お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2023年10月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2018年1月以降の記事を残し、2017年12月以前の記事は削除しました(2018年1月1日から2023年10月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2022年1月 5日 (水)

2021年「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」のまとめ

038718b8_20220103071501  令和3(2021)年の「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」のまとめ記事です。桑名から伊勢神宮まで歩いてお参りするハイキングは、令和元(2019)年の近鉄ハイキングで企画があり、それに参加しました。これについては、令和2(2020)年1月2日の記事にまとめがあります(2019年近鉄ハイキング「昔も今もお伊勢参り」の記録)。このときは、12回のハイキングで、現地では合計133.8㎞を歩きました(今回と同じ!)。駅がスタート、駅がゴールですから、このすべてが東海道、伊勢街道を歩いた距離ではありません。一部では、コース設定上、重複して歩いたところもあります。支払った近鉄料金の合計は、¥16,880でした(普通運賃のみ)。

 この話を同級生K氏にしたところ、「面白いな、是非行こう!」と話が決まったのです。それは去年の春先のこと。K氏は高校の同級生で、桑名在住。それ以前に、近鉄ハイキングの企画で「酒蔵みてある記」に興味を持ち(酒蔵を回るというところが、味噌)、多度の細川酒造(2020年1月26日:20200126近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 細川酒造の銘酒『上げ馬』と多度大社・追儺祭」へ……祝ご当選!でめでたく「完」)や、四日市の伊藤酒造(2020年2月8日:20200208近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒「鈿女」伊藤酒造と智積養水をたずねて」へ(一回完結))に出かけていました。が、その頃から、新型コロナウィルス感染症が蔓延し始め、「酒蔵みてある記」はもちろん、近鉄ハイキングやJRさわやかウォーキングは軒並み中止。その後は、やむなく、桑名の員弁街道、美濃街道、八風道などを歩いていたのですが、それらも一通り歩いてしまったあと、さて次はどうしようというときに、この「歩いて伊勢参り」に思い至ったのです。「酒蔵巡り」からはかなり離れてしまったものの、同級生二人で、弥次さん喜多さんのような「珍道中」もまた一興というところです。

   このツアーでは、上記の近鉄ハイキングの企画にならって私がコースを設定し、二人で歩くことにしました。ただし、近鉄ハイキングでは、1回の距離が10数㎞になることもありましたので、各回とも、コースマップでは6~7㎞ほどを歩くことにしました。もちろん、物見遊山もありますので、途中の名所旧跡、寺社仏閣などに立ち寄り、1回で10㎞近く歩いたこともあります。4月9日に桑名の七里の渡し跡をスタートし、全17回をかけて、12月26日に伊勢神宮・内宮にお参りしました。せっかくこれだけのことを成し遂げましたので、その総まとめをしておきます。以下、17回分のウォーキングについて、歩行距離、所要時間(立ち寄り先での見学なども含みます)、支払った鉄道料金(桑名からの往復)、コース概要、当該ハイキングについてまとめたブログ記事のタイトル(リンクしています)などが列挙してあります。各回の実測ルートマップも載せてあります。

1.令和3(2021)年4月9日:桑名七里の渡し跡~伊勢朝日

2021年4月9日:20210409「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」……第1回「七里の渡し跡~朝日」その1……七里の渡し跡から七曲見附跡

2021年4月11日:20210409「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」……第1回「七里の渡し跡~朝日」その2……天武天皇社からゴールの伊勢朝日駅へ(完)

D0407b6d 9a894bb2  七里の渡し跡(右の写真)を9時にスタートし、桑名宗社(春日さん)、歴史を語る公園、京町見附跡、鍛治町の枡形、吉津屋見附跡、十念寺その他の寺、七曲がり見附跡、矢田立場跡、町屋川を超えて、朝日町に入り、縄生、小向と東海道を歩き昼食をたべたのち、13時10分に近鉄伊勢朝日駅にゴール。昼食は「日乃出」という食事処で、「日替わり弁当」(¥700。刺し身、フライ、卵焼きなどに味噌汁付き)。伊勢朝日駅から桑名駅の運賃は、¥210。実際に歩いたのは、約3時間なのに、近鉄の乗車時間は約5分。歩数は、合計16,225歩(自宅~桑名駅往復を含む)。現地で歩いたのは6.7㎞。

2.令和3(2021)年4月25日:伊勢朝日~富田(四日市市)

2021年4月25日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」……第2回「朝日~富田」(予告編)

2021年4月26日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第2回「朝日~富田」(その1)……橘守部生誕地遺跡、浄泉坊、西光寺、豊田一色道標、桜並木から多賀大社常夜燈へ

2021年4月27日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第2回「朝日~富田」(その2)……松寺の小公園、松寺御厨神明社、タカハシ酒造、松寺立場跡、輝子頌徳記念碑、蓮証寺、宝性寺、蒔田御厨神明社、長明寺から鏡ヶ池跡へ

2021年4月29日:20210425「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第2回「朝日~富田」(その3)……田村寺、三行寺、富田一里塚跡碑を見て、八幡神社、行啓道路記念碑、吉玉稲荷神社、蓮光寺跡に立ち寄り、近鉄富田駅にゴール(完)

0ac0be65 F5b5a3e7  伊勢朝日駅を8時55分にスタート。朝日町内で浄泉坊、西光寺など寺を周り、朝明川を越えて四日市に入りました。松寺立場跡、蓮証寺、宝性寺、蒔田御厨神明社、長明寺、鏡ヶ池。さらに八風街道をちょっと冨田方向に道草して、田村寺。三光寺、若宮八幡神社に立ち寄り、冨田一里塚跡碑(右の写真)、八幡神社、行啓道路記念碑と進み、玉吉稲荷神社を経て、12時15分にゴールの近鉄富田駅に到着。現地で歩いたのは、6.9㎞。近鉄富田駅西口の前にある「達磨や」で、「四日市とんてき丼」(¥660)。桑名~伊勢朝日が¥210、富田~桑名が¥260で合計¥470。歩数は、17,100歩(桑名駅~自宅往復の2.2㎞を含む)。

3.令和3(2021)年5月8日:富田(四日市市)~諏訪(四日市市)

2021年5月8日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(予告編)

2021年5月 9日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その1)……近鉄富田駅をスタート、明治天皇御駐輦跡碑、善教寺、薬師寺、常照寺、新設用水道碑・力石、證圓寺から茂福神社と茂福城跡に立ち寄り

