お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年9月30日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年9月30日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2022年7月

2022年7月31日 (日)

アマサギを見てきました

Dsc05185c  今日もよく晴れて、35.2℃と猛暑日になりました。気温を調べる前に、朝から、「今日は昨日より暑いな」と思っていました。ブロ友のひらいさんから情報をいただいて、長島、長良川河口堰方面に行ってきました。帰りには、上之輪新田にも立ち寄ったのですが、こちらはツバメが1~2羽飛んでいたくらい。

Dsc05194c Dsc05253c  長島町内へ行ったのは、アマサギがこのところ滞在しているという知らせをひらいさんからいただいたからです。県道7号線を走っていたら、ある水田に白いサギたちが集まっているのが見えました。大半はダイサギでしたが、コサギ1羽にアマサギも3羽、混じっていました。あまりよく撮れていませんが、今シーズン初のアマサギの写真(右)。

Dsc05223c Dsc05214c  こちらは、上左の写真で、向かって左の、サギが集まっているところのクローズアップ。右の方にコサギが身繕いをしているのが見えています。右の写真は、少し離れたところにいたダイサギ。

Dsc05430c Dsc05451c  さらに南に行ったところで、もう1ヶ所、サギが集まっており、そこにもアマサギがいました。これまで2~3回、アマサギを探しに来たのですが、まったくの空振りでした。今日はようやく、アマサギが見られました。

Dsc05579c_20220731143301  続いて、長良川河口堰へ。ひらいさん情報で、「ダイビング祭り」が行われていたというのです。ダイビング祭りは、毎年、夏頃、よく行われています。サギたちが、河口堰付近の長良川にダイビングして、魚を捕るところが見られるのです。

Dsc05556c Dsc05563c  長良川左岸の河口堰の魚道では、上流側に、ダイサギとコサギとが1羽ずつ。下流側には、アオサギ、ダイサギ、コサギが1羽ずついたのですが、魚道をのぞき込んだら、逃げられました。

Dsc05787c Dsc06175c  管理橋を渡って、長良川右岸側へ。ここからは、昨日の桑名水郷花火大会の打ち上げ会場がよく見えます。河口堰に着いたのは、8時前でしたが、すでにかなり片付けられていました。打上げ用の筒を船に積んで、揖斐川右岸まで運んでいく様子も見られました。

Dsc05775c_20220731143401 Dsc05883c_20220731143401  もう1つ、花火関係の話題。河口堰の管理橋の西側や、親水広場に降りる坂道、親水広場には、これらの写真のようなものがたくさん落ちています。これ、私は「花火のカス」と呼んでいますが、調べたら「玉皮(外殻)」というようです。

Dsc05687c Dsc06148c_20220731151301  ところで、西側の魚道や、閘門辺りでは、合計で、アオサギ5羽、ダイサギ3羽、コサギ5羽が見られました。繁殖シーズンも終わり、また、河口堰辺りにもサギが戻ってきたといえるようです。上流側の魚道では、左の写真のように、アオサギ、ダイサギ、コサギが並んで獲物を待っていました。しかし、残念ながら、今日は、ダイビング祭りは、私がいる間には開かれず。

Dsc05614c Dsc05635c  上流側の閘門のところには、ダイサギとアオサギ。よく思うのですが、なぜ、こんなに日が良く当たる、暑そうなところにいるのでしょう?

Dsc05689c  上流の魚道の堤防では、こんな光景も見られました。アオサギさんをよくよくご覧ください(苦笑)。

Dsc05828c  親水広場に近いところには、別のアオサギ。「ヘンなおじさんポーズ」。翼を広げ、太陽に向かって立っています。

Dsc05864c Dsc05909c  親水広場では、コチドリ。幼鳥のようです。黄色いアイリングがはっきりしませんし、成鳥で目立つ顔や胸の黒い部分がありません。ほかには、ハクセキレイが5羽ほど。こちらも若い鳥たちがほとんど。

Dsc06081c Dsc06235c  親水広場を回って、管理橋に戻るところでホオジロのオス。思い出したようにさえずっていました。帰りに、実は、三洋堂書店に立ち寄ろうとも思って、上之輪新田に行ったのですが、何もおらず。9時15分頃で、何もいないのに10時まで時間を潰すのもなぁと思って、本屋には行かず、帰宅。

Dsc06242c  7月も今日でオシマイ。明日からは、8月ですが、この間書いたように、気分は夏休み。ただし、非常勤先で、追試験があるかも知れません。追試験があるとすれば、旧のお盆の頃。週明けには、追試があるかどうか連絡があるはず。ほかには、歯科受診、定例の内科受診くらいしか予定はありません。とりあえず、今週は金曜に歯科。もちろん、ウォーキングに行きたいと思っていますが、熱中症やコロナには十分気をつけなくてはなりません。写真の花は、ナツズイセンでしょうか(Googlレンズから調べてみました)。

20220730桑名水郷花火大会

Dsc04899c Dsc04923c  昨日、「速報」を書きましたので、もういいかという気もしましたが、昨日の写真はざっと見て、目立ったものを選んで載せました。もう一度、よく見てセレクトしましたので、改めて「桑名水郷花火大会」について。3年ぶりに開催されました(2019年7月28日:20190728桑名水郷花火大会)。3年前は、台風6号の影響で1日順延されていました。

Dsc04934c Dsc04955c  当日のプログラムによれば、19時30分から第1部として、「追悼・記念花火」、中部コーポレーションによる「創立80周年記念花火」。19時45分からは第2部。武合煙火による「空を見上げてⅠⅡ」ほか。20時10分からは第3部として、NTN提供の2尺玉同時打ち上げミュージック花火「3年間の振返り、悪疫退散、明るい未来!」(伊那火工堀内煙火店)。以上の3部構成でした。

Dsc04958c Dsc04963c  桑名水郷花火大会は、昭和9年の伊勢大橋完成記念として始まりました。第二次大戦中には、一時中断したものの、現在まで引き継がれている伝統のある花火大会です。「水郷のまち・くわな」ならではの川で行われる花火大会で、打ち上げ現場は揖斐川と長良川の中州(十万山)です。

Dsc04970c  合成写真もつくろうと思って準備しているのですが、まだトライしていません。本文と写真とは、必ずしも内容が合致していません。

Dsc04972c Dsc05083c_20220731155401  カメラは、SONY DSC-RX10M4。マニュアルモード。F13、バルブ(2~10秒程度で試しています)、ISO感度100、ホワイトバランスはオート、焦点距離は24mm(広角側いっぱい)。三脚(HK-835B)とリモートコマンダー(RM-VPR1)。ノイズリダクションはオフ。昨日も書きましたが、ピントをマニュアルにして、無限遠に合わせておくのですが、いつのまにか異なった位置に変わっていることが何度も起きました。マニュアルを見て、ネットでも検索したものの、何故そうなるかは、花火が始まるまでには解決せず。それ故、とくに後半ピンボケ多発(涙)。2尺玉は、画面からはみ出てしまうこともたびたびでした。

Dsc04917c_20220731162201 Dsc04916c_20220731162201  お盆の頃、ナガシマスパーランドの花火がありますし、8月25日(日)には四日市花火大会がありますが、ピント合わせなど課題が残っています。上にも書きましたが、水郷花火大会の写真で合成写真も久しぶりに作ってみたいと思っています。例えば、これら左右の写真は、合成できそうです。

Gousei1 Gousei2 【追記(7/31)】 一応、合成してみましたが、イマイチ(苦笑)。左は、上の2枚で合成。右は、別のものと合成。

2022年7月30日 (土)

20220730桑名水郷花火大会(速報)

Dsc04954cDsc04920c  3年ぶりの桑名水郷花火大会は、無事に開催されました。19時30分から20時25分まで。過去の大会よりも時間が短縮されましたが、内容は充実していた印象です。300枚近くの写真を撮りました。ざっと見て良さそうなものを「速報バージョン」として載せます。ただ、事前に危惧したように、ピント合わせで苦労しました。マニュアルフォーカスで「無限遠」に合わせておくのですが、撮っているうちにズレているのです。

Dsc04917c_20220731162201Dsc05083c_20220730211001  いつものようにマンション9階の拙宅玄関前で観覧&撮影。マンション内の親しい方のご一家も来られ、賑やかに楽しみました。2尺玉が打ち上がると、マンション全体が揺れるほどの振動が伝わってきます。やはり花火はいいものです。

今日も九華公園にアオサギ

Img_6956c_20220730142101  晴れて、暑くなりました。夜まで晴れの予報ですから、今日の桑名水郷花火大会は予定通り開催されるでしょう。朝は、いつも通りに7時半から散歩に出かけました。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、吉津屋町、京町、南魚町、田町、三崎通と5.6㎞。今日も、鳥も散歩友達も少なかった上、暑いので2時間で帰宅。正午過ぎに33.4℃。

Img_6983c_20220730142101 Img_6998c_20220730142101  住吉神社にはすでに入れないようになっていました。いつもお参りするのですが、今日はフェンスの外から手を合わせてきました。打ち上げ会場の揖斐長良川の中州には、花火打上げ用の筒が並んでいます。右の写真で、向かって右にある太い筒は、二尺玉を打ち上げるもののように思います。

Img_7004c_20220730145101  住吉神社の鳥居の前には、こちらの看板。スポンサーの方向けの「特別招待席」の案内。愚息が働いている会社も一大スポンサーですから、きっと偉い様方は、ここで見られるのでしょう。

Img_7015c_20220730142101 Img_7019c_20220730142101  こちらは、船津屋や旅館山月の裏手の堤防道路。カラーコーンが置かれ、さらに、右のように「警告」が張られています。「コロナ対策で全エリア有料 場所取りマーキングは撤去・処分します!」とあります。今年は、揖斐川右岸の堤防では、有料エリアのみで観覧できるのです。

Img_7033c_20220730142101 Img_7045c_20220730142101  ただし、その規制も旅館山月の裏、七里の渡し跡の北までのようで(左の写真)、幡龍櫓のところでは、朝8時前にすでに花火観覧の場所取りがしてありました。テープで囲ったり、シートが置いてあったりしました。

Img_7071c_20220730142101  ここまでもほとんど鳥は見ていません。住吉ポンプ場でスズメを見たくらい。九華公園でも同様。カワセミが出てこないかと思っているのですが、さっぱり。今日も、アオサギが神戸櫓跡の松の木のてっぺんにいました。若鳥です。最近よく来ているアオサギさんの若者と思います。

Img_7135c_20220730142001  その九華公園では北門から九華橋までのエリアと、本丸跡に露店がぎっしり。桜まつりのとき以上。今年の花火大会では、露店が許可されませんでしたので、その分、こちらに来ている気がします。

Img_7124c_20220730142101 Img_7134c_20220730142001  気になっているお化け屋敷。今日見たら、料金表が掲げられているのが見えました。大人(高校生以上)が¥600、小・中学生は¥500、2歳以上の小児は¥400。まあこれくらいのものなのでしょうね。「2022桑名大夏祭り」は、今日の10時からということでしたが、鳥も散歩友達もいませんから、早々に撤退してきました。

Img_7166c_20220730142001 Img_7169c_20220730142001  久しぶりに外堀から吉津屋町に回って、旧東海道を歩いてきました。ヒマワリがどこかのお宅にでも咲いていないかと思ったのですが、すでに咲き終わったヒマワリしかありませんでした。NPO法人千姫の建物の横にある飲料自販機にスマックゴールドを見つけました。ローカルドリンクで、桑名生まれ、桑名育ちの方には多分「ソウルドリンク」。鈴木鉱泉という桑名にある会社が作っています。1本¥130。クリームソーダ味の炭酸飲料。ちょっと甘め。市内のスーパーなどで売っていますが、自販機に入っているのは初めて見たと思います。

Img_7250c_20220730142001 Img_7234c_20220730142001  田町の商店にあるツバメの巣。巣立ってしまったかと心配したのですが、まだ2羽ともいました。親はまだエサを運んできています。親が来ると、左の写真のように、エサが欲しいと猛烈にアピールします。右の写真では、向かって左のヒナが、巣の外にお尻を突き出して、糞を外に向けて排泄しています。

Img_7285c_20220730142001  桑名七里の渡し公園は、本日休園。水郷花火大会のときは、いつも休園。花火観賞場所にはなかなかよいと思うのですが、芝生などが荒れたりしないようにでしょう。国道1号線沿いのコンビニでは、夕方から駐車場を閉鎖するところもあります。花火は、19時30分から20時25分まで。

Dsc04845c  ところで、やっとアサガオが1輪、咲きました。明るい紫色の花です。続々と咲くと良いのですが、つぼみはほかにも出てきているものの、まだ膨らんできていません。

Dsc04854c Dsc04851c  サギソウは、昨晩から今朝にかけて2輪が新たに咲きました。これで、合計7輪。5鉢のうち、3鉢で咲いたことになります。

Img_7173c_20220730142001 Img_7155c_20220730142001  夜の花火大会に向けて、三脚を用意し、カメラの設定を確認しています。マニュアルフォーカスが、今ひとつ要領を得ませんが、もう少し調べることにします。カメラを買った時にあわせてリモートコマンダーもゲットしています。うまく撮影できるでしょうか??

【オマケ】Dsc_0218c Dsc_0219c_20220730165601  16時45分頃の写真。これまで桑名水郷花火大会が開催された時、この時刻には、道路は花火会場に向かう人がかなり歩いているのですが、今年は、ほとんどいません。一般観覧席がないことと、露店が出ないことがかなり影響していると思われます。右の写真にスーパーバロー桑名東店が写っています屋上駐車場で花火を見るための場所をとってあったり、人が集まっていたりするのが見えます。

2022年7月29日 (金)

成績も提出し、気分は夏休み……サギソウは5輪咲いています【還付金についての余談あります】

Dsc04461c  雲がかかる時間帯もありましたが、晴れて、今日も暑くなっています。最高気温は、34.0℃。おととい、非常勤先で行った試験の採点は、昨日確認を済ませ、成績評価も行って、今朝、メールで提出。まだ、非常勤先から受け取ったという連絡はありませんが、私としては、これで区切りがつき、気分的には、すでに夏休み(微笑)。ただし、この期末試験の頃、コロナに感染してしまった学生がいたようで、追試験があると思います。それは、お盆前。後期は、10月から。夏休みの間に、非常勤先では、校舎の外壁塗装など、改修工事が行われるそうです。

Dsc04727c  さて、今日の散歩は、昼前に所用が1つありましたので、時間制限で、7時半から9時半過ぎにかけて、住吉神社、九華公園、歴史を語る公園、京町、田町、三崎通と歩いてきました。いったん帰宅して、10時半過ぎから駅方面で用事を済ませ、歩いた距離は合計5.5㎞。貝塚公園などにも行こうと思ったのですが、散歩友達や公園管理人さんと話していて、時間が足らなくなりました。写真は、九華公園で撮ったヒルガオ。

Dsc04476c Dsc04480c  住吉神社前の揖斐川の堤防では、桑名水郷花火大会の準備が進んでいます。三重県では、昨日の新型コロナの感染者数が3,500人を超え、最多を記録しています(算出方式が変わった影響もあるということですが)。大丈夫かなと思いますが、ここまで来たらやらざるを得ないのかも知れません。水郷花火大会は3年ぶり。去年は、桑名水郷花火大会も、ナガシマスパーランド花火大競演もなく(2021年8月7日:立秋の今日も、暑い)、川越と朝日のサプライズ花火だけでした(2021年11月3日:20211103朝日・川越同時サプライズ花火)。今年、花火の撮影をしようと思っているのですが、過去2年ほど、まともに花火を撮っていませんし、カメラも変えました。練習なしで、本番突入になりますが、どうなるでしょう? 左の写真は、揖斐川右岸堤防の有料観客席、右の写真は、揖斐長良川の中州の打ち上げ会場の様子。

Dsc04502c  その桑名水郷花火大会は、有料観客の席のみが設けられ、住吉神社あたりは入れなくなる措置が執られるようです。左の写真は、七里の渡し跡から揖斐川の堤防に上がるところに置いてありました。たぶん「進入禁止」措置のためのものでしょう。

Dsc04513c Dsc04524c  今日は、スズメもほとんど見ませんでした。カワウは、なぜか柿安コミュニティパークの照明灯の上に。喉をブルブルさせていましたので、暑いのでしょう。九華公園では、北門を入ったところの堀にハクセキレイの若鳥。

Dsc04559c Dsc04651c  神戸櫓跡の木には、アオサギの若鳥。こちらも暑いためでしょう、嘴を開けています。先だっては、高い松の木のてっぺんにいたのですが、今日は割と低いところにいました。しかし、ここも南に堀が開けたところで、日当たり良好なのです(苦笑)。

Dsc04548cDsc04721c  本丸跡で準備が進んでいる「2022桑名大夏祭り」。お化け屋敷の外観は、それらしく準備がなされていました。昨日の記事を書いた後、思い出したのですが、小学校1~2年生の頃、一色大提灯祭りに母親に連れて行ってもらったときのことを思い出しました。ろくろっ首が行燈の油をなめるといった出し物がかかっている小屋が出ていたのを覚えています。当時は、怖かったので見てはいません。

Dsc04730c_20220729152601  九華公園の野球場の南には、カルガモが1羽。昨日の朝もいたそうですが、私が通った時には姿を消していました。アーちゃんかという気がしますが、名前を呼んでも返事はしません。公園東側の外周遊歩道を歩いていたら、カブトムシが1匹、死んで転がっていました。九華公園にカブトムシがいるのは、見たことがありませんでした。

Dsc04763c  田町の商店にあるツバメの巣では、ヒナはまだ巣立っていませんでした。時間が余りありませんでしたので、親が給餌に来るところは見られず。

Dsc04810c_20220729152701 Dsc04819c  サギソウの花は、3輪と2輪で、今のところ計5輪。どちらも茎が伸びすぎていて、アタマが重くなっていささか垂れてしまっていますが、2年ぶりですから、まぁ良し。ほかの3鉢にもつぼみがついていますで、さらに乞うご期待(微笑)。

