お知らせ

  • データの移行について
    2005年10月26日のブログ開始当初から、2025年5月31日までの記事は、「猫の欠伸研究室(アーカイブ)」に移行しました(http://blog.livedoor.jp/taichimaru151/)。 このココログの「猫の欠伸研究室」には、2020年1月以降の記事を残し、2019年12月以前の記事は削除しました(2020年1月1日から2025年5月31日までの記事は、両方にあります)。

レンズを通した自然観察

  • この「レンズを通した自然観察」ということばは、恩師のお一人が、私の趣味を形容しておっしゃったものです。2023年2月7日のブログに書きましたが、実はときどき思い出していることばです。お世話になった先生方はたくさんいらっしゃいますが、この恩師は、就職のことから学位論文の執筆、審査に至るまで本当にお世話になった先生です。「写真の撮り方を指南してもらいたい」ともおっしゃったのですが、これはお世辞と理解しています。私はほぼ隠居状態となって10年以上になりますが、今、改めてこのことばをかみしめています。この先生には結婚式の際に「理論と臨床をつなぐ仕事をするように」ということばをいただきました。体調を崩してそれには十分に応えられませんでしたので、せめてこの「レンズを通した自然観察」については、極めるとまでは行かないにしても、もう少し精進したいと考えています。

ブログ名の由来

  • ブログ名の「猫の欠伸研究室」は、中日新聞の夕刊に連載されている「紙つぶて」というコラム(平成22(2010)年1月13日)に、元新党さきがけ代表の武村正義さんが書いていらっしゃった「人生は猫の欠伸である」というコラムによります。武村さんは、“チベットで鳥葬を取り仕切る僧侶が、「人の生涯は猫の欠伸のようなもの」と語った”と書いていらっしゃいます。「猫の欠伸のようなもの研究室」としたかったのですが、ちょっと間延びしますので、「猫の欠伸研究室」とした次第です。「研究室」とつけたのは、過去、大学に勤めていたことがあるということやら、知らないこと、分からないことがあると何でも調べずにはいられない性分であること、屁理屈、講釈が大好きであることからであります。しかし、「人生の研究をしている」のではありません。「大所高所」からのご高説を開陳できるほどの力量はないが故、「小所低所」からの戯れ言をつぶやくのが精一杯(苦笑)。身の程に合わせ、勝手なことを書き綴っていますので、御用とお急ぎでない皆様には、今後ともご交誼のほど、お願いいたします。是非ともコメントを頂戴し、少しでも世間を広げたいと熱望しております。

モットー

  • 座右の銘というほど立派なものはありませんが、過去に体調を崩し、療養生活を送った経験から、私なりのモットーをつくっています。その一つは、「淡々と飽きもせず……」です。自分では、「……」と余韻を残しているところが気に入っています。こだわりすぎや、やり過ぎはよくありません。若い頃はムキになってやったこともありますが、今はこのように「淡々と飽きもせず……」が自分に合っていると思っています。もう一つは「晴耕雨読」ならぬ「晴歩雨読」です。マンション暮らし故、耕すところはありません。代わりに歩いています。そして、最近(令和3(2021)年に入った頃から)追加したのが、「散歩生活、ときどき仕事」。NHKのテレビ番組に「晴れ、ときどきファーム!」というものがあります。これのもじり。浅学非才の身ですので、ご交誼の上、いろいろとご教示をお願いします。

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2020年5月

2020年5月31日 (日)

ベランダ園芸とベランダの住人

 雨Img_9928c は、朝8時頃から降り始め、午後には止んできました。「雨読」の日ですが、やはり多少は歩いて、体を動かしてこないと、アタマの働きも今ひとつという感じです。自覚はしていますが、ほとんどビョーキ(苦笑)。「散歩依存症」としかいいようがありません。

Img_9921c_20200531155601  ベランダ園芸その他でお茶を濁しておきます。まずは、3月13日に植え替えをしたサギソウ(今日の散歩は、シルバー人材センターへ(微笑)……サギソウの植え替えもしました)。6鉢を仕立て、うち2鉢は家内の母親のところへ里子に出しました。残り4鉢は、元気に成長中。

Img_9938c  戯れに(笑)植えたネギ。食事に使った、残りの根の部分を3本、植木鉢に指しておいたものImg_9932c_20200531160801  ですが、これくらいに伸びました。食べられそうです。薬味にでも使うことにします。右の写真は、万年青(おもと)。室町時代から栽培が始まり、古くは徳川家康が江戸城へ入る際に、家臣の中に万年青を献上したものがいるとも伝わっています。古典的園芸植物です。これは家内の母親のところからもらってきたのですが、実はあまり手をかけず、ほとんど置いたままでした。この春、ちょっと真面目に取り組もうかと思い直し、育て方をネットで調べ、まずは水やりに気を遣っています。新しい芽が出て来ましたので、第一段階はクリアしたかと思います。

Img_9914c  そして、メダカを入れている睡蓮鉢。ホテイアオイは、少し前にホームセンターで1株だけ買ってきました。¥98。最近、寺町の花屋さんで「斑入りホテイアオイ」を売っているのですが、1株¥150とちょっとお高い。値下げされたら買おうと思って、ときどき覗いてきます。ホテイアオイの左下、浮き葉が出て来たのは、熱帯スイレンです。去年(2019年)6月5日に買ってきました(江戸橋での仕事は試験を除くと、折り返し点……メダカの睡蓮鉢に熱帯スイレンを導入しました)が、無事に冬越しできたようで、ちょっとホッとしています。去年は咲いた花の数が少なかったので、今年こそと期待しています。

Img_9948c_20200531162701  こちらはベランダ園芸のラインナップ。その昔は、木瓜その他の盆栽もありましたが、あれはうまくやれませんでした(苦Img_0001c 笑)。「場所をこれ以上取るな!」というのが至上命令ですから、これくらいにしてあります。右は、メダカたちの水槽、睡蓮鉢。水槽は100均で飼ってきた食品容器。睡蓮鉢は、プラスチック製。通称「メダカハウス」。老眼でよく見えないのですが、今年は卵が見当たらない気がします。

Img_0006c_20200531163401  今日で5月も終わり。新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた「三重県指針」ver.2によれば、「5月末までは、県外への不要不急の移動は控えましょう」となっています。そろそろ様子を見て、弥富のサギ山、M池公園、愛西の船頭平公園、海津の木曽三川公園や治水神社あたりへ鳥見に行きたいと思っています。が、それよりも、非常勤の準備、ご相談をいただいている方の報告書でした。

2020年5月30日 (土)

今日もキジには出逢えず……「水辺の楽校 水郷の森公園」と長良川河口堰などへ

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 連日の夏日です。夏のような雲も出ていて、余計に暑く感じます。今日は、冒頭の写真にありますように、桑名・長島町にある「水辺の楽校 水郷の森公園」他に行ってきました。ブロ友のミリオンさんがここでキジの鳴き声がしていたと書いていらしたからです(水郷の森 水辺の楽校)。先日来、町屋川で3連敗していますので、江戸の敵を長崎で……ではありませんが(別に恨みを持っているわけではありませんが)、場所を変えてリベンジという訳です(微笑)。我が家からはクルマで15分ほど。もう少し行くと、船頭平公園や、木曽三川公園、治水神社があるのですが、そこまで行くと県境を越えてしまいますので、今日はここまで。

Img_9669c Img_9683c  「水辺の楽校(がっこう)」はもともと国土交通省の子どもたちの自然体験の場づくりプロジェクトとしてつくられた公園だそうです(こちら)。木曽三川公園カルチャービレッジ・ 輪中ドームのすぐ東、木曽川右岸に沿った、広い公園。2016年12月29日に来ています(水辺の楽校-水郷の森-へ……今年の遠征納め(笑))。たぶん2回目。結論から書きますと、またもや敗れ去りました(苦笑)。キジの鳴き声は2回聞いたものの、30分以上待っても姿は見られず仕舞い。草刈りに来ていらっしゃったボランティアの方に伺うと、「確かにキジの巣がある。このあたりでよく鳴いているのを聞く。いつも、そろそろヒナが出てくる頃だ」ということで、場所も教えていただきました。さらに、何と、野生のウズラもいるというお話しでした。

Img_7886c_20200530161701  こちらはウグイスの証拠写真。ウグイスは本当にたくさんいました。数えきれません。歩いている間、ずっとあちこちで鳴いてImg_7893c_20200530161701 います。右はムクドリ(笑)。他にはスズメ、ハシボソガラス、キジバト、カワラヒワなど。

Img_7903c_20200530161701  木曽川にはカルガモが2羽。たぶんつがいでしょう。チュウヒが営巣しているという話もありましたが、確認できませんでした。ボランティアの方が、「チュウヒが巣をつくっているといっていたお客さんがあった」とおっしゃっていたのです。このボランティアの方とはいろいろとお話しし、教えてもらいました。帰り際に、「また来て、中を歩いてくださいよ。そうすると、ゴミを捨てる人がいなくなるから」ともおっしゃっていました。公園のゴミ、確かに九華公園でも目に付きます。

Img_7933c_20200530161701  その後、町内某所でコアジサシの営巣を確認。1羽がご覧のように巣に就いており、すぐそばにもう1羽がいました。結構広いところなのですが、営巣しているのはこの1羽。ここにはコチドリもいるとブロ友のひらいさんがおっしゃっています。ちなみに、このあと、河口堰でずいぶん久しぶりにひらいさんに遭遇。その後ひらいさんもここを確認されたのですが、卵が3個あったということでした。無事にヒナが孵って欲しいものです。

Img_9760c  長良川河口堰。長島方面に来たら外せません。ちょっと時間が遅かったのですが(10時25分)、上述のように、ひらいさんにもお目にかかれましたので、立ち寄ってよかった(微笑)。しばしお話しし、近況報告、バードウォッチング情報の交換。おImg_7936c_20200530161701 元気そうで何よりでした。話をしているとき、上空からエンジン音が聞こえて来ました。モーターグライダーが飛んできました。久しぶりに見ます。合計3機。上空から見下ろしたら、さぞ気持ちよいでしょうね。

Img_7959c_20200530161701  さて、河口堰では、東西の魚道にはサギの姿はなし(帰りにアオサギが飛ぶのをチラッと見ただけ)。管理橋の西側、下流側ではコアジサシがダイビングして魚を捕らえる姿が見えました。

Img_9847c_20200530161801 Img_9853c_20200530161801  親水広場に近い、上流・西側の監視塔のところにコアジサシが10羽ほど。求愛給餌の小魚をくわえたオスの姿も見られるのですが、今日も見ていた範囲では、求愛はうまく行かなかったようです。

Img_9834c_20200530161801  こちらのようにかなり接近して、いい雰囲気かと思えたのですが、結局は不首尾。オスは、結局は小魚をくわえて飛び去りました。以前、弥富にあった営巣地で観察していると、求愛がうまく行かなかったとき、オスは最終的に自分で食べていることもありました。

Img_9872c_20200530161801  河口堰西側の揖斐長良川の中洲からは、今日もオオヨシキリの鳴き声が盛んに聞こえて来ました。姿が見えたのは、2羽のみ。これは、前回と同じあたりにいた個体。

Img_9867c  親水広場の様子。親水広場は、「溢流堤(いつりゅうてい;越流堤ともいいます。堤防の一部を低くし、ある程度洪水位が上昇すると、ここから洪水流を遊水池へと流れ込ませるようにしてある堤防)」の一部が広場になっています。今日は、少し水が流れていて、いい感じ。

Img_7990c_20200530161801  河口堰の最後は、お馴染みアユのぼり。別にこだわりがあるわけではありませんが、これを撮ってこないともの足らないのです(苦笑)。明日は、雨予報。お尻に火が付く前に、おとなしく仕事でもすることにしましょう。

2020年5月29日 (金)

アジサイ、咲き始める……貝塚公園で蜂の巣落下(大変)

Img_9650c_20200529165201 Img_9500c  今日も28℃近くになりました。よく晴れて、雲はほとんどありません。歩いていると暑いのですが、公園の木陰で休んでいると風も通って、気持ちよく感じられます。ついついベンチに座っている時間が長くなります(微笑)。今日は、いつも通り、8時10分から住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、桑名宗社(春日神社)、京町、寺町と6.3㎞。11時過ぎに帰宅。

Img_9517c_20200529165101  揖斐川の堤防、船津屋さんの裏あたりで久しぶりにヒバリを見ました。雑草が被ってしまっていますが、この高水敷、雑草がかなり伸びてきています。草刈りは、6月と12月の年2回。揖斐川沿いでヒバリの鳴き声は聞こえるのですが、草が伸びて、見つけにくいのです。冠羽がありますから、オス。営巣していると思うのですが、巣がどこにあるのかまったく不明。ヒナも見たことはありません。

Img_7799c_20200529165201  九華公園では、あの帰れなかったヒドリガモのオス、今日もいました。一昨日と同じあたりですが、堀の方を見つめていました。何だか淋しげに見えます。暑くなって来ましたが、大丈夫か気になります。左の翼を痛めているのですが、翼が折れ曲がっていうように見えます。骨折しているのではないかと思うのです。

Img_7741c_20200529165101  シジュウカラやコゲラ、カワラヒワの声は聞いたものの姿は見えず。ドバトやスズメ、ムクドリなどしかいませImg_9548c ん。スズメは、ごくたまに人に慣れているのか、「エサ、頂戴」という感じで寄ってくることがあります。何か持っていると与えることもあります(右の写真)。

Img_7756c  6月1日から花菖蒲まつりのはずでしたが、今年は中止(こちら)。私を含めImg_7747c て、口の悪い散歩友達の間では、「こんな状況では、中止でよかった。遠くからお客さんが来たら、ガッカリするに違いない」といっています。

Img_7784c_20200529165201  本丸跡のところがメインの花菖蒲園と思うのですが、ここがもっとも悲惨。例年の1/3くらいにしか伸びていないものがほとんどですが、中にはこんなに伸びたものもあります。「徒長(とちょう)」といってよいかと思います。要するに「むだにのびてしまう」こと。地元の名所のことをあまり悪く書くのもどうかと思いますので、生育がよくないとか、芳しくないということは、今日限りにしておきます。

Img_7749c_20200529165101  ミドリガメ達は、今日も産卵のために上陸して来ていました。このところ、散歩に行くとかならず見ます。去年などは、ミドリガメが産卵するとすぐにカラスが突いて、産卵したあたりに卵の殻が散乱していたのですが、今年は今のところそういうシーンには遭遇していません。カラスがほとんどいないのです。

Img_9574c_20200529165201  九華公園の外周遊歩道の南にあるお宅のところ。アジサイだと思います。咲き始めました。Img_9563c_20200529165201  次第にピンクがかった花になると思います。

Img_7821c  貝塚公園では、カワラヒワのヒナが出てきていました。北門を入った円形の花壇のところ。写真の手前がヒナ。中央もヒナと思います。親はもっとも奥にいます。

Img_9592c_20200529165201  その貝塚公園、ちょっとビビるような状況になっていましImg_9596c_20200529165201 た。公園の南側エリアで、木から蜂の巣が落ちたということで、ご覧のような事態となっていました。ミツバチのように見えましたが、もちろん近寄って確認はしていません。落ちた巣の代わりにボールが置いてあり、そこにたかっていました。

Img_9611c  桑名宗社(春日神社)にも立ち寄って来ました。目的は2つ。石取祭の祭車曳き回し行事が休止になりましたが、そのお知らImg_7847c_20200529165201 せが出ているだろうと思って、確認。伊勢湾台風の翌年以来、60年ぶりのことというのは、先日の記事にも書きました。御神事は規模を縮小して実施されます。たとえば、町屋川で神社に奉納する清石を採る「川原祓式(かわらはらいしき)」は7月18日に挙行されます。また、今朝の中日新聞によれば、タオルなどグッズは販売するそうです。タオルが人気だそうです(1枚¥1,000)。

Img_9629c  もう一つは、ここにあった金龍桜が枯れたため、5月18日に切られたというので、それを見ておこうと思ったのです。金龍桜は若葉が赤褐色、花が白に近い淡紅色、一重と八重との咲き分けで、八重の優れた一品種です。この名木は、桑名藩主松平定綱公が摂津国(大阪府)古曽部の金龍寺の原木から分植したものです。照源寺にも同じく分植された金龍桜があります。数年前に金龍桜を接木し、同じ遺伝子を持つ金龍桜をプランターで育てているそうですから、数年後には復活できるかも知れません。

Img_7859c_20200529165201  ツバメの巣は、京町で2箇所を見てきました。左の写真は、あるお宅の巣。先日同様、3羽が元気そうでした。親もせっせとImg_7873c_20200529165201 エサを運んでいます。右は、呉服屋さんの巣。先日は奥の巣に親ツバメがいたのですが、今日は、手前の巣に親がいました。よく分かりません。どうなっているのやら??

Img_9632c  さて、江戸橋での非常勤の準備。遠隔授業マニュアルは読み終え、今日は全体の講義の組み替えを構想。遠隔授業では、傾聴演習やDVD視聴はできません。対面授業が再開できたらこれらを取り入れて、また組み替えしましょう。DVDは図書館にありますから、各自で見てもらうことにして、そのシナリオを用いて解説するコマを用意することを考えています。全体の構想ができないと、第1回目のオリエンテーションもできませんから、あと1~2日、あれこれ思案することにします。

2020年5月28日 (木)

東員町で公園めぐり……中部公園、神田池公園、万助溜公園

Img_9335c  今日もよく晴れて、暑いくらいになりました。予想では29℃でしたが、実際には27.6℃。それでも午前中からかなり暑くなりました。朝一番に用事を済ませ、その足で東員町方面へ。中部公園、神田池公園そして万助溜公園と回って来ました。いつものコースでは鳥も少なく、あまり代わり映えしませんので、場所を変えたということ。中部公園は池の周りにアジサイがあります。また、万助溜公園はあのチョウトンボと蓮。いずれもまだ早いので、「偵察」という意味合い。神田池公園は、中部公園でナビの地図を見ていて見つけ、どういうところか確認に行った次第。

Img_9341c_20200528174901 Img_9351c_20200528174901  中部公園は、戸上川に隣接する広い公園です。遠くには藤原岳も見えます。こちらにマップがありますが、水景苑の周囲にアジサイが植えられています。去年も見に行っています(2019年06月24日:ヤバい公園を巡って(笑)……鳥取神社のイヌナシも見てきました)。予想通り(苦笑)、アジサイにはまだ早かったのですが、公園内を歩いてきました。

Img_7668c  公園施設は、新型コロナウイルス感染症のため閉鎖されていて、5月20日から利用可能になったという掲示がありました。今日Img_7651c_20200528175001 は、太極拳をするグループ、散歩する方、お子さん連れの方など。わりと空いていました。アジサイは、咲き始めたばかりという感じでした。あと10日くらいもすれば、見頃になるかなと個人的に予想(責任は持てませんが……苦笑)。

Img_7677c_20200528175001  もう少し鳥が見られるかと思ったのですが、期待はずれでした。ただ、管理事務所近くの建物にツバメの巣がImg_7697c_20200528175001 ありました。ヒナはまだのようです。中部公園までは、クルマで20分以上かかりますから、チェックに来るというわけには行かないのが残念。

Img_7683c_20200528175001  スズメのヒナ。このほかは、ムクドリ、メジロ、シジュウカラなど。水景苑にカワセミが出てこないかとしばらく待ったのですが、登場せず。ここで1度か、2度見たことがあるのですが、きちんとした写真は撮れていません。1時間あまり過ごして、神田池公園へ。

Img_9456c_20200528175001  神田池公園。中部公園から南西に車で5分ほど。員弁川に近いところにあります。神田用水Img_9429c_20200528175001 の補水池を公園に整備したようです。周囲は、歩いて10分ほどで回れるほど。桜、梅、シャクナゲなどが植えられていますし、ここからも鈴鹿山脈の山並みが見えて、気持ちよいところです。冬には水鳥が来るかも知れません。今日は、ウグイスの声が聞こえていたくらい。釣りをする人が数人。

Img_9478c_20200528175001  続いて、万助溜公園へ。毎年6~7月にチョウトンボと蓮を見て、撮影に来ています。最近では、4月にイヌナシの花とトウイImg_9482c ンヤエヤマザクラの花を見に行ったときに立ち寄っています(2020年04月02日:今日も東員町で花見とバードウォッチング……イヌナシの花リベンジ、藤川の桜並木と町天然記念物のトウインヤエヤマザクラ)。万助溜の方は鳥も、トンボもいません。上池では、睡蓮が2輪咲いていただけ(微苦笑)。カメラを持った方と、散歩する方がお一人ずつ。

Img_7718c  トンボは、シオカラトンボのオスが2~3匹。クマバチにも遭遇。羽音が大きいので、ビビりますが、性格はImg_7709c_20200528175001 温厚。

Img_9467c_20200528181701  余談に近いのですが、万助溜公園からイヌナシで有名な鳥取神社まで「砂谷川遊歩道」というのがあります。知ってはいたのですが、まだ歩いたことはありません。砂谷川沿いを歩いていくようです。また機会があれば、一度歩いてみようと思っています。

2020年5月27日 (水)

スズメはサクランボを食べ、カワラヒワのヒナ姿を現す……翼を痛めていたヒドリガモ、再発見

Img_9285c_20200527154301  最高気温が28℃になるという予報通り、暑くなりました。いつも通り、8時過ぎにスタートし、住吉神社、九華公園、貝塚公Img_9294c 園、内堀公園、京町、新築公園、寺町とちょうど6.0㎞を歩いてきました。いささか疲れた気がしたのですが、よくよく考えたら、不織布マスクをして歩いているからなのかという気がします。熱中症の危険性も高まるというのをどこかで読んだ気もします。これから梅雨時、真夏とどうするか、対策を考えた方が良さそうです。そうそう、それと日焼け対策。マスクをしているところだけ日焼けしないと、みっともなくなりそうです。家内と娘からやかましくいわれ、日焼け止めクリームを塗っています(笑)。

Img_7479c  散歩に出てすぐの住吉入江沿いの桜並木。「サクランボ」が気になって、ときどき覗いています。ご覧のように色づいているもImg_7521c のもあり、食べてみようかと思ったりしているのですが、今日は、先客を発見(苦笑)。何と、スズメさんまでもがサクランボを食べに来ていたのです。スズメは雑食性ですから、何でも食べるのですが、まさかサクランボも食べるとは(微笑)。

Img_7552c  九華公園、冒頭の写真のように、青々としていてきれいで、気持ちの良い景色が広がっています。今日は、二の丸跡でカワラヒワのヒナらしい鳴き声が聞こえてきて探しました。二の丸橋のたもとにあるクスノキで見た光景。写真としては不出来ですが、ご愛敬(誰の??)。3羽が写っています。左端はヒナ。まん中に親がいて、右端にいるヒナがエサをもらっているところでした。

