc04196c_20221024142101 Dsc04205c  さて、話を戻して。柿安コミュニティパークあたりまでは、これという鳥はいませんでした。コミュニティパークの西の堀で、コガモのメスが3羽。堀の壁についた藻を食べたりしていました。なぜか、オスのキンクロハジロが1羽一緒に、藻を食べています。

Dsc04237c  九華公園には8時半頃到着。北門のところでヤマガラの群れに遭遇。5~6羽が忙しく動き回っていますので、どこにカメラを向けるか戸惑うくらい(微笑)。今年は、本当にヤマガラの当たり年といえます。ほぼ毎日見られます。このあと、ジョウビタキに遭遇。その後、いつものように、奥平屋敷跡へ行ったものの、ヒヨドリとドバトしかいません。

Dsc04500c Dsc04506c  吉之丸堀や二の丸堀には、カモたち。キンクロハジロが24羽、ハシビロガモが5羽、ヒドリガモのメスが1羽。一昨日とほぼ同じ。ヒドリガモのオスは見当たりませんでした。

Dsc04549c Dsc04565c  吉之丸堀の上を通る電線にはハクセキレイ。このところ、ハクセキレイもよく見るようになっています。鎮国守国神社の境内ではヒヨドリがよく鳴いていました。

Dsc04674c  九華公園の外周遊歩道の南、キッチン寿さんあたりではシジュウカラが3羽。

Dsc04695c  貝塚公園。木々の紅葉が進んできています。ここはたまに、散歩コースでは珍しい鳥がいるのですが、今日は、ヒヨドリばかり。カワラヒワの鳴き声も聞かれましたが、他はとくに見当たりませんでした。

Dsc04169c  今週から気温が下がるという予報ですが、今日は最低気温が15.0℃、最高気温は23.5℃。北風が吹いていて日陰ではちょっと寒いくらいで済んでいて、散歩日和。ちょっと落ち着いてきたので、夏前に手がけていた「久波奈名所図会」中巻の読み下しを再開しています。牛のような歩み具合で、我ながら笑えますが、まぁボチボチとやることにします。

2022年10月23日 (日)

木曽川でマガモ、河口堰でアオサギの飛翔シーン……長島プチ遠征

Dsc03607c_20221023142701  26℃にもなり、少々暑いくらいの陽気。よく晴れています。10月1日以来になりますが、木曽川&長良川河口堰方面へ行ってきました。2週間ぶりだと思っていましたが、3週間あいていました。8時15分に国道23号線の木曽川大橋あたりに到着。高水敷に降りて、水制を眺めたのですが、あまり鳥蔭は見えず、これは空振りかと思ったのですが、せっかく来ましたから、いつも通り見て回ることに。

Dsc03258c  木曽川大橋から上流方向に1つめの水制。上流側に陰にアオサギさんが隠れていました。これで空振りは免れました(微笑)。一安心。ここから2つめの水制を眺めると、コサギらしき姿が見えます。

Dsc03295c Dsc03302c_20221023142701  2つめの水制、下流側にコサギが2羽。これで、まあまあの鳥果になってきています。それにしてももっとカモがいるかと思ってきたのですが、どうなっているのでしょう?

Dsc03336c  と思ってこの2つめの水制の上流側に行くと、いました、コガモのメスのようです。水制に上がってお休み中でした。

Dsc03354c  3つめの水制のところにはアオサギさん。遠くから見たときには、水制の端っこに上陸していたのですが、近くに行ったら、水の中。浮いているのではありません、木曽川に入って立っています。エサ探しをしているようでしたが、成果は上がっていない様子。

Dsc03401c_20221023142701 Dsc03386c  3つめの水制の上流側にはカモが20羽ほど。ブロ友のひらいさん情報(2022.10.22 あちこちウロウロ、お散歩日報)でマガモを期待してきたのですが、ようやく見つけました。10羽ほどいました。マガモの近くには、やはり10羽近くのカルガモも。木曽川には30分弱滞在。

Dsc03479c  この水星の上流側には、ヒドリガモの群れ。10数羽。最初は、空振りかとガッカリ仕掛けましたが、なかなかの鳥果でした。

Dsc03613c Dsc03642c_20221023142701  クルマを止めたところに戻る途中、ハクセキレイ。ハクセキレイは、2つの水星のところでも、計5~6羽ほど見ています。堤防道路の西のお宅の屋根でモズが鳴いていました。

Dsc03676c_20221023142601  続いて長良川河口堰へ。歩いている人は、ほとんどありません。ちょっと暑くなってきたので、ウィンドブレーカーを脱いだら、管理橋の上は風が通っていて、小寒い(笑)。

Dsc03684c Dsc03706c  東側の上流の魚道には、コサギが1羽。魚道下流側にはダイサギがいたものの、遠くへ逃げられました。管理橋の途中で機械室のところにアオサギ。

Dsc03735c  堰の上流側、やや西あたりにはカルガモが14羽ほど。冬になると、ここにカルガモが集まってきます。その先発隊でしょうか? キンクロハジロやホシハジロなど、渡ってくるカモはまだゼロ。ひらいさんも書いておられましたが、ここには遅れてやって来ます。

Dsc03774c Dsc03788c_20221023142601  堰の西側には、アオサギ、ダイサギ、コサギ、カワウがそれなりに集まっていました。閘門の上流側の機械室の上にアオサギが1羽。こんな高いところに止まって、いったい何をしているのかと思います。閘門のところには、ダイサギ。

Dsc03883c  管理橋の西の端まで来たら、アオサギが1羽飛んでいきました。機械室の上にいたアオサギさんです。

Dsc03884c_20221023142601 Dsc03966c  管理橋から親水広場に行く坂道の手すりにアオサギ。西側の魚道のところにはダイサギが並びました。

Dsc03979c  ダイサギ2羽がいたところの上流側には、また別のアオサギ。坂道から割と近いところにいたのですが、逃げません。試しにスマホで撮ってみたら、上手く撮れました(微少)。

Dsc03998c  親水広場もいつものように、一回りしたのですが、スズメ以外何もいません。アユの孵化試験を行う水路に水が入って、2つある東側の水路にはカバーが掛かっていました。このため、ハクセキレイなどがこられないのでしょう。

Dsc04087c  最後に、これも恒例ですが、上之輪新田へ。稲は全て刈られていました。稲刈り直後には、ダイサギ、アオサギなどがいたのですが、今日は、ハクセキレイやヒバリがいたくらい。ひのとりが通過したので、多度山とのコラボ写真を撮って、終了。

Dsc04049c 202210_hazan_hotsuma_s  10月も残り少なくなってきました。今週は、水曜日に非常勤の授業、土曜日はJRさわやかウォーキング(伊勢鉄道線開業35周年記念 歴史と文化に触れる鈴鹿市を再発見!)に行く予定。そうそう、桑名市博物館では、昨日から「特別企画展『華ひらく近代工芸の美−板谷波山と香取秀真−』」展が始まっています(11月27日まで、¥500)。陶芸家・板谷波山(いたやはざん/1872-1963)と鋳金家・香取秀真(かとりほつま/1874-1954)は、日本の近代工芸界を牽引した第一人者だそうです(不勉強で知りませんでした)。この展覧会では、さらに、波山に師事した桑名の陶工・加賀月華(1888-1937)や、秀真と親交のあった多度の郷土史家・伊東富太郎(1876-1958)などの桑名地域との関わりも紹介されています。これも見てこなくては。右のポスターの写真は、桑名市博物館のサイトからお借りしました。

2022年10月22日 (土)

土曜で鳥も休みか?

Dsc02882c  今日もほぼ晴れて、散歩日和です。気温も23.7℃とほどほど。朝7時半から散歩へ。住吉神社前、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、御坊さん、寺町と5.3㎞。もっと歩いた気がしましたが、昨日歩きすぎたので、ほどほど。

Dsc02901cDsc02954c  諸戸氏庭園前の桜並木で、シジュウカラが1羽。昨日も散歩帰りに、ここでシジュウカラに出会っています。住吉神社にはお参りせず、通過。住吉水門の下流側に若いアオサギさんが1羽。最近、このあたりでは見ませんでした。

Dsc02979c_20221022164501  柿安コミュニティパークでは、イベントの準備が行われていました。今日、明日と3年ぶりに「商工まつり」が開催され、明日は、徳川家康の孫の千姫(1597~1666年)らが登場する時代行列が行われます。9年ぶりですが、千姫を主人公としたNHKの大河ドラマ誘致を目指す中で桑名商工会議所が復活させるのです(こちら)。

Dsc02986v Dsc02987c_20221022164501  その柿安コミュニティパークでハクセキレイ。静止しているところを撮ろうと思ったものの、結果的にこの写真(微苦笑)。右はちょっとピントが甘いのは、ご愛敬。

Dsc02996c_20221022164501  九華公園では、相撲場近くの堀でコサギがいたものの、逃げられました。アオサギさんは、今日は不在。この堀には、アーちゃんがいました。アーちゃんは、この後、定位置の旧アヒル小屋のところでお休み。

Dsc03048c_20221022164501  奥平屋敷跡では、今日は、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワなどが来たものの、あまりよく見えるところにはやってこず。かろうじて、カワラヒワの写真だけ。ヤマガラは今日は、どこでも見られず。

Dsc03183c Dsc03209c_20221022164501  カモは、今日は、合計26羽。吉之丸堀の東側エリアに集まっていました。キンクロハジロが20羽、ハシビロガモが5羽、ヒドリガモのメスが1羽。昨日、ジョウビタキを見たので、今日も期待したのですが、見当たらず。貝塚公園でも、ヒヨドリ、メジロくらい。

Dsc03227c_20221022164501 Dsc03233c  帰宅後と、午後からは水曜日の授業のQ&A書きに専念。16時前にようやく仕上がりました(苦笑)。勢いがイマイチで、時間がかかりました。疲れがまだしっかり抜けきっていないのか、老化が進んだのか(爆)。仕上がった後、家事をしていたら、あくびを連発。まだ疲れが残ってると、自分では思っています。ちなみに、あくびを連発していたら、そのすべてで娘にもあくびがうつっていました(笑)。「行動伝染」という現象です。共感性が影響しており、親しい間柄ほどうつりやすいとか(こちら)。写真は、九華公園の南にあるお宅で。ダリアの一種。ネットで調べると、「カクタス咲き」といわれるものかと思います。右の写真もダリアのようです。ルパンという種類かと思います。入江葭町あたりのお宅で咲いていました。

2022年10月21日 (金)

ジョウビタキのメスとキセキレイが登場するも、証拠写真……九華公園のカモは24羽

Dsc01894c  さすがに疲れていたようで、午後から2時間近くも爆睡していました(苦笑)。いったん目が覚めたものの、起き上がれませんでした。しかし、これでちょっとすっきりした気がします。朝は、いつも通り、7時半から散歩。住吉神社前(喪中ですので、お参りはしていません)、七里の渡し跡、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、アピタ桑名店、常磐町、寺町、郵便局、銀行と回って、7.8㎞(Google Fitのデータで記録することにしました)。ちょっと歩きすぎ(苦笑)。散歩は、3日ぶり。

Dsc01981c_20221021160901 Dsc01997c_20221021160901  途中、三の丸公園で遠くのモズ(メス)、幡龍櫓あたりでハクセキレイ、三の丸水門上空を通過するコサギなどを見て、九華公園に7時50分に到着。アオサギさんが、いつものように、九華橋の近くで出迎えてくれました。アーちゃんは、このところ定位置となっている旧アヒル小屋のところでお休み中。

Dsc02006c Dsc02035c 二の丸堀にカモが24羽。キンクロハジロ17羽、ハシビロガモ5羽、ヒドリガモ2羽です。昨日は15羽、一昨日は7羽くらいだったそうです。右は、キンクロハジロ

Dsc02090c Dsc02716c  左の写真はハシビロガモ、メス。右は、ヒドリガモ。向かって左がオス、右がメス。

Dsc02121c Dsc02132c  奥平屋敷跡では、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ドバトばかり。カワラヒワが来たものの、松の木のてっぺんでよく見えず。写真を撮れたのは、ハクセキレイ2羽。

Dsc02173c Dsc02462c  二の丸跡でヤマガラの群れが来たものの、木陰できれいには撮れず、残念。コゲラの鳴き声も聞こえたのですが、姿は見られず。モズは、二の丸跡にあるクスノキのてっぺんに。ここでよく鳴いています。

Dsc02675c  今日は、散歩友達、鳥見友達から、外周遊歩道の南でジョウビタキを見たという情報がありました。情報通りのあたりにジョウビタキのメスがいましたが、ウ~ン、撮れたのは左の写真だけ。かなり粘ったのですが、現れたり、消えたりの繰り返し。オスもいたという話もあります。いずれにしても、明日以降、リベンジ予定。

