20191221JRさわやかウォーキング「歴史や文化が見える市政資料館と輝く金のシャチホコ 名古屋城を歩こう」へ(その1)……桜通、桜橋、白山神社
ようやく12月21日のJRさわやかウォーキング「歴史や文化が見える市政資料館と輝く金のシャチホコ 名古屋城を歩こう」の本編、その1です。これが今年最後のハイキング/ウォーキングです。前回(12/15)は、近鉄ハイキングで名古屋の古墳めぐりでしたので、名古屋の街歩きが続きます。
この翌日、岐阜大学で研修会の講師を務める予定でしたが、その準備も終えられて、仕事も一区切り付けられました。天気もよ くて暖かそうでしたので、予定通り、このJRさわやかウォーキング」に参加したという次第。当日は、JR名古屋駅・タワーズガーデンで受付が、8時半から11時。桑名駅を8時38分に出るJR関西線の普通電車・名古屋行きに乗車。名古屋駅には9時9分に到着。¥350。タワーズガーデンは、JR名古屋駅・JR名古屋タカシマヤの桜通口にあるテラス。左の写真のように、ミッドランドスクエアの向かい側が、今日の受付、スタート、ゴール。コースマップは右の写真の通り。ここをスタートして、那古野神社、名古屋東照宮、市政資料館、名古屋城、円頓寺商店街と約8㎞のコース。
こちらが実際に歩いたルートマップ。スタートしたのは、9時20分。桜通を歩いて、丸之内で北へ。名古屋東照宮、那古野神社にお参り。外堀通りを東へ行き、市政資料館南交差点で北へ。市政資料館を見て、清水橋東交差点を渡って左折し、西へ。名古屋医療センターの前から名古屋城へ。名古屋城を東から北、西と回って正門から城内へ。天守閣の周りと本丸御殿を外から見て、中区三の丸一丁目交差点を左折して、伏見通りを南下。景雲橋を越えて、円頓寺商店街、円頓寺本町を通り抜けて、那古野からタワーズガーデンに戻ってきました。10.5㎞+α。ゴールは、名古屋城に1時間もいたこともあって、13時40分。4時間20分もかかりました。
実測ルートマップのその1です。JRさわやかウォーキング名古屋駅のタワーズガーデンがスタート&ゴールでしたので、ルー トマップ1その1も、スタートしてすぐのルートと、ゴール前のルートとが描かれています。コースマップでは、最初の目的地は、名古屋東照宮・那古野神社になっていますが、そこに至るまでにも桜通の景色や、堀川にかかる桜橋、その先で見つけた白山神社など面白いところがありました。
スタートして、桜通を少し進んだところで名古屋駅方面を振り返ってみました。セントラルタワーズや、JR ゲートタワー、大名古屋ビルヂングなどが見えますし、駅前の「飛翔」というモニュメントも視野に入ります。「飛翔」は、名古屋市制100周年の平成元(1989)年、世界デザイン博覧会の開催に伴い、地下鉄桜通線の開通や、名古屋駅前のロータリー交差点の整備が行われたときにつくられました。2027年のリニア中央新幹線開業にむけて、来年度(令和2(2020)年度)から解体されるといいます。さらに進みますが、名古屋で行われるJRさわやかウォーキングは、参加者数がかなり多い気がします。場所によっては、歩道が参加者で「渋滞」するくらい。
スタートから600mほどで江川線・泥江(ひじえ)町交差点。交差点を渡ったところに国際センタービ ルがあります。そうです、時々ここで相談会を開催したり、支援員養成講座の講師として出向いたりしています。左の写真で、奥のビルがそれ。25階(最上階)には、ランチを楽しむ中華料理の「東天紅」が見えます。その先、1㎞の手前で堀川を桜橋で渡ります(右の写真)。昭和12(1937)年、名古屋汎太平洋平和博覧会が開催された時に、名古屋駅の正面から東へ延びる桜通を完成させ、近代都市名古屋をアピールするための意欲を現した記念的な橋です。その名の通り、親柱や橋灯、高欄などに桜をモチーフにした装飾が施されています。古い橋では、この桜橋のように、親柱、橋灯、高欄などに独自のデザインで装飾が施されているのがいいですね。こういうのを見るのも、ウォーキングの楽しみです。