Dsc04827c Dsc_0185c  2本を並べ合わせて、5輪で写真を撮ったりして、遊んでいます。アサガオのつぼみは、赤い色が見えてきたものもあるのですが、今日はまだ咲いていません。

62eaa6db  初めの方にも書きましたが、明日は、いよいよ桑名水郷花火大会。有料チケットを持っていない人は、三重テレビによるYouTubeのライブ配信を見るようにと新聞に載っていました。また、私はよく知りませんが、メタバースでも見られるそうです。写真は、令和元年の水郷花火大会のもの(2019年7月28日:20190728桑名水郷花火大会)。ほとんどぶっつけ本番になりますが、写真は撮ろうと思っています。上手く撮れたら、ブログに載せますので、期待なさらずにお待ちください。

【余談の追加(7/29)】 今日、市役所から「還付金」の郵便が届きました。「オイ、お前、大丈夫かぁ?!」といKanpukin われそうですが、電話がかかってきた訳ではありませんし、ATMに行けといわれた訳でもありません。何しろ、還付金額はたったの¥700。なので、多分大丈夫。「今年7月分の市県民税を¥700納め過ぎた」のだそうです。が、ちょっと待って欲しい。「納め過ぎた」のではなく、「市役所が取り過ぎた」というのが正確だと思うのです。お役所なのですから、言葉遣いは正しくして欲しい。まぁ、もちろん、お役所のすることには間違いはないというのが、大前提というのは、よくよく承知しています。いずれにしても、納付金額は市役所からの通知にしたがって納めているのであり、勝手にたくさん納めるなどあり得ません。それ故、本来は、お詫びから入るべきところ。それが、偉そうに「納めすぎとなった金額を下記の通り還付します」と書いてあります。そこら辺のお店で払いすぎたら、店長さんあたりが直接やって来て「申し訳ありません」と詫びながら、返金する事態でしょう。「過誤納付金還付通知書」など、タイトルから間違っていると愚考する次第ですが(誰が「過誤」を犯したのか??)、払いすぎたお金は、たとえ¥700といえども、当然返してもらわなければなりません。面倒ですが、ブツブツいいながらも、「過誤納金還付口座振込依頼書」に記入し終えました。明朝、投函してきます。

2022年7月28日 (木)

試験の採点は一通り終えました

Dsc04426c  今日、三重県には久しぶりに熱中症警戒アラートが発令されています。朝からよく晴れて、最高気温は、33.4℃。いつもの通り、朝7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、南魚町、田町、三崎通、桑名七里の渡し公園と5.5㎞。しかし、鳥も、散歩友達も極めて少なく、2時間ほどで帰宅。

Dsc04001c Dsc04008c  散歩中、公園など緑のあるところは、どこもセミの天下。アブラゼミもそれなりにいるのですが、鳴き声はクマゼミのものばかりが聞こえてきます。セミがたくさんいる木の下を通ると、「蝉時雨」どころではありません。アタマが痛くなります。

Dsc04016c  住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣は、もはやすっかりスズメのものになっています。この頃は、いつ見ても、スズメが外を覗いています。

Dsc04028c Dsc04040c  住吉神社前の揖斐川の堤防では、土曜日に予定された桑名水郷花火大会の準備が進んでいます。住吉神社は、フェンスで覆われています。右岸堤防の高水敷には、観客席が設けられています。今年は招待者と有料観客の席のみ。

Dsc04068c Dsc04092c  柿安コミュニティパークでスズメ。今年孵った若鳥と思います。九華公園でも、鳥はほとんどいません。スズメ、ムクドリ、ドバトがわずかにいただけ。昨日はアオサギや、カワセミがいたそうで、ちょっと残念。

Dsc04136c Dsc04131c  昨日の記事で(2022年7月27日:さあ採点しなくっちゃ……サギソウは3輪が開花し、アサガオのつぼみも出てきました)、「2022桑名大夏祭り」があると書きました。お化け屋敷の準備が始まっていました。本丸跡の神戸櫓跡のすぐ東、花菖蒲園に面したところ。その昔、病院で働いていた頃、病棟の夏祭りで、作業療法棟の訓練室にお化け屋敷を作って子どもたちに見せたことがありましたが、規模としてはそれと変わらないくらいの広さ。遊園地などのお化け屋敷を実際に見たことはありませんが、どんなものなのでしょう。多少、興味があります。

Dsc04154c Dsc04335c_20220728152801  途中、ほとんど鳥はいません。田町の商店にあるツバメの巣。ヒナ2羽は、すっかりツバメらしくなってきました。まだ親ツバメからエサをもらっています。右の写真では、向かって左のヒナがエサをもらった直後。

Dsc04408c Dsc04414c  桑名七里の渡し公園を覗いたら、せせらぎに水が流れていました。ずいぶん久しぶりです。ただし、奥にある小さな滝からは水は落ちていませんでした。

Dsc04402c_20220728152801  しかし、これはひょっとしたら、小型の野鳥が水浴びに来ていないかと期待したのですが、ハクセキレイが1羽、汀を歩いていただけ。

Dsc04430c Dsc04454c  サギソウは、今日また1輪咲きました。今のところ、合計4厘。2本のサギソウに2輪ずつ。いや、涼しげな景色でいい感じです。

Dsc04447c  昨日の試験は、今日の昼過ぎまでに一通り採点を済ませました。採点結果や、点数を再確認して、明日くらいに提出しようと思っています。心配しましたが、考えていたよりもよい出来具合でした。昨日、学生たちが早く退出したのも、そういうことだったからなのでしょう。

2022年7月27日 (水)

さあ採点しなくっちゃ……サギソウは3輪が開花し、アサガオのつぼみも出てきました

0727amdas  夜中にすごい雨と雷で、さすがの私も、2時前に目が覚めました。市内では、寺町商店街と九華公園の間辺りから南にかけての地域で、3時間あまり停電したようです。朝、出勤のため桑名駅に着いた頃、養老鉄道養老線は、大雨の影響で、一部区間で運転を見合わせていたようでした。

Dsc_0153c  さて、今日は、江戸橋での非常勤の前期最終日。出勤する時、桑名辺りでは雨は降っていなかったのですが、どういう具合か、江戸橋駅につく前くらいから雨が降り始め、非常勤先に着く頃まで降っていました。今年前期はあまり雨に降られなかったと、昨日書いたばかりなのに(苦笑)。

Dsc_0160c  予定通り、前期の期末試験を実施してきました。欠席が2名。新型コロナに感染する学生がボツボツとあるようですから、そのためかも知れません。正当な理由があれば、8月に入ってから追試験を受けられます。試験は1時間で行い、30分経過したら退出可能としました。これまでは、1時間の時間制限いっぱいまで粘る学生が複数いたのですが、今日は、50分ほど経過したところで、全員が退出していきました。問題が簡単だったのか、学生たちが皆、きちんと準備してきたのか、はたまたほかに何か理由があるのか、分かりません。これから採点すると、その理由が推測できるかも知れません。

Dsc_0172c  非常勤先についてしばらくした頃からは、青空。しかし、あちこちに入道雲も見えて、大気が不安定であることを伺わせます。この写真は、4階の教室の窓から見た南西の空。ちょうど、家内の実家の方角です。見えている山は、長谷山。標高は320メートルほど。一度登ってみたいと思ってはいるものの、果たせずにいます。

Dsc_0177c  帰宅した時の名古屋の方角の空。こちらも入道雲といってよいのだろうと思います。湿った風が吹いてきています。

Dsc_0145c Dsc03968c  ところで、昨日、サギソウが1輪咲いたと書きましたが、今朝、起きてみると、2輪目も開花していました。さらに、食事や家事をしている間にもう1輪が咲いて、今のところ、合計3輪になっています。茎がちょっとひょろ長くなったので、心配したのですが、ホッとするとともに、喜んでいます。アサガオも、1つの鉢で、つぼみが出てきました。

2022kuwanadainatsumatsuri 【余談(7/27)】 今朝の新聞の折り込み広告に入っていました。九華公園で開催されるという噂のお化け屋敷は、「2022桑名大夏祭り」でした。観光協会が後援しています。縁日というイメージのようですが、朝10時から夜9時までとは大変。露店も出るようですが、三重県では今日の新型コロナの感染者数は、たぶん過去最多の2,562名。大丈夫かなぁ??

2022年7月26日 (火)

蒸し暑くて鳥はいません

Dsc03941c  今日も35.0℃になりましたが、湿度も高く、蒸し暑くなりました。朝一番は、家事を行い、散歩は8時25分から。いつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、寺町商店街、田町、三崎通、桑名七里の渡し公園と5.3㎞。暑かったので、サッサと帰ろうと思ってしまいました(苦笑)。

Dsc03770c Dsc03766c  住吉ポンプ場にあったコシアカツバメの巣は、すっかりスズメのお宿になっています。最近は、この辺りも含め、散歩コースではコシアカツバメはまったく見なくなってしまいました。お隣の桑名七里の渡し公園では、ムクドリの群れ。ムクドリが撮りたかったのではありません。ほかに鳥がいなかった時のために、いわば「保険をかけた」というわけ。

Dsc03808c Dsc03786c_20220726185501  揖斐長良川の中州には、ダイサギが2羽。遠いので、証拠写真。700mほど先にいたのです。住吉神社の前では、土曜日の桑名水郷花火大会の準備が始まっていました。今年のパンフレット(ちなみに以前は、われわれにも配布されていましたが、今年はそれはないそうです)で確認しますと、ここは本部のテントのようです。

Dsc03816c  鳥はいません。なので、カワウさん。柿安コミュニティパークの照明灯の上に「ヘンナものがいる」と思ったら、カワウだったのです。

Dsc03823c_20220726185501 Dsc03844c  九華公園にも鳥はいません。ムクドリ、スズメがわずかにいただけで、あとはセミ。それもクマゼミがほとんどで、アブラゼミはあまりいません。ニイニイゼミも、まれに鳴き声が聞こえるくらい。右の写真は、ツマグロヒョウモンのメス。

Dsc03852c_20220726185501  九華公園内の野球場の南の歩道脇で、ヒルガオ。毎年、この辺りで見る気がします。ほかには、桑名七里の渡し公園のところでも見た記憶があるのですが、今年は咲いていません。

Dsc03857c Dsc03874c_20220726185501  田町の商店にあるツバメの巣。ヒナ2羽は元気でした。親ツバメは、エサを運んできています。向かって左にいるヒナに小さめのトンボが与えられたようです。

Dsc03948c Dsc03965c  サギソウ、昨日、1輪咲きましたが、今日のところ、その続きはありません。アサガオもかなり茂ってはきましたが、まだつぼみは見えません。種をまいたのが5月9日でした(コゲラの雛の姿を捉えました!)。種をまいてから花が咲くまでには、30~60日を要するといいます(こちら)。もう60日は十分に過ぎていますから、そろそろかと思っているのですがねぇ……。

Dsc03934c  ところで、明日は、前期最後の江戸橋での仕事。期末試験です。雨は、朝方までに上がるという予報。前期、晴れ男とまではいいませんが、雨に降られたのはほとんどありませんでした。たぶん1~2日。大雨はありませんでした(こちら)。学生諸君が、きちんと準備して、その成果を見せてくれるとありがたいのですが、どうでしょう? 先だっても書きましたが、合否判定に悩まないで済むようにしてくれるでしょうか?

2022年7月25日 (月)

市役所の会議、2日目……帰宅したらサギソウが咲いていました

Dsc_0120c 0725amedas  週明け、月曜日。今日も、市役所の会議。2日目。朝9時から16時過ぎまで。冒頭の写真は、会議が始まる前に会議室のあるフロアから撮った南の空。いかにも暑くなりそうな雰囲気。実際、今日の最高気温は、35.0℃。昼休みに、いつものように弁当を食べてから、庁舎の外に出て、少しでも歩こうかと思ったのですが、外に出たとたん熱気というか、熱風に襲われた気がして、そのままUターン(苦笑)。地下1階の自販機でコーヒーを買って、会議室に戻ってきました。今日もたくさんの資料を見て、検討。午前中はあまり発言はしなかったのですが、午後からは少し発言したり、また、委員長から「いかがですか?」と尋ねられたり。居眠りするとか、不規則な発言をするとか、そういう不始末はしでかさなかったと思います。詳細を書くわけにはいきませんが、世の中に余裕がなくなると、弱い立場にある人達にしわ寄せが行くなとつくづく思いました。

Dsc_0123c  いつもどおり、缶詰になっていますと、楽しみはやはり食べること。地元にある「ごはん一番 T.Iサービス」さんの弁当。1個からでも弁当などを宅配してくれるそうです。今日の選択肢は、メンチカツ、シャケ塩焼き、具だくさん助六の3択。これ、調べたら、ランチメニューでした(こちら)。私のチョイスは、メンチカツ。実は、海鮮ちらしがあったら、それを食べたいと思っていたのですが、果たせず。

Dsc_0124c  今朝はクルマで送ってもらったのですが、帰りは都合がつかず、徒歩にて帰宅。1.5㎞を歩いてきました。約20分。歩くのは慣れていますから、どうということはありませんが、暑かったこと(苦笑)。汗だくで帰宅。途中、なんとなく予感がしたのですが、同級生K氏とすれ違い。彼も帰宅途中でした。片側2車線の道を挟んだ向こうとこちらでしたから、ちょっと話しただけ。

Dsc_0137c  帰宅したら、待ちに待った出来事が! とうとうサギソウが1輪、咲いていました。これで、去年の失敗をリベンジできました。5鉢を買ったのですが、いずれにもつぼみが出ています。これは、これからが楽しみです。 

2022年7月24日 (日)

九華公園のアオサギは2羽……博物館で「壬申の乱と桑名」を観る

Dsc03048c  今日も朝からよく晴れて、気温は32.2℃。暑くなっていますが、いつも通りに、7時半から散歩。住吉神社から九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、桑名市博物館、京町、南魚町、田町、三崎通、桑名七里の渡し公園と6.0㎞。暑い中、まあよく歩きました。

Dsc03289c  九華公園では、今日もアオサギさんがいました。それも2羽。おととい、アオサギがいた神戸櫓跡にある松の木のてっぺんにです。この写真は、東から撮っています。向かって左は成鳥、右は若鳥。

Dsc03253c Dsc03356c  成鳥の写真は、神戸櫓の西側から撮りました。盛んに身繕いをしていました。若鳥の写真は、神戸櫓跡のすぐ下、東側から見上げています。暑い中、散歩に出かけた甲斐がありました(微笑)。

Dsc03337c  吉野丸堀の電線にツバメ。尾が短いので、今年巣立った幼鳥かなという気がします。このほか、鳥は種類も、数もいません。ドバトが枝をくわえて飛んでいったり、ムクドリがすこしいたくらい。

Dsc03389c  途中ですが、余談。先日から、本丸跡で臨時の配線工事。あちこちに配電盤がつけられています。さらに、この丸太。何かと思ったら、お化け屋敷が行われるらしい、という話。7月30、31日と、8月6、7日の4日間だとか。ただし、どこがやるのかなどは不明。丸太は、お化け屋敷の小屋を作る材料ということ。

202207jinshinnoran_s  桑名市博物館にようやく行ってきました。学習支援展示「壬申の乱と桑名」を見るために、です。Dsc03545c 今年は、古代最大の皇位継承戦争と言われた壬申の乱から1350年。この展示では、壬申の乱の時に桑名が果たした役割が説明されています。ちなみに、「桑名」が文献に初めて登場するのは、日本書紀の壬申の乱の記述です。

Dsc03536c  あわせて「刀剣セレクションⅡ」も開催されていますが、こちらは、「壬申の乱と桑名」に関連し、壬申の乱にゆかりある地で生み出された刀剣が出品されています。写真は、毎回1点だけある、写真撮影可能なもの。今回は、無銘の短刀ですが、村正作と伝わっているもの。平造、庵棟、茎はたなご腹で、見た目は村正という説明がついています。

Jinshin  この「壬申の乱と桑名」というリーフレットが¥300で販売されていましたので、当然ながら、入手してきました。展示内容に沿った解説が、地図、年表とともに21ページにわたってまとめられています。内容は、中大兄皇子と大海人皇子、壬申の乱前夜、吉野脱出から桑名へ、壬申の乱の後、桑名における壬申の乱の遺跡などとなっています。大海人皇子は672年6月24日に吉野を出立し、伊賀、鈴鹿、三重、朝明と強行軍で進み、6月26日に約145㎞も離れた桑名に入り、桑名郡家に泊まったといいます。桑名郡家がどこかは、明らかになっていません。四日市にあるくるべ古代歴史館でも、現在、企画展が行われているそうですから、見に行かなくっちゃ。

Dsc03551c Dsc03619c  博物館で「壬申の乱と桑名」を見ましたので、気分良く散歩を続けます。田町の商店にあるツバメの巣、ヒナ2羽が元気です。親はときどきやってくるのですが、エサをやっていない時もあるように見えます。ヒナが孵ったのは7月15日(2022年7月15日:田町の商店にあるツバメの巣で雛が誕生……住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣にもヒナがいるようです)。10日が経ちました。巣内での育雛日数は、20~24日といいます。

Dsc03686c  桑名七里の渡し公園で、カワラヒワ。若鳥のようです。もう1羽と一緒にいました。

Dsc03658c  7月も、早くも25日。今週は、明日、もう1回、市役所の会議が終日予定されています。水曜日は、江戸橋での非常勤の最終回。期末試験を実施します。土曜日には、桑名水郷花火大会が予定されていますが、天気予報が怪しい。気象協会の予報では、水曜から先、1週間ほどずっと雨となっています。