Dsc02622c Dsc02791c  さらに、予想外に、キセキレイもいました。九華公園では、年に2~3回くらい見るでしょうか。明日も来てくれないでしょうかねぇ。続いて、貝塚公園では、ヤマガラ。ここでは3羽ほどを見ました。

Dsc02864c  拙宅マンションの前まで戻ってきたら、諸戸氏庭園前の桜並木からシジュウカラの鳴き声。1羽だけでしたが、声はよく聞こえます。ヒマワリの種みたいなものをくわえて、諸戸氏庭園に飛び去ってしまいました。

Dsc02557c_20221021161001  昼寝で爆睡してしまったため、一昨日の授業のQ&Aがまだ半分も行かないくらい(苦笑)。このあとと、明日、頑張りましょう。

2022年10月20日 (木)

今日は市役所の仕事

Dsc_0389c  今日もまた良い天気で、最高気温は24.3℃と、ウォーキングや散歩に好適な日でした。が、終日、市役所の仕事で会議室に缶詰。9時から16時過ぎまで。予定では、もう少し早く終わりそうでしたが、豈図らんや(昔、高校の漢文の授業で習った表現ですが、「全く思いがけないことが起こった気持ちを表す。 意外にも」)でした(笑)。まぁ重要な仕事ですから、やむを得ません。

Dsc_0387c  昼休みは、幸い1時間取ることができました。弁当、今日は、海鮮ちらしとハムカツからの2択で、ハムカツをチョイス。いつものように、インスタント味噌汁とペットボトルのお茶がついて、¥500。いつもの「ごはん一番」の弁当。ランチだけなら¥400。

Dsc_0391c  弁当を食べてから、これまた恒例になっていますが、市役所の本庁舎の周りを歩いてきました。昔は立坂神社の方まで歩いたこともありますが、今はそういう元気はありません。左の写真は、市役所の西にあるマンション近くから見たもの。手前の線路は、三岐鉄道北勢線。ちょうど近鉄の急行が通っていきましたが、JR関西線もここを併走しています。運動にはなりませんが、気分転換。ズーッと座っているのも大変なのです。

Dsc_0393c  帰宅後、昨日の授業の補足説明(通称、Q&A)の続き(朝早く起きて、少し着手していたのです)をやろうかと思ったのですが、さすがにお疲れ(苦笑)。早々に諦めました。義母のこともありましたし、昨日の授業に続いて、今日はほぼ1日仕事でしたから。助手の先生には、遅れることを了解してもらいましたので、明日中に完成すれば、まあよし。写真は、市役所の北側の通りあたり。

2022年10月19日 (水)

マイク不調で、1時間半肉声で授業は疲れるよ(苦笑)……桑名駅前では今年もイルミ

Dsc_0385c  良い天気で、最高気温も23.8℃と、なかなかのウォーキング日和です(微苦笑)。しかしながら、今日は仕事。後期も3回目の授業となりました。そろそろペースができてきた感じです。非常勤先は、写真のように、まだ校舎棟の改修工事が続いています。授業中も窓の外を見ると、作業員の方が働いていらっしゃるのが目に入ります。私の授業の受講登録者数は45名のようですが、出席率は初回は90%を超えたものの、2、3回は80%台。ごくわずかですが、1回も来ていない学生もいます。ちょっと気になります。非常勤講師控え室で、同じ時間帯にやはり非常勤に来ていらっしゃる先生が、「マスクをしたまま1時間半も話をすると、疲れますよね」とおっしゃっていました。まったく同感です(すでに何度もこの愚痴を書いていますように)。今日は、どういうわけかマイクの調子が悪く(アンプの電源ランプが、何度試しても点灯しなかったのです)、やむなく肉声で授業。100人以上収容できる教室ですので、かなり大きな声を出さざるを得ず、パワーをかなり消費(爆)。

Dscn5461c Dscn5463c  帰り道、当然のごとく、志登茂川へ寄り道。ただし、今日の四日市港潮汐表によれば、朝7時ちょうどが干潮で、14時45分が満潮。ということで、観察にはあまりよくない条件。写真のように川の水もかなり満ちてきていました。下流側に見えたのは、遠いところにダイサギとコサギが1羽ずつ。

Dscn5465c Dscn5467c  こちらは、下流側。左岸の方に、バラバラッといました。まずは、コサギ1羽。コンデジしか持っていかないこともあって、今日の鳥の写真は、証拠写真ばかり(苦笑)。

Dscn5477cDscn5474c  他には、セグロカモメと思われますが、1羽。もう一度上流側をよく見たら、コサギらしき姿とその近くにカルガモ。という次第で、潮が満ちてきていることもあって、鳥果は今ひとつ。しかし、懲りずに毎週、寄り道をしてきます。

Dsc_0382c 11959f19  ところで、朝、桑名駅東口に行ったら、イルミネーションの準備がしてありました。10月27日から点灯するようです(くわな駅イルミネーション)。来年2月28日まで、日没~21時に点灯だそうです。パッと見、前回のものの使い回し?と思われますが(2021年11月13日:散歩、相談会、ひのとり、そして桑名駅前のイルミネーション)、どうなのでしょう? 右の写真は、去年11月13日に撮ったものです。

2022年10月18日 (火)

モズ、ヤマガラ……九華公園のカモは4羽

Dsc01365c  良い天気で気温も上がり、25.2℃。北寄りの風が吹いていますので、暑くはありません。今日からはなるべくいつもの生活をしようということで、朝7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と7.0㎞。これは、Google Fitのデータ。キョリ測というサイトでネット上の地図をクリックして計ると、5.7㎞。ただし、このサイトでは、ルートは直線で描きますし、細かいところは計れません。スマホにプリインストールされている「からだメイト」というアプリでは、8.8㎞。誤差が最大で3.1㎞もあり、どれを採用すべきか迷います。根拠のない、まったく主観的な印象では、たぶんGoogle Fitが適切かという気がします。

Dsc01416c Dsc01472c_20221018165101  散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園の前でシジュウカラに遭遇したものの、写真は撮れず。揖斐長良川の中州にはダイサギが見えますが、今日も遠いところにいます。九華公園まで来て、いつもの九華橋のところにアオサギさん。奥平屋敷跡でカワセミが飛ぶのを久しぶりに見たのに、写真は撮れず。何気なく歩いていた先にカワセミがいたのですが、気づかず、でした(勘が鈍ったのか?)。モズのオスが、松の木のてっぺんで高鳴き。

Dsc01542c Dsc01600c  なかなか野鳥が出てこなかったのですが、奥平屋敷跡から堀を挟んで西にイソシギとハクセキレイ。ただし、証拠写真。イソシギは1ヶ月以上、ときどき見ていると思います。ヤマガラは、もう他には何も来ないかと諦めかけた頃に5~6羽が登場。

Dsc01698c_20221018165101  二の丸跡へ移動しかけた時に、再度、モズのオス。上で登場したのと同じモズのような気がします。週末土日も鳥は少なかったそうです。

Dsc01809c_20221018165101 Dsc01837c  カモ、今日は、合計4羽。ハシビロガモが3羽に、オスのキンクロハジロが1羽。

Dsc01390c  午後からは、内科の定例受診。併せて特定健診を受け、インフルエンザの予防接種も打ってもらってきました。が、血圧を測ったらかなり高くて、主治医&友人から「どうした?」と聞かれたくらいでした(苦笑)。家内の母親が亡くなったことに伴ういろいろなことがストレッサーになって血圧が上がっているのでしょう。それに、なんとなく疲れたなという感じもしています。今週は、明日、非常勤の授業、明後日は市役所の会議が1日あります。先週キャンセルしてしまった歯科の予約を取り直さなければなりません。

Dsc01879c_20221018165101  散歩コースでは、ようやくキンモクセイが盛りになってきました。九華公園と内堀の町内の2箇所で見てきたのですが、今年は、香りが今ひとつ弱い気がしました。末筆ながら、お気遣いくださった皆様にはお礼申し上げます。

2022年10月17日 (月)

よんどころない事情

Dsc00643c  3日ほど更新をしていませんでしたが、家内の母親が亡くなり葬儀、初七日法要、お墓への納骨と慌ただしく過ごしていました。91歳。とある理由で入院生活を送ってはいたものの、それはよくなってきて、自分ではそろそろ退院して自宅で過ごしたいと思っていたようでした。しかし、腹部に小さな大動脈瘤があり、それが破裂して亡くなったのだろうと主治医の先生はおっしゃっています。思わぬことで、なんとなく張り合いがないというか、気が抜けたというかそういう感じでいます。母は、家族葬を望んでいました。檀那寺のご住職の助言もあって、母の自宅で葬儀、初七日。家族でゆっくりと別れることができてよかったと思っています。明日からは、なるべくいつもの生活をしようと思っています。

2022年10月14日 (金)

お知らせ

 よんどころない事情により10月16日まで休みます。

10月14日の鳥見

Dsc00151c  10月14日の鳥見記録です(10月19日に、日付を遡って投稿しています)。この日はよく晴れ、最高気温も27.0℃と暑くなりました。いつものように朝7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、新築公園、常磐町、老松公園、寺町と5.7㎞を歩いてきました。

Dsc00161c_20221019034001 Dsc00184c  散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園前が賑やかでした。ここには4本の桜があります。ソメイヨシノ2本とヤマザクラが2本。そこにメジロ、シジュウカラ、カワラヒワが出て来ていました。出て来ていましたというのは、諸戸氏庭園の方からやって来て、また帰って行くことが多いからです。

Dsc00175c  ここで散歩友達のワンちゃんに会ったのですが、その飼い主さんと話していたら、70代半ばくらいの男性が通りかかりました。その飼い主さんがおっしゃるには、「あの人、さっき九華公園でも会ったし、あちこちで会うぞ。かなり歩いている」そうです。その男性に伺ったら、「毎日8㎞は歩いている」とおっしゃり、ビックリ。さらに「救急車で2回運ばれてから、歩かないといけないと思って。歩くようになった。最初は、1㎞も歩けなかった」とか。すごい人は思わぬところに潜んでいます。

Dsc00242c_20221019034001  住吉神社あたりでアオサギが上空を通過。また、三の丸公園ではモズがいたものの、いずれも写真は撮れず。ハクセキレイには三の丸水門のところで遭遇。柿安コミュニティパークでは、ヒヨドリがたくさん。上空も20~30羽単位で飛んでいきます。

Dsc00295c Dsc00421c  九華公園に着いて、鎮国守国神社の社務所裏の堀でコサギ。吉之丸堀には、カモが計4羽。ハシビロガモのオスが1羽と、キンクロハジロのオス2羽、メス1羽。

Dsc00432c Dsc00459c  アーちゃんは、元アヒル小屋のところに上がって、お休み中。最近は、ここによくいます。奥平屋敷跡でハクセキレイ。

Dsc00620c_20221019040201 Dsc00565c  証拠写真もいいところですが、二の丸跡にイソシギがやって来ました。一瞬、カワセミかと期待したのですが、残念。奥平屋敷跡には、コサメビタキが登場し、それなりに満足(微笑)。

Dsc00735c  朝日丸跡では、エゾビタキがやって来ました。しばらくいろいろとポーズを撮ってくれ、楽しませてもらえました。

Dsc01169c_20221019034101 Dsc00767c  本丸跡で、ヤマガラ数羽があちこち賑やかに、忙しく移動しながらエサを採っていました。時に、目の前を通過して行ったり、大サービス。ウロウロしてしまい、なかなか写真が撮れません(笑)。

Dsc01000c Dsc01126c  その中に、コゲラも混じっていましたし、カワラヒワもやって来ていました。

Dsc01253c_20221019034101 Dsc01231c  鎮国守国神社を回って、社務所裏の堀に再びやって来ると、コサギが堀に降りて、エサを採っているところ。コサギを見ていたら、ゴイサギが上空を通過。今年は、鎮国守国神社の社務所裏にゴイサギやホシゴイは、今のところ来ていません。多い時は、数羽が集まってくるのですが……。

Dsc01338c Dsc01354c  貝塚公園では、ヒヨドリやメジロ、カワラヒワ。写真が撮れたのは、ちょっと遠いところにいたカワラヒワだけ。右は、寺町商店街で見つけたイベントのポスター。10月29日・30日に開催される「桑名 まつり博」のもの。

Dsc00643c_20221019041501  この日、九華公園のキンモクセイは、ようやく咲き始めたところ。

2022年10月13日 (木)

キンクロハジロも到着

Dsc09065c  晴れ間も出ましたが、ほぼ曇りの1日。最低気温は16.3℃、最高気温は22.5℃と過ごしやすい気候でした。いつも通り、7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、紺屋町、京町、寺町と5.7㎞。

