お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2025年5月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2020年1月以降の記事を残し、2019年12月以前の記事は削除しました(2020年1月1日から2025年5月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

« 小寒らしき1日……新年第1回目の非常勤 | トップページ | ご近所初詣ツアー(笑)……鳥も散歩友達も少ない »

2022年1月 5日 (水)

2021年「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」のまとめ

038718b8_20220103071501  令和3(2021)年の「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」のまとめ記事です。桑名から伊勢神宮まで歩いてお参りするハイキングは、令和元(2019)年の近鉄ハイキングで企画があり、それに参加しました。これについては、令和2(2020)年1月2日の記事にまとめがあります(2019年近鉄ハイキング「昔も今もお伊勢参り」の記録)。このときは、12回のハイキングで、現地では合計133.8㎞を歩きました(今回と同じ!)。駅がスタート、駅がゴールですから、このすべてが東海道、伊勢街道を歩いた距離ではありません。一部では、コース設定上、重複して歩いたところもあります。支払った近鉄料金の合計は、¥16,880でした(普通運賃のみ)。

 この話を同級生K氏にしたところ、「面白いな、是非行こう!」と話が決まったのです。それは去年の春先のこと。K氏は高校の同級生で、桑名在住。それ以前に、近鉄ハイキングの企画で「酒蔵みてある記」に興味を持ち(酒蔵を回るというところが、味噌)、多度の細川酒造(2020年1月26日:20200126近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 細川酒造の銘酒『上げ馬』と多度大社・追儺祭」へ……祝ご当選!でめでたく「完」)や、四日市の伊藤酒造(2020年2月8日:20200208近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒「鈿女」伊藤酒造と智積養水をたずねて」へ(一回完結))に出かけていました。が、その頃から、新型コロナウィルス感染症が蔓延し始め、「酒蔵みてある記」はもちろん、近鉄ハイキングやJRさわやかウォーキングは軒並み中止。その後は、やむなく、桑名の員弁街道、美濃街道、八風道などを歩いていたのですが、それらも一通り歩いてしまったあと、さて次はどうしようというときに、この「歩いて伊勢参り」に思い至ったのです。「酒蔵巡り」からはかなり離れてしまったものの、同級生二人で、弥次さん喜多さんのような「珍道中」もまた一興というところです。

   このツアーでは、上記の近鉄ハイキングの企画にならって私がコースを設定し、二人で歩くことにしました。ただし、近鉄ハイキングでは、1回の距離が10数㎞になることもありましたので、各回とも、コースマップでは6~7㎞ほどを歩くことにしました。もちろん、物見遊山もありますので、途中の名所旧跡、寺社仏閣などに立ち寄り、1回で10㎞近く歩いたこともあります。4月9日に桑名の七里の渡し跡をスタートし、全17回をかけて、12月26日に伊勢神宮・内宮にお参りしました。せっかくこれだけのことを成し遂げましたので、その総まとめをしておきます。以下、17回分のウォーキングについて、歩行距離、所要時間(立ち寄り先での見学なども含みます)、支払った鉄道料金(桑名からの往復)、コース概要、当該ハイキングについてまとめたブログ記事のタイトル(リンクしています)などが列挙してあります。各回の実測ルートマップも載せてあります。

1.令和3(2021)年4月9日:桑名七里の渡し跡~伊勢朝日

2021年4月9日:20210409「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」……第1回「七里の渡し跡~朝日」その1……七里の渡し跡から七曲見附跡

2021年4月11日:20210409「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」……第1回「七里の渡し跡~朝日」その2……天武天皇社からゴールの伊勢朝日駅へ(完)

D0407b6d 9a894bb2  七里の渡し跡(右の写真)を9時にスタートし、桑名宗社(春日さん)、歴史を語る公園、京町見附跡、鍛治町の枡形、吉津屋見附跡、十念寺その他の寺、七曲がり見附跡、矢田立場跡、町屋川を超えて、朝日町に入り、縄生、小向と東海道を歩き昼食をたべたのち、13時10分に近鉄伊勢朝日駅にゴール。昼食は「日乃出」という食事処で、「日替わり弁当」(¥700。刺し身、フライ、卵焼きなどに味噌汁付き)。伊勢朝日駅から桑名駅の運賃は、¥210。実際に歩いたのは、約3時間なのに、近鉄の乗車時間は約5分。歩数は、合計16,225歩(自宅~桑名駅往復を含む)。現地で歩いたのは6.7㎞。