2021年5月10日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その2)……八幡常夜燈、八幡地蔵堂、八幡神社跡、かわらずの松、志氐神社一の鳥居と妋石、光明寺を経て国道1号線へ

2021年5月11日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その3)……金場延命地蔵、道標2基、多度神社、三ツ谷一里塚跡碑、法泉寺、仏性院からなが餅笹井屋本店まで

2021年5月13日:20210508「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第3回「富田~四日市」(その4)……建福寺、四日市陣屋跡、札の辻、本陣跡、問屋場跡、道標、諏訪神社からスワマエ商店街で「完」

55ce2b97 Aba7239d  近鉄富田駅を8時50分過ぎにスタート。富田駅から南東へ200mあまり行ったところが東海道。右折して富田小学校敷地内で明治天皇御駐輦跡碑、善教寺、薬師寺、常照寺、新設用水道碑・力石、証円寺と来たところで東海道は、左折し、すぐ右折。その後、茂福神社と茂福城跡へ寄り道。東海道に戻って、八幡常夜燈、八幡地蔵堂・八幡神社跡、かわらずの松。このあたりは羽津。光明寺、金場延命地蔵を眺めて多度神社で小休止。三ツ谷一里塚跡を見て海蔵川を渡り、法泉寺。さらに三滝川を越えて、旧四日市宿の中心部へ。陣屋跡、本陣跡、問屋場跡、札の辻、諏訪神社からスワマエ商店街を出たところで、今日のコースは終了(ここまでで8.3㎞。13時10分過ぎ)。「アレコレ屋」でソースカツ丼、¥968(税込み)を食べて、ゴールの近鉄四日市駅には14時30分にようやく到着。現地で歩いたのは、8.8㎞。桑名・七里の渡し跡から近鉄四日市駅まで3回かけて歩いたのに、たった12分で戻ってこられます。桑名から近鉄富田が¥260、近鉄四日市から桑名までが¥300で、運賃合計は¥560。現地で歩いたのが8.8㎞、歩数は、スマホのALKOOで20,812歩。右の写真は、スワマエ商店街にある大入道のモデル。首が伸びたり縮んだりします。

4.令和3(2021)年5月22日:諏訪(四日市市)~日永の追分(四日市市)

2021年5月22日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(予告編)

2021年5月23日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(その1)……近鉄四日市駅をスタート、崇顕寺(丹羽文雄の生家)、東漸寺、大宮神明社へ

2021年5月24日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(その2)……水沢道標、大聖院、円楽寺、興正寺、両聖寺と寺が続き、日永神社、長命山薬師堂へ

2021年5月25日:20210522「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第4回「四日市~日永の追分」(その3)……日永小学校の表忠碑・稲垣末吉翁頌徳碑、実蓮寺、西昌寺、日永一里塚跡碑から名残の一本松、東海道日永郷土資料館を経て日永の追分へ(完)

A4cbaae6 04b27b42  近鉄四日市駅から9時頃から歩き始め、300mほど東へ行って東海道に入ります。ここは、前回のコースの終わりであったスワマエ商店街から中央通りを挟んだ南のところ。崇顕寺(丹羽文雄の生家)、東漸寺から赤堀を抜け、鹿化川を越えて大宮神明社。水沢道標を見て、大聖院、延楽寺、興正寺、天白川を渡り、両聖寺、日永神社へ。日永小学校で表忠碑と頌徳碑を見て、実蓮寺、西昌寺と行くと、日永一里塚跡碑が建っています。名残の一本松を越え、東海道日永郷土資料館を見たかったものの、閉館していました。日永の追分(右の写真)がこの日の最終目的地。ここは、東海道と伊勢街道の追分。ゴールは、四日市あすなろう鉄道追分駅にしてあり、そこまで6.3㎞。駅近くの洋風食堂モンヴェールで、昼食。日替わりランチのチキンカツのタルタルソースをチョイス(¥950)。桑名から近鉄四日市までが¥300、追分からあすなろう四日市まであすなろう鉄道の運賃が¥270、近鉄四日市から桑名までが、¥300で、合計¥870。ちなみに、あすなろう鉄道は、ナローゲージ(特殊狭軌線:線路幅が762 ㎜)で、三岐鉄道北勢線と同じく、「電車に乗ってるぞ」感が堪りません(微笑)。歩数は、ALKOOで16,632歩。

5.令和3(2021)年7月17日:日永の追分(四日市市)~神戸宿(鈴鹿市)

2021年7月17日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(予告編)

2021年7月18日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の

追分~鈴鹿・神戸」(その1)……四日市あすなろう鉄道追分駅をスタートし、内部川を越え、河原田へ

2021年7月19日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(その2)……鈴鹿市に入り、階段付常夜燈や神戸見附跡を訪ねる

2021年7月20日:20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(その3)……神戸の町を歩いて、鈴鹿市駅へゴール(完)

D76504e3 9bd91828  この日は、「日永の追分~鈴鹿・神戸」ということで、四日市市追分から、伊勢街道に入り、しばらく立ち寄るところはなくひたすら南へ。四日市市河原田町に入り、河原田神社と忘帰処。鈴鹿市に入り、善誓寺、鈴鹿川沿いで階段付常夜灯(右の写真)を見て、神戸(かんべ)へ。神戸は城下町にして、宿場町。見附跡を通り抜けて、古い旅館加美亭、油伊旅館の他、札の辻など。現地で歩いたのは、8.0㎞。四日市あすなろう鉄道追分駅をスタートしたのは、9時40分。鈴鹿市駅には、13時15分に到着。昼食を食べるのに適当なところがなく、駅ナカファミマでイートイン。往きは、桑名から近鉄四日市が¥300、あすなろう四日市から追分駅までが¥270、帰りは鈴鹿市から伊勢若松で乗り換えて桑名までが¥500で、合計¥1,070。この日、運賃が始めて¥1,000越え。歩数は、20,145歩。

6.令和3(2021)年7月31日:神戸宿(鈴鹿市)~白子(鈴鹿市)

2021年7月31日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(予告編)

2021年8月2日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(その1)……近鉄鈴鹿市駅をスタート、神戸別院など寺を見て、常夜燈、矢椅神社、宇気比神社あたりへ

2021年8月3日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(その2)……天白神社、正信寺、道標、弥都加伎神社へ

