20201003「勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング『員弁街道を歩く』(楚原~阿下喜)」(その3)……阿下喜の町を歩いて「完」
10月3日の「勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング『員弁街道を歩く』(楚原~阿下喜)」、その3です。今回で、ゴールに至ります。その2で7㎞地点まで来ています。六石橋を過ぎて、員弁街道は右に逸れていきます。7.8㎞ほどのところに大西神社の御旅所があります。ここには、献燈籠も。8㎞の少し手前で、阿下喜駅から登ってくる道に行き当たりますが、ここが巡見道(治田からの枝道)との分岐点。員弁街道は右折して北に向かいます。ここには道標もありました。そのすぐ北、詳細なルートマップに星印をつけたところで、員弁街道は左折して西へ。今回の街道歩きはここまで。12時20分頃で、ちょっと迷いましたが、昼食を食べることに。上木(あげき)食堂に行ったものの、大賑わいで待っている人も多数で、断念。すぐ先にあるカドヤ食堂で昼食。阿下喜駅に向かいました。
阿下喜の町に入る手前に六石橋。旧・員弁街道、過去のルートはこのあたりからもう少し員弁川に近いところを通っていまし
た。われわれが渡ったのは、西六石橋。すぐ南を北勢線が通っていますが、過去の員弁街道は、右の写真で、北勢線の向こうを通っていたということです。
六石橋の先、7.4㎞あたりで旧・員弁街道は右に逸れていきます(左の写真)。この先、スタ
ートから7.8㎞のところに、大西神社の御旅所と献燈籠があります。大西神社の八幡祭のとき、神輿がここで小休止します。
献燈籠は、高さ2.7m。元は常夜燈で、員弁川の高瀬舟の船
着場の目印でした。文久元(1861)年のもの。正面には、「内外両宮/多度両社 献燈」とあります。ちなみに、高瀬舟とは、川船の一種。古くは小型で底が深かった(高背)のですが、のちには大型で舳が高く底の浅いものになりました。近世では多くの川筋で貨物輸送に用いられています。高瀬舟というと、森鴎外の短編小説にあります。弟殺しの罪に問われた喜助が、遠島の途次、高瀬舟の中で、同心羽田庄兵衛に問われるままに、罪を犯した事情を打ち明ける、というストーリーです。
いよいよ今日のゴールも間近。8㎞の手前で、巡見道との分岐・道標となります。石井書店のすぐ北の三叉路に、道標があります。ここが、巡見道(いなべ市北勢町治田からの枝道)との分岐。道標には、「右 こもの 四日市」「左 くわな」とあります。コンクリートに囲まれ、ちょっとかわいそう。ここで時刻は、12時20分。阿下喜から西桑名に行く電車は、12時39分か13時39分。ちょっと迷ったものの、食事を選択。
左の写真のように本町通りの坂を登って上木食堂に向かったのですが、上述のように、大賑わいで、待っている人が10
組くらい。残念。その手前に右の写真のように、何やら由緒がありそうな建物もありました。このほか、旧家・稲垣家もあります。ここは、写真を撮り忘れましたが、明治31(1898)年に員弁銀行を設立したといいます。
結局、上木食堂から少し先、北勢郵便局の北にある大衆食堂「カドヤ食堂」へ。地元の方などでけっこう繁
盛していました。カツ丼(¥700)をチョイス。前期高齢者になったということもあってか(苦笑)、普段、こういうものは食卓には上りません(爆)。美味しくいただけました(微笑)。
桐林館なども見ようかと思ったものの、食事をしてからしゃべっていて、電車の時刻も近づ きましたので、阿下喜駅へ。その途中、石井書店の先に「牛馬坂」という坂があるのですが、はっきり確認できず。たぶん左の写真の坂が牛馬坂。
13時28分に到着。スタートからは4時間8分。ここまで楚原駅から9㎞歩きました。帰り も、レトロカラー塗装の電車でした。
