20190916近鉄ハイキング「特別企画ハイキング 菰野まるごとハイキング・夏 そろそろ夏納め♪ 菰野富士ハイキング」(その1)……湯の山温泉駅をスタートし、ひたすら登り、江野高原のツツジ群生地、嶽不動鳥居口の石碑を経て、菰野富士登山道へ
9月16日(月・祝)、近鉄ハイキング「特別企画ハイキング 菰野まるごとハイキング・夏 そろそろ夏納め♪ 菰野富士ハイキング」に行ってきました。菰野で富士登山です(笑)。一昨年の暮れから近鉄ハイキングやJRさわやかウォーキングに行くようになり、その企画を見るうちに菰野にこの「菰野富士」という山があることを知り、登ってみたくなったのです。しかし、普段の散歩では平地ばかりを歩いており、多度山にも登ったことがありませんので、若干不安でしたが、ヘトヘトになりながらも、無事に登ってきました。この日は、好天でかなり暑く、また、風もとても強くて参りました。桑名では最高気温34.2℃と、ハイキングのテーマにあるように「夏納め」とは行かず。
受付は、湯の山線・湯の山温泉駅で9時半から11時。桑名駅を9時1分に出る五十鈴川行き急行に乗車。四日市に9時14分に着いて、四日市発9時30分発の湯の山温泉行き普通に乗り換え。湯の山温泉駅には9時56分着。¥520。車内は、ハイキング参加者で座席が埋まっていました。受付開始から30分も経っていますから、受付も空いています。最近は、急いで行くことはない、ゆっくり行った方が空いていてよいと思うようになっています。
こちらがコースマップ。マップ上約8㎞のコース。B4片面ですが、湯の山温泉駅から菰野富士までを往復するコースでしたから、これで収まるのです。湯の山や、菰野は、去年、「湯の山温泉開湯1,300年」ということで、ハイキングの企画がいくつもあり、何回か来ました。また、それ以外にも懐かしい思い出があります。写真ではわかりにくいのですが、地図の左上に希望荘があります。ここは三重県勤労者福祉センターがやっている宿で、国立療養所S病院で働いていた頃、泊まったことがあります。また、地図の範囲外になりますが、すぐ近くに、鳥居道山キャンプ場があります。ここは、S病院にいたとき、子どもたちを連れてキャンプに何度か来ました。ということで、ある種、懐かしいところなのです。
実際に歩いたルートマップ。キョリ測では、登山道や、東海自然歩道などのルートが載っていません。希望荘、山の神から先、菰野富士を往復するところはおおよそのルートになっています。そのため、湯の山温泉駅にゴールしたときの距離も7.2㎞と、コースマップよりも短くなっています。ちなみに、湯の山温泉駅の標高は約135m。10時8分にスタートして、往きはひたすら登っていきます。菰野富士の標高が369mですから3.5㎞ほど歩く中で230mを登るということです。予告編で、「私の近鉄ハイキング参加史上、最大の高低差」と書きましたが、間違っていました。去年11月10日に行った近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」(20181110近鉄ハイキング「親孝行のふるさと『養老フェスタ』」へ……予告編)では、254mの高低差でした(養老駅が25m、養老の滝付近で279m)。わずかな差ではありますが、それについで2番目ということで、訂正します。養老のハイキングでは、コースミスをしでかし、2㎞ほど余分に歩きましたし、養老の滝に登る道もかなりしんどかった記憶が蘇ってきます。
さて、湯の山温泉駅を10時8分にスタート。天気晴朗なれど、風強しという状況。駅を出て西へ。すぐに三滝川を神明橋をわ
たります。このあたりからも鈴鹿の山並みが見えますが、御在所岳は、画面の範囲外。もう少し右にあります。今日の近鉄ハイキングのコース、菰野町が「菰野富士チャレンジハイキング-自然を満喫する半日コース-」として設定しています。それも何と、菰野富士山頂まで3776mと、本物の富士山の高さと同じ距離を歩くコースになっています。あちこちに右の写真のような道標があり、これを辿って菰野富士まで行けるようになっています。
神明橋をわたって右折。今は営業していないようですが、湯の山ストアーの前を通ってすぐまた左折。すでにこのあたりから