2022年7月23日 (土)

チョウトンボはほとんどおらず、残念

Dsc02224c_20220723173501  お陰様で、コロナワクチン4回目接種の副反応は、これまでと同じく、接種部位の痛みだけで済みそうです。今日も名古屋へウォーキングに行っても良かったのですが、それはまぁ結果論。運動量を多少減らそうと思って、プチ遠征にしました。クルマで万助溜公園と、長島町内、長良川河口堰へ行ってきました。歩いたのは合計で4㎞ほど。しかし、成果は上がらず(苦笑)。空振りとまではいいませんが、満足にはかなり遠い。蓮の花は、万助溜公園にて撮影。

Dsc02334c Dsc02229c  まずは、万助溜公園。チョウトンボをもう1回見ようと思ったのですが、ほとんどいませんでした。見たのは、3~4匹。上溜の蓮池のところだけにいました。遠いところを飛んで、止まっていましたので、600mmで撮って大トリミングしても、この写真くらい。蓮池も、前回(2022年7月 2日:万助溜公園にてチョウトンボと蓮の花)よりもさらにガマが優勢になってきた印象(右の写真)。

Dsc02235c Dsc02261c  ほかのトンボも、種類も、数も少なく、ガッカリ。左の写真はシオカラトンボのオス。右は、メス。

Dsc02220c  ウチワヤンマも何匹かみました。ほかにはギンヤンマと、コシアキトンボ(いずれも写真は撮れませんでした)。

Dsc02242c_20220723173501 Dsc02274c  蓮の花も、今ひとつ勢いがありません。あれこれと撮ってきたのですが、なかなか(苦笑)。ほかにも3人ほど、散歩途中の方がスマホで写真を撮って行かれましたが、皆さんあまり満足された雰囲気ではありませんでした。

Dsc02247c Dsc02289c  睡蓮は、ピンク(左の写真)と白と2色。蓮の葉に水がたまっているのを見つけましたので、撮ってみました(右の写真)。景色が映り込むところも撮ってみたいと思いますが、練習不足。

Dsc02392c  万助溜公園に小1時間いて、長島町内に移動。アマサギを探しに行ったものの、今日も、見つけられず。ダイサギの群れがいたので近づいたら、逃げられました(苦笑)。水田地帯でほかには、アオサギ1羽。今日は、なかなか上手くいきません。

Dsc02427c_20220723173401 Dsc02435c  長良川河口堰へ。結局、ここでも鳥はあまりいませんでした。長良川左岸には、カワウのみ。右岸に行って、閘門へのアプローチの下流側にダイサギ1羽。

Dsc02887c  上流側には、アオサギ1羽。若そうです。若いためか、警戒心は薄く、なかなか逃げませんでした。

Dsc02679c Dsc02647c  親水広場では、今日は、ハクセキレイ祭り(微笑)。成鳥2羽のほか、幼鳥が3羽。幼鳥たちは、戯れている感じでした。

Dsc02785c  水路の方にも幼鳥はやって来ました。

Dsc02734c_20220723183301 Dsc02771c_20220723183301  親水広場の水路でこのハクセキレイの幼鳥を撮ったあと、水の中をのぞき込んだら、色々といました。左の写真は、メダカのような気がします。右の写真には貝のほか、エビも写っています。メダカも、エビも捕まえて持って帰ろうかと思ったくらいですが、あまり勝手なことをしてはいけません。

Dsc02968c   再び管理橋を渡って、長良川左岸へ。ダイサギが、魚道の上流側にいました。この直前、ダイサギ2羽が、飛びながら戯れている感じでした。

Dsc02471c Dsc02473c  オマケの話は、桑名水郷花火大会関連。長良川河口堰の管理橋の西端から、十万山を眺めました。ここが、桑名水郷花火大会の打ち上げ場所。右の写真のように、かなり広い範囲にわたって草が刈られ、整地作業が行われています。

Dsc02996c  もう1つ。伊勢大橋に掲げられている看板。この看板が設置されているのは知っていたのですが、今日はたまたまちょうど良いところで信号待ちで止まったのです。

Dsc03007c_20220723173401 Dsc03023c  さらなるオマケ。サギソウのつぼみ。5鉢ともつぼみがついてきていますが、これらはとくに膨らんできています。「サギソウが、咲きそう」というのは、私の定番オヤジ・ギャグですが、本当にそろそろ咲いて欲しいと熱望中。

 

2022年7月22日 (金)

九華公園に久しぶりにアオサギさん登場……コロナワクチン4回目接種完了【コロナワクチンについて付記しました(7/23)】

Dsc01879c Dsc01867c  晴れて、猛暑日になりました(最高気温は、35.5℃)。昨日は1日仕事をしたためか、よく眠れました(苦笑)。7時半から散歩。揖斐長良川の中州では、7月30日(土)の桑名水郷花火大会に向けて、打ち上げ会場の十万山に重機が入って、準備が行われていました。散歩は、いつものように、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、京町公園、寺町商店街、田町、三崎通と6.0㎞。

Dsc01969c Dsc02000c  今日のハイライトは、こちら。九華公園にずいぶん久しぶりにアオサギさんが1羽、登場。神戸櫓跡にある高い松の木のてっぺんに来ていました。まさかこんなところに、というところで、危うく見逃すところでした。毎年、夏になると、繁殖期を終えたアオサギや、ゴイサギが戻ってきます。今年も、そういう時期になったということです。

Dsc02184c  さて、散歩の始めに戻って。住吉ポンプ場にあったコシアカツバメの巣は、スズメが使い始めていました。非常勤先の講師控え室の前にあるコシアカツバメの巣も、去年、コシアカツバメが巣立った後は、スズメが来ていましたし、数年前、しないの養老鉄道の高架橋の下にあったイワツバメの巣も、スズメが使っていました。スズメたち、けっこうたくましいようです。

Dsc01914c Dsc02031c  九華公園では、アオサギ以外には、スズメやムクドリが少しいたのと、上空をツバメが飛んでいたくらいで、鳥はほとんどいません。セミは、クマゼミが大合唱。たくさん泣いている木の下に行くと、耳が痛いくらい。アブラゼミもいますが、クマゼミがほとんどで、アブラゼミはよく探さないと見つかりません。

Dsc01901c  ミドリガメは、まだ、産卵シーズンが続いているようで、公園内や、鎮国守国神社の境内に上がってきています。今日も、合計数匹を見ました。しかし、例によって、産卵するとすぐにカラスがそこをほじって、卵を食べてしまい、卵の殻が散乱しています(産卵だけに散乱……オヤジギャグです)。

Dsc02016c Dsc02019c  鎮国守国神社では、おととい、茅の輪くぐりが行われました。茅の輪は、まだ設置されていましたので、2日遅れでくぐってきました。春日さんに続いて(2022年6月27日:早くも梅雨が明け、猛暑日……春日さんで茅の輪をくぐって祓い清めてきました)、今年2回目。これで今年前半、知らず知らずの間に犯した過ちや、罪・汚れを十分に祓うことができたと思います。

Dsc02012c  鎮国守国神社では、氏子の方のお宅に「祓串(はらえぐし)」が配られ、氏子の方はこれで体を祓い清め、住所氏名を書いて、持参し、茅の輪くぐりをして、祓串を納めていきます。

Dsc02051c  時間が合えば、桑名市博物館に立ち寄って、一昨日から開催されている「学習支援展示 壬申の乱と桑名」を見てこようと思ったのですが、鳥も友達も少なく、博物館のところを通ったのは9時。開館は9時半からです。暑い中、30分待つのはどうもねぇと思って、また次の機会にということにしました。

Dsc02063c Dsc02065c_20220722164401  余談気味の話。明日は、土用の丑の日。寺町商店街には、まさにそのものズバリの店名の「うなぎや」があります。「一色産うなぎ」と書かれた段ボールが積まれていて、気になります(苦笑)。ちなみに、今年、土用の丑の日は、もう1回、8月4日にもあるそうです(こちら)。我が家は、明日、ウナギが食卓に上がるのでしょうか??

Dsc02057c  さらなる余談。寺町商店街では、明日、明後日と「びっくり夜店」が開催されるというビラが貼ってありました。子どもたちが小さい頃には、よく連れて出かけました。去年、一昨年はコロナでやらなかったと記憶しています。ジイ様が、一人で行くようなところではありません。

Dsc02077c Dsc02131c_20220722164401  田町の商店にあるツバメの巣。ヒナは、3羽だったのですが、2羽しかいませんでした。しかし、その2羽は、とても元気そうでした。Wikipediaの記述によれば、1回目の繁殖の巣立ち率はおおむね50%程度だそうですから、これでもまだ良い方かも知れません。

Dsc_0115c  午後、新型コロナのワクチン4回目接種に行ってきました。15時過ぎに接種してもらい、2時間ほど経ちましたが、今のところとくに副反応らしきものは起きていません。明日は、同級生K氏とまたもやウォーキングに行こうかという話もあったのですが、家内と娘から「ワクチンを打った翌日くらいは、おとなしくしているように」というキツいお達し(爆)。やむを得ません。いつも通りの生活をすることにします。しかし、三重県も、昨日、今日と新型コロナの感染者数は、2,000人を超えて、気になります(こちら)。何もしないでいるうちに、あれよあれよと感染者数が増えて、第7波の真っ只中という印象。

Dsc02114cDsc02179c_20220722164401  今週は、毎日、用事や仕事があり、私にしては忙しい日々でした。たまには、こういう日々もないと、刺激になりませんから、まあよし(微苦笑)。来週も、月曜日は、昨日の会議の続きがありますし、水曜は、江戸橋での非常勤の前期最終回。この日は、期末試験。来週を無事に過ごすと、週末は、桑名水郷花火大会があり、夏休みになります。

【コロナワクチン4回目接種その後(7/23)】 本文に書きましたように、7月22日15時過ぎにコロナワクチン4回目接種を受けました。今のところ(7月23日、朝5時過ぎの時点)、副反応はこれまでと同じく、接種部位に痛みがあるだけです。

2022年7月21日 (木)

終日、会議で缶詰

Dsc_0109c  曇りがちの1日でした。気温は、32.5℃と真夏日。今日は、予定通り、市役所の会議で、9時から16時半少し前まで、途中1時間弱の昼休みを挟んで缶詰でした。居眠りはしなかったはずですし、余分な一言も言わなかったので、多少は責任を果たせたかと思います。来週月曜日にもう1日、この会議の続きがあります。

Dsc_0103c  こういう日の楽しみは、自ずと昼ご飯ということになります。お茶、インスタント味噌汁がついて、ワンコインの弁当。サーモンフライ、海鮮丼、ハンバーグからの3択で、今日は、サーモンフライをチョイス。美味しくいただきました。

Dsc_0112c  昼休み、弁当をいただいてから、市役所の周りを半周。もう少し歩くと良かったのですが、暑かったので、一応外に出たというだけ(苦笑)。どれだけ歩いたか書くのも恥ずかしいくらいですから、止めておきます。明日の午後は、コロナワクチン4回目接種を予約しています。天気は良さそうですから、午前中は久しぶりに散歩に出かけようと思っています。この写真は、会議室のあるフロアから見下ろした、市役所の南の景色。

2022年7月20日 (水)

20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング(その3)……被爆堤防・空襲跡、宮の渡し跡、円通寺、熱田神宮から神宮前駅でゴール(完)

220717sanno4  7月17日の「堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング」の本編その3です。ルートマップはその3とかなり重なりますが、その4です。堀川の白鳥橋を渡って、堀川右岸へ。愛知時計の工場東で、まずは、被爆堤防・空襲跡。続いて、宮の渡し跡へ行きますが、その前に軻遇突智社。宮の渡し跡からは、伝馬町を経て円通寺、熱田神宮へ。

B181557e  白鳥橋を過ぎると、右手(西側)に愛知時計電機があります(写真は、2020年1月11日に撮影)。元は、明治時代中期に創業された掛時計メーカー。現在もその系譜を継ぐ社名ですが、実際には、精密計測機器類メーカーになっています。戦前から時計製造による技術・資本蓄積によって派生した機械、電機、化学部門などを擁し、さらには航空機とそのエンジン製造にまで携わった歴史があります。昭和初期には九六式艦上爆撃機、九九式艦上爆撃機などを設計、製造しました。

Img_6652c Img_6655c_20220719170501  その愛知時計電機の敷地の東側、堀川沿いの遊歩道に古い護岸が保存されています。これは、昭和8(1933)年に築造された護岸の一部です。この表面には、昭和20(1945)年6月9日の「熱田空襲」の際の爆撃でできたものだそうです。平成4(1992)年から「マイタウン・マイリバー整備事業」で新しい護岸が設置されたときに撤去されたものを保存しています。ここのほぼ対岸に大瀬子公園があります。ここはかつて、熱田魚市場があったところ。天正年間(1573~1592年)には既に魚市場があり、織田信長の居城清須に魚介類を運んでいました。また、寛永年間(1624〜1644年)には木之免、大瀬子に四戸ずつの問屋ができ、市場が開設されていたといいます。

Img_6669c_20220719170801  宮の渡し跡の手前、マンションの敷地内に軻遇突智(かぐつち)社軻遇突智(カグツチ)は火の神。この一帯には秋葉社・軻遇突智社が合わせて5社あるといいます。この5社の他にも路地に入っていくと、小さな秋葉社の祠や、屋根神様もあるそうです。

Img_6726c_20220717203201  いよいよ宮の渡し跡へ。宮の渡し跡は、東海道五十三次のうち41番目の宿場である宮宿(みやしゅく、みやじゅく;宮の宿)にあった渡し場。スタートから5.7㎞、11時20分に到着。宮宿は、東海道にある宿場のなかでも最大級の規模でした。42番目の宿場である桑名宿(くわなしゅく、くわなじゅく)に行くには、船で海路を行かねばなりません。その距離が七里であったため「七里の渡し」と呼ばれていました。七里の渡しが始まったのは、元和2(1616)年といいます。満潮時には陸地沿いの航路を辿り、それは約7里(27㎞)でしたが、干潮時には沖を廻らねばならず、この場合は約10里(39㎞)でした。所要時間は、3時間から4時間と推定されています。渡し賃は、正徳元(1711)年の規定では乗合船一人当り45文(1,125円)であったといいます。宮の渡し跡、今は、「宮の渡し公園」として整備され、時の鐘と、常夜燈が復元されています。

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 時の鐘は、延宝4(1676)年に尾張藩2代藩主・徳川光友の命によって作られました。熱田の住民や、東海道をゆく旅人に時刻を知らせる役目を担いました。江戸時代に使われていた鐘は、今も蔵福寺(熱田区神宮二丁目、浄土宗西山禅林寺派)に保管されています。昭和58年に宮の渡し公園内に復元され、ふたたび近隣住民や訪れた人に時間を知らせています。

Img_6737c_20220719171201  常夜灯は寛永2(1625)年、藩の家老にして犬山城主である成瀬正房が熱田須賀浦太子堂(聖徳寺(熱田区大瀬子町、浄土宗西山禅林寺派)の隣地に建立したものの、風害で破損。承応3(1654)年からは現在の位置に移り、神戸町の宝勝院に管理がゆだねられ、で宮の渡しの安全を見守る役となりました。しかし、寛政3(1791)年、またしても火事で焼失。同年、成瀬正典によって再建されたもののすぐに荒廃。昭和30(1955)年になってやっと当時とほぼ同じ位置に復元されました。宮の渡し跡で11時半過ぎ。スタートからは6.5㎞。

Img_6776c_20220719171701  このあとは、内田橋から伝馬町を経て、秋葉山円通寺へ。伝馬町という地名は、宿場町ならどこにもあります。名古屋の伝馬町は、旧東海道沿いにあり、慶長3(1601)年に宮宿と隣の今道が、共に伝馬役に任命されたことが、町名の由来となっています。ちなみに、桑名にも伝馬町があり、ここも東海道沿いの町です。桑名の伝馬町も、伝馬持ちのものが多く居住したと桑名市史本編にあります。

Img_6779c_20220719172201  秋葉山円通寺です。曹洞宗の寺院。山号は補陀山(ほださん)ですが、秋葉山、羽休山ともいうようです。ご本尊は釈迦如来。熱田の両参り「熱田さま」「秋葉さま」として親しまれているといいます。秋葉大権現は、火の神様。「火防守護」その他七難を除き、除災開運・家内安全・授福繁栄の神様だそうです。

Img_6783c_20220719172401 Img_6791c_20220719172501  お寺なのに神様?? お堂が二つある!?など、疑問があるのですが、始まりが、尾張国の豪族であった尾張氏が熱田社に神宮寺として建立したものとされることに関連するのでしょう。つまり、神仏習合の色合いが濃く残っているということ。弘仁年間(810~824年)に当地を訪れた空海がこの地に小宇を築いて、自ら彫った十一面観音像を安置したと伝わっています。宝暦7(1757)年に伽藍の大造営が行われましたが、明治24(1891)年の濃尾地震で全壊。明治40(1907)年に本堂が建て直されるなどしたものの、これらは昭和20(1945)年の名古屋大空襲によって焼失、戦後に再建されました。寺が開かれて多くの修行僧が集まった中に、一人の僧に姿を変えた秋葉三尺坊(あきばさんじゃくぼう)がおり、長年の修行を経て永享年間(1429~1441年)、ついに鎮防火燭の秘法を得たといいます。喜びのあまり本当の姿を見せた三尺坊は寺の守護を誓したと伝わり、これに由来して、秋葉三尺坊大権現や羽休の秋葉などの通称で呼ばれています。