Dsc09079c_20221013190001 Dsc09217c  拙宅マンション内の小公園でハクセキレイ。ときどきやって来ます。住吉神社前から見たら、川口水門のところにアオサギが1羽見えました。右の写真がそのアオサギさんですが、これは幡龍櫓を回って、川口水門の下流側から撮ったもの。

Dsc09192c_20221013190001  三の丸公園ではモズのメス。西側のソメイヨシノの大木のてっぺんあたりによくいます。ただ、ここは写真が撮りにくいのです。近くに行けないから。それ故、証拠写真。このあと、柿安コミュニティパーク西の堀にダイサギが来ていたのですが、カメラを向けた途端に逃げられました。ダイサギも逃げ足が速い。

Dsc09283c_20221013191201 Dsc09298c  九華公園では、今日はカモが2羽になっていました。一昨日からいるハシビロガモのオスに加えて、キンクロハジロのオスが1羽仲間入り。キンクロのオスは、昨日到着したそうです。

Dsc09272c Dsc09633c  アーちゃんは、吉之丸堀の西の端にある旧アヒル小屋のところでお休み中。アオサギさん、今日は、辰巳櫓跡にある松の木の高いところに。いつも九華橋近くに来ているアオサギと思います。

Dsc09405c_20221013190901  奥平屋敷跡では、今日は、エゾビタキのみ。1時間も待ったのに(苦笑)。ドバトやヒヨドリは来ましたが……。散歩友達のY山によれば、この直前、二の丸跡にヤマガラとシジュウカラの混群がいたそうですが、奥平屋敷跡には来ず。

Dsc09736c_20221013190001 Dsc09737c  その同じエゾビタキかも知れませんが、本丸跡の花菖蒲園にて。まさにflycatcherの本領を発揮。ただし、ピントはかなり甘くて、とにかく写ったという写真ですから、ご容赦を。花菖蒲園の柵に止まっているかと思ったら、スッと飛び立って、小さい虫をキャッチというのを何度も繰り返していました。しかし、ピントを中央に固定していたので、上手くピントは合わず。英語の名前は、空中を飛んでいる虫を追って舞いあがり、捕らえた後再び元の枝に戻ってくることが多いことから、この仲間を英語ではflycatcherと呼んでいます。 

Dsc09616c  本丸跡に隣接する野球場の照明等の避雷針にモズ。モズの写真、もっと近いところでアップで撮りたいのですが、今のところ、上手くいきません。遠くにしかいないのです。

Dsc00018c  貝塚公園ではヒヨドリのほかには、メジロとコゲラ。メジロは柿の実をついばんでいましたが、これという写真は撮れず。コゲラは2羽がやって来て、盛んに木をつついてエサを探していました。

Dsc09610c_20221013190001  帰宅後は、昨日の授業のQ&A書き。「○○が分かりました」「○○が分かってよかったです」という類いのコメントもけっこうありますが、それらは割愛。まずは質問、疑問を優先します。そのほかは、感想、コメントでそれなりに内容があるものをピックアップします。昨日の夕方、少し書いて、今日は昼前と、午後から作業。結局、たぶん4時間以上を費やしています。かなり労力を使い、大変ですが、やめられません。一通りできましたので、後ほど確認して、明日、助手の先生にメールで送って、準備をお願いします。想定したような質問、感想もそれなりにたくさんありますが、思いもよらない視点からの感想や質問もあり、ボケ防止に最適かも知れません(微苦笑)。明日は、歯科受診。治療がようやく終わりになるはず。

2022年10月12日 (水)

恒例によって志登茂川へ寄り道……オナガガモのオス、セグロカモメがいました

Dsc_0356c Dsc_0359c  晴れたり、曇ったりの1日。最高気温は、24.2℃。過ごしやすい気候です。今日は、江戸橋での非常勤の授業、2回目。出席学生は40名あまり。去年の実績では、2回目は50名弱になるかと思ったのですが、予想は外れました。予想や、期待は外れたり、裏切られたりしますから、まあこんなもの。すでに履修登録期間は終了していますから、この後期はたぶん40名あまりの受講学生と思います。授業は、パソコン&プロジェクタでパワーポイントを使って行います。教員に転職した30年くらい前は黒板にチョークで板書をしていましたが、今は昔(笑)。20年くらい前からはパワーポイントを使い、板書はしなくなりました。パワーポイントがないと話ができないということはありませんが、話す内容が書いてありますから、便利です。用語や人名が思い出せないなど、失態を犯す心配はほぼ皆無。

Dscn5436c Dscn5438c  さて、12時5分に講義、後片付けを終え、非常勤先を後にしました。後期、非常勤に行ったときの楽しみは、こちら。非常勤先近くを流れる志登茂川に寄り道をするのです。出かける前に四日市港の潮汐表を確かめ、今日は、13時2分に干潮。ちょうどよい頃合いです(微笑)。おぼろタオルの工場の南を入って行って、まずは、志登茂川の上流方向を眺めます。貝を採っている人が数名。その手前にはカルガモがいます。カルガモに交じって、オナガガモのオスやセグロカモメと思われる水鳥が、1羽ずついるのが見えました。

Dscn5442c  こちらは、下流方向。江戸橋がある方角です。奥に見えているのは、市道にかかる江戸橋。江戸時代、参勤交代で江戸に向かうとき、津藩の家臣たちがこの橋まで見送ったというエピソードから江戸橋と名付けられたといいます。

Dscn5458c Dscn5459c  下流側には、カワウが1羽いたほか、コサギとアオサギがエサを探しているのが見えました。今日はまだ10月半ばですから、まだ鳥は少ないのですが、これから段々と増えてくるでしょう。楽しみです。

Dsc_0360c  江戸橋駅に向かう途中、例の常夜灯を見てきました。伊勢街道と、伊勢別街道との追分にあり、安永6(1777)年に建てられた、津市内最古の常夜灯。高さは5.4メートル。前期、後期とも、非常勤の授業が始まるときに見に行くことにしているのです。

Dsc_0363c  12時40分の急行名古屋行きに乗って、13時40分過ぎに帰宅。昼食を済ませ、出欠を確認し終えました。これを書いてから、Q&Aに取りかかります。

2022年10月11日 (火)

ウェルカモ!……九華公園にハシビロガモのオス到着

Dsc09061c  朝は雲が多かったのですが、9時ころからはよく晴れて来ました。まったくいつものように7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町と歩いて、5㎞ちょうど。寺町交差点で家内にクルマで拾ってもらってワークマンを覗いて帰宅。最高気温は、23.8℃。北西からの風が吹いていますが、寒くはありません。

Dsc08878c  今日のハイライト。待ちに待ったカモが、九華公園にやって来ました。ブロ友のひらいさんのことばを借りれば、ウェルカモ!です。ハシビロガモのオス。ただし、エクリプスの状態ですので、図鑑に載っているようにきれいではありません。当初は、2羽いるかと思ったのですが、今のところ、このオスが1羽(遠かったので、カルガモを見誤ったかも知れません)。昨日も書きましたが、去年は10月17日(2021年10月17日:九華公園にカモ飛来……キンクロハジロのオスとヒドリガモのメス)でしたので、少し早めの到着。「冬の使者 第一号」という感じ。

Dsc08615c_20221011151501 Dsc08631c  さて、話を戻して。柿安コミュニティパーク西の堀のところで、これはヒタキ。エゾビタキか何かと思います。背中しか見えず。ヒタキを見ていたら、三の丸公園の方の電線にモズのメス。いつも三の丸公園を通ってから柿安コミュニティパークに来ますので、もう少し早く、見やすいところに来てくれないかなと思います。

Dsc08662c_20221011151501 Dsc08711c_20221011151501  九華公園。今日は、アオサギさんはお休み。相撲場から管理事務所あたりにカワラヒワが沢山います。奥平屋敷跡では、ヤマガラ。このほか、シジュウカラ、メジロも来ていました。もっとも多かったのはドバトですが、それはまぁ別格。

Dsc08774c  奥平屋敷跡には、ヒタキも。これも背中の方しか良く見えませんでしたが、エゾビタキか?という気がします。写真は撮れなかったのですが、今日もイソシギが来ていました。

Dsc09043c_20221011151501 Dsc08983c  鎮国守国神社の境内では、メジロが20羽近く集まっていました。そこにシジュウカラも混じって、大騒ぎ。ただ、木の高いところにいることが多く、見上げていると首が痛くなりますし、ふらつきそうになるので、要注意(苦笑)。

Dsc08917c_20221011151501  コゲラも1羽混じっていました。ただ、鎮国さんの境内は、木が生い茂っていて日がよく当たらず、いずれも証拠写真なのは、残念。

Dsc08597c_20221011153001  このあと寺町で散歩友達のOkさんに遭遇。しばし世間話。Okさんに会えた日は、吉日(と以前も書いたことがあります)。私より一回り年上なのですが、気が合うのです。慶応ボーイで今もスマート。ワークマンへ行ったのは、気になるものがあったからのですが、結局、欲しいというほどではありませんでした。明日は、2回目の非常勤の授業。天気は良さそうです。ほどほどに頑張ってやってくることにします。

2022年10月10日 (月)

イソシギ、エゾビタキ、ヤマガラ……今日は「体育の日」と思えてしまいます(笑)

Dsc08543c  9時過ぎまで小雨。9時半を回るころには西の空も明るくなってきましたので、9時45分から1時間半ほど散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と5.3㎞。今日は、九華公園や貝塚公園の中であまりウロウロしていません。散歩の途中からはよく晴れて来ました。最高気温は、27.9℃。少し汗をかきました。

Dsc07878c Dsc07891c  降っていないと思って外に出たら、住吉神社あたりまで霧雨(苦笑)。まぁいいかとそのまま歩き続けました。揖斐長良川の中州にアオサギが1羽。ずっと以前は、ここにアオサギたちがたくさん来ていて、「アオサギの集合場所」と呼んでいました。住吉水門の外側にもアオサギ。若者。

Dsc08071c_20221010152201 Dsc07994c  九華公園までこれという鳥はいません。三の丸公園のモズも今日は不在。九華公園では、いつもの九華橋近くの樹上にアオサギ。今日は、「見返り美人(微笑)」。アオサギを見ていたら、相撲場の方から、鳥の声。まずは、エゾビタキ。

Dsc08031c Dsc07960c  さらにシジュウカラも。堀端には、イソシギもやって来ました。これまで、イソシギは年に1~2回しか見なかったのですが、今年はよく見ます。先だってはここの堀を飛び回っている姿も見ました。

Dsc08122c Dsc08094c  お腹の写真ですが、こちらのシジュウカラふっくらしています。右の写真は、尾が短いのですが、カワラヒワかと思います。

Dsc08290c  奥平屋敷跡では、ドバトとヒヨドリ。ヒタキらしき鳥も見ましたが、すぐ見失いました。朝日丸跡で、エゾビタキ。2羽いました。そのうちの1羽。

Dsc08310c  鎮国守国神社を回って、再び、相撲場近くの堀へ。コサギ。ちょっと日がよく当たりすぎ(苦笑)。もう1羽いたのですが、それには気づかず、逃げられました。

Dsc08351c  野球場の南の堀にはアーちゃん。ほぼ常駐しています。渡り鳥のカモたちは、まだやって来ません。去年は10月17日(2021年10月17日:九華公園にカモ飛来……キンクロハジロのオスとヒドリガモのメス)、一昨年は10月7日(2020年10月7日:「桑名城惣構ツアー」とバードウォッチング少々……キンクロハジロ飛来、サメビタキ(?)も)に初認していますから、そろそろかと期待が高まります。ちなみに、去年の今頃、九華公園ではヌートリアでも利上がっていました(2021年10月7日:今日は、ヌートリア・ウォッチング@九華公園(笑))。

Dsc08417c  本論に戻って、貝塚公園。エゾビタキもいたのですが、それは写真には撮れず。ヤマガラが3羽。九華公園でもこのところ、ヤマガラは3羽がグループでやって来ます。同じグループなのかも知れません。

Dsc08358c  今日は、スポーツの日。われわれの年代では、今日・10月10日は体育の日というイメージがまだ強くあります。昭和39(1964)年の東京オリンピックもリアルタイムで見ています。小学校の視聴覚教室に、学校で1台だけあったカラーテレビで見たことを覚えています。ただし、何の競技を見たかは、忘却の彼方(苦笑)。今週は、水曜日に非常勤、金曜午後は歯科治療、土曜夜は管理組合の会議。

20221009桑名駅西ウォーキング余談

 10月9日に行ってきた「桑名駅西ウォーキング」の余談、こぼれ話です。「補遺」というほどの内容はありません。まったく個人的に気になったことを、徒然なるままに書き連ねただけ(笑)。