Img_9303c  もう一つは、あの翼を痛めたヒドリガモのその後(2020年4月26日:スズメの砂浴びは気持ちよさそう)。あの時、左の翼を痛めていたヒドリガモのオス。4月26日以降、私は見なかったのですが、ときどき「カモがまだいる」という話を聞いていたのです。今日、偶然発見。九華公園内の堀沿いの某所にいました。聞き込みをすると、パンくずを与える人もいらっしゃるようです。無事越夏してくれるとよいのですが、翼の傷は自然には治らないでしょうから、生きていくのは大変かも知れません。

Img_7563c  九華公園のあちこち、今日もカメが歩いています。「カメの歩みはのろい」と思っている方は多いかも知れませんが、そんなことは決してありません。けっこうなスピードで歩いて行きます。少し目を離しただけで、ずっと先の方まで行っていたとか、どこに行ったか見失ったということ、よくあります。去年など、カメが卵を産むと、すぐにカラスが掘り返していたのですが、今年はまだそういうところは目撃していません。九華公園のカラス、現在、繁殖中で忙しいようです。

Img_7599c_20200527154901  鳥がいないからということではありませんが、コシアキトンボ。2~3日前に今シーズン初めて見ました。九華公園の外周遊歩道の南あたりにて。腹部の付け根が黄色ですので、未成熟なオスか、メス。

Img_9309c  ツバメの巣も見てきました。といっても、京町の2箇所のみ。民家の方は、ヒナは3羽になっていました(当Img_7623c_20200527154901 初は5羽でした)。ここのお宅の方には、見せていただくことについて了解はいただいていますが、よそのお宅の玄関先でずっと立っているわけにも行かず、なるべく短時間で済ませています。そうすると、親がエサを運んで来てヒナに与えるシーンになかなか遭遇しません。今日も立ち去ろうと思ったらやってきて、慌てて撮ったのですが、不出来(苦笑)。向かって左端のヒナがトンボをもらいました。

Img_7626c_20200527154901  こちらは、京町の呉服屋さんの巣。最近、親がいるところを見たことがなかったのですが、久しぶりに巣に就いていました。どうなっているのでしょう? 今年は、他の巣でも、ずっといなかったのにヒナが孵っていたりして驚いています。いつも見ているツバメの巣7箇所のうち、いまヒナがいるのはこの2箇所。2回目の繁殖もあり得ますから、またしばらくしたらすべてを見直してみないといけません。

Img_7633c  寺町では、桑名別院本統寺にお参り。左の写真は、ミモザのその後。2月下旬から3月頃、花盛りでした(2020年2月24日:陽気につられたか、散歩する人多し……知人にもたくさん出会い、3時間もかかって帰宅)。ミモザは、ギンヨウアカシアでマメ科ネムノキ亜科に属しています。これを観て、「なるほどマメ科の植物だ」と納得。

Img_7635c_20200527155001  こちらは菩提樹。花は5月下旬のはずですが、これはまだつぼみでしょうか。2年前に一度だけ、菩提樹の花を見ています(2018年5月28日:歌行燈本店のアジサイ、野花菖蒲に桑名別院の菩提樹の花)。去年も花が終わり、実が出始めた頃に思い出して見に行っていました(2019年06月16日:早朝、二重の虹……桑名別院の菩提樹の花は出遅れ(苦笑))。忘れないよう、また数日おいて見に行きましょう(最近、よく忘れるのですが……)。

2020年5月26日 (火)

長良川河口堰でオオヨシキリ【鳥名について付記しました(5/27)】

Img_7466c_20200526164301  夕方4時前くらいから降ってきましたが、午前中は曇り。長良川河口堰方面へ出かけてきました。その後、長島あたりや、町屋川に行ってきました。「遠隔授業マニュアルも届いて大変」などといいながらです(苦笑)。ご相談も複数いただいているのですが、そちらの作業は現在進行形。報告書は1つ仕上げ、午後から投函してきました。それ故、遊びほうけている訳ではありません。河口堰では、私とほぼ同年代かと思われる方から「何の写真を撮っているんですか?」と声をかけられ、しばし歓談。「古希だ」とおっしゃっていました。鳥や、植物その他自然にも造詣が深く、楽しい一時でした。この方、我が家の近くにお住まいのようで、歩いてこられたそうです。こういう出会いがあるのも、散歩の楽しみ。

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 長良川河口堰、今日は東西の魚道あたりにサギの数は少なく、アオサギが3羽、コサギが1羽のみ。カワウも数Img_7329c_20200526164601 羽。「今日は、失敗か?」と思ったのですが、ここまで来たからには一通り見てこなくてはなりません。

Img_9089c  親水広場に降りていく通路近くで、ホオジロのオス。延べ3羽見ましたが、実質はたぶん2羽。樹上の高いところや、写真のように交通標識の上で囀っています。この標識の上は、ホオジロにとってなかなか気に入った場所のようで、ここで囀っているのをよく見ます。

Img_9109c_20200526164601  コチドリ。コチドリも親水広場の常連さん。いつもなら1羽しか見ませんが、今日は合計3羽。また、ペアでいたようで、鳴き交わしていると思われるシーンにも遭遇しました。声は遠くまでよく通るのですが、体長16cmと小柄ですから、なかなか見つけられません。気づかずに近づいてしまい、逃げられることもよくあります。

Img_9193c_20200526164701  コアジサシは、到着したときには姿はなかったのですが、しばらくして登場。合計10羽足らずと、多くはあImg_9180c_20200526164701 りません。求愛給餌をしたそうなオスも見えたのですが、見ていた範囲ではうまくは行かなかったようでした。

Img_9124c  そして、待望のオオヨシキリ。ようやく、今年初めてその姿を見られました。ちょっと遠かったのと、背景が、新設工事中の新しい伊勢大橋の橋脚とあまりよい条件ではありませんでした。夏鳥として葦原などにやって来ます。揖斐川の右岸を歩いていても、揖斐長良川の中洲から「ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシ」と賑やかな鳴き声が聞こえてきます。「行行子・仰仰子(ぎょうぎょうし)」は、ヨシキリの異名で、夏の季語。

Img_9155c_20200526164701 Img_9198c_20200526164701  カルガモが珍しく、親水広場にいました。冬には、河口堰の上流側に20~30羽くらいがいるのですが、今の時期は珍しい。さらに、親水広場で見たのは初めて。右の写真は、西側の魚道あたりで見たカモ。カルガモのようであり、ちょっと違うようでもあり。たぶん、カルガモと他のカモとのハイブリッド。オカヨシガモではないかということでし(pnさんのご指摘、感謝します)。

Img_7458c_20200526164701  こちらは、帰りに東側の魚道で見たコサギ。今日見たコサギは、この1羽のみ。目元や足がピンク色ですから、繁殖期。こんなところにいてもいいのか?という気もします。

Img_9209c  このあと、先だって、コアジサシがいたところを見てきたのですが、何もいませんでした。ひらいさん情報では、コアジサシが巣に就いているようでしたし、コアジサシとコチドリがバトルをしていたといいますが、ご覧のとおり。このあと、ここには草刈り作業をする人がやって来ていました。ウ~ン、コアジサシが繁殖するのは難しいかも。長島町内でアマサギも探しましたが、今日は見つけられませんでした。

Img_9227c  23号線に出て、町屋川の緑地公園付近へ。キジ探しに3度目の挑戦でしたが、空振り(苦笑)。「三度目の正直」ではなく、Img_7472c 「二度あることは三度ある」でした。今日も、鳴き声もせず。「雉も鳴かずば打たれまい」といいますが、鳴いてくれないといるかいないか分かりません。川の対岸上空をミサゴが通過して行くのが見えたくらい。

Img_8973c  昨日も、冒頭にも書きましたが、江戸橋方面の非常勤、遠隔授業マニュアルが届きました。まずは、これを熟読せねばなりません。基本的には、資料(pdf)&音声ファイルを用意します。Google Formや、G Suiteを使うので、専用のGoogleのアカウントをつくります。個人用、とある研究会用でGoogleのアカウントは、Googleグループも含め、いくつか持っています(微苦笑)。さらに1つ追加。混乱しないように管理しなければなりません。まぁ、アタマを使うことをするので、ボケ防止にはよいかも知れません。面倒がらずに、まさに「淡々と飽きもせず……」のモットーでやらないといけません。写真は、九華公園の花菖蒲(5/25の撮影)。

2020年5月25日 (月)

スズメのヒナの水浴び……遠隔授業マニュアル届く

Img_8950c_20200525171901  5月も早くも最終週。今日は、新型コロナウイルス特別措置法に基づいて北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都道県で継続されていた「緊急事態宣言」が解除される見込みだそうです。喜ばしいような気も少ししますが、大丈夫かなぁというのが率直な感想。経済への影響を何とかしたいということなのだろうと疑っています。「感染状況を分析し、総合的に判断した結果、全ての都道府県で緊急事態宣言を実施する必要がなくなったと認められる」といいますが、私自身は、この「総合的判断」というのは、曲者と思います。何と何をどう総合して、どういう基準に基づいて判断したのか? と確認したくなるのです。

Img_8928c  雲が多めでしたが、晴れてくるということで、いつも通り散歩。8時から住吉神社、歌行燈、九華公園、貝塚公園、入江葭町、Img_8945c 京町、吉津屋町、寺町と5.8㎞。歌行燈本店さんのアジサイ、5月22日に引き続き(ミドリガメの産卵と「スズメの学校」……今年は桑名水郷花火大会も中止で残念至極)見てきました。3日しか経っていませんので、さほど状況が変わったわけではありません。いろいろと変わった種類があり、楽しめます。この分ですと、6月に入ってからの方が良さそうです。

Img_7298c Img_7273c_20200525172001  九華公園、この間のようにたくさんのスズメのヒナは集まらなくなって、「スズメの学校」はありません。が、今日は、北門を入ってすぐのところの堀にヒナが降りてきて、水浴びをしていました。まぁ、スズメの学校の続きというか、課外活動とでもいうか(微笑)。落ち葉などがあって、あまりきれいなところとは思えませんが、一人前に水浴びをしていました。これも教えられなくてもやれる、生得的な行動パターンのように見えます。

Img_7245c_20200525171901  ヒナはあちこちで見ます。連休明けくらいからスズメのヒナを見るようになりました(2020年5月7日:スズメのヒナが親からエサをもらっていました)。もう18日くらい経っています。昨日書きましたように、文献的には、親が巣立ったヒナを世話するのは、巣立ち後10日ほどといいますから、もう自立している(させられている?)ヒナもたくさんいると思います。親は、自立させると、2回目の繁殖に入るといいます。

Img_7167c-2  相変わらずというか、毎年のことではありますが、この時期、鳥は少なくなります。ここ数日、あまり見かけなかったシジュウカラのファミリーに二の丸跡で出会いました。賑やかです。親とヒナが一緒に行動していますが、ヒナも自分で餌をとろうとする様子も見られました。

Img_7185c_20200525171901  シジュウカラと同じあたりには、コゲラの姿もありました。九華公園では、5月13日以来(スズメもシジュウカラも親は大変(微笑))。二の丸跡で2羽のコゲラ。

Img_7154c  奥平屋敷跡の鳥小屋のセキセイインコ。先日、管理人さんが卵を取り出しました。産卵から1ヶ月は優に過ぎ、孵らないと判断したのです。1年中繁殖する、卵がなくなるとまたすぐに産卵するという話を、公園に来るセキセイインコを飼っている方から聞いたこともあります。今日はメスがまた巣箱に入っていました。

Img_9006c_20200525172001  ツバメの巣チェック。京町で4箇所、田町・三崎通で4箇所をチェックしていましたが、結局ヒナがいて、育っているのは、京町のあるお宅の巣1箇所のみ。最初に見たときは5羽でした。今日見えたのは3羽。あとの2羽は見えないだけかも知れません。親は頻繁にやって来て餌をやっています。巣内で過ごすのは3週間前後です。この巣でヒナを見つけたのは、5月18日(市博物館のツバメのヒナ、姿を消す……特別定額給付金、振り込まれました(微笑))。6月上旬頃巣立ちと思われます。

Img_8934c  ところで、今日、江戸橋方面の非常勤先から「遠隔授業」についての詳しい連絡が届きました。遠隔授業実施概要、 「講義Img_7128c-2 音声データ」「講義資料」の公開方法、出席管理の方法など5編からなるマニュアル。けっこう分量があり、まだざっと目を通しただけですが、遠隔授業は6月22日の週から9月半ばまで。あちこちで調べましたが、普通の対面授業の準備よりも3倍くらい労力と時間がかかるという話があります。大変です。毎回でなくともよいのですが、課題を与えたり、レポートを書いてもらったりなどして、教育効果が下がらないようにする工夫も必要ですし、成績評価方法についても考慮しないといけません。左は歌行燈本店のアジサイ、右は九華公園の花菖蒲。

2020年5月24日 (日)

そろそろ自分でカツを入れないと!

Img_8845c  よく晴れて、散歩日和。朝、いくつか用事を済ませ、8時半からいつものコースへ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園から京町、寺町と5.3㎞。11時過ぎに帰宅。冒頭の写真は、住吉神社前から見た、揖斐川の下流方面。中央遠くに見えるのが蟠龍櫓。その手前に七里の渡し跡があります。蟠龍櫓から右手の建物は、旅館山月、船津屋。江戸時代は、それぞれ脇本陣、本陣があったところ。九華公園に行くには、こちら方面に歩いて行きます。

Img_7061c-2  珍しくもない鳥ですが、ヒヨドリ。最近、散歩コースではほとんど見かけませんし、鳴き声も聞こえませんでした。静かでよいといえばそうなのですが、他に鳥が少ないので、ちょっと淋しい気もしていました。ヒヨドリも繁殖シーズンで、どこかへ行って営巣しているのでしょう。諸戸氏庭園前の桜並木で見ました。

Img_8867c_20200524163901  九華公園では、久しぶりにコゲラを見ました。巣穴にはもう来ていません。鳴き声は公園内のあちこちで聞いていたのですが、姿を見たのは何日ぶりか。今年は、営巣は見られないようです。期待しただけに残念。

Img_8847c_20200524163901  スズメのヒナは元気で、早く巣立ったヒナは親から離れて行動しているところも見かけます。今日は、「スズメの学校」は日曜で休みでした(笑)。少数がでてきてはいたのですが、一昨日ほどの数は集まっていませんでした。

Img_8880c_20200524163901 Img_8888c_20200524163901  こちらのスズメ、ヒナですが、落ちていたパンか何かを自分で拾ってきました。巣立ってどのくらいの期間で自立するのでしょう? ネットで検索したり、手元にあるバードウォッチングの本、雑誌を見たところ、「身近な鳥の生活図鑑(三上修、ちくま新書、2015年)によれば、「親鳥は巣立ってから10日ほど、子どもの世話をする」ということでした。その間、ヒナがくわえたものを親鳥に見せ、食べられないものであれば親がそれを取ってポイッと放るそうです。食べられないものを教えていると思われます。

Img_7067c  花菖蒲は少しずつ咲いています。左の写真は、「曲水の詩(きょくすいのうた;肥後系)」。「曲水」は、①曲がりくねって流れる小川、②「曲水の宴」の略。「曲水の宴」は、「宮中や貴族の屋敷で陰暦3月3日に行われた年中行事の一つ。庭園の曲水に沿って参会者が座り、上流から流される杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩歌をよみ、杯を手に取って酒を飲んでから杯を次へ流すという遊び」ですが、そのイメージなのでしょうか。

Img_7077c Img_7094c_20200524163901  これらの2枚は、奥平屋敷跡への入り口にある花菖蒲園で見たもの。今年、ここがもっともよく育っているのですが、ここは品種別には植えられておらず、名札もありません。そうなると、何という品種か、お手上げ(苦笑)。どこかのWebサイトで調べて、比較していけば分かるのでしょうが、その根気がありません。我ながら、困ったもの。

Img_8854c_20200524163901  アジサイは、去年や一昨年に比べると少し遅い印象があります。こちらは、九華公園の管理事務所南にあるアジサイ。外周遊歩道の南にもあるのですが、そこもまだ。

Img_8893c  さて、5月も最終週に入ります。6月になると、今のところの予定では、市民大学郷土史学科の講義がスタートし、中旬からは江戸橋方面の非常勤も遠隔授業開始、今年になって引き受けた某社会福祉法人の評議員会も予定されています。そろそろその気にならないといけません。

2020年5月23日 (土)

鳥はおらず、モチベーションもイマイチ(苦笑)

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 気温は25℃ほどですが、未明に雨が降ったためか少し蒸し暑く感じました。歩いてきたのは6.0㎞でしたが、汗をかきました。8時過ぎからいつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、入江葭町、新築公園、京町、田町です。帰宅は11時半。相変わらず鳥は少ないのですが、散歩友達に出合い、そのたびに少しずつ話をするので、時間がかかります(苦笑)。

Img_8818c_20200523154201  今日、まともに見た鳥はスズメとツバメくらい(苦笑)。これらの写真は、昨日、「スズメの学校」が開かれImg_8824c ていたところで撮りました。桜の木の下で、堀沿い(冒頭の写真の中央あたり)。堀の対岸は、鎮国守国神社。ここを通る人はあまりありませんので、いわばスズメにとっては安全地帯。

Img_7027c_20200523154201  奥平屋敷跡にある花菖蒲園では、白色系の花菖蒲が数本咲いています。3箇所の内、ここの花菖蒲がもっともよく生育しています。

Img_7040c Img_7043c  こちらは、本丸跡の花菖蒲園。ひょっとしたらまったくダメかと思っていたのですが、今日は2本開花。散歩友達のWさんは、「これじゃ、花菖蒲じゃなくて『二輪草』だ」とオヤジギャグ(笑)。左の写真は「朝日空(伊勢系)」、右は「有馬川(江戸系)」と名札がありました。

Img_8833c  これが全景。拡大しても、どこに花菖蒲が咲いているか、分かりません。中央あたりと、右奥の隅で咲いています。

Img_8836c  京町のお宅のツバメの巣。ヒナは元気そうでした。親がエサを運んでくるシーンを撮りたかったのですが、フッと気を抜いたときに限って登場するのです。何ともタイミングが悪いこと(苦笑)。昨日、カメの産卵シーンを撮るときも、「今産むか、今産むか」と(爆)。注意の持続も難しい。

Img_7034c_20200523154201  ところで、いつもの生活派とはさほど変化もなく、自粛疲れはしていないつもりですが、非常勤の講義も、市役所関係の仕事(会議)もなく、メリハリがないためか、モチベーションが今ひとつ上がらないまま暮らしている感じです(苦笑)。困ったこと。散歩しても鳥がいないというのも影響しているかも知れません。ここは、テンションを上げるのに、「勝手にハイキング」でも行こうか、思案中。写真は、九華公園で撮ったナミアゲハ(アゲハ)。

2020年5月22日 (金)

ミドリガメの産卵と「スズメの学校」……今年は桑名水郷花火大会も中止で残念至極

Suigouhanabi2020 Img_8514c_20200522171801

 昨日は、石取祭休止というニュースがありましたが、今日はさらに「桑名水郷花火大会」も中止になると朝刊に載っていて、朝からガッカリ。20万人の人出というのもありますが、協賛金が集まらないのかも知れません。東京オリンピック・パラリンピックを見込んで、11月に延期されていたので、開催されるのではないかと期待していたのですがねぇ。

Img_8574c_20200522171801 ぼやきから始めてしまいましたが、好天でいつも通りに散歩。8時出発、住吉神社、歌行燈本店、九華公園、貝Img_8557c_20200522171801 塚公園、内堀公園、京町、寺町&本統寺とちょうど6㎞。11時過ぎに帰宅。歌行燈本店さんは、そろそろアジサイが見られるかと思って、回って行ったのです。まだご覧のような様子。またしばらくしてから見に行くことにしましょう。

Img_6897c_20200522172701 さて、九華公園では、あちこちでミドリガメ達が堀から上がってきてウロウロしていました。そろそろ産卵のImg_8737c_20200522171701 季節なのです。元管理人Oさんに出合い、「あっちでカメが卵を産んでいた」と聞いて、神戸櫓跡近くへ(右の写真)。Oさん、現管理人Kさん、散歩友達Wさんとオッサン4人が見守る中、産卵。40分ほど見ていました(苦笑)。

Img_6906c_20200522171701 こちらがそのシーン。われわれが見ている間に産んだのは2個。それ以前からここで産んでいたようです。管理人Kさんが、朝の見回り途中に見たときは、神戸櫓跡からこの産卵場所に向けて歩いていたそうです。たぶImg_6909c_20200522171701
ん5~6個を産んだのではないでしょうか。

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 いやぁいい年をしたオッサンズが雁首をそろえて何やらしているのですから、通りかかる人たちは皆「何だ!?」という風に覗いていきます。普通に散歩している方達であれば、たぶん気づかないと思いますが、われわれはそれぞれに「九華公園経験」が長く、豊富なので(?)「そろそろ」と思うのです(微笑)。

Img_8598c_20200522171801 もう一つのトピックスは、「めだかの学校」ならぬ「スズメの学校」。九華公園に北門から入ってすぐの堀端にスズメのヒナ Img_8611c_20200522171801 が10羽ほど集結。これはおそらく2家族くらいがいたのではないかと思います。脅かさないよう、ちょっと離れたところから見ていたのですが、これが結構面白かったのです。餌をとる練習やら、砂浴びやら賑やかでした。

Img_8617c_20200522171901 これらの2枚は、主に砂浴びシーンをとらえたもの。ヒナたちにとっては、砂浴びはまだあまり経験していなImg_8625c
いのではないかと思いますが、かなり様になっていました。あまり学習を必要としない、生得的な行動パターンなのかも知れません。

Img_8655c_20200522174701 一方、こちらのシーンを見ると、餌をとる行動は、練習が必要なのかと思えます。ここには載せていませんが、枯れ葉をくわえているヒナもいました。何が食べられ、どれは食べられないかは、親にも教えられ、身につけていく必要があるようです。

Img_6884c_20200522175001 奥平屋敷跡の鳥小屋のセキセイインコ。今日も、姿が見られたのはオスだけ。正面顔をいただけました(微笑)。鳥、魚の正面顔は笑えます。このほか今日見た鳥は、ムクドリ、キジバト(巣作りをしているペアもいました)、カワラヒワ、シジュウカラ。コゲラは鳴き声のみ。巣穴にはもういません。

Img_6887c_20200522175201 Img_8702c_20200522175201

 花菖蒲園は、相変わらず芳しくありません。今年は、ちょっと鑑賞には耐えない気がします。散歩友達の中には、「市役所に言ってよ」という人もありますが、どうしたものでしょう?私の好きな原生種の「野花菖蒲(右の写真)」は、咲かないのではないかと思えます。

