考えてみたら、3週連続で土日はハイキング・ウォーキングでした。家内からも「元気よねぇ」と感心されるやら、呆れられるやら(笑)。

去年も寒かったのですが、今年も桑名では最高気温7.6℃と真冬並み。風も午前中は、4~6m/sとけっこう吹いていました。ただし、今年はほぼ快晴で、去年のように時雨れなかったのは助かりました。桑名駅を8時58分に出る塩浜行き普通電車に乗車。伊勢朝日駅には、9時6分着。¥210。

駅前に広場がありませんので、伊勢朝日駅すぐ南の東海道に面したポケットパークが受付場所。小生が着いた時にはすでにご覧のような行列。後ろに見えているのは、
東芝三重工場。モーターなどをつくっています。受付開始は9時20分。

こちらが本日のコースマップ。パッと見、去年とまったく同じもののような

気がします(微笑)。まだ記憶はしっかりしていますので(と自分では思っていますが……)、地図なしでも歩けそうです。右は、実測ルートマップ。コースマップでは、約7㎞となっていましたが、実際には、7.5㎞。去年立ち寄ったところで、今年は省略したところがあります。地図をもらってスタートしたのは、9時25分。

伊勢朝日駅前のポケットパークを出発して、旧・東海道を500mほど南下。左の写真にあるエノキは、推定樹齢300年。東海道を往来した旅人たちを見てきたと思います。右折して、東芝の工場が建ち並ぶ中、朝日町歴史博物館へと向かいます。

スタートから1.5㎞、9時43分に
朝日町歴史博物館に到着。何度も来てい

ます。「山椒は小粒でぴりりと辛い」博物館というイメージを持っています。企画展が結構面白いのです。現在は、「
鈴木のりたけ原画展」を開催中(2/17まで、入場無料)。私は知らなかったのですが、絵本作家であり、イラストレーターでもいらっしゃいます。展覧会には親子連れも何組か来ておられ、人気があるようでした。

一通り拝見して、上ってきた道を下り、JR関西線の踏切を越えたところに
若松園があります。お菓子屋さんで
まちかど博物館。去年はここでお茶をいただきましたが、今日は通過。東海道に戻り、先ほどとは逆に上る方向へ少し。

200mほど行くと、交差点がありそこを右折して県道66号線に出て、南東に進みます。交差点の近くには、
小向山浄泉坊があるのですが、ここは訪れたことがありますので(2017年10月5日:
朝日町歴史散歩へ……昼は、味噌天丼)、今回はパス。

県道66号線を進み、北勢バイパスの下をくぐって、朝明川の左岸堤防に

上がります。スタートから3.5㎞のところに
神明神社があります。去年も訪ねています。創祀は、つまびらかではないものの、社伝よれば天正年間(1573~92)以前と伝えられているといいます。この神明神社では、石取祭が行われています。7月の最終日曜日とその前日(土曜)です。詳細は、去年の記事をご覧ください。去年はたくさんの人が立ち寄っていたのですが、今年はほとんど通過して行かれます。

私は何か見落としたものがないか確かめたくて立ち寄ったのですが、こ

れが幸い(微笑)。この砲弾のようなものに気づきました。碑陰にあった銘板には、「
上海事變記念」とありました。「昭和7年初春上海事変勃発ニ際シ第二十六駆逐隊柿乗組中二月三日第一回呉淞砲台攻撃戦闘ニ参加シ同砲台占領後捕獲セル敵ノ十五糎砲々弾ナリ 昭和七年五月 海軍特務少尉 従七位 勲五等 村木專次郞」という説明が付いていました。上海事変は、昭和7(1932)年1月、満州事変から世界の目をそらすため、日本の軍部が上海で起こした日中両軍の衝突事件。神社はワンダーランドと何度か書いた記憶がありますが、さまざまなものが奉納されています。本日の収穫(微笑)。

神明神社の北勢、土手の下には富田一色薬師堂があります。去年は立ち寄って来ましたが、今回はパス。上から様子だけを見ましたが、特に変わりはなさそうです。

川越北小学校のところで、道路元標を確認。去年も見ています。正面に

は「元標 三重縣廰 四二・三二七米 十里廿八町 川越村」と記されていました。左側には、「富田町 三・〇五四米 貳拾八町 四日市々 七・五二七米 壱里丗三町」と、また、右側には、「桑名町 七・二〇〇米 一里丗町 富州原町 二・二九一米 弐十壱町」と刻まれていました。この道路元標は、大正13(1924)年、昭和天皇の御成婚記念として建てられたものです。

さらに朝明川の左岸堤防を進むと、スタートから4㎞で川に架かる朝明橋に出ます。これを渡って、川の右岸へ。とおくに四日市コンビナートの煙突などが見えてきます。ここから1㎞弱行くと、待望の早川酒造部があります。

10時半、スタートからほぼ5キロを歩いて、
早川酒造部に到着。去年より

30分くらい早い到着(笑)。気が急いたわけではありません。すでに大勢の人が楽しんでいます。参加者の中には、コースをショートカットして酒蔵に向かう人もあるくらいですが、私はそういうことはしておりません。