Img_6797c_20220717203201 Img_6822c_20220717203201  最終目的地は、熱田神宮。円通寺のすぐ北になります。まずは、本殿へお参り。3連休の中日で、暑かったのですが、けっこう賑わっていました。その創祀は、三種の神器の一つ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)の御鎮座に始まります。第12代景行天皇の御代に、日本武尊(やまとたけるのみこと)は神剣を今の名古屋市緑区大高町火上山に留め置かれたまま三重県亀山市能褒野(のぼの)で亡くなりました。妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が、神剣を熱田の地に祀られたことが熱田神宮の始まりです。延喜式名神大社(みょうじんたいしゃ)・勅祭社に列せられ、国家鎮護の神宮として特別の取り扱いを受けました。御祭神は、熱田大神(草薙神剣を御霊代(みたましろ)としてよらせられる天照大神のこと)。相殿神は、「五神(ごしん)さま」と呼ばれ、草薙神剣とゆかりの深い神々で、天照大神、素戔嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命。宮簀媛命、建稲種命は尾張氏の遠祖として仰がれる神々。

Img_6841c_20220717203301 お参りを済ませ、熱田神宮宝物館へ。校倉風鉄筋コンクリート造の建造物で、昭和41(1966)年12月に開館しています。皇室をはじめ、将軍・藩主・一般の篤志家などから熱田神宮に寄進された資料約6,000点が収蔵されているといいます。国宝・重要文化財・愛知県文化財に指定されたものが177点もあります。また、熱田神宮に草薙神剣を奉斎することから、刀剣類はとくに多く、名刀の宝庫ともいわれています。この日は、7月の平常展として「熱田神宮宝物展」のほか、コーナー展として「尾張の名工」が開催されており、熱田神宮に奉納された刀剣類がたくさん見られました。

Img_6833c_20220717203301  ほかに熱田神宮で見てきたのは、信長塀。永禄3(1560)年、織田信長が桶狭間出陣の時、熱田神宮に必勝祈願をし、みごと大勝したので、そのお礼として奉納した築地塀(ついじべい)です。土と石灰を油で練り固め、瓦を厚く積み重ねたものです。兵庫西宮神社の大練塀、京都三十三間堂の太閤塀とともに日本三大土塀の一つ。

Img_6855c_20220717203301 Img_6847c_20220717203301  最後に、私自身が過去2回にわたって果たせなかったことのリベンジ(微笑)。熱田神宮内にある宮きしめん神宮店で、きしめんを食べてきました。まさに「三度目の正直」です。この日もそれなりに賑わっており、席を見つけるのに10分ほど待ちましたし、注文してから商品が提供されるまで15分ほど。冷やし宮きしめん(¥800)を食べてきました。

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Dsc_0094c_20220719173801  土産は、定番のきよめ餅。宮きしめん近くの売店でゲット。抹茶風味のものもあったのですが、オーソドックスな方を選択。こしあんをやわらかい羽二重餅でくるんだお菓子。純白に「きよめ」の焼き印が押されています。5個入りが、¥750。江戸中期の天明5(1785)年頃、「きよめ茶屋」が設けられ、参詣客にお茶を呈したといいます。元々、名物がなかった熱田神宮周辺の地域に、伊勢神宮における赤福餅のような名物を作ろうという考えから、きよめ茶屋の話を基に、きよめ餅総本家・初代・新谷栄之助が第二次世界大戦前に「きよめ餅」と名づけた菓子を考案し、今の名鉄神宮前駅前に店舗を構えたといいます。たちまち評判となり、「熱田参りにきよめ餅」「名古屋土産にきよめ餅」と知られるようになったそうです。

Img_6859c_20220717203301Img_6878c  これで全てコンプリート。名鉄名古屋本線の神宮前駅に向かいます。駅ビルは、解体工事中でした。名鉄神宮前駅は、この駅ビルの裏側(東側)。13時30分に到着。ここまで9.4㎞を歩いてきました。13時33分発の準急可児往きに乗車。名鉄名古屋駅には13時40分着。近鉄名古屋駅を14時1分発の松阪行き急行に乗り換え。桑名駅には、14時22分着。名鉄が¥230、近鉄は¥450。

Img_6893c_20220717203301  この日の歩数。20,650歩。現地で歩いたのが9.4㎞。帰りは、買い物のついでに迎えに来てもらいましたので、朝、自宅から桑名駅までが1.1㎞。合計10.5㎞を歩きました。

江戸橋での非常勤は、期末試験を残すのみ

Img_6955c_20220720174301  晴れて暑くなりました。桑名では、最高気温は34.6℃。新型コロナの感染者数が、東海三県でも増えています。今日、愛知県では13,628人、岐阜県では2,594人といずれも過去最多。三重県では今日は、1,051人でした。私は、明後日、4回目のワクチン接種を予約しています。現在流行しているタイプでは、感染予防よりも、重症化予防に意味があるそうです。

Dsc_0095c  さて、今日は水曜日。江戸橋での非常勤の講義でした。15回中、今日で14回目。授業としては、実質上、最終回。なのに、出席率は約87%。試験の説明をすると予告しておいたのですが、大丈夫かと心配になります。きちんと準備してくれば合格点がとれるよう、授業で使用したレジメに書いた内容から、ほぼそのまま出題します。いつものように「意地悪して落としてやろうということは全く考えていないので、勝手に落ちないように」と話して、終了。どのような成果を見せてくれるか楽しみでもあり、合否判定に悩まされないか、いささか心配でもあり、というところ。

Dsc_0099c  江戸橋駅から非常勤先までは、徒歩10分あまりです。海や川に近いので、この時期でも、特に出勤する頃は、風が吹いていて、思ったほど汗はかきませんでした。講義を早めに終えたので、いつもより1本早く、12時19分の急行電車に乗れました。明日は、終日、市役所の会議ですので、帰宅後、出欠確認ののち、Q&Aを作成途中。

Dsc_0101c_20220720174301 Img_6950c_20220720174301  余談その1。帰り、桑名駅で電車を降りて、自由通路を東に向かって歩いていたら、北勢線に「ヴィアティン三重」ラッピング電車を発見。一度、きちんと写真を撮りたいと思いつつも、いつも証拠写真。余談その2は、今日もサギソウ。咲きそうでなかなか咲きません。

2022年7月19日 (火)

20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング(その2)……尾頭橋他から断夫山古墳、白鳥古墳へ

220717sanno2  7月17日に行ってきた「堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング」の本編その2です。その1では、名鉄名古屋本線・山王駅をスタートし、松重閘門から掘川沿いを歩いて下り、JR東海道線・中央線・名鉄名古屋本線の堀川橋梁まで来ました。堀川橋梁は、JR・名鉄の金山駅のすぐ北西にあります。ちょっと思い出話を書きますと、今を去ること40年以上前の学生時代、名鉄の駅は、金山橋駅でした。左の実際に歩いたルートマップその2で、金山町2丁目と波寄町の間辺りの線路の北側辺りに金山橋駅がありました。2面4線の地上駅で、ホームや駅舎も狭く、人があふれていた記憶があります。現在の金山総合駅が開業したのは、平成元(1989)年7月9日。それはともかく、JR・名鉄の堀川橋梁を過ぎてからも堀川沿いを南に下ります。尾頭橋、住吉橋と来て、妙安寺に立ち寄り、瓶屋橋、旗屋橋と進みます。

Img_6505c_20220719121001 Img_6514c_20220719121001  尾頭(おとう)橋。「尾頭」という地名は、ここが熱田台地の尾根筋と尾張平野の南部を結ぶ接点で、長い坂道が鵜の首のようであったため、「烏頭(うとう)の里」と呼ばれていたものが、中世初期に「尾頭」に変化したという説があるそうです(諸説あります。こちら)。尾頭橋は、佐屋街道の橋としてかけられました。佐屋街道は寛永11(1634)年、3代将軍徳川家光公が通られた際に本格的に整備された街道で、東海道・七里の渡しを避ける脇往還(いわばバイパス)です。大正期の尾頭橋には、八幡園と呼ばれる花街もあったそうですが、昭和20年代後半から衰退してしまいました。

Img_6523c_20220717203901 Img_6556c_20220719121301  八熊(やぐま)通が通っている住吉橋。八熊通は昔の勤務先近くに通じている通りです。住吉橋は、珍しい意匠だなと思ったら、昭和12(1937)年のもの。名古屋では珍しいラーメン橋台橋だそうです(ラーメンはドイツ語で、英語ではRigid frame bridgeだそうです)。三連アーチに見える外観はとても美しいと思います。このデザインは、関東大震災後の復興橋梁の標準形式としてよく採用されたといいます。親柱もなかなかよい感じです。

Img_6545c_20220717205001  住吉橋を過ぎたところで、再び寄り道。妙安寺。臨済宗妙心寺派。もとは、現在の中川区富田町にあったのですが、寛文9(1669)年、織田九左右衛門正直が、政秀寺六世江天和尚を開山として、現在の地に移転してきています。熱田四観音の1つといわれる観音堂があり、また、当寺の後園から西南の眺望は、名古屋三景の1つに数えられたそうです。ただし、現在は、建物がたくさん立ってしまい、眺望は利きませんでした。ちなみに、「名古屋三景」は、「尾張名所図会」で「名古屋三景」として推奨されたといいます。その1つは、「不二見原(中区上前津周辺)」。富士山が見えたといい、葛飾北斎が、「富嶽三十六景」の「尾州不二見原」として描いています。2つめは、「大曽根の関貞寺(東区森下の北)」。美濃、近江、三河などの八カ国の山々が見えたといいます。3つめが、ここ「沢の観音の妙安寺(熱田区尾頭橋交差点南)」。境内から南西への眺望は絶景で、文人墨客が往来したそうです。境内には、芭蕉の時雨の句碑ほか、いくつかの句碑があるのですが、この日は境内には入れませんでした。

 瓶屋橋です。Img_6560c_20220719122501こちらは、かなり新しい感じですが、ネット検索では情報はとくに出て来ません。堀川が開削されたころからあった「堀川七橋(ほりかわななはし)」は、上流から五条橋、中橋、伝馬橋、納屋橋、日置橋、古渡橋、尾頭橋でした。それより下流には橋はなく、今の白鳥橋や大瀬子橋あたりにあった渡し船を利用したといいます。

99bcbf71 Img_6566c_20220719122501  この日は、旗屋橋の写真を撮り忘れましたので、2019年1月11日のものを載せています。畑谷橋を渡って、堀川右岸に行くと、名古屋国際会議場があります。前の勤務先の時代、ここのセンチュリー・ホールで入学式や、卒業式が行われていましたので、ちょっと懐かしいところ。旗屋橋は、珍しい名前ですが、5世紀後半に呉から2人の織女がやってきて、そのうちの1人が熱田神宮に留まったことが起源とされていて、機屋あるいは幡屋から変化したと考えられています。

220717sanno3  国際会議場には向かわず、直進して、熱田神宮公園へ。ここから、実際に歩いたルートマップはその3になります。熱田神宮公園で断夫山古墳を見て、近くにある白鳥古墳へ。

Img_6570c_20220719123801 Img_6596c  熱田神宮公園には、「熱田愛知時計120スタジアム」という野球場があります。私の年代では、熱田球場としてなじんでいます。この日は、ちょうど夏の甲子園の愛知県予選が行われていました。元高校球児のK氏は、興奮が抑えられない様子(微笑)。

Img_6587c_20220717203201 Img_6589c_20220719124201  それはともかく、断夫山(だんぷさん)古墳。東海地方最大の前方後円墳で、全長151m、前方部の幅116m、後円部の直径80m、後円部の高さ13mもあるという大きな古墳。とても全体像は見えません。そのため、球場側にミニチュアがつくられています。「古事記」「日本書紀」では、日本武尊が東征したとき、ここ尾張で豪族の娘・宮簀媛(ミヤズヒメ)と結婚の約束をかわしたのですが、東征の帰途、病気がもとで死に、白鳥となり飛去ったとあります。この白鳥となった日本武尊の墓が、後ほど訪ねる白鳥古墳であり、日本武尊への思いをいだいて死んだ宮簀媛の墓がこの断夫山古墳であると伝えられています。このことから夫を断つ山、断夫山古墳と名前がついたそうです。歴史的には、断夫山古墳は、6世紀の初め、尾張南部に勢力を持っていた尾張氏の首長の墓と考えられています。

Img_6624c_20220717203201  こちらが白鳥古墳。断夫山古墳から南に200mあまりのところにあります。こちらは、現在の亀山市能褒野で亡くなった日本武尊が、死後、白い鳥となって飛び立ち、戻って来たところという話もあります。ちなみに、最初の勤務先の近くに加佐登(かさど)神社があり、その西に白鳥塚という古墳がありました。白鳥塚古墳は、日本武尊の墓であり、ここから白鳥になって飛び立ったという話が伝わっています。また、加佐登神社のご祭神は、日本武尊。さらに屁理屈。加佐登は、「笠殿」が転じたもので、日本武尊の笠を収めたところともいわれます。

 白鳥橋を渡って、堀川の右岸に行きます。ここからは、川沿いの遊歩道をさらに下っていきますが、キリがよいので、その2はここまで。その3は、被爆堤防・空襲跡から宮の渡し跡へ。そして、円通寺、熱田神宮へお参りしてゴール。

豪雨にて雨読……サギソウは順調

07191230rainc Img_6900c_20220719162301  実によく降りました。昼過ぎには、何度か「大雨」を告げるYahoo!の気象警報メールが届きました。12時30分の雨雲レーダーは、ご覧のように、真っ赤でした。12時40分頃の北の空は、右の写真のようになっています。すぐ近くにあるスーパーの向こうや、近くのマンションは雨にかすんでいます。

Img_6923c_20220719162301  揖斐川や、長良川河口堰も全く見えないくらい強い雨でした。雨は、未明から15時過ぎくらいまで続き、当然、散歩には出ておりません。午前中は、東海道ウォーキングの続きのコースを検討。5月7日に亀山宿から関宿まで歩きました(2022年5月7日:20220507東海道ウォーキング「亀山宿~関宿」(超予告編))。同級生K氏と、その先、坂の下宿までは行こう、筆捨山が見たいという話になっているのですが、関から先は、鉄道の駅からかなり距離があるのです。そこで、JR関西線関駅までは、JRで行って、タクシーかコミュニティバスかで坂の下宿へ行って、そこから関駅に戻ってこようと思案中。ちなみに、筆捨山の本来の呼称は岩根山でしたが、室町時代の絵師である狩野元信が沓掛(関町沓掛)でこの山を描こうとしたところ、2日目に雲や霞が発生して漂ってしまい山の全景が前日とは大きく異なってしまったため、描くのを断念して筆を捨てたことから筆捨山と呼ばれるようになったと伝わっています。筆捨山は、奇岩や怪石が多くあり、山中では松、楓、つつじが生い茂っていて、江戸時代から名勝として名高く、浮世絵にもたくさん描かれてきました。広重も「東海道五十三次」では「阪之下 筆捨嶺」として描いています。

Img_6929c_20220719162301  話が逸れました。午後からは、歯科受診。「歯が抜けて、だんだんジジイ」の道をまっしぐらです(苦笑)。上の歯の治療開始。相当かかりそうです。時間も費用も(爆)。今日は、14時から1時間半もかかってしまいました。終わって外へ出たら、雨はほとんど上がっていました。

Img_6935c_20220719162301 Img_6939c_20220719162301  何もありませんから、ベランダ園芸。昨日も載せましたが、サギソウは、さらに少し膨らんで、白いところが見えてきました。ここまで来れば、多分間違いなく花が咲きそうな気がします。

Img_6932c_20220719162301  アサガオはご覧のように、茂ってきています。明日は、江戸橋にて非常勤。晴れて、35℃を超えるという予報です。体がついていきませんねぇ。皆さんもご自愛ください。

2022年7月18日 (月)

20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング(その1)……アオサギを見つけ、松重閘門から堀川沿いを下り、闇之森八幡社、堀川橋梁へ

220717sanno0  7月17日に行ってきた「堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング」の本編その1です。名鉄名古屋本線・山王駅をスタートし、松重閘門から掘川沿いを歩いて下り、熱田神宮公園で断夫山古墳と、すぐ近くにある白鳥古墳を見て、宮の渡し跡へ。その後、円通寺と熱田神宮にお参りしてきました。2年あまり前、コロナがまだ問題になる前に行ったJRさわやかウォーキングのルートをほぼたどってきました(2020年1月11日:20200111JRさわやかウォーキング「あいち・なごや生物多様性EXPOと宮の渡し跡から熱田神宮」(予告編))。同級生K氏と二人旅。K氏が、「宮の渡し跡も、一度は見ておきたいな」といったので、実現したウォーキング。

Img_6308c_20220717203101 Eb63e9be  スタートの名鉄山王駅。桑名駅を8時25分に出る名古屋行き急行に乗車。近鉄名古屋駅には8時46分着。名鉄名古屋駅から、8時54分発の東岡崎行き普通に乗り換え。山王駅までは1駅で、8時56分着。近鉄が¥450、名鉄が¥170。山王駅は、かつては「中日球場前駅」、「ナゴヤ球場前駅」という名称で、平成8(1996)年まで中日ドラゴンズのホームグラウンドだったナゴヤ球場への最寄り駅でした。しかし、ホームグラウンドが平成9(1997)年からナゴヤドームに移転したため、利用客も激減し、平成17(2005)年に開業当時と同じ現在の駅名に改称しました。中日球場、ナゴヤ球場の時代、いずれもドラゴンズの試合を見に来たことがあり、かなり懐かしい駅です。ナゴヤ球場は、中日ドラゴンズ二軍の本拠地球場および練習場となっています。ホームから南西に見えますが、一軍の本拠地だった頃とはかなり変貌してしまっています(右の写真:2019年1月11日の撮影)。

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 この日歩いた詳しいルートマップのその1です。山王駅の南にナゴヤ球場があります。駅から北へ。中川運河に突き当たって右折し、松重閘門へ。南北橋、松重橋を渡って、堀川沿いを南に下っていきました。古渡橋のところで、闇森八幡社(くらがりのもりはちまんしゃ)へ寄り道。堀川沿いに戻って、さらに南下。JR東海道線・中央線・名鉄名古屋本線の堀川橋梁をくぐるところまで。