Img_6972c_20200522171701 ツバメの巣チェック。京町のお宅の巣には、5羽のヒナがいました。給餌シーンは撮れませんでしたが、親ツImg_6995c-2
バメがやって来ると、左の写真のように猛烈アピール。呉服屋さんの巣では、今日も親が巣に就いていました。

Img_7010c 田町の商店の巣。一昨日ヒナがいるのを確認したのですが、今日は見られImg_8186c_20200520190601
ませんでした。しかも、巣が一部壊れているように見えます。今日の様子が左の写真、右は一昨日の写真(再掲)。博物館の巣でもヒナがいなくなりましたが、こちらもアクシデントがあったのでしょう。残念。

Img_6823c_20200522171801 ただ、七里の渡し跡から歌行燈本店さんに向かう途中のお宅で、巣作りに励んでいるツバメを見つけました。散歩ルートから外れたところで探せば、まだまだ営巣しているツバメはけっこういそうです。チェックするところをあまり増やしてしまうのもいけませんが、ときどきはルート以外のところを見てみる価値はありそうです。

Img_7002c_20200522171701 最後に、桑名別院本統寺の睡蓮。これも、アジサイが咲く頃、いつも見に行っています。このほかにピンク色のも咲いていました。

2020年5月21日 (木)

アマサギとコアジサシ……今年の石取祭、メインの祭車曳き回しは残念ながら中止……【石取祭とキジについて補足2件】

Img_8323c  気温はさほど上がらず、曇りがちでした。ブロ友のひらいさんからの情報で(2020.05.17 お散歩日報)、アマサギが来ているのと、コアジサシが卵を抱いているようだというので、見に行ってきました。朝一番に用事を済ませ、まずは、長良川河口堰へ。ここに1時間、管理橋を往復し、親水広場を見て回り、歩いたのは2.5㎞。その後、クルマでアマサギや、コアジサシのチェックへ。最後に町屋川まで足を伸ばし、キジがいないか見てきたのですが、こちらはまたもや空振り(苦笑)。

Img_8326c_20200521165701  河口堰東側の魚道では、アオサギ1羽と、コサギ2羽。アオサギがいたのは、上流側の魚道。コサギは、上流、下流それぞれ1羽Img_8335c_20200521165701 いたのですが、どちらも魚道を覗き込んだら逃げる、逃げる。そのうち、下流側にいたコサギはUターンして戻って来ました。

Img_8338c_20200521165701  そして、目を疑ったのですが、河口堰の下流側にキンクロハジロのオスが1羽。100mほど先でしたから、詳しい様子は分からなかったのですが、どこかを痛めているようには見えませんでした。気になります。

Img_8410c_20200521172001 Img_8411c_20200521165701  西側まで管理橋を渡って、親水広場へ。前々回(2020年5月 5日:コアジサシの季節)、前回(2020年5月12日 :再び、コアジサシ)は、河口堰上流の西側の監視塔あたりに30羽以上のコアジサシが集まって、求愛給餌も見られました。今日は、静かでした。フロートの上に並んでいたのは、数羽。

Img_6764c_20200521165801  河口堰の下流側でダイビングして、餌をとるオスもチラホラ見えたのですが、その数はかなり少なくなっていました。めでたくカップルが成立して、どこかで愛の巣を営んでいるのであればよいのですが、どうでしょう? 親水広場では、オオヨシキリの鳴き声がよく聞こえましたが、作業が行われていて、他にいたのはコチドリ1羽とカラス。カラスは、親水広場の北側エリアにある木に営巣中。オオヨシキリは、親水広場の木に出て来ていることもあるのですが、近寄ろうとすると逃げますので、写真には撮れません。

Img_6714c  西側の魚道には、アオサギ2羽、ダイサギ2羽、コサギ6羽ほど。このほか、肉眼ではまったく気づかなかったのですが、キアImg_8391c_20200521165701 シシギらしきシギが写っている写真がありました(苦笑)。毎度のパターンながら、「見れども見えず」で、我ながら笑えます。

Img_8485c  某所へ移動。コアジサシが1羽、座っていました。卵があるかどうかは確認できませんでした。広いところにこのコアジサシ1羽のみですから、営巣地とはいえないでしょう。この先どうなるのか、かなり気がかり。ときどき見守りに行きたいと思います。

Img_8482c_20200521165801  さて、その後は、水田を見て回ってきました。ダイサギ(左の写真)や、コサギは容易に見つけられたのですが、アマサギはなかなかいませんでした。ウロウロする内に、アマサギも見つけられたのですが、幹線道路沿いでクルマが止められず。

Img_6795c_20200521165801 Img_6814c  グルッと回って、ようやく2箇所でアマサギを確認。 夏鳥としてくる渡り鳥です。漢字で書くと、 「猩々鷺」あるいは「飴鷺」。ときどき、「亜麻色の鷺」だから「アマサギ」と間違われていますが、「あめさぎ」がなまったものと考えられています。つまり、「飴色の鷺」です。ちなみに「亜麻色」をしているのは、婚姻色。

Img_8507c  冒頭に書きましたように、このあと、町屋川へ行って、キジ探しのリベンジに挑んだものの、敢えなく返り討ちに遭いました(苦笑)。今日は、鳴き声も聞けず。ウ~ン、もう1回くらい行くか??

Img_8306c_20200521174601  余談。今朝の中日新聞に「桑名石取祭 主要行事中止 60年ぶり」という記事が載っていました。祭車曳き回しなどが中止されるということです。伊勢湾台風の翌年以来、60年ぶりの中止ということで、参加される町内の方には、さぞ残念だろうと思います。いつもなら、梅雨明けの頃、各町内で祭囃子の稽古の音が聞こえて来ます。これを聞くと、そろそろ梅雨明けかなという気持ちになるのですが、聞けないとなると淋しい。

Img_8330c_20200521165701  さらなる余談。「世帯主ながら、居間に居候している」と嘯いていますが、リビングの片隅に自分の机があります。仕事の準備に気合いが入らないこともあり、午後から模様替えに着手。机の位置は移動しないものの、パソコンの配置を換え、机上にある資料、趣味のもの、本その他を整理することにしました。もともとの職業柄、本や資料をため込むのです(苦笑)。守の類いは、この頃なるべくpdfにしているのですが、それでも油断しているといつの間にかかなりの量になります。本も、新書や文庫本の類いは、ブックオフで買って、ブックオフに売るようにして、ストックしないようにしてはいるのですが、専門や、仕事関係の本はまだかなり所蔵していますし、この頃は歴史、郷土史の資料が増えつつあるのです。

【補足(5/21夜)】 桑名宗社(春日神社)のサイトを拝見すると、石取祭は「中止」ではなく、「休止」または「休祭」だそうです。コトバンクで検索すると、「中止」は「中途でやめること。また、計画を取りやめにすること(デジタル大辞泉)」で、「休止」は同じく「仕事・活動などを、一時休むこと。また、動きが止まること」です。なるほど、ことばに正確にしたがうと、「休止」です。

 町屋川のキジは、ブロ友の「晴雲寺 桑名」さんのブログによれば(声が聞こえる)、5月20日にも鳴いていたそうです。

2020年5月20日 (水)

田町の商店にある巣でもツバメのヒナが誕生していました

Img_8181c_20200520190601  久しぶりに散髪。いつもなら、偶数月の最終水曜日に行くようにしているのですが、新型コロナウイルス感染症で控えていました。三重県はそれも解除されましたし、4月24日以降、新たな感染者もありません。髪の毛はかなり伸びて鬱陶しいし、そろそろ大丈夫かということです。朝一番にいつものS理容院さんへ。散髪を終えて、9時45分から散歩スタート。田町、九華公園、貝塚公園、内堀公園、歴史を語る公園、京町、寺町、近所のスーパーと6.0㎞。11時半に帰宅。今日は夏日で、ちょっと蒸し暑い感じでした。

Img_8184c  田町の商店にあるツバメの巣。意外にも雛が誕生していました。何羽がいるのかは、未確認ですが、写真のように確かにヒナがImg_8186c_20200520190601 いました。「意外にも」というのは、親ツバメがずっと巣に就いていたわけではなかったからです。親は、ヒナにエサを与えた後、巣の中から羽毛のようなものを採りだして、飛んで行きました。

Img_8290c  このあと行った京町のお宅の巣でも、ヒナは元気そうでした。

Img_8193c_20200520190601  九華公園へは、いつもと違って、八間通を下っていきました。柿安コミュニティパークにある本多忠勝像に向かって左(西)から来たという次第。いつもとは違う方からやって来ると、見慣れたはずの景色も新鮮に見えます。

Img_8258c_20200520190601  相変わらずというか、この時期はいつものことなのですが、鳥はいません。九華公園でも、スズメ、シジュウカラ、カワラヒワなど。他にはムクドリ、キジバトを見るだけ。カラスはこの頃、営巣に忙しいようです。

Img_8251c_20200520190601  今日、散歩している間はよく晴れて、夏のような空でした。初めに書いたImg_8253c_20200520190601ように少し蒸し暑いような感じ。九華公園では、サツキはご覧のようにかなり咲いてきましたが、花菖蒲は今ひとつです。昨日の記事にも書いたように、管理事務所の南の菖蒲園で3種類ほどが咲いているものの、他の2箇所では、まだ花はついていません。とくに本丸跡は、ちょっと悲惨な状況。

Img_8247c  公園内を歩いていたら、70台後半か80才くらいの男性から「本丸はどこですか?」と聞かれました。お城好きであちこち回っておられるそうでした。天守台跡へ案内したほか、聞かれた歴史を語る公園への道についても説明。歴史を語る公園に立ち寄って来たのは、この男性が無事にたどり着いたか確認しようかと思って、でした(姿は見当たりませんでした)。写真は、鎮国守国神社の梅の実。

Img_8281c_20200520190601  一昨日紹介したカモミール畑がある「はあぶ工房Together」では(2020年5月18日:市博物館のツバメのヒナ、姿を消す……特別定額給付金、振り込まれました(微笑))、メダカを売っていました。冬は、多度みかんを売っていた場所で、です。バケツにメダカ数匹とホテイアオイ1株が入って¥500でした。我が家には数10匹のメダカがいますから、買いませんでしたが、緋メダカ、黒メダカなどが入っていて、ちょっと気にはなりました(微笑)。ホテイアオイは、欲しいなと思っているのですが、寺町の花屋さんで見ると、1株¥120。ホームセンターですと、もう少し安いので、値段が下がらないかと密かに期待していますが、なかなか(苦笑)。

Img_8262c  午後からは、一昨年の市民大学郷土史学科での講義のまとめ。7回の講義のうち、3回分まで終了。本当は、江戸橋方面の非常勤の準備をしないといけないのでしょうが、詳細が分からず、どうもモチベーションが湧いてこないのです。ひょっとしたら単なるサボり癖によるのかも知れませんが(苦笑)。明日は、河口堰などへ行きたいと思うのですが、雲が多いという予報。「明日は明日の風が吹く」で、明日の朝、空を眺めて決めることにしましょう。

2020年5月19日 (火)

雨は上がったもののスッキリせず……緊急地震警報に驚く

Img_8160c_20200519172901  5時過ぎに起きた頃には、雨は上がっていたのですが、その後も晴れ間はあったものの、スッキリとは晴れず。午後、14時10分過ぎにはスマホで「緊急地震警報」が鳴り、ビックリ。最近、東北、関東、岐阜・長野県境付近などで地震が多いので気になります。今日は、長良川河口堰方面へ行きたいと思ったのですが、天気予報が今ひとつでしたので、いつも通りのコースへ。8時半過ぎから住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寿町で銀行、参宮通と6.8㎞、3時間。写真は、立教小学校。今週は、分散登校です。今日は陽和幼稚園ともに子どもの声も聞こえず、チャイムも鳴っていませんでしたので、登校日ではなかった様子。

Img_8135c_20200519172901  九華公園。いつもと違うところをと思って、朝日丸跡の写真。東の端から西の方を見ています。奥右に見える橋は、本丸跡にかImg_8139c_20200519172901 かる橋で、中央の堀の上に四阿があります。こんな写真を載せるくらいですので、鳥はいません。散歩する人も少なく、10人に満たないくらい。右は、鎮国守国神社の社務所前に咲いていた、たぶんサツキの一種。

Img_6605c-2  あまりに何もいませんから、たまにはムクドリ(笑)。花菖蒲園でエサを拾っていました。コImg_6586c ゲラの巣は留守。セキセイインコもとくに変わりなし。他はスズメ、シジュウカラ、カワラヒワくらい。珍しく、カニの姿。クロベンケイガニかと思います。

Img_8148c_20200519172901  貝塚公園では、スズメのヒナ。両方ともヒナと思います。ここも、他にはムクドリ、カワラヒワくらい。ただし、まだ九華公園もですが、カワラヒワは少数。ヒナもまだです。

Img_6634c_20200519172901   市博物館のツバメの巣は、やはり空っぽ。今日は、親も姿は見られませんでした。近くにある、お宅の巣でImg_6649c はヒナは元気そうでした。

Img_8157c  午後は、読書と、一昨年の市民大学郷土史学科での講義のまとめをコツコツと続けています。江戸橋方面の非常勤、遠隔授業の詳細については連絡がありません。「5号館を出て」さんのブログでも、「いよいよ始まる遠隔授業」という記事が投稿されていましたが、いずこも連絡が遅く、バタバタと事態が進んでいる様子がうかがえました。ジタバタしても始まりませんから、いろいろ調べ、あれこれ考えておくことにします。

2020年5月18日 (月)

市博物館のツバメのヒナ、姿を消す……特別定額給付金、振り込まれました(微笑)

Img_8037c_20200518161101 Img_8043c_20200518161101  16時前から雨が降り出しました。午前中は晴れから曇り。いつも通りの散歩で、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、吉津屋町、新築公園、寺町をかすめて京町、田町、三崎通と6.8㎞。8時から11時半。桑名市では、今日から市立の幼稚園、小中学校では分散登校が始まったこともあってか、散歩する人は激減。新型コロナウイルス感染症が広まる前よりも少ないくらいでした。

Img_6507c  まずは、ツバメの巣チェックから。市博物館の巣では、昨日ヒナが4羽、元気にしていたのですが(2020年5月17日 :貝塚公園でコゲラの巣か?、内堀公園ではイソヒヨドリのオス)、今日は見当たりませんでした。親が近くを飛んだり、巣に来ても姿を見Img_6537c せませんから、何かアクシデントがあったのだろうと思われます。外的といえば、ヘビかカラスでしょう。残念。

Img_6545c_20200518161001  一方、京町のあるお宅の巣では、ヒナが4羽孵っていました。そんなに前から親が巣に就いていたかと思いますし、けっこう不在の時があったのでImg_6565c すが……。まぁ、それはともかく4羽の姿を確認しました。元気に育って欲しいものです。

Img_6578c  京町の呉服屋さんの巣には、今日も親がいました(左の写真)が、田町の商店の巣は不在。卵があってもずっと巣に就いているわけではなさそうです。

Img_6482c-2  さて、鳥は今日も少なく、張り合いなし(苦笑)。それでも、九華公園では、スズメやシジImg_8071c_20200518161001 ュウカラのヒナの姿は見られました。スズメのヒナは地上に降りてきますが、シジュウカラのそれは樹上生活で見つけにくく、撮りにくい。他には、ドバト、ムクドリ、キジバトに、少数のカワラヒワ。

Img_6475c_20200518161101  コゲラは鳴き声は盛んに聞こえていたものの、姿はなし。例の巣穴には今日も親コゲラの姿はありません。やはりこの巣は放棄されたと考えざるを得ません。セキセイインコの様子は、相変わらず。オスは餌を食べていましたが、メスの姿は見えません。ヒナが誕生したかどうかは、不明。

Img_8049c_20200518161101 Img_8047c_20200518161101  3ヶ所の花菖蒲園のうち、管理事務所の南では、「稲妻(肥後系)」4輪と「筑紫路(肥後系)」1輪とが咲いています。しかし、いかにも淋しい。

Img_8081c  こちらは本丸跡にある花菖蒲園。ここがもっとも淋しい。昨年、植え替えなど手入れをしたはずなのに、この状態。

Img_6499c  貝塚公園で昨日見つけた「コゲラの巣(?)」。昨日は、コゲラがこれを覗いていたのですが、今日は姿なし。やはり昨年以前に使われた、古い巣なのでしょう。これまた残念。貝塚公園では、他にスズメ、ムクドリ。

Img_6502c_20200518161001  内堀公園では、今日は、コゲラに遭遇。Wikipediaによれば、コゲラの縄張りは、体が小さいわりに20ヘクタールもの広さだといいます。昨日貝塚公園にいたコゲラか? このあと、吉津屋町で知人に出会い、吉津屋堀端のベンチで話をしていたのですが、近くにイソヒヨドリのオスがいました。昨日イソヒヨドリのオスを見た内堀公園からは、350mほどのところですから、行動範囲なのかと思います。

Img_6487c_20200518161001  ところで、散歩途中、カモミール畑を見てきました(微笑)。町中にそんなところがあるのか?!と思われるでしょうが、立Img_6493c_20200518161001 教小学校の東にある「はあぶ工房Together」のハーブガーデンがあるのです。

Img_8096c_20200518170101  「ワークルーム桑友(そうゆう)」という就労継続支援B型事業所として、精神障害のある方々の作業所として、ハーブの栽培、加工、その他の作業が行われています。60種類のハーブが無農薬、有機肥料で栽培されているそうです。冬になると多度みかんも販売していて、ときどき買っているところ。

Img_8116c_20200518161001  吉津屋町の仏壇屋さんの駐車場で、たぶん花菖蒲。もうかなり咲いているというか、すでに咲き終えた花菖蒲も多数ありましImg_8114c_20200518161001 た。ここにあることは知っていたのですが、通常の散歩コースには入れていなかったのです。

Img_6527c2  話がバラバラですが、ツバメの飛び姿。市博物館の巣を見ていた時に撮れたもの(苦笑)。狙ったものの、これほどうまく撮れたとは思わず、でした。

 余談。あの「特別定額給付金」、5月1日のオンライン申請当日に申請を済ませていましたが(2020年5月 1日:20200501ご近所神社めぐり……(その1)立坂神社、神舘神社、八重垣神社と善西寺、オマケは「特別定額給付金」オンライン申請の話)、今日、予定通り、振り込まれていました。早くもらえたらいいことがあるというわけではありませんが、後日談の報告であります。

2020年5月17日 (日)

貝塚公園でコゲラの巣か?、内堀公園ではイソヒヨドリのオス

Img_7903c_20200517145601  9時頃からはよく晴れてきました。気温も上がって26.6℃。しかし風もあり、気持ちのよい天気。まったくのいつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町、田町、三崎通と6.2㎞。8時から11時頃まで。緊急事態宣言が解除されましたが、むしろ散歩する人は少し減ったような感じでした。

Img_7926c  九華公園、今日も鳥は少なかったのですが、それでもスズメやシジュウカラのヒナの姿が見られました。巣だImg_6255c_20200517145601 って日が経つヒナもいるようで、親にくっついてばかりでもありません。ただ、木々の葉が生い茂ってきていますので、見つけにくかったり、写真が撮りにくかったり(微苦笑)。

Img_6313c_20200517145601  コゲラの巣があると書いていたのですが、最近、親の姿が見えなくなっていImg_6277c_20200517150801 ます。以前は、30分ほど時間をおいて2回見に行けば、必ず姿が確認できたのですが、ここ何日かはまったくいなくなっています。これは、巣を放棄した可能性が高いと思います。ただし、コゲラは公園内にいます。右の写真、まさに「証拠写真」ではありますが……。

Img_6304c  花菖蒲は、相変わらず。九華公園に花菖蒲園は3ヶ所ありますが、管理事務所の南のところで数本咲いているだけ。左は、「燎花(かがりImg_7943c び)(肥後系)」。中輪から大輪。ピンク地に紅脈が密に入り、遠目に濃い桃赤色に見えます。右は、奥平屋敷跡の北にある花菖蒲園。写真ではわかりにくいのですが、つぼみがあちこちで伸びてきています。本丸跡のところは(も?)、生育はよろしくなく、つぼみも見られません。

Img_7969c_20200517145701  貝塚公園では、新発見(微笑)。コゲラがご覧のような様子。すぐ近くにもう1羽がいました。巣穴と思われImg_7958c ますが、巣穴は古いようにも見え、新居を造っているのかどうかは不明。コゲラは毎年、新しく巣穴を掘るといわれますから。最近、貝塚公園での鳥見の楽しみがあまりありませんでしたが、ちょっと楽しくなりました。そして、ここでもスズメのヒナが登場していました。

Img_6382c_20200517145701  内堀公園では、イソヒヨドリのオス。気づくのが遅れ、道を1本挟んだ民家の屋根に逃げられ、追いかけました(苦笑)。どこに何がいても対応できるよう、心構えが必要です。

Img_6427c-2  市博物館のツバメの巣。ヒナは元気そうでした。親がエサを与えるシーンを撮ろうとしばらく見ていたのでImg_6424c すが、私の注意が途切れたり、ちょっと気を抜いたりした時に限って親がやって来てエサを与えます(苦笑)。修行が足らないのか、老化の影響なのか……。気合いを入れ直さないといけません。右の写真では、向かって左のヒナがエサをもらって、嘴からその端が覗いています。

 このほか、京町の呉服屋さん(左の写真)と、田町の商店で、親ツバメが巣に就いていました。Img_6435c もう1軒のImg_6443c 京町のお宅は、私が見た時は不在。

Img_7907c_20200517145601  ところで、しばらく前にソメイヨシノに「サクランボ」がついているということを書きました。その後も、あちこちで見ていますが、最近はけっこう色づいているのを見ます。数は、花の数に比べ、少ない気がします。鳥が食べるのか、落ちてしまうのか? そろそろ食べられるかと期待しています。年配の散歩友達の方に伺うと、「子どもの頃よく食べた。でも、桑の実の方が美味しかった」そうです。

Img_7934c_20200517145601  余談。新型コロナウイルス感染症が蔓延し、外出を自粛する、緊急事態が宣言されるなどしてから、何だか時間が経つのが早い気がします。ついこの間5月になったなと思ったら、今日はもう17日になっています。去年の今頃のように、江戸橋方面の非常勤も、市役所関係の仕事も延期されていますし、近鉄ハイキングやJRさわやかウォーキングもありません。散歩その他の日常生活は、あまり変わっていませんが、どうしてもメリハリに欠けるためかと思います。思わぬところに影響があるものです。感染拡大には関わらないよう注意しつつ、町屋川でのキジ探し、コアジサシの観察、桑名の八風道歩きなど、「個人的イベント」を企画し、出かけようかと思案中。そうそう遠隔授業の準備も忘れてはいけません。

2020年5月16日 (土)

終日雨にて、「遠隔授業」について情報収集中

Img_7894c  終日雨。出かけたのは、午前中、本屋に行ったのみ。欲しい雑誌と時代小説を見て、滞在時間は15分。他は、読書、メダカの水槽の水替え。江戸橋方面の非常勤の準備もしたいしなければと思っているのですが、遠隔授業の詳細について(回数その他)の連絡がまだありません。1回分の授業は、4~5枚の資料(pdf)と、20分弱の音声ファイル3編でということと、その開始は6月中旬を予定しているということだけ承知しています。簡易な「ラジオ講座」というイメージです。私は、テキストを指定しておらず、パワーポイントで授業を進めていますが、これまでと同じように配付資料をつくって、それに基づいて話すだけでは学生の皆さんの理解は難しそうに思えます。スマホしか持っていない学生も多いようですから、それにも配慮しないといけません。資料を見直し、かなり作り直す必要がありそうです。音声ファイルも録音しなければなりませんので、普段の倍か、3倍くらいの準備時間がかかりそうな気がします。また、出欠確認や、毎回の課題をつくることも必要になるかも知れません。課題を出せばそれのチェック、返却もすることになるでしょう。これは、かなり大変そうです。

Img_7883c  具体的な授業内容や、音声ファイルの作成に取りかかってもよいのですが、実際のやり方が明らかになってから、それらがひっくり返るような事態になるのはイヤだと思って、手がついていません(苦笑)。実際に取り組んでいるのは、遠隔授業の方法、注意点、すでに始まっているところの工夫などなどを調べることです。10年以上前に放送大学で2コマ分を担当しましたが、あの時は「印刷教材」があり、また、放送時間は45分でした。この経験、役に立つのかどうか?

