お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2024年3月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2019年1月以降の記事を残し、2018年12月以前の記事は削除しました(2019年1月1日から2024年3月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2021年1月 6日 (水)

2020JRさわやかウォーキング・近鉄ハイキング・勝手にハイキングの記録

 令和2(2020)年のJRさわやかウォーキング、近鉄ハイキングおよび勝手にハイキングなどの記録です。令和2年は、新型コロナウィルス感染症に翻弄され、JRさわやかウォーキングと近鉄ハイキングは2月下旬から10月まで中止されました。11月から再開されたものの、近鉄ハイキングはあちこちでの企画はなく、常設コースのみの開催(一部でアプリを利用できるようになりましたが)。JRさわやかウォーキングも回数は少なく、遠くに行くのが憚られる感じで、再開後は、11月に1回参加したのみ。この間、市内の旧街道を中心に勝手にハイキングを企画し、一人であるいは友人と歩きました。この記事は、それらの記録です。それぞれのハイキング・ウォーキングの主な立ち寄り箇所、スタート~ゴール時刻、現地で歩いた距離、かかった費用が併記してあります。

    1. 2020/01/11 JRさわやかウォーキング「あいち・なごや生物多様性EXPOと宮の渡し跡から熱田神宮」 名鉄ハイキングとの共催、JR笠寺駅をスタートし、松重閘門、名古屋国際会議場(あいち・なごや生物多様性EXPO)、白鳥庭園、白鳥公園、宮の渡し跡、秋葉山円通寺、熱田神宮を経て、名鉄神宮前駅がゴール。9時33分~13時13分、8.4㎞、¥1,300
    2. 2020/01/12 近鉄ハイキング「高田本山専修寺『お七夜』と寺内町散策へ」 近鉄江戸橋駅をスタートし、勝久寺、魚歳食品(はんぺいの試食あり)、石積神社、窪田の常夜燈、高田本山専修寺(「お七夜」が行われていました)、一身田寺内町の館、おぼろタオル、江戸橋駅がゴール。9時25分~13時15分、11.2㎞、¥1,400、お昼は、専修寺でお非時をいただきました
    3. 2020/01/26 近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 細川酒造の銘酒『上げ馬』と多度大社・追儺祭」 同級生K氏の近鉄ハイキングデビュー(酒蔵みてある記が魅力の様子)。養老鉄道多度駅をスタートし、鯉料理の大黒屋、多度大社、細川酒造へ。試飲ののち、即売会でワンカップと焼き蛤を入手し、小宴会で満足。岩や姫から三重交通の臨時バスで多度駅へ、ゴール。9時50分~13時40分、6.3㎞、養老鉄道が¥620、バスが¥350。細川酒造では、お楽しみ抽選会で「純米酒 上げ馬720ml」が当たりました。ワンカップ、つまみで¥1,000、2時間も滞在(微笑)。岩や姫で軽い昼食(焼きそば、¥350)
    4. 2020/02/01 JRさわやかウォーキング「加納城下町と節分の巨大赤鬼が立ち並ぶ中山道をぶらり散策」 JR岐阜駅南口から清水緑地、加納城跡、玉性院、加納天満宮、芝生広場で丸窓電車を見て、岐阜駅北口にゴール。9時35分~11時25分、5.7㎞、¥1,640。昼食は、岐阜駅ビルのASTY岐阜にある「赤い鳥」という焼き肉店で「鶏(けい)ちゃん炒めランチ」(税別¥800)
    5. 2020/02/02 JRさわやかウォーキング「~新春キャンペーン~令和2年2月2日に、津の真ん中ウォーク 藤堂高虎ゆかりの地と日本三観音『津観音寺』を訪ねて」 チラシに「ツゥ、ツゥ、ツゥの日にツゥの真ん中ウォーク」とありました。JR津駅東口をスタートし、津偕楽公園、比佐豆知(ひさずち)神社、お城公園(津城跡)、高山(こうざん)神社、観音橋、大門商店街、津観音寺、四天王寺を経て津駅がゴール。9時35分~12時40分、9.7㎞、JRさわやかウォーキングなのに、往復とも近鉄利用で¥1,400。昼食は、津駅ビルのChum2階にある「美濃味匠」で「きまぐれ総菜弁当(¥648)」。イートインすると、味噌汁がサービスでつくのがありがたい