2021年8月5日:20210731「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第6回「鈴鹿・神戸~鈴鹿・白子」(その3)……菅原社、老農水原政次翁称功碑、北の端の地蔵堂、役行者神変大菩薩から江島若宮八幡神社にお参りし、久住屋菓舗で「おはらぎ」をゲット、青龍寺、勝速日神社を回って白子駅にゴールで「完」

8a650169 9cf53f09   この日は、鈴鹿・神戸宿から同じく鈴鹿の白子まで。具体的には、近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅を9時半頃スタート、願行寺、高田派神戸別院、常夜灯などを見て、天白神社、正信寺、弥都加伎神社(右の写真は、この神社の花手水)、北の端の地蔵堂、役行者神変大菩薩から、江島若宮八幡神社に立ち寄って、久住屋菓舗で小原木とかりんとう饅頭を土産に買い(¥1,200)、勝速日神社を経て、近鉄名古屋線白子駅に13時40分にゴール。年寄りの冷や水とならないよう、途中、何度も休憩し、水分補給をしつつ、現地では9.3㎞を歩いてきました。昼食は、駅西の商店街にある「ラーメンだいどんでん」で「冷やし塩レモン冷麺」、¥980。イタリアンみたいな不思議なラーメン。桑名から鈴鹿市までが¥500、白子から桑名も¥500で、この日の運賃合計はちょうど¥1,000。歩数は、22,426歩。

7.2021年8月22日:白子(鈴鹿市)~千里(津市河芸町)

2021年8月22日:20210822「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第7回「鈴鹿・白子~河芸・千里」(予告編)

2021年8月24日 :20210822「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第7回「鈴鹿・白子~河芸・千里」(その1)……近鉄白子駅をスタート、伊勢型紙資料館、龍源寺、高札場跡、久留真神社、道標、鈴鹿市伝統産業会館、西方寺から子安観音寺へ

2021年8月25日:20210822「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第7回「鈴鹿・白子~河芸・千里」(その2)……楳荘翁碑、村社八幡神社、幕板のある旧家、甕釜冠地蔵、本福寺、丹羽君碑を見て、近鉄千里駅へゴールにて「完」

D4d5ba24 474e3309  鈴鹿の白子から津・河芸の千里まで。近鉄白子駅を9時20分にスタート。伊勢型紙資料館、龍源寺を経て、伊勢街道に出ます。高札場跡・旧河芸郡役所跡、久留真神社、唯信寺、道標、鈴鹿市伝統産業会館、西方寺、子安観音寺(右の写真)、道標2つ、楳荘翁碑、村社八幡神社、津市河芸町に入って、甕釜冠地蔵、八葉山本福寺、丹羽君碑を見て、近鉄千里駅に13時10分頃ゴール。千里駅の前が、今日の伊勢街道の終点。駅近くの創作中華料理・昇龍で冷やし中華。税込み¥858。桑名から白子が¥500、千里から桑名が¥570で、合計¥1,070。電車で片道40分かかり、桑名からそれなりに離れると、旅気分も増してきます。歩数は、19,378歩

8.2021年8月29日:千里(津市河芸町)~一身田(津市)

2021年8月29日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(予告編)

2021年9月3日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(その1)……千里駅をスタートして、田中地蔵を経て、旧上野宿へ

2021年9月4日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(その2)……旧上野宿から高山地蔵尊、松林寺、中瀬八幡神社、痔神社を経て栗真の町へ

2021年9月5日:20210828「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第8回「津・河芸~津・一身田」(その3)逆川神社にお参りし、昼食を摂って高田本山駅にゴールで「完」

210828isemairi80_20220104103601 Img_2849c_20210829150801_20220104103601  津市河芸町千里から津市一身田平野まで。近鉄名古屋線千里駅を9時半にスタート。田中地蔵堂、最勝寺、弘法井戸(右の写真)、光勝禅寺、高山地蔵尊、松林寺・中瀬八幡神社、痔神社、善行寺、観音寺から逆川神社を経て、近鉄高田本山駅に13時25分頃到着。ゴール前に、餃子の王将三重大前店で餃子と焼きそばのランチ。¥682。桑名での最高気温は、36.5℃と暑かったものの、ビールは我慢(苦笑)。桑名から千里が¥570、高田本山から桑名が¥700で、合計1,270。この日現地で歩いたのは、8.4㎞。歩数は、19,331歩。

9.2021年9月12日:一身田(津市)~栄町(津市)

2021年9月12日:20210912「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第9回「津・一身田~津駅」(その1)……雨にも負けず、高田本山駅から巡礼道との追分、孟夏の常夜燈を経て、三重大学前へ

2021年9月13日:20210912「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第9回「津・一身田~津駅」(その2)……三重大学前から江戸橋を渡り、上浜の町を通って津駅へゴール(完)

D42086d9 B445b37d  桑名ではあまり降らなかったのですが、津では、雨も本降りとなり、「津・一身田~津新町駅」を歩く予定が、津駅までで打ち切りにしました。予告編はなしで、本編を2回に分けて書いています。電車に乗っている途中、鈴鹿市内からポツポツと降り始め、高田本山駅で降りた時点では、傘が必要(苦笑)。雨の中、高田本山駅を10時10分にスタートし、巡礼道との追分で常夜燈、名残の松、忠魂碑そして道標、孟夏の常夜燈、三重大学前を通って、江戸橋を渡り、伊勢別街道との追分で常夜灯(右の写真)と高田本山への道標、深正寺、阿部家住宅、光蓮寺、小丹(おにの)神社、鶴之宮跡碑を見て、津駅に11時40分に到着。1時間半で4㎞を歩きました。昼食は、駅ビルの津Cham2階にある美濃味匠へ。「お総菜カフェ」なのですが、「たまごわやさしい」弁当をイートイン。¥712。続いて、1階にあるドトールでコーヒータイム。駅ビル1階で「蜂蜜まん」10個入り¥600を土産に購入。桑名から高田本山も、津から桑名も¥700で、合計運賃は¥1,400。歩数は、9,778歩。この日は、四天王寺、津観音、大門商店街などを回って、津新町駅まで行く予定でしたが、それは次回。第10回は、津新町からJR紀勢線の高茶屋までを計画していたのですが、今回の残り(津駅から津新町駅)を加えると、歩く距離が9㎞近くになりますが、チャレンジします。