Img_7886c  冒頭の写真は、午前中の諸戸氏庭園の様子。2枚目は、ベランダ園芸のサギソウ。順調です。そして、こちらは、実験というか、いたずらというか、枯れた花を取り除いた植木鉢にネギをさしてみました(笑)。少しずつ伸びてきてはいますが、どうなりますか?

2020年5月15日 (金)

ツバメのヒナが誕生@市博物館

Img_7803c_20200515155501  天気は下り坂ということですが、雨は夜遅くから。今日はいつも通りに散歩。8時過ぎにスタート、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、入江葭町、京町、寺町と5.8㎞。帰宅は11時半と遅め(苦笑)。あちこちで知り合いに会ったのです。

Img_6204c  今日のハイライトはこちら。いよいよツバメのヒナが孵っていました。市博物館の巣で、4羽のヒナが誕生。約Img_6177c_20200515155501 2週間の抱卵期間でした。目も開いていませんし、姿形からしても、孵ったばかりのようです。孵ったばかりとはいえ、エサへの要求は強く、伸び上がって口を大きく開けて、ピーピーと賑やかでした。

Img_6107c_20200515160401  さて、それ以外の鳥の姿はほとんど見られませんでした(苦笑)。左は、住吉神社のところで見た「揚げ雲Img_6121c-2 雀」。このほかは、スズメ(ヒナもいました)、ムクドリ、キジバト、ドバト、カワラヒワくらい。コゲラ、メジロ、シジュウカラは鳴き声のみ。九華公園にあるコゲラの巣は、この頃留守が多く、ちょっと心配です(右の写真)。

Img_7841c  写真のネタに困ってあちこちウロウロ(笑)。左の写真は、アジサイの様子。もちろんまだ咲いていませんImg_7809c_20200515155501 が、少しずつ準備は進んでいるようでした。右は、九華公園の花菖蒲園のうちの1ヶ所。あまりパッとしません。雑草は取り除かれたのですが、貧弱さが目立ってしまっています。この広さで今咲いているのは、3つのみ。

Img_7835c_20200515155501  ボタンの季節は終わりがけと思いますが、こちらは「新国色」という品種だという看板があったのですが、ネットで見ると紫色の花になっています(こちら)。素人には不明。ここには、「濃紫色の見事な大輪種で千重咲き」とあります。ひょっとして間違っている?? 藤が丘デザイン公園の桜の名札も間違っている可能性大ですから、そういうことは十分ありえます。

Img_6219c  その他のツバメの巣。京町のお宅の巣は今日は留守。呉服屋さんの巣では、今年修復していた奥の巣に親ツバメが就いていました。これで博物館の巣を含め、親ツバメがいるのを確認しているのは、4ヶ所。上述のように抱卵期間は約2週間ですから、これから5月後半、順番にヒナが誕生すると思います。

2020年5月14日 (木)

声はすれども姿は見えず……町屋川でのキジ探しは不首尾

Img_7703c_20200514152901  今日はまた暑いくらいの日になりました。ブロ友さんが「町屋川でキジを見た」と書いておられましたので、これは行かなくっImg_7707c_20200514152901 ちゃと確認に行ってきました。所用のついでに車で町屋川緑地公園へ。町屋川でのバードウォッチングで何度も通ったり、一休みしたりしています。今日は、一度は国道23号線の手前まで往復。もう一度は、国道23号線を越えて、日の出橋まで往復。計4.2㎞。途中で、畏友M氏から電話。「そんなところに公園なんてあったっけ?」ということでしたが、「何もないけど、来ますか?」といったら「行くわ」(微笑)。日の出橋までの往復を付き合ってもらいました。

Img_7720c_20200514152901  途中、スズメ、ツバメ、カワウ、キジバトなどを見たほか、ダイサギが1羽、飛来。アオサギは、合計4羽を確Img_7730c_20200514152901 認しました。

Img_7705c_20200514153801  しかしながら、肝心のキジはといえば、鳴き声(ケーン、ケーンという囀り)を2回ほど聞けたのみ。残念。無残にも敗退(苦笑)。葦原からはオオヨシキリの鳴き声もよく聞こえてきたのですが、やはり姿は見えず。

Img_7748c_20200514153001 Img_7750c  まだ歩き足らなかったので、いったん戻って九華公園方面へ行こうと桑名七里の渡し公園、住吉神社、三之丸公園へ。写真は、桑名七里の渡し公園。散歩の親子連れの方などが少数。先日から工事が再開されたと書きましたが、右の写真にある看板のように、「公園建築工事を行っています/令和2年9月30日まで」とあります。「建築」というからには建物を建てるのでしょうね。秋には、完全にオープンすると思われます。

Img_6087c  町屋川にいるときに家内から「修理に出していたテレビが昼に戻ってくる」という連絡があったのですが、予定が30分ほど繰り上がったとのことで、三之丸公園あたりでUターン(苦笑)。九華公園には達せず。テレビは、結局、液晶パネルのコンバータの基板が不良だったということで、それを交換してもらいました。バックライトをコントロールしている部分だそうです。エディオンの長期保障のお陰で、費用負担はなしで済みました。写真は、田町あたりで見たツバメ。こちらは2.9㎞ほど歩いて、今日は合計7.1㎞。案外たくさん歩きました。

2020年5月13日 (水)

スズメもシジュウカラも親は大変(微笑)

Img_7618c  夏日にはなりましたが、北寄りの風もあってそれなりに過ごしやすくなっています。今日はいつものコースを散歩。8時に出Img_5739c-2 て、11時過ぎに帰宅。住吉神社、九華公園から貝塚公園、内堀南公園、入江葭町、京町、田町、三崎通と5.8㎞。揖斐川には、赤須賀漁港の漁船が14隻も出ていました。これほどたくさん見るのは、久しぶり。シジミ漁であろうと思います。

Img_5998c  鳥は少ないのですが、スズメ、シジュウカラが雛をつれて出て来ています。これらの2枚の写真は、九華公園のImg_6021c_20200513162501 相撲場近くで撮ったもの。少し離れたところでドバトなどにエサをやっている人があり、そこからとってきた菓子のようなものをヒナに与えています。右は、「早く頂戴!!」と親にいっているところ。

Img_6043c_20200513162501  ツバメでもそうですが、スズメも、ヒナが親の顔を飲み込みそうな勢いでかぶりつきます。今Img_7667c_20200513163301 日は、ここの他、朝日丸跡などでもスズメのヒナが親に連れられて出て来ていました。しばらくは、こうした光景が見られます。

Img_5835c  こちらは、シジュウカラ親子。左の写真、暗くてわかりにくImg_5924c_20200513162401 いのですが、向かって右が親、左がヒナ。虫らしきものをもらっているところ。右の写真は、このヒナ。もらった虫を咥えています。

Img_5868c-2 Img_5967c-2  スズメのつれているヒナは、見ている範囲では2羽くらいですが、シジュウカラ食もう少し多くて、3~4羽くらいに見えます。ただ、写真を撮るということからすると、スズメたちは地上に降りてきますからまだ撮りやすいのですが、シジュウカラは木の葉っぱの中にいますので、けっこう苦労します。しかし、ヒナや、親とヒナの関わりを見られるのは楽しみです。

Img_5951c  さて、九華公園、それ以外の鳥はあまり見られません。ハシボソガラス、ムクドリ、カワラヒワ、コゲラくらい。コゲラは、Img_5767c 公園内のあちこちで見ましたが、肝心の巣穴では確認できませんでした。セキセイインコは、メスが巣箱にいると、オスがエサをメスに運んで来ているそうです。また、メスの尾が巣箱の隙間から外に出ていることもあり、ヒナがもう孵っていて、メスが餌をやっているのではないかというのが、管理人さんの推測。ヒナの鳴き声は確認できません。

Img_5777c_20200513162301  ところで、管理事務所の南にある花菖蒲園。左は、先日開花した「稲妻」。稲妻は、他にも何本か伸びてきていて、つぼみもImg_5774c_20200513162301 膨らんで来ています。右は、今日咲いていた「筑紫路(肥後系)」。この2種類以外の花菖蒲の生育は芳しくありません。いつもの半分から1/3くらいの高さにしかなっていません。

Img_7629c_20200513162301  シルバー人材センターの方の除草作業によって花菖蒲園はきれいになったのですが、逆の意味では、ハナショウブの生育が貧弱な状況があらわになってしまったともいえます。今の時期で、こういう状況では、今年の花菖蒲は期待できなさそうです。昨年以来、手入れがあまりなされていなかったためと思えます。桑名市は予算が厳しいといいますが、市民の楽しみでもありますし、観光資源でもありますから、工夫してもらいたいところです。

Img_7664c  こちらは、鎮国守国神社。左の説明板に書かれているのですが、今日、5月13日は「当日祭・献茶式(茶道松尾流)」です。今は金魚まつりがメインのようになっていますが、本来は今日がもともとの祭だそうです。いつもは、拝殿の手前左側にあるところ(たぶん「払戸」だと思います)で神事が行われるのですが、今日は、時節柄、神職の方と氏子の代表の方だけが拝殿に集まって神事が執り行われていました。松尾流は、表千家の茶匠松尾宗二(そうに;1677~1752年)を流祖とします。二代松尾宗五以来(1749年)、代々尾張徳川家の茶頭方で、明治以後は名古屋で継承されています。

Img_7675c  九華公園の南にあるお宅では、ご主人がバラを栽培しておられます。いつも散歩途中に拝見していますが、丹精込めて世話をしてImg_7679c いらっしゃいます。今日は、ちょっと覗かせてもらってきました。

Img_7698c_20200513162501  ブロ友の方が、町屋川でキジの鳴き声を聞き、昨日は姿も確認したという記事を書いておられました(オヤジギャグでも駄洒落でもありません)。気になります。8年前に私も町屋川で見ていますが(2012年04月19日:町屋川(員弁川)でキジを発見)、あまりキチンと見たわけではありません。ムズムズしてきます(苦笑)。

2020年5月12日 (火)

再び、コアジサシ

Img_7373c  昨日より雲が多く、気温は26.3℃ですが、蒸し暑い感じがします。朝、用事を済ませたその足で、長良川河口堰へ行ってきました。5月5日に歩いて行って以来です(2020年5月 5日:コアジサシの季節)。コアジサシが気になって再び見に行ったという次第(微笑)。点検作業などをする職員や業者の方の他は、ウォーキングする人が二人。いつもながら空いています。

Img_5694c  東側の魚道、上流側では、前回とは打って変わって、コサギとアオサギが1羽ずつ。少し離れた場所に陣取っImg_5701c_20200512152001 て、漁に熱中。いつもなら、管理橋の上から覗くだけで逃げるのですが、今日は、こちらにはまったく無関心。よほどお腹が空いていたのでしょうか。獲物は小魚で、アオサギにはかなりもの足らないように思います。コサギのメモとはピンク色で繁殖期のようですが、アオサギにはその兆候は見られません。

Img_5394c_20200512151701  東側の魚道、下流には、カワウたちとコサギが2羽。こちらにいるコサギも、目元や足元がピンク色です。前回の時も書きましたが、繁殖期なのにこのあたりでウロウロしていてよいのか?と思います。

Img_5431c_20200512151701  管理橋の中程から西側では、コアジサシたちが盛んにダイビングして、魚を捕っています。例によって、「下手Img_5452c_20200512151701 な鉄砲も数打ちゃ当たる」方式で撮って、比較的マシな写真をセレクトしています(微苦笑)。ダイビングが見られたこともよかったのですが、これなら前回と同じく、河口堰の西側にコアジサシが集まっているのではないかという期待も高まります。

Img_7494c_20200512151901  親水広場に降りて、河口堰の西側・上流側にある監視塔のところへ。オスたちは、河口堰の下流側から入れ替わり立ち代わりやって来ます。コアジサシの数は、少なくとも30羽。けっこう賑やかです。

Img_7422c_20200512151801 Img_7449c_20200512151801  オスが小魚をメスに渡してプロポーズします(求愛給餌)が、見ていると、前回同様、必ずしもうまく行かないケースがたくさんあるようでした。30分近く見ていたのですが、これら2枚の写真にありますように、餌をとってきたものの、渡す相手がいないのか、目指す相手が振り向いてくれないのか、小魚をくわえたまま「どうしよう?」という表情でいるように見えます。

Img_5518c  100mほど先ですので、肉眼でははっきりとは確認できませんが、写真で見る限り、メスにうまく求愛給餌ができたシーンFa5a63d7 は、この左の写真のペアのみ。2014年5月27日に、ここ河口堰の東側で右のような写真を撮っていますが(2014年5月27日:コアジサシの求愛給餌シーン)、これに匹敵するものをもう一度、と思っているのですが、なかなか難しい。ちなみに、この写真は、同年6月の中日新聞三重版の「アングル」という写真投稿コーナに採用していただきました。

Img_7474c_20200512151801  このほか、親水広場で見た鳥たち。まずは、キアシシギ。全長は約25cm、旅鳥。シベリア北東部やカムチャツカ半島などで繁殖し、冬季は東南アジア、ニューギニア、オーストラリアに渡りをおこない越冬しますから、北へ帰る途中。近づいても逃げませんでしたが、よく見ると、片足しかないのかも知れません。

Img_7526c_20200512151901  コチドリ。たいてい1羽がいます。他には、ハクセキレイ。ハクセキレイは、管理橋の上などにもいますし、Img_5588c_20200512151901 親水広場のアユの孵化試験をする水路あたりにも複数いることがよくあります。

Img_5592c  帰り道、アオサギもいました。このほか、イソシギ1羽、トビとカラスのバトルシーン、オオヨシキリなども見たのですが、あいにくシャッターチャンスを逃してしまいました。とくにオオヨシキリは、今シーズン初見でしたので、残念(揖斐長良川の中洲から鳴き声は聞こえてくるのですが)。さらにカワラヒワ、スズメもいました。このあと、臨駐も2ヶ所回って来ましたが、ヒバリを1羽見たのみ。ケリも、コアジサシもいませんでした。

Img_7602c_20200512160101  河口堰で歩いたのは、2.8㎞ほど。少し歩き足りませんでしたから、桑名七里の渡し公園から揖斐川の堤防に出て住吉神社にImg_7606c_20200512160101 お参りしてきました。これでプラス1.8㎞。桑名七里の渡し公園では、小さなお子さん連れのお母さん方が3組。初めて虫取りをするという男の子もいて、思わず応援。見事アゲハチョウをゲット(その後、お母さんにいわれてリリース)。増設部分では、年度替わりで止まっていた工事が再開されるようでした。今年度こそ、建物などができるのでしょう。

Img_7611c  住吉神社にある休憩所からの眺め。鳥居は二の鳥居。向こうに見えているのが、長良川河口堰。住吉神社の社殿は、この左手。御祭神は、底筒之男命(そこつつのおのみこと;中筒男(なかつつのおの)命と表筒男(うわつつのおの)命とあわせて住吉大神とされる。航海の神)、中筒之男命、表筒之男命、息長帯日売命(おきながたらしひめのみこと;神功皇后)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと;穀物神。近くにあった玉重稲荷を合祀しています)。江戸時代、住吉浦は廻船の舟溜まりで、全国から多数の廻船業者が集まっていました。航海の安全を祈り、正徳5(1715)年に住吉大社から勧請してこの住吉神社が建立されています。平成15(2003)年に揖斐川防潮堤が高潮対策として回収整備されたため、社殿は新しく建て替えられました。

2020年5月11日 (月)

シジュウカラのヒナ

Img_7296c_20200511154201 桑名の最高気温、29.9℃(12:56)だったようです。真夏日寸前で踏みとどまりました(苦笑)。散歩に出てすぐの8時半過ぎには、「けっこう暑いな」と感じるくらいでした。散歩は、8時10分から11時半。いつもとパターンを若干変えて、三崎通、田町、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、入江葭町、京町、寺町と5.7㎞。もう少し歩いた気がするのですが……。写真は、今朝の諸戸氏庭園。朝早くから何度か、カッコーの鳴き声が聞こえてきました。一度でいいから諸戸氏庭園でバードウォッチングしてみたいと思っています。

Img_5278c さて、今日の九華公園では、シジュウカラのヒナが登場。奥平屋敷跡でそれらしい鳴き声が聞こえて来ましたので、探しましImg_5336c
た。3~4羽を親が連れていました。ヒナはまだ自分ではエサは取れないようです。右の写真では、親が虫を捕って、足で押さえています。ヒナは、じっと見つめて、早くくれないかと思っているように見えます。

Img_5371c セキセイインコ。相変わらずです。メスはときどき顔を覗かせたり、外に出て来たり。ちなみに、コゲラは、公園内あちこちで鳴き声はしていたものの、巣には見当たりませんでした。他の鳥も少なく、残念。スズメ、ドバト、カワラヒワくらい。カモは、九華公園だけでなく、散歩コースのどこにももういません。

Img_5301c そうそう、こちらを忘れてはいけませんでした。九華公園でも、毎年、見かけます。ムシクイの仲間かと思うのですが、どれかImg_5374c_20200511154801 同定は難しい(苦笑)。シジュウカラの近くにいました。今日も、撮れた写真は2枚のみ。チョウチョはアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロチョウなど多数飛んでいますが、なかなか手強い。昆虫で撮れたのは、シオカラトンボのメスだけ。

Img_7349c しかし、今日は気持ちの良い日でした。それもあって、いつもと違うところでも写真を撮ってきました。左の写真は、奥平屋敷跡から二の丸跡にかかる橋を見たもの。左手Img_7347c には、花菖蒲園があります。右は、公園内の相撲場。今年、大相撲名古屋場所は東京で開催ということですから、峰崎部屋は来ません。残念。

Img_7343c 九華公園、桜やツツジは多いのですが、サツキはわずか。管理事務所の北に少しだけあります。かなり咲いてきました。

Img_5382c_20200511154801 ツバメの巣は、いつも通りにチェックしてきました。今日親ツバメがいたのは、市博物館Img_7303c_20200511161601
と、京町のお宅、田町の商店の3ヶ所でいつもどおり。他の4ヶ所、今年は営巣はしないのかも知れません。巣の補修をしたところもあるのですが、その後見かけなくなっています。

Img_7357c_20200511154801 ところで、寺町商店街を歩いていたら、ご覧のようなポスター。桑名商工会議所肝煎のプロジェクトのようです(こちら)。自粛、休業などで、大変な状況のところばかりと思います。桑名では、「プレミアム付き応援食事券」も売られているのですが、先日の新聞報道によれば、売れ行きは芳しくないようです。1冊5,000円で7,000円分の飲食ができるというのですが、購入した飲食店に限られるという制限もありますし、今の状況では外食に出かけにくいので微妙なところでしょうか。

2020年5月10日 (日)

20200501ご近所神社めぐり(補遺編)……立坂神社、神舘神社、八重垣神社、天武天皇社……【追記あります(5/11)】

 5月1日に行った「ご近所神社めぐり」は、主なところについては2編の記事に書きました。神社の境内社その他については、割愛しましたので、今回は「補遺編」として若干の補足をしておきます。

Img_5733c  まずは、立坂神社。もとは「矢田八幡社」でしたが、明治以後は、東方にあった式内社立坂神社が矢田八幡社に名称を譲ったため、こちらが式内立坂神社と呼ばれるようになりました。立坂神社は、戦災を免れましたので、昔の風情を残しています。

Img_5717c_20200509172501  神社の神門には、今でも「八幡宮」の扁額がかかっています。八幡社は、八幡神(やはたのかみ、はちまんしImg_5721c ん)を御祭神とします。武家から武運の神(武神)として崇敬を集めました。誉田別命(ほんだわけのみこと)とも呼ばれ、応神天皇と同一とされています。

Img_5725c  拝殿に掲げられている奉額「立坂神社」は、嘉永6(1853)年、有楢川宮熾仁(アリスガワノミヤ タルヒト)親王の筆になるといいます。有楢川宮熾仁親王といえば、あの和宮親子内親王との婚約をしたものの、和宮内親王が将軍徳川家茂の婚姻を内定したため、成婚を辞退しています。慶応3(1867)年の王政復古によって新政府の総裁職を務めるなど、皇族の第一人者として公務を担当し、戊辰戦争には東征大総督として参加しています。また、立坂神社には、明治2(1869)年には、明治天皇東幸の際、桑名に駐輦され、立坂神社には奉幣使が遣されています。

Seishukuwanajouzu  こちらは、「勢州桑名城圖(国立国会図書館蔵)」。「徳川四天王の城-Seishukuwanajouzu0 桑名城絵図展-(桑名市博物館にて平成28(2016)年3~4月に開催)」の図録からお借りしました。右は、その部分を拡大した画像。左上、惣堀の北側に矢田八幡社とあるのが、現在の立坂神社です。桑名藩主本多忠勝の崇敬深く、以後代々の藩主の保護を受けています。ちなみに、矢田八幡社の南には足軽屋敷が設けられています。「大鏡院様時代桑名藩城郭内地図」にも足軽屋敷が描かれています。大鏡院様は、5代藩主松平定綱公の法号。定綱公は、寛永12(1635)~慶安4(1652)年に藩主。

Masudashoukuwana  それ以前から矢田八幡社のあたりには大日孁貴社がありました。大日孁貴(おおひるめのむち)は、天照大神の異名。左の画像で、「神立宮(現在の神舘神社」と書いたところの右隣にあります。この図は、「久波奈名所図会」に載っている「益田庄桑名三崎天正元亀以前之図」です。

