20200208近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒「鈿女」伊藤酒造と智積養水をたずねて」へ(一回完結)
昨日よりも暖かくなるという予報で、ハイキング日和かと思い、近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒「鈿女」伊藤酒造と智積養水をたずねて」に行ってきました。桑名の最高気温は、11.6℃。ハイキングがスタートする10時頃の四日市は、風もほとんどなく、日もよく当たっていたのですが、次第に風は強くなってきました。帰り際には、ちょっと時雨れるという天気。しかし、同級生K氏と二人でしっかり楽しんできました。3回目のコースですので、記事は、今回で完結。
今日の受付は、近鉄湯の山線・高角駅で9時50分~11時20分。桑名駅を9時1分に出る五十鈴川行き急行で四日市へ。9時14分着。9時30分発の湯の山温泉行き普通に乗り換え。まるで近鉄ハイキング専用列車の様相。高角駅には9時41分着。¥430。駅前も長蛇の行列。このコースに参加するのは、今回で3回目ですが、こんなに人が待っているのは初めて。もらったコースマップの番号は251番。100mほどの行列でした。
実際に歩いたルートはこちら。過去2回と全く同じ。同じですので、目的地の神社、寺で歩き回るということはしませんでした。歩いた距離は、4.3㎞。高角駅を出て、南西へ。一生吹山(いっしょうぶきやま:標高109m)を上り、毘沙門天に参拝。北側へ下って、ユーユーカイカンの裏に出て、東名阪自動車道の下を潜ります。潜ったところに大師堂。そこから北上し、桜の町へ。ここで椿岸神社にお参り、智積養水を見て、西勝寺にも参詣。そしていよいよ伊藤酒造へ。酒蔵見学、試飲のあと、現地にて小宴会。ゴールの桜駅までは1㎞もありません。スタートしたのは9時55分、ゴールは12時20分。
一生吹山に登り始めたところ。このあたりはまだ傾斜も緩く、登り始めたばかりなので楽です。近くには、早くも菜の花が咲い
ていて、「おぉ、いいねぇ」と二人とも余裕綽々。ところが、このあとは、もう傾斜がもう少しきつくなり、それが結構長く続くのです。「休憩するか?」「斜めのところで休憩したら、足を踏ん張らないといけないから、休憩にならない」などとしゃべりながら、頂上過ぎにある毘沙門天まで行って休むことに(苦笑)。
頂上少し手前に、四日市市の一生吹山配水場、その向こうにNTTDocomonの携帯電話の基地局が見えます。ここまで来れば、上りはほぼ終了。K氏曰く、「100mくらいの山、大したことはないと思っていたが、これ、けっこうキツいな」。そうなのです、けっこう大変で、途中、口数も少なくなり、登るのに専念せざるを得なくなります。
スタートから1.5㎞ほどで、一生吹山にある毘沙門天に到着。もとは、浅間神社が祀られていたのですが、明
治42(1909)年に明治政府の政策で「一村一社の神社合祀」が実施されて椿岸神社に合祀されました。昭和3(1928)年、有志によって、信貴山より毘沙門天が勧請され、今日に至っています。ここでしばし休憩。毘沙門天さまに、今日の抽選会で上首尾が得られるよう祈ってから、山を下ります。
山を下って、2.2㎞を過ぎ、東名阪自動車道の下を潜ったところに大師堂があります。弘法大師を祀っています。江戸末期、このあたりを開墾し、田地化するさいに溜池をつくって灌漑しました。昭和初期、この水が永遠に絶えないことを祈って、徳志の人が、水に縁の深い弘法大師をここに祀ったといいます。
このあたりから智積(ちしゃく)町に入っています。矢合川を渡り、3.1㎞来たところに椿岸神社。主たる御祭神は、天鈿女命(天宇受売命、あめのうずめのみこと)。天照大神が天の岩屋に隠れたときに、その前で踊り、天照大神を誘い出した女神です。それ故、ここの御利益の一つには、「芸能」が揚げられています。これから行く伊藤酒造はこのすぐ近く。この天鈿女命が、伊藤酒造がつくっている「鈿女(うずめ)」という清酒の名前の由来。ここには、皇居遙拝所や、橿原神宮遙拝所があります。
