20190928JRさわやかウォーキング「名古屋の二大庭園とてづくり朝市を訪ねて」へ(その1)……熱田駅をスタート、熱田神宮公園から白鳥庭園へ
9月28日に参加したJRさわやかウォーキング「名古屋の二大庭園とてづくり朝市を訪ねて」の本編をスタートします。今日はその1。JRさわやかウォーキングは、6月9日に亀山で参加して以来(20190609JRさわやかウォーキング「~TOICAエリア拡大記念~ ~紀勢線全通60周年記念~ 亀山藩城下町と花しょうぶまつりを訪ねて」へ(予告編)……雨にも負けず(苦笑))。JRさわやかウォーキングもスタンプを少なくとも10個集めると景品がいただけるのですが(こちら)、その期限が11月末。6月までで7個という微妙な結果ということもあり、何とかしたいと思っていました(7、8月は休みでしたし)。この日、天気予報では夕方から雨かも知れないということでしたが、日中は大丈夫だろうと考え、久しぶりにJRさわやかウォーキングに出かけた次第。
JR東海道線・熱田駅から熱田神宮公園、白鳥公園、松重閘門、真宗大谷派名古屋別院(てづくり朝市の会場)、久屋大通庭園フラリエを回って、JR中央線・鶴舞駅がゴールという、マップ上約8.9㎞というコース。主に白鳥庭園と、松重閘門に行きたいと思っていました。6月の亀山でのJRさわやかウォーキングでは、雨に降られましたが、今日は、曇天。しかし、蒸し暑くて汗だく。歩くのも決して楽ではありません。まだまだ「さわやか」には歩けませんでした(苦笑)。
JR東海道線・熱田駅での受付は、8時半から11時。慌てて行くことはないと、家での用事を済ませ、桑名駅を8時59分に出る快速みえ4号に乗車。名古屋に9時22分着。快速みえは、桑名を出ると次はもう名古屋駅で快適。ただ、関西線はところどころ単線区間が残っていて、途中で、列車行き違いのため信号停止があります。これがなければもっと早いかも。名古屋駅で9時33分発の東海道線豊橋行きの普通に乗り換え。熱田駅には、9時41分着。¥500。熱田駅に降りるのは初めて。
こちらが実際に歩いた実測ルートマップ。熱田神宮公園から白鳥公園を経て堀川沿いを北上。JR東海道線の駅でいうと、熱田から金山、尾頭橋と2駅分を歩いて松重閘門へ。ここは大昔、学生の頃、通学の名鉄電車からも見えて、何だろうと思っていたところ。この後東へ向かって、東別院で行われている手作り朝市を見てから、フラリエ(旧・ランの館)からゴールのJR中央線・鶴舞駅へ。白鳥庭園内を一回りしたこともあって、最終的には11.8㎞を歩いてきました。
改札を出たところでコースマップを受け取り、階段を降りて外へ。恒例によりスタート看板を撮影。これと、ゴ ールの「完歩」を写さないと、JRさわやかウォーキングに参加した気分になれないのです(微笑)。マップでコースをざっと確認して、スタートしたのは、9時46分。
こちらは実測ルートマップの詳しいもの、その1。熱田駅から西へ。国道19号線を越えて、1㎞過ぎに熱田神宮公園。熱田記念橋で堀川を渡って、堀川沿いを南に行って、白鳥庭園。庭園を見て、南を回って、名古屋学院大学名古屋キャンパスしろとり、名古屋国際会議場の西を通って、再び旗屋橋で堀川を渡ります。このあとは、堀川右岸を北上していきます。
歩き始めて直後の写真。名古屋で行われるJRさわやかウォーキングの参加者は、たぶん1,000人単位。受付開始から1時間以上経っているのに、この数。2月3日のJRさわやかウォーキングでは(20190203JRさわやかウォーキング「節分の尾張四観音・笠寺観音と旧東海道めぐり」へ(予告編))、ゴールで先着2,500名がもらえるバッチがもらえなかった思い出があります。
スタートから1㎞ほどで国道19号線を渡り、熱田神宮公園へ向かいます。横断歩道橋を渡ったところにお寺があり、気になっ たのですが、まだ先が長いので、山門の写真を撮っただけでパス。浄土宗西山禅林寺(せいざんぜんりんじは)派の寿琳寺というお寺でした。
最初の目的地である熱田神宮公園の入り口に到着。1㎞あまり、10時を少し過ぎたところ。 野球場やテニスコートなどもある、大きな公園でした。野球場は、旧名称が熱田球場で、高校野球の開会式や決勝戦が行われたりしたところ。近くには、熱田神宮や白鳥庭園など、歴史や日本情緒が楽しめる場所がたくさんあります。緑に恵まれた都市公園。ここは、永い間熱田神宮の所属地でしたが、第二次世界大戦後、名古屋市の戦災復興事業として仮換地され、昭和55(1980)年に愛知県の所有になり、愛知県都市公園として整備されました。