    6. 2020/02/08 近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒『鈿女』伊藤酒造と智積養水をたずねて」 近鉄高角駅をスタート、一生吹山(いっしょうぶきやま:標高109m)を上り、毘沙門天に参拝。大師堂、椿岸神社、智積養水、西勝寺から伊藤酒造へ。ゴールは近鉄桜駅。酒蔵見学、試飲のあと、同級生K氏と現地にて小宴会(熱燗一合(¥300)と、おつまみセット(酒粕入り特製チヂミと枝豆;¥250))。9時55分~12時20分、4.3㎞、¥860
    7. 2020/02/09 近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 早川酒造部『天一』」 連日の酒蔵みてある記(微笑)。近鉄伊勢朝日駅をスタートし、旧東海道を少し歩いて、朝日町歴史博物館、若松園(和菓子屋)、川越町に入り、朝明川沿いを歩いて早川酒造部で酒蔵見学、高松八幡神社、山武食品を経て、近鉄川越富洲原駅がゴール。9時25分~12時15分、8.2㎞、¥470。早川酒造部では、「しぼりたて 本醸造 蔵出し生原酒」と「純米酒 天一」の2種類を試飲。さらに、「純米酒天一」のワンカップ(¥200)と山武食品が出店している店で焼きたて鯛蒲(¥300)で一人宴会。その後、高松八幡社でも御神酒として「天一」をいただきました
    8. 2020/03/01 勝手に養老鉄道ハイキング「桑名の美濃街道を歩く(川口町~下深谷)」 新型コロナウィルスで、鉄道会社のハイキング/ウォーキングも軒並み中止となってしまい、「勝手にハイキング」を企画。まずは、美濃街道を多度まで、2回に分けて歩くことに。桑名市川口町の歌行燈本店脇にある東海道と美濃街道の追分をスタート、三崎通、堤原を経て北へ(福島縄手)、上之輪、汰上(ゆりあげ)を通って深谷まで。深谷で南楽寺、角の地蔵、深江神社、雨尾山味光院飛鳥(ひちょう)寺を回り、養老鉄道下深谷駅がゴール。8時35分~11時10分、7.5㎞、¥260
    9. 2020/03/06 勝手に養老鉄道ハイキング「桑名の美濃街道を歩く(下深谷~多度)」 播磨駅から養老鉄道に乗り下深谷駅へ。そこから、法光寺、三砂川、森大明神社、明光寺、大淀の松跡、徳蓮寺、延柳寺、野志里(のじり)神社、肱江川を渡り、船着社、尾津神社(戸津)、尾津神社(小山)を経て、養老鉄道多度駅がゴール。多度の町の中で迷い、旧戸津村の庄屋屋敷・長屋門を見られず(美濃街道ウォーキングマップにミスがあったためと判明)。8時55分~11時30分、7.9㎞、¥520
    10. 2020/03/15 勝手に三岐鉄道ハイキング「桑名の員弁街道を歩く(三ツ矢橋から三岐鉄道北勢線・星川駅)」 「勝手にハイキング」企画の第2弾。「桑名の員弁街道を歩く」に出かけてきました。員弁街道(濃州道)は、桑名市の三ツ矢橋町から、東員町鳥取、いなべ市員弁町笠田、いなべ市北勢町阿下喜、いなべ市藤原町川合などを通り、いなべ市藤原町山口で巡見道と合流して濃州(今の岐阜県)へ向かう街道。近鉄益生駅に集合し、有王塚・俊寬塚を見たあと、員弁街道起点の三ツ矢橋交差点へ。馬道辺りで善龍寺、走井山勧学寺、玉三(たまみつ)稲荷神社、いくつかの地蔵堂、額田神社標柱を見て、員弁川の堤防から星川駅にゴール。9時~11時25分。6.6㎞、¥400。昼食は、昨年7月に閉館した桑栄メイトのエベレストでカレーランチ、¥700
    11. 2020/03/29 勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング「桑名の員弁街道を歩く(星川~東員)」 三岐鉄道北勢線星川駅をスタートし、星川城跡、星川神社、安渡寺、森忠名神明神社、天皇八幡神社、クロガネモチの木(市天然記念物)、大日堂と地蔵堂、弁天橋、穴太徳(あのうとく)の碑、延命地蔵堂、そりみ坂の句碑、鳥取塚と珪化木の碑を経て、三岐鉄道北勢線東員駅にゴールするのですが、その直前、カフェレスト・ラフィーネで昼食。オムライス・ランチセット(¥980)。10時55分~13時40分(朝方、雨模様でスタートを遅らせました)、8.4㎞、¥580
