20190928JRさわやかウォーキング「名古屋の二大庭園とてづくり朝市を訪ねて」へ(その3)……久屋大通庭園フラリエから下水処理場のモニュメントを見て、若宮大通からゴールのJR中央線・鶴舞駅へ(完)
9月28日のJRさわやかウォーキング「名古屋の二大庭園とてづくり朝市を訪ねて」のその3です。その2では、松重閘門、東別院 にお参りし、手づくり朝市で玄米五平餅に舌鼓を打ち、メ~テレを覗いてきました。このあとは、久屋大通庭園フラリエに立ち寄って、ゴールのJR中央線・鶴舞駅をめざします。
メ~テレを出て、東別院の交差点を左折。久屋大通に向かって北に進みます。写真は、下前津東交差点を渡る途中。地下鉄名城線の通っている上を歩いています。9㎞を過ぎ、12時50分近く。大須観音・大須商店街の東を通り過ぎて行きます。
10㎞を過ぎてようやく久屋大通庭園フラリエに到着。若宮大通久屋の交差点の東南角にあります。10.5㎞、13時。以前はランの館でしたが、平成26(2014)年3月に閉館し、再整備ののち、同年9月から久屋大通庭園フラリエとして新たに開園。ランの館の頃も通じて、初めて来ました。
一通り見てきましたが、建物内や、庭にはハローウィンの飾りが目立ちました。ハローウィンは、日本の行事としてすっかり定 着したようです。もともとは、悪霊などを追い出す宗教的行事だと思うのですが、私には何となく、カボチャと仮装で盛り上がる行事のようになっている印象があります(あくまでも個人的印象ですので、ご容赦ください)。調べてみたら、カボチャは、目と口と鼻をくりぬいてキャンドルを灯したランタン(ジャック・オー・ランタンというそうです)。仮装をするのは、ハロウィンになると先祖の霊と一緒に悪霊もやってきて、人間たちに悪運をもたらしたり、いたずらをするため、魔女、ゴースト、ゾンビ、ドラキュラ、ガイコツ、黒猫、狼男、フランケンシュタインといった恐ろしい怪物や怖いものに仮装し、悪霊を怖がらせて追い払うためとか。
こちらは、フラリエのサイトからお借りした園内マップ。正門からはいってフラリエコートから西ウィングを見てハーモニー ガーデン、ウォーターガーデン、アジアンガーデンあたり、シャクナゲのみちを通って東門へ。右の写真は、ウォーターガーデン。熱帯睡蓮が咲いていました。
このフラリエ、なかなかよいところだと思うのですが、個人的に玉に瑕と思ったのは、BBQができるようになっていたこと。フラリエコートにあるのです(こちらに飲食施設一覧)。花を楽しむのに、BBQの臭いはどうもいただけません。
フラリエの東門から若宮大通に出ます。名古屋には、100m道路が2本あります(他には、広島ある『平和大通り』だそうです。こちら)戦災からの復興計画の一環として、火災発生時の延焼防止・市民の避難場所確保・車社会への適応のために計画されました。全国の他の都市でも計画はあったようですが、実現したのは、この若宮大通と久屋大通、そして広島の平和大通です。
後から調べて分かったのですが、フラリエを出てすぐの南に名古屋市上下水道局があります。若宮大通から少し南に入ったと ころにこんなものがありました。気になります(苦笑)。これはもう見に行くしかないと思って見てきました。ここは、かつて掘留下水処理場(現在は、掘留水処理センター)があったところ。掘留下水処理場は、我が国で初めて活性汚泥法を採用した画期的な水処理センターとして、昭和5(1930)年10月から運転を開始しました。名古屋の下水道は、大正元(1912)年11月に中区伊勢山町など(現在の東別院の西側一帯)でスタートしています。
ここにモニュメントとして置かれているのは、昭和2(1927)製の「ゐのくち式渦巻ポンプ」。荏原製作所 がつくっています。「ゐのくち」は、東京帝国大学教授であった井口在屋(いのぐちありや)の名前から来ています。井口はポンプの神様ともいわれ、日本のポンプの黎明期を築いた人物。井口は、金沢で生まれ、明治15(1882)年に工部大学校(東京帝国大学工学部の前身)機械科第4期を首席で卒業し、明治38(1905)年に300ページに及ぶ「渦巻ポンプの研究」を発表しました。これは、渦巻きポンプに世界で初めて明確な設計理論を与えるもので、国際的にも高く評価されたそうです。ここに展示されている「ゐのくち式渦巻ポンプ」は、昭和2(1937)年から昭和52(1977)年までの50年間、熱田区の浸水被害を抑えるために「熱田ポンプ所(設置当初は、熱田抽水場といいました)」で雨水を排水するのに用いられていたものです。