事前の予習でここに「断夫山古墳(だんぷさんこふん)」という古墳があることを知っていました。古事記や日本書紀では、日本武尊が東征の折、この尾張の地で豪族の娘・宮簀媛(ミヤズヒメ)と結婚の約束をかわしたものの、東征の帰途、病気がもとで死に、白鳥となり飛去ったとあります。この白鳥となった日本武尊の墓が白鳥古墳であり、日本武尊への思いをいだいて死んだ宮簀媛の墓がこの断夫山古墳であると伝えられています。このことから夫を断つ山、断夫山古墳と名前がついたそうです。5世紀末から6世紀初頭に築造されたものと考えられています。昭和62(1987)年には国の史跡に指定されています。ちなみに、日本武尊は、伊勢国の能褒野 (のぼの) で崩じたという説もあります。
この断夫山古墳には、立ち入れません。古墳の前にあった「尾張名所図会」の説明では、「常日頃立ち入りが禁止されていた が、3月3日だけは入ることが許されていた」とあります。このときは、熱田の浜が眼下に見渡せたといいます。なぜ3月3日だけは入れたかは、調べた限りでは不明ですが、この古墳は6世紀初め、尾張南部に勢力をもった尾張氏の首長の墓ですから、立ち入りが制限されていたのかも知れません。今から思えば、古墳の周りだけでも回ってみてくればよかったと思います。古墳の北側には、1/27スケールの「ミニチュア断夫山古墳」がありました。おおよそどのような形をしているかは、これでよく分かります。野球場と球技場の間を通り抜けていきます。
熱田神宮公園を出るとすぐに堀川。江戸時代初期の名古屋開府に際して、建築資材運搬用の運河として伊勢 湾から名古屋城付近まで開削されたことがそのルーツ。ここにかかる熱田記念橋を渡って堀川の西へ。熱田記念橋は、吊橋で長さ107m。昭和61(1986)年にかけられました。「記念橋」というからには、何か理由があるのかと思ったのですが、よく分かりません。北の方には、名古屋国際会議場が見えます。国際会議場は、いろいろな機会に訪れています。子どもたちが小さい頃には、ポンキッキーズを見に来たり、ユーミンのコンサートにも来ました。また、学会や研究会でも何度か来ています。市大の教員のときには、入学式、卒業式がここのセンチュリーホールで行われていたのですが、その頃どういうわけか、大学の評議員をしたことがあり、そのときは、センチュリーホールの舞台に座っていました(苦笑)。入学式、卒業式などのセレモニーでは、評議員は、主催者の一員として壇上にいることが仕事でした。まぁ、要するに「枯れ木も山の賑わい」のようなもので、何もすることはありません。というよりも、居眠りしたり、余計なことをしたりしないで、おとなしく座っているのが仕事でした(爆)。昔のことを思い出して、一人苦笑い。
白鳥庭園に向かっているのですが、このあたりは昔は貯木場でした(白鳥貯木場)。それを埋め立てて、昭和58(1983)年 から平成3(1991)年までかけて整備した庭園が、白鳥庭園。国際会議場は、何度か来たのですが、白鳥庭園は初めて。ここも以前から訪ねてみたかったところ。写真は、庭園に行く途中にある旧・白鳥貯木場の「太夫堀 中水門」あたりにいたダイサギと、コサギ。冬はたぶんこのあたりにユリカモメがやって来ると思います。
実測ルートマップにもありますが、サギがいたのは「太夫堀」。その一角に「白鳥貯木場『太夫堀』中水門」という案内板が ありました。白鳥貯木場は、江戸時代初頭の慶長10(1610)年に名古屋城築城のため設けられた材木置場が起源とされています。福島正則が、堀川沿いの白鳥地内に大池を掘らせ、これを太夫堀と呼んだと伝えられていて、これが初の木材置場となったと考えられています。福島正則の通称は、左衛門大夫だったそうですから、この名前は納得。
スタートから1.8㎞ほど、10時15分過ぎに白鳥庭園に到着。今日は、JRさわやかウォーキング参加者は、コースマップを呈 示すると、通常、大人一人¥300のところ、¥240で入園できました。園内をほぼ一周してきました。ここは、大きな池を中心に配置した「池泉回遊式」の日本庭園で、都市公園内の庭園としては、東海地方随一の規模だそうです。確かにかなり広い。世界デザイン博覧会のパビリオンとして設置されましたので、東海三県を中心とした中部地方の地形をモチーフにしています。公園の南側にある築山を御嶽山に、そこから各池に注ぐ川を木曽川に、中央・周辺の池を伊勢湾に見立てています(マップは白鳥庭園のサイトからお借りしました)。北門から入って、庭園内を反時計回りにほぼ一周してきました。