    12. 2020/04/03 勝手に養老鉄道ハイキング「専通寺のしだれ桜と羽根谷だんだん公園(養老鉄道・駒野駅)」 散歩友達の勧めで海津市にある専通寺のしだれ桜と、羽根谷だんだん公園の桜などを見てきました。養老鉄道駒野駅がスタート&ゴール(往きは播磨駅から乗車、帰りは桑名駅まで)。駅のすぐそばに市神神社、ナイガイテキスタイルの工場脇から薩摩カイコウズ街道と国道258号線を渡り、専通寺へ。しだれ桜を見たのち、羽根谷だんだん公園。ソメイヨシノの見応えある桜並木を眺め、上流にあるさぼう遊学館方面へ。ヨハネスデレーケが指導してつくったという「巨石積み堰堤(砂防ダム)」を見て駒野駅に戻りました。9時20分~11時35分、5.7㎞+α、¥940
    13. 2020/04/11 勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング「員弁街道を歩く(東員~楚原)」 員弁街道ハイキングの第3弾。三岐鉄道北勢線東員駅をスタートし、チリン坂・律師智傳之碑を見て、員弁街道に入り、大谷神社、大泉駅に併設された「うりぼう(農産物直売所)」、大谷神社(通称長宮)、神明社、石仏墓地(美濃国守護・土岐大膳太夫父子の墓)、ヨシヅヤ員弁店のスガキヤで昼食。「直火焼き塩豚カルビ丼・サラダセット(¥350)」。その後、ねじり橋・めがね橋を見て、楚原駅にゴール。9時10分~13時45分、11.3㎞、¥770
    14. 2020/05/01 「ご近所神社めぐりその1その2」 目先を変えて気分も変えようと、「ご近所神社めぐり」と銘打って歩きました。国道1号線沿い、市役所から南あたりにある立坂神社、神舘神社、八重垣神社、若宮町から大福を回って、旧東海道にある一目連神社、本願寺跡・梅花仏鏡塔、天武天皇社、伝馬公園、金刀比羅社と巡ってきました。8時20分~11時10分、6.9㎞、全コース徒歩のため¥0
    15. 2020/08/17 「村正史跡めぐりスタンプラリー」 桑名宗社の「宝刀村正特別公開」に合わせて、8月13日から31日まで「村正史跡めぐりスタンプラリー」が企画されていました。うちわ型スタンプラリー台紙を持って、市内8か所の村正にゆかりあるチェックポイントを回り、コンプリートしたら村正の鐔(つば)の形をした記念ピンバッジがもらえるのです。桑名宗社に集合し、京町交差点、走井山勧学寺へ。ここで最初のスタンプを押し、ゴールに向かいます。和菓子屋さん・玉川軒、旧東海道を通って天武天皇社、寺町近くの仏眼院、我が家近くの浄土寺、七里の渡し跡と歩き、最終ポイントの柿安コミュニティパーク入り口にある本多忠勝像を経て、桑名宗社にゴール。9時過ぎ~12時、7.9㎞。全コース徒歩にて、¥0。39.2℃という猛暑のもと、玉川軒で葛アイス(¥200)を食べ、あちこちで休憩し、水分補給
    16. 2020/10/03 勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング「員弁街道を歩く(楚原~阿下喜)」 雨で予定が狂ったり、猛暑を避けたりして、前回からずいぶん日にちが経ちましたが、員弁街道ハイキングの第4弾。楚原駅をスタートし、いきなり寄り道(楚原神社、天白神社、真養寺)ののち、1㎞あまり歩いて、員弁街道(濃州道)に戻り、瑞龍院観音堂、寝覚めの橋、文治の墓から大聖不動。山田橋あたりまでは員弁街道を辿っていきましたが、旧・員弁街道はここから現在の員弁街道(県道5号線)の方へ回るため、別ルートへ。久保院・麻績塚古墳・戦没者紀念碑に立ち寄り、麻生田(おうだ)で旧・員弁街道に戻り、いなべ市北勢町阿下喜へ。阿下喜では、大西神社の御旅所、献燈籠を見て、巡見道(枝道)との分岐点まで。昼食を摂るのに、ちょっと歩いて「カドヤ食堂」にてカツ丼(¥700)。その後、阿下喜駅まで下ってゴール。途中、萬笑院にも立ち寄ろうと思ったものの、ちょっと行き過ぎてしまい、断念。9時10分~13時28分、約9㎞、¥940。
