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2021年7月20日 (火)

20210717「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」第5回「日永の追分~鈴鹿・神戸」(その3)……神戸の町を歩いて、鈴鹿市駅へゴール(完)

210717oiwake5  7月17日に行ってきた「東海道・伊勢街道歩いて伊勢詣りツアー」の第5回、その3です。その2では、鈴鹿市に入り、高岡町を歩いてきました。階段付常夜燈や、神戸見附跡を見て、神戸の町に入りました。「神戸」は「かんべ」と読みます。詳細なコースマップは、その5。ご覧いただいてお分かりのように、ゴールに設定した鈴鹿市駅はすぐ近くですが、ちょっと通り越して、札の辻などを見てからゴール。マップでいうと、札の辻などがある三叉路で伊勢街道は左折(東へ)。次の安倍歯科のところで街道は右折しますが、この日の伊勢街道歩きはここまで。

Img_3283c_20210719042901  旅館加美亭の先は、神戸の古くからの町。古いものがいろいろと目に入ってきます。左は、桑名の町でも見る「祭車庫」。常磐町祭車庫とありました。ここ神戸にも石取祭があります(神戸石取祭)。その歴史は明治30(1897)年頃、常盤町・北萱町・南萱町(橋北三町)が、石取祭発祥の地である桑名より祭車を譲り受け、それまで行われていた夏祭とあわせ、祭車を曳き石取祭へと変遷したものと伝えられています。神館飯野高市本多神社(神戸宗社;鈴鹿市神戸2丁目)のお祭りとして挙行されます。ちなみに、この神舘飯野高市本多神社は、倭姫命ゆかりの神社で、ご巡幸の折、この地にしばらく滞在されたといいます。それが、「神舘」という名前に残っているのでしょう。

Img_3286c_20210719042901  その先で、古い看板や、昔のクーラーの室外機を見つけました。ペプシコーラやコカコーラの看板があります。「セーフガード」の広告看板には、「ひと息に、ヘルシー」と書かれていますし、「あゝ 未知の味。」とあるのは、100円販売機でお馴染み、チェリオのスウィーティー。室外機、これはまだエアコンではなく、クーラー(要するに冷やす専用)のものと思います。

Img_3289c_20210719042901 Img_3292c_20210719042901  さらに、軒先の瓦屋根。しかも、粘土瓦を使い、土葺がされています。昔は、これが普通だったのですが、今となっては珍しい。瓦屋根はずいぶん減ってしまいましたし、今、屋根を瓦で葺くとしても、防水シートを敷いて、薄くて軽い瓦を載せます。また、ガルバリウム鋼板を使った金属製の屋根もあります。右は乳母車。今でも保育園での散歩に子どもたちが乗っているところを見かけますが、一般的には見なくなりました。

Img_3299c_20210719053201  近鉄鈴鹿線の踏切を越えたところに「ナショナル」の看板。今はPanasonicブランドになっていますが、その昔は松下電器/松下電工でした。

Img_3303c_20210717171301 Img_3307c  ナショナルの看板があったところの手前、7.5㎞地点で近鉄鈴鹿線を越えています。その先に大橋。神戸小学校のすぐ東で、六郷川という小さい川を渡る橋です。このあたりは、かつては神戸藩士の水練場であったといいます。今では、こんなところで泳げたのか、という気がするくらいです。しかし、これは現代のわれわれの感想に過ぎません。ここはまた、蛍の名所でもあったそうです。

Img_3325c_20210717171301  大橋から200m、札の辻が見えてきます。江戸時代には、高札場があったところ。油伊(あぶい)旅館がありますが、その手前に里程標と道路元標があります。

Img_3334c_20210717171301 Img_3338c_20210719061201  里程標には、「大正三年拾壱月 三重縣」、「日永村へ 壱里貳拾町拾六間  白子町へ 壱里貳拾貳町四拾四間  神戸町」、「距 津市元標五里参拾四町拾七間」、「距 三重縣桑名郡長島村大字押付管轄境七里参拾壱町五拾間」とあります。また、里程標の手前にあるのが、「神戸町道路元標」で、大正3(1914)年の建立。

Img_3354c_20210717185801  油伊旅館も営業しています。築150年。素泊まりは¥4,000~だそうです。3年前に内装と水回りのリフォームを終えているといいます。先ほどの加美亭といい、この油伊旅館といい、こういうところに一度は泊まってみたいものです。

Img_3351c_20210719061301 Img_3348c_20210719061301  油伊旅館にも、いろいろ昔のものが残っていました。「松竹 東宝○○」「上映中」「次週上映」という文字が読めます。昔の映画館の看板がかかったのだと思います。

Img_3370c_20210719061601  軒下を見上げると、電線。実家の昔の家でも、こういう風に配線してありました。プラスとマイナスと別々の電線がこのように平行に、碍子を使って走っていたのです。

Img_3386c_20210717171301  この日の伊勢街道歩きは、油伊旅館の東の三叉路まで。伊勢街道は、マップで安倍歯科とあるところで右折して南に向かいます。ゴールに設定した近鉄鈴鹿線鈴鹿市駅に向かいます。と書きましたが、実は、昼食を摂るところを探して、若干ウロウロしました(苦笑)。予め調べて行ったものの、行列ができていたり、店に入ったものの店の方がいなかったり(^_^)。近鉄ハイキングで来たときに入った喫茶店は、営業していませんでした(休業や閉店ではなさそうでしたが)。ウロウロした挙げ句、結局、駅横ファミマで軽食をゲットし、イートイン(神戸見附跡で休憩したときに、おやつをかなり食べたのです……爆)。一応、近鉄鈴鹿市駅には13時15分頃到着。30分の休憩を含め、3時間35分ほどで8.0㎞を歩いてきました。

Img_3383c_20210717171301 Img_3397c_20210717171301  電車は、13時38分発の伊勢若松行きに乗車。伊勢若松に13時42分着。ここで名古屋線の急行に乗り換え。名古屋行き急行は、13時55分。待ち時間がそれなりにありますが、まあ遊びに来ていますから、気になりません。桑名駅には、14時22分に到着。¥500。左の写真は鈴鹿市駅の改札、右は乗り換えた伊勢若松駅のホーム。

Img_3411c_20210717171301  この日の歩数。スマホのALKOOのデータでは、20,145歩。20,000歩越えは久しぶり。よく歩きました。あすなろう追分駅から近鉄鈴鹿市駅までが8.0㎞、自宅から桑名駅往復が2.2㎞。合計10.2㎞を歩いたという次第。暑くなって大丈夫かとちょっと心配しましたが、日頃の修行の成果はあるようです。

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