Img_2474c_20221010074101 まずは、国道1号線八間交差点の北東側、以前は、昭和レトロの喫茶店があった建物。改装工事をしていたのには気づいていましたが、昨日、通ったら「Chill」というパスタと洋食の店になっていました。というか、5月30日にオープンしたのだそうです。(遅れている!)。

Img_2477c_20221010074101  桑名駅東口のタクシー乗り場で見かけた三交タクシーのクルマ。パッと見、軽自動車がタクシーのクルマになったのか!?と思ってしまいました。が、これは、トヨタのROOMYという車種。1.0リッターのターボだそうです。

Img_2480c_20221010074101 Img_2483c_20221010074101  桑名駅は、2年前の8月にリニューアルしていますが、東口にある桑栄メイトは、まだ健在。2年前の7月31日に閉館しています(2020年7月30日:桑栄メイト、新旧桑名駅、桑名駅あたりの繁華街を訪ねる(その1)……新旧桑名駅、桑栄メイト)。ナガシマスパーランドを運営する長島観光開発が購入し、取り壊して、ホテルを建てるという話を聞いていたのですが、どうなったのか? 最近、散歩友達の間でも話題にならず、不明。

Img_2509c_20221010075101 Img_2512c_20221010075101  その桑名駅西口に掲げられている「桑名駅西口広場将来イメージ図」。2種類。ロータリーだけは完成していますが、その他はまだまだ(昨日の記事の写真をご覧ください)。

Img_8744c_20221010075801 Img_2505x  さらに、トリビア。これは気づいている人は少ないのではないかと思うのですが、桑名駅の東西出入り口で、駅名表示のところに微妙な違いがあります。東口のものは(左の写真)、左からJR東海 養老鉄道 近鉄とあるのに対して、西口のものは(右の写真)、同じく左から近鉄 養老鉄道 JR東海となっています。気づいているからといってどうということは決してありません。

Img_2570c_20221010080101  大福田寺で見つけました。「自身の守本尊を知ろう 十二支による念持仏」というパネル。自分の干支によって守り本尊が違うのだそうです。かなりボンヤリとは知っていたのですが、意識はしていませんでした。私は未年ですので、大日如来が守本尊です。ちなみに、そこに書かれた「未の年の生まれの性格」には、次の引用のようにありました。コメントは敢えて付けません(笑)。

長所:人品よく、哀れみ深く従順にして高慢でなく、人にすかれる。一芸一能に秀でる人。

短所:内気に過ぎる。多情多恨で執着が強い。厭世的で外交は下手。

生涯の傾向:ややもすれば顔色蒼白暗くなり勝ち。生活に不自由はない。晩年はまず宜しい。

念持仏:大日如来。御縁日は月の「八日」。

Img_2551c_20221010081701 Img_2586c_20221010081701  その大福田寺では、鐘楼の建て替え工事中でした(今年4月から)。古いもの(昭和23(1948)年に建てられたもの)は、傾いてきていたそうです。工事は、市内の小島建設という社寺建築専門の会社が請け負っているようでした。

Img_2609c  円妙寺墓地の入り口に立つ石碑。お墓ではありません。「元祖貝新 創業四百年記念碑」です。向かって右には「二代目 水谷新兵衛 八代目 水谷新左衛門」とあります。建てられたのは、昭和6(1931)年1月。新左衛門を名乗って、今もあるのは「総本家貝新」。総本家貝新は、元禄年間(1688~1704年)に初代貝屋新左衛門が創業以来、現社長が11代目だそうです(こちら)。元禄年間の創業ですと、昭和6年には400年は迎えていない気もしますが、まぁご愛敬。

Img_2740c_20221010082201  本編でも載せましたが、土佛山聖衆寺から竹林を通って、式部泉あたりに行く道は、工事中で入れず。今回は、式部泉を見てくるぞ! と意気込んで出かけただけに残念至極。宅地造成工事とありますから、この先は、民有地だったのでしょうか。ネットで「桑名 北別所 工事」と検索すると、「大東建託が、桑名市北別所に建設する長屋4棟の施工を受注した。10月上旬の着工、2023年3月下旬の完成を予定している。施主は個人」という情報が出て来ました。これでしょうか? リンク先は、「建通新聞 電子版」。いろいろな専門新聞があるものです。

Img_2875c_20221010083301  尾野神社の境内、船繋ぎの松へ行くところの足下に砲弾が置いてありました。日清・日露戦争のころ以来、勝利の記念や、戦争から無事帰還した記念に、こういう砲弾、機雷などを神社に奉納してあるのをあちこちで見ました。これもその1つかと思うのですが、何も説明はなく、さりげなく置かれています。先だって訪ねた四日市の志氐神社には、戦艦陸奥の第3砲塔の破片が奉納されていました(2022年9月5日:20220902勝手にハイキング「壬申の乱から1350年記念 霞ヶ浦~大矢知ウォーキング」(その1)……霞ヶ浦駅から志氐神社、明円寺そして大膳寺跡へ)。

Img_2996c_20221010083801  東方の八丁畷を歩いていたら「提灯ハウス Chochin-House」と書かれた民家がありました。民泊か?と思ったら、同行の同級生K氏が、仕事の関係で知っていました。奥様が日本人、ご主人はフランス人の2人で営む簡易宿泊所だそうです(インスタはこちら)。内部はかなり和風に改造してあるとか。客室は3室。

Img_3002c_20221010084501 Img_3006c_20221010084501  桑名駅北の踏切。JRでは、八丁畷踏切という名前がついています。以前も書いたことがありますが、JRの踏切は番号ではなく、固有名詞が付けられています。ここはもちろん美濃街道の追分から照源寺に至る道が、八丁畷ですからそれにちなんでいると思います。また、踏切の警報器、最近はほとんどがLEDで点滅し、警報音も電子音になっています。

 以上、まったくどうでもよい余談で恐縮。

2022年10月 9日 (日)

20221009桑名駅西ウォーキング(一回完結)

Ekinishi  曇りのち、15時ころから雨という予報でした。午前中は、雨は大丈夫だろうということで、予定通り「桑名駅西ウォーキング」に行ってきました。勝手にハイキングのシリーズの1つです。実際に歩いたルートマップは、左のもの。当初の予定では、聖衆寺、秋葉三尺坊大権現から竹林を歩いて、式部泉を見て、高塚山古墳の麓へ行くつもりだったのですが、通れなくなっていて、予定変更。北別所神明社へショートカットし、さらに、旧桑名市民病院跡地を見て、岸西山へ。それ以降は予定通り。6.6㎞

Img_2505c_20221009172601 Img_2494c_20221010034401  スタートは、桑名駅西口。ここで同級生K氏と待ち合わせ。8時20分にスタート。桑名駅は、2年前の8月に新しくなり、駅前も再開発されるはずですが、実際の整備はまだまだこれから。

Img_2525c_20221009172601 Img_2518c_20221009172601  最初の目的地は、光徳山円妙寺。日蓮宗。久松松平家第2代当主で桑名藩主(第6代)の松平定良の菩提寺として建立されました。宝暦年間(1751~1764年)に火災に遭い、境内が全焼したので、当時の旧桑名藩主・久松松平家の領国である陸奥白河藩へ移転。文政6(1823)年、白河藩の久松松平家が、桑名へ再び国替えとなり、当寺も桑名に戻って来ています。山門は、嘉永年間(1848~1855年)に建てられ、戦災に遭わず現在に至っています。

 続いて、Img_2599c_20221009172601 Img_2582c_20221009172601神宝山法皇院大福田寺。聖徳太子創建と伝えられる真言宗のお寺。ただし、実際には、鎌倉時代末の創建と考えられます(これは、今年9月の市民大学郷土史学科の講義で聞いた話)。山門は江戸時代建立といわれています。右は、本堂。

Img_2566c_20221009172601  こちらは、大福田寺にある聖天堂歓喜聖天が祀られています。歓喜天は、頭は象、身体は人間の姿をした仏法守護神です。もとインド神話の魔王で、のち仏教にとり入れられました。単身像と双身像とあり、双身像は、男神と女神とが抱擁する姿をとることが多く、夫婦和合・子宝の神として信仰されるといいます。

Img_2606c_20221009172601 Img_2616c_20221009172701  円妙寺墓地。円妙寺とは離れてしまっていますが、当所、円妙寺が建立されたころには、寺はこの墓地の東北辺りにあったといいます。桑名藩6代藩主・松平定良(1632~1657年)とその正室養仙院の墓があります。定良は、明暦3(1657)年7月18日、26歳で病没。日蓮宗を信仰したので、松平家の菩提寺照源寺とは別に、円妙寺が創建され、ここに葬られました。法名光徳院円妙日法大居士。右は、定良の墓。

Img_2638c_20221009172701  桑名駅からずっと緩い坂を登ってきて、市立桑陽保育所の敷地内に「立坂神社𦾔跡」があります。このあたりは、以前は東方立坂町といい、立坂神社があったとされます。ただし、立坂神社の由緒には、いろいろとあり、一筋縄ではいきません。今月の市民大学郷土史学科では式内社がテーマでしたが、立坂神社に関しては、諸々あるという話でした。ここには、もともとは、産土神の高野御前を祀ったといいます。この西にある海善寺の僧が修行に出る時、道中安全を祈願して草鞋を供えたので、草鞋社ともいったといいます。ここにあった立坂神社は、尾野神社に合祀されています(新矢田にある立坂神社は、もともと矢田八幡社と称しており、江戸末期以後、式内立坂神社と称しています)。まさに諸説ありの世界ですが、ここでは詳細は割愛。

Img_2657c_20221009172701 Img_2662c_20221009172701  ここから照源寺の西へ。左の写真は、尾畑城跡(おばたじょうせき)。今は私有地になっていますので、入れません。史料には、田辺伊勢丸が居城したとありますが、築城時期など詳細は不明。中世の城館跡で、土塁を巡られた方形の曲輪が残っているといいます。右は、ここの交差点にある道標。「右 土佛山 左 西方(にしかた)」とあります(西方は、ここから西へ1㎞あまりのところの地名(イオン桑名があるあたり)。石碑には、「東京 多賀源」とも刻まれています。

Img_2736c_20221009172801 Img_2671c_20221009172901  土佛山大正院聖衆寺に登っていくところまでやって来ました。左の写真で、階段を上がったところが聖衆寺。左手に道があり、そこを進むと竹林の中を歩いて行け、式部泉があるはずのところ。私は、これまで式部泉を確認できていませんでしたので、今日こそと思ってきたのですが、「通行止 この先宅地造成工事のため通り抜け不可となります」とあります。宅地造成工事が行われるとは、この先は民有地だったのでしょうか? このあと聖衆寺に上がって見下ろしても、竹が沢山切られ、重機が入って整地している様子が見えました。残念至極。

Img_2678c_20221009172701  聖衆寺の本堂。真言宗醍醐寺派。桑名では「土佛さん(どぶっつぁん)」と呼ばれます。鎌倉初期の建仁4(1204)年に、北伊勢地方鎮護のため定舜法師が建立したといわれる古刹。信長の伊勢侵攻の時に焼かれ、現在の堂宇のみが残りました。江戸時代の中頃、瓦師岡本信行が、桑名藩主松平定重に寺運再興を言上して再興し、瓦製阿弥陀如来(市文化財)をつくったため、「土佛さん」といわれます。本堂は大正12(1923)年の建立。周りには、良い感じでモミジの木があります。これは、紅葉シーズンにもう一度来なくてはなりません。

Img_2691c_20221009172701 Img_2722c_20221009172701  聖衆寺の奥には、秋葉三尺坊大権現。火伏せの神として、秋葉三尺坊が祀られています。秋葉堂には、天手力雄命(アマノタヂカラオノミコト:天照大神の隠れた天の岩屋の戸を手で開けた大力の神)他の神様も祀られていますが、それらは以前訪ねたときの記事をご覧ください(2021年2月4日:20210201勝手に養老鉄道ハイキング「桑名駅西歴史散歩」(その2)……秋葉三尺膨大権現、尾畑山城跡、立坂神社旧蹟から円妙寺墓地で松平定良公墓所へ)。ここは、聖衆寺の奥の院で、高台で見晴らし良く、往時は景勝地として憩いの場所であったと伝えられています。東を見ますと、右の写真のような眺望が広がっています。

Img_2771c_20221009172901 Img_2755c_20221009172901  上述のように、式部泉には行けないようでしたので、聖衆寺から来た道を戻って、ショートカットして北別所神明社へ。創始は不詳。織田信長の伊勢侵攻の時、桑名ではここに本陣を置いたといいます。また、神社の由緒には、織田信長在陣の時、当神明社を崇敬し、幣帛等を奉納し、また、社内に信長の駒繋の松と伝える松があったといいます。ご祭神は、天照大御神。この北別所神明社の向かいあたりには、北別所中世墓跡があったといいますが、説明板などはありません。中世の墓の跡で、故瀬戸、常滑などの焼き物が出土したそうです。