2.令和3(2021)年4月25日:伊勢朝日~富田(四日市市)

2021年4月25日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」……第2回「朝日~富田」(予告編)

2021年4月26日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第2回「朝日~富田」(その1)……橘守部生誕地遺跡、浄泉坊、西光寺、豊田一色道標、桜並木から多賀大社常夜燈へ

2021年4月27日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第2回「朝日~富田」(その2)……松寺の小公園、松寺御厨神明社、タカハシ酒造、松寺立場跡、輝子頌徳記念碑、蓮証寺、宝性寺、蒔田御厨神明社、長明寺から鏡ヶ池跡へ

2021年4月29日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第2回「朝日~富田」(その3)……田村寺、三行寺、富田一里塚跡碑を見て、八幡神社、行啓道路記念碑、吉玉稲荷神社、蓮光寺跡に立ち寄り、近鉄富田駅にゴール(完)

0ac0be65 F5b5a3e7  伊勢朝日駅を8時55分にスタート。朝日町内で浄泉坊、西光寺など寺を周り、朝明川を越えて四日市に入りました。松寺立場跡、蓮証寺、宝性寺、蒔田御厨神明社、長明寺、鏡ヶ池。さらに八風街道をちょっと冨田方向に道草して、田村寺。三光寺、若宮八幡神社に立ち寄り、冨田一里塚跡碑(右の写真)、八幡神社、行啓道路記念碑と進み、玉吉稲荷神社を経て、12時15分にゴールの近鉄富田駅に到着。現地で歩いたのは、6.9㎞。近鉄富田駅西口の前にある「達磨や」で、「四日市とんてき丼」(¥660)。桑名~伊勢朝日が¥210、富田~桑名が¥260で合計¥470。歩数は、17,100歩(桑名駅~自宅往復の2.2㎞を含む)。

3.令和3(2021)年5月8日:富田(四日市市)~諏訪(四日市市)

2021年5月8日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(予告編)

2021年5月 9日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その1)……近鉄富田駅をスタート、明治天皇御駐輦跡碑、善教寺、薬師寺、常照寺、新設用水道碑・力石、證圓寺から茂福神社と茂福城跡に立ち寄り

2021年5月10日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その2)……八幡常夜燈、八幡地蔵堂、八幡神社跡、かわらずの松、志氐神社一の鳥居と妋石、光明寺を経て国道1号線へ

2021年5月11日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その3)……金場延命地蔵、道標2基、多度神社、三ツ谷一里塚跡碑、法泉寺、仏性院からなが餅笹井屋本店まで

2021年5月13日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その4)……建福寺、四日市陣屋跡、札の辻、本陣跡、問屋場跡、道標、諏訪神社からスワマエ商店街で「完」

55ce2b97 Aba7239d  近鉄富田駅を8時50分過ぎにスタート。富田駅から南東へ200mあまり行ったところが東海道。右折して富田小学校敷地内で明治天皇御駐輦跡碑、善教寺、薬師寺、常照寺、新設用水道碑・力石、証円寺と来たところで東海道は、左折し、すぐ右折。その後、茂福神社と茂福城跡へ寄り道。東海道に戻って、八幡常夜燈、八幡地蔵堂・八幡神社跡、かわらずの松。このあたりは羽津。光明寺、金場延命地蔵を眺めて多度神社で小休止。三ツ谷一里塚跡を見て海蔵川を渡り、法泉寺。さらに三滝川を越えて、旧四日市宿の中心部へ。陣屋跡、本陣跡、問屋場跡、札の辻、諏訪神社からスワマエ商店街を出たところで、今日のコースは終了(ここまでで8.3㎞。13時10分過ぎ)。「アレコレ屋」でソースカツ丼、¥968(税込み)を食べて、ゴールの近鉄四日市駅には14時30分にようやく到着。現地で歩いたのは、8.8㎞。桑名・七里の渡し跡から近鉄四日市駅まで3回かけて歩いたのに、たった12分で戻ってこられます。桑名から近鉄富田が¥260、近鉄四日市から桑名までが¥300で、運賃合計は¥560。現地で歩いたのが8.8㎞、歩数は、スマホのALKOOで20,812歩。右の写真は、スワマエ商店街にある大入道のモデル。首が伸びたり縮んだりします。

