カワセミ、新年初登場……桑名市博物館で新春企画展「おひなさまと雛道具―新春の華やぎ―」、「寫眞館・笛橋堂 レンズ越しの桑名」を見る【魚之棚の場所について付記しました(1/12)】
日照がほとんどなく、体感的には寒い日が続いています。今朝は、-0.4℃。それも7時22分に記録。最高気温は5.4℃でした。ベランダのメダカの水槽には氷はありませんでしたが、九華公園の堀には今日も氷が張っていました。それにはめげず、今日も7時40分から散歩開始。風は強くはありませんでしたので、寒くてたまらないということはありません。いつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園から今日は、桑名市博物館に立ち寄って展覧会を鑑賞。京町、寺町を通って11時前に帰宅。5.4㎞。
今日は、遅れてお年玉をもらった気分(笑)。九華公園で、久しぶりにカワセミ嬢を見られたのです。実は、気づかず、何気なく堀に近づいてしまったのですが、足元近くから飛んだのがカワセミだったのです。鎮国守国神社の社務所裏あたりを移動しつつ、ときどきダイビングするのが見えました。
さて、話を戻して、諸戸氏庭園、今日も静かです。ヒヨドリはほとんどいません。カワラヒワの声が少し聞こえるだけ。住吉水門の内側に、住吉キ
ンクロウズが8羽、オオバンが2羽。揖斐川は、今日は赤須賀漁港の出漁日であちこちに漁船がいて、水鳥はまったくいません。シラウオ漁が1月5日に解禁されたのですが、まだ、漁をしているところは見ていません。
途中、ほとんど鳥影を見ないまま三の丸公園。ようやくヒヨドリを見かけました。広い公園なのに、数は多くはありません。3羽ほど。皆、地上に降りてきています。が、食べるものはなかなかないようです。九華公園では、今日も堀の水を飲んでいるヒヨドリを数羽見かけました。
九華公園には8時頃到着。カワセミを見たあと、ゴイサギをチェック。今日は、6羽。ホシゴイは見えませ
ん。もともと夜行性ですし、この寒さで、皆、保温体勢でお休み中。アオサギとは違って、声をかけても顔は上げてくれません(苦笑)。
カモ。堀が凍っていて、九華橋近くにはまったくいません。二の丸堀にた
いてい集まっているのですが、今日はそこには14羽しかいません。一瞬、ガーン!! いなくなったのか? と思ったのですが、二の丸堀の西側には氷が張っていたためのようで、吉之丸堀の東側エリアに40羽以上がいました。
という次第で、カモは合計64羽。ハシビロガモはオス9羽、メス6羽。オスは、羽毛が男らしくなってきました。そして、ホ
シハジロのオスが、今日は4羽もいたのです。その代わりなのか、ヒドリガモは見当たらず。他はキンクロハジロ。ユリカモメは、わずかに5羽ほど。寒いせいか、餌をやりに来る人は皆無。
管理事務所近くで、オスのジョウビタキが登場(左の写真)。奥平屋敷跡では、ヤマガラ、
シジュウカラ、メジロが来たものの、高い松の木の上の方にいて、なかなか下の方には来ず。写真を撮ったものの、遠くて、暗くてダメ写真を量産。右は、ヤマガラの証拠写真。
奥平屋敷跡では、ジョウビタキのオスもやってきました。しばらく割と近いところを移動していたので、楽しませてもらいました。
鎮国守国神社にお参りし、社務所の裏も再チェックし、再び本丸跡へ。ここで、ヤマガラと、ジョウビタキ
のオス。今日のジョウビタキのオスたち、皆、「ジョビボール」になっています。われわれも暖かくしたいもの。
外周遊歩道では、メジロに出遭った後、ハクセキレイ。いつも地上にいる
気がしますが、ソメイヨシノの枝にやって来ました。貝塚公園に着いたのは、9時45分。いつもよりかなり遅く、静かでした。どこでウロウロしていたのか? メジロ、ヒヨドリがいたほか、シロハラも。ただし、ご覧のように証拠写真(苦笑)。内堀公園には何もおらず。
桑名市博物館。新春企画展「おひなさまと雛道具―新春の華やぎ―」が1月9日から2月14日まで開催されています。お雛様や
雛道具にも興味はあるのですが、今回もっとも興味があったのは、2階展示室で併催されている「寫眞館・笛橋堂(てっきょうどう) レンズ越しの桑名」という展示。笛橋堂は、写真師・納屋才兵衛が、明治12年(1879)に桑名・魚之棚で開いた写真館。桑名で初の写真館だそうです。変わった名前の写真館ですが、店の前に笛川という小川が流れ、石の橋がかかっていたことに因むといいます。納屋は、後に東京に出て、写真館・春光堂を根岸にて開業。正岡子規の晩年の姿を撮影した人物としても知られています。納屋の撮った写真が展示されており、その中に、現在の諸戸氏庭園(山田氏庭園)の写真もあり、興味深く見てきました。2階展示室では、「収蔵刀剣展Ⅲ」も行われていて、刀剣7振が展示されています。担当者のおススメは《太刀 無銘(伝千手院)》だそうです。素人の私がざっと見た中では、やはり村正に目が行ってしまいます(短刀)。ポスターは、博物館のサイトからお借りしました。