上にも書きましたが、ここはもとは掘留下水処理場でした。昭和5(1930)年に完成。中区、東区、千種区、昭和区の各一部の下水浄化を行っていました。また、堀川の水源の一つとしても、名古屋の水環境向上に役割を果たしていました。戦後、都市の再開発がすすみ、生活様式も向上し、流入汚水量が急速に増大し、従来の施設では十分に処理できなくなってきました。そのため、施設の拡張が必要となったのですが、用地確保は困難であったため、既存施設に隣接する久屋大通公園南端の地下部に拡張することになり、昭和48(1973)年11月に完成しています。現在は、旧・掘留下水処理場の施設を残し、それらも見学しつつ下水道の歴史が分かるメモリアルゾーンとして整備されました。このモニュメントの南側一帯がそれです。
若宮大通に戻ってさらに東進。途中で名古屋市中土木事務所ビルの前を通ります。11㎞の手前。ここには名古屋市の職員研修室が併設されています。わざわざ触れたということは、ここにも思い出があるということです。平成12(2000)年と14(2002)年に、名古屋市衛生局が主催する准看護師さんの研修会の講師として来たことがあります。当時、市民病院に勤務していた准看護師さんたち対象の研修会でした。確か「患者心理の理解」というテーマでお話しし、演習もしました。演習では、TATの図版を利用して、各自がストーリーをつくり、着眼点や重視する点、さらにはストーリーの展開の仕方にはかなりの個人差があることを実感してもらったと思います。余談の余談ですが、この頃は名古屋市もまだ財政に余裕があったのか、事前にタクシーチケットが届き、「よろしければご自宅からお使いください」といわれました(もちろんそんなことはしておりません。念のため書き添えておきます。名古屋駅から利用しました)。平成14(2002)年といえば、通称「いざなみ景気」が始まった頃だったと思います。最近、馬齢を重ねたせいか、ヘンな昔話が多くなっており、反省しています。ご興味がなければ、スルーしてください。
若宮大通をさらに進み、ほぼ11㎞のところで丸田町交差点を右折。13時15分を回っています。空港線を南下。300mほどで 左折し、東へ。11.5㎞で「名大病院西」交差点。右の写真で中央奥に見えるのが、名古屋大学付属病院。
ゴールのJR中央線・鶴舞駅には、13時25分に到着しました。スタートから4時間5 分、 11.8㎞です。 久しぶりにJRさわやかウォーキングのスタンプをもらい、これで8個目。11月の終わりまでに10個が目標です。
鶴舞駅あたりの中央線は高架になっていて、その下に飲食店もいくつかあります。駅すぐの蕎麦屋さんで昼を食べようと思っていたのですが、あいにく長蛇の列。待つ元気はありませんでしたので、やむなく駅のベルマート(コンビニ)で幕の内弁当(税込み¥450)をゲット。時間が時間でしたから、ほとんど選択肢がありませんでした。駅の東にある鶴舞公園で食べることにしました。
周りを見ると、JRさわやかウォーキング参加者の方で、同様の方がたくさんおられました。天気も悪くありませんでしたの で、公園で食べた方が気持ちよいということ。弁当を食べ、しばし休憩して、鶴舞駅へ。これでトータル12㎞。
13時58分の名古屋行き普通に乗車。名古屋には14時6分着。関西線の四日市行き普通が、14時16分にありましたからそれに乗って、桑名には14時46分着。途中、春田あたりまでは混んでいましたが、これはいつものこと。春田から座れ、楽チン。桑名まで¥500。けっこうたくさん歩きました(苦笑)。白鳥庭園の中を歩き回らなければ、こんなに長距離を歩かなくて済んだ気がしますが、白鳥庭園も訪ねてみたかったところですから、仕方ありません。
この日のALKOOのデータ。25,000歩を越えていました(苦笑)。鶴舞駅にゴールしたときには、11.8㎞でしたが、昼食を鶴舞公園に行って食べましたので、ウォーキングで歩いたのは、12.0㎞。自宅から桑名駅往復が1.8㎞ですから、合計13.8㎞も歩きました。こんなに歩くつもりじゃなかったのに。
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