4.令和3(2021)年5月22日:諏訪(四日市市)~日永の追分(四日市市)

2021年5月22日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(予告編)

2021年5月23日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(その1)……近鉄四日市駅をスタート、崇顕寺(丹羽文雄の生家)、東漸寺、大宮神明社へ

2021年5月24日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(その2)……水沢道標、大聖院、円楽寺、興正寺、両聖寺と寺が続き、日永神社、長命山薬師堂へ

2021年5月25日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(その3)……日永小学校の表忠碑・稲垣末吉翁頌徳碑、実蓮寺、西昌寺、日永一里塚跡碑から名残の一本松、東海道日永郷土資料館を経て日永の追分へ(完)

A4cbaae6 04b27b42  近鉄四日市駅から9時頃から歩き始め、300mほど東へ行って東海道に入ります。ここは、前回のコースの終わりであったスワマエ商店街から中央通りを挟んだ南のところ。崇顕寺(丹羽文雄の生家)、東漸寺から赤堀を抜け、鹿化川を越えて大宮神明社。水沢道標を見て、大聖院、延楽寺、興正寺、天白川を渡り、両聖寺、日永神社へ。日永小学校で表忠碑と頌徳碑を見て、実蓮寺、西昌寺と行くと、日永一里塚跡碑が建っています。名残の一本松を越え、東海道日永郷土資料館を見たかったものの、閉館していました。日永の追分(右の写真)がこの日の最終目的地。ここは、東海道と伊勢街道の追分。ゴールは、四日市あすなろう鉄道追分駅にしてあり、そこまで6.3㎞。駅近くの洋風食堂モンヴェールで、昼食。日替わりランチのチキンカツのタルタルソースをチョイス(¥950)。桑名から近鉄四日市までが¥300、追分からあすなろう四日市まであすなろう鉄道の運賃が¥270、近鉄四日市から桑名までが、¥300で、合計¥870。ちなみに、あすなろう鉄道は、ナローゲージ(特殊狭軌線:線路幅が762 ㎜)で、三岐鉄道北勢線と同じく、「電車に乗ってるぞ」感が堪りません(微笑)。歩数は、ALKOOで16,632歩。

5.令和3(2021)年7月17日:日永の追分(四日市市)~神戸宿(鈴鹿市)

2021年7月17日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(予告編)

2021年7月18日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の

追分~鈴鹿・神戸」(その1)……四日市あすなろう鉄道追分駅をスタートし、内部川を越え、河原田へ

2021年7月19日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(その2)……鈴鹿市に入り、階段付常夜燈や神戸見附跡を訪ねる

2021年7月20日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(その3)……神戸の町を歩いて、鈴鹿市駅へゴール(完)

D76504e3 9bd91828  この日は、「日永の追分~鈴鹿・神戸」ということで、四日市市追分から、伊勢街道に入り、しばらく立ち寄るところはなくひたすら南へ。四日市市河原田町に入り、河原田神社と忘帰処。鈴鹿市に入り、善誓寺、鈴鹿川沿いで階段付常夜灯(右の写真)を見て、神戸(かんべ)へ。神戸は城下町にして、宿場町。見附跡を通り抜けて、古い旅館加美亭、油伊旅館の他、札の辻など。現地で歩いたのは、8.0㎞。四日市あすなろう鉄道追分駅をスタートしたのは、9時40分。鈴鹿市駅には、13時15分に到着。昼食を食べるのに適当なところがなく、駅ナカファミマでイートイン。往きは、桑名から近鉄四日市が¥300、あすなろう四日市から追分駅までが¥270、帰りは鈴鹿市から伊勢若松で乗り換えて桑名までが¥500で、合計¥1,070。この日、運賃が始めて¥1,000越え。歩数は、20,145歩。

6.令和3(2021)年7月31日:神戸宿(鈴鹿市)~白子(鈴鹿市)

2021年7月31日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(予告編)