Img_2786c_20221009172901 Img_2790c_20221009172901  ここから岸西山に向かう予定でしたが、「市民病院跡地を見ていこう」ということになり、寄り道。建物は、去年来たときに既に解体され、更地になっていました(2021年2月3日:20210201勝手に養老鉄道ハイキング「桑名駅西歴史散歩」(その1)……播磨を出発して北別所神明社、高塚山古墳に登るつもりがリタイア、式部泉を通って土佛山聖衆寺へ)。早ければ、一昨年、有料老人ホームと分譲型の医療モール、介護ショップを併設した調剤薬局など開業するということでしたが(こちら)、来月開業予定の医院と調剤薬局が建っていただけ(左の写真)。サービス付き高齢者住宅を建設するという看板がありましたが、未着工。

Img_2806c_20221009172901 Img_2812c_20221009172901  県道142号線を越えて、岸西山へ。ここには、岸西山遺跡があるというのですが、詳細は不明。まずは、岸西山大正寺へ。浄土宗。江戸時代中期の開基といいます(桑名市史によれば、明和(1764~1772年)の頃)。お寺は、岸西山の東北側の斜面に建っており、山門から境内へは下っていきます。ここには、野村増右衛門の供養塔があります(右の写真)。野村は、桑名藩島田代官所(桑名藩領の員弁郡嶋田村、現桑名市島田)の手代(8石2人扶持という記録があります)という軽輩の身から藩を左右する実力者にのしあがった人物。藩への貢献は大きかったのですが、宝永7(1710)年、突然公金横領等の嫌疑で捉えられ、弁明もむなしく処刑されています。

Img_2822c_20221009172901  大正寺から岸西山の頂上に行く途中に、尾野神社北之宮。尾野神社は、この南西にもあります。今は、そちらが本社のように思いますが、桑名市史には、「一説には尾野山の北の鼻山に鎮座してあったのを、後に船着大明神の社へ奉遷して相殿とした」と書かれています。岸西山の頂上には、魚藍(ぎょらん)観音堂があります。「久波奈名所図会」によると、元禄2(1689)年11月、掛樋通の堀さらへをした時、水底より出現したものといいます。昭和50(1975)年3月、市指定文化財。これと時を同じくして、愛染明王、役行者の脇侍佛とともにここに安置されたといいます。

Img_2905c_20221009172901 Img_2898c_20221009172901  岸西山を下りて、養老鉄道に近いところで右折し、南下。尾野神社へ。尾野神社もやや小高い丘にありますが、ここは尾野山城跡でもあります(右の写真)。中世の城館跡で、遺構としては、郭が残っています。尾野山城跡も見てみたいのですが、右の写真中央にあるように、登り道がちょっと荒れていますので、未だ登ったことはありません。

 Img_2851c_20221009172901 Img_2860c_20221009172901 鳥居をくぐってすぐ右に進むと拝殿があります。お社が2つ連なって建っていますが、向かって左が尾野神社、右の少し小さい方が立坂神社です。尾野神社は平安時代からこの地にあったようです。尾野神社。主祭神は、天押帯日子命(あめのおしたるひこのみこと:孝昭天皇の皇子。春日、大宅(おおやけ)、栗田、小野、柿本氏ら中央豪族の祖)。

Img_2895c_20221009172901  尾野神社には、「船繋ぎの松」があります。「船着きの松」とも呼ばれます。尾野神社は、1,000数百年前には、船着大明神と呼ばれていました。当時、この地は町屋川と大山田川が合流するところで(本多忠勝による慶長の町割によって、両河川は現在のところを流れるよう改修されています)、海陸交通の接点として船の出入りがあったといいます。

Img_2918c_20221009172901 Img_2924c  真宗大谷派の東光山専明寺。とくにこれという情報が出てこないお寺ですが、なかなか立派で雰囲気も良いお寺でした。

Img_2986c_20221009173001 Img_2977c_20221009173001  そして、最後の目的地は、東海山照源寺。浄土宗。寛永元(1624)年、桑名藩主であった松平定勝公(徳川家康公の異父弟)が亡くなったとき、二代将軍徳川秀忠の命によって、定勝の子・松平定行公が建立した寺。定行は伊予松山へ移封しましたが、弟・定綱が藩主を継ぎましたので、松平家の菩提寺として存続しています。ここは私の好きなお寺で、たびたび訪れています。左の写真は、山門の南から見た光景。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感じがします。

Img_2935x  当初は、東海山泥垣院崇源寺と号しました。それは定勝公の法号「崇源院殿」に因るものです。しかし、寛永3(1626)年に亡くなった秀忠公夫人の法号が、偶然、「崇源院殿」と一致したため、遠慮し寺号を「照源寺」と改めました。山号の頭文字「東」と、寺号の頭文字「照」の二字を合わせて「東照」となる由縁は、東照大権現(徳川家康)を祀ったことによるといいます。このように、桑名藩の菩提寺である照源寺が徳川家康公の供養をすることによって、桑名藩松平家は徳川家に対し末代にわたり忠誠を示したという訳です。現在も、徳川家康公の木像、位牌を安置し、供養しているそうです。

Img_2948c_20221009172901 Img_2956c_20221009173001  ここには、「松平定綱及び一統之墓所」(県史跡)があります。定勝の他、久松松平系の定綱他の一統の墓、26基が並んでいます。右は、その定勝公の墓。これにて、今日の目的地は、式部泉などを除いて、コンプリート。

Img_2990c_20221009173001  いささか余談ですが、照源寺からは東へほぼ直線の道路が通じています。参宮町にある美濃街道との追分まで。八丁畷(はっちょうなわて)と呼ばれます。この八丁畷は、照源寺ができたときに参詣のための道としてつくられています。「八丁」は距離を表していると思いますが、約873m。美濃街道の追分から照源寺の三問あたりまでが約800mです。

Img_3010c_20221009173001 Dsc_0351c  桑名駅西口側には、食事をするところはほとんどありませんので、東口の方へ回って、ちょっと探して、目利きの銀次桑名駅前店へ。夜は居酒屋になりますが、海鮮料理、魚介料理の店。迷ったものの、ランチがありましたので、あじフライのランチをチョイス。自宅では、あじフライなどほとんど出て来ません。それにあじフライは、子どもの頃はけっこうごちそうだった記憶があります(苦笑)。そのため、あじフライがメニューにあるとついつい釣られます(微苦笑)。これで¥700。

Img_3023c_20221009173001  食事を終えて出て来たら、小雨が降っていました。しかし、ここまで降られずに済んでラッキー。今日のゴールは、ここ目利きの銀次とし、12時30分過ぎに到着。食事を終えて出て来たのが、13時15分ころ。ここまで6.6㎞。自宅往復が2㎞で、今日は合計8.6㎞を歩きました。歩数は、16,830歩。今回の記事は、1回で完結。よほどのことがあれば、補遺編を書きますが、今のところそれは未定。

2022年10月 8日 (土)

キビタキのオス

Dsc06753c_20221008143501  晴れて、気温も24.7℃まで上がりました。風は北よりですが、寒くはありません。汗をかくこともありませんでした。7時半からいつものように散歩。長良川河口堰など、長島方面へとも思ったのですが、風もありましたから、九華公園コースへ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、京町、南魚町、田町、三崎通、桑名七里の渡し公園と6.2㎞。

Dsc07658c  今日のハイライトは、タイトルにもあるように、キビタキのオスです。大して珍しい砦はないのですが、私の散歩コースでは、年に1回、お目にかかるかどうかなのです(2021年10月5日:九華公園でコサギとコサメビタキ……貝塚公園も重点観察地域に勝手に指定(微笑)、2020年10月20日:九華公園でキビタキのメスとジョウビタキのメス、貝塚公園ではエゾビタキ)。場所は貝塚公園。最初は公園西側エリアで見つけたのですが、シャッターを押す前に逃げられ、公園内をあちこち探し回りました。オスをこれだけはっきり捉えたのは、恥ずかしながら、初めて(微笑)。

Dsc06712c  さて、話を始めに戻して。散歩に出てすぐ、諸戸氏庭園前の桜並木でヤマガラ3羽に出会いました。諸戸氏庭園から出て来たようでした。このときは曇っていて、暗い写真しか撮れませんでした。しかし、幸先は良い感じ。このあと、九華公園までの間には、ドバト、ハクセキレイくらいしかいませんでした。

Dsc06783c Dsc06802c  九華公園では、鎮国守国神社の社務所裏の木にコサギ。最近、堀の水が少ないので、ときどきやって来ています。アオサギさんは、いつものところ。九華橋近くの樹上に。ここか、神戸櫓跡の松の木がお気に入りのようです。

Dsc06842c_20221008143501  管理事務所近くでは、カワラヒワ。9月末くらいからまたよく見るようになりました。以前読んだ本では、カワラヒワは秋になると、集まって、集団見合いをすると書かれていました。

Dsc06962c Dsc07050c  奥平屋敷跡で、今日はしっかりと楽しめました。まず、登場してきたのは、メジロとシジュウカラの混群。メジロ、シジュウカラとも数羽ずつ。シジュウカラのうち1羽は、蜂の巣にご執心。すでに使われていない巣のようですが、何か食べられるものがいたのでしょうか?

Dsc07169c  その後、ヤマガラもやってきました。3羽が一緒。木の高いところでよく動きながら、エサを探していますので、なかなか写真が撮れません。

Dsc06999c Dsc07475c  さらに、これらのヒタキたち。計3羽いたと思われます。左の写真は、コサメビタキのように見えます。右の写真は、エゾビタキ。これらのヒタキたち、しばらく前から滞在している印象。

Dsc07228c  もっともよく撮れたのは、こちらの写真なのですが、見返りの後ろ姿(苦笑)。コサメビタキのような気がします。

Dsc07453c  さらに、締めには、モズのオスがやって来ました。いやぁ、プチ遠征しなくて良かった(微笑)。

Dsc07582c  続いて貝塚公園。初めに書きましたように、キビタキを見ましたが、そのほかには、こちら。エゾビタキ。貝塚公園でもここしばらく、よく見かけます。貝塚公園は、以前勝手に「重点見回り公園」に指定したことがありましたが、先日のサンコウチョウや、今日のキビタキのように、たまに、私にとっては「珍鳥」が見られます。散歩コースから外せない所以。

Dsc07847cDsc07539c_20221008143701  貝塚公園で、キビタキを追いかけて公園内をかなり歩き回りましたので、散歩は3時間。アピタ桑名店の本屋にも寄ってこようと思っていたのですが、さすがにその元気はありませんでした。明日は、「桑名駅西ウォーキング」を予定しています。晴れのち曇り、午後の後半から雨という予報ですから、なんとか行けるのではないかと思っています。訪ねるところは、去年(2021年)2月1日の「20210201勝手に養老鉄道ハイキング「桑名駅西歴史散歩」(予告編)」とほぼ同じですが、桑名駅をスタート・ゴールとし、同級生K氏と出かけます。

2022年10月 7日 (金)

晴歩雨読で、神社調べ中

1007amedas Dsc06659c  天気予報通り、朝から雨です。最低気温は14.3℃ですが、これは8時25分に記録しています。最高気温は16.6℃。これは夜中の2時19分。11月下旬並みの気温とか。当然「晴歩雨読」の日になっています。

Dsc06663c_20221007152301  朝から、月曜日の市民大学郷土史学科の講義のまとめにいそしんでいます。この日のテーマは、当日のブログに書いたように、桑名市内の式内社(2022年10月3日:今日のバードウォッチングは今ひとつ……午後は市民大学で式内社の話)。現在、桑名市内にある式内社(と考えられている神社)は16社。プラス他に合祀された神社が1社で、計17社。もちろん延喜式神名帳が制定された当時からそのまま続いているものばかりではなく、「比定」といって、現在はこの神社がそうだろうと考えられているものも含まれています。「桑名市史本編(左の写真)」や、「くわな史跡めぐり」、ネットの神社検索(三重)などを用いて、講義のメモをもとに「講義録」を勝手に作成中(微笑)。現時点で10社分が、一応完了。

Dsc06657c_20221007152401 Dsc06650c  まぁ、いつも通りにゆったりと過ごしている訳ですが、他にしたのは、買い物に行った家内にメダカ用水草を買ってきてもらい、入れ替えたくらい。プラスティック製睡蓮鉢に10数匹(左の写真)、百均で買ったプラスティック製食品保存容器に赤ちゃんメダカが2匹。これは、先だって生まれているのを発見したもの。本当は、小さいエビ(ミナミヌマエビなど)を入れたいところですが、これから寒くなりますから、難しいでしょうね。