    17. 2020/10/07 「桑名城惣構ツアー」 ネットで知り合った方のご依頼で桑名城の惣構を案内。夏に何度か下調べをしました。惣構(そうがまえ)とは、城や砦の外郭、またはその囲まれた内部をいいます。今回は、惣堀を一周。ご一行4名の方とは、柿安コミュニティパークにある本多忠勝銅像で待ち合わせ。九華公園(桑名城址)、中橋から歴史を語る公園あたりの桑名城城壁、春日神社の青銅鳥居、志るべ石、貝塚公園を経てはまぐりプラザへ。ここで昼食(焼きはまぐり定食(¥2,000)をご馳走になりました)、赤須賀漁港のところから、東野神社、桑名税務署北、日進小学校南、伝馬公園、掛樋・一色町・鍛冶町辺りの遊歩道、吉津屋見附跡から東海道を京町見附跡(京町公園)へ。一部、寺町商店街を通って、桑名別院本統寺で芭蕉の句碑を見て、本多忠勝の菩提寺である浄土寺へ。その後、拙宅前の住吉入江まで。ご一行は、このあと六華苑をご覧になって、揖斐川沿いを歩いて、七里の渡し跡、蟠龍櫓から本多忠勝銅像に戻られました。「ブラタモリ」みたいでおもしろいといっていただいたので、素人ツアコンとしては一安心
    18. 2020/10/31 勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング「員弁街道を歩く(山口~阿下喜)」 員弁街道ハイキングの最終回。これまでの続きからすると、三岐鉄道北勢線阿下喜駅から員弁街道の終点(巡見街道との合流点)まで歩くのですが、そうすると、帰りに困ります。それ故、阿下喜駅からいなべ市藤原町山口の巡見街道と員弁街道が合流する辺りまでタクシーで行き、阿下喜駅に戻るコース。合流点近くの常夜燈までタクシー(¥2,990)。本郷社、円琳寺、猪名部神社、徳円寺、川合神社、春日神社、うどん釜田で土曜限定ランチ(天ぷらランチ、¥980)、大西神社と回り、阿下喜駅にゴール。10時35分~15時、8.9㎞、三岐鉄道¥1,020、タクシー割り勘¥1,000
    19. 2020/11/08 JRさわやかウォーキング「蟹江町を散策。寺社・史跡巡り」 JR蟹江駅をスタートし、蟹江城跡、蟹江神明社、甘強酒造(残念ながら試飲軽く1杯のみ)、銭洗尾張弁財天富吉神社、まちなか交流センター「楽人」、尾張温泉かにえ病院のところにある「足湯かにえの郷」、観光交流センター「祭人」、富吉建速神社・八剣社と蟹江山龍照院、ゴールは蟹江駅そばにある「はつらつ公園」。昼食は、蟹蟹フェアでゲットした魚屋バーガーの「蟹コロバーガー(蟹みそ入り、¥600」をはつらつ公園にて。9時30分~11時55分、8.5㎞、¥480
    20. 2020/12/19 「桑名の八風街道を行く(東金井から能部へ)」 JRさわやかウォーキングや近鉄ハイキングの代わりに市内の旧街道を歩こうと考えました。美濃街道、員弁街道に続いて、この八風(はっぷう)街道。本来の八風街道は、四日市市富田一色を起点として東海道と交差し、大矢知、平津(へいづ)を経て菰野町田光(たびか)で巡見道と合流、八風峠を越える道です。桑名では、町屋川右岸の街道を八風街道を呼びます(くわな史跡めぐり)。町屋川右岸の道が田光付近で四日市からの八風道と交わるからとも、桑名の道が、昔は八風道と呼ばれていたからと、諸説があります。桑名の八風街道は、桑名市東金井(ひがしかない)から志知(しち)まで約7㎞、その先は東員町に入ります。志知から先はルートがよく分かりません。この日は、三交バスで桑名駅前から日の出橋行きに乗車、城南口で降りて1㎞ほど歩き、東金井の八風街道起点へ。春日神社、徳元寺廃寺、御講堂、薬師堂、須賀神社を回り、桑部城跡を眺め、桑部の町で教専寺、善徳寺、長谷(ながたに)神社。能部(のんべ)神社にも行く予定が、帰りのバスの時間の都合で、八風バス能部バス停がゴール。9時40分~12時20分、7.0㎞、¥550。昼食は、桑名駅前に戻ってサンファーレ1階にある貝侍で「伊勢津唐揚げ定食(¥780)」