 Img_6312c_20220718164401 中川運河です。港区の名古屋港から、中川区の旧国鉄笹島貨物駅(昭和61(1986)年11月1日廃止)の間を結ぶために掘られた運河。昭和時代初頭から昭和30年代頃まで、名古屋地域における中心的な水上輸送路として活用されました。大正15(1926)年に起工され、昭和5(1930)年に竣工しています。

Img_6322c_20220718164801 Img_6327c_20220718164901  運河沿いを歩いていたら、アオサギの若鳥を見つけました。ウォーキングをしながら、バードウォッチングも楽しめ、まさに一石二鳥。運河沿いの建物の屋根に2羽。このほか、松重閘門近くにも、アオサギの成鳥が1羽いました。

Img_6340c_20220717203101  松重閘門。中川運河が開削されたとき、堀川とを結ぶためにつくられたもので、昭和5(1930)年に建設、供用開始は、昭和7(1932)年。両河川は水位が2メートルほど違ったそうです。構造は、水門が上下に動くストーニー式で、水門で仕切られた閘室内の水位を上下に調整することで船の通航を可能としていました。陸上輸送の発達により船の利用が減少したため、昭和51(1976)年に閉鎖されましたが、市民の強い要望により保存されており、昭和61(1986)年に名古屋市指定有形文化財に、平成5(1993)年には名古屋市都市景観重要工作物に指定されました。今は、水路は埋められており、船の通航はできません。

Img_6351c  東西長さ90mの水路の両端に高さ約20mの塔が2棟ずつあり、一対の塔をつなぐ橋に吊られた40トンの鉄板を上げ下げしました。塔の内部には鋼板を動かすのに使う錘が入っています。日本の閘門では、扉式が多いそうですが、このように両側に塔を建設するやり方は珍しいとされます。こちらの写真は、東側の塔です。写真に写っていますが、夜景が素晴らしいようです。

Img_6372c_20220718171001 Img_6358c_20220718171401  奥に続いているのが、堀川。堀川は、江戸時代初期の名古屋開府に際して、建築資材運搬用の運河として伊勢湾から名古屋城付近まで開削されたことがそのルーツとされます。ここにかかっているのが、松重橋(右の写真)。堀川にかかる橋のうち、古いものは、親柱や照明のデザインがなかなかカッコいいのです。これから、堀川沿いを下っていく時にそれらを見るのも楽しみなのです。

Img_6383c_20220718171601  古渡橋の手前で見つけた光景。堀川に材木が浮かんでおり、その蕎麦には材木をつり上げるためのクレーンがあります。この辺りは、材木店が多かったところ。今もかなりたくさん残っています。こちらに「堀川と木材」という記事があります。

Img_6393c  古渡橋(ふるわたりばし)です。堀川が掘られたころにかけられた「堀川七橋(ほりかわななはし)」の1つです。このあたりの地名「古渡」から名付けたといわれています。近くには、昔、鎌倉街道が通っていたといいます。また、古渡城跡が、現在は、真宗大谷派名古屋別院(東別院)になっています。古渡城は、織田信長の父・信秀が天文3(1534)年、東南方に備えるために築城した城で、信長はここで元服したといいます。

Img_6453c_20220718172301  古渡橋のところで左折し、寄り道。闇之森八幡社(くらがりのもりはちまんしゃ)へ。若宮八幡宮ともいわれます。ご祭神は、應神天皇神功皇后仁徳天皇。かつて神域には大木が鬱蒼と茂り、それは月の光も射さぬと句に詠まれるほどで、いつしか闇の森と呼ばれるようになったといいます。名古屋十名所の1つ。

Img_6409c_20220717203101 創建は長寛元(1163)年。源為朝石清水八幡宮を勧請したと伝えられます。境内に為朝の甲冑を埋めたといわれる「鎧塚」があるそうです(残念ながら、見てきませんでした)。

Img_6426c_20220718172801  この神社を一躍有名にしたのは、江戸時代中期の享保18(1733)年に起きた心中未遂事件を描いた「睦月連理玉椿(むつまじきれんりのたまつばき)」でした。「名古屋心中」として知られる浄瑠璃で、翌年に名古屋で大当たりとなり、続いて江戸でもヒットして闇森を全国区にしました。飴屋町(中区)にある遊郭「花村屋(金村屋とも)」の遊女・小さんと、日置町の畳職人・喜八が、ここ闇森で心中を図り、未遂に終わりました。江戸時代、心中は大変重い罪で、たとえ生き残っても3日間さらし者にされ、身分を奪われることになっていました。しかし、当時の尾張藩主徳川宗春は、この心中未遂の話を聞き、3日間さらし者にしたあとは2人を親元に帰すように命じ、2人は結婚して幸せに暮らしたといいます。

Img_6402c_20220718173901  この神社には、鳥居をくぐったところに木製の蕃塀(ばんぺい)があります。なかなかよい感じの蕃塀です。蕃塀、けっこう好きなのです。ちなみに、蕃塀とは、蕃塀は、神社の一施設で、通常は参道上で拝殿の前に存在する短い塀である。「不浄除け」、「透垣」、「籬」などとも呼ばれる。正殿を直視しない(できない)ようにするとか、不浄なものの侵入を防ぐために造られたと思われるが、正確な目的は不明。伊勢神宮や熱田神宮などにもあります。

Img_6494c_20220717203201 堀川沿いに戻って、JR東海道線・中央線・名鉄名古屋本線の堀川橋梁。鉄橋は、北から順にJR中央線、名鉄名古屋本線、JR東海道線です。この3路線の橋梁はかなり古いもの(こちらを参照)。ちょっと煩雑になりますが、以下のような歴史がありました。東海道線の熱田~名古屋間は、明治32(1899)年7月に複線化されました。堀川橋梁は、南側の新線(上り線)に移設されています。中央線の多治見~名古屋間の開通は明治33(1900)年7月で、同線の堀川橋梁は、複線化で余剰となった東海道線の初代橋梁を転用しています。さらに、名鉄名古屋本線の新名古屋~神宮前間は第二次世界大戦中の昭和19(1944)年9月に開通。名鉄の堀川橋梁の下り線は、この区間建設に伴う中央線の線路移設時に廃線となった旧線の橋梁を転用しているといいます。

Img_6467c_20220718174901  この写真で向かって右側の2つが名鉄名古屋本線の橋脚。したがって、右の写真でもっとも右に写っているものが、もっとも古い橋脚となります。向かって左にあるのが、東海道線の橋脚です。明治時代の橋脚や橋桁が今も使われているというのは、驚き。キリがよいので、その1はここまで。その2は尾頭橋から南の辺り。

住吉ポンプ場のコシアカツバメの巣をスズメがチェック中……コシアカツバメは巣立った模様

Dsc01123c  朝早くは、小雨が降っていましたが、散歩に出る頃からは曇り。薄日が差してくる時もありました。最高気温は、31.9℃と蒸し暑くなりました。7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、吉津屋町、新築公園、アピタ桑名店、八間通、今片町、住吉入江と6.3㎞。アピタ桑名店に行ったのは、本屋に立ち寄るためでしたが、欲しかった本は未入荷。発売日から4日も経っているのに、残念。

Dsc01186c  住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣。今日は、辺りにはコシアカツバメの姿はありませんでした。巣を見ると、何かいるのですが、コシアカツバメではありませんでした。スズメが2羽やって来て、巣の中を覗いたり、中に入ってチェックしたりしていたのです。たぶんコシアカツバメは、巣立って行って、空き家になったのでしょう。

Dsc01213c Dsc01232c  田町の商店にあるツバメの巣では、ヒナ3羽が元気にしています。親ツバメが頻繁にエサを運んできています。元気に育ってほしいもの。

Dsc01193c  一方、近くの三崎通のお宅にある巣では、あのヒナの姿は見られませんでした。いったん巣の下に落ちたのですが、どなたかが巣に戻したものの、親ツバメはやって来ていないようでした。力尽きてしまったものと思います。

Dsc01391c 8時過ぎに九華公園に到着。今日は、鳥の姿はほとんどありません。いたのは、スズメとムクドリが少数。シジュウカラもいたのですが、撮れたのは黒い写真で判別不能(苦笑)。やむなくカワウさんの写真を撮ってきました。

Dsc01409c_20220718152201 Dsc01403c  セミは、クマゼミの天下なのですが、アブラゼミの姿も見られるようになりました。ただし、アブラゼミの鳴き声は聞こえていません。クマゼミの鳴き声にかき消されているのかという気がします。ニイニイゼミの鳴き声も聞かれるのですが、まだその姿は見ていません。

Dsc01594c  鎮国守国神社の境内の裏手で、ナガサキアゲハと思います。「尾錠突起を持たない大きなアゲハチョウ。オスは黒一色、メスは翅の基部が赤色」ということですから、メス。南方系の種類ですが、近年、分布を北に拡げており、関東地方や北陸南部にまで進出しているといいます。散歩コースでも、時折見かけます。

Dsc01468c Dsc01471c  その鎮国守国神社では、7月20日の茅の輪くぐりの準備が行われていました。散歩友達のYさんは、神社の役員をしておられます。今日は朝6時から市内地蔵方面の揖斐川に葦を取りに行き、泥だらけ、汗だくで準備をしておられました。

Dsc01631c  貝塚公園では、今日は、桑名空襲の慰霊祭が挙行されていました。昭和20(1945)年7月17日未明、米軍B29爆撃機94機が桑名に来襲し、焼夷弾10数万発を投下しました。罹災地は691,200坪、罹災戸数は6,835戸、罹災者総数は28447人(死者は657人)でした。貝塚公園には、平成10(1998)年7月に慰霊碑が建立されています。

Dsc01670c  帰り道、住吉入江をのぞき込んだら、ギンヤンマが交尾&産卵中。ここに卵を産んで、無事に孵るのかどうか、よく分かりませんが、毎年、ここでよく産卵しているのを見ます。

Dsc01795c Dsc01698c  入江沿いの駐車場にあるランタナその他にチョウチョが蜜を吸いに来ています。アゲハチョウ(左の写真)と、ツマグロヒョウモンのオス(右の写真)。アオスジアゲハも来ていました。

Dsc01667c  今日は、世間では海の日で、今日まで3連休。今週は、私にしては用事が多くなっています。明日は歯科受診。上の歯をかなり治療してもらわなくてはならず、嫌になってしまいます。水曜は江戸橋での非常勤。木曜は、市役所での会議1日目。金曜は、コロナワクチン4回目接種を予約しています。副反応が出なければ、土曜日にまたウォーキングに行こうかと思っていますが、さてどうでしょう? 写真は、精義小学校の敷地に咲いていたもの。カサブランカに似ているのですが、カサブランカなのでしょうか?

Dsc01104c Dsc01109c  オマケ。サギソウのつぼみが膨らんできました。期待も膨らみます(微笑)。去年の失敗を取り返したいと強く思っているのです。

2022年7月17日 (日)

20220717堀川・宮の渡し跡・熱田神宮ウォーキング

220717sanno0  今日は、3連休のうちでもっとも天気が良さそうでしたので、名古屋までウォーキングに行ってきました。名鉄名古屋本線山王駅から松重閘門、そこから掘川沿いを歩いて下り、熱田神宮公園で断夫山古墳と、すぐ近くにある白鳥古墳を見て、宮の渡し跡へ。その後、円通寺と熱田神宮にお参りするという2年前、コロナがまだ問題になる前に行ったJRさわやかウォーキングのルートをほぼたどってきました(2020年1月11日:20200111JRさわやかウォーキング「あいち・なごや生物多様性EXPOと宮の渡し跡から熱田神宮」(予告編))。同級生K氏と二人旅。今日は、超予告編。

Img_6308c_20220717203101 Img_6340c_20220717203101  桑名駅を8時25分に出る名古屋行き急行に乗車。近鉄名古屋駅には8時46分着。名鉄名古屋駅から、8時54分発の東岡崎行き普通に乗り換え。山王駅までは1駅で、8時56分着。近鉄が¥450、名鉄が¥170。9時にスタートしたのですが、このときはごく細かい雨がときどき、降っていました。松重閘門(右の写真)、私は3回目。中川運河が開削されたとき、堀川とを結ぶためにつくられたもの(昭和5(1930)年(供用開始は、昭和7(1932)年)。両河川は水位が2メートルほど違ったそうです。東西長さ90mの水路の両端に高さ約20mの塔が2棟ずつあり、一対の塔をつなぐ橋に吊られた40トンの鉄板を上げ下げしました。塔の内部には鋼板を動かすのに使う錘が入っています。日本の閘門では、扉式が多いそうですが、このように両側に塔を建設するやり方は珍しいものです。

Img_6379c_20220717203101 Img_6523c_20220717203901  ここからは、堀川に沿って南に下っていきます。ここから2㎞あまり立ち寄るところは、少ないのですが、堀川にかかる橋は、親柱や照明が凝ったデザインで楽しめます。右の写真は、住吉橋

Img_6409c_20220717203101  途中、古渡橋の東にある闇之森八幡社(くらがりのもりはちまんしゃ)に立ち寄り。創建は長寛年間(1163~1164年)。源為朝が石清水八幡宮を勧請したといいます。かつて神域には大木が鬱蒼と茂り、それは月の光も射さぬと句に詠まれるほどで、いつしか闇の森と呼ばれるようになったそうです。江戸時代、遊女小さんと畳職人喜八が心中未遂を起こし、これが「名古屋心中」として浄瑠璃になっています。

Img_6471c_20220717203201 Img_6494c_20220717203201  JRAウィンズ名古屋のところで、JR東海道線・中央線・名鉄名古屋本線の鉄橋をくぐります。詳しいことは、こちらにあり、また、本編に書くつもりですが、名鉄名古屋本線の鉄橋は、明治時代に東海道線の橋脚として作られたものを使っています。

Img_6545c_20220717205001  住吉橋の近くに妙安寺。臨済宗妙心寺派。もとは、現在の中川区富田町にあったのですが、寛文9(1669)年、現地に移転してきています。熱田四観音の1つといわれる観音堂があり、また、当寺の後園から西南の眺望は、名古屋三景の1つに数えられたそうです。

Img_6587c_20220717203201 Img_6624c_20220717203201  熱田神宮公園内に断夫山古墳。日本武尊が東征したとき、ここ尾張で豪族の娘・宮簀媛(ミヤズヒメ)と結婚の約束をかわしたのですが、東征の帰途、病気がもとで死に、白鳥となり飛去ったとあります。この白鳥となった日本武尊の墓が白鳥古墳(右の写真)であり、日本武尊への思いをいだいて死んだ宮簀媛の墓がこの断夫山古墳であると伝えられています。この事から夫を断つ山、断夫山古墳と名前がついたそうです。

Img_6652c  白鳥橋を越えて、愛知時計電機の敷地の東側、堀川沿いの遊歩道に古い護岸が保存されています。これは、昭和8(1933)年に築造された護岸の一部です。この表面には、昭和20(1945)年6月9日の「熱田空襲」の際の爆撃でできた跡が残っています。

Img_6726c_20220717203201  さらに南へ行き、大瀬子橋を渡ると、いよいよ宮の渡し跡へ。東海道五十三次のうち41番目の宿場である宮宿(みやしゅく、みやじゅく;宮の宿)にあった渡し場。スタートから6.5㎞、11時30分に到着。宮宿は、東海道にある宿場のなかでも最大級の規模でした。42番目の宿場である桑名宿(くわなしゅく、くわなじゅく)に行くには、船で海路を行かねばなりません。その距離が七里であったため「七里の渡し」と呼ばれていました。七里の渡しが始まったのは、元和2(1616)年といいます。

Img_6783c_20220717203201  宮の渡し跡から伝馬町を経て、秋葉山円通寺へ。曹洞宗のお寺で、秋葉山ですので、火の神様。尾張国の豪族であった尾張氏が熱田社に神宮寺として建立したものとされます。弘仁年間(810~824年)に当地を訪れた空海がこの地に小宇を築いて、自ら彫った十一面観音像を安置したと伝わっています。

Img_6797c_20220717203201 Img_6822c_20220717203201  熱田神宮。円通寺のすぐ北が熱田神宮になります。連休中ですが、けっこう参拝客はありました。何はともあれ、まず参拝へ。

Img_6833c_20220717203301  その後、信長塀。永禄3(1560)年、織田信長が桶狭間出陣の時、熱田神宮に必勝祈願をし、みごと大勝したので、そのお礼として奉納した築地塀(ついじべい)です。土と石灰を油で練り固め、瓦を厚く積み重ねたものです。兵庫西宮神社の大練塀、京都三十三間堂の太閤塀とともに日本三大土塀の一つ。

Img_6841c_20220717203301  次いで、宝物館へ。熱田神宮が所蔵する数多くの宝物を順番に展示しています。7月は、平常展として「熱田神宮宝物展」のほか、コーナー展として「尾張の名工」。熱田神宮に奉納された刀剣類がたくさん見られました。

Img_6855c_20220717203301 Img_6847c_20220717203301  そして、私自身は、過去2回にわたって果たせなかったことのリベンジ(微笑)。熱田神宮内にある宮きしめん神宮店で、きしめんを食べてきました。三度目の正直です。今日もそれなりに賑わっており、席を見つけるのに10分ほど待ちましたし、注文してから商品が提供されるまで15分ほど。冷やし宮きしめん(¥800)を食べてきました。

Dsc_0089c  土産は、定番のきよめ餅。宮きしめん近くの売店でゲット。抹茶風味のものもあったのですが、オーソドックスな方を選択。こしあんをやわらかい羽二重餅でくるんだお菓子。純白に「きよめ」の焼き印が押されています。5個入りが、¥750。

