20200111JRさわやかウォーキング「あいち・なごや生物多様性EXPOと宮の渡し跡から熱田神宮」(その4)……秋葉山円通寺でゴール、オプションコースの熱田神宮に参拝し、宝物館で日本書紀展を見る(完)
1月11日のJRさわやかウォーキング「あいち・なごや生物多様性EXPOと宮の渡し跡から熱田神宮」のその4です。その3では、宮の渡し跡を堪能しました(微笑)。宮の渡し跡を出たのが、11時40分頃。このあとは、内田橋北交差点を渡って、伝馬町に出て、ゴールの秋葉山円通寺を目指します。ここでいったんゴール受付をしたあと、熱田神宮は、オプションコースとなっています。
円通寺の南側にゴール受付が設けられていましたので、お参りする前に、ゴール受付を済ませます。まずは、JRさわやかウォー キングのゴール受付。11時52分に到着。ここまでで6.7㎞でした。けっこう賑わっています。歩く距離がさほど長くはありませんでしたので、差がつかなかったのでしょう。スタンプは、これで3個目。順調です。
いつもの完歩パネルも撮影。デザインは同じで、ゴールの場所と、日付が異なるだけなのですが、これを撮影しないと、JRさわやかウォーキングを歩き通したという気にならないのです(微笑)。
さらにこの日は、その1にも書きましたように、名鉄のハイキングとの共同開催でした。途中 でラッキーナンバーが印字されたカードをもらいましたが(その2参照)、その結果は、名鉄のハイキングの受付でということなのです。こちらは、JRさわやかウォーキングの受付以上の大混雑。結局、抽選では、「円通寺賞」ということで、ハッキリ言えば、ハズレ(苦笑)。「ともしび 秋葉総本山 熱田秋葉山 神佛用マッチ」がもらえました。また、名鉄のハイキングの完歩券もいただいてきました。JRさわやかウォーキングや近鉄ハイキングと同じく、集めた枚数に応じて賞品やバッジがもらえるようです。
秋葉山のマッチ。火防(ひぶせ)の神様ですから、「守護 鎮防火燭 熱田秋葉山」とあります。一人暮らしをしている家内の母に進呈することにします。
2つのゴール受付を済ませて、秋葉山円通寺(あきはさんえんつうじ)の境内へ。曹洞宗の寺院。山号は補陀山(ほださん)ですが、秋葉山、羽休山ともいうようです。ご本尊は釈迦如来。熱田の両参り「熱田さま」「秋葉さま」として親しまれているといいます。秋葉大権現は、火の神様。「火防守護」その他七難を除き、除災開運・家内安全・授福繁栄の神様だそうです。お寺なのに神様?? お堂が二つある!?など、今ひとつよく分かりませんでした。
始まりは尾張国の豪族であった尾張氏が熱田社に神宮寺として建立したものとされます。弘仁年間(810~824年)に当地を訪れた空海がこの地に小宇を築いて、自ら彫った十一面観音像を安置したと伝わっています。宝暦7(1757)年に伽藍の大造営が行われましたが、明治24(1891)年の濃尾地震で全壊。明治40(1907)年に本堂が建て直されるなどしたものの、これらは昭和20(1945)年の名古屋大空襲によって焼失、戦後に再建されました。寺が開かれて多くの修行僧が集まった中に、一人の僧に姿を変えた秋葉三尺坊(あきばさんじゃくぼう)がおり、長年の修行を経て永享年間(1429~1441年)、ついに鎮防火燭の秘法を得たといいます。喜びのあまり本当の姿を見せた三尺坊は寺の守護を誓したと伝わり、これに由来して、秋葉三尺坊大権現や羽休の秋葉などの通称で呼ばれています。
熱田神宮の神宮寺として建立されたと考えられていますから、神仏習合の1つなのですが、今の感覚からすると不思議なところ。お寺なのですが、神社みたいなところもあって、今ひとつよく分かりません。そこで、秋葉信仰について調べてみると、これは知ってはいましたが、とくに火難よけ(火伏せ)の信仰として全国的に分布しています。関東・中部地方に濃厚といいます。信仰の中心は遠州秋葉山で、各地の秋葉山はここから分祀したものです。秋葉山は、神仏習合に伴い修験(しゅげん)の霊場となりましたが、修験者の三尺坊は、観音の化身で火伏せの法に通じた天狗といわれ、越後国から飛来して秋葉山の鎮守となり、三尺坊大権現と称して、大登山秋葉寺に祀られたといいます。明治初期の神仏分離令で、秋葉神社と改称、独立し、秋葉寺は廃寺となったため三尺坊の像などを可睡斎(かすいさい:静岡県袋井市の寺、秋葉総本堂と称する曹洞宗の専門僧堂、修験道場)に移したのですが、現在も根強く信仰されているそうです。
不思議な感覚を引きずったまま、熱田神宮へ向かいます。円通寺のすぐ北が熱田神宮。東門から境内へ。鳥居を潜る直前で7 ㎞。1月11日でしたが、まだ初詣客で大賑わい。参道にも「あけましておめでとうございます」の膜が掲げられ、正月気分満載。参道にも露店多数。縁日か、お祭りみたい。正月に神社にこんなに露店が出るなど、桑名などでは考えられません。
年末に来たとき(20191215近鉄ハイキング「名古屋の繁華街に残る古墳めぐり」(予告編))、ある程度 見て周り、お参りもしたのですが、下調べを全くしなかったこともあって、コンプリートはしていません。この日は、初詣と、宝物館拝観を目的としてきましたので、それはまた別の機会に。まずは、本殿へお参り。当然ながら、ここも大賑わい。年末は拝殿前まで進めたのですが、この日は、拝殿前に特設の賽銭箱ならぬ、何というのでしょう、賽銭投入場。広場に白い布が敷いてあります。この光景、テレビでは見たことがありますが、この目で見るのは初めて。ちなみに、お札は少なかったように思います。