Img_5761c_20200509172201  大日孁貴社は、現在は、立坂神社の拝殿に向かって右手(東側)にあります。大日孁貴尊は、立坂神社の主祭Img_5764c 神となっています。摂社(本社に縁故の深い神を祀った神社)として扱われています。

Img_5764c Img_5768c  境内社もたくさんあります。左は、真清神社。右は、子安稲荷神社。ただし、摂社、末社についての詳細は不明。神社検索(三重)のサイトにも説明がありません。社頭に境内案内図はあったものの、境内社の詳細についての説明はありませんでした。

Img_5749c_20200509185701  こちらは、菅原神社と八天宮。向かって右が菅原神社、左が八天宮。菅原神社は、いうまでもなく菅原道真が御祭神。八天宮Img_5752c は火伏の神様 。

Img_5790c_20200509191601  払戸(はらえど)です。神門をくぐって左手(西側にあります)。「祓戸(祓所、祓殿)」とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神様を「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」といいます。払戸大神は、祓を司どる神です。

Img_5794c  立坂神社は、初めの方にも、元の記事にも書きましたが、戦災に遭っていませんので、昔の風情が残っていて、落ち着いた雰囲気の神社です。

 続いて、神舘(こうだて)神社Img_5895c。倭姫命が伊勢神宮鎮座地を求めて巡幸したとき、御休泊所として神館(かんだち)が建てられ、その旧跡に御厨神社として当社が創建されたといいます。上に載せた「久波奈名所図会」に載っている「益田庄桑名三崎天正元亀以前之図」では、「神立宮」として描かれています。

Yamatohime  倭姫命は、「大神の鎮座地」を求めて、笠縫邑を出発し、宇陀から近江・美濃を経て伊勢に到着されたと伝えられています。Img_5922c 桑名では、野代宮に4年間留まられたといいます。画像は、倭姫宮御杖代奉賛会のサイトからお借りしました。倭姫命の巡幸については、こちらに説明があります。

Img_5883c  周豪があり、昔は神戸の役館であったとも推定されています。右の写真は、神社の裏手。表にも裏にも神門Img_5939c_20200501182801 があって立派です。

Img_5899c_20200501170301  境内には鏡ヶ池があり、その向こうには社が2つ。向かっImg_5908c て左は、鏡ヶ池社。天照大神がここに留まった際、水を求められてつくられた池がこれで、鏡の形に似ていたことから鏡ヶ池と名づけられました。御祭神は、竜神で俗に白龍さんといわれています。

Img_5905c_20200509194701  鏡ヶ池社に向かって右にもお社がありますが、これについては不明。さらに、もう1つお社がありました。正面の神門を潜っImg_5935c_20200509195201て右手にありますが、これについても説明などはなく、分かりません。明治政府は、一村一神社を目指す神社合祀政策を明治39(1906)年の勅令によって進めました。全国で大正3(1914)年までに約20万社あった神社の7万社が取り壊されたといいます。三重県ではとくに合祀が甚だしく行われ、明治36(1903)年に10,524社あった神社が、大正2(1913)年には1,156社にまで減少して、県下全神社のおよそ9割が廃されました。その結果、合祀の経緯が煩雑で、合祀された神社数が多く、そのために各神社の祭神が多くなっています。「どうしてこれらの神様が一緒に祀られているのか」とか「なぜこれほどたくさんの御祭神が祀られているのか」と思うことがありますが、合祀がかなり強引に行われたためでしょう。

Img_5967c  八重垣神社は、神舘神社からほど近く、国道1号線沿いに一の鳥居が建っています。江戸時代は牛頭天王社と称していまし た。牛頭天王は、インドの祇園精舎の守護神。スサノオノミコトの本地仏と説かれ、除疫神として、京都八坂神社、愛知津島神社に祀られています。桑名市史には清和天皇貞観年中、卜部清麻呂が尾張国津島の牛頭天王を京都祇園に勧請のため当所通過の節、供御を献じた地だとあります。

Img_6004c_20200501170301  八重垣神社は、古くは近くにあった大福田寺(だいふくでんじ)の鎮守でした。大福田寺は、もともと、今より約1,400年前、聖徳太子(574~622年)が伊勢の山田に創建されたお寺。その後、後弘年間(1278~1288年)、天災・火災に遭い堂塔伽藍は荒廃し、寺運は衰えたのですが、時の後宇多天皇(在位1274~1287年)はその荒廃を嘆き、勅命により北勢四ヶ郡内(三重、朝明、猪名郡、桑名)の土地を寄進し、桑名郡神戸郷(現在の桑名市大福地内)に七堂伽藍、塔頭三十七、末寺四百四十余ヶ寺を有する大寺院を再建しました。上掲の​「益田庄桑名三崎天正元亀以前之図」には(上掲の図、左端)はその当時の位置に描かれています。元亀・天正年間の兵火に直接被害を受けることはなかったものの、近隣での度重なる兵火、劫掠(ごうりゃく)、風水害の難を受け、再び寺運は衰退し、江戸時代、万治3年から寛文2年(1660~1662年)に現在地(桑名市東方、桑名高校東)に移転しています。

Img_6013c  境内には、「赤龍社」というお社があります。ここも由緒書きなどはなく、桑名市史の八重垣神社のところにも言及はありまImg_6009c せん。名前からして、龍神を祀っているように思うのですが、参道には右の写真のように、朱い鳥居が並んでいます。龍神は、普通は水神の一つ。朱い鳥居といえば、お稲荷さん。さて、どういう神様を祀っているのでしょう? ネットで調べると、田無神社には五行思想に基づいて「五龍神」が祀られ、赤龍神は南方を守護しているといいます。

Img_6092c_20200503174301  もう一社、天武天皇社。天武天皇を主祭神とするのは、全国でこの神社のみです。元は現在の新屋敷付近にありましたが、慶Img_6105c_20200501170401 長の町割の際に本願寺とともに、現在の鍋屋町に移りました。上掲の「益田庄桑名三崎天正元亀以前之図」には、元あった場所に描かれています。

Img_6113c

 境内社としては、稲荷社ともう1社が祀られています。どちらも御祭神名などは示されていません。右のお社Img_6116c_20200510094101 は、火産霊(ほむすび)社かと思うのですが(桑名市史に合祀したという記述があります)、確認できていません。

Img_6102c_20200503174301  私が気になったのは、境内にあるこちら。初めて見たときには、「鳥居が壊れているのか」などと思ったのですが、そうではなさそうです。いろいろと調べて見たら「冠木(かぶき)鳥居」というタイプがあると書いてあるサイトがありました(こちら)。冠木門(二本の柱に貫を通したもの)の形式の鳥居(厳密に鳥居といってよいのかどうか不明ですが、参道にありますから鳥居と見てよいのでしょう)。

Img_6121c_20200510095801  さらに境内には「あわすはし」と彫られた石柱が1基、ひっそりと立っています。「泡洲橋」の親柱かと思うのですが、未確認です。日進小学校の敷地内に七曲見附の説明板と泡洲橋の親柱があるのですが、きちんと確認した記憶がありません。

 以上、調べが不十分であったり、説明がなかったりではありますが、5月1日の「ご近所神社めぐり」の補遺編です。

【追記(5/11)】

Img_5784c_20200501170201  あとから思い出しましたので、追記しておきます。立坂神社の西参道にも「冠木鳥居」がありました。天武天皇社のものはコンクリート製でしたが、こちらは木製で注連縄がかかっています。

 

小雨続きで蟄居

Img_7282c_20200510163501  アメダスのデータにはほとんど記録されないくらいの雨が続いています。資料を綴じるファイルや、メダカ水槽に使うカルキ抜きを買いに100均ショップに行っただけで、蟄居中(微笑)。止み間に散歩をとも思ったのですが、こういう日はたいてい歩き始めると降られるというのがパターンですから、散歩はなし。家事をしたり、読書をしたり、平成30(2018)年のくわな市民大学郷土史学科での講義「戊辰戦争150年-それぞれの戦い-」のまとめをしたりしております。仕事(江戸橋方面の非常勤の準備)もと思うものの、なかなか手がつかず(苦笑)。「大丈夫かなぁ?」と思ったりしています。遠隔授業について、その後、連絡がありませんので、詳細が不明故、ということにしておきます。

Img_7286c_20200510164001  こちらは、郷土史学科での講義でいただいた年表。スキャナで取り込んで、OCRソフトで読み文字化しています。この作業は、時間と労力をかければやれます。が、読み取りのエラーなどがありますから、確認が不可欠。老眼&ドライアイの身にはこれが辛い。好きでやっていることですが、根気もなくなってきていますから、作業効率が悪いこと。このほか、講義ノートを引っ張り出して、メモした内容を配付資料と照らし合わせて、ワープロに打ち込み中。この「戊辰戦争150年-それぞれの戦い-」の講義があったのは一昨年5月からでした。ちょうど、江戸橋で講義のピンチヒッターを依頼され、水曜日午前中に2コマ並行で授業をしていましたので、こちらのまとめをつくる余裕がなく、放りっぱなしでした(苦笑)。

Img_7271c  散歩に行っていませんので、これという写真もありませんが、ベランダ園芸から。サギソウは、我が家に4鉢をImg_7272c 置いています。順調です。

Img_7266c_20200510163501  ベランダ園芸の新入り。「豆苗」です。これで3日目。グングン伸びてきます。朝夕、水を替え、陽が当たるところに置いているだけ(メダカ水槽の隣)。その他、ネギにも挑戦中。「自粛中の楽しみ」ということではありませんが、楽しみには違いありません。明日は天気は回復するようですから、いつも通りの生活にというつもり。

 

2020年5月 9日 (土)

九華公園で花菖蒲一輪開花

Img_7259c_20200509141101  曇天で、夕方からは雨という予報です。こういう日は、降ってくる前に散歩というのが鉄則です。8時から11時、いつも通り、住吉神社、九華公園、貝塚公園、入江葭町、新築公園、吉津屋町、京町、田町、三崎通と6.6㎞。曇っていましたので、散歩する人も、鳥も少なくちょっと物足りません。住吉入江、揖斐川、三之丸公園、柿安コミュニティパークあたりには、スズメかムクドリしかいません。

Img_7234c_20200509141101  九華公園も同様。スズメ、ドバト、ムクドリの他は、少数のカワラヒワとハシボソガラスくらい。コゲラは、30分くらいおいて2回見に行ったら、顔を覗かせていました。健在で安心しました(微笑)。セキセイインコ夫婦、今日はメスも外に出て来ていました。こちらも元気そうです。

Img_5229c_20200509141101  一昨日から、今咲くかと期待していたハナショウブ(稲妻)、咲いて来ました。去年も、この稲妻という品種が最初に咲きました(2019年5月9日:九華公園で花菖蒲一輪開花……九華公園でもモズの幼鳥、京町のツバメのヒナは3羽)。そう言えば、同じ5月9日に開花ですね(微笑)。ちなみに一昨年は5月10日でした(2018年5月10日 :九華公園で花菖蒲一輪開花……スズメのヒナと、鳥の巣が落ちているのも発見)。別にどうということはありませんが、同じところで観察を続けていますと、こういう屁理屈、講釈のネタができます。格好良くいえば、「定点観測で、経年変化が分かる」ということ(これも屁理屈……爆)。

Img_7244c_20200509141101  鳥がいませんし、ツツジも終わりかけてきていますから、こういう屁理屈しか頭に浮かんできません(苦笑)。今年はあまり意識していませんでしたが、ツツジの水鏡。よく晴れた日よりも、曇天の方がきれいに写るかも知れません。

Img_7239c_20200509144101

 余談ですが、散歩友達のお一人が、「この景色、『珍百景』になるんじゃないのか?」と言い出しました。Img_7241c そうです、あの「ナニコレ珍百景」というテレビ番組に応募したら、認定されるのではないかというのです。本丸跡の南側(辰巳櫓跡と神戸櫓跡との間)から吉之丸堀に松の木が水平に生えているのです! 実は初めから水平に生えていたのではなく、その向こうに見える松の木のように斜めに生えていたものが、次第に傾いてこうなったのです。しかし、このまま行くと、いずれはこの松の木、吉之丸堀に倒れ込むこと必至です。

Img_5253c_20200509141101  貝塚公園、新築公園にも鳥はいません。ツバメの巣は、いつものところをチェックしてきました。博物館(左の写真)、京町Img_5259c のお宅、田町の商店(右の写真)の3ヶ所で親ツバメが巣に就いていました。 他の4ヶ所は、ときどきツバメが来ていたところもありますが、その後はやって来ません。散歩コースでの営巣、今年はこれらの3ヶ所ということです。

Img_7259c_20200509141101  テレビのその後。今日、午後一番でメーカの修理担当の方が来てくださいました。その方がスイッチを入れたら、何とちゃんと写っているではありませんか(爆)。いやぁ、どうなっているのか?と思ったのですが、担当者の話では、液晶パネルやバックライトの不具合ではなく、基板の調子が悪いかも知れないということでした。部品もないので、持ち帰り修理ということになりました。不具合の原因を確認して、修理ということになりました。販売店の長期保障期間中ですから、費用は発生しない見込み。代わりに40インチのテレビを拝借(使っていたのは愚息が買った55インチ)。

2020年5月 8日 (金)

九華公園に再びカモが戻る……テレビ故障中(涙)

Img_7220c_20200508135301  晴れときどき曇りとなっています。いつも通り、8時20分頃から散歩です(微笑)。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、新築公園、寺町商店街の三八市を眺めて、近所のスーパーの100均ショップに寄って11時過ぎに帰宅。7㎞も歩いてきました。九華公園で出遭った知人のご夫婦が「今日は、国道1号線がかなり賑わっていた」とおっしゃっています。三重県では休業要請が緩和されましたが、まだまだ気を緩めるのはいかがかと思います。

Img_7167c  九華公園に着くまでに出遭った鳥は、スズメ、ムクドリ、ドバト、ハシボソガラス(苦笑)。本当に鳥がいません。人も少ないのですが、鳥も少ないのです。九華公園を散歩する人も、昨日に比べ激減です。

Img_7171c_20200508135301  コゲラ、今日は見られました。知人は、このように1羽が巣穴から除いているところへもう1羽が来たといっていましたので、ペアでいるのは確実。九華公園でコゲラの営巣が見られるのは、5年ぶり(たとえば、2015年5月 1日:薫風の5月……中央公園のフジ、コゲラのツーショット、かわいい“バールフレンド”に、二重のツツジ)。期待が高まります。

Img_5201c_20200508135301  そして、皆帰ったと思っていたのに、カモが4羽。ヒドリガモのオスが1羽と、キンクロハジロのオス1羽、メス3羽。二の丸堀Img_5206c にいました。公園を回っているうちにヒドリガモは姿を消してしまいましたが、キンクロハジロはゆったりとしていました。ゴールデンウィーク過ぎにカモを見るのは、あまり記憶にないことです。

Img_5210c_20200508135301  九華公園では他に、カワラヒワが少しいただけ。しばらく前にヒナかと思われる個体をみましたが、それ以降、ヒナは見ていませんし、今日もヒナではありませんでした。鳥は、他にはメジロの鳴き声と、スズメ、ムクドリ、キジバトなど。この春は、エナガをまったく見ません。そうそう、セキセイインコは、管理人さん情報によれば、卵は7つあったものの、そのうち4つは巣の外に転がり出ていて、3つだけを温めているようです。転がり出た4つも、巣の中に戻そうと努力したあとがあったそうです。

Img_7169c_20200508135301  ハナショウブのシーズンを前に、花菖蒲園の草取り作業が行われています。昨日、稲妻という品種が咲きそうだと書きましImg_5191c_20200508135301 た。今日は期待して出かけたのですが、午前中はまだでした。明日も、日中は雨は降らないようですので、また見に行くことにしましょう。3ヶ所の花菖蒲園は、全般にハナショウブの生育は今ひとつですが、少しでも見事な花が咲いてもらいたいところ。

Img_7181c_20200508135301  鳥も人も少ないので、花をと思うのですが、ツツジは盛りを過ぎつつあります。フジはすっかり終わってImg_7192c_20200508135301 しまい、サツキはまだこれから。シランなども咲いていますが、他にはなかなか。新緑はきれいになってきました。右の場所は、これまで写真を載せたことはないと思いますが、本丸跡の東側。野球場との境目あたり。樹木の名前は、花以上に疎いのでいけませんが、ここもけっこうよい景色と思っています。

Img_5224c_20200508135301  貝塚公園、内堀公園とも、スズメ、ムクドリ、キジバトくらいしかいません。ツバメの巣は、京町で4ヶ所を見てきましたが、民家と市立博物館と2ヶ所の巣に親がいたのみ。写真は、市立博物館の巣。寺町商店街では三八市が行われ、けっこうな賑わいでした。私は北側の広場近くから覗いただけ。

Img_7204c  ところで、こちらは立教小学校のグラウンド。子どもたちはときどき遊びに来ているのですが、あまりたくさんではありません。休日も、以前は少年野球チームが練習していましたが、この頃は控えているようです。グラウンドには雑草が目立つようになってきています。

Img_5221c_20200508141901  オマケ。連休途中からテレビの調子が悪くなり、昨日くらいからまったく映らなくなりました(涙)。最初は、画面がピンクがかったのですが、その後、スイッチを入れてしばらくは映っているものの、すぐに画像が消えてしまい、音声だけ。今日、確認に来てもらったら、液晶またはバックライトの不良ということ。画面パネルの交換になりました。テレビ依存の生活をしている訳ではありませんが、やはりないと不便(現在、私は、PCにソニーのソフトウェアをインストールし、ソニーのHDレコーダーとつないで、PCで見ています)。メーカに修理部品があれば、早めに対応してもらえるということですが、待ち遠しい。

2020年5月 7日 (木)

スズメのヒナが親からエサをもらっていました

Img_5013c  最高気温が25℃ちょうど。夏日です。北寄りの風が吹いていますので、暑いというほどではありません。ゴールデンウィークがImg_5011c_20200507144101 終わり、揖斐川の堤防はまた静かになっていました。諸戸氏庭園前の桜並木では、サクランボが色づいてきて、気になります。渋みはあるものの美味しいそうです。そのうち試してみたいと思っています。散歩は、いつも通り8時から11時過ぎまで、住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀南公園、入江葭町、京町、田町、三崎通と6.1㎞。

Img_5126c_20200507144101 Img_5130c_20200507144201  スズメのヒナがあちこちに出て来るようになりました。もちろん親がそばにいてというか、まだ親のあとをついて、親にねだってエサをもらっています。写真は、九華公園の朝日丸跡にて撮りました。ちょうどよいシーンに出逢え、ラッキーでした。もう1羽、ヒナが近くにいました。

Img_5036c Img_5058c  人間の赤ちゃんも含め、幼い動物は皆可愛いので、たまりません(微笑)。これら2枚の写真は、奥平屋敷跡で撮りました。このスズメのヒナは、親に連れられて出て来て、木の枝をあちこち移動していました。

Img_5018c  冒頭の写真は住吉神社の前から撮ったものですが、今日は満月で、大潮。風があり、川面は波立っていました。水鳥はまったく見えなくなりました。オオヨシキリの鳴き声も聞こえてきません。

Img_7061c_20200507144101  九華公園。ツツジは一部では、もう盛りを過ぎつつあります。今日は、いつもの散歩Img_7024c_20200507144101 メンバーにたくさん出逢いました。管理事務所のすぐ北あたり、蘇鉄が植えられているところにサツキがありますが、このサツキが咲き始めていました。

Img_5074c Img_7091c_20200507144201  花菖蒲園が3ヶ所あります。今日は、奥平屋敷跡北のところでシルバー人材センターの方が手入れをしてくださっていました。今年はハナショウブの生育は今ひとつという感じですが、それでも「稲妻」という品種の1本がもうじき咲きそうになっていました。

Img_5132c_20200507150601  シラン。鎮国守国神社の境内にあります。などと花の話を書いていますが、実は、カモもおらず、コゲラにも会えず、でした。カワラヒワ、ムクドリ、キジバト、ハシボソガラスなどはわずかにいたのですが、きちんと見て、写真に撮れた鳥はスズメのみだったのです(苦笑)。セキセイインコは、相変わらずメスはほとんど巣箱に入っています。こちらのヒナ誕生も気になるところ。

Img_5148c_20200507144201  他には、アオスジアゲハ。雌雄なのでしょう。じゃれ合っているように飛んでいるところをImg_5150c_20200507144201 とらえられましたが、ウ~ン、背景が今ひとつか。しかし、背景に木々などがあったら、ピントは合わないでしょうし……。ブルーの部分がもっときれいに撮れたらいいのですが。

Img_7098c_20200507144201  貝塚公園、内堀南公園でも、スズメ、ムクドリがいたくらい。カワラヒワをほとんど見ないのは、現在、子育て中なのでしょう。こちらももうじきヒナが見られるかと思います。ヒナといえばエナガのヒナも見たいのですが、去年は見られませんでした。エナガそのものを九華公園あたりでは見なくなっています。

Img_7115c_20200507144201  京町から田町では、ツバメの巣チェック。左は市立博物館の巣。ここはこのところずっと親が巣に就いていImg_5161c_20200507144201 ますから、卵を温めていると思います。右は、京町のとあるお宅の巣。ここも少し前から親が巣にいますので、もう卵を産んでいると思います。呉服屋さんの巣は、私が見ると親はいないことが多いので、不明。

Img_7126c_20200507144201  田町交差点近くの商店の巣。見ていたら、親ツバメはいったん巣を飛び出ましたが、すぐに戻って来ましImg_7131c_20200507144201た。ここも卵があるという気がします。現在、定例でチェックしているのは、7ヶ所。このうち3ヶ所で親ツバメが巣に就いています。抱卵日数は、14~17日といいますから、市立博物館の巣では、早ければもう1週間あまりで雛が誕生しそうです。

 ゴールデンウィークは終わりました。江戸橋方面の非常勤の準備を始めないといけませんImg_7128c。今のところ、遠隔授業で、1回あたりA4で4~5枚の資料(pdf)と音声ファイル20分弱×3と聞いています。詳細はこれから連絡があると思いますが、そろそろ準備を始めないといけません。前にも書きましたが、放送大学でのラジオ講座の経験はあるのですが、10年以上前のもの。講義内容の精選が必要ですし、演習、DVD視聴はそのままでは実施困難ですので、このあたり工夫で対応できるか、考えなくてはなりません。

2020年5月 6日 (水)

雨読の日

Img_6986c  スッキリしない1日でした。「雨読」の日です。午後遅くにはよく降りましたし、雨が上がる頃には雷も鳴っていました。一昨年のくわな市民大学郷土史学科での講義「桑名の重要事件」のまとめたもののチェックを進めています。しばらく放ってありましたので、思い出すのにちょっと苦労しています。メモした内容はほぼ文章化を終えました。配付資料のうち、図などはスキャナで取り込んでいます。その他に年表を使って講義をされたところもかなりあります。年表もスキャナで取り込み、年表SOMOのののチェックはほぼ終えていますが、年表に書き込んだメモを拾い出して、補足として書き足そうと思っています。