Dsc06641c  明日は、天気は良くなり、しかも最高気温は25℃を超える予報。10℃も変動があると、体がついていきませんね。明後日は、桑名駅西ウォーキングを予定していますが、晴れのち、夕方から雨の予報。予定通り、出かけられそうです(微笑)。写真は、九華公園方面。奥の中央の森が九華公園。

2022年10月 6日 (木)

曇りで涼しいというか、寒い

Dsc06099c_20221006175201  1日中曇りで、最高気温も20.2℃。いつものように散歩をしてきたのに、汗はまったくかかず。散歩をするのには良い季節なのですが、いきなりこれだけ涼しいというか、寒くなると体調を崩しそうです。散歩は、7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、南魚町、三崎通と5.7㎞。

Dsc06150c_20221006175201  揖斐長良川の中州には、3箇所にダイサギの姿。いかにも遠いので、600mmで撮ってトリミングしても、これくらい。

Dsc06316c Dsc06285c  九華公園。今日は、いつも入っていく北門のところにヤマガラ、シジュウカラ、メジロの混群。ヤマガラは3羽ほど。メジロは証拠写真。シジュウカラはイマイチ写真で割愛。

Dsc06332c_20221006175201  アオサギさん、今日は神戸櫓跡の松の木に。30分ほど経ってみたら、ここにはいませんでしたし、九華橋近くの樹上にもいません。

Dsc06418c Dsc06500c  奥平屋敷跡では、これはエゾビタキか? 3羽くらい似たような鳥がいましたが、すべてを確認することは出来ず。ヤマガラ他の混群は、段々と移動してきて、奥平屋敷跡の北あたりにもやって来ました。茶色っぽい鳥が目の前を横切ったのですが、たぶん右の写真のモズ。奥平屋敷跡から二の丸跡にいるのを見た写真。それ故、証拠写真。今日はこんな写真ばかり(苦笑)。

Dsc06585c_20221006175201  他には、こちら。アーちゃん。今日も野球場南の堀の石の上。寒くなったためか、すでに保温体勢。今日のバードウォッチングは、ここまで。ウ~ン、かなり物足りません。

Dsc06567c_20221006175201  帰宅後と午後からは、昨日の第1回授業のQ&A書きをしています。2ヶ月以上ぶりですから、能率が上がらないと思っているのですが……。これを書いている19時前の段階でまだ終わっていません。明日の朝には仕上げて助手の先生に送りたいと思っています。しかしそれにしても、久しぶりだから能率が上がらないのか、加齢に伴って集中力や持続力が低下したためか、それが問題です。ボケてはいないと思います(爆)。

Dsc06115c  明日は未明から雨という予報。気温も今日より低い予報。今日も私より高齢の方が、半袖短パンで散歩して、「寒い、寒い」とぼやいていました。体を鍛えたいとは思いますが、年寄りの冷や水とならないよう気をつけないといけません。

 

2022年10月 5日 (水)

今日から後期の授業

Dsc_0337c  今日から、後期の非常勤の授業が始まりました。いつものように桑名駅を8時40分に出る五十鈴川行き急行で出勤。江戸橋駅で降りて、徒歩10分あまりで非常勤先に到着。9時半過ぎ。少し早いのですが、この時間の電車が空いていますし、ゆっくりとしたいのです。雨は朝までに上がり、終日、曇りでした。ご覧のように、夏休みからの工事がまだ終わっておらず、校舎には足場が組まれ、シートに覆われていました。外壁塗装や、サッシの取り替えが行われているようです。

Dsc_0341c  廊下の窓の様子。いつぞやの拙宅マンションの大規模修繕工事のときを思い出します(たとえば、2017年10月13日:秋雨前線停滞……ベランダの塗装が終了し、外が見えるようになり、気分スッキリ(微笑))。もう5年前のことです。教室の窓も同じ状況で、外がほとんど見えません。ちょっと閉塞感があります。

Dsc_0340c  今日の出席者は、40名あまり。予想していたのよりはかなり少なめでした。今日は、オリエンテーション。授業の内容や、進め方について説明し、受講上の注意点を伝え、イントロダクションのイントロダクションくらいの話をして、最後に自己理解に資するため「シャイネス尺度」という質問紙を実施しました。相変わらず、マスク着用、教卓は透明アクリル板に覆われています(苦笑)。今日は涼しくなりましたので(今日、桑名では最高気温24.6℃)、前期の後半に比べると、1時間半講義をするのも楽になりました。エアコンが入っていても、暑い時期にマスクを付けて1時間半話をするのは大変でした。

Dsc_0345c  シャイネス尺度の得点を出席票で報告してもらいましたので、帰宅して集計。あとは前期と同様、出席票に書かれた質問、感想を整理して、補足説明をつくります。明日は、晴れ時々曇り。気温は、22℃の予想。涼しそう。

2022年10月 4日 (火)

ムシクイ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ

Dsc04757c  午前中は割と晴れて、暑くなりました。最高気温は28.7℃。夜には雨となって、雨が上がると空気が入れ替わり、涼しくなるということです。寒暖差に注意しなければなりません。いつものように7時半から散歩へ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、紺屋町、新築公園、常盤町、常信寺、寺町と6.3㎞。今日も、九華公園、貝塚公園で鳥を追いかけてウロウロ。最近は、これで散歩距離、歩数が微増(微笑)。

Dsc04794c  三の丸公園には今日もモズ。ただし、今日は通過してから鳴き声が聞こえ、柿安コミュニティパークから撮影。小さくて証拠写真。もうちょっと早く、また、近いところに来てくれるとありがたいのですが……。

Dsc04832c  九華公園では、いつものアオサギさんが、いつものところに。「救いの神様」は健在で、助かります。奥平屋敷跡に40分ほどいたのですが、ヒヨドリとドバトしか来ません。カワラヒワが通過していくのに、今日は降りてきません。このところ、8時半を過ぎたくらいに鳥がやってくることが多かったのですが、今日はサッパリ。二の丸跡、朝日丸跡でもヒヨドリくらい。

Dsc05038c Dsc05494c  鎮国守国神社の境内で、ヤマガラやシジュウカラの鳴き声。次第に本丸跡の方へ移動していきますので、着いていきました。その中にムシクイが混じっています。ここで見るのは、センダイムシクイがほとんどですが、確認はできず。シジュウカラは賑やかでした。かなり多数。10羽以上がいたと思います。

Dsc05552c Dsc05793c  ヤマガラも、数羽が混じっていました。さらに、メジロもほとんど一緒にいた感じで、大賑わいでやかましいくらい。どこにカメラを向けるか、戸惑うくらい。メジロは2~3日前くらいから、あちこちで鳴き声を聞いて、姿もちらっとは見ていたのですが、はっきりと見たのは、久しぶりです。

Dsc05966c  アーちゃんは、今日もお気に入りの場所でマッタリ中。野球場南の堀の石の上にいます。

Dsc06016c  貝塚公園でもメジロがいましたが、メインはこちら。エゾビタキ。すぐに移動してしまいますので、ここでもかなり追いかけました。

Dsc06072c  ところで、明日からは、江戸橋方面での後期の非常勤の授業が始まります。出かけるのは7月末の前期試験以来、2ヶ月ぶり。明日は朝には雨が上がっているという予報で、ちょっと安心。後期の受講者数は、50名あまりで推移しています。前期の授業に続けて受講する学生も多くなっています。お世話になっている専任の先生は、「人気講義です」とおっしゃいますが、お世辞がかなり含まれているような気がしています。まぁ、ボチボチと頑張りましょう。

 

2022年10月 3日 (月)

今日のバードウォッチングは今ひとつ……午後は市民大学で式内社の話

Dsc04295c  晴れ間もありましたが、ほぼ曇りの1日でした。午前中は、いつも通り、7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と6.3㎞。散歩友達にはたくさん会ったものの、鳥は少なしというところ。

Dsc04309c Dsc04326c_20221003170701  幡龍櫓のところでハクセキレイ。三の丸公園には、いつものようにメスのモズが、西側のソメイヨシノの木のてっぺんにいました。逆光の位置でしか撮れません。反対側に回ると、枝葉の陰になってしまうのです。

Dsc04374c_20221003170701 Dsc04448c  九華公園には、いつものところにアオサギさん。公園の西の入り口にある扇橋のところにはシジュウカラ。ヤマガラの鳴き声も聞こえたものの、姿は見えません。

Dsc04554c_20221003170701  奥平屋敷跡では、今日はサッパリ。スズメも、ドバトもやってこないくらい。松の木の高いところにカワラヒワが、10羽以上集まってきて、松の実をついばんでいるのが見えたくらい。

Dsc04563c_20221003170701  鎮国守国神社を回って、北側の堀に来たら、コサギが1羽来ていました。が、油断していてこちらが気づかず、いったん社務所裏の木に逃げられました。このすぐ後、どこかへ飛び去ってしまい、この写真しかありません。

Dsc04583c_20221003170701  九華公園でもっともよく撮れた鳥の写真は、こちら。いつものアーちゃん(苦笑)。野球場の南の堀にある石の上でマッタリ。

Dsc04716c Dsc04646c  貝塚公園では、ヤマガラを見つけたものの、遠くて逆光だったり、この写真のように枝かぶりになったり。どうも今日は鳥の撮影には、恵まれていません。エゾビタキもいたのですが、イマイチ。

Dsc_0336c  午後からは、市民大学郷土史学科へ。「桑名の史跡を深掘りする」というテーマで、今日は第5回の講義。今日は、桑名市内にある式内社の話。式内社というのは、延喜式神名帳(じんみょうちょう、しんめいちょう)という神社名・神名を記した名簿に載った神社。延喜式は、平安時代の法令集で、50巻あります。延喜5(905) 年、左大臣藤原忠平らが醍醐天皇の命令により編集し、延長5(927) 年に完成しています。この延喜式の巻9・巻10に載る「神名式上・下」が「延喜式神名帳」と呼ばれます。2861社・3132座が記載されています。現在の桑名市には、この式内社が17社あります。そのすべてについて、概要を伺ったあと、成り立ちにいろいろと経緯がある神社については詳しいお話を聞いてきました。鉄道会社のウォーキング/ハイキングや、勝手にハイキングでこれらのうち15社には参拝したことがあります(1社は、城南神社に合祀され、現存していません。もう1社は多度にある神社でそこだけ未参拝)。

2022年10月 2日 (日)

ヤマガラ、シジュウカラ、エゾビタキにコムクドリのメス……コザクラインコは見つからず【鳥名について訂正しました(10/2)】

Dsc04253c Dsc01748c  真夏日には至りませんでしたが、29.4℃。それなりに暑く感じます。ブロ友のひらいさんから長島方面へというお誘いもいただいたのですが、九華公園でおととい見かけたコザクラインコ(右の写真、9月30日撮影)が気になっていましたので、いつもの散歩コースへ。7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、入江葭町、吉津屋町、京町、寺町と6.4㎞。九華公園で鳥見をしつつ、コザクラインコがいないか、気をつけて回ったものの、さすがに2日経っていますので、見られませんでした。コザクラインコは、ラブ・バードと呼ばれ、飼い主になつくので人気のペットだそうです。インスタのフォロワーさんが、インスタ、ツイッターで拡散してくれたところ、気にしてくださる方が多かったようでした。しかし、飼い主の方からの反応はなかったようです。

Dsc03407c_20221002151001  揖斐長良川の中州には、アオサギが1羽見えましたが、遠くて証拠写真以下でしたから割愛。左の写真は、三の丸公園の電柱にいたモズのメス。これもちょっと遠いのですが……(微笑)。ここには毎年、メスのモズがやってくるような気がします。

Dsc03443c Dsc03501c_20221002151001  九華公園。結論から書きますと、鳥も散歩友達も少なし(苦笑)。天気が良いのに、残念。アオサギさんは、神戸櫓跡の松の木にいました。奥平屋敷跡では、ここでコザクラインコを見つけたこともあって、念入りに見て回ったのですが、いません。散歩友達も来ませんでしたので、昨日の様子も聞けず。さらに鳥もほとんど来ず。カワラヒワがやって来たのみ。

Dsc03672c Dsc03799c  朝日丸跡でヤマガラとシジュウカラの混群。朝日丸跡の東の端で出会い、鳥たちは西へ少しずつ移動。二の丸跡まで着いて行きました。今年は、ヤマガラを本当によく見ます。

Dsc03779c_20221002151001  また、朝日丸跡でこの鳥を見つけました。いったい誰?と思ったのですが、pnさんのご指摘で、たぶんコムクドリのメス。Google Lensで検索するとコムクドリ、マネシツグミという北米から南米にかけてのみ生息する鳥が出て来ました(苦笑)。自分のブログを検索してみると、去年9月15日に九華公園にコムクドリが来ており(2021年9月15日:コムクドリ、ムシクイの仲間とバードウォッチングは充実……野鳥につられてたくさん歩きました(苦笑))、そこに「メスだろう」と自分で書いていました(苦笑)。確かにそのとき見た鳥によく似ています。