曇天でしたのであまりきれいな写真が撮れていませんが、いくつか紹介しておきます。これからの時期ですと、混むのでしょ うが、やはり紅葉シーズンが見栄えしてよいように思います。左の写真は、「くすのき橋」から南を見たもの。島は「英傑島」。右の写真は、「徳川橋」のところで撮ったもの。ここだけモミジが色づいてきていました。
左の写真は、汐見四阿から清羽亭の方を見たもの。汐見四阿から先には、竹林がつくられています。テレビ のミステリードラマに京都の竹林がよく出て来ますが(嵐山というべきか、嵯峨野というのかよく知りませんが、こちらの竹林)、似たようなイメージでした。
竹林の先、渓流になっているところから少し登っていくと、築山(御嶽山)があり、瀧が流 れ落ちています。深山幽谷というイメージ。築山から降りてくると、北側に清羽亭。茶室で、典型的な数寄屋造りの建築です。
清羽亭を東側から見た写真。外観は白鳥の舞い降りる姿をイメージしているそうです。茶室は、母屋に2つあり、また、中洲の上では、立札席(りゅうれいせき)として楽しめるそうです。残念ながら、私には茶を楽しむなどという風流さは兼ね備えておりません。
清羽亭のお庭も見てきたのですが、気に入った写真が撮れていませんでした(苦笑)。ただ、流れのところにセグロセキレイが来ていましたので、こればかりは懸命に写真に収めてきました(微笑)。これだけの緑があって、池もありますから、さまざまな季節にいろいろな鳥がやって来そうな感じがします。
清羽亭の東にちょっとした広場があります。ここは庭園のほぼ中央で、「宮の渡し広場」と名づけられています。「宮の渡し」は、もちろん東海道五十三次・宮宿にあった渡し場。桑名までの七里の渡しの出発点。これと同じような常夜燈が、宮の渡し跡にもあります。
まだそんなに長い距離を歩いたわけではありませんでしたが、蒸し暑くてかなり汗も掻きました。ちょうどうまい具合に冷えたグリーンティーの店が出ています。他の方たちもたくさん、美味しそうに飲んでいらっしゃったので、私も「ちょっと早いかな」とは思ったものの、小休止(微笑)。一杯¥300。余談ですが、昔は、駅でこういうグリーンティーの自販機がよくあって(名鉄名古屋駅が新名古屋駅といった頃や、近鉄名古屋駅にもあったと思います。透明の容器の中で抹茶が循環していました)、時々買って飲んだものです。白鳥庭園には35分ほど滞在し、10時53分再出発。北門を再び出るあたりで、スタートからは約2.6㎞です。
白鳥庭園の北門を出て、堀川沿いに右岸を歩いて行き、白鳥庭園の南を回ります。庭園南の駐車場前で3㎞。熱田生涯学習センターや、中部森林管理局名古屋の西側を北上していきます。
名古屋学院大学名古屋キャンパスしろとり、名古屋国際会議場と進みます。国際会議場の西で、4㎞。まだ半 分も歩いていません。周りには、URの住宅や、マンションも建っています。地下鉄の駅も近くに日比野と西高蔵と2つあり、さらには、白鳥庭園があって、堀川も流れていますので、環境は良好で住みやすそうな感じ。
国際会議場の北、「国際会議場北」交差点のまさに真向かい(北側)に 「名古屋中央卸売市場」がありました。パッと見では中央市場とは思えません。「熱田魚市場」に始まるところ。中央市場の前で右折し、再び堀川を渡って行きます。堀川を渡ったのは、右の写真にある旗屋橋。
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コメント
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ミリオンさん、こんばんは。
まとまりのない記事をお読みくださり、ありがとうございました。
この日は、けっこう蒸し暑くて汗も掻き、疲れました。
熱田から寄り道をしながらフラリエまではかなりありました。
白鳥庭園は、おっしゃるように冬には雪吊りがされるようですね。
雪吊りとユリカモメ、似合いそうです。
他のブロ友さんが、白鳥庭園近くの堀川でユリカモメの写真を撮っていましたから、庭園にも来そうです。
松重閘門は、閘門のメインエリアが埋め立てられていて、もう閘門としては使えない状態で、残念でした。
投稿: mamekichi | 2019年10月 3日 (木) 20時31分
こんばんは、JRさわやかウォーキングお疲れさまでした。
熱田からフラリエまで結構な距離でしたね。
白鳥庭園は行ったったことあるけど、松重閘門は眺めるだけでした大きくて見ごたえありますね。
白鳥庭園は雪はめったに降らないけど冬前になると木に雪吊りをするそうですね。
雪吊りとユリカモメのセットで写真撮りたいです。
投稿: ミリオン | 2019年10月 3日 (木) 19時27分