1㎞を過ぎて、ie丸の内ビルと、中京銀行の間にひっそりと(という感じ)白山(はくさん)神社がありました。御祭神は、菊理媛命(くくりひめのみこと)。元は白山権現と称しました。創建は明らかではありませんが、加賀国の白山比咩(しらやまひめ)神社を勧請したのが始まりといわれます。応永・永禄の頃(1394~1569)は、泥江縣神社(広井八幡宮;中区錦一丁目;実測ルートマップその1にあります)の境内続きの末社でしたが、慶長の検地の際に境内が二分されたといいます。延宝5(1677)年の広井八幡宮の祭礼の初めより、八幡宮の御旅所として神輿の渡御がありました。昭和12年、桜通の開通によって境内地が大幅に減少し、昭和39年現在地に移ったといいます(教育委員会による現地説明板による)。
境内は細長く、奥まったところに拝殿があり、拝殿に向かう参道の左側(西側)に末社8社が並んでいます(天神社(菅原道真公)、少彦名(すくなひこな)神社(少彦名神)、疱瘡(ほうそうじんじゃ)神社(不詳、一説には源為朝公)、恵比寿宮 大国宮(事代主命、大国主命)、松尾宮(大山咋神(おおやまくいのかみ)、神明宮(天照大神)、山神宮(大山津見神)、秋葉宮 金毘羅宮(火之迦具土神(ホノカグツチノカミ)、大国主命))。すぐ右隣には、白玉稲荷社もあります。狭い境内にこれだけの神様がいらっしゃるというのは、歴史を辿るといろいろ興味深いことがありそうです。白山(はくさん)神社のリンク先(名古屋神社ガイド)もご覧ください。戦前までは境内が173坪あったといいます。
この神社で私の目を引いたのは、狛犬。今までに見たことがないタイプ。左の写真は向かって左に立つ狛犬、右は向かって右 に立つもの。無角の獅子と有角の狛犬とが一対になっていたり、阿吽の一対になっているのが普通ですが、そうではありません。また、手にしているものが、左は、穴あき銭をヒモに通したようなもの、右は、雅楽に使う楽器のようなものでした。いや、面白い。詳細は、全く不明。説明書きにもありません。
向かって左の狛犬の基壇には、「建具製造業 渡辺鉦太郎」と、また、右の狛犬のそれには「氏子中」とありありましたが、裏側を見てこなかったのは、失敗でした。なかなか学習しないところが残っていて、我ながら苦笑。と思いつつ、ネットで検索したら、これがちゃんと乗っていました(こちら)。奇特な方がいらっしゃるものです。左の狛犬の基壇陰には、「昭和四十七年八月」と追刻があり、右のものには「當市西区塩町 伊藤萬蔵」とあるそうです。渡辺鉦太郎については、こちらに言及がありました。「名古屋兼喜会」を構成する団体の一つである「清鯱会」のメンバーである建具職人。その娘・富は、佐藤観次郎(通称・サトカン、衆議院議員などを歴任)の妻となっています。伊藤萬藏(天保4(1833)~昭和2(1927)年)は、尾張国出身の実業家、篤志家。こちらにも説明があります。いやぁ、面白いのですが、話が広がりすぎました。
が、もう一つだけ(苦笑)。説明板には、「白山神社 自然石について」と題して、「元から境内にあったもの。いつの頃からか定かではないものの、ご神威を畏み慕う崇敬者などを諸事萬難より守護する不思議な力があると信じられている。お参りの際は石に軽く手を当て心を込めてご祈願ください」とありました。
最初の目的地に達しない内から寄り道をしていて、先が思いやられます(苦笑)。日銀前交差点の横断歩道橋を渡って、誓えて津丸の内駅を通過して、北へ。名古屋東照宮と那古野神社に向かいますが、長くなりそうですから、その1はここまで。
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