Dsc04220c  貝塚公園では、エゾビタキ。今日のバードウォッチングは以上。6.4㎞と歩き回った割に、鳥果は上がらず、苦笑せざるを得ず。

Dsc04040c_20221002151101  今週は、明日・月曜午後に市民大学郷土史学科。1ヶ月経つのは早い。水曜からは、江戸橋方面での非常勤の授業が始まります。気合いを入れないといけません。次の日曜は、桑名駅西ウォーキングの予定。写真は、ヒガンバナに吸蜜にきたナガサキアゲハ。鎮国守国神社の境内にて。

【鳥名について(10/2)】 当初、不明と書いた鳥について、pnさんからコムクドリのメスではないかというコメントをいただきました。記して感謝申し上げます。

2022年10月 1日 (土)

ノビタキのメス、モズもたくさん……長島方面へ行ってきました

Dsc02216c  秋晴れの1日。10月になったというのに、最高気温は30.8℃と真夏日。火曜くらいまでは30℃近い気温で、水曜以降は20℃くらいに下がるとか。体調を崩さないように気を付けなくてはなりません。今日は、長島と上之輪新田方面へ行ってきました。冒頭の写真は、国道23号線木曽川大橋のすぐ上流のところ。水制が上流に向かって3つあります。いつもこれらをチェック。

Dsc02220c_20221001173701 Dsc02231c  最初の水制には、まずはコサギ2羽と、カルガモたち。カルガモは、このあたりにたくさん。木曽川に浮かんでいるものもたくさんいました。

Dsc02237c Dsc02264c  向かって右はカルガモですが、左の2羽はカルガモではないようです。いったい誰? 頭部や顔は、褐色。渡ってきたカモのような気がします。アオサギさんもいました。さすがに距離があるので、逃げません(微笑)。

Dsc02337c Dsc02422c  2つめの水制にもカルガモではないカモが2羽、休んでいました。こちらはコガモのような気がしますが、今ひとつ自信はありません。カメラと単眼鏡しか持っていきませんでした。やっぱり双眼鏡が必要です。同じ水制に、ダイサギさんも。

Dsc02455c  3つめの水制まで行って戻る途中、2つめの水制でイソシギらしき姿。といっても、写真をパソコンで見て気づいたような次第。

Dsc02573c_20221001173901 Dsc02547c  木曽川大橋のすぐ近くにクルマを止めたのですが、クルマに戻ったところでこちらが電線に登場。モズかと思ったのですが、ノビタキのメス。揖斐川沿いでも、年に1回くらい見ます。さらにそこにモズのメスがやって来て、ノビタキを追い払いました。モズは、高鳴き

Dsc02720c  30分ほどで、長良川河口堰に移動。左の写真は、河口堰の管理橋の西から見た親水広場の方角。伊勢大橋、多度山が見えています。

Dsc02613c Dsc02624c  まず、河口堰の東側の魚道の上流側にアオサギと、ダイサギ。下流側にもアオサギ1羽、ダイサギ3羽がいました。

Dsc02689c Dsc02823c  管理橋を渡って西側へ。閘門がありますが、その下流側にサギ、カワウがたくさん集まっていました。上流側の魚道のところにもアオサギ、ダイサギ、コサギ、カワウ。サギはたくさん集まってきていますが、ダイビングその他のイベントは行われず、ちょっと残念。

Dsc02805c_20221001173901 Dsc02725c_20221001173901  魚道のところには、モズのメス。ちょっとかわいらしいイメージです。右は、ダイサギ。これも魚道のところにいたもの。

Dsc02892c_20221001173901 Dsc02877c  ここにいたアオサギさんも逃げませんでした。左の写真は、600mmズームでノートリミング。しかし、右の写真で手前に写っているダイサギさんは、逃げの体勢に入っていました。

Dsc02924c_20221001173901 Dsc02951c  親水広場でもモズ。こちらはオス。ホオジロのオスも見たものの、写真には撮れず。アユの孵化試験をする水路では、ハクセキレイ。戻る途中、西側の魚道でイソシギ3羽が追いかけ合うように飛び回っていたのですが、これも写真には撮れず。

Dsc03039c Dsc03068c  閘門の上流側のところにアオサギ1羽、ダイサギ2羽にドバト1羽。これ以上近づくと、逃げるでしょう。右の写真は、河口堰の上流側の様子。管理橋の長さは750mほど。

Dsc03100c Dsc03080c_20221001182001  東側に戻る途中で、ハクセキレイとアオサギ。ハクセキレイは、夏の間はあまり見ませんでしたが、今日、河口堰ではたくさん見ました。

Dsc03219c  続いて、上之輪新田へ。2/3くらいはすでに稲刈りが終わっていました。南側の水田は、田植えが遅かったので、稲刈りはまだ。

Dsc03177c_20221001174001Dsc03234c  ここでは、ダイサギ2羽にコサギ1羽、アオサギ2羽を確認。写真左はダイサギ、右はアオサギ。さすがにもうツバメや、イワツバメは飛んでいません。

Dsc03275c_20221001174001 Dsc03304c_20221001174001  大山田川の沢南橋にも立ち寄ってきました。カワセミを期待したのですが、まったく見当たらず。川の上を通る電線にオスのモズがいたくらいでした。

Dsc03316c  ということで、プチ遠征はかなり楽しめました。帰宅後は、例の発達性読み書き障害についての資料を仕上げ、pdfにしてメールで送付。見てもらうのはたぶん月曜。午後は、読書。以前、マイブックスにも挙げましたが、「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊「ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ」を読み始めています。前2著をより良く理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。新潮社のWebサイトには、次のような宣伝文句が書かれています。

精神科医の六麦克彦は、医局から派遣された要鹿乃原少年院に勤務して5年になる。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちの姿だった――。累計100万部を超えたベストセラー新書の世界を著者自ら小説化、物語でしか伝えられない不都合な真実を描きだす。

Dsc03322c_20221001174001  知的障害や発達障がいのある人たちで、犯罪を犯してしまう方があるのはよく知られています。加害者であるのは間違いないのですが、著者がいうように、それまでに適切な支援を受けてこられなかったがためこのような状況に陥っているという面も確かにあると思います。読了したら、また、マイブックスに紹介します。最後の2枚の写真は、沢南橋近くで撮ったヒガンバナ。自分では上手くとれたと、自己満足(苦笑)。

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  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

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    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)
  • 磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)

    磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)
    磯田さんの本は面白い。というのも、話のもとには古文書があるからだと思う。その古文書も磯田さん自身が、古書店などで発掘してきたものがほとんどで、それ故、内容もオリジナリティが高くなる。この本は、戦国時代から幕末あたりを中心にさまざまな古文書の内容をもとに、例えば忍者の悲惨な死に方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、赤穂浪士が吉良の首で行った奇妙な儀式などなど、興味深いエピソードを浮かび上がらせている。面白いので一気読みしてしまった。 (★★★★★)

  •  佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)

    佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)
    史跡や、寺社、町並み、城、美術工芸品等の見方がやさしく解説されている本です。「事典」となっていますが、いわゆる辞書とは違って、普通の本のスタイルです。索引が充実していますので、事典としても十分に使えます。最初の版をもっていますが、40年ぶりに改訂され、写真、図版も多く、歴史散歩の最強の味方です。 (★★★★★)

  • 日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

    日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)
    今年1年、何の因果か(などと書くとお叱りを受けること必至ですが)、住んでいるマンションの管理組合の理事長を仰せつかっています。今年は、エレベーターリニューアル工事が最大のイベントで、それは無事に済んだのですが、前理事長から8年後に迫った第3回大規模修繕に向けて、修繕積立金が不足する見込みと申し送られました。確かにかなりの金額が不足しそうで、頭を悩ませていました。マンションに住みながら、そもそも基本的な知識が不足しており、管理会社のフロントマンの方の協力を得ながらシミュレーションなどをしていました。ネットであれこれ調べてはいたものの、それで得られる知識は体系的なものではありませんでした。この本は、事例を元にマンション管理について必要な知識が得られるように書かれており、まだすべて読み終えてはいないものの、とても役に立っています。任期残り2ヶ月半となって付け焼き刃ではあるものの、次の理事会に具体的に課題を申し送ることができるよう勉強中(笑)。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)

    宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊です。前2著の内容をよりよく理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。主人公は、精神科医の六麦克彦。医局から派遣されて要鹿乃原少年院に勤務して5年。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちでした。この内容は、前の2冊のように普通の新書では書き尽くせるものではなく、物語の形を借りざるを得なかったのでしょう。ただし、普通の小説として読むのには少し苦労するかも知れません。特別支援教育が普及して、知的障害や、発達障害のある子どもへの教育や支援は、以前に比べれば改善されてはいますが、最近は、家族の養護能力が十分でなかったり、親など家族自身に支援が必要なケースもたくさんあります。こうした中には、この本で取り上げられたような結末に至ることがあっても不思議ではないという気がします。極端な事例が集められていると思われるかも知れませんが、社会全体として真剣に取り組むべき課題が突きつけられています。 (★★★★)

  • 本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)

    本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)
    本田秀夫先生によるこのSB新書の4冊目のシリーズ。今回は、発達障害のあるお子さんの学校選び、学級選び、友達関係、学習や学力の悩み、不登校など、発達障害のあるお子さんの学校生活全般にわたって、どのような考え方に基づいてサポートしたら良いかについてまとめられています。それぞれ、親と先生とが、どのように取り組むことが基本となるか、解説されています。対策よりも予防的な工夫をコミュニケーション(要求ではなく)に基づいて行う、「学校の標準」を緩める、登校や成績を気にしすぎず、社会に出るための土台作りを考える、発達の特性には寛容になる、学びを大切にするが学力にこだわりすぎない、親と先生とが気づきを伝え合い相談、調整する、子どものモチベーションを重視するなど、具体的に書かれていて、分かりやすくなっています。発達障害のあるお子さんが小中学校で充実した学習が進められるための基本的な考え方やヒントが詰まっていますので、親御さんにも、先生方にもお勧めできます。 (★★★★★)

  • 佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?

    佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?
    サンドウィッチマン&芦田愛菜ちゃんMCの「博士ちゃん」に「三国志博士ちゃん」、「日本の神様博士ちゃん」として2回出演した佐々木秀斗君の自由研究を本にしたもの。何故これをここに取り上げたかというと、私のブログに載せた立坂神社の緑色の鳥居について、写真を提供して欲しという依頼が出版社からあったのです。私が提供した写真は、本書の162ページに「提供:猫の欠伸研究室」として載っています。ざっと読みましたが、大人でも、古事記や神社についてよく知らない方が、最初に手に取って基本的なことがらを知るには、わかりやすくて良い本だと思います。 (★★★★★)

  • 森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)

    森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)
    ネットで見つけ、新刊かと思って購入したのですが、4年前の本でした(微苦笑)。 若い頃に森博嗣さんの小説をすべて読んでいました。いつの頃からか、小説は読まず、森さんのエッセイだけを読むようになっています。「読書の極意を教える」と帯にはあります。もちろんそれについて書かれているのですが、私にはある種の知的生産の技術について著者の方法を開示していると読めます。「何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある」というのは、よく首肯できます。また、「教養とは保留できる能力をいう」というのも確かにそうだと思います。自分の問題として抱続けられ、また、考え続けられるのは、容易ではありませんから。 (★★★★★)

  • 井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)

    井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)
    愛媛県新居浜市にあった別子銅山は、元禄3(1690)年、伝説の切上り長兵衛によって発見されてから、昭和48(1973)年の閉山まで、283年間にわたり、累計65万トンの銅を産出しました。これは、世界の銅の産出量の1/6にも達するといいます。巨大財閥住友の礎となっただけでなく、日本の貿易や近代化にも大きく貢献したのがこの別子銅山です。江戸時代には貨幣改鋳にも深く関わった世界屈指の鉱山を舞台に、そこに関わった人達を鮮やかに描いた、本当の意味での大河小説です。徳間時代小説文庫で読みました。  (★★★★)

  • 養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

    養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    養老孟司先生と池田清彦先生の対談であれば、外れはありません。サブタイトルのように、「はみ出し日本論」ではありません。ど真ん中の日本論といってもよい本で、楽しみながら読めます。しかし、それは、自分のアタマできちんと考えているからこそ論じられる内容だと思います。常識や、マスコミで報道されることがらだけをフォローしていては、こういう風に考えることはできません。きちんとした理論、知識、データに基づかなければなりません。さらには、物事を捉える大きな枠組み、私の世代にとっては「パラダイム」といえるものが必要。それも、確固たるパラダイムが必要です。私にとってそれはある種の理想なのですが、なかなか難しい。しかし、まぁ、年寄りになったからこそ見えるものや、年寄りなりの知恵も働くようになるということもありますから、養老・池田の「怖いものなし」コンビを1つの目安として、言うべきこともいえるようになりたいものです。 (★★★★★)