10.2021年9月25日:栄町(津市)~高茶屋(津市)

2021年9月25日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(予告編)……今日も雨に降られる始末

2021年9月26日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その1)……津駅をスタートし、まずは四天王寺など寺巡りをして、塔世橋へ

2021年9月27日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その2)……津の観音さん、大門商店街から浄安寺、閻魔堂、市杵島姫神社から阿漕町神明神社へ

2021年9月28日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その3)……薬師庵跡、松原寺、史跡明治天皇御小休所、香良洲道との追分、4分間待つ信号を経て成就寺

2021年9月29日:20210925「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第10回「津・栄町~津・高茶屋」(その4)……金剛寺、南昌寺から高茶屋神社を経て、高茶屋駅にゴール(完)

Db742f1f 9df4cda8  前回、雨のため、途中、津駅までで断念しましたので、この日は津駅からスタート(津駅は栄町にあります)。初馬寺、四天王寺、津観音寺(右の写真)、閻魔堂、市杵島姫神社(このあたりから、またもや雨)、阿漕町神明神社、明治天皇八幡町御小休所跡、思案橋、香良洲道との追分、4分間待つ信号、成就寺、金剛寺、南昌寺などを回って、JR紀勢本線・高茶屋駅に13時15分に到着。高茶屋駅は紀勢本線とはいえ、昼の電車は1時間に1本で、50分待ち(苦笑)。歩き旅でローカル線を利用すると、気が長くなります(微苦笑)。桑名から津が¥700、高茶屋から津のJR料金が¥200、津から桑名は近鉄で¥700、運賃合計は¥1,600。この日もまた、津駅ビル2階のチャムで昼食。信州そば処「そじ坊」で、にしんそば。税込み¥950。歩数は、22,540歩。現地で9.9㎞を歩いています。

11.2021年10月9日:高茶屋(津市)~小津(松阪市)

2021年10月9日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(予告編)

2021年10月15日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(その1)……JR高茶屋駅をスタートし、玉造院、明治天皇島貫御小休所跡、円福寺を見て、雲出川を渡って松阪へ

2021年10月16日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(その2)……松阪にて松浦武四郎誕生地、常夜燈、金剛寺を経て月本追分へ

2021年10月17日:20211009「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第11回「津・高茶屋~松阪・小津」(その3)……道標、常夜燈などを見ながらブラブラ歩いてJR六軒駅にゴールにて「完」

35c81f43 C0c99c2f  絶好のウォーキング日和でした。JR紀勢線・高茶屋駅から、雲出川を越え、いよいよ松阪市に入り、JR紀勢線・六軒駅(旧三雲町、広域合併で松阪市になっています)まで、8㎞を歩いてきました。高茶屋駅を10時にスタートし、玉造院、明治天皇島貫御小休所跡、島貫常夜灯(右の写真)を見て、雲出川を越え、旧三雲町へ。小野古江渡跡、松浦武四郎生誕地、金剛寺、月本追分、小津一里塚跡と回って、JR紀勢本線・六軒駅へ13時40分にゴール。桑名から津の近鉄が¥700、津から高茶屋へのJRが¥200、六軒から津へのJRが¥240、津から桑名への近鉄が¥700で、合計運賃は¥2,140と、とうとう¥2,000を超えました。3回連続になりますが、津駅の駅ビル・チャムで昼食。豚そば・ぎんやでつけ麺。¥850。歩数は、19,444歩。

12.2021年10月16日」:小津(松阪市)~松阪駅

2021年10月16日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(超予告編)【一部加筆修正しました(10/19)】

2021年10月20日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その1)……JR紀勢線・六軒駅を降りて、市場庄の古い町並みへ

2021年10月22日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その2)……舟木家長屋門、柳福寺、古川水神から薬師寺へ

2021年10月24日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その3)……旧小津清左衛門家、本居宣長旧宅跡、旧長谷川治郎兵衛家、三井家発祥の地へ

2021年10月25日:20211016「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第12回「松阪・小津~松阪駅」(その4)……松阪駅手前で寺めぐりで「完」

324ef739 Ce1dd975  近場を歩いている間は、半日仕事でしたが、さすがに津以遠まで行って帰ってくるとなると、1日かかります。この日は、松阪の小津にあるJR紀勢本線・六軒駅を10時5分にスタート。三度(みわたり)川を渡ったところで初瀬街道(はせかいどう)との追分、ここに道標と両宮常夜燈。市場庄の古い町並みを楽しみ、忘井、舟木家長屋門を経て、松阪の市街地に入ります。小津清左衛門家、本居宣長旧宅跡(右の写真)、旧長谷川治郎兵衛家見たあと、松阪駅近くで、岡寺山継松寺な度寺めぐり。松阪駅には、14時45分に到着。休憩はしたものの、昼食の機会を逃していました。松阪駅にあったヴィ・ド・フランス松阪店でパンをイートイン。正確な値段は失念したものの、¥600くらい。桑名唐津までの近鉄が¥700、津から六軒までのJRが¥240、帰りは松阪から桑名まで近鉄で¥960、運賃の合計は、¥1,900。歩数は、19,479歩。現地で歩いたのは8.0㎞。なお、ゴールインの前に、駅弁のあら竹本店に立ち寄って、夕食用に。「モー太郎弁当」(1個¥1,500)を娘の分と合わせて、2個ゲットしてきています。

13.2021年10月30日:松阪駅~櫛田(松阪市)

2021年10月30日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(予告編)

2021年11月2日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(その1)……松阪駅をスタート、和歌山街道との追分、龍泉寺から管相寺へ

2021年11月4日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(その2)……荒神山稲荷、信楽寺、神戸神社、庚申堂、常夜燈、地蔵尊から徳和駅へ

2021年11月5日:20211030「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第13回「松阪駅~櫛田」(その3)……万人講常夜燈、大日寺寺標、沖玉の夫婦石・禁酒の神、八柱神社、外宮への道標、浄林寺、おもん茶屋跡からゴールの櫛田駅へ(完)

