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2019年11月29日 (金)

2019諸戸氏庭園の紅葉

Img_0891c  諸戸氏庭園の秋の特別公開が12月1日まで。今週、天気が良い日に紅葉を見に行こうと思っていましたが、今日は絶好の日和と思い、九華公園まで行った帰りに行ってきました。10時半から1時間ほど、写真を撮りながら園内を散策し、楽しんで来ました。10時から17時(入園は16時まで)、大人1人¥500(六華苑との共通券もあります。これは確か¥750)。室町時代、ここには「江の奥殿」と呼ばれた矢部氏の屋敷がありました。貞享3(1686)年に桑名藩の御用商人であった山田彦左衛門が隠居所として購入し、拡張整備しました。杜若池を中心に築庭し、推敲亭、御成書院、藤茶屋などを建てました。久波奈名所図会(享和2(1802)年)にも山田氏林泉としてその絵が載っています(昔のブログで書いていました。2006年1月1日:久波奈名所図会)。その後、明治時代に諸戸清六の所有となり、西隣に新しく御殿を建て、庭園を拡張したのです。

Morotogardenmap  こちらは、諸戸氏庭園でいただいたリーフレットにあった園内案内。令和3(2021)年度までの予定で修復工事が続いています。現在は、煉瓦蔵(マップで⑥)が仮の入り口。ここから入って、⑦の藤茶屋へ。反時計回りに⑧菖蒲池の北側から⑨神祠周辺、⑩御殿前、池庭、⑤推敲亭(茶室)を経て煉瓦蔵に戻るというコース。園内は石組みが多くなっています。

Img_0901c  藤茶屋に向かうあたり。庭園のもっとも東のところから北を見た景色。去年は、2回の台風でモミジも塩害に遭Img_0905c ってしまい、葉が痛み、紅葉するよりも枯れてしまったという感じでしたが、今年は綺麗に紅葉しつつありました。まだ緑の葉も多く、時期的には微妙ですが、完全に紅葉してしまうよりも見応えがあるかも知れません。

Img_0915c-2   藤茶屋。この庭園、江戸時代は、豪商・山田山田家時代には、藩主が藤を愛でるために訪Img_0926c れたといわれる茶室。昭和20(1945)年の戦災で焼失し、昭和43(1968)年に再建されました。

Img_0910c  左は、藤茶屋の蹲踞(つくばい)。右は、藤茶屋の先にあImg_0933c-2柴折り戸越しに見た紅葉。この先に菖蒲池があります。菖蒲池には、江戸時代には杜若が植えられていたそうですが、今は菖蒲(2019年6月4日:諸戸氏庭園で花菖蒲を楽しむ……濡れ燕という珍しい品種も咲いていました)。

Img_0940c  菖蒲池のところから北を見た景色。なかなかよい感じ。右は、西にある推Img_0948c_20191129182001 敲亭の方を見たもの。前にも何度も書いていますが、この推敲亭、気に入っているのです。3畳の茶室。覚々斎原叟(かくかくさいげんそう:1687~1730)作と伝えられている草庵。もちろん立ち入り禁止なのですが、一度でよいので、この茶室に座って景色を眺めてみたいと思っています。

Img_0954c  神祠。金刀比羅神社という社号額がかかっていますが、住吉神社・伏見稲荷・玉船稲荷・菅原神社が祭られているといいまImg_1015c_20191129182101 す。明治時代に科いつされたといいますから、それ以前、山田彦左衛門の時代からあったのでしょう。この近くからはとなりにある六華苑が見えます。六華苑は、山林王として知られた実業家・二代諸戸清六の新居として明治44(1911)年に着工、大正2(1913)年に竣工しています。諸戸氏庭園から六華苑が見えるところがあります。

Img_1008c  六華苑と諸戸氏庭園の間には、水路があります。確か、揖斐川から水を引いて、庭園内の池に導いていたところだと思いまImg_0988c す。紅葉している木々は、六華苑にあるものなのですが、ここの景色は、私の好みのところ。何かで、諸戸家の方々がここに船を浮かべて楽しんでいる写真を見たことがあります。一度くらいそういう遊びをしてみたいものです。

Img_1041c_20191129195001  御殿や、池庭の辺りには紅葉はありませんので、その先へ。御殿玄関・車廻しの東あたり。この先に、推敲Img_1074c_20191129182201 亭があります(右の写真)。右の写真は、推敲亭を通り過ぎて、東側から撮ったもの。

Img_1003c_20191129182001  この推敲亭、前から何度も書きますが、お気に入り。とはいえ上述のようImg_1050c_20191129182101 に立ち入り禁止で、残念。毎回、来るたびに推敲亭から見たらこうなるだろうという写真を撮っています(右の写真)。

Img_1049c_20191129182101  しゃがんで、推敲亭に座ったつもりで撮ると、このようになります。ここも一度でよいので、入らせていただきたいと思っています。いや、一度ではいけません。許されるなら、花菖蒲の頃、紅葉の頃そして雪が積もった景色も見てみたいと思います。

Img_1074c_20191129182201  推敲亭と紅葉。この眺めも気に入っています。向かって左にある紅葉の背Img_1082c-2 景の建物の修復が終わると、もっとよい景色になるはず。右の写真は、もう少し東に進んでから撮ったもの。この景色もなかなかいい感じです。

Img_1100c_20191129182301  上右の写真を撮ったところから東を見たのが、この写真。これもいいですねぇ(と自画自Img_1124c 賛……苦笑)。

Img_1138c  園内をほぼ一周してきました。左の写真は、現在修復工事Img_1153c_20191129182301 が行われている主屋の近くで撮ったもの。右はもう少し進んだところで見た東の景色。見て回ってきた感じでは、庭園の南側のエリア、主屋の西から煉瓦蔵から入ってきたあたりが、紅葉の撮影スポットのように思えます。

Img_1162c  まもなく、庭園の出入り口の煉瓦蔵につきますが、その直前の景色。こうImg_1171c_20191129200701 して庭園を一回りしてくると、まぁそれなりに良いタイミングで見に来たなという気がします(またもや自画自賛で、恐縮)。諸戸氏庭園の係の方は、「毎年、紅葉は遅くなっています」とおっしゃっていました。秋の特別公開の最終週に観に来るのがベストと思います。

Img_1208c_20191129200801  以上、諸戸氏庭園の紅葉、お陰様でしっかりと楽しめました。桑名歴史案内人の会の方が、交代で受付に詰めていらっしゃいImg_1223c_20191129182501 ます。お願いすると案内していただけます。

Img_1233c_20191129201001  こちらは、我が家(9階)の玄関先から見た諸戸氏庭園。「借景」として、毎日、この景色が見られるのは幸せです。

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