2021年8月2日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(その1)……近鉄鈴鹿市駅をスタート、神戸別院など寺を見て、常夜燈、矢椅神社、宇気比神社あたりへ

2021年8月3日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(その2)……天白神社、正信寺、道標、弥都加伎神社へ

2021年8月5日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(その3)……菅原社、老農水原政次翁称功碑、北の端の地蔵堂、役行者神変大菩薩から江島若宮八幡神社にお参りし、久住屋菓舗で「おはらぎ」をゲット、青龍寺、勝速日神社を回って白子駅にゴールで「完」

8a650169 9cf53f09   この日は、鈴鹿・神戸宿から同じく鈴鹿の白子まで。具体的には、近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅を9時半頃スタート、願行寺、高田派神戸別院、常夜灯などを見て、天白神社、正信寺、弥都加伎神社(右の写真は、この神社の花手水)、北の端の地蔵堂、役行者神変大菩薩から、江島若宮八幡神社に立ち寄って、久住屋菓舗で小原木とかりんとう饅頭を土産に買い(¥1,200)、勝速日神社を経て、近鉄名古屋線白子駅に13時40分にゴール。年寄りの冷や水とならないよう、途中、何度も休憩し、水分補給をしつつ、現地では9.3㎞を歩いてきました。昼食は、駅西の商店街にある「ラーメンだいどんでん」で「冷やし塩レモン冷麺」、¥980。イタリアンみたいな不思議なラーメン。桑名から鈴鹿市までが¥500、白子から桑名も¥500で、この日の運賃合計はちょうど¥1,000。歩数は、22,426歩。

7.2021年8月22日:白子(鈴鹿市)~千里(津市河芸町)

2021年8月22日:20210822「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第7回「鈴鹿・白子~河芸・千里」(予告編)

2021年8月24日 :20210822「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第7回「鈴鹿・白子~河芸・千里」(その1)……近鉄白子駅をスタート、伊勢型紙資料館、龍源寺、高札場跡、久留真神社、道標、鈴鹿市伝統産業会館、西方寺から子安観音寺へ

2021年8月25日:20210822「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第7回「鈴鹿・白子~河芸・千里」(その2)……楳荘翁碑、村社八幡神社、幕板のある旧家、甕釜冠地蔵、本福寺、丹羽君碑を見て、近鉄千里駅へゴールにて「完」

D4d5ba24 474e3309  鈴鹿の白子から津・河芸の千里まで。近鉄白子駅を9時20分にスタート。伊勢型紙資料館、龍源寺を経て、伊勢街道に出ます。高札場跡・旧河芸郡役所跡、久留真神社、唯信寺、道標、鈴鹿市伝統産業会館、西方寺、子安観音寺(右の写真)、道標2つ、楳荘翁碑、村社八幡神社、津市河芸町に入って、甕釜冠地蔵、八葉山本福寺、丹羽君碑を見て、近鉄千里駅に13時10分頃ゴール。千里駅の前が、今日の伊勢街道の終点。駅近くの創作中華料理・昇龍で冷やし中華。税込み¥858。桑名から白子が¥500、千里から桑名が¥570で、合計¥1,070。電車で片道40分かかり、桑名からそれなりに離れると、旅気分も増してきます。歩数は、19,378歩

8.2021年8月29日:千里(津市河芸町)~一身田(津市)

2021年8月29日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(予告編)

2021年9月3日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(その1)……千里駅をスタートして、田中地蔵を経て、旧上野宿へ

2021年9月4日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(その2)……旧上野宿から高山地蔵尊、松林寺、中瀬八幡神社、痔神社を経て栗真の町へ

2021年9月5日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(その3)逆川神社にお参りし、昼食を摂って高田本山駅にゴールで「完」

210828isemairi80_20220104103601 Img_2849c_20210829150801_20220104103601  津市河芸町千里から津市一身田平野まで。近鉄名古屋線千里駅を9時半にスタート。田中地蔵堂、最勝寺、弘法井戸(右の写真)、光勝禅寺、高山地蔵尊、松林寺・中瀬八幡神社、痔神社、善行寺、観音寺から逆川神社を経て、近鉄高田本山駅に13時25分頃到着。ゴール前に、餃子の王将三重大前店で餃子と焼きそばのランチ。¥682。桑名での最高気温は、36.5℃と暑かったものの、ビールは我慢(苦笑)。桑名から千里が¥570、高田本山から桑名が¥700で、合計1,270。この日現地で歩いたのは、8.4㎞。歩数は、19,331歩。