16ab9221 Ea791390  松阪駅から櫛田(松阪市)まで8.4㎞を歩きました。松阪駅をスタートし、日野町交差点から伊勢街道に入りますが、そこは和歌山街道と伊勢街道の追分。続いて、愛宕山龍泉寺、管相寺、信楽寺、神戸神社、常夜燈2基、禁酒の神(沖玉の夫婦石)、浄琳寺、おもん茶屋跡と回りました。ゴールは、近鉄山田線の櫛田駅ですが、13時半を過ぎていましたので、先に、松阪市立揥水小学校の南にあった寿司栄さんで、ちらし寿司セット(¥1,100)。近鉄櫛田駅には、14時20分に到着。この日は、「従是外宮四里」という道標に出会っています(右の写真)。いよいよ伊勢も近くなってきたということ。桑名から近鉄松阪が¥960、櫛田から桑名が¥1,020で、合計¥1,980。いよいよ、近鉄の片道料金が、¥1,000を越えました。歩数は、19,638歩。

14.2021年11月6日:櫛田(松阪市)~斎宮(三重県明和町)

2021年11月6日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(予告編)

2021年11月17日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(その1)……櫛田駅をスタートし、豊養稲荷社、道標、櫛田川渡場跡を見て、櫛田橋を渡り、松阪市早馬瀬町

2021年11月19日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(その2)……壺屋池部清兵衛邸跡、六字名号から祓川を渡って斎宮歴史博物館

2021年11月20日:20211106「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第14回「櫛田~斎宮」(その3)……斎宮跡を見て回り、斎宮駅にゴール(完)

Fc202433 7449ea1d  10時20分に近鉄・櫛田駅を出てじきに櫛田川を渡り、松阪市早馬瀬町へ。大乗寺、早馬瀬神社や、梵字の六字名号碑などを見て、斎王がお祓いをして、斎宮に入ったとされる祓川に至ります。ここからは、多気郡明和町。外宮への道標で左折し、斎宮歴史博物館へ向かいます。見学したのち昼食を済ませ、斎宮跡を見学(右の写真は、斎宮跡にある1/10模型)。桑名から櫛田までの近鉄が¥1,020、斎宮から桑名までが¥1,090、合計は¥2,110。片道が1時間20分くらいかかるようになり、「電車の乗りで」があります。現地で6.7㎞を歩き、歩数は、17,015歩。

15.2021年11月27日:斎宮(三重県明和町)~明野(伊勢市)

2021年11月27日:20211127「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第15回「斎宮~明野」(予告編)

2021年11月29日:20211127「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第15回「斎宮~明野」(その1)……斎宮駅をスタート、道標・石柱をいくつか見て、竹神社、有明六地蔵、山の神、斎王参向古道標識を過ぎ、安養寺の明星水へ

2021年11月30日:20211127「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第15回「斎宮~明野」(その2)……そうめん坂、水池土器製作遺跡、轉輪寺、八柱神社、外宮への道標、徳浄上人千日祈願の塔からへんばやに立ち寄って明野駅へゴール(完

787013d7A91e0627  この日は、9時55分に斎宮駅をスタートしてすぐに伊勢街道に出て、ほぼ東に向かい、竹神社、有明六地蔵、安養寺で明星水の井戸、そうめん坂、轉輪寺、八柱神社から徳浄上人千日祈願の塔を回って、さらにへんば餅を土産に買うためにへんば屋(右の写真)に足を伸ばしました。へんば屋では、へんば餅5個入り、赤飯弁当と昆布の佃煮の3点、¥1,850を土産に購入。明野駅にゴールする前に、明野高校近くの「お好み焼き・みと」で「豚入りお好み焼き」、¥600をいただいてきました。明野駅には、13時50分にゴール。現地では8.7㎞ほどを歩きました。桑名から斎宮が¥1,090、明野から桑名が¥1,160。運賃合計は、¥2,250。急行電車と普通電車を乗り継ぎますので、片道1時間40分くらいかかります。歩数は、21,003歩。

16.2021年12月11日:明野(伊勢市)~伊勢神宮・外宮

2021年12月11日:20211211「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第16回「明野からいよいよ伊勢神宮・外宮へ」……(予告編)

2021年12月15日:20211211「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第16回「明野からいよいよ伊勢神宮・外宮へ」(その1)……明野駅をスタートし、宮川を渡り、神領域へ

2021年12月17日:20211211「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第16回「明野からいよいよ伊勢神宮・外宮へ」(その2)……茶屋町の道標、筋向橋、旧御師丸岡宗大夫邸、小西萬金丹から伊勢神宮・外宮にお参りして「完」

E27baa94 Dff9dee5 いよいよ伊勢神宮の外宮(右の写真)にお参りします。明野駅を10時にスタートし、前回立ち寄ったへんばやの前を通って庚申堂・常夜燈、紀州藩高札場跡、板田の橋跡・鳥羽藩本陣跡・高札場跡、参宮人見付の石碑を見て、宮川の桜の渡し跡へ。宮川橋に回って、宮川を越え、いよいよ伊勢の神域へ。宮川を越えないと、伊勢に来たと実感しません。茶屋の道標、筋向橋から、旧御師丸岡宗大夫邸へ立ちより。小西萬金丹の店を見て、伊勢神宮の外宮にお参りして、近鉄伊勢市駅まで。9.1㎞。今回は娘が合流。同級生K氏と3人で伊勢外宮参り。正宮の他、土宮、風宮、多賀宮、御下井社と回って、神楽殿で来年の暦をゲット(¥200)。外宮参道にあるいそべや食堂で卵入り伊勢うどん、¥570。桑名から明野が¥1,160、伊勢市から桑名までが¥1,220。土産には、播田屋で絲印煎餅(¥250)。歩数は、19,454歩。

17.2021年12月25日:宇治山田駅~伊勢神宮・内宮~五十鈴川駅

2021年12月25日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(予告編)……いよいよ念願の伊勢神宮内宮に参拝

2021年12月29日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その1)……宇治山田駅をスタート、沢村栄治像、伊能忠敬測量の地、寿厳院、備前屋跡、大林寺を経て油屋跡へ

2021年12月30日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その2)……長峰神社、麻吉旅館、寂照寺、伊勢古市参宮街道資料館から牛谷坂にある両宮常夜燈へ

2021年12月31日:20211225「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」第17回「宇治山田駅~内宮~五十鈴川駅」(その3)……猿田彦神社を経て、念願の伊勢神宮内宮に無事にお参りにて、「完」