椿岸神社のすぐ北西に桜岡山西勝寺(浄土真宗本願寺派)。大変立派なお寺なのですが、ネットで調べた限りではとくにこれと
いう情報は出て来ません。西勝寺の門前に智積養水(ちしゃくようすい)が流れています。江戸時代につくられた灌漑用水で、昭和60(1985)年に環境省選定の「名水百選」に選ばれています。隣町の三重郡菰野町神森にある湧水池「蟹池」の水を引いています。智積養水路の全長は1,784m、幅は1~2m。ここに桜郷土史研究会による詳しい説明があります。
水はかなりきれい。昨年来たときにも見ましたが、大きなコイが悠然と泳いでいました。
西勝寺からは300mほどで、伊藤酒造に到着。スタートから3.7㎞、時刻は11時15分。1時間20分歩いてきました(ただし、一生吹山毘沙門天で10分ほど休憩)。創業は、弘化4(1847)年。まだ江戸時代。将軍は、第12代徳川家慶の頃。伊藤酒造さんのサイトによれば、「山田錦」を始め、三重県産の米を、また、仕込み水には、「智積養水の伏流水」を使用しているそうです。
酒蔵に通していただき、そこで試飲させてもらいました。今回は、発酵タンクの見学はなくて、ちょっと残念。しぼりたての
生原酒で、うまい。アルコール度数は18度。これまで同様蔵の中に即売会場がありましたので、試飲した「搾りたて生原酒 鈿女」の500ml入りを1本買ってきました。¥1,000。キャップに大きく「生」と書いてあるボトルです。
試飲のあと、甘酒をいただいて、抽選結果の確認。コースマップの番号が、抽選番号になります。多度の細川酒造に行ったときには、「上げ馬720ml」をゲットしたので、今回も欲が出ましたが、そうそう毎回うまくは行きません。K氏もハズレ。悔しがっていましたが、二人ともハズレなので、イーブン。
道を挟んだ北側にアンテナショップ「慕蔵(ぼくら)」と「わみん」があります。「わみ
ん」で、つまみや酒を売っていますので、そこで、二人とも熱燗一合(¥300)と、おつまみセット(酒粕入り特製チヂミと枝豆;¥250)を買いあげ。吹きさらしの場所でしたが、小宴会。知り合いの「富田のオッちゃん」が、「遅いやんか、どこに行ってたんや?」と声をかけてきます。K氏、「どういう知り合い?」と不思議そう。
周りでも、わみんで買った酒やつまみを楽しむ方多数。この雰囲気もよいのです。皆さん、空き地の隅に置いてある一升瓶を運ぶためのケースを持ってきて、即席の椅子、テーブルにしています。先ほどの富田のオッちゃん、われわれのところにやって来て、「ほな、お先に。明日も来なあかんでぇ」と言い残していかれました(微笑)。明日は、川越の早川酒造部で近鉄ハイキング酒蔵みてある記なのです(酒蔵みてある記(踏破賞対象)早川酒造部「天一」)。
時間がありましたから、慕蔵も覗いてきました。「慕蔵」の方は、酒の販売の他、酒器やグッズ、酒粕漬、麹などの販売をし
ています。結局、12時10分まで伊藤酒造に滞在。今回は、試飲プラス熱燗一合で満足し、ゴールの近鉄湯の山線・桜駅に向かいます。伊藤酒造から桜駅は、500mあまり。12時20分に到着。今回は、KIPSポイント100ポイントがもらえますので、ここであみま倶楽部の会員証とKIPSカードを呈示してポイントをゲット。次の四日市行きは12時45分でしたので、改札前で話をして時間つぶし。
ホームにあがったら、先日、大羽根園駅で見たポスターにあった「撮影ポイント」を発見。あの「頑張れ受験生! サクラサクきっぷ」という企画のです。桜駅は工事中で、工事用のフェンスに掲げてあったのは、ちょっと残念。予定通り、12時45分の四日市行きに乗車。四日市には12時59分に到着。13時10分の名古屋行き急行に乗り換え、桑名には13時22分着。¥430。
あみま倶楽部のポイントは、やっと4個目。ALKOOのデータは、12,516歩。ハイキングで4.3㎞、桑名駅往復が1.8㎞ですか
ら、合計6.1㎞。普段の散歩並の距離ですから、歩数もこれくらいでしょう。明日は、上述のように、早川酒造部での近鉄ハイキング。富田のオッちゃんが呼んでいます(微笑)。