Img_6859c_20220717203301 Img_6878c  これで全てコンプリート。名鉄名古屋本線の神宮前駅に向かいます。駅ビルは、解体工事中でした。名鉄神宮前駅は、この駅ビルの裏側(東側)。13時30分に到着。ここまで9.4㎞を歩いてきました。13時33分発の準急可児往きに乗車。名鉄名古屋駅には13時40分着。近鉄名古屋駅を14時1分発の松阪行き急行に乗り換え。桑名駅には、14時22分着。名鉄が¥230、近鉄は¥450。

Img_6893c_20220717203301  今日の歩数。20,650歩。現地で歩いたのが9.4㎞。帰りは、買い物のついでに迎えに来てもらいましたので、朝、自宅から桑名駅までが1.1㎞。合計10.5㎞を歩きました。本編は、また明日以降、ボチボチと。

2022年7月16日 (土)

ツバメの巣を巡回(微苦笑)

Dsc00708c  不安定な天候で、強い雨が降るということでしたが、今のところは、曇りで、たまに小雨という天気です。気温も25℃前後でほぼ一定。いつものように、7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、南魚町、田町、三崎通、住吉ポンプ場と6.0㎞。帰りに住吉ポンプ場まで戻ってきたら、小雨が降り始めました。

Dsc00634c Dsc00994c  往きにも住吉ポンプ場を通りますが、今日も、コシアカツバメの親は、餌をせっせと運んでいました。7時半頃はすでに近くでクマゼミの大合唱。ヒナの鳴き声は、残念ながら、聞こえてきません。

Dsc00698c_20220716154001 Dsc00687c  住吉神社の前から揖斐長良川の中州を見てみました。そろそろ桑名水郷花火大会の打ち上げ場所の準備が始まっていないかと思ったのです。というのも、3年前の今日は、すでにテントが張られ、重機が入って、草刈りやら整地やらの作業をしていたのです(2019年7月16日:相変わらずの梅雨らしい天候……足を伸ばして新町へ案内板を見に)。準備は、週明けからかも知れません。観客席の設営は、7月25日からのようです。

Dsc00713c_20220716154001 Dsc00754c  九華公園では、まずはクマゼミが出迎え(苦笑)。鳥はほとんどいません。天気もはっきりしないので、散歩友達も、前管理人のOさんに会っただけ。スズメも、あまりいません。

Dsc00726c Dsc00741c  あまりにも何もいないので、ムクドリを撮ってきました。左の写真は、奥平屋敷跡で。今年生まれた若鳥と思います。右は、朝日丸跡にて。アブラゼミらしきものをくわえていました。

Dsc00831c Dsc00838c  田町の商店にあるツバメの巣。ヒナは、3羽とも元気そうでした。空模様が怪しくなってきましたから、あまりゆっくり見て入られませんでしたが、親はたびたびエサを運んできています。

Dsc00947c  こちらは、三崎通のお宅の巣。ヒナは、昨日よりも、やや元気がないようでした。それでもときどきご覧のように、「エサ欲しい!」アピールをしています。短時間しか見て来られませんでしたが、親は来ていないのではないかと思われました。カラスや、猫の腹の足しにはならなかったようですが、ちょっと厳しい状況のようです。

Dsc00975c  ところで、明日は、桑名では晴れのち曇りの予報。久しぶりにウォーキングに行こうかと計画しています。行き先は、名古屋市内の予定。6月12日に大垣に行って以来です(2022年6月12日:20220612水の都・大垣ウォーキング(予告編))。ヒマワリは、宝殿町のお宅にて。 

2022年7月15日 (金)

田町の商店にあるツバメの巣で雛が誕生……住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣にもヒナがいるようです

Img_6004c_20220715164101 0715amedas  午前中はほぼ雨、午後になって止み間も出てきました。午前中は、やむなく本や資料の片付け。家内は、この頃、断捨離に励んでおりましたので、私も、この間からやらなくてはと思いつつ、なかなか腰が上がらなかったのです(苦笑)。少しだけ、整理がつきました。古い本も、いつまでも持っていても、デッドスペースですから、いい加減にしないといけないと思ったのです。

Img_6096c Img_6136c_20220715164101  午後、14時を過ぎて、しばらく雨は降りそうもありませんでしたので、ツバメの巣の様子を見て回ってきました。曇天で、持っていったカメラはCanon Powershot SX60HS。ちょっと画像は、イマイチ。住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣には、やはりヒナがいるようです。親ツバメが巣に入っていく時には、餌を加えていきます。また、親ツバメが巣に入ると、ヒナの鳴き声らしき声が聞こえてきます。

Img_6142c_20220715164101  三崎通のお宅にあるツバメの巣には、ヒナが1羽。昨日落ちていたヒナをどなたかが、巣に戻したのではないかと思われます。ヒナは弱々しい鳴き声です。しばらく見ていたのですが、親ツバメが餌を持ってきた時に、餌を要求するように、首を伸ばし、嘴をいっぱいに開けています。しかし、親ツバメがやってくる様子はありません。

Img_6195c_20220715164101 Img_6219c_20220715164101  田町の商店にあるツバメでは、ヒナが3羽孵っていました。ここの巣で親ツバメが巣に就き始めたのは、6月21日でした(2022年6月21日:夏至の今日は雨模様)から、孵るまでに24日ほどかかっています。Wikipediaには、抱卵日数は13~17日とあります。1週間ほど食い違いがあります。

Img_6234c_20220715164201 Img_6250c  歩いたのは、住吉ポンプ場から三崎通、田町、また三崎通に戻って、堤原、参宮町を回って帰宅。2.4㎞ほど。1時間あまり。幸い、雨には降られませんでした。おとといの非常勤の授業のQ&Aは、昨晩完成し、今朝早くに確認、修正しましたので、メールで送って、印刷などをお願いしました。明日は、今日よりもさらに不安定な天気だとか。勝手にハイキングに行きたいのですが、明日は無理でしょうね。

2022年7月14日 (木)

悲劇……ツバメのヒナが落下

Dsc00333c  アメダスの記録にはほとんど出ていませんが、ときどき雨模様。気温は、29.2℃でけっこう蒸し暑い日です。天気は日替わりでしたが、今日からしばらくは雨のようです。梅雨明けが早すぎたのかという気もします。7時半から散歩。住吉ポンプ場、三崎通、田町、九華公園、貝塚公園、内堀公園、吉津屋町、新築公園、アピタ桑名店、八間通、堤原と6.1㎞。途中、少しだけ小雨に見舞われました。

Dsc00420c Dsc00410c  三崎通のお宅にあるツバメの巣で一大事出来。いつものように、何気なく、巣にヒナがいるかと思って近づいて、写真を撮ろうとしたら、誰もいませんでした。近くから、ツバメのヒナの弱々しい鳴き声が聞こえてきたので、見回すと、巣のすぐ下にヒナが1羽、落ちていました。最初4羽いたのですが、ひょっとしたら、次々に落ちたのかも知れません。ヒナを助けないのか? と思われる方もいらっしゃるでしょうが、拾わずにそっとしておくようにという呼びかけがされています(たとえばこちら)。

Dsc00492c  巣の近くには、ツバメの成鳥が来ていました。親ツバメなのかどうかはよく分かりません。ヒナのところには近寄ってはいきませんでした。

Dsc00455c  ついでに、近くの田町の商店にある巣では、今日も親ツバメが巣に就いていました。もうそろそろヒナが孵っていてもよいはずですが、どうなっているのでしょう?

Dsc00393c Dsc00361c  話が戻りますが、住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣。今日も、代わり映えのしない写真です。親は、向かいにある桑名七里の渡し公園辺りの上空を飛んでは、ときどき巣に出入りしています。また、その間、電線にと待っていることもあるのです。

Dsc00558c_20220714163601Dsc00521c   九華公園では、ほとんど鳥はいませんでした。スズメ、ムクドリが少しと、カワラヒワがわずかにいただけ。上空を飛ぶツバメの姿もあまり見られません。九華公園に行ったという証拠写真に、奥平屋敷跡にある萩。右は、先日も載せましたが、公園の外周遊歩道の東にあるお宅のオニユリ。実はこのお宅にお住まいの女性とは散歩友達。今日は、この写真を撮っていたら、久しぶりにお目にかかれて、30分ほども世間話(苦笑)。ほかにアジサイ、ドクダミ、ナンテンなどなどたくさんの植物があるのですが、高齢になって手入れが行き届かないとぼやいておられました。

Dsc00559c_20220714163601  ほかの公園でも鳥はほとんどいません。スズメは、新築公園で撮影。アピタ桑名店では、文庫本を1冊購入。

Dsc00578c Dsc00583c  ところで、我が家近くなどでは、このような光景が見られるようになりました。電線にこのような飾りのようなものが吊り下げられています(名前は知りません)。これは、石取祭の祭車が通る時、電線に引っかからないようにするための目印。3年ぶりに祭りが開催されますから、久しぶりに目にしました。2019年の石取祭の試楽の様子が、記事にしてあります(2019年8月3日:20190803石取祭試楽)。この年、本楽は、ブッチして長良川河口堰のイベントに行ったり(2019年8月4日:今日は、河口堰でひらいさんと夏休み気分を満喫(微笑)……鳥見の後、ゲート巻き上げ室を見学、巡視体験)、ナガシマスパーランドの花火を撮ったりしていました(2019年8月4日:20190804長島温泉花火大競演初日)。今年は、どうしたものかと思案中。写真を撮りたい気もしますが、コロナも増えてきています。家内の実家に避難するかともおもったりして……。

Dsc00590c  非常勤の授業の補足説明は、現在進行形。今晩には完成するかという見込み。明日以降、天気はぐずつき気味という予報。闇間があれば、散歩に行きたいと思っています。ノウゼンカズラは、堤原のお宅にて。

2022年7月13日 (水)

猛暑日の今日は、非常勤

Dsc_0071c  すっきりと晴れたのは、午後からでした。桑名での最高気温は、35℃ちょうどで、猛暑日。水曜日ですから、江戸橋での非常勤。今日が13回目となりました。残りは2回で、最終回は定期試験ですから、講義は来週の1回を残すのみ。出席率は92%を超えていましたし、授業後は、プリントがすべてそろっているか、友達同士で確認している姿も見えました。

Dsc_0076c  非常勤講師控え室の前の天井に、去年、コシアカツバメがつくった巣があります(左の写真)。今シーズン、スズメが出入りしているという情報もありましたが、それも、結局のところ十分には確認できませんでした。コシアカツバメは、来ていません。校舎棟の方にも、昨年、ツバメが巣を作って繁殖していたのですが、巣立つことはありませんでしたし、今年、ツバメは来ませんでした。どちらも残念。

Dsc_0082c  今日も、帰りは実家に行っていた家内が、クルマで迎えに来てくれて、1時間あまりで帰宅。帰りは楽をしましたが、これだけ暑いと、エアコンは効いていても、1時間半話をすると、さすがに疲れます。帰宅して、昼食を摂ったら、爆睡していました。とりあえず、出欠確認だけを済ませています。補足説明は、また、明日にでも。

Dsc_0068c  という次第で、これということはしていませんし、写真もありません。明日は、午前中は曇りで午後から次第に雨という予報。散歩には行けそうです。余談ですが、夕方、近所から石取祭の鉦太鼓を練習する音が聞こえてきています。今年は、祭りは行われるのですが(こちら)、7月18日には「石取祭ばやし優勝大会」があり、それに向けての練習ということです。最近、また、新型コロナの感染者数が増えてきています。三重県では、今日は、1,000人を超えました(こちら)。第7波といわれていますが、ちょっと気になります。写真は、非常勤先の近くのお宅で見つけた花。ブッソウゲ(仏桑花)という花のようです。ハイビスカスの原種の1つだとか。花が大きくて、目立っていました。

 

2022年7月12日 (火)

雨の止み間にコシアカツバメを見てきました

07120930rain Dsc00207c  今日は、終日雨の予報です。このところ、日替わりで天気が変わり、体調管理に気を付けなくてはなりません。午前中9時過ぎに止み間があり、1時間くらいは降らないようでしたので、コシアカツバメを見て、住吉神社まで行ってきました。1㎞弱で、30分ほど。散歩とは、とてもいえません。一応、外に出てきたという感じ。

Dsc00174c Dsc00299c_20220712112101  コシアカツバメは、今日も変わりありません。巣のある住吉ポンプ場の建物の前の電線で休んだり、餌をとりに飛び回ったり。合間に巣に出入りしています。飛び回ったあと、巣に入っていきますので、ヒナがいるような気もするのですが、さほど頻繁に巣に出入りするわけでもありませんから、ヒナはまだいないのかも知れません。

Dsc00187c Dsc00284c  今日は、同じ電線に普通のツバメも羽を休めていました。ポンプ場の向かいにある桑名七里の渡し公園には、ヒヨドリが2羽。暑くなってからは、ヒヨドリの姿もあまり見なくなっています。木の実をついばんでいました。

Dsc00209c  その桑名七里の渡し公園では、昨日、チョウトンボらしきトンボを見ましたので、中にも入ってみたのですが、何もいません(苦笑)。せせらぎはこのところずっと水が流れていませんが、雨が降ると水がたまります。チョウトンボは水辺にいるトンボですので、この辺をよく見たものの、鳥も昆虫もいませんでした。

Dsc00326c_20220712112101 Dsc00162c  余談。昨日、エレベーター点検がありました。先日行われたリニューアル工事の時には、納品が間に合わなかった「かご内液晶インジケーター」が取り付けられ、作動するようになっていました。階数表示、日時、移動方向の表示の下にある液晶に注意事項や、癒やし画像、クイズなどが表示されます。四字熟語の豆知識が出ていたと娘はいっていました。私が乗ったときには、右のようなクイズ。ちなみに「儒艮」は、「ジュゴン」だそうです(知りませんでした)。そういう機能がいるのか? と思われるかも知れませんが、地震を感知したときや、停電のときなどの案内、対応も表示されますから、あった方が良いということでしょうね。

 

2022年7月11日 (月)

桑名七里の渡し公園でチョウトンボか??

Dsc09532c  日中はよく晴れて、気温も32.9℃と真夏日。週末、用事がいくつか重なりましたので、今日の気分は、「休園日」(微笑)。写真は、桑名七里の渡し公園にて。月に1回の休園日でした。散歩は、いつものように、7時半から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、南魚町、田町、三崎通と5.7㎞。最近は、なかなか6㎞を超えなくなっています。

Dsc09561c  散歩に出てすぐ、桑名七里の渡し公園と住吉ポンプ場の間を歩いていたら、ヒラヒラと飛ぶトンボを見つけました。桑名七里の渡し公園の中の木に止まったところ。アングルがよくありませんでしたが、開園前ですし、いずれにしても休園日でしたから、中には入れず。チョウトンボのように見えますが、ちょっと目を離したら、いなくなってしまいました。十分には確認できず。チョウトンボがこの辺りにいるなら、うれしいのですが……。

Dsc09621c  こちらは、三の丸水門のところから見た揖斐川の上流方向。いかにも暑そうな雰囲気で、歩いている人はほとんどいません。散歩を止めたのか、もっと早い時間に歩くようになった人が多いのか? 私は、年中7時半スタートです。よく言えば時間厳守、ぶっちゃけていえば融通が利かない(苦笑)。

Dsc09648c Dsc09669c  九華公園は、今日も相変わらず鳥はいません。見たのは、カワラヒワ、スズメのほかには、ムクドリと、上空を飛ぶツバメくらい。ドバトもほとんどいませんし、カラスはこのところ見ていません。

Dsc09684c  代わりに公園の主役になっているのは、クマゼミたち。まだ「大合唱」というほどではありません。盛りの時期になると、クマゼミがたくさん鳴いている木の下へ行くと、アタマが痛くなるほどの鳴き声になります。

Dsc09723c  公園で出会ったのは、前管理人のOさんと、同級生K氏。K氏は、出勤途中。今日は、K氏に会いそうな気がしたのですが、鳥も散歩友達もいませんでしたので、早めに公園内を回り、二ノ丸橋の南の袂辺りでウロウロしていたら、K氏に遭遇したという次第。

Dsc09936c  貝塚公園でも、スズメがいたくらいで、ほかに目立ったのはクマゼミの鳴き声。久しぶりに散歩友達のSさんに会いました。内堀南公園にはほとんど鳥はいません。写真は、田町の商店にあるツバメの巣。親ツバメはおらず、ときどきやって来ては、写真のように巣の中を覗いたり、巣に頭を突っ込んで何かをしていました。ひょっとしたら、ヒナが孵っているのかも知れません。この巣はちょっと深いので、孵ったばかりのヒナは見えないのです。

Dsc09874c  こちらは、三崎通のお宅にあるツバメの巣。金曜日には、ヒナは4羽いたはずなのですが(2022年7月 8日 :コシアカツバメの巣に気づく(苦笑)……三崎通の巣のツバメのヒナは4羽)、今日は2羽しか見えませんでした。何かアクシデントがあって、2羽になってしまったのかも知れません。

Dsc00041c Dsc00078c  住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣。親ツバメは、隣にある桑名七里の渡し公園の上空などを飛び回って来ては、巣に出入りしています。巣の奥まで入ってから、右の写真のように、いったん顔を覗かせ、辺りを見回してから、巣を出ていきます。こちらにも、ヒナがいるのかも知れませんが、このような形の巣ではなんとも確認のしようがありません。

Dsc00012c_20220711171901 Dsc00108c  コシアカツバメは、ときどき巣の前にある電線で休んでいます。ここは、あまりよいアングルでは写真が撮れません。どうしても見上げる形になってしまいます。

Dsc09731c  さて、鳥がいないこともあって、あちこちで花が咲いていないか、気を付けてみてきました。オニユリは、九華公園の外周遊歩道の東にあるお宅で、毎年咲きます。ありきたりのアングルで撮ってしまうことが多いので、バリエーションをつけようと少しだけ努力しました(微笑)。ほかのアングルも撮ったのですが、ピンボケ多発。