E27baa94_2022010521130166f8b149  「東海道・伊勢街道歩いて伊勢参りツアー」も第17回にして、いよいよ伊勢神宮・内宮(右の写真)に参拝。この日は、ちょっとワープして、宇治山田駅を10時10分にスタート、南へ。岡本で伊勢街道に入り、小田橋を渡って、古市の町へと進み、寿厳院、大林寺、長峰神社を周り、麻吉旅館へ。さらに寂照寺、伊勢古市参宮街道資料館から猿田彦神社にお参りし、いよいよおはらい町へ。ここは旧伊勢街道。そして、いよいよ伊勢神宮の内宮へ。内宮には、12時40分に到着。正宮を参拝後、昼食代わりにおはらい町の高橋酒店で「神都麦酒」(¥320)と、伊勢まる天の磯揚げ天(海老マヨ棒)(¥380)をゲット。五十鈴川の畔で祝杯を挙げ、ゴールに設定した近鉄鳥羽線五十鈴川駅には14時30分にゴール。くわなからうじやまだが¥1,220、五十鈴川から桑名が¥1,300、合計¥2,520。現地で歩いたのは、9.3㎞。最終日の土産は、今まで食べたことがないものをと思って、「利休饅頭」(藤屋窓月堂)。6個入りで¥650。歩数は、21770歩。

 ちなみに、全17回の「歩いて伊勢参りツアー」において、現地で歩いた距離の合計は133.8㎞、歩数の合計は322,170歩(ただし、これには現地で歩いた分と自宅~桑名駅往復分(毎回約2,000歩を含みます。約2.2㎞))、払った電車賃の合計は¥24,500、昼食代の合計は¥13,316、土産代の合計は¥5,630でした。また、外宮で来年の暦を授与していただき、¥200で、支払った金額の総合計は¥43,646。

 なお、取り敢えず投稿しています。推敲や読み直しは、投稿時点では十分にはしていません。投稿後、加除修正を行うことがあります。

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    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)
  • 磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)

    磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)
    磯田さんの本は面白い。というのも、話のもとには古文書があるからだと思う。その古文書も磯田さん自身が、古書店などで発掘してきたものがほとんどで、それ故、内容もオリジナリティが高くなる。この本は、戦国時代から幕末あたりを中心にさまざまな古文書の内容をもとに、例えば忍者の悲惨な死に方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、赤穂浪士が吉良の首で行った奇妙な儀式などなど、興味深いエピソードを浮かび上がらせている。面白いので一気読みしてしまった。 (★★★★★)

  •  佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)

    佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)
    史跡や、寺社、町並み、城、美術工芸品等の見方がやさしく解説されている本です。「事典」となっていますが、いわゆる辞書とは違って、普通の本のスタイルです。索引が充実していますので、事典としても十分に使えます。最初の版をもっていますが、40年ぶりに改訂され、写真、図版も多く、歴史散歩の最強の味方です。 (★★★★★)

  • 日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

    日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)
    今年1年、何の因果か(などと書くとお叱りを受けること必至ですが)、住んでいるマンションの管理組合の理事長を仰せつかっています。今年は、エレベーターリニューアル工事が最大のイベントで、それは無事に済んだのですが、前理事長から8年後に迫った第3回大規模修繕に向けて、修繕積立金が不足する見込みと申し送られました。確かにかなりの金額が不足しそうで、頭を悩ませていました。マンションに住みながら、そもそも基本的な知識が不足しており、管理会社のフロントマンの方の協力を得ながらシミュレーションなどをしていました。ネットであれこれ調べてはいたものの、それで得られる知識は体系的なものではありませんでした。この本は、事例を元にマンション管理について必要な知識が得られるように書かれており、まだすべて読み終えてはいないものの、とても役に立っています。任期残り2ヶ月半となって付け焼き刃ではあるものの、次の理事会に具体的に課題を申し送ることができるよう勉強中(笑)。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)

    宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊です。前2著の内容をよりよく理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。主人公は、精神科医の六麦克彦。医局から派遣されて要鹿乃原少年院に勤務して5年。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちでした。この内容は、前の2冊のように普通の新書では書き尽くせるものではなく、物語の形を借りざるを得なかったのでしょう。ただし、普通の小説として読むのには少し苦労するかも知れません。特別支援教育が普及して、知的障害や、発達障害のある子どもへの教育や支援は、以前に比べれば改善されてはいますが、最近は、家族の養護能力が十分でなかったり、親など家族自身に支援が必要なケースもたくさんあります。こうした中には、この本で取り上げられたような結末に至ることがあっても不思議ではないという気がします。極端な事例が集められていると思われるかも知れませんが、社会全体として真剣に取り組むべき課題が突きつけられています。 (★★★★)

  • 本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)

    本田秀夫: 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち (SB新書)
    本田秀夫先生によるこのSB新書の4冊目のシリーズ。今回は、発達障害のあるお子さんの学校選び、学級選び、友達関係、学習や学力の悩み、不登校など、発達障害のあるお子さんの学校生活全般にわたって、どのような考え方に基づいてサポートしたら良いかについてまとめられています。それぞれ、親と先生とが、どのように取り組むことが基本となるか、解説されています。対策よりも予防的な工夫をコミュニケーション(要求ではなく)に基づいて行う、「学校の標準」を緩める、登校や成績を気にしすぎず、社会に出るための土台作りを考える、発達の特性には寛容になる、学びを大切にするが学力にこだわりすぎない、親と先生とが気づきを伝え合い相談、調整する、子どものモチベーションを重視するなど、具体的に書かれていて、分かりやすくなっています。発達障害のあるお子さんが小中学校で充実した学習が進められるための基本的な考え方やヒントが詰まっていますので、親御さんにも、先生方にもお勧めできます。 (★★★★★)

  • 佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?