 以上、20回が令和2(2020)年のハイキングのすべて。前半の方が良く出かけていました。去年は、短大の非常勤の授業が、新型コロナウィルス感染症のため、開講が6月24日と遅れ、また、すべて遠隔授業となりました。その方針が定まった6月初旬からはその準備、後処理などに追われていました。また、去年の夏も猛暑でした。今年もまだまだ新型コロナウィルス感染症の収束は難しいでしょう。JRさわやかウォーキング、近鉄ハイキングなどどうなるでしょうか。

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  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)

    宮口 幸治: 境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書)
    「境界知能」という言葉は、専門家はよく知っていると思いますが、一般のご父兄や、小中学校の先生方にはあまりなじみがないかも知れません。IQという指標でいえば、多くの場合70以上85未満の子どもたちがこれに該当する可能性があります。一見したところでは普通の子どもたちと変わりはなく、なかなか気づかれません。しかし、理論的には約14%の子どもたちが含まれますから、本の帯にあるように「日本人の7人に1人」となります。平均と知的障害のはざまにあり、気づかれにくいものの、授業について行けなかったり、友だちと上手くつきあえなかったり、感情のコントロールが苦手であったりして、当事者の子どもたちは苦戦し、辛い思いをしています。発達障害はよく知られるようになりましたが、境界知能の子どもたちにもしっかり目を向け、必要な支援を提供することは喫緊の課題といえます。この本では、境界知能とはどのような状態なのか、教科学習の前に認知機能を向上することの重要性、子どもの可能性をいかに伸ばしたら良いかについて具体的に、分かりやすく解説されています。 (★★★★)

  • 関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)

    関裕二: スサノヲの正体(新潮新書)
    タイトルに惹かれて手に入れたものの、序章の記述が私にとっては退屈でしばらく放っておいたり、読み直そうと思ってくじけたりしていました。しかし、そこを乗り越えるとこの本はとても面白くなり、ほとんど一気読みしました。スサノヲ(素戔嗚尊)の正体を探るプロセスでアマテラス(天照大神)の謎も明らかにされて行き、それもとても興味深いものがあるのです。アマテラスは皇祖神とされますが、実在の初代王と言われる崇神天皇はアマテラスを伊勢に追いやっています。また、伊勢神宮を整備した持統天皇だけは伊勢に参ったものの、それ以降明治になるまで、1,000年以上も歴代天皇は伊勢神宮を訪れていません。明治天皇が東京に遷御したあと武蔵国の鎮守勅祭の社に定めたのは、スサノヲの祀られる氷川神社(現さいたま市)です。明治天皇は氷川神社を訪れた翌年に、伊勢神宮を訪れています。そもそも伊勢にいる神はアマテラスなのかという疑問にも立ち向かっている、古代史や神に関心がある方にはお勧め。 (★★★★★)

  • 安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)

    安藤 優一郎: 大名屋敷「謎」の生活 (PHP文庫)
    時代小説をよく読みます。捕物帖、市井の人たちの生活、侍の物語、大名の話などいろいろとあります。庶民の生活については、これまでもいろいろな本でかなり知っていますが、大名の生活については分からないところの方が多いと思っていました。タイトルに惹かれて買ったのですが、大名やその家族の生活が詳しく書かれているのではなく、勤番侍の生活、大名屋敷の庭園、御用達商人や豪農、幕末の動乱と大名屋敷などの話が中心でした。それはそれで知らなかったことが多々あり、興味深く読みました。 (★★★)

  • 服部環ほか: 指導と評価2023年10月号(図書文化社)
    「指導と評価」は、日本教育評価研究会の機関誌であるとともに、日本で数少ない教育評価に関する月刊誌です。この号では、教育・心理検査の意義と活用という特集が組まれています。「教育・心理検査の意義」に始まり、WISC-Ⅴ、KABC-Ⅱなどの個別検査の使い方、解釈の仕方、指導への活かし方がそれぞれの専門の先生によってわかりやすく解説されています。特別支援教育の現場でも、きちんとした心理アセスメント所見に基づいた支援を展開することが望ましいのですが、現場の先生方には敷居が高いようです。ご関心がおありの方には、どのように使えるか、どのように考えたらよいかについて基本的なことがらを理解するのに適しています。出版社のWebサイトからバックナンバーとして購入できます。 (★★★★)
  • 石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑

    石田 光史, 樋口 広芳(ナツメ社): ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑
    野鳥図鑑はすでに何冊も持っていますが、この野鳥図鑑は、2015年の刊行で、なぜ今までこの存在に気づかなかったと反省するほど便利そうなもの。掲載されているのは324種ですが、それぞれの特徴や、見わけのポイントがパッとわかるようになっています。その鳥の生活型や生息地、食性や羽色、形態などのほか、雌雄、夏羽冬羽、幼鳥などで特徴が異なる場合は、それらについても説明されています。観察したい行動から、おもしろい生態、探し方までもが載っていますし、鳥の鳴き声が聴けるQRコードも付いています。私自身、野鳥の特定がけっこうアヤシいので、しっかり活用しましょう。 (★★★★★)