Dsc09804c Dsc09809c  K氏が三崎通でサボテンの花が咲いていたと教えてくれましたので、ツバメの巣を見たついでに行ってきました。よく見かけるサボテンですが、名前は知りませんでした。「エキノプシス・オキシゴナ (旺盛丸)」というようです。ブラジル南部からウルグアイ、アルゼンチン北部に分布しています。

Dsc09817c_20220711172001 Dsc09821c_20220711172001  サボテンが咲いていたお宅の近くでは、キキョウとセンニチコウ(千日紅)でしょうか。それにしても、Googleレンズで当たりをつけて、きちんと調べると大体分かるようになりましたから、便利になったものです。植物図鑑をひっくり返しても、なかなか分かるものではありませんから。

Dsc09674c  オマケは、自分の記憶のためのもので、恐縮。まずは、桑名市博物館の次の展覧会のポスター。7月20日から8月28日まで、「壬申の乱と桑名」という展覧会が予定されています。特集陳列として、あわせて「刀剣コレクションⅡ」も開かれます。「桑名」という地名が公式文書に最初に出てくるのが、壬申の乱についての日本書紀の記述なのです。大海人皇子鸕野讃良(うののさらら)皇女が、吉野から伊賀を経て、桑名郡家にお泊まりになったというのです。

Dsc09748c_20220711172001  もう1つは、鎮国守国神社の茅の輪くぐり。7月20日の午後、行われるというポスターを見つけました。

Dsc09757c  明日は、雨の予報。残念。散歩ができないとウロウロします(苦笑)。しかし、まぁ、水曜は曇りのち晴れということですから、良しとしましょう。今年も、桑名かき氷街道のイベントをしているようです(7月1日~9月30日)。去年は食べ損ないました。The Funatsuyaさんや、柿安料亭本店のものは素晴らしいのですが、値段も敷居も高い(苦笑)。御用達の珈琲館はせ川さんか、寺町の和菓子屋さん辺りなら対応可能。

2022年7月10日 (日)

雨読の日……午後からはオンライン研修会の講師

0710amedas10 0710rader  夜半に豪雨だったようですが、気づかずに寝ていました(苦笑)。午前中、散歩に行きたいと思ったのですが、結局、昼過ぎまでは、右のレーダー画像のように雨が続き、断念。参院選の投票に行った以外は、本を読んだり、午後の研修会の資料を確認したりで、ゆっくり過ごしていました。

Dsc09366c_20220710173301  午後は2時からオンライン研修会の講師。オンラインでの会議や研究会にはずいぶん慣れましたが、講師を務めたのは初めて。短時間のコメンテーターはしたことがありますが、ちょっと勝手が違いました。対面でのライブ講義・研修では、学生や受講者の方から、じかに反応があり、それによって話す内容や、説明の仕方などをマイナーチェンジしたりします。オンラインでは、ビデオをオンにしている方の表情などは見えるのですが、反応が返ってきているという感じはあまり持てません。非常勤でも、一昨年はすべて「ネット版ラジオ講座」のような遠隔授業を経験しましたが、それに近い印象。のちほど感想などがいただけるということですから、それらを参考にして、次(次があるかどうか、この年になると分かりませんが)に生かしましょう。睡蓮の写真は、昨日、なばなの里で撮ったもの。

Img_5978c_20220710172601 Img_5970c_20220710172601  散歩にも行かずで、写真はありませんので、ベランダ園芸でお茶を濁すといういつものパターン。サギソウは、5鉢のうち、3鉢でつぼみらしきものが出てきました。しかし、昨年、この状況から花が咲かず失敗に終わっていますので、安心していてはいけません。アサガオは、右の写真のような様子。種をまいたのは5月9日でした(2022年5月9日:コゲラの雛の姿を捉えました!)。種をまいてから開花までに60~70日を要するといいます。そろそろ花が咲く日も近いと期待したいところですが、つぼみらしきものはまだありません。

Dsc07798c_20220710181301  今週の予定は、水曜日の非常勤のみ。明日の天気は、晴れて32℃を超えるといいますので、これは散歩に行かなくてはならないのですが、エレベーター点検が10時~11時半に予定されています。10時までに帰ってくるか、階段を上る覚悟で勝手な時間に帰ってくるか(微苦笑)。まぁ、出たとこ勝負で。

2022年7月 9日 (土)

20220709長良川河口堰となばなの里……ツバメの巣チェックも

Dsc09050c  30℃を超え、蒸し暑い日でした。アメダスの記録にはありませんが、ときどき小雨が降っています。怪しい天候でしたが、午前中、長島方面へ遠征してきました。ブロ友のひらいさんのお誘いもいただいて、なばなの里にも立ち寄ってきました。7時半前に家を出て、住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣をチェック。その後、三崎通、田町でツバメの巣を見て、九華公園へ。散歩友達に会ってから長島方面へ。アマサギがいないか、見て回ったのですが、今日も見つけられませんでした。冒頭の写真は、途中で見つけた蓮。

Dsc09345cDsc09060c  9時前に長良川河口堰に到着。曇天ということもあって、歩いている人はほとんどいません。河口堰の東側で、ダイサギ、コサギが2羽ずつ。下流側の魚道を覗いたら、すぐに逃げました。下流の堤防に逃げたダイサギ、コサギ1羽ずつが右の写真。

Dsc09066c Dsc09085c  管理橋を渡っている途中で、アオサギやコサギが飛んでいきました。案外たくさんのサギたちを見ることができます。

Dsc09186c Dsc09320c  河口堰の西側では、閘門へのアプローチにコサギたち。計7羽。ほかにはカワウが数羽。親水広場を回っていたら、ひらいさんに遭遇。右の写真は、河口堰の東に戻る途中に撮ったもの。ダイサギは、下流側の魚道からここに飛んだもの。

Dsc09271c_20220709153001  親水広場では、今日は、キジバト、ツバメ、スズメがいたのみ。ハクセキレイも、コチドリもいません。オオヨシキリは、中州で鳴いているものの、姿は見えません。親水広場の西側の中州で、細かいものがいっぱいいるのが見えました。カニたち。モクズガニかと思います。

Dsc09125c  河口堰の東側にある吹き流しは、アユのぼりではなく、普通の吹き流しに戻っていました。アユが遡上している間は、アユのぼりが掲げられるはず。今も遡上はたくさんあるようなのですが(こちら)、どうしたのでしょう?

Dsc09360c_20220709152901  なばなの里。ひらいさんの年間パスポートで入れていただきました(微笑)。毎度のことで、恐縮しています。

Dsc09482c  いきなりの証拠写真ではありますが、ずいぶん久しぶりにカワセミを見ましたので、その写真を(苦笑)。九華公園ではこの頃、さっぱり見ません。写真の中央に、一応カワセミが写っています。

Dsc09427c Dsc09452c_20220709152901  ひらいさんが、今はオオオニバスくらいしか見るものがないとおっしゃっていました、そのオオオニバス。去年の10月にもひらいさんに誘っていただいて、見に来ています(2021年10月2日:20211002長良川河口堰・なばなの里)。

Dsc09392c Dsc09387c_20220709152901  チャペルの北側で、これはヒマワリの一種だそうです。「サンビリーバブル ブラウンアイガール」と書いてありました。1株でワンシーズンで1000輪以上の花が開花するという新品種だそうです。

Dsc09397c Dsc09395c  チャペルの南側に、少しだけ蓮が咲いていました。ピンク系のものがほとんど。

Dsc09366c  蓮の近くには、睡蓮も何輪か咲いています。今の時期、花の種類は多いわけではありませんから、楽しめます。

Dsc09425c Dsc09469c  アガパンサスは、園内のあちこちで咲いています。白い花を咲かせるアガパンサスもありました。ということで、30分あまりでしたが、久しぶりのなばなの里を楽しんできました。ひらいさんに感謝。

Dsc08678c Dsc08703c  ところで、長島方面に行く前に見てきたコシアカツバメ、ツバメ。まずは、住吉ポンプ場にあるコシアカツバメの巣。今日も、親ツバメは巣の周りを飛んだり、巣に出入りしたりしていました。

Dsc08979c Dsc08874c  こちらは、三崎通のお宅にあるツバメの巣。7時半過ぎでしたが、すでに親ツバメは餌を運んできていました。ヒナは、2羽しか見えませんでしたが、元気そうです。右の写真は、田町の商店にあるツバメの巣。親が交代した直後の写真。この後、親ツバメは巣に就いていましたから、まだ卵を抱いていると思います。

Dsc09355c  この後、夜は、管理組合の会議。明日は、午後からオンライン研修会の講師。2時間の予定。スクールカウンセラーさんの集まりで、WISC-ⅣやKABC-Ⅱを使った心理アセスメントの話をします。心理アセスメントは、最近かなり進展していますので、皆様に最新の考え方を紹介します。たとえば、知能検査は、子どものつまずきの要因と対応を知るために実施するものであること、また、エビデンスが重視されるようになっているので、理論的根拠、統的根拠を明確にして活用することなどなど。写真は、花市場で売っていた置物。花壇や、庭に置くのでしょうか。このゴリラ、かなり大きく、値段は、値引き後で¥59,800(税込み)。ちなみに値引き前は、¥96,800とか。ひらいさんは、以前ここで、アオサギの置物をご覧になったとか。

2022年7月 8日 (金)

コシアカツバメの巣に気づく(苦笑)……三崎通の巣のツバメのヒナは4羽

Dsc07558c  今日も33℃を超え、暑くなっています。いつも通り、朝7時半から散歩を開始。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、外堀、京町、田町、三崎通から桑名七里の渡し公園、住吉ポンプ場と回って、5.5㎞。汗びっしょり(苦笑)。10時に帰宅。

Dsc08615c Dsc08476c  今日の散歩コースの最後に住吉ポンプ場と書きましたが、実はここは、我が家から見えるところにあり、桑名七里の渡し公園の向かい側にあります。わざわざ書いたのには、意味があります。帰りがけにふと見上げたら、ポンプ場の建物にコシアカツバメの巣があるのに気づいたのです。徳利を半分に切ったような形の大きな巣を作ります。

Dsc08191c Dsc08253c  このところずっと、桑名七里の渡し公園のあたりでコシアカツバメをよく見ていました。「近くに巣があるのかな」とは思っていたものの、まさか目の前のポンプ場にあるとは、夢にも思わず。「灯台下暗し」というか(苦笑)。アタマの働きが鈍っていないことを願っています。親ツバメは、巣に入ったり、出たりしています。明日以降は、心して観察を続けます。

Dsc07535c Dsc07657c  さて、往きに桑名七里の渡し公園で、ハシボソガラス。黒服ですから、暑そうです。九華公園の奥平屋敷跡にもハシボソガラスが来ますが、暑くて嘴を大きく開けています。三の丸水門の近くでは、ホオジロのオス。ソメイヨシノのてっぺんでさえずっています。

Dsc07712c Dsc07766c  九華公園、ほとんど鳥はいません。カワラヒワのヒナ(左の写真)は本丸跡にて。スズメは奥平屋敷跡で。ほかには、ハクセキレイを一瞬見たものの、写真は撮れず。ハシボソガラス、ムクドリ、ヒヨドリが少しいただけ。

Dsc07663c Dsc07724c  だんだんクマゼミの天下になりつつあります(苦笑)。まだ大合唱とはいえませんが、かなり増えてきました。最盛期には、クマゼミのいる木の下ではアタマが痛くなるくらいですから。右は、ウチワヤンマ。堀端をパトロールしています。

Dsc08032c  田町の商店にあるツバメの巣。親ツバメ、ときどき留守にしていますが、だいたいは真面目に巣に就いています。そろそろヒナが孵ってもよい頃だと思います。

Dsc08049c Dsc07974c_20220708152401  こちらは、三崎通のお宅にある巣。ヒナは、4羽でした。まだ目も十分には開いていません。今日は、親ツバメはせっせと餌を捕まえ、運んできていました。右の写真では、小さめのトンボらしきものを与えていました。

Dsc08070c_20220708152401 Dsc08053c  こちらの写真では、蛾か、セセリチョウのようなものを与えています。左の写真のように、餌をヒナの嘴の奥まで突っ込んでいます。その後も、飲み込むかを見ているようでした(右の写真)。

Dsc07796c  明日は、晴れのち曇りで30℃にはならない予報。河口堰、長島方面に行って、アマサギを見たいと思っていますが、もう一度チョウトンボという選択肢もあります。明日の朝、決めることにしましょう。この写真の花、調べたらクレオメというようです。

2022年7月 7日 (木)

サルスベリ、ムクゲ咲く七夕

Dsc07030c  朝からよく晴れて、最高気温は33.1℃にとどまりました。しかし、散歩をしている間は、風弱く、どこにいても暑かったこと。いつものように7時半から、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、吉津屋町、新築公園、常盤町、寺町、田町、三崎通、桑名七里の渡し公園と6.3㎞。久しぶりに6㎞越え。ちなみに、無理はしておりません。梅雨が明けてから、鳥も、歩いている人も少ないのです。冒頭の写真は、住吉神社の前。歩いている人はほとんど見えません。ちなみに、今日は七夕で、小暑(二十四節気)。

Dsc07144c  今日は、あちこちでクマゼミが合唱。写真は、九華公園の奥平屋敷跡で撮りましたが、三の丸公園、柿安コミュニティパーク、貝塚公園でも合唱が聞かれました。しかし、まだ、最盛期とはいえず、クマゼミは木の上の方にいて、なかなか写真が撮れないでいました。

Dsc07061c Dsc07107c  九華公園につくまでに見た鳥は、スズメとムクドリくらい。ドバトやヒヨドリはほとんどいません。九華公園では、まずは、ハクセキレイのオス。北門を入ったところにいました。この後、コゲラを見かけたものの、写真は撮れず。奥平屋敷跡への入り口あたりで、いつぞやの「スズメの学校(2020年5月22日:ミドリガメの産卵と「スズメの学校」……今年は桑名水郷花火大会も中止で残念至極)」の再現フィルム。

Dsc07183c Dsc07157c_20220707190201  あまりにも鳥がいませんから、カニとカメ。アカテガニかと思いますが、ひょっとしたらベンケイガニかも。右は、ミシシッピアカミミガメ。産卵のために上陸してきたと思いますが、ウロウロしていました。

Dsc07161c_20220707190201  ほかには、コシアキトンボ。九華公園あたりではもっともよく見るトンボ。ほかには、ウチワヤンマをよく見ます。ギンヤンマは時々。

Dsc07230c  貝塚公園では、スズメ、カワラヒワがいたくらい。内堀公園でイソヒヨドリの、多分メス。藤棚の下で休んでいました。

Dsc07260c_20220707185001  田町、三崎通のツバメの巣チェック。まずは、田町の商店にあるツバメの巣。今日もまだ親ツバメが巣に就いていました。まだ卵は孵っていない模様。

Dsc07295c Dsc07398c  こちらは、三崎通のお宅。ヒナはまだ目が開いていません。3羽いるかという気がしますが、未確定。今日は、親ツバメが餌をやるところは見られず。

Dsc07513c Dsc07223c  ところで、サルスベリが咲いてきました。左の写真は、S理容院さん近くの県道沿いで見かけましたが、御坊さんのところでも咲いていました。ムクゲも咲き始めました。これは、内堀公園の近くにて。今日は、昨日の授業のQ&Aを書いていますが、能率が上がらず、まだ2/3くらい。明日には仕上げたいところ。

Dsc07202c  余談というか、ホントは重要。管理人さんも気づいていないようでしたので、明日、連絡します。九華公園の朝日丸跡。北東の石垣が崩れていました。ここの、向かって左の隅のところは一昨年だったか崩れて直したところ。去年は二の丸跡の南側でも崩れて、先だって直したばかり。散歩しながら見ていると、石垣が微妙に膨らんでいるところが何カ所もあります。一度全部チェックした方が良いと個人的には思っています。しかし、市役所の公園管理担当者が、公園を実際に見に来ることはほとんどありません。

2022年7月 6日 (水)

教室にエアコンが入り、ようやく快適に授業

Dsc_6621c  台風4号から変わった低気圧が、日本列島の南を通ったものの、朝からほぼ上天気。ただ、風は、台風の時の風のように、湿った風が吹いていました。最高気温は、桑名では、36.5℃になったようで、暑い。7月に入って初めての非常勤。トータルでは、12回目。残すところは、3回で、ようやくゴールが見えてきました。最後まで気を抜かないようにやりましょう。

Dsc_6629c  先週提出のレポートを採点し、コメントをつけましたので、今日は、それを返却。ところが、欠席が数名。先々週は傾聴の演習、先週はレポート提出で皆、出席していたのに(苦笑)。レポートを提出して、安心し、緊張が緩んだのでしょうか。気持ちは分からないでもないのですが、教員としては出席してもらいたいと思います。今日は、教室に行ったときからエアコンが入っていて、快適で助かりました。教室の気温も26~27℃。帰りは、実家に行っていた家内に迎えに来てもらい、車で1時間で帰宅。これも快適(微笑)。

Dsc_6637c  帰宅して昼食を取り、とりあえずは、出欠チェックまで済ませました。Q&Aは、これから。エイヤッと気合いを入れ直して、やろうと思っています。

Dsc_6632c  スマホ写真ばかりですが、今日も、サギソウ。つぼみらしきものは、3つになりました。これだけになれば、1つは咲くでしょう。2年ぶりにサギソウの優雅な花が見られるかと期待が高まってきています。明日も天気はよく、今日と同じくらい暑くなりそうです。暑いのはしんどいのですが、いつも通りに散歩に行きます。暑いからといって、エアコンが効いた室内ばかりにいるよりも、外へ出て体を動かして、汗をかく方がよいのです。鳥は少ないのですが、昨日の記事に書きましたように、三崎通のお宅ではツバメのヒナが誕生していますし、田町の商店の巣でもまもなく、ヒナが孵ると思います。