    佐々木秀斗: 小学生博士の神社図鑑 ぼくの近くにはどんな神さまがいるの?
    サンドウィッチマン&芦田愛菜ちゃんMCの「博士ちゃん」に「三国志博士ちゃん」、「日本の神様博士ちゃん」として2回出演した佐々木秀斗君の自由研究を本にしたもの。何故これをここに取り上げたかというと、私のブログに載せた立坂神社の緑色の鳥居について、写真を提供して欲しという依頼が出版社からあったのです。私が提供した写真は、本書の162ページに「提供:猫の欠伸研究室」として載っています。ざっと読みましたが、大人でも、古事記や神社についてよく知らない方が、最初に手に取って基本的なことがらを知るには、わかりやすくて良い本だと思います。 (★★★★★)

  • 森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)

    森 博嗣: 読書の価値 (NHK出版新書)
    ネットで見つけ、新刊かと思って購入したのですが、4年前の本でした(微苦笑)。 若い頃に森博嗣さんの小説をすべて読んでいました。いつの頃からか、小説は読まず、森さんのエッセイだけを読むようになっています。「読書の極意を教える」と帯にはあります。もちろんそれについて書かれているのですが、私にはある種の知的生産の技術について著者の方法を開示していると読めます。「何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある」というのは、よく首肯できます。また、「教養とは保留できる能力をいう」というのも確かにそうだと思います。自分の問題として抱続けられ、また、考え続けられるのは、容易ではありませんから。 (★★★★★)

  • 井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)

    井川香四郎: 別子太平記 : 愛媛新居浜別子銅山物語 (文芸書)
    愛媛県新居浜市にあった別子銅山は、元禄3(1690)年、伝説の切上り長兵衛によって発見されてから、昭和48(1973)年の閉山まで、283年間にわたり、累計65万トンの銅を産出しました。これは、世界の銅の産出量の1/6にも達するといいます。巨大財閥住友の礎となっただけでなく、日本の貿易や近代化にも大きく貢献したのがこの別子銅山です。江戸時代には貨幣改鋳にも深く関わった世界屈指の鉱山を舞台に、そこに関わった人達を鮮やかに描いた、本当の意味での大河小説です。徳間時代小説文庫で読みました。  (★★★★)

  • 養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

    養老孟司, 池田清彦: 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    養老孟司先生と池田清彦先生の対談であれば、外れはありません。サブタイトルのように、「はみ出し日本論」ではありません。ど真ん中の日本論といってもよい本で、楽しみながら読めます。しかし、それは、自分のアタマできちんと考えているからこそ論じられる内容だと思います。常識や、マスコミで報道されることがらだけをフォローしていては、こういう風に考えることはできません。きちんとした理論、知識、データに基づかなければなりません。さらには、物事を捉える大きな枠組み、私の世代にとっては「パラダイム」といえるものが必要。それも、確固たるパラダイムが必要です。私にとってそれはある種の理想なのですが、なかなか難しい。しかし、まぁ、年寄りになったからこそ見えるものや、年寄りなりの知恵も働くようになるということもありますから、養老・池田の「怖いものなし」コンビを1つの目安として、言うべきこともいえるようになりたいものです。 (★★★★★)

  • 土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

    土井 善晴: 一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)
    先に同じく土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」を挙げましたが、入手したのはこちらが先。「一汁一菜でよい」というスタイルに至るまでの土井さんの修行、出会い、発見、迷いなどなどが書かれています。「家庭料理に失敗なんて、ない」、「すべては人を幸せにする料理に繋がる」というのが基本。具だくさんの味噌汁はおかずの1つになる。余裕があれば、食べたいものや、食べさせたいものをその都度調べてつくればよい。一汁一菜を入り口にして、一つ一つおかずをつくってみて、10種類ほどでもできるようになれば、それで幸せに一生やっていける。といった話があり、へぇーと感心させられました。これだけで健康に健やかに自足できるとも述べられています。一汁一菜なら、私にもできる、でしょうか?? (★★★★★)

  • 土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)

    土井善晴: 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)
    著者の土井善晴先生は、私と同世代。そして、私の世代にとってはあの土井勝さんの息子というイメージが強くあります。テレビなどにもよく出ておられ、なかなか面白い視点でものを見る人だなと思っていました。この本は,出版された当時(2016年秋)から知っていたのですが、手に取ったのはごく最近。文庫本を探していたのですがなかなか遭遇しなかったのです。「一汁一菜でよい」というのは、ご飯と具だくさんの味噌汁があればよいということです。家庭料理についての提案なのですが、実は、この本はもっと奥深いことを述べています。一言で言えば、日本文化や日本人の哲学について述べる中で、食や生活、生き方などについても論じられています。解説を書いておられる養老孟司先生は、それを「自足の思想」と表現していらっしゃいます。優しい、わかりやすい本ですが、実は奥が深い。著者の端正さもよく表れています (★★★★★)

  • 奥山 景布子: 流転の中将

    奥山 景布子: 流転の中将
    幕末の桑名藩主・松平定敬を描いた歴史小説。定敬は、実の兄で会津藩主である容保とともに徳川家のために尽くそうとしたものの、最後の将軍・徳川慶喜に振り回され、裏切られてしまいます。定敬は、それでも抗おうとしたのですが、国元の家臣たちはいち早く恭順を決め、藩主の座も追われてしまいます。朝敵といわれ、越後、箱館から上海まで流浪した定敬の波乱に満ちた人生と、秘めたる思いが生き生きと書かれています。定敬については、歴史講座で学んだり、本で読んだりしてきましたが、小説家の手にかかるとこのように立体的に、活き活きと動き出すものなのだと実感します。 (★★★★★)

  • サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)

    サトウタツヤ: 臨床心理学小史 (ちくま新書)
    たまには専門のアカデミックな本も取り上げます(微笑)。本屋でみつけ、購入。この本は、同じ著者が東大出版会から昨年刊行した「臨床心理学史」で果たせなかったことを果たそうと構想されたもの。果たせなかったのは、日本の臨床心理学史に触れることと、コンパクトな歴史記述だそうです。東大出版会の本は、読んでみたい気もしますが、¥7,000もしますし、内容もハードそうです。こうして臨床心理学の歴史を俯瞰してみますと、やはり実験心理学を抜きにしては臨床心理学も語れないといえます。私個人の考えでも、臨床心理学を学び、実践するには、実験心理学を学び、実験・調査などの方法で研究をした経験が必須です。臨床心理士、公認心理師の資格に関わり、心理学を志す人は多く、また、大学でも臨床心理学部や臨床心理学科もあります。しかし、私は、自分自身の経験からもやはり、実験心理学などの基礎心理学を抜きにして、臨床心理学は成り立たないと考えますし、学生も実験心理学を含めた基礎心理学を、少なくとも学部段階ではきちんと修得した方がよいと思います。本書を読んで、その考えはいっそう強くなりました。 (★★★★★)