  • 千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)

    千枝大志(風媒社): 街道今昔 三重の街道をゆく (爽BOOKS)
    「東海の街道」シリーズの第4巻です。「街道歩きのお供に最適の1冊」といううたい文句。内容は、三重の主な街道、近世三重の城郭図・城下図を読み解く、お伊勢参り小咄、伊勢をめぐる〈参詣〉をデジタル化するの4章構成で、まさに三重の街道歩きの参考書としてよいと思います。私自身も県内の東海道、伊勢街道、美濃街道、濃州街道はほとんど歩き、ほかの街道も部分的に歩いていますし、城もここに載っているところはかなり訪ねています。デジタル化も、ブログに写真・記事を載せていますから、出来不出来はともかく、私も取り組んでいます。県内の街道はさらに歩こうと思っていますし、デジタル化にももっと取り組みたいと考えていますので、十分活用できるでしょう。 (★★★★★)

  • 唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)

    唐沢孝一: 都会の鳥の生態学 カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰 (中公新書)
    都市にもたくさんの野鳥がいることを知る人は少ないかも知れません。私がいつも散歩している地方都市の公園では、これまで10年あまりで70種類近くの野鳥を観察しています。都会は自然の少ない人工的な環境にあふれていますが、野鳥たちはもともとの生態を活かしつつこれらにしたたかに適応してい生きています。この本では、カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽を取り上げ、その都会における生態や、活動の変化、人間と鳥との関係とその変化などについて多くの実例や、調査結果をもとに、豊富な写真を使って楽しく読めるようにまとめられています。 (★★★★★)

  • 堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)

    堤未果: 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書)
    「ショックドクトリン」とは、テロや大災害など、恐怖でこくみんが思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことです。アメリカでの3.11以来、日本でも大地震やコロナ禍の裏で知らない間に個人情報や資産が奪われようとしているというのがこの本のテーマ。パンデミックで製薬企業は空前の利益を得、マイナンバーカード普及の先には政府のよからぬ思惑があるなどよくよく注意し、自分の生命・財産を守らないといけないというのが著者の主張。「今だけ、自分だけ、お金だけ」という強欲資本主義に負けないようにするには、ちょっとした違和感を大事にし、お金の流れがその裏にないか、また、それで大もうけして回転ドアをくぐって逃げる輩がいないかをチェックすることです。また、政府が何か、大急ぎで導入しようとしたり、既存の制度を急拡大しようとするときは、要注意だそうです。 (★★★★)

  •  奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)

    奥山景布子: 葵の残葉 (文春文庫)
    いわゆる「高須四兄弟」である徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄は、幕末維新の激動期に、結局のところ官軍と幕府とに分かれて戦う運命になったのですが、この四兄弟を取り上げて埋もれた歴史を活写した小説。私自身は、桑名藩主であった松平定敬が取り上げられているので興味を持って手に取った次第。幕末維新は、次々に色々な出来事が起きて、さまざまな人たちの思惑も複雑に入り組んでいるので、小説にするのは難しいと思っていたのですが、隠れた主人公ともいえる高須四兄弟の視点からとても躍動感のある読み物になっています。また、この時期の歴史をより一層深く理解できたという感想も持っています。 (★★★★)

  • 國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    國分功一郎: 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ほぼ隠居状態ですから、暇と退屈には困りません(微笑)。それ故にこの本を手に取ったといっても、誤りではありません。著者がいうには、「暇」とは何か、人間はいつから「退屈」しているのだろうかといったなかなか答えにたどりつけない問いに立ち向かうとき、哲学が役に立つというのが著者のスタンス。哲学書なのに、読みやすいのです。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど、その昔学生時代に取り組んで挫折した哲学者たちの論考を参照しつつ、現代の消費社会における気晴らしと退屈について鋭い指摘がされ、まさに蒙を啓かれます。 (★★★★)

  • 逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)