2022年7月 5日 (火)

三崎通のお宅の巣でツバメのヒナ

Img_5957c_20220705151701  午後からは晴れ間も出てきて、気温も上がってきたのですが、午前中は、雨時々曇り。いずれにしても、蒸し暑い。昨日の市民大学の復習&まとめをしていたのですが、10時半頃からは雨も止み、雨雲レーダーを見てもしばらくは大丈夫そうでしたので、少しだけ散歩に出てきました。11時から三崎通、田町、九華公園、七里の渡し跡、住吉神社と2.3㎞ほど。途中、七里の渡しのところで、四日市からいらしたという男性に七里の渡し跡のことなどを聞かれ、話していたら、雨に降られました(苦笑)。これがなければ、濡れずに済んだのですが、まぁ仕方ありません。冒頭の写真は、15時過ぎの名古屋方向の空。

Img_5702c_20220705151601 Img_5715c_20220705151601  三崎通のお宅のツバメの巣、最初に見たら、ヒナが見えたように思ったのですが、田町の商店の巣を見て、戻ってきたら、親ツバメが巣に就いていました。不思議に思って、少し離れて見ていたら、代わりの親がやって来て、給餌をしていきました。

Img_5736c_20220705151601 Img_5687c_20220705151601  もう少し見ていたら、ご覧のようなシーンが撮れました。孵ってすぐのような雰囲気のヒナ。2羽は確実に孵っています。右の写真は、田町の商店にあるツバメの巣。こちらは、まだ親が巣に就いていました。

Img_5783c_20220705151601  九華公園は、北門から少し中に入るだけにしました。中を回っていると時間がかかります。11時過ぎでは鳥もいませんし。スズメのほかには、カワラヒワが2羽。後ろ姿しか撮れませんでした。

Img_5787c_20220705151601 Img_5794c_20220705151601  柿安コミュニティパークの駐車場にあるクチナシの花。あの3月頃に剪定されてしまったクチナシ。あちこちにわずかに花が咲いています。今日は、雨に濡れていました。

Img_5810c_20220705151601 Img_5828c_20220705151601  三の丸水門のところでヒバリ。揚げひばりから、高水敷に降りて、餌をとっていたようです。のぞき込んだら、水門の方に逃げたところ。左の写真はメス、右の写真はオス。

Img_5855c_20220705151601 七里の渡し跡には、ボートと漁船が入っていました。台風接近に備えてなのでしょうが、台風は九州に上陸してから温帯低気圧に変わったそうです。

Img_5880c_20220705151601  船津屋さんの裏手でホオジロ。メスでしょうね。この頃には雨が降っていましたので、慌てて撮った写真。

Img_5939c_20220705151601 Img_5853c_20220705151601  住吉神社まで来たら、かなりよく降ってきてしまいました(苦笑)。雲行きが怪しいときに散歩に出ると、だいたい雨に降られます。学習しないのです(爆)。

0707forecast  台風は温帯低気圧に変わったのですが、明日は、江戸橋方面での仕事なので、天気予報が気になって、先ほどチェックしたら、「曇り時々晴れで、猛暑日」だそうです。ホントかなぁ? 雨が降らないのはありがたいのですが、またもや猛暑日とは……。ジジイには辛いですねぇ。

Img_5673c_20220705151601  余談。三崎通と県道の交差点に桑名水郷花火大会のため、揖斐川堤防が通行止めになるという予告看板。7月30日(土)に花火が予定されています。ただし、今年は、19時30~20:25と時間短縮。有料席のみ。

Img_5653c_20220705151601  上にも書きましたが、明日は非常勤の授業。採点したレポートを返却し、全体的な講評を伝えなくてはなりません。レポートは20点満点で採点しましたが、平均は75%くらいのところ。レポートの出来具合は、いろいろ。満点をつけたものもあります。書く前によく考えて、整理して書いてあると読みやすく、分かりやすいレポートになります。関連して思い出したのですが、その昔、教員をしていた頃、「研究室 不滅の用語集」というものを作っていて、「他人に読んでもらう原稿は,推敲に推敲を重ねたものでないと失礼である」などとうそぶいていました(微苦笑)。ノウゼンカズラは、相生町にあるお宅にて。

2022年7月 4日 (月)

戻り梅雨……今日は市民大学郷土史学科

Img_5620c_20220704163401  「戻り梅雨」という言葉がふさわしい1日でした。雨量は多くはないものの、朝から、降ったり止んだりが続いています。最高気温は26.9℃ですが、湿気が多く、蒸し暑く感じます。散歩には行けませんので、午前中は、来週日曜に予定されている研修会の資料の準備をしていました。

Dsc_6614c Dsc_6616c  午後は、13時半から2時間、市民大学ゼミナール郷土史学科の講義を受けるためにパブリックセンターへ。今年度3回目で、今日は、お寺やお墓の話。前回、本多忠勝公の墓所の話で、忠勝公の墓の前に家臣(正しくは、御附人)の墓が2つ並んでいるが、これは殉死者ではないという話があったのですが、そこからの展開。桑名藩主を務めた久松松平家奥平松平家の菩提寺や墓所、顕本寺にある服部半蔵家の墓(服部半蔵は、代々、桑名藩の家老を務めていました)などの話。今日の話に出てきたお寺、墓などはほとんど見て回りましたので、よく分かりました。いつものように、これから、さらに調べてまとめをつくるつもり。8月は夏休みで、次は9月。

0703uqScreenshot_20220704132253c  さて、例のKDDIの通信障害、15時現在の情報は、左の画像の通りで、告知内容に変わりはありません。しかし、お陰様で、桑名あたりではようやく音声通話も可能になりました。気づいたのは、市民大学のためパブリックセンターに着いた頃。右の画像のように4Gの電波が届いている表示が出てきました(右上、赤い枠で囲ったところ)。しかし、実家にいる家内からの連絡では、向こうでは、16時を過ぎても、まだ電話は使えないといっていました。ちなみに、UQモバイルに変えましたが、今ところ不都合は全くありません。アプリはそのまま使えていますし、通信容量は、3GB。使い残しは翌月までは繰り越し可能。ということで、7月は、まだ、なんと5.8GBもあります。

Img_5607c_20220704163401 Img_5611c  今日も、また、ベランダ園芸の話。サギソウをよく見ると、2つの鉢でこれらの写真のようになってきています。これは、つぼみですねぇ。これなら、近いうちに咲くかも知れません。去年の失敗のリベンジ、成功となるでしょう。

Screenshot_20220703123402c  オマケ。新型コロナのワクチン第4回目の接種、予約しました。今回は、友人&主治医のところも、Web予約が可能となり、楽ちん(微少)。3回目に続いて、モデルナ製のワクチンです。予約は、7月22日。実は、いったんほかの日に予約したのですが、事情で変更せざるを得なくなりました。しかし、その変更も、Webから簡単にできました。

 

2022年7月 3日 (日)

恵みの雨なのか?……au電話はまだ使えないぞ!

0703kddi 07031100amedas  昨日の深夜から続いているauなどKDDIの通信障害は、10時現在の告知では、西日本エリアは11時頃に復旧作業終了予定とありますが、17時現在、電話はまだ使えません。知人に連絡したいのですが、できなくて困っています。家電から相手のスマホかけたものの、出てくれません。私も知らない番号から電話がかかると出ませんから、これはまあやむを得ません。データ通信の方は、回復してきているようで、桑名のアメダスのデータは、7時台から送信されるようなっていました。

07031120nowcast Img_5591c_20220703114001  朝から雨続き。こちらの画像は、11時20分のものですが、かなり強い雨雲が我が家あたりにやって来ています。Yahoo!の防災警報も届いたくらい。右の写真は、10時45分頃の北の空。散歩には出られそうもありませんが、朝一番には散髪に行ってきました。偶数月の最終水曜日に行くというのをパターン化していたのですが(お断りしておきますが、こだわりというほど強い意志ではありません)、あれこれあって今日になったのです。ずっとお世話になっているS理容院さんです。大将も、奥さんもかなりお年を召されたのですが、元気にしておられ、助かります。床屋さんというのは、行って座って「いつもの通り」で通じるのが理想だからです(微少)。

Img_5585c_20220703114001 Img_5588c_20220703114001  写真もとくにありませんから、困ったときのベランダ園芸。サギソウは、順調です。とくに、左の写真の中央のものは、もうじき茎が伸びてくるのではないかと期待させます。右のものは、葉っぱが白くなっているところがあります。斑入りになるか、と勝手に期待を高めています。どうなるでしょう?

Img_5581c_20220703114101  アサガオは、早くに間引きしすぎたかとちょっと反省するような状況。去年のジャングル状態と比べると、貧弱な感じになってしまっています。種をまく前、つちを作るときに、肥料も混ぜたのでそれで十分と思っていたのですが、追加して肥料をやった方が良かったのかも知れません。

Dsc06453c  今週、水曜はいつものように江戸橋方面での仕事なのですが、台風4号がやって来そうな雰囲気も(こちら)。週末土曜は、マンション管理組合の仕事、次の日曜午後にはオンラインで研修会講師を務めることになっています。そうそう、江戸橋でのレポートは、今朝までに一通り、採点を終えました。昨日、「難渋している」と書きましたが、エイヤッと割り切って、スピードアップ。水曜に返すまでにもう一度読み直し、確認することにしましょう。写真は、昨日、万助溜公園で撮ったもの。

2022年7月 2日 (土)

万助溜公園にてチョウトンボと蓮の花

0702amedas_20220702152201  今日も晴れて、暑くなっているのですが、夜中に発生したKDDIの通信障害が続いているため(16時現在も)、桑名のアメダスのデータは得られていません。私のスマホ、キャリアをauからUQモバイルに変えましたが、これもauのブランドですから、電話は通じません。ただし、LINEは外出先でも使えました。

Dsc06441c Dsc06461c  今日は、船頭平河川公園へ行って、蓮とチョウトンボを見てこようと思っていたのですが、ブロ友のmakoさんの記事で「船頭平閘門のハスは全滅^^;」とあって断念。蓮は2~3本しか咲いていなかったそうなのです。チョウトンボも見られなかったということで、行き先を東員町の万助溜公園に変更。2年ぶり(2020年8月6日:河口堰と万助溜公園へ……アオサギ、イソシギにチョウトンボ)。去年は、来ていませんでした。ガマ(蒲)が生えている範囲が広くなった気がしますが、一応、蓮も咲いており、チョウトンボも飛んでいました。現地には7時35分に到着。

Dsc06779c Dsc06668c  まずは、チョウトンボ。下池では1匹しか見ませんでしたが、上池(蓮池)の方には10匹以上が飛んでいました。ただ、ガマのところにいるのがほとんどで、なかなか近くには来ませんし、撮りやすいところにも出てきてくれませんでした。一応は、写真が撮れたものの、もうちょっとと思いますので、いずれまた撮り直しに行こうと思います。

Dsc06473c Dsc06525c  蓮の写真も。こちらもあれこれ工夫したつもりですが、自分でも満足するものではありません(苦笑)。

Dsc06570c Dsc06833c  今日撮ったうちでまあまあかなと思えるのは、こちら。自己満足の世界ですから、どうかお気になさらず(苦笑)。睡蓮もきれいに咲いていました(右の写真)。

Dsc06495c_20220702151801  蓮にチョウトンボが来ないかと、1時間あまりウロウロしていたのですが、蓮の方に飛んでは来るものの、蓮の花や、つぼみには止まってくれませんでした。蓮に止まるのは、シオカラトンボばかり。ギンヤンマも飛んでいたのですが、どこかに止まることはありませんでした。

Dsc06842c_20220702151701 Dsc06866c  公園の東側を回って駐車場へ。その途中、トノサマガエル。下池の方で、コシアキトンボ。ここに来たときに、釣り人が3人ほど、散歩の方も数人いたのですが、私が帰るときにかなり暑くなってきていて、誰もいなくなっていました。

Dsc06970c Dsc06893c  東員まで来ましたので、山田溜公園にも立ち寄ってきました。こちらの睡蓮池でもチョウトンボを見たことがあったからですが、残念なことに、ここの睡蓮池もガマが生い茂っていて、チョウトンボは1匹のみしか見られませんでした。それも遠いところで、証拠写真以下。

Dsc07001c Dsc06972c  帰りには、上之輪新田へ。ちょっと寄り道すればよいところにあるのです。前回は、サギたちがいたのですが、今日はサギはおらず。よくよく探したら、稲の間にケリがいました。気づいた限りでは、6羽ほど。皆、成鳥のように見えました。

Dsc06447c  帰宅後、レポートを読んで、採点とコメント書きをしていますが、これにけっこう難渋しておいます(苦笑)。よく書けているものももちろんありますが、昨日書いたように、実質的に箇条書きになっているものの多くは、内容がぶつ切れになっています。つまり、書きたいことが羅列してあるという状態。それも、書くように指示した内容ではなかったり、書いていることが明らかに間違っていたりなどいろいろ。考えて書いていないと思われるものもあり、モチベーションが続かないのです(苦笑)。もちろん、私がレポートを提出するように求めたのですから、最後までやらなければなりません。

2022年7月 1日 (金)

午前中にすでに猛暑日

0701amedasc Screenshot_20220701113223c  7月に入った今日も、すでに昼前に猛暑日。熱中症警戒アラートも、連続3日目。いやはや。と思いつつ、いつものように、7時半から散歩。住吉神社、九華公園、貝塚公園、赤須賀神明社、内堀南公園、外堀、京町、南魚町、田町、三崎通と、5.5㎞。10時には帰宅。

Dsc05960c Dsc05978c  左の写真は、住吉神社前から多度山の方を撮ったもの。右の写真は、三の丸水門のところから、幡龍櫓や七里の渡し跡方面。どちらも、人は歩いていません(苦笑)。7時半過ぎには、すでに30℃を上回っていたようです。

Dsc05962c  鳥は本当にほとんどいません。三の丸公園で見たのは、スズメ。クマゼミの鳴き声も聞こえていたのですが、姿は見つけられませんでした。柿安コミュニティパークでは、ムクドリが少し。ツバメも飛んではいるものの、その数はかなり少なくなっていました。

Dsc06240c Dsc06298c  九華公園も同じ。散歩友達で出会ったのは、YさんとWさんのお二人のみ。奥平屋敷跡でも、スズメ、ハシボソガラスがいただけ。カワラヒワはほとんど見ません。そういうなか、シジュウカラが2羽出てきていました。暑い時期には、珍しい。セキセイインコのいる鳥小屋の西で、アカミミガメが産卵のため、穴を掘っていましたが、卵を産むまでにはまだまだ間がありそうでした。

Dsc06321c_20220701123501  そういえば、今日は、堀にカメの姿もあまりありません。暑すぎると、引っ込んでしまっていて、甲羅干しもしないのでしょうか? 左の写真は、野球場の南のところですが、ここの堀にある石には、普段ならカメがずらっと並んでいるのですが、今日は1匹だけ。

Dsc06325c Dsc06327c  今日は、九華公園を半周したところで、赤須賀神明社に向かいました。昨日が、夏越しの大祓でしたから、ここでも茅の輪くぐりをしてこようという次第。

Dsc06333c  2~3回書いた記憶がありますが、ここ赤須賀神明社には、「雷様の落ちた井戸」があります(2012年6月18日:雷様の落ちた井戸を見に行く……赤須賀神明社へ)。ある日の昼頃、お婆が飯を食べていると、俄に空がかき曇り、ピカピカゴロゴロと雷様がやって来たのですが、大暴れで、調子に乗っていたところ、このお婆の家の井戸に落ちたというのです。しばらくすると、井戸の底から「助けてくれ」という叫び声が聞こえてきました。中には、真っ赤な身体に、虎の皮のふんどしを着けた雷様がアタマに大きなこぶを作って、今にも泣き出しそうな声で助けを求めていたというのです。助ける交換条件に、その雷様は、これからはここには決して落ちないこと、今朝作ったばかりのヘソの佃煮を置いていくのと、その作り方を教えることを挙げたそうです。このヘソの佃煮が美味しかったので、お婆は、それから佃煮を作って市場で売ったら、大繁盛したといいます。お婆にはヘソは手に入りませんので、よく煮た蛤の身を使ったそうで、これが桑名の時雨蛤の始まりだというのです。

Dsc06374c Dsc06401c  そのあとも鳥には巡り会わず。田町の商店(左の写真)と、三崎通のお宅(右の写真)とで、ツバメの巣をチェックしてきました。田町の商店の巣の方は若干気になったのですが、ヒナは確認できませんでした。三崎通のお宅の方は、まだ親が巣に就いていますので、卵は孵っていないと考えられます。

Dsc05948c  今週のQ&Aは、午前中に最終チェックをして仕上げ、メールで送って印刷をお願いして、完了。午後からは、いよいよレポート読みを開始予定。まずは、ざっと一通り目を通し、当たりを付けようと思っています。

【レポートを一通り読んでの追記(7/1)】 午後からまずは、ざっとレポートに一通り目を通しました。ウ~ンと唸りました。まずは、とくに1年生諸君のレポートに多かったのですが、文1つごとに改行されているのです。これは、ひょっとしてLINEなどを頻用している影響か? という気がします。文をいくつかまとめて、文章あるいは段落にするという発想がないのかも知れません。大げさに言うと、ゆゆしき事態かも? さらに、かなり注意をしましたので、多くはなかったのですが、話し言葉が書かれています。「なので」「だから」「それで」「~のに」「たぶん」「いまいち」「~けど」など。ネットで検索したら、「学生のレポートにおける話し言葉とその出現傾向」という論考がありました。ということは、おそらくあちこちの大学でも問題と捉えられているのでしょう。

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  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)