  • 昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ

    昭文社 旅行ガイドブック 編集部: 三重のトリセツ
    本屋に別の本を買いに行って見つけ、即買い(微苦笑)。私の好むタイプの本です。三重県の地形や地質、歴史、文化、産業などを、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント本。地図も歴史も文化も好きなのです。地図で読み解く三重の大地、三重を駆ける充実の交通網、三重の歴史を深読み!の3部構成。2017年11月にたまたまみつけたJRさわやかウォーキング「~四日市市制120周年記念~ 家族みんなで楽しめる四日市旧港街歩き」に行って以来、JRさわやか、近鉄ハイキング、勝手にハイキングで県内や近郊のあちこちに電車で行って電車で帰るハイキング/ウォーキングをしています。それによって訪ねたあちこちのことが改めてまとめられていて、とても楽しめます。各県のバージョンが出ているようです (★★★★★)

  • 磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)

    磯田道史: 歴史とは靴である (講談社文庫)
    歴史家・磯田道史さんが、鎌倉女学院高校で行った特別授業の記録と、ビリギャルの小林さやかさんなどとの対談を収めてあります。基本的には、「歴史の見方」についての本なのですが、それに留まりません。ものの見方、考え方を説いた内容です。むしろ、ものの見方、考え方を学びたい方にお勧めしたいと思うくらいです。ちなみに、タイトルは、「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世の中を歩くためのむしろ実用品である」という意味です。これは、歴史の見方について、あまりよく理解されていないポイントと思います。講義録ですから、読みやすく、しかも大変おもしろい本です。 (★★★★★)

  • 久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)

    久住 祐一郎: 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」 (インターナショナル新書)
    この著者の前著「三河吉田藩・お国入り道中記」で読んだ、三河吉田藩(豊橋)の参勤交代の話も大変おもしろく読めましたし、江戸時代の藩邸の様子、殿様や家臣の仕事、暮らしなどに興味があったので、読んでみました。三河吉田藩に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸の大名屋敷がどのようなところであったか、江戸で働く武士の状況、江戸の藩邸で起きた事件のいろいろ、藩邸の奥向きの様子、さらには、明治維新後の藩邸から子爵邸への変化について、リアルな武士の暮らしのもろもろがまとまっていて、とても興味深く読めました。三河吉田藩は、現在の愛知県豊橋市にあり、松平伊豆守家が長く藩主を務めています。松平伊豆守家は、「知恵伊豆」の異名を持つ松平伊豆守信綱を初代とし、忍藩、川越藩、古河藩、吉田藩、浜松藩と国替えを繰り返した後、寛延2(1749)年から明治維新まで三河吉田を治めています。 (★★★★)

  • 安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)

    安藤 優一郎: 江戸の旅行の裏事情 大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ (朝日新書)
    サブタイトルに「大名・将軍・庶民 それぞれのお楽しみ」とあり、さらに、オビには「300年前は えっ!? 今よりもっと愉快な旅行天国」ともあります。ただし、旅行を心から楽しめたのは、庶民に限られていたようです。参詣者を増やしたい各地の寺社、温泉、宿泊業者が積極的に営業したからです。一方、武士や大名は、トラブルメーカーだったといいます。公用で旅行したり、参勤交代したりなのですが、宿泊料のダンピング、備品の破壊などなどトラブルをまき散らしながらの旅であったり、権威を笠に着たりで、あまり歓迎されなかったようです。江戸時代の旅のエピソード満載で、楽しめる本です。 (★★★★)

  • 藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック

    藤田 和弘, 熊谷 恵子, 熊上 崇, 星井 純子, 熊上 藤子: 心理検査のフィードバック
    この本は、WISC-ⅣやKABC-Ⅱなどの知能検査の結果(アセスメント情報)を「子どもの自立と社会参加」により役立つものにしていくには、どのように伝えたらよいか(フィードバック)についてまとめられています。過去には、保護者、学校の担任、子どもたち自身に知能検査の結果を伝えることはされていませんでした。しかし、現在では、苦戦している子どもたちが、自分のことを理解し、自分なりにも工夫して、学習や生活スキルを向上させ、将来の自立と社会参加につなげるために、知能検査の結果(アセスメント情報)を子どもたち自身にも伝えるようになってきています。私も、相談では、お子さんに直接、フィードバックを行い、子どもたち自身が自己理解を深め、意欲的、積極的に取り組めるようにしています。この本は、子どもと支援をつなぐ、支援者をつなぐという視点から、心理検査のフィードバックについて基礎から応用、事例を含んでその全体像を把握できる、優れたものとなっています。 (★★★★★)

  • 新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)

    新潮文庫: 文豪ナビ 藤沢周平 (新潮文庫)
    藤沢周平の作品案内、小説に見られる名言集、映像化された作品の出演者や、関係者による評伝などによって藤沢周平の作品についてすべてとはいいませんが、かなりが分かります。私は、藤沢周平の小説が好きで、たぶんほとんど読んだと思います。ただそれは、15~6年以上前のことで、リストアップもしていませんから、すべて読んだかどうかについては、不確か。こういう本を読むと、もう一度読もうかという気になります。この本では、娘の遠藤展子さんの「父にとっての家族」がもっとも興味深く読めました。また、藤沢周平の言葉で私が気に入っているのは、「普通が一番」です。ほかにも、「挨拶は基本」「いつも謙虚に、感謝の気持ちを忘れない」「謝るときは素直に非を認めて潔く謝る」「派手なことは嫌い、目立つことはしない」「自慢はしない」という言葉が、遠藤さんが父から言われて心に深く残っていることばだそうです。 (★★★★)

  • 千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)

    千正康裕: 官邸は今日も間違える(新潮新書)
    新型コロナのまん延にともなって、政治的な判断や、もろもろの政策は、迷走したといってもよいと思います。突然の全国一斉休校要請、いわゆるアベノマスクの配布や、閣議決定をやり直した一律給付金など、なぜああいうドタバタになるのか、国民の信頼が得られなかったというか、失ったというのか、ずっと疑問を抱いていました。著者は、元厚生官僚で、社会保障・労働分野で仕事をし、現在はコンサルティング会社を経営。この本では、最近のコロナ禍での出来事の背景を記述する中から、官僚主導から官邸主導への変化に、政治の仕組みの変化がついて行けていないからだとしています。これに関して、政治家、官僚ともに仕事のやり方を変えることが必要であるとともに、国民の側にも良い政策をつくるためには望まれることがあるといいます。 (★★★★)