博物館の展覧会では、毎回、ロビーに「写真撮影可」のものが1点、展示されています。今回は、「脇指 銘 桑名住国吉(くわなじゅうくによし)」。説明によれば、「身幅が補足大切先という少し変わった姿の脇指」とありました。国吉は、幕末期の桑名の刀工とされますが、作例は少ないといい、今後の研究が必要だそうです。
余談。遠隔授業第11回の課題のチェックは、何とか終了。どのような課題を課すか、どのくらい説明をした上で回答を求めるかなどなど、けっこう難しいところです。
【付記(1/12)】 笛橋堂の場所について、確認しました。「魚之棚」というのは、現在の南魚町のようです。左の画像は、「目でみる桑名の江戸時代(桑名市教育委員会・桑名市立文化美術館、昭和58(1983)年発行)」に掲載されている「元禄年間桑名街区復元図(pp.10~11)」。緑丸をつけたところが、「魚之棚」です。元禄年間は、1688~1704年ですから相当古いのですが、江戸時代を通して大きな変化はなかっただろうと思います。実際、「久波奈名所図会(享和2(1802)年頃の成立)」にも「魚町 油町の西町なり 南魚町といふ 又 魚の棚ともいふ」とあります(「影印校注 久波奈名所図会(久波奈古典籍刊行会、昭和52(1977)年))」、中巻、p.64)。「久波奈名所図会」にはさらに、「当町肴屋多し故に町名とす 魚店には四時とともに魚鰕夥敷ありて 絶る事なし 当所海浜の漁猟のみならず 紀州熊野浦・志州 鳥羽浦・南勢其外尾州・三州・近国の嶋々より運送し来て 肴の市は毎朝ゝ賑なり 依て当所より濃州・江州・越前・北国等の国々へ歩荷を仕立て運送す 冬分には白魚・蛤雁・鴨の類京都・大阪へも日々送り登あり しかし 当町の所属にあらす」と続きます。
さらに、「桑名市史 本編」の「第4編 近世封建時代」の「第10章 城下町桑名の形成」にも言及があります(p.230)。「南魚町 俗称魚之棚 南北一条の街区、南は京町、北は桑名神社の西裏にて田町に、東は油町に接し、西は溝渠を限って今一色の寺町に界する。古来、魚菜の市場あり。西側に小路二条あり、旧藩士宅二区あり。(中略)当町は西側ことごとく魚肆にて、伊勢海は勿論、紀州熊野浦、志州鳥羽浦、南西から尾張三河地方の島々より漁獲物入荷して、毎朝市が賑やかに開かれ、又江濃北陸地方へ出荷し、陶器には白魚蛤雁鴨の類いが京阪地方へも日々需給した」とあります(久波奈名所図会の記述に依拠しています)。以上から、魚之棚は、南魚町で間違いないと考えられます。それにしても、江戸時代、魚之棚は賑やかなところだったようです。ちなみに、Googleで「江戸時代 魚之棚」で検索しますと、あちこちの城下町などで、魚屋が集まったところの名称として「魚の棚」が用いられていたことが伺えます。
こちらの画像は、キョリ測を使った現代の地図。赤丸をつけたところが、南魚町。寺町商店街の東に位置しています。私も散歩でときどき通ります。「魚の棚」、地元の人たちは「うおんたな」というようです。
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ひらいさん、こんばんは。
新春、初カワセミでした。
おっしゃるように、いそうでいない鳥です。
九華公園内よりも、柿安コミュニティパーク西の堀端でよく見かけるという話もあります。
ハクセキレイも、珍しいところにいました。
おっしゃるようにテケテケというか、トコトコというか歩いているイメージですが、ごくたまに樹上にいます。
ジョウビタキはよく見るのですが、このところはオスばかり。
メスはどこに? と思います。
投稿: mamekichi | 2021年1月11日 (月) 18時52分
mamekichiさん、こんばんは!
ちょっと遅めですが、お年玉のカワセミですね、どこにでも居そうで居ない野鳥なので、見かけるとやはり嬉しいですね。
ハクセキレイが木の上に居るのは珍しいですね、いつも自分の前を走っているイメージです、ハクセキレイは、テケテケ走るイメージですが、時々ピョンピョン飛んでるのも見かけますが、何なんでしょう。
ジョウビタキも結構来ているようですね、こちらでは全く見かけなくなってしまいました。
投稿: ひらい | 2021年1月11日 (月) 18時36分