 三重県では、4月24日以来、新型コロナウィルスの感染者は出ていません。昨日付で知事の新しいメッセImg_6997c ージが出ています。三重県の緊急事態措置の実施期間を5月31日まで延長するものの、県内における外出については、移動の自粛要請は行わないことにするとあります。しかし、県境を越える移動については、引き続き自粛が要請されています。事業の休業については、他県においてクラスター発生が確認されている施設、3つの『密』が重なる施設等に加えて県外からの流入によって感染拡大に係る不安が助長されると考えられる施設については休業要請が継続されるということです。新規の感染者が発生していないからこそ、今しばらくは気を抜かないよう行動しなければなりません。

2020年5月 5日 (火)

コアジサシの季節

Img_6492c_20200506202701  こどもの日です。徒歩で伊勢大橋を渡り、長良川河口堰へ行き、親水広場から中堤交差点を経て、伊勢大橋の西半分をまた歩いImg_4801c て戻ってくることにしました。「徒歩で」というのは、長良川河口堰の一般駐車場が、このゴールデンウィーク中、閉鎖されているからです(こちら)。帰りには、福島地区でケリの巣がないか見てくるつもりもありました。結局のところ、3時間で7.5㎞を歩きました。右の写真は、散歩に出たとき、拙宅マンション敷地内の木にやって来たコゲラ。諸戸氏庭園から来たと思います。

Img_4810c_20200506203201  住吉神社から見た揖斐川右岸堤防の様子(北の方角)。5月3日にはもっとたくさんの人がウォーキングやジョギングをしていまImg_4816c_20200506202701 したが、少なめでした。左の写真に写っている桜並木(桜堤防を復活したところ)から北では、高水敷のあちこちにヒバリがいます。3箇所で6羽ほど。いずれもペアと思われます。

Img_6509c_20200506202701  伊勢大橋西詰交差点のすぐ下流側では、伊勢大橋の架け替え工事が進んでいます。伊勢大橋はImg_6541c 昭和9(1934)年にかけられ、老朽化が進んでいるのです。新しくつくられた橋脚のところでの工事です。その工事現場のすぐ近くに葦原があり、そこからはオオヨシキリの鳴き声が盛んに聞こえて来ます。揖斐長良川の中洲でも先日からオオヨシキリの鳴き声が聞こえます。この葦原や、河口堰近くのところでもよくよく見たのですが、オオヨシキリは見つからず。

Img_6585c  長良川河口堰までは3.3㎞ほど、45分で到着。私の他には、サイクリングで来た男性一人。この方は、管理橋を往復して他へ行Img_4835c_20200506210801 かれました。故に、ほぼ独占状態です。カモは、まったくいなくなっていました。東西の魚道には、思いの外たくさんのコサギがいました。その数20羽ほど。その他、ダイサギは5羽ほど。

Img_6605c  左の写真はコサギ。このコサギは、婚姻色を呈していませんが、他のコサギの大半は婚姻色Img_6660c_20200506211201 になっていました。右の写真は、ダイサギ。目先が緑がかっていますので、婚姻色です。

Img_6595c  東側の魚道には、珍しく、ゴイサギ。ここで見ることはImg_6615c まれです。アオサギは、西側・下流の閘門へのアプローチのところに1羽のみ。

Img_6699c  親水広場へ降りていくと、何やら耳慣れた鳴き声が盛んに聞こえてきました。先日来たときも、管理橋の南西側で飛んでいImg_4942c るのを見ましたが、コアジサシでした。こんなところにいるとは。ここで見たのは始めて。上流西側の監視塔あたりで10羽。たぶん100mほど先。オスがエサを咥えて飛んでくるところも何度も見られました。

Img_6725c_20200506202801 オスはエサを加えて降りてくるのですが、40分ほど見ていた限りでは、メスに渡したところは確認できませImg_6892c_20200506202801 んでした。

Img_6808c_20200506202801  中には、メスに渡す直前に小魚を落としてしまったとしか思えないシーンも。左の写真では、飛んで来たオスは、この前のショットまで魚を咥えていたのです。ドンくさいオスはコアジサシにもいるようで、笑えました。

Img_6749c  40分ほど見ていたと書きましたが、その間、オスが河口堰の上流側小魚をゲットする様子は見られませんでした。以前から、また、先日もでしたが、魚を捕るのは堰の下流側のようです。カワウが魚を捕るのも、堰の下流側ですから、下流側に魚が集まっているのかも知れません。営巣地もどこか近くにあるのでしょうが、ここ2~3年は不明。

Img_4991c_20200506202801  求愛給餌という決定的シーンは撮れなかったものの、それなりに満足(微笑)。親水広場では、他にハクセキレイと、コチドImg_6932c_20200506212501 リ。先日見たコムクドリや、ヒレンジャクはもういません。福島地区の水田を回ったのですが、ケリの姿はまったくなし。ここ2~3年は散歩コースではケリの営巣は見られません。長島あたりでも少ないようです。どこにいったのでしょう?

2020年5月 4日 (月)

オスのキンクロハジロ1羽は、居残りか?

Img_6390c_20200504155801  夜からの雨は、朝9時頃には上がりました。そこで10時過ぎから散歩。住吉神社、九華公園と回りましたが、今日は短時間ですから、京町、寺町と歩いて5.1㎞。こんな天気で、時間も遅めですから、鳥も少なく、ちょっと物足りません。写真は、散歩に出るときに撮った諸戸氏庭園。青々としてきました。気持ちの良い景色です。緑色も、いろいろとあるのがよく分かります。揖斐川では、中洲近くにスズガモらしきカモが35羽ほど。オオヨシキリの鳴き声も賑やかになってきました。旅館山月の裏あたりで揚げ雲雀。川口水門の東に降りてきたのですが、見失いました。雑草が伸びてきて、探しにくくなってきています。

Img_6427c_20200504155801  九華公園では、キンクロハジロのオスが1羽のみ。1羽しかいないと「なぜ?」とか「どうかしたのか?」と気になります。コゲImg_6450c ラは、今日もいました。いなくても「オーイ、元気か?」と呼びかけると顔を出してくれます(というのは冗談というか、本当ではありません。声(音)がするとチェックに来るのだと思います)。セキセイインコも見てきましたが、ヒナがいるのかどうかは、よく分かりません。

Img_6403c  他には、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ドバト、カラスなど。ドバトの「18禁シーン」も目撃したのですが、カメラを構えたら、サッと離れてしまいました(苦笑)。カワウは最近ほとんど来ません。堀の水を抜いてから来なくなったような気がします。スズメやカワラヒワのヒナが出てきていないか見たのですが、今日はいませんでした。

Img_6419c  神戸櫓跡のツツジ。あれこれ試してみましたが、九華橋から手前にツツジ(アケボノ)を入れて、遠近感を出 した方が綺麗に撮れる感じです(左の写真)。それと、あまりにも好天ではない方がよいかも知れません。

Img_6409c_20200504155801  江戸橋方面の非常勤、遠隔授業ということで検討されているようです。Zoomなどのアプリの使用経験なども聞かれましたが、私はありません。必要性がなかったのです。しかし、知識を伝達するだけならZoomその他によるオンライン授業もよいかも知れませんが、どうも違和感があります。音声と画像で情報はかなり伝わるかも知れませんが、「学生と教員の信頼関係が形成されにくい」と諏訪哲史さんが5月1日の「スットン経」(中日新聞)で書いておられます。最初の1回か、2回、試しに出てみて、この先生なら授業をとってみようと思うことが大切に思います。知識を得る=学ぶとはいいがたいところがあって、「この先生なら」というところがあって、何かを学ぶという営みが成立するような気がしています。これは、やはり対面の、生の人間関係の中で生じることのように思えます。新型コロナウイルスは感染症ですから、状況が落ち着かないとそれはなし得ないことはよく分かるのですが……。

20200501ご近所神社めぐり……(その2)一目連神社、本願寺跡・梅花仏鏡塔、天武天皇社、伝馬公園、金刀比羅神社

0501walking2  5月1日の「ご近所神社めぐり」のその2です。その1では、市役所から南あたりにある立坂神社、神舘神社、八重垣神社に参拝してきた話を書きました。続きをどうするか決めてありませんでしたが、取り敢えずは、このあと回って来た旧東海道沿いにある一目連神社、本願寺跡・梅花仏鏡塔、天武天皇社、さらに、伝馬公園、金刀比羅社について取り上げることにします。左はその1でも載せた歩いたルートマップですが、八重垣神社を出てから南に行き、若宮町方面を回っていますが、これは歩く距離を稼ぐためで、立ち寄ろうと思ったところはありません。地図では、本願寺とあるあたり(西鍋屋町交差点)で右折しています。右折して歩いたところは、旧東海道。東海道、西は善西寺の方に続き、益世小学校の手前(東)で左折し南に続いて、安永から町屋川方面に行きます。今日の記事で取り上げるところは、以前の記事でも取り上げていますから、内容の重複があります。

Img_6039c_20200503161901  グルッと回ったあたりには、カラオケ店とか、飲食店、パチンコ店が集まっています。写真は、県内の大手チェーンのパチンコ店の店頭の掲示。自粛要請を受けて休業中。私自身は、最初の勤務先の患者さんのレクレーションの付き添いで何度かしたことがあるくらいで、もう40年近くやったことはありません。あちこちで休業要請に応じないパチンコ店が問題になっていますが、かなりのランニングコストがかかるそうですから、パチンコ店もかなり大変なのでしょう(単なる感想です)。

Img_6054c_20200503161901   さて、旧東海道に入って50mほどのところに一目連神社があります。御祭神は、天目一箇命(あめのまひとつのみこと)。大Img_6060c_20200503161901 物主神をまつる祭具をつくったとき、鍛冶(かじ)を担当した神様。多度大社の別宮にも祀られています。先ほど「西鍋屋町交差点」を曲がったと書きました。このあたりは「鍋屋町」という名前が記すとおり、鍋屋が多かったので、天目一箇命に対する信仰が篤く、金属工業の神として勧請されたと考えられています。

Img_6058c_20200503161901  一目連神社の境内には、美濃派の俳人・徐風庵(じょふうあん)の句碑があります。「名いろいろ さだまる夏の 木かげかな 徐風庵」と刻まれています。徐風庵は、芭蕉門下の各務支考(かがみしこう)が美濃に興した俳諧の一派。美濃派(再和派)の第九世・多賀徐風庵(1772~1832)。旗本加藤平内に仕えた代官です。美濃派は、員弁街道ハイキングで、東員町交番の裏に自然石の石碑がありそこに岩田卜際の句「雲いくへ ひばりなくなく そりみ坂」が刻まれていました(2020年3月29日:20200329「勝手に三岐鉄道北勢線ハイキング『桑名の員弁街道を歩く』(星川~東員)」(予告編))。卜際も徐風庵に学んでいます。

Img_6066c  一目連神社の向かいに道標が1基あります。「左 東海道渡舩場道」「右 西京伊勢道」と刻まれています。「渡舩場」は、七里Img_6067c_20200503161901 の渡しを指していると考えられます。碑陰には、「明治廿年十一月廿八日開店之祝意建…」とあります。明治20年は、1887年。「西京」とあるのは、京都のことで、東京に対しての表現と思われます。伊勢道は、東海道を下って、四日市の日永の追分から分かれます。

Img_6076c  一目連神社からさらに50mほど先の右手(南)に本願寺跡があります。火災で記録が消失したため、詳しいImg_6080c_20200503161901 ことは分かりませんが、江戸時代には本願寺村があり、古くからの古刹であったと考えられています。このあたりから東鍋屋町。

Img_6083c_20200503161901 Img_6086c_20200503161901  境内には、松尾芭蕉の門人である各務支考の分骨供養塔である「梅花仏鏡(鑑)塔(ばいかぶつかがみとう)」があります。支考は、上述のように、美濃派の創始者であり、美濃国だけに限らず近国に多数の門弟を抱えていました。支考は、宝永8(1711)年に佯死(ようし;死んだふりをすること)して、墓を同国山県郡北野村(現岐阜市山県北野)の獅子庵に建てました。この墓は各務の姓にちなんで、円形の鏡を模して、鑑塔と称しています。支考が実際に亡くなったのは、享保16(1731)年。この頃桑名では、美濃派の俳諧が流行しており、その指導的立場にあったのは、支考の直門の雲裡坊杉夫で、桑名本願寺住職を務めていたと考えられています。彼は、支考の没後に、その人物を片田舎に埋もれさせることを惜しみ、分骨を受けて北伊勢の門人たちの手により本願寺に鑑塔を建立し、「桑名万句」を編するなどして支考の霊を供養するとともに、東海道を往来する旅人にも参詣させようとしたといいます。この前後に雲裡坊を初代社長として北伊勢美濃派俳人等を統合し、「間遠社(まとおしゃ)」が結成されています。鑑塔の周囲には、歴代の間遠社社長の句碑が建っています。

Img_6092c_20200503174301  天武天皇社。天武天皇社の御祭神は、天武天皇、皇后持統天皇高市皇子です。天武天皇を主祭神とするのは、全国でこImg_6105c_20200503174301 の神社のみです。天武天皇(大海人皇子)は、壬申の乱の時に、皇后と共に吉野より潜幸され、桑名郡家に宿泊されました。「6月24日に吉野を出発した大海人皇子の一行は、26日には朝明郡を経て、桑名郡家に到着し、宿泊する。翌27日、大海人皇子は吉野から同行していた妃の讃良皇女(のちの持統天皇)を残して不破に向い進発した」というのですが、桑名郡家がどこかは確定していません。天武天皇の桑名滞在は僅かでしたが、皇后は約2ヵ月も逗留され、当地が2帝との関係浅からぬものがあるため、後世、祭ったものです。

Img_6123c_20200503174301  天武天皇社の背後(北側)には、伝馬(てんま)公園があります。伝馬公園は、近世の桑名城下町でいうと、その南西端にあります。16世紀末頃からこの地に所在した浄土真宗の寺院「願証寺」の境内の一部であったと伝わっています。願証寺はもとは長島にあり、明応6(1497)年、蓮如上人の子・連淳が入って東海地方の浄土真宗の中心として、門徒10万人余を擁する一大勢力を保っていました。本願寺が織田信長と対立したとき、願証寺も信長に反旗を翻したのですが、天正2(1574)年に信長に滅ぼされました。しかし、江戸時代、桑名に再興し、約1万坪(約33,000平方メートル、野球場3個分くらい)に及ぶ境内を有していましたが、正徳5(1715)年の高田派への宗旨替えで内紛が起こり、廃寺に至ったといいます。伝馬役に従事する人々が多く住んでいたため、それが町名になりました。一昨年、市教育委員会が遺跡発掘調査を行い、江戸時代、桑名城下町に全国6番目に整備された上水道管が初めて敷設状態で見つかりました。その説明会にも行っています(2018年12月13日:20181208伝馬公園遺跡発掘調査説明会に参加して来ました)。

Img_6125c_20200503174301  ここで一休み。上の写真のように、ほとんど誰もいませんでした。若い男性が一人、ベンチに座ってスマホを見ていただけ。私は藤棚の下のベンチで休憩。藤の花にはクマバチが寄って来ます。羽音が大きく、ずんぐりむっくりの体も壊そうに見えますが、温厚な性格なので、こちらが手を出さなければ大丈夫。

Img_6135c_20200503174301  伝馬公園の近くに掛樋という交差点があります。これは、江戸時代、御用水が城の惣構堀をまたぐための水Img_6137c_20200503174301 道橋がかけられたことに由来するものです。掛樋交差点の東に金刀比羅神社があります。宝永7(1710)年、桑名藩主・松平忠雅公が備後福山から移封されたときに随伴した円覚院住持が境内に祀られ、維新後廃寺となったものの、御祭神は現存したと由緒書きにあります。御祭神は、薬師十二神将の一つとあります。これは、宮毘羅 (くびら) です。薬師如来の家来から船神となり、航海安全を守る神となっています(桑名市史本編)。桑名は、伊勢湾舟運の中心の一つでしたから、金刀比羅神社の崇敬者は多かったかも知れません。由緒書きには水神を祀っているともあります。ちなみに、金刀比羅宮の御祭神は、大物主神と、崇徳天皇となっています。

Img_6145c_20200503174301  境内には、金刀比羅神社と宗霊社と2つの社が祀られています。たぶん向かって左が金刀比羅神社、右が宗霊社。神社検索三重のサイトには載っていませんので、神社庁傘下の神社ではありません。宗霊社は、祖霊社かという気がしますが、不明。祖霊社であるならば、祖先の霊を祭るための社です。

 5月1日の「ご近所神社めぐり」で回って来た神社は以上。それぞれの神社の境内社などについては触れていません。「補遺編」または「その3」として書こうと思っています。

2020年5月 3日 (日)

九華公園の堀にキンクロハジロが戻る

Img_6376c  朝からほぼ曇り。夕方以降明日の朝まで、雨になるという予報です。いつも通りに散歩。健康及び体力の維持、気分転換に不可欠。8時15分から住吉神社、九華公園、貝塚公園、入江葭町、京町、田町、三崎通と回って、6.3㎞。寺町商店街、今日は三八市で賑わっていますから、パス。しかし、九華公園も9時前後には、いつもは見ない散歩、ウォーキングの人たちが多数登場して、ちょっとビックリ。しかし、それらの人たちも9時半過ぎにはほとんどいなくなりました。ウォーキング途中に九華公園を通過していったという印象でした。

Img_4716c_20200503152901  今日は、九華公園にキンクロハジロがリターンしてきました。二の丸堀に7羽。「リターン」と行っても先日までここにいたキImg_4744c_20200503152901 ンクロハジロなのか、他からやって来たキンクロたちなのかは不明。

Img_6340c Img_4729c  コゲラは、巣穴にいました。が、他の場所でも鳴き声が聞こえたりしています。エサ探しにで歩いていたりするのだろうと思います。セキセイインコも、ここ2~3日と同じ行動パターン。オスは巣箱の外にいて、メスがときどき顔を出したり、外に出て来たりしています。ヒナがいるかどうかは、相変わらず不明。管理人さんは毎朝、掃除と餌やりのために鳥小屋に入るのですが、「巣箱を除くわけにも行かないしねぇ」と。様子を見るしかありません。このほかの鳥の姿は少なく、スズメ、ヒヨドリ、カワラヒワ、シジュウカラ、ムクドリなどが少数。

Img_6321c Img_6323c_20200503154101  コゲラを見たあと、散歩でたまに出遭う人が呼ぶので行ってみたら、左の写真のところを指さして、「珍しいから写真を撮ったら」と勧められました。ケヤキの幹が二股に分かれたところから、1本の木が伸びてきて葉が出ているのです。この新しく伸びてきたのは、サンゴ樹だとおっしゃいます。たぶん鳥がサンゴ樹の実を食べて、ここで排泄をしたのでしょう。その中に種が含まれていて、条件がうまく揃って発芽したと考えられます。植物のことにはあまり強くないのですが、こうして気づかないことを教えてもらえるのは勉強になります。

Img_4658c  昨日の記事の最後にニホンタンポポの写真を載せました。こころんさんからコメントをいただいた返事にも書きましたが、九Img_6355c 華公園内にはあちこちにこのニホンタンポポが生えています。セイヨウタンポポの方が勢いがあって、勢力範囲を広げているとよく聞きますが、そうでもないところもあるようです。右の写真の辺り、全部チェックしたわけではありませんが、ニホンタンポポの方がたくさんありました。

Img_6337c_20200503152901

 九華公園のツツジに見どころの一つにこの写真のところがあります。神戸櫓跡を西側から見ています。オオムラサキ、アケボノ、シロタエのほかに赤い花のツツジも咲いているのです。ところが、このあたりのツツジの花をきれいに撮るのはなかなか難しい。あまり天気がよくてもいけません。

Img_6346c_20200503152901  鳥がいませんので、花や植物の話題が続きます。モミジの翼果(よくか)。昨日とは別のところですが、昨日より目立っている気がします。1日でそんなに成長するかどうかは分かりません。翼の基部には、数mm大の2個の丸い種子が入っています。翼の色は季節の移り変わりにつれ変わり、秋にはピンク色から白くなります。そして、ヘリコプターの様に飛ぶのです。

Img_4762c  チョウチョはけっこうよく飛んでいます。毎年、ツツジの花に来るアゲハを撮っていますから、このところずっと狙っていたのですが、なかなか実現しないでいましたが、ようやくチャンスがめぐってきました。

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 このあと、貝塚公園でもカワラヒワなどがいたくらい。ツバメの巣もいつものように7箇所を見てきましたが、親ツバメが巣にいたのは、博物館、京町のお宅の2箇所でした。

2020年5月 2日 (土)

諸戸氏庭園にキビタキのオス

Img_6221c  夏日になりました。最高気温は27.1℃。さすがに歩くと、暑くて汗をかきました。今日は、いつものコースへ。住吉神社、九華公園、貝塚公園、内堀公園、京町、寺町商店街、田町、三崎通と6.2㎞。8時10分から3時間ほどです。揖斐川の堤防は、七里の渡し跡から伊勢大橋あたりの間は、ウォーキング、ジョギングの人がそれなりにいますが、いつもの公園は、人出は多くはありません。お陰でゆっくりと歩き、鳥や花を見ることができます。

Img_6196c  今日はまずは、こちら。キビタキのオス。全長13.5cm。オスはこのようにカラフルですが、メスは地味な暗緑色をしています。夏鳥としてやって来ます。例年、ゴールデンウィーク頃、九華公園で見ることがあります。今日は、散歩に出てすぐ、さえずりが響いていました。諸戸氏庭園にある高い枯れ木のてっぺんにいました。超望遠コンデジの65倍ズームで撮って、さらにトリミングしています。

Img_4638c  船津屋さんの裏手や、蟠龍櫓近くの2箇所で「揚げ雲雀」。写真は撮ったものの、小さくて載せられるものではありません。七里の渡し跡には、ツバメが2羽、降りてきていました。肉眼ではよく分からなかったのですが、巣の材料を取りに来ていたようです。ツバメたち、すでに巣に就いているものもけっこういますが、巣をつくっているか、修理しているかというツバメもいるのです。

Img_4650c  九華公園では、久しぶりにホシゴイが1羽。鎮国守国神社の社務所裏。30分ほど後にもう一度行って見たら、すでに不在。そして、今日は、カモが見当たりませんでした。知人に聞いたところでは、昨日もいなかったそうです。予想通り、ゴールデンウィークになると皆、帰って行ってしまうということです。また10月末か、11月始めにやって来てくれるのを待ちましょう。

