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2022年3月 6日 (日)

WISC-Ⅴのテクニカルレポート#1

 2月22日に日本版WISC-Ⅴが刊行されたということを書きましたが(2022年2月22日:日本版WISC-Ⅴが刊行されました)、刊行元の日本文化科学社のWebサイトに「WISC-Ⅴテクニカルレポート」の#1がアップされています。刊行委員会を代表して、上野一彦先生が「日本版WISC-Ⅴの改訂ポイント」について書いていらっしゃいます。今回のWISC-ⅣからWISC-Ⅴへの改訂は、理論的にも、技術的にも大きな改訂であり、支援の根拠として使うという検査へのニーズの高まりとともに、神経心理学の急速な進歩や、統計学的な多変量解析の成熟などがあると述べていらっしゃいます。

 今回の改訂の最大のポイントは、主要指標について4因子モデルから視空間と流動性推理を分ける5因子モデルへの変更です。これによって、WISCも本格的に知能のCHC理論に沿ったものになったということができます(猫の欠伸研究室の記事:その1その2その3その4)。その他の改訂のポイントとしては、FSIQを算出するのに必要な下位検査が7つになったことです。これは、単にFSIQを算出することが知能検査の本来の使用目的からいうと、かなり限定的な使用法になったことを意味します。また、主要指標が5つになったことや、補助指標が5つ利用できることになったのも改訂ポイントの主なものです。詳細は、是非とも実際のテクニカルレポート#1をお読みください。

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