9.2021年9月12日:一身田(津市)~栄町(津市)

2021年9月12日:20210912「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第9回「津・一身田~津駅」(その1)……雨にも負けず、高田本山駅から巡礼道との追分、孟夏の常夜燈を経て、三重大学前へ

2021年9月13日:20210912「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第9回「津・一身田~津駅」(その2)……三重大学前から江戸橋を渡り、上浜の町を通って津駅へゴール(完)

D42086d9 B445b37d  桑名ではあまり降らなかったのですが、津では、雨も本降りとなり、「津・一身田~津新町駅」を歩く予定が、津駅までで打ち切りにしました。予告編はなしで、本編を2回に分けて書いています。電車に乗っている途中、鈴鹿市内からポツポツと降り始め、高田本山駅で降りた時点では、傘が必要(苦笑)。雨の中、高田本山駅を10時10分にスタートし、巡礼道との追分で常夜燈、名残の松、忠魂碑そして道標、孟夏の常夜燈、三重大学前を通って、江戸橋を渡り、伊勢別街道との追分で常夜灯(右の写真)と高田本山への道標、深正寺、阿部家住宅、光蓮寺、小丹(おにの)神社、鶴之宮跡碑を見て、津駅に11時40分に到着。1時間半で4㎞を歩きました。昼食は、駅ビルの津Cham2階にある美濃味匠へ。「お総菜カフェ」なのですが、「たまごわやさしい」弁当をイートイン。¥712。続いて、1階にあるドトールでコーヒータイム。駅ビル1階で「蜂蜜まん」10個入り¥600を土産に購入。桑名から高田本山も、津から桑名も¥700で、合計運賃は¥1,400。歩数は、9,778歩。この日は、四天王寺、津観音、大門商店街などを回って、津新町駅まで行く予定でしたが、それは次回。第10回は、津新町からJR紀勢線の高茶屋までを計画していたのですが、今回の残り(津駅から津新町駅)を加えると、歩く距離が9㎞近くになりますが、チャレンジします。

10.2021年9月25日:栄町(津市)~高茶屋(津市)

2021年9月25日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(予告編)……今日も雨に降られる始末

2021年9月26日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その1)……津駅をスタートし、まずは四天王寺など寺巡りをして、塔世橋へ

2021年9月27日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その2)……津の観音さん、大門商店街から浄安寺、閻魔堂、市杵島姫神社から阿漕町神明神社へ

2021年9月28日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その3)……薬師庵跡、松原寺、史跡明治天皇御小休所、香良洲道との追分、4分間待つ信号を経て成就寺

2021年9月29日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その4)……金剛寺、南昌寺から高茶屋神社を経て、高茶屋駅にゴール(完)

Db742f1f 9df4cda8  前回、雨のため、途中、津駅までで断念しましたので、この日は津駅からスタート(津駅は栄町にあります)。初馬寺、四天王寺、津観音寺(右の写真)、閻魔堂、市杵島姫神社(このあたりから、またもや雨)、阿漕町神明神社、明治天皇八幡町御小休所跡、思案橋、香良洲道との追分、4分間待つ信号、成就寺、金剛寺、南昌寺などを回って、JR紀勢本線・高茶屋駅に13時15分に到着。高茶屋駅は紀勢本線とはいえ、昼の電車は1時間に1本で、50分待ち(苦笑)。歩き旅でローカル線を利用すると、気が長くなります(微苦笑)。桑名から津が¥700、高茶屋から津のJR料金が¥200、津から桑名は近鉄で¥700、運賃合計は¥1,600。この日もまた、津駅ビル2階のチャムで昼食。信州そば処「そじ坊」で、にしんそば。税込み¥950。歩数は、22,540歩。現地で9.9㎞を歩いています。

11.2021年10月9日:高茶屋(津市)~小津(松阪市)

2021年10月9日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(予告編)

2021年10月15日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(その1)……JR高茶屋駅をスタートし、玉造院、明治天皇島貫御小休所跡、円福寺を見て、雲出川を渡って松阪へ