  • 土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

    土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)
    先に同じく土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」を挙げましたが、入手したのはこちらが先。「一汁一菜でよい」というスタイルに至るまでの土井さんの修行、出会い、発見、迷いなどなどが書かれています。「家庭料理に失敗なんて、ない」、「すべては人を幸せにする料理に繋がる」というのが基本。具だくさんの味噌汁はおかずの1つになる。余裕があれば、食べたいものや、食べさせたいものをその都度調べてつくればよい。一汁一菜を入り口にして、一つ一つおかずをつくってみて、10種類ほどでもできるようになれば、それで幸せに一生やっていける。といった話があり、へぇーと感心させられました。これだけで健康に健やかに自足できるとも述べられています。一汁一菜なら、私にもできる、でしょうか?? (★★★★★)

  • 土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)

    土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)
    著者の土井善晴先生は、私と同世代。そして、私の世代にとってはあの土井勝さんの息子というイメージが強くあります。テレビなどにもよく出ておられ、なかなか面白い視点でものを見る人だなと思っていました。この本は,出版された当時(2016年秋)から知っていたのですが、手に取ったのはごく最近。文庫本を探していたのですがなかなか遭遇しなかったのです。「一汁一菜でよい」というのは、ご飯と具だくさんの味噌汁があればよいということです。家庭料理についての提案なのですが、実は、この本はもっと奥深いことを述べています。一言で言えば、日本文化や日本人の哲学について述べる中で、食や生活、生き方などについても論じられています。解説を書いておられる養老孟司先生は、それを「自足の思想」と表現していらっしゃいます。優しい、わかりやすい本ですが、実は奥が深い。著者の端正さもよく表れています (★★★★★)

  • 奥山 景布子: 流転の中将

    奥山 景布子: 流転の中将
    幕末の桑名藩主・松平定敬を描いた歴史小説。定敬は、実の兄で会津藩主である容保とともに徳川家のために尽くそうとしたものの、最後の将軍・徳川慶喜に振り回され、裏切られてしまいます。定敬は、それでも抗おうとしたのですが、国元の家臣たちはいち早く恭順を決め、藩主の座も追われてしまいます。朝敵といわれ、越後、箱館から上海まで流浪した定敬の波乱に満ちた人生と、秘めたる思いが生き生きと書かれています。定敬については、歴史講座で学んだり、本で読んだりしてきましたが、小説家の手にかかるとこのように立体的に、活き活きと動き出すものなのだと実感します。 (★★★★★)

  • サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)

    サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)
    たまには専門のアカデミックな本も取り上げます(微笑)。本屋でみつけ、購入。この本は、同じ著者が東大出版会から昨年刊行した「臨床心理学史」で果たせなかったことを果たそうと構想されたもの。果たせなかったのは、日本の臨床心理学史に触れることと、コンパクトな歴史記述だそうです。東大出版会の本は、読んでみたい気もしますが、¥7,000もしますし、内容もハードそうです。こうして臨床心理学の歴史を俯瞰してみますと、やはり実験心理学を抜きにしては臨床心理学も語れないといえます。私個人の考えでも、臨床心理学を学び、実践するには、実験心理学を学び、実験・調査などの方法で研究をした経験が必須です。臨床心理士、公認心理師の資格に関わり、心理学を志す人は多く、また、大学でも臨床心理学部や臨床心理学科もあります。しかし、私は、自分自身の経験からもやはり、実験心理学などの基礎心理学を抜きにして、臨床心理学は成り立たないと考えますし、学生も実験心理学を含めた基礎心理学を、少なくとも学部段階ではきちんと修得した方がよいと思います。本書を読んで、その考えはいっそう強くなりました。 (★★★★★)

  • 昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ

    昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ
    本屋に別の本を買いに行って見つけ、即買い(微苦笑)。私の好むタイプの本です。三重県の地形や地質、歴史、文化、産業などを、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント本。地図も歴史も文化も好きなのです。地図で読み解く三重の大地、三重を駆ける充実の交通網、三重の歴史を深読み!の3部構成。2017年11月にたまたまみつけたJRさわやかウォーキング「~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き」に行って以来、JRさわやか、近鉄ハイキング、勝手にハイキングで県内や近郊のあちこちに電車で行って電車で帰るハイキング/ウォーキングをしています。それによって訪ねたあちこちのことが改めてまとめられていて、とても楽しめます。各県のバージョンが出ているようです (★★★★★)

  • 磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)

    磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)
    歴史家・磯田道史さんが、鎌倉女学院高校で行った特別授業の記録と、ビリギャルの小林さやかさんなどとの対談を収めてあります。基本的には、「歴史の見方」についての本なのですが、それに留まりません。ものの見方、考え方を説いた内容です。むしろ、ものの見方、考え方を学びたい方にお勧めしたいと思うくらいです。ちなみに、タイトルは、「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世の中を歩くためのむしろ実用品である」という意味です。これは、歴史の見方について、あまりよく理解されていないポイントと思います。講義録ですから、読みやすく、しかも大変おもしろい本です。 (★★★★★)

  • 久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)

    久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)
    この著者の前著「三河吉田藩・お国入り道中記」で読んだ、三河吉田藩(豊橋)の参勤交代の話も大変おもしろく読めましたし、江戸時代の藩邸の様子、殿様や家臣の仕事、暮らしなどに興味があったので、読んでみました。三河吉田藩に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸の大名屋敷がどのようなところであったか、江戸で働く武士の状況、江戸の藩邸で起きた事件のいろいろ、藩邸の奥向きの様子、さらには、明治維新後の藩邸から子爵邸への変化について、リアルな武士の暮らしのもろもろがまとまっていて、とても興味深く読めました。三河吉田藩は、現在の愛知県豊橋市にあり、松平伊豆守家が長く藩主を務めています。松平伊豆守家は、「知恵伊豆」の異名を持つ松平伊豆守信綱を初代とし、忍藩、川越藩、古河藩、吉田藩、浜松藩と国替えを繰り返した後、寛延2(1749)年から明治維新まで三河吉田を治めています。 (★★★★)

  • 安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)

    安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)
    サブタイトルに「大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ」とあり、さらに、オビには「300年前は えっ!? 今よりもっと愉快な旅行天国」ともあります。ただし、旅行を心から楽しめたのは、庶民に限られていたようです。参詣者を増やしたい各地の寺社、温泉、宿泊業者が積極的に営業したからです。一方、武士や大名は、トラブルメーカーだったといいます。公用で旅行したり、参勤交代したりなのですが、宿泊料のダンピング、備品の破壊などなどトラブルをまき散らしながらの旅であったり、権威を笠に着たりで、あまり歓迎されなかったようです。江戸時代の旅のエピソード満載で、楽しめる本です。 (★★★★)

  • 藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック

    藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック
    この本は、WISC-ⅣやKABC-Ⅱなどの知能検査の結果(アセスメント情報)を「子どもの自立と社会参加」により役立つものにしていくには、どのように伝えたらよいか(フィードバック)についてまとめられています。過去には、保護者、学校の担任、子どもたち自身に知能検査の結果を伝えることはされていませんでした。しかし、現在では、苦戦している子どもたちが、自分のことを理解し、自分なりにも工夫して、学習や生活スキルを向上させ、将来の自立と社会参加につなげるために、知能検査の結果(アセスメント情報)を子どもたち自身にも伝えるようになってきています。私も、相談では、お子さんに直接、フィードバックを行い、子どもたち自身が自己理解を深め、意欲的、積極的に取り組めるようにしています。この本は、子どもと支援をつなぐ、支援者をつなぐという視点から、心理検査のフィードバックについて基礎から応用、事例を含んでその全体像を把握できる、優れたものとなっています。 (★★★★★)

  • 新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)

    新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)
    藤沢周平の作品案内、小説に見られる名言集、映像化された作品の出演者や、関係者による評伝などによって藤沢周平の作品についてすべてとはいいませんが、かなりが分かります。私は、藤沢周平の小説が好きで、たぶんほとんど読んだと思います。ただそれは、15~6年以上前のことで、リストアップもしていませんから、すべて読んだかどうかについては、不確か。こういう本を読むと、もう一度読もうかという気になります。この本では、娘の遠藤展子さんの「父にとっての家族」がもっとも興味深く読めました。また、藤沢周平の言葉で私が気に入っているのは、「普通が一番」です。ほかにも、「挨拶は基本」「いつも謙虚に、感謝の気持ちを忘れない」「謝るときは素直に非を認めて潔く謝る」「派手なことは嫌い、目立つことはしない」「自慢はしない」という言葉が、遠藤さんが父から言われて心に深く残っていることばだそうです。 (★★★★)

  • 千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)

    千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)
    新型コロナのまん延にともなって、政治的な判断や、もろもろの政策は、迷走したといってもよいと思います。突然の全国一斉休校要請、いわゆるアベノマスクの配布や、閣議決定をやり直した一律給付金など、なぜああいうドタバタになるのか、国民の信頼が得られなかったというか、失ったというのか、ずっと疑問を抱いていました。著者は、元厚生官僚で、社会保障・労働分野で仕事をし、現在はコンサルティング会社を経営。この本では、最近のコロナ禍での出来事の背景を記述する中から、官僚主導から官邸主導への変化に、政治の仕組みの変化がついて行けていないからだとしています。これに関して、政治家、官僚ともに仕事のやり方を変えることが必要であるとともに、国民の側にも良い政策をつくるためには望まれることがあるといいます。 (★★★★)

  • 嶋田 哲郎, 森本 元: 知って楽しいカモ学講座 : カモ、ガン、ハクチョウのせかい

    嶋田 哲郎, 森本 元: 知って楽しいカモ学講座 : カモ、ガン、ハクチョウのせかい
    「観察するのが面白くなる! ガンカモ類のひみつ」というキャッチコピーです。私がほぼ毎日散歩に行く九華公園の堀には、秋が深まるとカモたちがやってきます。キンクロハジロが最も多く、次いでハシビロガモ。他にはヒドリガモやホシハジロも数少ないものの来ています。カルガモ、カイツブリ、オオバンなども来ることがあります。これらカモやその仲間、近縁種についてもっとよく知り、観察のポイントを増やしたいと思って、この本を読んだ次第。著者は、宮城県の伊豆沼・内沼をフィールドとする専門の研究者。形態的な特徴と行動との関連性、渡り、繁殖地での暮らし、越冬地での生活など、ガン・カモ類について、ちょっと専門的な部分も多いものの、一通りの知識を得られ、また、行動観察などの方法についても知ることができました。 (★★★★)

  • 田中優子: 遊廓と日本人 (講談社現代新書)

    田中優子: 遊廓と日本人 (講談社現代新書)
    「江戸学の第一人者による「遊郭入門」の決定版!」と帯に書かれていて、ついつい手に取ってしまいました。遊郭にはとても興味があります。などと書くと「好色な人物か」と思われるかも知れません(苦笑)。遊郭や遊女は、今日の人権やジェンダーの観点からすると、許されない存在です。これは間違いのないことですが、一方で、たとえば、江戸時代の吉原遊郭の花魁と呼ばれたようなハイクラスの遊女は、高い教養を持ち、芸事や生け花、茶道にも通じていました。ある意味で日本文化の守り手でもあったという面も持っているのです。こうした観点から著者は、「遊郭は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることができない場所であり制度である」と述べています。ちなみに、「好色」ということばの意味は、平安時代以来、和歌や琴、舞などの風流、風雅を好む人を「色好み」と呼んでいたことによります。「色」には恋愛や性愛という意味もありますが、もともとは恋愛と文化的美意識が組み合わさったものだそうです。 (★★★★)

  • 養老孟司: ヒトの壁(新潮新書) 「壁」シリーズ

    養老孟司: ヒトの壁(新潮新書) 「壁」シリーズ
    養老先生が、コロナ禍の2年間でお考えになったことの集大成です。新型コロナウイルス感染症が蔓延し始めた頃、NHKのBSの番組「まいにち 養老先生、ときどき まる」だったかで、「老人は、もともと不要不急の存在だ」とおっしゃった気がしますが、この本は「人生は不要不急か」という章から始まっています。これがたぶんコロナ禍や、養老先生ご自身のご病気(心筋梗塞)を経験し、お考えになった結論の1つ。さらに、不要不急の人生ではあるものの、それでも生きる価値はどこにあるか様々な視点から考察されています。「人生とはそんなもの」と思いつつ、自分に居心地の良い場所をつくりながら、万事テキトーに終わるのが良さそうです。 (★★★★★)