    逸見功: 統計ソフト「R」超入門〈最新版〉 統計学とデータ処理の基礎が一度に身につく! (ブルーバックス)
    今さら、なぜこういう統計ソフトの本を読むのか? と訝られると思うのですが、その昔、現役の頃には統計パッケージソフトIBM SPSSを使ってデータを分析して論文を書いていました。ただ、SPSSを始め、統計パッケージソフトは、値段がバカ高いのです。退職する前からこのRというフリーの統計処理ソフトが出て来て、ずっと興味を持っていました。先日、文庫本を買おうと思って本屋に行ったらこの本を見つけてしまいました(微笑)。今さらこれを使ってバリバリやる訳ではありません。むしろボケ防止かも知れませんが、昔のデータはそのままパソコンにありますから、これを使って、昔はやらなかった分析をしてみようと思っています。何か成果が出るかどうかは極めてアヤシいのですが、まぁゆるりといろいろやってみることにします。 (★★★★)

  • 林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)

    林(高木)朗子, 加藤忠史, 林(高木)朗子, 加藤忠史: 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス)
    たまにはこういう本も読まないと、認知機能が退化するかもしれないと思って(微苦笑)。というよりも、もともと神経心理学に興味がありましたので、本屋の店頭で見つけ、これは面白そうだと思って購入しました。うつ、自閉スペクトラム障害、ADHD、統合失調症、双極性障害など、現代人を悩ませる心の病について、脳にどのような変化が起きているか、最新の知見がまとめられています。最前線の研究者たちがわかりやすく説明しているのですが、知識ゼロで読むのはかなりキツいかも知れません。私は現役をリタイアして10年以上になりますが、その間にこれほど研究が進んだのかというのが正直な感想。心の病の原因は、1つとは限りません。心の病は「症候群」と見た方がよいと考えます。私自身が関わる自閉スペクトラム障害、ADHDなどの発達障害でもそうです。脳機能と心の病との関連について最新の知見を知りたい方にはおすすめ。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)

    磯田 道史: 徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)
    本の帯に「大河より面白い!」とありますが、本当にそうでした。午前中の散歩のついでに買ってきて、夕食までに一気に読み終えてしまいました。もったいない気がするくらい。松平元康がいかにして徳川家康になったか、さらに徳川将軍家がいかに続くよう礎を築いたかが、よく分かりますし、戦国時代から徳川幕府創世記までの歴史を見る目が養われる本です。それというのも、著者の磯田さんが古文書の権威で、一次史料を読みこなすだけでなく、場合によっては価値が怪しい資料まで傍証に用いて(怪しい資料でも使い道があるというのも良く分かりました)、ご自身の頭で考えた結果を実に分かりやすく解いてくれてあります。徳川家康の弱者の戦略のキーワードは、「武威」と「信頼」ということです。また、情報の取得、解読にも意を尽くしたことがよく分かります。混迷を深める世界情勢を読み解いて、我が国が進む方向を考える上でも役に立つ一冊。 (★★★★★)

  • 井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)

    井手 正和: 発達障害の人には世界がどう見えるのか (SB新書)
    発達障害、とくに自閉スペクトラム症(ASD)の方では、感覚過敏や感覚鈍磨をよく伴います。「照明で目がチカチカする」「皆が話している教室では。音が鳴り響き絶えられない」「ケガをしてるのに、痛みを感じない」などさまざまな状況を呈します。著者は実験心理学や、認知神経科学を専門とし、ASDの方に見られる感覚過敏、感覚鈍磨は、脳機能の特性から来ていることを明らかにしてきています。ASDなど発達障害のあるご本人はもちろん、親御さん、教師など関わりを持つ方々は、このことをよく理解して支援にあたることがとても重要です。ASDを始めとして発達障害について、「わがまま」「自分勝手」「やる気がない」などと捉えてしまうと、支援どころか、理解もできなくなります。脳の働きによってさまざまなことが生じてきているという視点が必要不可欠です。この本は、感覚過敏・感覚鈍磨を手がかりにそういう視点について理解を深められます。 (★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 100分 de 名著 中井久夫スペシャル 2022年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
    2022年12月のNHKのEテレ「100分de名著 中井久夫スペシャル」のテキストです。今頃(2023年2月)これをリストアップしているのはどうかという気もしますが、録っておいたビデオをみたのが最近なのです。中井久夫さんは、2022年8月にお亡くりになりましたが、日本を代表する精神科医のお一人であり、翻訳家、文筆家としても一流でした。現役の頃、中井さんの本はたくさん読みました。臨床心理学の分野でも「風景構成法」を導入した方として知られています。Eテレの講師である齋藤環さんは、中井さんを評して「義と歓待と箴言知の人」と書いておられますが、まさにそういう気がします。『最終講義』『分裂病と人類』『治療文化論』『「昭和」を送る』『戦争と平和 ある観察』が紹介されています。現在もウクライナで戦争が続いていますが、中井は「戦争は過程、平和は状態」とし、戦争は物語として語りやすく、とにかくかっこよくて美しい、それが問題だといいます。一方、平和は分かりにくく、見えにくいため、心に訴える力が弱いとします。「状態を維持する努力はみえにくい」のですが、戦争と平和に限りません。普段通りの日常生活を維持していくのも同じような気がします。戦争を経験していない人間が指導者層の多くを占めるようになると戦争に対する心理的抵抗が低くなるともいいます。「戦争には自己収束性がない」とも中井さんはいっています。われわれはやっかいな時代に生きていると痛感します。中井さんの本を多くの方が読むと、時代も変わるかも知れません。 (★★★★★)