そうそう、最後にあの気合いの入った「生」と大書された「搾りたて生原酒 鈿女」のキャップの写真を載せておきましょう。
過去の記事は、次のところをご覧ください:
- 2018年2月17日:20180217酒蔵みてある記「伊藤酒造の銘酒「鈿女」と智積養水をたずねて」(予告編)
- 2018年2月19日:20180217酒蔵みてある記「伊藤酒造の銘酒「鈿女」と智積養水をたずねて」(その1)……一生吹山「登山」、一生吹配水池、毘沙門天を経て、東名阪自動車道の下まで
- 2018年2月20日:20180217酒蔵みてある記「伊藤酒造の銘酒「鈿女」と智積養水をたずねて」(その2)……大師堂と、椿岸神社あれこれ
- 2018年2月21日:20180217酒蔵みてある記「伊藤酒造の銘酒「鈿女」と智積養水をたずねて」(その3)……椿岸神社の続き、智積養水そして西勝寺
- 2018年2月22日:20180217酒蔵みてある記「伊藤酒造の銘酒「鈿女」と智積養水をたずねて」(その4)……ようやく伊藤酒造で「鈿女」を試飲して「完」
- 2019年2月16日:20190216近鉄ハイキング「酒蔵みてある記 銘酒『鈿女』伊藤酒造と智積養水をたずねて」(完)
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コメント
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ひらいさん、こんにちは。
お陰様で寒さに負けず、近鉄ハイキング/JRさわやかウォーキングを楽しんでいます。
この時期、寒いのですが、歩くとけっこう汗をかいたりします。
昨日も一生吹山に登るところはけっこう大変で、汗ばみました。
昨日は、桜の町に入って矢合川を渡りましたが、矢合橋のところには水鳥は皆無でした。
他にこのあたりで酒蔵みてある記がありますが鹿化川などにはカワセミがいるという看板もあります。
「慕蔵」の記事にある写真の丸い玉は、「杉玉」で、酒蔵で新主ができたというサインに掲げるものです。
投稿: mamekichi | 2020年2月 9日 (日) 13時33分
mamekichiさん、おはようございます!
順調にハイキングを楽しんでおられますね、春・秋の方がハイキング日和だとは思いますが、夏暑いよりは冬寒い方がハイキングしやすい感じです。歩くと結構暖かくなりますよね。
このコース辺りは、湯の山線で通過した事しか無いので全く未知の世界、地図では川も有るようですが、水鳥が居ないかなと気になります。
「慕蔵」辺りの記事にある丸い何か、昨日行った道の駅にも有りましたが、何なのか気になります。
投稿: ひらい | 2020年2月 9日 (日) 11時40分
こころんさん、おはようございます。
いつもありがとうございます。
趣味ドキ、時々見ていました。
今回は毘沙門天様に祈願したものの、うまく行かず残念でした。
あまり欲をかいてはいけないようです(微笑)。
ちなみに、伊藤酒造さんの当選番号も、松彦酒造さんと同様、去年と同じもののようでした。
まぁ、当選番号が同じでも、もらうコースマップの番号は毎回違いますから、「抽選」に変わりはありません。
しかし、こころんさんには毘沙門天様の御利益がしっかりおありのようですね。
羨ましい。
投稿: mamekichi | 2020年2月 9日 (日) 08時14分
ゴールおめでとうございます
先月、趣味ドキッでニッポン神社めぐり
という番組をテキスト買って見てました。
毘沙門天は勝運と金運の御神徳のようですが、
今回はお酒が当たらず残念でしたね^^;
でも、多度大社を参拝せずにお酒が当たるのは…
実験結果から欲を表に出さないほうがいいのでしょうか(笑)
初日の出を撮りに行ってる福王神社は毘沙門天なので
くじ運にはそれなりの効能があるのかもしれません。
次回効能が出てくるかもしれません^^;
投稿: こころん | 2020年2月 9日 (日) 07時40分