2021年10月16日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(その2)……松阪にて松浦武四郎誕生地、常夜燈、金剛寺を経て月本追分へ

2021年10月17日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(その3)……道標、常夜燈などを見ながらブラブラ歩いてJR六軒駅にゴールにて「完」

35c81f43 C0c99c2f  絶好のウォーキング日和でした。JR紀勢線・高茶屋駅から、雲出川を越え、いよいよ松阪市に入り、JR紀勢線・六軒駅(旧三雲町、広域合併で松阪市になっています)まで、8㎞を歩いてきました。高茶屋駅を10時にスタートし、玉造院、明治天皇島貫御小休所跡、島貫常夜灯(右の写真)を見て、雲出川を越え、旧三雲町へ。小野古江渡跡、松浦武四郎生誕地、金剛寺、月本追分、小津一里塚跡と回って、JR紀勢本線・六軒駅へ13時40分にゴール。桑名から津の近鉄が¥700、津から高茶屋へのJRが¥200、六軒から津へのJRが¥240、津から桑名への近鉄が¥700で、合計運賃は¥2,140と、とうとう¥2,000を超えました。3回連続になりますが、津駅の駅ビル・チャムで昼食。豚そば・ぎんやでつけ麺。¥850。歩数は、19,444歩。

12.2021年10月16日」:小津(松阪市)~松阪駅

2021年10月16日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(超予告編)【一部加筆修正しました(10/19)】

2021年10月20日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その1)……JR紀勢線・六軒駅を降りて、市場庄の古い町並みへ

2021年10月22日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その2)……舟木家長屋門、柳福寺、古川水神から薬師寺へ

2021年10月24日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その3)……旧小津清左衛門家、本居宣長旧宅跡、旧長谷川治郎兵衛家、三井家発祥の地へ

2021年10月25日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その4)……松阪駅手前で寺めぐりで「完」

324ef739 Ce1dd975  近場を歩いている間は、半日仕事でしたが、さすがに津以遠まで行って帰ってくるとなると、1日かかります。この日は、松阪の小津にあるJR紀勢本線・六軒駅を10時5分にスタート。三度(みわたり)川を渡ったところで初瀬街道(はせかいどう)との追分、ここに道標と両宮常夜燈。市場庄の古い町並みを楽しみ、忘井、舟木家長屋門を経て、松阪の市街地に入ります。小津清左衛門家、本居宣長旧宅跡(右の写真)、旧長谷川治郎兵衛家見たあと、松阪駅近くで、岡寺山継松寺な度寺めぐり。松阪駅には、14時45分に到着。休憩はしたものの、昼食の機会を逃していました。松阪駅にあったヴィ・ド・フランス松阪店でパンをイートイン。正確な値段は失念したものの、¥600くらい。桑名唐津までの近鉄が¥700、津から六軒までのJRが¥240、帰りは松阪から桑名まで近鉄で¥960、運賃の合計は、¥1,900。歩数は、19,479歩。現地で歩いたのは8.0㎞。なお、ゴールインの前に、駅弁のあら竹本店に立ち寄って、夕食用に。「モー太郎弁当」(1個¥1,500)を娘の分と合わせて、2個ゲットしてきています。

13.2021年10月30日:松阪駅~櫛田(松阪市)

2021年10月30日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(予告編)

2021年11月2日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(その1)……松阪駅をスタート、和歌山街道との追分、龍泉寺から管相寺へ

2021年11月4日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(その2)……荒神山稲荷、信楽寺、神戸神社、庚申堂、常夜燈、地蔵尊から徳和駅へ

2021年11月5日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(その3)……万人講常夜燈、大日寺寺標、沖玉の夫婦石・禁酒の神、八柱神社、外宮への道標、浄林寺、おもん茶屋跡からゴールの櫛田駅へ(完)