Img_6217c  コゲラ、今日もいました。これはもう営巣中であること、間違いなし。楽しみです。5年前は5月中旬に、親鳥がヒナにエサを運んでいるのを見られました。ツグミもいません。貝塚公園でも見ませんでした。こんなに暖かいというか、暑くなったのですから当然です。シジュウカラ、メジロ、カワラヒワなどの他は、スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、ドバトなど。猛禽類も遠くに見えたのですが、写真は撮れず(腹が白かったので、ミサゴ?)。グラウンド近くを歩いているときには、ケリの鳴き声がしたのですが、姿は見えず。

Img_4664c_20200502165101  これまた、写真で見て気づいたのですが、モミジには実がつき始めていました。「翼果(よくか)」です。果皮の一部が平らImg_6260c な翼状に発達した果実。風によって離れたところへ運ばれるためです。明日にでももう一度よく見てくることにしましょう。ツツジは、満開に近づいたのですが、早くから咲いていた花はもう痛み始めています。今年は、ソメイヨシノもそうですが、開花時期がバラバラになっています。

Img_6231c  鎮国守国神社では、本来であれば、今日と明日は金魚まつりなのですが、ご多分に漏れず、中止。露店も出ていませんし、金魚神輿の練り込みもありません。宮司さんにお目にかかったら、午後から、神事だけ執り行うとおっしゃっていました。多度祭の上げ馬も中止になっています。桑名水郷花火大会は、今年は、もともと東京オリンピックとの兼ね合いで11月21日(土)になっています。石取祭、今のところ、音沙汰がありません。祭に携わる方々はやりたいのでしょうが、客観情勢としては、難しいでしょうねぇ。

Img_4685c_20200502165101  貝塚公園では散歩友達に会っただけ。小学校低学年くらいの女の子が、お母さんと竹馬の練習に来ていました。さすがに少しImg_4687c だけの練習で乗れるようになっていました。柔軟性も、身体能力もあってうらやましい(苦笑)。京町でツバメの巣チェック。左は、あるお宅の巣。少し修復していましたが、今日は親が巣に就いていました。右は、市立博物館の巣。呉服屋さんでも、この間修復していた奥にある巣にツバメがいました(写真は、なぜか真っ暗)。

Img_6276c_20200502165101  寺町商店街は、ご覧のように、空いていました。三八市の時は、大賑わいですが、普段はこれくらい。人が少ないので、久しImg_6278c ぶりに通り抜けてきました。ここにも留意事項が掲示されていました。

Img_6281c_20200502172701  町の駅にも立ち寄ったのですが、去年の近鉄ハイキングで行った伊勢で買ってきた「萬金丹」を売っていました(2019年12月 1日 :20191201近鉄ハイキング「お伊勢さん参りハイキング 昔も今もお伊勢参り~旅12日目~【最終日】伊勢街道、旅人気分で一層賑やか古市から念願のお伊勢さんへ」……無事内宮に参拝し、全行程踏破(予告編))。町の駅には、本当は、「多度ういろ」がないか見に行ったのですが、売り切れていました。

Img_4658c  「三密」を避け、いつもと違うところを歩こうと思って、桑名の「八風道」を考えています。一般に知られている「八風道Img_4661c_20200502173101 は、四日市市富田一色を起点としてすぐに東海道と交差し、大矢知、平津を経て菰野町田光で巡見道と合流する道ですが、桑名では、町屋川右岸の街道を「八風道(あるいは八風街道)」といいます(くわな史跡めぐり)。この町屋川右岸の道が、田光付近で八風街道と交わるため、こう呼ばれていると考えられています。ただ、スタート地点までは我が家から2㎞以上先。バスに乗って城南口あたりまで行ってもさらに1㎞ほど歩かねばなりません。桑名市内の八風道の終点からもっとも近い公共交通機関は、三岐鉄道北勢線穴太駅。ここまでやはり2㎞あまり。バスも北勢線も空いているとは思うのですが、思案中。写真は、ニホンタンポポ。九華公園にて。

2020年5月 1日 (金)

20200501ご近所神社めぐり……(その1)立坂神社、神舘神社、八重垣神社と善西寺、オマケは「特別定額給付金」オンライン申請の話

0501walking2  24.5℃になって夏日直前という陽気でした。今日の散歩は、鳥も少ないこともあり、また、目先を変えて気分も変えようと考Img_6183c_20200501170101 え、「ご近所神社めぐり」と銘打って歩いてきました。主な目的地は、国道1号線沿い、市役所から南あたりにある立坂神社、神舘神社、八重垣神社でした。立坂神社は行ったことがありますが、神舘神社と八重垣神社はまだ参拝したことがありません。歩く距離を稼ぐため、若宮町から大福を回って、旧東海道にある一目連神社、本願寺跡・梅花仏鏡塔、天武天皇社、伝馬公園、金刀比羅社も回って来ました。8時20分にスタート、11時10分に帰宅。6.9㎞、13,802歩。暑かったせいか、もっと歩いたような気がします。今回は、その1として、立坂神社、神舘神社、八重垣神社と善西寺について、その概要です。

Img_5665c Img_5670c_20200501171201  参宮町交差点で国道1号線に出て、ずっと南下。八間交差点(左の写真)、総合医療センターや、アピタ、市役所の前を通って行きます。クルマで通ることがほとんどのところですが、歩いてみたら、案外近いと感じました。

Img_5687c  左の写真は桑名市役所。手前に写っている「新城」はうなぎ屋さん。評判のお店ですが、残念Img_5683c_20200501171601 ながら一度も行ったことはありません。右は、ホリという桑名では老舗の喫茶店。休業自粛要請に応えて、休業中。他にも、通り道では、休業中の店がたくさん。

Img_5698c  立坂神社。国道1号線から少し入ったところに鳥居があります。ただし、本来Img_5705c の参道は、神社から南にまっすぐ延び、旧東海道に面したところに石造の一の鳥居があります。もともとは「矢田八幡社」でしたが、明治以後は、東方にあった式内社立坂神社が矢田八幡社に名称を譲ったため、こちらが式内立坂神社と呼ばれるようになりました。桑名藩主本多忠勝の宗敬深く、以後代々の藩主の保護を受けています。

Img_5733c Img_0437c  主祭神は、大日孁貴尊(おおひるめのむち;天照大神の別名)。相殿神は、武甕槌神(タケミカヅチノカミ)、斎主神(ふつぬしのかみ)、天児屋根命(あまのこやねのみこと)、姫大神(ひめがみ)、木花咲夜比売神(このはなさくやひめ)、大山津見神(おおやまつみのかみ)、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)、応神天皇(おうじんてんのう)、玉依姫(たまよりひめ)。社宝として、紙本淡彩本多忠勝像短刀村正があります。九華公園にある本多忠勝像(右の写真)は、この立坂神社の紙本淡彩本多忠勝像をもとにつくられています。 

Img_5794c  立坂神社は、戦災を免れたので、昔の風情を残しており、なかなかよい雰囲気で落ち着きます。地域の方の崇敬も厚いようで、私がいる間も、数は少なかったものの参拝の方が何名かいらっしゃいました。境内には、大日孁貴尊社、子安稲Img_5778c 荷社、八天宮、菅原神社、御霊舎があります。さらに、これは以前からのようですが、烏骨鶏が飼われています。

Img_5784c_20200501170201  もう一つ、興味深いことは、立坂神社のすぐ西にキリスト教の教会があるのです。西側の参Img_5786c_20200501170201 道の鳥居の向こうに十字架が掲げられた教会の建物が見えます。

 カトリック桑名教会-桑名の聖母-がそれです。Img_5812c昭和34(1959)年12月に聖堂献堂式が行われたそうです。ちょうど伊勢湾台風の年です。この教会には、円形の聖堂、祭壇があるそうです。初代の神父の考えで、すべての会衆が中央に置かれた祭壇に近づけるようにと円形になっているといいます。

Img_5859c_20200501170201  門前から約250m離れた東海道筋に、立坂神社の石造鳥居があります。左の写真で鳥居の前の道が、旧東海道です。この鳥居のあたりが、矢田立場でした。立場は、宿場と宿場の間にあって、旅人が休憩する茶店などが集まっているところです。『久波奈名所図会』には、「此立場は、食物自由にして、河海の魚鱗・山野の蔬菜四時無きなし」とあります。

Img_5861c Img_5863c  西矢田町には現在でも、馬をつなぎとめた鉄環のある家が残っています。このお宅(竹内家)は、建て替えたのですが、この鉄環の部分は、新しい建物にも残されています。こういう配慮はうれしいことです。

Img_5846c  一の鳥居に向かって右、東側には真宗本願寺派の走井山善西寺(はしりいImg_5853c_20200501170201 ざんぜんせいじ)があります。リンク先によれば、ご住職は理学博士号(名古屋大学)をもっておられます。戦国時代の矢田城(現在の走井山公園)の城主・矢田俊元(としもと)は、織田信長と戦って敗死。孫の俊勝(としかつ)は出家して、この寺を建て、祖父の法号をとって寺号にしています。

Img_5866c_20200501181601 Img_5874c  立坂神社から旧東海道を越え、さらに南へ行くと、若宮公園に行き当たります。若宮公園の南に神舘(こうだて)神社があります。神舘神社の通称が「若宮神社」。公園の名前はこれに因んでいると思われます。公園で一休みしてから、神舘神社へ。

Img_5956c_20200501181901

 神舘神社は、伊勢神宮の領地があったここ神戸岡に建てられたといわれます。倭姫命が伊勢Img_5922c 神宮地座地を求めて巡幸したとき、御休泊所として神館(かんだち)が建てられ、その旧跡に御厨神社として、当社が創建されたといいます。境内には、右の写真のように、それを記念する石碑が建てられています。

Img_5883c Img_5939c_20200501182801  神社には、写真のように周豪があり、昔は神戸の役館であったとも推定されています。右の写真は、神社の裏手。表にも裏にも門があって立派です。

Img_5889c_20200501170301 Img_5895c  御祭神は、天照皇大御神豊受大神(トヨウケノオオカミ)、倭姫命(やまとひめのみこと)、大山祗神(おおやまつみのかみ)、火産靈神(ほむすびのかみ)。永享7(1435)年銘の獅子頭があり、伊勢太神楽は巡業の時にはこの神社から出発したという仮説を裏付けています。現在も、秋の祭礼には伊勢太神楽が奉納されます。天文22(1553)年の銘のある村正の刀、剣も奉納されています。

Img_5899c_20200501170301  境内には鏡ヶ池があり、その向こうには社が2つ。向かって左は、鏡ヶ池社。天照大神がここに留まった際、水を求められてつくられた池がこれで、鏡の形に似ていたことから鏡ヶ池と名づけられました。御祭神は、竜神で俗に白龍さんといわれています。

Img_5960c_20200501193501  神舘神社の参道を南に行き、一の鳥居があります。ここを潜ってすぐに左折。国道1号線の八重垣町交差点にImg_5967c 出ます。この交差点に面して八重垣神社があります。江戸時代の書物には牛頭天王社と記されており、大福にあった大福田寺の鎮守でした。大福田寺は東方に移転したのですが、神社はそのまま残り、大福と福江町の氏神となっています。

Img_6004c_20200501170301  主祭神は、建速須佐之男命(たけはやのすさのおのみこと)、相殿神は大山祇神(おおやまつみのかみ)と火産霊神(ほむすびのかみ)。創立は、清和天皇貞観年中(859年~)と伝えられています。桑名市史には清和天皇貞観年中、卜部清麻呂が尾張国津島の牛頭天王を京都祇園に勧請のため当所通過の節、供御を献じた地だといいます。

Img_5994c  八重垣神社では大門祭が行われます。「久波奈名所図会」によると、江戸時代は旧暦6月14日夜に行われ、松明数十本を灯し、鉦太鼓を叩きながら、「大門の祭は出て行は出て行出て行……」と囃しながら、海浜に行列したといいます。現在は、7月の最終日曜日に行われている。また、湯立神事が行われていた頃使用されていた「湯立釜」が残っています。明和7(1770)年の銘があり、制作者は桑名の鋳物師・広瀬与左衛門政次。

Img_5678c  「20200501ご近所神社めぐり」のその1は、取り敢えずここまでとします。次は、今日訪ねた神社仏閣の詳細とするか、他に訪ねた一目連神社や、天武天皇社の話に行くか、また明日、目が覚めたら決めます(微笑)。

10manen  以下、余談。地元・桑名市では、今日午前8時30分から「特別定額給付金」のオンライン申請が始まりました(こちらに総務省の資料があります)。マイナンバーTeigaku カードがあると、マイナポータルから申請できるのです。e-TAXを利用するため、マイナンバーカードは作ってありますので、午後から試しにアクセスしてみました。「マイナポータル」のサイトにはアクセスでき、マイナンバーカードでログインまでは行けました。

Konzatsu  しかし、「特別定額給付金の申請」は、ご覧のように、「只今、サイトが大変混み合っております」でした。何度か繰り返しても同様。明日にでも、朝、早く起きたら再挑戦してみましょう。ちなみに、オンラインで申請すると、5月中旬には振込が行われるそうです。

【付記(5/1、20:35)】 先ほど(夜8時半)「マイナポータル」に再度アクセスを試みたところ、晴れて(?)「特別定額給付金」のオンライン申請にアクセスできました。ものの5分足らずで申請完了です(微笑)。マイナンバーカード、便利です。情報漏れやらプライバシー侵害やらいろいろと課題は指摘されますが、それらをクリアした上であれこれ使えるようにしたら、今回のような非常事態に対する対応も早くなるのにと思います。

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  • 本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)

    本郷 和人: 東大生に教える日本史 (文春新書)
    別に「東大生に教える」でなくてもよいのですが、この本の元になったのが、東京大学教養学部の学生たちに「暗記不要、歴史を考えるおもしろさを伝えたい」ということで行った連続講義ですから、そういうタイトルになっています。歴史、とくに高校時代に学んだ歴史は、やはり暗記科目でした。あれから50年以上経った今でも、そこから抜けきっていない気がします。そういう意味では暗記ではなく、時代を動かす原動力は何か、誰が時代を変えていくのかという視点から歴史を見て、考えるのは、新鮮です。史実は変わりませんが、それを材料に、自分の視点から、自分の見方で論理を組み立て、自分なりの歴史像を造ってみることを愉しめばよいという著者の考え方をしっかりと身につけられたらよいなというのが、読後感です。 (★★★★★)

  • 木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)

    木村幹: 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
    未だにこういう本を手にするということは、過去の仕事に未練があるのか、と思われそうです。確かに、健康問題がためとはいえ、定年のはるか前にリタイアせざるを得ませんでしたので、未練がまったくないとはいえません。部局長になったことはありませんでしたが、副学部長に相当する立場や、大学の評議員、セクハラマニュアル作成や、セクハラ実態調査を実施する責任者にはなりました。故に、1つの部局内だけではなく、全学的な立場での仕事も経験しました。ごく小さな研究会の会長をしたこともありますし、いくつかの学会で査読委員も依頼されたこともあります。自慢を書いているのではなく、この本の著者の経験と似たような経験もしてきたということです。世間でもたれている大学の教員のイメージは、著者が書いておられるように、実態に即したものというより、先入観がかなり先行したものと思います。現実には、多岐にわたり、大量の仕事、それも本来の業務である教育研究以外の仕事が占める比率が、年々高まっています。われわれが学生だった頃は、まさに古き良き時代でした。独法化されて以降は、教員受難時代といえるかも知れません。日本人は、大学に限らず、小中校ともに、教員に過剰に期待し、酷使していると私は考えています。専門性を尊重し、それが発揮できるような環境条件を整えてこそ、国も民も栄えるような気がします。大学の教員がどのような人達で、どのように働いているかを理解するには、好著と思います。 (★★★★)

  • デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]

    デジタルカメラマガジン編集部: デジタルカメラマガジン 2025年5月号[雑誌]
    ブロ友さんから教えていただきました。昔は、書店でよく立ち読みしていた雑誌です。2025年5月号の特集は、「野鳥撮影超入門ガイド」。内容はもちろん参考になることがたくさんありますが、載っている野鳥の写真がどれもきれいで、驚くくらい。これを眺めているだけでも楽しめるかも知れません。これで¥1,200なら、安い買い物といえるでしょう。 (★★★★★)

  • 日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)

    日本放送協会,NHK出版: NHK 3か月でマスターする 江戸時代 2025年 1月~3月 [雑誌] (NHKテキスト)
    NHKのEテレで放送された、同名の番組のテキストです。今年の大河ドラマ「べらぼう」の関連番組ともいえます。放送を見なくとも、このテキストを通読することによって、江戸時代の概要をおさらいし、さらに、学生時代に学んだ知識をアップデートすることができます。とくに私のように、学生時代から50年近く過ぎたものにとって、昔、教科書で学んだことが、今やまったく書き替えられていることもよくあります。図表、写真も多用されていて、とても分かりやすいものです。 (★★★★)

  • 田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)

    田中 優子: 蔦屋重三郎 江戸を編集した男 (文春新書)
    今年の大河ドラマの主人公である蔦屋重三郎について書かれた本ですが、読み終えるのに難儀しました(苦笑)。蔦屋重三郎は、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した人物です。江戸最大のプロデューサーというか、編集者というか。大河ドラマの主人公になるくらいなら読んでみるかと思って、気楽に手に取ったものの、専門書ではないかと思えるような内容、記述で読むのに苦労しました。著者の田中優子さんは、法政大学総長も務めた日本近世文学、江戸文化の大家。 (★★★)

  • 岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)

    岩波 明: 高学歴発達障害 エリートたちの転落と再生 (文春新書)
    高学歴、高機能の発達障害の方たちの人生は、かなり激しいアップダウンを示すことがよくあります。ダウンした、長いつらい時期を過ごさざるを得ない人達であっても、そこから這い上がり、復活して、成功をつかむことが可能な人達も多くいます。その一方で、長きにわたって低迷した状態から抜け出せない人や、失敗、挫折を何度もくり返してしまう人もいます。高学歴、高機能の人達は、理解がよく、必要な情報に容易にアクセスする能力を持っているのですが、この点がマイナスに作用することもあります。知識量が多くて混乱したり、自分の考えに固執して医師と対立関係になったりすることがあるからです。私自身は、発達障害のある人には、自覚と工夫が必要と考えていますが、この本を読み終えた現在も、その考えに大きな間違いはないと思っています。さらに、発達障害の特性があったとしても、広い意味での環境要因を整えることはとても重要です。専門家による専門的な援助はもちろん、学校、職場の環境調整、家族の適切なサポートなどがそれです。「工夫」をする際には、とくに力量のある専門家からの援助は不可欠です。ASDについては、中核的症状に対する、有効な薬剤がない現状では、心理教育や、認知行動療法、SSTが有用です。ADHDの諸症状には、有効な薬剤が複数ありますし、心理教育や、認知行動療法のアプローチも有用でしょう。苦手なことについてがんばろうとしないことや、自分の得意な事が上手く発揮できたり、活かせたりすることを考えることもとても大切です。この本は、当事者の方やご家族、関わりを持つ教師などの皆さんにとても参考になるでしょう。 (★★★★)

  • 外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)

    外山滋比古: 人生の整理学 読まれる自分史を書く (イースト新書Q)
    著者は、私の出身高校が旧制中学であった時代の大先輩。『思考の整理学』ほか、多数のベストセラーを書いておられます。この本は、ほかの本を探しに書店に行ったときに見つけて、即買い。自分史を書こうとは思っていませんが、これまでの人生を振り返るのに、何か参考になるかも知れないと思って、買ってきました。「サクセスストーリーのほとんどが退屈」「言いたくてむずむずするところは抑える」「『私』をおさえて『間接話法」で書いてみる」「お手本の文章をみつけて、軟度も読む」「内田百閒『戦後日記』のようにさらっと書いてみる」などなど、首肯するところ多々ありました。 (★★★★)

  • 小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)

    小松 正: なぜヒトは心を病むようになったのか? (文春新書)
    進化心理学とは、ヒトの心のはたらきを「自然淘汰による進化」という考え方によって統一的に説明しようとする分野です。私が現役の頃から発展してきた、新しい心理学の分野です。この本は、ヒトが陥る自己否定的な状態、他人に対する攻撃性、人間同士の対立や分断など、ネガティブな性質がなぜ進化の過程で残ったのかを考察しています。一言でいうと、それは生存や繁殖と深い関係があるというのです。進化心理学から捉えることで、これら、心のダークサイドがよりよく見えてきます。 (★★★★)

  • 林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)

    林 望: 節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由 (朝日新書)
    林望こと、リンボウ先生の本は、昔々、よく読みました。「イギリスはおいしい」などのエッセイは楽しみました。この本のタイトルをネットで見たとき、まさかあのリンボウ先生だとは思ってもみませんでした。リンボウ先生と節約というのが結びつかなかったのです。しかし、読んでみると、まがいもなくあのリンボウ先生の文章でした。ただの節約術の本ではなく、高齢になったときのライフスタイル、生き方について、リンボウ先生の考え方が展開されていました。筋金入りのへそ曲がりにして、頑固者のリンボウ先生らしい生き方です。キーワードを拾っただけでも、その一端が分かります。「銀行は信用してはいけません」「(お金を)知らない人に預ける危険性を考える」「高齢者は見栄を張らない」「冠婚葬祭は義理を欠く」「自然の調整機能に任せる」などなど。私はリンボウ先生ほど変人でも頑固でもないと思っていますが(多少は変人で、融通が利かないという自覚はあります)、なるほどと思ったことは参考にして行きます。 (★★★★)

  • 関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)

    関裕二: アマテラスの正体(新潮新書)
    著者の前著『スサノヲの正体』も、興味深く読みました。斬新な着眼点と発想で、思いもかけない結論に至っています。読み物としてはとてもおもしろいという点で、☆を5つとしました。ネタバレになりますから、詳しいことを書くのは控えておきますが、著者は、伊勢神宮に祀られているのは、いわゆる「天照大神」ではなく、別の霊威の強い(祟る)、二柱の神だとしています。祟るが故に、伊勢に放逐されたのだと主張するのです。ただ、著者の肩書きは、歴史作家にして、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェローであり、仏教美術に関心をもち、奈良に通ううち、独学で日本古代史を研究したということですから、現在の歴史学や考古学が明らかにした内容と整合性がとれている主張なのかどうかは、私には判断はできかねます。それ故、「読み物としてはおもしろい」と評価しています。 (★★★★★)

  • 小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)

    小塩真司: 「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
    タイトルに惹かれて読みました。ただし、初めにお断りしておきますが、図表こそないものの、心理学の専門書といっても良いくらいの、分厚い記述になっていますので、馴染みのない方にとっては読みやすいものではありません。「性格が悪い」ことについて、最近研究が進んできた「ダークな性格」を中心にまとめられています。ダークな性格とは、マキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズム、サディズムの4つの特性です。これらの特性とリーダーシップ、社会的成功との関連、身近な人間関係中でのダークな性格、ダークな人物の内面、ダークな性格の遺伝、ダークさとは何かについて、文献を引用しつつ論じられています。その上で、性格の良し悪しは、その内容ではなく、どのような結果に結びつくかで判断されるというのが、著者の結論でした。 (★★★★)