  • 桑名三郎: 七里の渡しを渡った人達(久波奈工房)
    桑名と名古屋の宮を結んだ東海道唯一の海路「七里の渡し」をテーマにした歴史本です。船頭が旅人を案内しながら、七里の渡しを渡った歴史上の24人を紹介する内容。やさしい話し言葉で紹介されており、読みやすい本です。徳川家光、松尾芭蕉、明治天皇などが取り上げられています。著者は、桑名で歴史案内人をしながら、街の歴史を研究している、街道好きの方です。本は、桑名市内の書店とメルカリで¥1,200で販売。 (★★★★)
  • 磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)

    磯田 道史: 日本史を暴く-戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書 2729)
    磯田さんの本は面白い。というのも、話のもとには古文書があるからだと思う。その古文書も磯田さん自身が、古書店などで発掘してきたものがほとんどで、それ故、内容もオリジナリティが高くなる。この本は、戦国時代から幕末あたりを中心にさまざまな古文書の内容をもとに、例えば忍者の悲惨な死に方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、赤穂浪士が吉良の首で行った奇妙な儀式などなど、興味深いエピソードを浮かび上がらせている。面白いので一気読みしてしまった。 (★★★★★)

  •  佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)

    佐藤信(編): 新版 図説歴史散歩事典(山川出版社)
    史跡や、寺社、町並み、城、美術工芸品等の見方がやさしく解説されている本です。「事典」となっていますが、いわゆる辞書とは違って、普通の本のスタイルです。索引が充実していますので、事典としても十分に使えます。最初の版をもっていますが、40年ぶりに改訂され、写真、図版も多く、歴史散歩の最強の味方です。 (★★★★★)

  • 日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)

    日下部理絵: 60歳からのマンション学 (講談社+α新書)
    今年1年、何の因果か(などと書くとお叱りを受けること必至ですが)、住んでいるマンションの管理組合の理事長を仰せつかっています。今年は、エレベーターリニューアル工事が最大のイベントで、それは無事に済んだのですが、前理事長から8年後に迫った第3回大規模修繕に向けて、修繕積立金が不足する見込みと申し送られました。確かにかなりの金額が不足しそうで、頭を悩ませていました。マンションに住みながら、そもそも基本的な知識が不足しており、管理会社のフロントマンの方の協力を得ながらシミュレーションなどをしていました。ネットであれこれ調べてはいたものの、それで得られる知識は体系的なものではありませんでした。この本は、事例を元にマンション管理について必要な知識が得られるように書かれており、まだすべて読み終えてはいないものの、とても役に立っています。任期残り2ヶ月半となって付け焼き刃ではあるものの、次の理事会に具体的に課題を申し送ることができるよう勉強中(笑)。 (★★★★)

  • 宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)

    宮口 幸治: ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ (新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」や「どうしても頑張れない人たち」の著者である宮口幸治さんの新刊です。前2著の内容をよりよく理解できるよう、「ドキュメント小説」として書かれたものです。主人公は、精神科医の六麦克彦。医局から派遣されて要鹿乃原少年院に勤務して5年。彼がそこで目にしたのは、少年院に堕ちてきた加害者ながら、あらゆる意味で恵まれず、本来ならば保護されてしかるべき「被害者」と言わざるを得ない少年たちでした。この内容は、前の2冊のように普通の新書では書き尽くせるものではなく、物語の形を借りざるを得なかったのでしょう。ただし、普通の小説として読むのには少し苦労するかも知れません。特別支援教育が普及して、知的障害や、発達障害のある子どもへの教育や支援は、以前に比べれば改善されてはいますが、最近は、家族の養護能力が十分でなかったり、親など家族自身に支援が必要なケースもたくさんあります。こうした中には、この本で取り上げられたような結末に至ることがあっても不思議ではないという気がします。極端な事例が集められていると思われるかも知れませんが、社会全体として真剣に取り組むべき課題が突きつけられています。 (★★★★)