16ab9221 Ea791390  松阪駅から櫛田(松阪市)まで8.4㎞を歩きました。松阪駅をスタートし、日野町交差点から伊勢街道に入りますが、そこは和歌山街道と伊勢街道の追分。続いて、愛宕山龍泉寺、管相寺、信楽寺、神戸神社、常夜燈2基、禁酒の神(沖玉の夫婦石)、浄琳寺、おもん茶屋跡と回りました。ゴールは、近鉄山田線の櫛田駅ですが、13時半を過ぎていましたので、先に、松阪市立揥水小学校の南にあった寿司栄さんで、ちらし寿司セット(¥1,100)。近鉄櫛田駅には、14時20分に到着。この日は、「従是外宮四里」という道標に出会っています(右の写真)。いよいよ伊勢も近くなってきたということ。桑名から近鉄松阪が¥960、櫛田から桑名が¥1,020で、合計¥1,980。いよいよ、近鉄の片道料金が、¥1,000を越えました。歩数は、19,638歩。

14.2021年11月6日:櫛田(松阪市)~斎宮(三重県明和町)

2021年11月6日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(予告編)

2021年11月17日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(その1)……櫛田駅をスタートし、豊養稲荷社、道標、櫛田川渡場跡を見て、櫛田橋を渡り、松阪市早馬瀬町

2021年11月19日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(その2)……壺屋池部清兵衛邸跡、六字名号から祓川を渡って斎宮歴史博物館

2021年11月20日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(その3)……斎宮跡を見て回り、斎宮駅にゴール(完)

Fc202433 7449ea1d  10時20分に近鉄・櫛田駅を出てじきに櫛田川を渡り、松阪市早馬瀬町へ。大乗寺、早馬瀬神社や、梵字の六字名号碑などを見て、斎王がお祓いをして、斎宮に入ったとされる祓川に至ります。ここからは、多気郡明和町。外宮への道標で左折し、斎宮歴史博物館へ向かいます。見学したのち昼食を済ませ、斎宮跡を見学(右の写真は、斎宮跡にある1/10模型)。桑名から櫛田までの近鉄が¥1,020、斎宮から桑名までが¥1,090、合計は¥2,110。片道が1時間20分くらいかかるようになり、「電車の乗りで」があります。現地で6.7㎞を歩き、歩数は、17,015歩。

15.2021年11月27日:斎宮(三重県明和町)~明野(伊勢市)

2021年11月27日:20211127「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第15回「斎宮~明野」(予告編)

2021年11月29日:20211127「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第15回「斎宮~明野」(その1)……斎宮駅をスタート、道標・石柱をいくつか見て、竹神社、有明六地蔵、山の神、斎王参向古道標識を過ぎ、安養寺の明星水へ

2021年11月30日:20211127「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第15回「斎宮~明野」(その2)……そうめん坂、水池土器製作遺跡、轉輪寺、八柱神社、外宮への道標、徳浄上人千日祈願の塔からへんばやに立ち寄って明野駅へゴール(完

787013d7A91e0627  この日は、9時55分に斎宮駅をスタートしてすぐに伊勢街道に出て、ほぼ東に向かい、竹神社、有明六地蔵、安養寺で明星水の井戸、そうめん坂、轉輪寺、八柱神社から徳浄上人千日祈願の塔を回って、さらにへんば餅を土産に買うためにへんば屋(右の写真)に足を伸ばしました。へんば屋では、へんば餅5個入り、赤飯弁当と昆布の佃煮の3点、¥1,850を土産に購入。明野駅にゴールする前に、明野高校近くの「お好み焼き・みと」で「豚入りお好み焼き」、¥600をいただいてきました。明野駅には、13時50分にゴール。現地では8.7㎞ほどを歩きました。桑名から斎宮が¥1,090、明野から桑名が¥1,160。運賃合計は、¥2,250。急行電車と普通電車を乗り継ぎますので、片道1時間40分くらいかかります。歩数は、21,003歩。

16.2021年12月11日:明野(伊勢市)~伊勢神宮・外宮

2021年12月11日:20211211「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第16回「明野からいよいよ伊勢神宮・外宮へ」……(予告編)

2021年12月15日:20211211「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第16回「明野からいよいよ伊勢神宮・外宮へ」(その1)……明野駅をスタートし、宮川を渡り、神領域へ

2021年12月17日:20211211「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第16回「明野からいよいよ伊勢神宮・外宮へ」(その2)……茶屋町の道標、筋向橋、旧御師丸岡宗大夫邸、小西萬金丹から伊勢神宮・外宮にお参りして「完」