ここ阿下喜駅は、「日本最西端のナローゲージ駅」だそうです。狭軌(1,067mm)より狭い線路幅は特殊狭軌、またはナローゲージといわれます。現在、日本で、通年に旅客営業をしているナローゲージは、ここ北勢線の他、四日市あすなろう鉄道の内部線と八王子線のみ。この3路線では、阿下喜駅がもっとも西にあるということ(こちら)。
阿下喜駅の東には、軽便鉄道博物館があります。第1・3日曜のみ会館(ただし、現在、コロナウィルスの関係で休館が続いています)。モニ226が屋外展示されています。
13時39分の西桑名行きに乗車。西桑名駅には、14時26分に到着。¥510。途中、めがね橋では、撮り鉄の方が数人、写真を撮っているのが見えました。
この日のスマホ・アプリ・ALKOOのデータ。20,628歩でした。久しぶりによく歩いたという感じ。
「勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング『員弁街道を歩く』(楚原~阿下喜)」は、これにて「完」です。旧・員弁街道は、この先、いなべ市藤原町山田まで続きます(みえの歴史街道「濃州道(員弁街道)」)。まだ8㎞あまりあるのです。しかし、阿下喜からいなべ市藤原町山田まで歩くと、帰りに困ってしまうのです。最も近い駅は、三岐鉄道三岐線の西藤原駅。そこまで歩くとなると、約3.2㎞。いっそ、いなべ市藤原町山田までタクシーで行き、阿下喜駅に歩いてくることにしようかと思案中。
余談。新しい桑名駅から西桑名駅の間に、桑名駅東口駅前広場の整備予想図が2種類、掲げられていました。サンファーレの
方から、回廊が続き、東口にもエスカレーターが設置される構想になっていました。桑栄メイトは立て替えられて、新しいホテルとして描かれています。駅前というのは、賑わいが必要と思いますが、さて実際にはどうなるのでしょう?
ついでに旧桑名駅あたりも見てきました。左の写真は、閉館した桑栄メイトと、向かって右はサンファーレ。右の写真は、桑栄メイトの南にある階段。階段を上がった先に、旧・桑名駅東口がありますが、すでに登れないようになっ
ています。
桑栄メイトの北側の細い通り。桑名駅まで迎えに来てもらうとき、左の写真あたりにクルマ を止めて待っていました。左の写真で右端に桑栄メイトへの入り口が写っています。ここを入ってすぐ右手にカトウ医院さんがありましたが、入れないようになっていました。
旧・桑名駅東口(左の写真)。ここも入れなくなっていました。この階段のすぐ東には、調
剤薬局(小林薬局さん)がありました。本社機能は残っているようですが、薬局そのものは閉店。
東口には、名鉄タクシーの営業所もありましたが、こちら
も閉鎖。旧・桑名駅東口の北東には、桑名グリーンホテルがあります。その角に桑名市物産観光案内所が移転してきていました。ここはもともと「新之助貝新」があったところ。今は、たぶん人通りが少なく、新しい桑名駅からは来にくいところです。せめてサンファーレの中に移転すればよかったのに、と思います。
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コメント
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TAKUさん、こんにちは。
食べ物、大切です(微笑)。
上木食堂が満席で、待っている人も多かったので、カドヤ食堂に回りましたが、美味しかったですよ。
新桑名駅、古い駅舎に馴染んでいますから、余所に行ったような感じです。
駅前は、まだ整備されるようで、これからも変わっていきますね。
投稿: mamekichi | 2020年10月13日 (火) 15時30分
こんにちは。
食べ物に反応してしまいすみません(笑)
カドヤ食堂、前を通ったことはありましたが、こういった大衆食堂は味があって良いですね~^^
美味しそうです。
桑名駅も変わってからは行っていませんが、だいぶ変わっていきそうですね。
よく通っていた階段が閉鎖されているのはなんとも寂しい限りです。
投稿: TAKU | 2020年10月13日 (火) 14時51分