  • 和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)

    和田 秀樹: 老いるが勝ち! (文春新書)
    和田秀樹さんは、もともと高齢者専門の精神科医です。浴風会病院というところで35年間勤務され、6,000人以上の高齢者の方を診てこられました。その臨床経験から、高齢者については、理屈通りに行かないと思うことがたくさんあるといっておられます。タバコをたくさん吸っていても100歳まで生きる人もいれば、検査データはすべて正常なのにガンで亡くなる人もいるのだそうです。医者にいわれて血圧その他に注意していたのに、脳卒中を起こす人もいます。和田さんはこの本で80歳を過ぎたら我慢せず、好きな物を食べ、行きたいように生きることを勧めています。また、医療に関わらない方が長生きできる共書いています。不摂生を勧めておられるわけではありませんが、常識にとらわれず、自由に生きた方が楽しみも見つかってよいのではないかと思います。養老孟司先生流にいえば「なるようになる」のですから。 (★★★★★)

  • 彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)

    彬子女王: 赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)
    彬子女王殿下の英国留学記です。彬子女王は、ヒゲの寛仁親王のご長女。殿下は、女性皇族として初めての博士号をオックスフォード大学で取得されました。この留学記は、ネットで話題になっていましたので、ぜひとも読んでみたいと思っていました。今上天皇の「テムズとともに」も読んだことがありますが、皇族の皆様は、どなたも誠実で朗らかで、それでいてユーモア溢れるお人柄をお持ちのようですが、殿下も同様でいらっしゃり、それがよく感じられる文章で楽しく拝読し、爽やかな読後感を持ちました。 (★★★★★)

  • 石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    石井光太: ルポ スマホ育児が子どもを壊す
    タイトルに惹かれて買ったのですが、帯にあるように「衝撃の現場報告」でした。この本に書かれているエピソードのうち、いくつかはこれまでにもマスコミ報道などで接していましたが、これだけのことがらが一度に示されると圧倒されます。現代の子どもたちは、まさに私たちが知っている(知っていた)子どもではなくなっているといえるようです。たとえば、「2歳児のネット利用率は58.8%」「子守歌はアプリで聞く赤ちゃん」「ヘッドガードの制服化」「教室の『アツ』に怯える小学生」「褒められ中毒はエスカレートする」などなど。スマホが登場して16年でその影響は大ですが、子どもたちの特徴に影響しているのはスマホだけではなく、現代社会や、大人達のありようも大きく影響しているといえます。「『将来の夢は交通整理のバイト』と言う女子高生」などはその例でしょう。私が教えている学生も、「『アツ』がすごい」ということがあり、いったい何だ?と思っていましたが、よく分かりました。すでに若い先生方は、デジタル・ネイティブ世代になっていますし、この本に登場する若者達が社会に出て、その中核を担うのも遠い将来のことではありません。これらの若者は、高い情報処理能力を持ち、周囲に適応する力もあり、コンプライアンス能力も高いのですが、それらを認めた上で、彼らが自立した大人になるために何が必要か見極め、それを提供することが必要とされるのでしょう。その意味では、大人の世代にも彼らを適切に理解し、必要な支援を提供する責任があります。 (★★★★)

  • 養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く

    養老 孟司, 中川 恵一: 養老先生、再び病院へ行く
    『養老先生、病院へ行く』の続編です。医療とは距離をとっておられる養老先生が、再診のため1年3ヶ月ぶりに東大病院に行かれました。大病から復活された今だからこそ語ることができる老い、医療、健康、死との付き合い方について、養老先生ご自身と、教え子にして主治医の中川恵一先生がお書きになっています。養老先生のスタイルをそのまままねすることは、凡人には不可能であり、よろしくはありません。しかし、健康についての考え方や、死についてのとらえ方などはとても参考になります。私が啓蒙されたことがらは、「健康法は人の数だけ存在する」「養老先生は抜け道の天才」「不連続な体調の変化に気をつける」「具合が悪いときは一週間様子を見ると医者に行くべきかどうか分かる」「お酒はもはや百薬の長ではないが飲む飲まないは自分で決めてよい」などでした。 (★★★★★)

  • 宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)

    宮口幸治: 歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
    「ケーキの切れない非行少年たち」シリーズの3冊目です。本の帯には「『幸せを求めて不幸を招く人』の戦慄ロジック」とあります。「みんな幸せになりたい」という動機は万人がもつものでしょう。しかし、幸せの形は人それぞれですし、幸せになりたいと強く願うものの、かえって生きづらさや苦悩を抱える人たちもたくさんいます。著者は、人は幸せになりたいが故に、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうといいます。さらに、幸せになりたいのだけれど、そのやり方がよくない」と考える、結果的に他人を不幸にする人たちを理解できるともいいます。著者が長年関わってきた非行少年達にもそれは共通するそうです。歪んだ幸せを求める人たちの背景にある要因として、著者は、怒りの歪み、嫉妬の歪み、自己愛の歪み、所有欲の歪み、判断の歪みの5つの歪みを取り上げ、事例も含めて考察しています。これを読むと、こうした5つの歪みは、ごく普通の人びとも多少とももっているものといえます。最終章では、自分と他者の「ストーリー」という概念を用いて、歪んだ幸せを求める事についてどう向き合えばよいか、提案されています。 (★★★★)

  • 森永 卓郎: 書いてはいけない

    森永 卓郎: 書いてはいけない
    他の本を買いに行った時、書店で平積みになっていましたので、思わず買ってしまいました。メディアのタブーに触れつつ、現在の日本が凋落している要因を3つ指摘しています。サブタイトルは、「日本経済墜落の真相」となっています。3つは、ジャニーズの性加害、財務省のカルト的財政緊縮主義、日本航空123便の墜落事件。この3つについては、関係者は皆知っているものの、触れてはいけない、本当のことをいってはいけないタブーになっているといいます。メディアで触れたら、瞬時にメディアには2度と出られなくなるそうです。ジャニーズ問題は、BBCの報道のためにオープンになってしまいましたが、著者の森永さんは、ご自身が病を得られたこともあって、現状を打破するためにこの本を書かれました。財務省による必要以上の財政緊縮政策と、日航123便の事故のお陰で日本がアメリカに対してどんどん主権を失っていったことが、日本経済の衰退の主たる要因と主張しています。たぶんそれは本当だろうなというのが、私の読後感。 (★★★★)

  • 立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)

    立木 康介: フロイト『夢判断』 2024年4月 (NHKテキスト)
    何を今さら勉強しているのか? と思われるかも知れませんが、ちょっと前に流行った言葉でいえば、リスキリングに相当するかも知れません。学生時代に読みましたが、しっかり理解したかといえば、アヤシいのです。学生時代からは50年近い月日が経っていますので、その後の研究成果も含め、新しいことがあるだろうと思ったのです。100分de名著というNHK Eテレの番組のテキストです。講師の立木先生は、パリ第8大学で精神分析の博士号を取得され、京大人文科学研究所の教授。精神分析は「昨日までとは違う自分を手に入れるために行う」とおっしゃっていました。この番組でもっとも印象に残ったのは、あの有名な「エディプス・コンプレックス」よりも、今日、重要なフロイトが提案した概念は、「両性性」であるということでした。これは、いかなる個人も与えられた解剖学的性にしばられないセクシュアリティの自由を持つことをうたうものです。この視点に立てば、同性愛も、トランスジェンダーもいわば当たり前の存在であるということになります。これらを踏まえると120年間に書かれた「夢判断」の内容は、きわめて今日的な意義を持ってくると再認識する必要があります。 (★★★★★)

  • 諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

    諸富 祥彦: NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
    フランクルのこの本は、改めて紹介するまでもないほど、有名な本です。私も学生時代、霜山徳爾先生の翻訳で読みましたが、ことばでは書き尽くせないほどの衝撃を受けたことを、いまでもよく覚えています。第二次世界大戦中にナチスの強制収容所に収監された経験をもとに、精神医学者・フランクルが、人生の目的を明確にし、その実現に向けて没頭する心理療法を紹介する本です。原題を直訳すると「それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する」となります。実存心理学の名著であり、極限の環境におかれたとしても、何かが、あるいは、誰かがあなたを待っているということを主張しています。絶望して終わるのではなく、人生が何をわれわれに期待しているのかが問題であり、私たちはそれを学ぶことが重要だとしています。何度か読み直すことによって、人生への理解が深まる気がします。 (★★★★★)

  • 松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉

    松田 忠徳, 増田 晋作: 枕草子の日本三名泉 榊原温泉
    榊原温泉は、全国的に有名とはいえないかも知れませんが、名湯です。それは、枕草子に「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」にある、七栗の湯が榊原温泉と考えられるからです。最近、日本三名泉といえば、有馬温泉/兵庫県、草津温泉/群馬県、下呂温泉/岐阜県とされますが、枕草子に取り上げられたのはそれよりも古く、「元祖日本三名泉」といえます。榊原温泉の湯は、肌がきれいになる「美人の湯」というだけでなく、抗酸化作用もある健康の湯でもあります。この本は、日本一の温泉教授・松田先生と、地元を知り尽くした増田さんの共著で、「何もない」といわれていた榊原温泉の魅力を語り尽くしています。ちなみに、私にとっては家内の実家を知る上で格好のガイドブックです。 (★★★★)

  • 文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)

    文藝春秋: 定年後に読む不滅の名著200選 (文春新書)
    この本の帯には「これが定年後の知の道しるべ!」とありますが、私自身はさほど大上段に構えたつもりで読んではいません。どのような本が選ばれているかにももちろん興味はあったのですが、それらがどのように紹介されているかといった方面に興味があって読みました。本を紹介している方々はいろいろな分野で功なり、名を挙げた方ばかり。それらの方がどんな本を読み、どのように唱歌していらっしゃるかが知りたかったのです。ちょっと邪道な読み方ではありましたが、しっかりと楽しめました。 (★★★★)

  • 石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)

    石田泰弘(編著): 街道今昔 佐屋路をゆく (東海の街道2) (爽BOOKS 東海の街道 2)
    さほど本格的に取り組んでいるわけではありませんが、昔の街道を歩くのは好きです。この本のテーマである佐屋路(佐屋街道)も歩きたいと思って調べています。佐屋路は、東海道佐屋廻りとも呼ばれたように、東海道の迂回路でした。江戸時代に東海道宮宿と桑名宿の間を、陸路万場宿、佐屋宿の陸路を経て、佐屋から桑名宿への水路三里の渡しによって結んでいた街道です。実際に歩いて書かれたと考えられますが、旅人目線で書かれたウォーキングガイドです。津島街道、高須道も取り上げられています。部分的には歩いたところがありますが、佐屋路はいずれ、歩いてみたいと思い、計画中ですので、とても参考になりました。実際に歩かなくとも、歴史読み物としても楽しめます。 (★★★★★)

  • 柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)

    柳瀬博一: カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】 (平凡社新書1049)
    東京都心にたくさんのカワセミが棲んでいるというのは、最近割とよく知られるようになっています。清流の鳥というイメージがあるかも知れませんが、東京の「野生」環境をうまく利用して繁殖もしています。そのカワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかりだそうです。すなわちカワセミも、人間も好む環境は同じというのです。カワセミが暮らす街は、人間にとってもよい街ということです。カワセミの存在に気付いたことから、「小流域源流」をキーワードに「新しい野生」と「古い野生」の繋がりを論じています。カワセミの生態も詳しく観察されていますので、私も今までよく知らなかったことが多々書かれていて、興味深く読みました。 (★★★★)

  • 内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)

    内田 樹: コモンの再生 (文春文庫)
    私は、内田樹先生の評論が好きで割とよく読みます。「コモン(common)」とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、ふつうの、ありふれた」という意味ですし、名詞としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草地や荒れ地」を意味します。昔は、ヨーロッパでも日本でも村落共同体はそういう「共有地」を持っていました。コモンを管理するには「みんなが、いつでも、いつまでも使えるように」という気配りが必要になるのですが、近代になって怒った「囲い込み」によって「コモンの私有化」が起こり、村落共同体が消え、集団的に維持されていた儀礼、祭祀、伝統芸能、生活文化が消えてしまったのです。著者は、このコモンを再生することが市民の原子化、砂粒化、血縁、地域共同体の瓦解、相互扶助システムの不在という索漠たる現状を何とかするために必要と考えています。ちなみに、マルクスとエンゲルスによるコミュニズムは、著者によれば「共同体主義」と訳した方がよく、彼らは「コモンの再生」が必要と提言したといいます。「共産主義」と訳されてしまったがため、なんだかよく分からないことになっているのです。「共有主義」あるいは「共同体主義」と意訳してくれていたら、もろもろが変わっていたかも知れないという話には、膝を打ちました。 (★★★★★)

  • 本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)

    本田 秀夫: 知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書)
    児童精神科医の本田先生の最新刊です。今回は知的障害が取り上げられています。これまでの本田先生の御著書では、発達障害が主に取り上げられてきたのですが、実は知的障害を持つ子どもたちも一定数存在していますし、発達障害と知的障害を合わせ持つ子どもたちもいます。その意味で、発達に困難のある子どもたちのことをきちんと理解して、適切な支援をする上では、両者を視野に入れることが重要です。著者は、知的障害の支援では、「早く」と「ゆっくり」がキーワードになると書いておられます。これは私もそうだと思います。可能な限り早期から支援を受けた方がよく、一方で、発達のスピードに合わせて「ゆっくり」としたペースで支援をすることが大切になります。発達障害の子どもたちにも「本児のペースに遭わせた支援が必要」とおっしゃる方がありますが、発達障害の子どもたちの理解/支援の上でのキーワードは「アンバランス」です。この本は、発達が気になるお子さんをお持ちの保護者の方、特別支援教育に携わる教員の方々にとって、基本的なテキストといえます。 (★★★★★)

  • BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)

    BIRDER編集部: お手本でわかる!野鳥撮影術 (BIRDER SPECIAL)
    バードウォッチングや野鳥撮影を趣味にしています。とはいえ珍鳥を追うのではなく、主に自宅近くを散歩しながら、いわば「定点観測」のように野鳥を見ています。自分の写真の撮り方を振り返ると、図鑑的に撮ることがほとんどです。なぜそうなのかを考えてみると、研究者の端くれであったことが関わっている気がします。つまり、写真を撮ることを、観察した記録やデータと見ているからではないかということに思い当たりました。野鳥撮影の「幅を広げたい」と思っていたら、この本が出版されました。ざっと目を通したところ、「色とりどりの花と鳥」「木の実レストラン」「やわらかい表情を追う」などさまざまなテーマで鳥とその周辺を撮る方法が載っています。これを参考に、自分の野鳥写真の世界を広げられたらいいなと思える本です。 (★★★★★)

  • 磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)

    磯田 道史: 磯田道史と日本史を語ろう (文春新書)
    磯田道史さんが、さまざまな分野の達人と歴史についての論賛をしたのをまとめた本です。論纂とは、①人の徳行や業績などを論じたたえること、②史伝の終わりに著者が書き記した史実に対する論評のこと。異分野の専門家同士が議論をすることによって生まれるものは、別次元となり、大変興味深いものとなります。この本がその論より証拠。養老孟司さんとの論賛からは「脳化社会は江戸時代から始まった」という話が出て来ています。忠、孝、身分などは、シンボリズムであり、それらは見たり、触れたりできません。また、関東大震災に遭遇したことは、被害に対する鈍感さをもたらし、それが太平洋戦争につながったという指摘には、なるほどそういう面も確かにありそうだと思わされました。その他、歴史や人間について、実にさまざまな、新しい見方が示され、大変おもしろく読み終えました。 (★★★★★)

  • 保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)

    保阪 正康: 近代日本の地下水脈 I 哲学なき軍事国家の悲劇 (文春新書 1440)
    本の帯に「『水脈史観』で日本の失敗を読み解く」とあります。「水脈史観」という概念には初めて接しましたが、「攘夷のエネルギーは、いまも日本社会の根底に流れている」という見方です。明治維新後、日本がとりえた国家像は、欧米型帝国主義国家、道義的帝国主義国家、自由民権国家、米国型連邦制国家、攘夷を貫く小日本国家の5つであったが、哲学なきまま欧米型帝国主義国家の道を突き進み、軍事中心の国家作りを推し進めたことが、戦前の日本の失敗の原因であったというのが著者の主張です。それは確かにそうだと思いますが、私には、ほんのサブタイトルにある「哲学なき国家」ということが、現代日本の様々な問題の背景にあるような気がしてなりません。 (★★★★)

  • 佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)

    佐伯 泰英: 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~ (光文社文庫)
    今回も特別に時代小説を取り上げます。この2つ前の本に佐伯泰英さんの「恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)」を取り上げ、これは佐伯さんの300冊目の「文庫書き下ろし小説」だと書きました。今回のこの本は、301冊目です。しかも、80歳を越えて、さらに新しいシリーズを始められたのです。美濃を食い詰めた浪人・小此木善治郎が、職なし、金なし、住むあてなしながら、剣の達人にしてとぼけた侍であるものの、なんとも頼りになる存在で、親切な住人や大家によって受け入れられた長屋の秘密と謎の渦に巻き込まれるという設定。これまたおもしろそうなシリーズです。毎月刊行で、全3巻の予定とか。第2巻が待ち遠しい内容です。 (★★★★★)

  • 養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)

    養老孟司, 鵜飼哲夫: なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた(中央公論新社)
    養老先生の新刊が出たというので早速入手し、ほぼ一気に読み終えました。「はじめての自伝!」といううたい文句で、帯には「虫と猫と、バカの壁。考え続けた86年」ともあります。養老先生は、かなりしつこい性格でいらっしゃるようで、疑問に思ったことは「まぁいいか」などと思わず、考え続けてこられたそうです。その結果が、これまでのユニークな著作に結実しています。それはさておき、考え続けた結果、「なるようになる。」というのが、養老先生の現時点での結論だそうです。「なるようにしかならない」ではなく、「なるようになる。」のです。物事は、はっきりとした目的意識があって進むのではないので、「なるようになる。」なのです。忘れてしまったような些事がその後の人生を動かしてきたかもしれないともあります。なるほどと、この本を読み、養老先生の来し方をいささか知ると、納得できます。というか、納得した気になっているだけかも知れませんが…… (★★★★★)

  • 佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)

    佐伯 泰英: 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六) (文春文庫)
    佐伯泰英さんは、この本で「文庫書き下ろし小説」というジャンルで300冊刊行を達成されました。佐伯さんの時代小説はすべて読んでいます。まさにストーリー・テラーといえる作家で、実に読み応えのある時代小説をたくさん書いておられます。このシリーズは、いったん完結となったかと思ったのですが、この「恋か隠居か」で復活しました(と理解しています)。隠居を考える小籐次ですが、小籐次親子に挑戦状が届くところから始まる物語。今回も楽しめました。 (★★★★★)

  • 安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

    安藤優一郎: 15の街道からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)
    街道歩きを少ししています。三重県内では、東海道のほとんど、伊勢参宮街道、美濃街道・養老街道などを歩きました。もっとあちこちの街道を歩きたいと思っていますが、そのときにこの本が出版されましたので、早速入手して読みました。芭蕉の奥州街道、伊勢参宮街道のお伊勢参り、武士の旅日記などの章をとくに興味深く読みました。主要な街道を取り上げることで読みやすい歴史物語となっています。 (★★★★)

  • 大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)

    大芦治: 心理学をつくった実験30 (ちくま新書)
    「誰もが一度は耳にしたことがある有名実験の背景・内容・影響を紹介、新たな心理学像を呈示する」と帯にあります。心理学全般に関心を持つ社会人を読者に想定しているといいますが、私には心理学史のテキストとして、あるいは、入門段階の心理学を学んだ方がさらに学習を深める際に読む本としてもよいかも知れません。 私自身も、心理学の教科書を執筆したことが何度かありますが、そこに引用する理論や実験については、いわゆる「孫引き」をしてしまったこともよくありました。この本の著者は、可能な限り原典にあたって執筆していらっしゃり、その意味では参考になったところが多々あります。 ところで、著者は心理学の未来にあまり明るい展望を持てないようです。臨床心理士、公認心理師の資格が人気を集め、心理学部などもたくさん設けられました。私自身の勝手な個人的意見を書けば、資格ができると、レベルは下がると思っています。根拠はありません。個人的な印象によるものです。私は実験心理学でトレーニングを受け、臨床心理の分野に進みました。心理学の基本は実験心理学と個人差測定心理学にあると思っています。学部段階からいきなり臨床心理学プロパーに進むのは、相当よろしくないと思います。臨床実践にあたってはその基礎となる確かな、科学的な学問(知見、理論なども含む)が必要です。また、仮説演繹法などのものの見方もきちんと身に付ける必要があります。これらは実験心理学と個人差測定心理学から養われると思っています。 この本は、基礎的知識がない方がいきなり読むのは難しいでしょうが、科学的心理学を学びたいと思う方にはよい参考書となります。 (★★★★)

  • 磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)

    磯田 道史: 家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
    磯田先生の書く本はどれもとても面白く読めます。といっても、私が読むのは研究書ではなく、新書だからなのかも知れません。この本は、家康がなぜ幕藩体制を創ることができたのか、江戸時代、誰が神君の仕組みを崩わしたのか、幕末、かくして神君の仕組みは崩壊した、神君の仕組みを破壊した人々が創った近代日本とは、家康から考える日本人というものという5つの章からなっています。家康は天下を取ったあとこの国を支配するのに巧妙な仕掛けをつくり、平和な時代が続いたのですが、誤算が生じて、徳川政権が変質し、崩壊に至ったと著者は考え、そのプロセスを俯瞰しています。いろいろな時点で「神君の仕組み」を骨抜きにする人物や政策が表れたといいます。組織が弱体化する姿を見ておくと、自分たちの劣化を防ぐ力が養われると磯田先生は述べています。徳川時代が現在にあたえている影響も多く、その分析も興味深く読めます。 (★★★★★)

  • 多井 学: 大学教授こそこそ日記

    多井 学: 大学教授こそこそ日記
    文庫本を買いに本屋に行ったら、平積みしてあるのを見つけて思わず買ってしまいました。私もその昔、ご同業だったことがあったからです。帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」とありますが、私の経験でもそういう人もそれなりにいました。ちなみに私自身は、こき使われたと思っています。さらに「現役教授が打ち明けるちっとも優雅じゃない生活」とも書かれていますが、これはまさに私の体験と同じ。本に書かれていることがらも、ことごとく納得できます。私は、「そうそう!」といいながら読み終えました。大学教授で儲けている人はごく一部などなど。まぁ大学教授の仕事や生活に興味をお持ちの方は、さほど多くはいらっしゃらないとは思いますが、お暇な方にはどうぞ。 (★★★★)