ズーッと登り坂(苦笑)。600m足らずで左折。国道477号線に入ります(右の写真)。この国道477号線は、この先、鈴鹿スカイラインになります。平成9(1997)年11月以前は、有料道路でした。若い頃、鈴鹿スカイラインをよく走りに来ていましたが、5kmで440mほど登るというかなりの坂。この先が思いやられます(苦笑)。
ちなみに、当時は、スプリンタートレノGT-APEXなる、スポーツタイプの車に乗っておりました(昭和58(1983)年発
売)。AE86、いわゆる86トレノです。これらの写真と同じクルマですが、私が乗っていたのは色が赤黒。ツインカム16の4A-GEUエンジンは、よく回りました。ローギアでめいっぱい踏み込み、セカンドギアに入れる頃には時速90㎞を越えるくらい。乗り始めた頃は、外車と間違われたのか、前を走るクルマが道を譲ってくれたこともありました(今のようなあおり運転はしておりませんし、暴走行為もしていません。念のため)。若かったですねぇ。
左の写真あたりで1.2㎞の手前で、標高190mを越えたくらい。すでに50m以上登ってきたことになります。けっこうしんどくて、「来なけりゃよかった」という気もしてきます(苦笑)。正直に白状すると、時々、こういうことを思います。
鈴鹿スカイラインに入って、1.4㎞あたり、左手(西側)にこのような景色。道の向かい側でしたので、案内
板をズームアップしてみると、右の写真のような説明があります。「江野高原ツツジの群生地」とあります。ここは、古くからツツジの自生地として知られ、江戸時代の俳人横山也有(元禄15(1702)~天明3(1783)年)が、高原一面に咲き誇るのを見て「絵のように美しい」といったのが地名の由来といわれます。横山也有、名は時般(ときつら)。尾張藩の重臣で文武芸能にすぐれ、俳諧は余技であったといいます。江野高原は、菰野富士の裾野。
さらに登り坂を息を切らしながら登っていくと、スタートから1.8㎞地点で三叉路。そこに「嶽不動鳥居口」と彫られた大き
な石碑があります。このあたりで標高は240m前後。駅から100mも登ってきました。このあたりは、中世の頃、国見岳(1,170m)の中腹にあった天台宗の 冠峰山三嶽寺の寺領でした。三嶽寺へ年貢米を納めるのに、村の西はずれの嶽道を通り、 菰野富士北側の参道入口の鳥居の下で、山寺の僧兵に引き渡したといわれ、 今もここを鳥居口といい、道案内の石仏が残っています(こちらを参照)。
往きには気づかなかったのですが、帰り道、石碑に向かって右にお地蔵様がいらっしゃいました。千草財産区が設けている説明板によると、「往昔の冠峯山三岳寺の表参道の入口にあたる。ここに鳥居が立ちその下に寺への道程を示す丁仏があった」といいますから、この丁仏様かも知れません。
さらに登り続け、2.2㎞近くで、再び三叉路。ここで国道477号線(鈴鹿スカイライン)とは別れを告げま
す。菰野富士の頂上から見える景色がありました(とはいえ、希望荘の宣伝看板ですが)。こういうパノラマが楽しめるのか、とちょっと元気になれます。
右に逸れる道を進むと、ご覧のような大きな石碑。「鳥居道山渓谷 希望
荘源泉」とあります。ここが、希望荘への入り口。何回か泊まりに来たはずが、ほとんど記憶にありません。まぁ、30数年前のことですから(苦笑)。
希望荘への入り口に「鳥居道山山神」という碑が建っています。神社があると立ち寄りたくなる私ですが、このときはあまり気持ちに余裕がなく、この日の写真を撮っただけでパス。帰りに無事に登山できたお礼に立ち寄って来ましたので、またあとで。
このあたりは東海自然歩道の一部。こんなトンネルを潜って、菰野富士登山に向かうのです。あらかじめ、
先に同じルートのハイキングに参加した方の記録を見ていきましたのでよかったのですが(こちら)、そうしていなければ、「こんなところを行くのか?」と不安になったと思います。ちなみに、ほんのわずかではありますが、東海自然歩道を歩いたのは初めて。また、今でも東海自然歩道があるのには、ちょっとビックリ。
トンネルを潜った先に、休憩所や案内表示、看板があります。ここからがいよいよ本格的な登山(本当の山登りをなさる方に
は、鼻先で笑われること請負ですが、超初心者の私にとってはまさに「登山」なのです)。ということで、登山前に一息入れたくなりました。その1はここまで。その2では、菰野富士に登り、眺望を楽しみます。
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