お楽しみ抽選会は、今年も外れくじ(苦笑)。抽選箱に入れられた、清酒の瓶の蓋を引くというやり方でした。なかなか考えてあります。「赤」が出ると、「しぼりたて原酒720ml」が当たるのです。私が取り出したキャップ、金属部分が赤で「やった!」と思ったのですが、キャップの内川に色がつけてあったようです。

気持ちを切り替えて、振るまい酒のコーナーへ。2種類、薦被りが開けて

ありました。「2杯ともどうぞ、是非飲み比べてください」という勧めに素直にしたがいました。「しぼりたて」と、「天一清酒」の2種です。

他の酒蔵同様、このミニサイズのプラスティックコップに1杯ずついただきました。しぼりたては、何というか芳醇という感じ。一方の清酒の方は、軽くてスッキリという印象。普段飲むのであれば、清酒の方が飽きがこないと思います。

振る舞い酒のコーナーの隣に即売スペース。うまくできています。ついつ

い買いたくなるという仕掛け。試飲で味わった「しぼりたて」が瓶詰めになっているのを確かめて、この「蔵出し 生原酒」(720ml入り)を1本、買ってきました。¥1,000。

昨年同様、川越町内外のお店が10店ほど出ていました。ざっと見ていたら、娘が昨日、「私の土産がないわねぇ」などといっていたのを思い出してしまいました(笑)。四日市の阿倉川駅前にある
パンカフェ・ブルーミングが売っていた「酒粕クッキー」をお買い上げ。娘に白状すると怒られそうですから、値段を伝えていませんが、これ¥100(笑)。早川酒造部さんの酒粕を使っています。

去年と同じく、このあと訪ねる
山武食品のブースもあり、去年も食べた鯛

ちくわを売っていましたので、今年も。¥300。ここで焼いておられ、ほかほかをいただけるのです。

鯛ちくわを食べたら、とても美味しく、「試飲だけじゃ足らないな」と思ったり、昨日のハイキングで出遭った知り合い(名前も存じ上げませんが、何回かお目にかかって、話をする仲になりました)が「せっかく来たなら、ゆっくり楽しまないと」といっておられたのを思い出し、独断でワンカップ1個を追加(爆)。¥190。一人宴会をすることにしたのですが、結局、隣や近くにいたおじさんたちと盛り上がってきました(笑)。いやぁ、楽しい。

これまで酒蔵みてある記に行っても、酒蔵にあまり長い時間は滞在した

ことがなかったのですが、今日は30分以上留まっていました。これが正しい酒蔵みてある記の楽しみ方かもしれません。ちょっと気が引けたので、早川酒造部を出る前に、もう一度山武食品のブースに戻って、いかたっぷりのはんぺん(?)¥300を買って、土産に追加(笑)。これはそのまま持ち帰ってきました。

11時をかなり回って、早川酒造部から1㎞ほどのところにある
八幡神社
へ。ここは道路から奥に入っています。去年も立ち寄って、あちこち見て回りましたが、去年1つわからなかったことがありましたので、それを確かめに行ったという次第。幸い、今年は、氏子の代表の方々がお茶の接待をしてくださっていて、その方たちに確かめることができました。

そのわからなかったものは、境内の南東に祀られている神社。朱い鳥居がありますので、お稲荷さん系統かとは思っていましたが、石碑に刻まれた名前が古くて、風化していて読めなかったのです。

氏子の方に伺ったところ、「高杉神社といって、伏見と同系統」というお話し。「伏見と同系統なら、お稲荷さんでしょうか?」と確かめたら、そうだというお返事。それ以上詳しいことはわかりませんでした。
神社検索(三重)の八幡神社のところにも言及はありませんし、八幡神社の御祭神には、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)や、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)のお名前はありません。
川越町史 などを調べるとわかるかもしれませんが、今日はここまで。

八幡神社でもう一つ収穫がありました。ここには、「
足上げ祭」という伝統神事があります。それに使う大きな太鼓を見ることができました。この祭りは、8月14日の盆の晩に小学生が松明を担ぎ、青年は大太鼓と鉦をたたいて八幡神社まで参道を練り歩き、境内中央に設けられた「しんばしら」の周りを火の点いた松明を青年が持って跳び歩くという特異な祭りだそうです。
こちらに動画があります(三重県のサイト)。温かいお茶をいただきましたし、収穫もあり、再訪して良かった。

コース上、最後に、国道1号線沿いにある
山武食品に立ち寄ることになっ

ています。ここには、「
海旬工房 矢馬竹」という直売所があるのです。去年立ち寄りましたが、今回はパス。早川酒造部さんで味わいましたし、土産も買ったからです。揚げ物、練り物、魅力的ではあるのですが……。

直売所の横にお稲荷さんが祀られています。去年も気になったのです

が、しっかりとは見てきませんでした。いつものことなのか、今日はハイキングで来客が多いからかはわかりませんが、お供え物が豪華でした(微笑)。伊勢エビや鯛まで上がっていました。ささいなことや、どうでも良いことが気になる質です(笑)。

さあ、あとはひたすらゴールの近鉄名古屋線・川越富洲

原駅を目指します。国道1号線をしばらく歩いて、6.1㎞で右折。11時55分に川越富洲原駅に到着。7.5㎞でした。12時3分の名古屋行き準急に乗車、桑名駅には12時11分。¥260。
以下は、去年の同じハイキングの記事です。
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