E27baa94 Dff9dee5 いよいよ伊勢神宮の外宮(右の写真)にお参りします。明野駅を10時にスタートし、前回立ち寄ったへんばやの前を通って庚申堂・常夜燈、紀州藩高札場跡、板田の橋跡・鳥羽藩本陣跡・高札場跡、参宮人見付の石碑を見て、宮川の桜の渡し跡へ。宮川橋に回って、宮川を越え、いよいよ伊勢の神域へ。宮川を越えないと、伊勢に来たと実感しません。茶屋の道標、筋向橋から、旧御師丸岡宗大夫邸へ立ちより。小西萬金丹の店を見て、伊勢神宮の外宮にお参りして、近鉄伊勢市駅まで。9.1㎞。今回は娘が合流。同級生K氏と3人で伊勢外宮参り。正宮の他、土宮、風宮、多賀宮、御下井社と回って、神楽殿で来年の暦をゲット(¥200)。外宮参道にあるいそべや食堂で卵入り伊勢うどん、¥570。桑名から明野が¥1,160、伊勢市から桑名までが¥1,220。土産には、播田屋で絲印煎餅(¥250)。歩数は、19,454歩。

17.2021年12月25日:宇治山田駅~伊勢神宮・内宮~五十鈴川駅

2021年12月25日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(予告編)……いよいよ念願の伊勢神宮内宮に参拝

2021年12月29日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その1)……宇治山田駅をスタート、沢村栄治像、伊能忠敬測量の地、寿厳院、備前屋跡、大林寺を経て油屋跡へ

2021年12月30日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その2)……長峰神社、麻吉旅館、寂照寺、伊勢古市参宮街道資料館から牛谷坂にある両宮常夜燈へ

2021年12月31日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その3)……猿田彦神社を経て、念願の伊勢神宮内宮に無事にお参りにて、「完」

E27baa94_2022010521130166f8b149  「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」も第17回にして、いよいよ伊勢神宮・内宮(右の写真)に参拝。この日は、ちょっとワープして、宇治山田駅を10時10分にスタート、南へ。岡本で伊勢街道に入り、小田橋を渡って、古市の町へと進み、寿厳院、大林寺、長峰神社を周り、麻吉旅館へ。さらに寂照寺、伊勢古市参宮街道資料館から猿田彦神社にお参りし、いよいよおはらい町へ。ここは旧伊勢街道。そして、いよいよ伊勢神宮の内宮へ。内宮には、12時40分に到着。正宮を参拝後、昼食代わりにおはらい町の高橋酒店で「神都麦酒」(¥320)と、伊勢まる天の磯揚げ天(海老マヨ棒)(¥380)をゲット。五十鈴川の畔で祝杯を挙げ、ゴールに設定した近鉄鳥羽線五十鈴川駅には14時30分にゴール。くわなからうじやまだが¥1,220、五十鈴川から桑名が¥1,300、合計¥2,520。現地で歩いたのは、9.3㎞。最終日の土産は、今まで食べたことがないものをと思って、「利休饅頭」(藤屋窓月堂)。6個入りで¥650。歩数は、21770歩。

 ちなみに、全17回の「歩いて伊勢参りツアー」において、現地で歩いた距離の合計は133.8㎞、歩数の合計は322,170歩(ただし、これには現地で歩いた分と自宅~桑名駅往復分(毎回約2,000歩を含みます。約2.2㎞))、払った電車賃の合計は¥24,500、昼食代の合計は¥13,316、土産代の合計は¥5,630でした。また、外宮で来年の暦を授与していただき、¥200で、支払った金額の総合計は¥43,646。

 なお、取り敢えず投稿しています。推敲や読み直しは、投稿時点では十分にはしていません。投稿後、加除修正を行うことがあります。

« 小寒らしき1日……新年第1回目の非常勤 | トップページ | ご近所初詣ツアー(笑)……鳥も散歩友達も少ない »

旅行・地域」カテゴリの記事

散歩」カテゴリの記事

神社」カテゴリの記事

寺院」カテゴリの記事

歴史散歩」カテゴリの記事

名所旧跡」カテゴリの記事

勝手にハイキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 小寒らしき1日……新年第1回目の非常勤 | トップページ | ご近所初詣ツアー(笑)……鳥も散歩友達も少ない »

2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

マイブックス

  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)