お参りを済ませ、熱田神宮宝物館へ。校倉風鉄筋コンクリート造の建造物で、昭和41(1966)年12月に開館しています。皇 室をはじめ、将軍・藩主・一般の篤志家などから熱田神宮に寄進された資料約6,000点が収蔵されているといいます。国宝・重要文化財・愛知県文化財に指定されたものが177点もあります。また、熱田神宮に草薙神剣を奉斎することから、刀剣類はとくに多く、名刀の宝庫ともいわれています。元旦から1月28日まで「新春特別展 日本書紀の世界-熱田本日本書紀と共に-」という展覧会が開かれていて、これを見てきました。「熱田本日本書紀」は、日本書紀を書き写した書物として熱田神宮が所蔵している、十五巻本です。このすべてが公開されていました。南北朝時代の1377年に寄進されたものです。日本書紀の編纂事業を担った舎人親王の像や、江戸時代などに国学者らが研究した注釈書、日本書紀に出てくる場面を描いた日本画なども並び、展示品は全77点でした。日本画の中には、三重県朝日町出身の栗田真秀のものがあったり、同じく橘守部の書跡も出ていたりしました(これらは、朝日町歴史博物館などで見たことがあります)。
内部は当然撮影禁止でしたが、玄関ロビーにあった「末乃青江(真柄太刀)(備中)」だけ撮って来まし た。室町時代(15世紀)のもの。刃長221.5cmm、反り3.4cm、元巾4.5cm、重さ 刀身約4.5㎏という大きな太刀。通常の太刀の刃の長さの約3倍、重さは約5倍もあります。常人には扱えないと思うのですが、元亀元(1570)年6月の姉川合戦で戦死した朝倉側の勇士・真柄十郎左衛門所用と伝わります。真柄は身長が7尺(約210cm)あったといいます。天正4(1576)年8月に春日部熊野庄(春日井市熊野町)の山田甚八郎吉久が奉納したという記録があるそうです。いや、これを振り回せるとはスゴい。
熱田神宮の神鶏、名古屋コーチンは、正月の人出に疲れたのか、参道脇でお休み中。最初に見たときには、一帯何だ?!と思ったくらい。この日見たのは、この1羽のみ。皆さん、そばによって写真を撮っていくのですが、「我関せず」という感じでした。
これで熱田神宮での初詣も、宝物館拝観も無事終了。念のため、12月に食べ損ねた、境内にある宮きしめん神宮店を覗いたので すが、年末に来た時以上の超長蛇の列(苦笑)。初詣期間中ですから、さもありなん。ということで、熱田神宮会館がやっている出店で売っていた宮きしめんを買ってきました。2種類ありましたが、しょうゆ味の三人前、出汁入り、半生を購入。¥1,080。同じところできよめ餅も売っていましたが、この日はパス。熱田神宮には12時10分頃着いて、13時10分まで滞在。
帰りは、当初の予定通り、名鉄名古屋本線神宮前駅から電車に乗ることにしました。ここまででトータル8.4㎞を歩いてきました。改札口に着いたのは、13時13分。13時15分に新鵜沼行きの快速特急があり、それに乗車。名鉄名古屋駅には13時22分着。¥230。近鉄に乗り換え。13時41分の五十鈴川行き急行で、桑名到着は14時1分、¥450。
ALKOOのデータ。19,415歩を歩きました。歩いた距離は、JRさわやかウォーキングで8.4㎞、自宅から桑 名駅往復が1.8㎞ですから、合計10.2㎞。新年初のウォーキングとしては、まあまあでしょう。
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おユキさん、おはようございます。
ウ~ン、神社なら、入り口に鳥居がありますがねぇ……。
投稿: mamekichi | 2020年1月19日 (日) 04時34分
>熱田さんと間違えたとは……。
鳥居はありませんでしたよね(微笑)?
奥にあるのかな?と思って、少し探しました(笑)
投稿: おユキ | 2020年1月18日 (土) 19時56分
おユキさん、こんばんは。
ありがとうございます。
このときは、距離はさほど長くはありませんでしたが、堀川沿いに立ち寄るところがなかったので、ちょっとだけ大変でした。
さて、秋葉さんは、元は熱田さんの神宮寺でした。
昔は、神仏習合で一体化していましたが、それが今でも色濃く残っているところでした。
熱田さんと間違えたとは……。
鳥居はありませんでしたよね(微笑)?
熱田神宮はまだまだ大賑わいでした。
露店がこんなに出るとは、想定外。
露店はお祭りの時に出るものと思い込んでいましたので、ビックリ。
普段もたぶん空いてはいないと思いますが、正月はやはり特別でしょうね。
熱田神宮、まだまだ見ていないところ、お参りしていないところが多々あります。
きちんと予習して、もう一度出かけなくては。
投稿: mamekichi | 2020年1月18日 (土) 19時24分
mamekichi先生、こんばんは。
ゴール、おめでとうございます。
「秋葉さま」、やはり謎ですよねぇ。
私は、熱田さんと間違えて、迷い込んだことがあります(苦笑)。
なんといっても目立ちますし、熱田神宮が近いということは知っていたので、疑問を持ちながら、立ち入ってしまったのです。
それにしても、露店の賑やかさ!
こんなふうになるんですね。
平日に、こっそり行くだけでは、わからないこともたくさんあります。
また、やはり予習は必要ですね。
投稿: おユキ | 2020年1月18日 (土) 18時54分